JP2002359823A - 係数データの生成装置および生成方法、それを使用した情報信号の処理装置および処理方法、それに使用する係数種データの生成装置および生成方法、並びに情報提供媒体 - Google Patents

係数データの生成装置および生成方法、それを使用した情報信号の処理装置および処理方法、それに使用する係数種データの生成装置および生成方法、並びに情報提供媒体

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JP2002359823A
JP2002359823A JP2001165527A JP2001165527A JP2002359823A JP 2002359823 A JP2002359823 A JP 2002359823A JP 2001165527 A JP2001165527 A JP 2001165527A JP 2001165527 A JP2001165527 A JP 2001165527A JP 2002359823 A JP2002359823 A JP 2002359823A
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幸一 藤島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】パラメータの値の変化に対応して連続的に変化
する推定式の係数データWiを得る。 【解決手段】SD信号から抽出された画素データより、
HD信号の注目画素のクラスコードCLを得る。メモリ
135には、データWiを生成する生成式の係数データ
である係数種データai0〜ai3が、クラス毎に記憶
されている。この生成式はパラメータpを含み、係数種
データは教師信号と生徒信号とを用いた学習によって生
成される。pは、教師信号又は生徒信号に関係する特徴
量を示し、学習時には連続的な値を取り得る。係数種デ
ータを用いて、クラス毎に、pの値に対応したデータW
iを生成し、メモリ134に格納する。演算回路127
で、SD信号から抽出された画素データxiと、メモリ
134からのコードCLに対応した係数データWiとか
ら、推定式を使用して、HD信号の注目画素の画素デー
タを演算する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばNTSC
方式のビデオ信号をハイビジョンのビデオ信号に変換す
る際に適用して好適な係数データの生成装置および生成
方法、それを使用した情報信号の処理装置および処理方
法、それに使用する係数種データの生成装置および生成
方法、並びに情報提供媒体に関する。詳しくは、第1の
情報信号を第2の情報信号に変換する際に使用される推
定式の係数データを、学習データ毎に検出される、少な
くとも第2の情報信号に対応した教師信号または第1の
情報信号に対応した生徒信号に関係する特徴量を示すパ
ラメータを含む生成式を使用して生成することによっ
て、係数データを格納しておくメモリの容量増加を招く
ことなく、パラメータの値の変化に対応して連続的に変
化する係数データを得ることができるようにした係数デ
ータ生成装置等に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば525i信号というSD(S
tandard Definition)信号を、1050i信号というH
D(High Definition)信号に変換するフォーマット変換
が提案されている。525i信号は、ライン数が525
本でインタレース方式の画像信号を意味し、1050i
信号は、ライン数が1050本でインタレース方式の画
像信号を意味する。
【0003】図12は、525i信号と1050i信号
の画素位置関係を示している。ここで、大きなドットが
525i信号の画素であり、小さなドットが1050i
信号の画素である。また、奇数フィールドの画素位置を
実線で示し、偶数フィールドの画素位置を破線で示して
いる。525i信号を1050i信号に変換する場合、
奇数、偶数のそれぞれのフィールドにおいて、525i
信号の1画素に対応して1050i信号の4画素を得る
必要がある。
【0004】従来、上述したようなフォーマット変換を
行うために、525i信号の画素データより1050i
信号の画素データを得る際に、525i信号の画素に対
する1050i信号の各画素の位相に対応した推定式の
係数データをメモリに格納しておき、この係数データを
用いて推定式によって1050i信号の画素データを求
めることが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように推定式
によって1050i信号の画素データを求めるものにお
いては、この1050i信号による画像の解像度は固定
されており、従来のコントラストやシャープネス等の調
整のように、画像内容等に応じて所望の解像度とするこ
とができなかった。ユーザが所望の解像度に任意に調整
するために、複数の解像度に対応する係数データを用意
しておくことが考えられるが、係数データを格納してお
くメモリの容量増加を招き、装置のコストアップにつな
がる。
【0006】この発明は、係数データを格納しておくメ
モリの容量増加を招くことなく、パラメータの値の変化
に対応して連続的に変化する係数データを得ることがで
きるようにした係数データ生成装置等を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る係数デー
タ生成装置は、複数の情報データからなる第1の情報信
号を複数の情報データからなる第2の情報信号に変換す
る際に使用され、第2の情報信号に係る注目点の情報デ
ータを第1の情報信号から抽出される複数の情報データ
から算出するための推定式の係数データを生成する係数
データ生成装置であって、第2の情報信号に対応した教
師信号と第1の情報信号に対応した生徒信号との間の学
習によって生成される、学習データ毎に検出される少な
くとも教師信号または生徒信号に関係する特徴量を示す
パラメータを含み上記推定式の係数データを生成する生
成式の係数データを係数種データとして格納する格納手
段と、パラメータの値を設定するパラメータ設定手段
と、格納手段に格納された係数種データに基づいて、生
成式により、パラメータ設定手段で設定されたパラメー
タの値に対応した上記推定式の係数データを生成する係
数データ生成手段とを備えるものである。
【0008】また、この発明に係る係数データ生成方法
は、複数の情報データからなる第1の情報信号を複数の
情報データからなる第2の情報信号に変換する際に使用
され、第2の情報信号に係る注目点の情報データを第1
の情報信号から抽出される複数の情報データから算出す
るための推定式の係数データを生成する係数データ生成
方法であって、第2の情報信号に対応した教師信号と第
1の情報信号に対応した生徒信号との間の学習によって
生成される、学習データ毎に検出される少なくとも教師
信号または生徒信号に関係する特徴量を示すパラメータ
を含み上記推定式の係数データを生成する生成式の係数
データに基づいて、その生成式を構成するステップと、
パラメータの値を設定するステップと、構成された生成
式を使用し、設定されたパラメータの値に対応した上記
推定式の係数データを生成するステップとを備えるもの
である。また、この発明に係る情報提供媒体は、上述の
係数データ生成方法の各ステップを実行するためのコン
ピュータプログラムを提供するものである。
【0009】この発明においては、第2の情報信号に対
応した教師信号と第1の情報信号に対応した生徒信号と
の間の学習によって生成される、学習データ毎に検出さ
れる少なくとも教師信号または生徒信号に関係する特徴
量を示すパラメータを含み推定式の係数データを生成す
る生成式の係数データが、格納手段に係数種データとし
て格納されている。例えば、特徴量は、教師信号および
生徒信号を使用して、あるいは教師信号を使用して検出
されるものである。格納手段に格納されている係数種デ
ータに基づいて、生成式により、パラメータの値に対応
した推定式の係数データが生成される。
【0010】このように、第1の情報信号を第2の情報
信号に変換する際に使用される推定式の係数データを、
学習データ毎に検出される少なくとも教師信号または生
徒信号に関係する特徴量を示すパラメータを含む生成式
を使用して生成するものであり、係数データを格納して
おくメモリの容量増加を招くことなく、パラメータの値
を調整して第2の情報信号による出力の質を任意に調整
することが可能となる。
【0011】また、推定式の係数データを生成する生成
式に含まれるパラメータは、学習データ毎に検出される
少なくとも教師信号または生徒信号に関係する特徴量を
示すものであり、学習時に連続的な値を取りうるもので
ある。そのため、パラメータの値の変化に対応して連続
的に変化する係数データを得ることができ、第2の情報
信号による出力の質をなめらかに変化させることが可能
となる。
【0012】この発明に係る情報信号処理装置は、複数
の情報データからなる第1の情報信号を複数の情報デー
タからなる第2の情報信号に変換する情報信号処理装置
であって、第2の情報信号に対応した教師信号と第1の
情報信号に対応した生徒信号との間の学習によって生成
される、学習データ毎に検出される少なくとも教師信号
または生徒信号に関係する特徴量を示すパラメータを含
み推定式の係数データを生成する生成式の係数データを
係数種データとして格納する格納手段と、パラメータの
値を設定するパラメータ設定手段と、格納手段に格納さ
れた係数種データに基づいて、生成式により、パラメー
タ設定手段で設定されたパラメータの値に対応した上記
推定式の係数データを発生する係数データ発生手段と、
第1の情報信号から第2の情報信号に係る注目点の周辺
に位置する複数の第1の情報データを選択する第1のデ
ータ選択手段と、係数データ発生手段で発生された係数
データと第1のデータ選択手段で選択された複数の第1
の情報データとから、推定式を用いて注目点の情報デー
タを算出して得る演算手段とを備えるものである。
【0013】また、この発明に係る情報信号処理方法
は、複数の情報データからなる第1の情報信号を複数の
情報データからなる第2の情報信号に変換する情報信号
処理方法であって、第2の情報信号に対応した教師信号
と第1の情報信号に対応した生徒信号との間の学習によ
って生成される、学習データ毎に検出される少なくとも
教師信号または生徒信号に関係する特徴量を示すパラメ
ータを含み推定式の係数データを生成する生成式の係数
データに基づいて、生成式により、パラメータの値に対
応した推定式の係数データを発生するステップと、パラ
メータの値を設定するステップと、第1の情報信号から
第2の情報信号に係る注目点の周辺に位置する複数の情
報データを選択するステップと、発生された係数データ
と選択された複数の情報データとから、推定式を用いて
注目点の情報データを算出して得るステップとを備える
ものである。また、この発明に係る情報提供媒体は、上
述の情報信号処理方法の各ステップを実行するためのコ
ンピュータプログラムを提供するものである。
【0014】この発明においては、第2の情報信号に対
応した教師信号と第1の情報信号に対応した生徒信号と
の間の学習によって生成される、学習データ毎に検出さ
れる少なくとも教師信号または生徒信号に関係する特徴
量を示すパラメータを含み推定式の係数データを生成す
る生成式の係数データが、格納手段に係数種データとし
て格納されている。例えば、特徴量は、教師信号および
生徒信号を使用して、あるいは教師信号を使用して検出
されるものである。格納手段に格納されている係数種デ
ータに基づいて、生成式により、パラメータの値に対応
した対応した推定式の係数データが生成される。
【0015】また、第1の情報信号から第2の情報信号
に係る注目点の周辺に位置する複数の第1の情報データ
が選択される。そして、この複数の第1の情報データと
推定式の係数データとから、推定式を用いて、第2の情
報信号に係る注目点の情報データが算出される。
【0016】このように、第1の情報信号を第2の情報
信号に変換する際に使用される推定式の係数データを、
学習データ毎に検出される少なくとも教師信号または生
徒信号に関係する特徴量を示すパラメータを含む生成式
を使用して生成するものであり、係数データを格納して
おくメモリの容量増加を招くことなく、パラメータの値
を調整して第2の情報信号による出力の質を任意に調整
することが可能となる。
【0017】また、推定式の係数データを生成する生成
式に含まれるパラメータは、学習データ毎に検出される
少なくとも教師信号または生徒信号に関係する特徴量を
示すものであり、学習時に連続的な値を取りうるもので
ある。そのため、パラメータの値の変化に対応して連続
的に変化する係数データを得ることができ、第2の情報
信号による出力の質をなめらかに変化させることが可能
となる。
【0018】この発明に係る係数種データ生成装置は、
複数の情報データからなる第1の情報信号を複数の情報
データからなる第2の情報信号に変換する際に使用する
推定式の係数データを生成するための生成式の係数デー
タである係数種データを生成する装置であって、第1の
情報信号に対応する生徒信号から第2の情報信号に対応
する教師信号に係る注目点の周辺に位置する複数の情報
データを選択するデータ選択手段と、このデータ選択手
段で選択された複数の情報データおよび教師信号に係る
注目点の情報データに基づいて学習データを生成する学
習データ生成手段と、この学習データ生成手段で生成さ
れる学習データのそれぞれに対応して、少なくとも教師
信号または生徒信号に関係する特徴量を検出し、その特
徴量に基づいて上記生成式に含まれるパラメータの値を
決定するパラメータ値決定手段と、学習データ生成手段
で生成された学習データと、パラメータ値決定手段で決
定されたパラメータの値とに基づいて、上記生成式の係
数データを生成する係数データ生成手段とを備えるもの
である。
【0019】また、この発明に係る係数種データ生成方
法は、複数の情報データからなる第1の情報信号を複数
の情報データからなる第2の情報信号に変換する際に使
用する推定式の係数データを生成するための生成式の係
数データである係数種データを生成する方法であって、
第1の情報信号に対応する生徒信号から第2の情報信号
に対応する教師信号に係る注目点の周辺に位置する複数
の情報データを選択するステップと、この選択された複
数の情報データおよび教師信号に係る注目点の情報デー
タに基づいて学習データを生成するステップと、この生
成される学習データのそれぞれに対応して、少なくとも
教師信号または生徒信号に関係する特徴量を検出し、そ
の特徴量に基づいて上記生成式に含まれるパラメータの
値を決定するステップと、生成された学習データと、決
定されたパラメータの値とに基づいて、上記生成式の係
数データを生成するステップとを備えるものである。ま
た、この発明に係る情報提供媒体は、上述の係数種デー
タ生成方法の各ステップを実行するためのコンピュータ
プログラムを提供するものである。
【0020】この発明においては、生徒信号から教師信
号に係る注目点の周辺に位置する複数の情報データが選
択される。この複数の情報データおよび教師信号に係る
注目点の情報データに基づいて、学習データが生成され
る。
【0021】また、生成される学習データのそれぞれに
対応して、少なくとも教師信号または生徒信号に関係す
る特徴量が検出される。推定式の係数データを生成する
ための生成式にはその特徴量を示すパラメータが含まれ
ており、検出された特徴量に基づいてそのパラメータの
値が決定される。この特徴量は、連続的な値を取り得る
ものである。例えば、特徴量は、教師信号および生徒信
号を使用して、あるいは教師信号を使用して検出され
る。
【0022】生成された学習データと、決定されたパラ
メータの値とに基づいて、例えば正規方程式を用いて、
上記生成式の係数データが生成される。このように生成
される係数データに基づいて、上記パラメータを含む生
成式を構成できる。そして、この生成式によって、第1
の情報信号を第2の情報信号に変換する際に使用する、
設定されたパラメータの値に対応した推定式の係数デー
タを得ることが可能となる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、この
発明の実施の形態について説明する。図1は、実施の形
態としてのテレビ受信機100の構成を示している。こ
のテレビ受信機100は、放送信号より525i信号と
いうSD信号を得、この525i信号を1050i信号
というHD信号に変換し、そのHD信号による画像を表
示するものである。
【0024】テレビ受信機100は、マイクロコンピュ
ータを備え、システム全体の動作を制御するためのシス
テムコントローラ101と、リモートコントロール信号
を受信するリモコン信号受信回路102とを有してい
る。リモコン信号受信回路102は、システムコントロ
ーラ101に接続され、リモコン送信機200よりユー
ザの操作に応じて出力されるリモートコントロール信号
RMを受信し、その信号RMに対応する操作信号をシス
テムコントローラ101に供給するように構成されてい
る。
【0025】また、テレビ受信機100は、受信アンテ
ナ105と、この受信アンテナ105で捕らえられた放
送信号(RF変調信号)が供給され、選局処理、中間周
波増幅処理、検波処理等を行って上述したSD信号(5
25i信号)を得るチューナ106と、このチューナ1
06より出力されるSD信号を一時的に保存するための
バッファメモリ109とを有している。
【0026】また、テレビ受信機100は、バッファメ
モリ109に一時的に保存されるSD信号(525i信
号)を、HD信号(1050i信号)に変換する画像信
号処理部110と、この画像信号処理部110より出力
されるHD信号による画像を表示するディスプレイ部1
11と、このディスプレイ部111の画面上に文字図形
などの表示を行うための表示信号SCHを発生させるた
めのOSD(On ScreenDisplay)回路112と、その表示
信号SCHを上述した画像信号処理部110から出力さ
れるHD信号に合成してディスプレイ部111に供給す
るための合成器113とを有している。ディスプレイ部
111は、例えばCRT(cathode-ray tube)ディスプ
レイ、あるいはLCD(liquid crystal display)等の
フラットパネルディスプレイで構成されている。
【0027】図1に示すテレビ受信機100の動作を説
明する。チューナ106より出力されるSD信号(52
5i信号)は、バッファメモリ109に供給されて一時
的に保存される。そして、このバッファメモリ109に
一時的に記憶されたSD信号は画像信号処理部110に
供給され、HD信号(1050i信号)に変換される。
すなわち、画像信号処理部110では、SD信号を構成
する画素データ(以下、「SD画素データ」という)か
ら、HD信号を構成する画素データ(以下、「HD画素
データ」という)が得られる。この画像信号処理部11
0より出力されるHD信号はディスプレイ部111に供
給され、このディスプレイ部111の画面上にはそのH
D信号による画像が表示される。
【0028】ユーザは、リモコン送信機200の操作に
よって、上述したようにディスプレイ部111の画面上
に表示される画像の画質を変更できる。画像信号処理部
110では、後述するように、HD画素データが推定式
によって算出されるが、この推定式の係数データとし
て、ユーザのリモコン送信機200の操作によって調整
されたパラメータpの値に対応したものが生成されて使
用される。
【0029】これにより、画像信号処理部110より出
力されるHD信号による画像の画質は、調整されたパラ
メータpの値に対応したものとなる。なお、パラメータ
pの調整状態では、ディスプレイ部111の画面上に、
パラメータpの値の表示が行われる。ユーザは、この表
示を参照して、パラメータpの値を調整できる。
【0030】次に、画像信号処理部110の詳細を説明
する。画像信号処理部110は、バッファメモリ109
に記憶されているSD信号(525i信号)より、HD
信号(1050i信号)に係る注目画素の周辺に位置す
る複数のSD画素のデータを選択的に取り出して出力す
る第1〜第3のタップ選択回路121〜123を有して
いる。
【0031】第1のタップ選択回路121は、予測に使
用するSD画素(「予測タップ」と称する)のデータを
選択的に取り出すものである。第2のタップ選択回路1
22は、SD画素データのレベル分布パターンに対応す
るクラス分類に使用するSD画素(「空間クラスタッ
プ」と称する)のデータを選択的に取り出すものであ
る。第3のタップ選択回路123は、動きに対応するク
ラス分類に使用するSD画素(「動きクラスタップ」と
称する)のデータを選択的に取り出するものである。な
お、空間クラスを複数フィールドに属するSD画素デー
タを使用して決定する場合には、この空間クラスにも動
き情報が含まれることになる。
【0032】また、画像信号処理部110は、第2のタ
ップ選択回路122で選択的に取り出される空間クラス
タップのデータ(SD画素データ)のレベル分布パター
ンを検出し、このレベル分布パターンに基づいて空間ク
ラスを検出し、そのクラス情報を出力する空間クラス検
出回路124を有している。
【0033】空間クラス検出回路124では、例えば、
各SD画素データを、8ビットデータから2ビットデー
タに圧縮するような演算が行われる。そして、空間クラ
ス検出回路124からは、各SD画素データに対応した
圧縮データが空間クラスのクラス情報として出力され
る。本実施の形態においては、ADRC(Adaptive Dyn
amic Range Coding)によって、データ圧縮が行われ
る。なお、情報圧縮手段としては、ADRC以外にDP
CM(予測符号化)、VQ(ベクトル量子化)等を用い
てもよい。
【0034】本来、ADRCは、VTR(Video Tape R
ecorder)向け高性能符号化用に開発された適応再量子
化法であるが、信号レベルの局所的なパターンを短い語
長で効率的に表現できるので、上述したデータ圧縮に使
用して好適なものである。ADRCを使用する場合、空
間クラスタップのデータ(SD画素データ)の最大値を
MAX、その最小値をMIN、空間クラスタップのデー
タのダイナミックレンジをDR(=MAX−MIN+
1)、再量子化ビット数をPとすると、空間クラスタッ
プのデータとしての各SD画素データkiに対して、
(1)式の演算により、圧縮データとしての再量子化コ
ードqiが得られる。ただし、(1)式において、[ ]
は切り捨て処理を意味している。空間クラスタップのデ
ータとして、Na個のSD画素データがあるとき、i=
1〜Naである。 qi=[(ki−MIN+0.5)*2P/DR] ・・・(1)
【0035】また、画像信号処理部110は、第3のタ
ップ選択回路123で選択的に取り出される動きクラス
タップのデータ(SD画素データ)より、主に動きの程
度を表すための動きクラスを検出し、そのクラス情報を
出力する動きクラス検出回路125を有している。
【0036】この動きクラス検出回路125では、第3
のタップ選択回路123で選択的に取り出される動きク
ラスタップのデータ(SD画素データ)mi,niから
フレーム間差分が算出され、さらにその差分の絶対値の
平均値に対してしきい値処理が行われて動きの指標であ
る動きクラスが検出される。すなわち、動きクラス検出
回路125では、(2)式によって、差分の絶対値の平
均値AVが算出される。第3のタップ選択回路123
で、例えば上述したように12個のSD画素データm1
〜m6,n1〜n6が取り出されるとき、(2)式にお
けるNbは6である。
【0037】
【数1】
【0038】そして、動きクラス検出回路125では、
上述したように算出された平均値AVが1個または複数
個のしきい値と比較されて動きクラスのクラス情報MV
が得られる。例えば、3個のしきい値th1,th2,
th3(th1<th2<th3)が用意され、4つの
動きクラスを検出する場合、AV≦th1のときはMV
=0、th1<AV≦th2のときはMV=1、th2
<AV≦th3のときはMV=2、th3<AVのとき
はMV=3とされる。
【0039】また、画像信号処理部110は、空間クラ
ス検出回路124より出力される空間クラスのクラス情
報としての再量子化コードqiと、動きクラス検出回路
125より出力される動きクラスのクラス情報MVに基
づき、作成すべきHD信号(1050i信号)の画素
(注目画素)が属するクラスを示すクラスコードCLを
得るためのクラス合成回路126を有している。このク
ラス合成回路126では、(3)式によって、クラスコ
ードCLの演算が行われる。なお、(3)式において、
Naは空間クラスタップのデータ(SD画素データ)の
個数、PはADRCにおける再量子化ビット数を示して
いる。
【0040】
【数2】
【0041】また、画像信号処理部110は、係数メモ
リ134を有している。この係数メモリ134は、後述
する推定予測演算回路127で使用される推定式の複数
の係数データを、クラス毎に、格納するものである。こ
の係数データは、SD信号(525i信号)を、HD信
号(1050i信号)に変換するための情報である。係
数メモリ134には上述したクラス合成回路126より
出力されるクラスコードCLが読み出しアドレス情報と
して供給され、この係数メモリ134からはクラスコー
ドCLに対応した推定式の係数データWi(i=1〜
n)が読み出され、推定予測演算回路127に供給され
ることとなる。
【0042】また、画像信号処理部110は、情報メモ
リバンク135を有している。後述する推定予測演算回
路127では、予測タップのデータ(SD画素データ)
xiと、係数メモリ134より読み出される係数データ
Wiとから、(4)式の推定式によって、作成すべきH
D画素データyが演算される。第1のタップ選択回路1
21で選択される予測タップ数が10個であるとき、
(4)式におけるnは10となる。
【0043】
【数3】
【0044】そして、この推定式の係数データWi(i
=1〜n)は、(5)式に示すように、パラメータpを
含む生成式によって生成される。情報メモリバンク13
5には、この生成式の係数データである係数種データa
i0〜ai3が、記憶されている。 Wi=ai03+ai12+ai2p+ai3 ・・・(5)
【0045】上述したように、525i信号を1050
i信号に変換する場合、奇数、偶数のそれぞれのフィー
ルドにおいて、525i信号の1画素に対応して105
0i信号の4画素を得る必要がある。この場合、奇数、
偶数のそれぞれのフィールドにおける1050i信号を
構成する2×2の単位画素ブロック内の4画素は、それ
ぞれ中心予測タップに対して異なる位相ずれを持ってい
る。
【0046】図2は、奇数フィールドにおける1050
i信号を構成する2×2の単位画素ブロック内の4画素
HD1〜HD4における中心予測タップSD0からの位相
ずれを示している。ここで、HD1〜HD4の位置は、そ
れぞれ、SD0の位置から水平方向にk1〜k4、垂直方
向にm1〜m4だけずれている。
【0047】図3は、偶数フィールドにおける1050
i信号を構成する2×2の単位画素ブロック内の4画素
HD1′〜HD4′における中心予測タップSD0′から
の位相ずれを示している。ここで、HD1′〜HD4′の
位置は、それぞれ、SD0′の位置から水平方向にk1
〜k4′、垂直方向にm1′〜m4′だけずれている。し
たがって、上述した情報メモリバンク135には、クラ
スおよび出力画素(HD1〜HD4,HD1′〜HD4′)
の組み合わせ毎に、上述した係数種データa i0〜ai3
格納されている。
【0048】情報メモリバンク135に蓄えられる係数
種データai0〜ai3について詳細に説明する。本出願人
による先の出願(特願平2000−348730号)に
おいては、各クラスにおける係数データWi(i=1〜
n)を、例えば(6)式に示すように、パラメータh,
vを含む生成式によって生成することを提案した。この
生成式の係数データである係数種データwi0〜wi9は、
予め学習によって求められ、情報メモリバンクに格納さ
れる。 Wi=wi0+wi1v+wi2h+wi32+wi4vh +wi52+wi63+wi72h+wi8vh2+wi93 ・・(6)
【0049】この(6)式で示すような生成式は、パラ
メータh,vを含んでおり、パラメータh,vの値を変
化させることで、そのパラメータh,vの値に対応した
係数データWiを得ることができ、画質調整が可能とな
る。
【0050】しかし、上述の係数種データwi0〜w
i9は、図4の概念図に示すように、学習により、推定式
の係数データWiを、帯域制限フィルタの帯域という離
散的なパラメータh,vを含む連続関数で近似すること
で生成されたものである。すなわち、(6)式における
パラメータh,vは学習時に連続的な値を取り得るもの
ではなく、そのため(6)式によって生成された係数デ
ータWiは擬似的に連続したものとなる。
【0051】また、同一の画像でも、画像の領域によっ
て性質が異なるにも拘わらず、画像全体の帯域という同
一の規範で学習しているために、学習がうまく行われな
いという問題点がある。つまり、図5でも見られるよう
に、一般的に画像はさまざまな性質の部分からなってい
る。そして、帯域制限フィルタによる平滑化の効果は、
画像中の局所的な性質によってそれぞれ異なる。図6A
は、平坦部分における帯域制限フィルタによる平滑化の
効果を示したものであるが、帯域を狭くしていっても平
滑化の効果は現れてこない。一方、図6Bは、エッジ部
分における帯域制限フィルタによる平滑化の効果を示し
たものであるが、帯域を狭くしていくと平滑化の効果が
顕著に現れてくる。
【0052】図7は、情報メモリバンク135に格納さ
れる係数種データai0〜ai3の生成方法の概念を示して
いる。係数種データai0〜ai3は、学習により、推定式
の係数データWiをパラメータpを含む連続関数
((5)式参照)で近似することで生成される。ここ
で、パラメータpは、学習データ毎に検出される少なく
とも教師信号または生徒信号に関係する特徴量を示し、
学習時に連続的な値を取りうるものである。
【0053】例えば、特徴量は、学習データに関連して
教師信号および生徒信号から抽出された画素データの差
分二乗値として検出される。また例えば、特徴量は、学
習データに関連して教師信号および生徒信号から抽出さ
れた画素データの差分絶対値として検出される。また例
えば、特徴量は学習データに関連した教師信号(画像)
の局所領域における最大周波数として検出される。さら
に例えば、特徴量は学習データに関連した生徒信号(画
像)の局所領域における最大周波数として検出される。
【0054】(5)式の生成式における係数データであ
る係数種データai0〜ai3の求め方を説明する。ここ
で、以下の説明のため、(7)式のように、tj(j=
0〜3)を定義する。 t0=p3,t1=p2,t2=p,t3=1 ・・・(7) この(7)式を用いると、(5)式は、(8)式のよう
に書き換えられる。
【0055】
【数4】
【0056】最終的に、学習によって未定係数aijを求
める。すなわち、クラスおよび出力画素毎に、複数のS
D画素データとHD画素データを用いて、二乗誤差を最
小にする係数値を決定する。いわゆる最小二乗法による
解法である。学習数をm、k(1≦k≦m)番目の学習
データにおける残差をek、二乗誤差の総和をEとする
と、(4)式および(5)式を用いて、Eは(9)式で
表される。ここで、x ikはSD画像のi番目の予測タッ
プ位置におけるk番目の画素データ、ykはそれに対応
するk番目のHD画像の画素データを表している。
【0057】
【数5】
【0058】最小二乗法による解法では、(9)式のa
ijによる偏微分が0になるようなa ijを求める。これ
は、(10)式で示される。
【0059】
【数6】
【0060】以下、(11)式、(12)式のように、
ipjq、Yipを定義すると、(10)式は、行列を用い
て(13)式のように書き換えられる。
【0061】
【数7】
【0062】
【数8】
【0063】この方程式は一般に正規方程式と呼ばれて
いる。この正規方程式は、掃き出し法(Gauss-Jordanの
消去法)等を用いて、aijについて解かれ、係数種デー
タa 10〜an3が算出される。
【0064】また、図1に戻って、画像信号処理部11
0は、情報メモリバンク135に記憶されている係数デ
ータに基づいて、クラスおよび出力画素の組み合わせ毎
に、生成式((5)式参照)を使用して、クラスおよび
出力画素の組み合わせ毎に、パラメータpの値に対応し
た推定式の係数データWiを演算で求める係数生成回路
136とを有している。
【0065】係数生成回路136による推定式の係数デ
ータWiの生成は、例えば各垂直ブランキング期間で行
われる。これにより、ユーザのリモコン送信機200の
操作によってパラメータpの値が変更されても、係数メ
モリ134に格納される各クラスの係数データWiを、
そのパラメータpの値に対応したものに即座に変更で
き、ユーザによる画質調整がスムーズに行われる。
【0066】また、画像信号処理部110は、係数生成
回路136で求められる係数データWi(i=1〜n)
に対応した正規化係数Sを、(14)式によって、演算
する正規化係数演算部137と、この正規化係数Sを格
納する正規化係数メモリ138とを有している。正規化
係数メモリ138には上述したクラス合成回路126よ
り出力されるクラスコードCLが読み出しアドレス情報
として供給され、この正規化係数メモリ138からはク
ラスコードCLに対応した正規化係数Sが読み出され、
後述する正規化演算回路128に供給されることとな
る。
【0067】
【数9】
【0068】また、画像信号処理部110は、第1のタ
ップ選択回路121で選択的に取り出される予測タップ
のデータ(SD画素データ)xiと、係数メモリ134
より読み出される係数データWiとから、(4)式の推
定式によって、作成すべきHD信号の画素(注目画素)
のデータを演算する推定予測演算回路127を有してい
る。
【0069】上述したように、SD信号(525i信
号)をHD信号(1050i信号)に変換する際には、
SD信号の1画素に対してHD信号の4画素(図2のH
1〜HD4、図3のHD1′〜HD4′参照)を得る必要
があることから、この推定予測演算回路127では、H
D信号を構成する2×2の単位画素ブロック毎に、画素
データが生成される。すなわち、この推定予測演算回路
127には、第1のタップ選択回路121より単位画素
ブロック内の4画素(注目画素)に対応した予測タップ
のデータxiと、係数メモリ134よりその単位画素ブ
ロックを構成する4画素に対応した係数データWiとが
供給され、単位画素ブロックを構成する4画素のデータ
1〜y4は、それぞれ個別に上述した(4)式の推定式
で演算される。
【0070】また、画像信号処理部110は、推定予測
演算回路127より順次出力される4画素のデータy1
〜y4を、正規化係数メモリ138より読み出される、
それぞれの演算に使用された係数データWi(i=1〜
n)に対応した正規化係数Sで除算して正規化する正規
化演算回路128を有している。上述せずも、係数生成
回路136で生成式により推定式の係数データWiを求
めるものであるが、求められる係数データは丸め誤差を
含み、係数データWi(i=1〜n)の総和が1.0に
なることは保証されない。そのため、推定予測演算回路
127で演算される各画素のデータy1〜y4は、丸め誤
差によってレベル変動したものとなる。上述したよう
に、正規化演算回路128で正規化することで、その変
動を除去できる。
【0071】また、画像信号処理部110は、正規化演
算回路128で正規化されて順次供給される単位画素ブ
ロック内の4画素のデータy1′〜y4′を線順次化して
1050i信号のフォーマットで出力する後処理回路1
29を有している。
【0072】次に、画像信号処理部110の動作を説明
する。バッファメモリ109に記憶されているSD信号
(525i信号)より、第2のタップ選択回路122
で、作成すべきHD信号(1050i信号)を構成する
単位画素ブロック内の4画素(注目画素)の周辺に位置
する空間クラスタップのデータ(SD画素データ)が選
択的に取り出される。この第2のタップ選択回路122
で選択的に取り出される空間クラスタップのデータ(S
D画素データ)は空間クラス検出回路124に供給され
る。この空間クラス検出回路124では、空間クラスタ
ップのデータとしての各SD画素データに対してADR
C処理が施されて空間クラス(主に空間内の波形表現の
ためのクラス分類)のクラス情報としての再量子化コー
ドqiが得られる((1)式参照)。
【0073】また、バッファメモリ109に記憶されて
いるSD信号(525i信号)より、第3のタップ選択
回路123で、作成すべきHD信号(1050i信号)
を構成する単位画素ブロック内の4画素(注目画素)の
周辺に位置する動きクラスタップのデータ(SD画素デ
ータ)が選択的に取り出される。この第3のタップ選択
回路123で選択的に取り出される動きクラスタップの
データ(SD画素データ)は動きクラス検出回路125
に供給される。この動きクラス検出回路125では、動
きクラスタップのデータとしての各SD画素データより
動きクラス(主に動きの程度を表すためのクラス分類)
のクラス情報MVが得られる。
【0074】この動き情報MVと上述した再量子化コー
ドqiはクラス合成回路126に供給される。このクラ
ス合成回路126では、これら動き情報MVと再量子化
コードqiとから、作成すべきHD信号(1050i信
号)を構成する単位画素ブロック毎にその単位画素ブロ
ック内の4画素(注目画素)が属するクラスを示すクラ
スコードCLが得られる((3)式参照)。そして、こ
のクラスコードCLは、係数メモリ134および正規化
係数メモリ138に読み出しアドレス情報として供給さ
れる。
【0075】係数メモリ134には、例えば各垂直ブラ
ンキング期間に、係数生成回路136で、ユーザによっ
て調整されたパラメータpの値に対応して、クラスおよ
び出力画素(HD1〜HD4,HD1′〜HD4′)の組み
合わせ毎に、推定式の係数データWi(i=1〜n)が
求められて格納される。また、正規化係数メモリ138
には、上述したように係数生成回路136で求められた
推定式の係数データWi(i=1〜n)に対応した正規
化係数Sが正規化係数演算部137で生成されて格納さ
れる。
【0076】係数メモリ134に上述したようにクラス
コードCLが読み出しアドレス情報として供給されるこ
とで、この係数メモリ134からクラスコードCLに対
応した4出力画素(奇数フィールドではHD1〜HD4
偶数フィールドではHD1′〜HD4′)分の推定式の係
数データWiが読み出されて推定予測演算回路127に
供給される。また、バッファメモリ109に記憶されて
いるSD信号(525i信号)より、第1のタップ選択
回路121で、作成すべきHD信号(1050i信号)
を構成する単位画素ブロック内の4画素(注目画素)の
周辺に位置する予測タップのデータ(SD画素データ)
が選択的に取り出される。
【0077】推定予測演算回路127では、予測タップ
のデータ(SD画素データ)xiと、係数メモリ134
より読み出される4出力画素分の係数データWiとか
ら、作成すべきHD信号を構成する単位画素ブロック内
の4画素(注目画素)のデータy1〜y4が演算される
((4)式参照)。そして、この推定予測演算回路12
7より順次出力されるHD信号を構成する単位画素ブロ
ック内の4画素のデータy 1〜y4は正規化演算回路12
8に供給される。
【0078】正規化係数メモリ138には上述したよう
にクラスコードCLが読み出しアドレス情報として供給
され、この正規化係数メモリ138からはクラスコード
CLに対応した正規化係数S、つまり推定予測演算回路
127より出力されるHD画素データy1〜y4の演算に
使用された係数データWiに対応した正規化係数Sが読
み出されて正規化演算回路128に供給される。この正
規化演算回路128では、推定予測演算回路127より
出力されるHD画素データy1〜y4がそれぞれ対応する
正規化係数Sで除算されて正規化される。これにより、
生成式((5)式参照)から演算によって推定式
((4)式参照)の係数データWiを求める際の丸め誤
差によるデータy1〜y4のレベル変動が除去される。
【0079】このように正規化演算回路128で正規化
されて順次出力される単位画素ブロック内の4画素のデ
ータy1′〜y4′は後処理回路129に供給される。こ
の後処理回路129では、正規化演算回路128より順
次供給される単位画素ブロック内の4画素のデータ
1′〜y4′が線順次化され、1050i信号のフォー
マットで出力される。つまり、後処理回路129から
は、HD信号としての1050i信号が出力される。
【0080】上述したように、図1に示すテレビ受信機
100では、情報メモリバンク135に記憶されている
係数種データai0〜ai3に基づいて、クラスおよび出力
画素の組み合わせ毎に、生成式((5)式参照)を使用
して、パラメータpの値に対応した推定式の係数データ
Wiが演算で求められる。このクラスおよび出力画素の
組み合わせ毎の推定式の係数データWiが係数メモリ1
34に格納される。そして、この係数メモリ134よ
り、クラスコードCLに対応して読み出される係数デー
タWiを用いて推定予測演算回路127でHD画素デー
タyが演算される。
【0081】したがって、ユーザは、パラメータpの値
を調整することで、HD信号によって得られる画像の画
質を任意に調整することができる。なおこの場合、調整
されたパラメータpの値に対応した、クラスおよび出力
画素の組み合わせ毎の係数データWiをその都度、係数
生成回路136で生成して使用するものであり、大量の
係数データを格納しておくメモリを必要としない。
【0082】また、図1に示すテレビ受信機100で
は、推定式の係数データWiを生成する生成式((5)
式参照)に含まれるパラメータpは、学習データ毎に検
出される少なくとも教師信号または生徒信号に関係する
特徴量を示すものであり、学習時に連続的な値を取りう
るものである。そのため、係数生成回路136ではパラ
メータpの値の変化に対応して連続的に変化する係数デ
ータを得ることができる。したがって、ユーザは、パラ
メータpの値を調整することで、HD信号によって得ら
れる画像の画質をなめらかに調整できる。
【0083】なお、図1に示すテレビ受信機100にお
いては、係数生成回路136で各クラスの係数データW
iを生成して係数メモリ134に格納し、クラス合成回
路126より出力されるクラスコードCLに対応した係
数データWiをこの係数メモリ134より読み出して使
用するものであったが、係数生成回路136でクラス合
成回路126からのクラスコードCLに対応した係数デ
ータWiをその都度生成し、これを推定予測演算回路1
27で使用するようにしてもよい。その場合には、係数
メモリ134は不要となる。またこの場合、正規化係数
メモリ138も不要となる。
【0084】図8は、上述したテレビ受信機100の情
報メモリバンク135に格納される係数種データai0
i3を生成するための係数種データ生成装置150の構
成を示している。この係数種データ生成装置150は、
教師信号としてのHD信号(1050i信号)が入力さ
れる入力端子151と、このHD信号に対して水平およ
び垂直の間引き処理を行って、生徒信号としてのSD信
号を得るSD信号生成回路152とを有している。この
SD信号生成回路152には、帯域選択信号が供給され
る。この帯域選択信号に基づいて、HD信号からSD信
号を生成する際に使用する帯域制限フィルタの水平およ
び垂直の帯域が可変される。
【0085】この帯域制限フィルタは、例えば水平帯域
を制限する1次元ガウシアンフィルタと垂直帯域を生成
する1次元ガウシアンフィルタとから構成される。この
1次元ガウシアンフィルタは、(15)式で示される。
この場合、帯域選択信号に基づいて標準偏差σの値が可
変される。
【0086】
【数10】
【0087】また、係数種データ生成装置150は、S
D信号生成回路152より出力されるSD信号(525
i信号)より、HD信号(1050i信号)に係る注目
画素の周辺に位置する複数のSD画素のデータを選択的
に取り出して出力する第1〜第3のタップ選択回路15
3〜155を有している。これら第1〜第3のタップ選
択回路153〜155は、上述した画像信号処理部11
0の第1〜第3のタップ選択回路121〜123と同様
に構成される。
【0088】また、係数種データ生成装置150は、第
2のタップ選択回路154で選択的に取り出される空間
クラスタップのデータ(SD画素データ)のレベル分布
パターンを検出し、このレベル分布パターンに基づいて
空間クラスを検出し、そのクラス情報を出力する空間ク
ラス検出回路157を有している。この空間クラス検出
回路157は、上述した画像信号処理部110の空間ク
ラス検出回路124と同様に構成される。この空間クラ
ス検出回路157からは、空間クラスタップのデータと
しての各SD画素データ毎の再量子化コードqiが空間
クラスを示すクラス情報として出力される。
【0089】また、係数種データ生成装置150は、第
3のタップ選択回路155で選択的に取り出される動き
クラスタップのデータ(SD画素データ)より、主に動
きの程度を表すための動きクラスを検出し、そのクラス
情報MVを出力する動きクラス検出回路158を有して
いる。この動きクラス検出回路158は、上述した画像
信号処理部110の動きクラス検出回路125と同様に
構成される。この動きクラス検出回路158では、第3
のタップ選択回路155で選択的に取り出される動きク
ラスタップのデータ(SD画素データ)からフレーム間
差分が算出され、さらにその差分の絶対値の平均値に対
してしきい値処理が行われて動きの指標である動きクラ
スが検出される。
【0090】また、係数種データ生成装置150は、空
間クラス検出回路157より出力される空間クラスのク
ラス情報としての再量子化コードqiと、動きクラス検
出回路158より出力される動きクラスのクラス情報M
Vに基づき、HD信号(1050i信号)に係る注目画
素が属するクラスを示すクラスコードCLを得るための
クラス合成回路159を有している。このクラス合成回
路159も、上述した画像信号処理部110のクラス合
成回路126と同様に構成される。
【0091】また、係数種データ生成装置150は、入
力端子151に入力されるHD信号から上述の当該HD
信号に係る注目画素を中心とした一または複数のHD画
素データを選択的に取り出す第4のタップ選択回路16
0と、SD信号生成回路152より出力されるSD信号
から上述のHD信号に係る注目画素の周辺に位置する一
または複数のSD画素データを選択的に取り出す第5の
タップ選択回路161とを有している。
【0092】また、係数種データ生成装置150は、第
4のタップ選択回路160で選択的に取り出される特徴
量タップのデータ(HD画素データ)および第5のタッ
プ選択回路161で選択的に取り出される特徴量タップ
のデータ(SD画素データ)から特徴量を検出し、その
特徴量を一定範囲内に正規化してパラメータpの値を得
るパラメータ生成回路162を有している。
【0093】このパラメータ生成回路162では、例え
ばHD画素データおよびSD画素データの差分二乗値、
あるいは差分絶対値が特徴量として検出される。この場
合、HD画素データおよびSD画素データの対が複数存
在するときは、各対で検出される特徴量の加算値または
平均値が最終的な特徴量とされる。
【0094】後述する正規方程式生成部163では、注
目画素データとしてのあるHD画素データyと、そのH
D画素データyに対応して第1のタップ選択回路153
で選択的に取り出される予測タップのデータ(SD画素
データ)とから1つの学習データが生成される。上述し
たように、パラメータ生成回路162は、注目画素デー
タとしての各HD画素データyに対応して、HD信号お
よびSD信号から選択的に取り出された特徴量タップの
データから特徴量を検出し、パラメータpの値を得るも
のである。つまり、パラメータ生成回路162では、各
学習データに対応して、特徴量の検出が行われてパラメ
ータpの値が得られることとなる。
【0095】また、係数種データ生成装置150は、入
力端子151に供給されるHD信号から得られる注目画
素データとしての各HD画素データyと、この各HD画
素データyにそれぞれ対応して第1のタップ選択回路1
53で選択的に取り出される予測タップのデータ(SD
画素データ)xiと、各HD画素データyにそれぞれ対
応してパラメータ生成回路162で得られるパラメータ
pの値と、各HD画素データyにそれぞれ対応してクラ
ス合成回路159より出力されるクラスコードCLとか
ら、クラス毎に、係数種データai0〜ai3を得るための
正規方程式((13)式参照)を生成する正規方程式生
成部163を有している。
【0096】この場合、1個のHD画素データyとそれ
に対応するn個の予測タップのデータ(SD画素デー
タ)xiとの組み合わせで学習データが生成されるが、
帯域選択信号に基づいてSD信号生成回路152におけ
る水平および垂直の帯域が可変され、複数のSD信号が
順次生成されていく。これにより、正規方程式生成部1
63では、パラメータpの値が異なる多くの学習データ
が登録された正規方程式が生成され、任意のパラメータ
pに対応した推定式の係数データWiを得るための係数
種データai0〜ai3を求めることが可能となる。
【0097】またこの場合、1個のHD画素データyと
それに対応するn個の予測タップのデータ(SD画素デ
ータ)xiとの組み合わせで学習データが生成される
が、正規方程式生成部163では、出力画素(図2のH
1〜HD4、図3のHD1′〜HD4′参照)毎に、正
規方程式が生成される。例えば、HD1に対応した正規
方程式は、中心予測タップに対するずれ値がHD1と同
じ関係にあるHD画素データyから構成される学習デー
タから生成される。
【0098】また、係数種データ生成装置150は、正
規方程式生成部163で、クラスおよび出力画素の組み
合わせ毎に生成された正規方程式のデータが供給され、
当該正規方程式を解いて、クラスおよび出力画素の組み
合わせ毎に係数種データai0〜ai3を求める係数種デー
タ決定部164と、この求められた係数種データai0
i3を記憶する係数種メモリ165とを有している。係
数種データ決定部164では、正規方程式が例えば掃き
出し法などによって解かれて、係数種データa i0〜ai3
が求められる。
【0099】図8に示す係数種データ生成装置150の
動作を説明する。入力端子151には教師信号としての
HD信号(1050i信号)が供給され、そしてこのH
D信号に対してSD信号生成回路152で水平および垂
直の間引き処理が行われて生徒信号としてのSD信号
(525i信号)が生成される。この場合、SD信号生
成回路152には、帯域選択信号が供給され、HD信号
からSD信号を生成する際に使用する帯域制限フィルタ
の水平および垂直の帯域が順次可変される。
【0100】このSD信号(525i信号)より、第2
のタップ選択回路154で、HD信号(1050i信
号)に係る注目画素の周辺に位置する空間クラスタップ
のデータ(SD画素データ)が選択的に取り出される。
この第2のタップ選択回路154で選択的に取り出され
る空間クラスタップのデータ(SD画素データ)は空間
クラス検出回路157に供給される。この空間クラス検
出回路157では、空間クラスタップのデータとしての
各SD画素データに対してADRC処理が施されて空間
クラス(主に空間内の波形表現のためのクラス分類)の
クラス情報としての再量子化コードqiが得られる
((1)式参照)。
【0101】また、SD信号生成回路152で生成され
たSD信号より、第3のタップ選択回路155で、HD
信号に係る注目画素の周辺に位置する動きクラスタップ
のデータ(SD画素データ)が選択的に取り出される。
この第3のタップ選択回路155で選択的に取り出され
る動きクラスタップのデータ(SD画素データ)は動き
クラス検出回路158に供給される。この動きクラス検
出回路158では、動きクラスタップのデータとしての
各SD画素データより動きクラス(主に動きの程度を表
すためのクラス分類)のクラス情報MVが得られる。
【0102】このクラス情報MVと上述した再量子化コ
ードqiはクラス合成回路159に供給される。このク
ラス合成回路159では、これらクラス情報MVと再量
子化コードqiとから、HD信号(1050i信号)に
係る注目画素が属するクラスを示すクラスコードCLが
得られる((3)式参照)。
【0103】また、入力端子151に入力されるHD信
号より、第4のタップ選択回路160で上述の当該HD
信号に係る注目画素を中心とした特徴量タップのデータ
(HD画素データ)が選択的に取り出されると共に、S
D信号生成回路152で生成されたSD信号より、第5
のタップ選択回路161で上述のHD信号に係る注目画
素の周辺に位置する特徴量タップのデータ(SD画素デ
ータ)が選択的に取り出される。
【0104】そして、これらHD信号およびSD信号か
ら取り出される特徴量タップのデータがパラメータ生成
回路162に供給される。パラメータ生成回路162で
は、HD信号およびSD信号から取り出される特徴量タ
ップのデータから特徴量を検出し、その特徴量を一定範
囲内に正規化してパラメータpの値が得られる。
【0105】また、SD信号生成回路152で生成され
るSD信号より、第1のタップ選択回路153で、HD
信号に係る注目画素の周辺に位置する予測タップのデー
タ(SD画素データ)が選択的に取り出される。そし
て、入力端子151に供給されるHD信号より得られる
注目画素データとしての各HD画素データyと、この各
HD画素データyにそれぞれ対応して第1のタップ選択
回路153で選択的に取り出される予測タップのデータ
(SD画素データ)xiと、各HD画素データyにそれ
ぞれ対応してパラメータ生成回路162で得られるパラ
メータpの値と、各HD画素データyにそれぞれ対応し
てクラス合成回路159より出力されるクラスコードC
Lとから、クラスおよび出力画素の組み合わせ毎に、係
数種データai0〜ai3を得るための正規方程式((1
3)式参照)が個別に生成される。
【0106】そして、係数種データ決定部164で各正
規方程式が解かれ、クラスおよび出力画素の組み合わせ
毎の係数種データai0〜ai3が求められ、それらの係数
種データai0〜ai3は係数種メモリ165に記憶され
る。
【0107】このように、図8に示す係数種データ生成
装置150においては、図1の画像信号処理部110の
情報メモリバンク135に記憶される、クラスおよび出
力画素(HD1〜HD4,HD1′〜HD4′)の組み合わ
せ毎の、推定式の係数データWiを求めるため生成式
((5)式参照)の係数データai0〜ai3を生成するこ
とができる。
【0108】図8に示す係数データ取得装置150で
は、教師信号(1050i信号)から生徒信号(525
i信号)を生成して学習を行うものであった。しかし、
教師信号と生徒信号を取得できる撮像装置を利用するな
どして、独立して得られた教師信号、生徒信号を用いて
学習を行ってもよい。
【0109】また、図8に示す係数種データ生成装置1
50のパラメータ生成回路162では、HD画素データ
およびSD画素データの差分二乗値、あるいは差分絶対
値が特徴量として検出されるものを示したが、学習デー
タに関連した教師信号(画像)の局所領域における最大
周波数または学習データに関連した生徒信号(画像)の
局所領域における最大周波数を特徴量として検出するこ
ともできる。その場合、第4のタップ選択回路160ま
たは第5のタップ選択回路161のいずれかを備えるだ
けで済む。
【0110】なお、図1の画像信号処理部110におけ
る処理を、例えば図9に示すような画像信号処理装置3
00によって、ソフトウェアで実現することも可能であ
る。まず、図9に示す画像信号処理装置300について
説明する。この画像信号処理装置300は、装置全体の
動作を制御するCPU301と、このCPU301の動
作プログラム、さらに係数種データai0〜ai3(係数種
データai0〜ai3は、図1の画像信号処理部110の情
報メモリバンク135に予め蓄えられているものと同
じ)等が格納されたROM(read only memory)302
と、CPU301の作業領域を構成するRAM(random
access memory)303とを有している。これらCPU
301、ROM302およびRAM303は、それぞれ
バス304に接続されている。
【0111】また、画像信号処理装置300は、外部記
憶装置としてのハードディスクドライブ(HDD)30
5と、フロッピー(R)ディスク306をドライブする
フロッピー(R)ディスクドライブ(FDD)307と
を有している。これらドライブ305,307は、それ
ぞれバス304に接続されている。
【0112】また、画像信号処理装置300は、インタ
ーネット等の通信網400に有線または無線で接続する
通信部308を有している。この通信部308は、イン
タフェース309を介してバス304に接続されてい
る。
【0113】また、画像信号処理装置300は、ユーザ
インタフェース部を備えている。このユーザインタフェ
ース部は、リモコン送信機200からのリモコン信号R
Mを受信するリモコン信号受信回路310と、LCD
(liquid crystal display)等からなるディスプレイ3
11とを有している。受信回路310はインタフェース
312を介してバス304に接続され、同様にディスプ
レイ311はインタフェース313を介してバス304
に接続されている。
【0114】また、画像信号処理装置300は、SD信
号を入力するための入力端子314と、HD信号を出力
するための出力端子315とを有している。入力端子3
14はインタフェース316を介してバス304に接続
され、同様に出力端子315はインタフェース317を
介してバス304に接続される。
【0115】ここで、上述したようにROM302に処
理プログラム、係数種データai0〜ai3等を予め格納し
ておく代わりに、例えばインターネットなどの通信網4
00より通信部308を介してダウンロードし、ハード
ディスクやRAM303に蓄積して使用することもでき
る。また、これら処理プログラム、係数種データ等をフ
ロッピー(R)ディスク306で提供するようにしても
よい。
【0116】また、処理すべきSD信号を入力端子31
4より入力する代わりに、予めハードディスクに記録し
ておき、あるいはインターネットなどの通信網400よ
り通信部308を介してダウンロードしてもよい。ま
た、処理後のHD信号を出力端子315に出力する代わ
り、あるいはそれと並行してディスプレイ311に供給
して画像表示をしたり、さらにはハードディスクに格納
したり、通信部308を介してインターネットなどの通
信網400に送出するようにしてもよい。
【0117】図10のフローチャートを参照して、図9
に示す画像信号処理装置300における、SD信号より
HD信号を得るため処理手順を説明する。まず、ステッ
プST1で、処理を開始し、ステップST2で、SD画
素データをフレーム単位またはフィールド単位で入力す
る。このSD画素データが入力端子314より入力され
る場合には、このSD画素データをRAM303に一時
的に格納する。また、このSD画素データがハードディ
スクに記録されている場合には、ハードディスクドライ
ブ307でこのSD画素データを読み出し、RAM30
3に一時的に格納する。そして、ステップST3で、入
力SD画素データの全フレームまたは全フィールドの処
理が終わっているか否かを判定する。処理が終わってい
るときは、ステップST4で、処理を終了する。一方、
処理が終わっていないときは、ステップST5に進む。
【0118】このステップST5では、ユーザがリモコ
ン送信機200を操作して入力した画質指定値、つまり
パラメータpの値を例えばRAM303より読み込む。
そして、ステップST6で、例えばROM302から、
係数種データai0〜ai3を読み込む。
【0119】次に、ステップST7で、ステップST5
で読み込んだパラメータpおよびステップST6で取得
された係数種データai0〜ai3とから、クラスおよび出
力画素の組み合わせ毎に、生成式((5)式参照)を使
用してパラメータpの値に対応した推定式の係数データ
Wiを生成する。
【0120】次に、ステップST8で、ステップST2
で入力されたSD画素データより、生成すべき各HD画
素データに対応して、クラスタップおよび予測タップの
画素データを取得する。そして、ステップST9で、入
力されたSD画素データの全領域においてHD画素デー
タを得る処理が終了したか否かを判定する。終了してい
るときは、ステップST2に戻り、次のフレームまたは
フィールドのSD画素データの入力処理に移る。一方、
処理が終了していないときは、ステップST10に進
む。
【0121】このステップST10では、ステップST
9で取得されたクラスタップのSD画素データからクラ
スコードCLを生成する。そして、ステップST11
で、そのクラスコードCLに対応した係数データと予測
タップのSD画素データを使用して、推定式により、H
D画素データを生成し、その後にステップST8に戻っ
て、上述したと同様の処理を繰り返す。
【0122】このように、図10に示すフローチャート
に沿って処理をすることで、入力されたSD信号を構成
するSD画素データを処理して、HD信号を構成するH
D画素データを得ることができる。上述したように、こ
のように処理して得られたHD信号は出力端子315に
出力されたり、ディスプレイ311に供給されてそれに
よる画像が表示されたり、さらにはハードディスクドラ
イブ305に供給されてハードディスクに記録されたり
する。また、処理装置の図示は省略するが、図8の係数
種データ生成装置150における処理を、ソフトウェア
で実現することも可能である。
【0123】図11のフローチャートを参照して、係数
種データを生成するための処理手順を説明する。まず、
ステップST21で、処理を開始し、ステップST22
で、学習に使われるSD画素データを生成する際に制限
される水平、垂直の帯域を選択する。そして、ステップ
ST23で、全帯域に対して学習が終わったか否かを判
定する。全ての帯域に対して学習が終わっていないとき
は、ステップST24に進む。
【0124】このステップST24では、既知のHD画
素データをフレーム単位またはフィールド単位で入力す
る。そして、ステップST25で、全てのHD画素デー
タについて処理が終了したか否かを判定する。終了した
ときは、ステップST22に戻って、次の帯域を選択し
て、上述したと同様の処理を繰り返す。一方、終了して
いないときは、ステップST26に進む。
【0125】このステップST26では、ステップST
24で入力されたHD画素データより、ステップST2
2で選択された帯域に水平、垂直の帯域が設定されSD
画素データを生成する。そして、ステップST27で、
ステップST26で生成されたSD画素データより、ス
テップST24で入力された各HD画素データに対応し
てクラスタップおよび予測タップの画素データを取得
し、さらにステップST24で入力された各HD画素デ
ータに対応して、ステップST24で入力されたHD画
素データより特徴量タップの画素データを取得すると共
に、ステップST26で生成されたSD画素データより
特徴量タップの画素データを取得する。
【0126】そして、ステップST28で、生成された
SD画素データの全領域において学習処理を終了してい
るか否かを判定する。学習処理を終了しているときは、
ステップST24に戻って、次のHD画素データの入力
を行って、上述したと同様の処理を繰り返し、一方、学
習処理を終了していないときは、ステップST29に進
む。
【0127】このステップST29では、ステップST
27で取得されたクラスタップのSD画素データからク
ラスコードCLを生成する。また、ステップST30
で、ステップST27で取得された特徴量タップの画素
データから特徴量を検出し、その特徴量に基づいてパラ
メータpの値を取得する。そして、ステップST31
で、係数種データai0〜ai0を得るための正規方程式
((13)式参照)を生成する。ここでは、クラスおよ
び出力画素の組み合わせ毎に、正規方程式が個別に生成
される。その後に、ステップST27に戻る。
【0128】また、ステップST23で、全ての帯域に
対して学習が終わったときは、ステップST32に進
む。このステップST32では、各正規方程式を掃き出
し法等で解くことによって、クラスおよび出力画素の組
み合わせ毎の係数種データai0〜ai0を算出し、ステッ
プST33で、その係数種データai0〜ai0をメモリに
保存し、その後にステップST34で、処理を終了す
る。
【0129】このように、図11に示すフローチャート
に沿って処理をすることで、図8に示す係数種データ生
成装置150と同様の手法によって、図1の画像信号処
理部110の情報メモリバンク135に記憶される係数
種データai0〜ai0を生成することができる。
【0130】なお、上述実施の形態において、情報メモ
リバンク135には、出力画素(HD1〜HD4、H
1′〜HD4′)毎に、各クラスの係数データai0〜a
i3が記憶されている。SD信号(525i信号)の画素
に対する出力画素の位相を変更することで、1050i
信号以外のHD信号も同様にして得ることができる。
【0131】また、上述実施の形態においては、推定式
の係数データWiを生成するための生成式として、
(5)式を使用したが、これに限定されるものではな
い。例えば、(5)式とは次数の異なる多項式や、他の
関数で表現される式でも実現可能である。
【0132】また、上述実施の形態においては、クラス
分けをするものを示したが、この発明はクラス分けをし
ないものにも同様に適用できることは勿論である。ま
た、上述実施の形態においては、HD信号を生成する際
の推定式として線形一次方程式を使用したものを挙げた
が、これに限定されるものではなく、例えば推定式とし
て高次方程式を使用するものであってもよい。
【0133】また、上述実地の形態においては、情報信
号が画像信号である場合を示したが、この発明はこれに
限定されない。例えば、情報信号が音声信号である場合
にも、この発明を同様に適用することができる。
【0134】
【発明の効果】この発明によれば、第1の情報信号を第
2の情報信号に変換する際に使用される推定式の係数デ
ータを、学習データ毎に検出される少なくとも教師信号
または生徒信号に関係する特徴量を示すパラメータを含
む生成式を使用して生成するものであり、係数データを
格納しておくメモリの容量増加を招くことなく、パラメ
ータの値を調整して第2の情報信号による出力の質を任
意に調整することが可能となる。
【0135】また、この発明によれば、推定式の係数デ
ータを生成する生成式に含まれるパラメータは、学習デ
ータ毎に検出される少なくとも教師信号または生徒信号
に関係する特徴量を示すものであり、学習時に連続的な
値を取りうるものである。したがって、この発明によれ
ば、パラメータの値の変化に対応して連続的に変化する
係数データを得ることができ、第2の情報信号による出
力の質をなめらかに変化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態としてのテレビ受信機の構成を示す
ブロック図である。
【図2】HD信号(1050i信号)の単位画素ブロッ
ク内の4画素の中心予測タップからの位相ずれ(奇数フ
ィールド)を示す図である。
【図3】HD信号(1050i信号)の単位画素ブロッ
ク内の4画素の中心予測タップからの位相ずれ(偶数フ
ィールド)を示す図である。
【図4】推定式の係数データWiを、パラメータh,v
を含む連続関数で近似する際の概念を示す図である。
【図5】様々な性質の部分からなる画像の一例を示す図
である。
【図6】画像の各部における帯域制限フィルタの平滑化
の効果を説明するための図である。
【図7】推定式の係数データWiを、教師信号または生
徒信号に関係する特徴量を示すパラメータpを含む連続
関数で近似する際の概念を示す図である。
【図8】係数種データ生成装置の構成例を示すブロック
図である。
【図9】ソフトウェアで実現するための画像信号処理装
置の構成例を示すブロック図である。
【図10】画像信号処理を示すフローチャートである。
【図11】係数種データ生成処理を示すフローチャート
である。
【図12】525i信号と1050i信号の画素位置関
係を示す図である。
【符号の説明】
100・・・テレビ受信機、101・・・システムコン
トローラ、102・・・リモコン信号受信回路、105
・・・受信アンテナ、106・・・チューナ、110・
・・画像信号処理部、111・・・ディスプレイ部、1
12・・・OSD回路、121・・・第1のタップ選択
回路、122・・・第2のタップ選択回路、123・・
・第3のタップ選択回路、124・・・空間クラス検出
回路、125・・・動きクラス検出回路、126・・・
クラス合成回路、127・・・推定予測演算回路、12
8・・・正規化演算回路、129・・・後処理回路、1
34・・・係数メモリ、135・・・情報メモリバン
ク、136・・・係数生成回路、137・・・正規化係
数演算部、138・・・正規化係数メモリ、150・・
・係数種データ生成装置,151・・・入力端子、15
2・・・SD信号生成回路、153・・・第1のタップ
選択回路、154・・・第2のタップ選択回路、155
・・・第3のタップ選択回路、157・・・空間クラス
検出回路、158・・・動きクラス検出回路、159・
・・クラス合成回路、160・・・第4のタップ選択回
路、161・・・第5のタップ選択回路、162・・・
パラメータ生成回路、163・・・正規方程式生成部、
164・・・係数種データ決定部、165・・・係数種
メモリ、200・・・リモコン送信機、300・・・画
像信号処理装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤島 幸一 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 田中 剛 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5B057 CA16 CB16 CD06 CH11 5C063 AA01 AA11 AC01 BA06 BA09 BA12 CA01 CA07 DA01 DA13

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の情報データからなる第1の情報信
    号を複数の情報データからなる第2の情報信号に変換す
    る際に使用され、上記第2の情報信号に係る注目点の情
    報データを、上記第1の情報信号から抽出される複数の
    情報データから算出するための推定式の係数データを生
    成する係数データ生成装置であって、 上記第2の情報信号に対応した教師信号と上記第1の情
    報信号に対応した生徒信号との間の学習によって生成さ
    れる、学習データ毎に検出される少なくとも上記教師信
    号または上記生徒信号に関係する特徴量を示すパラメー
    タを含み上記推定式の係数データを生成する生成式の係
    数データを係数種データとして格納する格納手段と、 上記パラメータの値を設定するパラメータ設定手段と、 上記格納手段に格納された係数種データに基づいて、上
    記生成式により、上記パラメータ設定手段で設定された
    上記パラメータの値に対応した上記推定式の係数データ
    を生成する係数データ生成手段とを備えることを特徴と
    する係数データ生成装置。
  2. 【請求項2】 上記特徴量は、 上記教師信号および上記生徒信号を使用して検出される
    ものであることを特徴とする請求項1に記載の係数デー
    タ生成装置。
  3. 【請求項3】 上記特徴量は、 上記教師信号を使用して検出されるものであることを特
    徴とする請求項1に記載の係数データ生成装置。
  4. 【請求項4】 複数の情報データからなる第1の情報信
    号を複数の情報データからなる第2の情報信号に変換す
    る際に使用され、上記第2の情報信号に係る注目点の情
    報データを、上記第1の情報信号から抽出される複数の
    情報データから算出するための推定式の係数データを生
    成する係数データ生成方法であって、 上記第2の情報信号に対応した教師信号と上記第1の情
    報信号に対応した生徒信号との間の学習によって生成さ
    れる、学習データ毎に検出される少なくとも上記教師信
    号または上記生徒信号に関係する特徴量を示すパラメー
    タを含み上記推定式の係数データを生成する生成式の係
    数データに基づいて、該生成式を構成するステップと、 上記パラメータの値を設定するステップと、 上記構成された生成式を使用し、上記設定されたパラメ
    ータの値に対応した上記推定式の係数データを生成する
    ステップとを備えることを特徴とする係数データ生成方
    法。
  5. 【請求項5】 複数の情報データからなる第1の情報信
    号を複数の情報データからなる第2の情報信号に変換す
    る際に使用され、上記第2の情報信号に係る注目点の情
    報データを、上記第1の情報信号から抽出される複数の
    情報データから算出するための推定式の係数データを生
    成するために、 上記第2の情報信号に対応した教師信号と上記第1の情
    報信号に対応した生徒信号との間の学習によって生成さ
    れる、学習データ毎に検出される少なくとも上記教師信
    号または上記生徒信号に関係する特徴量を示すパラメー
    タを含み上記推定式の係数データを生成する生成式の係
    数データに基づいて、該生成式を構成するステップと、 上記パラメータの値を設定するステップと、 上記構成された生成式を使用し、上記設定されたパラメ
    ータの値に対応した上記推定式の係数データを生成する
    ステップとを実行するためのコンピュータプログラムを
    提供する情報提供媒体。
  6. 【請求項6】 複数の情報データからなる第1の情報信
    号を複数の情報データからなる第2の情報信号に変換す
    る情報信号処理装置であって、 上記第2の情報信号に対応した教師信号と上記第1の情
    報信号に対応した生徒信号との間の学習によって生成さ
    れる、学習データ毎に検出される少なくとも上記教師信
    号または上記生徒信号に関係する特徴量を示すパラメー
    タを含み推定式の係数データを生成する生成式の係数デ
    ータを係数種データとして格納する格納手段と、 上記パラメータの値を設定するパラメータ設定手段と、 上記格納手段に格納された係数種データに基づいて上記
    生成式により上記パラメータ設定手段で設定された上記
    パラメータの値に対応した上記推定式の係数データを発
    生する係数データ発生手段と、 上記第1の情報信号から、上記第2の情報信号に係る注
    目点の周辺に位置する複数の第1の情報データを選択す
    る第1のデータ選択手段と、 上記係数データ発生手段で発生された上記係数データと
    上記第1のデータ選択手段で選択された上記複数の第1
    の情報データとから、上記推定式を用いて上記注目点の
    情報データを算出して得る演算手段とを備えることを特
    徴とする情報信号処理装置。
  7. 【請求項7】 上記第1の情報信号から、上記第2の情
    報信号に係る注目点の周辺に位置する複数の第2の情報
    データを選択する第2のデータ選択手段と、 上記第2のデータ選択手段で選択された上記複数の第2
    の情報データに基づいて上記注目点が属するクラスを検
    出するクラス検出手段とをさらに備え、 上記格納手段は、上記クラス検出手段で検出し得るクラ
    ス毎に、上記係数種データを格納しており、 上記係数データ発生手段は、上記クラス検出手段で検出
    されたクラスおよび上記パラメータ設定手段で設定され
    た上記所定のパラメータの値に対応した、上記推定式の
    係数データを発生することを特徴とする請求項6に記載
    の情報信号処理装置。
  8. 【請求項8】 上記係数データ発生手段は、 上記格納手段に格納された上記係数種データに基づい
    て、クラス毎に、上記生成式により、上記パラメータ設
    定手段で設定された上記パラメータの値に対応した上記
    推定式の係数データを生成する係数データ生成部と、 上記係数データ生成部で生成される上記クラス毎の上記
    推定式の係数データを格納する格納部と、 上記格納部より上記クラス検出手段で検出されたクラス
    に対応した上記推定式の係数データを読み出して出力す
    る係数データ読み出し部とを有してなることを特徴とす
    る請求項7に記載の情報信号処理装置。
  9. 【請求項9】 上記特徴量は、 上記教師信号および上記生徒信号を使用して検出される
    ものであることを特徴とする請求項6に記載の情報信号
    処理装置。
  10. 【請求項10】 上記特徴量は、 上記教師信号を使用して検出されるものであることを特
    徴とする請求項6に記載の情報信号処理装置。
  11. 【請求項11】 複数の情報データからなる第1の情報
    信号を複数の情報データからなる第2の情報信号に変換
    する情報信号処理方法であって、 上記第2の情報信号に対応した教師信号と上記第1の情
    報信号に対応した生徒信号との間の学習によって生成さ
    れる、学習データ毎に検出される少なくとも上記教師信
    号または上記生徒信号に関係する特徴量を示すパラメー
    タを含み推定式の係数データを生成する生成式の係数デ
    ータに基づいて、上記生成式により、上記パラメータの
    値に対応した上記推定式の係数データを発生するステッ
    プと、 上記パラメータの値を設定するステップと、 上記第1の情報信号から、上記第2の情報信号に係る注
    目点の周辺に位置する複数の情報データを選択するステ
    ップと、 上記発生された係数データと上記選択された複数の情報
    データとから、上記推定式を用いて上記注目点の情報デ
    ータを算出して得るステップとを備えることを特徴とす
    る情報信号処理方法。
  12. 【請求項12】 複数の情報データからなる第1の情報
    信号を複数の情報データからなる第2の情報信号に変換
    するために、 上記第2の情報信号に対応した教師信号と上記第1の情
    報信号に対応した生徒信号との間の学習によって生成さ
    れる、学習データ毎に検出される少なくとも上記教師信
    号または上記生徒信号に関係する特徴量を示すパラメー
    タを含み推定式の係数データを生成する生成式の係数デ
    ータに基づいて、上記生成式により、上記パラメータの
    値に対応した上記推定式の係数データを発生するステッ
    プと、 上記パラメータの値を設定するステップと、 上記第1の情報信号から、上記第2の情報信号に係る注
    目点の周辺に位置する複数の情報データを選択するステ
    ップと、 上記発生された係数データと上記選択された複数の情報
    データとから、上記推定式を用いて上記注目点の情報デ
    ータを算出して得るステップとを実行するためのコンピ
    ュータプログラムを提供する情報提供媒体。
  13. 【請求項13】 複数の情報データからなる第1の情報
    信号を複数の情報データからなる第2の情報信号に変換
    する際に使用する推定式の係数データを生成するための
    生成式の係数データである係数種データを生成する装置
    であって、 上記第1の情報信号に対応する生徒信号から、上記第2
    の情報信号に対応する教師信号に係る注目点の周辺に位
    置する複数の情報データを選択するデータ選択手段と、 上記データ選択手段で選択された複数の情報データおよ
    び上記教師信号に係る注目点の情報データに基づいて学
    習データを生成する学習データ生成手段と、 上記学習データ生成手段で生成される学習データのそれ
    ぞれに対応して、少なくとも上記教師信号または上記生
    徒信号に関係する特徴量を検出し、該特徴量に基づいて
    上記生成式に含まれるパラメータの値を決定するパラメ
    ータ値決定手段と、 上記学習データ生成手段で生成された学習データと、上
    記パラメータ値決定手段で決定されたパラメータの値と
    に基づいて、上記生成式の係数データを生成する係数デ
    ータ生成手段とを備えることを特徴とする係数種データ
    生成装置。
  14. 【請求項14】 上記パラメータ値決定手段は、 上記特徴量を、上記教師信号および上記生徒信号を使用
    して検出することを特徴とする請求項13に記載の係数
    種データ生成装置。
  15. 【請求項15】 上記パラメータ値決定手段は、 上記特徴量を、上記教師信号を使用して検出することを
    特徴とする請求項13に記載の係数種データ生成装置。
  16. 【請求項16】 複数の情報データからなる第1の情報
    信号を複数の情報データからなる第2の情報信号に変換
    する際に使用する推定式の係数データを生成するための
    生成式の係数データである係数種データを生成する方法
    であって、 上記第1の情報信号に対応する生徒信号から、上記第2
    の情報信号に対応する教師信号に係る注目点の周辺に位
    置する複数の情報データを選択するステップと、 上記選択された複数の情報データおよび上記教師信号に
    係る注目点の情報データに基づいて学習データを生成す
    るステップと、 上記生成される学習データのそれぞれに対応して、少な
    くとも上記教師信号または上記生徒信号に関係する特徴
    量を検出し、該特徴量に基づいて上記生成式に含まれる
    パラメータの値を決定するステップと、 上記生成された学習データと、上記決定されたパラメー
    タの値とに基づいて、上記生成式の係数データを生成す
    るステップとを備えることを特徴とする係数種データ生
    成方法。
  17. 【請求項17】 複数の情報データからなる第1の情報
    信号を複数の情報データからなる第2の情報信号に変換
    する際に使用する推定式の係数データを生成するための
    生成式の係数データである係数種データを生成するため
    に、 上記第1の情報信号に対応する生徒信号から、上記第2
    の情報信号に対応する教師信号に係る注目点の周辺に位
    置する複数の情報データを選択するステップと、 上記選択された複数の情報データおよび上記教師信号に
    係る注目点の情報データに基づいて学習データを生成す
    るステップと、 上記生成される学習データのそれぞれに対応して、少な
    くとも上記教師信号または上記生徒信号に関係する特徴
    量を検出し、該特徴量に基づいて上記生成式に含まれる
    パラメータの値を決定するステップと、 上記生成された学習データと、上記決定されたパラメー
    タの値とに基づいて、上記生成式の係数データを生成す
    るステップとを実行するためのコンピュータプログラム
    を提供する情報提供媒体。
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