JP2002359788A

JP2002359788A - テレビジョン受信機

Info

Publication number: JP2002359788A
Application number: JP2001165801A
Authority: JP
Inventors: Masaki Yamamoto; 正喜山本
Original assignee: Alps Electric Co Ltd
Current assignee: Alps Alpine Co Ltd
Priority date: 2001-05-31
Filing date: 2001-05-31
Publication date: 2002-12-13
Also published as: KR20020092204A; KR100465489B1; US20020191118A1; US6927805B2

Abstract

(57)【要約】【課題】高価なＳＡＷフィルタを減らしコスト低減と
小型化を図る。【解決手段】混合器１とＳＡＷフィルタ１１との間に
トラップ回路７を設け、テレビジョン信号の受信時には
トラップ周波数を中間周波数帯の上側に隣接する他のチ
ャンネルの映像中間周波数又はその近傍及び他のチャン
ネルの音声中間周波数又はその近傍に位置させ、ＦＭ放
送信号の受信時にはＦＭ放送信号を中間周波数帯におけ
る色副搬送波周波数又はその近傍に周波数変換すると共
に、トラップ周波数を中間周波数帯における映像中間周
波数と色副搬送波周波数とのほぼ中央及び中間周波数帯
における映像中間周波数又はその近傍に位置させ、ＳＡ
Ｗフィルタ１１から周波数変換されたテレビジョン信号
又はＦＭ放送信号を出力した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、テレビジョン信
号又はＦＭ放送信号を受信可能なテレビジョン受信機に
関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のテレビジョン受信機の構成を図８
に示す。混合器３１の前段には図示しない同調回路、増
幅器等が設けられ、この同調回路によって選択されたテ
レビジョン信号又はＦＭ放送信号が混合器３１に入力さ
れる。混合器３１は局部発振器３２から入力される局部
発振信号によってテレビジョン信号をテレビジョンの中
間周波数帯（日本チャンネル仕様では５４ＭＨｚ〜６０
ＭＨｚの帯域）に周波数変換し、また、ＦＭ放送信号を
中間周波数帯における音声中間周波数又はその近傍に周
波数変換する。そして、周波数変換されたテレビジョン
信号又はＦＭ放送信号は第一の中間周波同調回路３３に
入力される。

【０００３】第一の中間周波同調回路３３は並列同調回
路によって構成されており、テレビジョン信号の受信時
には中間周波数帯における映像中間周波数と色副搬送波
周波数との間に同調し、ＦＭ放送信号の受信時には音声
中間周波数又はその近傍の周波数に同調するように切り
替えられる。その切替はスイッチトランジスタ３４によ
って制御される。スイッチトランジスタ３４のエミッタ
は接地され、コレクタにはプルアップ抵抗３５を介して
電源電圧Ｂが印加され、コレクタは第一の中間周波同調
回路３３の制御端３３ａに接続される。そして、スイッ
チトランジスタ３４のベースにはハイレベル又はローレ
ベルの切替電圧Ｓが印加される。

【０００４】第一の中間周波同調回路３３を通過したテ
レビジョン信号又はＦＭ放送信号はその次段に設けられ
た中間周波増幅器３６によって増幅された後、第二の中
間周波同調回路３７に入力される。第二の中間周波同調
回路３７は第一の容量素子３７ａと第一のインダクタン
ス素子３７ｂと一端が接地された第二の容量素子３７ａ
とによる直列回路と、第一の容量素子３７ａに並列に接
続されたスイッチダイオード３７ｄとからなり、スイッ
チダイオード３７ｄのアノードは中間周波増幅器３６の
出力端に接続される。そしてスイッチダイオード３７ｄ
のアノードには中間周波増幅器３６からバイアス電圧が
供給される。また、第一のインダクタンス素子３７ｂと
第二の容量素子３７ｃとの接続点がスイッチトランジス
タ３４のコレクタに接続される。

【０００５】第二の中間周波同調回路３７においては、
スイッチダイオード３７ｄがオフとなったときの第一の
容量素子３７ａと第一のインダクタンス素子３７ｂと第
二の容量素子３７ｃとの共振周波数が中間周波数帯にお
ける映像中間周波数と色副搬送波周波数との間になるよ
うに設定され、スイッチダイオード３７ｄがオンとなっ
たときの第一のインダクタンス素子３７ｂと第二の容量
素子３７ｃとの共振周波数が中間周波数帯における音声
中間周波数又はその近傍となるように設定されている。

【０００６】第一のインダクタンス素子３７ｂと第二の
容量素子３７ｃとの接続点には第一のＳＡＷフィルタ３
８が結合される。また、この接続点には第二のインダク
タンス素子３９を介して第二のＳＡＷフィルタ４０が結
合される。第二のインダクタンス素子３９は第一のＳＡ
Ｗフィルタ３８と第二のＳＡＷフィルタ４０との結合を
粗にするためのものであり、比較的大きなインダクタン
ス値（４．７μＨ）を有している。

【０００７】第一のＳＡＷフィルタ３８は中間周波数帯
における映像中間周波数と色副搬送波周波数との間をほ
ぼフラットに通過し、音声中間周波数の位置を２０ｄＢ
程度の大きく減衰するバンドバスの選択度特性を有して
いる。また、第二のＳＡＷフィルタ４０は隣接するＦＭ
放送信号による妨害を避けるために音声中間周波数又は
その近傍のみを通過するように狭帯域の特性となってい
る。

【０００８】そして、第一のＳＡＷフィルタ３８の出力
端には映像中間周波回路４１が結合され、その後段には
映像検波回路（図示せず）が設けられる。また、第二の
ＳＡＷフィルタ４２の出力端には音声中間周波回路４２
が結合され、その後段には音声検波回路（図示せず）が
設けられる。

【０００９】以上の構成において、テレビジョン信号の
受信時にはスイッチトランジスタ３４とスイッチダイオ
ード３７ｄとがオンとなり、第一の中間周波同調回路３
３と第二の中間周波同調回路３７とが中間周波数帯にお
ける映像中間周波数と色副搬送波周波数との間に同調
し、周波数変換されたテレビジョン信号が第一のＳＡＷ
フィルタ３８、映像中間周波回路４１を介して出力され
る。

【００１０】また、ＦＭ放送信号の受信時にはスイッチ
トランジスタ３４とスイッチダイオード３７ｄとがオン
となり、第一の中間周波同調回路３３と第二の中間周波
同調回路３７とが中間周波数帯における音声中間周波数
又はその近傍の周波数に同調し、周波数変換されたＦＭ
放送信号が第二のＳＡＷフィルタ４０と音声中間周波回
路４２とを介して出力される。

【００１１】

【発明が解決しようとする課題】以上説明した従来のテ
レビジョン受信機においては、受信するＦＭ放送信号を
中間周波数帯における音声中間周波数又はその近傍の周
波数に周波数変換するので、隣接するＦＭ放送信号によ
る妨害の回避のために第二のＳＡＷフィルタ４０を設
け、第二のＳＡＷフィルタ４０によって受信すべきＦＭ
放送信号のみを通過するようにしている。そのため、コ
スト高となる欠点を有している。

【００１２】また、第一のＳＡＷフィルタ３８に入力さ
れるテレビジョン信号のレベルが第二のＳＡＷフィルタ
４０によって低下するのを防止するため、比較的大きな
インダクタンス値を有する第二のインダクタンス素子３
９によって粗結合する必要があるので、小型化に不利と
なっている。そこで本発明においては、高価なＳＡＷフ
ィルタを減らしコスト低減と小型化を図ることを目的と
する。

【００１３】

【課題を解決するための手段】そこで、本発明において
は、テレビジョン信号又はＦＭ放送信号をテレビジョン
の中間周波数帯に周波数変換する混合器と、前記中間周
波数帯を通過帯域とすると共に、前記中間周波数帯にお
ける音声中間周波数の位置を減衰するＳＡＷフィルタ
と、二つのトラップ周波数を有すると共に前記トラップ
周波数が切り替えられるように構成され、前記混合器と
前記ＳＡＷフィルタとの間に設けられたトラップ回路と
を備え、前記テレビジョン信号の受信時には前記トラッ
プ周波数を前記中間周波数帯の上側に隣接する他のチャ
ンネルの映像中間周波数又はその近傍及び前記他のチャ
ンネルの音声中間周波数又はその近傍に位置させ、前記
ＦＭ放送信号の受信時には前記ＦＭ放送信号を前記中間
周波数帯における色副搬送波周波数又はその近傍に周波
数変換すると共に、前記トラップ周波数を前記中間周波
数帯における映像中間周波数と色副搬送波周波数とのほ
ぼ中間及び前記中間周波数帯における映像中間周波数又
はその近傍に位置させ、前記ＳＡＷフィルタから前記周
波数変換されたテレビジョン信号又はＦＭ放送信号を出
力した。

【００１４】また、前記周波数変換されたテレビジョン
信号を処理する映像中間周波回路と前記周波数変換され
たＦＭ放送信号を処理する音声中間周波回路とを設け、
前記映像中間周波回路を前記ＳＡＷフィルタの出力端に
接続し、前記音声中間周波回路を第一のスイッチダイオ
ードを介して前記ＳＡＷフィルタの出力端に接続し、前
記第一のスイッチダイオードを前記テレビジョン信号の
受信時にオフとし、前記ＦＭ放送信号の受信時にオンと
した。

【００１５】また、前記トラップ回路は前記混合器と前
記ＳＡＷフィルタとの間に介挿された並列共振回路と、
前記並列共振回路とグランドとの間に接続された直列共
振回路とからなり、前記テレビジョン信号の受信時には
前記並列共振回路の共振周波数を前記他のチャンネルの
映像中間周波数又はその近傍に位置させると共に、前記
直列共振回路の共振周波数を前記他のチャンネルの音声
中間周波数又はその近傍に位置させ、前記ＦＭ放送信号
の受信時には前記並列共振回路の共振周波数を前記中間
周波数帯における映像中間周波数又はその近傍に位置さ
せると共に、前記直列共振回路の共振周波数を前記中間
周波数帯における色副搬送波周波数と映像中間周波数と
のほぼ中央に位置させた。

【００１６】また、前記並列共振回路は第二のスイッチ
ダイオード及び第一の容量素子からなる並列回路と前記
並列回路に直列に接続された第一のインダクタンス素子
と前記並列回路と前記第一のインダクタンス素子との全
体に並列に接続された第二の容量素子とからなり、前記
直列共振回路は互いに直列接続されたバラクタダイオー
ド及び第二のインダクタンス素子からなり、前記バラク
タダイオードのアノードを直流的に接地し、前記テレビ
ジョン信号の受信時には前記第二のスイッチダイオード
及び前記バラクタダイオードの各カソードにハイレベル
の電圧を印加して前記第二のスイッチダイオードをオフ
とし、前記ＦＭ放送信号の受信時にはローレベルの電圧
を印加して前記第二のスイッチダイオードをオフとし
た。

【００１７】また、前記並列共振回路の出力端を第三の
容量素子によって接地し、前記第二のスイッチダイオー
ドのオフ時における前記第一の容量素子と前記第一のイ
ンダクタンス素子と前記第三の容量素子とによる直列共
振周波数を前記中間周波数帯における映像中間周波数と
色搬送波周波数との間に位置させ、前記第二のスイッチ
ダイオードのオン時における前記第一のインダクタンス
素子と前記第三の容量素子とによる直列共振周波数を前
記色副搬送波周波数又はその近傍に位置させた。

【００１８】また、前記バラクタダイオードのカソード
を第一の抵抗によって接地し、カソードとアノードとの
間を第二の抵抗によって接続した。

【００１９】

【発明の実施の形態】以下、本発明のテレビジョン受信
機を図面に従って説明する。図１は本発明のテレビジョ
ン受信機の要部の構成、図２乃至図６は各部の選択度特
性図、図７は本発明に使用されるトラップ回路の他の構
成を示す回路図である。

【００２０】先ず、図１において、図示はしないが混合
器１の前段には同調回路、増幅器等が設けられている。
そして、同調回路によって選択され、増幅器によって増
幅されたテレビジョン信号又はＦＭ放送信号が混合器１
に入力される。混合器１は局部発振器２から入力された
局部発振信号によってテレビジョン信号をテレビジョン
の中間周波数帯（日本チャンネル仕様では５４ＭＨｚ〜
６０ＭＨｚの帯域）に周波数変換する、また、ＦＭ放送
信号を中間周波数帯における色副搬送波周波数（同じく
５５．１７ＭＨ）又はその近傍の周波数に周波数変換す
る。そして、周波数変換されたテレビジョン信号又はＦ
Ｍ放送信号は中間周波同調回路３に入力される。

【００２１】中間周波同調回路３は並列同調回路で構成
され、テレビジョン信号の受信時には中間周波数帯にお
ける映像中間周波数と色副搬送波周波数との間に同調
し、ＦＭ放送信号の受信時には色副搬送波周波数又はそ
の近傍の周波数に同調するように切り替えられる。同調
周波数の切替はスイッチトランジスタ４によって制御さ
れる。スイッチトランジスタ４のエミッタは接地され、
コレクタにはプルアップ抵抗５を介して電源電圧Ｂが印
加され、コレクタは中間周波同調回路３の制御端３ａに
接続される。そして、スイッチトランジスタ４のベース
にはハイレベル又はローレベルの切替電圧Ｓが印加され
る。

【００２２】中間周波同調回路３を通過したテレビジョ
ン信号又はＦＭ放送信号はその次段に設けられた中間周
波増幅器６によって増幅された後、トラップ回路７に入
力される。

【００２３】トラップ回路７は並列共振回路８と直列共
振回路９とを有しそれぞれの共振周波数が信号を減衰す
るトラップ周波数となる。並列共振回路８は、第二のス
イッチダイオード８ａと第一の容量素子８ｂとの並列回
路と、この並列回路に直列に接続された第一のインダク
タンス素子８ｃと、並列回路と第一のインダクタンス素
子８ｃとの全体に並列に接続された第二の容量素子８ｄ
とから構成される。並列共振回路８の共振周波数は第二
のスイッチダイオード８ａのオン又はオフによって共振
周波数が切り替わる。そして、一端側である第二のスイ
ッチダイオード８ａのアノードが中間周波増幅器６の出
力端に接続され、中間周波増幅器６からバイアス電圧が
供給される。また、他端側は第三の容量素子１０によっ
て接地されると共にＳＡＷフィルタ１１に結合される。

【００２４】また、直列共振回路９は互いに直列接続さ
れたバラクタダイオード９ａと一端が接地された第二の
インダクタンス素子９ｂとの直列回路からなり、バラク
タダイオード９ａのカソードが第二のスイッチダイオー
ド８ａのカソードに接続される。直列共振回路９の共振
周波数はバラクタダイオード９ａのカソードの電圧によ
って変化する。そして、第二のスイッチダイオード８ａ
とバラクタダイオード９ａの各カソードが第一のインダ
クタンス素子８ｃを介してスイッチトランジスタ４のコ
レクタに接続される。

【００２５】ＳＡＷフィルタ１１は、図２に示すよう
に、中間周波数帯における映像中間周波数Ｐと色副搬送
波周波数Ｃとの間をほぼフラットに通過し、音声中間周
波数Ｓの位置をほぼ２０ｄＢ程度に大きく減衰するバン
ドバスの特性を有している。また、ＳＡＷフィルタ１１
の出力端には映像中間周波回路１２が結合され、その後
段には映像検波回路（図示せず）が設けられる。さら
に、ＳＡＷフィルタ１１の出力端には第一のスイッチダ
イオード１３を介して音声中間周波回路１４が結合さ
れ、その後段には音声検波回路（図示せず）が設けられ
る。第一のスイッチダイオード１３のアノードには映像
中間周波回路１２からバイアス電圧が与えられ、カソー
ドはスイッチトランジスタ４のコレクタに接続される。

【００２６】以上の構成において、テレビジョン信号の
受信時にはスイッチトランジスタ４のベースにローレベ
ルの切替電圧が印加され、スイッチスイッチトランジス
タ４はオフとなる。すると、前述したように中間周波同
調回路３は中間周波数帯における映像中間周波数Ｐと色
副搬送波周波数Ｃとの間に同調する。また、第二のスイ
ッチダイオード８ａもオフとなる。このときの並列共振
回路８の共振周波数は中間周波数帯の上側に隣接する他
のチャンネルの映像中間周波数Ｐ−１又はその近傍の周
波数に位置するように設定されている。さらに、第一の
容量素子８ｂと第一のインダクタンス素子８ｃと第三の
容量素子１０とによる直列共振周波数が中間周波数帯に
おける映像中間周波数Ｐと色副搬送波周波数Ｃとの間に
位置するように設定されている。

【００２７】また、バラクタダイオード９ａのカソード
にもほぼ電源電圧が印加されるのでその容量値が小さく
なっており、直列共振回路９の共振周波数は中間周波数
帯の上側に隣接する他のチャンネルの音声中間周波数Ｓ
−１又はその近傍の周波数に位置するように設定されて
いる。従って、中間周波同調回路３とトラップ回路７及
び第三の容量素子１０とを合わせた選択度特性は図３に
示すように、中間周波数帯の上側に隣接する他のチャン
ネルの映像中間周波数Ｐ−１又はその近傍の周波数と音
声中間周波数Ｓ−１又はその近傍の周波数とで減衰する
特性となる。

【００２８】また、ＳＡＷフィルタ１１の選択度特性は
図２のようになっているので、総合した選択度特性は図
４に示すように、中間周波数帯における音声中間周波数
Ｓと中間周波数帯の上側に隣接する他のチャンネルの映
像中間周波数Ｐ−１又はその近傍の周波数と音声中間周
波数Ｓ−１又はその近傍の周波数とで減衰する特性とな
る。のようになる。この選択度特性によって伝送された
テレビジョン信号がＳＡＷフィルタ１１から出力され
る。

【００２９】また、テレビジョン信号の受信時では第一
のスイッチダイオード１３がオフとなるので、音声中間
周波回路１４が映像中間周波回路から切り離される。従
って、テレビジョン信号は映像中間周波回路１２に入力
される。

【００３０】一方、ＦＭ放送信号の受信時にはスイッチ
トランジスタ４のベースにハイレベルの切替電圧が印加
され、スイッチトランジスタ４はオンとなる。すると、
前述したように中間周波同調回路３は中間周波数帯にお
ける色搬送波周波数Ｃ又はその近傍の周波数に同調す
る。また、第二のスイッチダイオード８ａもオンとな
る。このときの並列共振回路８の共振周波数は中間周波
数帯における映像中間周波数Ｐ又はその近傍の周波数に
位置するように設定されている。さらに、第一のインダ
クタンス素子８ｃと第三の容量素子１０とによる直列共
振周波数が中間周波数帯における映像中間周波数Ｐ又は
その近傍の周波数に位置するように接地されている。

【００３１】また、バラクタダイオード９ａのカソード
の電圧が低くなって容量値が大きくなり、直列共振回路
９の共振周波数は低い方に移動するが、共振周波数は中
間周波数帯における映像中間周波数Ｐと色副搬送波周波
数Ｃとのほぼ中央（Ｃ＋Ｐ）／２に位置するように設定
されている。従って、中間周波同調回路３とトラップ回
路７及び第三の容量素子１０とを合わせた選択度特性は
図５のように、中間周波数帯における色副搬送波周波数
Ｃ又はその近傍の周波数でピークとなり、中間周波数帯
における映像中間周波数Ｐ又はその近傍の周波数と中間
周波数帯における映像中間周波数Ｐと色副搬送波周波数
Ｃとのほぼ中央（Ｃ＋Ｐ）／２で減衰する特性となる。

【００３２】また、ＳＡＷフィルタ１１の選択度特性を
加えた総合の選択度特性は図６に示すように、中間周波
数帯における音声中間周波数Ｓと中間周波数帯における
映像中間周波数Ｐ又はその近傍の周波数と中間周波数帯
における映像中間周波数Ｐと色副搬送波周波数Ｃとのほ
ぼ中央（Ｃ＋Ｐ）／２で減衰する特性となる。この総合
の選択度特性によって伝送されたＦＭ放送信号がＳＡＷ
フィルタ１１から出力され、スイッチダイオード１３を
介して音声中間周波回路１４に入力される。

【００３３】図７はトラップ回路７の別の構成を示す。
第二のインダクタ９ｂの一端は直流カットコンデンサ９
ｃと第一の抵抗９ｄによって接地され、第二のインダク
タ９ｂと直流カットコンデンサ９ｃとの接続点が第二の
抵抗９ｅによってバラクタダイオード９ａのカソードに
接続される。これによってバラクタダイオード９ａのア
ノードは第一の抵抗９ｄによって直流的に接地される。
その他の構成は図１に示すものと同じである。この構成
では電源電圧が変動してもバラクタダイオード９ａの両
端間の電圧変動が少なくなる。また、バラクタダイオー
ド９ａのアノードの電圧は第一の抵抗９ｄと第二の抵抗
９ｅによって分圧されるのでちょくれつ共振回路９の共
振周波数の再設定がが必要となる。

【００３４】なお、中間周波同調回路３、ＳＡＷフィル
タ１１、映像中間周波回路１２等は平衡型の回路で構成
することも可能であり、また、中間周波増幅器６も平衡
入力／不平高出力型で構成することも可能である。

【００３５】

【発明の効果】以上説明したように、混合器とＳＡＷフ
ィルタとの間にトラップ回路を設け、テレビジョン信号
の受信時にはトラップ周波数を中間周波数帯の上側に隣
接する他のチャンネルの映像中間周波数又はその近傍及
び他のチャンネルの音声中間周波数又はその近傍に位置
させ、ＦＭ放送信号の受信時にはＦＭ放送信号を中間周
波数帯における色副搬送波周波数又はその近傍に周波数
変換すると共に、トラップ周波数を中間周波数帯におけ
る映像中間周波数と色副搬送波周波数とのほぼ中央及び
中間周波数帯における映像中間周波数又はその近傍に位
置させ、ＳＡＷフィルタから周波数変換されたテレビジ
ョン信号又はＦＭ放送信号を出力したので、一つのＳＡ
Ｗフィルタをテレビジョン信号の受信とＦＭ放送信号の
受信とに兼用できる。従って小型かと低価格化が図られ
る。

【００３６】また、映像中間周波回路をＳＡＷフィルタ
の出力端に接続し、音声中間周波回路を第一のスイッチ
ダイオードを介してＳＡＷフィルタの出力端に接続し、
第一のスイッチダイオードをテレビジョン信号の受信時
にオフとし、ＦＭ放送信号の受信時にオンとしたので、
テレビジョン信号の受信時には音声中間周波回路を映像
中間周波回路から切り離すことができ、映像中間周波回
路に入力されるテレビジョン信号のレベルの低下を来さ
ない。

【００３７】また、並列共振回路と直列共振回路とから
なり、テレビジョン信号の受信時には並列共振回路の共
振周波数を他のチャンネルの映像中間周波数又はその近
傍に位置させると共に、直列共振回路の共振周波数を他
のチャンネルの音声中間周波数又はその近傍に位置さ
せ、ＦＭ放送信号の受信時には並列共振回路の共振周波
数を中間周波数帯における映像中間周波数又はその近傍
に位置させると共に、直列共振回路の共振周波数を中間
周波数帯における色副搬送波周波数と映像中間周波数と
のほぼ中央に位置させたので、いずれの場合でも並列共
振回路の共振周波が直列共振回路の共振周波数よりも高
くなる。従って、二つの共振周波数の間においてはいず
れの共振回路も誘導性となって新たな共振回路が形成さ
れないので、二つの共振周波数間で盛り上がらず減衰し
た特性が得られる。

【００３８】また、並列共振回路は第二のスイッチダイ
オード及び第一の容量素子からなる並列回路と並列回路
に直列に接続された第一のインダクタンス素子と並列回
路と第一のインダクタンス素子との全体に並列に接続さ
れた第二の容量素子とからなり、直列共振回路は互いに
直列接続されたバラクタダイオード及び第二のインダク
タンス素子からなり、バラクタダイオードのアノードを
直流的に接地し、テレビジョン信号の受信時には第二の
スイッチダイオード及びバラクタダイオードの各カソー
ドにハイレベルの電圧を印加して第二のスイッチダイオ
ードをオフとし、ＦＭ放送信号の受信時にはローレベル
の電圧を印加して第二のスイッチダイオードをオフとし
たので、各共振周波数の切替が簡単になる。

【００３９】また、並列共振回路の出力端を第三の容量
素子によって接地し、第二のスイッチダイオードのオフ
時における第一の容量素子と第一のインダクタンス素子
と第三の容量素子とによる直列共振周波数を中間周波数
帯における映像中間周波数と色搬送波周波数との間に位
置させ、第二のスイッチダイオードのオン時における第
一のインダクタンス素子と第三の容量素子とによる直列
共振周波数を色副搬送波周波数又はその近傍に位置させ
たので、トラップ回路を利用してテレビジョン信号受信
時とＦＭ放送信号受信時とで同調周波数を変えることが
出来る。

【００４０】また、バラクタダイオードのカソードを第
一の抵抗によって接地し、カソードとアノードとの間を
第二の抵抗によって接続したので、電源電圧の変動に対
してバラクタダイオードの容量が変化しにくい。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のテレビジョン受信機の構成を示す回路
図である。

【図２】本発明のテレビジョン受信機におけるＳＡＷフ
ィルタの選択度特性図である。

【図３】本発明のテレビジョン受信機におけるテレビジ
ョン信号受信時の中間周波同調回路とトラップ回路とに
よる選択度特性図である。

【図４】本発明のテレビジョン受信機におけるテレビジ
ョン信号受信時のオーバーオールの選択度特性図であ
る。

【図５】本発明のテレビジョン受信機におけるＦＭ放送
信号受信時の中間周波同調回路とトラップ回路とによる
選択度特性図である。

【図６】従来のテレビジョン受信機におけるＦＭ放送信
号受信時のオーバーオールの選択度特性図である。

【図７】本発明のテレビジョン受機に使用するトラップ
回路の他の構成を示す回路図である。

【図８】従来のテレビジョン受信機の構成を示す回路図
である。

【符号の説明】

１混合器２局部発振器３中間周波同調回路３ａ制御端４スイッチトランジスタ５プルアップ抵抗６中間周波増幅器７トラップ回路８並列共振回路８ａ第二のスイッチダイオード８ｂ第一の容量素子８ｃ第一のインダクタンス素子８ｄ第二の容量素子９直列共振回路９ａバラクタダイオード９ｂ第二のインダクタンス素子９ｃ直流カットコンデンサ９ｄ第一の抵抗９ｅ第二の抵抗１０第三の容量素子１１ＳＡＷフィルタ１２映像中間周波回路１３第一のスイッチダイオード１４音声中間周波回路

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】テレビジョン信号又はＦＭ放送信号をテ
レビジョンの中間周波数帯に周波数変換する混合器と、
前記中間周波数帯を通過帯域とすると共に、前記中間周
波数帯における音声中間周波数の位置を減衰するＳＡＷ
フィルタと、二つのトラップ周波数を有すると共に前記
トラップ周波数が切り替えられるように構成され、前記
混合器と前記ＳＡＷフィルタとの間に設けられたトラッ
プ回路とを備え、前記テレビジョン信号の受信時には前
記トラップ周波数を前記中間周波数帯の上側に隣接する
他のチャンネルの映像中間周波数又はその近傍及び前記
他のチャンネルの音声中間周波数又はその近傍に位置さ
せ、前記ＦＭ放送信号の受信時には前記ＦＭ放送信号を
前記中間周波数帯における色副搬送波周波数又はその近
傍に周波数変換すると共に、前記トラップ周波数を前記
中間周波数帯における映像中間周波数と色副搬送波周波
数とのほぼ中央及び前記中間周波数帯における映像中間
周波数又はその近傍に位置させ、前記ＳＡＷフィルタか
ら前記周波数変換されたテレビジョン信号又はＦＭ放送
信号を出力したことを特徴とするテレビジョン受信機。
【請求項２】前記周波数変換されたテレビジョン信号
を処理する映像中間周波回路と前記周波数変換されたＦ
Ｍ放送信号を処理する音声中間周波回路とを設け、前記
映像中間周波回路を前記ＳＡＷフィルタの出力端に接続
し、前記音声中間周波回路を第一のスイッチダイオード
を介して前記ＳＡＷフィルタの出力端に接続し、前記第
一のスイッチダイオードを前記テレビジョン信号の受信
時にオフとし、前記ＦＭ放送信号の受信時にオンとした
ことを特徴とする請求項１に記載のテレビジョン受信
機。
【請求項３】前記トラップ回路は前記混合器と前記Ｓ
ＡＷフィルタとの間に介挿された並列共振回路と、前記
並列共振回路とグランドとの間に接続された直列共振回
路とからなり、前記テレビジョン信号の受信時には前記
並列共振回路の共振周波数を前記他のチャンネルの映像
中間周波数又はその近傍に位置させると共に、前記直列
共振回路の共振周波数を前記他のチャンネルの音声中間
周波数又はその近傍に位置させ、前記ＦＭ放送信号の受
信時には前記並列共振回路の共振周波数を前記中間周波
数帯における映像中間周波数又はその近傍に位置させる
と共に、前記直列共振回路の共振周波数を前記中間周波
数帯における色副搬送波周波数と映像中間周波数とのほ
ぼ中央に位置させたことを特徴とする請求項１又は２に
記載のテレビジョン受信機。
【請求項４】前記並列共振回路は第二のスイッチダイ
オード及び第一の容量素子からなる並列回路と前記並列
回路に直列に接続された第一のインダクタンス素子と前
記並列回路と前記第一のインダクタンス素子との全体に
並列に接続された第二の容量素子とからなり、前記直列
共振回路は互いに直列接続されたバラクタダイオード及
び第二のインダクタンス素子からなり、前記バラクタダ
イオードのアノードを直流的に接地し、前記テレビジョ
ン信号の受信時には前記第二のスイッチダイオード及び
前記バラクタダイオードの各カソードにハイレベルの電
圧を印加して前記第二のスイッチダイオードをオフと
し、前記ＦＭ放送信号の受信時にはローレベルの電圧を
印加して前記第二のスイッチダイオードをオフとしたこ
とを特徴とする請求項３に記載のテレビジョン受信機。
【請求項５】前記並列共振回路の出力端を第三の容量
素子によって接地し、前記第二のスイッチダイオードの
オフ時における前記第一の容量素子と前記第一のインダ
クタンス素子と前記第三の容量素子とによる直列共振周
波数を前記中間周波数帯における映像中間周波数と色搬
送波周波数との間に位置させ、前記第二のスイッチダイ
オードのオン時における前記第一のインダクタンス素子
と前記第三の容量素子とによる直列共振周波数を前記色
副搬送波周波数又はその近傍に位置させたことを特徴と
する請求項４に記載のテレビジョン受信機。
【請求項６】前記バラクタダイオードのカソードを第
一の抵抗によって接地し、カソードとアノードとの間を
第二の抵抗によって接続したことを特徴とする請求項４
又は５に記載のテレビジョン受信機。