JP2002359569A - 放送受信装置 - Google Patents

放送受信装置

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JP2002359569A
JP2002359569A JP2001163242A JP2001163242A JP2002359569A JP 2002359569 A JP2002359569 A JP 2002359569A JP 2001163242 A JP2001163242 A JP 2001163242A JP 2001163242 A JP2001163242 A JP 2001163242A JP 2002359569 A JP2002359569 A JP 2002359569A
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digital
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analog
filter
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Yasuo Yuki
靖夫 結城
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Kenwood KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】略同一の中心周波数でFM放送とマルチキャリ
ア伝送方式によるディジタル放送とが同時に行われてい
る放送を受信する際に、両変調方式の信号処理でA/D
変換器及びディジタル復調器を共用するにも係らず、量
子化ノイズの少なく良好なC/Nの復調信号を得られる
ようにする。 【解決手段】IF信号を増幅するIF増幅部11と、前
記IF信号の中心周波数近傍を減衰させるバンドエリミ
ネ−トフィルタ(BEF)12と、BEF12を通過し
たアナログ信号をディジタル信号に変換するA/D変換
器27と、A/D変換器27が出力するアナログ放送の
信号及び又はディジタル放送の信号をディジタル復調す
るディジタル復調器29とを備え、BEF12は主にア
ナログ放送の信号成分のみを減衰させ、アナログ放送の
信号の振幅とディジタル放送の信号の振幅とを略等しく
してADC27に出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、略同一の中心周波
数でアナログ放送とディジタル放送とが同時に放送され
る放送方式に対応した受信装置に関し、特に、前記両変
調方式の放送を共通のチューナで受信する放送受信装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、アナログ放送とディジタル放送と
を同一の放送個所から同時に放送する放送方式が提案さ
れている。例えば、米国のFCCに提案されているIB
OC(In Band On Channel)システムと呼ばれる放送方
式などがそれにあたる。IBOCシステムにおける変調
方式はFM−iDAB方式とも呼ばれる。前記IBOC
システムにおけるディジタル放送ではマルチキャリア伝
送方式が用いられ、このようなマルチキャリア伝送方式
を用いたディジタル放送、及びアナログ放送を受信可能
なアナログ放送/ディジタル放送兼用放送受信装置で
は、選局(同調)された周波数近傍に、アナログ放送の
信号とディジタル放送の信号とが混在する場合には、ア
ナログ放送に係る信号の振幅がディジタル放送に係る信
号の振幅よりもはるかに大きいために、それらの信号処
理に関してさまざまな問題がある。
【0003】例えば、前記IBOCシステムでは、アナ
ログ放送であるFMオーディオ放送が400kHz間隔
で配置され、該FMオーディオ放送のスペクトルの隙間
に、ディジタル放送のスペクトルが存在するようにして
放送が行われ、両者の中心周波数は略同一である。ディ
ジタル放送は、例えば欧州規格(Eureka 14
7)に準拠したDABシステム(規格はETS300401)に
よるディジタルオーディオ放送などに類似した放送であ
る。前記DABシステムにおけるDAB信号は、直交周
波数分割多重変調方式即ちOFDM(Orthogonal Frequ
ency Division Multiplex)で変調されたOFDM信号
として送信される。
【0004】ディジタルオーディオ放送のOFDMの変
調信号とアナログ放送のFM変調信号とが混在している
或る周波数近傍を受信する場合、受信されたRF信号か
ら生成された中間周波数信号(IF信号)では、所定の
周波数範囲に、振幅が大きなFMオーディオ放送の信号
と、振幅が小さな多数のキャリアで構成されるディジタ
ル放送の信号とが混在している。
【0005】以下、従来のアナログ/ディジタル兼用放
送受信装置の第1の例について、図7と共に説明する。
図7は従来のアナログ/ディジタル兼用放送受信装置の
第1の例を示すブロック図である。以下の説明ではアナ
ログ放送がFM放送である場合を例にして説明する。図
7に示すアナログ/ディジタル兼用のラジオ放送受信装
置30において、アンテナ51から供給された信号から
RF増幅部52で所望の周波数を選局し、混合器(MI
XER)53へ与える。混合器53は中間周波数信号
(IF信号)を生成してバンドパスフィルタ(BPF)5
4とバンドエリミネ−トフィルタ(BEF)57とに与
える。BPF54は、IF信号の中心周波数近傍に分布
するアナログ放送に係る信号のみをIF増幅回路55に
与える。また、BEF57は、IF信号からその中心周
波数近傍に分布するアナログ放送に係る信号を除去し、
ディジタル放送に係る信号のみをIF増幅回路58に与
える。
【0006】IF増幅回路55から出力されたアナログ
放送の信号はFM復調器56で復調され、オーディオア
ンプ62で増幅され、その音響がスピーカ63から出力
される。一方、IF増幅回路58から出力されたディジ
タル放送の信号は、A/D変換器(ADC)59でディ
ジタル信号に変換され、ディジタル復調器60でディジ
タル復調され、D/A変換器(DAC)61でアナログ
信号に変換され、オーディオアンプ62で増幅され、そ
の音響がスピーカ63から出力される。オーディオアン
プ62では通常はアナログ放送かディジタル放送の一方
を選択して出力する。前記IF増幅回路55の出力の振
幅はFM復調器56でFM復調するのに最適なレベルに
設定され、IF増幅回路58の出力の振幅はADC59
でA/D変換するときに最も大きな分解能が得られるよ
うに設定される。なお、RF増幅部52、IF増幅回路
55、IF増幅回路58にはそれらのゲインを自動的に
制御する自動利得制御(以下、AGCとも記す)が施さ
れるが、ここではその説明を省略する。
【0007】次に、従来のアナログ/ディジタル兼用放
送受信装置の第2の例について、図8と共に説明する。
図8は従来のアナログ/ディジタル兼用放送受信装置の
第2の例を示すブロック図である。図8に示すアナログ
/ディジタル兼用のラジオ放送受信装置40において、
アンテナ51から供給された信号からRF増幅部52で
所望の周波数を選局し、フィルタ71へ与える。フィル
タ71は不要な周波数成分を除去するためのバンドパス
フィルタ(BPF)であり、その出力は混合器(MIX
ER)72に与えられる。混合器72はIF信号を生成
してIF増幅回路73に与える。IF増幅回路73はI
F信号に含まれるアナログ放送の信号とディジタル放送
の信号とを共に増幅してA/D変換器(ADC)74に
与える。
【0008】ADC74はアナログ放送の信号とディジ
タル放送の信号とをディジタル信号に変換し、ディジタ
ル復調を行うディジタル復調器75に与える。ディジタ
ル復調器75ではアナログ放送の信号又はディジタル放
送の信号が変調方式に対応する復調方式でディジタル復
調され、必要に応じて圧縮信号の復号などが行われる。
ディジタル復調器75からはディジタルデータが出力さ
れると共に、復調されたオーディオ信号がDAC77に
出力される。DAC77は復調及び/又は復号して得ら
れたディジタル信号をアナログ信号に変換する。DAC
77の出力は、オーディオアンプ62で増幅され、その
音響がスピーカ63から出力される。RF−AGC電圧
生成回路77はMIXER72から出力されるIF信号
からAGC電圧を生成し、RF増幅部52に与える。I
F−AGC電圧生成回路76はディジタル復調器75に
おける直交復調で得られるベースバンド信号のI信号又
はQ信号を基にしてAGC制御信号を生成し、IF増幅
回路73に与える。なお、ディジタル復調器75からは
DAC77に与えられるオーディオデータ以外にディジ
タルデータも出力されている。
【0009】図7に示す第1の従来例装置では、或る周
波数で受信が行われた場合において、受信した周波数近
傍にアナログ放送の信号とディジタル放送の信号とが混
在している場合であっても、アナログ放送の信号の復調
とディジタル放送の信号とが別々の復調器で復調され
る。また、各復調器やADC59へ印加される信号のレ
ベル(振幅)は、IF増幅回路55やIF増幅回路58
の増幅度を調節することにより、適切な値に設定でき
る。したがってADC59で生じる量子化誤差を小さく
抑えることができる。しかしながら、アナログ放送とデ
ィジタル放送とで別々の復調器を用いるために回路が複
雑になり、製造コストが高いと言う問題がある。
【0010】一方、図8に示す第2の従来例装置では、
アナログ放送の信号の復調とディジタル放送の信号とが
共用の一の復調器で復調されるから、第1の従来例装置
のような問題はない。しかしながら、アナログ放送の信
号の振幅がディジタル放送の信号の振幅よりはるかに大
きい状態でADC74へ信号が入力され、ADC74で
はアナログ放送の信号とディジタル放送の信号とが共に
A/D変換される。このため、アナログ放送の信号のレ
ベルをADC74に適するように設定すると、ディジタ
ル放送の信号では、ADC74の有効ビット数が減少し
て、信号レベルの小さい放送ではADC74における量
子化誤差が増大し、ディジタル復調器75で生成される
復調信号のC/Nや歪が増大すると言う問題がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記問題点に
鑑みてなされたものであり、その目的は、略同一の中心
周波数でアナログ放送とマルチキャリア伝送方式による
ディジタル放送とが同時に行われている放送を受信する
際に、A/D変換器及びディジタル復調器を両変調方式
の信号処理で共用しているにもかかわらず、量子化ノイ
ズが少なくC/N比が大きい復調信号を得られる放送受
信装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために次のような構成でなされたものである。第1
の発明は、搬送波の中心周波数が略同一のアナログ放送
とディジタル放送とが混在する放送を受信する放送受信
装置において、中間周波数信号を増幅するIF増幅部
と、前記中間周波数信号の中心周波数近傍を減衰させる
フィルタと、前記フィルタを通過したアナログ信号をデ
ィジタル信号に変換するA/D変換器と、前記A/D変
換器が出力するアナログ放送の信号及び又はディジタル
放送の信号をディジタル復調するディジタル復調器とを
備え、前記フィルタはアナログ放送の信号の振幅を減衰
させ、アナログ放送の信号の振幅とディジタル放送の信
号の振幅とを略等しくして出力するようにした放送受信
装置である。
【0013】第2の発明は、第1の発明の放送受信装置
において、前記フィルタはその最大減衰量を制御するこ
とが可能な帯域除去フィルタ又はトラップフィルタであ
るようにした放送受信装置である。
【0014】第3の発明は、第2の発明の放送受信装置
において、前記フィルタは共振回路を有し、該共振回路
のQの値(Quality factor)を変更することによって該
フィルタの最大減衰量を制御するようにした放送受信装
置である。
【0015】第4の発明は、第3の発明の放送受信装置
において、前記フィルタに入力される中間周波数信号に
おけるディジタル放送の信号の振幅と、前記フィルタの
出力信号の振幅とを比較する比較器を備えるようにした
放送受信装置である。
【0016】第5の発明は、第3の発明の放送受信装置
において、直列共振回路に直列に接続した半導体能動素
子の内部抵抗を変更することにより前記Qの値を制御す
るようにした放送受信装置である。
【0017】第6の発明は、第4の発明又は第5の発明
の放送受信装置において、前記比較器の出力に応じて前
記Qの値を制御するようにした放送受信装置である。
【0018】第7の発明は、第1の発明乃至第4の発明
のいずれかの放送受信装置において、RF増幅部又は前
記IF増幅部の自動利得制御用信号を前記フィルタの出
力から生成するようにした放送受信装置である。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の放送受信装置は、搬送波
の中心周波数が略同一のアナログ放送とディジタル放送
とが混在する放送を受信する放送受信装置であって、混
合器から出力される中間周波数信号を増幅するIF増幅
部と、前記中間周波数信号の中心周波数近傍を減衰させ
るフィルタと、前記フィルタを通過したアナログ信号を
ディジタル信号に変換するA/D変換器と、前記A/D
変換器が出力するアナログ放送の信号及び又はディジタ
ル放送の信号をディジタル復調するディジタル復調器と
を備え、前記A/D変換器に入力されるアナログ放送の
信号とディジタル放送の信号とが略等しい振幅となるよ
うに、前記フィルタでアナログ放送の信号の振幅を減衰
させるようにした放送受信装置である。
【0020】以下、本発明の実施の形態について説明す
る。まず、アナログ放送とディジタル放送とが、同一の
アンテナから同時に放送される例として、現在米国FCC
(Federal Communications Committee:アメリカの連
邦通信委員会)に提案されているIBOCシステムにつ
いて図3と共に説明する。図3はIBOCシステム放送
方式における送信時の電力スペクトル分布を示す図であ
る。図3において、横軸は周波数であり、アナログ放送
であるFMオーディオ放送の中心周波数を0として該中
心周波数からのずれを示す。縦軸は放送波における電力
スペクトラムの強度を示し、点線はFMオーディオ放送
のものであり、実線はFMオーディオ放送の隙間を利用
して放送されるディジタルオーディオ放送のものであ
る。該ディジタルオーディオ放送の中心周波数はアナロ
グ放送のそれと同じである。
【0021】前記FMオーディオ放送は400kHz間
隔で配置されている。即ち隣接するFMオーディオ放送
同士は、その中心周波数が400kHz離間して配置さ
れる。ディジタルオーディオ放送の中心周波数は前記F
Mオーディオ放送の中心周波数と同一であり、ディジタ
ルオーディオ放送波の電力スペクトラムはFMオーディ
オ放送波の電力スペクトラムの外側に分布する。例えば
点線で示すFMオーディオ放送波の電力スペクトラム強
度は0.35dB/kHz程度の傾斜を持ち、電力スペ
クトラムは中心周波数に対し略±129kHzの範囲内
に分布する。
【0022】一方、実線で示すディジタルオーディオ放
送波の電力スペクトラムは中心周波数に対し±(129
kHz〜199kHz)に分布する。IBOCシステム
放送方式のようにアナログ放送とディジタル放送が同時
になされる場合には、同一のアンテナから送信され、同
一のアンテナで受信される。従って図3に示すような電
力スペクトラム強度は、アナログ放送とディジタル放送
において所定の比率で放送され、受信時にも同じ比率を
有するものとなる。例えば、図3の例では、アナログ放
送の場合は−17dBで、ディジタル放送の場合は−4
2dBでその差は25dBである。
【0023】前記IBOCシステムは、FMオーディオ
放送とディジタルオーディオ放送を同じ中心周波数で同
時に放送しても、両者の電力スペクトラムが重ならない
ようにして互いの干渉を防ぎ、同時の放送を可能にしよ
うとするものである。また、電波環境としては、前記し
たIBOCシステムのようにアナログ放送とディジタル
放送が同時になされる場合の他に、アナログ放送だけの
場合や、ディジタル放送だけの場合もある。
【0024】図1は本発明放送受信装置の第1実施例を
示すブロック図である。以下の説明では、アナログ放送
がFMオーディオ放送であり、ディジタル放送がDAB
オーディオ放送である場合を例にして説明する。また、
このDABシステムでは、変調方式としてOFDM(直
交周波数分割多重方式:Orthogonal Frequency Division
Multiplex)が採用されているものとして説明する。図
1に示す放送受信装置10では、図7に示すアンテナ5
1、RF増幅部52、混合器53が使用され、IF信号
の振幅を基にAGC制御信号を生成してRF増幅部52
にAGCをかけるが、それらの図示は省略されている。
図1において、混合器53から出力されたIF信号(中
間周波数信号)がIF増幅部11で増幅され、バンドエ
リミネ−トフィルタ(BEF)12とA/D変換器(A
DC)27を介してディジタル復調器29へ与えられ
る。
【0025】AGC電圧生成部35はバンドエリミネ−
トフィルタ(BEF)12の出力信号の振幅を検出して
AGC電圧を生成し、IF増幅部11に与える。これに
より、ADC27に入力されるIF信号の振幅は略一定
値に維持される。BEF12では、入力された信号の中
のディジタル放送の信号は略そのまま通過させ、FM放
送の信号のみ所定量だけ減衰させて、ディジタル放送の
信号とFM放送の信号の振幅を略等しくしてからA/D
変換器(ADC)27に与える。ADC27はアナログ
信号をディジタル信号に変換してディジタル復調を行う
ディジタル復調器29に与える。
【0026】ディジタル復調器29は、ベースバンド信
号のI信号とQ信号とを生成する直交復調器を含み、該
I信号とQ信号とを変調方式に応じた演算方法で演算し
て、ディジタル放送信号及び/又はアナログ放送信号を
復調する。また、ディジタル復調器29は、チャンネル
デコーダやMPEGデコーダを含む。前記チャンネルデ
コーダでは、信号の順番を元の順に戻すデ・インターリ
ーブや、誤り符号の検出や訂正などが行われる。ディジ
タル復調器29からはディジタルデータとオーディオ信
号とが出力される。前記オーディオ信号はDAC31で
アナログ信号に変換され、オーディオアンプ33で増幅
され、その音響がスピーカから出力される。
【0027】図4はBEF12及び後述するフィルタ2
1の減衰特性を示し、図2はBEF12の具体的な回路
例を示す。図4に示すようにIF信号の中心周波数f0
近傍に分布するアナログ放送の信号成分はゲインがg0
からg1まで減衰され、アナログ放送信号が分布する周
波数の外側に分布するディジタル放送信号は減衰されず
ゲインがg0であることを示す。図3について説明した
例では、g0とg1の差は25dBとなる。図2は3つ
のLC共振回路で構成されるBEFであり、共振回路の
Qの値(Quality factor)を所定値に固定してIF信
号の中心周波数f0における減衰量を所定値に設定す
る。共振回路のQの値は抵抗器46により所定値に設定
される。
【0028】図5は本発明放送受信装置の第2実施例を
示すブロック図である。図1に示す第1実施例の装置と
図5に示す第2実施例装置とで、同一の要素には同一の
符号を付し、その説明を省略する。図5の第2実施例装
置で図1の第1実施例装置と異なる主な点は、BEF1
2に代えて、バンドエリミネートフィルタ(BEF)1
3、ピーク検波器15、比較器17、Q制御信号生成部
19、フィルタ21、ピーク検波器25が設けられてい
る点である。
【0029】BEF13はIF増幅部11から出力され
るIF信号のうち、その中心周波数近傍に分布するアナ
ログ放送の信号を除去してディジタル放送信号のみをピ
ーク検波器15に与え、ピーク検波器15はディジタル
放送信号のピーク値を検出して比較器17に与える。フ
ィルタ21は減衰量を制御することが可能なトラップ回
路又は減衰量を制御することが可能なBEFで構成さ
れ、フィルタ21では入力された信号の中のディジタル
放送の信号は略そのまま通過させ、FM放送の信号は所
定量だけ減衰させて、ディジタル放送の信号とFM放送
の信号の振幅を略等しくしてからA/D変換器(AD
C)27に与える。
【0030】フィルタ21の出力はピーク検波器25に
与えられる。ピーク検波器25は与えられた信号のピー
ク値を検出して比較器17に与える。比較器17はピー
ク検波器15の出力から所定値を減算した値とピーク検
波器25の出力とを比較し、比較結果をQ制御信号生成
部19に与える。Q制御信号生成部19は比較器17の
出力に応じてフィルタ21のQの値を制御するためのQ
制御信号を生成してフィルタ21に与える。フィルタ2
1ではQ制御信号生成部19から与えられたQ制御信号
に応じて共振回路のQの値が変更され、アナログ放送信
号の減衰量が制御される。これにより、ピーク検波器2
5の出力がピーク検波器15の出力より所定値だけ大き
くなるように制御され、ADC27に与えられるアナロ
グ放送信号とディジタル放送信号の振幅が略等しく制御
される。なお、フィルタ21とピーク検波器25との間
にアナログ放送信号のみを通過させるBPFを設けて、
比較器17ではピーク検波器15から出力されるディジ
タル放送信号のピーク値と、ピーク検波器25から出力
されるアナログ放送信号のピーク値とを比較するように
しても良い。
【0031】図6は前記フィルタ21の具体的な回路例
を示し、その減衰特性を図4に示す。図6に示すフィル
タ回路と図2に示すフィルタ回路との違いは、図2の抵
抗器46に代えてFET48が設けられている点であ
る。FET48のソース・ドレイン間の内部抵抗が、イ
ンダクタンス44と容量45とで形成される直列共振回
路に直列に接続され、前記ソース・ドレイン間の内部抵
抗はFET48のゲートに与えられるQ制御信号によっ
て制御され、共振回路のQの値が制御される。なお、F
ET48は端子間抵抗を制御できる他の半導体能動素子
であっても良いことは勿論である。
【0032】フィルタ21によるアナログ放送信号の減
衰量は、図4に示すように、Qが小なるときは減衰量が
小さく、Qが大なるときには減衰量が大きくなる。図4
に示すようにIF信号の中心周波数f0近傍にあるアナ
ログ放送の信号はゲインがg1になるように制御ループ
により制御される。図3について説明した例では、g0
とg1の差は25dBとなる。
【0033】以上詳細に述べた通り、本発明の放送受信
装置によれば、アナログ放送とディジタル放送とが混在
する放送を受信する際に、アナログ放送の信号とディジ
タル放送の信号とが共用のA/D変換器で処理され、そ
の後共用のディジタル復調器で復調される。前記A/D
変換器に入力されるアナログ放送信号の振幅とディジタ
ル放送信号の振幅とが制御ループによって等しくされる
から、アナログ放送信号に対してもディジタル放送信号
に対してもA/D変換器による量子化誤差が最も小さく
なるようにA/D変換器の入力レベルを設定することが
出来、復調信号の歪を低減し、C/N比を向上すること
が出来る。
【0034】また、本発明によれば、共振回路のQの値
を変更することにより容易にアナログ放送成分の信号の
減衰量を制御することができる。そして、FETやトラ
ンジスタ等の内部抵抗(端子間抵抗)は、比較器の出力
に応じて容易に制御することができる。
【0035】さらに、本発明によれば、前記A/D変換
器に入力される信号(BEF12の出力又はFilte
r21の出力)を基にして、RF増幅部又はIF増幅部
に適用するAGC電圧を生成することが出来る。前記共
用のA/D変換器の入力端子では、アナログ放送の信号
とディジタル放送の信号とが同一の振幅を有するから、
受信する放送がアナログ放送であるか、ディジタル放送
かに応じてAGCを切り替える必要がなくなるという効
果を奏する。図2に示す従来例のように、復調された
I、Q信号のレベルを検出してAGC制御信号を得る方
法と比較して、本発明によるAGCではディジタル復調
に要する遅れ時間がなく、IF増幅部で速やかにAGC
の動作が開始される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明放送受信装置の第1実施例を示すブロッ
ク図である。
【図2】本発明で用いるBEF12の具体例を示す図で
ある。
【図3】IBOCシステム放送方式における送信時の電
力スペクトル分布を示す図である。
【図4】本発明で用いるBEF12及びフィルタ21の
減衰特性を示す図である。
【図5】本発明放送受信装置の第2実施例を示すブロッ
ク図である。
【図6】本発明で用いるフィルタ21の具体例を示す図
である。
【図7】従来のアナログ/ディジタル兼用放送受信装置
の第1の例を示すブロック図である。
【図8】従来のアナログ/ディジタル兼用放送受信装置
の第2の例を示すブロック図である。
【符号の説明】
11 IF増幅部 12、13 バンドエリミネ−トフィルタ(BEF) 15、25 ピーク検波器 17 比較器 19 Q制御信号生成器 21 フィルタ 27 A/D変換器(ADC) 29 ディジタル復調器 31 D/A変換器(DAC) 48 FET

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】搬送波の中心周波数が略同一のアナログ放
    送とディジタル放送とが混在する放送を受信する放送受
    信装置において、中間周波数信号を増幅するIF増幅部
    と、前記中間周波数信号の中心周波数近傍を減衰させる
    フィルタと、前記フィルタを通過したアナログ信号をデ
    ィジタル信号に変換するA/D変換器と、前記A/D変
    換器が出力するアナログ放送の信号及び又はディジタル
    放送の信号をディジタル復調するディジタル復調器とを
    備え、 前記フィルタはアナログ放送の信号の振幅を減衰させ、
    アナログ放送の信号の振幅とディジタル放送の信号の振
    幅とを略等しくして出力することを特徴とする放送受信
    装置。
  2. 【請求項2】前記フィルタはその最大減衰量を制御する
    ことが可能な帯域除去フィルタ又はトラップフィルタで
    あることを特徴とする請求項1記載の放送受信装置。
  3. 【請求項3】前記フィルタは共振回路を有し、該共振回
    路のQの値(Quality factor)を変更することによって
    該フィルタの最大減衰量を制御することを特徴とする請
    求項2記載の放送受信装置。
  4. 【請求項4】前記フィルタに入力される中間周波数信号
    におけるディジタル放送の信号の振幅と、前記フィルタ
    の出力信号の振幅とを比較する比較器を備えることを特
    徴とする請求項3記載の放送受信装置。
  5. 【請求項5】直列共振回路に直列に接続した半導体能動
    素子の内部抵抗を変更することにより前記Qの値を制御
    することを特徴とする請求項3記載の放送受信装置。
  6. 【請求項6】前記比較器の出力に応じて前記Qの値を制
    御することを特徴とする請求項4又は請求項5記載の放
    送受信装置。
  7. 【請求項7】RF増幅部又は前記IF増幅部の自動利得
    制御用信号を前記フィルタの出力から生成することを特
    徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の放送
    受信装置。
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