JP2002357673A - 表示部材、これを用いた時計用文字板および電子機器 - Google Patents

表示部材、これを用いた時計用文字板および電子機器

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JP2002357673A
JP2002357673A JP2001166108A JP2001166108A JP2002357673A JP 2002357673 A JP2002357673 A JP 2002357673A JP 2001166108 A JP2001166108 A JP 2001166108A JP 2001166108 A JP2001166108 A JP 2001166108A JP 2002357673 A JP2002357673 A JP 2002357673A
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Shunji Minami
俊二 南
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 着色しても深みのある装飾模様を表現でき、
且つ十分な装飾効果を得る。 【解決手段】 下部装飾層13上に光透過性を有する上
部装飾層14を積層し、且つ下部装飾層13の下側に発
光部材11を配置してなる時計用文字板4であって、上
部装飾層13の下面に旭形状、同心円形状、格子形状な
どの模様装飾部15を設け、且つ模様装飾部15よりも
下側に位置する下部装飾層13を着色した。従って、上
部装飾層14を通して模様装飾部15が見えるので、深
みのある装飾模様を表現することができると共に、この
模様装飾部15よりも下側に位置する下部装飾層13を
着色したことにより、模様装飾部15が見えにくくなら
ずに着色することができ、これにより色付きで深みのあ
る装飾模様を表現することができ、十分な装飾効果を得
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、表示部材、この
表示部材を用いた時計用文字板および電子機器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、腕時計においては、時計用文字板
のほぼ中心部に軸挿入孔が設けられ、この軸挿入孔に指
針軸が挿入して上方に突出し、この突出した指針軸の上
部に時針、分針などの指針が取り付けられ、この指針が
時計用文字板の上方を運針することにより、時刻を知る
ようにした指針式のものがある。
【0003】このような腕時計の時計用文字板として
は、金属板上に光透過性を有する装飾層を設けたもの、
あるいは暗い所でも時刻を知るために、発光部材を備
え、この発光部材の上面に光透過性を有する装飾層を設
け、暗い所で発光部材を発光させてその上方を照明する
ようにしたものがある。この場合、前者および後者のい
ずれの装飾層においても、装飾性を高めるために、装飾
層を着色し、且つその上下面のうちのいずれか一方の面
に旭形状、同心円形状、格子形状などの凹凸状の模様装
飾部を設けている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな時計用文字板では、前者および後者のいずれにおい
ても、金属板または発光部材の上面に単層の装飾層を設
けただけであるから、例えば、装飾層の上面に凹凸状の
模様装飾部を設けると、深みのある凹凸状の装飾模様を
表現することができず、また装飾層の下面に凹凸状の模
様装飾部を設けると、深みのある装飾模様を表現できて
も、着色された装飾層により模様装飾部が見えにくくな
り、十分な装飾効果が得られないという不都合がある。
【0005】この発明の課題は、着色しても深みのある
装飾模様を表現でき、且つ十分な装飾効果が得られるよ
うにすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、下側装飾層
上に光透過性を有する上側装飾層を少なくとも1層以上
積層してなる表示部材であって、最上部に位置する前記
装飾層の下面側に旭形状、同心円形状、格子形状などの
模様装飾部を設け、且つ前記模様装飾部よりも下側に位
置する前記装飾層を着色したことを特徴とする表示部材
である。この発明によれば、装飾層を2層以上積層した
構造であるから、最上部に位置する装飾層の下面側、つ
まり最上部の装飾層の下面、またはその下側に位置する
装飾層に旭形状、同心円形状、格子形状などの模様装飾
部を設けることにより、深みのある装飾模様を表現する
ことができると共に、この模様装飾部よりも下側に位置
する装飾層を着色したことにより、模様装飾部が見えに
くくならずに着色することができ、これにより色付きで
深みのある装飾模様を表現することができ、十分な装飾
効果が得れる。
【0007】この場合、請求項2に記載の発明は、前記
模様装飾部よりも下側に位置する前記装飾層を部分ごと
に異なる色で着色したことにより、部分ごとに異なる色
で深みのある装飾模様を表現することができ、多彩な色
彩を表現できる。また、請求項3に記載の発明は、前記
模様装飾部よりも上側に位置する前記装飾層を薄い色で
着色したことにより、模様装飾部よりも下側に位置する
装飾層の着色された色に対し、それよりも上側に位置す
る装飾層の薄く着色された色を加色することができるの
で、模様装飾部の見栄えにほとんど影響を与えずに、例
えば両者が同色系であれば、濃い色を表現でき、また両
者が異なる色であれば、その両者の色が混ざり合った混
合色を表現できる。さらに、請求項4に記載の発明は、
前記模様装飾部よりも下側に位置する前記装飾層にドッ
ト状の部分装飾部が設けられていることにより、この部
分装飾部が模様装飾部を隠すことがないので、模様装飾
部の見栄えに影響を与えずに部分装飾部による装飾効果
をも得ることができる。
【0008】また、請求項5に記載の発明は、前記下側
装飾層が光透過性を有し、この下側装飾層の下側に発光
部材とソーラパネルとの少なくとも一方が配置されてい
ることにより、例えば発光部材を配置すると、暗い所で
発光部材からの光が各装飾層を透過するので、その上方
を明るく照明することができ、またソーラパネルを配置
すると、明るい所で外部光が各装飾層を透過してソーラ
パネルに入射するので、起電力を蓄えることができる。
この場合、ソーラパネルが光透過型であれば、その下側
に発光部材を配置することができ、これにより両者の機
能を持たせることができる。また、請求項6に記載の発
明は、前記下側装飾層が金属薄板に微細な貫通孔を多数
形成した構造であることにより、金属調をも表現するこ
とができる。さらに、請求項7に記載の発明は、前記下
側装飾層が光を遮断する非光透過性であることにより、
光透過性を必要とせずに装飾性のみを目的とする場合
に、低価格なものを提供することができる。
【0009】また、請求項8に記載の発明は、請求項1
に記載の表示部材の中心部分に指針軸が挿入して上方に
突出する軸挿入孔を設け、前記指針軸の上部に取り付け
られた指針が前記表示部材の上方を運針することを特徴
とする時計用文字板である。この発明によれば、表示部
材の上方を運針する指針の指示により時刻を知ることが
できるほか、表示部材により深みのある装飾模様を表現
することができると共に、模様装飾部が見えにくくなら
ずに着色することができ、これにより色付きで深みのあ
る装飾模様を表現することができ、十分な装飾効果を得
ることができる。さらに、請求項9に記載の発明は、請
求項1に記載の表示部材を機器ケース内に配置したこと
を特徴とする電子機器である。この発明によれば、表示
部材を機器ケース内に配置したので、表示部材により深
みのある装飾模様を表現することができると共に、模様
装飾部が見えにくくならずに着色することができ、これ
により色付きで深みのある装飾模様を表現することがで
き、十分な装飾効果を得ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】[第1実施形態]以下、図1〜図
3を参照して、この発明の表示部材を時計用文字板に適
用した腕時計の第1実施形態について説明する。図1は
腕時計の内部構造を示した要部の拡大断面図である。こ
の腕時計は、腕時計ケース1を備えている。この腕時計
ケース1の上部には、時計ガラス2がパッキン3を介し
て装着されており、腕時計ケース1の内部には、時計用
文字板4と時計モジュール5とが重なった状態で収納さ
れている。また、腕時計ケース1の下部には、裏蓋6が
防水リング7を介して取り付けられている。
【0011】時計モジュール5は、アナログ機能とデジ
タル機能のうち、少なくともアナログムーブメント8を
備えたアナログ機能を有し、このアナログムーブメント
8の指針軸9が時計用文字板4の中心部に設けられた軸
挿入孔4aに下側から挿入して上方に突出し、この突出
した指針軸9の上部に時針、分針、秒針などの指針10
が取り付けられ、これら指針10が時計用文字板4の上
方を運針するように構成されている。
【0012】時計用文字板4は、表示部材であり、図2
に示すように、発光部材11と、この発光部材11の上
面に設けられた装飾部材12とからなり、これらが平板
状に形成され、時計モジュール5の上側に配置されてい
る。発光部材11は、EL素子、または拡散板の下面に
多数の発光ダイオードを配列した構造、あるいは導光板
の側面に発光ダイオードを配置した構造の平面発光体で
あり、点灯時に発光した光が上面からほぼ均一に出射さ
れるように構成されている。装飾部材12は、図2に示
すように、光透過性を有する下部装飾層13と、光透過
を有する上部装飾層14とを積層した2層構造になって
いる。
【0013】下部装飾層13は、合成樹脂からなる透明
または半透明なシートであり、印刷、塗装、あるいは材
料に顔料を混入させることにより、全体が光透過性を有
してほぼ均一に着色されている。上部装飾層14は、合
成樹脂からなる透明または半透明なシートであり、この
上部装飾層14の下面には、模様装飾部15が設けられ
ている。この模様装飾部15は、図3に示すような旭形
状のほか、同心円形状、格子形状などの凹凸状の模様で
あり、印刷や食刻加工などにより形成されている。ま
た、上部装飾層14の上面における所定個所には、時字
やマークなどの表示部16が設けられている。
【0014】このような時計用文字板4では、装飾部材
12が光透過性を有する下部装飾層13と光透過性を有
する上部装飾層14とを積層した2層構造で、下部装飾
層13が着色され、上部装飾層14の下面に旭形状など
の模様装飾部15が設けられているので、明るい所で
は、指針10の指示により時刻を知ることができると共
に、上部装飾層14を通して模様装飾部15を見ること
ができ、これにより深みのある装飾模様を表現すること
ができ、また模様装飾部15よりも下側に位置する下部
装飾層13が着色されるので、模様装飾部15が見えに
くくならずに着色することができ、これにより色付きで
深みのある装飾模様を表現することができる。
【0015】また、この時計用文字板4では、暗い所で
発光部材11を発光させると、その光が下部装飾層13
を透過し、この透過した光が上部装飾層14を透過して
その上方を照明する際、着色された下部装飾層13によ
り模様装飾部15が着色されて見えるので、暗い所でも
色付きで深みのある装飾模様を表現することができると
共に、上部装飾層14の上方が照明されるので、暗い所
でも指針10の指示により時刻を知ることができる。
【0016】このような時計用文字板4を用いた腕時計
では、時計用文字板4を腕時計ケース1内に配置して
も、時計用文字板4の上方に配置された時計ガラス2を
通して、時計用文字板4を見ることができるので、明る
い所でも暗い所でも良好に時刻を知ることができるほ
か、特に着色された下部装飾層13および上部装飾層1
4の下面に設けられた模様装飾部15により、色付きで
深みのある装飾模様を表現することができ、これにより
十分な装飾効果が得られる。
【0017】なお、上記第1実施形態では、下部装飾層
13全体をほぼ均一に着色したが、これに限らず、例え
ば、下部装飾層13を同心円状の部分ごとに異なる色で
着色しても良い。このようにすれば、図4に示すよう
に、部分ごとに異なる色の同心円状の色彩模様を表現す
ることができ、これにより多彩な色彩を表現でき、より
一層、装飾効果に優れたものを得ることができる。
【0018】また、上記第1実施形態では、下部装飾層
13の下側に発光部材11を配置した場合について述べ
たが、これに限らず、例えば図5に示すように、発光部
材11に代えてソーラパネル17を配置しても良い。こ
のようにすれば、第1実施形態と同様の装飾効果がある
ほか、特に明るい所では外部光が上部装飾層14および
下部装飾層13を透過してソーラパネル17に入射する
ので、この入射した光によりソーラパネル17が起電力
を発生して蓄えることができる。この場合、ソーラパネ
ル17が透過型であれば、図6に示すように、ソーラパ
ネル17の下側に発光部材11を配置しても良い。この
ようにすれば、両者の機能を持たせることができるの
で、明るい所ではソーラパネル17が起電力を蓄えるこ
とができ、また暗い所では発光部材11を発光させて上
部装飾層14の上方を照明することができる。
【0019】[第2実施形態]次に、図7を参照して、
この発明の表示部材を時計用文字板に適用した第2実施
形態について説明する。なお、図1〜図3に示された第
1実施形態と同一部分には同一符号を付して説明する。
この時計用文字板20は、下部装飾層13の上面にドッ
ト状の部分装飾部21を設けた構造で、これ以外は第1
実施形態と同じ構造になっている。すなわち、このドッ
ト状の部分装飾部21は、光透過性を有するインクなど
の材料を下部装飾層13の上面にドット状に印刷や塗装
により設けた構造であり、ドットの密度に応じて色の濃
淡を表現すると共に、模様や絵柄、例えば図4に示した
第1実施形態の変形例と同様、同心円状の模様などを表
現している。
【0020】このような時計用文字板20では、第1実
施形態と同様の作用効果あるほか、特に下部装飾層13
の上面にドット状の部分装飾部21を設けたので、この
部分装飾部21のドットの密度に応じて色の濃淡を表現
することができると共に、この部分装飾部21により図
4に示したような同心円状の模様などを表現することが
でき、しかもドット状の部分装飾部21が模様装飾部1
5よりも下層に位置しているので、模様装飾部15が見
えにくくならないため、第1実施形態よりも多彩な装飾
効果を得ることができる。
【0021】[第3実施形態]次に、図8を参照して、
この発明の表示部材を時計用文字板に適用した第3実施
形態について説明する。この場合にも、図1〜図3に示
された第1実施形態と同一部分に同一符号を付して説明
する。この時計用文字板23は、下部装飾層13の上面
に模様装飾部15を設けた構造で、これ以外は第1実施
形態と同じ構造になっている。この場合にも、下部装飾
層13は、第1実施形態と同様、合成樹脂からなる透明
または半透明なシートであり、印刷や塗装、あるいは材
料に顔料を混入させることにより、全体が光透過性を有
してほぼ均一に着色されている。また、模様装飾部15
は、旭形状、同心円形状、格子形状などの凹凸状の模様
であり、印刷や食刻加工などにより形成されている。さ
らに、上部装飾層14は、合成樹脂からなる透明または
半透明なシートである。
【0022】このような時計用文字板23によれば、光
透過性を有する下部装飾層13が着色され、この着色さ
れた下部装飾層13の上面に旭形状、同心円形状、格子
形状などの模様装飾部15が設けられているので、第1
実施形態と同様、明るい所では上部装飾層14を通して
模様装飾部15を見ることができ、暗い所では発光部材
11からの光が下部装飾層13を透過し、この透過した
光が上部装飾層14を透過してその上方を照明するの
で、明るい所でも暗い所でも、色付きで深みのある装飾
模様を表現することができると共に、指針10の指示に
より時刻をも知ることができる。
【0023】なお、上記第3実施形態においても、図4
に示した第1実施形態の変形例と同様に、下部装飾層1
3を同心円状の部分ごとに異なる色で着色しても良く、
また図7に示した第2実施形態と同様に、下部装飾層1
3の下面にドット状の部分装飾部21を設けても良い。
このようにすれば、模様装飾部15が見えにくくならず
に、図4に示した第1実施形態の変形例と同様、同心円
状の模様をも表現することができるほか、特にドット状
の部分装飾部21を設けた場合には、ドットの密度に応
じて色の濃淡をも表現することができ、これにより、よ
り一層、多彩な装飾効果を得ることができる。
【0024】また、上記第1〜第3実施形態では、上部
装飾層14が透明または半透明な無色のシートである場
合について述べたが、これに限らず、例えば上部装飾層
14を、印刷や塗装、あるいは材料に顔料を混入させる
ことにより、十分に光透過性を有する薄い色で着色して
も良い。このようにすれば、模様装飾部15の見栄えに
ほとんど影響を与えずに、下部装飾層13の着色された
色に対し、上部装飾層14の薄く着色された色を加色す
ることができるので、例えば両者が同色系であれば、濃
い色を表現することができ、また両者が異なる色であれ
ば、その両者の色が混ざり合った混合色を表現すること
ができる。
【0025】[第4実施形態]次に、図9を参照して、
この発明の表示部材を時計用文字板に適用した第4実施
形態について説明する。この場合にも、図1〜図3に示
された第1実施形態と同一部分に同一符号を付して説明
する。この時計用文字板25は、下部装飾層として、金
属薄板26を用い、この金属薄板26に微細な貫通孔2
7を多数形成すると共に、この金属薄板26の上面にド
ット状の部分装飾部28を設けて着色した構造で、これ
以外は第1実施形態と同じ構造になっている。
【0026】すなわち、下部装飾層である金属薄板26
は、ステンレスなどの金属からなり、その厚さが0.1
mm程度で、図9に示すように、微細な貫通孔27が多
数形成されている。これら貫通孔27は、金属薄板26
の上下両面にマスク部を設け、このマスク部を介して金
属薄板26を上下両面からエッチングすることにより、
孔径が金属薄板26の厚さよりも小さく且つ上下方向に
ほぼ同じ大きさで形成されている。また、ドット状の部
分装飾部28は、光透過性を有するインクなどの材料を
下部装飾層13の上面にドット状に印刷や塗装により設
けた構造であり、これにより金属薄板26を着色し、且
つドットの密度に応じて色の濃淡を表現すると共に、模
様や絵柄、例えば図4に示した第1実施形態の変形例と
同様、同心円状の模様を表現している。
【0027】このような時計用文字板25では、明るい
所で上部装飾層14を通して模様装飾部15がドット状
の部分装飾部28により同心円状に着色されて見え、ま
た暗い所で発光部材11を発光させると、その光が下部
装飾層である金属薄板26の多数の貫通孔27を透過
し、この透過した光が上部装飾層14を透過してその上
方を照明する際、ドット状の部分装飾部28により模様
装飾部15が同心円状に着色されて見えるので、暗い所
でも明るい所でも色付きで深みのある装飾模様を表現す
ることができると共に、指針10の指示により時刻をも
知ることもできる。この場合、下部装飾層である金属薄
板26の貫通孔27は、その孔径が金属薄板26の厚さ
よりも小さく形成されているので、金属薄板26に貫通
孔27を多数形成しても、貫通孔27が目立たず、しか
も下部装飾層である金属薄板26により金属調を表現す
ることができる。
【0028】なお、上記第4実施形態においても、上部
装飾層14を印刷や塗装、あるいは材料に顔料を混入さ
せることにより、十分に光透過性を有する薄い色で着色
しても良い。このようにすれば、模様装飾部15の見栄
えにほとんど影響を与えずに、下部装飾層である金属薄
板26上に設けられたドット状の部分装飾部28により
着色された色に対し、上部装飾層14の薄く着色された
色を加色することができるので、例えば両者が同色系で
あれば、濃い色を表現することができ、また両者が異な
る色であれば、その両者の色が混ざり合った混合色を表
現することができる。
【0029】また、上記第4実施形態では、金属薄板2
6の貫通孔27を上下方向にほぼ同じ大きさの孔径で形
成したが、これに限らず、例えば、図10または図11
に示すように形成しても良い。すなわち、図10に示さ
れた変形例の貫通孔30は、金属薄板26の上下両面に
互いに異なる形状のマスク部を設け、これらマスク部を
介して金属薄板26を上下両面からエッチングすること
により、金属薄板26の上面側に位置する孔部30aの
孔径が金属薄板26の下面側に位置する孔部30bの孔
径よりも小さく形成されている。この場合には、上面側
の孔部30aの形状(例えば円形や楕円形または多角形
などの形状)と下面側の孔部30bとの形状が同じあっ
ても良く、また異なった形状であっても良い。
【0030】このような貫通孔30が形成された金属薄
板26によれば、上面側に位置する孔部30aの孔径を
第4実施形態よりも更に小さく形成できるので、上面側
から見て貫通孔30が更に目立たないようにすることが
でき、且つ下面側に位置する孔部30bの孔径が大きい
ので、この下面側の孔部30bで発光部材11からの光
を十分に取り込むことができ、これにより貫通孔30を
透過する光量を確保できるので、上面側の孔部30aが
小さくても、十分な照度を得ることができ、これにより
上部装飾層14の上方を明るく照明することができる。
【0031】また、図11に示された変形例の貫通孔3
1は、金属薄板26の上下両面に互いに異なる形状のマ
スク部を設け、このマスク部を介して金属薄板26を上
下両面からエッチングすることにより、金属薄板26の
下面側に位置する孔部31bを、金属薄板26の上面側
に位置する孔部31aが複数個(同図では3個)対応す
る大きさに形成した構造になっている。このような貫通
孔31が形成された金属薄板26によれば、上述した貫
通孔30を形成した場合と同様の作用効果があるほか、
特に下面側の孔部31bに対応する上面側の孔部31a
の数を変更するだけで、光の透過量を変えることがで
き、これにより照度を変えることができる。
【0032】[第5実施形態]次に、図12を参照し
て、この発明の表示部材を時計用文字板に適用した第5
実施形態について説明する。この場合にも、図1〜図3
に示された第1実施形態と同一部分に同一符号を付して
説明する。この時計用文字板35は、下部装飾層13と
上部装飾層14との間に光透過性を有する中間装飾層3
6を設けた3層構造で、下部装飾層13の下側に発光部
材11を配置した構造になっている。
【0033】この場合、中間装飾層36は、合成樹脂か
らなる透明または半透明なシートであり、印刷、塗装、
あるいは材料に顔料を混入させることにより、全体が光
透過性を有してほぼ均一に着色されている。なお、上部
装飾層14は、第1実施形態と同様、合成樹脂からなる
透明または半透明な無色のシートであり、その下面に
は、模様装飾部15が設けられている。この模様装飾部
15も、旭形状、同心円形状、格子形状などの凹凸状の
模様であり、印刷や食刻加工などにより形成されてい
る。また、下部装飾層13も、第1実施形態と同様、合
成樹脂からなる透明または半透明なシートであり、印
刷、塗装、あるいは材料に顔料を混入させることによ
り、全体が光透過性を有してほぼ均一に着色されてい
る。
【0034】このような時計用文字板35によれば、第
1実施形態と同様、色付きで深みのある装飾模様を表現
できるほか、特に模様装飾部15の下側に着色された中
間装飾層36および着色された下部装飾層13が配置さ
れているので、下部装飾層13の着色された色に対し、
中間装飾層36の着色された色を加色することができる
ので、例えば両者が同色系であれば、模様装飾部15の
見栄えにまったく影響を与えずに濃い色を表現でき、ま
た両者が異なる色であれば、その両者の色が混ざり合っ
た混合色を表現できる。
【0035】なお、上記第5実施形態では、上部装飾層
14の下面に模様装飾部15を設けたが、これに限ら
ず、例えば中間装飾層36の上面に模様装飾部15を設
けても良い。また、中間装飾層36が、透明または半透
明な無色のシート、あるいはそのシートを、印刷や塗
装、あるいは材料に顔料を混入させることにより、十分
に光透過性を有する薄い色で着色した構造であれば、中
間装飾層36の下面、または下部装飾層13の上面に模
様装飾部15を設けても良い。このように構成しても、
第5実施形態と同様の作用効果があるほか、より一層、
深みのある装飾模様を表現することができる。
【0036】[第6実施形態]次に、図13を参照し
て、この発明の表示部材を時計用文字板に適用した第6
実施形態について説明する。この場合には、図12に示
された第5実施形態と同一部分に同一符号を付して説明
する。この時計用文字板40は、中間装飾層36の上面
にドット状の部分装飾部41を設けた構造で、これ以外
は第5実施形態と同じ構造になっている。すなわち、こ
のドット状の部分装飾部41は、光透過性を有するイン
クなどの材料を中間装飾層36の上面にドット状に印刷
や塗装により設けた構造であり、これによりドットの密
度に応じて色の濃淡を表現すると共に、模様や絵柄、例
えば図4に示した第1実施形態の変形例と同様に、同心
円状の模様を表現している。
【0037】このような時計用文字板40では、第5実
施形態と同様の作用効果あるほか、特に中間装飾層36
の上面にドット状の部分装飾部41を設けたので、この
部分装飾部41のドットの密度に応じて色の濃淡を表現
することができると共に、この部分装飾部41により同
心円状などの模様をも表現することができ、しかもドッ
ト状の部分装飾部41が模様装飾部15よりも下層に位
置しているので、模様装飾部15が見えにくくならない
ため、第5実施形態よりも多彩な色彩の装飾効果を得る
ことができる。
【0038】なお、上記第6実施形態では、中間装飾層
36の上面にドット状の部分装飾部41を設けたが、こ
れに限らず、例えば中間装飾層36の下面、または下部
装飾層13の上面もしくは下面に部分装飾部41を設け
ても良い。この場合にも、模様装飾部15が部分装飾部
41よりも上層側に位置していれば、第5実施形態の変
形例と同様、模様装飾部15を中間装飾層36の上面ま
たは下面、もしくは下部装飾層13の上面に設けても良
い。このように構成しても、第6実施形態とほぼ同様の
作用効果がある。
【0039】また、上記第5、第6実施形態およびその
各変形例では、上部装飾層14が透明または半透明な無
色のシートである場合について述べたが、これに限ら
ず、例えば上部装飾層14を印刷や塗装、あるいは材料
に顔料を混入させることにより、十分に光透過性を有す
る薄い色で着色しても良い。このようにすれば、模様装
飾部15の見栄えにほとんど影響を与えずに、下部装飾
層13および中間装飾層36の合成色に対し、上部装飾
層14の薄く着色された色を加色することができるの
で、例えば3者が同色系であれば、より一層濃い色を表
現でき、また3者がそれぞれ異なる色であれば、その3
者の色が混ざり合った混合色を表現できる。
【0040】[第7実施形態]次に、図14を参照し
て、この発明に表示部材を時計用文字板に適用した第7
実施形態について説明する。この場合にも、図12に示
された第5実施形態と同一部分に同一符号を付して説明
する。この時計用文字板45は、下部装飾層として、図
9に示した第4実施形態と同様、微細な貫通孔27を多
数形成した金属薄板26を用いた構造で、これ以外は第
5実施形態と同じ構造になっている。
【0041】すなわち、下部装飾層である金属薄板26
は、図9に示した第4実施形態と同様、ステンレスなど
の金属からなり、その厚さが0.1mm程度で、微細な
貫通孔27が多数形成されている。これら貫通孔27
は、その孔径が金属薄板26の厚さよりも小さく且つ上
下方向にほぼ同じ大きさで形成されている。また、中間
装飾層36は、合成樹脂からなる透明または半透明なシ
ートであり、印刷、塗装、あるいは材料に顔料を混入さ
せることにより、全体が光透過性を有してほぼ均一に着
色されている。また、上部装飾層14は、第5実施形態
と同様、合成樹脂からなる透明または半透明な無色のシ
ートであり、その下面には、模様装飾部15が設けられ
ている。この模様装飾部15も、旭形状、同心円形状、
格子形状などの凹凸状の模様であり、印刷や食刻加工な
どにより形成されている。
【0042】このような時計用文字板45では、明るい
所で上部装飾層14を通して模様装飾部15が中間装飾
層36により着色されて見え、また暗い所で発光部材1
1を発光させると、その光が下部装飾層である金属薄板
26の多数の貫通孔27を透過し、この透過した光が中
間装飾層36および上部装飾層14を透過してその上方
を照明する際、中間装飾層36により模様装飾部15が
着色されて見えるので、暗い所でも明るい所でも色付き
で深みのある装飾模様を表現することができると共に、
指針10の指示により時刻をも知ることもできる。この
場合、下部装飾層である金属薄板26の貫通孔27は、
その孔径が金属薄板26の厚さよりも小さく形成されて
いるので、金属薄板26に貫通孔27を多数形成して
も、貫通孔27が目立たず、しかも下部装飾層である金
属薄板26により金属調を表現することができる。
【0043】なお、上記第7実施形態では、金属薄板2
6の貫通孔27を上下方向にほぼ同じ大きさの孔径で形
成したが、これに限らず、例えば、図10に示した第4
実施形態の変形例と同様に、金属薄板26の上面側に位
置する孔部30aの孔径を金属薄板26の下面側に位置
する孔部30bの孔径よりも小さく形成した貫通孔30
でも良く、また図11に示した第4実施形態の変形例と
同様に、金属薄板26の下面側に位置する孔部31b
を、金属薄板26の上面側に位置する孔部31aが複数
個対応する大きさに形成した貫通孔31でも良い。この
ように構成しても、それぞれ第7実施形態と同様の作用
効果があるほか、前述した各変形例と同様の作用効果も
ある。
【0044】また、上記第7実施形態においても、図1
3に示した第6実施形態と同様、中間装飾層36の上面
または下面、もしくは下部装飾層である金属薄板26の
上面にドット状の部分装飾部41を設けても良い。この
ように構成すれば、部分装飾部41のドットの密度に応
じて色の濃淡を表現することができると共に、この部分
装飾部41により同心円状などの模様をも表現すること
ができ、しかもドット状の部分装飾部41が模様装飾部
15よりも下層に位置しているので、模様装飾部15が
見えにくくならないため、第7実施形態よりも多彩な色
彩の装飾効果を得ることができる。
【0045】さらに、上記第7実施形態およびその各変
形例では、上部装飾層14が透明または半透明な無色の
シートである場合について述べたが、これに限らず、例
えば上部装飾層14を印刷や塗装、あるいは材料に顔料
を混入させることにより、十分に光透過性を有する薄い
色で着色しても良い。このようにすれば、模様装飾部1
5の見栄えにほとんど影響を与えずに、中間装飾層36
の着色された色、またはこの色とドット状の部分装飾部
41との合成色に対し、上部装飾層14の薄く着色され
た色を加色することができるので、例えばこれらが同色
系であれば、より一層濃い色を表現でき、またこれらが
それぞれ異なる色であれば、その混ざり合った混合色を
表現できる。
【0046】なおまた、上記第5〜第7実施形態および
その各変形例では、下部装飾層13と上部装飾層14と
の間に1層構造の中間装飾層36を設けた3層構造の場
合について述べたが、これに限らず、例えば中間装飾層
を複数層で構成することにより、4層以上の多層構造で
あっても良い。このような多層構造であっても、上述し
た各実施形態およびその各変形例と同様の効果があるほ
か、特に多層であることにより、より一層、豊富な組み
合わせができ、多彩な装飾効果を得ることができる。
【0047】また、上記第2〜第7実施形態およびその
各変形例では、下部装飾層13の下側に発光部材11を
配置した場合について述べたが、これに限らず、例えば
図5に示した第1実施形態の変形例と同様、発光部材1
1に代えてソーラパネル17を配置しても良い。このよ
うにすれば、明るい所で外部光が上部装飾層14および
下部装飾層13を透過してソーラパネル17に入射する
ので、この入射した光によりソーラパネル17が起電力
を発生して蓄えることができる。この場合にも、ソーラ
パネル17が透過型であれば、図6に示した第1実施形
態の変形例と同様、ソーラパネル17の下側に発光部材
11を配置しても良い。このようにすれば、両者の機能
を持たせることができるので、明るい所ではソーラパネ
ル17が起電力を蓄えることができ、また暗い所では発
光部材11を発光させて上部装飾層14の上方を照明す
ることができる。
【0048】[第8実施形態]次に、図15を参照し
て、この発明の表示部材を時計用文字板に適用した第8
実施形態について説明する。この場合には、図1〜図3
に示された第1実施形態と同一部分に同一符号を付して
説明する。この時計用文字板50は、下部装飾層として
光を遮断する非光透過性の金属板51を用い、この金属
板51の上面にドット状の部分装飾部28を設けて着色
し、上部装飾層14の下面に模様装飾部15を設けた構
造で、発光部材11やソーラパネル17を備えていない
構造になっている。この場合、ドット状の部分装飾部2
8は、図9に示した第4実施形態と同様、光透過性を有
するインクなどの材料を下部装飾層13の上面にドット
状に印刷や塗装により設けた構造であり、これにより金
属板51を着色し、且つドットの密度に応じて色の濃淡
を表現すると共に、模様や絵柄、例えば図4に示した第
1実施形態の変形例と同様、同心円状の模様を表現して
いる。
【0049】このような時計用文字板50では、第1実
施形態と同様、明るい所で指針10の指示により時刻を
知ることができると共に、上部装飾層14を通して模様
装飾部15を見ることができ、これにより深みのある装
飾模様を表現することができ、また模様装飾部15より
も下側に位置する下部装飾層である金属板51に設けら
れたドット状の部分装飾部28により模様装飾部15が
同心円状に着色されるので、模様装飾部15が見えにく
くならずに着色することができ、これにより色付きで深
みのある装飾模様を表現することができる。また、この
時計用文字板50では、発光部材11またはソーラパネ
ル17が設けられていないため、発光機能やソーラ機能
を果たすことはできないが、光透過性を必要とせずに装
飾性のみを目的とする場合に、低価格なものを提供する
ことができる。
【0050】なお、上記第8実施形態では、下部装飾層
として非光透過性の金属板51を用い、この金属板51
に上部装飾層14を積層した2層構造について述べた
が、これに限らず、例えば、図16に示すように、下部
装飾層である金属板51と上部装飾層14との間に中間
装飾層36を設けた3層構造でも良い。この場合には、
必ずしもドット状の部分装飾部28を設ける必要はな
く、中間装飾層36を着色しただけでも良い。このよう
な構造においても、第8実施形態と同様、明るい所で時
刻を知ることができると共に、模様装飾部15が見えに
くくならずに、色付きで深みのある装飾模様を表現する
ことができる。この場合にも、中間装飾層を複数層で構
成した4層以上の多層構造にもしても良い。
【0051】また、上記第8実施形態においても、上部
装飾層14を、印刷や塗装、あるいは材料に顔料を混入
させることにより、十分に光透過性を有する薄い色で着
色しても良い。このようにすれば、模様装飾部15の見
栄えにほとんど影響を与えずに、金属板51上のドット
状の部分装飾部28の色または中間装飾層36の着色さ
れた色に対し、上部装飾層14の薄く着色された色を加
色することができるので、例えばそれらが同色系であれ
ば、濃い色を表現することができ、またそれらが異なる
色であれば、それらの色が混ざり合った混合色を表現す
ることができる。さらに、上記各実施形態では、この発
明を時計用文字板または腕時計について適用した場合に
ついて説明しているが、これに限定されず、携帯電話
機、電子手帳、携帯端末機などの各種の電子機器に使わ
れる表示部材にも、また、このような表示部材を機器ケ
ース内に配置した各種の電子機器にも適用可能である。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、下側装飾層上に光透過性を有する上側装
飾層を少なくとも1層以上積層し、最上部に位置する装
飾層の下面側、つまり最上部の装飾層の下面、またはそ
の下側に位置する装飾層に旭形状、同心円形状、格子形
状などの模様装飾部を設けたので、深みのある装飾模様
を表現することができると共に、この模様装飾部よりも
下側に位置する装飾層を着色したことにより、模様装飾
部が見えにくくならずに着色することができ、これによ
り色付きで深みのある装飾模様を表現することができ、
十分な装飾効果を得ることができる。
【0053】この場合、模様装飾部よりも下側に位置す
る装飾層を部分ごとに異なる色で着色したことにより、
部分ごとに異なる色で深みのある装飾模様を表現するこ
とができ、多彩な色彩を表現できる。また、模様装飾部
よりも上側に位置する装飾層を薄い色で着色したことに
より、下層側の装飾層の着色された色に上層側の装飾層
の薄く着色された色を加色することができるので、模様
装飾部の見栄えにほとんど影響を与えずに、例えば両者
が同色系であれば、濃い色を表現でき、また両者が異な
る色であれば、その両者の色が混ざり合った混合色を表
現できる。さらに、模様装飾部よりも下側に位置する装
飾層にドット状の部分装飾部を設けることにより、この
部分装飾部が模様装飾部を隠すことがないので、模様装
飾部の見栄えに影響を与えずに部分装飾部による装飾効
果をも得ることができる。
【0054】また、下側装飾層が光透過性を有し、この
下側装飾層の下側に発光部材とソーラパネルとの少なく
とも一方が配置されていることにより、例えば発光部材
を配置すると、暗い所で発光部材からの光が各装飾層を
透過するので、その上方を明るく照明することができ、
またソーラパネルを配置すると、明るい所で外部光が各
装飾層を透過してソーラパネルに入射するので、起電力
を蓄えることができる。この場合、ソーラパネルが光透
過型であれば、その下側に発光部材を配置することがで
き、これによりその両者の機能を果たすことができる。
さらに、下側装飾層が金属薄板に微細な貫通孔を多数形
成した構造であることにより、金属調をも表現すること
ができる。また、下側装飾層が光を遮断する非光透過性
であることにより、光透過性を必要とせずに装飾性のみ
を目的とする場合に、低価格なものを提供することがで
きる。
【0055】また、請求項8に記載の発明によれば、請
求項1に記載の表示部材の中心部分に指針軸が挿入して
上方に突出する軸挿入孔を設け、指針軸の上部に取り付
けられた指針が表示部材の上方を運針することにより、
指針の指示により時刻を知ることができるほか、表示部
材により深みのある装飾模様を表現することができると
共に、模様装飾部が見えにくくならずに着色することが
でき、これにより色付きで深みのある装飾模様を表現す
ることができ、十分な装飾効果を得ることができる。さ
らに、請求項9に記載の発明によれば、請求項1に記載
の表示部材を機器ケース内に配置したので、表示部材に
より深みのある装飾模様を表現することができると共
に、模様装飾部が見えにくくならずに着色することがで
き、これにより色付きで深みのある装飾模様を表現する
ことができ、十分な装飾効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の表示部材を時計用文字板に適用した
腕時計の第1実施形態の内部構造を示した要部の拡大断
面図。
【図2】図1の時計用文字板の要部の拡大断面図。
【図3】図2の時計用文字板の上面図。
【図4】図2の下部装飾層を同心円状の部分ごとに異な
る色で着色した第1実施形態の変形例における時計用文
字板の上面図。
【図5】図2の発光部材に代えてソーラパネルを下部装
飾層の下側に配置した第1実施形態の変形例を示した要
部の拡大断面図。
【図6】図5のソーラパネルの下側に発光部材を配置し
た他の変形例を示した要部の拡大断面図。
【図7】この発明の表示部材を時計用文字板に適用した
第2実施形態を示した要部の拡大断面図。
【図8】この発明の表示部材を時計用文字板に適用した
第3実施形態を示した要部の拡大断面図。
【図9】この発明の表示部材を時計用文字板に適用した
第4実施形態を示した要部の拡大断面図。
【図10】図9の下部装飾層である金属薄板の貫通孔の
変形例を示した要部の拡大断面図。
【図11】図9の下部装飾層である金属薄板の貫通孔の
他の変形例を示した要部の拡大断面図。
【図12】この発明の表示部材を時計用文字板に適用し
た第5実施形態を示した要部の拡大断面図。
【図13】この発明の表示部材を時計用文字板に適用し
た第6実施形態を示した要部の拡大断面図。
【図14】この発明の表示部材を時計用文字板に適用し
た第7実施形態を示した要部の拡大断面図。
【図15】この発明の表示部材を時計用文字板に適用し
た第8実施形態を示した要部の拡大断面図。
【図16】図15に示された第8実施形態の時計用文字
板の変形例を示した要部の拡大断面図。
【符号の説明】
1 腕時計ケース 2 時計ガラス 4、20、23、25、35、40、45、50 時計
用文字板 4a 軸挿入孔 5 時計モジュール 8 アナログムーブメント 9 指針軸 10 指針 11 発光部材 13 下部装飾層 14 上部装飾層 15 模様装飾部 17 ソーラパネル 21、28、41 ドット状の部分装飾部 26 金属薄板 27、30、31 微細な貫通孔 36 中間装飾層 51 金属板

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下側装飾層上に光透過性を有する上側装飾
    層を少なくとも1層以上積層してなる表示部材であっ
    て、 最上部に位置する前記装飾層の下面側に旭形状、同心円
    形状、格子形状などの模様装飾部を設け、且つ前記模様
    装飾部よりも下側に位置する前記装飾層を着色したこと
    を特徴とする表示部材。
  2. 【請求項2】前記模様装飾部よりも下側に位置する前記
    装飾層を部分ごとに異なる色で着色したことを特徴とす
    る請求項1に記載の表示部材。
  3. 【請求項3】前記模様装飾部よりも上側に位置する前記
    装飾層を薄い色で着色したことを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の表示部材。
  4. 【請求項4】前記模様装飾部よりも下側に位置する前記
    装飾層にはドット状の部分装飾部が設けられていること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の表示部
    材。
  5. 【請求項5】前記下側装飾層は光透過性を有し、この下
    側装飾層の下側には発光部材とソーラパネルとの少なく
    とも一方が配置されていることを特徴とする請求項1〜
    4のいずれかに記載の表示部材。
  6. 【請求項6】前記下側装飾層は金属薄板に微細な貫通孔
    を多数形成した構造であることを特徴とする請求項5に
    記載の表示部材。
  7. 【請求項7】前記下側装飾層は光を遮断する非光透過性
    であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載
    の表示部材。
  8. 【請求項8】請求項1に記載の表示部材の中心部分に指
    針軸が挿入して上方に突出する軸挿入孔を設け、前記指
    針軸の上部に取り付けられた指針が前記表示部材の上方
    を運針することを特徴とする時計用文字板。
  9. 【請求項9】請求項1に記載の表示部材を機器ケース内
    に配置したことを特徴とする電子機器。
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