JP2002354530A - 通信チャネル割り当て方法及び通信制御装置 - Google Patents

通信チャネル割り当て方法及び通信制御装置

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JP2002354530A
JP2002354530A JP2001157783A JP2001157783A JP2002354530A JP 2002354530 A JP2002354530 A JP 2002354530A JP 2001157783 A JP2001157783 A JP 2001157783A JP 2001157783 A JP2001157783 A JP 2001157783A JP 2002354530 A JP2002354530 A JP 2002354530A
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JP2001157783A
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Rie Nagato
理恵 長戸
Takayuki Ishiguro
隆之 石黒
Osamu Nakamura
修 中村
Shinji Kamibayashi
真司 上林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 近接した周波数の電波を使用する他の無線通
信システムとの干渉の低減に寄与する。 【解決手段】 無線チャネル制御部28は、各基地局1
〜11と移動端末装置22との距離(D33)を
検出し、検出した距離が所定の閾値(d33min)以下
であるときに、移動端末装置22から基地局基地局21
に対するアップリンクに用いる通信チャネルとして、
基地局11〜11と移動端末装置12間の通信に用
いる帯域から遠いチャネルを割り当てる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動端末装置に通
信サービスを提供する無線通信システムにおける通信チ
ャネル割り当て方法及び通信制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】いわゆるパーソナルハンディホンシステ
ム(PHS:Personal Handyphone System)として知ら
れる簡易型携帯電話は、現行のデジタル携帯電話システ
ムと比較して移動端末装置の出力が小さい(10mW)
ため、移動端末装置が基地局と通信できる範囲が限られ
ている。また、既存のPHSで用いられている方式で
は、現行のデジタル携帯電話システムと比較して高速な
(例えば32kBPS乃至64kBPS)データ通信を
行うことができるようになっている。
【0003】一方、高速なデータ通信(例えば64kB
PS〜384kBPS)を実現する方式として、W−C
DMA(Wideband-Code Division Multiple Access)が
提案されている。
【0004】このW−CDMAでは、例えば2G帯(ア
ップリンク:1.92〜1.98GHz,ダウンリンク:2.11〜2.17GH
z)の電波を使用する。また、上述のPHSは、1.9
GHz帯(1.89365〜1.91945GHz)の電波を使用してい
る。
【0005】このように、これらの無線通信システムは
近接した周波数を用いているため、これらの間の干渉を
避けるために、各々の無線通信システムが使用する帯域
間にいわゆるガードバンドを設けられている。例えばP
HSが使用する帯域の上限周波数とW−CDMAが使用
する帯域の下限周波数の間には、5MHz程度のガード
バンドが設けられている。
【0006】また、各々の無線通信システムで使用され
る機器では、所定の帯域(チャネル幅)外の成分を低減
させるためにフィルタが用いられており、これらの無線
通信システム間の干渉を避けるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、PHS
とW−CDMA双方の移動端末装置,基地局の位置関係
等によっては、一方の通信システムにおいて帯域外成分
を十分減衰させたとしても、他方の小さい通信システム
にとっては十分ではない場合がある。
【0008】特に、W−CDMAの信号帯域は、例えば
5MHz程度であるため、いわゆるスプリアス成分,雑
音が広い周波数領域に発生し、ガードバンドを超えてP
HS側に干渉してしまうことが考えられる。
【0009】また、W−CDMAの送信電力は、PHS
の送信電力より非常に大きいため、PHS側の受信機に
いわゆる受信感度抑圧が発生して受信感度が低下する場
合もある。
【0010】PHSに対する干渉を避けるためには、W
−CDMA側のフィルタの性能を向上させて、帯域外の
スプリアス,雑音の発生を抑制ることが考えられる。し
かしながら、PHSとW−CDMAの送信電力の差が大
きいため、いかなる場合にもPHS側に影響を与えない
ように帯域外成分を抑制しようとすると、W−CDMA
側のフィルタに要求される遮断特性(遮断領域の減衰
率)が非常に厳しいものとなってしまう。このような特
性を実現するフィルタは、素子数が多くなって構成が複
雑になるため、消費電力,サイズが大きくなってしまい
う。このため、特に、小型化,低消費電力化の要請が高
い移動端末装置においては、このようなフィルタを用い
ることは難しい。
【0011】また、W−CDMAからの雑音の混入を防
止するためにPHSの受信機にフィルタを設けることも
考えられるが、同様に、装置が複雑になってコストが増
加する。
【0012】本発明は、上述の課題に鑑みてなされたも
のであり、近接した周波数の電波を使用する他の通信シ
ステムとの干渉の低減に寄与することができる通信チャ
ネル割り当て方法及び通信制御装置を提供することを目
的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述の問題を解決するた
めに、本発明に係る通信チャネル割り当て方法は、第1
の無線基地局が使用する第1の周波数帯域と近接した第
2の周波数帯域を使用する第2の無線基地局と移動端末
装置との間の通信で用いる第2の周波数帯域内の通信チ
ャネルを割り当てる通信チャネル割り当て方法であっ
て、第2の無線基地局と第1の無線基地局との間の距離
を検出するステップと、検出した距離が第1の閾値より
小さい場合に,第2の無線基地局と移動端末装置との距
離を検出するステップと、検出した距離が第2の閾値よ
り小さい場合に第1の周波数帯域から遠い周波数の通信
チャネルを第2の無線基地局と移動端末装置の間の通信
に割り当てるチャネル割り当てステップとを有すること
を特徴とする。
【0014】この通信チャネル割り当て方法では、第2
の無線基地局と第1の無線基地局との間の距離を検出
し、検出した距離が第1の閾値より小さい場合に,第2
の無線基地局と移動端末装置との距離を検出し、検出し
た距離が第2の閾値より小さい場合に第1の周波数帯域
から遠い周波数の通信チャネルを第2の無線基地局と移
動端末装置の間の通信に割り当てる。
【0015】また、本発明に係る他の通信チャネル割り
当て方法は、第1の無線基地局が使用する第1の周波数
帯域と近接した第2の周波数帯域を使用する第2の無線
基地局と移動端末装置との間の通信で用いる第2の周波
数帯域内の通信チャネルを割り当てる通信チャネル割り
当て方法であって、第1の無線基地局と移動端末装置と
の間の距離を検出するステップと、検出した距離が所定
の閾値より小さい場合に,第1の周波数帯域から遠い周
波数の通信チャネルを第2の無線基地局と移動端末装置
の間の通信に割り当てるチャネル割り当てステップとを
有することを特徴とする。
【0016】この通信チャネル割り当て方法では、第1
の無線基地局と移動端末装置との間の距離を検出し、検
出した距離が所定の閾値より小さい場合に,第1の周波
数帯域から遠い周波数の通信チャネルを第2の無線基地
局と移動端末装置の間の通信に割り当てる。
【0017】また、本発明に係る通信制御装置は、第1
の無線基地局が使用する第1の周波数帯域と近接した第
2の周波数帯域を使用する第2の無線基地局と移動端末
装置との間の通信で用いる第2の周波数帯域内の通信チ
ャネルの制御を行う通信制御装置であって、第2の無線
基地局と第1の無線基地局との間の距離を検出する第1
の距離検出手段と、第1の距離検出手段が検出した距離
が第1の閾値より小さい場合に,第2の無線基地局と移
動端末装置との距離を検出する第2の距離検出手段と、
第2の距離検出手段が検出した距離が第2の閾値より小
さい場合に第1の周波数帯域から遠い周波数の通信チャ
ネルを第2の無線基地局と移動端末装置の間の通信に割
り当てるチャネル割り当て手段とを備えることを特徴と
する。
【0018】この通信制御装置では、第1の距離検出手
段が、第2の無線基地局と第1の無線基地局との間の距
離を検出し、第2の距離検出手段が、第1の距離検出手
段が検出した距離が第1の閾値より小さい場合に,第2
の無線基地局と移動端末装置との距離を検出し、チャネ
ル割り当て手段が、第2の距離検出手段が検出した距離
が第2の閾値より小さい場合に第1の周波数帯域から遠
い周波数の通信チャネルを第2の無線基地局と移動端末
装置の間の通信に割り当てる。
【0019】また、本発明に係る他の通信制御装置は、
第1の無線基地局が使用する第1の周波数帯域と近接し
た第2の周波数帯域を使用する第2の無線基地局と移動
端末装置との間の通信で用いる第2の周波数帯域内の通
信チャネルの制御を行う通信制御装置であって、第1の
無線基地局と移動端末装置との間の距離を検出する距離
検出手段と、距離検出手段が検出した距離が所定の閾値
より小さい場合に,第1の周波数帯域から遠い周波数の
通信チャネルを第2の無線基地局と移動端末装置の間の
通信に割り当てるチャネル割り当て手段とを備えること
を特徴とする。
【0020】この通信制御装置では、距離検出手段が、
第1の無線基地局と移動端末装置との間の距離を検出
し、チャネル割り当て手段が、距離検出手段が検出した
距離が所定の閾値より小さい場合に,第1の周波数帯域
から遠い周波数の通信チャネルを第2の無線基地局と移
動端末装置の間の通信に割り当てる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明は、例えば近接した周波数
を用いる他の通信システムが存在する環境下で運用され
る通信システムにおける通信チャネル割り当て,通信制
御等に適用することができる。
【0022】この通信システム(第2の通信システム)
20は、例えば図1に示すように、例えば通信サービス
を提供する複数の基地局11,11,・・・,11
と、基地局11〜11によって提供される通信サ
ービスを利用する移動端末装置12とを有する通信シス
テム10(第1の通信システム)と近接した帯域の電波
を用いて通信サービスを提供する。
【0023】通信システム10は、例えばパーソナルハ
ンディホンシステム(PHS:Personal Handyphone Sy
stem)からなり、基地局11〜11と移動端末装置
12の間の通信に、例えば1.9GHz帯(1.89365〜
1.91945GHz)の電波を使用している。また、この通信シ
ステム10では、1つの基地局11〜11と複数の
移動端末装置12との通信を行うためにTDMA(Time
Division Multiple Access)方式を用いている。この
ようなTDMA方式によって通信を行うチャネルは、例
えば1チャネル当り300kHzの帯域を使用する。
【0024】各基地局11〜11に対しては、各々
領域(セル)13〜13が割り当てられている。ま
た、各基地局11〜11は、通信回線によって無線
通信制御部14に接続されている。各基地局11〜1
は、無線通信制御部14を介して、各々対応するセ
ル13〜13内の移動端末装置12に対して、例え
ばインターネット,有線通信網,他の無線通信網等との
接続サービスを提供する。
【0025】また、通信システム20は、通信サービス
を提供する複数の基地局21,21,・・・,21
と、基地局21〜21によって提供される通信サ
ービスを利用する移動端末装置22と、基地局21
21と移動端末装置22の間の無線通信の制御を行う
無線通信制御部24とを備えている。
【0026】この通信システム20は、例えばW−CD
MA(Wideband-Frequency Division Multiple Acces
s)方式の携帯電話システム等からなり、基地局21
〜21 から移動端末装置22の間の通信に、例えば2
GHz帯(アップリンク:1.92〜1.98GHz,ダウンリンク:
2.11〜2.17GHz)の電波を使用している。また、この通
信システム20では、複数チャネルの通信を行うために
CDMA(Code Division Multiple Access)方式を用
いており、例えば1チャネル当り5MHzの帯域を使用
する。このような帯域は、例えば無線通信システム2の
設置業者毎に複数設けられている。
【0027】なお、通信システム10の移動端末装置1
2の送信出力は、例えば10mW程度であり、通信シス
テム20の移動端末装置22の送信出力に比較して極め
て小さい。
【0028】各基地局21〜21に対しては、各々
領域(セル)23〜23が割り当てられている。ま
た、各基地局21〜21は、有線又は無線の通信回
線によって無線通信制御部24に接続されている。
【0029】各基地局21〜21は、無線通信制御
部24を介して、各々対応するセル23〜23内の
移動端末装置22に対して、例えばインターネット,有
線通信網,他の無線通信網等との接続サービスを提供す
る。
【0030】上述の各基地局11〜11に対応する
セル13〜13は、基地局21 に対応するセル2
と、少なくとも一部が重複している。
【0031】また、この図1中では、各移動端末装置1
2,22を各々1つとして示しているが、移動端末装置
12,22の数が特に限定されず、複数の移動端末装置
12,22を用いることもできる。
【0032】無線通信制御部24は、例えばその概略を
図2に示すように、各ユーザの移動端末装置22の位置
を示す情報(位置情報),通信システム10の各基地局
11 〜11の位置等の情報(基地局データ)メモリ
25と、基地局21〜21 の動作を制御する基地局
制御部26と、各基地局21〜21,ネットワーク
30等の間の通信を制御する交換部27と、各基地局2
〜21と移動端末装置22の間の通信に用いる通
信チャネル(アップリンク及びダウンリンク)を制御す
る無線チャネル制御部28と、移動端末装置22に対す
る呼び出し,移動端末装置22からの発信等の制御を行
う呼処理制御部29とを備えている。
【0033】メモリ25には、通信システム20を使用
する移動端末装置22の位置を示す端末位置テーブル2
5aと、通信システム10の個々の基地局11〜11
の位置,使用している通信チャネル等の情報を示す基
地局情報テーブル25bとが格納されている。なお、各
基地局21〜21毎に、当該基地局21〜21
の位置,セル23〜23と重複するセル13〜1
を有する基地局11〜11との対応関係を示す
テーブル等も格納されている。
【0034】端末位置テーブル25aに格納される各移
動端末装置22の位置情報は、例えば移動端末装置22
から供給される当該移動端末装置22の位置を示す情報
が格納される。移動端末装置22は、複数の基地局21
〜21からの電波の強度と、これらの基地局21
〜21の位置とから自装置の位置を求め、当該移動端
末装置22に割り当てられた識別情報(ユーザID)と
共に無線通信制御部24に供給する。無線通信制御部2
4は、供給された識別情報,位置を示す情報を基地局制
御部26,無線チャネル制御部28を介して端末位置テ
ーブル25aに格納する。あるいは、移動端末装置22
にいわゆるGPS(Global PositioningSystem)等の位
置検出手段を設け、これによって検出した移動端末装置
22の位置を上述と同様に、無線通信制御部24に供給
するようにしてもよい。移動端末装置22からの位置を
示す情報は、例えば所定の時間間隔毎に無線通信制御部
24に供給され、これに応じて端末位置テーブル25a
に格納される各移動端末装置22の位置が適宜更新され
る。
【0035】無線チャネル制御部28には、例えばネッ
トワーク40を介して通信システム10の無線通信制御
部14と接続されている。また、この無線チャネル制御
部28には、通信システム10を構成する各基地局11
〜11からの電波を受信する受信機50が接続され
ている。この受信機50は、受信した各基地局11
11からの信号(電波)によって各基地局11〜1
のセルID,位置等を検出し、上無線チャネル制御
部28に供給する。無線チャネル制御部28は、供給さ
れたセルID,位置等を基地局データとして上述の基地
局情報テーブルに格納する。
【0036】なお、各基地局11〜11の位置を検
出するためには、例えば受信機50が各基地局11
11のセルIDのみを検出し、このセルIDに対応す
る基地局11〜11の位置等を示す情報を無線チャ
ネル制御部28がネットワーク40経由で無線通信制御
部14等から取得してもよい。あるいは、単に、無線チ
ャネル制御部28が各基地局11〜11の位置等を
示す情報を無線通信制御部14から取得してもよい。
【0037】ところで、上通のように、通信システム2
0においてダウンリンク(基地局から移動端末装置に対
する送信)に使用する帯域はPHSが使用する帯域から
離れているが、アップリンク(移動端末装置から基地局
に対する送信)に使用する帯域の下限周波数は、例えば
図3に示すように、PHSが使用する帯域の上限周波数
に近接している。なお、この図3は、移動端末装置12
及び移動端末装置22の送信電力で比較したものであ
り、各基地局11〜11における各移動端末装置1
2,22からの信号の強度とは異なる。
【0038】同図中に示すように、通信システム10で
は、例えば上述の1.9GHz帯の帯域内のいずれかの
通信チャネルを適宜選択して、基地局11〜11
移動端末装置12との間の通信に用いることができるよ
うになっている。また、通信システム20では、各々の
帯域幅が5MHzのkチャネル(chA1,chA2,
chA3,・・・,chAk−1,chAk)の通信チ
ャネルを適宜選択して、基地局11〜11と移動端
末装置12との間の通信に用いることができるようにな
っている。
【0039】通信システム10が用い得る帯域と通信シ
ステム20が用い得る帯域の間には、同図中に示すよう
に、いずれの通信システムも使用しない周波数領域(ガ
ードバンド)が設けられている。このガードバンドの幅
は、例えば5MHzとなっている。
【0040】しかしながら、上述のように、通信システ
ム10の移動端末装置12送信出力が通信システム20
の移動端末装置22の送信出力に比較して極めて小さい
ため、通信システム20側では十分なレベルに帯域外成
分を減衰させていても、通信システム10側にとっては
大きな雑音を与えてしまう場合がある。
【0041】また、移動端末装置22の送信電力が、移
動端末装置12の送信電力より極めて大きいため、条件
によっては、基地局11〜11の受信機にいわゆる
受信感度抑圧が発生して受信感度が低下する場合もあ
る。
【0042】このため、この通信システム20では、通
信システム10側に与える影響を低減すべく、移動端末
装置22から基地局21に対するアップリンクに使用す
る通信チャネルを制御するようになっている。
【0043】基地局11〜11において雑音として
観測される移動端末装置22からの帯域外成分の強度
(電力)は、移動端末装置22と基地局11〜11
の間の距離と、移動端末装置22が使用している通信チ
ャネルと基地局11〜11が使用している通信チャ
ネルの周波数の差に応じて変化する。
【0044】具体的には、移動端末装置22と基地局1
〜11の間の距離が大きくなると、空間伝播損失
によって、移動端末装置22からの帯域外成分の強度が
低下する。また、移動端末装置22が使用している通信
チャネルと基地局11〜11が使用している通信チ
ャネルの周波数の差が大きくなると、基地局11〜1
において雑音として観測される帯域外成分の強度が
低下する。これは、無線通信機器の増幅器の非線形性等
に起因して発生する高調波成分,相互変調成分等のスプ
リアス成分の強度が、搬送波の周波数から離れるにした
がって低下するためである。
【0045】このため、無線チャネル制御部28は、上
述のメモリ25に保持した端末位置テーブル25a,基
地局情報テーブル25b等及び別途管理している移動端
末装置22からのアップリンクの通信チャネルの周波数
等に応じて、移動端末装置22と基地局11〜11
の間の距離と、基地局11〜11が使用している通
信チャネルの周波数と移動端末装置22からのアップリ
ンクに使用している通信チャネルの周波数の差を求める
ことができるようになっている。さらに、無線チャネル
制御部28は、検出した距離,周波数の差が干渉を生じ
るレベルであるか否かを判定し、この判定結果に応じて
移動端末装置22からのアップリンクに用いる通信チャ
ネルの割り当て処理を実行する。
【0046】ところで、基地局11〜11が基地局
21から所定の距離(第1の閾値)以内にある場合に
は、基地局11〜11が当該基地局21の位置に
あるとして近似的に求めた移動端末装置22との距離を
用いて干渉を生じるか否かを判定しても足りる場合があ
る。
【0047】また、基地局11〜11が使用してい
る通信チャネルの周波数と移動端末装置22からのアッ
プリンクに使用している通信チャネルの周波数の差は、
通信システム10の通信チャネルのチャネル幅に対して
通信システム20の通信チャネルのチャネル幅が極めて
大きいため、個々の基地局11〜11が使用してい
る通信チャネルを考慮せず、移動端末装置22からのア
ップリンクに使用している通信チャネルのみを考慮して
干渉を生じるか否かを判定しても足りる場合がある。
【0048】このように干渉を起こすか否かの判定のた
めのパラメータを簡略化することにより、無線通信制御
部24における通信チャネルの割り当て処理の負荷を低
減させることができる。
【0049】このような通信チャネルの割り当て処理で
は、まず、例えば図4中のステップS1において、基地
局21に対して移動端末装置22から呼が発生する
と、無線チャネル制御部28は、メモリ25中の基地局
情報テーブル25b等を参照して、当該基地局21
セル23内に通信システム10の基地局11〜11
が存在するか否かを確認する(ステップS2)。当該
セル23内に基地局11〜11が存在しない場合
には、ステップS3に進み、上述のチャネル(chA
1,chA2,・・・)の中の任意の通信チャネルを移
動端末装置22からのアップリンクの周波数として割り
当て、通信チャネルの割り当て処理を終了する。
【0050】一方、当該基地局21のセル23内に
通信システム10の基地局11〜11が存在する場
合には、ステップS4に進み、基地局情報テーブル25
bに該当する基地局11〜11の位置を示す情報が
記録されているか否かを確認する。これらの基地局11
〜11の位置を示す情報が基地局情報テーブル25
bに記録されている場合にはステップS7に進む。
【0051】基地局情報テーブル25bに該当する基地
局11〜11の位置を示す情報が記録されていない
場合は、無線チャネル制御部28は、例えばネットワー
ク40経由で無線通信制御部14から該当する基地局1
〜11の位置を示す情報を取得し(ステップS
5)、基地局情報テーブル25bに格納して(ステップ
S6)、ステップS7に進む。なお、ステップS5にお
いてネットワーク40経由で無線通信制御部14から該
当する基地局11〜11の位置を示す情報を取得す
る代わりに、例えば受信機50によって受信した基地局
11〜11からの信号中のセルID等に応じて各基
地局11〜11の位置を取得してもよい。また、こ
れらのステップS4〜S6までの処理は、セル23
の基地局11〜11に対して各々実行する。これに
より、ステップS7が実行されるまでにセル23内の
基地局11〜11全てについて位置を示す情報は基
地局情報テーブル25b内に格納された状態となる。
【0052】ステップS7では、無線チャネル制御部2
8は、基地局情報テーブル25b中の各基地局11
11の位置と別途保持している基地局21の位置を
示す情報とから基地局21とセル23内の各基地局
11〜11との間の距離(D11)を求める。無線
チャネル制御部28は、続くステップS8において、基
地局21とセル23内の各基地局11〜11
距離(D11)と所定の距離(dis)とを比較する。
基地局21と各基地局11〜11の距離(D1
1)が全て所定の距離(dis)以上であればステップ
S3に進み、任意の通信チャネルを移動端末装置22か
らのアップリンクに割り当て通信チャネルの割り当て処
理を終了する。
【0053】一方、セル23内のいずれかの基地局1
〜11と基地局21との間の距離(D11)が
所定の距離(dis)より小さい場合には、ステップS
9に進み、無線チャネル制御部28は、端末位置テーブ
ル25aに移動端末装置22の位置情報が格納されてい
るか否かを確認する。移動端末装置22の位置情報が端
末位置テーブル25aに格納されている場合には、ステ
ップS12に進み、格納されていない場合には、ステッ
プS10に進む。
【0054】ステップS10では、無線チャネル制御部
28は、移動端末装置22の位置を取得し、これを端末
位置テーブル25aに格納して(ステップS11)、ス
テップS12に進む。
【0055】ステップS12では、無線チャネル制御部
28は、基地局21と移動端末装置22の間の距離
(D22)を算出する。
【0056】この後、無線チャネル制御部28は、ステ
ップS13以降において、移動端末装置22からのアッ
プリンクに割り当てる通信チャネルを選択する。
【0057】ここで、1≦s≦l≦k,d22min≦d
22maxと仮定する。s,lは、任意の整数で、通信シ
ステム20で使用し得るチャネルを3つの領域に分割
し、チャネルの設定を容易に行うために設定する数であ
る。また、d22maxは、移動端末装置22からのアッ
プリンクで用いる通信チャネルとして、通信システム1
0で使用する帯域に最も近い通信チャネル(上述の図3
中のchA1)を用いた場合であっても、基地局21
からの距離(D11)が所定の距離(dis)より小さ
い基地局11〜11に干渉を与えない条件下での基
地局21と移動端末装置22の間の距離であり、例え
ば実験によって求める。
【0058】まず、ステップS13において、無線チャ
ネル制御部28は、ステップS12で求めた基地局21
と移動端末装置22の間の距離(D22)が所定の閾
値(d22max)より大きいか否かを判定する。
【0059】基地局21と移動端末装置22の間の距
離(D22)が所定の閾値(d22max)より大きけれ
ば、この基地局21からの距離(D11)が所定の距
離(dis)より小さい基地局11〜11は移動端
末装置22からのアップリンクの通信チャネルの干渉を
受けないと考えられる。このため、無線チャネル制御部
28は、ステップS14において、基地局制御部26を
介して移動端末装置22からのアップリンクで用いる通
信チャネルとして通信システム10で使用する帯域に近
い通信チャネル(chA1〜chs)内の空いているチ
ャネルを割り当て、通信チャネルの割り当て処理を終了
する。割り当てた通信チャネルは基地局制御部26に通
知され移動端末装置22からのアップリンクの送信が開
始される。
【0060】一方、基地局21と移動端末装置22の
間の距離(D22)が所定の閾値(d22min)以下で
ある場合には、無線チャネル制御部28は、ステップS
15に進み、ステップS12で求めた基地局21と移
動端末装置22の間の距離(D22)が所定の閾値(d
22min)以下であるか否かを判定する。
【0061】基地局21と移動端末装置22の間の距
離(D22)が所定の閾値(d22min)以下であれ
ば、移動端末装置22からのアップリンクの通信チャネ
ルとして通信システム10で使用する帯域に近い通信チ
ャネルを割り当ててしまうと、この基地局21からの
距離(D11)が所定の距離(dis)より小さい基地
局11〜11が干渉を受けてしまうと考えられる。
このため無線チャネル制御部28は、ステップS16に
おいて、基地局制御部26を介して移動端末装置22か
らのアップリンクで用いる通信チャネルとして通信シス
テム10で使用する帯域から遠い通信チャネル(chA
l〜chAk)内の空いているチャネルを割り当て、通
信チャネルの割り当て処理を終了する。割り当てた通信
チャネルは基地局制御部26に通知され移動端末装置2
2からのアップリンクの送信が開始される。
【0062】一方、上述のステップS13及びステップ
S15のいずれの条件も満たさない場合、すなわち、移
動端末装置22の間の距離(D22)がd22minより
大きくd22max以下である場合には、無線チャネル制
御部28は、ステップS17に進み、基地局制御部26
を介して移動端末装置22からのアップリンクで用いる
通信チャネルとして上述のステップS14及びステップ
S16で割り当てられ得るチャネルを除いたチャネル
(chAs+1〜chAl−1)内の空いているチャネ
ルを割り当て、通信チャネルの割り当て処理を終了す
る。割り当てた通信チャネルは基地局制御部26に通知
され移動端末装置22からのアップリンクの送信が開始
される。
【0063】なお、上述のd22maxとd22minが等し
い場合には、上述のs=lと設定し、移動端末装置22
からのアップリンクに用い得る通信チャネルを2分割す
る。この場合、上述のステップS13又はステップS1
5のいずれかの条件は必ず満たすため、ステップS17
の処理は実行されない。
【0064】また、上述の図4中のステップS1からス
テップS17までの通信チャネルの割り当て処理は、個
々の移動端末装置22毎に実行される。これにより、複
数の移動端末装置22が存在する場合であっても適切な
アップリンクの通信チャネルが設定される。
【0065】以上説明したように、この通信システム2
0では、基地局21から所定の距離(D11)内に基
地局11〜11が存在する場合に、これらの基地局
21 と移動端末装置22との距離が所定の距離(d2
2min)以下であるときに、移動端末装置22からのア
ップリンクの通信チャネルとして、通信システム10が
用い得る帯域から遠いチャネルを割り当てる。
【0066】従って、この通信システム20では、通信
システム10の基地局11〜11 に与える干渉の低
減を容易に実行することができる。
【0067】また、この通信システム20では、帯域外
成分を抑制するフィルタに要求される特性を必要以上に
厳しくしなくても済むため、移動端末装置22あるいは
基地局11〜11の構成を必要以上に複雑化させる
必要がない。このため、これらの装置の小型化,低消費
電力化に寄与することができる。また、コストを必要以
上に増加させることを防止することができる。
【0068】ところで、上述の説明では、1つの移動端
末装置22から1つの基地局21〜21宛てのアッ
プリンクに用いる通信チャネルの割り当て処理について
説明したが、1つの移動端末装置22から複数の基地局
21〜21宛てにアップリンクを送信する場合も考
えられる。この場合は、上述の図4中のステップS1か
らステップS17までの通信チャネルの割り当て処理は
各アップリンク毎に実行される。
【0069】上述の説明では、基地局21から所定の
距離(dis)内に基地局11〜11が存在する場
合に、基地局21と移動端末装置22との距離に応じ
て、移動端末装置22からのアップリンクに用いる通信
チャネルの割り当てを制御する場合について説明した。
このように基地局21と移動端末装置22との距離に
応じてすることにより、個々の基地局11〜11
移動端末装置22の間の距離を求めるより処理負荷は小
さい。しかしながら、電波の空間的利用効率を向上させ
る観点からは、個々の基地局11〜11と移動端末
装置22との間の距離を求め、これに応じて移動端末装
置22からのアップリンクに用いる通信チャネルの割り
当てを制御した方がいい場合もある。
【0070】このような通信のチャネルの割り当て処理
では、まず、例えば図5中のステップS21に示すよう
に、基地局21に対して移動端末装置22から呼が発
生すると、無線チャネル制御部28は、メモリ25中の
基地局情報テーブル25b等を参照して、当該基地局2
のセル23内に通信システム10の基地局11
〜11が存在するか否かを確認する(ステップS2
2)。当該セル23内に基地局11〜11が存在
しない場合には、ステップS23に進み、上述のチャネ
ル(chA1,chA2,・・・)の中の任意の通信チ
ャネルを移動端末装置22からのアップリンクの周波数
として割り当て、通信チャネルの割り当て処理を終了す
る。
【0071】一方、当該基地局21のセル23内に
通信システム10の基地局11〜11が存在する場
合には、ステップS24に進み、基地局情報テーブル2
5bに該当する基地局11〜11の位置を示す情報
が記録されているか否かを確認する。これらの基地局1
〜11の位置を示す情報が基地局情報テーブル2
5bに記録されている場合にはステップS27に進む。
【0072】基地局情報テーブル25bに該当する基地
局11〜11の位置を示す情報が記録されていない
場合は、無線チャネル制御部28は、例えばネットワー
ク40経由で無線通信制御部14から該当する基地局1
〜11の位置を示す情報を取得し(ステップS2
5)、基地局情報テーブル25bに格納して(ステップ
S26)、ステップS27に進む。なお、このステップ
S25では、上述のステップS5と同様に、ネットワー
ク40経由で無線通信制御部14から該当する基地局1
〜11の位置を示す情報を取得する代わりに、例
えば受信機50によって受信した基地局11〜11
からの信号中のセルID等に応じて各基地局11〜1
の位置を取得してもよい。また、これらのステップ
S24〜S26までの処理は、セル23内の基地局1
〜11に対して各々実行する。これにより、上述
の図4に示す通信チャネル割り当て処理と同様に、ステ
ップS27が実行されるまでにセル23内の基地局1
〜11全てについて位置を示す情報が基地局情報
テーブル25b内に格納される。
【0073】ステップS27では、無線チャネル制御部
28は、端末位置テーブル25aに移動端末装置22の
位置を示す情報が記録されているか否かを判定する。移
動端末装置22の位置を示す情報が記録されている場合
には、そのままステップS30に進む。
【0074】端末位置テーブル25aに移動端末装置2
2の位置を示す情報が記録されていない場合には、無線
チャネル制御部28は、移動端末装置22の位置を示す
情報を要求し(ステップS28)、これに応じて供給さ
れた位置情報を端末位置テーブル25aに格納して(ス
テップS29)、ステップS30に進む。移動端末装置
22の位置を示す情報の要求は、例えば基地局制御部2
6を介して移動端末装置22に直接要求してもよいが、
例えばネットワーク30等を介して各移動端末装置22
の位置を管理する管理サーバ装置等に要求してもよい。
【0075】各基地局11〜11,移動端末装置2
2の位置を取得すると、無線チャネル制御部28は、ス
テップS30において、各基地局11〜11と移動
端末装置22との間の距離(D33)を求める。
【0076】このように各基地局11〜11と移動
端末装置22との間の距離(D33)を求めると、無線
チャネル制御部28は、ステップS31以降において、
移動端末装置22からのアップリンクに割り当てる通信
チャネルを選択する。
【0077】ここで、1≦u≦v≦k,d33min≦d
33maxと仮定する。u,vは、任意の整数で、通信シ
ステム20で使用し得るチャネルを3つの領域に分割
し、チャネルの設定を容易に行うために設定する数であ
る。また、d33maxは、移動端末装置22からのアッ
プリンクで用いる通信チャネルとして、通信システム1
0で使用する帯域に最も近い通信チャネル(上述の図3
中のchA1)を用いた場合であっても、基地局11
〜11に干渉を与えない条件下での基地局11〜1
と移動端末装置22の間の距離であり、例えば実験
によって求める。
【0078】まず、ステップS31において、無線チャ
ネル制御部28は、ステップS30で求めた各基地局1
〜11と移動端末装置22の間の距離(D33)
が全て所定の閾値(d33max)より大きいか否かを判
定する。
【0079】全ての基地局11〜11と移動端末装
置22の間の距離(D33)が所定の閾値(d33ma
x)より大きければ、基地局21のセル23内の全
ての基地局11〜11は移動端末装置22からのア
ップリンクの通信チャネルの干渉を受けないと考えられ
る。このため、無線チャネル制御部28は、ステップS
32において、移動端末装置22からのアップリンクで
用いる通信チャネルとして通信システム10で使用する
帯域に近い通信チャネル(chA1〜chu)内の空い
ているチャネルを割り当て、通信チャネルの割り当て処
理を終了する。割り当てた通信チャネルは基地局制御部
26に通知され移動端末装置22からのアップリンクの
送信が開始される。
【0080】一方、いずれかの基地局11〜11
移動端末装置22の間の距離(D33)が所定の閾値
(d33min)以下である場合には、無線チャネル制御
部28は、ステップS33に進み、ステップS30で求
めたいずれかの基地局11〜11と移動端末装置2
2の間の距離(D33)が所定の閾値(d33min)以
下であるか否かを判定する。
【0081】いずれかの基地局11〜11と移動端
末装置22の間の距離(D33)が所定の閾値(d33
min)以下であれば、移動端末装置22からのアップリ
ンクの通信チャネルとして通信システム10で使用する
帯域に近い通信チャネルを割り当ててしまうと、移動端
末装置22との間の距離がこの閾値(d33min)以下
である基地局11〜11が移動端末装置22からの
通信チャネルの干渉を受けてしまうと考えられる。この
ため無線チャネル制御部28は、ステップS34におい
て、移動端末装置22からのアップリンクで用いる通信
チャネルとして通信システム10で使用する帯域から遠
い通信チャネル(chAv〜chAk)内の空いている
チャネルを割り当て、通信チャネルの割り当て処理を終
了する。割り当てた通信チャネルは基地局制御部26に
通知され移動端末装置22からのアップリンクの送信が
開始される。
【0082】一方、上述のステップS31及びステップ
S33のいずれの条件も満たさない場合、すなわち、全
ての基地局11〜11と移動端末装置22の間の距
離(DD33)がd33minより大きく、いずれかの基
地局11〜11と移動端末装置22の間の距離(D
33)がd33max以下である場合には、無線チャネル
制御部28は、ステップS35に進み、移動端末装置2
2からのアップリンクで用いる通信チャネルとして上述
のステップS32及びステップS34で割り当てられ得
るチャネルを除いたチャネル(chAu+1〜chAv
−1)内の空いているチャネルを割り当て、通信チャネ
ルの割り当て処理を終了する。割り当てた通信チャネル
は基地局制御部26に通知され移動端末装置22からの
アップリンクの送信が開始される。
【0083】また、上述の図5中のステップS21から
ステップS35までの通信チャネルの割り当て処理は、
個々の移動端末装置22毎に実行される。これにより、
複数の移動端末装置22が存在する場合であっても適切
なアップリンクの通信チャネルが設定される。
【0084】以上説明したように、この図5に示す通信
チャンネルの割り当て処理では、上述の図4に示す処理
と同様に、いずれかの基地局11〜11と移動端末
装置22の間の距離が所定の閾値(d33min)以下で
あるときに、移動端末装置22からのアップリンクの通
信チャネルとして、通信システム10が用い得る帯域か
ら遠いチャネルを割り当てる。
【0085】従って、この処理では、上述と同様に、通
信システム10の基地局11〜11に与える干渉の
低減を容易に実行することができる。
【0086】また、この処理では、個々の基地局11
〜11と移動端末装置22の間の距離に応じて、移動
端末装置22からのアップリンクに用いる通信チャネル
の割り当てを行うことができる。従って、例えば実際の
電波の使用状態に即した通信チャネルの割り当てを行う
ことができ、電波の空間的利用効率の向上に寄与するこ
とができる。
【0087】なお、上述の説明では、通信システム10
が使用する帯域が通信システム20が使用する帯域より
周波数が低い場合を示したが、この関係は逆であっても
よい。この場合は、上述の図4中のステップS14とス
テップS16において割り当てる通信チャネル,図5中
のステップS32とステップS34において割り当てる
通信チャネルを各々逆にすればよい。
【0088】また、上述の説明では、通信システム20
が通信システム10に与える干渉を低減させる観点から
本発明を説明したが、通信システム10が通信システム
20に与える干渉を低減させるためにも本発明を適用す
ることができる。
【0089】例えば、上述の図1では、通信システム1
0の基地局11〜11の送信出力の方が通信システ
ム20の基地局21〜21の送信出力より極めて小
さく、セル23内にセル13〜13が含まれてい
る場合について説明したが、基地局21〜21の送
信出力が基地局11〜11の送信出力より小さい場
合も考えられる。このような場合には、例えばセル13
内にセル23〜23が含まれることになる。
【0090】ところで、通信システム10の基地局11
〜11,移動端末装置12からも、例えば増幅器の
非線形性等に起因する高調波成分,相互変調成分等のス
プリアス成分が発生している。
【0091】この通信システム10からのスプリアス成
分が通信システム20によってアップリンク周波数とし
て使用される帯域内に発生すると、通信システム20に
干渉を与えてしまう。
【0092】このため、このような条件下においては、
通信システム10側の無線通信制御部14を、上述の無
線通信制御部24と同様に構成する。この無線通信制御
部14により、例えばセル11内に基地局21〜2
がある場合に、上述の図4若しくは図5と同様な通
信チャネルの割り当て処理を行う。
【0093】これにより、セル11内通信システム1
0から通信システム20に干渉を与える虞のある状態を
容易に検出し、通信システム10から通信システム20
に与える干渉の低減を容易に実行することができる。
【0094】
【発明の効果】本発明に係る通信チャネル割り当て方法
では、第2の無線基地局と第1の無線基地局との間の距
離を検出し、検出した距離が第1の閾値より小さい場合
に,第2の無線基地局と移動端末装置との距離を検出
し、検出した距離が第2の閾値より小さい場合に第1の
周波数帯域から遠い周波数の通信チャネルを第2の無線
基地局と移動端末装置の間の通信に割り当てる。
【0095】これにより、第2の無線基地局と移動端末
装置の間の通信によって第1の無線基地局に与える干渉
の低減を容易に行うことができる。
【0096】また、このような通信チャネルの割り当て
を行うことにより、移動端末装置のフィルタに要求され
る特性を緩和させることができる。従って、移動端末装
置の小型化,低消費電力化に寄与することができる。
【0097】また、本発明に係る他の通信チャネル割り
当て方法では、第1の無線基地局と移動端末装置との間
の距離を検出し、検出した距離が所定の閾値より小さい
場合に,第1の周波数帯域から遠い周波数の通信チャネ
ルを第2の無線基地局と移動端末装置の間の通信に割り
当てる。
【0098】これにより、第2の無線基地局と移動端末
装置の間の通信によって第1の無線基地局に与える干渉
の低減を容易に行うことができる。また、このような通
信チャネルの割り当てを行うことにより、移動端末装置
のフィルタに要求される特性を緩和させて、移動端末装
置の小型化,低消費電力化に寄与することができる。
【0099】さらに、第1の無線基地局と移動端末装置
との間の距離に応じて、実際の電波の使用状態に即した
通信チャネルの割り当てを行うことができる。このた
め、電波の空間的利用効率の向上に寄与することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る通信システムの構成
を示すブロック図である。
【図2】前記通信システムの要部の構成を示すブロック
図である。
【図3】前記通信システムと他の通信システムが使用す
る通信チャネルの例を示す図である。
【図4】前記通信システムにおける通信チャネルの割り
当て処理の例を示す図フローチャートである。
【図5】前記通信システムにおける通信チャネルの割り
当て処理の他の例を示す図フローチャートである。
【符号の説明】
10,20…通信システム 11〜11,21〜21…基地局 12,22…移動端末装置 13〜13,23〜23…セル 24…無線通信制御部 25…メモリ 25a…端末位置テーブル 25b…基地局情報テーブル 26…基地局制御部 28…無線チャネル制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 修 東京都千代田区永田町二丁目11番1号 株 式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ内 (72)発明者 上林 真司 東京都千代田区永田町二丁目11番1号 株 式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ内 Fターム(参考) 5K067 AA03 AA11 AA42 AA43 BB04 BB08 CC04 CC10 DD17 DD19 EE04 EE10 EE16 EE23 EE35 EE56 EE63 FF03 GG02 HH22 HH23 JJ52 JJ54 JJ56 JJ64

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の無線基地局が使用する第1の周波
    数帯域と近接した第2の周波数帯域を使用する第2の無
    線基地局と移動端末装置との間の通信で用いる前記第2
    の周波数帯域内の通信チャネルを割り当てる通信チャネ
    ル割り当て方法であって、 前記第2の無線基地局と前記第1の無線基地局との間の
    距離を検出するステップと、 該検出した距離が第1の閾値より小さい場合に,前記第
    2の無線基地局と前記移動端末装置との距離を検出する
    ステップと、 該検出した距離が第2の閾値より小さい場合に前記第1
    の周波数帯域から遠い周波数の通信チャネルを前記第2
    の無線基地局と前記移動端末装置の間の通信に割り当て
    るチャネル割り当てステップとを有することを特徴とす
    る通信チャネル割り当て方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の通信チャネル割り当て方
    法であって、 前記チャネル割り当てステップにおいて、 前記検出した距離が前記第2の閾値以上である場合に前
    記第1の周波数帯域から近い周波数の通信チャネルを前
    記第2の無線基地局と前記移動端末装置の間の通信に割
    り当てることを特徴とする通信チャネル割り当て方法。
  3. 【請求項3】 第1の無線基地局が使用する第1の周波
    数帯域と近接した第2の周波数帯域を使用する第2の無
    線基地局と移動端末装置との間の通信で用いる前記第2
    の周波数帯域内の通信チャネルを割り当てる通信チャネ
    ル割り当て方法であって、 前記第1の無線基地局と前記移動端末装置との間の距離
    を検出するステップと、 該検出した距離が所定の閾値より小さい場合に,前記第
    1の周波数帯域から遠い周波数の通信チャネルを前記第
    2の無線基地局と前記移動端末装置の間の通信に割り当
    てるチャネル割り当てステップとを有することを特徴と
    する通信チャネル割り当て方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の通信チャネル割り当て方
    法であって、 前記チャネル割り当てステップにおいて、 前記検出した距離が所定の閾値以上である場合に,前記
    第1の周波数帯域から近い周波数の通信チャネルを前記
    第2の無線基地局と前記移動端末装置の間の通信に割り
    当てることを特徴とする通信チャネル割り当て方法。
  5. 【請求項5】 第1の無線基地局が使用する第1の周波
    数帯域と近接した第2の周波数帯域を使用する第2の無
    線基地局と移動端末装置との間の通信で用いる前記第2
    の周波数帯域内の通信チャネルの制御を行う通信制御装
    置であって、 前記第2の無線基地局と前記第1の無線基地局との間の
    距離を検出する第1の距離検出手段と、 該第1の距離検出手段が検出した距離が第1の閾値より
    小さい場合に,前記第2の無線基地局と前記移動端末装
    置との距離を検出する第2の距離検出手段と、 該第2の距離検出手段が検出した距離が第2の閾値より
    小さい場合に前記第1の周波数帯域から遠い周波数の通
    信チャネルを前記第2の無線基地局と前記移動端末装置
    の間の通信に割り当てるチャネル割り当て手段とを備え
    ることを特徴とする通信制御装置。
  6. 【請求項6】 第1の無線基地局が使用する第1の周波
    数帯域と近接した第2の周波数帯域を使用する第2の無
    線基地局と移動端末装置との間の通信で用いる前記第2
    の周波数帯域内の通信チャネルの制御を行う通信制御装
    置であって、 前記第1の無線基地局と前記移動端末装置との間の距離
    を検出する距離検出手段と、 該距離検出手段が検出した距離が所定の閾値より小さい
    場合に,前記第1の周波数帯域から遠い周波数の通信チ
    ャネルを前記第2の無線基地局と前記移動端末装置の間
    の通信に割り当てるチャネル割り当て手段とを備えるこ
    とを特徴とする通信制御装置。
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