JP2002351691A - 制御装置及びそれを用いた検査システム - Google Patents

制御装置及びそれを用いた検査システム

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JP2002351691A
JP2002351691A JP2001152536A JP2001152536A JP2002351691A JP 2002351691 A JP2002351691 A JP 2002351691A JP 2001152536 A JP2001152536 A JP 2001152536A JP 2001152536 A JP2001152536 A JP 2001152536A JP 2002351691 A JP2002351691 A JP 2002351691A
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microcomputers
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Kazushi Yamauchi
一資 山内
Shinichi Moriyama
伸一 森山
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】1つの外部ツールから複数のマイクロコンピュ
ータのメモリを直接アクセスし、メモリアクセスの際の
処理遅れを防止する。 【解決手段】検査装置2には、外部ツール1からの要求
に応じてCPU21を介さずにメモリを直接アクセスで
きるNBDインターフェース26を備えたマイコン1
1,12,13が複数搭載されている。マイコン11,
12,13のNBDインターフェース26と外部ツール
1とを結ぶ通信ラインL1,L11,L12,L13の
途中にシェアリング回路10が配置される。シェアリン
グ回路10は、外部ツール1からのデータに基づいて通
信対象のマイコンを選択しそのマイコンへの通信ライン
のみを有効とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外部からメモリを
直接アクセスできるマイクロコンピュータを備えた制御
装置及びその制御装置を用いた検査システムに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】制御装置に搭載されるマイクロコンピュ
ータ(マイコン)には、NBD(NonBreak Debug)
インターフェースを備えるものがある。このNBDイン
ターフェースを用いることにより、外部ツールからの要
求に応じてマイコン内の中央処理装置(CPU)を介さ
ずに直接、メモリのデータ書き込み/読み出し(メモリ
アクセス)ができるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、NBDイン
ターフェースは、外部ツールとマイコンとを1:1で接
続してデータ授受を行うものである。このため、制御装
置において複数のマイコンが搭載される場合、それら複
数のマイコンに対してメモリアクセスを行うために複数
の外部ツールが必要となってしまう。またこの場合、複
数のツールで別々にメモリアクセスが行われるため、そ
のアクセス結果を一元的に管理することが困難となると
いった問題が生じる。こうした背景から、複数のマイコ
ンに対して1つの外部ツールでメモリアクセスを行う技
術が望まれている。
【0004】具体的には、マスタ・スレーブ方式で複数
のマイコンを接続する技術が提案されている。この技術
では、複数のマイコンのうち、1つをマスタマイコンと
し他をスレーブマイコンとする。そして、外部ツールは
マスタマイコンのNBDインターフェースに接続され、
マスタマイコンとスレーブマイコンとの間は、内部バス
やCPU間通信で接続される。この場合、外部ツールと
接続されるのはマスタマイコンだけである。そのため、
外部ツールからマスタマイコン自身に対して出された要
求については、マスタマイコンが直接応答することがで
きる。しかしながら、外部ツールからスレーブマイコン
に対して出された要求については、一旦マスタマイコン
を経由してスレーブマイコンに渡される。そして、スレ
ーブマイコンが応答することとなる。また、このスレー
ブマイコンの応答もマスタマイコンを経由して外部ツー
ルに送られる。このように、マスタ・スレーブ方式で複
数のマイコンを接続する場合、外部ツールからスレーブ
マイコンのメモリに直接アクセスすることができないた
め、マスタマイコンとスレーブマイコン間での要求処理
と応答処理が煩雑となる。その結果、スレーブマイコン
のメモリにアクセスする際の処理時間が遅れるといった
問題が生じてしまう。
【0005】本発明は、上記問題に着目してなされたも
のであって、その目的とするところは、1つの外部ツー
ルから複数のマイクロコンピュータのメモリを直接アク
セスすることを可能とし、メモリアクセスの際の処理遅
れを防止することができる制御装置及び検査システムを
提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よれば、外部ツールからの要求に応じて中央処理装置を
介さずにメモリを直接アクセスできるインターフェース
を備えたマイクロコンピュータが複数搭載され、その複
数のマイクロコンピュータにおけるインターフェースに
通信ラインを介して外部ツールが接続されている。特
に、外部ツールと複数のマイクロコンピュータを結ぶ通
信ラインの途中に通信調停回路が新たに設けられる。そ
して、その通信調停回路において、外部ツールからのデ
ータに基づき通信対象のマイクロコンピュータが選択さ
れそのマイクロコンピュータへの通信ラインのみが有効
とされる。このようにすれば、1つの外部ツールと複数
のマイクロコンピュータとを接続する場合において、複
数のマイクロコンピュータへの通信ラインのうち、通信
データに対応する通信ラインが選択的に有効とされ、外
部ツールとマイクロコンピュータとの間で1:1の通信
を行うことができる。この場合、要求に応じて1つの外
部ツールから複数のマイクロコンピュータのメモリに直
接アクセスすることが可能となり、マスタ/スレーブ方
式で複数のマイクロコンピュータを接続する場合のよう
にマイクロコンピュータでのメモリアクセスに遅れが生
じることもない。その結果、メモリアクセスの際の処理
遅れを防止することができる。
【0007】請求項2に記載の発明によれば、マイクロ
コンピュータのアドレス幅よりも長いビット長のアドレ
スデータが外部ツールから通信調停回路に送信される。
そして、そのアドレスデータのうちマイクロコンピュー
タのアドレスに対応するビットデータ以外の部分を用い
て通信対象のマイクロコンピュータが選択される。つま
り、外部ツール側ではアドレス幅をマイクロコンピュー
タのアドレス幅よりも長く設定し、アドレス幅の差分を
マイクロコンピュータの選択データとして使用する。こ
の場合、マイクロコンピュータのメモリアクセスに必要
となる通信データ(マイクロコンピュータのアドレスに
対応するビットデータ)に選択データが付加され、それ
らデータが同じタイミングで外部ツールから通信調停回
路に送信されるので、通信データに対応するマイクロコ
ンピュータを確実に選択することができる。
【0008】請求項3に記載の発明によれば、通信調停
回路によって、外部ツールからのデータがラッチされ、
通信対象のマイクロコンピュータを選択するためのアド
レスデータが削除されてマイクロコンピュータに送られ
る。このようにすると、請求項2のように、通信データ
に選択データが付加される場合にも、マイクロコンピュ
ータのメモリアクセスに必要となるデータのみをマイク
ロコンピュータに送ることが可能となる。
【0009】具体的には、請求項4のように、通信調停
回路は、マイクロコンピュータへの通信データを通過ま
たは遮断するゲート回路と、そのゲート回路を制御する
制御回路とを備える。同通信調停回路において、外部ツ
ールからのアドレスデータのうちマイクロコンピュータ
のアドレスに対応するビットデータがゲート回路に、そ
れ以外のビットデータが選択データとして制御回路に送
られる。そして、制御回路は選択データに応じてゲート
回路を制御する。これにより、通信対象のマイクロコン
ピュータへの通信ラインのみが有効となり、マイクロコ
ンピュータのアドレスに対応するビットデータがゲート
回路を通してマイクロコンピュータに送られる。
【0010】請求項5に記載の発明によれば、通信調停
回路によって、外部ツールからのデータがラッチされ、
通信速度が変更されマイクロコンピュータにデータが送
られる。このようにすると、外部ツールの通信速度とマ
イクロコンピュータの通信速度が異なる場合にも、通信
調停回路により通信速度を調整して通信を行うことがで
きる。また、通信調停回路とマイクロコンピュータとの
間の通信速度に対し、外部ツールと通信調停回路との間
の通信速度を速くする場合、通信対象のマイクロコンピ
ュータを選択するために生じる遅れを極力小さくするこ
とができる。
【0011】請求項6に記載の発明では、請求項1〜5
のいずれかに記載の制御装置が用いられ、検査対象の電
子制御ユニットに対する擬似信号が生成される。この場
合、制御装置におけるマイクロコンピュータの処理遅れ
が防止されるので、擬似信号の生成が的確に行われ、正
確な検査結果を得ることができる。
【0012】請求項7に記載の発明によれば、検査対象
の電子制御ユニットとネットワークを介して通信を行う
他の電子制御ユニットの代わりに制御装置が接続され、
検査対象の電子制御ユニットに対して擬似信号が送信さ
れる。この場合、制御装置は複数のマイクロコンピュー
タを備えるので、検査対象の電子制御ユニットと通信を
行う複数の電子制御ユニットの代わりに使用することが
できる。よって、他の電子制御ユニットが準備できなく
ても、検査対象の電子制御ユニットの通信動作を検査す
ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明を具体化した実施
の形態を図面に従って説明する。図1には、本実施の形
態における検査システムの概略構成を示す。図1におい
て、外部ツール1は制御装置としての検査装置2に接続
されており、同検査装置2は検査対象の電子制御ユニッ
ト(ECU)3に接続されている。なお、検査対象とな
るECU3としては、例えば車載エンジンを制御するE
CU等がある。また、外部ツール1は、携帯型コンピュ
ータ等を用いたコンピュータシステムにて実現されてお
り、作業者の入力操作に従い検査のためのデータを検査
装置2に送信するようになっている。
【0014】検査装置2は、通信調停回路としてのシェ
アリング回路10、マイクロコンピュータ(マイコン)
11,12,13、入出力装置(I/O)14,15,
16を備える。シェアリング回路10には、通信ライン
L1を介して外部ツール1が接続されるとともに、通信
ラインL11,L12,L13を介してマイコン11,
12,13が接続されている。つまり、シェアリング回
路10は、外部ツール1と複数のマイコン11,12,
13を結ぶ通信ラインの途中に配置されている。そし
て、外部ツール1からのデータはシェアリング回路10
を経由して各マイコン11,12,13に選択的に送ら
れるようになっている。また、各マイコン11,12,
13は入出力装置(I/O)14,15,16を介して
ECU3に接続されている。
【0015】図2に示すように、マイコン11,12,
13は中央処理装置(CPU)21とROM22とRA
M23とバスコントローラ24等を備えている。そし
て、バス25を通してCPU21とROM22とRAM
23とバスコントローラ24とが相互に接続され、バス
コントローラ24により相互にデータのやり取りを行う
ことができるようになっている。マイコン11,12,
13には、NBD(NonBreak Debug )インターフェ
ース26が備えられており、NBDインターフェース2
6のデータバス27が直接、バスコントローラ24に接
続されている。また、NBDインターフェース26が通
信ラインL11,L12,L13を通してシェアリング
回路10に接続される。このNBDインターフェース2
6を用いることにより、外部ツール1からの要求(デー
タ)に応じてCPU21を介さずに直接、RAM23に
アクセスしてデータの書き込み/読み出しを行うことが
できる。
【0016】また、図1の入出力装置(I/O)14,
15,16は、ECU3を動作させるために必要となる
擬似信号(各種センサや各種スイッチ信号等)を生成す
る信号発生回路や、ECU3から出力される信号(例え
ば、アクチュエータの駆動信号)を計測する信号計測回
路等を備える。
【0017】検査装置2において、外部ツール1からの
要求(データ)に応じてマイコン11,12,13のR
AM23にデータが書き込まれると、そのデータに基づ
き所望の擬似信号(具体的には、水温信号や車速信号
等)が生成され、ECU3に出力される。そして、EC
U3はその擬似信号に基づき動作する。このとき、検査
装置2において、ECU3から出力される信号(例え
ば、イグナイタへの点火信号)が計測され、その計測結
果(点火時期等の物理量)がRAM23に格納される。
その後、外部ツール1からの要求(データ)に応じてR
AM23の格納データが読み出され、ECU3の動作が
正常か否かが検査できるようになっている。
【0018】次に、本実施の形態におけるシェアリング
回路10の構成を詳述する。図3に示すように、シェア
リング回路10は、データ処理回路28、マイコン選択
回路30、ゲート回路31,32,33からなる。デー
タ処理回路28は、周波数12.5MHzのクロックに
基づいて外部ツール1からのデータを取り込みラッチす
る。なお、周波数12.5MHzは、外部ツール1から
データを送受信することができる最高のクロック周波数
である。また、データ処理回路28は分周回路29を有
する。分周回路29では、周波数12.5MHzのクロ
ックを分周することにより、周波数6.25MHzのク
ロックが生成される。そして、その周波数6.25MH
zのクロックに基づいてデータ処理回路28からマイコ
ン11,12,13に対してデータが送信される。この
ように、データ処理回路28は、データのラッチを行
い、外部ツール側の通信速度からマイコン側の通信速度
に変換してデータを送信する。
【0019】本実施の形態おける通信データは、図4に
示すフォーマットで送信される。即ち、通信データは、
コマンド、アドレス、データ(書き込み時のみ)からな
るパケットとして送信される。なお、図4の(a)は、
外部ツール1からデータ処理回路28に取り込まれるデ
ータパケットP32を示し、図4の(b)は、データ処
理回路28からゲート回路31,32,33に送信され
るデータパケットP24を示す。また、NBDインター
フェース26は4本のデータバスを介して通信を行うも
のであり、クロックに同期して4ビット毎に順次(コマ
ンド→アドレス→データの順に)データを送信するよう
になっている。
【0020】図4(a)に示すように、データパケット
P32は、32ビット長のアドレスデータA0〜A31
を含む。また、本実施の形態におけるマイコン11,1
2,13のアドレス幅は24ビットである。つまり、マ
イコン11,12,13のアドレス幅よりも長いビット
長のアドレスデータA0〜A31が外部ツール1から送
信される。ここで、データパケットP32に含まれるア
ドレスデータA0〜A23は、アクセスすべきメモリの
アドレスを指定するために使用される。一方、上位8ビ
ットのアドレスデータA24〜A31はマイコン11,
12,13のうち通信対象となるマイコンを選択するた
めに使用される。その具体例としては、A31〜A24
=00000000であればマイコン11が、A31〜
A24=00000001であればマイコン12が、A
31〜A24=00000010であればマイコン13
が選択されるようにする。また、アドレスデータA24
〜A31は、マイコン11,12,13でのメモリアク
セスには不要となる。そのため、データ処理回路28に
おいて、アドレスデータA24〜A31が削除され、図
4(b)に示すように、24ビット長のアドレスデータ
A0〜A23のデータパケットP24に変換される。
【0021】図3の構成の説明に戻り、データ処理回路
28は、ゲート回路31を介してマイコン11に、ゲー
ト回路32を介してマイコン12に、ゲート回路33を
介してマイコン13に接続されている。これらゲート回
路31,32,33は、クロック及び通信データを通過
させる又は遮断する回路である。ゲート回路31,3
2,33は制御回路としてのマイコン選択回路30によ
り制御され、データ処理回路28から出力されるデータ
パケットP24(図4の(b)参照)が通信対象のマイ
コンのみに送られるようになっている。
【0022】具体的には、データ処理回路28は、デー
タパケットP32に含まれるアドレスデータA24〜A
31に対応する信号(選択データ)をマイコン選択回路
30に出力する。マイコン選択回路30は、この信号に
基づいてチップセレクト信号CS0〜CS255のうち
のいずれかをオンする。ここで、A31〜A24=00
000000であればチップセレクト信号CS0がオン
され、A31〜A24=00000001であればチッ
プセレクト信号CS1がオンされ、A31〜A24=0
0000010であればチップセレクト信号CS2がオ
ンされるようになっている。そして、チップセレクト信
号CS0がオンの場合、データ処理回路28からのデー
タパケットP24はゲート回路31を通してマイコン1
1に送られる。同様に、チップセレクト信号CS1がオ
ンの場合、データパケットP24はゲート回路32を通
してマイコン12へ送信され、チップセレクト信号CS
2がオンの場合、データパケットP24はゲート回路3
3を通してマイコン13へ送信される。
【0023】このように、アドレスデータA24〜A3
1に基づいて通信相手となるマイコンへの通信ラインの
みが有効とされ、データパケットP24がマイコンのN
BDインターフェース26に取り込まれる。そして、こ
のデータパケットP24に基づいて、RAM23のデー
タ書き込み/読み出し(メモリアクセス)が行われる。
このようにすれば、複数のマイコン11,12,13に
対するメモリアクセスを1つの外部ツール1で並列的に
行うことが可能となる。
【0024】また、本実施の形態における検査装置2で
は、複数のマイコン11,12,13を用いてECU3
への擬似信号の生成やECU3からの出力信号の計測等
が行われている。そして、これらマイコン11,12,
13へのメモリアクセスが1つの外部ツール1で行われ
ることにより、その際の処理遅れが抑制され、ECU3
の検査が正確に実施される。
【0025】さらに、検査装置2における複数のマイコ
ン11,12,13の通信機能を利用して各種通信信号
を生成することにより、複数のECUが接続されたネッ
トワークシステムでの通信状態を模擬するようにしても
よい。つまり、検査装置2は、検査対象のECU3とネ
ットワークを介して通信を行う複数の擬似ECU(例え
ば、ボディECUやエアコンECU等)として使用され
る。具体的には、車両システムの開発段階において、全
てのECUを準備できない場合、そのECUの代わりに
検査装置2をネットワークに接続して通信状態を模擬す
る。これにより、検査対象のECU3の通信動作が正常
か否かを検査することができ、ECU3の開発を円滑に
進めることが可能となる。
【0026】以上詳述した本実施の形態によれば、以下
に示す効果が得られる。 (1)外部ツール1と複数のマイコン11,12,13
を結ぶ通信ラインL1,L11,L12,L13の途中
にシェアリング回路10を配置し、通信対象のマイコン
への通信ラインのみを選択的に有効としたので、外部ツ
ール1とマイコンとの間で1:1の通信を行うことがで
きる。この場合、要求に応じて1つの外部ツール1から
複数のマイコン11,12,13のRAM23に直接ア
クセスすることが可能となり、マスタ/スレーブ方式で
複数のマイコンを接続する場合のようにメモリアクセス
に遅れが生じることもない。
【0027】(2)本実施の形態では、外部ツール1側
でのアドレス幅をマイコン11,12,13のアドレス
幅(24ビット)よりも長く設定し、アドレス幅の差分
(上位8ビットのアドレスデータA24〜A31)をマ
イコン選択データとして使用した。この場合、メモリア
クセスに必要となる通信データにマイコン選択データが
付加され、これらデータが同じタイミングで送信される
ので、通信データに対応するマイコンを確実に選択する
ことができる。
【0028】(3)シェアリング回路10において、外
部ツール1からのデータパケットP32がラッチされ、
選択データとしてのアドレスデータA24〜A31が抽
出される。さらに、データパケットP32のうちアドレ
スデータA24〜A31が削除され、マイコン11,1
2,13のアドレス幅に対応するデータパケットP24
が送信される。この場合、メモリをアクセスするために
必要となるデータのみをマイコン11,12,13に送
ることができ、実用上好ましいものとなる。
【0029】(4)シェアリング回路10は、マイコン
11,12,13側の通信機能に合わせて通信速度を調
整して通信を行うことができる。また、シェアリング回
路10とマイコン11,12,13との間の通信速度に
対し、外部ツール1とシェアリング回路10との間の通
信速度を速くしたので、シェアリング回路10におい
て、通信対象のマイコンを選択するために生じる遅れを
極力小さくすることができる。
【0030】(5)検査装置2におけるマイコン11,
12,13の処理遅れが防止されるので、ECU3への
擬似信号の生成やECU3からの出力信号の計測を的確
に行うことができ、正確な検査結果を得ることができ
る。
【0031】(6)検査装置2によって、検査対象のE
CU3に対して擬似通信信号が送信されるので、ECU
3とネットワークを介して通信を行う他のECUが準備
できなくても、検査対象のECU3の通信動作を検査す
ることができる。また、検査装置2は、複数のマイコン
11,12,13を備えるので、検査対象のECU3と
通信を行う複数の擬似ECUとして使用することができ
る。
【0032】(7)複数の外部ツール1を用いることな
く、1つの外部ツール1で複数のマイコン11,12,
13に対するメモリアクセスを行うことができ、検査結
果を一元的に管理することができる。
【0033】なお、上記以外に次の形態にて具体化でき
る。上記実施の形態において、検査装置2には3つのマ
イコン11,12,13を搭載するものであったが、こ
れに限定するものではない。図3のシェアリング回路1
0のように、アドレスデータA24〜A31をマイコン
選択データとして使用する場合、マイコン選択回路30
においてチップセレクト信号CS0〜CS255を出力
できるので最大で256個のマイコンを検査装置2に搭
載することができる。但し、検査時に必要となる擬似信
号等は検査対象となるECUに応じて異なるため、それ
を考慮してマイコンの個数を適宜変更するとよい。
【0034】また、外部ツール1にて設定できるアドレ
ス幅が32ビットであり、かつ、マイコンのアドレス幅
が32ビットである場合、上記実施の形態のように、ア
ドレスデータをマイコン選択データとして使用すること
ができない。この場合、AUX信号(図4のデータパケ
ットP32,P24における先頭から4ビット分のデー
タ)をマイコン選択データとして使用し、通信対象のマ
イコンへの通信ラインのみを選択的に有効とする。この
AUX信号は4ビット分あるので、そのAUX信号によ
り16個のマイコンを選択できる。
【0035】さらには、上記実施の形態における余剰の
アドレスデータ(図4のデータパケットP32における
A24〜A31)やAUX信号を使用できない場合に
は、各マイコンにおいてNBDインターフェース26に
より直接アクセスするメモリ領域を特定アドレスに割り
付けるようにする。そして、外部ツール1側で指定され
るアドレスに応じて通信対象のマイコンへの通信ライン
のみを選択的に有効とする。この場合、各マイコンにお
いて直接アクセスできる領域は限定され、NBDインタ
ーフェース26の機能(マイコンの全領域をアクセスで
きる機能)は制限されることとなるが、1つの外部ツー
ル1から複数のマイコンのメモリに対して直接アクセス
することができる。
【0036】上記実施の形態では、分周回路29を用い
て12.5MHzのクロックから6.25MHzのクロ
ックを生成し、そのクロックを用いてマイコンとの通信
を行うものであったがこれに限るものではない。例え
ば、8MHzのクロックで通信を行うように構成しても
よい。なお、分周回路29において、12.5MHzか
ら8MHzのクロックを生成することは困難であるの
で、その場合には、外部からデータ処理回路28に8M
Hzのクロックを入力して通信を行うようにしてもよ
い。この場合、分周回路29は不要となる。勿論、1
2.5MHzのクロックで通信可能なマイコンを用いる
場合には、マイコンとの通信を12.5MHzのクロッ
クで行うようにしてもよい。
【0037】上記実施の形態において、ECU3を検査
するための検査装置2に具体化するものであったが、こ
れに限定するものではなく、NBDインターフェース2
6を持つマイコンを複数備える制御装置に具体化するも
のであればよい。
【0038】また、中央処理装置(CPU)を介さずに
メモリを直接アクセスできるインターフェースとして
は、例えば日立製SH系マイコンのAUDがあり、この
AUDを有するマイコンを用いて本発明を具体化しても
よい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態における検査システムの概略を示す
構成図。
【図2】マイコンの構成図。
【図3】シェアリング回路の構成図。
【図4】通信データのフォーマットを示す図。
【符号の説明】
1…外部ツール、2…制御装置としての検査装置、3…
電子制御ユニット、10…通信調停回路としてのシェア
リング回路、11,12,13…マイコン、21…CP
U、23…メモリとしてのRAM、26…NBDインタ
ーフェース、31,32,33…ゲート回路、L1,L
11,L12,L13…通信ライン。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部ツールからの要求に応じて中央処理
    装置を介さずにメモリを直接アクセスできるインターフ
    ェースを備えたマイクロコンピュータが複数搭載され、
    当該複数のマイクロコンピュータにおけるインターフェ
    ースに通信ラインを介して外部ツールを接続する制御装
    置であって、 前記外部ツールと複数のマイクロコンピュータを結ぶ通
    信ラインの途中に配置され、外部ツールからのデータに
    基づき通信対象のマイクロコンピュータを選択しそのマ
    イクロコンピュータへの通信ラインのみを有効とする通
    信調停回路を備えたことを特徴とする制御装置。
  2. 【請求項2】 前記マイクロコンピュータのアドレス幅
    よりも長いビット長のアドレスデータが前記外部ツール
    から前記通信調停回路に送信され、同通信調停回路は、
    前記アドレスデータのうちマイクロコンピュータのアド
    レスに対応するビットデータ以外の部分を用いて通信対
    象のマイクロコンピュータを選択することを特徴とする
    請求項1に記載の制御装置。
  3. 【請求項3】 前記通信調停回路は、外部ツールからの
    アドレスデータをラッチし、通信対象のマイクロコンピ
    ュータを選択するためのアドレスデータを削除してマイ
    クロコンピュータに送信することを特徴とする請求項2
    に記載の制御装置。
  4. 【請求項4】 前記通信調停回路は、マイクロコンピュ
    ータへの通信データを通過または遮断するゲート回路
    と、そのゲート回路を制御する制御回路とを備え、前記
    外部ツールからのアドレスデータのうちマイクロコンピ
    ュータのアドレスに対応するビットデータをゲート回路
    に、それ以外のビットデータを前記制御回路に送ること
    を特徴とする請求項3に記載の制御装置。
  5. 【請求項5】 前記通信調停回路は、外部ツールからの
    データをラッチし、通信速度を変更してマイクロコンピ
    ュータにデータを送信することを特徴とする請求項1〜
    4のいずれかに記載の制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の制御装
    置を用い、検査対象の電子制御ユニットに対する擬似信
    号を生成することを特徴とする検査システム。
  7. 【請求項7】 前記制御装置を、前記検査対象の電子制
    御ユニットとネットワークを介して通信を行う他の電子
    制御ユニットの代わりに接続し、検査対象の電子制御ユ
    ニットに対して擬似信号を送信することを特徴とする請
    求項6に記載の検査システム。
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