JP2002348612A - 脱炭焼鈍を必要としない一方向性電磁鋼板の製造方法 - Google Patents

脱炭焼鈍を必要としない一方向性電磁鋼板の製造方法

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JP2002348612A
JP2002348612A JP2001154424A JP2001154424A JP2002348612A JP 2002348612 A JP2002348612 A JP 2002348612A JP 2001154424 A JP2001154424 A JP 2001154424A JP 2001154424 A JP2001154424 A JP 2001154424A JP 2002348612 A JP2002348612 A JP 2002348612A
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grain
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Tomoji Kumano
知二 熊野
Nobunori Fujii
宣憲 藤井
Yoshifumi Ohata
喜史 大畑
Osamu Tanaka
收 田中
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Nippon Steel Corp
Nippon Steel Plant Designing Corp
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Nittetsu Plant Designing Corp
Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 脱炭焼鈍を必要とせずに良好な磁気特性と皮
膜特性を有する一方向性電磁鋼板の製造方法を提供す
る。 【解決手段】 質量で、C≦0.005%、Si:2.5〜4.5%、酸
可溶性Al:0.020〜0.040%、N:0.0030〜0.010%、0.003%≦
(S+0.405Se)≦0.014%、Mn:0.05〜0.14%を含有するスラ
ブを1280℃未満の温度域に加熱し、熱間圧延し、熱延板
焼鈍を施しもしくは施さず、85%以上の圧下率の最終冷
間圧延し、脱炭することなく一次再結晶焼鈍を施し、Mg
Oを主体とする焼鈍分離剤を塗布し仕上焼鈍を施すに際
し、熱間仕上げ圧延開始温度を975℃超とし、かつ仕上
げ最終スタンドの圧下率R2、および一つ前の圧下率R1に
ついて、以下のどちらかを満たし、二次再結晶後の鋼板
の全酸化物質量を1.0超〜4.0g/m2とする。0.3≦R1の時
は、0.1<R2(条件1)、0.3≦R2の時は、0.1<R1(条件2)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、変圧器等の鉄芯と
して使用される一方向性電磁鋼板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一方向性電磁鋼板は、主として変圧器そ
の他の電気機器の鉄芯材料として使用され、磁性特性、
鉄損特性等の磁気特性に優れていることが要求される。
一方向性電磁鋼板は、最終仕上焼鈍工程において二次再
結晶を生成させ、鋼板面に{110}面を、圧延方向に
<001>軸を有する、所謂Goss組織を発達させる
ことによって製造される。良好な磁気特性をもつ一方向
性電磁鋼板を得るためには、磁化容易軸である<001
>軸を圧延方向に高度に揃えることが必要である。
【0003】高い磁束密度を有する一方向性電磁鋼板の
製造技術の代表的なものとして、田口らによって特公昭
40−15644号公報に開示された技術、或は今中ら
によって特公昭51−13469号公報に開示された技
術がある。前者においてはAlNおよびMnSを、後者
においてMnS,MnSe,Sbを主なインヒビターと
して機能させている。これらいずれの技術も、MnSを
インヒビターとして用いるが、二次再結晶時にインヒビ
ターとして機能するに必要な量のMnSを完全に固溶さ
せるためには、熱間圧延においてスラブを1400℃程
度の高温に加熱しなければならない。このスラブ加熱温
度は、普通鋼スラブの加熱温度よりも200℃以上も高
く、このことに起因して設備費やエネルギーコストが増
大し、また品質面でも、鋼板端部の耳割れや、高温スラ
ブ加熱時の結晶粒粗大化に起因する線状二次再結晶不良
が発生しやすいと言う問題がある。
【0004】以上のような技術に対し、特開昭59−5
6522号公報において、Mnを0.08〜0.45
%、Sを0.007%以下とし、MnSをインヒビター
として用いないようにすることによって、低温スラブ加
熱を可能にする方向性珪素鋼板の製造方法が開示され
た。ところで、工業化された従来の一方向性電磁鋼板の
製造においては、前記のいずれのインヒビターを用いる
場合でも、製造過程で炭素を0.04質量%を超えて含
むことが必須であった。CとともにSi:3〜4質量%
程度を含有する通常の方向性電磁鋼は、鋳造から熱間圧
延までの熱履歴を受ける過程でγ−α変態を生ずるが、
この変態による組織の微細化、均質化が成品板の二次再
結晶を安定して生成させる上に有効と考えられている。
【0005】一方、製品においては非磁気時効性確保の
ため、炭素を0.0050質量%以下まで低下させる必
要があることから、脱炭焼鈍が必須であった。脱炭焼鈍
は通常、湿潤含水素雰囲気でおよそ800〜900℃で
焼鈍を行う。脱炭に必要な焼鈍時間は鋼中炭素量と雰囲
気の酸化度(PH2O/PH2)で決まるが、さらに鋼板厚
みの2乗に比例する。更に一方向性電磁鋼板はSiを3
質量%前後含むため、脱炭焼鈍雰囲気では表層の酸化に
より益々脱炭し難くなる。特に、製品厚みが0.35m
mを超える一方向性電磁鋼板の製造においては、酸洗を
挟んでの二度以上の脱炭焼鈍または極めて長時間の脱炭
焼鈍を行う必要があり、コストが非常に高くなり現実的
でなかった。
【0006】また、特に、後天的にインヒビターを形成
させる低温スラブ加熱を用いる一方向性電磁鋼板の製造
では、一次再結晶粒径を一定範囲に制御するために、焼
鈍温度を成分により変化させる必要があり、脱炭および
表層酸化層生成と併せて制御せねばならず、実操業では
大変な注意と監視を必要とする。脱炭焼鈍を行わない一
方向性電磁鋼板の製造方法については、すでに数多くの
技術が開示されている。特開昭55−73818号公報
には、Cを0.02質量%とし、一回目の冷延圧下率を
50%以上にする二回冷延法で最終板厚にした後、脱炭
焼鈍を省略して、通常の箱焼鈍もしくはオープンコイル
焼鈍する方法を開示している。しかしながら、この方法
では、一次再結晶を二次再結晶と合わせてコイルの形で
焼鈍するため、コイル位置による温度偏差の影響が大き
く、工業的に実施するのは困難である。
【0007】また、特開昭57−114614号公報に
は、含Al一方向性珪素鋼板スラブを、1250℃以下
の低温で粗圧延を開始し、900℃以上で累積圧下率8
0%以上で少なくとも1パスを35%以上、かつ900
℃以下で累積圧下率40%以上の歪蓄積圧延を行うこと
で、低温スラブ加熱と脱炭焼鈍省略する方法が開示され
ている。しかしながら、このような熱間圧延における9
00℃以下という低温域での高圧下では、集合組織の状
態が異なると考えられ、製品の磁束密度B8は最高でも
1.90以下とやや低い。
【0008】更に、特開平6−346147号公報や特
開平7−26328号公報には、Cu:0.05〜2.
00%やSb:0.010〜0.100%をインヒビタ
ー成分として添加する方法が開示されているが、十分な
成果が得られていない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、低温スラブ
加熱を前提として、脱炭焼鈍の必要がないほど溶鋼での
C含有量を減じて、磁気特性に優れた一方向性電磁鋼板
を安定して製造する方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために示されたものであり、その要旨とするところ
は下記のとおりである。 (1) 質量%で、 C≦0.005%、 Si:2.5〜4.5%、酸可溶性Al:0.020〜
0.040%、N:0.0030〜0.010%、0.
003%≦(S+0.405Se)≦0.014%、M
n:0.05〜0.14%を含有し、残部Feおよび不
可避的不純物からなるスラブを、1280℃未満の温度
域に加熱し、熱間圧延し、熱延板焼鈍を施しもしくは施
さず、85%以上の圧下率を適用する最終冷間圧延によ
って最終板厚とした後、脱炭することなく一次再結晶焼
鈍を施し、MgOを主体とする焼鈍分離剤を塗布し仕上
焼鈍を施す一方向性電磁鋼板の製造方法において、熱間
圧延における仕上げ圧延の開始温度を975℃超とし、
かつ仕上げ圧延の仕上げ最終スタンドの圧下率R2、お
よび最終スタンドの一つ前の圧下率R1について、以下
に規定する条件1、条件2のいずれかを満足することを
特徴とする脱炭焼鈍を必要としない一方向性電磁鋼板の
製造方法。
【0011】 0.3≦R1 の時は 0.1<R2 ……… (条件1) 0.3≦R2 の時は 0.1<R1 ……… (条件2) ただし、 R1=(tf2−tf1)/tf2 R2=(tf1−tf)/tf1f:仕上げ厚み(mm) tf1:仕上げス最終タンド入り口厚み(mm) tf2:仕上げ最終スタンドの一つ前の入り口厚み(m
m) (2) 熱間圧延の仕上げ圧延の仕上げ最終スタンドの
圧下率R2、および最終スタンドの一つ前の圧下率R1
をいずれも0.3以上とすることを特徴とする(1)の
脱炭焼鈍を必要としない一方向性電磁鋼板の製造方法。 (3) 一次再結晶焼鈍後二次再結晶焼鈍までの間に走
行するストリップ状態でアンモニアガスを用いて前記ス
トップを窒化することを特徴とする(1)または(2)
の脱炭焼鈍を必要としない一方向性電磁鋼板の製造方
法。 (4) 二次再結晶後の鋼板の全酸化物質量を1.0超
〜4.0g/m2とすることを特徴とする(1)〜
(3)のいずれかの項に記載の脱炭焼鈍を必要としない
一方向性電磁鋼板の製造方法。 (5) 一次再結晶焼鈍時の雰囲気を PH2O/PH2
0.20 とし、焼鈍温度を800〜920℃で均熱時
間30秒〜200秒とすることを特徴とする(1)〜
(4)のいずれかの項に記載の脱炭焼鈍を必要としない
一方向性電磁鋼板の製造方法。 (6) 焼鈍分離剤として、MgO:100質量部に対
して、珪素、チタン、燐、クロム、鉄、マンガン、バナ
ジウムの酸化物を単独または複合で3.0〜10.0質
量部含有した焼鈍分離剤を塗布することを特徴とする
(1)〜(5)のいずれかの項に記載の脱炭焼鈍を必要
としない一方向性電磁鋼板の製造方法。 (7) MgOを主体とする焼鈍分離剤の水和水分を
2.0〜7.0%とすることを特徴とする(1)〜
(6)のいずれかの項に記載の脱炭焼鈍を必要としない
一方向性電磁鋼板の製造方法。 (8) 二次再結晶仕上げ焼鈍の昇温加熱時の800℃
までの雰囲気酸化度(P H2O/PH2)を0.02〜0.
30とすることを特徴とする(1)〜(7)のいずれか
の項に記載の脱炭焼鈍を必要としない一方向性電磁鋼板
の製造方法。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明者等は、従来注目されていなかった、仕上熱間圧
延の後段最終2パス後の圧下率に着目し、この現象を利
用して、低温スラブ加熱を前提とする、85%以上の圧
下率を適用する最終強圧下冷間圧延による製造プロセス
によって製造される磁気特性に優れた一方向性電磁鋼板
を、脱炭焼鈍することなく安定して製造する方法を確立
すべく研究を重ね、本発明を完成するに至ったものであ
る。
【0013】本発明が対象とする一方向性電磁鋼板は、
従来用いられている製鋼法によって得られる溶鋼を、連
続鋳造して直接にスラブとするか、或は溶鋼を鋳型に注
入し、凝固させて鋼塊とし、これを分塊圧延してスラブ
とし、次いで熱間圧延して熱延板とした後、必要に応じ
て焼鈍を施し、次いで85%超の圧下率を適用する1回
の冷間圧延工程或は85%超の圧下率を適用する最終冷
間圧延工程を含む中間焼鈍を挟む2回以上の冷間圧延に
よって最終板厚とした後、一次再結晶焼鈍、窒化、焼鈍
分離剤の塗布、最終仕上焼鈍を施すプロセスによって製
造される。
【0014】本発明者等は、熱間圧延における仕上げ圧
延(以下単に仕上げ圧延という)の最終2パス後の材料
の圧下率に注目して、種々の観点から広範囲にわたって
研究を進めた結果、仕上げ圧延の最終2パス後の材料の
歪み蓄積現象と製品の磁気特性が密接に関係しているこ
とを知見した。以下に、熱間圧延仕上げ最終スタンドと
その一つ前のスタンドにおける圧下率配分と磁気特性の
関係について、実験をもとに詳細に説明する。
【0015】C=0.003質量%、Si=3.15〜
3.35質量%、Al=0.025〜0.027質量
%、N=0.0078〜0.0083質量%を含有する
スラブを1150℃でスラブ加熱して熱間圧延し、熱間
圧延仕上げ温度を1000〜1050℃とし、仕上げ圧
延の最終パスの圧下率(R2)及びその1つ前のパスの
圧下率(R1)をそれぞれ種々変更して、様々な板厚の
熱間圧延鋼帯を得た。
【0016】それら熱間圧延鋼板は、その後1120℃
で3分間の熱延板焼鈍を施し、酸洗を行った後、200
〜250℃の温間圧延で、最終冷間圧延率を90%一定
として、圧延最終製品厚みを0.22〜0.50mmと
した。その後、体積率でN2:H2=45:55、露点+
20℃の非脱炭雰囲気で820〜860℃90秒の一次
再結晶焼鈍を施し、一次再結晶粒径を21〜24μmと
した。その後、走行するストリップ状態でアンモニアを
含む雰囲気を用いて、鋼中全Nとして200〜220p
pmとなるようにストリップへの窒化処理を行った。そ
の後、MgOを主体とする焼鈍分離剤を塗布して、12
00℃まで体積率でN2:H2=25:75の雰囲気で昇
温速度15℃/時間の二次再結晶焼鈍と、引き続き
2:100%雰囲気で、1200℃×30時間の純化
処理を行った。次いで、燐酸アルミニウムとクロム酸を
主成分とする絶縁張力皮膜を塗布焼付した。
【0017】その結果の磁気特性(磁束密度B8
(T))を図1に示す。図1から明らかなように、仕上
げ圧延の最終2パスのうち、少なくとも一方の圧下率が
0.3以上で、かつ他方も0.1以上の場合に、B8は
1.84Tを超えて一方向性電磁鋼板の規格を満たすこ
とがわかる。さらに最終2パスの圧下率がともに30%
以上の場合に、B8≧1.90Tの高い磁束密度を有す
る製品が得られている。
【0018】また、同じ素材及び製法で熱間圧延仕上げ
圧延率をR1=R2=0.32とR1=R2=0.5の
2種類とし、冷間圧延率を種々変更した場合の、磁気特
性(磁束密度B8(T))を図2に示す。最終冷間圧延
率を85%以上とすると、B8≧1.90Tの高い磁束
密度を有する製品が得られている。本発明の学術的理由
については必ずしも明らかではないが、本発明者等は次
のように推察している。新井らによると(“Materials S
cience Forum”Vols.204-206(1996)pp.617-622)、冷間
圧延率が95%になるとGoss方位からのずれが大き
くなり磁束密度は低下している。この場合はS=3.3
質量%、C=0.05質量%であり、熱間圧延時にはγ
相が存在する。
【0019】一方、岩永らによると(“Journal of Mate
rials Engineering and Performance”Volume 3(2) Apr
il 1994 p223)、95%の冷間圧延率でも良好な磁束密
度が得られている。この場合は熱延板に相当する段階で
の集合組織が通常と異なるため、高冷間圧延率で磁気特
性が良好になると述べられている。本発明では、C含有
量が少ないため全工程でγ相を有することはなくα単相
である。従って、岩永らの場合に対応していて、高冷間
圧延率で良好な磁気特性が得られると考える。このとき
一次再結晶集合組織でGossのΣ9対応方位が強くな
るのである。α単相材では、熱間圧延での終わりの方の
スタンドでの比較的高圧下率で歪みが蓄積され、続く熱
延板焼鈍で再結晶が各部位で起こり冷間圧延前粒径が比
較的小さくなるため、種々の方位が存在し、続く冷間圧
延での高圧延率で適切な集合組織となると推定する。
【0020】以下に本発明の限定理由を説明する。ま
ず、本発明に関してその成分組成をあげると次のとおり
である。なお、以下の説明における量は全て質量%であ
る。 C:0.0050%以下;Cは最終製品に0.0050
%を超えて含有すると所謂トランス等電気機器にて用い
られているときに磁気時効を起こし機器特性が劣化する
ので従来一方向性電磁鋼板製造の途中工程での脱炭焼鈍
が必須である.しかし、本発明では脱炭焼鈍を必要とし
ないために0.0050%以下とする.このことが本発
明の大きなの特徴の一つである. Si:2.5〜4.5%;Siは、鋼板の比抵抗を高
め、鉄損の低減に寄与する。Si含有量が、2.5%未
満では鉄損低減効果が十分ではなく、また、純化と2次
再結晶のため行われる高温での仕上げ焼鈍において、α
−γ変態による結晶方位のランダム化が生じ十分な磁気
特性が得られない。一方、4.5%を超えると冷間圧延
性が損なわれ、製造が困難となる。したがって、Si含
有量は、2.5〜4.5%とする。なお、好ましくは
3.0〜3.7%の範囲とする。
【0021】Mn:0.05〜0.14%;不可避的に
溶鋼に存在するものであるが、窒化するためインヒビタ
ー元素としては必須でない。しかし、Mnは熱間脆性に
よる熱間圧延時の割れを防止するのに有効な元素であ
り、その効果は0.05%未満では得られない。一方、
0.14%を超えて添加すると熱間圧延加熱時にMn
S,MnSeの固溶が不均一になり磁気特性の変動の要
因となり品質が安定しない。従って、Mn含有量は、
0.05〜0.14%とする。なお、好ましくは0.0
8〜0.11%の範囲とする。
【0022】Al:0.020〜0.040%;Al
は、AlNを形成してインヒビターとして作用する元素
である。Al含有量が、0.020%未満では抑制力の
確保が十分ではなく、一方、0.040%を超えるとそ
の効果が損なわれるので、0.020〜0.040%と
する。なお、好ましい範囲は0.024〜0.030%
である。
【0023】N:0.003〜0.010%;Nは、A
lNを形成してインヒビターとして作用する元素であ
る。本発明ではAlNは熱間圧延加熱時にはほぼ完全に
析出させるのでAlとのバランスで制限を受ける。N含
有量が、0.003%未満では抑制力の確保が十分では
なく二次再結晶不良で磁気特性が劣り、一方、0.01
%を超えるとブリスターなる欠陥(膨れ)が生じる.好
ましい範囲は0.006〜0.008%である。
【0024】SeとS: 0.003%≦S+0.40
5Se≦0.014%;高温度熱間圧延加熱で完全固溶
させる一方向性電磁鋼板の製造ではSとSeは、Mnと
MnSとMnSe形成してインヒビターとして作用する
有力な元素である。しかし、本発明では1200℃以下
の比較的低温でのスラブ加熱であるため,両元素の含有
量は少ない方が良い。また、本発明では低温スラブ加熱
であるため、鋳造時の析出物分布がそのまま残存するの
で、含有量が多いと熱間圧延加熱時に温度不均一での析
出物の不均一性が発生して二次再結晶後での磁性変動
(所謂スキッドマーク)生じる。このため上限はS+
0.405Se≦0.014%とする。また少なすぎる
と二次再結晶が不安定になるので、下限を0.003%
以上とする.なお、本発明においては、インヒビター成
分として上記した元素のほかに、Sn、Sb、P、C
r、Cuも有利に作用するのでそれぞれ前記成分に併せ
て含有させることもできる。これらの成分の好適添加範
囲はそれぞれ、0.02〜0.3%である。更に、Ni
は0.03〜0.3%、Mo,Cdは0.005〜0.
3%の添加で効果がある。
【0025】次に本発明の製造工程について説明する。
前記の成分からなる溶鋼を連続鋳造により直接スラブと
するか、或は溶鋼を鋳型に注入し、凝固させて鋼塊と
し、これを分塊圧延してスラブとした後、1280℃未
満の温度域に加熱した後、熱間圧延を施す。または近年
普及され始めている、鋳造厚みが30〜75mmの所謂
薄スラブ鋳造を用い、粗圧延を省略して仕上げ圧延を行
う方法を用いても良い。
【0026】この熱間圧延における仕上げ圧延の最終ス
タンドの圧下率R2、および最終スタンドの一つ前の圧
下率R1について、以下の条件のうちいずれかを満たす
ようにすることが、本発明の最大の特徴である。 0.3≦R1 の時は 0.1<R2 ……… (条件1) 0.3≦R2 の時は 0.1<R1 ……… (条件2) ただし、 R1=(tf2−tf1)/tf2 R2=(tf1−tf)/tf1f:仕上げ厚み(mm) tf1:仕上げス最終タンド入り口厚み(mm) tf2:仕上げ最終スタンドの一つ前の入り口厚み(m
m) 以上の温度、圧下率条件を満たすようにすることで、鋳
造、熱間圧延時にCを有さずとも、良好な磁気特性を有
する一方向性電磁鋼板を製造することができる。さらに
R1,R2ともに0.3以上であれば、より良好な磁気
特性を得ることができる。圧下率の上限は磁気特性の点
からは特に規定しないが、通常の熱間圧延設備の能力で
は、1パス当たりの圧下率は0.6位までが限界であ
る。
【0027】また、仕上げ圧延の開始温度は975℃超
とする必要がある。975℃以下では強圧下による集合
組織の改善効果がない。上限については特に規定しない
が、本発明のスラブ加熱温度は1280℃未満であるた
め、通常は1150℃以下となる。熱間圧延により1.
5〜20mmの板厚とした鋼板は、所望とする磁気特性
に応じて熱延板焼鈍を施しもしくは省略し、続いて冷間
圧延を施す。このとき最終冷間圧延の圧下率は85%以
上とする必要がある。これ未満では二次再結晶が十分に
進行せず、磁気特性が劣化する。上限は特に規定しない
が、通常の冷間圧延機で圧下率96%以上とするには、
熱間圧延の板厚を非常に厚くせねばならず、現実的では
ない。
【0028】冷間圧延により0.15〜0.50mmの
板厚とした鋼板は、続いて一次再結晶焼鈍を施す。この
ときの焼鈍温度は800〜920℃とするのが好まし
く、さらに一次再結晶粒径を適正な範囲にするよう、焼
鈍温度を適宜調整するのが好ましい。本発明はフォルス
テライトを主とするグラス皮膜を有する一方向性電磁鋼
板の製造方法であるが、グラス皮膜を鋼板表面に均一に
安定的に形成させるためには、その原料であるSiO2
とMgOが必要である。本発明では脱炭しないため鋼板
表面にはSiO2は形成され難いが、成分としてSiを
多く含むので、実際の工業生産での一次再結晶焼鈍では
最低限のSiO2は形成され、グラス皮膜は形成されう
る。しかし更に品質の安定したグラス皮膜形成のために
は、1)一次再結晶焼鈍時の雰囲気によるSiO2の確
保、2)MgOの水和水分の確保による二次再結晶焼鈍
時のSiO2形成、3)MgOへの酸素源物質の添加に
よるSiO2形成、4)二次再結晶仕上げ焼鈍での雰囲
気調整によるSiO2形成、などの手段の1つ以上を用
いることが好ましい。これらにより、二次再結晶後の鋼
板の全酸化物質量を1.0超〜4.0g/m2となるよ
うにする。以下に前記1)〜4)の手段について詳細に
説明する。
【0029】1)一次再結晶焼鈍時の雰囲気酸化度を用
いる場合は、本発明においては鋼中に炭素を殆ど含有し
ないことから、雰囲気酸化度が高すぎると、グラス皮膜
形成に好ましくない酸化層が形成されやすいため、P
H2O/PH2の上限は0.20に制限するのが好ましい。
下限は特に規定しないが、およそ0.002が工業生産
上の達成限界である。
【0030】2)MgOの水和水分による方法を用いる
場合は、2.0〜7.0質量%の範囲とするのが好まし
い。2.0%未満では酸化層形成には不十分であり、
7.0%を超えるとインヒビター元素であるAlが酸化
され、インヒビター強度が低下して磁気特性が劣化す
る。 3)MgOに酸素源物質を添加する場合は、MgO:1
00質量部に対し、3.0〜10.0質量部を添加する
のが適切である。3.0質量部未満では酸化層形成の効
果がなく、10.0質量部を超えると斑点状の金属光沢
をしたグラス皮膜欠陥が生じ易い。添加物としては珪
素、チタン、燐、クロム、鉄、マンガン、バナジウムの
1種または2種以上を用いることが好ましい。
【0031】4)二次再結晶仕上げ焼鈍での雰囲気調整
では、その昇温加熱時の800℃までにおいて、PH2O
/PH2を0.02〜0.30とすることが好ましい。
0.02より低いと酸化層形成の効果がなく、0.30
を超えるとインヒビター元素であるAlが酸化されイン
ヒビター強度が低下して磁気特性が劣化する。この雰囲
気酸化度の調整方法としては、水分を適当量混合する
か、H2%の混合率を変える方法が好ましい。
【0032】一次再結晶焼鈍後の鋼板には、インヒビタ
ー強化のため窒化処理が施される。窒化増量としては、
0.0050%未満ではインヒビターの強化にほとんど
寄与せず、0.0150%を超えるとグラス皮膜を破壊
するため制限される。窒化処理は走行するストリップ状
態でアンモニアガスを用いるのが好ましい。また、一次
再結晶焼鈍後、二次再結晶仕上げ焼鈍までの間に、Mg
Oを主体とする焼鈍分離剤を塗布し、コイルの形に巻き
取る。この焼鈍分離剤には、皮膜や磁性の向上を目的と
して、塩化物などを添加してもよい。
【0033】コイルは引き続き二次再結晶仕上げ焼鈍を
施す。二次再結晶仕上げ焼鈍は5〜30℃/時の昇温速
度で1100℃以上まで昇温した後、H2:100%の
雰囲気で10時間以上の純化を施す。二次再結晶後の鋼
板は焼鈍分離剤を洗浄除去後、絶縁皮膜を塗布焼き付け
て、製品とする。さらに磁気特性を向上させるため、公
知の磁区細分化処理を施しても良い。
【0034】
【実施例】以下実施例について説明する。 (熱間圧延鋼帯準備)質量で、C:0.003%、S
i:3.20%、Mn:0.10%、S:0.0078
%、酸可溶性Al:0.027%、N:0.0075%
を含有し、残部Feおよび不可避的不純物からなる25
2mm厚のスラブを、1150℃の温度で加熱した後、
まず粗圧延し、続いて仕上げ熱間圧延を、入り口温度を
1025〜1050℃で開始し、6つの仕上げスタンド
で以下の板厚条件で4.0mmと2.5mmの熱間圧延
鋼帯を準備した。巻き取り温度は530〜600℃であ
った。
【0035】条件1 : 93→65→50→30→1
6.0→6.7→4.0(mm) 条件2: 80→55→30→15→ 5.5→4.7
→4.0(mm) 条件3: 93→65→50→20→ 7.0→4.2
→2.5(mm) 条件4: 80→55→30→15→ 3.4→2.9
→2.5(mm) (実施例1)この熱延板に、1100℃に30秒保持
し、900℃に30秒保持して急冷する熱延板焼鈍と酸
洗を行い、次いで、パス間の温度を175〜225℃と
して冷間圧延し、0.285mm、0.335mm、
0.40mmの板厚とした。その後835℃で90秒の
均熱の一次再結晶焼鈍をN2:25%、H2:75%、D
p=30℃(PH2O/PH2:0.058)の雰囲気ガス
中で行った。その後走行するストリップ状態下でアンモ
ニアガスで窒化し、195〜225ppmの窒素含有量
とした。次いでMgOを主成分とする焼鈍分離剤を塗布
して、1200℃までN2=25%、H2=75%雰囲
気、15℃/時間の昇温速度の二次再結晶焼鈍を施し
た。その後H2=100%での1200℃×30時間の
純化処理を行い、平坦化処理で燐酸アルミニウムを主成
分とする張力絶縁皮膜を塗布し、磁気特性を測定した。
この結果を表1、表2に示す。
【0036】
【表1】
【0037】
【表2】
【0038】表1、表2から、本発明の熱間圧延仕上げ
圧延の圧下率R1,R2がともに30%以上の場合に
は、いずれの板厚においても良好な磁気特性が得られた
のに対し、比較例で圧下率がいずれも30%未満の場
合、磁気特性が劣る結果となった。また表2から、冷間
圧延の圧下率が85%未満の場合には、やや磁気特性が
劣る結果となった。 (実施例2)熱間圧延条件3の熱間圧延鋼帯が2.5m
mの場合について、二次再結晶焼鈍時の焼鈍分離剤Mg
Oの水和水分を1.0%と3.5%、5.3%として、
実施例1と同様の条件で製造し、得られた製品のグラス
皮膜外観を目視で観察し、不良部の面積率を皮膜欠陥率
として求めた。その結果を表3に示す。
【0039】
【表3】
【0040】このように、MgOの水和水分が本発明の範
囲とするとかなり良好な皮膜欠陥率となる。 (実施例3)熱間圧延条件1の熱間圧延鋼帯が4.0mm
の場合について、二次再結晶焼鈍時の焼鈍分離剤MgO
の水和水分を3.5%として、二次再結晶焼鈍の800
℃までの雰囲気を表4のように変更した。その他の条件
は実施例1の通りである。因みに炉内雰囲気650℃時
点での露点は40℃であった。
【0041】得られた製品の皮膜欠陥率を表4に示す。
また磁気特性(鉄損:W17/50)を表5に示す。
【0042】
【表4】
【0043】
【表5】
【0044】このように、二次再結晶焼鈍の800℃ま
での雰囲気を本発明の範囲に制御するとかなり良好な皮
膜欠陥率、磁気特性となる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、熱間圧延仕上げ入り口温度,熱間圧延最終2パスの
圧下率、および冷間圧延率を規定することにより、脱炭
すること無く低温スラブ加熱を前提とする製造方法で良
好な磁気特性を安定して得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】熱間圧延最終2パスの圧下率と磁気特性(磁束
密度B8(T))との関係を示すグラフ。
【図2】冷間圧延の圧下率と磁気特性(磁束密度B8
(T))との関係を示すグラフ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B21B 3/00 B21B 3/00 A (72)発明者 藤井 宣憲 福岡県北九州市戸畑区飛幡町1−1 新日 本製鐵株式会社八幡製鐵所内 (72)発明者 大畑 喜史 福岡県北九州市戸畑区飛幡町1−1 新日 本製鐵株式会社八幡製鐵所内 (72)発明者 田中 收 福岡県北九州市戸畑区大字中原46番地の59 日鐵プラント設計株式会社内 Fターム(参考) 4K033 AA02 CA09 CA10 FA01 FA03 FA05 FA13 FA14 LA01 MA02 MA03 RA04 SA03 TA02

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 質量%で、C≦0.005%、Si:
    2.5〜4.5%、酸可溶性Al:0.020〜0.0
    40%、N:0.0030〜0.010%、0.003
    %≦(S+0.405Se)≦0.014%、Mn:
    0.05〜0.14%を含有し、残部Feおよび不可避
    的不純物からなるスラブを、1280℃未満の温度域に
    加熱し、熱間圧延し、熱延板焼鈍を施しもしくは施さ
    ず、85%以上の圧下率を適用する最終冷間圧延によっ
    て最終板厚とした後、脱炭することなく一次再結晶焼鈍
    を施し、MgOを主体とする焼鈍分離剤を塗布し仕上焼
    鈍を施す一方向性電磁鋼板の製造方法において、熱間圧
    延における仕上げ圧延の開始温度を975℃超とし、か
    つ仕上げ圧延の仕上げ最終スタンドの圧下率R2、およ
    び最終スタンドの一つ前の圧下率R1について、以下に
    規定する条件1、条件2のいずれかを満足することを特
    徴とする脱炭焼鈍を必要としない一方向性電磁鋼板の製
    造方法。 0.3≦R1 の時は 0.1<R2 ……… (条件1) 0.3≦R2 の時は 0.1<R1 ……… (条件2) ただし、 R1=(tf2−tf1)/tf2 R2=(tf1−tf)/tf1f:仕上げ厚み(mm) tf1:仕上げス最終タンド入り口厚み(mm) tf2:仕上げ最終スタンドの一つ前の入り口厚み(m
    m)
  2. 【請求項2】 熱間圧延の仕上げ圧延の仕上げ最終スタ
    ンドの圧下率R2、および最終スタンドの一つ前の圧下
    率R1をいずれも0.3以上とすることを特徴とする請
    求項1記載の脱炭焼鈍を必要としない一方向性電磁鋼板
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 一次再結晶焼鈍後二次再結晶焼鈍までの
    間に走行するストリップ状態でアンモニアガスを用いて
    前記ストリップを窒化することを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の脱炭焼鈍を必要としない一方向性電磁鋼板
    の製造方法。
  4. 【請求項4】 二次再結晶後の鋼板の全酸化物質量を
    1.0超〜4.0g/m2とすることを特徴とする請求
    項1〜3のいずれかの項に記載の脱炭焼鈍を必要としな
    い一方向性電磁鋼板の製造方法。
  5. 【請求項5】 一次再結晶焼鈍時の雰囲気を PH2O
    H2<0.20 とし、焼鈍温度を800〜920℃で
    均熱時間30秒〜200秒とすることを特徴とする請求
    項1〜4のいずれかの項に記載の脱炭焼鈍を必要としな
    い一方向性電磁鋼板の製造方法。
  6. 【請求項6】 焼鈍分離剤として、MgO:100質量
    部に対して、珪素、チタン、燐、クロム、鉄、マンガ
    ン、バナジウムの酸化物を単独または複合で3.0〜1
    0.0質量部含有した焼鈍分離剤を塗布することを特徴
    とする請求項1〜5のいずれかの項に記載の脱炭焼鈍を
    必要としない一方向性電磁鋼板の製造方法。
  7. 【請求項7】 MgOを主体とする焼鈍分離剤の水和水
    分を2.0〜7.0%とすることを特徴とする請求項1
    〜6のいずれかの項に記載の脱炭焼鈍を必要としない一
    方向性電磁鋼板の製造方法。
  8. 【請求項8】 二次再結晶仕上げ焼鈍の昇温加熱時の8
    00℃までの雰囲気酸化度(PH2O/PH2)を0.02
    〜0.30とすることを特徴とする請求項1〜7のいず
    れかの項に記載の脱炭焼鈍を必要としない一方向性電磁
    鋼板の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109072332A (zh) * 2016-03-30 2018-12-21 达泰豪化学工业株式会社 退火分离剂用氧化镁及取向性电工钢

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KR101130724B1 (ko) 2004-12-28 2012-03-28 주식회사 포스코 자기적 성질이 균일한 방향성 전기강판의 제조방법
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