JP2002348552A - 溶剤含有物除去用粘着シート - Google Patents

溶剤含有物除去用粘着シート

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スクリーン印刷版の裏側に裏回りしたペース
トやオフセット印刷機の転写胴に残存するインキ、イン
クジェットプリンターのインク噴射口付近のインク汚れ
などの溶剤含有物を確実に付着させて除去できる溶剤含
有物除去効果の高い溶剤含有物除去用シートを得る。 【解決手段】 溶剤含有物除去用粘着シートは、基材
と、該基材の少なくとも片方の面に形成された粘着剤層
とで構成されている溶剤含有物除去用粘着シートであっ
て、シート背面の算術平均粗さ(Ra)が0.5μm以
下であることを特徴とする。この溶剤含有物除去用粘着
シートは、例えば、スクリーン印刷版の清浄用の粘着シ
ートとして使用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、スクリー
ン印刷の際にスクリーン印刷版の裏側に裏回りしたペー
スト(インキ)や、オフセット印刷、グラビア印刷、フ
レキソ印刷などの印刷機のロール類に付着したインキ、
その他、インクジェットプリンターのインキ、ペンキな
ど、溶剤含有物を除去するための粘着シートに関する。
【0002】
【従来の技術】溶剤含有物、例えば、ペースト、インキ
等の溶剤を含有して湿った状態にある半固形物は、印
刷、塗料、接着剤等の分野で広く使用されている。しか
し、このような溶剤含有物が、所定の部位に過剰に存在
したり、不要な部位に存在する場合には、機械や機器
類、手などを汚染したり、製品の品質を損なうなど種々
の不具合が発生しやすい。
【0003】例えば、スクリーン印刷においては、一定
の印刷回数を経ると、スクリーン印刷版にペースト(イ
ンキ)が裏回りして被印刷物を汚染したり、印刷画像に
滲みが生じて、正確で美麗な印刷ができない状態とな
る。従来、このようなスクリーン印刷時の滲み等を防止
するために、版の裏側に裏回りしたペーストを粘着シー
トを用いて除去する方法が知られている。
【0004】例えば、特開平3−74893号公報に
は、プリント配線板のスクリーン印刷方法として、粘着
シートの粘着面にスクリーン印刷することにより版の裏
に回ったペーストを除去する方法が開示されている。ま
た、特開平6−297681号公報にも、粘着シートを
版に付着させるとともに、これを剥がすことにより、裏
回りしたペーストを除去する方法が記載されている。こ
の方法は溶剤を用いてウエスや紙で拭き取る方法に比
べ、ウエスや紙から発生するゴミやほこりなどの影響が
なく、ゴミやほこりによる印刷不良を防止できるとして
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者ら
は、実際に粘着シートを使用してペーストやインキの除
去を試みたところ、粘着シートにおいて、同じ粘着剤を
使用していても、基材の種類(表面粗さ)が変わると、
ペーストやインキの除去性に差が生じることを見出し
た。
【0006】従って、本発明の目的は、スクリーン印刷
版の裏側に裏回りしたペーストやオフセット印刷機の転
写胴に残存するインキ、インクジェットプリンターのイ
ンク噴射口付近のインク汚れなどの溶剤含有物を確実に
付着させて除去できる溶剤含有物除去効果の高い溶剤含
有物除去用粘着シートを提供することにある。本発明の
他の目的は、粘着シートの基材の材質によらずに、上記
のような溶剤含有物を確実に且つ速やかに付着させて除
去できる溶剤含有物除去用粘着シートを提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は前記目的を達
成するために鋭意検討した結果、粘着シートの背面にお
ける算術平均粗さ(Ra)を特定の大きさに規定する
と、基材の種類又は材質によらずに、溶剤含有物を確実
に且つ速やかに付着させて除去できる溶剤含有物除去用
粘着シートが得られることを見出し、本発明を完成させ
た。
【0008】すなわち、本発明は、基材と、該基材の少
なくとも片方の面に形成された粘着剤層とで構成されて
いる溶剤含有物除去用粘着シートであって、シート背面
の算術平均粗さ(Ra)が0.5μm以下であることを
特徴とする溶剤含有物除去用粘着シートを提供する。
【0009】前記粘着シートは、例えばスクリーン印刷
版の清浄用の粘着シートとして用いることができる。
【0010】本発明では、粘着シートの背面の算術平均
粗さ(Ra)は、JIS B 0601に準拠した方法
で測定することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の溶剤含有物除去用粘着シ
ートでは、粘着シートの背面(シート背面)における算
術平均粗さ(相加平均粗さ)(Ra)が0.5μm以下
となっていることが重要なポイントである。粘着シート
は、通常、粘着剤層の表面がシート背面と重ね合わされ
た状態、特にロール状に巻かれた状態で保存や運搬等が
行われており、粘着剤層の表面は、通常、シート背面と
接している。従って、シート背面の表面粗さが大きい
と、粘着剤層はシート背面の基材より粘弾性であるた
め、シート背面に接している粘着剤層の表面の表面粗さ
も同じ程度にまで大きくなるようになる。そのため、シ
ート背面の算術平均粗さ(Ra)が0.5μmを越えて
いると、これに伴い粘着剤層の表面の平均粗さ(算術平
均粗さ)も大きくなり、スクリーン印刷板との密着性が
低下し、ペーストやインキ等の除去性が低下すると思わ
れる。しかし、本発明では、シート背面の算術平均粗さ
(Ra)が0.5μm以下となっているので、スクリー
ン印刷板等の被着体との密着性の低下が抑制又は防止さ
れており、ペーストやインキ等の除去性の低下を抑制又
は防止することができる。
【0012】本発明では、シート背面(すなわち算術平
均粗さ(Ra)が0.5μm以下である背面)は、基材
の表面であってもよい。そのため、本発明では、表面の
算術平均粗さ(Ra)が0.5μm以下である基材を用
いることにより、粘着シートの背面における算術平均粗
さを前記範囲となるようにコントロールすることができ
る。粘着シートの背面における算術平均粗さ(Ra)と
しては、0.5μm以下であれば特に制限されないが、
0.3μm以下であることが好ましく、さらに0.1μ
m以下であることが最適である。なお、粘着シートの背
面における算術平均粗さ(Ra)の下限は特にないが、
一般には0.01μm(好ましくは0.02μm、さら
に好ましくは0.03μm)程度である。
【0013】本発明の粘着シートの基材としては特に制
限はないが、ゴミや異物の混入を避けたい場合は、ポリ
エチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム等のポリオ
レフィン系フィルム;ポリエチレンテレフタレートフィ
ルム等のポリエステルフィルムなどのプラスチックフィ
ルムが紙粉の発生のおそれがなく好適に使用される。単
にロールの清掃に使用する場合などは、基材として紙な
ども使用できる。また、凹凸面上のペーストやインキを
除去する用途には、ポリウレタン、ポリエチレン、EP
DM(エチレン−プロピレン−ジエンゴム)などの発泡
体も基材として好適に使用される。さらに、用途によっ
ては、基材として、不織布、布、金属箔などを用いるこ
ともできる。
【0014】本発明では、基材としては、その表面の算
術平均粗さ(Ra)が0.5μm以下のものを好適に用
いることができる。そのため、基材としては、プラスチ
ックフィルムが好適である。
【0015】基材の厚みも特に制限されず、強度や作業
性などを考慮して適宜設定できるが、一般には10〜5
00μm、好ましくは12〜200μm、更に好ましく
は15〜100μm程度である。基材が発泡体の場合に
は、数mmから数十mmの厚さが一般的である。
【0016】なお、基材は単層の形態を有していてもよ
く、また、複層の形態を有していてもよい。さらにま
た、前記基材の表面における算術平均粗さ(Ra)が
0.5μmを越えている場合、粘着シートの背面側とな
る方に、表面の算術平均粗さ(Ra)が0.5μm以下
の基材を積層することにより、シート背面の算術平均粗
さ(Ra)が0.5μm以下となるように、シート背面
の算術平均粗さ(Ra)をコントロールすることができ
る。
【0017】本発明の粘着シートの粘着剤層を構成する
粘着剤としては、特に制限はなく、例えば、ゴム系粘着
剤(例えば、天然ゴム系、スチレン−ブタジエン共重合
体系、ポリイソブチレン系、スチレン−イソプレン−ス
チレン共重合体系など)、アクリル系粘着剤など、任意
の粘着剤が使用できる。これらの粘着剤の中でも、アク
リル系粘着剤が好ましい。
【0018】アクリル系粘着剤は、一般に、粘着性を与
える主モノマー、凝集性を与えるコモノマー、及び粘着
性を向上させたり架橋点を形成するための官能基含有モ
ノマーより形成される。前記主モノマーとしては、例え
ば、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル
酸イソプロピル、アクリル酸ブチル、アクリル酸イソブ
チル、アクリル酸ペンチル、アクリル酸ヘキシル、アク
リル酸ヘプチル、アクリル酸オクチル、アクリル酸2−
エチルヘキシル、アクリル酸ノニル、アクリル酸デシル
などのアクリル酸C2-10アルキルエステルなどが挙げら
れる。
【0019】前記凝集性を与えるコモノマーとしては、
例えば、アクリル酸メチル;メタクリル酸メチル、メタ
クリル酸エチル、メタクリル酸イソプロピルなどのメタ
クリル酸アルキルエステル;酢酸ビニル等のビニルエス
テル類;スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエ
ンなどのスチレン系モノマー;アクリロニトリルなどが
挙げられる。これらの中でも、ビニルエステル類、アク
リロニトリルなどが好ましい。
【0020】前記官能基含有モノマーとしては、例え
ば、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、無水マレ
イン酸などのカルボキシル基又は酸無水物基含有モノマ
ー;アクリル酸2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸2
−ヒドロキシエチル、メタクリル酸ヒドロキシプロピル
などのヒドロキシル基含有モノマー;アクリル酸グリシ
ジル、メタクリル酸グリシジルなどのエポキシ基含有モ
ノマー;N−メチロールアクリルアミド、N−メチロー
ルメタクリルアミドなどのアミド基含有モノマー;メタ
クリル酸ジメチルアミノエチル、メタクリル酸t−ブチ
ルアミノエチルなどのアミノ基含有モノマーなどが挙げ
られる。これらの中でも、官能基含有モノマーとして、
アクリル酸などのカルボキシル基又は酸無水物基含有モ
ノマーなどが好ましい。
【0021】アクリル系粘着剤を形成する前記主モノマ
ー、コモノマー及び官能基含有モノマーの割合は、除去
対象となる溶剤含有物の種類(固形分の種類及び溶剤の
種類)等により適宜選択できるが、例えば、全モノマー
成分に対する割合として、前記主モノマーは、40〜9
8重量%程度、好ましくは50〜95重量%程度であ
り、前記コモノマーは、0〜50重量%程度、好ましく
は2〜40重量%程度であり、前記官能基含有モノマー
は0.5〜15重量%、好ましくは1〜10重量%程度
である。
【0022】粘着剤層には、粘着剤ポリマー(ベースポ
リマー)に加えて、種々の添加剤、例えば、架橋剤(例
えば、イソシアネート系架橋剤、エポキシ系架橋剤、ウ
レア系架橋剤、メラミン系架橋剤、カルボン酸又は酸無
水物系架橋剤、金属化合物系架橋剤など)、粘着付与剤
[例えば、テルペン系樹脂(テルペン樹脂、テルペンフ
ェノール樹脂、芳香族変性テルペン樹脂、水添テルペン
樹脂など)、石油樹脂(脂肪族系、芳香族系、脂環式
系)、ロジン系樹脂(ロジン、水添ロジンエステルな
ど)、クマロン・インデン樹脂、スチレン系樹脂等]、
界面活性剤(リン酸エステル系、硫酸エステル系、スル
ホン酸系、カルボン酸系などのアニオン系界面活性剤;
アミン塩系、第4級アンモニウム塩系などのカチオン系
界面活性剤;エステル系、エーテル系、エステルエーテ
ル系、アルカノールアミド系などのノニオン系界面活性
剤;カルボキシベタイン系、グリシン系などの両性界面
活性剤)、可塑剤、酸化防止剤、着色剤、帯電防止剤、
充填剤、発泡剤などが含まれていてもよい。好ましい架
橋剤には、イソシアネート系架橋剤などが含まれ、好ま
しい粘着付与剤には、テルペンフェノール樹脂などのテ
ルペン系樹脂等が含まれる。
【0023】これらの添加剤の使用量は、粘着性等を損
なわない範囲で適宜選択できる。例えば、架橋剤の使用
量は、粘着剤ポリマー(ベースポリマー)100重量部
に対して、例えば1〜30重量部程度、好ましくは2〜
15重量部程度である。
【0024】なお、本発明では、粘着剤層を構成する粘
着剤が、除去対象物に含まれる溶剤に対して不溶性の成
分のみで構成されていてもよい。例えば、架橋剤以外の
添加剤、特に可塑剤や界面活性剤などは、例えばスクリ
ーン印刷用ペースト等に含まれる溶剤に溶出しやすいの
で、必要最小量にとどめるのが好ましく、さらにはその
ような除去対象物に含まれる溶剤に対して可溶性のもの
(該溶剤により溶出されうるもの)は添加しないのが良
い。
【0025】粘着剤層の厚みは、本発明の上記特性が得
られる範囲で任意に設定でき、例えば5〜5000μm
程度、好ましくは10〜2000μm程度である。
【0026】除去対象となる溶剤含有物としては、特に
限定されず、溶剤を含有して湿った状態にある半固形
物、例えば、ペースト、インキ、糊、接着剤、塗料など
が挙げられる。
【0027】前記溶剤含有物に含まれる溶剤としては、
例えば、ヘキサン、ヘプタン、ミネラルスピリットなど
の脂肪族炭化水素;シクロヘキサンなどの脂環式炭化水
素;トルエン、キシレン、ソルベントナフサ、テトラリ
ン、ジペンテンなどの芳香族炭化水素;メチルアルコー
ル、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、ブチ
ルアルコール、イソブチルアルコール、s−ブチルアル
コール、シクロヘキシルアルコール、2−メチルシクロ
ヘキシルアルコール、トリデシルアルコールなどのアル
コール;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、
酢酸ブチルなどのエステル;アセトン、メチルエチルケ
トン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、メ
チルシクロヘキサノン、ジアセトンアルコール、イソホ
ロンなどのケトン;エチレングリコール、プロピレング
リコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコ
ール、ジプロピレングリコールなどのグリコール;ブチ
ルセロソルブ、プロピレングリコールモノメチルエーテ
ル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピ
レングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコ
ールモノブチルエーテルなどのグリコールエーテル;ブ
チルセロソルブアセテート、プロピレングリコールモノ
メチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノ
エチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノ
ブチルエーテルアセテートなどのグリコールエーテルエ
ステル;水などが挙げられる。スクリーン印刷インキの
場合には、中沸点溶剤(沸点:約120〜230℃)や
高沸点溶剤(沸点:約230〜320℃)が多く用いら
れており、例えば、ジエチレングリコールモノブチルエ
ーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエ
ーテルなど(例えば、ジエチレングリコールモノブチル
エーテルアセテート/ジエチレングリコールモノブチル
エーテル[9/1(重量比)])などが挙げられる。
【0028】本発明において、溶剤含有物除去用粘着シ
ートの使用前の粘着力としては、JIS Z 0237
に準拠した方法(試験板としてSUS430BAを用
い、粘着シートを試験板に圧着して1分後に測定)で、
4N/25mm(400gf/25mm)以下(例え
ば、0.01〜4N/25mm程度)が好ましく、より
好ましくは3N/25mm(300gf/25mm)以
下(例えば、0.03〜3N/25mm程度)である。
【0029】本発明の粘着シートは、コーティング法な
どの慣用の方法を用いて、基材上に粘着剤層を形成する
ことにより製造できる。粘着剤層は、通常、基材の片面
に形成されている。
【0030】本発明の粘着シートでは、粘着剤層がシー
ト背面と重ねられていても、シート背面の算術平均粗さ
(Ra)が小さいので、使用時(スクリーン印刷板等の
被着体に貼り付ける際)の粘着剤層における表面の算術
平均粗さ(Ra)が小さくなっており、スクリーン印刷
板等の被着体との密着性が高めることができる。そのた
め、例えば、スクリーン印刷に使用するペースト(イン
キ)や、オフセット印刷機などの印刷機のロール類に付
着したインキ等の溶剤含有物中に含まれる溶剤を粘着剤
層により効率よく吸収することができるので、粘着シー
トをスクリーン版の裏側やロール類等に貼り付けること
により、スクリーン版の裏側に裏回りしたペーストやロ
ール類に付着したインキなどに含まれている溶剤をほと
んど吸収して、該ペースト等を固形物化できる。従っ
て、本発明の溶剤含有物除去用粘着シートは、例えば、
スクリーン印刷版の裏側に裏回りしたペースト(イン
キ)や、オフセット印刷等の印刷機のロール類に付着し
たインキ、インクジェットプリンターのインク噴射口付
近のインク汚れなどを除去するのに適している。
【0031】
【発明の効果】本発明の溶剤含有物除去用粘着シートに
よれば、シート背面の算術平均粗さが小さいため、使用
時における粘着剤層の表面の算術平均粗さが小さくなっ
ているので、スクリーン印刷板との密着性が向上し、ス
クリーン版の裏側に裏回りしたペーストなどの被処理体
に付着した溶剤含有物を確実に付着させて除去できる。
そのため、スクリーン印刷の場合は滲みによる印刷不良
を軽減することができ、オフセット印刷、グラビア印
刷、フレキソ印刷の場合は各ロール類の清掃時間を短縮
でき、生産性を向上できる。
【0032】
【実施例】以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定され
るものではない。
【0033】実施例1 厚さ0.06mmのポリエチレンフィルム(基材)の片
面に、アクリル系粘着剤[ブチルアクリレート/アクリ
ル酸(重量比:96/4)の共重合体100重量部+イ
ソシアネート系架橋剤15重量部]を、乾燥後の厚みが
10μmとなるように塗布し、乾燥して、粘着シートを
作製した。この粘着シートの使用前の粘着力を、JIS
Z 0237に準拠した測定法(但し、試験板として
SUS430BAを用い、粘着シートを試験板に圧着し
て1分後に測定)により測定したところ、140cN/
25mmであった。また、この粘着シートの背面の算術
平均粗さ(Ra)を、JIS B 0601に準拠した
方法で測定したところ、0.04μmであった。
【0034】実施例1により得られた粘着シートを、ロ
ール状に巻き取った状態で、温度:23℃、湿度:65
%RHの条件で、10日間保管した後、実際のスクリー
ン印刷工程で、スクリーン印刷版の裏側に貼り付けたと
ころ、ペーストの除去性は良好であった。
【0035】実施例2 厚さ0.04mmのポリプロピレン/ポリエチレン(重
量比:90/10)ブレンドフィルム(基材)の片面
に、アクリル系粘着剤[ブチルアクリレート/アクリル
酸(重量比:96/4)の共重合体100重量部+テル
ペンフェノール系粘着付与剤7重量部+イソシアネート
系架橋剤15重量部]を、乾燥後の厚みが10μmとな
るように塗布し、乾燥して、粘着シートを作製した。こ
の粘着シートの使用前の粘着力、およびシート背面の算
術平均粗さ(Ra)を実施例1と同様にして測定したと
ころ、140cN/25mm、0.36μmであった。
【0036】また、実施例2により得られた粘着シート
を、実施例1と同様にして、ロール状に巻き取った状態
で、温度:23℃、湿度:65%RHの条件で、10日
間保管した後、実施例1と同様の実際のスクリーン印刷
工程で、スクリーン印刷版の裏側に貼り付けたところ、
ペーストの除去性は良好であった。
【0037】比較例1 坪量70g/m2のポリエチレンラミネート紙の片面
に、アクリル系粘着剤[ブチルアクリレート/アクリル
酸(重量比:96/4)の共重合体100重量部+イソ
シアネート系架橋剤15重量部]を、乾燥後の厚みが2
0μmとなるように塗布し、乾燥して、粘着シートを作
製した。この粘着シートの使用前の粘着力、およびシー
ト背面の算術平均粗さ(Ra)を実施例1と同様にして
測定したところ、100cN/25mm、0.74μm
であった。
【0038】また、比較例1により得られた粘着シート
を、実施例1と同様にして、ロール状に巻き取った状態
で、温度:23℃、湿度:65%RHの条件で、10日
間保管した後、実施例1と同様の実際のスクリーン印刷
工程で、スクリーン印刷版の裏側に貼り付けたところ、
ペーストの除去性が不十分であり、印刷不良(にじみ)
が発生した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C035 FD29 2C250 FA05 FB11 4J004 AA04 AA05 AA07 AA10 AB01 CA04 CA06 CC02 EA06 FA10

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材と、該基材の少なくとも片方の面に
    形成された粘着剤層とで構成されている溶剤含有物除去
    用粘着シートであって、シート背面の算術平均粗さ(R
    a)が0.5μm以下であることを特徴とする溶剤含有
    物除去用粘着シート。
  2. 【請求項2】 スクリーン印刷版の清浄用として用いら
    れる請求項1記載の溶剤含有物除去用粘着シート。
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