JP2002346852A - 組立治具 - Google Patents

組立治具

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JP2002346852A
JP2002346852A JP2001151025A JP2001151025A JP2002346852A JP 2002346852 A JP2002346852 A JP 2002346852A JP 2001151025 A JP2001151025 A JP 2001151025A JP 2001151025 A JP2001151025 A JP 2001151025A JP 2002346852 A JP2002346852 A JP 2002346852A
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Akira Oishi
昭 大石
Seiji Kamisaka
清二 上坂
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Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数種類の支持対象物に対してそれぞれ専用
の治具を用意しておく必要をなくし、設備費用の低廉
化、生産性の向上を図る。 【解決手段】 組立治具に、ベース台1、第1支持具
2、第2支持具3,4を備えさせる。ベース台1は、そ
の厚さ方向に貫通する取付孔11,11,…が多数箇所
に形成されている。第1支持具2は、ベース台1の取付
孔11に固定するためのボルトBが挿通される長孔23
と、支持対象物5に形成されている基準孔に挿通可能な
突起部材を備えている。第2支持具3,4は、ベース台
1の取付孔11に固定するためのボルトBが挿通される
長孔31,41と、この長孔31,41の長手方向両側
に位置する一対の上隅角部のうちの一方に形成された曲
面36,46と、他方に形成された段部35,45とを
備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば小型電気製
品のプリント基板やキャビネットやシャーシ等に対して
複数の部品等を組み付けたり貼り付けたりする際に使用
される組立治具に係る。特に、本発明は、組立治具の汎
用性を拡大するための対策に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、プリント基板上に複数の実装
部品を組み付けたり、キャビネットに対して印刷物を貼
り付けたり印刷を行ったりする場合、上記プリント基板
やキャビネット等を組立治具に支持させた状態で行うこ
とが知られている。例えば、特開平8−7397号公報
には、テープレコーダ装置用の組立治具に関し、この組
立治具上にギヤプレートを支持させた状態で、このギヤ
プレートに各種部品を組み付けることが開示されてい
る。
【0003】また、これまで、一般的には、一種類の支
持対象物(上記公報のものにあってはギヤプレート)に
対してそれを支持するための一種類の治具を作製してい
た。つまり、支持対象物に対して部品を組み付けるなど
して作製される2次加工品や完成品の形状に応じ、治具
を支持対象物に対してそれぞれ専用のものとして作製し
ていた。また、この種の治具は、商品の試作から量産に
至るまでの過程において商品設計変更の度に修正加工が
行われるのが一般的であった。
【0004】ところで、近年、家電製品などの商品はラ
イフサイクルの短縮化が進んでおり、それに伴って商品
の開発期間の短縮化や新製品の試作から量産に至までの
期間の短縮化が益々要求されつつある。更には、近年の
ユーザニーズの多様化に伴い、商品の仕様もそれに合わ
せたカスタマイズ化のためのバリエーションが要求され
てきている。例えば、商品の外観仕様やソフト仕様等を
変更することによってユーザニーズに迅速に対応する必
要が生じつつある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の要求に応えるた
めには、商品の生産部門において市場変化に迅速に対応
するため、上記治具の製作期間の短縮化や商品の設計変
更に迅速に対応する治具の提供が必要になる。また、治
具の種類を商品のバリエーション数に合わせて多数用意
しておくことも必要になる。
【0006】しかしながら、上述した如く、上記治具は
支持対象物に対して専用のものとして作製されているた
め、新たな支持対象物や設計変更された支持対象物を支
持する必要が生じた際には、その度にそれに対する専用
の治具を個別に作製したり、治具を個別に修正加工する
必要があり、設備費用の高騰を避けることができなかっ
た。
【0007】また、各種の支持対象物とそれに対する専
用の治具とを一対一の関係で管理しておく必要があり、
その管理が煩雑である。そればかりでなく、この管理を
怠った場合には、支持対象物の支持作業を行う際に、こ
の支持対象物に対して適用すべき治具を、複数の治具の
中から見つけ出さねばならないといった極めて煩雑な作
業を強いられることになってしまい、製品の組立作業時
間の長期化を招き、生産性の低下を引き起こしてしまう
可能性もある。
【0008】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、複数種類の支持対象
物に対してそれぞれ専用の治具を用意しておく必要をな
くし、設備費用の低廉化、生産性の向上を図ることにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】−発明の概要− 上記の目的を達成するために、本発明では、ベース台上
で支持対象物を支持するための複数種類の支持具を備え
させ、この支持具のベース台に対する固定位置を変化さ
せることによって複数種類の支持対象物に対応可能な組
立治具が得られるようにしている。
【0010】−解決手段− 具体的に、本発明は、支持対象物に対して所定の組み付
け部品の組み付け作業を行う際に、この支持対象物を支
持するための組立治具を前提とする。この組立治具に対
し、ベース台、第1支持具、第2支持具を備えさせる。
ベース台は、所定ピッチ間隔を存した複数箇所に取付孔
を有している。第1支持具は、ベース台の取付孔に対す
る固定用の締結具が挿通される長孔と、支持対象物に形
成されている孔に挿通可能な突起部とを備えている。第
2支持具は、略直方体状であって、ベース台の取付孔に
対する固定用の締結具が挿通される長孔を有すると共
に、この長孔の長手方向両側に位置する一対の上隅角部
のうち一方が曲面で形成され、他方が支持対象物を支持
するための段部に形成されている。そして、第1支持具
及び第2支持具の少なくとも一方をベース台上に上記締
結具を使用して固定することにより、支持対象物をベー
ス台上の所定位置で支持するようになっている。
【0011】この特定事項により、第1支持具や第2支
持具を、支持対象物の形状等に合わせて任意の位置でベ
ース台上に固定することによって、複数種類の支持対象
物に対して良好な支持状態を得ることができる。これに
より、汎用性の高い組立治具を提供することが可能にな
る。つまり、組立治具を各種の支持対象物に対して専用
のものとして作製しておく必要がなくなり、新たな支持
対象物や設計変更された支持対象物を支持する必要が生
じた際であっても、本発明の組立治具によって支持対象
物を支持することができる。
【0012】また、上記ベース台の取付孔は、ベース台
の厚さ方向に貫通した貫通孔により形成されている。こ
のため、ベース台は、その両面を各支持具の固定面とし
て使用することが可能である。つまり、ベース台の表面
に適用される支持対象物とは異なる種類の支持対象物を
支持可能となるようにベース台の裏面に各支持具を固定
しておけば、ベース台を反転させるのみで機種切り換え
を行うことができる。
【0013】また、第1支持具の突起部としては、複数
種類の支持対象物それぞれに形成されている孔に対応す
るように複数個が用意されている。そして、適用される
支持対象物に応じて突起部は交換可能となっている。こ
れによれば、第1支持具の汎用性を大幅に拡大すること
ができ、各種の支持対象物の支持を良好に行うことが可
能になる。
【0014】更に、第2支持具における長孔の長手方向
両側に位置する一対の上隅角部の形状を、適用される支
持対象物の形状に応じて成形するようにしたことで、各
種の支持対象物の個々に最適な形状の第2支持具を得る
ことができ、この第2支持具による支持対象物の支持を
良好に行うことが可能になる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0016】−組立治具の説明− 先ず、本形態に係る組立治具の構成について説明する。
図1は本組立治具のベース台1の平面図であり、図2は
このベース台1に対して各支持具2,3,4が取り付け
られて支持対象物5(図2に示すものはプリント基板)
を支持した状態を示す平面図である。このように、本組
立治具は、ベース台1及び複数種類の支持具2,3,4
を備えて構成されている。以下、各部材について説明す
る。
【0017】(ベース台1の説明)ベース台1は、上記
支持対象物5に対して部品を組み付けるなどして作製さ
れる2次加工品や完成品の形状に応じた所定の大きさを
有した矩形状の板材で構成されている。このベース台1
は金属製や樹脂製である。または、その他の材料で形成
してもよい。また、このベース台1は、その長さ方向及
び幅方向に亘って所定の等ピッチ間隔を存した複数箇所
に取付孔11,11,…が形成されている。これら取付
孔11,11,…はベース台1の厚さ方向に貫通する貫
通孔によって形成されている。この取付孔11,11,
…の加工は例えばタップ加工により行われており、内面
に雌ねじが形成されている。本形態に係るベース台1で
は、25行、14列の合計350箇所に取付孔11,1
1,…が形成されている。
【0018】(支持具の説明)上記支持具としては第1
支持具2と第2支持具3,4の2種類が備えられてい
る。以下、各支持具2,3,4について説明する。
【0019】図3は図2におけるIII-III線に沿った断
面図(第1支持具2による支持対象物5の支持状態を示
す断面図)、図4(a)は第1支持具2の平面図、図4
(b)は第1支持具2の側面図である。これらの図に示
すように、第1支持具2は、例えば金属製で直方体状の
本体部21と、この本体部21に対して着脱自在な突起
部材(本発明でいう突起部)22とにより構成されてい
る。これらの材料も金属以外に樹脂製その他の材料が適
用可能である。本体部21には、その長手方向(図3及
び図4における左右方向)を長径とする長孔23が上下
方向に貫通して形成されている。また、この長孔23の
短径方向の寸法は、この第1支持具2をベース台1上に
固定するための締結具としてのボルトBの頭部の径寸法
よりも小さく設定されている。このため、この長孔23
にベース台1の取付孔11が臨むように本第1支持具2
をベース台1上に載置させた状態で、この長孔23及び
取付孔11に亘ってボルトBを挿通し、このボルトBの
頭部を第1支持具2の上面に当接させた状態で取付孔1
1にねじ込むことによって第1支持具2をベース台1上
に固定できるようになっている。
【0020】また、上記突起部材22は、本体部21の
上面に取り付けられている。上記支持対象物5の外縁近
傍位置には位置決め用の基準孔51が貫通形成されてお
り、上記突起部材22は、この支持対象物5の基準孔5
1に挿通されることによって第1支持具2に対する支持
対象物5の位置を拘束するようになっている。具体的に
は、この突起部材22は、上記基準孔51の内径寸法よ
りも大径の円柱状の支持部24と、この支持部24の上
面に連続して形成され、上記基準孔51の内径寸法に略
一致した外径寸法を有する円柱状の挿通部25とを備え
ている。また、本体部21の上面に対する突起部材22
の取り付け構造は、例えば、本体部21の上面に小径の
ネジ孔を形成しておくと共に、突起部材22の下面にこ
のネジ孔にねじ込み可能なネジ部を形成しておき、この
ネジ部をネジ孔にねじ込むことにより得られる(これら
ネジ孔及びネジ部は図示省略)。
【0021】この突起部材22による支持対象物5の位
置決めは、支持対象物5に対して部品を組み付ける際に
その組付け位置を基準孔51の位置に基づいて設定する
場合や、支持対象物5に部品を組み付ける前に、この支
持対象物5をベース台1上に固定する際の位置決めを行
う場合などに適用される。
【0022】また、上記突起部材22は、複数種類の支
持対象物5に適用可能となるように、挿通部25の外径
寸法が異なる複数種類のものが用意されており、適用さ
れる支持対象物5の種類に応じて適切な挿通部25が選
択されて本体部21に取り付けられる。
【0023】次に、第2支持具3,4について説明す
る。この第2支持具3,4は支持対象物5の外縁(略矩
形状の支持対象物5の4辺)に当接されることにより、
この支持対象物5をベース台1上に位置決めするための
ものである。また、この第2支持具3,4は第1及び第
2の2タイプがある。先ず、第1タイプの第2支持具3
について説明する。図5は図2におけるV−V線に沿っ
た断面図(第2支持具3による支持対象物5の支持状態
を示す断面図)、図6(a)は第2支持具3の平面図、
図6(b)は図6(a)におけるB−B線に沿った断面
図である。これらの図に示すように、第2支持具3は、
例えば金属製で直方体状の部材で構成されている。この
第2支持具も樹脂その他の材料で形成してもよい。ま
た、この第2支持具3には、その長手方向(図5及び図
6における左右方向)を長径とする長孔31が上下方向
に貫通して形成されている。また、この長孔31の内側
面には段部32が形成されている。つまり、この長孔3
1の上側部分は比較的開口面積の大きい第1長孔33に
より形成され、長孔31の下側部分は比較的開口面積の
小さい第2長孔34により形成されている。そして、こ
の第1長孔33と第2長孔34との境界部分が段部32
として形成されている。また上記第1長孔33の短径方
向の寸法は、この第2支持具3をベース台1上に固定す
るためのボルトBの頭部の外径よりも大きく設定されて
いる一方、上記第2長孔34の短径方向の寸法は、この
ボルトBの頭部の外径よりも小さく設定されている。こ
のため、この長孔31にベース台1の取付孔11が臨む
ように本第2支持具3をベース台1上に載置させた状態
で、この長孔31及び取付孔11に亘ってボルトBを挿
通して、このボルトBの頭部を上記段部32に当接さ
せ、ボルトBを取付孔11にねじ込むことによって、こ
のボルトBが段部32をベース台1に向かって押圧し、
第2支持具3がベース台1上に固定できるようになって
いる。
【0024】また、この第2支持具3の上面の端縁(上
隅角部)のうち、上記長孔31の長手方向両側に位置す
るものの一方側(図5及び図6において左側)には段部
35が、他方側(図5及び図6において右側)には曲面
36がそれぞれ設けられている。この段部35は、図5
に示すように、上記支持対象物5の外縁を載置すること
によって、この支持対象物5をベース台1から浮かせた
状態で支持できるようにするためのものである。上記曲
面36は、図5に仮想線で示すように支持対象物5’の
側面に当接された際に、この第2支持具3のエッジ部分
(曲面36を設けない場合の角部)で支持対象物5の外
面を傷付けないようにするために形成されたものであ
る。
【0025】次に、第2タイプの第2支持具4について
説明する。図7は、この第2タイプの第2支持具4を示
す平面図である。この第2支持具4は2箇所に長孔4
1,41が形成されている。これら長孔41,41は互
いに平行となる位置に形成されている。また、各長孔4
1,41の形状は、上述した第1タイプの第2支持具3
に形成された長孔31と同様であるため、ここでの説明
は省略する。また、この第2タイプの第2支持具4にも
上述した第1タイプの第2支持具3と同様に、上面の端
縁(上隅角部)に段部45及び曲面46が形成されてい
る。
【0026】上述した2種類の第2支持具3,4は支持
対象物5の外縁形状に合わせて選択される。また、各支
持具2,3,4がベース台1上に固定された状態では、
上記第1支持具2に備えられている突起部材22の支持
部24の上面高さ位置と、第2支持具3,4の段部3
5,45の上面(支持対象物5が載置される面)高さ位
置とが一致するようになっている。つまり、これらの上
面によって支持対象物5を支持可能となっている(図3
及び図5参照)。
【0027】−組立作業の説明− 次に、上述の如く構成された組立治具を使用した組立作
業について説明する。先ず、ベース台1上に支持対象物
5を支持させる作業では、この支持対象物5をベース台
1上の略中央位置に載置する。この状態で、第1支持具
2の突起部材22の挿通部25を支持対象物5の基準孔
51に挿通させる。そして、第1支持具2の長孔23に
ベース台1の取付孔11が臨むように本第1支持具2を
ベース台1上に載置させ、この長孔23及び取付孔11
に亘ってボルトBを挿通し、このボルトBの頭部を第1
支持具2の上面に当接させた状態で取付孔11にねじ込
むことによって第1支持具2をベース台1上に仮固定す
る。この場合、上述した如く、ベース台1には多数の取
付孔11が形成されており、第1支持具2に形成されて
いる孔は長孔23であるので、ベース台1上の任意の位
置に第1支持具2を固定することが可能である。言い換
えると、支持対象物5を支持するのに最適な位置に第1
支持具2を固定することができる。
【0028】その後、第2支持具3,4をベース台1に
取り付けて、支持対象物5をベース台1上に位置決めす
る作業に移る。この作業では、先ず、支持対象物5の外
縁を第2支持具3,4の段部35,45に当接させて、
この支持対象物5をベース台1から浮かせた状態で支持
する。そして、この第2支持具3,4の長孔31,41
にベース台1の取付孔11が臨むように各支持具3,4
をベース台1上に位置させ、この長孔31,41及びベ
ース台1の取付孔11に亘ってボルトBを挿通して、こ
のボルトBの頭部を長孔31,41の段部32に当接さ
せ、ボルトBを取付孔11にねじ込むことによって、こ
のボルトBにより段部32をベース台1に向かって押圧
させて、第2支持具3,4をベース台1上に仮固定す
る。この際にも、第2支持具3,4に形成されている孔
は長孔31,41であるので、ベース台1上の任意の位
置に第2支持具3,4を固定することが可能である。言
い換えると、支持対象物5を支持するのに最適な位置に
第2支持具3,4を固定することができる。
【0029】このようにして各支持具2,3,4をベー
ス台1に仮固定した後、組立治具に対する支持対象物5
の着脱作業が円滑に行えるか(例えば、支持対象物5の
取り外し時に支持具2,3,4に引っ掛かってしまうよ
うなことはないか)を確認し、必要に応じて各支持具
2,3,4の固定位置を微調整する。その後、各支持具
2,3,4の長孔23,31,41に挿通されているボ
ルトBを締め込んで、各支持具2,3,4をベース台1
上の所定位置に強固に固定する。これにより、支持対象
物5の形状に応じた組立治具が完成したことになる。
【0030】この組立治具を使用して支持対象物5に各
種の部品を組み付ける作業では、先ず、未だ部品が組み
付けられていない支持対象物5を組立治具に載置し、こ
の組立治具上の位置を各支持具2,3,4により決定
し、その位置で支持する。その後、この支持対象物5に
対して各種の実装部品を組み付ける。
【0031】この組み付け作業の完了の後は、この完成
品を組立治具から取り外し、次の支持対象物5を、上述
と同様にして組立治具に載置して、各種実装部品の組み
付け作業を行う。このような作業を繰り返すことによ
り、支持対象物5に各種実装部品が組み付けられて成る
完成品が効率良く作製される。
【0032】−実施形態の効果− 以上説明したように、本形態では、ベース台1と、この
ベース台1に取付可能とされた複数種類の支持具2,
3,4とにより組立治具を構成し、ベース台1に対する
支持具2,3,4の取付位置を変更することによって複
数種類の支持対象物5に対してそれぞれを良好に支持す
ることができる。このため、汎用性の高い組立治具を提
供することが可能になる。つまり、組立治具を各種の支
持対象物に対して専用のものとして作製しておく必要が
なくなり、新たな支持対象物や設計変更された支持対象
物を支持する必要が生じた際であっても、本組立治具に
よって支持対象物を支持することができる。その結果、
新たな組立治具の作製や治具の修正加工を必要とするこ
とがなく、設備費用の低廉化を図ることができる。
【0033】また、従来では、各種の支持対象物とそれ
に対する専用の治具とを一対一の関係で管理しておく必
要があったが、本形態ではその必要がない。そのため、
支持対象物に対して適用すべき治具を、複数の治具の中
から見つけ出すといった作業が不要になり、作業性の向
上が図れて、製品の組立作業時間の短縮化及び生産性の
向上を図ることができる。
【0034】また、本形態におけるベース台1では、取
付孔11は貫通孔で形成されているため、その両面を使
用することが可能である。例えば、同じ組立作業におい
て機種切り換えが必要になった場合、そのベース台1の
裏面側に切り換え後の機種に適用できるように各種支持
具2,3,4を取り付けておけば、ベース台1を反転さ
せるのみで、この切り換え後の機種用の組立治具を得る
ことができる。つまり、従来では個別の2つの治具を交
互に使用するような状況であった場合において、本形態
ではベース台1を反転させるのみでよく、治具の設置ス
ペースの縮小化及び作業性の向上を図ることができる。
【0035】−変形例− 次に、組立治具によって支持される支持対象物5として
上記プリント基板に代えて小型電気製品のキャビネット
を適用した場合について説明する。図8は、ベース台1
上にキャビネット5を支持した状態を示す平面図であ
る。図9は、図8におけるIX矢視図である。また、本例
では、組立治具によってキャビネットを5支持し、この
キャビネット5の上面にスクリーン印刷を施したり、各
種部品を取り付けたりする場合に適用される。尚、本例
では支持具として第2支持具3,4のみを使用する。
【0036】図8及び図9に示すように、第2支持具
3,4の各側面のうち、上記曲面46が形成されている
側の側面をキャビネット5の側面に当接させるように、
各第2支持具3,4をベース台1上に固定することによ
り、キャビネット5をベース台1上の所定位置で支持す
るようにしている。
【0037】このように、第2支持具3,4の各側面の
うち、上記曲面46が形成されている側の側面をキャビ
ネット5の側面に当接させるようにしているため、第2
支持具3,4のエッジ部分によってキャビネット5の側
面が傷付いてしまうといったことはなくなり、キャビネ
ットの外観品質を良好に維持しながら、スクリーン印刷
や各種部品を取り付けが可能である。また、キャビネッ
ト5の側面のうち外観品質を維持する必要のない側面に
対しては、図8及び図9に符号4’を付した第2支持具
のように、曲面46が形成されていない側面をキャビネ
ット5の側面に当接させるようにしてもよい。
【0038】−その他の実施形態− 尚、上記各種支持具2,3,4の形状や長孔23,3
1,41の形成位置及び個数は、上述したものに限ら
ず、支持対象物5の形状等に合わせて変更可能である。
【0039】また、上記第2支持具3,4のみでは支持
対象物5を良好に固定できない場合には、別部品を取り
付けたり、支持対象物5の形状に合わせて成形、硬化で
きるパテ等の手段を取り付けるようにしてもよい。これ
により、支持対象物5の固定をより確実に行うことが可
能となる。
【0040】
【発明の効果】以上のように、本発明では、ベース台上
で支持対象物を支持するための複数種類の支持具を備え
させ、この支持具のベース台に対する固定位置を変化さ
せることによって複数種類の支持対象物に対応可能な組
立治具が得られるようにしている。また、ベース台に複
数の取付孔を形成し、各支持具に長孔を形成しているこ
とでベース台上の任意の位置に各支持具を固定すること
を可能にしている。このため、複数種類の支持対象物に
対してそれぞれを良好に支持することができ、汎用性の
高い組立治具を提供することが可能になる。その結果、
新たな支持対象物や設計変更された支持対象物を支持す
る必要が生じた際であっても、本組立治具によって支持
対象物を支持することができ、設備費用の低廉化を図る
ことができる。また、各種の支持対象物とそれに対する
専用の治具とを一対一の関係で管理しておく必要もなく
なるので、煩雑な管理が不要となると共に作業性の向上
が図れ、製品の組立作業時間の短縮化及び生産性の向上
を図ることができる。
【0041】また、特別な治具の設計が不要となるため
に、治具の設計費、作成費を削減することもできる。加
えて、不要となった治具については、ベース台と各支持
具とを解体することで、新たな治具を作製するための部
品としてこれらを使用することができ、保管、管理が容
易であるばかりでなく、これら部品が不動在庫になるこ
ともなくなる。
【0042】また、ベース台の取付孔をベース台の厚さ
方向に貫通した貫通孔により形成した場合には、ベース
台の両面を各支持具の固定面として使用することが可能
になる。このため、ベース台の裏面側に、表面に適用さ
れる支持対象物とは異なる種類の支持対象物を支持可能
となるように各支持具を固定しておけば、ベース台を反
転させるのみで機種切り換えを行うことができ、治具の
設置スペースの縮小化及び作業性の向上を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態におけるベース台の平面図である。
【図2】各支持具によってプリント基板を支持した状態
を示す平面図である。
【図3】図2におけるIII-III線に沿った断面図であ
る。
【図4】(a)は第1支持具の平面図であり、(b)は
第1支持具の側面図である。
【図5】図2におけるV−V線に沿った断面図である。
【図6】(a)は第1タイプの第2支持具の平面図であ
り、(b)は(a)におけるB−B線に沿った断面図で
ある。
【図7】第2タイプの第2支持具の平面図である。
【図8】変形例において各支持具によってキャビネット
を支持した状態を示す平面図である。
【図9】図8におけるIX矢視図である。
【符号の説明】
1 ベース台 11 取付孔 2 第1支持具 22 突起部材(突起部) 23,31,41 長孔 3,4 第2支持具 32,45 段部 36,46 曲面 5 支持対象物 51 基準孔

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持対象物に対して所定の組み付け部品
    の組み付け作業を行う際に、この支持対象物を支持する
    ための組立治具であって、 所定ピッチ間隔を存した複数箇所に取付孔を有するベー
    ス台と、 上記ベース台の取付孔に対する固定用の締結具が挿通さ
    れる長孔と、支持対象物に形成されている孔に挿通可能
    な突起部とを備えた第1支持具と、 略直方体状であって、上記ベース台の取付孔に対する固
    定用の締結具が挿通される長孔を有すると共に、この長
    孔の長手方向両側に位置する一対の上隅角部のうち一方
    は曲面で形成され、他方は支持対象物を支持するための
    段部に形成されている第2支持具とを備え、 上記第1支持具及び第2支持具の少なくとも一方をベー
    ス台上に上記締結具を使用して固定することにより、支
    持対象物をベース台上の所定位置で支持するよう構成さ
    れていることを特徴とする組立治具。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の組立治具において、 ベース台の取付孔は、ベース台の厚さ方向に貫通した貫
    通孔により形成されていることを特徴とする組立治具。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の組立治具におい
    て、 第1支持具の突起部は、複数種類の支持対象物それぞれ
    に形成されている孔に対応するように複数個が用意され
    ており、適用される支持対象物に応じて交換可能となっ
    ていることを特徴とする組立治具。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3記載の組立治具に
    おいて、 第2支持具における長孔の長手方向両側に位置する一対
    の上隅角部の形状は、適用される支持対象物の形状に応
    じて成形されていることを特徴とする組立治具。
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