JP2002343697A - 高分子材料層の加熱方法及び装置 - Google Patents

高分子材料層の加熱方法及び装置

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JP2002343697A
JP2002343697A JP2001141764A JP2001141764A JP2002343697A JP 2002343697 A JP2002343697 A JP 2002343697A JP 2001141764 A JP2001141764 A JP 2001141764A JP 2001141764 A JP2001141764 A JP 2001141764A JP 2002343697 A JP2002343697 A JP 2002343697A
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和博 梅木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板上に形成された厚みのある高分子材料層
のパターンを硬化させる。 【解決手段】 真空チャンバー2内に基板ホルダー4が
設けられ、基板ホルダー4は、表面側に高分子材料層パ
ターンが形成された透明ガラス基板6を、その高分子材
料層パターンが上向きになるように、基板6の周辺部で
保持する。真空チャンバー2の上部には、遠赤外線を照
射する遠赤外線ヒーター22が配置され、真空チャンバ
ー2の下部には、遠赤外線を照射する遠赤外線ヒーター
22と遠赤外線を照射する遠赤外線ランプ24とが配置
されている。それらのランプ22,24からの光は真空
チャンバー2の上面と下面の入射窓を介して入射し、高
分子材料層を硬化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板上に形成され
た高分子材料層をベーキング又は硬化させるために加熱
する方法とそれに使用する装置に関するものである。ベ
ーキングとは溶剤を蒸発・除去すること、硬化は架橋し
て硬化させることをいう。対象となる高分子材料層の一
例として、3次元構造の表面形状をもつ物品を製造する
方法において使用される感光性材料(以下、レジストと
いう)層、及びそのパターン化されたものを挙げること
ができる。そのレジストパターンは、目的の表面形状に
応じて基板上に3次元構造のものとして形成されたもの
であり、そのレジストパターンをその基板に彫り写すこ
とにより物品に目的とする3次元構造の表面形状を形成
するものである。対象となる高分子材料層として、レジ
スト層以外に、インク、接着剤、塗料、表面処理被膜等
を挙げることができる。
【0002】
【従来の技術】半導体装置を製造するプロセスでは、レ
ジストパターンをマスクにしてその下地の絶縁膜や導電
膜をエッチングしてパターン化しているが、そこで使用
されているレジスト層の厚さは、0.2〜0.5μm程度
である。そのプロセスでは、レジスト層の厚さが薄いた
め、ベーキング時の蒸発ムラや表面硬化層の発生は問題
とならなかった。このため、オーブンベークやホットプ
レートベークで十分であった。そして、表面硬化層を形
成する方法としてUV(紫外線)、DUV(遠紫外線)
ハードニング装置が提案されている。また、レジストは
鍍金の分野でも使用されるが、鍍金用のレジストであっ
ても5μm程度が最大厚さである。そこでは、鍍金の際
のブロック層として使用されるので、レジスト層に求め
られる特性としては所望の鍍金厚さが得られる程度の厚
さであれば良く、レジスト層内部の均質性や表面硬化層
の状態は問題ではなかった。
【0003】つまり、従来のベーク方法はオーブンやホ
ットプレートによるベークが主流であり、厚膜レジスト
をベークする必要がなかった。従って、従来技術を持っ
て厚いレジスト層の溶剤成分を均質に蒸発除去するに
は、ゆっくりした速度でベーキングを行なえばよいが、
かなり時間がかかり生産性が悪くなる。また、溶剤成分
の蒸発は当然表面から生じるため、表面硬化層の生成が
避けられず、一度表面硬化層が生成すると内部溶剤の蒸
発を妨げる(壁の)働きをすることになり、プロセスの
妨害要因であった。
【0004】光学素子の屈折面や反射面に、球面や非球
面等に代表される特殊な面形状が使用されるようになっ
てきている。また近年は液晶表示素子や液晶プロジェク
ター等に関連して、マイクロレンズ等にも特殊な面形状
が求められている。
【0005】そこで屈折面や反射面を型成形や研磨によ
らずに形成する方法として、レジストパターンを形成
し、それを基板に転写する方法が提案されている(特開
平7−230159号公報、特表平8−504515号
公報を参照)。その方法では、光学基板の表面にフォト
レジスト(レジストの代表例)の層を形成し、このフォ
トレジスト層に対して2次元的な透過率分布を有する露
光用マスクを介して露光し、フォトレジストの現像によ
りフォトレジストの表面形状として凸面形状もしくは凹
面形状を得、しかる後にフォトレジストと光学基板とに
対して異方性エッチングを行ない、フォトレジストの表
面形状を光学基板に彫り写して転写することにより光学
基板の表面に所望の3次元構造の屈折面や反射面の形状
を得る。
【0006】フォトレジストの表面形状を光学基板に彫
り写して転写する際、異方性エッチングによってフォト
レジストと光学基板がともにエッチングされていく。フ
ォトレジストの表面形状を光学基板に転写するために
は、光学基板のエッチング速度とフォトレジストのエッ
チング速度に関して適当な選択比が必要になる。通常
は、光学基板に対してフォトレジストのエッチング速度
が大きいため、フォトレジストの耐エッチング性を高め
ることが必要になる。
【0007】また、異方性エッチングとしてRIE(反
応性イオンエッチング)やICP(誘導結合型プラズ
マ)ドライエッチングを使用すると、フォトレジストと
プラズマとの表面反応やプラズマ中のイオンの衝突によ
る反応によってフォトレジストが加熱される。そのた
め、もしフォトレジストの耐熱性が十分でない場合に
は、フォトレジストがフローし、フォトレジストパター
ンの形状が損なわれる。そのため、フォトレジストの耐
熱性を高めることも必要になる。
【0008】最近開発された高集積化、微細化に伴なう
高分解能ポジ型レジストは、ネガ型よりも耐熱性が低
い。また、最近開発されたg線(436nm)用レジス
トやi線(365nm)用レジストは耐熱温度が低い。
また、3次元表面を形成するプロセスでは、レジスト材
料について求められる特性として、耐熱性以外に耐プラ
ズマエッチング性がある。耐熱性と耐プラズマエッチン
グ性を高める方法として、ポストベークにおいて段階的
に温度を上げる方法があるが、十分な耐熱性、耐プラズ
マエッチング性が得られない。特に、レジストの厚さが
厚くなる程、溶媒成分の蒸発・除去が難しくなり、十分
な耐熱性、耐プラズマエッチング性が得られないし、加
熱プロセス中における形状変形良が大きくなる。
【0009】半導体プロセスでは、フォトレジストのU
V硬化プロセスが使用されている。UV硬化プロセスと
しては、表面側にフォトレジストが塗布された半導体ウ
エハを、減圧下で、ヒーター内蔵のウエハ処理台に載せ
てウエハの裏面側から加熱しながら、ウエハの表面側か
らフォトレジストに紫外線を照射することが行なわれて
いる(特許第2798792号公報参照)。
【0010】UV硬化で使用される紫外線の波長は、3
00nmよりも短い光照射が主流である。これは、ノボ
ラック樹脂と感光材が複合し架橋反応を起こすことでレ
ジストの耐熱性が向上すると考えられているからであ
る。
【0011】UV硬化方法を膜厚が3μm以上というよ
うな厚いレジストの硬化に適用すると、その表面に(条
件にもよるが、厚さが1μm強の)硬化層が生成され
る。レジスト層が薄い場合にはこの方法は有効である
が、3μm以上の場合には表面硬化層は内部溶剤成分の
蒸発・除去を妨げるブロッカーとして働き、厚レジスト
層を均質にベーキングしようとする工程の阻害要因とな
る。
【0012】また一般に、厚いレジスト層を均質にベー
キングする方法は提案されていない。別の見方をすれ
ば、レジスト層を利用しこれを厚膜状態で三次元構造に
製作しようとする試みは少ない。強いていえば、マイク
ロマシニング工法において溶剤成分を含まない紫外線硬
化材料(つまりUV接着剤)を厚膜に塗付し、特殊なレ
ーザー光で硬化させる3次元構造製作方法が報告されて
いるが、この場合は本件のような溶剤成分除去の必要が
ないためベーキング工程は問題とならない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ホットプレートやオー
ブンによるベーク方法を厚膜レジストのベークに使用す
ると、膜厚方向において均質な溶剤成分除去ができな
い。また、ベーキングに長時間を要し、生産性が悪い。
表面に硬化層が生成し、溶剤成分の蒸発を妨げる働きを
する。溶剤成分の蒸発・除去が不均質であると、加熱
による熱変形、発泡の発生、耐プラズマ性の低下や
不均質化、表面クラックの発生、レジストの割れ、
基板からの剥離(密着不良)など多くの問題が発生す
る。
【0014】基板を加熱する機構において基板が大気中
にある場合は、空気の対流、伝熱(基板と加熱治具との
接触)、放射の3つの伝達方法がある。加熱治具を真空
中に配置した場合は、加熱板と基板との隙間も真空にな
るため、空気の対流による熱の伝達がなくなってしま
い、加熱板から基板への熱の伝わり方は、伝導と放射の
みになってしまう。つまり加熱板から基板へ熱が伝わり
にくくなり、加熱板表面と基板の温度差が大きくなる。
このため、加熱板設定温度を高めに設定する必要があ
る。
【0015】また、上記の従来工法のUV硬化法では、
レジストは基板裏面(フォトレジストのない面)から加
熱される。つまり、レジスト内の溶剤の蒸発に寄与する
熱エネルギーは「レジスト下部から供給される」のに対
して、溶剤の揮発を助ける真空の環境は「レジスト表
面」から作用する。また、紫外線も同様に「レジスト表
面」から照射される。上記のUV硬化プロセスは半導体
プロセスで行なわれるものであり、本発明が対象にして
いるような、厚みのある3次元構造のレジストパターン
を硬化させるプロセスにそのまま適用しようとすれば、
次のような種々の問題が生じる。
【0016】レジスト内の気泡の発生と残留 ポジ型レジストは、紫外線照射時にN2ガスを放出す
る。これを完全に放出しきらない内にレジスト表面に硬
化層が形成されると、N2ガスが気泡のまま残ってしま
い、レジスト破裂の原因となる。これは、紫外線照射が
レジスト表面から行なわれて表面硬化層が形成され、N
2ガスが蒸発する経路が塞がれるためである。特に、レ
ジスト膜厚が厚くなるほどこの問題が顕著に現われる。
【0017】本発明が対象とする方法ではレジストが
厚くなるため、光が減衰し、基板表面(レジスト下部)
まで到達しにくい。特に、紫外線照射がレジスト表面か
ら行なわれると、表面層のみが硬化し、この硬化層が3
00nm以下の波長の光を強く吸収してレジスト内部へ
の光の浸透を妨げる。この表面硬化層の形成は、有機溶
媒成分の蒸発が表面で部分的に行なわれる場合、つまり
加熱のみによっても起こる。その結果、レジスト内部の
溶剤が十分に蒸発しなかったり、耐熱性が向上しなかっ
たり、処理時間が長くなったりするという問題が生じ
る。また、レジスト内部の耐熱性が所定の温度まで達し
ない状態で、十分に加熱するために加熱板の設定温度を
高くすると、レジストパターンが変形したり、皺が発生
したりする。
【0018】従来の方法では、基板裏面を加熱部材に
接触させて加熱するため、基板の裏面に傷が付くおそれ
がある。従来のように半導体ウエハの場合は問題がなく
ても、光学素子を形成する基板の場合には、透過特性に
影響がでてくる。それを避けるために、基板裏面と加熱
部材との間に隙間を設けると、今度は基板裏面と加熱部
材との温度差が大きくなるという問題が生じてくる。本
発明は、これらの問題を解決して基板上に形成された厚
みのある高分子材料層をベーキング又は硬化のために加
熱する方法と装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明では、基板表面に
形成された高分子材料層をベーキング又は硬化のため
に、前記基板及び高分子材料層に遠赤外線を照射する。
厚膜高分子材料層の加熱を遠赤外線で行なうことによ
り、高分子材料への均等な熱伝導で短時間でのベーキン
グ又は硬化を可能にするものである。ベーキングは、プ
リベーキング、ハードニング前ベーキング、ハードニン
グ後ベーキング及びポストベーキングを含む加工工程内
のあらゆるベーキングのうちの少なくとも1つを含んで
いる。基板表面に形成された高分子材料層は、パターン
化されていないものもパターン化されたものも含まれ
る。高分子材料層の一例はレジスト層であり、基板の表
面側に塗布されたそのものや、所望の形状に応じてパタ
ーニングされたものである。
【0020】レジスト層の場合、所望の表面形状を形成
すべき基板材料表面上に所定の厚さにレジストを塗布し
てレジスト層を形成し、目的の表面形状に対応して予め
別途の方法で設計されたマスクを使用しレジスト層にマ
スクパターンを露光する。基板としては各種基板、例え
ば透明ガラス基板、Si基板、またはGa−As基板等
を被加工基板とすることができる。代表的な例を述べる
と、これらの基板上にレジスト層を厚膜(20〜25μ
m)で塗布し、プリベークする。所望の形状に応じてマ
スクを通してレジスト層を露光する。所望の形状とは、
半導体のようにライン/スペ−スでもよいし、三次元構
造でもよい。またマイクロマシニング用の構造部品でも
よい。次いで、現像、リンスを実施する(必要に応じ
て、露光と現像の間にPEB(ポスト・エクスポジャー
・ベーク)する)。その後、必要に応じてレジストをU
Vハードニング法により前ベーキングを行なう(前ベー
キングは除くこともある)。すなわち、表面層を硬化さ
せて耐エッチング性と耐熱性を向上させるために紫外線
照射する。更に遠赤外線による本発明のポストベークを
行なう。このポストベークでは、好ましくは先ず大気中
又は減圧下で基板を加熱し、次いで、減圧下でその対象
とするレジスト層をベーキング及び硬化させうる波長域
の遠赤外線(好ましくは10〜1000μmの波長域)
を照射する。この遠赤外線の照射を基板の表面側から、
又は表面と裏面の両面側から行なう。
【0021】好ましい形態では、同時に基板裏面側から
ヒーター加熱も行なう。ヒーター加熱によって基板のプ
レ加熱を行ない、遠赤外線照射によって高分子材料層の
加熱をそれぞれ実現している。遠赤外線による加熱は、
時間の経過に伴ってその照射強度及び波長を変更するの
が好ましい。ヒーター加熱と遠赤外線照射を基板裏面か
ら行なうことによって、高分子材料層のベーキングと硬
化を高分子材料層加熱部位側(高分子材料層と基板面と
の界面)から行ない、表面硬化層の形成を防ぎ、遠赤外
線照射によって均一な加熱と高精度な温度制御を実現す
ることができる。
【0022】基板温度を上げて遠赤外線照射すると基板
加熱速度が速くなる。遠赤外線加熱すると遠赤外線は吸
収されずに多くの基板材料を透過し、直接高分子材料層
を加熱することができる。これによって、熱伝導率の低
いガラス材料や基板厚さの厚い場合の高分子材料層加熱
も良好に行なうことができる。また、基板上面(高分子
材料層表面側)からの加熱を同時に行なうことによっ
て,上下方向から加熱することが可能となり均質な溶剤
成分加熱が可能となる。
【0023】減圧下でベーキング及び硬化処理すると、
短時間で処理できる。これは、減圧下では蒸気圧が下が
るため水分や溶剤が蒸発され易くなり、ベーク及び硬化
速度が速くなるためである。さらに減圧状態は、全ての
界面に均一に作用するため、ベーク及び硬化処理が均質
にできる。
【0024】基板加熱方法として遠赤外線加熱を行なう
ことによって、真空中での熱伝導の不均一性や熱の伝わ
り難さ、再現性向上等を実現している。ベーク及び硬化
プロセスは、遠赤外線を照射しながら、基板温度を求め
られる耐熱温度まで上昇させることが重要である。ま
た、基板温度を上昇させる際の上昇勾配、遠赤外線の照
射強度、照射量、時間的タイミング、及び積算の遠赤外
線照射光量が重要となる。このように多くの要素がある
が、レジストのような高分子材料の種類、厚さ、処理法
などにより手法が異なってくる。すなわち、レジストを
構成する高分子材料の分子設計、官能基構造や分子量な
どに依存する。何故なら、高分子材料の耐熱性向上は、
加熱により架橋反応が進み、高分子材料が高分子化する
ためである。高分子材料が部分的に高分子化することを
防ぎながら,内部に含まれる溶剤成分を均一に蒸発除去
することが重要である。
【0025】この硬化方法を実現する本発明の硬化装置
は、表面側に高分子材料層が形成された基板をその高分
子材料層が上向きになるようにその基板の周辺部で保持
する基板保持機構と、その基板の上下方に配置され、高
分子材料層を加熱させうる波長域の遠赤外線を基板を通
してその高分子材料層に照射する遠赤外線照射機構と、
基板の下方に配置され基板を加熱するためのヒーター
と、前記基板及び前記基板保持機構を収容し、前記遠赤
外線照射機構からの遠赤外線及び前記基板加熱機構側か
らの遠赤外線を入射させる入射窓を有し排気機構を備え
て内部を減圧状態にする減圧容器とを備えている。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明で高分子材料層をベーキン
グ及び硬化させる遠赤外線は10μmから1000μm
の波長をもつものが好ましい。そのような波長をもつ光
源としては、遠赤外線ヒーター、遠赤外線レーザー、セ
ラミック板付きヒーター、半導体レーザー、光パラメト
リック発振器やラマンレーザーなどを使用することがで
きる。
【0027】遠赤外線光源の一般的で好ましい一例は、
遠赤外線ヒーターである。この遠赤外線を使用すること
により、基板と接する高分子材料部分から加熱を行ない
高分子材料層の厚さに関わらず均質な溶剤成分加熱が可
能となる。これは、ベーク・硬化速度、高分子材料硬化
層の厚み、溶剤成分(蒸発温度、分子量、蒸発速度、蒸
気圧、蒸発速度など)や耐熱性は高分子材料の種類によ
って異なるためである。
【0028】基板の上方と下方の両方から遠赤外線を照
射する場合、その上下の遠赤外線は同時に照射してもよ
く、フィルターにより選択して波長を変更させて順次照
射させても良い。順次照射する場合は、初めに長波長側
の遠赤外線を照射し、その後、短波長側の遠赤外線を照
射するようにするのが好ましい。これにより、ベーキン
グの硬化速度をより速めることと均質性を高めることが
できる。
【0029】対象となる高分子材料に応じて照射する遠
赤外線の波長を使い分けるとともに、照射のタイミング
を使い分けることが好ましい。これは、基板温度よりも
遠赤外線照射強度と照射時間、あるいはこれらの積(照
射強度×照射時間)である照射エネルギーが支配的で、
温度を上昇させながらプログラムに従って,時分割しな
がら分割して遠赤外線を照射した方が、安定して、均質
な溶剤成分の除去が行なわれ、かつ硬化速度が大きくな
るためである。
【0030】遠赤外線の照射は、初めに照射強度を弱く
しておき、その後照射強度を強くすることが好ましい。
高分子材料層が厚い場合、最初から強い遠赤外線を照射
すると発泡し、泡がそのまま高分子材料層中に残存した
り破裂を生じたりし、高分子材料パターンを損なうこと
になる。これを防ぐためには、最初に弱い遠赤外線強度
で数秒から30秒程度照射し、発泡の原因となるガス放
出を行なうのがよい。
【0031】また、基板材料の熱容量が大きい場合には
基板を予め加熱するために別に用意したヒーターで加熱
する事も有効である。こうすることで、基板温度と高分
子材料との温度差を無くし,密着不良や発泡を防ぐこと
ができる。
【0032】本発明の加熱装置の特徴は、基板保持機構
は基板周辺部で基板を保持し、基板裏面側には遠赤外線
照射装置と基板加熱用のヒーターをともに配置している
点にあるが、遠赤外線照射装置とヒーターは平行に設置
し、かつ互いに干渉しないように配置するのが好まし
い。又は図4に示すような2つのチャンバーを有する加
熱装置で行なうのが好ましい。更には、照度が均一とな
るように補助反射板を設置するとともに、基板を回転さ
せる機構があることが好ましい。
【0033】遠赤外線照射とヒーターの使用時期及び真
空減圧条件の設定は,実施例及び図5に示すようにヒー
ターを初めに作動させ基板を加熱した後、遠赤外線を照
射し高分子材料層が所定の温度に達した後に、真空減圧
することが好ましい。また遠赤外線照射は,溶剤成分の
蒸発状況をモニタリングしながら時分割し、数回に分け
て照射し高分子材料層の内部温度を維持して徐々に温度
を上昇させながら溶剤成分を蒸発させる。最終的な到達
温度は、高分子材料によって異なる。更に、真空減圧
は、実施例に示すように溶剤成分の蒸発を管理しながら
適切な真空度を維持することが望ましい。
【0034】
【実施例】図1に本発明の硬化装置の一実施例を示す。
2は減圧容器の真空チャンバーであり、その内部に基板
保持機構の基板ホルダー4が設けられている。基板ホル
ダー4は、表面側に高分子材料層パターンが形成された
透明ガラス基板6を、その高分子材料層パターンが上向
きになるように、基板6の周辺部で保持する。
【0035】真空チャンバー2はその上下面が合成石英
板の入射窓になっている。下側の入射窓を介して高分子
材料層をベーキング・硬化させる加熱用ヒーターとして
の遠赤外線と、高分子材料層を加熱するための遠赤外線
とが真空チャンバー2内に入射し、透明ガラス基板6を
経てその表面に形成された高分子材料層パターンに照射
される。上側の入射窓を介して高分子材料層をベーキン
グ・硬化させるための遠赤外線が真空チャンバー2内に
入射し、高分子材料層パターンに照射される。真空チャ
ンバー2には、その内部を減圧状態にするために、排気
速度を制御するための圧力制御機構(バルブ)8を介し
て真空ポンプ10が設けられている。
【0036】真空チャンバー2にはさらに、真空チャン
バー2をリーク(真空解除)する際に導入する窒素を供
給する窒素供給機構12と、真空チャンバー2からその
窒素を排出するベント14とが設けられている。
【0037】真空チャンバー2の側面には、基板6を基
板ホルダー4に載置したり基板ホルダー4から取り出し
たりする際に真空チャンバー2内の真空を破壊すること
なく作業を継続できるようにするために、ロードロック
室16が設けられている。18はベーク・硬化処理前後
の基板6を収容する基板キャリアであり、搬送ロボット
20により基板キャリア18とロードロック室16との
間で基板の授受がなされる。
【0038】真空チャンバー2の上部と下部には照明装
置が配置されており、その照明装置は入射窓を介して遠
赤外線を照射する上下の遠赤外線照射ヒーター22と、
下側から基板加熱する赤外線ランプ24とを備えてい
る。26は遠赤外線ヒーター22の電源である。ヒータ
ー22と遠赤外線ランプ24には、図示していないが、
シャッター、フィルター、照射強度均一化のための補助
反射板が設置されている。
【0039】30は各部に必要な電源を供給する電源装
置である。破線で囲まれた外枠はこの硬化装置全体を意
味しており、32はその硬化装置全体のクリーン度を制
御するための空調制御装置である。遠赤外線照射ヒータ
ー22としては、工業用(1000W)のものを上下に
合計2灯用いた。照射強度は、照射距離を変更すること
によって照度を可変にできる。遠赤外線照射ヒーターを
用いることによって基板裏面キズが生じなくなった。そ
して、接触型ヒーターを用いる場合のように基板とヒー
ターとの間のギャップの設け方によって基板温度に差が
生じるということもない。
【0040】(実施例1)実施例として、図2に示され
る大口径マイクロレンズを製作した。このレンズは、L
D発光光をコリメートするためのマイクロレンズであ
り、中心波長:1480nm、WD(ワーキングディス
タンス、すなわちLD(レーザーダイオード)とマイク
ロレンズとの距離):0.4mm、マイクロレンズと第
2レンズとの距離:9.5mm、基板材料:S−NPH
2、基板厚さ:1.1mm、レンズ有効径は第1面側
(非球面シリンダー形状):370μm、第2面側(非
球面トロイダル形状):496μm、焦点距離(第1
面):f(Y方向)=0.489(mm)、f(X方
向)=0.994(mm)、開口数(第1面):NA
(Y方向)=0.390、NA(X方向)=0.251の
マイクロレンズを製作した。
【0041】本実施例のマイクロレンズの場合には単位
セル形状を2μm×2μmの正方形、ドット形状を円形
状(同心円状に面積を増加させる方法)、ドット配置を
中心配置として濃度分布マスクを製作した。最後に記載
するが、レジスト最終厚さ:21.5μm、エッチング
加工時選択比:1.68の条件で加工するに必要な形状
(目的の形状を1/αに縮小した形状、αはエッチング
時の選択比)を濃度分布マスク工法で実現するように、
感度曲線から濃度分布マスクを設計した。
【0042】次に、上記マスクを使用して製作するマイ
クロレンズの例を述べる。S−NPH2ガラス基板を用
意し、この基板上にTGMR−950レジスト(東京応
化社の製品)を約25.0μmの厚さに塗布した。塗付
条件は、300rpm(膜厚を均一にするための最終回
転数は、1500rpm)である。次に、本発明の真空
遠赤外線照射装置を用いてプリベークを行なった。プリ
ベークは、基板を本装置に設置し、1気圧、25℃から
始めた。スタートと同時に遠赤外線照射を開始した。ま
た、同時に真空引きを開始した。スタート後、7分で真
空度0.1Torr、基板温度80℃に達した。その
後、0.1Torrの真空度を維持したまま、遠赤外線
を照射した。スタート後13分で基板温度90℃、真空
度0.1Torrに設定した。この状態を更に7分間継
続した。スタート後のトータル時間は20分である。こ
の時点で、遠赤外線照射を終了した。このようにトータ
ル20分処理した後、窒素を導入して真空を解除した。
同時に基板温度は低下した。基板が十分に冷却された状
態で装置から取り出した。この基板を1/5ステッパー
で露光した。露光条件は、デフォーカス:0μm、照射
量:390mW×6.4秒(照度:2500mJ)であ
る。
【0043】この条件で露光後、PEBは実施しなかっ
た。その後、現像とリンスを施してレジストパターンを
形成した。この時のレジスト高さは、21.5μmであ
った(現像、リンスによって3.5μm減少(目減り)
した)。更に、レジスト表面硬化前処理として、図1の
ベーキング装置を用いて大気圧下で、90℃で30分間
ベーキングを行なった。
【0044】この操作によって、レジストの耐プラズマ
エッチング性と耐熱性が向上し、次工程での加工に耐え
られるようになる。更に、図1に示した減圧・遠赤外線
照射装置にてヒーターと遠赤外線照射機を使用してポス
トベークを行なった。このポストベークでは、25℃か
ら160℃に徐々に温度を上昇させた。この間90℃に
到達した時点で、減圧を開始した。基板温度が160℃
に到達した時点で減圧を終了させ、徐々に窒素を導入し
ながら大気圧まで加圧し、大気圧に戻った時点から、積
算して維持時間が120分間になるまで保持した。本実
施例の遠赤外線照射のベーキング・硬化条件は、自動搬
送装置で基板6を搬入した後に、遠赤外線照射または真
空引き用のバルブ8を開け真空引きを始める。
【0045】以下に一般的な装置の稼動状態を示す。真
空装置自体では、60秒で1Torrまで粗引きする。
(但し、通常、基板上にレジスト(溶剤成分を多量に含
んでいる)が目的の厚さだけ塗付されているので真空引
きをはじめても到達圧力と時間はそれぞれ異なってい
る。)その後、ドライポンプにて0.95Torrに維
持する。通常、基板加熱は、真空引きが開始されると同
時に赤外線ランプ24から赤外線を照射し、基板加熱を
開始する。60秒以内に55℃まで上昇させこれを維持
する。その後、遠赤外線照射ヒーター22から遠赤外線
を照射し、ゆっくりとレジストを加熱しながらベーキン
グを行なう。次いで、温度を維持したままで、遠赤外線
を照射しつづけ、レジストを硬化させる。勿論、ベーキ
ング・硬化時間や真空引きのタイミングはレジストの種
類、厚さ、基板の熱伝導率、ベーキング・硬化の目的に
よって大きく異なることはいうまでもない。
【0046】ベーキング・硬化は、その条件を予め実験
で求めてコンピュータに入力しておき、外部からコンピ
ュータ制御する。硬化処理後、レジストの形状を測定す
ると硬化処理前と全く変化はなかった。ポストベーキン
グ(硬化)工程を経た基板6をICPドライエッチング
装置にセットし、真空度1.5×10-3Torrで、反
応ガスをCHF3:5.0〜10.0sccm、BCL3
1.0sccm、Ar:0.5sccmで流し、基板バイ
アス電力:1KW、上部電極電力:1.25KW、基板
冷却温度:−20℃の条件下でドライエッチングを行な
った。またこの時、基板バイアス電力と上部電極電力を
経時的に変化させ、時間変化とともに選択比が大きくな
るように変更しながらエッチングを行なった。基板の平
均エッチング速度は0.55μm/分、平均の選択比は
1.68であった。エッチング後のレンズ高さは36.0
1μmであった。実際のエッチンング時間は65.5分
を要した。
【0047】本実施例では、第一面と第二面のレンズ形
状が異なっている。このためそれぞれに応じた濃度分布
マスクを準備したが、レンズ高さはほぼ同一であるため
第一面と第二面のレンズ製作のプロセスは、全く同一に
行なった。その結果、本実施例で製作した両凸マイクロ
レンズで結合された光は、第二レンズ表面上では、光の
結合効率94.8%が得られた。
【0048】(実施例2)第2の実施例として図3に示
される大口径マイクロレンズを製作した。本実施例では
「LD発光光を集光するためのマイクロレンズ」とし
て、中心波長:850nm、WD(ワーキングディスタ
ンス、すなわちLDとマイクロレンズとの距離):0.
15mm、マイクロレンズとファイバーとの距離:0.
3mm、基板材料:S−NPH2、基板厚さ:1.0m
m、レンズ有効径は第1面側(非球面形状):200μ
m、レンズ有効径は第2面側(球面):200μm、焦
点距離(第1面):f=0.15(mm)、焦点距離
(第2面):f=0.30(mm)、開口数(第1
面):NA=0.3、開口数(第2面):NA=0.16
のマイクロレンズを製作した。
【0049】本実施例のマイクロレンズの場合には単位
セル形状を2μm×2μmの正方形、ドット形状を円形
状(同心円状に面積を増加させる方法)、ドット配置を
中心配置として濃度分布マスクを製作した。最後に記載
するが、レジスト最終厚さ:21.5μm、エッチング
加工時選択比:αの条件で加工するに必要な形状(目的
の形状を1/αに縮小した形状、αはエッチング時の選
択比)を濃度分布マスク工法で実現するように、感度曲
線から濃度分布マスクを設計した。
【0050】濃度分布マスク設計においては、現像後の
レジスト高さは第1,2面ではほぼ同じに設計してい
る。目的高さが異なるため当然のことながら、第1,2
面で選択比が異なっている。従って濃度分布マスクの設
計は異なっている。このため、使用する感度曲線は同じ
であるが、具体的には斜面の勾配や縮小倍率などが異な
っている。
【0051】次に、上記マスクを使用して製作するマイ
クロレンズの例を述べる。S−NPH2ガラス基板を用
意し、この基板上に前記のTGMR−950レジスト
(東京応化社の製品)を約25.0μmの厚さに塗布し
た。塗付条件は、300rpm(膜厚を均一にするため
の最終回転数は、1500rpm)である。次に、図1
に示した減圧・遠赤外線加熱装置を用いて、ヒーター加
熱によって60℃で5分間加熱させた後、真空減圧をは
じめる。ついで、遠赤外線を照射して90℃まで徐々に
温度を上昇させる。その間真空引きを行ない0.1To
rrまで徐々に減圧する。(0.1Torrを積算で1
5分間維持する:合計20分)。減圧開始から、遠赤外
線を上下とも500Wで15分間照射する。
【0052】この基板を1/5ステッパーで露光した。
露光条件は、デフォーカス:0μm、照射量:390m
W×6.4秒(照度:2500mJ)である。この条件
で露光後、PEBは実施しなかった。その後、現像とリ
ンスを施してレジストパターンを形成した。この時のレ
ジスト高さは、21.5μmであった(現像、リンスに
よって3.5μm減少した)。更に、レジスト表面硬化
前処理として本件ベーキング装置で大気圧下で、85℃
×20分間ベーキングを行なった。
【0053】更に、図1に示した減圧・遠赤外線照射装
置にてヒーターと遠赤外線照射機を使用して25℃から
160℃に徐々に温度を上昇させた。この間90℃に到
達した時点で、減圧を開始する。基板温度が160℃に
到達した時点で減圧を終了させ、徐々に窒素を導入しな
がら大気圧まで加圧する。大気圧に戻った時点から、積
算して維持時間が60分間になるまで保持してポストベ
ークする。実施例1と異なり、プリベーキングを真空減
圧条件下で実施してあるので、160℃での積算保持時
間は短くてよい。
【0054】ポストベーキング(硬化)工程を経た基板
6をICPドライエッチング装置にセットし、真空度
1.5×10-3Torrで、反応ガスをCHF3:5.0
〜10.0sccm、BCL3:1.0sccm、Ar:
0.5sccmで流し、基板バイアス電力:1KW、上
部電極電力:1.25KW、基板冷却温度:−20℃の
条件下でドライエッチングを行なった。またこの時、基
板バイアス電力と上部電極電力を経時的に変化させ、時
間変化とともに選択比が大きくなるように変更しながら
エッチングを行なった。基板の平均エッチング速度は
0.55μm/分、平均の選択比は第1面では、1.4
0、第2面では1.24であった。エッチング後のレン
ズ高さは第1面では、30.0μm、第2面では26.7
μmであった。実際のエッチンング時間は第1面では5
6分、第2面では50分を要した。
【0055】本実施例では、第一面と第二面のレンズ形
状が同じである。しかしレンズ高さが異なっている。こ
のためそれぞれに応じた濃度分布マスクを準備したが、
現像リンス後のレンズ高さはほぼ同一であるため第一面
と第二面のレンズ製作のプロセスは、全く同一に行なっ
た。その後のエッチングの選択比を変更して目的形状を
得ることに成功した。その結果、本実施例で製作した両
凸マイクロレンズで結合された光は、光ファイバー端面
上では、光の結合効率85%が得られた。
【0056】図1の硬化装置は、真空チャンバーを1つ
備えたものであるが、量産用にするために、真空チャン
バーを2つ備えたものに改良した硬化装置を図4に示
す。41と42は共に減圧容器の真空チャンバーであ
り、それぞれの内部に基板46を保持し、遠赤外線を照
射して高分子材料を硬化させるようになっている。一方
の真空チャンバー41は中央部に基板40を保持する基
板受け治具47が設けられている。基板受け治具47は
基板46の周囲を保持し、上下両方向から遠赤外線照射
が可能になっている。中央部に保持された基板46の上
方と下方にそれぞれ遠赤外線照射装置44,44が配置
され、基板46が配置される空間との間がそれぞれ合成
石英板の入射窓41a,41aで隔てられている。遠赤
外線はその入射窓41a,41aを透過して基板46の
高分子材料に照射される。
【0057】他方の真空チャンバー42には、中央部に
基板46を載置して保持し、かつ基板46を加熱する加
熱装置45が配置されている。加熱装置45は赤外線加
熱又はヒーター加熱の加熱装置である。加熱装置45上
に設置された基板46の上方には、合成石英板の入射窓
42aを介して遠赤外線照射装置44が設けられてい
る。この真空チャンバー42においても、遠赤外線が入
射窓42を介して基板46上の高分子材料層に照射され
る。
【0058】2つの真空チャンバー41,42の間に
は、それらをつなぐ搬送室40が配置されており、それ
ぞれの真空チャンバー41,42とはゲートバルブ4
9,49を介して開閉可能に接続されている。搬送室4
0内には搬送用ロボットである自動搬送機43が設けら
れており、そのハンド50により基板46を把持して真
空チャンバー41,42内に設置したり、取り出したり
できるようになっている。真空チャンバー41,42及
び搬送室40はその内部を減圧状態にするためにそれぞ
れ排気口48を備え、それぞれ排気速度を制御するため
の圧力制御機構(バルブ)(図示略)を介して真空ポンプ
に接続されている。
【0059】真空チャンバー41,42にはさらに、真
空チャンバー41,42をリークする際に導入する窒素
を供給する窒素供給機構(図示略)と、真空チャンバー
41,42からその窒素を排出するベントとがそれぞれ
設けられている。各遠赤外線照射装置44には、図示し
ていないが、シャッター、フィルター、照射強度均一化
のための補助反射板が設置されている。各遠赤外線照射
装置44としては、工業用(1000W)のものを用い
た。照射強度は、照射距離を変更することによって照度
を可変にできる。
【0060】図4の硬化装置の動作を説明すると、図示
していない基板キャリア(基板を25枚収容することが
できる)から搬送室40内の自動搬送機43に基板46
を自動で搬送する。搬送室40に搬送された基板46
は、まず真空チャンバー42内の基板加熱装置45上に
載置される。次いで、基板加熱装置45により基板46
が加熱される。このとき、ゲートバルブ49は閉じられ
ており、必要に応じて真空チャンバー42内が真空引き
される。この間に搬送室40も真空チャンバー41も共
に真空引きされる。
【0061】真空チャンバー42での加熱終了後、ゲー
トバルブ49が開けられ、加熱された基板46が自動搬
送機43によって真空チャンバー41の基板受け治具4
7上に移送される。その後、真空チャンバー41のゲー
トバルブ49が閉じられ、真空チャンバー41内が真空
引きされた状態で、基板46の上下から遠赤外線照射装
置44により遠赤外線が照射されて高分子材料が硬化す
る。所定の処理の終了後、基板46が搬送室40に戻さ
れ、真空がリークされて基板46が取り出される。この
硬化装置では、入射窓が汚れることがなくなり、真空容
器内が汚れなくなったため、メンテナンス時間が少なく
なった。
【0062】図5は図4のこの硬化装置における処理の
一例を示したものである。,,はそれぞれ真空引
きの例を示している。これらの条件は、レジストの厚さ
や、感度、工程(プリベークであるかポストベークであ
るか)によって異なり、それぞれに適当な条件を設定す
る。図5中の符号A〜Fは基板46の温度を表してい
る。が代表的な例であるので、この場合について説明
する。
【0063】基板46を真空チャンバー42に搬入し、
基板加熱装置45による基板加熱を始める。基板温度が
一定温度、例えば80℃に達した時点(B)で真空チャ
ンバー42内を真空排気し、真空チャンバー42内の遠
赤外照射装置44により遠赤外の照射を始める。このと
き、同時に搬送室40も他方の真空チャンバー41も同
じ真空度になるように真空排気が行なわれている。一定
時間の加熱と遠赤外線照射を経て(C)に達した時点
で、自動搬送機43により基板46を真空チャンバー4
2から真空チャンバー41へ搬送する。真空チャンバー
41では、上下の遠赤外線照射装置44、44により、
遠赤外線照射を行なう。真空引きを継続し、基板温度が
(D)点まで達した後、遠赤外線照射量を制御し、基板
温度を(D)点の一定温度で維持する。この温度で、所
定の時間保持した後、遠赤外線照射を終了する。その
後、真空チャンバー41内に窒素を導入して大気圧に戻
し、自動搬送機43により基板46を基板キャリアに搬
出する。
【0064】
【発明の効果】本発明の加熱方法では、従来のホットプ
レート及びオーブンによるベーク方法を遠赤外線による
ベークに変更したので、ベーク性に優れている。また、
オーブンやホットプレートに比べ短時間の処理が可能で
ある。そして、短時間のベークでありながら耐エッチン
グ性は更に良好となる。本発明の加熱方法は、ソフトベ
ーク・ハードベークに関わらず、ベーク全般に使用が可
能である。本発明の遠赤外線照射によるベーキング・硬
化方法と紫外線硬化装置を用いると、下記の効果が得ら
れ色々の問題が解決できた。 遠赤外線照射により高分子材料層の裏面側から加熱す
るため、基板内温度分布の制御が可能となり、レジスト
内の気泡の発生と残留を抑えることができた。 基板内の温度分布が小さくなった。レジストのベーキ
ングと硬化が基板側から可能となり、発泡、熱変形、皺
発生がなくなり、熱によりレジストが熱変形することが
なくなった。 レジスト厚さ20μm以上の場合も完全硬化できた。
このように、レジストが厚くても、耐熱性が不十分であ
ることがなくなった 遠赤外線照射及びヒーター加熱を高分子材料のある側
と反対側から行なうことによって、溶剤及びレジスト自
体の蒸発によって、レジストを均一に加熱でき、ベーキ
ング・加熱速度が大幅に向上した。 レジストの種類に応じた硬化条件が設定でき、多くの
レジストのベーキング・硬化が可能となり、レジストの
種類によらず硬化効果が出せるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の硬化装置の一実施例を示す概略構成図
である。
【図2】本発明の加熱方法を使用して製作される大口径
マイクロレンズを示す正面図である。
【図3】本発明の加熱方法を使用して製作される他の大
口径マイクロレンズを示す正面図である。
【図4】他の実施例を示す概略構成図である。
【図5】図4の実施例における処理の一例を示すタイム
チャートである。
【符号の説明】
2,41,42 真空チャンバー 4 基板ホルダー 6,46 基板 10 真空ポンプ 22 遠赤外線ヒーター 24 ヒーター 40 搬送室 43 自動搬送機 44 遠赤外線照射装置 45 基板加熱装置
フロントページの続き Fターム(参考) 2H096 AA25 DA01 FA01 GB02 HA01 JA02 JA03 JA04 5F046 KA02 KA04 KA07 KA10

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板表面に形成された高分子材料層をベ
    ーキング又は硬化のための加熱方法において、 前記基板及び高分子材料層に遠赤外線を照射することを
    特徴とする加熱方法。
  2. 【請求項2】 前記遠赤外線照射時における前記被加工
    基板のまわりの圧力条件、照射時間、遠赤外線照射方
    向、照射積算エネルギー、照射タイミングを組み合わせ
    る請求項1に記載の加熱方法。
  3. 【請求項3】 前記ベーキングは、プリベーキング、ハ
    ードニング前ベーキング、ハードニング後ベーキング及
    びポストベーキングを含む加工工程内のあらゆるベーキ
    ングのうちの少なくとも1つを含み、それぞれ必要に応
    じてベーキング条件を設定する請求項1又は2に記載の
    加熱方法。
  4. 【請求項4】 前記基板は被加工基板で、前記高分子材
    料層は感光性材料層であり、その感光性材料層は前記基
    板表面に塗布されてパターン化されていないもの、又は
    さらに所望の形状にパターニングされたものである請求
    項1から3のいずれかに記載の加熱方法。
  5. 【請求項5】 前記遠赤外線は10μmから1000μ
    mの波長をもつものである請求項1から4のいずれか記
    載の加熱方法。
  6. 【請求項6】 前記圧力条件は750Torr以下1T
    orr以上の減圧下である請求項2から5のいずれかに
    記載の加熱方法。
  7. 【請求項7】 初めに前記基板を加熱ヒーター又は赤外
    線ヒーターにて加熱し、その後遠赤外線を照射する請求
    項2から6のいずれかに記載の加熱方法。
  8. 【請求項8】 前記遠赤外線は、初めに照射強度を弱く
    しておき、その後照射強度を強くする請求項2から7の
    いずれかに記載の加熱方法。
  9. 【請求項9】 前記遠赤外線の照射は、高分子材料中に
    含まれる溶剤成分の除去速度又は除去量に応じて、照射
    のタイミング、回数及び積算照射量を設定する請求項2
    から8のいずれかに記載の加熱方法。
  10. 【請求項10】 前記高分子材料層は厚さが3μm以上
    である請求項1から9のいずれかに記載の加熱方法。
  11. 【請求項11】 前記高分子材料層は前記基板よりも熱
    伝導率の高い物質の層を介して前記基板表面に形成され
    ている請求項1から10のいずれかに記載の加熱方法。
  12. 【請求項12】 前記遠赤外線照射方向は、前記基板の
    表面側と裏面側の両方向を含んでいる請求項2から11
    のいずれかに記載の加熱方法。
  13. 【請求項13】 表面に高分子材料層が形成された基板
    を前記高分子材料層が上向きになるようにその基板の周
    辺部で保持する基板保持機構と、 前記基板の上方及び下方に配置され、前記高分子材料層
    を加熱させうる波長域の遠赤外線を前記基板上面側と前
    記基板を通して下面側の両側から前記高分子材料層に照
    射する遠赤外線照射機構と、 前記基板の下方に配置され、前記基板を介して前記高分
    子材料層をヒーター加熱するための基板加熱機構と、 前記基板及び前記基板保持機構を収容し、前記遠赤外線
    照射機構からの遠赤外線を入射させる入射窓を有し、排
    気機構を備えて内部を減圧状態にする減圧容器とを備え
    たことを特徴とする加熱装置。
  14. 【請求項14】 遠赤外線照射時における前記被加工基
    板のまわりの圧力条件、照射時間、遠赤外線照射方向、
    照射積算エネルギー及びタイミングを含む遠赤外線照射
    照射条件を制御するコントローラを備えている請求項1
    3に記載の加熱装置。
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