JP2002343290A - X線管ターゲット、x線発生器、x線検査装置およびx線管ターゲットの製造方法 - Google Patents

X線管ターゲット、x線発生器、x線検査装置およびx線管ターゲットの製造方法

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JP2002343290A
JP2002343290A JP2001151472A JP2001151472A JP2002343290A JP 2002343290 A JP2002343290 A JP 2002343290A JP 2001151472 A JP2001151472 A JP 2001151472A JP 2001151472 A JP2001151472 A JP 2001151472A JP 2002343290 A JP2002343290 A JP 2002343290A
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ray
ray tube
film
energy beam
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Koichi Yamada
幸一 山田
Takeshige Tanigaki
武重 谷垣
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MEDEIEKKUSUTEKKU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐熱性に優れ、熱変形が生じにくく、耐久性
に優れていると共に、X線発生効率が高いX線管ターゲ
ット、X線発生器、X線検査装置およびX線管ターゲッ
トの製造方法を提供すること。 【解決手段】 X線管ターゲット4は、セラミック製タ
ーゲット基板40と、ターゲット基板40の表面に設置
され、電子線60が照射されることによりX線を発生す
るターゲット膜62とを有する。ターゲット膜42は、
化学機械研磨法により薄膜化されたタングステン圧延膜
である。ターゲット膜42における電子線照射領域45
以外の領域であって、X線管内部の真空領域32に面す
る領域の一部に、ターゲット膜除去部分46,48が形
成してあり、ターゲット膜除去部分46,48におい
て、ターゲット基板40の表面が、真空領域32に露出
している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、X線管ターゲッ
ト、X線発生器、X線検査装置およびX線管ターゲット
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】X線発生器(X線管)は、たとえばX線
検査装置のX線発生源として用いられている。X線検査
装置としては、たとえば特開平7−260713号公報
に示すように、収束電子線を透過形薄膜のターゲット
(透過型X線管のターゲット)に照射することで得られ
た微小焦点サイズのX線を試料に照射し、その透過X線
を幾何学的に拡大投影した画像をX線像センサで撮像す
るX線検査装置が知られている。
【0003】一般に、今日広く普及している透過型X線
管のターゲット構造は、厚さ、約0.5mmのベリリウ
ム(Be)金属製の円盤上にタングステン(W)金属薄
膜を蒸着させたものである。なお、X線管におけるX線
発生部位は、そこからX線が発生して放射してくること
から、「X線窓」、あるいは「X線ウインドウ」と呼称
されている。
【0004】一方、X線管内の陰極(カソード)のフィ
ラメント先端部より放射される熱電子は、陰極−陽極
(アノード)間に印加された高電圧で加速され、収束レ
ンズ、対物レンズを含む一連のコラム空間を通過後、タ
ーゲット表面上の微小面域を所定の運動エネルギーで直
撃する。この際、エネルギーの大半は熱エネルギーに変
換されてしまい、ごく一部が、下記の式(1)で与えら
れる「X線発生効率(η)」の定量式に従ってX線発生
に寄与している。下記式より明らかな通り、η値は、タ
ーゲット物質自身の原子番号(Z)と管電圧(V)との
積に比例する。
【0005】 η=1.1×10−9・Z・V … (1) 上記式(1)は、制動X線(「連続X線」または「白色
X線」とも呼ばれる)の発生機構そのものを示す。たと
えば、タングステン(W)ターゲットの場合、管電圧1
00kVまたは160kVで、全運動エネルギーの0.
814%または1.302%がX線発生に費やされるの
みである。
【0006】電子線をターゲット面上でより細束化する
ことにより、焦点寸法(厳密には、「実焦点寸法」)、
つまり「実効焦点寸法」を小さくすることができる。こ
れは、究極的に、高倍率下での高い解像度(Resol
ution)のX線画像を約束する。しかしながら、電
子線を細く絞る程、直撃された局所は熱集中を受けて加
熱されてしまう。仮にターゲット材として、高融点
(3,387℃)で耐熱性を有するタングステン(W)
を用いても、それ自身がいわゆる電子線照射損傷を受け
るのみならず、高温化した焦点領域から周辺へ熱放散
し、タングステンからなるターゲット膜の裏側に位置す
る基板へも熱が伝導される。
【0007】上述したように、通常、基板を構成する物
質として、軽元素の金属ベリリウム(Be)が用いられ
ている。この理由は、X線に対する物質の「線吸収係数
(μ)」が、その物質の原子番号(Z)と密度(ρ)と
の積に比例していることから、μ値をできる限り小さく
し、発生したX線強度の減衰率を極力抑えるためであ
る。なお、ベリリウムの原子番号はZ=4である。
【0008】ところが、ベリリウムの融点は1,278
℃と比較的低く、1μmφ以下の微小領域に電子線を絞
り込んだ場合、熱集中により、ターゲット膜の直下にあ
るベリリウム基板自身が熱変形を受けてしまう。X線管
は、所定の到達真空度、すなわち約5×10−4Pa
(5×10−6mbar)程度で、はじめて動作可能な
状態となる。したがって、常に動作中はX線窓の外部
(大気圧)から内部に向かい圧力が作用する状態にあ
る。そのため、電子線照射を受けたターゲット基板内部
の微小スポットが加熱・軟化するにしたがい、X線管の
内部に向かい凸状に熱変形し易くなる。このような熱変
形ターゲットは、[タングステン蒸着薄膜およびベリリ
ウム基板]からなる二層構造のターゲットでしばしば観
察される。
【0009】さらに極端な場合には、ベリリウム基板自
身が溶解し、その部分にピンホールが形成されてしまう
こともある。この場合、もはや真空保持できず、ターゲ
ットを交換しなければならない。
【0010】この凸状変形現象は、X線画像の幾何学的
倍率(M=FDD/FOD)を高める上でも好ましくな
い。その理由は、FOD値が大きくなってしまうためで
ある(焦点の位置が検査物体から遠ざかってしまうた
め)。
【0011】たとえば、(ベリリウム基板の厚さ)=
0.5mm、FDD=500mmとし、基板中央部が元
の位置から50μmまたは100μmだけ凸状に変形し
た場合、本来、幾何学的倍率最大1,000(=500
/0.5)倍であるべきものが、それぞれ、909倍、
833倍に低下してしまう。
【0012】上述の通り、X線管ターゲットには、原理
上、その材質面と構造面でさまざまな特性が要求され
る。その他、電子線照射に伴う帯電現象(Electr
icCharging)を皆無とするためにも、ターゲ
ット物質、ターゲット基板物質ともに電気伝導度の良好
な材料が求められる。
【0013】さらに、X線は遮蔽物が透過すると必ずそ
の強度が減衰する。透過前後のX線強度をそれぞれI0
およびIとすると、I=K・I0 なる定量的関係が保た
れている。Kは減衰係数である[K= exp(−μ
t)]。ここで、μ,tは、それぞれ、線吸収係数およ
び遮蔽物の実効厚さである。したがって、透過型ターゲ
ットの場合、ターゲット自身を保持するためのターゲッ
ト基板の厚さは、上記の減衰係数を考慮すると、薄いも
のほど良い。しかし他方、X線管内の真空度を保つこと
ができ、かつ損傷しにくい程度に機械的強度を併せ持つ
ものでなければならない。
【0014】ところが、今日市販されている透過型X線
管ターゲットのほとんどが、必ずしも十分にこれらの諸
条件を満たすものではない。
【0015】ここで、本来のX線管ターゲットに要求さ
れる主要な特性項目を表1に、また、現行方式のX線管
ターゲットの問題点を表2にまとめて示す。
【0016】
【表1】
【0017】
【表2】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
実状に鑑みてなされ、耐熱性に優れ、熱変形が生じにく
く、耐久性に優れていると共に、X線発生効率が高いX
線管ターゲット、X線発生器、X線検査装置およびX線
管ターゲットの製造方法を提供することを第1の目的と
する。
【0018】本発明の第2の目的は、ターゲット膜がタ
ーゲット基板からX線管内の真空室内に吸引されること
が無く、しかもターゲット膜とターゲット基板との間の
熱ストレスが少ないX線管ターゲット、X線発生器およ
びX線検査装置を提供することである。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の観点 上記第1の目的を達成するために、本発明の第1の観点
に係るX線管ターゲットは、セラミック製ターゲット基
板と、前記ターゲット基板の表面に設置され、エネルギ
ービームが照射されることによりX線を発生するターゲ
ット膜とを有する。
【0020】好ましくは、前記ターゲット膜が、化学機
械研磨法により薄膜化されたタングステン圧延膜であ
る。
【0021】本発明の第1の観点において、前記ターゲ
ット基板の材質としては、セラミックスであれば特に限
定されず、炭化珪素、窒化珪素、アルミナ・ジルコニ
ア、ジルコニアなどが例示されるが、特に、アルミナ系
セラミックで構成してあることが好ましい。
【0022】本発明の第1の観点に係るX線発生装置
は、上記X線管ターゲットと、前記X線管ターゲットへ
向けてエネルギービームを発生するエネルギービーム発
生源と、前記エネルギービーム発生源から前記ターゲッ
トへ向かうエネルギービームを収束させる収束レンズ
と、前記エネルギービーム発生源から前記X線管ターゲ
ットのターゲット膜へ向かうエネルギービームの通路
を、真空状態に保つX線管ケーシングとを有する。
【0023】本発明の第1の観点に係るX線検査装置
は、X線を発生するX線発生部を持つX線発生器と、前
記X線発生部から被検査対象物に照射されたX線の透過
光の画像を検出するX線検出面を持ち、前記X線発生部
と被検査対象物とX線検出面との位置関係に基づき決定
される拡大倍率で、前記被検査対象物の要部を拡大して
画像を検出するX線像センサと、を有するX線検査装置
であって、前記X線発生器が、上記X線管ターゲット
と、前記X線管ターゲットへ向けてエネルギービームを
発生するエネルギービーム発生源と、前記エネルギービ
ーム発生源から前記ターゲットへ向かうエネルギービー
ムを収束させる収束レンズと、前記エネルギービーム発
生源から前記X線管ターゲットのターゲット膜へ向かう
エネルギービームの通路を、真空状態に保つX線管ケー
シングとを有する。
【0024】本発明の第1の観点に係るX線管ターゲッ
トの製造方法は、エネルギービームが照射されることに
よりX線を発生する材料のバルク膜を形成する工程と、
前記バルク膜を化学機械研磨法により所望の膜厚に薄膜
化してターゲット膜を得る工程と、少なくとも1枚の前
記ターゲット膜を、ターゲット基板の表面に接合する工
程とを有する。
【0025】従来より、透過型X線管のターゲット基板
物質としては、ベリリウム材が多用されてきたが、従来
技術における表2に示すように、いくつかの問題点をも
っている。
【0026】本発明の第1の観点では、このターゲット
基板の物質を、優れた耐熱特性をもつセラミックス材に
切り替えることで前述した諸問題に対して根本的な解決
を与えるものである。
【0027】セラミックス工業製品としては、種々の商
品名で市販されているが、いずれもターゲット物質に必
要十分な耐熱特性および高温耐衝撃特性等を具備してい
る。主成分がアルミナ系のものでは、最高使用温度1,
500°C〜1,550°C程度、また、ビッカース硬
度で1,400〜1,800kg/cmの数値をも
つ。また、曲げ強さも2,800〜3,500kgf/
cm程度と、機械的強度は極めて高い。
【0028】セラミックス成分にも依存するが、セラミ
ックス製ターゲット基板は、射出成型および切削加工等
により、1〜2mm程度まで薄くすることができる。ア
ルミナ系のセラミックス材料の場合、そのX線透過特性
は、ベリリウムに比較し若干劣るものの、十分透過し得
る。たとえば、金属アルミニウム材の場合、厚さ0.5
mmで、40kVのX線強度は、その85%以上が保存
される。
【0029】したがって、本発明の第1の観点によれ
ば、エネルギービームの焦点寸法が1μm以下に超細束
なフォーカスポイントとなった場合でも、十分な耐熱性
・耐久性を備えたマイクロフォーカスX線管ターゲット
を実現することが可能になる。すなわち、本発明の第1
の観点は、超細束フォーカスポイントをもつ次世代タイ
プのX線管の開発、並びに、その商品化に対し画期的な
技術となり得るものである。
【0030】本発明の第1の観点において、ターゲット
膜を、化学機械研磨法により薄膜化されたタングステン
圧延膜とした場合には、さらに次に示す作用を奏する。
現行のターゲット成膜方式、すなわちベリリウム基板上
へタングステン蒸着膜を形成する方式は、膜面に凹凸状
態を伴う上、タングステン蒸着膜の密度が小さいためX
線発生効率が相対的に低い。
【0031】本発明の第1の観点では、圧延方法により
製作したタングステン膜を積極的に応用するものであ
る。今日の圧延技術では、ロール圧延による加工限界、
すなわち最も薄くできるタングステン膜厚は、約20μ
mが業界で常識とされている。そこで、半導体技術等で
普及している[化学機械研磨法]を駆使し、タングステ
ン金属に対する最適な研磨砥粒剤並びに研磨液を用い
て、ラッピング・マシンにより、タングステン膜の表裏
面を鏡面状に仕上げる。このようにして得られたバルク
・タングステン膜をターゲット基板上に層状に重ねて接
合する。
【0032】さらに、この方法で、初期のタングステン
圧延膜の膜厚を、15μmから10μm、さらに5μm
と薄く仕上げ、ターゲット基板上に重ねることも可能で
ある。
【0033】透過型ターゲット構造の場合、電子線照射
により発生するX線(具体的には、そのスペクトル強度
分布)は管電圧に大きく依存する。さらに、ターゲット
裏面側から見込んだX線強度はその照射角にも大きく依
存する。これは、1電子線のターゲット内部への侵入深
さ(Penetration Depth)が、電子の
有する運動エネルギーにより大きく異なること、すなわ
ちX線発生の空間分布状態が異なるためである。さら
に、また2ターゲット内部空間の無限個の発生源より生
成したX線の強度は、その総体としてターゲット膜を通
過し終えるまでに必ず減衰する。その減衰度合はターゲ
ット膜厚の絶対値に直接依存しているため、ターゲット
から発生するX線を、X線管外部から見込み、どの角度
で利用するかに応じて(たとえば、膜の直下、あるいは
相対的に高い照射角度等々)、タングステン膜厚を適正
に選ぶことが重要となる。本発明の第1の観点では、バ
ルクのタングステン膜を化学機械研磨して得られる薄膜
をターゲット膜としているため、膜面に凹凸が少なく、
しかも、タングステン蒸着膜に比較して密度が高く、X
線発生効率が相対的に高い。
【0034】本発明の第2の観点 上記第2の目的を達成するために、本発明の第2の観点
に係るX線管ターゲットは、ターゲット基板と、前記タ
ーゲット基板の表面に設置され、エネルギービームが照
射されることによりX線を発生するターゲット膜とを有
し、前記ターゲット膜におけるエネルギービーム照射領
域以外の領域であって、X線管内部の真空領域に面する
領域の一部に、ターゲット膜除去部分が形成してあり、
当該ターゲット膜除去部分において、前記ターゲット基
板の表面が、前記X線管内部の真空領域に露出している
ことを特徴とする。
【0035】好ましくは、前記ターゲット膜除去部分
は、前記ターゲット膜に形成された切り欠きまたは孔で
ある。
【0036】好ましくは、前記ターゲット膜は、前記タ
ーゲット基板の表面に対して、スポット的に接合してあ
る。あるいは、前記ターゲット膜は、前記ターゲット基
板の表面に対して、接着剤を用いることなく、機械的連
結手段により接合してある。
【0037】本発明の第2の観点に係るX線発生装置
は、上記X線管ターゲットと、前記X線管ターゲットへ
向けてエネルギービームを発生するエネルギービーム発
生源と、前記エネルギービーム発生源から前記ターゲッ
トへ向かうエネルギービームを収束させる収束レンズ
と、前記エネルギービーム発生源から前記X線管ターゲ
ットのターゲット膜へ向かうエネルギービームの通路
を、真空状態に保つX線管ケーシングとを有する。
【0038】本発明の第2の観点に係るX線検査装置
は、X線を発生するX線発生部を持つX線発生器と、前
記X線発生部から被検査対象物に照射されたX線の透過
光の画像を検出するX線検出面を持ち、前記X線発生部
と被検査対象物とX線検出面との位置関係に基づき決定
される拡大倍率で、前記被検査対象物の要部を拡大して
画像を検出するX線像センサと、を有するX線検査装置
であって、前記X線発生器が、上記X線管ターゲット
と、前記X線管ターゲットへ向けてエネルギービームを
発生するエネルギービーム発生源と、前記エネルギービ
ーム発生源から前記ターゲットへ向かうエネルギービー
ムを収束させる収束レンズと、前記エネルギービーム発
生源から前記X線管ターゲットのターゲット膜へ向かう
エネルギービームの通路を、真空状態に保つX線管ケー
シングとを有する。
【0039】本発明の第2の観点では、ターゲット膜除
去部分において、ターゲット基板の表面が、X線管内部
の真空領域に露出している。このため、ターゲット膜の
みが真空領域に露出している従来の構造に比較し、本発
明の第2の観点では、X線管内にターゲット膜が真空吸
引されることを阻止することができる。その結果とし
て、X線検査装置におけるFOD値が一定に保持され、
その幾何学的倍率が一定に保たれる。
【0040】ターゲット膜除去部分が切り欠きである場
合には、その片側切り欠き寸法は、ターゲット基板直径
の1/5〜1/4程度でよい。このような切り欠き部を
設ける他、ターゲット膜の周辺部に、適当な大きさの小
孔を設けておく方法もある。
【0041】本発明の第2の観点においては、従来のタ
ーゲット構造と異なり、X線管内にターゲット膜を真空
吸引する力が作用しないので、ターゲット膜を、ターゲ
ット基板に対して強固に接合する必要はない。そこで、
ターゲット膜における周辺の接着部位の一部を適正な接
着剤を用いて、スポット状にターゲット基板に対して張
り合わせを行えば良い。たとえば、銀ペーストのような
市販品でスポット状に接合することが適当である。な
お、銀ペーストは、揮発性溶剤に微細銀粒子を分散させ
たものである。このような張り合わせ方法は、ターゲッ
ト膜およびターゲット基板が、エネルギービームの照射
により加熱されて膨張する際に、両者の熱膨張係数の差
異を緩和する上で緩衝層ともなり得る「軟構造」である
ため優れている。さらに、ターゲット膜およびターゲッ
ト基板の間に、熱ひずみを発生させないために、まった
く接着物質を用いず、単に、ビス止めなどの機械的手段
により、これらを緩く固定しても良い。なお、これらの
ターゲット膜およびターゲット基板は、これらの周囲を
保持するターゲット・ホルダーなどに、ビス止めされる
ことが好ましい。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、図面に示す実施
形態に基づき説明する。図1は本発明の一実施形態に係
るX線検査装置の概略図、図2は本発明の一実施形態に
係るX線管ターゲットの断面図、図3は図2に示すIII
−III線に沿うX線管ターゲットの断面図である。
【0043】図1に示すように、本発明の第1実施形態
に係るX線検査装置10は、X線発生器(X線管)3を
有する。X線発生器3は、電子線(エネルギービーム)
を発生するカソード6と、電子線を加速するアノード8
と、電子線を集束させるコンデンサレンズ12と、電子
線をターゲット4上に焦点を結ばせる対物レンズ13
と、集束された電子線60が照射されてX線62を発生
するターゲット4とを有する。
【0044】ターゲット4は、図2に示すように、X線
管ケーシングの一部となる金属製ホルダー30により保
持され、X線管ケーシングの内部に真空領域32が形成
される。ターゲット4は、円盤状のターゲット基板40
と、このターゲット基板40の表面に接合され、電子線
が照射されることによりX線を発生するターゲット膜4
2とを有する。
【0045】ターゲット基板40の表面には、ターゲッ
ト膜42の周囲に沿って、円形のOリング溝が形成して
あり、そのOリング溝には、Oリング44が装着してあ
る。Oリング44は、基板40とホルダー30との間に
挟まれて圧縮され、これらの間を密封し、真空領域32
が真空状態に保持されるようにしている。
【0046】図2に示すように、ターゲット膜42に対
して、集束された電子線60が照射されることにより、
図1に示すように、焦点位置に対応する実質的に点状の
X線源4aから所定の広がり角度θ1を持ってX線62
を発生する。X線発生器3における電子線の通路(真空
領域32)は密閉され、図示省略してある真空ポンプな
どで真空に保たれている。所定の広がり角度θ1は、特
に限定されないが、たとえば45度〜150度、好まし
くは100度〜140度程度が好ましい。
【0047】図1に示すように、ターゲット4のX線源
4aから所定の広がり角度θ1を持って出射されたX線
は、被検査対象物2を照射し、その拡大透視画像がX線
像センサ15の画像増幅器14のX線検出面14aへと
入射する。画像増幅器14は、X線を可視光に変換する
と共に、被検査対象物2を透過して拡大されたX線透視
画像の輝度を増幅し、より高輝度の画像を再生するため
の装置である。画像増幅器14により増幅された高輝度
の透視画像は、CCDカメラや撮像管などの撮像装置1
6で撮像し、モニタ18に表示される。撮像装置16で
撮像された透視画像データは、モニタ18に表示される
のみでなく、プリンタなどに出力することも可能であ
り、さらに、半導体メモリ、ハードディスク、光磁気記
憶装置などの記憶手段に記憶される。さらにまた、専用
回線または公衆回線を通して、透視画像データを他の装
置へ送信することもできる。
【0048】なお、画像増幅器14のX線検出面14a
にて検出される被検査対象物2の透視画像の幾何学的拡
大率Mは、X線源4aからX線検出面14aの中心まで
のFDD距離と、X線源4aから被検査対象物2までの
FOD距離との比により規定される。すなわち、幾何学
的拡大率M=FDD/FODである。
【0049】本実施形態では、図2に示すターゲット膜
42は、圧延法により得られたバルクのタングステンシ
ートを化学機械研磨法により所望の膜厚に薄層化して得
られたものである。ターゲット膜42の膜厚は、X線の
減衰度合に関係しており、X線の利用角度などに応じて
決定されるが、好ましくは、20〜5μm程度である。
【0050】バルクのタングステンシートの化学機械研
磨に際しては、タングステン金属に対する最適な研磨砥
粒剤並びに研磨液が選択される。研磨砥粒剤の一例とし
ては、ダイヤモンド系の研磨剤などが例示される。ま
た、研磨液としては、ゲル状のダイヤモンド系の微粒子
分散液などが例示される。バルクのタングステンシート
は、両面が研磨されることが好ましい。
【0051】図2に示すターゲット基板40は、本実施
形態では、アルミナ系セラミックスで構成してある。タ
ーゲット基板40の厚みは、特に限定されないが、0.
2〜0.5mmであることが好ましい。この基板40の厚
みは、X線の透過特性と、機械的強度から決定される。
【0052】本実施形態では、図3に示すように、ター
ゲット膜42は、従来とは異なり、ターゲット膜42に
おける電子線照射領域45以外の領域であって、X線管
内部の真空領域32に面する領域50の一部に、ターゲ
ット膜除去部分である切り欠き46または孔48が形成
してある。その結果、切り欠き46および/または孔4
8の部分において、ターゲット基板40の表面が、真空
領域32に露出している。
【0053】切り欠き46および/または孔48は、電
子線照射領域45以外の領域であって、真空領域32に
面する領域50の一部であれば、いずれの位置に形成し
ても良い。また、これらの切り欠き46および/または
孔48の形成箇所は、単一でも複数でも良い。ただし、
ターゲット膜42の外周の少なくとも一部、好ましくは
半周以上は、Oリング44が装着してあるOリング溝の
部分まで延在しており、図2に示すように、基板40と
共に、ホルダー30により保持されることが好ましい。
【0054】ターゲット膜42は、基板40の表面に形
成された円形のOリング溝の内周側表面に、銀ペースト
などの接着剤により、スポット的に接合してある。ある
いは、まったく接着物質を用いず、ターゲット膜42を
基板40の上に置き、これらを、図2に示すホルダー3
0に取り付ける際に、ビス止めなどの機械的手段によ
り、これらを緩く固定しても良い。
【0055】なお、図2および図3から明らかなよう
に、ターゲット膜42の表面は、電気伝導性の良い金属
製のホルダー30に組み込まれており、Oリング44を
圧縮することにより電気伝導/熱伝導ともに良好な金属
製ケーシングに密着する構造となっている。したがっ
て、絶縁材料であるセラミック製のターゲット基板40
側から、ターゲット膜42に対する電気および熱双方の
導通をとる必要はない。
【0056】従来のターゲット膜における電子線照射領
域45の直径は、X線管内部からみて、約10mmφで
あるが、本実施形態では、切り欠き46(あるいは、小
孔48)を設けるため、実効的な電子線照射領域45の
幅は約6mm程度となる。通常、ターゲット4は、その
寿命を長く保つため、偏芯軸の廻りにターゲット4を回
転させて用いられ、ターゲット中央部の6mmφのエリ
ア(領域45)には電子線が照射する。
【0057】本実施形態に係るX線検査装置10では、
基板40が、セラミックで構成してあることから、耐熱
性および機械的強度に優れ、電子線60の焦点寸法が1
μm以下に超細束なフォーカスポイントとなった場合で
も、十分な耐熱性・耐久性を備えたマイクロフォーカス
X線管ターゲット4を実現することが可能になる。すな
わち、本実施形態の技術は、超細束フォーカスポイント
をもつ次世代タイプのX線管の開発、並びに、その商品
化に対し画期的な技術となり得るものである。
【0058】また本実施形態では、バルクのタングステ
ン膜を化学機械研磨して得られる薄膜をターゲット膜4
2としているため、膜面に凹凸が少なく、しかも、タン
グステン蒸着膜に比較して密度が高く、X線発生効率が
相対的に高い。
【0059】さらに本実施形態では、図3に示すよう
に、ターゲット膜42の切り欠き46および/または孔
48の部分において、ターゲット基板40の表面が、X
線管内部の真空領域32に露出している。このため、タ
ーゲット膜のみが真空領域に露出している従来の構造に
比較し、本実施形態では、真空領域32の内部にターゲ
ット膜42が真空吸引されることを阻止することができ
る。その結果として、X線検査装置10におけるFOD
値が一定に保持され、その幾何学的倍率が一定に保たれ
る。
【0060】しかも本実施形態では、従来のターゲット
構造と異なり、真空領域32内にターゲット膜42を真
空吸引する力が作用しないので、ターゲット膜42を、
ターゲット基板40に対して強固に接合する必要はな
い。したがって、ターゲット膜42およびターゲット基
板40が、電子線60の照射により加熱されて膨張する
際に、両者の熱膨張係数の差異を緩和することもでき
る。さらに、ターゲット膜42およびターゲット基板4
0の間に、熱ひずみを発生させない。
【0061】なお、本発明は、上述した実施形態に限定
されるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変する
ことができる。
【0062】たとえば、X線発生器およびX線検査装置
の具体的構造は、上記実施形態に限定されず、種々のタ
イプのX線発生器およびX線検査装置を用いることがで
きる。
【0063】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の第1
の観点によれば、耐熱性に優れ、熱変形が生じにくく、
耐久性に優れていると共に、X線発生効率が高いX線管
ターゲット、X線発生器、X線検査装置およびX線管タ
ーゲットの製造方法を提供することができる。また、本
発明の第2の観点によれば、ターゲット膜がターゲット
基板からX線管内の真空室内に吸引されることが無く、
しかもターゲット膜とターゲット基板との間の熱ストレ
スが少ないX線管ターゲット、X線発生器およびX線検
査装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の一実施形態に係るX線検査装
置の概略図である。
【図2】 図2は本発明の一実施形態に係るX線管ター
ゲットの断面図である。
【図3】 図3は図2に示すIII−III線に沿うX線管タ
ーゲットの断面図である。
【符号の説明】
2… 被検査対象物 3… X線発生器 4… ターゲット 10… X線検査装置 14… 画像増幅器 15… X線像センサ 16… 撮像装置 30… ホルダー 32… 真空領域 40… ターゲット基板 42… ターゲット膜 45… 電子線照射領域 46… 切り欠き 48… 孔 50… 真空領域に面する領域 60… 電子線 62… X線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05G 1/00 H05G 1/00 R (72)発明者 谷垣 武重 東京都世田谷区松原5丁目4番3号 Fターム(参考) 2G001 AA01 AA20 BA11 CA01 GA06 HA09 HA13 QA10 4C092 AA01 AB21 AC08 BD05

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セラミック製ターゲット基板と、 前記ターゲット基板の表面に設置され、エネルギービー
    ムが照射されることによりX線を発生するターゲット膜
    とを有するX線管ターゲット。
  2. 【請求項2】 前記ターゲット膜が、化学機械研磨法に
    より薄膜化されたタングステン圧延膜である請求項1に
    記載のX線管ターゲット。
  3. 【請求項3】 前記ターゲット基板が、アルミナ系セラ
    ミックで構成してある請求項1または2に記載のX線管
    ターゲット。
  4. 【請求項4】 ターゲット基板と、 前記ターゲット基板の表面に設置され、エネルギービー
    ムが照射されることによりX線を発生するターゲット膜
    とを有し、 前記ターゲット膜におけるエネルギービーム照射領域以
    外の領域であって、X線管内部の真空領域に面する領域
    の一部に、ターゲット膜除去部分が形成してあり、当該
    ターゲット膜除去部分において、前記ターゲット基板の
    表面が、前記X線管内部の真空領域に露出していること
    を特徴とするX線管ターゲット。
  5. 【請求項5】 前記ターゲット膜除去部分は、前記ター
    ゲット膜に形成された切り欠きまたは孔である請求項4
    に記載のX線管ターゲット。
  6. 【請求項6】 前記ターゲット膜は、前記ターゲット基
    板の表面に対して、スポット的に接合してあることを特
    徴とする請求項4または5に記載のX線管ターゲット。
  7. 【請求項7】 前記ターゲット膜は、前記ターゲット基
    板の表面に対して、接着剤を用いることなく、機械的連
    結手段により接合してあることを特徴とする請求項4ま
    たは5に記載のX線管ターゲット。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7の何れかに記載のX線管タ
    ーゲットと、 前記X線管ターゲットへ向けてエネルギービームを発生
    するエネルギービーム発生源と、 前記エネルギービーム発生源から前記ターゲットへ向か
    うエネルギービームを収束させる収束レンズと、 前記エネルギービーム発生源から前記X線管ターゲット
    のターゲット膜へ向かうエネルギービームの通路を、真
    空状態に保つX線管ケーシングとを有する、X線発生
    器。
  9. 【請求項9】 X線を発生するX線発生部を持つX線発
    生器と、 前記X線発生部から被検査対象物に照射されたX線の透
    過光の画像を検出するX線検出面を持ち、前記X線発生
    部と被検査対象物とX線検出面との位置関係に基づき決
    定される拡大倍率で、前記被検査対象物の要部を拡大し
    て画像を検出するX線像センサと、を有するX線検査装
    置であって、 前記X線発生器が、 請求項1〜7の何れかに記載のX線管ターゲットと、 前記X線管ターゲットへ向けてエネルギービームを発生
    するエネルギービーム発生源と、 前記エネルギービーム発生源から前記ターゲットへ向か
    うエネルギービームを収束させる収束レンズと、 前記エネルギービーム発生源から前記X線管ターゲット
    のターゲット膜へ向かうエネルギービームの通路を、真
    空状態に保つX線管ケーシングとを有する、 X線検査装置。
  10. 【請求項10】 エネルギービームが照射されることに
    よりX線を発生する材料のバルク膜を形成する工程と、 前記バルク膜を化学機械研磨法により所望の膜厚に薄膜
    化してターゲット膜を得る工程と、 少なくとも1枚の前記ターゲット膜を、ターゲット基板
    の表面に接合する工程とを有する、 X線管ターゲットの製造方法。
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