JP2002340533A - 3次元表面形状測定方法 - Google Patents

3次元表面形状測定方法

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JP2002340533A
JP2002340533A JP2001149056A JP2001149056A JP2002340533A JP 2002340533 A JP2002340533 A JP 2002340533A JP 2001149056 A JP2001149056 A JP 2001149056A JP 2001149056 A JP2001149056 A JP 2001149056A JP 2002340533 A JP2002340533 A JP 2002340533A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 裏面が平面の透明な被測定物の3次元表面形
状を安定して測定できる方法を提供する。 【解決手段】 レーザ変位計1と、透明な被測定物2の
裏面17に平行な平面内において被測定物2とレーザ変
位計1との相対位置を変化させる移動機構25とを用い
て、被測定物2の表面形状を測定する3次元表面形状測
定方法において、レーザ照射器21からのレーザ光5が
被測定物2の裏面17に垂直に入射するように被測定物
2を配置し、移動機構25によって被測定物2とレーザ
変位計1の相対位置を変化させながら測定点を移動し、
各測定点においてレーザ照射器21からのレーザ光を被
測定物2の裏面より入射させ、被測定物表面16の被測
定物内部側の面で拡散反射する反射レーザ光7のピーク
位置の変位に基づき、被測定物表面の裏面に垂直な方向
の変位量を順次測定することにより、被測定物2の表面
形状を測定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はレーザ変位計を用い
た3次元形状測定方法に関し、特に、裏面が平面の透明
体の3次元表面形状を測定する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザ変位計を用いた3次元形状測定は
広く一般的に用いられる技術であり、図7は、例えば、
特開平7−146113号公報に示されたレーザ変位計
の測定原理を示す図である。レーザ変位計の構造は、図
7に示すようにレーザ光を使用した三角測距法によるも
のである。このレーザ変位計は、レーザ光を被測定物で
ある物体Aに照射するためのレーザ照射器(レーザダイ
オードなどを有するもの)21と、物体Aからの反射レ
ーザ光をレンズ22を通して受光するイメージセンサ
(例えば、CCDが使用される)23とを有するもので
ある。
【0003】レーザ照射器21から照射されたレーザ光
は、物体Aの表面で拡散反射し、この反射レーザ光がレ
ンズ22を通して、イメージセンサ23に捉えられる。
そして、物体Aの表面がレーザ光の照射方向に対して移
動したとき、イメージセンサ23上に受光されている反
射レーザ光の受光位置が移動するため、この受光位置の
移動距離を測定することにより、物体A表面の変位量、
すなわち物体Aの表面形状が測定されることになる。被
測定物の3次元表面形状を捉えるには、被測定物あるい
はレーザ変位計をxy方向(即ち、所定の平面内)に必
要な範囲にわたって移動させ、各点におけるZ方向(即
ち、所定の平面に垂直な方向)のデータを取り込むこと
になる。なお、図7において、Sは物体Aとレンズ22
までの距離、Bは照射レーザ光の中心位置とレンズ22
の中心位置との距離、fはレンズ22とイメージセンサ
23との距離(即ち、レンス22の焦点距離)、xはレ
ンズ22の中心位置とイメージセンサ23上の受光位置
との距離であり、三角距離法によると、次式の関係があ
る。 S/B = f/x
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図8は、上述した従来
の測定方法において、被測定物が透明体の場合に、被測
定物の裏面からの反射光外乱を説明するための図であ
る。図において、1はレーザ変位計、2は裏面が平面の
透明な被測定物、21はレーザ照射器、5はレーザ照射
器21から出射されるレーザ光、16は被測定物2の表
面(測定面)、17は被測定物2の裏面、60はレーザ
照射器21から出射されるレーザ光5が裏面17の被測
定物2の内部側の面で拡散反射された反射レーザ光、7
0はレーザ照射器21から出射されるレーザ光5が被測
定物2の表面(即ち、測定面)16で拡散反射された反
射レーザ光、8は光強度波形、22はレンズ、23はイ
メージセンサである。一般的に、透明体(即ち、被測定
物2)の表面には微少な凹凸がある。そのため、レーザ
照射器21から被測定物2の表面(測定面)16に出射
されたレーザ光5は、被測定物2の表面16の凹凸で拡
散反射し、反射レーザ光70が発生する。
【0005】しかし、レーザ照射器21から出射された
レーザ光5の大部分は、被測定物2の表面(測定面)1
6を透過し、裏面17に到達する。そして、裏面17に
到達したレーザ光5の大部分は、そのまま被測定物2の
外部に透過してゆくが、一部は裏面17の被測定物側内
面で拡散反射する。裏面17の被測定物側内面で拡散反
射した反射レーザ光60は、外乱光としてイメージセン
サ23に検出される。裏面17からの拡散反射光である
反射レーザ光60の強度が測定面16での反射レーザ光
7よりも強い場合、誤測定する問題がある。この発明は
上記のような問題点を解消するためになされたもので、
裏面が平面の透明な被測定物の3次元表面形状を安定し
て測定できる方法を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る3次元表
面形状測定方法は、レーザ照射器から出射されるレーザ
光を裏面が平面の透明な被測定物に照射すると共に、そ
の反射レーザ光をレンズで集光し、イメージセンサで受
光し、その受光した反射レーザ光のピーク位置の変位に
基づき、被測定物表面の裏面に垂直な方向の変位量を測
定するレーザ変位計と、被測定物の裏面に平行な平面内
において被測定物とレーザ変位計との相対位置を変化さ
せる移動機構とを用いて、被測定物の表面の形状を測定
する3次元表面形状測定方法において、レーザ照射器か
らのレーザ光が被測定物の裏面に垂直に入射するように
被測定物を配置し、移動機構により被測定物とレーザ変
位計の相対位置を変化させながら測定点を移動し、各測
定点においてレーザ照射器からのレーザ光を被測定物の
裏面より入射させ、被測定物表面の被測定物内部側の面
で反射する反射レーザ光のピーク位置の変位に基づき、
被測定物表面の裏面に垂直な方向の変位量を順次測定す
ることにより、被測定物の表面形状を測定するものであ
る。
【0007】また、この発明に係る3次元表面形状測定
方法は、被測定物を透過し、被測定物以外の物で反射し
たレーザ光が、イメージセンサの視野内に入らないよう
にしたものである。
【0008】また、この発明に係る3次元表面形状測定
方法は、測定対象点における被測定物表面の裏面に垂直
な方向の変位量データを、測定対象点の近傍測定点にお
ける被測定物表面の裏面に垂直な方向の変位量データの
中央値に置き換える中央値フィルタ処理を行うものであ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施の形態を
図面に基づいて説明する。なお、各図間において、同一
符号は同一あるいは相当のものであることを示す。 実施の形態1.図1は、実施の形態1による3次元表面
形状測定方法を説明するための図である。図において、
1はレーザ変位計、2は被測定物、21はレーザ照射
器、5はレーザ照射器21から出射されたレーザ光、1
6は被測定物2の表面(測定面)、17は被測定物2の
裏面、6はレーザ照射器21から出射されたレーザ光5
が裏面17で拡散反射された反射レーザ光、7はレーザ
光5が被測定物2の表面(測定面)16の被測定物内部
側の面で拡散反射された反射レーザ光、8は光強度波
形、22はレンズ、23はイメージセンサである。
【0010】また、25はレーザ変位計1を所定の平面
内でxy方向に移動させるための移動機構であるXYス
テージであり、3次元形状を測定する際に用いる。な
お、図1では、レーザ照射器21、レンズ22、イメー
ジセンサ23などで構成されたレーザ変位計1を移動機
構(XYステージ)25側に取り付けて、被測定物2の
裏面17に平行な平面内において被測定物に対してレー
ザ変位計1を移動させる場合の構成を概念的に示してい
るが、移動機構(XYステージ)25は被測定物2の裏
面17に平行な平面内において被測定物2とレーザ変位
計1との相対位置を変化させればよく、レーザ変位計1
を所定の位置に固定し、被測定物2を移動機構(XYス
テージ)25に取り付けて移動させる構成としてもよい
ことは言うまでもない。
【0011】本発明に適用される被測定物2は、アクリ
ル板などの透明な材料で形成されたものであり、かつ、
測定対象面(即ち、測定面)である表面16と対向する
裏面17は平面である。そして、本発明による3次元表
面形状測定方法では、従来の測定方法とは異なり、図1
に示すように、被測定物2の裏面17側をレーザ変位計
1に向けると共に、照射器21から出射されるレーザ光
5が被測定物2の裏面17に垂直に入射するように配置
して、被測定物2の表面形状を測定することを特徴とす
る。レーザ照射器21から出射されたレーザ光5は、大
部分が、裏面17と測定対象面である表面16を透過す
るが、裏面17および表面16の微少な凹凸で一部が拡
散反射し、裏面17で拡散反射された反射レーザ光6と
表面16の被測定物内部側の面で拡散反射された反射レ
ーザ光7が発生する。
【0012】しかし、裏面17と表面(測定面)16と
では、屈折効果が異なる。レーザ照射器21から出射さ
れたレーザ光5は、裏面17では屈折率の低い空気側か
ら屈折率の高い被測定物2(例えば、アクリル材)側に
入射するが、表面(測定面)16では、その反対で、入
射側(即ち、被測定物内部側)が高屈折率媒質である。
図2は、屈折率が異なる媒質の境界面に入射した光の反
射と屈折を説明する図であり、図2(a)は、入射側の
媒質の方が屈折率が小さい場合(n1<n2)を、図2
(b)はその逆の場合(n1>n2)を示している。な
お、n1は入射側の媒質の屈折率、n2は出射側の媒質
の屈折率である。
【0013】図2(a)の場合、入射角iで入射した光
9の大部分が境界面12を透過し、sin(i)/si
n(t)=n2/n1を満たす角度t方向への透過光1
0となる。しかし、図2(b)の場合、即ち、入射側の
媒質の方が屈折率が大きい場合、入射角iが臨界角θ
(sinθ=n2/n1)よりも大きいと、光が全く透
過せずに全反射する。例えば、空気とアクリル材の場
合、臨界角θは42°である。
【0014】次に、に微少な凹凸がある境界面12に光
が入射した場合について、図3で説明する。図3(a)
は、入射側の方が屈折率が小さい場合で、図3(b)
は、入射側の方が屈折率が大きい場合である。図3
(a)の場合、平面部分に入射した光14も、凹凸部分
に入射した光15も、大部分が透過するため、反射光が
極わずかである。しかし、図3(b)の場合では、凹凸
部に臨界角θ以上で入射した光は全反射し、拡散反射光
11となる。つまり、屈折率が大きい媒質側から光が入
射した方が、凹凸による拡散反射光が強くなる。
【0015】従って、図1のようにレーザ光5を照射す
ると、被測定物2の裏面17で拡散反射された反射レー
ザ光6よりも、被測定物表面(測定面)16の被測定物
内部側の面で拡散反射された反射レーザ光7の方が強く
なる。その結果、イメージセンサ23では、表面(測定
面)16からの反射レーザ光7の方が強く検出されるの
で、裏面17からの反射レーザ光6による誤測定を大幅
に軽減することが可能となり、安定して、測定面の形状
を測定することができる。
【0016】なお、図4は、イメージセンサ23が検出
する反射レーザ光7のピーク位置から、測定面である表
面16の高さ(即ち、被測定物2の裏面17から表面1
6までの距離)を算出する算出式を説明するための図で
ある。 図4において、 n:周囲の媒質に対する被測定物の屈折率の比率 x:レンズの中心位置とイメージセンサで検出された拡
散光のピーク位置との距離 f:レンズとイメージセンサとの距離 B:照射レーザ光の中心位置とのレンズ中心位置との距
離 l:レンズから被測定物裏面までの距離 z:被測定物の裏面から測定面までの距離 t:測定面からの拡散光が裏面を透過した光の出射角度 i:測定面からの拡散光の裏面への入射角度である。
【0017】屈折の法則から下記の(1)式が得られ、
幾何学的関係から下記の(2)式と(3)式が得られ
る。そして、(1)〜(3)式からiとtを消去し、Z
について解くと(4)式が得られる。(4)式で高さZ
(即ち、被測定物の裏面から測定面までの距離)を算出
することができる。
【0018】
【数1】
【0019】上述したように、実施の形態1による3次
元表面形状測定方法では、裏面が平面の透明な被測定物
の裏面側からレーザ光を照射して表面(測定面)の形状
を測定するので、裏面では低屈折率媒質側から高屈折率
媒質側にレーザ光が入射し、測定面では、逆に、高屈折
媒質側からレーザ光が入射することになる。その結果、
屈折効果の違いにより、裏面よりも測定面での拡散反射
率の方が高くなるため、裏面からの反射光で誤測定する
ことがなくなり、安定した表面形状の測定が可能とな
る。
【0020】実施の形態2.図5は、実施の形態2によ
る3次元表面形状測定方法を説明するための図である。
図において、1はレーザ変位計、2は被測定物、21は
レーザ照射器、5はレーザ照射器21から出射されたレ
ーザ光、16は被測定物2の表面(測定面)、17は被
測定物2の裏面、6はレーザ照射器21から出射された
レーザ光5が裏面17で拡散反射された反射レーザ光、
7はレーザ光5が被測定物2の表面(測定面)16の被
測定物内部側の面で拡散反射された反射レーザ光、8は
光強度波形、22はレンズ、23はイメージセンサ、2
5はレーザ変位計1を所定の平面内でxy方向に移動さ
せるための移動機構(XYステージ)である。
【0021】また、18は被測定物2を透過したレーザ
光、19は被測定物2を透過したレーザ光18が被測定
物以外のもので反射された反射レーザ光、20は被測定
物2を固定する固定用部材である。なお、図5では、レ
ーザ変位計1を移動機構(XYステージ)25側に取り
付けて、被測定物2の裏面17に平行な平面内において
被測定物に対してレーザ変位計1を移動させる場合の構
成を概念的に示しているが、実施の形態1の場合と同様
に、移動機構(XYステージ)25は被測定物2の裏面
17に平行な平面内において被測定物2とレーザ変位計
1との相対位置を変化させればよく、レーザ変位計1を
所定の位置に固定し、被測定物2を固定する固定用部材
20を移動機構(XYステージ)25に取り付けて移動
させる構成としてもよいことは言うまでもない。
【0022】本実施の形態による3次元表面形状測定方
法では、被測定物2を透過したレーザ光18の被測定物
2以外のもの(例えば、固定用部材20)で反射された
反射レーザ光19が、イメージセンサの視野24の中に
入らないように、被測定物2の表面(測定面)16と固
定用部材20などとの間に十分な空間を設けたことを特
徴とする。このように被測定物2を配置したことによ
り、被測定物2を透過したレーザ光18が被測定物以外
のもの(例えば、固定用部材20)で拡散反射し、外乱
光である反射レーザ光19が発生しても、反射レーザ光
19はイメージセンサ23の視野24の外にあり、反射
レーザ光19はイメージセンサ23によって検出される
ことはない。従って、被測定物2を透過したレーザ光1
8の反射光外乱の影響をによる誤測定を防止することが
可能となり、安定した表面形状の3次元計測が行える。
【0023】実施の形態3.図6は、実施の形態3によ
る3次元表面形状測定方法に用いられる中央値フィルタ
(メディアンフィルタとも称す)のウィンドの一例を示
す図である。前述した実施の形態1あるいは2による3
次元表面形状測定方法では、移動機構(XYステージ)
25によって、被測定物2に対してレーザ変位計1を、
被測定物2の裏面17に平行な平面内においてxy方向
に相対的に移動できる構造になっている。従って、例え
ば、xy面に平行な面内においてn×mの碁盤の目状に
測定点を設定し、各測定点において、被測定物2の裏面
から表面(測定面)までの高さ(切り)を測定すること
で、3次元表面形状が測定できる。測定データの中に
は、被測定物の裏面に付着した異物等の影響で突発的に
誤測定したデータが含まれることがある。
【0024】本実施の形態による3次元表面形状測定方
法では、測定データを中央値フィルタ処理することに
り、上述のような問題点を解決することを特徴としてい
る。図6の例では、中央値フィルタのウィンドは3×3
であり、対象測定点の値z(i,j)は、その値とその
近傍8点の合計9点のデータを並べ替え、中央値を対象
点の値と置き換える。なお、対象測定点の値z(i,
j)とは、xy平面(被測定物2の裏面17に平行な
面)のx=i、y=jにおける被測定物2の裏面17か
ら表面(測定面)16までの距離である。このような中
央値フィルタ処理を行うことによって、被測定物2の裏
面17に付着した異物等の影響で突発的に発生した異常
データについても、周囲の正常なデータで置き換えられ
るため、信頼性の高い3次元形状測定結果が得られる。
【0025】本実施の形態では、3×3の中央値フィル
タを用いたが、さらに異常値除去効果が要求される場合
は、5×5のようにより大きなウィンドの中央値フィル
タを用いても良い。また、本実施例では、被測定物がア
クリルの場合について説明したが、例えばガラスについ
ても、屈折率が1.5程度と空気よりも大きいため、同
様に3次元形状測定が可能である。以上説明したよう
に、実施の形態3による3次元表面形状測定方法では、
実施の形態1あるいは2による3次元表面形状測定方法
により測定した結果データを、隣接あるいは近傍の測定
データの中央値に置き換える中央値フィルタ処理をする
ことによって、付着した異物等で突発的に誤測定したデ
ータを除去することが可能となり、より安定した3次元
表面形状測定を行うことができる。
【0026】
【発明の効果】この発明による3次元表面形状測定方法
によれば、レーザ照射器から出射されるレーザ光を裏面
が平面の透明な被測定物に照射すると共に、その反射レ
ーザ光をレンズで集光し、イメージセンサで受光し、そ
の受光した反射レーザ光のピーク位置の変位に基づき、
被測定物表面の裏面に垂直な方向の変位量を測定するレ
ーザ変位計と、被測定物の裏面に平行な平面内において
被測定物とレーザ変位計との相対位置を変化させる移動
機構とを用いて、被測定物の表面の形状を測定する3次
元表面形状測定方法において、レーザ照射器からのレー
ザ光が被測定物の裏面に垂直に入射するように被測定物
を配置し、移動機構により被測定物とレーザ変位計の相
対位置を変化させながら測定点を移動し、各測定点にお
いてレーザ照射器からのレーザ光を被測定物の裏面より
入射させ、被測定物表面の被測定物内部側の面で反射す
る反射レーザ光のピーク位置の変位に基づき、被測定物
表面の裏面に垂直な方向の変位量を順次測定することに
より、被測定物の表面形状を測定するので、透明な被測
定物の裏面での拡散反射光よりも表面(即ち、測定面)
での拡散反射光の方が強くなり、裏面からの拡散反射光
で誤測定することを防止することが可能となり、透明な
被測定物の3次元表面形状を安定して測定するができ
る。
【0027】また、この発明による3次元表面形状測定
方法によれば、被測定物を透過し、前記被測定物以外の
物で反射したレーザ光が、イメージセンサの視野内に入
らないようにしたので、被測定物を透過したレーザ光1
8の反射光外乱の影響をによる誤測定を防止することが
可能となり、透明な被測定物の3次元表面形状を安定し
て測定するができる。
【0028】また、この発明による3次元表面形状測定
方法によれば、測定対象点における被測定物表面の裏面
に垂直な方向の変位量データを、測定対象点の近傍測定
点における被測定物表面の裏面に垂直な方向の変位量デ
ータの中央値に置き換える中央値フィルタ処理を行うの
で、被測定物の裏面に付着した異物等で突発的に誤測定
したデータを除去することが可能となり、より安定し
て、透明な被測定物の3次元表面形状を測定するができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1による3次元表面形状測定方法
を説明するための図である。
【図2】 屈折率の異なる媒質の境界面に入射した光の
屈折と反射を説明するための図である。
【図3】 微少凹凸を有した面に入射した光の反射を説
明する図である。
【図4】 被測定物の裏面から測定面である表面までの
距離を算出する算出式を説明するための図である。
【図5】 実施の形態2による3次元表面形状測定方法
を説明するための図である。
【図6】 実施の形態2による3次元表面形状測定方法
で用いられる中央値フィルタを説明するための図であ
る。
【図7】 レーザ変位計の測定原理を示す図である。
【図8】 透明体の表面形状測定時の裏面からの反射光
外乱を説明するための図である。
【符号の説明】
1 レーザ変位計 2 被測定物 5 レーザ照射器から出射されるレーザ光 6 被測定物裏面で反射された反射レーザ光 7 被測定物表面の被測定物内部側の面で反射された反
射レーザ光 8 光強度波形 9 入射光 10 透過光 11 反射光 12 境界面 13 凹凸 14 平面部分に入射した光 15 凹凸部分に
入射した光 16 表面(測定面) 17 裏面 18 被測定物を透過したレーザ光 19 被測定物以外のもので反射されたの反射レーザ光 20 被測定物の固定用部材 21 レーザ照射
器 22 レンズ 23 イメージセ
ンサ 24 イメージセンサの視野 25 移動機構
(XYステージ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F065 AA04 AA55 BB22 DD03 FF23 FF41 GG04 HH04 HH13 JJ03 JJ09 JJ26 MM02 MM13 PP03 PP12 QQ04 QQ24 QQ31 2F112 AA08 BA20 CA08

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ照射器から出射されるレーザ光を
    裏面が平面の透明な被測定物に照射すると共に、その反
    射レーザ光をレンズで集光し、イメージセンサで受光
    し、その受光した反射レーザ光のピーク位置の変位に基
    づき、被測定物表面の裏面に垂直な方向の変位量を測定
    するレーザ変位計と、前記被測定物の裏面に平行な平面
    内において前記被測定物と前記レーザ変位計との相対位
    置を変化させる移動機構とを用いて、前記被測定物の表
    面の形状を測定する3次元表面形状測定方法において、 前記レーザ照射器からのレーザ光が前記被測定物の裏面
    に垂直に入射するように前記被測定物を配置し、 前記移動機構により前記被測定物と前記レーザ変位計の
    相対位置を変化させながら測定点を移動し、各測定点に
    おいて前記レーザ照射器からのレーザ光を前記被測定物
    の裏面より入射させ、前記被測定物表面の被測定物内部
    側の面で反射する反射レーザ光のピーク位置の変位に基
    づき、被測定物表面の裏面に垂直な方向の変位量を順次
    測定することにより、被測定物の表面形状を測定するこ
    とを特徴とする3次元表面形状測定方法。
  2. 【請求項2】 被測定物を透過し、前記被測定物以外の
    物で反射したレーザ光が、イメージセンサの視野内に入
    らないようにしたことを特徴とする請求項1に記載の3
    次元表面形状測定方法。
  3. 【請求項3】 測定対象点における被測定物表面の裏面
    に垂直な方向の変位量データを、前記測定対象点の近傍
    測定点における被測定物表面の裏面に垂直な方向の変位
    量データの中央値に置き換える中央値フィルタ処理を行
    うことを特徴とする請求項1または2に記載の3次元表
    面形状測定方法。
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JP2004351427A (ja) * 2003-05-27 2004-12-16 Tamagawa Seiki Co Ltd プレス機の上死点停止自動補正方法
JP2011117940A (ja) * 2009-11-09 2011-06-16 Sharp Corp 光学式測距装置および電子機器および光学式測距装置の校正方法
JP2011153981A (ja) * 2010-01-28 2011-08-11 Hitachi High-Technologies Corp コンクリート製軌道の軌道狂い測定方法および測定装置
CN102322815A (zh) * 2011-06-12 2012-01-18 浙江省计量科学研究院 基于三维激光扫描的高精度大容积测量装置及方法

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