JP2002340107A - 動力伝達チェーン用ロッカージョイント - Google Patents

動力伝達チェーン用ロッカージョイント

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JP2002340107A
JP2002340107A JP2002101087A JP2002101087A JP2002340107A JP 2002340107 A JP2002340107 A JP 2002340107A JP 2002101087 A JP2002101087 A JP 2002101087A JP 2002101087 A JP2002101087 A JP 2002101087A JP 2002340107 A JP2002340107 A JP 2002340107A
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rocker
pin
link
rolling surface
chain
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Application number
JP2002101087A
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English (en)
Inventor
John Charles Skurka
ジョン・チャールズ・スクルカ
Steven Harold Manning
スティーブン・ハロルド・マニング
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BorgWarner Inc
Original Assignee
BorgWarner Inc
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16GBELTS, CABLES, OR ROPES, PREDOMINANTLY USED FOR DRIVING PURPOSES; CHAINS; FITTINGS PREDOMINANTLY USED THEREFOR
    • F16G13/00Chains
    • F16G13/02Driving-chains
    • F16G13/04Toothed chains

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Chain Conveyers (AREA)
  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
  • Transmission Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 張り側スパンの共振によるノイズを低減さ
せ、ロッカージョイントの摩耗を減少させる。 【解決手段】 ピン7およびロッカー8からロッカージ
ョイント3を構成する。ピン7は、概略直線状に延びて
おり、揺動接触するように形成されたピン転動面25を
有するとともに、開孔17のシート面18と係合する着
座面27を有している。ロッカー8は、内側に弓状に湾
曲しており、ピン転動面25と揺動接触するように形成
されたロッカー転動面41を有するとともに、開孔19
のシート面20と係合する着座面43を有している。ロ
ッカー転動面41は、ロッカー8の第1および第2の端
部35,37の近傍でピン転動面25と接触している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般に、動力伝達
用チェーンに関し、詳細には、動力伝達用チェーンのた
めの改良されたロッカージョイントに関する。本発明
は、とくに、内向き歯を有する動力伝達用チェーンすな
わちサイレントチェーンに適用される。
【0002】
【従来の技術およびその課題】動力伝達用チェーンは、
自動車産業およびその他の一般産業に広く用いられてい
る。動力伝達用チェーンの一つのタイプは、「サイレン
トチェーン」として知られている。
【0003】サイレントチェーンは、スプロケット歯と
噛み合うように形成された内向き歯付リンクを使用して
いる。サイレントチェーンは、エンジンタイミング用の
アプリケーションのみならず、トルクコンバータからト
ランスミッションへの動力伝達にも用いられている。サ
イレントチェーンはまた、四輪駆動車両のトランスファ
ケースやトランスミッションにも使用されている。
【0004】一般に、サイレントチェーンは、各々二枚
の歯を有しかつ各歯の間にクロッチ部を限定する概略平
坦状のリンクの組立体から構成されている。サイレント
チェーンは、隣り合う平坦状リンクの歯によってチェー
ン歯が形成されるように、並んで配置されたリンクから
構成されている。
【0005】リンクは、チェーン歯からチェーンに沿っ
て逆方向に互い違いに延びて隣り合うチェーン歯を形成
するように、チェーンの幅全体にわたって交互に配置さ
れている。あるいは、サイレントチェーンは、平坦状リ
ンクの双方の歯が隣のリンクの歯と整列するように互い
に並んで配置されたリンクの組または列から構成されて
いてもよい。
【0006】整列した内向き歯リンクの列は、隣り合う
リンクが連結部で互いに回動できるように、相互に連結
されている。サイレントチェーンの例は、米国特許第
4,758,210号、米国特許第 5,419,743号および米国特許
第 5,453,059号に見出される。
【0007】サイレントチェーンはガイドリンクを有し
ていてもよい。ガイドリンクは、チェーンの幅方向両側
部に配置されている。このようなガイドリンクは、チェ
ーン歯間においてチェーン内に延びることによりチェー
ンと噛み合うスプロケット歯に隣り合って延びている。
【0008】これにより、ガイドリンクは、チェーンを
スプロケット上に配置している。その他のサイレントチ
ェーンは、それ自体でガイドされるようになっている。
このような自己ガイド型のチェーンは、ガイドリンクを
使用するかわりに、内側リンクのクロッチと異なる高さ
のクロッチを有する内向き歯付外側リンクを使用してい
る。
【0009】異なる高さのクロッチを有する外側リンク
は、チェーンをスプロケット上で横方向に配置するため
に外側リンク間のチェーンクロッチ内に延びるように形
成された歯を有するスプロケットと噛み合う。自己ガイ
ド型のサイレントチェーンの例は、米国特許第 5,588,9
26号に見出される。
【0010】いずれのタイプのサイレントチェーン組立
体においても、隣り合う2枚のリンクは、サイレントチ
ェーンの幅方向に沿って延びる開孔を総体的に形成する
ように配置されており、隣り合うリンクは、各リンク内
の開孔を通ってサイレントチェーン内に延びる枢支部材
によって連結されている。
【0011】従来より、枢支部材として、ピンおよびロ
ッカージョイントが用いられてきた。丸ピンは、リンク
開孔と摺動するために摩耗速度が速い。このような摩耗
の問題を避けるために、ロッカージョイントが用いられ
てきた。
【0012】従来のロッカージョイントは、サイレント
チェーンの幅に沿って延びるピンおよびロッカーという
二つの部材から構成されている。ピンは、ロッカージョ
イントからチェーンに沿って第1の方向に延びるチェー
ンリンクと係合しており、ロッカーは、第1の方向とは
逆方向の第2の方向に延びるチェーンリンクと係合して
いる。
【0013】ピンおよびロッカーはそれぞれ転動面を形
成している。ピン転動面は、ピンと係合するリンクが延
びるチェーン方向にほぼ向いており、ロッカー転動面
は、ロッカーと係合するリンクが延びるチェーン方向に
ほぼ向いている。ピンおよびロッカーの転動面は、ピン
およびロッカーと係合する各リンクが互いに回動すると
き、互いに接触して揺動する。
【0014】チェーンリンクが回動するときにピンおよ
びロッカー間の揺動接触による動きを許容することによ
って、ロッカージョイントは、ピン連結や他のスライド
連結と比較して連結部の摩耗を減少させる。
【0015】サイレントチェーンとともに使用されると
き、ロッカージョイントの一方の部材は他方の部材より
長いのが一般的である。長い方の部材は、チェーンの幅
を横切って延びており、横方向の最外側のリンク(たと
えばガイドリンク)に係合している。
【0016】ロッカージョイントの長い方の部材は、最
外側のリンクを含むチェーンリンクに係合してチェーン
リンクとともに動く。一方、ロッカージョイントの短い
方の部材は、外側リンク間に配置され、最外側リンクを
含まないリンクに係合している。
【0017】従来のロッカージョイントにおけるピンお
よびロッカーは、真っ直ぐである、つまり直線状に延び
ている。従来のロッカージョイントは、リンク間で強固
な連結を提供しない。
【0018】従来のロッカージョイントの弱い連結は、
張り側スパンにおいて共振によるノイズを発生させる。
また、従来のロッカージョイントにおける遊びは、「ざ
わざわ音」とも呼ばれる波音現象(wash)つまりリンク同
士の接触によるノイズを発生させる。
【0019】サイレントチェーンにより生じるノイズ
は、長年の問題であった。サイレントチェーンの運転時
に発生するノイズを低減させることに、多くの努力が傾
けられてきた。そのような努力には、チェーン歯の形状
を変えることや、チェーンピッチを変えること、さらに
チェーンおよびスプロケット関係の位相を調整すること
が含まれていた。
【0020】ノイズを低減させるための従来のこのよう
な試みのうちの二つの例が米国特許第 5,419,743号およ
び米国特許第 5,453,059号に開示されている。従来の努
力は、サイレントチェーンの張り側スパン共振により生
じるノイズや、「ざわざわ音」とも呼ばれる波音現象(w
ash)つまりチェーンの遊びによって生じるリンク同士の
接触によるノイズには取り組んでいなかった。
【0021】従来技術は、ロッカージョイントと、他の
二つの部材からなりかつ一方または双方の部材が真っ直
ぐでないチェーンジョイントとを開示している。米国特
許第2,067,243号は、リンクの各開孔内にピンおよびス
プリング部材を備えた歯付ドライブチェーンの使用につ
いて開示している。
【0022】ピンは真っ直ぐであり、スプリング部材が
配置される平坦面を限定している。スプリング部材は、
当該スプリング部材がピンとその中間付近で接触してピ
ン端部近傍でピンから隔てられるように、曲がっている
つまり弓状に湾曲している。
【0023】このような形状は、外側に弓状に湾曲して
いるとされる。ピンおよびスプリング部材は、互いに回
動しない。スプリング部材は、連結部の作動部分ではな
く、連結部の遊びを取り去りかつ連結部に剛性を提供す
るようにむしろリンクを離す側に付勢している。このよ
うに、米国特許第 2,067,243号の連結部は、単一のピン
による連結である。
【0024】米国特許第 4,764,158号は、湾曲した2本
のロッカーにより構成されたロッカージョイントを有す
る動力伝達用チェーンを開示している。各ロッカーは、
他のロッカーの転動面と接触する転動面を形成してい
る。ロッカーは、中間付近で互いに接触して端部付近で
隣り合うロッカーから隔てられるように、外側に弓状の
湾曲している。
【0025】ロッカーは開孔に挿入されており、該開孔
は、ロッカーが互いに隔てられることにより連結部の作
動範囲を増加させるような大きさに形成されている。こ
のような設計は、チェーンの横方向位置を維持するガイ
ドリンクまたはその他のリンクを備えたチェーンとは両
立しないものである。
【0026】米国特許第 4,911,682号は、ロッカージョ
イントを構成する2本のピンを備えたCVTチェーンベ
ルトを開示している。ピンは、ロッカー面を形成してい
る。一方または双方のピンは、ピンのロッカー面がピン
の端部で互いに接触するように、内側に弓状に湾曲して
いる。
【0027】ピンは、CVTチェーンベルトのリンクと
ともに回動するようになっており、また取扱時および組
立時には、チェーン内部に維持されるように湾曲してい
る。ピンは、チェーンベルト内で横方向に動き得るよう
になっており、また運転中は、互いに平坦状になる。
【0028】米国特許第 2,324,640号は、湾曲した板ば
ね部を含む連結部を備えたチェーンを開示している。板
ばね部は、半円筒状の外側転動面を有する二つの羽状部
分の間に挟持されている。チェーン歯は、羽状部分の外
側転動面の上を回動する。
【0029】板ばね部は、チェーンピッチを短くするよ
うに、羽状部分をリンクに対して付勢している。リンク
は羽状部分の回りを回動するようになっており、このた
め、摩耗の問題を回避するための連結部での転動接触は
行われていない。
【0030】このように、張り側スパン共振およびこれ
に関連するノイズを減少させるとともに、ロッカージョ
イントの摩耗を低減させ、さらに、チェーンの横方向位
置を維持するためにガイドリンクおよび自己ガイド型チ
ェーン技術を使用できる動力伝達チェーン用ロッカージ
ョイントの必要性が依然として残っている。
【0031】したがって、本発明は、張り側スパン共振
およびこれに関連するノイズを減少できるとともに、ロ
ッカージョイントの摩耗を低減でき、さらに、チェーン
の横方向位置を維持するためにガイドリンクおよび自己
ガイド型チェーン技術の使用を許容し得る動力伝達チェ
ーン用ロッカージョイントを提供することを目的とす
る。
【0032】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る動
力伝達チェーン用ロッカージョイントは、動力伝達チェ
ーンの第1のリンクをこれとチェーン方向に隣り合う第
2のリンクに連結するためのロッカージョイントであ
る。各リンクは開孔を限定しており、各開孔は、第1お
よび第2のリンクを通って延びる連結部開孔を限定する
ように整列している。ロッカージョイントはピンとロッ
カーを備えている。ピンは、概略直線状に延びるととも
に、揺動接触するように形成されたピン転動面を限定し
ている。さらにピンは、連結部開孔内にピン転動面を配
置しかつ第1のリンクとともに揺動するように、第1の
リンクと係合している。ロッカーは、ピン転動面と揺動
接触するように形成されたロッカー転動面を限定してお
り、第1の端部から第2の端部の長さまで延びるととも
に、ロッカー転動面に沿って内側に弓状に湾曲してい
る。さらにロッカーは、連結部開孔内に配置されるとと
もに、ロッカーの第1および第2の端部の近傍でピン転
動面と接触するようにロッカー転動面をピン転動面に隣
り合わせて配置しており、第2のリンクとともに揺動す
るように第2のリンクと係合している。
【0033】請求項2の発明では、ピンがピン着座面を
有し、ピン着座面が第1のリンクの開孔と係合するよう
に形成されるとともに、ロッカーがロッカー着座面を有
し、ロッカー着座面が第2のリンクの開孔と係合するよ
うに形成されている。
【0034】請求項3の発明では、ピン転動面が凸円弧
状の転動面を有しており、請求項4の発明では、ロッカ
ー転動面が凸円弧状の転動面を有している。
【0035】請求項5の発明では、ピンが第1のリンク
にリベットにより固定されている。
【0036】請求項6の発明では、ピンが、ピン転動面
からピン着座面まで延びるピン側面を有しており、ロッ
カーが、ロッカー転動面からロッカー着座面まで延びる
ロッカー側面を有している。
【0037】請求項7の発明では、ピン着座面が凹円弧
状着座面であって、ロッカー着座面が凹円弧状着座面で
ある。
【0038】請求項8の発明では、ピン転動面が凸円弧
状転動面であり、ピン着座面がピン転動面と同心に配置
された凹円弧状面である。
【0039】請求項9の発明では、ロッカー転動面が凸
円弧状転動面であり、ロッカー着座面がロッカー転動面
と同心に配置された凹円弧状面である。
【0040】請求項10の発明では、ピンの長さがロッ
カーの長さよりも長くなっている。
【0041】本発明によるロッカージョイントは、動力
伝達チェーンの第1のチェーンリンクをこれと隣り合う
第2のチェーンリンクに連結している。第1および第2
のチェーンリンクは、第1のチェーンリンクの連結部が
第2のチェーンリンクの連結部に隣り合って位置するよ
うに、交互に配置されている。
【0042】第1および第2のチェーンリンクは、連結
部に開孔を限定している。連結部は、第1および第2の
チェーンリンクが交互に配置されるときに開孔が整列す
るように、配置されている。チェーンリンクの開孔は、
第1および第2のチェーンリンクを通って延びる連結部
開孔の境界を限定している。
【0043】本発明によるロッカージョイントは、連結
部開孔内に配置されたピンおよびロッカーを有してい
る。ピンは、連結部開孔内に延びており、第1のチェー
ンリンクとともに回動するように第1のチェーンリンク
の開孔に係合している。
【0044】ロッカーは、連結部開孔内に延びており、
第2のチェーンリンクとともに回動するように第2のチ
ェーンリンクの開孔に係合している。ピンは、ほぼ真っ
直ぐに延びており、連結部開孔内でピン転動面(pin roc
king surface) を限定している。ロッカーは、ピン転動
面と隣り合うロッカー転動面(rocker rocking surface)
を限定している。
【0045】ロッカーは、第1の端部から第2の端部ま
で延びている。ロッカーは、ロッカー転動面がロッカー
の第1および第2の端部近傍でピン転動面と接触しかつ
ロッカーの第1および第2の端部の間でピン転動面から
隔てられるように、内側に弓状に湾曲している。ピンお
よびロッカーは、チェーンリンクの開孔の係合面と係合
する着座面(seating surfaces)を限定している。
【0046】真っ直ぐな直線状のピンと内側に弓状に湾
曲したロッカーは、連結部の剛性(stiffness) を向上さ
せて張り側スパン共振を減少させ、これによるノイズを
低減させるとともに、チェーンの遊びの解消によりノイ
ズを全体的に減少させる。
【0047】しかも、この場合には、ピンおよびロッカ
ーが、ロッカーの第1および第2の端部近傍で互いの転
動面上を転動するようになっているので、運転中のロッ
カージョイントの摩耗を低減できる。また、本発明によ
るロッカーが内側に弓状に湾曲しているので、チェーン
の横方向位置を維持するためのガイドリンクを使用で
き、自己ガイド型チェーン技術を使用できる。
【0048】さらに、ロッカーの弓なりの形状は、ロッ
カージョイントの幅をその端部で最も小さくするととも
に連結部開孔内への挿入のために先端部の形状を小さく
することによって、チェーンが組み立てられるのを許容
する。
【0049】本発明のこれらおよびその他の特徴・目的
をよく理解するためには、添付図面に関連して以下の詳
細な記述が参照されるべきである。
【0050】
【発明の実施の形態】図1および図2は、本発明による
ロッカージョイント3を有する無端状サイレントチェー
ン1の一部を示している。サイレントチェーン1は、図
示しない一つまたはそれ以上のスプロケットと噛み合
う。
【0051】サイレントチェーン1は、交互に配置され
かつロッカージョイント3によって互いに連結されたリ
ンクプレート2の列を有している。図2に最もよく示さ
れるように、サイレントチェーン1はまた、サイレント
チェーン1の最外側リンクを構成するガイドプレート4
を有している。
【0052】図1および図2は、幾つかのガイドプレー
ト4が省略されるとともに、省略されたガイドプレート
4にすぐ隣り合うリンクプレート2の幾つかが省略され
たサイレントチェーン1の部分図である。
【0053】図1に示されるように、各リンクプレート
2は、クロッチ15によって隔てられた二つの歯12,
14を有している。各歯12,14は、チェーン方向C
に沿って並んで配置されている。
【0054】各歯12,14は、スプロケット(図示せ
ず)の隣り合う歯の間に延びるように形成されており、
クロッチ15は、各歯12,14の間でスプロケット歯
を受け入れるように形成されている。
【0055】リンクプレート2内には、歯12と隣り合
って開孔17が形成されるとともに、歯14と隣り合っ
て開孔19が形成されている。また、ロッカージョイン
ト3が開孔17,19を通って延びており、隣り合うリ
ンクプレート2を連結している。
【0056】図2に最もよく示されるように、リンクプ
レート2は、サイレントチェーン1内において他のリン
クプレート2と隣り合って配置されている。リンクプレ
ート2の開孔は、ロッカージョイント3がチェーン方向
Cと概略直交してチェーン1を横切って開孔内に延びる
のを許容するように、整列している。リンクプレート2
を通るロッカージョイント3の方向は、チェーン1の幅
方向である。
【0057】リンクプレート2は、ロッカージョイント
3に沿って交互に配置されている。すなわち、ロッカー
ジョイント3に沿って互いに隣り合うリンクプレート2
は、チェーン方向Cに沿って互いに逆側に延びている。
【0058】その結果、リンクプレート2の歯14は、
隣り合うリンクプレート2の歯12と隣り合っている。
また、ロッカージョイント3は、リンクプレート2の開
孔17を通って延びるとともに、隣り合うリンクプレー
ト2の開孔19を通って延びている。
【0059】図1および図3にもっともよく示されるよ
うに、ロッカージョイント3は、ピン7およびロッカー
8を有している。ピン7は、第1のピン端部21から第
2のピン端部23に向かう方向に沿って概略直線状に延
びている。
【0060】ピン7がチェーン1内で延びる方向は、チ
ェーン1の幅方向に沿っている。ピン7は、転動面25
と、転動面25から隔てられた着座面27と、転動面2
5および着座面27間に延びる側面31,32とからな
る4つの面をその延設方向に沿って限定している。図3
に最もよく示されるように、転動面25は凸状の円弧状
面であり、着座面27は凹状の円弧状面である。側面3
1,33は、わずかに凸状に湾曲している。
【0061】ロッカー8は、第1のロッカー端部35か
ら第2のロッカー端部37まで延びている。ロッカー8
がチェーン1内で延びる方向は、チェーン1の幅方向に
概略沿っている。
【0062】ロッカー8は、転動面41と、転動面41
から隔てられた着座面43と、転動面41および着座面
43間に延びる側面45,47とからなる4つの面をそ
の延設方向に沿って限定している。図3に最もよく示さ
れるように、転動面41は凸状の円弧状面であり、着座
面43は凹状の円弧状面である。側面45,47は、わ
ずかに凸状に湾曲している。
【0063】ピン7およびロッカー8は、その延設方向
と直交する平面内において、延設方向に沿って概略一様
な断面形状を有している。ピン7は、その延設方向に沿
って概略真っ直ぐに延びている。
【0064】ロッカー8はその延設方向に沿って弧状に
形成されており、この弧状の延設方向は、ロッカー端部
35,37間を結ぶ直線に対して、転動面41から着座
面43に向かう方向に離れるようにロッカー8を配置し
ている。
【0065】ロッカー端部35,37を結ぶ直線からの
変位は、ロッカー端部35,37からの距離とともに増
加し、ロッカー端部35,37間の略中間位置において
最大になっている。各面25,27,31,33,4
1,43,45,47の形状は、ロッカージョイント3
におけるピン7およびロッカー8の機能に関連して以下
に記述される。
【0066】図2に最もよく示されるように、サイレン
トチェーン1は、交互に配置されたリンクプレート2の
列から構成されている。この列は、列内のリンクプレー
ト2の歯12,14が当該列内の隣り合うリンクプレー
ト2の歯12,14と隣り合うように互いに隣り合って
配置されたリンクプレート2により、サイレントチェー
ン1の幅方向に沿って形成されている。
【0067】ある列のリンクプレート2は、チェーン方
向Cに沿って隣り合うリンク列のリンクプレート2によ
って互いに隔てられている。サイレントチェーン1は、
リンクプレート2の列52,54を交互に配置すること
によって構成されている。
【0068】リンク列52は、5枚のリンクプレート2
と、サイレントチェーン1の幅方向に沿ってリンク列5
2の最外側プレートとして配置された2枚のガイドプレ
ート4とから構成された幅の広い列である。リンク列5
4は、6枚のリンクプレート2から構成された幅の狭い
列である。
【0069】リンク列54の外側部分のリンクプレート
2は、隣り合う幅広のリンク列52におけるガイドプレ
ート4とリンクプレート2との間に配置されている。リ
ンク列54における4枚の内側リンクプレート2は、隣
り合う幅広のリンク列52において隣り合うリンクプレ
ート2の間に配置されている。
【0070】リンク列52におけるリンクプレート2お
よびガイドプレート4は、以下に述べるように、互いに
固定位置に維持されており、サイレントチェーン1のチ
ェーンリンクを構成するように総体的に運動する。同様
に、リンク列54におけるリンクプレート2は、互いに
固定位置に維持されており、サイレントチェーン1のチ
ェーンリンクを構成するように総体的に運動する。
【0071】ロッカージョイント3は、リンク列52内
のリンクプレート2においてクロッチ15と隣り合う各
開孔17,19にロッカー8が配置されるように、サイ
レントチェーン1内に配置されている。
【0072】ピン7は、各開孔17,19内において、
ロッカー8と隣り合うとともにチェーン方向Cに沿って
クロッチ15から離れる側に配置されている。ロッカー
8およびピン7は、チェーン方向Cに沿って隣り合って
おり、ロッカー8の転動面41がピン7の転動面25と
隣り合うように配置されている。
【0073】図4に示されるように、リンクプレート2
内の開孔17は、該開孔17内に延びる凸状のシート面
18を限定している。シート面18は、チェーン方向C
に沿って歯14と逆側の開孔17に沿って配置されてい
る。シート面18は、少なくとも部分的にはチェーン方
向Cに沿って歯14の側に面している。リンクシート面
18は、ピン着座面27に概略一致する形状に形成され
ている。
【0074】ピン7は、ピン着座面27がリンクシート
面18に隣接したときにピン側面31,33がリンク開
孔17に隣り合って配置されるような大きさに形成され
ている。側面31,33およびピン着座面27は、ピン
7が開孔17内で回転するのを防止するために、それぞ
れリンク開孔17およびリンクシート面18に隣接して
いる。開孔17は、リンクシート面18から離れる側に
おいて概略円弧状に形成されている。
【0075】ロッカー8の凸状側面45,47は、シー
ト面18から離れた位置において開孔17に概略一致す
るような形状に形成されている。開孔17内においてピ
ン7に隣り合って配置されたとき、ロッカー側面45,
47は開孔17に沿って移動し得るようになっており、
凹状のロッカー着座面43は、開孔17から離れてロッ
カー8内に延びている。ロッカー8は、ロッカー転動面
41がピン転動面25と揺動接触することによって、開
孔17内で揺動し得るようになっている。
【0076】ロッカー8は、ロッカー端部35からロッ
カー端部37にかけて弧状に延びている。ピン7に沿っ
て配置されたとき、ロッカー転動面41は、ロッカー端
部35,37の近傍においてピン転動面25と接触す
る。
【0077】図4に示すように、ロッカー端部35,3
7間においては、ロッカー転動面41はピン転動面25
から隔てられており、ロッカー側面45,47は開孔1
7に隣り合っている。ロッカー端部35,37の近傍に
おいては、図5に示すように、ロッカー転動面41はピ
ン転動面25に隣接している。
【0078】リンク列54のリンクプレート2は、図4
および図5に示されたリンク列52のリンクプレート2
の間に交互に配置されている。リンク列54におけるリ
ンクプレート2の歯14は、図4および図5に示された
リンク列52のリンクプレート2の歯12と隣り合って
いる。図6に示すように、ピン7およびロッカー8は、
リンク列54におけるリンクプレート2の開孔19を通
って延びている。
【0079】リンク列54内において、ロッカー8は、
チェーン方向に沿ってクロッチ15から離れてピン7と
隣り合うように、リンクプレート2の各開孔17,19
内に配置されている。リンク列52内のリンクプレート
2の各開孔17,19内におけるピン7およびロッカー
8の位置は、リンク列54内のリンクプレート2の各開
孔17,19内におけるピン7およびロッカー8の位置
と逆になっている。
【0080】図6に示すように、開孔19は、開孔19
内に延びる凹状シート面20を有するように、形成され
ている。シート面20は、チェーン方向Cに沿って歯1
2の逆側において開孔19に沿って配置されている。リ
ンクシート面20は、少なくとも部分的にはチェーン方
向Cに沿って歯12に面している。
【0081】リンクシート面20は、ロッカー着座面4
3と概略一致するような形状に形成されている。ロッカ
ー8は、ロッカー着座面43がリンクシート面20に隣
接したときにロッカー8が開孔19内で回転するのを防
止するために、ロッカー側面47,45がリンク開孔1
9に隣り合って配置されるような大きさに形成されてい
る。
【0082】開孔19は、リンクシート面20から離れ
る側において概略円弧状に形成されている。ピン7の凸
状側面31,33は、シート面20から離れた位置にお
いて開孔19に概略一致するような形状に形成されてい
る。
【0083】開孔19内においてロッカー8に隣り合っ
て配置されたとき、ピン側面31,33は開孔19に沿
って移動し得るようになっており、凹状のピン着座面2
7は、開孔19から離れてピン7内に延びている。ピン
7は、ピン転動面25がロッカー転動面41と揺動接触
することによって、開孔19内で揺動し得るようになっ
ている。
【0084】ピン7は、図4および図5に示すように、
リンク列52においてリンクプレート2の開孔17を通
って延びており、リンクプレート2と係合してリンクプ
レート2とともに回動する。開孔17内に延びるロッカ
ー8は、ロッカー転動面41がピン転動面25上で揺動
することによって、開孔17内で運動する。
【0085】図6に示されたリンク列54におけるリン
クプレート2は、開孔19のリンクシート面20におい
てロッカー8のロッカー着座面43と係合する。ロッカ
ー8は、リンク列54におけるリンクプレート2ととも
に回動する。
【0086】開孔19を通って延びるピン7は、ピン転
動面25がロッカー転動面41上で揺動接触することに
よって、これらの開孔19内で運動する。図4および図
5に示すように、ピン7およびロッカー8が開孔17を
通って延びるとともにピン着座面27がリンクシート面
18と係合するリンク列52のリンクプレート2は、ピ
ン7とともに運動する。
【0087】一方、図6に示すように、ピン7およびロ
ッカー8が開孔19を通って延びるとともにロッカー着
座面43がリンクシート面20と係合するリンク列54
のリンクプレート2は、ロッカー8とともに運動する。
【0088】ロッカー8およびピン7は、ほぼ同様の大
きさに形成されている。ピン7は、ピン着座面27がリ
ンクシート面18と係合しかつピン側面31,33が開
孔17と係合するように開孔17内に配置されるよう
に、形成されている。これにより、ピン7が開孔17内
で回転しないようになっている。
【0089】同様に、ロッカー転動面41がピン転動面
25と接触して、ロッカー8がピン7との揺動接触によ
り開孔17内で回動するように、ロッカー8は、シート
面18と係合するピン7とともに開孔19内に配置され
るような大きさに形成されている。図1および図2から
分かるように、ピン7およびロッカー8は、幅広のリン
ク列52においてリンクプレート2の開孔17内に配置
されている。
【0090】ロッカー8は、ロッカー着座面43がシー
ト面20と係合しかつロッカー側面45,47が開孔1
9と係合して、ロッカー8が開孔19内で回転しないよ
うに、開孔19内に配置されている。ピン7は、ロッカ
ー8がシート面20と係合する開孔19にピン7が配置
されるような大きさに形成されている。
【0091】ピン7は、ピン転動面25がロッカー転動
面41に隣り合うとともに、ピン転動面25がロッカー
転動面41に対して揺動接触することによりピン7が開
孔19内で回動するように、ロッカー8に対して配置さ
れている。図1および図2から分かるように、ピン7お
よびロッカー8は、幅狭のリンク列54においてリンク
プレート2の開孔19内に配置されている。
【0092】ロッカー8の円弧形状は、内側に弓状に湾
曲しているとされる。このように内側に弓状に湾曲して
いることは、チェーン方向Cに沿ってロッカーが曲がる
のを許容しており、これにより、ロッカージョイント3
およびリンク開孔17,19間において真っ直ぐなロッ
カーにより得られるよりも強固な係合状態が得られてい
る。
【0093】ロッカー8の反りは連結部の剛性を向上さ
せ、これにより、張り側スパンの共振およびこれに関連
するノイズを低減させる。さらに、ロッカージョイント
3およびリンク開孔17,19間のクリアランスを取り
去ることにより、ロッカー8の反りは、チェーン内の遊
びを最小限にするのに役立ち、これにより、「ざわざわ
音」とも呼ばれる波音現象(wash)つまりリンク同士の接
触によるノイズを減少させる。
【0094】しかも、この場合には、ピン7およびロッ
カー8が、ロッカー8の第1および第2の端部35,3
7近傍で互いの転動面上を転動するようになっているの
で、チェーン運転中のロッカージョイントの摩耗を低減
できる。また、ロッカー8が内側に弓状に湾曲している
ことにより、チェーンの横方向位置を維持するためのガ
イドリンクを使用でき、自己ガイド型チェーン技術を使
用できる。
【0095】内側への反りは、ロッカー8の端部35,
37がピン7と接触することと、ピン7およびロッカー
8間において長手方向の中間付近に最大の隙間が生じる
ことに帰着する。これにより、ロッカー8およびピン7
間においてロッカー端部35,37近傍には、隙間が形
成されない。
【0096】したがって、サイレントチェーン1は、ピ
ン7に対してロッカー8を配置するとともに、リンク列
52,54において交互に配置されたリンクプレート2
の整列したリンク開孔17,19内にピン7およびロッ
カー8の双方を押し込むことによって、組み立てること
ができる。
【0097】ピン7およびロッカー8の最小幅は、ロッ
カー端部35および37において生じ、その内の一方の
ロッカー端部は、チェーン1が組み立てられるときに、
ロッカー8およびピン7を開孔17および19に導いて
いる。もし外側に弓状に反っていると、ロッカー端部3
5,37とピン7との間に隙間を形成することになるだ
ろう。
【0098】その場合、ロッカージョイント3の最大幅
は、リンク2の各開孔17,19に入る最初の部分にな
るだろう。このことは、組立てをかなり困難なものにす
る。したがって、ロッカーが内側に反っていることは、
組立てにおいて大きな利点になる。
【0099】ピン7は真っ直ぐに延びており、チェーン
幅方向において隣り合うリンク列54のリンクプレート
2をリンク列52のリンクプレート2およびガイドプレ
ート4に対して保持できるように、ロッカー8よりも長
くなっている。図1に示されるように、ガイドプレート
4は、ピン7が挿通する開孔11,13を有している。
【0100】ロッカー8は、ピン7よりも長さが短く、
ガイドプレート4内に延びていない。ピン7は、開孔1
1,13への圧入によりガイドプレート4に固定されて
いる。あるいは、リベットにより、ピン7がガイドプレ
ート4に固定されていてもよい。
【0101】一実施態様においては、ロッカー8の反り
の量は、直径約0.110インチのピンを有する0.7
50インチ幅の標準チェーンに対して、約0.002〜
0.008インチの範囲にある。従来のロッカージョイ
ントを備えた量産チェーンと、ロッカーの反りが0.0
06インチである本発明によるロッカージョイントを備
えた湾曲ロッカーチェーンとにおける運転ノイズは、3
00〜2000rpmの運転速度範囲において、以下の
表のようになる。なお、表中の値は、各音を平均化した
もの(SRA:Speed Range Average)を示している。
【表1】
【0102】本発明によるロッカージョイントは、ガイ
ドリンクを有することなく自己ガイドされたサイレント
チェーンのリンクを連結するのに用いられてもよい。自
己ガイドされたチェーンにおいては、外側リンクが、内
側リンクとは異なるクロッチ高さを有している。既述し
た米国特許第 5,588,926号は、自己ガイド型のチェーン
を示している。
【0103】本発明によるロッカージョイントは、交互
配置ではなくブロック状に積み重ねられたリンクを連結
するものでもよい。米国特許第 4,758,210号の図2は、
このようなブロック配列を示している。
【0104】本発明が関連する技術分野の当業者は、と
くに上述の教示内容を考慮するとき、本発明の精神ある
いは本質的な特徴から外れることなく、本発明の原理を
利用する種々の変形例やその他の実施態様を構築し得
る。上述の実施態様はあらゆる点で単なる例示としての
みみなされるべきものであり、限定的なものではない。
【0105】それゆえ、本発明の範囲は、上記記述内容
よりもむしろ添付の請求の範囲に示されている。したが
って、本発明が個々の実施態様に関連して説明されてき
たものの、構造、順序、材料その他の変更は、本発明の
範囲内においてではあるが、当該分野の当業者にとって
明らかであろう。
【0106】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明に係る動力
伝達チェーン用ロッカージョイントによれば、概略直線
状に延びるピンと内側に弓状に湾曲したロッカーとを互
いに転動接触するように設けたので、連結部の剛性を向
上でき、張り側スパンの共振およびこれに関連するノイ
ズを低減できる効果がある。また、運転中のロッカージ
ョイントの摩耗を低減でき、チェーンの横方向位置を維
持するためのガイドリンクおよび自己ガイド型チェーン
技術を使用できる効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるロッカージョイントを有し、交互
に配置されたリンクプレートから構成されるサイレント
チェーンの側面部分図である。
【図2】図1のサイレントチェーンの平面部分図であ
る。
【図3】本発明によるロッカージョイントにおけるピン
およびロッカーの斜視図である。
【図4】本発明によるロッカージョイントおよびサイレ
ントチェーンリンクプレートのロッカージョイント中間
部における側面断面図である。
【図5】本発明によるロッカージョイントおよびサイレ
ントチェーンリンクプレートのロッカージョイント端部
における側面断面図である。
【図6】図4および図5に示されたサイレントチェーン
リンクプレートと交互に配置されるリンクプレートと、
これらのリンクプレートを連結する本発明によるロッカ
ージョイントの側面断面図である。
【符号の説明】
1: サイレントチェーン 2: リンクプレート 12,14: 歯 15: クロッチ 17,19: 開孔 18,20: シート面 52,54: リンク列 3: ロッカージョイント 7: ピン 25: 転動面 27: 着座面 8: ロッカー 35: 第1の端部 37: 第2の端部 41: 転動面 43: 着座面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジョン・チャールズ・スクルカ アメリカ合衆国 ニューヨーク州 14817 ブルックトンデール ローンズベリー・ ロード 18 (72)発明者 スティーブン・ハロルド・マニング アメリカ合衆国 ニューヨーク州 13736 バークシャー セルター・ロード 4

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動力伝達チェーンの第1のリンクをこれ
    とチェーン方向に隣り合う第2のリンクに連結するため
    のロッカージョイントであって、 前記各リンクが開孔を限定するとともに、前記各開孔
    が、前記第1および第2のリンクを通って延びる連結部
    開孔を限定するように整列しており、 前記ロッカージョイントがピンとロッカーを備え、 前記ピンが、概略直線状に延びるとともに、揺動接触す
    るように形成されたピン転動面を限定しており、さらに
    前記ピンが、前記連結部開孔内に前記ピン転動面を配置
    しかつ前記第1のリンクとともに揺動するように前記第
    1のリンクと係合しており、 前記ロッカーが、前記ピン転動面と揺動接触するように
    形成されたロッカー転動面を限定し、第1の端部から第
    2の端部の長さまで延びるとともに、前記ロッカー転動
    面に沿って内側に弓状に湾曲しており、さらに前記ロッ
    カーが、前記連結部開孔内に配置されるとともに、前記
    ロッカーの前記第1および第2の端部の近傍で前記ピン
    転動面と接触するように前記ロッカー転動面を前記ピン
    転動面に隣り合わせて配置しており、前記第2のリンク
    とともに揺動するように前記第2のリンクと係合してい
    る、ことを特徴とする動力伝達チェーン用ロッカージョ
    イント。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記ピンがピン着座面を有し、前記ピン着座面が前記第
    1のリンクの前記開孔と係合するように形成されてお
    り、前記ロッカーがロッカー着座面を有し、前記ロッカ
    ー着座面が前記第2のリンクの前記開孔と係合するよう
    に形成されている、ことを特徴とする動力伝達チェーン
    用ロッカージョイント。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 前記ピン転動面が凸円弧状の転動面を含んでいる、こと
    を特徴とする動力伝達チェーン用ロッカージョイント。
  4. 【請求項4】 請求項1において、 前記ロッカー転動面が凸円弧状の転動面を含んでいる、
    ことを特徴とする動力伝達チェーン用ロッカージョイン
    ト。
  5. 【請求項5】 請求項1において、 前記ピンが前記第1のリンクにリベットにより固定され
    ている、ことを特徴とする動力伝達チェーン用ロッカー
    ジョイント。
  6. 【請求項6】 請求項2において、 前記ピンが、前記ピン転動面から前記ピン着座面まで延
    びるピン側面を有しており、前記ロッカーが、前記ロッ
    カー転動面から前記ロッカー着座面まで延びるロッカー
    側面を有している、ことを特徴とする動力伝達チェーン
    用ロッカージョイント。
  7. 【請求項7】 請求項2において、 前記ピン着座面が凹円弧状着座面であって、前記ロッカ
    ー着座面が凹円弧状着座面である、ことを特徴とする動
    力伝達チェーン用ロッカージョイント。
  8. 【請求項8】 請求項2において、 前記ピン転動面が凸円弧状転動面であり、前記ピン着座
    面が前記ピン転動面と同心に配置された凹円弧状面であ
    る、ことを特徴とする動力伝達チェーン用ロッカージョ
    イント。
  9. 【請求項9】 請求項2において、 前記ロッカー転動面が凸円弧状転動面であり、前記ロッ
    カー着座面が前記ロッカー転動面と同心に配置された凹
    円弧状面である、ことを特徴とする動力伝達チェーン用
    ロッカージョイント。
  10. 【請求項10】 請求項1において、 前記ピンの長さが前記ロッカーの長さよりも長くなって
    いる、ことを特徴とする動力伝達チェーン用ロッカージ
    ョイント。
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