JP4823034B2 - サイレントチェーン - Google Patents

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Description

本発明は、離間対設した一対のスプロケット間に巻き掛けて動力を伝達するサイレントチェーン、例えば、自動車エンジンからの動力を伝達する場合のパワードライブ用、あるいはタイミングドライブシステム用に適したサイレントチェーンに関し、特に、異なったばね定数を有する複数のリンクプレートがランダムに配置され、スプロケット歯との噛合い開始時における騒音をより低減することができ、制振作用にも優れたサイレントチェーンに関する。
サイレントチェーンは、一対の歯及び一対のピン孔を有する複数のリンクプレートをチェーン長手方向に相互に位置をずらせてガイド列及びリンク列に配置すると共に、一対のピン孔を有するガイドプレートを該ガイド列の両最外に配置し、リンクプレート及びガイドプレートが各ピン孔に挿入した連結ピンで無端状に連結されたものである。
上記サイレントチェーンは、リンクプレートの歯がスプロケット歯と噛み合うとき、最初に歯先同士が接触して噛合い始め、スプロケット歯の歯面に沿ってリンクプレートの歯の外側フランク又は内側フランクのいずれか一方の面が接触しながら滑り込んで噛み合うため、衝撃が少なく、騒音の発生が抑制される。
しかし、かかるサイレントチェーンの騒音抑制効果に満足できないとして、さらなる効果を期待して種々の改良したサイレントチェーンが提案されている。
従来の改良されたサイレントチェーン(図示略)のリンクプレートの一例を、図14に示す。
このリンクプレート51は、二股状の一対の歯52,52及び一対のピン孔53,53を有し、歯52先端の内側フランク54に、スプロケット歯と噛合い始めるはみ出し部55を形成したものである。
このリンクプレート51をチェーン長手方向に位置をずらせてガイド列、リンク列に配置して、連結ピンで連結して形成したサイレントチェーンは、各列に同じ外殻形状のリンクプレート51が配置されたものである。
上記サイレントチェーンは、スプロケットに巻き付く際、ガイド列又はリンク列に配置されている各々のリンクプレート51が歯52先端の内側フランク54に形成されたはみ出し部55がスプロケット歯の歯先側に接触して噛合い始め、スプロケット歯の歯面に沿ってはみ出し部55が接触摺動し乍らスプロケット歯の歯底側に滑り込み、滑り込む途上で噛合いが外側フランク56に移行し、はみ出し部55がスプロケット歯の歯面から離間し、リンクプレート51の両外の外側フランク56がスプロケット歯に接触して着座状態となる。
このサイレントチェーンは、いわゆる、内股噛合い・外股着座の噛合いタイプのものである(例えば、特許文献1参照。)。
特許第3075986号公報
前記従来のサイレントチェーンを構成する各々のリンクプレート51は、はみ出し部55が内側フランク54の同じ位置に形成された同一形状の歯52からなり、同じ位置で噛合い始めるため、スプロケット歯との噛合い開始時のばね定数が異ならない。
このようなリンクプレート51がガイド列又はリンク列に配置されていると、噛合い開始時に各列内のリンクプレート51はスプロケット歯に同時に接触することとなり、そのため、接触衝撃音が同時に発生し、騒音抑制が充分に行われないという問題がある。
また、はみ出し部55が内側フランク54に形成されているため、スプロケット歯との噛合い開始時に、列内の各々のリンクプレート51が同時に浮き上がってチェーンの多角形運動が増幅されて振動が発生し、この振動により、振動騒音が発生するという問題がある。
そこで、本発明は、前述した問題を解決するものであって、すなわち、スプロケットに巻き付く際、噛合い開始時に各列内のリンクプレートの歯とスプロケット歯との接触により発生する衝撃騒音、噛合い開始時のチェーン振動により発生する振動騒音をリンクプレートの歯先端形状のみを異ならせることによって抑制するサイレントチェーンを提供することを目的とする。
請求項1に係る本発明は、一対の歯及び一対のピン孔を有し、スプロケット歯に内側フランクで噛合い始めて外側フランクで着座する第1のリンクプレートをチェーン長手方向に相互に位置をずらせてガイド列及びリンク列に複数配置すると共に、一対のピン孔を有するガイドプレートを該ガイド列に配置し、前記リンクプレート及びガイドプレートが各ピン孔に挿入した連結ピンで無端状に連結されてなるサイレントチェーンにおいて、前記ガイド列及びリンク列の各列内には、スプロケット歯との噛合い開始時におけるばね定数が異なる少なくとも2種類の第1のリンクプレートがランダムに複数配置され、前記噛合い開始時におけるばね定数が異なる歯先端形状を備えた各第1のリンクプレートは、噛合いピッチ寸法、ピン孔中心間距離が同一で、歯がピン孔中心線からスプロケット歯に噛合い始める内側フランクの噛合い開始起点までの距離のみが異なっていることにより、前記課題を解決したものである。
請求項2に係る本発明は、一対の歯及び一対のピン孔を有し、スプロケット歯に内側フランクで噛合い始めて外側フランクで着座する第2のリンクプレートをチェーン長手方向に相互に位置をずらせてガイド列及びリンク列に複数配置すると共に、一対のピン孔を有するガイドプレートを該ガイド列に配置し、前記リンクプレート及びガイドプレートが各ピン孔に挿入した連結ピンで無端状に連結されてなるサイレントチェーンにおいて、前記ガイド列及びリンク列の各列内には、スプロケット歯との噛合い開始時におけるばね定数が異なる少なくとも2種類の第2のリンクプレートがランダムに複数配置され、前記噛合い開始時におけるばね定数が異なる歯先端形状を備えた各第2のリンクプレートは、噛合いピッチ寸法、ピン孔中心間距離が同一で、歯先端部近傍の内側フランクの異なった位置に外縁端部を有する逃げ凹部が形成され、該逃げ凹部の外縁端部がスプロケット歯に噛合い始める噛合い開始起点となっていることにより前記課題を解決したものである。
請求項3に係る本発明は、一対の歯及び一対のピン孔を有し、スプロケット歯に外側フランクで噛合い始めて外側フランクで着座する第3のリンクプレートをチェーン長手方向に相互に位置をずらせてガイド列及びリンク列に複数配置すると共に、一対のピン孔を有するガイドプレートを該ガイド列に配置し、前記リンクプレート及びガイドプレートが各ピン孔に挿入した連結ピンで無端状に連結されてなるサイレントチェーンにおいて、前記ガイド列及びリンク列の各列内には、スプロケット歯との噛合い開始時におけるばね定数が異なる少なくとも2種類の第3のリンクプレートがランダムに複数配置され、前記噛合い開始時におけるばね定数が異なる歯先端形状を備えた各第3のリンクプレートは、噛合いピッチ寸法、ピン孔中心間距離が同一で、歯がピン孔中心線からスプロケット歯に噛合い始める外側フランクの噛合い開始起点までの距離のみが異なっていることにより、前記課題を解決したものである。
請求項4に係る本発明は、一対の歯及び一対のピン孔を有し、スプロケット歯に外側フランクで噛合い始めて外側フランクで着座する第4のリンクプレートをチェーン長手方向に相互に位置をずらせてガイド列及びリンク列に複数配置すると共に、一対のピン孔を有するガイドプレートを該ガイド列に配置し、前記リンクプレート及びガイドプレートが各ピン孔に挿入した連結ピンで無端状に連結されてなるサイレントチェーンにおいて、前記ガイド列及びリンク列の各列内には、スプロケット歯との噛合い開始時におけるばね定数が異なる少なくとも2種類の第4のリンクプレートがランダムに複数配置され、前記噛合い開始時におけるばね定数が異なる歯先端形状を備えた各第4のリンクプレートは、噛合いピッチ寸法、ピン孔中心間距離が同一で、歯先端部近傍の外側フランクの異なった位置に外縁端部を有する逃げ凹部が形成され、該逃げ凹部の外縁端部がスプロケット歯に噛合い始める噛合い開始起点となっていることにより、前記課題を解決したものである。
請求項5に係る本発明は、一対の歯及び一対のピン孔を有し、スプロケット歯に内側フランクで噛合い始めて外側フランクで着座する第1、第2のリンクプレート、及び一対の歯及び一対のピン孔を有し、スプロケット歯に外側フランクで噛合い始めて外側フランクで着座する第3、第4のリンクプレートを複数チェーン長手方向に相互に位置をずらせてガイド列及びリンク列に配置すると共に、一対のピン孔を有するガイドプレートを該ガイド列に配置し、前記各リンクプレート及びガイドプレートが各ピン孔に挿入した連結ピンで無端状に連結されてなるサイレントチェーンにおいて、前記ガイド列及びリンク列の各列内には、スプロケット歯との噛合い開始時におけるばね定数が異なる少なくとも2種類の前記リンクプレートがランダムに複数配置され、前記噛合い開始時におけるばね定数が異なる歯先端形状を備えた各第1のリンクプレートは、噛合いピッチ寸法、ピン孔中心間距離が同一で、歯がピン孔中心線からスプロケット歯に噛合い始める内側フランクの噛合い開始起点までの距離のみが異なること、前記噛合い開始時におけるばね定数が異なる歯先端形状を備えた各第2のリンクプレートは、噛合いピッチ寸法、ピン孔中心間距離が同一で、歯先端部近傍の内側フランクの異なった位置に外縁端部を有する逃げ凹部が形成され、該逃げ凹部の外縁端部がスプロケット歯に噛合い始める噛合い開始起点となっていること、前記噛合い開始時におけるばね定数が異なる歯先端形状を備えた各第3のリンクプレートは、噛合いピッチ寸法、ピン孔中心間距離が同一で、歯がピン孔中心線からスプロケット歯に噛合い始める外側フランクの噛合い開始起点までの距離のみが異なること、前記噛合い開始時におけるばね定数が異なる歯先端形状を備えた各第4のリンクプレートは、噛合いピッチ寸法、ピン孔中心間距離が同一で、歯先端部近傍の外側フランクの異なった位置に外縁端部を有する逃げ凹部が形成され、該逃げ凹部の外縁端部がスプロケット歯に噛合い始める噛合い開始起点となっていることにより、前記課題を解決したものである。
請求項6に係る本発明は、前記請求項1乃至5のいずれかに係る本発明のサイレントチェーンにおいて、前記ガイド列及びリンク列に配置した各々のリンクプレートは、スプロケット歯との噛合い開始時におけるばね定数が異なることにより、スプロケットへの巻付き開始時における振動発生のタイミングが分散している、という構成としたものである。
なお、本発明におけるリンクプレートの噛合い開始時におけるばね定数kとは、リンクプレートの歯がスプロケット歯に最初に接触するときに、歯の噛合い開始起点に作用する荷重Wkgfとそれによって生じるたわみδmmとの比のことであり、k=W/δの関係にある。
請求項1に係る本発明のサイレントチェーンは、一対の歯及び一対のピン孔を有し、スプロケット歯に内側フランクで噛合い始めて外側フランクで着座する複数の第1のリンクプレートからなり、ガイド列及びリンク列の各列内には、スプロケット歯との噛合い開始時におけるばね定数が異なる少なくとも2種類の第1のリンクプレートがランダムに複数配置され、前記ばね定数が異なる歯先端形状を備えた各第1のリンクプレートは、噛合いピッチ寸法、ピン孔中心間距離が同一で、歯がピン孔中心線からスプロケット歯に噛合い始める内側フランクの噛合い開始起点までの距離のみが異なることにより、噛合い開始時におけるばね定数が異なっているので、サイレントチェーンがスプロケットに巻き付く際、スプロケット歯とリンクプレートの歯との接触時のタイミングが分散されるため、接触時の衝撃騒音を抑制することができる。
また、スプロケット歯との噛合い開始時におけるばね定数の異なるリンクプレートがタイミングをずらせて接触し、ガイド列及びリンク列の各々の列内にあるリンクプレート列のばね定数が徐々に増加するため、制振作用が得られると共に、振動発生のタイミングが分散され、チェーンの振動騒音を抑制することができる。
請求項2に係る本発明のサイレントチェーンは、一対の歯及び一対のピン孔を有し、スプロケット歯に内側フランクで噛合い始めて外側フランクで着座する複数の第2のリンクプレートからなり、ガイド列及びリンク列の各列内には、スプロケット歯との噛合い開始時におけるばね定数が異なる少なくとも2種類の第2のリンクプレートがランダムに複数配置され、前記ばね定数が異なる歯先端形状を備えた各第2のリンクプレートは、噛合いピッチ寸法、ピン孔中心間距離が同一で、歯先端部近傍の内側フランクの異なった位置に外縁端部を有する逃げ凹部が形成され、該逃げ凹部の外縁端部がスプロケット歯に噛合い始める噛合い開始起点となっていることにより、噛合い開始時における噛合いピッチ寸法、ピン孔中心間距離が同一でばね定数が異なっているので、サイレントチェーンがスプロケットに巻き付く際、スプロケット歯とリンクプレートの歯との接触タイミングが分散されるため、接触時の衝撃騒音を抑制することができる。
また、スプロケット歯との噛合い開始時における噛合いピッチ寸法、ピン孔中心間距離が同一でばね定数の異なるリンクプレートがタイミングをずらせて接触し、ガイド列及びリンク列の各々の列内におけるリンクプレート列のばね定数が徐々に増加するため、制振作用が得られると共に、振動発生のタイミングが分散され、チェーンの振動騒音を抑制することができる。
請求項3に係る本発明のサイレントチェーンは、一対の歯及び一対のピン孔を有し、スプロケット歯に外側フランクで噛合い始めて外側フランクで着座する複数の第3のリンクプレートからなり、ガイド列及びリンク列の各列内には、スプロケット歯との噛合い開始時における噛合いピッチ寸法、ピン孔中心間距離が同一でばね定数が異なる少なくとも2種類の第3のリンクプレートがランダムに複数配置され、前記ばね定数が異なる歯先端形状を備えた各第3のリンクプレートは、噛合いピッチ寸法、ピン孔中心間距離が同一で、歯がピン孔中心線からスプロケット歯に噛合い始める外側フランクの噛合い開始起点までの距離のみが異なるので、サイレントチェーンがスプロケットに巻き付く際、スプロケット歯とリンクプレートの歯との接触タイミングが分散されるため、接触時の衝撃騒音を抑制することができる。
また、スプロケット歯との噛合い開始時における噛合いピッチ寸法、ピン孔中心間距離が同一でばね定数の異なるリンクプレートがタイミングをずらせて接触し、ガイド列及びリンク列の各々の列内におけるリンクプレート列のばね定数が順次増加するため、制振作用が得られると共に、振動発生のタイミングが分散され、チェーンの振動騒音を抑制することができる。
請求項4に係る本発明のサイレントチェーンは、一対の歯及び一対のピン孔を有し、スプロケット歯に外側フランクで噛合い始めて外側フランクで着座する複数の第4のリンクプレートからなり、ガイド列及びリンク列の各列内には、スプロケット歯との噛合い開始時におけるばね定数が異なる少なくとも2種類の第4のリンクプレートがランダムに複数配置され、前記ばね定数が異なる歯先端形状を備えた各第4のリンクプレートは、噛合いピッチ寸法、ピン孔中心間距離が同一で、歯先端部近傍の外側フランクの異なった位置に外縁端部を有する逃げ凹部が形成され、該逃げ凹部の外縁端部がスプロケット歯に噛合い始める噛合い開始起点となっていることにより、噛合い開始時における噛合いピッチ寸法、ピン孔中心間距離が同一でばね定数が異なっているので、サイレントチェーンがスプロケットに巻き付く際、スプロケット歯とリンクプレートの歯との接触タイミングが分散されるため、接触時の衝撃騒音を抑制することができる。
また、スプロケット歯との噛合い開始時における噛合いピッチ寸法、ピン孔中心間距離が同一でばね定数の異なるリンクプレートがタイミングをずらせて接触し、ガイド列及びリンク列の各々の列内におけるリンクプレート列のばね定数が順次増加するため、制振作用が得られると共に、振動発生のタイミングが分散され、チェーンの振動騒音を抑制することができる。
請求項5に係る本発明のサイレントチェーンは、一対の歯及び一対のピン孔を有し、スプロケット歯に内側フランクで噛合い始めて外側フランクで着座する複数の第1、第2のリンクプレート、及び一対の歯及び一対のピン孔を有し、スプロケット歯に外側フランクで噛合い始めて外側フランクで着座する複数の第3、第4のリンクプレートからなり、ガイド列及びリンク列の各列内には、スプロケット歯との噛合い開始時におけるばね定数が異なる少なくとも2種類の前記リンクプレートがランダムに複数配置され、前記ばね定数が異なる歯先端形状を備えた各第1のリンクプレートは、噛合いピッチ寸法、ピン孔中心間距離が同一で、歯がピン孔中心線からスプロケット歯に噛合い始める内側フランクの噛合い開始起点までの距離のみが異なること、前記噛合い開始時におけるばね定数が異なる歯先端形状を備えた各第2のリンクプレートは、噛合いピッチ寸法、ピン孔中心間距離が同一で、歯先端部近傍の内側フランクの異なった位置に外縁端部を有する逃げ凹部が形成され、該逃げ凹部の外縁端部がスプロケット歯に噛合い始める噛合い開始起点となっていること、前記噛合い開始時におけるばね定数が異なる歯先端形状を備えた各第3のリンクプレートは、噛合いピッチ寸法、ピン孔中心間距離が同一で、歯がピン孔中心線からスプロケット歯に噛合い始める外側フランクの噛合い開始起点までの距離のみが異なること、前記噛合い開始時におけるばね定数が異なる歯先端形状を備えた各第4のリンクプレートは、噛合いピッチ寸法、ピン孔中心間距離が同一で、歯先端部近傍の外側フランクの異なった位置に外縁端部を有する逃げ凹部が形成され、該逃げ凹部の外縁端部がスプロケット歯に噛合い始める噛合い開始起点となっていること等により、噛合い開始時における噛合いピッチ寸法、ピン孔中心間距離が同一でばね定数が異なっているので、サイレントチェーンがスプロケットに巻き付く際、スプロケット歯とリンクプレートの歯との接触タイミングが分散されるため、接触時の衝撃騒音を抑制することができる。
また、スプロケット歯との噛合い開始時における噛合いピッチ寸法、ピン孔中心間距離が同一でばね定数の異なるリンクプレートがタイミングをずらせて接触し、ガイド列及びリンク列の各々の列内におけるリンクプレート列のばね定数が順次増加するため、制振作用が得られると共に、振動発生のタイミングが分散され、チェーンの振動騒音を抑制することができる。
請求項6に係る本発明のサイレントチェーンは、ガイド列及びリンク列に配置した各々のリンクプレートが、スプロケット歯との噛合い開始時におけるばね定数が異なることにより、スプロケットへの巻付き開始時における振動発生のタイミングが分散しているので、サイレントチェーンがスプロケットに巻き付く際、噛合い開始時の振動騒音を抑制することができる。
サイレントチェーンには、リンクプレートの二股状に形成された一対の歯の形状により種々の噛合いタイプがあり、主なものとして、いわゆる、内股噛合い・外股着座タイプのサイレントチェーン、外股噛合い・外股着座タイプのサイレントチェーン等がある。
前者の内股噛合い・外股着座タイプのサイレントチェーンは、スプロケット歯と噛合い始めるとき、リンクプレート歯先端部近傍の内側フランクの噛合い開始起点がスプロケット歯に接触して内側フランクから噛み合いはじめ、その途上で噛合いが内側フランクから外側フランクに移行したところで、両側の外側フランクがスプロケット歯に接触して着座する。
また、後者の外股噛合い・外股着座タイプのサイレントチェーンは、リンクプレート歯先端部近傍の外側フランクの噛合い開始起点がスプロケット歯に接触して外側フランクから噛み合いはじめ、そのまま噛合い動作終了まで歯面に沿って接触し続け、両側の外側フランクがスプロケット歯に接触して着座する。
そこで、実施例1,2として、内股噛合い・外股着座タイプの第1のリンクプレート、第2のリンクプレートからなるサイレントチェーン、実施例3,4として、外股噛合い・外股着座タイプの第3のリンクプレート、第4のリンクプレートからなるサイレントチェーン、実施例5として、第1〜第4のリンクプレートを適宜に混在させて形成したサイレントチェーンについて説明する。
本発明の実施例1を、図1〜図7に基づいて説明する。
図1は、サイレントチェーンの一部平面図であり、図2は、サイレントチェーンの一部側面図であり、図3の(A)、(B)、(C)は、歯先端形状が異なるリンクプレートの側面図であり、図4は、図3の(A)、(B)、(C)のリンクプレートを重ねたときの形状比較の説明図であり、図5は、スプロケット歯とリンクプレートの歯との噛合い過程の説明図であり、図6は、歯先端部近傍の形状が異なるリンクプレートの歯の噛合い開始起点の説明図であり、図7は、スプロケット歯に噛み合うときのばね定数の時間変化を示すグラフであり、(A)は本発明対応、(B)は従来例対応のグラフである。
実施例1のサイレントチェーン1は、内股噛合い・外股着座タイプのサイレントチェーンであり、噛合いピッチ寸法、ピン孔中心間距離が同一で、噛合い開始起点の位置が異なる鋼板製の3種類の第1のリンクプレート2,5,8からなり、各第1のリンクプレート2,5,8は、スプロケット歯16に内側フランク3a、6a、9aで噛合い始めて外側フランク3b、6b、9bで着座する。
第1のリンクプレート2は、図3(A)に示すように、一対の歯3,3及び一対のピン孔4,4を有する。
一対の歯3,3は二股状をなし、内側フランク3a、外側フランク3bを備え、この歯3は、スプロケット歯16(図5,図6等参照。)と噛合い始める噛合い開始起点p1が、歯先端部付近の内側フランク3aの湾曲面3d形成の起点あるいはそのすぐ近傍にあり、ピン孔4,4の中心線Lから噛合い開始起点p1までの距離がm1となっている。
第1のリンクプレート5は、図3(B)に示すように、一対の歯6,6及び一対のピン孔7,7を有する。
一対の歯6,6は二股状をなし、内側フランク6a、外側フランク6bを備え、この歯6は、歯先端部近傍の形状が前記湾曲面3dと異なった形状の湾曲面6dをなし、スプロケット歯16と噛合い始める噛合い開始起点p2が、歯先端部付近の内側フランク6aの湾曲面6d形成の起点あるいはそのすぐ近傍にあり、ピン孔7,7の中心線Lから噛合い開始起点p2までの距離がm2となっている。
第1のリンクプレート8は、図3(C)に示すように、一対の歯9,9及び一対のピン孔10,10を有する。
一対の歯9,9は、二股状をなし、内側フランク9a、外側フランク9bを備え、この歯9は、歯先端部近傍の形状が前記湾曲面3d、6dと異なった形状の湾曲面9dをなし、スプロケット歯16と噛合い始める噛合い開始起点p3が、歯先端部付近の内側フランク9aの湾曲面9d形成の起点あるいはそのすぐ近傍にあり、ピン孔10,10の中心線Lから噛合い開始起点p3までの距離がm3となっている。
上記各リンクプレートの歯先端部近傍の湾曲面3d、6d、9dは、スプロケット歯16との噛合い開始時期をずらせるための逃げとなっている。
上記歯先端部近傍の形状が異なる3種類の第1のリンクプレート2,5,8は、噛合いピッチ寸法、ピン孔中心間距離が同一で、距離m1,m2,m3が、m1>m2>m3の関係にあり、スプロケット歯16と噛合い始める噛合い開始起点p1,p2,p3は、順次ピン孔中心線Lから遠い位置にある。
これら第1のリンクプレート2,5,8を重ね合わせると、図4に示すように、噛合いピッチ寸法、ピン孔中心間距離が同一で、歯先端部近傍の湾曲面3d、6d、9dの形状が異なり、噛合い開始起点p1,p2,p3が、僅かにずれたものとなっている。
第1のリンクプレート2,5,8は、上記のように、噛合いピッチ寸法、ピン孔中心間距離が同一で、歯3,6,9がピン孔中心線Lから噛合い開始起点p1,p2,p3までの距離m1,m2,m3のみが異なることにより、スプロケット歯に噛合い始める内側フランクの噛合い開始起点p1,p2,p3が、僅かにずれた位置になる。
これらリンクプレート2,5,8は、スプロケット歯16との噛合い開始起点p1,p2,p3の位置によりスプロケット歯16との噛合い開始時におけるばね定数k1,k2,k3が決まり、k1<k2<k3の関係にある。
なお、リンクプレートの噛合い開始時におけるばね定数kとは、リンクプレートの歯がスプロケット歯に最初に接触するときに、歯の噛合い開始起点に作用する荷重Wkgfとそれによって生じるたわみδmmとの比のことであり、k=W/δの関係にある。
サイレントチェーン1は、複数の第1のリンクプレート2,5,8をチェーン長手方向に相互に位置をずらせてランダムにガイド列11及びリンク列12に配置し、一対のピン孔13,13を有するガイドプレート14をガイド列11の最外に配置して、各リンクプレート2,5,8及びガイドプレート14を各ピン孔4,7,10,13に挿入した連結ピン15で無端状に連結して形成される。
この場合、ガイドプレート14のピン孔13,13に連結ピン15の両端部が嵌着固定される。
このように形成されたサイレントチェーン1は、ガイド列11あるいはリンク列12の各列内に、噛合いピッチ寸法、ピン孔中心間距離が同一で異なるばね定数k1,k2,k3からなる複数の第1のリンクプレート2,5,8がランダムに混在する。
以上サイレントチェーン1の構成について説明したが、以下、作用効果について説明する。
サイレントチェーン1は、図示は省略するが、一対のスプロケット間に巻き掛けられ、一方のスプロケットを駆動回転させ、他方のスプロケットを回転させて動力を伝達する。
サイレチェーン1の各々の列に配置されている各第1のリンクプレート2,5,8がスプロケット歯16に噛み合うときの噛合い作動は同じなので、便宜的に、1つの第1のリンクプレート2の噛合い作動について説明する。
サイレントチェーン1が駆動側スプロケットに巻き付くとき、図5に示すように、列内に配置されている第1のリンクプレート2は、駆動側スプロケットが矢印方向に回転すると、進行方向前方にある歯3の内側フランク3aの噛合い開始起点p1がスプロケット歯16に接触して歯面16aに沿って歯底16b側に移動し、その途上で噛合いが外側フランク3b側に移行し、噛合い開始起点p1が歯面16aから離間すると共に、外側フランク3bがスプロケット歯16の歯面16aに接触摺動して、リンクプレート2の歯3両外の外側フランク3b、3bがそれぞれスプロケット歯16,16の歯面16a,16aに接触して着座する(図5における実線部分)。
この着座状態では、内側フランク3a、3a及びクロッチ部3eがスプロケット歯16と非接触状態になっている。
この場合、噛合い開始時にスプロケット歯16と接触しない側の内側フランク3aは噛合い作動中スプロケット歯16と一度も接触することなく、また、両外側の外側フランク3b、3bは着座時のみスプロケット歯16と接触するが、噛合い作動中スプロケット歯16と一度も接触しない。
サイレントチェーン1は、各々の列に配置されている他の第1のリンクプレート5,8も噛合いピッチ寸法、ピン孔中心間距離が同一であるため、上記リンクプレート2と同じような噛合い作動する。
そのため、サイレントチェーン1がスプロケットに巻付き始め、リンクプレート2,5,8の歯3,6,9がスプロケット歯16と噛み合うとき、図6に示すように、各列内にあるリンクプレート2,5,8の噛合い開始起点p1,p2,p3がスプロケット歯16に順次接触するので、接触のタイミングが分散され、噛合い開始時における衝撃騒音を抑制することができる。
また、リンクプレート2,5,8は、スプロケット歯16との噛合い開始時における噛合いピッチ寸法、ピン孔中心間距離が同一でばね定数k1,k2,k3が異なるので、これらリンクプレート2,5,8が順次噛合い始めると、ガイド列11及びリンク列12の各々の列内におけるリンクプレート列のばね定数が徐々に増加するため制振作用が得られる。
それと共に、振動発生のタイミングが分散されるので、チェーンの振動騒音を抑制することができる。
ここで、上記の制振作用が得られることについて、図7を参照して説明する。
本発明例(A)の場合、実施例1のように、例えば3枚の3種類の第1のリンクプレート2,5,8からなる列のばね定数は、噛合い開始時にK1=k1で、時間経過と共に、K2=k1+k2、K3=k1+k2+k3のように徐々に増大するが、従来例(B)の場合、特許文献1のように同種類の3枚のリンクプレート(例えば、ばね定数k3)からなる列のばね定数は、噛合い開始と同時に一度に、K3=k3+k3+k3となるため、本発明例(A)の場合の方が、従来例(B)の場合より、より効果的に制振作用が得られる。
実施例2のサイレントチェーン(図示略)は、前記実施例1のサイレントチェーン1と同じように、一対の歯を有する複数の第2のリンクプレートからなる内股噛合い・外股着座タイプのサイレントチェーンであり、実施例1のサイレントチェーン1とは、リンクプレートの噛合い開始起点の形成態様が相違するだけである。
そこで、サイレントチェーン全体構造の説明を省略し、図8を参照して第2のリンクプレートの歯の形状について以下説明する。
図8は、実施例2のサイレントチェーンに用いる第2のリンクプレートの要部を示し、歯先端部近傍の内側フランクに逃がし凹部を形成した歯の噛合い開始起点の説明図である。
この実施例2のサイレントチェーンは、噛合いピッチ寸法、ピン孔中心間距離が同一で、噛合い開始起点の位置のみが異なる鋼板製の3種類の第2のリンクプレートからなり、各リンクプレートは、スプロケット歯16に内側フランク21a,22a,23aで噛合い始めて外側フランク21b,22b,23bで着座する。
この場合、噛合い開始時にスプロケット歯16と接触しない側の内側フランク21a,22a,23aは、噛合い作動中スプロケット歯16と一度も接触することなく、また、両外側の外側フランク(図示略)は、着座時のみスプロケット歯16と接触するが、噛合い作動中スプロケット歯16と一度も接触しない。
図8に示すように、各第2のリンクプレートは、歯21,22,23の歯先端部近傍の内側フランク21a,22a,23aの異なった位置に外縁端部21c,22c,23cを有する逃げ凹部21d,22d,23dが形成され、これら逃げ凹部の外縁端部21c,22c,23cが、スプロケット歯16に噛合い始める噛合い開始起点p4,p5,p6となっている。
前記3種類の第2のリンクプレートは、噛合いピッチ寸法、ピン孔中心間距離が同一で、スプロケット歯16との噛合い開始起点p4,p5,p6の位置がのみ異なることにより、スプロケット歯16との噛合い開始時におけるばね定数が異なり、このばね定数が異なるリンクプレートが複数チェーン長手方向に相互に位置をずらせてランダムにガイド列及びリンク列に配置される。
以上実施例2のサイレントチェーンの構成について説明したが、以下作用効果について説明する。
サイレントチェーンがスプロケットに巻付き始め、各第2のリンクプレートの歯21,22,23がスプロケット歯16と噛み合うとき、各列内にあるリンクプレートの噛合い開始起点p4,p5,p6がスプロケット歯16に順次接触するので、スプロケット歯とリンクプレートの歯との接触タイミングが分散され、接触時の衝撃騒音を抑制することができる。
また、各第2のリンクプレートは、スプロケット歯16との噛合い開始時における噛合いピッチ寸法、ピン孔中心間距離が同一でばね定数が異なるので、前記実施例1と同じように、各リンクプレートが順次噛合い始めると、ガイド列及びリンク列の各々の列内におけるリンクプレート列のばね定数が徐々に増加するため制振作用が得られる。
それと共に、振動発生のタイミングが分散されるので、チェーンの振動騒音を抑制することができる。
本発明の実施例3を、図9〜図12に基づいて、説明する。
図9の(A)、(B)、(C)は、歯先端形状が異なるリンクプレートの正面図であり、図10は、図9の(A)、(B)、(C)のリンクプレートを重ねたときの形状比較の説明図であり、図11は、スプロケット歯とリンクプレートの歯との噛合い過程の説明図であり、図12は、歯先端部近傍の形状が異なるリンクプレートの歯の噛合い開始起点の説明図である。
実施例3のサイレントチェーンは、外股噛合い・外股着座タイプのサイレントチェーンであり、噛合いピッチ寸法、ピン孔中心間距離が同一で、噛合い開始起点の位置のみが異なる鋼板製の3種類の第3のリンクプレート32,35,38からなる。
第3のリンクプレート32は、図9(A)に示すように、一対の歯33,33及び一対のピン孔34,34を有する。
一対の歯33,33は二股状をなし、内側フランク33a、外側フランク33bを備え、この歯33は、スプロケット歯16(図5,図6等参照。)と噛合い始める噛合い開始起点q1が、歯先端部付近の外側フランク33bの湾曲面33d形成の起点あるいはそのすぐ近傍にあり、ピン孔34,34の中心線Lから噛合い開始起点q1までの距離がn1となっている。
リンクプレート35は、図9(B)に示すように、一対の歯36,36及び一対のピン孔37,37を有する。
一対の歯36,36は二股状をなし、内側フランク36a、外側フランク36bを備え、この歯36は、歯先端部近傍の形状が前記湾曲面33dと異なった形状の湾曲面36dをなし、スプロケット歯16と噛合い始める噛合い開始起点q2が、歯先端部付近の外側フランク36bの湾曲面36d形成の起点あるいはそのすぐ近傍にあり、ピン孔37,37の中心線Lから噛合い開始起点q2までの距離がn2となっている。
リンクプレート38は、図9(C)に示すように、一対の歯39,39及び一対のピン孔40,40を有する。
一対の歯39,39は二股状をなし、内側フランク39a、外側フランク39bを備え、この歯39は、歯先端部近傍の形状が前記湾曲面33d、36dと異なった形状の湾曲面39dをなし、スプロケット歯16と噛合い始める噛合い開始起点q3が、歯先端部付近の外側フランク39bの湾曲面39d形成の起点あるいはそのすぐ近傍にあり、ピン孔40,40の中心線Lから噛合い開始起点q3までの距離がn3となっている。
上記各リンクプレートの歯先端部近傍の湾曲面33d,36d,39dは、スプロケット歯16との噛合い開始時期をずらせるための逃げとなっている。
上記歯先端部近傍の形状が異なる3種類の第3のリンクプレート32,35,38は、噛合いピッチ寸法、ピン孔中心間距離が同一で、距離n1,n2,n3のみが、n1>n2>n3の関係にあり、スプロケット歯16と噛合い始める噛合い開始起点q1,q2,q3は、順次ピン孔中心線Lから遠い位置にある。
これらリンクプレート32,35,38を重ね合わせると、図10に示すように、歯先端部近傍の湾曲面33d、36d、39dの形状が異なり、噛合い開始起点q1,q2,q3が僅かにずれている。
リンクプレート32,35,38は、噛合いピッチ寸法、ピン孔中心間距離が同一で、それぞれ歯33,36,39がピン孔中心線Lから噛合い開始起点q1,q2,q3までの距離n1,n2,n3のみが異なることにより、スプロケット歯16に噛合い始める外側フランクの噛合い開始起点q1,q2,q3が異なる位置になる。
これらリンクプレート32,35,38は、スプロケット歯16との噛合い開始起点q1,q2,q3の位置によりスプロケット歯16との噛合い開始時におけるばね定数k4,k5,k6が決まり、k4<k5<k6の関係にある。
サイレントチェーンは、複数のリンクプレート32,35,38をチェーン長手方向に相互に位置をずらせてランダムにガイド列及びリンク列にリンクプレート列を形成するように配置し、一対のピン孔を有するガイドプレートをガイド列の最外に配置し、各リンクプレート32,35,38及びガイドプレートを各ピン孔に挿入した連結ピンで無端状に連結して形成される。
このように形成されたサイレントチェーンは、ガイド列あるいはリンク列の各列内に、噛合いピッチ寸法、ピン孔中心間距離が同一で異なるばね定数k4,k5,k6からなる複数のリンクプレート32,35,38がランダムに混在する。
以上実施例3のサイレントチェーンの構成について説明したが、以下作用効果について説明する。
サイレントチェーンは、図示は省略するが、一対のスプロケット間に巻掛けられ、一方のスプロケットを駆動回転させ、他方のスプロケットを回転させて動力を伝達する。
サイレントチェーンの各々の列に配置されている個々の第3のリンクプレート32,35,38の噛合い作動は同じなので、便宜的に、1つのリンクプレート32の噛合い作動について説明する。
サイレントチェーンが駆動側スプロケットに巻き付くとき、図11に示すように、列内に配置されている第3のリンクプレート32は、駆動側スプロケットが矢印方向に回転すると、進行方向後方にある歯33の外側フランク33bの噛合い開始起点q1がスプロケット歯16に接触して歯面16aに沿って歯底16b側に摺動し、その途上で進行方向前方にある歯33の外側フランク33bがスプロケット歯16の歯面16aに接触して歯底側に滑り込み、一対の歯33,33の両外側フランク33b、33bがそれぞれスプロケット歯16,16の歯面16a,16aに接触して着座する(図11参照。)。
この着座状態では、内側フランク33a、33a及びクロッチ部33eがスプロケット歯16と非接触状態になっている。
この場合、内側フランク33aは、噛合い作動中スプロケット歯16と一度も接触することなく、また、進行方向前方にある歯33の外側フランク33bは、着座時のみスプロケット歯16と接触する。
サイレントチェーンは、各々の列に配置されている他のリンクプレート35,38もそれぞれ上記リンクプレート32と同じような噛合い作動する。
そのため、サイレントチェーンがスプロケットに巻付き始め、リンクプレート32,35,38の歯33,36,39がスプロケット歯16と噛み合うとき、図12に示すように、各列内にある各リンクプレートの歯33,36,39の噛合い開始起点q1,q2,q3がスプロケット歯16に順次接触するので、接触タイミングが分散され、噛合い開始時における衝撃騒音を抑制することができる。
また、リンクプレート32,35,38は、スプロケット歯16との噛合い開始時におけるばね定数k4,k5,k6が異なるので、これらリンクプレート32,35,38が順次噛合い始めると、ガイド列及びリンク列の各々の列内におけるリンクプレート列のばね定数が徐々に増加するため制振作用が得られる。
それと共に、振動発生のタイミングが分散されるので、チェーンの振動騒音を抑制することができる。
実施例4のサイレントチェーン(図示略)は、前記実施例3のサイレントチェーンと同じように、一対の歯を有する複数のリンクプレートからなる外股噛合い・外股着座タイプのサイレントチェーンであり、実施例3のサイレントチェーンとは、実施例3のサイレントチェーンとは、リンクプレートの噛合い開始起点の形成態様が相違するだけである。
そこで、図13を参照して、リンクプレートの歯の形状について以下説明する。
図13は、実施例4のサイレントチェーンに用いる第4のリンクプレートの要部を示し、歯先端部近傍の外側フランクに逃がし凹部を形成した歯の噛合い開始起点の説明図である。
このサイレントチェーンは、噛合いピッチ寸法、ピン孔中心間距離が同一で、噛合い開始起点の位置のみが異なる鋼板製の3種類の第4のリンクプレートからなる。
各第4のリンクプレートの歯41,42,43は、内側フランク41a,42a,43a及び外側フランク41b,42b,43bを有する。
歯の歯先端部近傍の外側フランク41b,42b,43bの異なった位置に外縁端部41c,42c,43cを有する逃げ凹部41d,42d,43dが形成され、これら逃げ凹部の外縁端部41c,42c,43cがスプロケット歯16に噛合い始める噛合い開始起点q4,q5,q6となっている。
前記3種類の第4のリンクプレートは、スプロケット歯16との噛合い開始起点q4,q5,q6の位置のみが異なることにより、スプロケット歯16との噛合い開始時における噛合いピッチ寸法、ピン孔中心間距離が同一でばね定数が異なり、このばね定数が異なるリンクプレートが複数チェーン長手方向に相互に位置をずらせてランダムにガイド列及びリンク列に配置される。
以上実施例4のサイレントチェーンの構成について説明したが、以下作用効果について説明する。
サイレントチェーンがスプロケットに巻付き始め、各リンクプレートの歯41がスプロケット歯16と噛み合うとき、各列内にあるリンクプレートの噛合い開始起点q4,q5,q6がスプロケット歯16に順次接触するので、スプロケット歯とリンクプレートの歯との接触タイミングが分散され、接触時の衝撃騒音を抑制することができる。
また、各リンクプレートは、スプロケット歯16との噛合い開始時における噛合いピッチ寸法、ピン孔中心間距離が同一でばね定数が異なるので、各リンクプレートが順次噛合い始めると、ガイド列及びリンク列の各々の列内におけるリンクプレート列のばね定数が徐々に増加するため制振作用が得られる。
それと共に、振動発生のタイミングが分散されるので、チェーンの振動騒音を抑制することができる。
実施例5のサイレントチェーンは、前記実施例1,2の所謂内股噛合い・外股着座タイプのサイレントチェーンで用いた第1のリンクプレート、第2のリンクプレート、あるいは、前記実施例3,4の所謂外股噛合い・外股着座タイプのサイレントチェーンで用いた第3のリンクプレート、第4のリンクプレートを適宜に用い、スプロケット歯との噛合い開始時における噛合いピッチ寸法、ピン孔中心間距離が同一でばね定数が異なる2種類以上のリンクプレートをガイド列及びリンク列にランダムに多数配置して構成したものである。
上記実施例5のサイレントチェーンは、前記実施例1〜4のサイレントチェーンと同様に、サイレントチェーンがスプロケットに巻き付く際、スプロケット歯とリンクプレートの歯との接触タイミングが分散されるため、接触時の衝撃騒音を抑制することができる。
また、スプロケット歯との噛合い開始時における噛合いピッチ寸法、ピン孔中心間距離が同一でばね定数の異なるリンクプレートがタイミングをずらせて接触し、ガイド列及びリンク列の各々の列内におけるリンクプレート列のばね定数が順次増加するため、制振作用が得られると共に、振動発生のタイミングが分散され、チェーンの振動騒音を抑制することができる。
以上実施例1〜4として、サイレントチェーンが、スプロケット歯との噛合い開始時における噛合いピッチ寸法、ピン孔中心間距離が同一でばね定数が異なる3種類のリンクプレートで構成されたものとして説明したが、本発明のサイレントチェーンは、スプロケット歯との噛合い開始時における噛合いピッチ寸法、ピン孔中心間距離が同一でばね定数が異なる少なくとも2種類のリンクプレート、すなわち、2種類以上のリンクプレートで構成されたものであればよい。
また、ガイドプレートは、必ずしもガイド列の最外に設ける必要はなく、ガイド列の内側、例えば中央に設けられていても構わない。
連結ピンとしては、丸ピンの代わりに通常サイレントチェーンに使用されている所謂ロッカーピンを用いても構わない。
さらに、第1〜第4のいずれかのリンクプレートを標準仕様のリンクプレートと混在させてサイレントチェーンを構成しても構わない。
また、リンクプレートの歯は、ピン孔の中心線Lから歯先までの距離は、同じでも、異なっていてもよく、要するに噛合い開始起のみ点が異なっていればよい。
本発明の実施例1であるサイレントチェーンの一部平面図。 サイレントチェーンの一部側面図。 (A)、(B)、(C)は歯先端部近傍の形状が異なる各リンクプレートの側面図。 図3の各第1のリンクプレートを重ねたときの歯先端部近傍の形状比較説明図。 スプロケット歯とリンクプレートの歯との噛合い過程の説明図。 歯先端部近傍の形状が異なるリンクプレートの歯の噛合い開始起点の説明図。 スプロケット歯に噛み合うときのばね定数の時間変化を示すグラフであり、(A)は本発明対応、(B)は従来例対応の説明図。 本発明の実施例2であるリンクプレートの要部を示し、歯先端部近傍の内側フランクに逃がし凹部を形成した歯の噛合い開始起点の説明図。 本発明の実施例3に用いたリンクプレートを示し、(A)、(B)、(C)は歯先端部近傍の形状が異なる各リンクプレートの側面図。 図9の各第3のリンクプレートを重ねたときの歯先端部近傍の形状比較説明図。 スプロケット歯とリンクプレートの歯との噛合い過程の説明図。 歯先端部近傍の形状が異なるリンクプレートの歯の噛合い開始起点の説明図。 本発明の実施例4であるリンクプレートの要部を示し、歯先端部近傍の外側フランクに逃がし凹部を形成した歯の噛合い開始起点の説明図。 従来のサイレントチェーンに用いるリンクプレートの正面図。
1 ・・・サイレントチェーン
2 ,5 ,8 ・・・第1のリンクプレート
3 ,6 ,9 ・・・第1のリンクプレートの歯
3a,6a、9a ・・・内側フランク
3b,6b、9b ・・・外側フランク
3c,6c,9c ・・・歯先
3d,6d,9d ・・・湾曲面
3e ・・・クロッチ部
4 ,7 ,10 ・・・ピン孔
11 ・・・ガイド列
12 ・・・リンク列
13 ・・・ピン孔
14 ・・・ガイドプレート
15 ・・・連結ピン
16 ・・・スプロケット歯
16a ・・・歯面
16b ・・・歯底
L ・・・ピン孔中心線
m1 ,m2 ,m3 ・・・ピン孔中心線から噛合い開始起点までの距離
p1 ,p2 ,p3 ・・・噛合い開始起点
21 ,22 ,23 ・・・第2のリンクプレートの歯
21a,22a,23a ・・・内側フランク
21b,22b,23b ・・・外側フランク
21c,22c,23c ・・・外縁端部
21d,22d,23d ・・・逃げ凹部
p4 ,p5 ,p6 ・・・噛合い開始起点
32 ,35 ,38 ・・・第3のリンクプレート
33 ,36 ,39 ・・・第3のリンクプレートの歯
33a,36a,39a ・・・内側フランク
33b,36b,39b ・・・外側フランク
33c,36c,39c ・・・歯先
33d,36d,39d ・・・湾曲面
33e ・・・クロッチ部
34 ,37 ,40 ・・・ピン孔
n1 ,n2 ,n3 ・・・ピン孔中心線Lから噛合い開始起点までの距離
q1 ,q2 ,q3 ・・・噛合い開始起点
41 ,42 ,43 ・・・第4のリンクプレートの歯
41a,42a,43a ・・・内側フランク
41b,42b,43b ・・・外側フランク
41c,42c,43c ・・・外縁端部
41d,42d,43d ・・・逃げ凹部
q4 ,q5 ,q6 ・・・噛合い開始起点

Claims (6)

  1. 一対の歯及び一対のピン孔を有し、スプロケット歯に内側フランクで噛合い始めて外側フランクで着座する第1のリンクプレートをチェーン長手方向に相互に位置をずらせてガイド列及びリンク列に複数配置すると共に、一対のピン孔を有するガイドプレートを該ガイド列に配置し、前記リンクプレート及びガイドプレートが各ピン孔に挿入した連結ピンで無端状に連結されてなるサイレントチェーンにおいて、
    前記ガイド列及びリンク列の各列内には、スプロケット歯との噛合い開始時におけるばね定数が異なる少なくとも2種類の第1のリンクプレートがランダムに複数配置され、
    前記噛合い開始時におけるばね定数が異なる歯先端形状を備えた各第1のリンクプレートは、噛合いピッチ寸法、ピン孔中心間距離が同一で、歯がピン孔中心線からスプロケット歯に噛合い始める内側フランクの噛合い開始起点までの距離のみが異なっていることを特徴とするサイレントチェーン。
  2. 一対の歯及び一対のピン孔を有し、スプロケット歯に内側フランクで噛合い始めて外側フランクで着座する第2のリンクプレートをチェーン長手方向に相互に位置をずらせてガイド列及びリンク列に複数配置すると共に、一対のピン孔を有するガイドプレートを該ガイド列に配置し、前記リンクプレート及びガイドプレートが各ピン孔に挿入した連結ピンで無端状に連結されてなるサイレントチェーンにおいて、
    前記ガイド列及びリンク列の各列内には、スプロケット歯との噛合い開始時におけるばね定数が異なる少なくとも2種類の第2のリンクプレートがランダムに複数配置され、
    前記噛合い開始時におけるばね定数が異なる歯先端形状を備えた各第2のリンクプレートは、噛合いピッチ寸法、ピン孔中心間距離が同一で、歯先端部近傍の内側フランクの異なった位置に外縁端部を有する逃げ凹部が形成され、該逃げ凹部の外縁端部がスプロケット歯に噛合い始める噛合い開始起点となっていることを特徴とするサイレントチェーン。
  3. 一対の歯及び一対のピン孔を有し、スプロケット歯に外側フランクで噛合い始めて外側フランクで着座する第3のリンクプレートをチェーン長手方向に相互に位置をずらせてガイド列及びリンク列に複数配置すると共に、一対のピン孔を有するガイドプレートを該ガイド列に配置し、前記リンクプレート及びガイドプレートが各ピン孔に挿入した連結ピンで無端状に連結されてなるサイレントチェーンにおいて、
    前記ガイド列及びリンク列の各列内には、スプロケット歯との噛合い開始時におけるばね定数が異なる少なくとも2種類の第3のリンクプレートがランダムに複数配置され、
    前記噛合い開始時におけるばね定数が異なる歯先端形状を備えた各第3のリンクプレートは、噛合いピッチ寸法、ピン孔中心間距離が同一で、歯がピン孔中心線からスプロケット歯に噛合い始める外側フランクの噛合い開始起点までの距離のみが異なっていることを特徴とするサイレントチェーン。
  4. 一対の歯及び一対のピン孔を有し、スプロケット歯に外側フランクで噛合い始めて外側フランクで着座する第4のリンクプレートをチェーン長手方向に相互に位置をずらせてガイド列及びリンク列に複数配置すると共に、一対のピン孔を有するガイドプレートを該ガイド列に配置し、前記リンクプレート及びガイドプレートが各ピン孔に挿入した連結ピンで無端状に連結されてなるサイレントチェーンにおいて、
    前記ガイド列及びリンク列の各列内には、スプロケット歯との噛合い開始時におけるばね定数が異なる少なくとも2種類の第4のリンクプレートがランダムに複数配置され、
    前記噛合い開始時におけるばね定数が異なる歯先端形状を備えた各第4のリンクプレートは、噛合いピッチ寸法、ピン孔中心間距離が同一で、歯先端部近傍の外側フランクの異なった位置に外縁端部を有する逃げ凹部が形成され、該逃げ凹部の外縁端部がスプロケット歯に噛合い始める噛合い開始起点となっていることを特徴とするサイレントチェーン。
  5. 一対の歯及び一対のピン孔を有し、スプロケット歯に内側フランクで噛合い始めて外側フランクで着座する第1、第2のリンクプレート、及び一対の歯及び一対のピン孔を有し、スプロケット歯に外側フランクで噛合い始めて外側フランクで着座する第3、第4のリンクプレートを複数チェーン長手方向に相互に位置をずらせてガイド列及びリンク列に配置すると共に、一対のピン孔を有するガイドプレートを該ガイド列に配置し、前記各リンクプレート及びガイドプレートが各ピン孔に挿入した連結ピンで無端状に連結されてなるサイレントチェーンにおいて、
    前記ガイド列及びリンク列の各列内には、スプロケット歯との噛合い開始時におけるばね定数が異なる少なくとも2種類の前記リンクプレートがランダムに複数配置され、
    前記噛合い開始時におけるばね定数が異なる歯先端形状を備えた各第1のリンクプレートは、噛合いピッチ寸法、ピン孔中心間距離が同一で、歯がピン孔中心線からスプロケット歯に噛合い始める内側フランクの噛合い開始起点までの距離のみが異なること、前記噛合い開始時におけるばね定数が異なる歯先端形状を備えた各第2のリンクプレートは、噛合いピッチ寸法、ピン孔中心間距離が同一で、歯先端部近傍の内側フランクの異なった位置に外縁端部を有する逃げ凹部が形成され、該逃げ凹部の外縁端部がスプロケット歯に噛合い始める噛合い開始起点となっていること、前記噛合い開始時におけるばね定数が異なる歯先端形状を備えた各第3のリンクプレートは、噛合いピッチ寸法、ピン孔中心間距離が同一で、歯がピン孔中心線からスプロケット歯に噛合い始める外側フランクの噛合い開始起点までの距離のみが異なること、前記噛合い開始時におけるばね定数が異なる歯先端形状を備えた各第4のリンクプレートは、噛合いピッチ寸法、ピン孔中心間距離が同一で、歯先端部近傍の外側フランクの異なった位置に外縁端部を有する逃げ凹部が形成され、該逃げ凹部の外縁端部がスプロケット歯に噛合い始める噛合い開始起点となっていることを特徴とするサイレントチェーン。
  6. 前記ガイド列及びリンク列に配置した各々のリンクプレートは、スプロケット歯との噛合い開始時におけるばね定数が異なることにより、スプロケットへの巻付き開始時における振動発生のタイミングが分散していることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のサイレントチェーン。
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