JP2002340025A - 油圧式クラッチ遮断装置 - Google Patents
油圧式クラッチ遮断装置Info
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D25/00—Fluid-actuated clutches
- F16D25/08—Fluid-actuated clutches with fluid-actuated member not rotating with a clutching member
- F16D25/082—Fluid-actuated clutches with fluid-actuated member not rotating with a clutching member the line of action of the fluid-actuated members co-inciding with the axis of rotation
- F16D25/083—Actuators therefor
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D25/00—Fluid-actuated clutches
- F16D25/08—Fluid-actuated clutches with fluid-actuated member not rotating with a clutching member
- F16D25/082—Fluid-actuated clutches with fluid-actuated member not rotating with a clutching member the line of action of the fluid-actuated members co-inciding with the axis of rotation
- F16D25/087—Fluid-actuated clutches with fluid-actuated member not rotating with a clutching member the line of action of the fluid-actuated members co-inciding with the axis of rotation the clutch being actuated by the fluid-actuated member via a diaphragm spring or an equivalent array of levers
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- Mechanical Engineering (AREA)
- Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 組立時に圧入工程をなくし、組込時にピスト
ン部材への皿ばねの攻撃性をなくし、削り屑等の発生が
なく、また、組込時の締め代も強くして皿ばねの外れ等
もなくし、調心性も維持することのできる油圧式クラッ
チ遮断装置を提供する。 【解決手段】 油圧式クラッチ遮断装置を、クラッチハ
ウジングに形成された環状シリンダ空間に、クラッチレ
リーズ軸受を組込み一体移動する環状ピストン部材をが
軸方向に摺動可能に嵌め、油圧によりこのピストン部材
と共にクラッチレリーズ軸受を移動させクラッチを作動
させるように構成する。前記ピストン部材とは反シリン
ダ空間側（外側）に、皿ばねガイド１ｂを配置し、そこ
に収容される皿ばね１２を介してクラッチレリーズ軸受
５を前記ピストン部材１ａに一体係合すると共に、該皿
ばねガイド１ｂとピストン部材１ａとを嵌合により一体
構造とする。
ン部材への皿ばねの攻撃性をなくし、削り屑等の発生が
なく、また、組込時の締め代も強くして皿ばねの外れ等
もなくし、調心性も維持することのできる油圧式クラッ
チ遮断装置を提供する。 【解決手段】 油圧式クラッチ遮断装置を、クラッチハ
ウジングに形成された環状シリンダ空間に、クラッチレ
リーズ軸受を組込み一体移動する環状ピストン部材をが
軸方向に摺動可能に嵌め、油圧によりこのピストン部材
と共にクラッチレリーズ軸受を移動させクラッチを作動
させるように構成する。前記ピストン部材とは反シリン
ダ空間側（外側）に、皿ばねガイド１ｂを配置し、そこ
に収容される皿ばね１２を介してクラッチレリーズ軸受
５を前記ピストン部材１ａに一体係合すると共に、該皿
ばねガイド１ｂとピストン部材１ａとを嵌合により一体
構造とする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、油圧式クラッチ
遮断装置、特に、従来のピストンを分割して嵌合させ、
クラッチレリーズ軸受とピストンとを組み込む際、圧入
工程のない組込構造とした油圧式クラッチ遮断装置に関
する。
遮断装置、特に、従来のピストンを分割して嵌合させ、
クラッチレリーズ軸受とピストンとを組み込む際、圧入
工程のない組込構造とした油圧式クラッチ遮断装置に関
する。
【０００２】エンジン等の駆動源と、トランスミッショ
ンとの間には、油圧式クラッチ遮断装置が配設される。
例えば、図６に示すように、油圧式クラッチ遮断装置１
０は、基本的には、ダイヤフラムスプリング２０の内周
側の周囲と接触するクラッチレリーズ軸受５と、クラッ
チハウジング（図示省略）に固定されるインナーシリン
ダ部材２と、該インナーシリンダ部材２の軸中心に対し
て同心円状に配置されるアウターシリンダ部材３と、こ
れらインナーシリンダ部材２とアウターシリンダ部材３
との間に形成される環状空間（環状シリンダ空間）４に
嵌め入れられ且つ軸方向に摺動可能とした環状ピストン
部材１１と、端部の円筒部６ａを前記ピストン部材１１
に埋設した保持プレート６と、前記クラッチレリーズ軸
受５の外輪５ａを覆うように包み、該ピストン部材１１
と共に軸方向に一体に移動可能とした軸受ハウジング７
と、前記アウターシリンダ部材３と前記保持プレート６
の間に付勢力が作用するように配置されるコイルスプリ
ング８と、で構成される。
ンとの間には、油圧式クラッチ遮断装置が配設される。
例えば、図６に示すように、油圧式クラッチ遮断装置１
０は、基本的には、ダイヤフラムスプリング２０の内周
側の周囲と接触するクラッチレリーズ軸受５と、クラッ
チハウジング（図示省略）に固定されるインナーシリン
ダ部材２と、該インナーシリンダ部材２の軸中心に対し
て同心円状に配置されるアウターシリンダ部材３と、こ
れらインナーシリンダ部材２とアウターシリンダ部材３
との間に形成される環状空間（環状シリンダ空間）４に
嵌め入れられ且つ軸方向に摺動可能とした環状ピストン
部材１１と、端部の円筒部６ａを前記ピストン部材１１
に埋設した保持プレート６と、前記クラッチレリーズ軸
受５の外輪５ａを覆うように包み、該ピストン部材１１
と共に軸方向に一体に移動可能とした軸受ハウジング７
と、前記アウターシリンダ部材３と前記保持プレート６
の間に付勢力が作用するように配置されるコイルスプリ
ング８と、で構成される。
【０００３】また、前記保持プレート６のフランジ部６
ｂの外周端には、塵埃や水分侵入防止用のブーツ９が取
り付けられている。尚、前記アウターシリンダ部材３に
は、油路３ａが設けられ、前記インナーシリンダ部材２
との間の環状空間（環状シリンダ）４と通じるようにし
てある。そして該油路３ａの上端部には、操作力に比例
した油圧のオイルを流入させたり排出させたりするポー
ト（図示省略）が設けてある。当初、ダイヤフラムスプ
リング２０の付勢力により、コイルスプリング８が圧縮
付勢され、ピストン部材１１とクラッチレリーズ軸受５
とは皿ばね１２により一体結合状態にある。そして操作
力に比例して生じた油圧のオイルが、前記アウターシリ
ンダ部材３とインナーシリンダ部材２との間の環状空間
（シリンダ空間）４に流入すると、ピストン部材１１は
軸方向に移動して、ダイヤフラムスプリング２０の外周
側をトランスミッション（図示省略）と非接触状態とな
り、動力の伝達を遮断する。
ｂの外周端には、塵埃や水分侵入防止用のブーツ９が取
り付けられている。尚、前記アウターシリンダ部材３に
は、油路３ａが設けられ、前記インナーシリンダ部材２
との間の環状空間（環状シリンダ）４と通じるようにし
てある。そして該油路３ａの上端部には、操作力に比例
した油圧のオイルを流入させたり排出させたりするポー
ト（図示省略）が設けてある。当初、ダイヤフラムスプ
リング２０の付勢力により、コイルスプリング８が圧縮
付勢され、ピストン部材１１とクラッチレリーズ軸受５
とは皿ばね１２により一体結合状態にある。そして操作
力に比例して生じた油圧のオイルが、前記アウターシリ
ンダ部材３とインナーシリンダ部材２との間の環状空間
（シリンダ空間）４に流入すると、ピストン部材１１は
軸方向に移動して、ダイヤフラムスプリング２０の外周
側をトランスミッション（図示省略）と非接触状態とな
り、動力の伝達を遮断する。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の油圧式クラ
ッチ遮断装置では、前記ピストン部材１１とクラッチレ
リーズ軸受５とを、皿ばね１２及び軸受ハウジング７を
介して一体係合してある。即ち、図７（Ａ）及び図７
（Ｂ）に示すように、前記皿ばね１２は、ばね鋼等を利
用して、周方向一定間隔に腕部１２ａと凹部１２ｂと
が、プレスによる曲げ加工により形成されている。この
皿ばね１２は、ピストン部材１１に設けた溝部に腕部１
２ａ，１２ａ，・・・，が嵌まるように圧入嵌合される
が、圧入時皿ばね１２の腕部１２ａ先端が、内側に押圧
されるため、ピストン部材１１（樹脂製が多い）が削れ
て異物（削り屑）を発生させることになる。また、ピス
トン部材１１が削れるため、皿ばね１２の組み付後に、
ピストン部材１１から皿ばねの腕部１２ａが外れる事態
が生じ、調心力が維持できない、という問題がある。
ッチ遮断装置では、前記ピストン部材１１とクラッチレ
リーズ軸受５とを、皿ばね１２及び軸受ハウジング７を
介して一体係合してある。即ち、図７（Ａ）及び図７
（Ｂ）に示すように、前記皿ばね１２は、ばね鋼等を利
用して、周方向一定間隔に腕部１２ａと凹部１２ｂと
が、プレスによる曲げ加工により形成されている。この
皿ばね１２は、ピストン部材１１に設けた溝部に腕部１
２ａ，１２ａ，・・・，が嵌まるように圧入嵌合される
が、圧入時皿ばね１２の腕部１２ａ先端が、内側に押圧
されるため、ピストン部材１１（樹脂製が多い）が削れ
て異物（削り屑）を発生させることになる。また、ピス
トン部材１１が削れるため、皿ばね１２の組み付後に、
ピストン部材１１から皿ばねの腕部１２ａが外れる事態
が生じ、調心力が維持できない、という問題がある。
【０００５】この発明は、上記する課題に対処するため
になされたものであり、組立時に圧入工程をなくし、組
込時にピストン部材への皿ばねの攻撃性をなくし、削り
屑等の発生がなく、また、組込時の締め代も強くして皿
ばねの外れ等もなくし、調心性も維持することのできる
油圧式クラッチ遮断装置を提供することを目的としてい
る。
になされたものであり、組立時に圧入工程をなくし、組
込時にピストン部材への皿ばねの攻撃性をなくし、削り
屑等の発生がなく、また、組込時の締め代も強くして皿
ばねの外れ等もなくし、調心性も維持することのできる
油圧式クラッチ遮断装置を提供することを目的としてい
る。
【０００６】
【課題を解決するための手段】即ち、この発明は、上記
する課題を解決するために、請求項１に記載の発明は、
ハウジングに形成された環状シリンダ空間に、クラッチ
レリーズ軸受を組込み一体移動する環状ピストン部材が
軸方向に摺動可能に嵌められ、該環状ピストン部材の作
動によりクラッチレリーズ軸受が移動してクラッチをＯ
Ｎ・ＯＦＦ作動させるように構成した油圧式クラッチ遮
断装置において、前記ピストン部材の反シリンダ空間側
に皿ばねガイドを配置し、そこに収容される皿ばねを介
してクラッチレリーズ軸受を前記ピストン部材に一体係
合すると共に、該皿ばねガイドとピストン部材を、嵌合
により一体構造とすることを特徴としている。
する課題を解決するために、請求項１に記載の発明は、
ハウジングに形成された環状シリンダ空間に、クラッチ
レリーズ軸受を組込み一体移動する環状ピストン部材が
軸方向に摺動可能に嵌められ、該環状ピストン部材の作
動によりクラッチレリーズ軸受が移動してクラッチをＯ
Ｎ・ＯＦＦ作動させるように構成した油圧式クラッチ遮
断装置において、前記ピストン部材の反シリンダ空間側
に皿ばねガイドを配置し、そこに収容される皿ばねを介
してクラッチレリーズ軸受を前記ピストン部材に一体係
合すると共に、該皿ばねガイドとピストン部材を、嵌合
により一体構造とすることを特徴としている。
【０００７】また、請求項２に記載の発明は、前記皿ば
ねガイドとピストン部材との一体構造は、一方の外表面
に設けた凹部または凸部と、他方の内表面に設けた凸部
または凹部による嵌合構造であることを特徴としてい
る。
ねガイドとピストン部材との一体構造は、一方の外表面
に設けた凹部または凸部と、他方の内表面に設けた凸部
または凹部による嵌合構造であることを特徴としてい
る。
【０００８】また、請求項３に記載の発明は、前記皿ば
ねガイドとピストン部材とは、ねじ結合により一体構造
とすることを特徴としている。
ねガイドとピストン部材とは、ねじ結合により一体構造
とすることを特徴としている。
【０００９】
【発明の実施の形態】以下、この発明の具体的な実施の
形態について図面を参照しながら説明する。尚、重複を
避けるため同一構成部分には、従来技術で説明した図６
の符号と同一の符号を使用する。
形態について図面を参照しながら説明する。尚、重複を
避けるため同一構成部分には、従来技術で説明した図６
の符号と同一の符号を使用する。
【００１０】図１は、この発明の油圧式クラッチ遮断装
置の軸方向の一部断面図であって、第１の実施の形態を
示す図である。この油圧式クラッチ遮断装置の実施の形
態では、基本的には、従来技術で説明した部分と共通す
る構成を有し、ダイヤフラムスプリング２０の内周側の
周囲と接触するクラッチレリーズ軸受５と、クラッチハ
ウジング（図示省略）に固定されるインナーシリンダ部
材２と、該インナーシリンダ部材２の軸中心に対して同
心円状に配置されるアウターシリンダ部材３と、これら
インナーシリンダ部材２とアウターシリンダ部材３との
間に形成される環状のシリンダ空間４に嵌め入れられ且
つ軸方向に摺動可能とした環状のピストン部材１と、前
記ピストン部材１に一部を埋設した保持プレート６と、
前記クラッチレリーズ軸受５の外輪５ａを覆うように包
み、該ピストン部材１と共に軸方向に一体に移動可能と
した軸受ハウジング７と、前記アウターシリンダ部材３
と前記保持プレート６の間に付勢力が作用するように配
置されるコイルスプリング８と、で構成される。前記ピ
ストン部材１は、後述するように、内側ピストン部材１
ａと、皿ばねガイド１ｂとから成るが、これらは皿ばね
１２を保持して一体係合させる。
置の軸方向の一部断面図であって、第１の実施の形態を
示す図である。この油圧式クラッチ遮断装置の実施の形
態では、基本的には、従来技術で説明した部分と共通す
る構成を有し、ダイヤフラムスプリング２０の内周側の
周囲と接触するクラッチレリーズ軸受５と、クラッチハ
ウジング（図示省略）に固定されるインナーシリンダ部
材２と、該インナーシリンダ部材２の軸中心に対して同
心円状に配置されるアウターシリンダ部材３と、これら
インナーシリンダ部材２とアウターシリンダ部材３との
間に形成される環状のシリンダ空間４に嵌め入れられ且
つ軸方向に摺動可能とした環状のピストン部材１と、前
記ピストン部材１に一部を埋設した保持プレート６と、
前記クラッチレリーズ軸受５の外輪５ａを覆うように包
み、該ピストン部材１と共に軸方向に一体に移動可能と
した軸受ハウジング７と、前記アウターシリンダ部材３
と前記保持プレート６の間に付勢力が作用するように配
置されるコイルスプリング８と、で構成される。前記ピ
ストン部材１は、後述するように、内側ピストン部材１
ａと、皿ばねガイド１ｂとから成るが、これらは皿ばね
１２を保持して一体係合させる。
【００１１】図２は、前記ピストン部材１と皿ばね１２
とが、組み込まれる前の状態を示す一部断面図であり、
図３は、前記ピストン部材１と皿ばね１２とが、組み込
まれた後の状態を示す一部断面図である。これらの図に
示すように、前記ピストン部材１は、保持プレート６端
部６ａを埋設し内側内部にシール部材２１を設けた内側
ピストン部材１ａと、該ピストン部材１ａの反シリンダ
空間側に配置した皿ばねガイド１ｂと、の二つの部分か
ら構成される。そして、図２に示すように、皿ばねガイ
ド１ｂには、先ず、皿ばね１２を円筒部１ｃに嵌め込み
フランジ部１ｄに当接するように嵌め入れる。次に、前
記皿ばね１２を嵌め入れた皿ばねガイド１ｂの円筒部１
ｃの外周面を、もう一方の保持プレート６を埋設した内
側ピストン部材１ａの円筒部１ｅの内周面にワンタッチ
嵌合となるように嵌め入れて一体構造とする。
とが、組み込まれる前の状態を示す一部断面図であり、
図３は、前記ピストン部材１と皿ばね１２とが、組み込
まれた後の状態を示す一部断面図である。これらの図に
示すように、前記ピストン部材１は、保持プレート６端
部６ａを埋設し内側内部にシール部材２１を設けた内側
ピストン部材１ａと、該ピストン部材１ａの反シリンダ
空間側に配置した皿ばねガイド１ｂと、の二つの部分か
ら構成される。そして、図２に示すように、皿ばねガイ
ド１ｂには、先ず、皿ばね１２を円筒部１ｃに嵌め込み
フランジ部１ｄに当接するように嵌め入れる。次に、前
記皿ばね１２を嵌め入れた皿ばねガイド１ｂの円筒部１
ｃの外周面を、もう一方の保持プレート６を埋設した内
側ピストン部材１ａの円筒部１ｅの内周面にワンタッチ
嵌合となるように嵌め入れて一体構造とする。
【００１２】上記するように、内側ピストン部材１ａ
と、皿ばねガイド１ｂとをワンタッチで一体構造とする
には、内側ピストン部材１ａの円筒部１ｅの内周面に、
断面三角状の突起１ｆを周設し、皿ばねガイド１ｂの円
筒部１ｃの外周面に前記三角状の突起１ｆに嵌まる断面
三角状の凹溝１ｇを周設し、これら内側ピストン部材１
ａの円筒部１ｃに、皿ばねガイド１ｂの円筒部１ｃを嵌
合させる際、弾性変形した三角状の突起１ｆが、断面三
角状の凹溝１ｇに嵌まるようにすれば良い。この場合
に、断面三角状の突起１ｆと断面三角状の凹溝１ｇと
は、逆に設けても良い。この実施の形態においては、皿
ばね１２を圧入する工程がないので、圧入時（組込時）
にピストン部材１の一部が削られることがない。そし
て、製品の精度を緩和しても皿ばね１２が外れることも
ない。この場合、皿ばね１２の外径に対して皿ばねガイ
ド１ｂの外径は、充分に大きいので調心中にも外れるこ
とがない。従って、調心効力が安定し、性能の向上にも
つながる。なお、前記三角状の突起１ｆは、環状の突起
としても良いし、周方向数箇所に一定間隔で設ける突起
であっても良い。
と、皿ばねガイド１ｂとをワンタッチで一体構造とする
には、内側ピストン部材１ａの円筒部１ｅの内周面に、
断面三角状の突起１ｆを周設し、皿ばねガイド１ｂの円
筒部１ｃの外周面に前記三角状の突起１ｆに嵌まる断面
三角状の凹溝１ｇを周設し、これら内側ピストン部材１
ａの円筒部１ｃに、皿ばねガイド１ｂの円筒部１ｃを嵌
合させる際、弾性変形した三角状の突起１ｆが、断面三
角状の凹溝１ｇに嵌まるようにすれば良い。この場合
に、断面三角状の突起１ｆと断面三角状の凹溝１ｇと
は、逆に設けても良い。この実施の形態においては、皿
ばね１２を圧入する工程がないので、圧入時（組込時）
にピストン部材１の一部が削られることがない。そし
て、製品の精度を緩和しても皿ばね１２が外れることも
ない。この場合、皿ばね１２の外径に対して皿ばねガイ
ド１ｂの外径は、充分に大きいので調心中にも外れるこ
とがない。従って、調心効力が安定し、性能の向上にも
つながる。なお、前記三角状の突起１ｆは、環状の突起
としても良いし、周方向数箇所に一定間隔で設ける突起
であっても良い。
【００１３】図４は、この発明の第２の実施の形態を示
す図である。この第２の実施の形態では、内側ピストン
部材１ａと皿ばねガイド１ｂとを一体構造とする場合、
これらをねじによって結合するものである。すなわち、
図５に示すように、内側ピストン部材１ａには、雌ねじ
１４を設け、皿ばねガイド１ｂには、雄ねじ１３を設け
て螺合させ、皿ばね１２を皿ばねガイド１ｂの円筒部１
ｃに嵌め入れて内側ピストン部材１ａとをねじ結合して
一体構造とする。この実施の形態では、特に、皿ばね１
２の調心抗力を調整することが可能となる。
す図である。この第２の実施の形態では、内側ピストン
部材１ａと皿ばねガイド１ｂとを一体構造とする場合、
これらをねじによって結合するものである。すなわち、
図５に示すように、内側ピストン部材１ａには、雌ねじ
１４を設け、皿ばねガイド１ｂには、雄ねじ１３を設け
て螺合させ、皿ばね１２を皿ばねガイド１ｂの円筒部１
ｃに嵌め入れて内側ピストン部材１ａとをねじ結合して
一体構造とする。この実施の形態では、特に、皿ばね１
２の調心抗力を調整することが可能となる。
【００１４】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明の油圧式
クラッチ遮断装置によれば、圧入工程がないので、組立
時のピストン部材への皿ばねによる攻撃性が解消され削
り屑等の異物が発生することはない。また、従来の圧入
によれば、ピストン部材と皿ばねとの締め代設定を厳し
くする必要があるが、ピストン部材を分割すれば、締め
代を大きく取ることが可能となるので、製品精度を緩和
しながら、しかも皿ばねの外れを防止することができ
る。更に、ピストン部材が割れないため、皿ばねが部分
的にはずれるということもなく、調心抗力も安定させる
ことができる。
クラッチ遮断装置によれば、圧入工程がないので、組立
時のピストン部材への皿ばねによる攻撃性が解消され削
り屑等の異物が発生することはない。また、従来の圧入
によれば、ピストン部材と皿ばねとの締め代設定を厳し
くする必要があるが、ピストン部材を分割すれば、締め
代を大きく取ることが可能となるので、製品精度を緩和
しながら、しかも皿ばねの外れを防止することができ
る。更に、ピストン部材が割れないため、皿ばねが部分
的にはずれるということもなく、調心抗力も安定させる
ことができる。
【図１】この発明の油圧式クラッチ遮断装置の軸方向の
一部断面図であって、第１の実施の形態を示す図であ
る。
一部断面図であって、第１の実施の形態を示す図であ
る。
【図２】この発明の第１の実施の形態の油圧式クラッチ
遮断装置を構成するピストン部材と皿ばねとが、組み込
まれる前の状態を示す一部断面図である。
遮断装置を構成するピストン部材と皿ばねとが、組み込
まれる前の状態を示す一部断面図である。
【図３】この発明の第１の実施の形態の油圧式クラッチ
遮断装置を構成するピストン部材と皿ばねとが、組み込
まれた後の状態を示す一部断面図である。
遮断装置を構成するピストン部材と皿ばねとが、組み込
まれた後の状態を示す一部断面図である。
【図４】この発明の第２の実施の形態の油圧式クラッチ
遮断装置を構成するピストン部材と皿ばねとが、組み込
まれた状態を示す一部断面図である。
遮断装置を構成するピストン部材と皿ばねとが、組み込
まれた状態を示す一部断面図である。
【図５】この発明の第２の実施の形態の油圧式クラッチ
遮断装置を構成するピストン部材と皿ばねとを、組み込
まれる前の状態を示す一部断面図である。
遮断装置を構成するピストン部材と皿ばねとを、組み込
まれる前の状態を示す一部断面図である。
【図６】従来の油圧式クラッチ遮断装置の軸方向の一部
断面図である。
断面図である。
【図７】図７（Ａ）は、従来の油圧式クラッチ遮断装置
を構成するピストン部材と皿ばね部分の組み付け状況を
示す一部断面図であり、図７（Ｂ）は、皿ばねの一部正
面図である。
を構成するピストン部材と皿ばね部分の組み付け状況を
示す一部断面図であり、図７（Ｂ）は、皿ばねの一部正
面図である。
１ ピストン部材 １ａ 内側ピストン部材 １ｂ 皿ばねガイド １ｃ 皿ばねガイドの円筒部 １ｄ フランジ部 １ｅ 内側ピストン部材の円筒部 １ｆ 内側ピストン部材の突起 １ｇ 皿ばねガイドの凹溝 ２ インナーシリンダ部材 ３ アウターシリンダ部材 ４ 環状シリンダ部 ５ クラッチレリーズ軸受 ６ 保持プレート ７ 軸受ハウジング ８ コイルスプリング゛ １２ 皿ばね １３ 雄ねじ １４ 雌ねじ
Claims (3)
- 【請求項１】 ハウジングに形成された環状シリンダ空
間に、クラッチレリーズ軸受を組込み一体移動する環状
ピストン部材が軸方向に摺動可能に嵌められ、該環状ピ
ストン部材の作動によりクラッチレリーズ軸受が移動し
てクラッチをＯＮ・ＯＦＦ作動させるように構成した油
圧式クラッチ遮断装置において、 前記ピストン部材の反シリンダ空間側に皿ばねガイドを
配置し、そこに収容される皿ばねを介してクラッチレリ
ーズ軸受を前記ピストン部材に一体係合すると共に、該
皿ばねガイドとピストン部材を、嵌合により一体構造と
することを特徴とする油圧式クラッチ遮断装置。 - 【請求項２】 前記皿ばねガイドとピストン部材との一
体構造は、一方の外表面に設けた凹部または凸部と、他
方の内表面に設けた凸部または凹部とによる嵌合構造で
あることを特徴とする請求項１に記載の油圧式クラッチ
遮断装置。 - 【請求項３】 前記皿ばねガイドとピストン部材とは、
ねじ結合により一体構造とすることを特徴とする請求項
１に記載の油圧式クラッチ遮断装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001145007A JP2002340025A (ja) | 2001-05-15 | 2001-05-15 | 油圧式クラッチ遮断装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001145007A JP2002340025A (ja) | 2001-05-15 | 2001-05-15 | 油圧式クラッチ遮断装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002340025A true JP2002340025A (ja) | 2002-11-27 |
Family
ID=18990880
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001145007A Pending JP2002340025A (ja) | 2001-05-15 | 2001-05-15 | 油圧式クラッチ遮断装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002340025A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN109715968A (zh) * | 2016-09-20 | 2019-05-03 | 舍弗勒技术股份两合公司 | 用于机动车的操纵***和离合装置 |
-
2001
- 2001-05-15 JP JP2001145007A patent/JP2002340025A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN109715968A (zh) * | 2016-09-20 | 2019-05-03 | 舍弗勒技术股份两合公司 | 用于机动车的操纵***和离合装置 |
| CN109715968B (zh) * | 2016-09-20 | 2021-03-09 | 舍弗勒技术股份两合公司 | 用于机动车的操纵***和离合装置 |
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