JP2002337840A - 包装用容器 - Google Patents

包装用容器

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JP2002337840A
JP2002337840A JP2001140308A JP2001140308A JP2002337840A JP 2002337840 A JP2002337840 A JP 2002337840A JP 2001140308 A JP2001140308 A JP 2001140308A JP 2001140308 A JP2001140308 A JP 2001140308A JP 2002337840 A JP2002337840 A JP 2002337840A
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Keiichi Omori
啓一 大盛
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造時の熱接着、使用時の再加熱等によって
も変色しない、紙料にポリエステルがラミネートされた
包装用容器を提供する。 【解決手段】 紙料の表裏両面の少なくとも一方の面
に、230℃未満のオーブン中で10分以上の加熱に耐え
る、分岐鎖を有するヒートシール性ポリエステルの厚さ
5〜100μmの薄膜が表面層としてラミネートされている
ブランクを用いる。該ラミネート面を内側とし、ブラン
ク両端の耳部が重ね合わされ、230℃以上の加熱温度で
接着されてサイドウォールを形成する。前記ラミネート
ブランクから、ラミネート面を内側とし、周縁フランジ
が形成されたボトムウォールが形成される。サイドウォ
ールの下端に内嵌されたボトムウォールの周縁フランジ
と、サイドウォールの下端とが、230℃以上の加熱温度
で、0.3秒以上の加熱加圧時間で接着されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙料の内外面の少
なくとも一方の面に耐水性、耐油性の合成樹脂の薄膜が
ラミネートされており、しかも調理済みの内容物のオー
ブンによる高温の再加熱に耐えうる紙を主材とする耐熱
性の包装容器に関する。
【0002】
【従来の技術】紙の表面にポリエチレン等の合成樹脂を
ラミネートした資材で成形された包装用容器は、従来か
ら多種のものが提案されているが、これ等の容器は、使
用されているポリエチレン等のポリオレフィン合成樹脂
の耐熱性が劣るため、食品等を内蔵させたままでオーブ
ンを用い、140℃〜230℃と云う高温で再加熱することが
できる紙容器の開発が望まれていた。
【0003】紙にポリエチレンテレフタレート(PET)を
ラミネートした資材も提案されているが、このようなラ
ミネートシートは、ヒートシール性に乏しく熱接着によ
り紙容器の製造が困難であり、たとえ熱接着したとして
も、紙から合成樹脂層が剥離してしまうという問題があ
った。また、一度加熱処理をして紙料にラミネートして
しまったポリエステルは、再び加熱処理して熱接着しよ
うとしても、熱接着できないという問題も有していた。
更に、ポリエチレンテレフタレートラミネートシートよ
り製造した紙容器の場合、140℃以上に加熱すると、PET
球晶が生成し白濁化してしまい、ラミネートの強度が低
下し、紙料からラミネートシートが剥離してしまうとい
う問題も存していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の紙を主材とする
耐水性、耐油性の包装用容器の有する前記問題点に鑑
み、本発明は、食品類を内蔵した容器を、そのままオー
ブンに入れ、140℃以上230℃未満と云う高温で10分間以
上の加熱に耐えうる紙を主材とする容器を提供すること
を課題としている。
【0005】前記課題を解決するため、請求項1の発明
では、紙料の表裏両面の少なくとも一方の面に、230℃
未満のオーブン中で10分以上の加熱に耐える、分岐鎖を
有するヒートシール性ポリエステルの厚さ5〜100μmの
薄膜が表面層としてラミネートされているブランクか
ら、該ラミネートされている面を内側とし、ブランク両
端の耳部が重ね合わされ、230℃以上の加熱温度で接着
されてサイドウォールが形成されており、該サイドウォ
ールの下端部が、縦断面U字形に形成されており、前記
ラミネートブランクから、前記ヒートシール性ポリエス
テルの薄膜がラミネートされている面を内側としてボト
ムウォールが形成されており、該ボトムウォールの周縁
には周縁フランジが形成されており、サイドウォールの
下端に内嵌されたボトムウォールの周縁フランジと、サ
イドウォールの下端とが、230℃以上の加熱温度で、0.3
秒以上の加熱加圧時間で接着されている、耐熱性の包装
用容器と云う構成とした。
【0006】請求項2の発明では、請求項1の発明に、
サイドウォールのブランク両端の耳部の接着部と、サイ
ドウォールの下端内側面と、ボトムウォールの周縁フラ
ンジの外周面との接着部が300℃〜500℃のヒートエアに
よる予備加熱と、熱板とヒートエアとの何れかによる押
圧接着で構成されていると云う構成を付加した。前記ヒ
ートシール性ポリエステルは、分岐が起こる多塩基酸ま
たは多価グリコールを、全酸成分又は全グリコール成分
に対して0.1〜1.5モル%共重合することによって製造さ
れ(請求項3)、前記多塩基酸はトリメリット酸又はピ
ロメリット酸であり、前記多価グリコールは、グリセリ
ン、トリメチロールプロパン又はペンタエリスリトール
である(請求項4)。
【0007】本発明においては、分岐鎖を有するポリエ
ステルを紙料にラミネートすることとしているので、ヒ
ートシール性が改良され、一度加熱処理をして紙料にラ
ミネートしてしまったポリエステルであっても、再び加
熱処理して熱接着しヒートシールが可能となる。このよ
うなヒートシール性を付与するのは、ポリエステルが分
岐鎖を有するためと思われる。また、ラミネートシール
が紙料より剥離するのを防ぐことができるが、これは分
岐鎖を有するためにPET球晶の生成が防ぐことができる
ものと思われる。
【0008】
【発明の実施の形態】図1及び図2は請求項1ないし請
求項5の各発明を併せ適用した実施の一例であるオーブ
ン調理可能な包装用容器の蓋片を省略して示しており、
蓋片の取り外された包装用容器1は、サイドウォール2
とボトムウォール3とで形成されており、サイドウォー
ル2は坪量100〜500g/m2の紙料の内面4と外面5との両
面または片面、図示例では内面4に、後述するヒートシ
ール性で、230℃の温度で10分間以上の加熱を受けても
熱変性を生ずることのない厚さ5〜100μmの耐熱性フィ
ルムがラミネートされた厚紙から扇形に打ち抜かれたラ
ミネートブランクの左右両耳部6,7を重ね合わされ、
230℃以上の温度で加熱、加圧されて、逆載頭円錐筒状
に形成されている。従来技術によれば、熱接着性を有し
ないことより、耳部6と耳部7とは熱接着が不可能であ
るが、本発明によれば、ラミネートされたポリエステル
が分岐鎖を有し熱接着性を有するので、耳部6と耳部7
との熱接着が容易に行われる。
【0009】ボトムウォール3は、サイドウォール2と
同質の耐熱性フィルムが外表面にラミネートされている
円形ブランクから、図1中A−A断面である図2に拡大
して示す如く縦断面扁平逆U字形の周縁フランジ8を有
する形状に押圧成形されており、ボトムウォールの下端
に内嵌され、サイドウォール2の下端内面のヒートシー
ル性の耐熱性ラミネートフィルム9とボトムウォール3
の周縁フランジ8の外表面のヒートシール性の耐熱性ラ
ミネートフィルム10とが、230℃以上の加熱温度で、
0.3秒以上の加熱、加圧時間で接着されている。図示実
施例においては、周縁フランジ8の外側面において、ボ
トムウォール3の耐熱性ラミネートフィルム10とサイ
ドウォール2の内面4の耐熱性ラミネートフィルム9と
が直に接しているが、これらフィルム9,10を構成す
るポリエステルが分岐鎖を有し従って熱接着性を有して
いることより、フィルム9とフィルム10とは容易に熱
接着、ヒートシールされる。一方、周縁フランジ8の内
側面においては、ボトムウォール3の紙料とサイドウォ
ール2の内面4の耐熱性ラミネートフィルム9とが直に
接しているが、フィルム9を構成するポリエステルが分
岐鎖を有し従って熱接着性を有していることより、フィ
ルム9と紙料とは容易に熱接着、ヒートシールされる。
接着のための加熱、加圧時間が0.3秒未満であると、充
分に熱接着がなされない。尚、加熱、加圧時間の上限は
特に限定されるものではないが、紙料及びポリエステル
が変性して変色する可能性もあるので、3秒以下が好ま
しい。
【0010】本発明において、サイドウォール2及びボ
トムウォール3を製造するために用いられるラミネート
シートは、紙料の表裏両面の少なくとも一方の面に、分
岐鎖を有するコポリエステルがラミネートされたもので
ある。紙料は、公知のものであれば、どのようなもので
も使用可能であるが、坪量100〜500g/m2のものが好まし
い。坪量100g/m2未満の場合だと容器の保形性に問題が
あって容器としては使いにくくなるとともに、再加熱さ
れた内容物の熱が外表面に伝わりやすくなってしまうた
めである。坪量500g/m2を超える紙料を用いることは可
能であるが、コストがかかるのに比して、格別の効果が
ない。
【0011】オーブン内で、140℃〜230℃と云う高温で
10分間以上の加熱に耐えるヒートシール性ポリエステル
であって、しかも熱接着性、ヒートシール性を有するも
のとしては、少なくとも1本以上の分岐鎖を有するコポ
リエステルが用いられる。該分岐鎖を有するコポリエス
テルは、2塩基酸成分に、分岐が起こる多塩基酸(3官
能以上のポリカルボン酸)または多価グリコール(3官
能以上のポリオール)を共重合することによって製造さ
れる。具体的には、2塩基酸成分として、テレフタル
酸、イソフタル酸、ナフタリンジカルボン酸、コハク
酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、ドデカン
ジオン酸、シクロヘキサンジカルボン酸等を用い、グリ
コール成分として、エチレングリコール、トリメチレン
グリコール、プロピレングリコール、1,4-ブタンジオー
ル、ネオペンチルグリコール、1,4-シクロヘキサンジメ
タノール等を用い、更に、分岐鎖を生成する多塩基酸
(例えばトリメリット酸、ピロメリット酸等)又は分岐
鎖を生成する多価グリコール(例えば、グリセリン、ト
リメチロールプロパン、ペンタエリスリトール等)を共
重合したものである。
【0012】上述の分岐を起こす多塩基酸または多価グ
リコールは、全酸成分又は全グリコール成分に対して、
0.1〜1.5モル%共重合することによって製造される。0.
1モル%未満ではラミネート適性が悪く、1.5モル%を超
えるとゲル状物質が発生してしまうからである。
【0013】上述のコポリエステルは、単独で用いても
よく、他の種類のポリエステルとブレンドしてもよく、
さらにはポリオレフィン、ポリカーボネートとブレンド
してもよい。ブレンド可能なポリオレフィンとしては、
特開平6-107924号公報に記載されようなポリエチレン、
ポリプロピレン、線状低密度ポリエチレン、エチレンと
炭素数3~12のα-オレフィンとの共重合、エチレンと極
性ビニルモノマーおよび/または一酸化炭素との共重合
体、或いはこれらをベースポリマーとして極性ビニルモ
ノマーをグラフトした共重合体、またはこれらの共重合
成分モノマーを2種以上併用した三元あるいはそれ以上
の多元共重合体などが挙げられる。前記極性ビニルモノ
マーとしては、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルのよう
なカルボン酸不飽和エステル、アクリル酸メチル、アク
リル酸イソブチル、アクリル酸2-エチルヘキシル、メタ
クリル酸メチル、メタクリル酸エチル、マレイン酸ジエ
チル、アクリル酸グリシジル、メタクリル酸グリシジル
のような不飽和カルボン酸エステル、又はアクリル酸、
メタクリル酸、イタコン酸のような不飽和カルボン酸、
そのリチウム塩、ナトリウム塩、マグネシウム塩、亜鉛
塩のような不飽和カルボン酸塩、或いは無水マレイン
酸、無水イタコン酸、無水テトラヒドロフタル酸、のよ
うな不飽和カルボン酸無水物などがある。不飽和カルボ
ン酸との共重合物の場合にはエチレン/不飽和カルボン
酸共重合体またはエチレン/不飽和カルボン酸/不飽和
カルボン酸エステル3元共重合体のカルボキシル基の一
部または全部をナトリウム、亜鉛などの金属イオンで中
和したアイオノマーをブレンドする事ができる。ポリカ
ーボネートとしてはビスフェノールAポリカーボネート
が一般に使用できるが、特開平9-176463号公報に記載さ
れているような各種のポリカーボネートが使用できる。
【0014】上記コポリエステルは、容器使用時におけ
る加熱温度とも関係するが、140℃以上230℃未満の使用
に耐えること、熱接着を行うことを考慮すると、融点23
0℃以上を有する。
【0015】上記、ヒートシール性を有する耐熱性コポ
リエステルの単独またはブレンド樹脂を紙にラミネート
する方法としては、押出ラミネート、成形したフィルム
のドライラミネート(接着剤ラミネート)、成形したフ
ィルムの熱接着ラミネートなどの方法があるが、押出ラ
ミネートが最も好ましい。紙の内面または内外面に行う
ラミネート厚みは5~100μmである。5μm未満では、
十分な耐油性及びヒートシール性が発現できず、100μ
mを超えると、容器成形性が悪くなり、またコストアッ
プになるからである。
【0016】5~100μ厚さのヒートシール性耐熱性ポリ
エステルを紙にラミネートしたシートから熱接着により
容器を成形する方法は、230℃以上の温度のヒートシー
ルバーまたは熱風により0.3秒間以上加熱して熱接着す
る事により成形する。上述のように加熱時間は0.3秒以
上行い、また好ましくは3秒以下である。本発明によれ
ば、ラミネートされたポリエステルが熱接着性、ヒート
シール性を有するので、容易に熱接着、ヒートシールが
行われる。このようにして成形したポリエステル/紙ラ
ミネート容器は、食品を包装し140~230℃のオーブンに
より、10分間以上加熱する事が出来る。次に実施例によ
り本発明を説明する。
【0017】
【実施例1】酸成分としてテレフタル酸84.3モル%とイ
ソフタル酸15モル%とトリメリット酸0.7モル%、グリコ
ール成分としてエチレングリコール98モル%とジエチレ
ングリコール2モル%とを含有する、融点=235℃、Tg=72
℃、還元粘度ηsp/C=0.90、1分子当たり1本の平均分
岐度を有するコポリエステル(A)を使用し、300℃におい
て坪量200g/m2の紙に、30μ厚みに押出ラミネートを行
い、紙/コポリエステルラミネートシートを製造した。
該ラミネートシートから、扇形に打ち抜かれたサイドウ
ォール用ラミネートブランクと、円形に打ち抜かれたボ
トムウォール用ブランクを得た。サイドウォール用ラミ
ネートブランクを、図1に示すように、左右両耳部6,
7を重ね合わせ、500℃のプレヒートエアにより加熱し3
50℃の熱板により1. 0秒圧着し容器のサイドウオールを
製造した。左右両耳部6,7は、完全にヒートシールさ
れた状態で熱接着された。次に300℃のホットエアによ
り、ボトムウォールをサイドウオールに熱接着して容器
を製造した。ボトムウォールは、完全にヒートシールし
た状態でサイドウォールに接着された。上述のように製
造した紙容器に食品を入れ230℃のオーブンで20分加熱
したところ、ヒートシールは剥がれず、容器の変形も無
く、更には容器の変色も見られず、食品には味覚の変化
が起こらなかった。
【0018】
【実施例2】上述のコポリエステル(A)を60重量部に、
酸成分としてテレフタル酸80モル%及びイソフタル酸20
モル%、グリコール成分としてエチレングリコール100
モル%、Tg=70℃、還元粘度ηsp/C=0.93のコポリエ
ステル(c)を40重量部と、亜鉛アイオノマー20重量部と
をブレンドした以外は、実施例1と同じ方法により容器
を製造した。左耳部と右耳部、及びボトムウォールとサ
イドウォールとは、完全にヒートシールした状態で接着
された。また、包装用容器に食品を入れ230℃のオーブ
ンで20分加熱したところ、ヒートシールは剥がれず、容
器の変形も無く、更には容器の変色も見られず、食品に
は味覚の変化が起こらなかった。
【0019】
【実施例3】上述のコポリエステル(A)85重量部に、ビ
スフェノールAポリカーボネートを15重量部ブレンドし
た以外は、実施例1と同じ方法により容器を製造した。
左耳部と右耳部、及びボトムウォールとサイドウォール
とは、完全にヒートシールした状態で接着された。ま
た、包装用容器に食品を入れ230℃のオーブンで20分加
熱したところ、ヒートシールは剥がれず、容器の変形も
無く、更には容器の変色も見られず、食品には味覚の変
化が起こらなかった。
【0020】
【実施例4】酸成分としてテレフタル酸88.5モル%とイ
ソフタル酸11モル%とトリメリット酸0.5モル%、グリコ
ール成分としてエチレングリコール98モル%とジエチレ
ングリコール2モル%を含有する、融点=240℃、Tg=73
℃、還元粘度ηsp/C=0.85、1分子当たり1本の平均分
岐度を有するコポリエステル(D)に50重量部に、ナフタ
リンジカルボン酸100モル%とエチレングリコール100モ
ル%のポリエステル(PEN)(e)を50重量部ブレンドした以
外は、実施例1と同じ方法により容器を製造した。左耳
部と右耳部、及びボトムウォールとサイドウォールと
は、完全にヒートシールした状態で接着された。また、
包装用容器に食品を入れ230℃のオーブンで20分加熱し
たところ、ヒートシールは剥がれず、容器の変形も無
く、更には容器の変色も見られず、食品には味覚の変化
が起こらなかった。
【0021】
【発明の効果】請求項1の発明によると、紙料にラミネ
ートされたポリエステルが分岐鎖を有するヒートシール
性ポリエステルなので、熱接着、ヒートシールがなされ
た包装用容器を得ることができ、また、ラミネートされ
たポリエステルが白濁化せず従って製造時の熱接着、使
用時の再加熱等によっても変色しない包装用容器を得る
ことができる。また、請求項1の発明によると、内容物
の量、材質によるオーブン等による加熱温度と加熱時間
に対応する紙厚、耐熱フィルムの厚さを選定することが
でき、強度面、コスト面で、内容物に対し、最適の包装
用容器を提供できる効果を奏する。
【0022】請求項2の発明によると、ラミネートフィ
ルムが230℃未満の加熱温度で10分間以上の加熱では熱
変形を生じないフィルムであるので、300℃〜500℃と云
う高温のヒートエアによる予備加熱と、それに続く熱板
かヒートエアの何れかによる押圧により、著しく短い下
降時間でサイドウォールとボトムウォールの整形、両者
の接着を実現でき、生産効率を著しく向上させうる効果
を奏する。
【0023】請求項3及び4の発明によれば、230℃未
満のオーブン中で10分以上の加熱に耐える、分岐鎖を有
するヒートシール性ポリエステルを得ることができ、従
って、請求項1又は2の発明たる包装用容器を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 請求項1ないし請求項5の各発明を併せ適用
した実施の一例であるオーブン調理可能な包装用容器の
斜視図であって、蓋片を省略して示している。
【図2】 図1におけるA−A線縦断面図である。
【符号の説明】
1 包装用容器、 2 サイドウォール、 3 ボトムウォール、 6 耳部、 7 耳部、 8 周縁フランジ、 9 耐熱性ラミネートフィルム、 10 耐熱性ラミネートフィルム

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紙料の表裏両面の少なくとも一方の面に、
    230℃未満のオーブン中で10分以上の加熱に耐える、分
    岐鎖を有するヒートシール性ポリエステルの厚さ5〜100
    μmの薄膜が表面層としてラミネートされているブラン
    クから、該ラミネートされている面を内側とし、ブラン
    ク両端の耳部が重ね合わされ、230℃以上の加熱温度で
    接着されてサイドウォールが形成されており、 該サイドウォールの下端部が、縦断面U字形に形成され
    ており、 前記ラミネートブランクから、前記ヒートシール性ポリ
    エステルの薄膜がラミネートされている面を内側として
    ボトムウォールが形成されており、 該ボトムウォールの周縁には周縁フランジが形成されて
    おり、 サイドウォールの下端に内嵌されたボトムウォールの周
    縁フランジと、サイドウォールの下端とが、230℃以上
    の加熱温度で、0.3秒以上の加熱加圧時間で接着されて
    いる、 耐熱性の包装用容器。
  2. 【請求項2】サイドウォールのブランク両端の耳部の接
    着部と、サイドウォールの下端内側面と、ボトムウォー
    ルの周縁フランジの外周面との接着部が300℃〜500℃の
    ヒートエアによる予備加熱と、熱板とヒートエアとの何
    れかによる押圧接着で構成されている、請求項1記載の
    耐熱性の包装用容器。
  3. 【請求項3】前記ヒートシール性ポリエステルが、分岐
    が起こる多塩基酸または多価グリコールを、全酸成分又
    は全グリコール成分に対して0.1〜1.5モル%共重合する
    ことによって製造される、請求項1または請求項2記載
    の耐熱性の包装用容器。
  4. 【請求項4】前記多塩基酸が、トリメリット酸又はピロ
    メリット酸であり、 前記多価グリコールが、グリセリン、トリメチロールプ
    ロパン又はペンタエリスリトールである、請求項3記載
    の耐熱性の包装用容器。
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