JP2002336239A - X線ct撮影装置 - Google Patents
X線ct撮影装置Info
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Abstract
るアーチファクトのない良好な3次元的なX線吸収係数
を算出することができるX線CT撮影装置を提供する。 【解決手段】被写体Oを固定保持し、この被写体Oの周
りをX線発生器1と2次元X線撮像手段2とを対向させ
ながら旋回させ、X線発生器1から照射され被写体Oを
透過したX線を2次元X線撮像手段2によって撮像した
X線画像を再構成して、被写体Oの3次元的なX線吸収
係数を算出するX線CT撮影装置20であって、X線画
像を再構成して被写体Oの3次元的なX線吸収係数を算
出する前に、鏡像処理手段6aによってX線画像の視野
境界について鏡像処理を行い、この鏡像処理をしたX線
画像を再構成して被写体Oの3次元的なX線吸収係数を
算出する。
Description
し、この被写体の周りをX線発生器と2次元X線撮像手
段とを対向させながら旋回させ、このX線発生器から照
射され被写体を透過したX線を前記2次元X線撮像手段
によって撮像したX線画像を再構成して、被写体の3次
元的なX線吸収係数を算出するX線CT撮影装置に関す
る。
装置においては、被写体の良好なX線吸収係数を得るた
めに、従来より、2次元X線撮像手段によって撮像した
X線画像をそのまま再構成するのではなく、一定の補正
処理を施してから、再構成するようにしている。
視野境界でのデータの不連続から生じるアーチファクト
を除去するための補正処理を行うX線CT撮影装置とし
て、特開平9−66051号公報では、図12に示すよ
うな装置を提案している。
線CT撮影装置の概要構成を示し、(b)において、X
線画像の視野境界での画像処理の方法を示している。
保持し、この被写体Oの周りをX線発生器101と2次
元X線撮像手段102とを対向させながら旋回させ、X
線発生器101から照射され被写体Oを透過したX線を
2次元X線撮像手段102によって撮像したX線画像を
画像処理部106で再構成して、被写体の3次元的なX
線吸収係数を算出し、画像化するものである。
前にX線画像の補正、例えば画像歪み補正を行い、また
この補正のための画像歪み補正テーブル発生手段などを
備えた画像歪み補正テーブル作成部を設けていたが、特
に、得られたX線画像の視野境界を検出する視野境界検
出手段106aと、検出された視野境界について処理を
行う外挿演算手段106bとを備え、図12(b)に示
すような外挿処理を行うことを特徴としていた。
得られたk番目のX線画像(2次元データ)をxy座標
上に置き、そのy軸上の任意の位置:jにおいて、x軸
方向の位置:iを変化させた際の画像データP(i,
j,k)をグラフ化したもので、図示したように、縦軸
に画像データP(i,j,k)、横軸にx軸方向の位
置:iを取っている。
界で、これより外は、画像データがゼロになり、そのた
め、視野境界部分でのアーチファクトが生じていた。
a′−a、b−b′示すような楕円曲線を構成するよう
な画像データを外挿、つまり、視野境界a,bの外側に
付け加え、この外挿後のX線画像を再構成することでア
ーチファクトを除去するようにしていた。
うな外挿は、それぞれの視野境界a,b付近の画像デー
タを考慮して一定の演算が必要であったため、処理が簡
単ではなかった。
するもので、非常に簡単な処理によって、視野境界に起
因するアーチファクトのない良好な3次元的なX線吸収
係数を算出することができるX線CT撮影装置を提供す
ることを目的とする。
T撮影装置は、被写体を固定保持し、この被写体の周り
をX線発生器と2次元X線撮像手段とを対向させながら
旋回させ、前記X線発生器から照射され前記被写体を透
過したX線を前記2次元X線撮像手段によって撮像した
X線画像を再構成して、前記被写体の3次元的なX線吸
収係数を算出するX線CT撮影装置であって、前記X線
画像を再構成して前記被写体の3次元的なX線吸収係数
を算出する前に、前記X線画像の視野境界について鏡像
処理を行い、この鏡像処理をしたX線画像を再構成して
前記被写体の3次元的なX線吸収係数を算出するように
したことを特徴とする。
て、視野境界の外側の一定範囲について、その内側にあ
る画像データを視野境界を中心として対称となるように
外挿すること、つまり視野境界に鏡を立て、その鏡に映
った画像がその視野境界から外側にもあるかのように処
理するものである。
の外挿処理として、鏡像処理を行うもので、この鏡像処
理は、上述したように、視野境界から内側へ順に画像デ
ータを採取して、これを順に視野境界から外側へ外挿し
ていくだけであるので、処理が非常に簡単であり、一
方、このようにして補正されたX線画像を再構成する
と、視野境界に起因するアーチファクトがない良好な3
次元的なX線吸収係数を得ることができる。
求項1に記載のX線CT撮影装置において、前記鏡像処
理は、前記X線画像の視野境界を中心として対称となる
ように、前記視野境界の内側にある画像データを前記視
野境界の外側に外挿するものであることを特徴とする。
るように、前記視野境界の内側にある画像データを前記
視野境界の外側に外挿する」とは、再構成経路に沿って
視野境界からある距離にある外側の画像データの値を、
同じ距離だけ内側にある画像データの値とするという意
味である。例えば、二次元のX線画像をxy座標系に置
き、y座標を一定値としながら、x座標を視野境界の内
側から外側へ変化させて再構成する場合には、視野境界
から外側へΔxの位置にある点の画像データを視野境界
から内側へΔxの位置にある点の画像データとするもの
である。
明記したものであり、請求項1の効果を発揮する装置を
容易に構成することができる。
求項1または2のいずれかに記載のX線CT撮影装置に
おいて、前記X線CT撮影装置は、X線発生器から前記
被写体の一部である撮影すべき局所部位のみを包含する
X線コーンビームを局所照射しながら、前記X線発生器
と前記2次元X線撮像手段とを対向させながら前記被写
体の周りを旋回させることによって、前記局所部位のX
線画像を撮像し、このX線画像を再構成して、前記局所
部位の3次元的なX線吸収係数を算出するようにしたこ
とを特徴とする。
次元X線撮像手段で被写体のX線画像を得るために、い
わゆる局所照射X線CT撮影を行うもので、その詳細
は、本出願人の出願に係る特開2000−139902
号公報に記載されており、少ないX線被爆量、短い撮影
時間でありながら、局所照射された局所部位だけの鮮明
なX線画像を得ることができるという効果を更に発揮す
る。
の形態について、添付図面を参照しながら、説明する。
の基本構成図である。
段A、X線ビーム調整手段B、旋回アーム駆動制御手段
C、演算処理手段6、表示モニターE、被写体Oを固定
保持する被写体保持手段4、被写体保持手段4を移動さ
せる被写***置移動手段5、主フレーム10、操作部1
1、操作パネル10eなどを備えている。
り、この旋回アーム3は、X線発生器1と2次元X線撮
像手段2とを対向した状態で吊り下げ配置している。
手段Bは、X線ビーム幅制限手段B1、X線ビームコン
トローラB2、出射制御スリットB3を有しており、X
線管より発射するX線ビームをX線ビーム幅制限手段B
1で調整して、所望のビーム幅のX線コーンビーム1a
が放射できるようになっている。
の表面に設けたシンチレータ層に当たったX線が可視光
に変換され、この可視光を光電変換器により電子に変換
し電子増倍してこの電子を蛍光体により可視光に変換し
レンズを通して2次元配列されたCCD(固体撮像素子)
カメラで撮影する構成である。
テルル(CdTe)やMOSセンサなどのX線2次元撮
像手段、シンチレータとグラスファイバとCCDとの組
み合わせのCCD撮像手段などの公知のX線2次元撮像
手段が使用できる。
降制御モータ32と回転制御モータ33とが設けられて
おり、X軸制御モータ31a、Y軸制御モータ31bを
制御することによって、その回転中心3aをXY方向に
位置調整可能とし、昇降制御モータ32を駆動すること
によって上下に昇降するとともに、撮影時には回転制御
モータ33を等速度で駆動させて旋回アーム3を被写体
Oの周りに旋回できるようにしている。この昇降制御モ
ータ32は、旋回アーム3のアーム上下位置調整手段を
構成している。
り、旋回軸が鉛直に設けられ、旋回アーム3が水平に回
転し、X線コーンビーム1aが水平に局所照射されるの
で、装置を占有床面積の少ない縦型として構成すること
ができる。
の旋回駆動手段を構成しており、サーボモータなどのよ
うに、その回転速度、回転位置を自由に制御することが
できるモータを用い、また、旋回アーム3の回転中心3
aに軸直結で設置されている。
変速で回転をさせることができるとともに、その回転位
置も時間軸に沿って知ることができるので、タイミング
を合わせて、2次元X線撮像手段2でX線透過画像を取
り出すのに都合がよく、また、芯振れがなく局所照射X
線CT撮影を有効に実施することができる。
3bが設けられている。このような中空部3bを設ける
ためには、回転中心3a上に有る関連部品に全て、中空
孔を設ける必要があるが、例えば、回転制御モータ33
としては、そのために、中空軸を使用したサーボモータ
を使用することができる。
げ配置されたX線発生器1と2次元X線撮像手段2と、
主フレーム10側に設けた操作部11との間の接続線を
配置するためのものである。
合、その接続線の配置方法が問題になるが、このよう
に、旋回アーム3の回転中心3aを通して接続線を配置
すると、回転による捻じれなどの影響を最小限にするこ
とができるとともに、配線の美観上も好ましい効果を得
ることができる。
ではXYテーブルからなる位置調整手段31と、昇降制
御後モータ32と、回転制御モータ33とを組み合わせ
て構成されるが、このような構成に限られない。最も簡
易な構造では、旋回アーム3の中心3aは、手回しハン
ドルを操作して、任意の位置に設定できるようにしても
よい。
座位で保持する椅子4bと、この椅子4bの背部に設け
られた頭部固定手段4aとを備えている。
4を左右に移動させるX軸制御モータ51、前後移動さ
せるY軸制御モータ52、上下移動手段のZ軸制御モー
タ53を備えている。。
軸、Y軸、Z軸直線移動テーブル(不図示)は、それぞ
れ周知のクロスローラガイドや、通常のベアリングとガ
イドを組み合わせたものなどで構成され、正確に直線移
動ができるものである。また、モータ51〜54によ
る、これらのX軸、Y軸、Z軸直線移動テーブルの移動
は、ラックとピニオン方式や、ボールネジ方式や、通常
のネジ軸を用いる方式などを適用できるが、正確に位置
決めできるものが望ましい。
頭部固定手段4aで、被写体Oの頭部を固定保持し、被
写***置移動手段5を用いて、旋回アーム3の回転中心
3aに、被写体Oの内部の局所部位の中心に合わせるこ
とができる。一方、被写体保持手段4を被写***置移動
手段5で移動させる替わりに、XYテーブル31と昇降
制御モータ32を用いて、旋回アーム3側を移動させ
て、旋回アーム3の回転中心3aを、被写体Oの内部の
局所部位の中心に合わせることも可能である。
置合わせ、つまり、X線撮影位置設置のために、被写体
側を移動させる被写***置移動手段5と、照射側である
旋回アーム3を移動させるXYテーブル31と昇降制御
モータ32の双方を備えているが、どちらか一方だけ設
けてもよい。なお、局所照射X線CT撮影の場合には、
回転中心3aのブレのないことが重要なので、旋回アー
ム3側は、CT撮影中は旋回だけとし、旋回中心3aは
固定とするのが望ましい。
作動する演算プロセッサを含んでおり、2次元X線撮像
手段2上に生成されたX線透過画像を前処理した後、所
定の演算処理を実行することによって、X線を透過させ
た物体内部の3次元X線吸収係数データを算出し、ま
た、このデータの投影面への投影などの演算を行って、
外付けの表示手段Eに投影画像や、X線画像を表示さ
せ、また必要な記憶媒体に画像情報として記憶させる。
に、後述する鏡像処理を行う鏡像処理手段6aを備えて
いることを特徴とし、以下、この鏡像処理について詳し
く説明する。
明図である。
れ、再構成をする前のX線画像(2次元データ)をxy
座標上に置き、そのy軸上の任意の位置において、x軸
方向の位置を変化させた際の画像データPをグラフ化し
たもので、図示したように、縦軸に画像データP、横軸
にx軸方向の位置を取り、ここでは、X線画像の左端の
部分を示している。
野境界を示し、符号A′−A′は、鏡像処理をして外挿
した画像データPの端部を示している。また、「◆」で
示したデータは、2次元X線撮像手段2で撮像して得ら
れた実データであり、「◇」で示したデータは、鏡像処
理によって、外挿された鏡像データである。
野境界A−Aについて、境界A−Aの外側の一定範囲、
これ例では、端部A′−A′までの範囲について、その
内側にある画像データを視野境界A−Aを中心として対
称となるように外挿すること、つまり視野境界に鏡を立
て、その鏡に映った画像がその視野境界から外側にもあ
るかのように処理するものである。より、具体的には、
図の矢印のように、視野境界A−Aから内側へ順に画像
データを採取して、これを順に視野境界A−Aから外側
へ外挿していくだけであるので、処理が非常に簡単であ
ある。
を再構成すると、後述するように、視野境界に起因する
アーチファクトがない良好な3次元的なX線吸収係数を
得ることができる。
図であり、図において、符号B−Bは、視野境界A−A
と反対側の視野境界、符号B′−B′は、この視野境界
B−Bに対応する鏡像処理による外挿の端部である。
で示した画像部分(aからb)をちょうど、境界A−
A,B−Bで折り返したような画像データP(点線で示
す。)がそれぞれの境界A−A,B−Bの外側に外挿さ
れているのが解る。
ように、図2、3の鏡像処理による外挿は、図11
(b)のような楕円曲線による外挿に比べ、処理が非常
に簡単である。
必要性について説明する。
説明図、図5は、鏡像処理を行わない場合の再構成デー
タの概念説明図である。
T(Computed Tomography)撮影において、2次元X線
撮像手段2で撮像された多数の二次元X線画像を逆射影
して、被写体の3次元的なX線吸収係数、つまり、被写
体の内部構成のデータを算出するために一般的に用いら
れるものである。
のないX線画像に適用すると、本来視野境界付近では、
再構成データはゼロになるべき所、図5に示すような視
野境界Aに特に高い数値を示すような再構成データが得
られ、また、この図で境界Aの右側となる被写体の内側
部分についても、わずかではあるが小さい数値を示すよ
うな再構成データが得られることとなる。このような現
象を視野境界によるアーチファクトと呼ぶ。
この視野境界部分での正しいX線吸収係数が得られず、
明瞭な逆射影画像が得られない。また、視野境界以外の
部分でも、本来無いはずの画像データが発生し、本来の
画像のコントラストを悪化させることとなる。
ータに基づいて説明する。
((a),(c),(e))と鏡像処理をした後の再構
成データ((b),(d),(f))の実例を示す図、
図7は、鏡像処理をしない再構成データ((a),
(c),(e))と鏡像処理をした後の再構成データ
((b),(d),(f))の他の実例を示す図、図8
は、図6、7の再構成データについての説明図である。
常に小さい鋼球を選び、この鋼球をX線CT撮影装置2
0の局所部位の視野範囲の境界付近に設置して、局所照
射X線CT撮影を行い、その再構成データを鏡像処理を
しない場合(左側)と鏡像処理をした場合と(右側)を
比較したもので、図8に示すように、被写体Oの内のX
線コーンビーム1aによる局所照射の対象とした局所部
位Qを図の矢視X方向(旋回中心3aの方向と一致す
る。)から見た再構成データである。
((a)、(b))は被写体Oを丁度、視野境界上に設
置した場合、中段((c)、(d))は被写体Oを視野
境界の少し内側、視野範囲の半径の99%の位置に設置
した場合、下段((e)、(f))は被写体Oを視野境
界の更に内側、視野範囲の半径の95%の位置に設置し
た場合の再構成データである。このように被写体Oを視
野範囲の視野境界付近に設置したのは、視野境界による
アーチファクトを検証するためであり、更に、この視野
境界付近の位置を3通りに分けたのは、その位置による
アーチファクトの相違を比較するためである。
所部位の内側のみを表示したものであるのに対し、図7
は、視野範囲の外側まで結果を表示したものである点で
相違している。
(再構成画像)を比較すると、鏡像処理をしなかった場
合(左側)では、いずれも被写体Oの画像以外に、アー
チファクトに起因する画像P1,P2,P3,P4,P
5,P6が視野範囲の全体に渡って白濁する(この図で
は、白黒逆転表示している。)という形で現れており、
これらは、特に視野境界内側近傍で濃く、一方、それ以
外の内側では、だいたい均一に一定の濃度で分散してお
り、図5のグラフに対応しているのが解る。
P6は、本来、有るはずのないものであり、これらが、
本来ある画像に対するノイズあるいは不要成分として付
加され、画像のコントラストを低下させたり、本来の画
像が見えなくさせているのが解る。
は、このようなアーチファクトによる画像は現れていな
い。
7の偽像P7、P8、P9がわずかではあるが現れてい
るが、この偽像P7、P8、P9は、視野境界付近に設
置された被写体Oの画像を比較すると解るように、視野
境界の外側に現れるもので、再構成領域内には影響がな
い。
る偽像P7、P8、P9についての概念説明図である。
る被写体Oがある場合に、再構成を行うと、その再構成
の逆射影の方向Dに関連して、被写体Oの外側の軌跡P
Lが定まり、これの包絡線として、被写体Oの偽像P′
が生成される状態を示している。
処理を行い外挿されたX線画像データに対して、その視
野境界の外側まで、再構成を行うことで、生ずるもので
あるが、再構成領域には生じないので、その影響はな
い。
の一例の外観正面図、(b)は側面図である。
性の高い構造体である主フレーム10を全体の支持体と
して構成されている。
次元X線撮像手段2とを対向した状態で吊り下げ配置し
た旋回アーム3を回転可能に支持するアーム10a、こ
のアーム10aの基端部を固定保持している1対の横ビ
ーム10b、この横ビーム10bを支えている一対の縦
ビーム10c、一対の縦ビーム10cが固定載置され、
この装置20全体の基礎となっているベース10dから
構成されている。
れぞれ、剛性の高い鋼鉄材が用いられ、また、適宜、筋
交いや、角補強部材が設けられて変形に強いものとなっ
ており、回転時に、旋回アーム3の回転中心3aが変動
しないようになっている。
3の旋回振れが生じないような構造体としているので、
特に、旋回振れがないことが要求されるX線CT撮影装
置として、ふさわしい。
方の縦ビーム10cの表面で、術者が、立位で操作がし
易いような位置に設けられている。被写体保持手段4の
椅子4bを載置しているのは、図1で説明した被写***
置移動手段5であり、椅子4bをX,Y,Z方向に、つ
まり、前後左右上下方向に移動させ、また、椅子4bの
背板4baを傾動させて、被写体Oの頭部を傾動保持さ
せることができる。
われる局所照射X線CT撮影方法の概念説明図である。
すように、両端にX線発生器1と2次元X線撮像手段2
を備えた旋回アーム3の回転中心3aを、照射対象とす
る歯列弓Sの局所部位Q(この例では、3本程度の前
歯)の中心に一致させ、X線コーンビーム1aは、この
局所部位Qを丁度包含するようにして、旋回アーム3を
等速で旋回させる。
って、X線コーンビーム1aを放射しながら、そのX線
コーンビーム1aによって2次元X線撮像手段2上に歯
列弓SのX線画像を順次生成しており、このようにして
2次元X線撮像手段2上に順次生成されたX線画像を再
構成して、歯列弓Sを含む局所部位Gの3次元的なX線
吸収係数を得る。
た、従来のCTの1/50以下程度にX線被爆量を少な
くしながら、従来と比較して遜色のない3次元X線吸収
係数データを得ることができ、上述の鏡像処理を合わせ
用いることで、相乗的にそれぞれの効果を発揮する。
れば、視野境界の外側についての外挿処理として、鏡像
処理を行うもので、この鏡像処理は、視野境界から内側
へ順に画像データを採取して、これを順に視野境界から
外側へ外挿していくだけであるので、処理が非常に簡単
であり、一方、このようにして補正されたX線画像を再
構成すると、視野境界に起因するアーチファクトがない
良好な3次元的なX線吸収係数を得ることができる。
ば、請求項1の効果に加え、鏡像処理の具体的内容を明
記したので、請求項1の効果を発揮する装置を容易に構
成することができる。
ば、請求項1または2のいずれかの効果に加え、いわゆ
るX線コーンビームを用いた局所照射X線CT撮影を行
うので、少ないX線被爆量、短い撮影時間でありなが
ら、局所照射された局所部位だけの鮮明なX線画像を得
ることができるという効果を更に発揮する。
説明図
(c),(e))と鏡像処理をした後の再構成データ
((b),(d),(f))の実例を示す図
(c),(e))と鏡像処理をした後の再構成データ
((b),(d),(f))の他の実例を示す図
ての概念説明図
観正面図、(b)側面図
射X線CT撮影方法の概念説明図
(b)画像処理の概念説明図
Claims (3)
- 【請求項1】被写体を固定保持し、この被写体の周りを
X線発生器と2次元X線撮像手段とを対向させながら旋
回させ、前記X線発生器から照射され前記被写体を透過
したX線を前記2次元X線撮像手段によって撮像したX
線画像を再構成して、前記被写体の3次元的なX線吸収
係数を算出するX線CT撮影装置であって、 前記X線画像を再構成して前記被写体の3次元的なX線
吸収係数を算出する前に、前記X線画像の視野境界につ
いて鏡像処理を行い、この鏡像処理をしたX線画像を再
構成して前記被写体の3次元的なX線吸収係数を算出す
るようにしたことを特徴とするX線CT撮影装置。 - 【請求項2】請求項1に記載のX線CT撮影装置におい
て、 前記鏡像処理は、前記X線画像の視野境界を中心として
対称となるように、前記視野境界の内側にある画像デー
タを前記視野境界の外側に外挿するものであることを特
徴とするX線CT撮影装置。 - 【請求項3】請求項1または2のいずれかに記載のX線
CT撮影装置において、 前記X線CT撮影装置は、X線発生器から前記被写体の
一部である撮影すべき局所部位のみを包含するX線コー
ンビームを局所照射しながら、前記X線発生器と前記2
次元X線撮像手段とを対向させながら前記被写体の周り
を旋回させることによって、前記局所部位のX線画像を
撮像し、このX線画像を再構成して、前記局所部位の3
次元的なX線吸収係数を算出するようにしたことを特徴
とするX線CT撮影装置。
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