JP2002334336A - 画像データ照合装置、画像データ読み取り装置、及び画像データ照合処理プログラム - Google Patents

画像データ照合装置、画像データ読み取り装置、及び画像データ照合処理プログラム

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JP2002334336A
JP2002334336A JP2001138729A JP2001138729A JP2002334336A JP 2002334336 A JP2002334336 A JP 2002334336A JP 2001138729 A JP2001138729 A JP 2001138729A JP 2001138729 A JP2001138729 A JP 2001138729A JP 2002334336 A JP2002334336 A JP 2002334336A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】画像データ照合装置で指紋画像の照合を行うの
に際し、回転ずれあるいは濃淡ばらつきのない適切な指
紋画像を取り込み、容易に指紋照合を行うこと。 【解決手段】登録対象となる指紋画像データ及び照合対
象となる指紋画像データを採取した際には、その何れの
指紋画像データGSにあっても、当該指紋画像データG
S内における指紋Sの傾き角度θが求められると共に、
この傾き角度θ分だけ指紋画像データGSが回転補正さ
れて、指紋Sの傾きが無い状態での登録指紋画像データ
が登録指紋画像メモリに、同指紋Sの傾きが無い状態で
の照合指紋画像データが照合指紋画像メモリに格納され
る。そして、前記登録指紋画像データと照合指紋画像デ
ータとの比較相関により、照合一致の有無が判定される
ので、照合指紋画像データを所定角度ずつ回転させなが
ら、その回転の都度、登録画像データとの比較判定を行
うという大きな処理負担を強いられることがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば指紋画像を
照合するための画像データ照合装置、画像データ照合方
法、及び画像データ照合処理プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば本人であるか否かの認証行う技術
的手段として、予め登録された指紋画像と本人確認のた
めに読み込まれた指紋画像とを照合してその類似度を判
定し、この照合類似度が所定の類似度より高い場合に本
人であるとして認証する指紋画像の照合装置が考えられ
ている。
【0003】このような指紋画像の照合装置では、登録
された指紋画像(登録画像)と今回読み込まれた指紋画
像(照合画像)との類似度を判定するのに、まず、登録
画像上に矩形領域を定義し、この矩形領域と同一形状の
領域を照合画像上に設定する。そして、この照合画像上
での設定領域の位置を変化させながら、登録画像と照合
画像上のこれら領域間の画像の相関係数を求め、最大の
相関関係が得られた照合画像上での矩形領域の位置と、
その相関係数の値に基づいて類似度を判定している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記指
紋画像の照合装置では、指紋画像のイメージ読み取りに
際して、その読み取り窓に置かれる被験者の指の角度が
その都度異なってくるため、登録指紋画像と照合指紋画
像との照合に際し、照合指紋画像を回転させながら、そ
の各回転された照合指紋画像のそれぞれについて前記の
矩形領域を設定した相関係数の計算を行わなければなら
ない。
【0005】このため特に、登録指紋画像に対し、照合
指紋画像における指紋の読み取り角度が大きく異なる場
合には、照合指紋画像を所定角度ずつ回転しながらの登
録指紋画像との相関係数の計算処理量が増大し、照合指
紋画像のイメージ読み取りを行ってから判定結果が得ら
れるまでに多大な時間を要してしまう。
【0006】また、指紋画像のイメージ読み取りに際し
ては、読み取り窓に置いた被験者の指の周囲から回り込
んで入射する外光や該指を透過して入射する外光の影響
で、指紋画像の濃度がその都度異なってくるため、登録
指紋画像と照合指紋画像との濃淡のばらつきが大きい場
合には、照合指紋画像が登録指紋画像の本人の指紋画像
である場合でも、照合エラーとなることがあり、認証不
能になる問題がある。
【0007】本発明は、前記のような問題に鑑みなされ
たもので、指紋画像の照合を行うのに際し、回転ずれあ
るいは濃淡ばらつきのない適切な指紋画像を取り込み、
容易に指紋照合を行うことが可能になる画像データ照合
装置、画像データ照合方法、及び画像データ照合処理プ
ログラムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明に係る
画像データ照合装置は、予め登録された指紋画像と新た
に読み取った指紋画像とを比較して照合する画像データ
照合装置であって、読み取られた指紋画像データにおけ
る指紋の傾きを算出する傾き算出手段と、この傾き算出
手段により算出された指紋画像データの傾きに基づいて
照合される画像データの傾きを合わせる傾き補正手段
と、この傾き補正手段により指紋の傾きが合わされた照
合指紋画像データと登録指紋画像データとを照合する画
像照合手段と、を備えたことを特徴とする。
【0009】このような、本発明に係る画像データ照合
装置では、読み取られた指紋画像データにおける指紋の
傾きが傾き算出手段により算出され、この算出された指
紋画像データの傾きに基づいて照合される画像データの
傾きが合わされる。そして、この指紋の傾きが合わされ
た照合指紋画像データと登録指紋画像データとが照合さ
れるので、登録指紋画像データに対し照合指紋画像デー
タを回転処理しながら照合するなどの重い処理を省ける
ことになる。
【0010】また、本発明に係る画像データ読み取り装
置は、対象物を照明する光源と、対象物の画像を読み取
る手段とを有する画像データ読み取り装置であって、光
源による照明をしないで対象画像を読み取る第1の画像
読み取り手段と、光源からの照明をして同一の対象画像
を読み取る第2の画像読み取り手段とを備え、前記第1
の画像読み取り手段により読み取られた画像データと前
記第2の画像読み取り手段により読み取られた画像デー
タとの濃淡値の差分を対象物の画像データとして読み取
る、ことを特徴とする。
【0011】このような、本発明に係る画像データ読み
取り装置では、第1の画像読み取り手段により読み取ら
れた照明無しでの画像データと第2の画像読み取り手段
により読み取られた照明有りでの画像データとの濃淡値
の差分が、登録する指紋画像データや照合する指紋画像
データとして読み取られるので、外光の回り込みによる
画像濃淡への影響が除去された指紋画像データが得られ
ることになる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。
【0013】図1は、本発明の画像データ照合装置の実
施形態に係る指紋照合装置10の電子回路の構成を示す
ブロック図である。
【0014】この指紋照合装置10の電子回路は、コン
ピュータにより構成されるもので、CPUからなる制御
部11を備えている。
【0015】制御部(CPU)11は、記憶装置12に
予め記憶されている制御プログラム、あるいはフロッピ
(R)ディスクFDなどの外部記録媒体13からフロッ
ピディスク(R)ドライブFDDなどの記録媒体読み取
り部によって記憶装置12に読み込まれた指紋照合処理
プログラム、あるいは外部のコンピュータ端末(プログ
ラムサーバ)から通信ネットワークNを経由し通信制御
部14を介して記憶装置12に読み込まれた指紋照合処
理プログラムを起動させ、RAM19をワークメモリと
して回路各部の動作を制御する。
【0016】記憶装置12は、半導体メモリのROMや
ハードディスク装置HD等で構成し、本照合装置の電源
投入直後に制御部(CPU)11により読み出される前
述の制御プログラムを予め格納している。
【0017】なお、この記憶装置12に格納される指紋
照合処理の制御プログラムとしては、指紋データ採取処
理(図4参照)、光量制御処理(図5参照)、登録処理
(図6参照)、照合処理(図7参照)、傾き角度算出処
理(図8・図10・図12参照)が含まれる。
【0018】RAM19は、前述の制御プログラムを実
行する際に制御部(CPU)11が使用するワークメモ
リである。
【0019】そして、記憶装置12に格納されている指
紋照合処理の制御プログラムは、入力装置15からの入
力信号に応じて起動されるもので、制御部(CPU)1
1には、前記記憶装置12、通信制御部14、入力装置
15、RAM19が接続される他に、接触センサ16
(16a〜16d)、撮像素子17、光源18(18
a,18b)、表示装置20が接続される。
【0020】接触センサ16(16a〜16d)は、指
紋読み取りユニット(図2参照)における読み取り透明
板21の読み取り面上において、例えば一般成人の指紋
面積に応じて予め設定された指紋読み取り範囲Hの4角
に透明体として設けられ、指紋画像の読み取りに際して
の指の接触を検出するもので、この接触センサ16(1
6a〜16d)の全てにおいて指との接触が検出される
ことで、指紋読み取り範囲Hの正しい位置に指が載せら
れたと判断される。
【0021】撮像素子17は、指紋読み取りユニット
(図2参照)に備えられ、CCD(電荷結合素子)など
のイメージセンサからなるもので、被験者の登録指紋画
像や照合指紋画像を光学的に撮像し、その画像データを
該画像の濃淡階調に対応した電気信号に変換して出力す
る。この撮像素子17における撮像速度(シャッタース
ピード)は、読み取り透明板21に載せられた被験者の
指紋面の周囲から入り込む回り込み光量に応じて可変設
定されるもので、例えば回り込み光量が多い場合にはシ
ャッタースピードは速く、少ない場合には遅く設定され
る。
【0022】光源18(18a,18b)は、指紋読み
取りユニット(図2参照)における読み取り透明板21
の下側に配設され、読み取り透明板21上の読み取り面
に載せられた被験者の指紋面を照明するもので、この光
源18における照明の光量は、読み取り透明板21に載
せられた被験者の指紋面の周囲から入り込む回り込み光
量に応じて可変設定される。例えば回り込み光量が多い
場合には照明の光量は増加設定され、少ない場合には減
少設定される。
【0023】表示部20は、登録指紋画像と照合指紋画
像との照合の判定結果を表示する、例えばCRTや液晶
などといったディスプレイ装置である。
【0024】入力装置15は、本照合装置の使用者が指
紋画像の採取指示や後述の指紋照合処理の開始を制御部
(CPU)11に指示するための、例えばキーボード装
置などの入力装置である。
【0025】図2は前記指紋照合装置10における指紋
読み取りユニットの構成を示す図である。
【0026】この指紋読み取りユニットには、被験者の
指をその指紋面を接触させて載せるための読み取り透明
板21が備えられ、この読み取り透明板21の読み取り
面における指紋読み取り範囲Hの4角には、指紋画像の
読み取りに際し指の接触を検出するための透明体の接触
センサ16a〜16dが設けられる。
【0027】また、前記読み取り透明板21の指紋読み
取り範囲Hに対応する下側には、撮像レンズ22が配設
され、この撮像レンズ22を介し前記透明板21の読み
取り面を焦点距離とする該撮像レンズ22の下側に、撮
像素子17が配置される。
【0028】そして、前記読み取り透明板21の下側に
おける撮像レンズ22の両側には、光源18a,18b
が配設され、透明板21に載せられた被験者の指の指紋
面を照明する。
【0029】なお、指紋画像の読み取りに際しては、接
触センサ16a〜16dの全てにおいて指との接触が検
出されることで、指紋読み取り範囲Hの正しい位置に指
が載せられたと判断される。
【0030】図3は前記指紋照合装置10のRAM19
に確保されるデータメモリを示す図である。
【0031】RAM19には、第1指紋画像メモリ19
a、第2指紋画像メモリ19b、光量設定メモリ19
c、シャッタースピード設定メモリ19d、入力指紋画
像メモリ19e、登録指紋画像メモリ19f、照合指紋
画像メモリ19g、傾き角度メモリ19h、相関値メモ
リ19i、ワークエリア19jが確保され、さらに、楕
円パターンメモリ19k、回転角度/相関値メモリ19
lが用意される。
【0032】第1指紋画像メモリ19aには、指紋デー
タの採取処理(図4参照)に際して、光源18による照
明を行わない状態で撮像素子17により撮像された指紋
画像データが第1の指紋画像として格納される。
【0033】第2指紋画像メモリ19bには、指紋デー
タの採取処理(図4参照)に際して、光源18による照
明を行った状態で撮像素子17により撮像された指紋画
像データが第2の指紋画像として格納される。
【0034】光量設定メモリ19cには、前記第1指紋
画像メモリ19aに格納された第1の指紋画像データに
基づき判断された回り込み光量に応じた光源18用の光
量が設定記憶される。
【0035】シャッタースピード設定メモリ19dに
は、前記第1指紋画像メモリ19aに格納された第1の
指紋画像データに基づき判断された回り込み光量に応じ
た撮像素子17用のシャッタースピードが設定記憶され
る。
【0036】入力指紋画像メモリ19eには、前記第1
指紋画像メモリ19aに格納された第1の指紋画像デー
タと、前記設定光量及び設定シャッタースピードに従い
撮像素子17に撮像されて第2指紋画像メモリ19bに
格納された第2の指紋画像データとの差分が、被験者の
指紋画像データGSとして格納される。
【0037】つまり、光源18による照明を行わないで
撮像した第1の指紋画像データと、当該光源18による
照明を行って撮像した第2の指紋画像データとの差分を
被験者の指紋画像データGSとして採取することで、指
紋Sの周辺あるいは指紋Sを透過して回り込む外光の影
響による明るさの部分は除去され、光源18の照明によ
って指紋部分Sのみ明るさを得た指紋画像GSが得られ
ることになる。
【0038】登録指紋画像メモリ19fには、登録すべ
き被験者の指紋画像データを採取した際に、前記入力指
紋画像メモリ19eに格納された指紋画像データGS
が、その指紋の回転方向の傾きを補正した状態にして記
憶される。
【0039】照合指紋画像メモリ19gには、前記登録
指紋画像に対し比較照合すべき被験者の指紋画像データ
を採取した際に、前記入力指紋画像メモリ19eに格納
された指紋画像データGSが、その指紋の回転方向の傾
きを補正した状態にして記憶される。
【0040】傾き角度メモリ19hには、例えば第1の
傾き角度算出処理(図8・図9参照)では、前記入力指
紋画像メモリ19eに格納された指紋画像データGSを
画像認識し、その指紋Sにある個々の紋様の最大曲率位
置を結んだ線を指紋採取の傾き軸Jとし、この軸Jの傾
き角度θが記憶される。
【0041】つまり、前記登録指紋画像メモリ19fに
記憶される登録指紋画像データ、及び前記照合指紋画像
メモリ19gに記憶される照合指紋画像データは、何れ
も前記傾き軸Jによる傾き角度θ分の傾きが補正されて
記憶されることになる。
【0042】相関値メモリ19iには、例えば登録指紋
画像データと照合指紋画像データとの各画像データ間で
計算される相関係数値が記憶される。
【0043】ワークエリア19jには、この指紋照合装
置10による各種の制御処理に伴い制御部(CPU)1
1に入出力される各種のデータが必要に応じて一時的に
記憶保持される。
【0044】楕円パターンメモリ19kには、第2の傾
き角度算出処理(図10・図11参照)によって前記入
力指紋画像メモリ19eに格納された指紋画像データG
Sにおける指紋Sの傾き角度θを所定の楕円パターンP
との比較相関により求めるための当該所定の標準楕円パ
ターンPが記憶される。
【0045】回転角度/相関値メモリ19lには、前記
第2の傾き角度算出処理では、標準楕円パターンPを一
定角度ずつ回転させながら入力指紋画像データGSとの
間で相関係数値を算出した際の各回転角及び相関値が記
憶され、また、第3の傾き角度算出処理(図12・図1
3参照)では、入力指紋画像データGSの中心分割軸X
を一定角度ずつ回転させながら当該分割軸Xを中心に分
割されて対象となる両側の入力指紋画像データGS1:
GS2同士の相関係数値を算出した際の各回転角及び相
関値が記憶される。
【0046】次に、前記構成による指紋照合装置10の
動作について説明する。
【0047】図4は前記指紋照合装置10による指紋デ
ータ採取処理を示すフローチャートである。
【0048】被験者の指紋画像を採取する際に、入力装
置15により指紋採取の指示操作が行われると、指紋読
み取りユニット(図2参照)の読み取り透明板21上に
その指紋読み取り範囲Hに対応させて設けた4つの接触
センサ16a〜16dからの指との接触検出信号がチェ
ックされ(ステップA1)、全ての接触センサ16a〜
16dから指との接触検出信号が出力されているか、つ
まり、指紋読み取り範囲H上に正しく被験者の指紋面が
載せられたか判断される(ステップA2)。
【0049】ここで、前記4つの接触センサ16a〜1
6dのうち、1つの接触センサでも指との接触検出信号
が出力されていない、つまり、指紋読み取り範囲H上に
正しく被験者の指紋面が載せられていないと判断された
場合には、指紋読み取りユニットに対する指の載せ方が
不良であることを示すエラーメッセージが表示装置20
に出力され、ユーザに対しエラー報知される(ステップ
A2→A3)。
【0050】一方、全ての接触センサ16a〜16dか
ら指との接触検出信号が出力されている、つまり、指紋
読み取り範囲H上に正しく被験者の指紋面が載せられた
と判断された場合には、光源18による照明をOFFに
した状態で、撮像素子17により前記読み取り透明板2
1上の指紋読み取り範囲Hに対応する指の指紋Sが第1
の指紋画像データとして撮像され、RAM19内の第1
指紋画像メモリ19aに格納される(ステップA2→A
4)。
【0051】続いて、光源18による照明をONにした
状態で、撮像素子17により前記読み取り透明板21上
の指紋読み取り範囲Hに対応する指の指紋Sが第2の指
紋画像データとして撮像され、RAM19内の第2指紋
画像メモリ19bに格納される(ステップA5)。
【0052】すると、前記第1指紋画像メモリ19aに
格納された照明無しでの第1の指紋画像データと前記第
2指紋画像メモリ19bに格納された照明有りでの第2
の指紋画像データとの各画素データ毎の差分が計算され
て外光の回り込みによる明るさが除去された指紋画像デ
ータGSが求められ、入力指紋画像メモリ19eに格納
される(ステップA6)。
【0053】図5は前記指紋照合装置10の指紋データ
採取処理に伴う光量制御処理を示すフローチャートであ
る。
【0054】この光量制御処理では、前記指紋データ採
取処理(図4参照)に際して、光源18による光量及び
撮像素子17による撮像速度(シャッタースピード)が
最適制御されるもので、まず、前記ステップA4におい
て、光源18による照明をOFFした状態での第1の指
紋画像データが取り込まれると、当該第1の指紋画像デ
ータに基づき外光の回り込み光量が判断される(ステッ
プB1)。
【0055】すると、この外光の回り込み光量に基づ
き、光源18による光量、及び撮像素子17による撮像
速度(シャッタースピード)が設定制御される(ステッ
プB2,B3)。
【0056】例えば外光による回り込み光量が多い場合
には光源18による照明の光量は増加設定され、少ない
場合には減少設定され、また、外光による回り込み光量
が多い場合には撮像素子17によるシャッタースピード
は速く、少ない場合には遅く設定されることで、外光に
よる指紋画像への悪影響が極力抑制されるもので、これ
により、入力指紋画像メモリ19eには、指紋Sの周辺
あるいは指紋Sを透過して回り込む外光の影響による明
るさの部分は除去され、光源18の照明によって指紋部
分Sのみ明るさを得た指紋画像データGSが得られるよ
うになる。
【0057】図6は前記指紋照合装置10による指紋画
像登録処理を示すフローチャートである。
【0058】前記図4における指紋データ採取処理及び
前記図5における光量制御処理に従って、登録すべき被
験者の指紋画像データGSが採取され、RAM19内の
入力指紋画像メモリ19eに格納されると(ステップC
1)、図8における傾き角度算出処理に従って、当該入
力された登録対象の指紋画像データGSにおける指紋S
の傾き角度θが算出される(ステップCE)。
【0059】すると、この指紋Sの傾き角度θ分だけ前
記入力指紋画像メモリ19eに格納されている登録対象
の指紋画像データGSは回転補正され、指紋Sの傾きが
無い状態での指紋画像データGSが登録指紋画像メモリ
19fに格納されて登録される(ステップC2)。
【0060】図7は前記指紋照合装置10による指紋画
像照合処理を示すフローチャートである。
【0061】前記図4における指紋データ採取処理及び
前記図5における光量制御処理に従って、照合対象とな
る被験者の指紋画像データGSが採取され、RAM19
内の入力指紋画像メモリ19eに格納されると(ステッ
プD1)、図8における傾き角度算出処理に従って、当
該入力された照合対象の指紋画像データGSにおける指
紋Sの傾き角度θが算出される(ステップDE)。
【0062】すると、この指紋Sの傾き角度θ分だけ前
記入力指紋画像メモリ19eに格納されている照合対象
の指紋画像データGSは回転補正され、指紋Sの傾きが
無い状態での指紋画像データGSが照合指紋画像メモリ
19gに格納された後、この指紋Sの傾きが補正された
照合指紋画像データと、前記同様に指紋Sの傾きが補正
されて登録指紋画像メモリ19fに格納された登録指紋
画像データとが比較されてその相関係数値が算出され、
相関値メモリ19iに記憶される(ステップD2)。
【0063】そして、前記登録指紋画像データと照合指
紋画像データとの相関係数値が予め設定された閾値以上
であるか否か判断され、閾値以上の相関値が得られたと
判断された場合には、登録指紋と照合指紋とが一致判定
されて本人一致の判定メッセージが表示装置20から出
力され、また、閾値未満の相関値であると判断された場
合には、登録指紋と照合指紋とは不一致判定されて本人
不一致の判定メッセージが表示装置20から出力される
(ステップD3)。
【0064】(第1の傾き角度算出処理)図8は前記指
紋照合装置10による指紋画像登録処理ならびに指紋画
像照合処理に伴う第1の傾き角度算出処理を示すフロー
チャートである。
【0065】図9は前記指紋照合装置10の第1の傾き
角度算出処理に伴う指紋傾き角θの算出原理を示す図で
あり、同図(A)は指紋読み取り範囲Hに対応する指紋
Sの読み取り状態を示す図、同図(B)は読み取り指紋
画像データGSの入力指紋画像メモリ19eにおける格
納状態を示す図である。
【0066】すなわち、指紋画像登録処理(図6参照)
では登録対象となる被験者の指紋画像データGSが、ま
た、指紋画像照合処理(図7参照)では照合対象となる
被験者の指紋画像データGSが採取され、RAM19内
の入力指紋画像メモリ19eに格納されると、この第1
の傾き角度算出処理に移行され、まず、指紋画像データ
GSにおける指紋Sの紋様が画像認識され、複数の指紋
の稜線それぞれにおける最大曲率となる位置が求められ
る(ステップE1)。
【0067】すると、前記指紋画像データGSにおける
各指紋稜線それぞれの最大曲率位置を結ぶ軸Jが設定さ
れ(ステップE2)、当該軸Jの傾き角度θが計算され
て、前記入力指紋画像GSにおける指紋Sの傾き角度θ
として求められ傾き角度メモリ19hに記憶される(ス
テップE3)。
【0068】(第2の傾き角度算出処理)図10は前記
指紋照合装置10による指紋画像登録処理ならびに指紋
画像照合処理に伴う第2の傾き角度算出処理を示すフロ
ーチャートである。
【0069】図11は前記指紋照合装置10の第2の傾
き角度算出処理に伴う指紋傾き角θの算出原理を示す図
であり、同図(A)は指紋読み取り範囲Hに対応して読
み取られた指紋画像データGSの入力指紋画像メモリ1
9eにおける格納状態を示す図、同図(B)は読み取り
指紋画像データGSと相関係数の算出される標準楕円パ
ターンPを示す図である。
【0070】すなわち、指紋画像登録処理(図6参照)
では登録対象となる被験者の指紋画像データGSが、ま
た、指紋画像照合処理(図7参照)では照合対象となる
被験者の指紋画像データGSが採取され、RAM19内
の入力指紋画像メモリ19eに格納されると、この第2
の傾き角度算出処理に移行され、まず、楕円パターンメ
モリ19kに記憶されている標準楕円パターンPが読み
出される(ステップE11)。
【0071】すると、この標準楕円パターンPが所定角
度ずつ回転処理されながら、その各回転位置での標準楕
円パターンP毎に、前記入力指紋画像メモリ19eに採
取格納された指紋画像データGSとの間で相関係数が計
算され、当該楕円パターンPの各回転角度と各回転角度
に対応して計算された指紋画像データGSとの相関係数
値とが、順次、回転角度/相関値メモリ19lに記憶さ
れる(ステップE12〜E13)。
【0072】そして、例えば±90°の範囲について前
記楕円パターンPを所定角度ずつ回転した場合のそれぞ
れの回転角度における入力指紋画像データGSとの相関
係数が計算されて、回転角度/相関値メモリ19lに記
憶され、設定回転角度の全範囲に渡る相関値の計算が終
了したと判断されると(ステップE13)、当該回転角
度/相関値メモリ19lに記憶された楕円パターンPの
各回転角度に対応する入力指紋画像データGSとの相関
値の内、最大の相関値が得られたところの回転角度が、
前記入力指紋画像GSにおける指紋Sの傾き角度θとし
て求められ傾き角度メモリ19hに記憶される(ステッ
プE15)。
【0073】(第3の傾き角度算出処理)図12は前記
指紋照合装置10による指紋画像登録処理ならびに指紋
画像照合処理に伴う第3の傾き角度算出処理を示すフロ
ーチャートである。
【0074】図13は前記指紋照合装置10の第3の傾
き角度算出処理に伴う指紋傾き角θの算出原理を示す図
であり、同図(A)は指紋読み取り範囲Hに対応して読
み取られた指紋画像データGSの入力指紋画像メモリ1
9eにおける格納状態を示す図、同図(B)(C)は読
み取り指紋画像データGS上に異なる回転角度で分割軸
Xを設定した場合の分割対称画像GS1:GS2間での
相関状態を示す図である。
【0075】すなわち、指紋画像登録処理(図6参照)
では登録対象となる被験者の指紋画像データGSが、ま
た、指紋画像照合処理(図7参照)では照合対象となる
被験者の指紋画像データGSが採取され、RAM19内
の入力指紋画像メモリ19eに格納されると、この第3
の傾き角度算出処理に移行され、まず、入力指紋画像メ
モリ19eに格納された指紋画像データGSの中央位置
に分割軸X1が設定され、この分割軸X1を中心対称と
する左右2つの指紋画像データGS1,GS2に分けら
れる(ステップE21)。
【0076】すると、この分割軸X1により分割された
左右の指紋画像データGS1:GS2間において該分割
軸X1を中心対称とする相関係数が計算され、その軸X
1の角度と相関係数値が、回転角度/相関値メモリ19
lに記憶される(ステップE22)。
【0077】するとさらに、前記分割軸X1が所定角度
ずつX2,X3,…と回転処理されながら、その各回転
位置で分割された左右の指紋画像データGS1:GS2
間における該分割軸X2,X3,…を中心対称とする相
関係数が計算され、その都度、各対応する分割軸角度と
相関係数値とが、回転角度/相関値メモリ19lに記憶
される(ステップE22〜E24)。
【0078】そして、例えば±90°の範囲について、
前記分割軸XをX1,X2,X3,…,Xnと所定角度
ずつ回転した場合のそれぞれの回転角度における分割対
称指紋画像GS1:GS2間の相関係数が計算されて、
回転角度/相関値メモリ19lに記憶され、設定回転角
度の全範囲に渡る相関値の計算が終了したと判断される
と(ステップE23)、当該回転角度/相関値メモリ1
9lに記憶された分割軸Xの各回転角度に対応する分割
対称指紋画像データGS1:GS2間の相関値の内、最
大の相関値が得られたところの分割軸Xの回転角度が、
前記入力指紋画像GSにおける指紋Sの傾き角度θとし
て求められ傾き角度メモリ19hに記憶される(ステッ
プE25)。
【0079】したがって、前記構成の指紋照合装置10
による指紋画像の照合機能によれば、登録対象となる指
紋画像データ及び照合対象となる指紋画像データを採取
した際には、その何れの指紋画像データGSにあって
も、当該指紋画像データGS内における指紋Sの傾き角
度θが求められると共に、この傾き角度θ分だけ指紋画
像データGSが回転補正されて、指紋Sの傾きが無い状
態での登録指紋画像データが登録指紋画像メモリ19f
に、同指紋Sの傾きが無い状態での照合指紋画像データ
が照合指紋画像メモリ19gに格納される。そして、前
記登録指紋画像データと照合指紋画像データとの比較相
関により、照合一致の有無が判定されるので、登録指紋
と照合指紋との照合処理時において、照合指紋画像デー
タを所定角度ずつ回転させながら、その回転の都度、登
録画像データとの比較判定を行うという大きな処理負担
を強いられることなく、照合指紋の採取を行ってからそ
の判定結果が得られるまでの時間を短縮できるようにな
る。
【0080】また、前記構成の指紋照合装置10による
指紋画像の照合機能によれば、指紋読み取り面Hの下側
に設けた光源18から照明をしない状態で撮像素子17
に取り込んだ第1の指紋画像と、照明をした状態で取り
込んだ同一の第2の指紋画像との濃淡の差分を計算して
入力指紋画像データGSとし、これを登録指紋画像デー
タあるいは照合指紋画像データとして採取する構成とし
たので、外光の回り込みの影響により指紋採取の都度そ
の指紋画像データの濃淡にばらつきが生じるのを防止す
ることができ、登録本人の指紋画像が照合エラーとなる
などの不具合を解消することができる。
【0081】また、前記構成の指紋照合装置10による
指紋画像の照合機能によれば、光源18から照明をしな
い状態で撮像素子17に取り込んだ第1の指紋画像に基
づき、外光の回り込み光量を判断し、光源18による照
明の光量及び撮像素子17におけるシャッタースピード
(撮像速度)を適切に可変設定し、より外光による影響
の少ない指紋画像データを採取する構成としたので、さ
らに信頼性の高い指紋照合を行うことができる。
【0082】なお、前記実施形態では、登録指紋画像デ
ータならびに照合指紋画像データの何れにあっても、そ
の指紋画像内の指紋Sの傾き角θを求め、該傾き角θ分
だけ各指紋画像データを回転補正し、指紋採取時の傾き
が無い状態にして登録指紋画像メモリ19fならびに照
合指紋画像メモリ19gに記憶させ、各画像間の比較相
関による照合判定の処理を画像回転などの重い処理を用
いず非常に簡単に行う構成としたが、前記指紋Sの傾き
角θを登録指紋画像データならびに照合指紋画像データ
の傾き情報として付加するようにし、各画像間の比較相
関による照合判定に際して、一方の指紋画像の傾き角θ
1に対し他方の指紋画像の傾き角θ2が合うように回転
補正する構成としてもよい。この場合でも、予め各指紋
画像における傾き角θが明確となっているので、直ちに
指紋画像の回転方向を合わせ素速い照合処理を行うこと
ができる。
【0083】なお、前記各実施形態において記載した手
法、すなわち、前記図4のフローチャートで示した指紋
データ採取処理、前記図5のフローチャートで示した光
量制御処理、前記図6のフローチャートで示した指紋画
像登録処理、前記図7のフローチャートで示した指紋画
像照合処理、前記図8のフローチャートで示した第1の
傾き角度算出処理、前記図10のフローチャートで示し
た第2の傾き角度算出処理、前記図12のフローチャー
トで示した第3の傾き角度算出処理などの各手法は、コ
ンピュータに実行させることができるプログラムとし
て、メモリカード(ROMカード、RAMカード等)、
磁気ディスク(フロッピ(R)ディスク、ハードディス
ク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD等)、半導
体メモリ等の外部記録媒体13に格納して配布すること
ができる。そして、指紋照合装置のコンピュータは、こ
の外部記録媒体13に記録されたプログラムを記憶装置
12に読み込み、この読み込んだプログラムによって動
作が制御されることにより、前記各実施形態において説
明した指紋画像の採取・照合機能を実現し、前述した手
法による同様の処理を実行することができる。
【0084】また、前記各手法を実現するためのプログ
ラムのデータは、プログラムコードの形態として通信ネ
ットワークN上を伝送させることができ、このネットワ
ークNに接続された指紋照合装置の通信制御部14によ
って前記のプログラムデータを取り込み、前述した指紋
画像の採取・照合機能を実現することもできる。
【0085】本願発明は、前記各実施形態に限定される
ものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲
で種々に変形することが可能である。さらに、前記各実
施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示され
る複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々
の発明が抽出され得る。例えば、1つの実施形態に示さ
れる全構成要件から幾つかの構成要件が削除されたり、
幾つかの実施形態に示される構成要件が組み合わされて
も、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解
決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られ
る場合には、この構成要件が削除されたり組み合わされ
た構成が発明として抽出され得るものである。
【0086】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る画像データ
照合装置によれば、読み取られた指紋画像データにおけ
る指紋の傾きが傾き算出手段により算出され、この算出
された指紋画像データの傾きに基づいて照合される画像
データの傾きが合わされる。そして、この指紋の傾きが
合わされた照合指紋画像データと登録指紋画像データと
が照合されるので、登録指紋画像データに対し照合指紋
画像データを回転処理しながら照合するなどの重い処理
を省けるようになる。
【0087】また、本発明に係る画像データ読み取り装
置によれば、第1の画像読み取り手段により読み取られ
た照明無しでの画像データと第2の画像読み取り手段に
より読み取られた照明有りでの画像データとの濃淡値の
差分が、登録する指紋画像データや照合する指紋画像デ
ータとして読み取られるので、外光の回り込みによる画
像濃淡への影響が除去された指紋画像データが得られる
ようになる。
【0088】よって、指紋画像の照合を行うのに際し、
回転ずれあるいは濃淡ばらつきのない適切な指紋画像を
取り込み、容易に指紋照合を行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像データ照合装置の実施形態に係る
指紋照合装置10の電子回路の構成を示すブロック図。
【図2】前記指紋照合装置10における指紋読み取りユ
ニットの構成を示す図。
【図3】前記指紋照合装置10のRAM19に確保され
るデータメモリを示す図。
【図4】前記指紋照合装置10による指紋データ採取処
理を示すフローチャート。
【図5】前記指紋照合装置10の指紋データ採取処理に
伴う光量制御処理を示すフローチャート。
【図6】前記指紋照合装置10による指紋画像登録処理
を示すフローチャート。
【図7】前記指紋照合装置10による指紋画像照合処理
を示すフローチャート。
【図8】前記指紋照合装置10による指紋画像登録処理
ならびに指紋画像照合処理に伴う第1の傾き角度算出処
理を示すフローチャート。
【図9】前記指紋照合装置10の第1の傾き角度算出処
理に伴う指紋傾き角θの算出原理を示す図であり、同図
(A)は指紋読み取り範囲Hに対応する指紋Sの読み取
り状態を示す図、同図(B)は読み取り指紋画像データ
GSの入力指紋画像メモリ19eにおける格納状態を示
す図。
【図10】前記指紋照合装置10による指紋画像登録処
理ならびに指紋画像照合処理に伴う第2の傾き角度算出
処理を示すフローチャート。
【図11】前記指紋照合装置10の第2の傾き角度算出
処理に伴う指紋傾き角θの算出原理を示す図であり、同
図(A)は指紋読み取り範囲Hに対応して読み取られた
指紋画像データGSの入力指紋画像メモリ19eにおけ
る格納状態を示す図、同図(B)は読み取り指紋画像デ
ータGSと相関係数の算出される標準楕円パターンPを
示す図。
【図12】前記指紋照合装置10による指紋画像登録処
理ならびに指紋画像照合処理に伴う第3の傾き角度算出
処理を示すフローチャート。
【図13】前記指紋照合装置10の第3の傾き角度算出
処理に伴う指紋傾き角θの算出原理を示す図であり、同
図(A)は指紋読み取り範囲Hに対応して読み取られた
指紋画像データGSの入力指紋画像メモリ19eにおけ
る格納状態を示す図、同図(B)(C)は読み取り指紋
画像データGS上に異なる回転角度で分割軸Xを設定し
た場合の分割対称画像GS1:GS2間での相関状態を
示す図。
【符号の説明】
10 …指紋照合装置 11 …制御部(CPU) 12 …記憶装置 13 …外部記録媒体 14 …通信制御部 15 …入力装置 16(16a〜16d)…接触センサ 17 …撮像素子 18(18a,18b)…光源 19 …RAM 19a…第1指紋画像メモリ 19b…第2指紋画像メモリ 19c…光量設定メモリ 19d…シャッタースピード設定メモリ 19e…入力指紋画像メモリ 19f…登録指紋画像メモリ 19g…照合指紋画像メモリ 19h…傾き角度メモリ 19i…相関値メモリ 19j…ワークエリア 19k…楕円パターンメモリ 19l…回転角度/相関値メモリ 20 …表示装置 21 …読み取り透明板 22 …撮像レンズ N …通信ネットワーク H …指紋読み取り範囲 GS…指紋画像データ S …指紋 J …指紋中心軸 θ …指紋傾き角 P …標準楕円パターン X …指紋分割軸 GS1,GS2…分割対称指紋画像データ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め登録された指紋画像と新たに読み取
    った指紋画像とを比較して照合する画像データ照合装置
    であって、 読み取られた指紋画像データにおける指紋の傾きを算出
    する傾き算出手段と、 この傾き算出手段により算出された指紋画像データの傾
    きに基づいて照合される画像データの傾きを合わせる傾
    き補正手段と、 この傾き補正手段により指紋の傾きが合わされた照合指
    紋画像データと登録指紋画像データとを照合する画像照
    合手段と、を備えたことを特徴とする画像データ照合装
    置。
  2. 【請求項2】 前記傾き算出手段は、 指紋画像データにおける複数の指紋線それぞれの最大曲
    率位置を結ぶ軸線の傾きを指紋の傾きとして算出する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像データ照合装
    置。
  3. 【請求項3】 前記傾き算出手段は、 指紋画像データに対し所定の楕円パターンを一定角度ず
    つ回転させながら各回転角度における相関値を算出する
    対楕円パターン相関値算出手段を有し、 この対楕円パターン相関値算出手段により最大の相関値
    が算出されたところの該楕円パターンの回転角度を前記
    指紋画像データにおける指紋の傾きとする、ことを特徴
    とする請求項1に記載の画像データ照合装置。
  4. 【請求項4】 前記傾き算出手段は、 指紋画像データに分割軸を設定する分割軸設定手段と、 この分割軸設定手段により指紋画像データに設定された
    分割軸を該指紋画像データ上で一定角度ずつ回転させな
    がら各回転角度において当該分割軸により分割対称とな
    る一方と他方の指紋画像データ同士の相関値を算出する
    分割画像相関値算出手段とを有し、 この分割画像相関値算出手段により最大の相関値が算出
    されたところの分割軸の回転角度を前記指紋画像データ
    における指紋の傾きとする、ことを特徴とする請求項1
    に記載の画像データ照合装置。
  5. 【請求項5】 対象物を照明する光源と、対象物の画像
    を読み取る手段とを有する画像データ読み取り装置であ
    って、 光源による照明をしないで対象画像を読み取る第1の画
    像読み取り手段と、 光源からの照明をして同一の対象画像を読み取る第2の
    画像読み取り手段とを備え、 前記第1の画像読み取り手段により読み取られた画像デ
    ータと前記第2の画像読み取り手段により読み取られた
    画像データとの濃淡値の差分を対象物の画像データとし
    て読み取る、ことを特徴とする画像データ読み取り装
    置。
  6. 【請求項6】 さらに、 前記第1の画像読み取り手段により読み取られた照明無
    しでの画像データに基づき外光からの回り込み光量を判
    断する回り込み光量判断手段と、 この回り込み光量判断手段により判断された外光からの
    回り込み光量に応じて前記光源による照明の光量を設定
    する光量制御手段と、を備えたことを特徴とする請求項
    5に記載の画像データ読み取り装置。
  7. 【請求項7】 さらに、 画像読み取り面の読み取り範囲の周囲に複数設けられ、
    読み取り対象となる物の面の接触を検知する接触センサ
    を備え、 この複数の接触センサの全てにより読み取り対象となる
    物の面の接触が検知された場合に、画像の読み取りを行
    うことを特徴とする請求項5に記載の画像データ読み取
    り装置。
  8. 【請求項8】 コンピュータを制御して予め登録された
    指紋画像と新たに読み取った指紋画像とを比較して照合
    するための画像データ照合処理プログラムであって、 前記コンピュータを、 読み取られた指紋画像データにおける指紋の傾きを算出
    する傾き算出手段、 この傾き算出手段により算出された指紋画像データの傾
    きに基づいて照合される画像データの傾きを合わせる傾
    き補正手段、 この傾き補正手段により指紋の傾きが合わされた照合指
    紋画像データと登録指紋画像データとを照合する画像照
    合手段、として機能させるようにしたコンピュータ読み
    込み可能な画像データ照合処理プログラム。
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