JP3567260B2 - 画像データ照合装置、画像データ照合方法、及び画像データ照合処理プログラムを記憶した記憶媒体 - Google Patents

画像データ照合装置、画像データ照合方法、及び画像データ照合処理プログラムを記憶した記憶媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば指紋画像データの照合を行うための画像データ照合装置、画像データ照合方法、及び画像データ照合処理プログラムを記憶した記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えばパーソナルコンピュータ(PC)上で稼動する従来の指紋照合機能の一つとして、登録されている指紋データ(登録指紋データ)と照合する指紋データ(照合指紋データ)との2つの指紋データから抽出した特徴図形(分岐点,端点等)の位置関係により、前記2つの指紋データの同一性を判定する指紋照合方法『特徴図形照合方法』がある。そして、この『特徴図形照合方法』は、指紋だけでなく画像同士を照合する多くの場合に有効であり、その有効性はよく知られている。
【0003】
しかしながら、登録あるいは照合の対象となる被験者の指紋データが、
(1)指紋の「谷」が浅く、鮮明な指紋データになっていない。
【0004】
(2)皮膚が柔らかく、指紋の「山」がつぶれやすい。
【0005】
(3)特徴図形(分岐点,端点等)の出現する位置が変わりやすい。
【0006】
(4)特徴図形(分岐点,端点等)の数が指紋データの採取毎に大きく変化する等の特徴を有する場合には、前記『特徴図形照合方法』ではその照合を失敗する確率が増すという欠点があり、しかも、このような特徴を有する指紋を持つ人の割合は、100人当たり2〜3人程度存在すると言われている。
【0007】
これは、指紋データ照合時に本人拒否率や他人受け入れ率として、0.1%程度が標準的な値とされていることを考慮すると大きすぎると言え、認証精度の点で問題である。
【0008】
そこで、このような『特徴図形照合方法』の問題を解決した指紋データ照合方法として、同一出願人により出願された画像データ照合方法(特願平10−372205号:平成10年12月28日出願)がある。
【0009】
この先願の画像データ照合方法では、前述のような特徴を有する指紋データの場合においても、照合を失敗する確率を抑制して、十分な認証精度で登録指紋データと照合指紋データの照合が可能な指紋データ照合機能が開示されている。
【0010】
図18は先願の指紋データ照合装置における指紋データ照合の手順を示すフローチャートである。
【0011】
図19は前記先願の指紋データ照合手順に伴い登録指紋データ内に配置された複数の基準領域及びこれに基づき照合指紋データ上で検出された複数の領域を示す図である。
【0012】
すなわち、図18及び図19に示すように、
(1)多階調の登録指紋データ:A内に複数の矩形領域A[i=1〜N:N≧2の整数(この場合N=5)]を定義して配置する(図19(a)参照)。
【0013】
(2)前記各矩形領域Aを、照合指紋データ:B上で走査させながら、当該各矩形領域A内の画素データとそれに対応する照合指紋データB内の画素データとを用いて相関係数を計算する。
【0014】
(3)前記相関係数が最大となる複数の領域Bを照合指紋データB上から検出する(図19(b)参照)。
【0015】
(4)登録指紋データA内に定義した前記複数の矩形領域{A|i=1,2,…,N}の分布と照合指紋データB上から検出した前記複数の領域{B|i=1,2,…,N}の分布とを比較して、該登録指紋Aと照合指紋Bの同一性を評価するという指紋データ照合方法『相関係数によるテンプレート照合方法』である。
【0016】
このように、前記先願の指紋データ照合方法である『相関係数によるテンプレート照合方法』は、登録指紋データA内に複数の領域を定義して配置した各領域Aに対して、照合指紋データB内の存在し得る画素データを用いて相関係数が最大となる領域Bを照合指紋データBから検出して、登録指紋データA内に定義した前記領域{A|i=1,2,…,N}の分布と照合指紋データBから検出した前記領域{B|i=1,2,…,N}の分布とを比較して、登録指紋データAと照合指紋データBの同一性を評価して照合するものであるが、登録指紋データAと照合指紋データBとの間の回転ずれは考慮されていないため、例えば図20に示すように、照合指紋データBを採取する際に、何らかの理由により登録指紋データAに対して照合指紋データBが回転ずれを有した状態で採取された場合には、照合指紋データが登録指紋データと同一人物且つ同一指紋データであっても、相関係数が最大となる領域Bとして不適当な領域が検出され、前記定義領域{A|i=1,2,…,N}の分布と前記検出領域{B|i=1,2,…,N}の分布とが異なってしまい、登録指紋データと一致しないと評価されてしまう。
【0017】
図20は前記先願の指紋データ照合手順に伴い登録指紋データ内に配置された複数の基準領域及びこれに基づき照合指紋データ上で不適当な複数の領域が検出された場合の例を示す図である。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前記のような問題に鑑みなされたもので、照合画像に回転ずれが生じた状態であっても、登録画像データと照合画像データとの照合を的確に行うことが可能になる画像データ照合装置、画像データ照合方法、及び画像データ照合処理プログラムを記憶した記憶媒体を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の観点に係る画像照合装置は、画像データAと画像データBとを照合して両者の同一性を判定する画像データ照合装置であって、画像データA又は画像データBの何れか一方を予め設定された角度ずつ回転させる画像回転手段と、この画像回転手段による画像データA又はBの回転毎に画像データAに対して複数の領域を定義するテンプレートを配置する第1のテンプレート配置手段と、この第1のテンプレート配置手段により画像データAに配置された複数の領域それぞれと最大の相関関係を有する複数の相関領域を画像データB上で検出する第1の相関領域検出手段と、前記第1のテンプレート配置手段により画像データAに配置された複数の領域の相互位置関係と前記第1の相関領域検出手段により画像データB上で検出された複数の相関領域の相互位置関係とを比較して前記画像データAと画像データBとの同一性を判定する第1の照合判定手段と、前記画像回転手段による画像データA又はBの回転毎に画像データBに対して複数の領域を定義するテンプレートを配置する第2のテンプレート配置手段と、この第2のテンプレート配置手段により画像データBに配置された複数の領域それぞれと最大の相関関係を有する複数の相関領域を画像データA上で検出する第2の相関領域検出手段と、前記第2のテンプレート配置手段により画像データBに配置された複数の領域の相互位置関係と前記第2の相関領域検出手段により画像データA上で検出された複数の相関領域の相互位置関係とを比較して前記画像データAと画像データBとの同一性を判定する第2の照合判定手段と、を備えたことを特徴とする。
【0020】
また本発明の第2の観点に係る画像データ照合装置は、画像データAと画像データBとを照合して両者の同一性を判定する画像データ照合装置であって、画像データA及び画像データBを交互に予め設定された角度ずつ回転させる画像回転手段と、この画像回転手段により画像データAが回転されたときに非回転の画像データBに対して複数の領域を定義するテンプレートを配置し、画像データBが回転されたときに非回転の画像データAに対して複数の領域を定義するテンプレートを配置するするテンプレート配置手段と、このテンプレート配置手段により画像データBにテンプレートが配置されたときに、このテンプレートにより定義された複数の領域それぞれと最大の相関関係を有する複数の相関領域を画像データA上で検出する第1の相関領域検出手段と、前記テンプレート配置手段により画像データBに配置された複数の領域の相互位置関係と前記第1の相関領域検出手段により画像データA上で検出された複数の相関領域の相互位置関係とを比較して前記画像データAと画像データBとの同一性を判定する第1の照合判定手段と、前記テンプレート配置手段により画像データAにテンプレートが配置されたときに、このテンプレートにより定義された複数の領域それぞれと最大の相関関係を有する複数の相関領域を画像データB上で検出する第2の相関領域検出手段と、前記テンプレート配置手段により画像データAに配置された複数の領域の相互位置関係と前記第2の相関領域検出手段により画像データB上で検出された複数の相関領域の相互位置関係とを比較して前記画像データAと画像データBとの同一性を判定する第2の照合判定手段と、を備えたことを特徴とする。
【0021】
本発明の第3の観点に係る画像データ照合装置は、画像データAと画像データBとを照合して両者の同一性を判定する画像データ照合装置であって、画像データA及び画像データBを交互に予め設定された角度ずつ回転させる画像回転手段と、この画像回転手段により画像データAが回転されたときに、この画像データAに対して複数の領域を定義するテンプレートを配置し、画像データBが回転されたときにこの画像データBに対して複数の領域を定義するテンプレートを配置するするテンプレート配置手段と、このテンプレート配置手段により画像データAにテンプレートが配置されたときに、このテンプレートにより定義された複数の領域それぞれと最大の相関関係を有する複数の相関領域を非回転の画像データB上で検出する第1の相関領域検出手段と、前記テンプレート配置手段により画像データAに配置された複数の領域の相互位置関係と前記第1の相関領域検出手段により画像データB上で検出された複数の相関領域の相互位置関係とを比較して前記画像データAと画像データBとの同一性を判定する第1の照合判定手段と、前記テンプレート配置手段により画像データBにテンプレートが配置されたときに、このテンプレートにより定義された複数の領域それぞれと最大の相関関係を有する複数の相関領域を非回転の画像データA上で検出する第2の相関領域検出手段と、前記テンプレート配置手段により画像データBに配置された複数の領域の相互位置関係と前記第2の相関領域検出手段により画像データA上で検出された複数の相関領域の相互位置関係とを比較して前記画像データAと画像データBとの同一性を判定する第2の照合判定手段と、を備えたことを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下図面により本発明の実施の形態について説明する。
【0024】
(第1実施形態)
図1は本発明の画像データ照合装置の実施形態に係る指紋データ照合装置の電子回路の構成を示すブロック図である。
【0025】
この指紋データ照合装置は、制御部(CPU)11、記憶装置12、RAM13、イメージ読み取り装置14、表示部15、入力部16、記憶媒体読み取り部18、伝送制御部19より構成され、バス17を介して相互に接続されている。
【0026】
制御部(CPU)11は、入力部12からの入力信号に応じて、記憶装置12に予め記憶されている制御プログラム、あるいはフロッピディスクFDなどの外部記憶媒体18aからフロッピディスクドライブFDDなどの記憶媒体読み取り部18を介して記憶装置12に読み込まれた指紋照合処理プログラム、あるいは外部のコンピュータ端末(プログラムサーバ20a)の記憶装置20bから通信ネットワーク20を経由し伝送制御部19を介して記憶装置12に読み込まれた指紋照合処理プログラムを起動させ、RAM13をワークメモリとして回路各部の動作を制御する。
【0027】
記憶装置12は、半導体メモリのROMやハードディスク装置HD等で構成し、本照合装置の電源投入直後に制御部(CPU)11により読み出される前述の制御プログラムを予め格納している他に、イメージ読み取り装置14により予め読み取られた被験者の登録指紋画像を格納している。
【0028】
RAM13は、前述の制御プログラムを実行する際に制御部(CPU)11が使用するワークメモリである。
【0029】
イメージ読み取り装置14は、被験者の登録指紋画像や照合指紋画像を取得(採取)するための装置であり、例えば、イメージスキャナ装置やCCD(電荷結合素子)などのイメージセンサである。
【0030】
表示部15は、登録指紋画像と照合指紋画像との照合の判定結果を表示する、例えばCRTや液晶などといったディスプレイ装置である。
【0031】
入力部16は、本照合装置の使用者が指紋画像の取得指示や後述の指紋照合処理の開始を制御部(CPU)11に指示するための、例えばキーボード装置などの入力装置である。
【0032】
図2は前記指紋データ照合装置のRAM13に確保されるデータメモリを示す図である。
【0033】
RAM13には、読み取り画像メモリ13a、照合指紋画像メモリ13b、照合指紋回転画像メモリ13c、登録指紋位置メモリ13d、照合指紋位置メモリ13e、回転角メモリ13fなどが確保される。
【0034】
読み取り画像メモリ13aには、イメージ読み取り装置14により読み取られた被験者の指紋の画像データが多階調画像として一時記憶される。
【0035】
照合指紋画像メモリ13bには、イメージ読み取り装置14により読み取られた照合すべき被験者の指紋の画像データが多階調画像として記憶されるもので、この照合指紋画像データは、前記記憶装置12に記憶登録された登録指紋画像データの画素数,画素ピッチに合わせて正規化されて記憶される。
【0036】
照合指紋回転画像メモリ13cには、前記照合指紋画像メモリ13bに記憶された照合指紋画像データを回転ずれ補正角度θmで回転させた際の回転処理後の画像データが記憶される。
【0037】
登録指紋位置メモリ13dには、前記記憶装置12に記憶登録された登録指紋画像データAに対しテンプレートとして定義された複数の矩形領域Aiそれぞれの定義位置を示す座標データか、又は前記照合指紋画像メモリ13bに記憶された照合指紋画像データBに対し複数の矩形領域biがテンプレートとして定義された際にそのそれぞれの部分画像と最大の相関係数が算出される前記登録指紋画像データA上での複数の矩形領域aiが検出され、この登録指紋画像データA上での複数の検出矩形領域aiそれぞれの位置を示す座標データが記憶される。
【0038】
照合指紋位置メモリ13eには、前記記憶装置12に記憶登録された登録指紋画像データAに対し複数の矩形領域Aiがテンプレートとして定義された際にそのそれぞれの部分画像と最大の相関係数が算出される前記照合指紋画像データB上での複数の矩形領域Biが検出され、この照合指紋画像データB上での複数の検出矩形領域Biそれぞれの位置を示す座標データか、又は前記照合指紋画像メモリ13bに記憶された照合指紋画像データBに対しテンプレートとして定義された複数の矩形領域biそれぞれの定義位置を示す座標データが記憶される。
【0039】
回転角メモリ13hには、前記照合指紋回転画像メモリ13cに記憶された照合指紋画像データBの現在の回転角θmが記憶される。
【0040】
図3は前記指紋データ照合装置の第1実施形態の指紋照合処理プログラムの実行に伴う動作機能の構成を示すブロック図である。
【0041】
この指紋データ照合装置における動作機能の機能ブロックでは、前記図1,図2における電子回路の対応構成部分を括弧書きの符号にして示す。
【0042】
指紋データ入力部21は、イメージ読み取り装置14や読み取り画像メモリ13a,照合指紋画像メモリ13bを含んでなり、登録すべき指紋画像や照合すべき指紋画像を多階調画像として入力するもので、この指紋データ入力部21により入力された登録指紋画像データAは登録指紋データ記憶部22に与えられて記憶装置12に記憶登録され、また、照合指紋画像データBは照合処理部23内の回転変換処理部24に与えられる。
【0043】
前記登録指紋データ記憶部22により記憶登録された登録指紋画像データAは、照合処理部23内のテンプレート配置処理部25又は最大相関領域検出処理部26に与えられる。
【0044】
照合処理部23は、制御部(CPU)11,記憶装置12内の指紋照合処理プログラム、照合指紋回転画像メモリ13c,登録指紋位置メモリ13d,照合指紋位置メモリ13e,回転角メモリ13fを含んでなる。
【0045】
回転変換処理部24は、指紋データ入力部21から与えられた照合指紋画像データBの全体を角度θm(=0,1,−1,2,−2,3,−3,…,k,−k[m=1〜k×2+1、k≧1の整数])だけ回転変換する(但し、θ1=0の時は、実際の回転変換は実施しない。)もので、この回転変換処理部24により回転変換された照合指紋画像データBは最大相関領域検出処理部26又はテンプレート配置処理部25に与えられる。
【0046】
テンプレート配置処理部25は、前記登録指紋データ記憶部22に記憶登録された登録指紋画像データAに対し、複数の矩形領域A[i=1〜N:N≧2の整数(この場合N=5)]をテンプレートとして定義して配置するか(図6(a)参照)、又は前記回転変換処理部24により角度θmで回転変換された照合指紋画像データBに対し、複数の矩形領域b[i=1〜N:N≧2の整数(この場合N=5)]をテンプレートとして定義して配置する(図8(b)参照)もので、このテンプレート配置処理部25において登録指紋画像データA上に配置された複数の矩形領域Aiのそれぞれに対応する範囲の部分画像データ、又は照合指紋画像データB上に配置された複数の矩形領域biのそれぞれに対応する範囲の部分画像データは、最大相関領域検出処理部26に与えられる。
【0047】
最大相関領域検出処理部26は、前記テンプレート配置処理部25において登録指紋画像データAに対し複数の矩形領域Aiが配置された場合には、その矩形領域Aiそれぞれに対応する部分画像を、回転変換処理部24において角度θmで回転変換された照合指紋画像データB上で走査させながら、当該各矩形領域A内の画素データとそれに対応する照合指紋画像データB内の画素データとを用いて相関係数を計算し、その相関係数が最大となる複数の領域(最大相関領域)Bを照合指紋画像データB上から検出し(図6参照)、又は前記テンプレート配置処理部25において回転変換後の照合指紋画像データBに対し複数の矩形領域biが配置された場合には、その矩形領域biそれぞれに対応する部分画像を、登録指紋画像データA上で走査させながら、当該各矩形領域b内の画素データとそれに対応する登録指紋画像データA内の画素データとを用いて相関係数を計算し、その相関係数が最大となる複数の領域(最大相関領域)aを登録指紋画像データA上から検出する(図8参照)。
【0048】
そして、前記テンプレート配置処理部25において登録指紋画像データAに対し複数の矩形領域Aiが配置された場合には、その登録指紋画像データA上の矩形領域Aiそれぞれの位置を示す座標データと、最大相関領域検出処理部26により回転変換後の照合指紋画像データB上で検出された複数の最大相関領域Biそれぞれの位置を示す座標データとが、照合判定処理部27に与えられ、また、前記テンプレート配置処理部25において回転変換後の照合指紋画像データBに対し複数の矩形領域biが配置された場合には、その照合指紋画像データB上の矩形領域biそれぞれの位置を示す座標データと、最大相関領域検出処理部26により登録指紋画像データA上で検出された複数の最大相関領域aiそれぞれの位置を示す座標データとが、照合判定処理部27に与えられる。
【0049】
照合判定処理部27は、前記テンプレート配置処理部25において登録指紋画像データAに対し複数の矩形領域Aiが配置された場合には、当該テンプレート配置処理部25から与えられた登録指紋画像データA上での矩形領域Aiそれぞれの位置を示す座標データと、前記最大相関領域検出処理部26により検出された複数の最大相関領域Biそれぞれの位置を示す座標データとに基づき、登録指紋画像データAにおける矩形領域Aiの配置位置分布(相互位置関係)と回転後照合指紋画像データBにおける検出領域Biの位置分布(相互位置関係)とを比較し、その相違から登録指紋画像と照合指紋画像との類似度を判定して同一性を評価する。また、前記テンプレート配置処理部25において回転後照合指紋画像データBに対し複数の矩形領域biが配置された場合には、当該テンプレート配置処理部25から与えられた回転後照合指紋画像データB上での矩形領域biそれぞれの位置を示す座標データと、前記最大相関領域検出処理部26により検出された複数の最大相関領域aiそれぞれの位置を示す座標データとに基づき、回転後照合指紋画像データBにおける矩形領域biの配置位置分布(相互位置関係)と登録指紋画像データAにおける検出領域aiの位置分布(相互位置関係)とを比較し、その相違から登録指紋画像と照合指紋画像との類似度を判定して同一性を評価する。そして、この照合判定処理部27により得られた登録指紋画像と照合指紋画像との同一性の判定評価結果は、照合結果表示部28に与えられて表示される。
【0050】
次に、前記構成による指紋データ照合装置における第1実施形態の指紋照合機能について説明する。
【0051】
図4は前記指紋データ照合装置の第1実施形態の指紋照合処理(その1)を示すフローチャートである。
【0052】
図5は前記指紋データ照合装置の第1実施形態の指紋照合処理(その2)を示すフローチャートである。
【0053】
図6は前記指紋データ照合装置の指紋照合処理に伴う登録指紋画像A上でのテンプレート領域Aiの配置位置分布と照合指紋画像B上での最大相関領域Biの検出位置分布との対比状態を示す図である。
【0054】
図7は前記指紋データ照合装置の指紋照合処理に伴いRAM13内の登録指紋位置メモリ13dと照合指紋位置メモリ13eとにそれぞれ格納されるテンプレート位置と最大相関領域検出位置との各位置データを示す図である。
【0055】
図8は前記指紋データ照合装置の指紋照合処理に伴う照合指紋画像B上でのテンプレート領域biの配置位置分布と登録指紋画像A上での最大相関領域aiの検出位置分布との対比状態を示す図である。
【0056】
図9は前記指紋データ照合装置の指紋照合処理に伴いRAM13内の照合指紋位置メモリ13eと登録指紋位置メモリ13dとにそれぞれ格納されるテンプレート位置と最大相関領域検出位置との各位置データを示す図である。
【0057】
指紋データ入力部21におけるイメージ読み取り装置14により読み取られた登録すべき被験者の指紋画像Aが、登録指紋データ記憶部22における記憶装置12内に予め記憶されて登録されている状態で、照合すべき被験者の指紋画像がイメージ読み取り装置14により読み取られると、RAM13内の読み取り画像メモリ13aに書き込まれると共に、照合指紋画像メモリ13bに転送されて記憶される。
【0058】
すると、図4,図5における指紋照合処理が起動され、まず、指紋データ入力部21によって照合指紋画像メモリ13bに採取記憶された多階調画像である照合指紋画像Bの全体が、回転変換処理部24において回転ずれ補正角度θm(=0°,1°,−1°,2°,−2°,3°,−3°,…,k°,−k°[m=1〜k×2+1、k≧1の整数])だけ回転変換され照合指紋回転画像メモリ13cに記憶される(ステップS1)。但し、θ1=0の時は、実際の回転変換は実施されない。
【0059】
すると、テンプレート配置処理部25において、登録指紋データ記憶部22における記憶装置12に記憶された多階調の登録指紋画像Aに対し、図6(a)に示すように、複数の矩形テンプレート領域A[i=1〜N:N≧2の整数(この場合N=5)]が定義されて配置され、図7(A)に示すように、その各テンプレート領域Aiの位置を示す座標データが登録指紋位置メモリ13dに記憶される(ステップS2)。
【0060】
すると、照合処理部23内の最大相関領域検出処理部26において、前記登録指紋画像Aに対し定義配置された各矩形テンプレート領域Aiに相当する部分画像が、前記回転変換処理部24においてθm回転後に照合指紋回転画像メモリ13cに記憶された照合指紋画像B上で水平方向及び垂直方向に1画素ずつラスター走査されながら、順次該テンプレートAi内の全ての画素データとそれに対応する照合指紋画像B内の画素データとを用いた相関係数が計算される。そして、その相関係数が最大となる照合指紋画像B内の領域Biが、図6(b)に示すように検出され、図7(B)に示すように、その各最大相関領域Biの検出位置を示す座標データが照合指紋位置メモリ13eに記憶される(ステップS3,S4)。なお、相関係数の算出については後述する。
【0061】
この登録指紋画像A上に定義した各矩形テンプレート領域Aiの画像データを基準とする回転後照合指紋画像B上での最大相関係数の算出及びその領域Biの検出は、各矩形テンプレート領域Ai毎に順次行われ(ステップS3〜S5)、全ての矩形テンプレート領域Aiにそれぞれ最大の相関係数を有する照合指紋画像B上の各領域Biが検出されたと判断されると、照合処理部23内の照合判定処理部27において、図6に示すように、登録指紋画像A内に定義した前記複数の矩形テンプレート領域{A|i=1,2,…,N}の分布(相互位置関係)と照合指紋画像B上から検出した前記複数の領域{B|i=1,2,…,N}の分布(相互位置関係)とが比較され、該登録指紋Aと照合指紋Bの同一性が評価される(ステップS5→S6)。
【0062】
すなわち、この照合判定処理(ステップS6)では、登録指紋画像Aに配置された矩形テンプレート領域A1と照合指紋画像B上で検出された最大相関矩形領域B1の各画像上の位置を特定する座標A1(X0,Y0)、B1(XD0,YD0)を基準座標とし、登録指紋画像Aに配置された各矩形テンプレート領域A2〜A5と照合指紋画像B上で検出された各最大相関矩形領域B2〜B5それぞれの各画像上の位置を特定する座標A2(X1,Y1)〜A5(X4,Y4)、B2(XD1,YD1)〜B5(XD4,YD4)について、A1とA2,A3,A4,A5との各相対距離とB1とB2,B3,B4,B5との各相対距離との違いであるΔi(i=1,2,3,4)を、次式に基づいて算出する。
【0063】
【数1】
Figure 0003567260
【0064】
そして、算出された全てのΔiが所定値内に収まるか否かを判定し、全てが収まれば登録指紋Aと照合指紋Bとは一致すると判定し、一方、そうでない場合には登録指紋Aと照合指紋Bとは一致しないと判定する(ステップS7)。なお、ここで用いられる所定値は、例えば、複数人より取得した指紋画像データよりΔiを実際に計算し、その計算結果の分布に基づいて所望の照合精度が得られる値とする。
【0065】
ここで、登録指紋Aと照合指紋Bとが同一指紋であると判定された場合には、前記一連の照合処理は終了され、照合結果表示部28(15)により登録指紋Aと照合指紋Bとが同一指紋であることが表示される(ステップS7→終わり)。
【0066】
一方、登録指紋Aと照合指紋Bとが同一指紋であると判定されない場合には、続いて、テンプレート配置処理部25において、前記照合指紋回転画像メモリ13cに記憶されているθm回転後の照合指紋画像Bに対し、図8(b)に示すように、複数の矩形テンプレート領域b[i=1〜N:N≧2の整数(この場合N=5)]が定義されて配置され、図9(A)に示すように、その各テンプレート領域biの位置を示す座標データが照合指紋位置メモリ13eに記憶される(ステップS7→S8)。
【0067】
すると、照合処理部23内の最大相関領域検出処理部26において、前記θm回転後の照合指紋画像Bに対し定義配置された各矩形テンプレート領域biに相当する部分画像が、前記登録指紋データ記憶部22において記憶装置12に記憶登録された登録指紋画像A上で水平方向及び垂直方向に1画素ずつラスター走査されながら、順次該テンプレートbi内の全ての画素データとそれに対応する登録指紋画像A内の画素データとを用いた相関係数が計算される。そして、その相関係数が最大となる登録指紋画像A内の領域aiが、図8(a)に示すように検出され、図9(B)に示すように、その各最大相関領域aiの検出位置を示す座標データが登録指紋位置メモリ13dに記憶される(ステップS9,S10)。なお、相関係数の算出については後述する。
【0068】
このθm回転後の照合指紋画像B上に定義した各矩形テンプレート領域biの画像データを基準とする登録指紋画像A上での最大相関係数の算出及びその領域aiの検出は、各矩形テンプレート領域bi毎に順次行われ(ステップS9〜S11)、全ての矩形テンプレート領域biにそれぞれ最大の相関係数を有する登録指紋画像A上の各領域aiが検出されたと判断されると、照合処理部23内の照合判定処理部27において、図8に示すように、回転後の照合指紋画像B内に定義した前記複数の矩形テンプレート領域{b|i=1,2,…,N}の分布(相互位置関係)と登録指紋画像A上から検出した前記複数の領域{a|i=1,2,…,N}の分布(相互位置関係)とが比較され、該登録指紋Aと照合指紋Bの同一性が評価される(ステップS11→S12)。
【0069】
すなわち、この照合判定処理(ステップS12)では、θm回転後照合指紋画像Bに配置された矩形テンプレート領域b1と登録指紋画像A上で検出された最大相関矩形領域a1の各画像上の位置を特定する座標b1(X0,Y0)、a1(XD0,YD0)と、θm回転後照合指紋画像Bに配置された各矩形テンプレート領域b2〜b5と登録指紋画像A上で検出された各最大相関矩形領域a2〜a5それぞれの各画像上の位置を特定する座標b2(X1,Y1)〜b5(X4,Y4)、a2(XD1,YD1)〜a5(XD4,YD4)を用い、b1とb2,b3,b4,b5との各相対距離とa1とa2,a3,a4,a5との各相対距離との違いであるΔi(i=1,2,3,4)を、前記式に基づいて算出する。
【0070】
そして、算出された全てのΔiが所定値内に収まるか否かを判定し、全てが収まれば登録指紋Aと照合指紋Bとは一致すると判定し、一方、そうでない場合には登録指紋Aと照合指紋Bとは一致しないと判定する(ステップS13)。
【0071】
ここで、登録指紋Aと照合指紋Bとが同一指紋であると判定された場合には、前記一連の照合処理は終了され、照合結果表示部28(15)により登録指紋Aと照合指紋Bとが同一指紋であることが表示される(ステップS13→終わり)。
【0072】
一方、登録指紋Aと照合指紋Bとが同一指紋であると判定されない場合には、前記回転変換処理部24において規定した全ての回転ずれ補正角度θm(=0°,1°,−1°,2°,−2°,3°,−3°,…,k°,−k°[m=1〜k×2+1、k≧1の整数])により回転変換された各回転後照合指紋画像Bについて、前記ステップS1〜S13に係る登録指紋画像Aとの照合処理が実施されたか判断される(ステップS13→S14)。
【0073】
そして、前記規定した全ての回転ずれ補正角度θmにより回転変換された各回転後の照合指紋画像Bについて、登録指紋画像Aとの一連の照合処理が実施されてないと判断された場合には、前記ステップS1からの処理に戻り、照合指紋画像を次の回転ずれ補正角度θm(=m+1)により回転変換処理し、回転された照合指紋画像Bについて、前記同様に、登録指紋画像A上にテンプレート領域Aiを定義配置した場合の照合処理、当該回転後の照合指紋画像B上にテンプレート領域biを定義配置した場合の照合処理が繰り返し実施される(ステップS14→S1〜S13)。
【0074】
また、全ての回転ずれ補正角度θmにより回転変換された各回転後の照合指紋画像Bについて登録指紋画像Aとの一連の照合処理が実施されたと判断された場合には、前記一連の照合処理は終了され、照合結果表示部28(15)により登録指紋Aと照合指紋Bとが同一指紋でないことが表示される(ステップS14→終わり)。
【0075】
次に、前記図4,図5に示した指紋照合処理のステップS3〜S5及びステップS9〜S11で用いられる相関係数の算出について説明する。なお、ここでは、矩形領域Aと矩形領域Bとの間の相関係数の算出として説明する。
【0076】
まず、矩形領域Aと矩形領域Bのそれぞれに含まれる画素をそれぞれ、A(i,j)、B(m,n)とする。但し、矩形領域Aと矩形領域Bのそれぞれに含まれる画素の総数は等しくする。また、これらの画素についての濃淡を示す多階調値である信号強度をそれぞれXij mnとする。
【0077】
これらの信号強度を一般化してZpqと表したとき、以下の式を定義する。
【0078】
【数2】
Figure 0003567260
【0079】
上式において、Nはその矩形領域に含まれる画素の総数を示す。また、上式において、Σはその矩形領域に含まれる画素の全てについての総和であることを示す。つまり、上式はその矩形領域に含まれる画素についての信号強度の平均値を示すものである。
【0080】
次に、以下の式を更に定義する。
【0081】
【数3】
Figure 0003567260
【0082】
上式はその矩形領域に含まれる画素についての信号強度の2乗平均値を示すものである。
【0083】
ここで、矩形領域Aと矩形領域Bとの間の相関係数CABは、前述の式の定義を用いて表される次式により算出できる。
【0084】
【数4】
Figure 0003567260
【0085】
上式を用いて領域間の相関係数を算出する。
【0086】
したがって、前記構成の第1実施形態の指紋データ照合装置によれば、指紋画像を採取する際に生じた回転ずれの回転中心と回転ずれを考慮して回転ずれ補正を実施する際の回転変換処理における規定の回転中心とが一致しない場合が多いこと、及びこれにより登録指紋画像A上にテンプレートを配置して照合処理を実施した場合に照合一致が得られた回転ずれ補正角度と、照合指紋画像B上にテンプレートを配置して照合処理を実施した場合に照合一致が得られた回転ずれ補正角度との絶対値が等しくならないことに着目し、回転ずれ補正角度θ1=0°も含め、各回転ずれ補正角度θm(=0°,1°,−1°,2°,−2°,3°,−3°,…,k°,−k°[m=1〜k×2+1、k≧1の整数])によって回転変換した照合指紋画像Bについて、登録指紋画像A内にテンプレート領域Aiを配置した場合の照合処理と、回転変換した照合指紋画像B内にテンプレート領域biを配置した場合の照合処理との2通りの照合処理を交互に実施するようにしたので、回転ずれを有する同一人物・同一指の指紋照合を行うのに、より小さな回転ずれ補正角度θmにおいて照合一致が得られる可能性が高くなり、その演算処理量を少なくして照合時間を短縮できるようになる。
【0087】
なお、前記第1実施形態では、照合指紋画像Bに対してのみ回転ずれ補正のための回転変換処理を施し、回転ずれ補正角度θmによって順次回転変換される照合指紋画像Bについて、登録指紋画像A上にテンプレートAiを定義配置した場合と、当該回転変換された照合指紋画像B上にテンプレートbiを定義配置した場合との、2通りの照合処理を交互に実施する構成としたが、次の第2実施形態において説明するように、回転ずれ補正角度θmで順次回転変換される照合指紋画像Bについて非回転の登録指紋画像A上にテンプレートAiを定義配置して行う照合処理と、回転ずれ補正角度θmで順次回転変換される登録指紋画像Aについて非回転の照合指紋画像B上にテンプレートbiを定義配置して行う照合処理とを交互に実施する構成とし、前記同様に、より小さな回転ずれ補正角度θmにおいて照合一致が得られるようにしてもよい。
【0088】
(第2実施形態)
図10は前記指紋データ照合装置の第2実施形態の指紋照合処理プログラムの実行に伴う動作機能の構成を示すブロック図である。
【0089】
この第2実施形態の指紋照合動作機能では、回転変換処理部24において、指紋データ入力部21から与えられる照合指紋画像Bと、登録指紋データ記憶部22から与えられる登録指紋画像Aとを、回転ずれ補正角度θmによって交互に回転変換するのと共に、照合指紋画像Bが回転変換されるときには、テンプレート配置処理部25において、登録指紋データ記憶部22から与えられる登録指紋画像Aに対してテンプレート領域Aiを定義配置し、登録指紋画像Aが回転変換されるときには、指紋データ入力部21から与えられる照合指紋画像Bに対してテンプレート領域biを定義配置する。
【0090】
そして、最大相関領域検出処理部26及び照合判定処理部27では、前記回転変換処理部24において順次回転変換される照合指紋画像Bに対して、テンプレート配置処理部25において登録指紋画像A上に定義配置されたテンプレート領域Aiに対応する最大相関領域Biの検出及びその照合を行う処理と、前記回転変換処理部24において順次回転変換される登録指紋画像Aに対して、テンプレート配置処理部25において照合指紋画像B上に定義配置されたテンプレート領域biに対応する最大相関領域aiの検出及びその照合を行う処理とを、交互に実施する構成とする。
【0091】
次に、前記構成による指紋データ照合装置における第2実施形態の指紋照合機能について説明する。
【0092】
図11は前記指紋データ照合装置の第2実施形態の指紋照合処理(その1)を示すフローチャートである。
【0093】
図12は前記指紋データ照合装置の第2実施形態の指紋照合処理(その2)を示すフローチャートである。
【0094】
まず、指紋データ入力部21によって採取記憶された多階調画像である照合指紋画像Bの全体が、回転変換処理部24において回転ずれ補正角度θm(=0°,1°,−1°,2°,−2°,3°,−3°,…,k°,−k°[m=1〜k×2+1、k≧1の整数])だけ回転変換される(ステップS1)。但し、θ1=0の時は、実際の回転変換は実施されない。
【0095】
すると、テンプレート配置処理部25において、登録指紋データ記憶部22にて記憶された非回転の登録指紋画像Aに対し、複数の矩形テンプレート領域A[i=1〜N:N≧2の整数(この場合N=5)]が定義されて配置される(ステップS2)。
【0096】
すると、照合処理部23内の最大相関領域検出処理部26において、前記登録指紋画像Aに対し定義配置された各矩形テンプレート領域Aiに相当する部分画像が、前記回転変換処理部24においてθm回転変換された照合指紋画像B上で水平方向及び垂直方向に1画素ずつラスター走査されながら、順次該テンプレートAi内の全ての画素データとそれに対応する照合指紋画像B内の画素データとを用いた相関係数が計算される。そして、その相関係数が最大となる照合指紋画像B内の領域Biが検出される(ステップS3,S4)。
【0097】
この非回転の登録指紋画像A上に定義した各矩形テンプレート領域Aiの画像データを基準とする回転後照合指紋画像B上での最大相関係数の算出及びその領域Biの検出は、各矩形テンプレート領域Ai毎に順次行われ(ステップS3〜S5)、全ての矩形テンプレート領域Aiにそれぞれ最大の相関係数を有する照合指紋画像B上の各領域Biが検出されたと判断されると、照合処理部23内の照合判定処理部27において、登録指紋画像A内に定義した前記複数の矩形テンプレート領域{A|i=1,2,…,N}の分布(相互位置関係)と照合指紋画像B上から検出した前記複数の領域{B|i=1,2,…,N}の分布(相互位置関係)とが比較され、該登録指紋Aと照合指紋Bの同一性が評価される(ステップS5→S6)。
【0098】
そして、登録指紋Aと照合指紋Bとが同一指紋であると判定された場合には、前記一連の照合処理は終了され、照合結果表示部28(15)により登録指紋Aと照合指紋Bとが同一指紋であることが表示される(ステップS7→終わり)。
【0099】
一方、登録指紋Aと照合指紋Bとが同一指紋であると判定されない場合には、続いて、登録指紋データ記憶部22に記憶されている登録指紋画像Aの全体が、回転変換処理部24において回転ずれ補正角度θm(=0°,1°,−1°,2°,−2°,3°,−3°,…,k°,−k°[m=1〜k×2+1、k≧1の整数])だけ回転変換される(ステップS7→S8a)。但し、θ1=0の時は、実際の回転変換は実施されない。
【0100】
すると、テンプレート配置処理部25において、前記指紋データ入力部21により採取記憶された非回転の照合指紋画像Bに対し、複数の矩形テンプレート領域b[i=1〜N:N≧2の整数(この場合N=5)]が定義されて配置される(ステップS8)。
【0101】
すると、照合処理部23内の最大相関領域検出処理部26において、前記非回転の照合指紋画像Bに対し定義配置された各矩形テンプレート領域biに相当する部分画像が、前記回転変換処理部24によりθm回転変換された登録指紋画像A上で水平方向及び垂直方向に1画素ずつラスター走査されながら、順次該テンプレートbi内の全ての画素データとそれに対応する登録指紋画像A内の画素データとを用いた相関係数が計算される。そして、その相関係数が最大となる登録指紋画像A内の領域aiが検出される(ステップS9,S10)。
【0102】
この非回転の照合指紋画像B上に定義した各矩形テンプレート領域biの画像データを基準とする回転後登録指紋画像A上での最大相関係数の算出及びその領域aiの検出は、各矩形テンプレート領域bi毎に順次行われ(ステップS9〜S11)、全ての矩形テンプレート領域biにそれぞれ最大の相関係数を有する登録指紋画像A上の各領域aiが検出されたと判断されると、照合処理部23内の照合判定処理部27において、非回転の照合指紋画像B内に定義した前記複数の矩形テンプレート領域{b|i=1,2,…,N}の分布(相互位置関係)と回転後の登録指紋画像A上から検出した前記複数の領域{a|i=1,2,…,N}の分布(相互位置関係)とが比較され、該登録指紋Aと照合指紋Bの同一性が評価される(ステップS11→S12)。
【0103】
そして、登録指紋Aと照合指紋Bとが同一指紋であると判定された場合には、前記一連の照合処理は終了され、照合結果表示部28(15)により登録指紋Aと照合指紋Bとが同一指紋であることが表示される(ステップS13→終わり)。
【0104】
一方、登録指紋Aと照合指紋Bとが同一指紋であると判定されない場合には、前記回転変換処理部24において規定した全ての回転ずれ補正角度θm(=0°,1°,−1°,2°,−2°,3°,−3°,…,k°,−k°[m=1〜k×2+1、k≧1の整数])により回転変換された各回転後照合指紋画像B及び各回転後登録指紋画像Aのそれぞれについて、前記ステップS1〜S13に係る非回転の登録指紋画像Aとの照合処理及び非回転の照合指紋画像Bとの照合処理が実施されたか判断される(ステップS13→S14)。
【0105】
そして、前記規定した全ての回転ずれ補正角度θmにより回転変換された各回転後の照合指紋画像Bについての非回転の登録指紋画像Aとの照合処理及び同各回転後の登録指紋画像Aについての非回転の照合指紋画像Bとの照合処理が実施されてないと判断された場合には、前記ステップS1からの処理に戻り、次の回転ずれ補正角度θm(=m+1)により回転変換された照合指紋画像Bについての非回転の登録指紋画像A上にテンプレート領域Aiを定義配置した場合の照合処理、及び次の回転ずれ補正角度θm(=m+1)により回転変換された登録指紋画像Aについての非回転の照合指紋画像B上にテンプレート領域biを定義配置した場合の照合処理が繰り返し実施される(ステップS14→S1〜S13)。
【0106】
また、全ての回転ずれ補正角度θmにより回転変換された各回転後の照合指紋画像Bについての非回転の登録指紋画像Aとの照合処理及び同各回転後の登録指紋画像Aについての非回転の照合指紋画像Bとの照合処理が実施されたと判断された場合には、前記一連の照合処理は終了され、照合結果表示部28(15)により登録指紋Aと照合指紋Bとが同一指紋でないことが表示される(ステップS14→終わり)。
【0107】
したがって、この第2実施形態の指紋データ照合装置によっても、回転ずれを有する同一人物・同一指の指紋照合を行うのに、より小さな回転ずれ補正角度θmにおいて照合一致が得られる可能性が高くなり、その演算処理量を少なくして照合時間を短縮できるようになる。
【0108】
なお、前記第2実施形態では、照合指紋画像Bを回転変換したときには非回転の登録指紋画像A上にテンプレート領域Aiを定義配置して当該回転後の照合指紋画像Bとの照合処理を行うのと共に、登録指紋画像Aを回転変換したときには非回転の照合指紋画像B上にテンプレートbiを定義配置して当該回転後の登録指紋画像Aとの照合処理を行う構成としたが、次の第3実施形態において説明するように、照合指紋画像Bと登録指紋画像Aとを交互に回転変換すると共に、その回転変換した照合指紋画像B及び登録指紋画像Aに対してテンプレート領域bi,Aiを定義配置し、非回転の登録指紋画像Aとの照合処理及び非回転の照合指紋画像Bとの照合処理を交互に行う構成とし、前記同様に、より小さな回転ずれ補正角度θmにおいて照合一致が得られるようにしてもよい。
【0109】
(第3実施形態)
図13は前記指紋データ照合装置の第3実施形態の指紋照合処理プログラムの実行に伴う動作機能の構成を示すブロック図である。
【0110】
この第3実施形態の指紋照合動作機能では、回転変換処理部24において、指紋データ入力部21から与えられる照合指紋画像Bと、登録指紋データ記憶部22から与えられる登録指紋画像Aとを、回転ずれ補正角度θmによって交互に回転変換するのに伴い、その回転変換された照合指紋画像B及び登録指紋画像Aに対してテンプレート領域bi及びAiを定義配置する。
【0111】
そして、最大相関領域検出処理部26及び照合判定処理部27では、登録指紋データ記憶部22から与えられる非回転の登録指紋画像Aに対して、テンプレート配置処理部25において各回転後の照合指紋画像B上に定義配置されたテンプレート領域biに対応する最大相関領域aiの検出及びその照合を行う処理と、指紋データ入力部21から与えられる非回転の照合指紋画像Bに対して、テンプレート配置処理部25において各回転後の登録指紋画像A上に定義配置されたテンプレート領域Aiに対応する最大相関領域Biの検出及びその照合を行う処理とを、交互に実施する構成とする。
【0112】
したがって、この第3実施形態の指紋データ照合装置によっても、回転ずれを有する同一人物・同一指の指紋照合を行うのに、より小さな回転ずれ補正角度θmにおいて照合一致が得られる可能性が高くなり、その演算処理量を少なくして照合時間を短縮できるようになる。
【0113】
また、前記第2実施形態では、照合指紋画像Bを回転変換したときに非回転の登録指紋画像A上にテンプレート領域Aiを定義配置して該回転後の照合指紋画像Bとの照合を行う処理と、登録指紋画像Aを回転変換したときに非回転の照合指紋画像B上にテンプレート領域biを定義配置して該回転後の登録指紋画像Aとの照合を行う処理とを、指紋照合の一致判断が得られない状態では、その回転ずれ補正角度θmを順次更新させて交互に繰り返し行う構成としたが、次の第4実施形態において説明するように、初期設定の回転ずれ補正角度θm(θ1=0°)のときに、登録指紋画像A上にテンプレート領域Aiを定義配置した場合の照合指紋画像Bに対する照合処理にて計算される最大相関係数MAXCCと、照合指紋画像B上にテンプレート領域biを定義配置した場合の登録指紋画像Aに対する照合処理にて計算される最大相関係数maxccとを大小比較する。そして、登録指紋画像A上にテンプレート領域Aiを定義配置した場合の最大相関係数MAXCCの方が大きい場合には、照合指紋画像Bを回転ずれ補正角度θmによって順次回転変換しながら登録指紋画像A上にテンプレート領域Aiを定義して行う照合処理を選択して指紋照合を実施し、照合指紋画像B上にテンプレート領域biを定義配置した場合の最大相関係数maxccの方が大きい場合には、登録指紋画像Aを回転ずれ補正角度θmによって順次回転変換しながら照合指紋画像B上にテンプレート領域biを定義して行う照合処理を選択して指紋照合を実施する構成とすることで、さらに少ない演算処理量で照合時間を短縮するようにしてもよい。
【0114】
(第4実施形態)
図14は前記指紋データ照合装置の第4実施形態の指紋照合処理プログラムの実行に伴う動作機能の構成を示すブロック図である。
【0115】
この第4実施形態の指紋照合動作機能では、指紋データ入力部21から与えられる照合指紋画像Bが回転変換処理部24において回転ずれ補正角度θmで回転変換されるときには、登録指紋データ記憶部22から与えられる登録指紋画像A上にテンプレート領域Aiを定義配置し、最大相関領域検出処理部26及び照合判定処理部27にて前記回転された照合指紋画像B上で最大相関係数が算出される領域を検出して指紋照合を行い、また、登録指紋データ記憶部22から与えられる登録指紋画像Aが回転変換処理部24において回転ずれ補正角度θmで回転変換されるときには、指紋データ入力部21から与えられる照合指紋画像B上にテンプレート領域biを定義配置し、最大相関領域検出処理部26及び照合判定処理部27にて前記回転された登録指紋画像A上で最大相関係数が算出される領域を検出して指紋照合を行うものとする。この場合、前記回転変換処理部24における回転ずれ補正角度θmが初期設定に伴うθ1=0°のときに、前記最大相関領域検出処理部26において算出される登録指紋画像A上にテンプレート領域A1を配置した場合の照合指紋画像Bに対する最大相関係数MAXCCと、照合指紋画像B上にテンプレート領域b1を配置した場合の登録指紋画像Aに対する最大相関係数maxccとを、テンプレート配置指紋データ選択処理部29において大小比較判断し、テンプレート配置指紋データ選択処理部29では、登録指紋画像A上にテンプレート領域A1を定義配置した場合の最大相関係数MAXCCの方が大きいと判断したときには、回転ずれ補正角度θmを更新させたθ2=1°以降の処理において、指紋データ入力部21から得られる照合指紋画像Bを回転変換処理部24に固定して与えるのと共に、登録指紋データ記憶部22から得られる登録指紋画像Aをテンプレート配置処理部25に固定して与えるよう選択決定し、登録指紋画像Aにテンプレート領域Aiを定義配置して順次回転変換される照合指紋画像Bとの照合を行う処理に固定する。また、照合指紋画像B上にテンプレート領域b1を定義配置した場合の最大相関係数maxccの方が大きいと判断したときには、回転ずれ補正角度θmを更新させたθ2=1°以降の処理において、登録指紋データ記憶部22から得られる登録指紋画像Aを回転変換処理部24に固定して与えるのと共に、指紋データ入力部21から得られる照合指紋画像Bをテンプレート配置処理部25に固定して与えるよう選択決定し、照合指紋画像Bにテンプレート領域biを定義配置して順次回転変換される登録指紋画像Aとの照合を行う処理に固定する。
【0116】
次に、前記構成による指紋データ照合装置における第4実施形態の指紋照合機能について説明する。
【0117】
図15は前記指紋データ照合装置の第4実施形態の指紋照合処理(その1)を示すフローチャートである。
【0118】
図16は前記指紋データ照合装置の第4実施形態の指紋照合処理(その2)を示すフローチャートである。
【0119】
まず、指紋データ入力部21によって採取記憶された多階調画像である照合指紋画像Bの全体が、回転変換処理部24において回転ずれ補正角度θm(=0°,1°,−1°,2°,−2°,3°,−3°,…,k°,−k°[m=1〜k×2+1、k≧1の整数])だけ回転変換される(ステップS1)。
【0120】
但し、この回転ずれ補正角度θmが初期設定によりθ1=0°のときだけ、つまりこのステップS1における照合指紋画像Bの最初の回転変換処理のときだけは、実際の回転変換は実施されない。
【0121】
すると、テンプレート配置処理部25において、登録指紋データ記憶部22にて記憶された非回転の登録指紋画像Aに対し、複数の矩形テンプレート領域A[i=1〜N:N≧2の整数(この場合N=5)]が定義されて配置される(ステップS2)。
【0122】
すると、照合処理部23内の最大相関領域検出処理部26において、前記登録指紋画像Aに対し定義配置された各矩形テンプレート領域Aiに相当する部分画像が、前記回転変換処理部24においてθm回転変換された(θ1=0°のときは実質未回転の)照合指紋画像B上で水平方向及び垂直方向に1画素ずつラスター走査されながら、順次該テンプレートAi内の全ての画素データとそれに対応する照合指紋画像B内の画素データとを用いた相関係数が計算される。そして、その相関係数が最大となる照合指紋画像B内の領域Biが検出される(ステップS3,S4)。
【0123】
ここで、登録指紋画像A上に定義した第1の矩形テンプレート領域A1に対し照合指紋画像Bから領域B1を検出する際に計算された最大相関係数値がMAXCCとされテンプレート配置指紋データ選択処理部29へ与えられる。
【0124】
この非回転の登録指紋画像A上に定義した各矩形テンプレート領域Aiの画像データを基準とする回転処理後照合指紋画像B上での最大相関係数の算出及びその領域Biの検出は、各矩形テンプレート領域Ai毎に順次行われ(ステップS3〜S5)、全ての矩形テンプレート領域Aiにそれぞれ最大の相関係数を有する照合指紋画像B上の各領域Biが検出されたと判断されると、照合処理部23内の照合判定処理部27において、登録指紋画像A内に定義した前記複数の矩形テンプレート領域{A|i=1,2,…,N}の分布(相互位置関係)と照合指紋画像B上から検出した前記複数の領域{B|i=1,2,…,N}の分布(相互位置関係)とが比較され、該登録指紋Aと照合指紋Bの同一性が評価される(ステップS5→S6)。
【0125】
そして、登録指紋Aと照合指紋Bとが同一指紋であると判定された場合には、前記一連の照合処理は終了され、照合結果表示部28(15)により登録指紋Aと照合指紋Bとが同一指紋であることが表示される(ステップS7→終わり)。
【0126】
一方、登録指紋Aと照合指紋Bとが同一指紋であると判定されない場合には、前記回転変換処理部24に現在設定されている回転ずれ補正角度θmが初期設定に伴うθ1=0°であるか判断される(ステップS7→S7a)。
【0127】
ここで、前記回転変換処理部24に現在設定されている回転ずれ補正角度θmが初期設定に伴うθ1=0°であると判断された場合には、続いて、登録指紋データ記憶部22に記憶されている登録指紋画像Aの全体が、回転変換処理部24において回転ずれ補正角度θm(=0°,1°,−1°,2°,−2°,3°,−3°,…,k°,−k°[m=1〜k×2+1、k≧1の整数])だけ回転変換される(ステップS7a→S8a)。
【0128】
但し、この回転ずれ補正角度θmが初期設定によりθ1=0°のときだけ、つまりこのステップS8aにおける登録指紋画像Aの最初の回転変換処理のときだけは、実際の回転変換は実施されない。
【0129】
すると、テンプレート配置処理部25において、前記指紋データ入力部21により採取記憶された非回転の照合指紋画像Bに対し、複数の矩形テンプレート領域b[i=1〜N:N≧2の整数(この場合N=5)]が定義されて配置される(ステップS8)。
【0130】
すると、照合処理部23内の最大相関領域検出処理部26において、前記非回転の照合指紋画像Bに対し定義配置された各矩形テンプレート領域biに相当する部分画像が、前記回転変換処理部24によりθm回転変換された(θ1=0°のときは実質未回転の)登録指紋画像A上で水平方向及び垂直方向に1画素ずつラスター走査されながら、順次該テンプレートbi内の全ての画素データとそれに対応する登録指紋画像A内の画素データとを用いた相関係数が計算される。そして、その相関係数が最大となる登録指紋画像A内の領域aiが検出される(ステップS9,S10)。
【0131】
ここで、照合指紋画像B上に定義した第1の矩形テンプレート領域b1に対し登録指紋画像Aから領域a1を検出する際に計算された最大相関係数値がmaxccとされテンプレート配置指紋データ選択処理部29へ与えられる。
【0132】
この非回転の照合指紋画像B上に定義した各矩形テンプレート領域biの画像データを基準とする回転処理後登録指紋画像A上での最大相関係数の算出及びその領域aiの検出は、各矩形テンプレート領域bi毎に順次行われ(ステップS9〜S11)、全ての矩形テンプレート領域biにそれぞれ最大の相関係数を有する登録指紋画像A上の各領域aiが検出されたと判断されると、照合処理部23内の照合判定処理部27において、照合指紋画像B内に定義した前記複数の矩形テンプレート領域{b|i=1,2,…,N}の分布(相互位置関係)と登録指紋画像A上から検出した前記複数の領域{a|i=1,2,…,N}の分布(相互位置関係)とが比較され、該登録指紋Aと照合指紋Bの同一性が評価される(ステップS11→S12)。
【0133】
そして、登録指紋Aと照合指紋Bとが同一指紋であると判定された場合には、前記一連の照合処理は終了され、照合結果表示部28(15)により登録指紋Aと照合指紋Bとが同一指紋であることが表示される(ステップS13→終わり)。
【0134】
一方、登録指紋Aと照合指紋Bとが同一指紋であると判定されない場合には、前記回転変換処理部24に現在設定されている回転ずれ補正角度θmが初期設定に伴うθ1=0°であるか判断される(ステップS13→S13a)。
【0135】
ここで、前記回転変換処理部24に現在設定されている回転ずれ補正角度θmが初期設定に伴うθ1=0°であると判断された場合には、テンプレート配置指紋データ選択処理部29において前記最大相関領域検出処理部26から与えられた登録指紋画像A上に配置した第1の矩形テンプレート領域A1に対する照合指紋画像Bとの最大相関係数値MAXCCと、照合指紋画像B上に配置した第1の矩形テンプレート領域b1に対する登録指紋画像Aとの最大相関係数値maxccとの大小が比較判断される(ステップS13a→S15)。
【0136】
そして、登録指紋画像A上に配置した第1の矩形テンプレート領域A1に対する照合指紋画像Bとの最大相関係数値MAXCCの方が、照合指紋画像B上に配置した第1の矩形テンプレート領域b1に対する登録指紋画像Aとの最大相関係数値maxccよりも大きい(あるいは以上)と判断された場合には、前記回転変換処理部24における回転ずれ補正角度θmが順次更新設定されるθ2=1°以降の処理において、登録指紋画像Aにテンプレート領域Aiを定義配置し照合指紋画像Bを順次回転変換して指紋照合を行う前記ステップS1〜S7での指紋照合処理が実施される(ステップS15→S1〜S7)。
【0137】
そして、このステップS7において、登録指紋Aと照合指紋Bとが同一指紋であると判定されない状態では、前記回転変換処理部24において規定した全ての回転ずれ補正角度θm(=0°,1°,−1°,2°,−2°,3°,−3°,…,k°,−k°[m=1〜k×2+1、k≧1の整数])により回転変換された各回転後照合指紋画像Bのそれぞれについて、非回転の登録指紋画像Aにテンプレート領域Aiを配置した照合処理が実施されたか判断される(ステップS7→S14a)。
【0138】
そして、前記規定した全ての回転ずれ補正角度θmにより回転変換された各回転後の照合指紋画像Bについて、非回転の登録指紋画像Aにテンプレート領域Aiを配置した照合処理が実施されてないと判断された場合には、再びステップS1からの処理に戻り、更新した回転ずれ補正角度θm(=m+1)により回転変換された照合指紋画像Bについての非回転の登録指紋画像A上にテンプレート領域Aiを定義配置した照合処理が繰り返し実施される(ステップS14a→S1〜S7)。
【0139】
そして、登録指紋Aと照合指紋Bとが同一指紋であると判定された場合には、前記一連の照合処理は終了され、照合結果表示部28(15)により登録指紋Aと照合指紋Bとが同一指紋であることが表示される(ステップS7→終わり)。
【0140】
また、全ての回転ずれ補正角度θmにより回転変換された各回転後の照合指紋画像Bについての非回転の登録指紋画像Aとの照合処理が実施されたと判断された場合には、前記一連の照合処理は終了され、照合結果表示部28(15)により登録指紋Aと照合指紋Bとが同一指紋でないことが表示される(ステップS14a→終わり)。
【0141】
一方、前記ステップS15において、照合指紋画像B上に配置した第1の矩形テンプレート領域b1に対する登録指紋画像Aとの最大相関係数値maxccの方が、登録指紋画像A上に配置した第1の矩形テンプレート領域A1に対する照合指紋画像Bとの最大相関係数値MAXCCよりも大きいと判断された場合には、前記回転変換処理部24における回転ずれ補正角度θmが順次更新設定されるθ2=1°以降の処理において、照合指紋画像Bにテンプレート領域biを定義配置し登録指紋画像Aを順次回転変換して指紋照合を行う前記ステップS8a〜S13での指紋照合処理が実施される(ステップS15→S8a〜S13)。
【0142】
そして、このステップS13において、登録指紋Aと照合指紋Bとが同一指紋であると判定されない状態では、前記回転変換処理部24において規定した全ての回転ずれ補正角度θm(=0°,1°,−1°,2°,−2°,3°,−3°,…,k°,−k°[m=1〜k×2+1、k≧1の整数])により回転変換された各回転後登録指紋画像Aのそれぞれについて、非回転の照合指紋画像Bにテンプレート領域biを配置した照合処理が実施されたか判断される(ステップS13→S14b)。
【0143】
そして、前記規定した全ての回転ずれ補正角度θmにより回転変換された各回転後の登録指紋画像Aについて、非回転の照合指紋画像Bにテンプレート領域biを配置した照合処理が実施されてないと判断された場合には、再びステップS8aからの処理に戻り、更新した回転ずれ補正角度θm(=m+1)により回転変換された登録指紋画像Aについての非回転の照合指紋画像B上にテンプレート領域biを定義配置した照合処理が繰り返し実施される(ステップS14b→S8a〜S13)。
【0144】
そして、登録指紋Aと照合指紋Bとが同一指紋であると判定された場合には、前記一連の照合処理は終了され、照合結果表示部28(15)により登録指紋Aと照合指紋Bとが同一指紋であることが表示される(ステップS13→終わり)。
【0145】
また、全ての回転ずれ補正角度θmにより回転変換された各回転後の登録指紋画像Aについての非回転の照合指紋画像Bとの照合処理が実施されたと判断された場合には、前記一連の照合処理は終了され、照合結果表示部28(15)により登録指紋Aと照合指紋Bとが同一指紋でないことが表示される(ステップS14b→終わり)。
【0146】
したがって、この第4実施形態の指紋データ照合装置によれば、登録指紋画像Aにテンプレート領域Aiを定義配置して順次回転変換される照合指紋画像Bとの照合を行う指紋照合処理と、照合指紋画像Bにテンプレート領域biを定義配置して順次回転変換される登録指紋画像Aとの照合を行う指紋照合処理とで、各初期ルーチンで大きな相関係数値が得られる方の指紋照合処理に固定して処理を実施する構成としたので、前記第1乃至第3実施形態と同様に、回転ずれを有する同一人物・同一指の指紋照合を行うのに、より小さな回転ずれ補正角度θmにおいて照合一致が得られる可能性が高くなるだけでなく、さらに少ない演算処理量にして照合時間を大幅短縮できるようになる。
【0147】
なお、この第4実施形態の指紋照合処理におけるステップS15では、登録指紋画像A上に配置した第1の矩形テンプレート領域A1に対する照合指紋画像Bとの最大相関係数値MAXCCと、照合指紋画像B上に配置した第1の矩形テンプレート領域b1に対する登録指紋画像Aとの最大相関係数値maxccとの大小を比較判断する構成としたが、これに代わり、登録指紋画像A上に配置した複数の矩形テンプレート領域Aiのそれぞれに対する照合指紋画像Bとの各最大相関係数値MAXCCの平均値と、照合指紋画像B上に配置した複数の矩形テンプレート領域biのそれぞれに対する登録指紋画像Aとの各最大相関係数値maxccの平均値との大小を比較判断する構成としてもよい。
【0148】
また、前記第4実施形態では、照合指紋画像Bを回転変換したときには非回転の登録指紋画像A上にテンプレート領域Aiを定義配置して該回転処理後の照合指紋画像Bとの照合処理を行い、登録指紋画像Aを回転変換したときには非回転の照合指紋画像B上にテンプレートbiを定義配置して該回転処理後の登録指紋画像Aとの照合処理を行う構成としたが、次の第5実施形態において説明するように、回転変換した照合指紋画像Bあるいは登録指紋画像Aに対してテンプレート領域bi、Aiを定義配置し、非回転の登録指紋画像Aとの照合処理あるいは非回転の照合指紋画像Bとの照合処理を行う構成としてもよい。
【0149】
(第5実施形態)
図17は前記指紋データ照合装置の第5実施形態の指紋照合処理プログラムの実行に伴う動作機能の構成を示すブロック図である。
【0150】
この第5実施形態の指紋照合動作機能では、テンプレート配置指紋データ選択処理部29を通して登録指紋画像Aを回転変換処理部24で回転変換し、この回転変換した登録指紋画像Aに対しテンプレート配置処理部25でテンプレート領域Aiを定義配置した場合には、前記テンプレート配置指紋データ選択処理部29を通して非回転の照合指紋画像Bを直接最大相関領域検出処理部26へ与え、また、テンプレート配置指紋データ選択処理部29を通して照合指紋画像Bを回転変換処理部24で回転変換し、この回転変換した照合指紋画像Bに対しテンプレート配置処理部25でテンプレート領域biを定義配置した場合には、前記テンプレート配置指紋データ選択処理部29を通して非回転の登録指紋画像Aを直接最大相関領域検出処理部26へ与える。
【0151】
そして、初期設定された回転ずれ補正角度θm(θ1=0°)において、登録指紋画像Aを回転変換しテンプレート領域Aiを定義配置して非回転の照合指紋画像Bとの間で計算される最大相関係数値MAXCCと、同初期設定された回転ずれ補正角度θm(θ1=0°)において、照合指紋画像Bを回転変換しテンプレート領域biを定義配置して非回転の登録指紋画像Aとの間で計算される最大相関係数値maxccとを、最大相関領域検出処理部26からテンプレート配置指紋データ選択処理部29へ与えて大小比較判断し、順次更新される回転ずれ補正角度θmであるθ2=1°以降の処理において、前記登録指紋画像Aを回転変換しテンプレート領域Aiを定義配置して非回転の照合指紋画像Bとの間で行う指紋照合処理か、あるいは前記照合指紋画像Bを回転変換しテンプレート領域biを定義配置して非回転の登録指紋画像Aとの間で行う指紋照合処理かを選択決定する構成とする。
【0152】
したがって、この第5実施形態の指紋データ照合装置によっても、前記第4実施形態と同様に、回転ずれを有する同一人物・同一指の指紋照合を行うのに、より小さな回転ずれ補正角度θmにおいて照合一致が得られる可能性が高くなるだけでなく、さらに少ない演算処理量にして照合時間を大幅短縮できるようになる。
【0153】
なお、前記第3実施形態及び第5実施形態において、テンプレート領域を定義配置する側の登録指紋画像Aあるいは照合指紋画像Bの回転変換処理では、該当する指紋画像AあるいはBの全体を回転変換する構成としたが、指紋画像AあるいはBのテンプレート領域の定義配置の対象となる部分的な指紋画像領域のみを回転変換する構成としてもよい。これによれば、回転変換処理を掛ける画像量そのものを削減でき、この回転変換処理時間を短縮して指紋照合処理時間をさらに短縮できるようになる。
【0154】
また、前記各実施形態における登録指紋画像Aと照合指紋画像Bとの照合処理では、Ai、Bi、bi、aiの各領域を矩形領域としていたが、これらの領域の形状は矩形に限らず任意でよい。また、それら領域Ai、Bi、bi、aiの大きさ・形状は同一であることが望ましいが、多少の違いがあったとしても、要求される指紋照合の照合精度が得られる限り許容できる。さらに、各テンプレート領域Ai、biを定義して配置する位置も任意でよい。
【0155】
また、照合判定においては、前述した処理におけるΔiを評価する方法の他に、例えばAi又はbiを頂点として形成される図形とBi又はaiを頂点として形成される図形との、形状、あるいは面積の違いに基づく判定など、様々な方法を採用することも可能である。
【0156】
なお、前記各実施形態において記載した手法、すなわち、図3〜図5及び図10〜図17における各動作機能ブロック図や各フローチャートに基づく第1乃至第5実施形態のそれぞれにおける指紋照合処理などの各手法は、コンピュータに実行させることができるプログラムとして、メモリカード(ROMカード、RAMカード等)、磁気ディスク(フロッピディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD等)、半導体メモリ等の外部記憶媒体18aに格納して配布することができる。そして、指紋データ照合装置のコンピュータは、この外部記憶媒体18aに記憶されたプログラムを記憶装置12に読み込み、この読み込んだプログラムによって動作が制御されることにより、前記実施形態において説明した指紋照合機能を実現し、前述した手法による同様の処理を実行することができる。
【0157】
また、前記各手法を実現するためのプログラムのデータは、プログラムコードの形態としてネットワーク(公衆回線)20上を伝送させることができ、このネットワーク20に接続された指紋データ照合装置の伝送制御部19によって前記のプログラムデータを取り込み、前述した指紋照合機能を実現することもできる。
【0158】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、画像データAと画像データBとを照合する際に、画像を回転させると共に、テンプレートを画像Aと画像Bのそれぞれに交互に配置する2通りの照合処理を行うので、一方にテンプレートを配置した照合処理で一致が得られなくても、他方にテンプレートを配置した照合処理で一致を得る可能性があり、画像データの回転処理回数が少ないうちに画像AとBの照合一致が図れる可能性が高くなり照合時間を短縮できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像データ照合装置の実施形態に係る指紋データ照合装置の電子回路の構成を示すブロック図。
【図2】前記指紋データ照合装置のRAMに確保されるデータメモリを示す図。
【図3】前記指紋データ照合装置の第1実施形態の指紋照合処理プログラムの実行に伴う動作機能の構成を示すブロック図。
【図4】前記指紋データ照合装置の第1実施形態の指紋照合処理(その1)を示すフローチャート。
【図5】前記指紋データ照合装置の第1実施形態の指紋照合処理(その2)を示すフローチャート。
【図6】前記指紋データ照合装置の指紋照合処理に伴う登録指紋画像A上でのテンプレート領域Aiの配置位置分布と照合指紋画像B上での最大相関領域Biの検出位置分布との対比状態を示す図。
【図7】前記指紋データ照合装置の指紋照合処理に伴いRAM内の登録指紋位置メモリと照合指紋位置メモリとにそれぞれ格納されるテンプレート位置と最大相関領域検出位置との各位置データを示す図。
【図8】前記指紋データ照合装置の指紋照合処理に伴う照合指紋画像B上でのテンプレート領域biの配置位置分布と登録指紋画像A上での最大相関領域aiの検出位置分布との対比状態を示す図。
【図9】前記指紋データ照合装置の指紋照合処理に伴いRAM内の照合指紋位置メモリと登録指紋位置メモリとにそれぞれ格納されるテンプレート位置と最大相関領域検出位置との各位置データを示す図。
【図10】前記指紋データ照合装置の第2実施形態の指紋照合処理プログラムの実行に伴う動作機能の構成を示すブロック図。
【図11】前記指紋データ照合装置の第2実施形態の指紋照合処理(その1)を示すフローチャート。
【図12】前記指紋データ照合装置の第2実施形態の指紋照合処理(その2)を示すフローチャート。
【図13】前記指紋データ照合装置の第3実施形態の指紋照合処理プログラムの実行に伴う動作機能の構成を示すブロック図。
【図14】前記指紋データ照合装置の第4実施形態の指紋照合処理プログラムの実行に伴う動作機能の構成を示すブロック図。
【図15】前記指紋データ照合装置の第4実施形態の指紋照合処理(その1)を示すフローチャート。
【図16】前記指紋データ照合装置の第4実施形態の指紋照合処理(その2)を示すフローチャート。
【図17】前記指紋データ照合装置の第5実施形態の指紋照合処理プログラムの実行に伴う動作機能の構成を示すブロック図。
【図18】先願の指紋データ照合装置における指紋データ照合の手順を示すフローチャート。
【図19】前記先願の指紋データ照合手順に伴い登録指紋データ内に配置された複数の基準領域及びこれに基づき照合指紋データ上で検出された複数の領域を示す図。
【図20】前記先願の指紋データ照合手順に伴い登録指紋データ内に配置された複数の基準領域及びこれに基づき照合指紋データ上で不適当な複数の領域が検出された場合の例を示す図。
【符号の説明】
11 …制御部(CPU)
12 …記憶装置
13 …RAM
13a…読み取り画像メモリ
13b…照合指紋画像メモリ
13c…照合指紋回転画像メモリ
13d…登録指紋位置メモリ
13e…照合指紋位置メモリ
13f…回転角メモリ
14 …イメージ読み取り装置
15 …表示部
16 …入力部
17 …バス
18 …記憶媒体読み取り部
18a…外部記憶媒体
19 …伝送制御部
20 …ネットワーク
20a…プログラムサーバ(外部のコンピュータ端末)
20b…外部端末の記憶装置
21 …指紋データ入力部
22 …登録指紋データ記憶部
23 …照合処理部
24 …回転変換処理部
25 …テンプレート配置処理部
26 …最大相関領域検出処理部
27 …照合判定処理部
28 …照合結果表示部
29 …テンプレート配置指紋データ選択処理部

Claims (9)

  1. 画像データAと画像データBとを照合して両者の同一性を判定する画像データ照合装置であって、
    画像データA又は画像データBの何れか一方を予め設定された角度ずつ回転させる画像回転手段と、
    この画像回転手段による画像データA又はBの回転毎に画像データAに対して複数の領域を定義するテンプレートを配置する第1のテンプレート配置手段と、
    この第1のテンプレート配置手段により画像データAに配置された複数の領域それぞれと最大の相関関係を有する複数の相関領域を画像データB上で検出する第1の相関領域検出手段と、
    前記第1のテンプレート配置手段により画像データAに配置された複数の領域の相互位置関係と前記第1の相関領域検出手段により画像データB上で検出された複数の相関領域の相互位置関係とを比較して前記画像データAと画像データBとの同一性を判定する第1の照合判定手段と、
    前記画像回転手段による画像データA又はBの回転毎に画像データBに対して複数の領域を定義するテンプレートを配置する第2のテンプレート配置手段と、
    この第2のテンプレート配置手段により画像データBに配置された複数の領域それぞれと最大の相関関係を有する複数の相関領域を画像データA上で検出する第2の相関領域検出手段と、
    前記第2のテンプレート配置手段により画像データBに配置された複数の領域の相互位置関係と前記第2の相関領域検出手段により画像データA上で検出された複数の相関領域の相互位置関係とを比較して前記画像データAと画像データBとの同一性を判定する第2の照合判定手段と、
    を備えたことを特徴とする画像データ照合装置。
  2. 画像データAと画像データBとを照合して両者の同一性を判定する画像データ照合装置であって、
    画像データA及び画像データBを交互に予め設定された角度ずつ回転させる画像回転手段と、
    この画像回転手段により画像データAが回転されたときに非回転の画像データBに対して複数の領域を定義するテンプレートを配置し、画像データBが回転されたときに非回転の画像データAに対して複数の領域を定義するテンプレートを配置するするテンプレート配置手段と、
    このテンプレート配置手段により画像データBにテンプレートが配置されたときに、このテンプレートにより定義された複数の領域それぞれと最大の相関関係を有する複数の相関領域を画像データA上で検出する第1の相関領域検出手段と、
    前記テンプレート配置手段により画像データBに配置された複数の領域の相互位置関係と前記第1の相関領域検出手段により画像データA上で検出された複数の相関領域の相互位置関係とを比較して前記画像データAと画像データBとの同一性を判定する第1の照合判定手段と、
    前記テンプレート配置手段により画像データAにテンプレートが配置されたときに、このテンプレートにより定義された複数の領域それぞれと最大の相関関係を有する複数の相関領域を画像データB上で検出する第2の相関領域検出手段と、
    前記テンプレート配置手段により画像データAに配置された複数の領域の相互位置関係と前記第2の相関領域検出手段により画像データB上で検出された複数の相関領域の相互位置関係とを比較して前記画像データAと画像データBとの同一性を判定する第2の照合判定手段と、
    を備えたことを特徴とする画像データ照合装置。
  3. 画像データAと画像データBとを照合して両者の同一性を判定する画像データ照合装置であって、
    画像データA及び画像データBを交互に予め設定された角度ずつ回転させる画像回転手 段と、
    この画像回転手段により画像データAが回転されたときに、この画像データAに対して複数の領域を定義するテンプレートを配置し、画像データBが回転されたときにこの画像データBに対して複数の領域を定義するテンプレートを配置するするテンプレート配置手段と、
    このテンプレート配置手段により画像データAにテンプレートが配置されたときに、このテンプレートにより定義された複数の領域それぞれと最大の相関関係を有する複数の相関領域を非回転の画像データB上で検出する第1の相関領域検出手段と、
    前記テンプレート配置手段により画像データAに配置された複数の領域の相互位置関係と前記第1の相関領域検出手段により画像データB上で検出された複数の相関領域の相互位置関係とを比較して前記画像データAと画像データBとの同一性を判定する第1の照合判定手段と、
    前記テンプレート配置手段により画像データBにテンプレートが配置されたときに、このテンプレートにより定義された複数の領域それぞれと最大の相関関係を有する複数の相関領域を非回転の画像データA上で検出する第2の相関領域検出手段と、
    前記テンプレート配置手段により画像データBに配置された複数の領域の相互位置関係と前記第2の相関領域検出手段により画像データA上で検出された複数の相関領域の相互位置関係とを比較して前記画像データAと画像データBとの同一性を判定する第2の照合判定手段と、
    を備えたことを特徴とする画像データ照合装置。
  4. 画像データAと画像データBとを照合して両者の同一性を判定する画像データ照合方法であって、
    画像データA又は画像データBの何れか一方を予め設定された角度ずつ回転させる画像回転ステップと、
    この画像回転ステップによる画像データA又はBの回転毎に画像データAに対して複数の領域を定義するテンプレートを配置する第1のテンプレート配置ステップと、
    この第1のテンプレート配置ステップにより画像データAに配置された複数の領域それぞれと最大の相関関係を有する複数の相関領域を画像データB上で検出する第1の相関領域検出ステップと、
    前記第1のテンプレート配置ステップにより画像データAに配置された複数の領域の相互位置関係と前記第1の相関領域検出ステップにより画像データB上で検出された複数の相関領域の相互位置関係とを比較して前記画像データAと画像データBとの同一性を判定する第1の照合判定ステップと、
    前記画像回転ステップによる画像データA又はBの回転毎に画像データBに対して複数の領域を定義するテンプレートを配置する第2のテンプレート配置ステップと、
    この第2のテンプレート配置ステップにより画像データBに配置された複数の領域それぞれと最大の相関関係を有する複数の相関領域を画像データA上で検出する第2の相関領域検出ステップと、
    前記第2のテンプレート配置ステップにより画像データBに配置された複数の領域の相互位置関係と前記第2の相関領域検出ステップにより画像データA上で検出された複数の相関領域の相互位置関係とを比較して前記画像データAと画像データBとの同一性を判定する第2の照合判定ステップと、
    を備えたことを特徴とする画像データ照合方法。
  5. 画像データAと画像データBとを照合して両者の同一性を判定する画像データ照合方法であって、
    画像データA及び画像データBを交互に予め設定された角度ずつ回転させる画像回転ステップと、
    この画像回転ステップにより画像データAが回転されたときに非回転の画像データBに対して複数の領域を定義するテンプレートを配置し、画像データBが回転されたときに非回転の画像データAに対して複数の領域を定義するテンプレートを配置するするテンプレ ート配置ステップと、
    このテンプレート配置ステップにより画像データBにテンプレートが配置されたときに、このテンプレートにより定義された複数の領域それぞれと最大の相関関係を有する複数の相関領域を画像データA上で検出する第1の相関領域検出ステップと、
    前記テンプレート配置ステップにより画像データBに配置された複数の領域の相互位置関係と前記第1の相関領域検出ステップにより画像データA上で検出された複数の相関領域の相互位置関係とを比較して前記画像データAと画像データBとの同一性を判定する第1の照合判定ステップと、
    前記テンプレート配置ステップにより画像データAにテンプレートが配置されたときに、このテンプレートにより定義された複数の領域それぞれと最大の相関関係を有する複数の相関領域を画像データB上で検出する第2の相関領域検出ステップと、
    前記テンプレート配置ステップにより画像データAに配置された複数の領域の相互位置関係と前記第2の相関領域検出ステップにより画像データB上で検出された複数の相関領域の相互位置関係とを比較して前記画像データAと画像データBとの同一性を判定する第2の照合判定ステップと、
    を備えたことを特徴とする画像データ照合方法。
  6. 画像データAと画像データBとを照合して両者の同一性を判定する画像データ照合方法であって、
    画像データA及び画像データBを交互に予め設定された角度ずつ回転させる画像回転ステップと、
    この画像回転ステップにより画像データAが回転されたときに、この画像データAに対して複数の領域を定義するテンプレートを配置し、画像データBが回転されたときにこの画像データBに対して複数の領域を定義するテンプレートを配置するするテンプレート配置ステップと、
    このテンプレート配置ステップにより画像データAにテンプレートが配置されたときに、このテンプレートにより定義された複数の領域それぞれと最大の相関関係を有する複数の相関領域を非回転の画像データB上で検出する第1の相関領域検出ステップと、
    前記テンプレート配置ステップにより画像データAに配置された複数の領域の相互位置関係と前記第1の相関領域検出ステップにより画像データB上で検出された複数の相関領域の相互位置関係とを比較して前記画像データAと画像データBとの同一性を判定する第1の照合判定ステップと、
    前記テンプレート配置ステップにより画像データBにテンプレートが配置されたときに、このテンプレートにより定義された複数の領域それぞれと最大の相関関係を有する複数の相関領域を非回転の画像データA上で検出する第2の相関領域検出ステップと、
    前記テンプレート配置ステップにより画像データBに配置された複数の領域の相互位置関係と前記第2の相関領域検出ステップにより画像データA上で検出された複数の相関領域の相互位置関係とを比較して前記画像データAと画像データBとの同一性を判定する第2の照合判定ステップと、
    を備えたことを特徴とする画像データ照合方法。
  7. コンピュータを制御して画像データAと画像データBとを照合し両者の同一性を判定するための画像データ照合処理プログラムを記憶した記憶媒体であって、
    前記コンピュータを、
    画像データA又は画像データBの何れか一方を予め設定された角度ずつ回転させる画像回転手段、
    この画像回転手段による画像データA又はBの回転毎に画像データAに対して複数の領域を定義するテンプレートを配置する第1のテンプレート配置手段、
    この第1のテンプレート配置手段により画像データAに配置された複数の領域それぞれと最大の相関関係を有する複数の相関領域を画像データB上で検出する第1の相関領域検出手段、
    前記第1のテンプレート配置手段により画像データAに配置された複数の領域の相互位置関係と前記第1の相関領域検出手段により画像データB上で検出された複数の相関領域の相互位置関係とを比較して前記画像データAと画像データBとの同一性を判定する第1の照合判定手段、
    前記画像回転手段による画像データA又はBの回転毎に画像データBに対して複数の領域を定義するテンプレートを配置する第2のテンプレート配置手段、
    この第2のテンプレート配置手段により画像データBに配置された複数の領域それぞれと最大の相関関係を有する複数の相関領域を画像データA上で検出する第2の相関領域検出手段、
    前記第2のテンプレート配置手段により画像データBに配置された複数の領域の相互位置関係と前記第2の相関領域検出手段により画像データA上で検出された複数の相関領域の相互位置関係とを比較して前記画像データAと画像データBとの同一性を判定する第2の照合判定手段、
    として機能させるようにしたコンピュータ読み込み可能な画像データ照合処理プログラムを記憶した記憶媒体。
  8. コンピュータを制御して画像データAと画像データBとを照合し両者の同一性を判定するための画像データ照合処理プログラムを記憶した記憶媒体であって、
    前記コンピュータを、
    画像データA及び画像データBを交互に予め設定された角度ずつ回転させる画像回転手段、
    この画像回転手段により画像データAが回転されたときに非回転の画像データBに対して複数の領域を定義するテンプレートを配置し、画像データBが回転されたときに非回転の画像データAに対して複数の領域を定義するテンプレートを配置するするテンプレート配置手段、
    このテンプレート配置手段により画像データBにテンプレートが配置されたときに、このテンプレートにより定義された複数の領域それぞれと最大の相関関係を有する複数の相関領域を画像データA上で検出する第1の相関領域検出手段、
    前記テンプレート配置手段により画像データBに配置された複数の領域の相互位置関係と前記第1の相関領域検出手段により画像データA上で検出された複数の相関領域の相互位置関係とを比較して前記画像データAと画像データBとの同一性を判定する第1の照合判定手段、
    前記テンプレート配置手段により画像データAにテンプレートが配置されたときに、このテンプレートにより定義された複数の領域それぞれと最大の相関関係を有する複数の相関領域を画像データB上で検出する第2の相関領域検出手段、
    前記テンプレート配置手段により画像データAに配置された複数の領域の相互位置関係と前記第2の相関領域検出手段により画像データB上で検出された複数の相関領域の相互位置関係とを比較して前記画像データAと画像データBとの同一性を判定する第2の照合判定手段、
    として機能させるようにしたコンピュータ読み込み可能な画像データ照合処理プログラムを記憶した記憶媒体。
  9. コンピュータを制御して画像データAと画像データBとを照合し両者の同一性を判定するための画像データ照合処理プログラムを記憶した記憶媒体であって、
    前記コンピュータを、
    画像データA及び画像データBを交互に予め設定された角度ずつ回転させる画像回転手段、
    この画像回転手段により画像データAが回転されたときに、この画像データAに対して複数の領域を定義するテンプレートを配置し、画像データBが回転されたときにこの画像データBに対して複数の領域を定義するテンプレートを配置するするテンプレート配置手段、
    このテンプレート配置手段により画像データAにテンプレートが配置されたときに、このテンプレートにより定義された複数の領域それぞれと最大の相関関係を有する複数の相 関領域を非回転の画像データB上で検出する第1の相関領域検出手段、
    前記テンプレート配置手段により画像データAに配置された複数の領域の相互位置関係と前記第1の相関領域検出手段により画像データB上で検出された複数の相関領域の相互位置関係とを比較して前記画像データAと画像データBとの同一性を判定する第1の照合判定手段、
    前記テンプレート配置手段により画像データBにテンプレートが配置されたときに、このテンプレートにより定義された複数の領域それぞれと最大の相関関係を有する複数の相関領域を非回転の画像データA上で検出する第2の相関領域検出手段、
    前記テンプレート配置手段により画像データBに配置された複数の領域の相互位置関係と前記第2の相関領域検出手段により画像データA上で検出された複数の相関領域の相互位置関係とを比較して前記画像データAと画像データBとの同一性を判定する第2の照合判定手段、
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