JP2002332267A - 分化誘導剤 - Google Patents

分化誘導剤

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JP2002332267A JP2002050102A JP2002050102A JP2002332267A JP 2002332267 A JP2002332267 A JP 2002332267A JP 2002050102 A JP2002050102 A JP 2002050102A JP 2002050102 A JP2002050102 A JP 2002050102A JP 2002332267 A JP2002332267 A JP 2002332267A
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明子 齊藤
Takashi Yamashita
俊 山下
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厳悟 白石
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 分化誘導作用を有する新規ベンズアミド誘導
体および新規アリニド誘導体を提供すること。 【解決手段】 式(1)で示される新規ベンズアミド誘
導体および式(13)で表される新規アリニド誘導体。 【化1】 式(1)で示される本発明の新規ベンズアミド誘導体お
よび式(13)で表される新規アリニド誘導体は分化誘
導作用を有するため、悪性腫瘍、自己免疫疾患、皮膚
病、寄生虫感染症の治療・改善剤として有用である。特
に、制癌剤として効果が高く、造血器腫瘍、固形癌に有
効である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は分化誘導剤に関する。さ
らに詳しくは、新規ベンズアミド誘導体または新規アリ
ニド誘導体の分化誘導作用に基づく制癌剤およびその他
の医薬品への利用に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、癌は死亡原因の中で心疾患、脳血
管疾患を抜いて最大の原因となっており、これまで多く
の研究が多額の費用と時間をかけて行われてきた。しか
し、外科的手術、放射線療法、温熱療法など多岐にわた
る治療法の研究にも拘らず癌は克服されていない。その
中で化学療法は癌治療の大きな柱の一つであるが、今日
に至っても十分満足のゆく薬剤は見いだされておらず、
毒性が低く治療効果の高い制癌剤が待ち望まれている。
これまでの多くの制癌剤は細胞、主にDNAに作用し細
胞毒性を発現することで癌細胞に傷害を与え、制癌効果
を発揮している。しかし、癌細胞と正常細胞との選択性
が十分でないため、正常細胞において発現する副作用が
治療の限界となっている。
【0003】ところが制癌剤の中でも分化誘導剤は直接
の殺細胞ではなく、癌細胞に分化を促し癌細胞の無限増
殖を抑えることを目的としている。そのため癌の退縮に
おいては直接細胞を殺す種類の制癌剤には及ばないが、
低い毒性と異なる選択性が期待できる。実際、分化誘導
剤であるレチノイン酸が治療に用いられ急性前骨髄性白
血病で高い効果を示すことはよく知られている[Hua
ngら;Blood、72、567-572(1988)、Castaign
ら;Blood、76、1704-1709、(1990)、Warrell
ら;New Engl.J.Med.324、1385-1393(1991)など]。ま
た、ビタミンD誘導体が分化誘導作用を示すことから制
癌剤への応用も多く研究されている[Olssonら;
Cancer Res.43、5862-5867(1983)他]。
【0004】これらの研究を受けて、分化誘導剤である
ビタミンD誘導体(特開平6−179622号公報)、
イソプレン誘導体(特開平6−192073号公報)、
トコフェロール(特開平6−256181号公報)、キ
ノン誘導体(特開平6−305955号公報)、非環状
ポリイソプレノイド(特開平6−316520号公
報)、安息香酸誘導体(特開平7−206765号公
報)、糖脂質(特開平7−258100号公報)等の制
癌剤への応用が報告されている。しかしながら、これら
の研究によっても癌治療上十分なレベルに達した薬剤は
なく、各種の癌に対し有効で安全性の高い薬剤が強く望
まれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、分化
誘導作用を有し、悪性腫瘍、自己免疫疾患、皮膚病、寄
生虫感染症の治療・改善薬などの医薬品として有用な化
合物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記課題を解
決すべく鋭意検討した結果、分化誘導作用を有する新規
ベンズアミド誘導体および新規アリニド誘導体が抗腫瘍
効果を示すことを見いだし、本発明を完成させた。すな
わち本発明は、 [1] 式(1)[化14]
【0007】
【化2】 [式中、Aは置換されていてもよいフェニル基または複
素環(置換基として、ハロゲン原子、水酸基、アミノ
基、ニトロ基、シアノ基、炭素数1〜4のアルキル基、
炭素数1〜4のアルコキシ基、炭素数1〜4のアミノア
ルキル基、炭素数1〜4のアルキルアミノ基、炭素数1
〜4のアシル基、炭素数1〜4のアシルアミノ基、炭素
数1〜4のアルキルチオ基、炭素数1〜4のパーフルオ
ロアルキル基、炭素数1〜4のパーフルオロアルキルオ
キシ基、カルボキシル基、炭素数1〜4のアルコキシカ
ルボニル基、フェニル基、複素環からなる群より選ばれ
た基を1〜4個有する)を表す。Xは直接結合または式
(2)[化15]
【0008】
【化3】 {式中、eは1〜4の整数を表す。gおよびmはそれぞ
れ独立して0〜4の整数を表す。R4は水素原子、置換
されていてもよい炭素数1〜4のアルキル基または式
(3)[化16]
【0009】
【化4】 (式中、R6は置換されていてもよい炭素数1〜4のア
ルキル基、炭素数1〜4のパーフルオロアルキル基、フ
ェニル基または複素環を表す)で表されるアシル基を表
す。R5は水素原子または置換されていてもよい炭素数
1〜4のアルキル基を表す}で示される構造のいずれか
を表す。nは0〜4の整数を表す。但しXが直接結合の
場合は、nは0とはならない。Qは式(4)[化17]
【0010】
【化5】 (式中、R7およびR8はそれぞれ独立して、水素原子
または置換されていてもよい炭素数1〜4のアルキル基
を表す)で示される構造のいずれかを表す。
【0011】R1およびR2はそれぞれ独立して、水素
原子、ハロゲン原子、水酸基、アミノ基、炭素数1〜4
のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、炭素数1
〜4のアミノアルキル基、炭素数1〜4のアルキルアミ
ノ基、炭素数1〜4のアシル基、炭素数1〜4のアシル
アミノ基、炭素数1〜4のアルキルチオ基、炭素数1〜
4のパーフルオロアルキル基、炭素数1〜4のパーフル
オロアルキルオキシ基、カルボキシル基または炭素数1
〜4のアルコキシカルボニル基を表す。R3は水酸基ま
たはアミノ基を表す。]で表されるベンズアミド誘導体
および薬学的に許容される塩であり、また、
【0012】[2] nが1〜4の整数である[1]記
載のベンズアミド誘導体および薬学的に許容される塩で
あり、また、
【0013】[3] Qが式(5)[化18]
【0014】
【化6】 (式中、R7およびR8は前記と同義。)で示される構
造のいずれかである[2]記載のベンズアミド誘導体お
よび薬学的に許容される塩であり、また、
【0015】[4] Aが置換されていてもよいヘテロ
環である[3]記載のベンズアミド誘導体および薬学的
に許容される塩であり、また、
【0016】[5] Aが置換されていてもよいピリジ
ル基である[4]記載のベンズアミド誘導体および薬学
的に許容される塩であり、また、
【0017】[6] Xが直接結合である[4]記載の
ベンズアミド誘導体および薬学的に許容される塩であ
り、また、
【0018】[7] R1およびR2が水素原子である
[6]記載のベンズアミド誘導体および薬学的に許容さ
れる塩であり、また、
【0019】[8] R3がアミノ基である[7]記載
のベンズアミド誘導体および薬学的に許容される塩であ
り、また、
【0020】[9] Xが式(6)[化19]
【0021】
【化7】 (式中、eは前記と同義。)で示される構造である
[5]記載のベンズアミド誘導体および薬学的に許容さ
れる塩であり、また、
【0022】[10] nが1で、R1およびR2が水
素原子である[9]記載のベンズアミド誘導体および薬
学的に許容される塩であり、また、
【0023】[11] R3がアミノ基である[10]
記載のベンズアミド誘導体および薬学的に許容される塩
であり、また、
【0024】[12] Xが式(7)[化20]
【0025】
【化8】 (式中、e、gおよびR4は前記と同義。)示される構
造のいずれかである[5]記載のベンズアミド誘導体お
よび薬学的に許容される塩であり、また、
【0026】[13] nが1で、R1およびR2が水
素原子である[12]記載のベンズアミド誘導体および
薬学的に許容される塩であり、また、
【0027】[14] R3がアミノ基である[13]
記載のベンズアミド誘導体および薬学的に許容される塩
であり、また、
【0028】[15] Xが式(8)[化21]
【0029】
【化9】 (式中、g、mおよびR5は前記と同義。)示される構
造のいずれかである[5]記載のベンズアミド誘導体お
よび薬学的に許容される塩であり、また、
【0030】[16] nが1で、R1およびR2が水
素原子である[15]記載のベンズアミド誘導体および
薬学的に許容される塩であり、また、
【0031】[17] R3がアミノ基である[16]
記載のベンズアミド誘導体および薬学的に許容される塩
であり、また、
【0032】[18] nが0である[1]記載のベン
ズアミド誘導体および薬学的に許容される塩であり、ま
た、
【0033】[19] Qが式(5)で示される構造の
いずれかである[18]記載のベンズアミド誘導体およ
び薬学的に許容される塩であり、また、
【0034】[20] Aが置換されていてもよいヘテ
ロ環である[19]記載のベンズアミド誘導体および薬
学的に許容される塩であり、また、
【0035】[21] Aが置換されていてもよいピリ
ジル基である[20]記載のベンズアミド誘導体および
薬学的に許容される塩であり、また、
【0036】[22] R1およびR2が水素原子であ
る[21]記載のベンズアミド誘導体および薬学的に許
容される塩であり、また、
【0037】[23] R3がアミノ基である[22]
記載のベンズアミド誘導体および薬学的に許容される塩
であり、また、
【0038】[24] 式(9)[化22]
【0039】
【化10】 で示される[1]記載のベンズアミド誘導体および薬学
的に許容される塩であり、また、
【0040】[25] 式(10)[化23]
【0041】
【化11】 で示される[1]記載のベンズアミド誘導体および薬学
的に許容される塩であり、また、
【0042】[26] 式(11)[化24]
【0043】
【化12】 で示される[1]記載のベンズアミド誘導体および薬学
的に許容される塩であり、また、
【0044】[27] 式(12)[化25]
【0045】
【化13】 で示される[1]記載のベンズアミド誘導体および薬学
的に許容される塩であり、また、
【0046】[28] 式(13)[化26]
【0047】
【化14】 [式中、AおよびBは置換されていてもよいフェニル基
または複素環(置換基として、ハロゲン原子、水酸基、
アミノ基、ニトロ基、シアノ基、炭素数1〜4のアルキ
ル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、炭素数1〜4のア
ミノアルキル基、炭素数1〜4のアルキルアミノ基、炭
素数1〜4のアシル基、炭素数1〜4のアシルアミノ
基、炭素数1〜4のアルキルチオ基、炭素数1〜4のパ
ーフルオロアルキル基、炭素数1〜4のパーフルオロア
ルキルオキシ基、カルボキシル基、炭素数1〜4のアル
コキシカルボニル基、フェニル基、複素環からなる群よ
り選ばれた基を1〜4個有する)を表す。
【0048】Yは−CO−、−CS−、−SO−および
−SO2−のいずれかを構造中に有し、AとBを連結す
る鎖状、環状またはそれらの組み合わされた構造を表
す。R3は水酸基またはアミノ基を表す。]において、
B環の重心(W1)、A環の重心(W2)、Y中の水素
結合受容体となる酸素原子または硫黄原子(W3)のな
す距離が、それぞれW1〜W2=6.0〜11.0Å、
W1〜W3=3.0〜8.0Å、W2〜W3=3.0〜
8.0Åとなる立体配置をとることが可能なアニリド誘
導体および薬学的に許容される塩であり、また、
【0049】[29] Aが置換されていてもよい複素
環、R3がアミノ基、Yが−CO−を構造中に有するA
とBを連結する鎖状、環状またはそれらの組み合わされ
た構造である[28]記載のアニリド誘導体および薬学
的に許容される塩であり、また、
【0050】[30] Bが置換されてもよいフェニル
基、W1〜W2=7.0〜9.5Å、W1〜W3=3.
0〜5.0Å、W2〜W3=5.0〜8.0Åである
[29]記載のアニリド誘導体および薬学的に許容され
る塩であり、また、
【0051】[31] [1]〜[30]いずれかに記
載の化合物のうち、少なくとも1つを有効成分として含
有する制癌剤であり、また、
【0052】[32] [1]〜[30]いずれかに記
載の化合物のうち、少なくとも1つを有効成分として含
有する医薬品である。
【0053】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明でいう炭素数1〜4とは、単位置換基あたりの炭
素数を表す。すなわち、例えばジアルキル置換の場合
は、炭素数2〜8を意味する。
【0054】式(1)および式(13)で示される化合
物における複素環とは、窒素原子または酸素原子または
硫黄原子を1〜4個を含む5員環または6員環からなる
単環式複素環または2環式縮合複素環で、例えば単環式
複素環としてはピリジン、ピラジン、ピリミジン、ピリ
ダジン、チオフェン、フラン、ピロール、ピラゾール、
イソオキサゾール、イソチアゾール、イミダゾール、オ
キサゾール、チアゾール、ピペリジン、ピペラジン、ピ
ロリジン、キヌクリジン、テトラヒドロフラン、モルホ
リン、チオモルホリンなどを、2環式縮合複素環として
はキノリン、イソキノリン、ナフチリジン、フロピリジ
ン、チエノピリジン、ピロロピリジン、オキサゾロピリ
ジン、イミダゾロピリジン、チアゾロピリジンなどの縮
合ピリジン環、ベンゾフラン、ベンゾチオフェン、ベン
ズイミダゾールなどを挙げることができる。
【0055】ハロゲン原子とは、フッ素原子、塩素原
子、臭素原子、ヨウ素原子を挙げることができる。炭素
数1〜4のアルキル基とは、例えばメチル基、エチル
基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、
イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基
などを挙げることができる。
【0056】炭素数1〜4のアルコキシ基とは、例えば
メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロ
ポキシ基、アリルオキシ基、n−ブトキシ基、イソブト
キシ基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基な
どを挙げることができる。炭素数1〜4のアミノアルキ
ル基とは、例えばアミノメチル基、1−アミノエチル
基、2−アミノプロピル基などを挙げることができる。
【0057】炭素数1〜4のアルキルアミノ基とは、例
えばN−メチルアミノ基、N,N−ジメチルアミノ基、
N,N−ジエチルアミノ基、N−メチル−N−エチルア
ミノ基、N,N−ジイソプロピルアミノ基などを挙げる
ことができる。炭素数1〜4のアシル基とは、例えばア
セチル基、プロパノイル基、ブタノイル基を挙げること
ができる。
【0058】炭素数1〜4のアシルアミノ基とは、例え
ばアセチルアミノ基、プロパノイルアミノ基、ブタノイ
ルアミノ基などを挙げることができる。炭素数1〜4の
アルキルチオ基とは、メチルチオ基、エチルチオ基、プ
ロピルチオ基などを挙げることができる。
【0059】炭素数1〜4のパーフルオロアルキル基と
は、例えばトリフルオロメチル基、ペンタフルオロエチ
ル基などを挙げることができる。炭素数1〜4のパーフ
ルオロアルキルオキシ基とは、例えばトリフルオロメト
キシ基、ペンタフルオロエトキシ基などを挙げることが
できる。
【0060】炭素数1〜4のアルコキシカルボニル基と
は、例えばメトキシカルボニル基、エトキシカルボニル
基などを挙げることができる。置換されていてもよい炭
素数1〜4のアルキル基とは、例えばメチル基、エチル
基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、
イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基
などやこれに置換基として、ハロゲン原子、水酸基、ア
ミノ基、ニトロ基、シアノ基、フェニル基、複素環から
なる群より選ばれた基を1〜4個有するものを挙げるこ
とができる。
【0061】式(13)で表される化合物において、高
い分化誘導活性を示すために重要な要素は,後述するよ
うに(a)環A、環Bと水素結合受容体としての酸素原
子あるいは硫黄原子の存在,(b)それらの立体的構造
配置によって規定される距離である。よって、Yはその
構造中に水素結合受容体を持ち、環Aと環Bの立体的配
置を必要な位置に規定する構造であれば特に限定されな
い。すなわち、Yの−CO−,−CS−,−SO−また
は−SO2−のいずれかを構造中に有し、AおよびBを
連結する鎖状または環状あるいはそれらの組み合わされ
た構造とは、(a) 炭素原子やヘテロ原子などで構成
された、直鎖状あるいは分枝した鎖状の構造中に−CO
−,−CS−,−SO−,−SO2−を含むAとBを連
結する構造、(b)環状構造中に−CO−,−CS−,
−SO−,−SO2−を持つAとBを連結する構造、
(c)環状構造と鎖状の構造が組合わさり1つの構造と
なり、その構造中に−CO−,−CS−,−SO−,−
SO2−を含むAとBを連結する構造のいずれかを意味
する。
【0062】環状構造の基本構造として、4から7員環
の炭素原子あるいはヘテロ原子を含む環構造、あるいは
それらの縮合環が挙げられる。シクロブタン環、シクロ
ペンタン環、シクロヘキサン環、シクロヘプタン環、オ
キセタン環、オキソラン環、オキサン環、オキセパン
環、ピロリジン環、イミダゾリジン環、ピラゾリジン
環、ピペリジン環、ピペラジン環、インドリン環、イソ
インドリン環、チオラン環、チアゾリジン環、オキサゾ
リジン環などが挙げられ、その構造中に不飽和結合、水
素結合受容体や置換基を持つことができる。
【0063】式(13)で表される化合物のコンフォメ
ーションの自由度を考慮した解析を行うことにより、高
い分化誘導活性を示す化合物において、疎水性相互作用
や水素結合などの生体−薬物相互作用に関与すると考え
られる原子団が特定の空間配置をとることを見いだし
た。
【0064】具体的には、高活性化合物の3次元構造
を、分子モデリングソフトウェア(SYBYL6.3)を用いて
発生し、すべての回転可能な結合について配座解析を行
うことにより最安定構造を求めた。ここでエネルギーの
評価は、Gasteiger-Huckel法により各原子上に電荷を発
生させた後、Tripos力場を用いて行った。ついで最安定
構造を出発構造として、コンフォメーションを考慮した
重ね合わせをDISCO/SYBYLにより行った結果、ある特定
の空間配置が高い分化誘導活性の発現に必要であること
を見いだした。
【0065】上記の解析操作において、他の市販の計算
パッケージ[CATALYST(MSI社)、 Cerius2/QSAR+(MSI
社)、SYBYL/DISCO(Tripos社)など]を用いることに
よっても解析を行うことが可能であり、本発明で得られ
た距離情報は特定の計算プログラムにより限定されるも
のではない。
【0066】空間配置の定義に用いた環の重心は、環を
構成する原子のX、YおよびZ軸の平均として定義する
ことができる。また対象とする環構造が縮合多環系の場
合、縮合環全体の重心あるいはその一部の環の重心のい
ずれかを、空間を定義するための重心として用いること
ができる。
【0067】立体配置をとることが可能なとは、空間配
置を満たすコンフォーマーがエネルギー的に最安定構造
から15kcal/mol以内に存在することを意味するが、よ
り好ましくは8kcal/mol以内に存在することが望まし
い。計算手法の詳細は、Sybylマニュアル:M.Clarkまた
はJ.Comput.Chem. 10. 982(1989)に記載の方法に従い行
うことができる。
【0068】薬学的に許容される化合物の塩とは、この
分野で常用される塩酸、臭化水素酸、硫酸、燐酸などの
無機酸や、酢酸、乳酸、酒石酸、リンゴ酸、コハク酸、
フマル酸、マレイン酸、クエン酸、安息香酸、トリフル
オロ酢酸、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸
などの有機酸との塩を挙げることができる。例えば、N
−(2−アミノフェニル)−4−[N−(ピリジン−3
−イル)メトキシカルボニルアミノメチル]ベンズアミ
ド塩酸塩、N−(2−アミノフェニル)−4−[N−
(ピリジン−3−イル)メトキシカルボニルアミノメチ
ル]ベンズアミド臭化水素酸塩、N−(2−アミノフェ
ニル)−4−[N−(ピリジン−3−イル)メトキシカ
ルボニルアミノメチル]ベンズアミド硫酸塩、
【0069】N−(2−アミノフェニル)−4−[N−
(ピリジン−3−イル)メトキシカルボニルアミノメチ
ル]ベンズアミド燐酸塩、N−(2−アミノフェニル)
−4−[N−(ピリジン−3−イル)メトキシカルボニ
ルアミノメチル]ベンズアミド酢酸塩、N−(2−アミ
ノフェニル)−4−[N−(ピリジン−3−イル)メト
キシカルボニルアミノメチル]ベンズアミド乳酸塩、N
−(2−アミノフェニル)−4−[N−(ピリジン−3
−イル)メトキシカルボニルアミノメチル]ベンズアミ
ド酒石酸、N−(2−アミノフェニル)−4−[N−
(ピリジン−3−イル)メトキシカルボニルアミノメチ
ル]ベンズアミドリンゴ酸塩、N−(2−アミノフェニ
ル)−4−[N−(ピリジン−3−イル)メトキシカル
ボニルアミノメチル]ベンズアミドコハク酸塩、N−
(2−アミノフェニル)−4−[N−(ピリジン−3−
イル)メトキシカルボニルアミノメチル]ベンズアミド
フマル酸塩、
【0070】N−(2−アミノフェニル)−4−[N−
(ピリジン−3−イル)メトキシカルボニルアミノメチ
ル]ベンズアミドマレイン酸塩、N−(2−アミノフェ
ニル)−4−[N−(ピリジン−3−イル)メトキシカ
ルボニルアミノメチル]ベンズアミドクエン酸塩、N−
(2−アミノフェニル)−4−[N−(ピリジン−3−
イル)メトキシカルボニルアミノメチル]ベンズアミド
トリフルオロ酢酸、N−(2−アミノフェニル)−4−
[N−(ピリジン−3−イル)メトキシカルボニルアミ
ノメチル]ベンズアミドp−トルエンスルホン酸塩、N
−(2−アミノフェニル)−4−[N−(ピリジン−3
−イル)メトキシカルボニルアミノメチル]ベンズアミ
ドメタンスルホン酸塩などを挙げることができる。
【0071】医薬品とは制癌剤の他、自己免疫疾患、皮
膚病、寄生虫感染症などの治療および/または改善薬を
表す。
【0072】式(1)および式(13)で表される化合
物において不斉炭素を有する場合は、異なった立体異性
形態またはラセミ形態を含む立体異性形態の混合物の形
態で存在することができる。すなわち、本発明はこのよ
うに規定した種々の形態をも包含するが、これらも同様
に有効成分化合物として用いることができる。
【0073】以下、本発明の式(1)および式(13)
で示される代表的化合物を表−1[表1−表24]、表
−2[表25−表26]、表−3[表27−表28]お
よび表−4[表29−表30]に具体的に例示する。な
お、本発明はこれらの例に限定されるものではない。
【0074】
【表1】 表−1
【0075】
【表2】 表−1続きの1
【0076】
【表3】 表−1続きの2
【0077】
【表4】 表−1続きの3
【0078】
【表5】 表−1続きの4
【0079】
【表6】 表−1続きの5
【0080】
【表7】 表−1続きの6
【0081】
【表8】 表−1続きの7
【0082】
【表9】 表−1続きの8
【0083】
【表10】 表−1続きの9
【0084】
【表11】 表−1続きの10
【0085】
【表12】 表−1続きの11
【0086】
【表13】 表−1続きの12
【0087】
【表14】 表−1続きの13
【0088】
【表15】 表−1続きの14
【0089】
【表16】 表−1続きの15
【0090】
【表17】 表−1続きの16
【0091】
【表18】 表−1続きの17
【0092】
【表19】 表−1続きの18
【0093】
【表20】 表−1続きの19
【0094】
【表21】 表−1続きの20
【0095】
【表22】 表−1続きの21
【0096】
【表23】 表−1続きの22
【0097】
【表24】 表−1続きの23
【0098】
【表25】 表−2
【0099】
【表26】 表−2続きの1
【0100】
【表27】 表−2続きの2
【0101】
【表28】 表−3
【0102】
【表29】 表−3続きの1
【0103】
【表30】 表−4
【0104】
【表31】 表−4続きの1
【0105】本発明の化合物は、例えば下記のような方
法により製造することができる。 (a) 式(14)[化27]
【0106】
【化15】 [式中、AおよびXは前記と同義。R9は−C(=G)
OH(Gは、酸素原子または硫黄原子を表す)または−
NH2を表す。]で示される化合物と式(15)[化2
8]
【0107】
【化16】 [式中、R1、R2およびnは前記と同義。R10はR
9が−C(=G)OH(Gは前記と同義)のときは−N
2を表し、R9が−NH2のときは−C(=G)OH
(Gは前記と同義)を表す。R11はtert−ブトキ
シカルボニル基などの通常のペプチド形成反応に用いら
れる保護基で保護されたアミノ基またはベンジル基など
の通常のペプチド形成反応に用いられる保護基で保護さ
れた水酸基を表す。]で示される化合物を縮合反応に付
すか、 (b) 式(16)[化29]
【0108】
【化17】 (式中、AおよびXは前記と同義。R12は−OHまた
は−NH2を表す。)で示される化合物と式(17)
[化30]
【0109】
【化18】 (式中、R1、R2、R11およびnは前記と同義。R
13は−OHまたは−NH2を表す。)で示される化合
物を、N,N’−カルボニルジイミダゾール、N,N’
−チオカルボニルジイミダゾール、ホスゲンまたはチオ
ホスゲンなどを用いて縮合反応に付して得られる式(1
8)[化31]
【0110】
【化19】 (式中、A、X、Q、n、R1、R2およびR11は前
記と同義。)で示される化合物の保護基を除去すること
により本発明の化合物を得ることができる。 (c) 式(14)で示される化合物と式(19)[化
32]
【0111】
【化20】 (式中、R1、R10およびnは前記と同義。R14
は、メチル基、エチル基またはtert−ブチル基を表
す。)で示される化合物を縮合反応に付すか、 (d) 式(16)で示される化合物と式(20)[化
33]
【0112】
【化21】 (式中、R1、R13、R14およびnは前記と同
義。)で示される化合物を、N,N’−カルボニルジイ
ミダゾール、N,N’−チオカルボニルジイミダゾー
ル、ホスゲンまたはチオホスゲンなどを用いて縮合反応
に付して得られる式(21)[化34]
【0113】
【化22】 (式中、A、X、Q、n、R1およびR14は前記と同
義。)で示される化合物を加水分解して得られる式(2
2)[化35]
【0114】
【化23】 (式中、A、X、Q、nおよびR1は前記と同義。)で
示される化合物を式(23)[化36]
【0115】
【化24】 (式中、R2およびR11は前記と同義。)で示される
化合物と縮合反応に付して得られる式(18)で示され
る化合物の保護基を除去することによっても本発明の化
合物を得ることができる。 (e) 式(22)で示される化合物と式(24)[化
37]
【0116】
【化25】 (式中、R2およびR3は前記と同義。)で示される化
合物を縮合反応に付すことによっても本発明の化合物を
得ることができる。
【0117】代表的な中間体の合成について述べる。式
(15)で示される化合物は、式(25)[化38]
【0118】
【化26】 (式中、R1、R10およびnは前記と同義。)で示さ
れる安息香酸誘導体に適当な保護基を導入した後、式
(23)で示される化合物と縮合反応に付し、さらに脱
保護を行うことにより得ることができる。式(17)で
示される化合物は、式(26)[化39]
【0119】
【化27】 (式中、R1、R13およびnは前記と同義。)で示さ
れる安息香酸誘導体に適当な保護基を導入した後、式
(23)で示される化合物と縮合反応に付し、さらに脱
保護を行うことにより得ることができる。式(23)で
示される化合物は、式(24)で示される化合物に保護
基を導入することにより得ることができる。
【0120】次に反応について述べる。(a)の縮合反
応は、通常のペプチドにおけるアミド結合形成反応、例
えば活性エステルまたは混合酸無水物または酸塩化物の
方法によって実施することができる。例えば、カルボン
酸成分[式(14)においてR9が−C(=G)OH
(Gは前記と同義。)で示される化合物または式(1
5)においてR10が−C(=G)OH(Gは前記と同
義)で示される化合物]と2、4、5−トリクロロフェ
ノール、ペンタクロロフェノールもしくは4−ニトロフ
ェノールなどのフェノール類、またはN−ヒドロキシス
クシイミド、N−ヒドキシベンズトリアゾールなどのN
−ヒドロキシ化合物を、ジシクロヘキシルカルボジイミ
ドの存在下に縮合させ、活性エステル体に変換した後、
アミン成分[式(14)においてR9が−NH2で示さ
れる化合物または式(15)においてR10が−NH2
で示される化合物]と縮合させることによって行うこと
ができる。
【0121】また、カルボン酸成分[式(14)におい
てR9が−C(=G)OH(Gは前記と同義)で示され
る化合物または式(15)においてR10が−C(=
G)OH(Gは前記と同義)で示される化合物]を塩化
オキザリル、塩化チオニル、オキシ塩化リンなどと反応
させ、酸塩化物に変換した後、アミン成分[式(14)
においてR9が−NH2で示される化合物または式(1
5)においてR10が−NH2で示される化合物]と縮
合させることによって行うことができる。
【0122】また、カルボン酸成分[式(14)におい
てR9が−C(=G)OH(Gは前記と同義)で示され
る化合物または式(15)においてR10が−C(=
G)OH(Gは前記と同義)で示される化合物]をクロ
ロ炭酸イソブチルまたはメタンスルホニルクロライドな
どと反応させることによって混合酸無水物を得た後、ア
ミン成分[式(14)においてR9が−NH2で示され
る化合物または式(15)においてR10が−NH2
示される化合物]と縮合させることによって行うことが
できる。
【0123】さらにまた、当該縮合反応は、ジシクロヘ
キシルカルボジイミド、N,N’−カルボニルジイミダ
ゾール、ジフェニルリン酸アジド、ジエチルリン酸シア
ニド、2−クロロ−1,3−ジメチルイミダゾロニウム
クロライドなどのペプチド縮合試薬を単独で用いて行う
こともできる。
【0124】反応は、通常−20〜+50℃で0.5〜
48時間行う。用いられる溶媒としては例えば、ベンゼ
ン、トルエンなどの芳香族炭化水素類、テトラヒドロフ
ラン、ジオキサン、ジエチルエーテルなどのエーテル
類、塩化メチレン、クロロホルムなどのハロゲン化炭化
水素類、N,N−ジメチルホルムアミドの他、メタノー
ル、エタノールなどのアルコール類またはこれらの混合
物が挙げられる。必要により有機塩基例えば、トリエチ
ルアミンまたはピリジンなどを加えて反応する。
【0125】(b)の縮合反応は、式(16)または式
(17)で示される化合物のどちらか一方をホスゲン、
チオホスゲン、N,N’−カルボニルジイミダゾールや
N,N’−チオカルボニルジイミダゾールなどを用いて
活性化した後、もう一方の化合物と反応させることによ
って行うことができる。反応は、通常−20〜+50℃
で0.5〜48時間反応行う。用いられる溶媒としては
例えば、ベンゼン、トルエンなどの芳香族炭化水素類、
テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジエチルエーテルな
どのエーテル類、塩化メチレン、クロロホルムなどのハ
ロゲン化炭化水素類、N,N−ジメチルホルムアミド、
またはこれらの混合物が挙げられる。必要により有機塩
基例えば、トリエチルアミンまたはピリジンなどを加え
て反応を行う。
【0126】(c)の縮合反応は(a)の縮合反応と同
様の方法により行うことができる。(d)の縮合反応は
(b)の縮合反応と同様の方法により行うことができ
る。
【0127】式(17)で示される化合物の保護基の除
去は、通常のペプチド形成反応に用いられる条件で行わ
れる。例えば、式(18)においてR11が、tert
−ブトキシカルボニル基で保護されたアミノ基の場合
は、塩酸またはトリフルオロ酢酸などの酸で処理するこ
とにより脱保護反応を行うことができる。
【0128】式(1)および式(13)で示される化合
物の塩は、式(1)および式(13)で示される化合物
を製造する反応で得ることもできるが、薬学的に許容さ
れる酸と容易に塩を形成し得る。その酸としては、例え
ば塩酸、臭化水素酸、硫酸、燐酸などの無機酸や、酢
酸、酒石酸、フマル酸、マレイン酸、クエン酸、安息香
酸、トリフルオロ酢酸、p−トルエンスルホン酸などの
有機酸を挙げることができる。これらの塩もまたフリー
体の式(1)および式(13)の化合物と同様に本発明
の有効成分化合物として用いることができる。
【0129】式(1)および式(13)で示される化合
物は、反応混合物から通常の分離手段、例えば抽出法、
再結晶法、カラムクロマトグラフィーなどの方法により
単離精製することができる。
【0130】本発明の新規ベンズアミド誘導体および新
規アリニド誘導体は分化誘導作用を有しており、悪性腫
瘍、自己免疫疾患、皮膚病、寄生虫感染症などの治療お
よび/または改善剤として有用である。
【0131】ここで悪性腫瘍とは急性白血病、慢性白血
病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、マクログロブリン血
症などの造血器腫瘍の他、大腸癌、脳腫瘍、頭頚部癌、
乳癌、肺癌、食道癌、胃癌、肝癌、胆嚢癌、胆管癌、膵
癌、膵島細胞癌、腎細胞癌、副腎皮質癌、膀胱癌、前立
腺癌、睾丸腫瘍、卵巣癌、子宮癌、絨毛癌、甲状腺癌、
悪性カルチノイド腫瘍、皮膚癌、悪性黒色腫、骨肉腫、
軟部組織肉腫、神経芽細胞腫、ウィルムス腫瘍、網膜芽
細胞腫などの固形腫瘍が挙げられる。
【0132】自己免疫疾患とはリウマチ、腎炎、糖尿
病、全身性エリテマトーデス、ヒト自己免疫生リンパ球
増殖性リンパ節症、免疫芽細胞性リンパ節症、クローン
病、潰瘍性大腸炎などを示す。皮膚病とは、乾せん、ア
クネ、湿疹、アトピー性皮膚炎などを示す。寄生虫感染
症とは、マラリア感染症等の寄生虫の感染によってひき
おこされる疾患を示す。なお、本発明の対象疾患はこれ
らに限定されることはない。
【0133】本発明の有効成分化合物は、医薬品として
有用であり、これらは一般的な医療製剤の形態で用いら
れる。製剤は通常使用される充填剤、増量剤、結合剤、
保湿剤、崩壊剤、界面活性剤、滑沢剤等の希釈剤あるい
は賦形剤を用いて調製される。この医薬製剤としては各
種の形態が治療目的に応じて選択でき、その代表的なも
のとして錠剤、丸剤、散剤、液剤、懸濁剤、乳剤、顆粒
剤、カプセル剤、注射剤(液剤、懸濁剤等)および坐剤
等が挙げられる。
【0134】錠剤の形態に成形するに際しては、担体と
してこの分野で従来よりよく知られている各種のものを
広く使用することができる。その例としては、例えば乳
糖、ブドウ糖、デンプン、炭酸カルシウム、カオリン、
結晶セルロース、ケイ酸等の賦形剤、水、エタノール、
プロピルアルコール、単シロップ、ブドウ糖液、デンプ
ン液、ゼラチン溶液、カルボキシメチルセルロース、セ
ラック、メチルセルロース、ポリビニルピロリドン等の
結合剤、乾燥デンプン、アルギン酸ナトリウム、カンテ
ン末、カルメロースカルシウム、デンプン、乳糖等の崩
壊剤、白糖、
【0135】カカオバター、水素添加油等の崩壊抑制
剤、第4級アンモニウム塩基、ラウリル硫酸ナトリウム
等の吸収促進剤、グリセリン、デンプン等の保湿剤、デ
ンプン、乳糖、カオリン、ベントナイト、コロイド状ケ
イ酸等の吸着剤、タルク、ステアリン酸塩、ポリエチレ
ングリコール等の滑沢剤等を使用することができる。さ
らに錠剤については、必要に応じ通常の剤皮を施した錠
剤、例えば糖衣錠、ゼラチン被包錠、腸溶性被包錠、フ
ィルムコーティング錠あるいは二層錠、多層錠とするこ
とができる。
【0136】丸剤の形態に成形するに際しては、担体と
して従来この分野で公知のものを広く使用できる。その
例としては、例えば結晶セルロース、乳糖、デンプン、
硬化植物油、カオリン、タルク等の賦形剤、アラビアゴ
ム末、トラガント末、ゼラチン等の結合剤、カルメロー
スカルシウム、カンテン等の崩壊剤等が挙げられる。
【0137】カプセル剤は、常法に従い通常有効成分化
合物を上記で例示した各種の担体と混合して、硬質ゼラ
チンカプセル、軟質カプセル等に充填して調製される。
【0138】注射剤として調製する場合、液剤、乳剤お
よび懸濁剤は殺菌され、かつ血液と等張であることが好
ましく、これらの形態に成形するに際しては、希釈剤と
してこの分野において慣用されているもの、例えば水、
エタノール、マクロゴール、プロピレングリコール、エ
トキシ化イソステアリルアルコール、ポリオキシ化イソ
ステアリルアルコール、ポリオキシエチレンソルビタン
脂肪酸エステル類等を使用することができる。この場合
等張性の溶液を調製するのに必要な量の食塩、ブドウ糖
あるいはグリセリンを医薬製剤中に含有させてもよく、
また通常の溶解補助剤、緩衝剤、無痛化剤等を添加して
もよい。
【0139】坐剤の形態に成形するに際しては、担体と
して従来公知のものを広く使用することができる。その
例としては、例えば半合成グリセライド、カカオ脂、高
級アルコール、高級アルコールのエステル類、ポリエチ
レングリコール等を挙げることができる。
【0140】さらに必要に応じて着色剤、保存剤、香
料、風味剤、甘味剤等や他の医薬品を医薬製剤中に含有
させることもできる。本発明のこれらの医薬製剤中に含
有されるべき有効成分化合物の量は、特に限定されずに
広範囲から適宜選択されるが、通常製剤組成物中に約1
〜70重量%、好ましくは約5〜50重量%とするのが
よい。
【0141】本発明のこれら医薬製剤の投与方法は特に
制限はなく、各種製剤形態、患者の年齢、性別、疾患の
程度およびその他の条件に応じた方法で投与される。例
えば錠剤、丸剤、液剤、懸濁剤、乳剤、顆粒剤およびカ
プセル剤の場合には、経口投与され、注射剤の場合は、
単独でまたはブドウ糖、アミノ酸等の通常の補液と混合
して静脈内投与され、さらに必要に応じて単独で筋肉
内、皮下もしくは腹腔内投与される。坐剤の場合は直腸
内投与される。
【0142】本発明のこれら医薬製剤の投与量は、用
法、患者の年齢、性別、疾患の程度およびその他の条件
により適宜選択されるが、通常有効成分化合物の量とし
ては、体重1kg当り、一日約0.0001〜100mg程度と
するのがよい。また投与単位形態の製剤中には有効成分
化合物が約0.001〜1,000mgの範囲で含有されることが
望ましい。本発明の式(1)および式(13)で表され
る化合物およびその塩は、薬理学的に効果を示す投与量
において問題となるような毒性を示さない。
【0143】
【実施例】以下に本発明を実施例で詳細に説明するが、
本発明はこれらに限定されるものではない。なお、表題
の括弧内の番号は詳細な説明に例示した化合物の番号で
ある。
【0144】実施例1 N−(2−アミノフェニル)−4−(N−ベンゾイルア
ミノメチル)ベンズアミド 塩酸塩(表−1:化合物番
号1の塩酸塩)の合成 (1−1) 4−アミノメチル安息香酸21.16g
(140mmol)のジクロロメタン(450ml)懸
濁液に、トリエチルアミン42ml(300mmol)
を加えた。氷冷下、内温を3〜8℃に保ちながら無水ト
リフルオロ酢酸60.4g(287mmol)のジクロ
ロメタン(50ml)溶液を滴下した後、3時間攪拌し
た。飽和重曹水中に反応液をあけた後、さらに10%塩
酸水溶液で酸性にした。析出したゲル状沈澱物を、濾
取、乾燥することにより、4−(N−トリフルオロアセ
チルアミノメチル)安息香酸30.4g(収率87.8
%)を乳白色固体として得た。 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 4.47(2H,d,J=5.8Hz),
7.39(2H,d,J=8.1Hz), 7.93(2H,d,J=8.1Hz), 10.08(1H,
t,J=5.8Hz), 12.95(1H,br.s).
【0145】(1−2) o−フェニレンジアミン10
8g(1.0mol)のジオキサン(1000ml)溶
液に1規定水酸化ナトリウム水溶液(500ml)を加
え、氷冷下ジtert−ブチルジカーボネート218g
(1.1mol)のジオキサン(500ml)溶液を加
えた。室温で6時間攪拌後、一晩放置した。溶媒を1/
2容にまで濃縮した後、酢酸エチルで抽出した。有機層
を飽和食塩水で洗浄後、乾燥、溶媒を留去して得た残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホル
ム)で精製し、得られた固体をエチルエーテルで洗浄す
ることによりN−tert−ブトキシカルボニル−o−
フェニレンジアミン68.4g(収率32.8%)を白
色固体として得た。 1H NMR(270MHz, CDCl3)δppm: 1.51(9H,s), 3.75(2H,
s), 6.26(1H,s), 6.77(1H,d,J=8.1Hz), 6.79(1H,dd,J=
7.3,8.1Hz), 7.00(1H,dd,J=7.3,8.1Hz), 7.27(1H,d,J=
8.1Hz).
【0146】(1−3) 工程(1−1)で得られた化
合物30.0g(121mmol)のジクロロメタン
(200ml)懸濁液に、氷冷しながら(内温10〜1
5℃)オキザリルクロライド21g(165mmol)
を徐々に滴下した。その際にときどき(およそ2ml滴
下する毎に0.1ml)DMFを加えた。全量滴下後、
発泡が止まるまで攪拌し、その後40℃で1時間攪拌し
た。溶媒を留去した後、トルエンで過剰のオキザリルク
ロライドを共沸し、再度ジクロロメタン(100ml)
に溶解した。工程(1−2)で得られた化合物22.8
8g(110mmol)のジクロロメタン(100m
l)−ピリジン(200ml)溶液に、先に調製した酸
クロライド溶液を氷冷下(内温7〜9℃)滴下した。
【0147】滴下終了後、室温まで昇温させた後、一晩
放置した。反応混合物に飽和重曹水を加えた後、クロロ
ホルムで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、乾燥、溶媒を留
去した。得られた残渣にメタノール−ジイソプロピルエ
ーテルを加え、析出した固体を濾取、乾燥することによ
り、N−[2−(N−tert−ブトキシカルボニル)
アミノフェニル]−4−(N−トリフルオロアセチルア
ミノメチル)ベンズアミド28.1g(収率58%)を
淡黄色固体として得た。 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 1.44(9H,s), 4.48(2H,
d,J=5.9Hz), 7.12-7.23(2H,m), 7.44(2H,d,J=8.1Hz),
7.54(2H,d,J=8.1Hz), 7.94(2H,d,J=8.1Hz), 8.68(1H,b
r.s), 9.83(1H,s), 10.10(1H,br.t,J=5.9Hz).
【0148】(1−4) 工程(1−3)の化合物1
3.12g(30mmol)のメタノール(120m
l)−水(180ml)懸濁液に炭酸カリウム4.70
g(34.0mmol)を加え、70℃で4時間加熱攪
拌した。クロロホルムで抽出し、有機層を飽和食塩水で
洗浄後、乾燥、溶媒を留去し、乾燥することにより、4
−アミノメチル−N−[2−(N−tert−ブトキシ
カルボニル)アミノフェニル]ベンズアミド10.3g
(定量的)を淡黄色アモルファス状固体として得た。 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 3.80(2H,s), 7.13-7.2
3(2H,m), 7.48-7.58(4H,m), 7.90(2H,d,J=8.1Hz), 8.69
(1H,br.s), 9.77(1H,br.s).
【0149】(1−5) 工程(1−4)の化合物0.
11g(0.44mmol)のピリジン(5ml)溶液
に氷冷下、ベンゾイルクロライド0.08g(0.53
mmol)を加えた後、室温まで徐々に温度を上げなが
ら8時間攪拌した。飽和重曹水を加えた後、酢酸エチル
で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、乾燥、溶媒
を留去して得られた残渣をジイソプロピルエーテルで洗
浄し、得られた固体を乾燥することにより、N−[2−
(N−tert−ブトキシカルボニル)アミノフェニ
ル]−4−(N−ベンゾイルアミノメチル)ベンズアミ
ド0.14g(収率71.4%)を白色固体として得
た。 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 1.44(9H,s), 4.56(2H,
d,J=5.9Hz), 7.11-7.22(2H,m), 7.46-7.56(7H,m), 7.90
-7.94(4H,m), 8.67(1H,s), 9.15(1H,t,J= 5.9Hz), 9.81
(1H,s).
【0150】(1−6) 工程(1−5)の化合物0.
10g(0.224mmol)のジオキサン(5ml)
−メタノール(1ml)溶液に4規定塩酸−ジオキサン
(5ml)を加え、室温で7時間攪拌した。溶媒を留去
した残渣にジイソプロピルエーテルを加え、得られた固
体を濾取、乾燥することにより、N−(2−アミノフェ
ニル)−4−(N−ベンゾイルアミノメチル)ベンズア
ミド 塩酸塩0.08g(収率93%)を淡褐色固体と
して得た。 mp. 206-209℃. 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 4.57(2H,d,J=5.8Hz),
7.27-7.38(4H,m), 7.47-7.59(5H,m), 7.92(1H,d,J=8.1H
z), 8.05(1H,d,J=8.1Hz), 9.19(1H,t,J=5.8Hz),10.38(1
H,br.s). IR(KBr)cm-1: 3286,3003(br.),1630,1551,1492,1306,12
50,749,695. 実施例1と同様の方法により、実施例2から実施例44
の化合物を合成した。以下に、化合物の融点(mp.)、1
H NMR、IRの測定値を示す。
【0151】実施例2 N−(2−アミノフェニル)−4−[N−(2−クロロ
ベンゾイル)アミノメチル]ベンズアミド(表−1:化
合物番号14) mp. 201-204℃(dec.). 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 4.52(2H,t,J=5.9Hz),
4.89(2H,br.s), 6.60(1H,ddd,J=1.5,7.3,8.1Hz), 6.78
(1H,dd,J=1.5,8.1Hz), 6.97(1H,ddd,J=1.5,7.3,8.1Hz),
7.17(1H,d,J=8.1Hz), 7.38-7.54(6H,m), 7.97(2H,d,J=
8.1Hz), 9.06(1H,br.t,J=5.9Hz), 9.63(1H,br.s). IR(KBr)cm-1: 3268,1649,1458,1304,748.
【0152】実施例3 N−(2−アミノフェニル)−4−[N−(2−ニトロ
ベンゾイル)アミノメチル]ベンズアミド 塩酸塩(表
−1:化合物番号18の塩酸塩) mp. 210-212℃(dec.). 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 4.55(2H,t,J=5.9Hz),
7.20-7.40(3H,m), 7.50-7.60(1H,m), 7.53(2H,d,J=8.1H
z), 7.60-7.70(2H,m), 7.83(1H,ddd,J=1.5,8.1,8.1Hz),
8.00-8.10(3H,m), 9.34(1H,t,J=5.9Hz), 10.43(1H,br.
s). IR(KBr)cm-1: 3283,2500-3000(br.),1648,1534,1461,13
62,1314,754,701.
【0153】実施例4 N−(2−アミノフェニル)−4−[N−(4−メチル
ベンゾイル)アミノメチル]ベンズアミド 塩酸塩(表
−1:化合物番号28の塩酸塩) mp. (amorphous). 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 2.37(3H,s), 4.56(2H,
d,J=5.0Hz), 7.20-7.30(6H,m), 7.47(4H,d,J=8.8Hz),
7.82(2H,d,J=8.8Hz), 8.03(2H,d,J=8.8Hz), 9.09(1H,t,
J=5Hz), 10.36(1H,br.s). IR(KBr)cm-1: 3269(br.),2861(br.),1743,1636,1534,15
05,1456,1308,1120,753.
【0154】実施例5 N−(2−アミノフェニル)−4−[N−(3−メトキ
シベンゾイル)アミノメチル]ベンズアミド(表−1:
化合物番号30) mp. 182-185℃. 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 3.81(3H,s), 4.54(2H,
d,J=5.9Hz), 4.88(2H,br.s), 6.60(1H,dd,J=6.6,7.3H
z), 6,78(1H,d,J=7.3Hz), 6.97(1H,dd,J=6.6,7.3Hz),
7.11(1H,dd,J=1.5,8.1Hz), 7.16(1H,d,J=7.3Hz), 7.35-
7.51(5H,m), 7.94(2H,d,J=8.1Hz), 9.12(1H,br.t,J=5.9
Hz), 9.63(1H,br.s). IR(KBr)cm-1: 3301,1637,1524,1489,1457,1314,1248,75
2.
【0155】実施例6 N−(2−アミノフェニル)−4−[N−(4−メトキ
シベンゾイル)アミノメチル]ベンズアミド(表−1:
化合物番号31) mp. 149-151℃. 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 3.82(3H,s), 4.53(2H,
d,J=5.9Hz), 4.88(2H,s), 6.59(1H,dd,J=7.3,7.3Hz),
6.77(1H,d,J=8.1Hz), 6.94-7.00(1H,m), 7.02(2H,d,J=
8.8Hz), 7.16(1H,d,J=8.1Hz), 7.43(2H,d,J=8.1Hz), 7.
89(2H,d,J=8.8Hz),7.94(2H,d,J=8.1Hz), 8.98(1H,br.t,
J= 5.9Hz), 9.61(1H,br.s). IR(KBr)cm-1: 3297,1630,1527,1505,1457,1256,1177,10
24,843,749.
【0156】実施例7 N−(2−アミノフェニル)−4−[N−(3,4,5
−トリメトキシベンゾイル)アミノメチル]ベンズアミ
ド(表−1:化合物番号33) mp. 208-210℃(dec.). 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 3.71(3H,s), 3.83(6H,
s), 4.55(2H,d,J=5.9Hz), 4.88(2H,br.s), 6.60(1H,dd,
J=7.3,8.1Hz), 6.78(1H,d,J=8.1Hz), 6.97(1H,dd,J=6.
6,8.1Hz), 7,16(1H,d,J=8.1Hz), 7.26(2H,s), 7.44(2H,
d,J=8.1Hz), 7.95(2H,d,J=8.8Hz), 9.07(1H,t,J=5.9H
z), 9.62(1H,br.s). IR(KBr)cm-1: 3267,1635,1582,1457,1237,1132,755.
【0157】実施例8 N−(2−アミノフェニル)−4−[N−[4−(N,
N−ジメチル)アミノベンゾイル]アミノメチル]ベン
ズアミド(表−1:化合物番号36) mp. 216-219℃(dec.). 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 2.98(6H,s), 4.51(2H,
d,J=5.9Hz), 4.88(2H,br.s), 6.60(1H,dd,J=8.1,8.1H
z), 6.71(2H,d,J=8.8Hz), 6.97(1H,dd,J=7.3,8.1Hz),
7.16(1H,d,J=7.3Hz), 7.41(2H,d,J=8.1Hz), 7.78(2H,d,
J=8.8Hz), 7.93(2H,d,J=8.1Hz), 8.77(1H,t,J=5.9Hz),
9.63(1H,br.s). IR(KBr)cm-1: 3301,1632,1519,1457,1298,754.
【0158】実施例9 N−(2−アミノフェニル)−4−[N−(4−トリフ
ルオロメチルベンゾイル)アミノメチル]ベンズアミド
(表−1:化合物番号42) mp. 243-246℃. 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 4.58(2H,d,J=5.9Hz),
4.88(2H,br.s), 6.59(1H,dd,J=6.6,7.3Hz), 6.77(1H,d,
J=8.1Hz), 6.94(1H,dd,J=5.9,6.6Hz), 7.16(1H,d,J=8.1
Hz), 7.45(2H,d,J=8.1Hz), 7.88(2H,d,J=8.8Hz), 7.95
(2H,d,J=8.1Hz), 8.11(2H,d,J=8.1Hz), 9.38(1H,t,J=5.
9Hz), 9.64(1H,br.s). IR(KBr)cm-1: 3301,1640,1549,1523,1458,1334,1162,11
20,1070,856,750.
【0159】実施例10 N−(2−アミノフェニル)−4−[N−(4−カルボ
キシベンゾイル)アミノメチル]ベンズアミド 塩酸塩
(表−1:化合物番号45の塩酸塩) mp. (amorphous). 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 4.58(2H,d,J=5.9Hz),
7.29-7.37(3H,m), 7.49(3H,d,J=8.1Hz), 8.02-8.06(6H,
m), 9.36(1H,t,J=5.9Hz), 10.4(1H,br.s). IR(KBr)cm-1: 3432(br.),1718,1637,1542,1499,1303(b
r.),1116,1018,757.
【0160】実施例11 N−(2−アミノフェニル)−4−[N−(4−メトキ
シカルボニルベンゾイル)アミノメチル]ベンズアミド
(表−1:化合物番号46) mp. 204-209℃(dec.). 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 3.89(3H,s), 4.57(2H,
d,J=5.9Hz), 4.88(2H,br.s), 6.60(1H,dd,J=6.6,7.3H
z), 6.78(2H,d,J=7.3Hz), 6.97(1H,ddd,J=1.5,6.6,7.3H
z), 7.16(1H,d,J=7.3Hz), 7.45(2H,d,J=8.1Hz), 7.95(2
H,d,J=8.1Hz), 8.03(2H,d,J=8.8Hz), 8.07(2H,d,J=8.8H
z), 9.35(1H,t,J=5.9Hz), 9.64(1H,br.s). IR(KBr)cm-1: 3287(br.),1721,1634,1281,1113,750,70
3.
【0161】実施例12 N−(2−アミノフェニル)−4−(N−ピコリノイル
アミノメチル)ベンズアミド(表−1:化合物番号17
3) mp. 173-178℃(dec.). 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 4.57(2H,d,J=6.6Hz),
4.88(2H,br.s), 6.59(1H,dd,J=7.3,8.1Hz), 6.77(1H,d,
J=8.1Hz), 6.96(1H,dd,J=7.3,8.1Hz), 7.16(1H,d,J=7.3
Hz), 7.44(2H,d,J=8.1Hz), 7.60-7.65(1H,m), 7.93(2H,
d,J=8.1Hz), 7.98-8.08(2H,m), 8.67(1H,d,J=4.4Hz),
9.45(1H,t,J=6.6Hz), 9.61(1H,br.s). IR(KBr)cm-1: 3330,1656,1634,1523,1456,1294,752.
【0162】実施例13 N−(2−アミノフェニル)−4−[N−(6−メチル
ピコリノイル)アミノメチル]ベンズアミド(表−1:
化合物番号178) mp. 172-173℃. 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 2.51(3H,s), 4.57(2H,
d,J=6.6Hz), 5.0(2H,br.s), 6.61(1H,dd,J=7.3,8.1Hz),
6.79(1H,d,J=7.3Hz), 6.98(1H,dd,J=7.3,8.1Hz), 7.17
(1H,d,J=7.3Hz), 7.44(2H,d,J=8.1Hz), 7.43-7.49(1H,
m), 7.84-7.90(2H,m), 7.94(2H,d,J=8.1Hz), 9.27(1H,
t,J=5.9Hz), 9.64(1H,br.s). IR(KBr)cm-1: 3331,1675,1634,1594,1523,1454,1307,12
92,750.
【0163】実施例14 N−(2−アミノフェニル)−4−(N−ニコチノイル
アミノメチル)ベンズアミド(表−1:化合物番号7
1) mp. 193-196℃. 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 4.58(2H,d), 4.88(2H,
br.s), 6.60(1H,t), 6.78(1H,d), 6.97(1H,t), 7.16(1
H,d), 7.46(2H,d), 7.53(1H,dd), 7.95(2H,d), 8.24(1
H,ddd), 8.73(1H,dd), 9.07(1H,d), 9.32(1H,br.t), 9.
63(1H,br.s)IR(KBr)cm-1: 3301,1639,1522,1457,1314,7
49,705.
【0164】実施例15 N−(2−アミノフェニル)−4−[N−(2−メチル
ニコチノイル)アミノメチル]ベンズアミド(表−1:
化合物番号141) mp. 191-194℃(dec.). 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 2.53(3H,s), 4.53(2H,
d,J=5.9Hz), 4.88(2H,br.s), 6.60(1H,dd,J=6.6,8.1H
z), 6.78(1H,d,J=7.3Hz), 6.97(1H,dd,J=7.3,8.1Hz),
7.17(1H,d,J=7.3Hz), 7.29(1H,dd,J=5.1,8.1Hz), 7.47
(2H,d,J=8.1Hz), 7.77(1H,dd,J=1.5,8.1Hz), 7.97(2H,
d,J=8.1Hz), 8.51(1H,dd,J=1.5,5.1Hz), 9.06(1H,t,J=
5.9Hz), 9.64(1H,s). IR(KBr)cm-1: 3261,1642,1523,1310,753.
【0165】実施例16 N−(2−アミノフェニル)−4−[N−(6−メチル
ニコチノイル)アミノメチル]ベンズアミド(表−1:
化合物番号143) mp. 186-190℃(dec.). 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 2.36(3H,s), 4.56(2H,
d,J=5.9Hz), 4.88(2H,s), 6.60(1H,dd,J=7.4,7.8Hz),
6.78(1H,d,J=7.8Hz), 6.97(1H,dd,J=6.9,6.9Hz),7.16(1
H,d,J=7.4Hz), 7.37(1H,d,J=8.3Hz), 7.45(2H,d,J=8.3H
z), 7.95(2H,d,J=8.3Hz), 8.13(1H,dd,J=2.0,8.3Hz),
8.96(1H,s), 9.24(1H,t,J=5.9Hz), 9.63(1H,br.s). IR(KBr)cm-1: 3302,1636,1602,1523,1489,1457,1313,75
1.
【0166】実施例17 N−(2−アミノフェニル)−4−[N−(2−クロロ
ニコチノイル)アミノメチル]ベンズアミド(表−1:
化合物番号154) mp. 176-178℃(dec.). 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 4.54(2H,t,J=5.9Hz),
4.90(2H,br.s), 6.60(1H,ddd,J=1.5,7.3,7.3Hz), 6.78
(1H,d,J=8.1Hz), 6.97(1H,ddd,J=1.5,7.3,7.3Hz),7.18
(1H,d,J=8.1Hz), 7.48-7.54(3H,m), 7.94-7.99(3H,m),
8.49(1H,dd,J=2.1,5.1Hz), 9.23(1H,br.t,J=5.9Hz), 9.
65(1H,br.s). IR(KBr)cm-1: 3264,1649,1524,1400,1309,751.
【0167】実施例18 N−(2−アミノフェニル)−4−[N−(6−クロロ
ニコチノイル)アミノメチル]ベンズアミド(表−1:
化合物番号156) mp. 205-208℃(dec.). 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 5.57(2H,d,J=5.9Hz),
6.60(1H,dd,J=7.3,7.3Hz), 6.78(1H,d,J=8.1Hz), 6.96
(1H,dd,J=7.3,8.1Hz), 7.16(1H,d,J=8.1Hz), 7.45(2H,
d,J=8.1Hz), 7.66(1H,d,J=8.8Hz), 7.95(2H,d,J=8.1H
z), 8.27-8.32(1H,m),8.90(1H,d,J=2.1Hz), 9.38(1H,t,
J=5.9Hz), 9.63(1H,s). IR(KBr)cm-1: 3318(br.),2929,1646,1590,1525,1503,14
54,1108,745.
【0168】実施例19 N−(2−アミノフェニル)−4−(N−イソニコチノ
イルアミノメチル)ベンズアミド(表−1:化合物番号
183) mp. 234-237℃(dec.). 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 4.57(2H,t,J=5.9Hz),
4.88(2H,br.s), 6.59(1H,dd,J=6.6,7.3Hz), 6.78(1H,d,
J=8.1Hz), 6.96(1H,dd,J=7.3,7.3Hz), 7.16(1H,d,J=7.3
Hz), 7.45(2H,d,J=8.1Hz), 7.81(2H,d,J=1.5,4.4Hz),
7.95(2H,d,J=8.1Hz), 8.75(2H,d,J=6.6Hz), 9.41(1H,t,
J=5.9Hz), 9.62(1H,br.s). IR(KBr)cm-1: 3298,1646,1550,1525,1457,1304,843,76
0,695.
【0169】実施例20 N−(2−アミノフェニル)−4−[N−(ピラジン−
2−イル)カルボニルアミノメチル]ベンズアミド(表
−1:化合物番号191) mp. 207℃(dec.). 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 4.58(2H,d,J=5.9Hz),
4.88(2H,br.s), 6.59(1H,dd,J=7.3,7.3Hz), 6.77(1H,d,
J=8.1Hz), 6.94(1H,ddd,J=1.5,7.3,8.1Hz), 7.15(1H,d,
J=7.3Hz), 7.45(2H,d,J=8.1Hz), 7.93(2H,d,J=8.1Hz),
8.77(1H,d,J=1.5Hz), 8.90(1H,d,J=2.1Hz), 9.21(1H,
s), 9.55-9.61(2H,m). IR(KBr)cm-1: 3368(br.),1657,1524,1455,1295,1023,75
1.
【0170】実施例21 N−(2−アミノフェニル)−4−[N−(チオフェン
−2−イル)カルボニルアミノメチル]ベンズアミド
(表−1:化合物番号201) mp. 202-205℃(dec.). 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 4.52(2H,t,J=5.9Hz),
4.88(2H,br.s), 6.60(1H,dd,J=6.6,7.3Hz), 6.78(1H,d,
J=8.1Hz), 6.97(1H,dd,J=7.3,8.1Hz), 7.15-7.18(2H,
m), 7.43(2H,d,J=8.1Hz), 7.78(1H,d,J=4.4), 7.82(1H,
d,J=3.7Hz), 7.95(2H,d,J=8.1Hz), 9.12(1H,br.t,J=5.9
Hz), 9.62(1H,br.s). IR(KBr)cm-1: 3306,1633,1523,1456,1297,750,716.
【0171】実施例22 N−(2−アミノフェニル)−4−[N−(フラン−2
−イル)カルボニルアミノメチル]ベンズアミド(表−
1:化合物番号205) mp. 197℃(dec.).
【0172】1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 4.59(2H,
d,J=6.6Hz), 4.86(2H,br.s), 6.59(1H,dd,J=6.6,6.6H
z), 6.63(1H,dd,J=1.5,3.6Hz), 6.78(1H,d,J=8.1Hz),
6.96(1H,dd,J=7.3,6.6Hz), 7.10-7.20(2H,m), 7.41(2H,
d,J=8.1Hz), 7.84(1H,s), 7.94(2H,d,J=8.1Hz), 9.00(1
H,br.t,J= 5.9Hz), 9.62(1H,s). IR(KBr)cm-1: 3245,1651,1573,1545,1323,1241,745.
【0173】実施例23 N−(2−アミノフェニル)−4−[N−(ピロール−
2−イル)カルボニルアミノメチル]ベンズアミド(表
−1:化合物番号209) mp. 216-220℃(dec.) 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 4.50(2H,d,J=5.9Hz),
4.88(2H,br.s), 6.10(1H,dd,J=2.1,5.9Hz), 6.59(1H,d
d,J=7.3,7.3Hz), 6.77(1H,dd,J=1.5,8.1Hz), 6.84-6.88
(2H,m), 6.97(1H,ddd,J=1.5,7.3,8.1Hz), 7.16(1H,d,J=
7.3Hz), 7.41(2H,d,J=8.1Hz), 7.94(2H,d,J=8.1Hz), 8.
62(1H,br.t,J=5.9Hz), 9.62(1H,br.s). IR(KBr)cm-1: 3275,1655,1584,1534,1458,1316,747.
【0174】実施例24 N−(2−アミノフェニル)−4−[N−(1−メチル
−1H−ピロール−2−イル)カルボニルアミノメチ
ル]ベンズアミド(表−1:化合物番号210) mp. 177ー179℃(dec.). 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 3.84(3H,s), 4.46(2H,
d,J=5.9Hz), 4.88(2H,br.s), 6.03(1H,dd,J=2.1,4.4H
z), 6.59(1H,dd,J=8.1,8.1Hz), 6.77(1H,d,J=8.1Hz),
6.84-6.97(2H,m), 7.16(1H,d,J=7.3Hz), 7.41(2H,d,J=
8.1Hz), 7.93(2H,d,J=8.1Hz), 8.61(1H,t,J=5.9Hz), 9.
62(1H,br.s). IR(KBr)cm-1: 3325(br.),1630,1551,1520,1507,1324,12
65,1154,740.
【0175】実施例25 N−(2−アミノフェニル)−4−[N−(イソオキサ
ゾール−5−イル)カルボニルアミノメチル]ベンズア
ミド(表−1:化合物番号212) mp. 183-185℃(dec.). 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 4.53(2H,d,J=6.6Hz),
4.89(2H,br.s), 6.60(1H,dd,J=7.3,7.3Hz), 6.78(1H,d,
J=7.3Hz), 6.97(1H,dd,J=7.3,8.1Hz), 7.12(1H,d,J=2.1
Hz), 7.16(1H,d,J=8.1Hz), 7.44(2H,d,J=8.1Hz), 7.95
(2H,d,J=8.1Hz), 8.76(1H,d,J=1.5Hz), 9.61(1H,t,J=5.
9Hz), 9.64(1H,br.s). IR(KBr)cm-1: 3278(br.),1636,1576,1522,1458,1220,74
9.
【0176】実施例26 N−(2−アミノフェニル)−4−[N−(3−メチル
イソチアゾール−5−イル)カルボニルアミノメチル]
ベンズアミド(表−1:化合物番号213) mp. 168-169℃. 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 2.47(3H,s), 4.54(2H,
d,J=5.9Hz), 4.89(2H,br.s), 6.60(1H,dd,J=7.3,7.3H
z), 6.78(1H,d,J=7.3Hz), 6.97(1H,ddd,J=1.0,7.3,8.1H
z), 7.17(1H,d,J=7.3Hz), 7.44(2H,d,J=8.1Hz), 7.73(1
H,s), 7.96(2H,d,J=8.1Hz), 9.44(1H,t,J=5.9Hz), 9.64
(1H,br.s). IR(KBr)cm-1: 3310,1637,1503,1294,751.
【0177】実施例27 N−(2−アミノフェニル)−4−[N−(イミダゾー
ル−4−イル)カルボニルアミノメチル]ベンズアミド
(表−1:化合物番号214) mp.(amorphous). 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 4.49(2H,d,J=6.4Hz),
4.87(2H,br.s), 6.59(1H,dd,J=6.9,6.9Hz), 6.77(1H,d,
J=6.9Hz), 6.96(1H,dd,J=7.4,7.4Hz), 7.16(1H,d,J=6.9
Hz), 7.41(2H,d,J=6.9Hz), 7.64(1H,br.s), 7.73(1H,b
r.s), 7.92(2H,d,J=6.9Hz), 8.56(1H,br.t,J=6.4Hz),
9.61(1H,s), 12.5(1H,br.s). IR(KBr)cm-1: 3278(br.),1636,1576,1522,1458,1220,74
9.
【0178】実施例28 N−(2−アミノフェニル)−4−[N−(3−アミノ
フェニル)アセチルアミノメチル]ベンズアミド(表−
1:化合物番号23の化合物) mp. 171-176℃ 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 4.34(2H,d,J=5.9Hz),
5.24(4H,br.s), 6.48-6.63(4H,m), 6.78-6.81(1H,m),
6.94-7.00(2H,m), 7.18(1H,d,J=8.1Hz), 7.34(2H,d,J=
8.1Hz), 7.92(2H,d,J=8.1Hz), 8.50(1H,t,J=5.9Hz), 9.
61(1H,s).
【0179】実施例29 N−(2−アミノフェニル)−4−[N−(ピリジン−
3−イル)アセチルアミノメチル]ベンズアミド(表−
1:化合物番号74) mp. 127℃. 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 3.84(2H,s), 4.40(2H,
d,J=5.8Hz), 7.15-7.29(3H,m), 7.37(1H,d,J=6.6Hz),
7.43(2H,d,J=8.8Hz), 7.96(1H,m), 7.98(2H,d,J=8.8H
z), 8.40(1H,d,J=8.8Hz), 8.79-8.87(3H,m), 10.20(1H,
s).
【0180】実施例30 N−(2−アミノフェニル)−4−[N−[3−(ピリ
ジン−3−イル)プロピオニル]アミノメチル]ベンズ
アミド(表−1:化合物番号75の化合物) mp. 183-186℃. 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 2.51(2H,t,J=7.3Hz),
2.88(2H,d,J=7.3Hz), 4.31(2H,d,J=5.9Hz), 4.89(2H,b
r.s), 6.60(1H,dd,J=7.3,8.1Hz), 6.78(1H,d,J=8.1Hz),
6.97(1H,ddd,J=1.5,7.3,8.1Hz), 7.16(1H,d,J=8.1Hz),
7.23(2H,d,J=8.8Hz), 7.28-7.33(1H,m), 7.63(1H,d,J=
8.1Hz), 7.89(2H,d,J=8.1Hz), 8.41-8.45(3H,m), 9.62
(1H,br.s). IR(KBr)cm-1: 3407,3313,1640,1552,1522,1456,1309,74
6,717.
【0181】実施例31 N−(2−アミノフェニル)−4−[N−[4−(ピリ
ジン−3−イル)−1,4−ジオキソブチル]アミノメ
チル]ベンズアミド(表−1:化合物番号100) mp. 145-147℃(dec.). 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 2.37-2.50(2H,m), 2.6
2-2.68(2H,m), 4.13(2H,s), 4.86(2H,s), 6.56-6.61(1
H,m), 6.76-6.79(1H,m), 6.94-6.99(1H,m), 7.10-7.39
(4H,m), 7.43-7.46(1H,m), 7.78(2H,d,J=8.1Hz), 8.60-
8.64(1H,m), 9.58(1H,s). IR(KBr)cm-1:3348,1691,1655,1534,1508,1458,1395,131
5,1083,746.
【0182】実施例32 N−(2−アミノフェニル)−4−[N−(5−クロロ
ピリジン−3−イル)オキシアセチルアミノメチル]ベ
ンツアミド(表−1:化合物番号158) mp. 199-201℃. 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 4.43(2H,d,J=6.6Hz),
4.75(2H,s), 4.87(2H,br.s), 6.60(1H,dd,J=7.3,8.1H
z), 6.78(1H,d,J=8.1Hz), 6.97(1H,dd,J=7.3,8.1Hz),
7.16(1H,d,J=8.1Hz), 7.37(2H,d,J=8.1Hz), 7.59(1H,d,
J=2.2Hz), 7.93(2H,d,J=8.1Hz), 8.25(1H,d,J=1.5Hz),
8.81(1H,t,J=6.6Hz), 9.64(1H,s). IR(KBr)cm-1:3288,3058,1675,1633,1523,1457,1314,91
2,755.
【0183】実施例33 N−(2−アミノ−5−メトキシフェニル)−4−[N
−(ピリジン−3−イル)オキシアセチルアミノメチ
ル]ベンズアミド(表−1:化合物番号175) mp. 141-144℃. 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 3.66(3H,s), 4.43(2H,
d,J=5.9Hz), 4.49(2H,br.s), 4.68(2H,s), 6.62(1H,dd,
J=2.9,8.8Hz), 6.75(1H,d,J=8.8Hz), 6.91(1H,d,J=2.2H
z), 7.37(4H,m), 7.92(2H,d,J=8.8Hz), 8.21(1H,dd,J=
1.5,4.4Hz), 8.35(1H,d,J=2.7Hz), 8.81(1H,s), 9.65(1
H,s).
【0184】実施例34 N−(2−アミノフェニル)−4−[N−[3−(ピリ
ジン−3−イル)−1、3−ジオキソプロピル]アミノ
メチル]ベンズアミド(表−1:化合物番号98) mp. 204-206℃. 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 4.08(4/3H,s), 4.39(4
/3H,d,J=5.9Hz), 4.49(2/3H,d,J=5.9Hz), 4.90(2H,br.
s), 5.93(1/3H,s), 6.60(1H,t,J=7.3Hz), 6.78(1H,d,J=
8.1Hz), 6.97(1H,t,J=7.3Hz), 7.16(1H,d,J=7.3Hz), 7.
3-7.7(3H,m), 7.8-8.4(3H,m), 8.6-9.2(3H,m), 9.64(1
H,s), 14.74(1/3H,s).(2:1の平衡混合物) IR(KBr)cm-1:3282,1690,1645,1527,1421,1314,1217,102
8,994,911,753,701.
【0185】実施例35 N−(2−アミノフェニル)−4−[N−[N−(ピリ
ジン−3−イル)アミノアセチル]アミノメチル]ベン
ズアミド(表−1:化合物番号96) mp. (amorphous). 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 3.77(2H,d,=6.6Hz),
4.37(2H,d,J=5.9Hz), 4.87(2H,br.s), 6.27(1H,t,J=5.9
Hz), 6.60(1H,dd,J=7.3,7.3Hz), 6.78(1H,d,7.3Hz), 6.
87(1H,d,J=8.1Hz), 6.96(1H,dd,J=7.3,8.1Hz), 7.09(1
H,d,J=4.4Hz), 7.12(1H,d,J=4.4Hz), 7.16(1H,d,J=8.1H
z), 7.33(2H,d,J=8.8Hz), 7.81(1H,d,J=4.4Hz), 7.91(2
H,d,J=7.3Hz), 7.99(1H,d,J=2.9Hz), 8.59(1H,br.t,J=
5.1Hz), 9.63(1H,br.s). IR(KBr)cm-1:3350,1658,1525,1502,1314,750.
【0186】実施例36 N−(2−アミノフェニル)−4−[N−(2−アミノ
チアゾール−4−イル)アセチルアミノメチル]ベンズ
アミド(表−1:化合物番号220) mp. (amorphous). 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 3.34(2H,s), 4.35(2H,
d,J=5.9Hz), 4.87(2H,s), 6.25(1H,s), 6.59(1H,dd,J=
7.3,7.3Hz), 6.78(1H,d,J=7.3Hz), 6.87(2H,s), 6.96(1
H,dd,J=7.3,7.3Hz), 7.16(1H,d,J=7.3Hz), 7.37(2H,d,J
=8.1Hz), 7.93(2H,d,J=8.1Hz), 8.44(1H,t,J=5.9Hz),
9.62(1H,s).
【0187】実施例37 N−(2−アミノフェニル)−4−[N−(キノリン−
6−イル)カルボニルアミノメチル]ベンズアミド(表
−1:化合物番号231) mp. 209-210℃. 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm:4.62(2H,d,J=5.9Hz),
4.88(2H,s), 6.60(1H,t,J=7.7Hz), 6.78(1H,d,J=7.3H
z), 6.95(1H,d,J=7.3Hz), 7.17(1H,d,J=7.3Hz), 7.49(2
H,d,J=8.8Hz), 7.62(1H,dd,J=4.4,8.1Hz), 7.96(2H,d,J
=8.8Hz), 8.10(1H,d,J=8.8Hz), 8.23(1H,dd,J=2.2,8.8H
z), 8.38(1H,m), 8.49(1H,d,J=8.1Hz), 8.58(1H,s), 8.
99(1H,s), 9.64(1H,s). IR(KBr)cm-1:3301,1640,1614,1545,1496,1312,910,853,
745.
【0188】実施例38 N−(2−アミノフェニル)−4−[N−(フロ[3,
2−b]ピリジン−2−イル)カルボニルアミノメチ
ル]ベンズアミド(表−1:化合物番号233) mp. 191℃(dec.). 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 4.58(2H,d,J=5.9Hz),
4.88(2H,s), 6.57-6.62(1H,m), 6.76-6.79(1H,m), 6.93
-6.99(1H,m), 7.15-7.25(1H,m), 7.45-7.52(3H,m), 7.7
4(1H,s), 7.95(2H,d,J=8.1Hz), 8.13(1H,d,J=8.8Hz),
8.63(1H,d,J=3.7Hz), 9.54(1H,t,J=5.9Hz), 9.64(1H,
s). IR(KBr)cm-1:3406,1662,1529,1507.1420,1313,1209,113
9,1170,1139,924,741.
【0189】実施例39 N−(2−アミノフェニル)−4−[N−(フロ[2,
3−c]ピリジン−2−イル)カルボニルアミノメチ
ル]ベンズアミド(表−1:化合物番号234) mp. 210℃(dec.). 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 4.58(2H,J=6.6Hz), 4.
87(2H,s), 6.57-6.62(1H,m), 6.76-6.79(1H,m), 6.93-
6.99(1H,m), 7.14-7.17(1H,m), 7.47(2H,d,J=8.1Hz),
7.66(1H,s), 7.82(1H,d,J=4.4Hz), 7.96(2H,d,J=8.1H
z), 8.48(1H,d,J=5.1Hz), 9.06(1H,s), 9.60-9.64(2H,
m). IR(KBr)cm-1:3320,1653,1632,1598,1457,1424,1308,118
7,1033,853,749.
【0190】実施例40 N−(2−ヒドロキシフェニル)−4−[N−[3−
(ピリジン−3−イル)プロピオニル]アミノメチル]
ベンズアミド(表−1:化合物番号125) mp. (amorphous). 1H NMR(270MHz, CD3OD)δppm: 2.61(2H,t,J=7.3Hz), 3.
00(2H,t,J=7.3Hz), 4.39(2H,s), 7.04(1H,ddd,J=1.5,8.
1,8.1Hz), 7.25(2H,d,J=8.1Hz), 7.33(1H,dd,J=5.1,8.1
Hz), 7.69(1H,d,J=8.1Hz), 7.85(2H,d,J=8.1Hz), 7.86
(1H,d,J=8.1Hz), 8.41(2H,br.s). IR(neat)cm-1:3276,1645,1614,1536,1509,1435,1415,13
85,1333,1280,1247,1091,737.
【0191】実施例41 N−(2−ヒドロキシフェニル)−4−[N−(ピリジ
ン−3−イル)オキシアセチルアミノメチル]ベンズア
ミド(表−1:化合物番号93) mp. (amorphous). 1H-NMR(270MHz,DMSO-d6):4.43(2H,d,J=6.6Hz), 4.69(2
H,s), 6.83(1H,t,J=6.6Hz), 6.91(1H,d,J=8.1Hz), 7.68
(1H,d,J=6.6Hz), 7.82(2H,d,J=8.1Hz), 8.21(1H,d,J=4.
4Hz), 8.35 (1H,d,J=2.2Hz), 8.81(1H,t,J=6.6Hz), 9.4
8(1H,s), 9.75(1H,s). IR(KBr)cm-1:3399,1664,1535,1236,1064.
【0192】実施例42 N−(2−ヒドロキシフェニル)−4−[N−(ピリジ
ン−3−イル)アセチルアミノメチル]ベンズアミド
(表−1:化合物番号117) mp. 201-202℃. 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 3.56(2H,s), 4.37(2H,
d,J=5.9Hz), 6.83(1H,ddd,J=1.5,8.1,8.1Hz), 6.92(1H,
br.d,J=8.1Hz), 7.03(1H,ddd,J=1.5,8.1,8.1Hz),7.34(1
H,dd,J=3.7,8.1Hz), 7.37(2H,d,J=8.1Hz), 7.70(2H,d,J
=8.1Hz), 7.91(2H,d,J=8.1Hz), 8.45(1H,br.d,J=3.7H
z), 8.49(1H,s), 8.73(1H,t,J=5.9Hz), 9.47(1H,s), 9.
73(1H,br.s). IR(KBr)cm-1:3272,3067,1661,1647,1598,1536,1455,133
4,1288,1194,1024,742.
【0193】実施例43 N−(2−アミノフェニル)−4−[N−(ピリジン−
3−イル)オキシアセチル−N−[3−(ピリジン−3
−イル)プロピル]アミノメチル]ベンズアミド(表−
1:化合物番号91) mp. (amorphous). 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 1.77-1.93(2H,m), 2.5
0-2.63(2H,m), 3.16-3.30(2H,m), 4.63(1.2H,s), 4.71
(0.8H,s), 4.88(1.2H,s), 4.95(0.8H,s), 5.05(2H,s),
6.57-6.63(1H,m), 6.77-6.79(1H,m), 6.94-7.00(1H,m),
7.11-7.42(5H,m),7.58-7.64(1H,m), 7.92-8.02(2H,m),
8.15-8.43(5H,m), 9.65(0.6H,s), 9.69(0.4H,s).(回
転異性体の混合物)
【0194】実施例44 N−(2−アミノフェニル)−4−[N−メチル−N−
(ピリジン−3−イル)オキシアセチル]アミノメチル
ベンズアミド(表−1:化合物番号92) mp. 117-120℃. 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 2.84 and 2.99(total
3H,s), 4.60 and 4.69(total 2H,s), 4.90(2H,br.s),
4.99 and 5.08(total 2H,s), 6.60(1H,dd,J=7.3,8.1H
z), 6.78(1H,d,J=8.1Hz), 6.97(1H,dd,J=7.3,7.3Hz),
7.16(1H,d,J=7.3Hz),7.30-7.43(4H,m), 7.95 and 8.01
(total 2H,d,J=8.1Hz), 8.17(1H,d,J=4.4Hz),8.31(1H,
d,J=2.9Hz), 9.65 and 9.68(total 1H,br.s).(回転異
性体の混合物) IR(KBr)cm-1:3298,1665,1501,1425,1310,1276,1254,107
8,799,746,703.
【0195】実施例45 N−(2−アミノフェニル)−4−[N−(ピリジン−
3−イル)オキサモイルアミノメチル]ベンズアミド
(表−1:化合物番号95)の合成 (45−1) N−(ピリジン−3−イル)オキサミン
酸エチルエステル388mg(2mmol)と実施例1
の工程(1−4)で得られた化合物638mg(2mm
ol)をエタノールに溶解し、40〜50℃に2.5時
間加熱撹拌した。析出した結晶をろ取し、エタノール2
mlとエチルエーテル3mlで洗浄した。得られた結晶を
乾燥し、N−[2−(N−tert−ブトキシカルボニ
ル)アミノフェニル]−4−[N−(ピリジン−3−イ
ル)オキサモイルアミノメチル]ベンズアミド724m
g(収率74%)を得た。 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 1.44(9H,s), 4.49(2H,
d,J=5.9Hz), 7.10-7.30(2H,m), 7.35-7.57(5H,m), 7.93
(2H,d,J=8.1Hz), 8.21(1H,br.d,J=5.1Hz), 8.35(1H,dd,
J=1.5,5.1Hz), 8.68(1H,br.s), 9.00(1H,d,J=2.9Hz),
9.70(1H,t,J=5.9Hz), 9.82(1H,s), 10.98(1H,br.s).
【0196】(45−2) 工程(45−1)の化合物
720mgをメタノール8mlに懸濁し、4規定塩酸−
ジオキサン溶液8mlを加えた。3時間撹拌し、希水酸
化ナトリウム水溶液へあけアルカリ性とした後、析出し
た結晶をろ取した。得られた結晶をTHF/メタノール
=1/1で再結晶し、目的物280mgを得た。 mp. 254-258℃(dec.) 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 4.67(2H,d,J=5.9Hz),
4.89(2H,br.s), 6.59(1H,dd,J=7.3Hz), 6.77(1H,d,J=8.
1Hz), 6.97(1H,dd,J=6.6,7.3Hz), 7.16(1H,d,J=8.1Hz),
7.38-7.44(1H,m), 7.43(2H,d,J=8.1Hz), 7.95(2H,d,J=
8.1Hz), 8.18-8.24(1H,m), 8.34(1H,dd,J=1.5,4.4Hz),
9.00(1H,d,J=2.1Hz), 9.63(1H,s), 9.69(1H,br.t,J=6.6
Hz), 10.97(1H,br.s). IR(KBr,cm-1):3312,3270,1663,1636,1521,1312,1296,10
19
【0197】実施例46 N−(2−アミノフェニル)−4−[N−(ピリジン−
3−イル)オキシアセチルアミノメチル]ベンズアミド
(表−1:化合物番号61)の合成 (46−1) 水素化ナトリウム(60%油状懸濁)
0.22g(5.5mmol)のDMF(2ml)懸濁
液に、3−ヒドロキシピリジン0.48g(5.0mm
ol)のDMF(2ml)溶液を室温で滴下した後、1
時間攪拌した。得られた褐色溶液を氷冷した後、ブロモ
酢酸 tert−ブチルエステル0.81ml(5.5
mmol)を加え、氷冷下で1時間、室温で2時間攪拌
した。水を加えた後、酢酸エチルで抽出した。有機層を
飽和食塩水で洗浄後、乾燥、溶媒を留去して得られた残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホル
ム:酢酸エチル=5:1)で精製することにより、3−
ピリジルオキシ酢酸 tert−ブチルエステル0.3
4g(収率32.5%)を無色油状物として得た。 1H NMR(270MHz, CDCl3)δppm: 1.49(9H,s), 4.56(2H,
s), 7.18-7.24(2H,m), 8.26(1H,dd,J=1.5,3.6Hz), 8.32
(1H,d,J=2.9Hz).
【0198】(46−2) 工程(46−1)の化合物
0.14g(0.67mmol)のジクロロメタン(2
ml)溶液にトリフルオロ酢酸2mlを加えて室温で3
時間攪拌した。溶媒を留去した後、ジイソプロピルエー
テルを加え、析出した固体を濾取、乾燥することによ
り、3−ピリジルオキシ酢酸トリフルオロ酢酸塩0.1
5g(収率83.8%)を淡黄色固体として得た。 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 4.86(2H,s), 7.57(1H,
dd,J=4.4,8.1Hz), 7.67(1H,ddd,J=1.5,1.5,8.8Hz), 8.3
1(1H,d,J=5.1Hz), 8.46(1H,d,J=2.1Hz), 13.00(1H,br.
s).
【0199】(46−3) 工程(46−2)の化合物
100mg(0.37mmol)および実施例1の工程
(1−4)で得られた化合物255mg(0.75mm
ol)のジクロロメタン(5ml)懸濁液にトリエチル
アミン0.14ml(1.0mmol)を加え、氷冷し
た。氷冷下2−クロロ−1,3−ジメチルイミダゾリニ
ウムクロライド140mg(0.83mmol)のジク
ロロメタン(6ml)溶液を加え、室温まで昇温させな
がら7時間攪拌した後、室温で一晩放置した。水および
飽和食塩水を加えた後、クロロホルムで抽出した。
【0200】有機層を飽和食塩水で洗浄後、乾燥、溶媒
を留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(酢酸エチル:メタノール=10:1)で精製
することにより、N−[2−(N−tert−ブトキシ
カルボニル)アミノフェニル]−4−[N−(ピリジン
−3−イル)オキシアセチルアミノメチル]ベンズアミ
ド0.37g(定量的)を無色油状物として得た。 mp. 154-155℃ 1H NMR(270MHz, CDCl3)δppm: 1.52(9H,s), 4.62(2H,
s), 4.63(2H,d,J=7.3Hz),6.76(1H,br.s), 6.90-7.00(1
H,br.s), 7.15-7.35(5H,m), 7.40(2H,d,J=8.1Hz),7.82
(1H,d,J=8.1Hz), 7.95(2H,d,J=8.1Hz), 8.32(1H,dd,J=
2.1,4.4Hz), 8.37(1H,d,J=2.8Hz), 9.20(1H,br.s).
【0201】(46−4) 工程(46−3)の化合物
175mg(0.37mmol)のジオキサン(2m
l)−メタノール(2ml)溶液に、4規定塩酸−ジオ
キサン(2ml)を加えて室温で2時間攪拌した。飽和
重曹水を加えた後、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽
和食塩水で洗浄後、乾燥、溶媒を留去して得られた残渣
にメタノールおよびジイソプロピルエーテルを加え、析
出した固体を濾取、乾燥することにより、N−(2−ア
ミノフェニル)−4−[N−(ピリジン−3−イル)オ
キシアセチルアミノメチル]ベンズアミド90mg(収
率64.6%)を乳白色固体として得た。 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 4.42(2H,d,J=5.9Hz),
4.69(2H,s), 4.89(2H,br.s), 6.59(1H,dd,J=7.3,8.1H
z), 6.78(1H,d,J=8.1Hz), 6.97(1H,dd,J=6.6,7.3Hz),
7.16(1H,d,J=7.3Hz), 7.33-7.39(4H,m), 7.92(2H,d,J=
8.1Hz), 8.21(1H,dd,J=1.5,4.4Hz), 8.35(1H,d,J=2.9H
z), 8.80(1H,br.t,J=5.9Hz), 9.63(1H,br.s). IR(KBr)cm-1: 3307,1672,1631,1523,1456,1429,1269,12
31,803,756.
【0202】実施例47 N−(2−アミノフェニル)−4−[N−[2−(ピリ
ジン−3−イル)オキシ]プロピオニルアミノメチル]
ベンズアミド(表−4:化合物番号3)の合成
【0203】(47−1) 水素化ナトリウム(60%
油状懸濁)1.20g(30.0mmol)の乾燥DM
F(10ml)懸濁液に、室温で3−ヒドロキシピリジ
ン2.85g(30mmol)の乾燥DMF(10m
l)溶液を40℃以下になるようにしながら滴下した
後、室温で90分間攪拌した。氷冷下内温を5〜10℃
に保ちながら2−ブロモプロピオン酸 tert−ブチ
ルエステル6.28g(30mmol)の乾燥DMF
(10ml)溶液を徐々に滴下した後、室温まで昇温さ
せながら4時間攪拌した。飽和重曹水を加えて中和した
後、酢酸エチルで抽出した。有機層を、水、飽和食塩水
で洗浄後、乾燥、溶媒留去して得られた残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチ
ル=2:1)で精製することにより2−(ピリジン−3
−イル)オキシプロピオン酸 tert−ブチルエステ
ル 4.15g(収率62%)を茶色油状物として得
た。 1H-NMR(270MHz, CDCl3)δppm: 1.44(9H,s), 1.61(3H,d,
J=7.3Hz), 4.66(1H,q,J=7.3Hz), 7.13-7.23(2H,m) 8.24
(1H,dd,J=1.5,4.4Hz), 8.29(1H,d,J=2.1Hz).
【0204】(47−2) 工程(47−1)で得た化
合物1.65g(7.4mmol)のジクロロメタン
(9ml)溶液に30℃以下を保ちながらでトリフルオ
ロ酢酸(9ml)を加えた後、室温で8時間攪拌した。
溶媒を留去した後、ジイソプロピルエーテルを加え、析
出した固体を濾取、乾燥することにより2−(ピリジン
−3−イル)オキシプロピオン酸 トリフルオロ酢酸塩
1.86g(収率43.5%)を淡褐色固体として得
た。 1H-NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 1.53(3H,d,J=6.6Hz),
5.12(1H,q,J=6.6Hz), 7.60-7.75(2H,m), 8.35(1H,d,J=
5.1Hz), 8.47(1H,s), 12.9(1H,br.s).
【0205】(47−3) 工程(47−2)で得た化
合物0.98g(3.5mmol)、実施例1の工程
(1−4)で得た化合物1.02g(3.0mmol)
をジクロロメタン(20ml)に懸濁させた後、トリエ
チルアミン1.3ml(9.0mmol)を加え氷冷し
た。氷冷下、2−クロロ−1,3−ジメチルイミダゾリ
ニウムクロライド0.59g(3.5mmol)のジク
ロロメタン(5ml)溶液を滴下した後、さらに2時間
攪拌した。飽和重曹水を加え中和した後、クロロホルム
で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、乾燥、溶媒
留去して得た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(酢酸エチル:メタノール=10:1)で精製するこ
とによりN−[2−(N−tert−ブトキシカルボニ
ルアミノ)フェニル]−4−[N−[2−(ピリジン−
3−イル)オキシプロピオニル]アミノメチル]ベンズ
アミド1.64gを1,3−ジメチル−2−イミダゾリ
ノンとの混合物として得た。 1H-NMR(270MHz, CDCl3)δppm: 1.51(9H,s), 1.64(3H,d,
J=7.3Hz), 4.54(2H,m),4.78(1H,q,J=6.6Hz), 6.87(2H,b
r.s), 7.13-7.30(6H,m), 7.81(1H,d,J=7.3Hz),7.90(2H,
d,J=8.1Hz), 8.29(1H,dd,J=1.5,4.4Hz), 8.33(1H,d,J=
2.1Hz), 9.22(1H,br.s).
【0206】(47−4) 工程(47−3)で得た化
合物1.64gをジオキサン(10ml)−メタノール
(4ml)に溶解した。室温下4規定塩酸−ジオキサン
溶液(10ml)を加え、2時間攪拌した。飽和重曹水
を加え中和した後、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽
和食塩水で洗浄後、乾燥、溶媒留去して得た残渣にメタ
ノールおよびジイソプロピルエーテルを加え、析出した
固体を濾取、乾燥することにより、N−(2−アミノフ
ェニル)−4−[N−[2−(ピリジン−3−イル)オ
キシ]プロピオニルアミノメチル]ベンズアミド0.7
1g(2stepsで収率60.5%)を白色固体とし
て得た。
【0207】mp. 171-173℃(dec.). 1H-NMR(270MHz,DMSO-d6)δppm:1.51(3H,d,J=6.6Hz), 4.
36(2H,d,J=5.9Hz), 4.89(2H,br.s), 4.90(1H,t,J=6.6H
z), 6.60(1H,dd,J=6.6,7.3Hz), 6.78(1H,d,J=8.1Hz),
6.97(1H,dd,J=6.6,7.3Hz), 7.15(1H,d,J=7.3Hz), 7.27
(2H,d,J=8.1Hz), 7.33-7.37(2H,m), 7.89(2H,d,J=8.1H
z), 8.21(1H,dd,J=2.9,2.9Hz), 8.32(1H,d,J=1.5Hz),
8.82(1H,t,J=5.9Hz), 9.63(1H,br.s).
【0208】実施例48 N−(2−アミノフェニル)−4−[N−(ピリジン−
3−イル)メトキシカルボニルアミノメチル]ベンズア
ミド(表−1:化合物番号82)の合成 (48−1) 3−ピリジンメタノール384mg
(3.52mmol)を5mlの乾燥THFに溶解し、
N,N’−カルボニルジイミダゾール523mg(3.
22mmol)を室温で加えた。1時間撹拌した後、実
施例1の工程(1−4)の化合物1.0g(2.93m
mol)の乾燥THF溶液6mlを加えた。
【0209】室温で一夜放置後、クロロホルム100m
lを加え、水20mlで3回洗浄した。ついで飽和食塩
水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を
減圧留去後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ク
ロロホルム:メタノール=30:1)で精製し、N−
[2−(N−tert−ブトキシカルボニル)アミノフ
ェニル]−4−[N−(ピリジン−3−イル)メトキシ
カルボニルアミノメチル]ベンズアミド1.27gをア
モルファス状固体として得た(定量的)。 1H NMR(270MHz, CDCl3)δppm: 1.51(9H,s), 4.45(2H,d,
J=5.9Hz), 5.16(1H,s),7.10-7.50(7H,m), 7.70(1H,d,J=
8.1Hz), 7.80(1H,d,J=7.3Hz), 7.93(1H,d,J=8.1Hz), 8.
57(1H,d,J=4.4Hz), 8.63(1H,s), 9.17(1H,s).
【0210】(48−2) 工程(48−1)の化合物
1.2g(2.8mmol)をメタノール10mlに溶
解した。4規定塩酸−ジオキサン溶液20mlを加え、
室温で1.5時間撹拌した。希水酸化ナトリウム水溶液
にあけた後、クロロホルム60mlで3回抽出した。飽
和食塩水で2回洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥
し、濃縮して0.88gの結晶を得た。ついでエタノー
ル16mlで再結晶を行い、N−(2−アミノフェニ
ル)−4−[N−(ピリジン−3−イル)メトキシカル
ボニルアミノメチル]ベンズアミド668mg(収率7
3%)を得た。
【0211】mp. 159-160℃. 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 4.28(2H,d,J=5.9Hz),
4.86(2H,s), 5.10(2H,s), 6.60(1H,t,J=7.3Hz), 6.78(1
H,d,J=7Hz), 6.97(1H,t,J=7Hz), 7.17(1H,d,J=8Hz), 7.
30-7.50(3H,m), 7.78(1H,d,J=8Hz), 7.93(2H,d,J=8Hz),
8.53(1H,d,J=3.7Hz), 8.59(1H,s), 9.61(1H,s). IR(KBr)cm-1: 3295,1648,1541,1508,1457,1309,1183,74
2. 実施例48と同様の方法により、実施例49から実施例
87の化合物を合成した。以下に、化合物の融点(m
p.)、1H NMR、IRの測定値を示す。
【0212】実施例49 N−(2−アミノフェニル)−4−[N−(ベンジルオ
キシカルボニル)アミノメチル]ベンズアミド(表−
1:化合物番号11) mp. 174-178℃. 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 4.28(2H,d,J=5.9Hz),
4.89(2H,br.s), 5.06(2H,s), 6.59(1H,dd,J=7.3,8.1H
z), 6.78(1H,d,J=8.1Hz), 6.97(1H,dd,J=7.3,8.1Hz),
7.16(1H,d,J=7.3Hz), 7.30-7.40(6H,m), 7.93(3H,m),
9.63(1H,s). IR(KBr)cm-1: 3332,1687,1652,1536,1456,1279,747.
【0213】実施例50 N−(2−アミノフェニル)−4−[N−(4−(イミ
ダゾール−1−イル)ベンジル)オキシカルボニルアミ
ノメチル]ベンズアミド(表−1:化合物番号47) mp. 195-198℃. 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 4.29(2H,d,J=6.6Hz),
4.88(2H,s), 5.10(2H,s), 6.60-6.63(1H,m), 6.78(1H,
d,J=8.1Hz), 6.97(1H,t,J=7.3Hz), 7.11(1H,s), 7.16(1
H,d,J=7.3Hz), 7.37(2H,d,J=8.1Hz), 7.49(2H,d,J=8.8H
z), 7.66(2H,d,J=8.1Hz), 7.74(1H,s), 7.92-7.96(3H,
m), 8.25(1H,s), 9.62(1H,s).
【0214】実施例51 N−(2−アミノフェニル)−4−[N−(ピリジン−
2−イル)メトキシカルボニルアミノメチル]ベンズア
ミド(表−1:化合物番号171) mp. 166-167℃. 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 4.30(2H,d,J=5.9Hz),
4.88(2H,br.s), 5.12(2H,s), 6.60(1H,dd,J=7.3,8.1H
z), 6.78(1H,d,J=8.1Hz), 6.97(1H,ddd,J=1.5,7.3,8.1H
z), 7.16(1H,d,J=7.3Hz), 7.33(1H,dd,J=3.7,7.3Hz),
7.40(3H,d,J=8.1Hz),7.83(1H,ddd,J=1.5,7.3,8.1Hz),
7.94(2H,d,J=8.1Hz), 8.03(1H,t,J=5.9Hz), 8.55(1H,d,
J=5.1Hz), 9.62(1H,br.s). IR(KBr)cm-1: 3334,1694,1632,1580,1276,755.
【0215】実施例52 N−(2−アミノフェニル)−4−[N−[2−(ピリ
ジン−2−イル)エトキシカルボニル]アミノメチル]
ベンズアミド(表−1:化合物番号172) mp. 146-148℃. 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 3.04(2H,t,J=6.6Hz),
4.23(2H,d,J=5.9Hz), 4.36(2H,t,J=6.6Hz), 4.88(2H,b
r.s), 6.60(1H,dd,J=7.3,8.1Hz), 6.78(1H,d,J=8.1Hz),
6.97(1H,dd,J=7.3,8.1Hz), 7.15-7.30(3H,m), 7.34(2
H,d,J=8.1Hz), 7.69-7.77(2H,m), 7.92(2H,d,J=7.3Hz),
8.50(1H,d,J=4.4Hz), 9.62(1H,br.s). IR(KBr)cm-1: 3330,1690,1633,1594,1524,1277,760.
【0216】実施例53 N−(2−アミノフェニル)−4−[N−(6−メチル
ピリジン−2−イル)メトキシカルボニルアミノメチ
ル]ベンズアミド(表−1:化合物番号179) mp. 138℃. 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 2.47(3H,s), 4.30(2
H,d,J=5.9Hz), 5.07(4H,s), 6.63(1H,t,J=8.1Hz), 6.80
(1H,d,J=7.34), 6.98(1H,t,J=8.1Hz), 7.18(3H,d,J=7.3
Hz), 7.40(2H,d,J=8.1Hz), 7.71(1H,t,J=8.1Hz), 7.94
(2H,d,J=8.1Hz), 8.03(1H,t,J=5.9Hz), 9.66(1H,s). IR(KBr)cm-1: 3335,1693,1634,1259.
【0217】実施例54 N−(2−アミノフェニル)−4−[N−[2−(ピリ
ジン−3−イル)エトキシカルボニル]アミノメチル]
ベンズアミド(表−1:化合物番号83) mp. 120-125℃. 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm:2.91(2H,t,J=6.6Hz),
4.22(4H,t,J=6.6Hz), 4.89(2H,s), 6.55-6.63(1H,m),
6.78(1H,dd,J=8.1,1.5Hz), 6.97(1H,t,J=6.6Hz),7.17(1
H,d,J=6.6Hz), 7.33(3H,d,J=8.1Hz), 7.69(1H,d,J=8.1H
z), 7.79(1H,t,J=6.6Hz), 7.93(2H,d,J=8.0Hz), 8.43-
8.49(2H,m), 9.62(1H,s). IR(KBr)cm-1: 3234,1705,1655,1260.
【0218】実施例55 N−(2−アミノフェニル)−4−[N−[3−(ピリ
ジン−3−イル)プロピルオキシカルボニル]アミノメ
チル]ベンズアミド(表−1:化合物番号84) mp. 121-124℃. 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 1.83-1.94(2H,m), 2.6
7(2H,t,J=7.3Hz), 3.98(2H,t,J=6.6Hz), 4.26(2H,d,J=
5.9Hz), 4.89(2H,br.s), 6.60(1H,dd,J=8.1,8.1Hz), 6.
78(1H,d,J=7.3Hz), 6.97(1H,ddd,J=1.5,7.3,8.1Hz), 7.
16(1H,d,J=8.1Hz),7.29-7.33(1H,m), 7.37(1H,d,J=8.1H
z), 7.64(1H,d,J=8.1Hz), 7.81(1H,dd,J=5.9,6.6Hz),
7.94(2H,d,J=8.1Hz), 8.40-8.44(2H,m), 9.63(1H,br.
s). IR(KBr)cm-1: 3348,1696,1635,1523,1458,1302,1272,11
41,1019,754,713.
【0219】実施例56 N−(2−アミノフェニル)−4−[N−(2−メチル
ピリジン−3−イル)メトキシカルボニルアミノメチ
ル]ベンズアミド(表−1:化合物番号142) mp. 164-165℃. 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 2.49(3H,s), 4.28(2
H,d,J=6.6Hz), 4.89(2H,s), 5.10(2H,s), 6.60(1H,t,J=
6.6Hz), 6.78(1H,d,J=8.1Hz), 6.90(1H,t,J=7.3Hz), 7.
17(1H,d,J=7.3Hz), 7.21-7.26(1H,m), 7.37(2H,d,J=8.1
Hz), 7.68(1H,d,J=6.6Hz), 7.92-8.00(3H,m), 8.39(1H,
d,J=4.4Hz), 9.62(1H,s). IR(KBr)cm-1: 3332,1719,1630,1260.
【0220】実施例57 N−(2−アミノフェニル)−4−[N−(6−メチル
ピリジン−3−イル)メトキシカルボニルアミノメチ
ル]ベンズアミド(表−1:化合物番号144) mp. 164-165℃. 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 2.46(3H,s), 4.27(2
H,d,J=6.6Hz), 4.88(2H,s), 5.05(2H,s), 6.59(1H,dt,J
=1.5,8.1Hz), 6.78(1H,dd,J=8.1,1.5Hz), 6.97(1H,dt,J
=1.5,7.3Hz), 7.17(1H,d,J=7.3Hz), 7.26(1H d,J=8.1H
z), 7.36(2H,d,J=8.1Hz), 7.67(1H,dd,J=8.1,2.2Hz),
7.93(3H,d,J=8.1Hz), 8.45(1H,d,J=1.5Hz), 9.62(1H,
s). IR(KBr)cm-1: 3293,1701,1632,1260.
【0221】実施例58 N−(2−アミノフェニル)−4−[N−(2−クロロ
ピリジン−3−イル)メトキシカルボニルアミノメチ
ル]ベンズアミド(表−1:化合物番号155) mp. (amorphous). 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 4.30(2H,d,J=5.9Hz),
5.00(2H,s), 5.13(2H,s), 6.61(1H,t,J=7.3Hz), 6.79
(1H,dd,J=8.1,1.5Hz), 6.98(1H,dt,J=1.5,7.3Hz),7.17
(1H,d,J=6.6Hz), 7.39(2H,d,J=8.8Hz), 7.47-7.52(1H,
m), 7.91-7.96(3H,m), 8.08(1H,t,J=5.9Hz), 8.40(1H,d
d,J=4.4,1.5Hz), 9.64(1H,s). IR(KBr)cm-1: 3340,1702,1632,1273.
【0222】実施例59 N−(2−アミノフェニル)−4−[N−(6−クロロ
ピリジン−3−イル)メトキシカルボニルアミノメチ
ル]ベンズアミド(表−1:化合物番号157) mp. 180-185℃. 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 4.24(2H,d,J=5.9Hz),
4.89(2H,br.s), 5.10(2H,s), 6.60(1H,t,J=7.3Hz), 6.
78(1H,d,J=8.1Hz), 6.97(1H,dt,J=1.5,8.1Hz), 7.16(1
H,d,J=6.6Hz), 7.37(2H,d,J=8.1Hz), 7.56(1H,d,J=8.1H
z), 7.85-8.02(4H,m), 8.44(1H,d,J=2.2Hz), 9.62(1H,
s). IR(KBr)cm-1: 3346,3282,1696,1533,1271.
【0223】実施例60 N−(2−アミノフェニル)−4−[N−(ピリジン−
4−イル)メトキシカルボニルアミノメチル]ベンズア
ミド(表−1:化合物番号181) mp. 180-183℃. 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 4.30(2H,d,J=6.6Hz),
4.89(2H,s), 5.12(2H,s), 6.60(1H,dd,J=7.3,7.3Hz),
6.78(1H,dd,J=1.5,7.3Hz), 6.97(1H,ddd,J=1.5,7.3,8.1
Hz), 7.16(1H,d,J=7.3Hz), 7.34(2H,d,J=5.9Hz), 7.39
(2H,d,J=8.1Hz), 7.94(2H,d,J=8.1Hz), 8.09(1H,t,J=5.
9Hz), 8.57(1H,d), 9.64(1H,br.s). IR(KBr)cm-1: 3394,3290,1711,1645,1624,1535,1504,13
21,1251,1138,1049,763.
【0224】実施例61 N−(2−アミノフェニル)−4−[N−[2−(チオ
フェン−3−イル)エトキシカルボニル]アミノメチ
ル]ベンズアミド(表−1:化合物番号203) mp. (amorphous). 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 2.90(2H,t,J=7.3Hz),
4.17-4.26(4H,m), 4.89(2H,s), 6.60(1H,t,J=8.1Hz),
6.78(1H,d,J=6.6Hz), 6.97(1H,t,J=7.3Hz), 7.06(1H,d,
J=5.1Hz), 7.17(1H,d,J=7.3Hz), 7.26(1H,s), 7.36(2H,
d,J=8.1Hz), 7.47(1H,t,J=2.2Hz), 7.81(1H,t,J=5.9H
z), 7.93(2H,d,J=8.1Hz), 9.63(1H,s). IR(KBr)cm-1: 3314,1716,1638,1252.
【0225】実施例62 N−(2−アミノフェニル)−4−[N−(3−フェニ
ルオキサゾール−5−イル)メトキシカルボニルアミノ
メチル]ベンズアミド(表−1:化合物番号211) mp. 192-195℃. 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 4.30(2H,d,J=5.9Hz),
4.89(2H,s), 5.25(2H,s), 6.60(1H,t,J=6.6Hz), 6.68(1
H,d,J=8.1Hz), 6.94(1H,t,J=7.3Hz), 7.09(1H,s), 7.16
(1H,d,J=7.3Hz), 7.39(2H,d,J=8.1Hz), 7.51(4H,d,J=2.
2Hz), 7.87-7.96(5H,m), 8.12(1H,t,J=5.9Hz), 9.63(1
H,s). IR(KBr)cm-1: 3292,1718,1630,1262.
【0226】実施例63 N−(2−アミノフェニル)−4−[N−(チアゾール
−5−イル)メトキシカルボニルアミノメチル]ベンズ
アミド(表−1:化合物番号216) mp. (amorphous). 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 4.28(2H,d,J=5.9Hz),
4.91(2H,br.s), 5.30(2H,s), 6.60(1H,dd,J=7.3,7.3H
z), 6.78(1H,d,J=8.1Hz), 6.97(1H,dd,J=7.3,8.1Hz),
7.16(1H,d,J=7.3Hz), 7.36(2H,d,J=8.1Hz), 7.91-8.00
(4H,m), 9.09(1H,s),9.63(1H,s). IR(KBr)cm-1: 3346(br.),1697,1636,1525,1456,1271,87
3,753.
【0227】実施例64 N−(2−アミノフェニル)−4−[N−[2−(4−
メチルチアゾール−5−イル)エトキシカルボニル]ア
ミノメチル]ベンズアミド(表−1:化合物番号21
7) mp. 130-133℃. 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 2.32(3H,s), 3.07(2
H,t,J=5.9Hz), 4.15(2H,t,J=5.9Hz), 4.25(2H,d,J=6.6H
z), 4.89(2H,s), 6.60(1H,t,J=5.9Hz), 6.78(1H,dd,J=
7.3,1.5Hz), 6.97(1H,dt,J=1.5,7.3Hz), 7.16(1H,d,J=
8.1Hz), 7.35(2H,d,J=8.1Hz), 7.83(1H,t,J=5.9Hz), 7.
94(2H,d,J=8.1Hz), 8.85(1H,s), 9.62(1H,s). IR(KBr)cm-1: 3350,1691,1635,1270.
【0228】実施例65 N−(2−アミノフェニル)−4−[N−(1−メチル
ピペリジン−3−イル)メトキシカルボニルアミノメチ
ル]ベンズアミド(表−1:化合物番号225) mp. 130-135℃. 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 1.49-1.78(3H,m), 1.
83-2.01(3H,m), 2.30(3H,s), 2.85(2H,s), 3.74-3.94(2
H,m), 4.25(2H,d,J=5.8Hz), 6.55-6.62(3H,m), 6.78(1
H,d,J=8.1Hz), 6.97(1H,t,J=7.3Hz), 7.16(1H,d,J=8.1H
z), 7.37(2H,d,J=8.1Hz), 7.79(1H,t,J=6.6Hz), 7.93(2
H,d,J=8.0Hz), 9.66(1H,s). IR(KBr)cm-1: 3323,2722,1702,1648,1263.
【0229】実施例66 N−(2−アミノフェニル)−4−[N−(4−メチル
ピペラジン−1−イル)メトキシカルボニルアミノメチ
ル]ベンズアミド(表−1:化合物番号227) mp. (amorphous). 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 1.73(2H,t,J=6.6Hz),
2.36-2.63(13H,m), 4.00(2H,t,J=6.6Hz), 4.30(2H,d,J
=5.8Hz), 6.55-6.63(4H,m), 6.78(1H,d,J=6.6Hz), 6.97
(1H,t,J=7.3Hz), 7.16(1H,d,J=7.3Hz), 7.37(2H,d,J=8.
7Hz), 7.73(1H,t,J=5.9Hz), 7.94(2H,d,J=8.0Hz), 9.66
(1H,s). IR(KBr)cm-1: 3341,2706,1701,1262.
【0230】実施例67 N−(2−アミノフェニル)−4−[N−(テトラヒド
ロフラン−3−イル)メトキシカルボニルアミノメチ
ル]ベンズアミド(表−1:化合物番号221) mp. (amorphous). 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 1.50-1.60(1H,m), 1.8
8-2.00(1H,m), 2.44-2.54(1H,m), 3.41-3.47(1H,m), 3.
56-3.77(3H,m), 3.85-4.04(2H,m), 4.25(2H,d,J=5.9H
z), 4.89(2H,s), 6.60(1H,dd,J=7.3,7.3Hz), 6.78(1H,
d,J=8.1Hz), 6.97(1H,dd,J=7.3,8.1Hz), 7.17(1H,d,J=
8.1Hz), 7.37(2H,d,J=8.1Hz), 7.81(1H,t,J=5.9Hz), 7.
94(2H,d,J=8.1Hz), 9.62(1H,br.s). IR(KBr)cm-1: 3349,1695,1635,1523,1457,1259,754.
【0231】実施例68 N−(2−アミノフェニル)−4−[N−(フェノキシ
カルボニル)アミノメチル]ベンズアミド(表−1:化
合物番号12) mp.174-175℃. 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 4.36(2H,d,J=5.9Hz),
4.90(2H,br.s), 6.60(1H,dd,J=7.3,7.3Hz), 6.77(1H,d
d,J=7.3,7.3Hz), 6.98(1H,ddd,J=1.5,7.3,7.3Hz),7.05-
7.24(4H,m), 7.39-7.46(4H,m), 7.97(2H,d,J=8.1Hz),
8.41(1H,t,J=5.9Hz), 9.65(1H,br.s). IR(KBr)cm-1: 3443,3362,3313,1732,1706,1636,1527,14
93,1458,1305,1217,748.
【0232】実施例69 N−(2−アミノフェニル)−4−[N−(ピリジン−
3−イル)オキシカルボニルアミノメチル]ベンズアミ
ド(表−1:化合物番号81) mp. 209℃(dec.). 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 4.38(2H,d,J=6.6Hz),
4.90(2H,br.s), 6.55-6.63(1H,m), 6.78(1H,d,J=8.1H
z), 7.00(1H,dd,J=7.3,7.3Hz), 7.17(1H,d,J=8.8Hz),
7.37-7.47(3H,m), 7.64(1H,d,J=8.8Hz), 7.97(2H,d,J=
8.1Hz), 8.43(2H,d,J=3.1Hz), 8.59(1H,t,J=5.9Hz), 9.
66(1H,br.s).
【0233】実施例70 N−(2−アミノ−5−フルオロフェニル)−4−[N
−(ピリジン−3−イル)メトキシカルボニルアミノメ
チル]ベンズアミド(表−1:化合物番号110) mp. 160-162℃. 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 4.28(2H,d,J=6.6Hz),
4.81(2H,s), 5.10(2H,s), 6.70-6.90(2H,m), 7.10-8.00
(8H,m), 8.53(1H,d,J=3.6Hz), 8.59(1H,s), 9.61(1H,
s). IR(KBr)cm-1:3269,1716,1638,1488,1436,1247,1141,104
3,744.
【0234】実施例71 N−(2−アミノフェニル)−4−[N−(2−アミノ
フェニル)メトキシカルボニルアミノメチル]ベンズア
ミド(表−1:化合物番号51) mp. 149-151℃(dec.) 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 4.28(2H,d,J=5.9Hz),
4.88(2H,s), 4.96(2H,s), 5.06(2H,s), 6.53(1H,dd,J=
7.3,7.3Hz), 6.56-6.67(2H,m), 6.78(1H,dd,J=1.5,8.1H
z), 6.93-7.12(3H,m), 7.16(1H,d,J=6.6Hz), 7.38(2H,
d,J=8.1Hz), 7.86(1H,t-like,J=5.9Hz), 7.93(2H,d,J=
8.1Hz), 9.61(1H,s). IR(KBr)cm-1:3336,1685,1632,1527,1276,748.
【0235】実施例72 N−(2−アミノフェニル)−4−[N−(キヌクリジ
ン−3−イル)オキシカルボニルアミノメチル]ベンズ
アミド(表−1:化合物番号228) mp. (amorphous). 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 1.30-1.90(4H,m), 1.9
0(1H,br.s), 2.45-2.80(6H,m), 3.04-3.13(1H,m), 4.15
(2H,d,J=5.9Hz), 4.55-4.60(1H,m), 4.88(2H,br.s), 6.
60(1H,ddd,J=1.5,7.3,7.3Hz), 6.78(1H,d,J=8.1Hz), 6.
97(1H,ddd,J=1.5,7.3,7.3Hz), 7.17(1H,d,J=6.6Hz), 7.
37(2H,d,J=8.1Hz), 7.78(1H,t,J=5.9Hz),7.94(1H,d,J=
7.3Hz), 9.62(1H,s). IR(KBr)cm-1:3328,2942,1700,1648,1504,1259,749.
【0236】実施例73 N−(2−アミノフェニル)−4−[N−(3−アミノ
フェニル)メトキシカルボニルアミノメチル]ベンズア
ミド(表−1:化合物番号52) mp. 149-153℃(dec.) 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 4.27(2H,d,J=5.9Hz),
4.88 and 4.89(total 4H, each br.s), 5.08(2H,s), 6.
47-6.63(3H,m), 6.78(1H,d,J=8.1Hz), 6.94-7.02(2H,
m), 7.15(1H,dd,J=7.3,8.8Hz), 7.37(2H,d,J=8.1Hz),
7.84(1H,t,J=5.9Hz),7.93(2H,d,J=8.8Hz), 9.61(1H,br.
s). IR(KBr)cm-1:3367,1682,1632,1523,1457,1261,754.
【0237】実施例74 N−(2−アミノフェニル)−4−[N−(1−メチル
イミダゾール−5−イル)メトキシカルボニルアミノメ
チル]ベンズアミド(表−1:化合物番号218) mp. 162-165℃(dec.). 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 3.62(3H,s), 4.27(2H,
d,J=5.9Hz), 4.91(2H,br.s), 5.05(2H,s), 6.60(1H,dd,
J=7.3,7.3Hz), 6.78(1H,d,J=8.1Hz), 6.95-7.00(2H,m),
7.16(1H,d,J=7.3Hz), 7.36(2H,d,J=8.1Hz), 7.63(1H,
s), 7.87-7.95(3H,m), 9.64(1H,br.s). IR(KBr)cm-1:3293,1688,1651,1534,1506,1259,1121,104
3,748.
【0238】実施例75 N−(2−アミノ−4−クロロフェニル)−4−[N−
(ピリジン−3−イル)メトキシカルボニルアミノメチ
ル]ベンズアミド(表−1:化合物番号113) mp. 167-170℃. 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 4.28(2H,d,J=5.9Hz),
5.10(2H,s), 5.21(2H,s), 6.72(1H,dd,J=2.2,8.1Hz),
6.81(1H,d,J=2.2Hz), 7.16(1H,d,J=8.1Hz), 7.37(2H,d,
J=8.1Hz), 7.78(1H,d,J=8.1Hz), 7.92(2H,d,J=8.1Hz),
8.53(1H,d,J=4.4Hz), 8.59(1H,s), 9.60(1H,s). IR(KBr)cm-1:3347,3062,2931,1653,1576,1505,1456,142
8,1301,1232,1114,1070,1019.
【0239】実施例76 N−(2−アミノフェニル)−4−[N−(5−メトキ
シピリジン−3−イル)メトキシカルボニルアミノメチ
ル]ベンズアミド(表−1:化合物番号161) mp. 169-170℃. 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 3.83(3H,s), 4.29(2H,
d,J=6.6Hz), 4.87(2H,s), 5.09(2H,s), 6.57-6.62(1H,
m), 6.76-6.79(1H,m), 6.94-6.99(1H,m), 7.14-7.18(1
H,m), 7.36-7.39(3H,m), 7.91-7.99(3H,m), 8.19-8.30
(2H,m), 9.63(1H,s). IR(KBr)cm-1:3330,1694,1633,1524,1457,1298,1269,104
5,760.
【0240】実施例77 N−(2−アミノフェニル)−4−[N−(ピラジン−
2−イル)メトキシカルボニルアミノメチル]ベンズア
ミド(表−1:化合物番号192) mp. 182℃. 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 4.30(2H,d,J=6.6Hz),
4.88(2H,br.s), 5.20(2H,s), 6.60(1H,dd,J=7.3,8.1H
z), 6.78(1H,d,J=8.1Hz), 6.97(1H,dd,J=6.6,8.1Hz),
7.16(1H,d,J=7.3Hz), 7.39(2H,d,J=8.8Hz), 7.94(2H,d,
J=8.8Hz), 8.08(1H,t-like,J=6.6Hz), 8.61(1H,s), 8.6
5(1H,s), 8.68(1H,s), 9.63(1H,s). IR(KBr)cm-1:3266,1709,1632,1535,1508,1284,1055,102
2,744.
【0241】実施例78 N−(2−アミノ−5−メトキシフェニル)−4−[N
−(ピリジン−3−イル)メトキシカルボニルアミノメ
チル]ベンズアミド(表−1:化合物番号121) mp.141-143℃. 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 3.66(3H,s), 4.29(2H,
d,J=5.9Hz), 4.51(2H,br.s), 5.10(2H,s), 6.63(1H,dd,
J=2.9,8.8Hz), 6.74(1H,d,J=8.8Hz), 6.91(1H,d,J=2.2H
z), 7.38(2H,d,J=8.8Hz), 7.41(1H,s), 7.79(1H,d,J=8.
1Hz), 7.92(2H,d,J=8.1Hz), 7.98(1H,t,J=5.9Hz), 8.54
(1H,d,J=3.7Hz), 8.60(1H,s), 9.65(1H,s).
【0242】実施例79 N−(2−アミノフェニル)−4−[N−(ピリジン3
−イル)メチル−N−(ピリジン−3−イル)メトキシ
カルボニルアミノメチル]ベンズアミド(表−1:化合
物番号109) mp. (amorphous). 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 4.50(2H,s), 4.56(2H,
s), 4.87(2H,s), 5.21(2H,s), 6.60(1H,t,J=7.7Hz), 6.
78(1H,d,J=7.3Hz), 6.97(1H,d,J=7.3Hz), 7.17(1H,d,J=
7.3Hz), 7.20-7.50(4H,m), 7.60-8.00(4H,m), 8.40-8.6
0(4H,m), 9.65(1H,s). IR(KBr)cm-1: 3268,1700,1504,1246,1120,940,714.
【0243】実施例80 N−(2−アミノフェニル)−4−[N−[3−(ピリ
ジン−3−イル)プロピル]−N−(ピリジン−3−イ
ル)メトキシカルボニルアミノメチル]ベンズアミド
(表−1:化合物番号120) mp. (amorphous). 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 1.75-1.90(2H,m), 2.4
8-2.62(2H,m), 3.20-3.36(2H,m), 4.55(2H,s), 4.89(2
H,s), 5.16(2H,s), 6.57-6.63(1H,m), 6.76-6.80(1H,
m), 6.94-6.99(1H,m), 7.14-7.17(1H,m), 7.32-7.74(6
H,m), 7.94(2H,d,J=8.1Hz), 8.30-8.65(4H,m), 9.64(1
H,s).
【0244】実施例81 N−(2−ヒドロキシフェニル)−4−[N−(ピリジ
ン−3−イル)メチル−N−(ピリジン−3−イル)メ
トキシカルボニルアミノメチル]ベンズアミド(表−
1:化合物番号115) mp. (amorphous). 1H NMR(270MHz,DMSO-d6): 4.52(2H,s), 4.57(2H,s),
5.20(2H,s), 6.84(1H,t,J=6.6Hz), 6.93(1H,d,J=6.6H
z), 7.03(1H,d,J=7.3Hz), 7.37(4H,m), 7.68(2H,dd,J=
1.5,8.1Hz), 7.92(2H,br.s), 8.53(4H,m), 9.49(1H,s),
9.77(1H,br.s). IR(KBr)cm-1: 3035,1698,1243,1118,754,640.
【0245】実施例82 N−(2−ヒドロキシフェニル)−4−[N−(ピリジ
ン−3−イル)メトキシカルボニルアミノメチル]ベン
ズアミド(表−1:化合物番号111) mp.162-164℃. 1H NMR(270MHz, DMSO-d6): 4.29(1H,d,J=5.9Hz), 5.10
(2H,s), 6.83(1H,t,J=8.1Hz), 6.92(1H,d,J=6.6Hz), 7.
07(1H,t,J=6.6Hz), 7.39(2H,d,J=8.8Hz), 7.43(1H,d,J=
5.1Hz), 7.68(2H,d,J=8.1Hz), 7.80(1H,d,J=8.1Hz), 7.
92(2H,d,J=8.1Hz), 7.99(1H,t,J=5.9Hz), 8.54(1H,d,J=
4.4Hz), 8.60(1H,s), 9.49(1H,s), 9.76(1H,br.s). IR(KBr)cm-1: 3333,3259,1694,1645,1529,1267,720.
【0246】実施例83 N−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4−[N−
(ピリジン−3−イル)メトキシカルボニルアミノメチ
ル]ベンズアミド(表−1:化合物番号116) mp. (amorphous) 1H NMR(270MHz,DMSO-d6): 4.27(2H,d,J=6.6Hz), 5.10
(2H,s), 6.20(2H,dd,J=2.2,8.1Hz), 6.39(2H,d,J=2.9H
z), 6.88(2H,d,J=8.8Hz), 7.33(1H,d,J=8.1Hz), 7.41(1
H,dd,J=5.1,7.1Hz), 7.89(1H,d,J=8.8Hz), 7.98(1H,t,J
=6.6Hz), 8.05(2H,s), 8.52(1H,m), 8.59(1H,s), 9.30
(2H,br.s). IR(KBr)cm-1: 3387,1702,1612,1311,1169,845.
【0247】実施例84 N−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)−4−
[N−(ピリジン−3−イル)メトキシカルボニルアミ
ノメチル]ベンズアミド(表−1:化合物番号118) mp. 155-155.5℃. 1H NMR(270MHz,DMSO-d6): 2.22(3H,s), 4.29(2H,d,J=
5.8Hz), 5.11(2H,s), 6.82(2H,m), 7.39(2H,d,J=8.8H
z), 7.42(2H,m), 7.51(1H,s), 7.79(1H,d,J=8.1Hz),7.9
2(1H,d,J=8.1Hz), 7.98(1H,t,J=5.9Hz), 8.54(1H,d,J=
4.4Hz), 8.60(1H,s),9.48(2H,d,J=8.1Hz). IR(KBr)cm-1: 3306,1723,1655,1525,801,639.
【0248】実施例85 N−(2−ヒドロキシ−5−メトキシフェニル)−4−
[N−(ピリジン−3−イル)メトキシカルボニルアミ
ノメチル]ベンズアミド(表−1:化合物番号119) mp. 175-176℃. 1H NMR(270MHz,DMSO-d6): 3.69(3H,s), 4.29(2H,d,J=
5.9Hz), 5.10(2H,s), 6.63(1H,dd,J=2.9,8.7Hz), 6.84
(1H,d,J=8.8Hz), 7.41(4H,m), 7.79(1H,d,J=8.1Hz), 7.
91(1H,d,J=8.1Hz), 7.99(1H,t,J=5.9Hz), 8.54(1H,d,J=
5.1Hz), 8.60(1H,s), 9.31(1H,s), 9.45(1H,s). IR(KBr)cm-1:3305,1687,1573,1262,1039,868.
【0249】実施例86 N−(2−アミノフェニル)−4−[N−[2−(ピリ
ジン−3−イル)エトキシカルボニル]アミノ]ベンズ
アミド(表−1:化合物番号124) mp. (amorphous). 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 3.00(2H,t,J=6.6H),
4.37(2H,t,J=6.6Hz), 4.87(2H,br.s), 6.60(1H,t,J=7.3
Hz), 6.97(1H,t,J=7.3Hz), 7.15(1H,d,J=7.3Hz),7.36(1
H,dd,J=4.4,8.1Hz), 7.56(2H,d,J=8.8Hz), 7.92(2H,d,J
=8.8Hz), 8.46(1H,d,J=4.4Hz), 8.54(1H,d,J=2.2Hz),
9.95(1H,s). IR(KBr)cm-1:3285,1695,1519,1315,1233,1079.
【0250】実施例87 N−(2−アミノフェニル)−5−[(ピリジン−3−
イル)メトキシカルボニル]アミノベンゾフラン−2−
カルボキシアミド(表−3:化合物番号2) mp.173-174℃. 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 5.22(2H,s), 6.60(1H,
dd,J=8.1,8.1Hz), 6.79(1H,dd,J=1.5,8.1Hz),7.00(1H,d
d,J=8.1,8.1Hz),7.20(1H,dd,J=1.5,8.1Hz),7.44(1H,m),
7.48(1H,dd,J=1.5,8.8Hz), 7.61(1H,d,J=8.8Hz), 7.67
(1H,s), 7.88(1H,dd,J=1.5,8.1Hz), 7.96(1H,d,J=1.5H
z), 8.56(1H,dd,J=1.5,4.8Hz), 8.68(1H,d,J=1.5Hz),9.
83(1H,s), 9.91(1H,s). IR(KBr)cm-1:3308,1707,1667,1584,1536,1452,1316,124
8,1157,1128,1070,955,879,795,748,710.
【0251】実施例88 N−(2−アミノフェニル)−4−[N−(ピリジン−
3−イル)メトキシチオカルボニルアミノメチル]ベン
ズアミド(表−1:化合物番号86)の合成 (88−1) 3−ピリジンメタノール20mg(0.
18mmol)を5mlの乾燥THFに溶解し、N,
N’−チオカルボニルジイミダゾール30mg(0.1
6mmol)を室温で加えた。終夜撹拌した後、実施例
1の工程(1−4)の化合物50mg(0.14mmo
l)を加えた。
【0252】室温で一夜放置後、クロロホルム100m
lを加え、水20mlで3回洗浄した。ついで飽和食塩
水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を
減圧留去後シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロ
ロホルム:メタノール=30:1)で精製し、N−[2
−(N−tertーブトキシカルボニル)アミノフェニ
ル]−4−[N−(ピリジン−3−イル)メトキシチオ
カルボニルアミノメチル]ベンズアミド70mg(収率
88%)をアモルファスとして得た。 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 1.45(9H,s), 4.73(2H,
d,J=5.9Hz), 5.52(2H,s), 6.73-7.33(3H,m), 7.35-7.43
(2H,m), 7.58-7.95(5H,m), 8.14-8.65(3H,m), 9.80(1H,
s), 9.91(1H,br.t).
【0253】(88−2) 工程(88−1)の化合物
50mg(0.10mmol)をメタノール3mlに溶
解した。4規定塩酸−ジオキサン溶液3mlを加え、室
温で1.5時間撹拌した。希水酸化ナトリウム水溶液に
あけ塩酸を中和した後、クロロホルム10mlで3回抽
出した。飽和食塩水で2回洗浄後、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥し、濃縮して34mg(収率87%)のN−
(2−アミノフェニル)−4−[N−(ピリジン−3−
イル)メトキシチオカルボニルアミノメチル]ベンズア
ミドを得た。 mp. 154-156℃(dec.). 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 4.73(2H,d,J=5.9Hz),
4.88(2H,s), 5.52(2H,s), 6.60(1H,t,J=7.3Hz), 6.77(1
H,d,J=8.1Hz), 6.96(1H,t,J=8.1Hz), 7.16(1H,d,J=7.3H
z), 7.29-7.41(3H,m), 7.83-7.95(3H,m), 8.50-8.56(1
H,m), 8.65(1H,s),9.62(1H,s), 9.93(1H,s). IR(KBr)cm-1:3204,3035,1631,1523,1456,1289,1191,92
0,753.
【0254】実施例89 N−(2−アミノフェニル)−4−[N’−(ピリジン
−3−イルメチル)ウレイドメチル]ベンズアミド(表
−1:化合物番号88)の合成 (89−1) 3−ピコリルアミン0.28g(2.6
mmol)のTHF(10ml)溶液に室温でN,N’
−カルボニルジイミダゾール0.42g(2.4mmo
l)を加え、1時間攪拌した。この溶液に室温で実施例
1の工程(1−4)で得られた化合物0.58g(1.
8mmol)を加え、3時間攪拌した後、一晩放置し
た。
【0255】水を加え希釈した後、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を飽和食塩水で洗浄後、乾燥、溶媒を留去し
て得た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢
酸エチル−メタノール=10:1)で精製して、N−
[2−(N−tert−ブトキシカルボニル)アミノ]
フェニル−4−[N’−(ピリジン−3−イルメチル)
ウレイドメチル]ベンズアミド0.77g(収率90
%)を白色アモルファス状固体として得た。 1H NMR(270MHz, CDCl3)δppm: 1.46(9H,s), 4.20(2H,d,
J=5.1Hz), 4.28(2H,d,J=4.3Hz), 6.10-6.30(2H,m), 7.0
0-7.25(4H,m), 7.33(1H,d,J=7.3Hz), 7.49-7.54(2H,m),
7.58-7.64(3H,m), 7.75(1H,s), 8.28(1H,br.s), 8.39
(1H,d,J=5.1Hz), 9.65(1H,br.s).
【0256】(89−2) 工程(89−1)で得た化
合物0.63g(1.32mmol)のジオキサン(4
ml)−メタノール(2ml)溶液に4規定塩酸−ジオ
キサン(4ml)を加え、室温2時間で攪拌した。飽和
重曹水を加えた後、酢酸エチル−メチルエチルケトンで
抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、乾燥、溶媒を
留去して得た残渣をジイソプロピルエーテルで洗浄する
ことにより、N−(2−アミノフェニル)−4−[N’
−(ピリジン−3−イルメチル)ウレイドメチル]ベン
ズアミド0.37g(収率74.7%)を褐色固体とし
て得た。
【0257】mp. (amorphous). 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 4.27(2H,d,J=5.9Hz),
4.31(2H,d,J=5.9Hz), 4.89(2H,br.s), 6.57-6.63(3H,
m), 6.78(1H,d,J=8.1Hz), 6.97(1H,dd,J=7.3,8.1Hz),
7.17(1H,d,J=7.3Hz), 7.32-7.38(3H,m), 7.66(1H,d,J=
8.1Hz), 7.93(2H,d,J=8.1Hz), 8.44(1H,d,J=5.1Hz), 8.
49(1H,d,J=2.1Hz), 9.63(1H,br.s). IR(KBr)cm-1: 3344,3241,1645,1560,1527,1505,1283,75
1,708.
【0258】実施例89と同様の方法により、実施例9
0から実施例95の化合物を合成した。以下に、化合物
の融点(mp.)、1H NMR、IRの測定値を示す。
【0259】実施例90 N−(2−アミノフェニル)−4−[N’−(3−アミ
ノフェニル)ウレイドメチル]ベンズアミド(表−1:
化合物番号24) mp. 206-208℃(dec.). 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 4.35(2H,d,J=5.9Hz),
4.93(4H,br.s), 6.13(1H,d,J=7.3Hz), 6.51-6.62(3H,
m), 6.74-6.98(3H,m), 7.12-7.18(1H,m), 7.41(2H,d,J=
8.1Hz), 7.94(2H,d,J=8.1Hz), 8.28(1H,s), 9.61(1H,
s). IR(KBr)cm-1:3356,3269,1640,1555,1495,1458,1308,123
6,753.
【0260】実施例91 N−(2−アミノフェニル)−4−[N’−(ピリジン
−3−イル)ウレイドメチル]ベンズアミド(表−1:
化合物番号87) mp. 187-190℃. 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 4.39(2H,d,J=5.9Hz),
4.89(2H,br.s), 6.59(1H,d,J=7.3,7.3Hz), 6.77(1H,d,J
=6.6Hz), 6.88(1H,t,J=5.9Hz), 6.97(1H,ddd,J=1.5,6.
6,7.3Hz), 7.16(1H,d,J=8.1Hz), 7.26(1H,dd,J=4.4,8.1
Hz), 7.42(2H,d,J=8.8Hz), 7.95(2H,d,J=8.1Hz), 7.89-
7.96(1H,m), 8.12(1H,dd,J=1.5,4.4Hz), 8.56(1H,d,J=
3.0Hz), 8.85(1H,s), 9.62(1H,s). IR(KBr)cm-1: 3248,1663,1541,1423,1280,1054.
【0261】実施例92 N−(2−アミノフェニル)−4−[N’−(3−アミ
ノフェニル)チオウレイドメチル]ベンズアミド(表−
1:化合物番号25) mp. 123℃(dec.). 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 4.80(2H,d,J=5.1Hz),
4.87(2H,s), 5.12(2H,s), 6.36(1H,dd,J=1.5,8.1Hz),
6.48-6.63(3H,m), 6.78(1H,d,J=6.6Hz), 6.94-7.00(2H,
m), 7.17(1H,d,J=8.1Hz), 7.42(2H,d,J=8.1Hz), 7.92-
8.01(3H,m), 9.46(1H,s), 9.61(1H,s). IR(KBr)cm-1: 3335,1616,1528,1503,1456,1311,864,75
1.
【0262】実施例93 N−(2−アミノフェニル)−4−[N’−(3−ニト
ロフェニル)チオウレイドメチル]ベンズアミド(表−
1:化合物番号20) mp. 160℃(dec.). 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 4.87(2H,d,J=5.1Hz),
7.27-7.33(3H,m), 7.46-7.63(5H,m), 7.89-7.95(2H,m),
8.05(2H,d,J=8.1Hz), 8.70(1H,s), 8.84(1H,t,J=8.9H
z), 10.37(1H,s).
【0263】実施例94 N−(2−アミノ−5−フロロフェニル)−4−[N’
−(ピリジン−3−イル)メチルウレイドメチル]ベン
ズアミド(表−1:化合物番号112) mp. (amorphous). 1H-NMR(270MHz, DMSO-d6):4.77(4H,d,J=5.1Hz), 4.85
(2H,s), 6.81(2H,m), 7.16(1H,dd,J=2.9,10.3Hz), 7.39
(1H,dd,J=5.1,8.1Hz), 7.53(2H,d,J=8.1Hz), 7.81(1H,
d,J=8.1Hz), 7.93(2H,d,J=8.1Hz), 8.51(1H,dd,J=1.5,
5.1Hz), 8.62(1H,d,J=1.5Hz), 9.66(1H,s). IR(KBr)cm-1: 3399,1730,1638,1508,1444,1411.
【0264】実施例95 N−(2−ヒドロキシフェニル)−4−[N’−(ピリ
ジン−3−イル)メチルウレイドメチル]ベンズアミド
(表−1:化合物番号114) mp. (amorphous). 1H-NMR(270MHz, DMSO-d6):4.43(2H,d,J=6.6Hz), 4.69
(2H,s), 6.83(1H,t,J=6.6Hz), 6.91(1H,d,J=8.1Hz), 7.
68(1H,d,J=6.6Hz), 7.82(2H,d,J=8.1Hz), 8.21(1H,d,J=
4.4Hz), 8.35(1H,d,J=2.2Hz), 8.81(1H,t,J=6.6Hz), 9.
48(1H,s), 9.75(1H,s). IR(KBr)cm-1: 3399,1664,1535,1236,1064.
【0265】実施例96 N−(2−アミノフェニル)−4−[2−[N−(ピリ
ジン−3−イル)アセチルアミノ]エチル]ベンズアミ
ド(表−1:化合物番号77)の合成 (96−1) テレフタルアルデヒド酸3.40g(2
2.6mmol)のトルエン(25ml)懸濁液にチオ
ニルクロライド(4ml)を加え、80℃で2時間加熱
攪拌した。放冷後、溶媒を留去し得られた残渣をTHF
(50ml)に溶解し、酸クロライドを調製した。実施
例1の工程(1−2)の化合物4.16g(20.0m
mol)のTHF(10ml)溶液にトリエチルアミン
(6ml,42.8mmol)を加え、さらに先に調製
した酸クロライドを氷冷下30分かけて滴下した。
【0266】5時間攪拌後、飽和重曹水を加え、酢酸エ
チルで抽出した。有機層を飽和食塩水洗浄後、乾燥、溶
媒を留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(クロロホルム→クロロホルム:酢酸エチル
=10:1)で精製し、N−[2−(N−tert−ブ
トキシカルボニル)アミノフェニル]−4−ホルミルベ
ンズアミド3.42g(収率50.2%)を淡褐色固体
として得た。 1H NMR(270MHz, CDCl3)δppm: 1.52(9H,s), 6.77(1H,b
r.s), 7.16-7.18(2H,m),7.23-7.26(1H,m), 7.88(1H,d,J
=8.8Hz), 7.98(2H,d,J=8.8Hz), 8.13(2H,d,J=8.8Hz),
9.57(1H,br.s), 10.11(1H,br.s). IR(KBr)cm-1: 3326,3251,1707,1696,1659,1603,1165.
【0267】(96−2) 工程(96−1)で得られ
た化合物3.0g(8.82mmol)およびエトキシ
カルボニルメチルトリフェニルホスフィン4.5g(1
2.9mmol)のトルエン(10ml)懸濁液を窒素
気流下80℃で、5.5時間攪拌した。放冷後、酢酸エ
チルで希釈した後、飽和重曹水、水、飽和食塩水で洗浄
し、乾燥した。溶媒を留去して得られた残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:酢酸エチ
ル=20:1)で精製し、エチル 4−[N−[2−
(N−tert−ブトキシカルボニル)アミノフェニ
ル]アミノカルボニル]シンナメート3.3g(収率9
1.1%)を黄色アモルファス状固体として得た。 1H NMR(270MHz, CDCl3)δppm: 1.35(3H,t,J=7.3Hz), 1.
52(9H,s), 4.28(2H,q,J=7.3Hz), 6.52(1H,d,J=15.1Hz),
6.80(1H,br.s), 7.16-7.25(3H,m), 7.61(2H,d,J=8.1H
z), 7.71(1H,d,J=15.1Hz), 7.82(1H,d,7.3Hz), 7.98(2
H,d,J=8.1Hz), 9.34(1H,br.s).
【0268】(96−3) 工程(96−2)で得られ
た化合物2.50g(6.09mmol)のTHF(3
0ml)−メタノール(40ml)溶液に窒素気流下1
0%Pd/C(含水,0.5g)を加えた後、水素気流
下30分間攪拌した。窒素置換した後、触媒を濾過し
た。濾液の溶媒を留去して得た残渣にジイソプロピルエ
ーテルを加え、析出した固体を濾取、乾燥することによ
りN−[2−(N−tert−ブトキシカルボニル)ア
ミノフェニル]−4−(2−エトキシカルボニルエチ
ル)ベンズアミド2.23g(収率88.8%)を白色
固体として得た。 1H NMR(270MHz, CDCl3)δppm: 1.25(3H,t,J=7.3Hz), 1.
52(9H,s), 2.65(2H,t,J=7.3Hz), 3.02(2H,t,J=7.3Hz),
4.13(2H,q,J=7.3Hz), 6.77(1H,br.s), 7.16-7.33(5H,
m), 7.78(1H,d,J=8.1Hz), 7.89(2H,d,J=8.8Hz), 9.06(1
H,br.s).
【0269】(96−4) 工程(96−3)で得られ
た化合物2.21g(5.36mmol)のメタノール
(10ml)−水(15ml)懸濁液に水酸化リチウム
1水和物0.37g(8.82mmol)を加え、40
℃で3時間攪拌した。放冷後10%塩酸水溶液を加え、
酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、
乾燥、溶媒を留去して得られた残渣にジイソプロピルエ
ーテルを加え、析出した固体を濾取、乾燥することによ
り、N−[2−(N−tert−ブトキシカルボニル)
アミノフェニル]−4−(2−カルボキシエチル)ベン
ズアミド1.87g(収率90.8%)を白色固体とし
て得た。 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 1.45(9H,s), 2.59(2H,
t,J=7.3Hz), 2.91(2H,t,J=7.3Hz), 7.13-7.20(2H,m),
7.40(2H,d,J=8.1Hz), 7.54(2H,dd,J=7.3,2.1Hz),7.88(2
H,d,J=8.1Hz), 8.66(1H,br.s), 9.79(1H,br.s).
【0270】(96−5) 工程(96−4)で得られ
た化合物0.12g(0.3mmol)のベンゼン(5
ml)懸濁液にトリエチルアミン0.1ml(0.7m
mol)およびモレキュラーシーブ4A0.3gを加
え、窒素気流下0.5時間攪拌した。この溶液にジフェ
ニルホスホリルアジド0.15ml(0.7mmol)
を加え、2時間加熱還流した。放冷後、ベンジルアルコ
ール0.4ml(3.8mmol)を加え、さらに2.
5時間加熱還流した。酢酸エチルで希釈した後、水、飽
和食塩水で洗浄した。
【0271】有機層を乾燥後、溶媒を留去して得られた
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホ
ルム:酢酸エチル=4:1)で精製することにより、N
−[2−(N−tert−ブトキシカルボニル)アミノ
フェニル]−4−[2−(N−ベンジルオキシカルボニ
ルアミノ)エチル]ベンズアミド129mg(88%)
を無色油状物として得た。 1H NMR(270MHz, CDCl3)δppm: 1.51(9H,s), 2.89(2H,t,
J=7.3Hz), 3.45-3.54(2H,m), 4.80(1H,m), 5.10(2H,s),
6.76(1H,br.s), 7.20-7.38(10H,m), 7.79(1H,d,J=8.8H
z), 7.89(2H,d,J=8.1Hz), 9.10(1H,br.s).
【0272】(96−6) 工程(96−5)で得られ
た化合物129mg(0.26mmol)のメタノール
(10ml)溶液に窒素気流下10%Pd/C(含水,
0.05g)を加え、水素気流下2時間攪拌した。触媒
を留去した後、乾燥することにより得られた残渣をジク
ロロメタン(5ml)に溶解した。この溶液に3−ピリ
ジン酢酸塩酸塩0.18g(1.04mmol)を加
え、さらにトリエチルアミン0.28g(2.0mmo
l)を加えて氷冷した。氷冷下、2−クロロ−1,3−
ジメチルイミダゾリニウムクロライド0.17g(1.
0mmol)を加え、2時間攪拌した。飽和重曹水を加
えた後、クロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水
で洗浄後、乾燥、溶媒を留去して得た残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノール=
10:1)で精製することにより、N−[2−(N−t
ert−ブトキシカルボニル)アミノフェニル]−4−
[2−[N−(ピリジン−3−イル)アセチルアミノ]
エチル]ベンズアミド50mg(収率40%)を無色油
状物として得た。
【0273】1H NMR(270MHz, CDCl3)δppm: 1.48(9H,
s), 2.80(2H,t,J=6.6Hz), 3.42(2H,m),3.52(2H,s), 6.3
3(1H,t-like,J=5.9Hz), 7.09(2H,d,J=8.1Hz), 7.14-7.2
0(2H,m), 7.24(1H,dd,J=4.4,7.3Hz), 7.41(1H,dd,J=3.
7,5.9Hz), 7.50(1H,s), 7.58(1H,dd,J=1.5,5.9Hz), 7.6
9(1H,dd,J=3.7,5.9Hz), 7.75(2H,d,J=8.1Hz), 8.22(1H,
d,J=2.1Hz), 8.44(1H,dd,J=1.5,4.4Hz), 9.49(1H,br.
s).
【0274】(96−7) 工程(96−6)の化合物
50mg(0.10mmol)のジオキサン(2ml)
−メタノール(1ml)溶液に4規定塩酸−ジオキサン
(2ml)を加え、室温で2.5時間攪拌した。飽和重
曹水を加えた後、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和
食塩水で洗浄後、乾燥、溶媒を留去して得られた残渣を
乾燥することにより、N−(2−アミノフェニル)−4
−[2−[N−(ピリジン−3−イル)アセチルアミ
ノ]エチル]ベンズアミド22mg(収率59%)をア
モルファス状固体として得た。
【0275】mp. (amorphous). 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 2.70-2.90(4H,m), 3.4
2(2H,s), 4.89(2H,br.s), 6.60(1H,dd,J=7.3,7.3Hz),
6.78(1H,d,J=7.3Hz), 6.97(1H,dd,J=7.3,7.3Hz),7.16(1
H,d,J=7.3Hz), 7.29-7.32(3H,m), 7.59(1H,d,J=8.1Hz),
7.89(1H,d,J=8.1Hz), 8.22(1H,t-like), 8.41-8.43(2
H,m), 9.62(1H,br.s).
【0276】実施例97 N−(2−アミノフェニル)−4−[2−[N−(3−
ピコリル)アミノカルボニル]エチル]ベンズアミド
(表−1:化合物番号80)の合成 (97−1) 実施例96の工程(96−4)で得られ
た化合物0.58g(1.5mmol)のジクロロメタ
ン(5ml)懸濁液に、3−ピコリルアミン0.22g
(2.0mmol)およびトリエチルアミン0.56m
l(4.0mmol)を加えた。氷冷下、2−クロロ−
1,3−ジメチルイミダゾリニウムクロライド0.39
g(2.0mmol)のジクロロメタン(5ml)溶液
を加え、1.5時間攪拌した。飽和重曹水を加えた後、
クロロホルムで抽出した。
【0277】有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、乾燥、
溶媒を留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(クロロホルム:メタノール:アンモニア
水=100:10:1)で精製することにより、N−
[2−(N−tert−ブトキシカルボニル)アミノフ
ェニル]−4−[2−[N−(3−ピコリル)アミノカ
ルボニル]エチル]ベンズアミド0.71g(収率94
%)を淡褐色油状物として得た。 1H NMR(270MHz, CDCl3)δppm: 1.45(9H,s), 2.42(2H,t,
J=7.3Hz), 2.98(2H,t,J=7.3Hz), 4.32(2H,d,J=6.6Hz),
6.44(1H,t,J=6.6Hz), 7.14-7.27(5H,m), 7.48-7.57(3H,
m), 7.63-7.68(3H,m), 7.90(1H,d,J=2.1Hz), 8.43(1H,d
d,J=1.4,4.4Hz),9.86(1H,br.s).
【0278】(97−2) 工程(97−1)の化合物
0.70g(1.47mmol)のジオキサン(5m
l)溶液に4規定塩酸−ジオキサン(5ml)を加え、
さらにメタノール(2ml)を加えて室温で2時間攪拌
した。飽和重曹水を加えた後、酢酸エチルで抽出した。
有機層を飽和食塩水で洗浄後、乾燥、溶媒を留去して得
られた残渣にジイソプロピルエーテルを加え、析出した
固体を濾取、乾燥することにより、N−(2−アミノフ
ェニル)−4−[2−[N−(3−ピコリル)アミノカ
ルボニル]エチル]ベンズアミド0.42g(収率7
6.3%)を乳白色固体として得た。
【0279】mp. 168-170℃. 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 2.47-2.53(2H,m), 2.9
3(2H,t,J=7.3Hz), 4.27(2H,d,J=5.9Hz), 4.90(2H,br.
s), 6.60(1H,dd,J=7.3,7.3Hz), 6.78(1H,d,J=8.1Hz),
6.97(1H,dd,J=6.6,7.3Hz), 7.16(1H,d,J=6.6Hz), 7.28-
7.35(1H,m), 7.33(2H,d,J=8.1Hz), 7.49(1H,dd,J=2.1,
5.9Hz), 7.89(2H,d,J=8.1Hz), 8.39-8.44(3H,m), 9.62
(1H,br.s). IR(KBr)cm-1: 3313,1641,1523,1457,1300,748,713.
【0280】実施例98 N−(2−アミノフェニル)−4−[(ピリジン−3−
イル)メチルアミノカルボニルオキシメチル]ベンズア
ミド(表−1:化合物番号85)の合成 (98−1) メチル 4−ヒドロキシメチルベンゾエ
ート1.99g(12.0mmol)のTHF(20m
l)溶液に室温でN,N’−カルボニルジイミダゾール
1.78g(11.0mmol)を加え、1時間攪拌し
た。この溶液に室温で3−ピコリルアミン1.08g
(10.0mmol)を加え、3.5時間攪拌した後、
一晩放置した。これに水を加え希釈した後、酢酸エチル
で抽出した。
【0281】有機層を飽和食塩水で洗浄後、乾燥、溶媒
を留去して得た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(酢酸エチル)で精製して、N−(4−メトキシカ
ルボニル)ベンジルオキシカルボニル−3−ピコリルア
ミン2.76g(収率91.9%)を白色ワックス状固
体として得た。 1H NMR(270MHz, CDCl3)δppm: 3.91(3H,s), 4.40(2H,d,
J=5.9Hz), 5.18(2H,s),5.50(1H,br.s), 7.24-7.28(1H,
m), 7.40(2H,d,J=8.1Hz), 7.65(1H,d,J=7.3Hz),8.02(2
H,d,J=8.8Hz), 8.50-8.53(2H,m).
【0282】(98−2) 工程(98−1)の化合物
2.40g(8.0mmol)のメタノール(10m
l)−水(20ml)懸濁液に、水酸化リチウム1水和
物0.42g(10.0mmol)を加え、室温で5時
間攪拌した。10%塩酸水溶液を加え、酸性(pH2〜
4)にした後、析出した固体を濾取、乾燥することによ
り、N−(4−カルボキシ)ベンジルオキシカルボニル
−3−ピコリルアミン1.83g(収率79.9%)を
白色固体として得た。 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 4.24(2H,d,J=5.9Hz),
5.13(2H,s), 7.33-7.38(1H,m), 7.46(2H,d,J=8.1Hz),
7.94(2H,d,J=8.1Hz), 7.95-8.01(1H,m), 8.46(1H,d,J=
5.1Hz), 8.49(1H,d,J=1.5Hz), 13.0(1H,br.s).
【0283】(98−3) 工程(98−2)の化合物
1.26g(4.4mmol)のジクロロメタン(20
ml)懸濁液にオキザリルクロライド1.0ml(1
1.4ml)を徐々に加え、さらにDMFを数滴加えた
後室温で10分間、さらに40℃で30分間攪拌した。
放冷後、溶媒を留去し、更にトルエンで過剰のオキザリ
ルクロライドを留去した。この残渣にジクロロメタン
(10ml)を加えた後、氷冷し、さらに実施例1の工
程(1−2)で得られた化合物0.83g(4.0mm
ol)のジクロロメタン(8ml)−ピリジン(8m
l)溶液を滴下した後、室温まで昇温させながら7時間
攪拌し、一晩放置した。
【0284】飽和重曹水を加えた後、クロロホルムで抽
出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、乾燥、溶媒を留
去して得られた残渣にトルエンを加え。さらに過剰のピ
リジンを共沸した。得られた残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(酢酸エチル)で精製することにより
N−[2−(N−tert−ブトキシカルボニル)アミ
ノフェニル]−4−[(ピリジン−3−イル)メチルア
ミノカルボニルオキシメチル]ベンズアミド1.40g
(収率73.4%)を淡褐色固体として得た。 1H NMR(270MHz, CDCl3)δppm: 1.51(9H,s), 4.40(2H,d,
J=5.9Hz), 5.19(2H,s),5.56(1H,m), 7.07(1H,br.s), 7.
14-7.31(4H,m), 7.43(2H,d,J=8.1Hz), 7.65(1H,d,J=8.1
Hz), 7.76(1H,d,J=7.3Hz), 7.95(2H,d,J=8.1Hz), 8.52
(2H,d,J=4.1Hz),9.32(1H,br.s).
【0285】(98−4) 工程(98−3)の化合物
1.00g(2.10mmol)のジオキサン(10m
l)−メタノール(2ml)溶液に室温で4規定塩酸−
ジオキサン(9ml)を加えて2時間攪拌した。飽和重
曹水を加えた後、酢酸エチル−メチルエチルケトン
(1:1)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、
乾燥、溶媒を留去し、得られた残渣にメタノール−ジイ
ソプロピルエーテルを加え、生成した固体を濾取、乾燥
することにより、N−(2−アミノフェニル)−4−
[(ピリジン−3−イル)メチルアミノカルボニルオキ
シメチル]ベンズアミド0.79g(定量的)を白色固
体として得た。
【0286】mp. 139-141℃ 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 4.25(2H,d,J=5.9Hz),
4.90(2H,s), 5.13(2H,s), 6.60(1H,dd,J=6.6,7.3Hz),
6.78(1H,d,J=7.3Hz), 6.97(1H,dd,J=6.6,7.3Hz),7.17(1
H,d,J=7.3Hz), 7.36(1H,dd,J=4.4,8.1Hz), 7.47(2H,d,J
=8.1Hz), 7.67(1H,d,J=8.1Hz), 7.97(2H,d,J=7.3Hz),
7.90-8.00(1H,m), 8.46(1H,dd,J=1.5,5.1Hz), 8.49(1H,
d,J=2.1Hz), 9.65(1H,br.s). IR(KBr)cm-1: 3326(br),1694,1637,1526,1458,1147,75
0,712.
【0287】実施例99 N−(2−アミノフェニル)−4−[3−(イミダゾー
ル−1−イル)プロピルアミノカルボニルオキシメチ
ル]ベンズアミド(表−1:化合物番号215)実施例
98と同様の方法により合成した。 mp. (amorphous). 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 1.80-1.89(2H,m), 2.9
4-3.02(2H,m), 3.98(2H,t,J=7.3Hz), 4.88(2H,s), 5.11
(2H,s), 6.55-6.63(1H,m), 6.76-6.97(3H,m), 7.10-7.1
8(2H,m), 7.43-7.48(3H,m), 7.61(1H,s), 7.98(2H,d,J=
8.1Hz), 9.66(1H,s).
【0288】実施例100 N−(2−アミノフェニル)−4−(フェニルアセチル
アミノ)ベンズアミド(表−1:化合物番号2)の合成 (100−1) 実施例1の工程(1−2)で得た化合
物16.6g(80mmol)のジクロロメタン(12
0ml)溶液にトリエチルアミン16.8ml(120
mmol)を加え、さらに氷冷下、4−ニトロベンゾイ
ルクロライド16.0g(86.4mmol)のジクロ
ロメタン(40ml)溶液を徐々に加えた後、7時間攪
拌した。飽和重曹水を加えた後、クロロホルムで抽出し
た。
【0289】有機層を1規定塩酸水溶液、飽和重曹水、
飽和食塩水で洗浄した後、乾燥、溶媒を留去した。得ら
れた残渣をジイソプロピルエーテルで洗浄することによ
り、N−[2−(N−tert−ブトキシカルボニルア
ミノ)フェニル]−4−ニトロベンズアミド28.0g
(収率98%)を淡黄色固体として得た。 1H NMR(270MHz, CDCl3)δppm: 1.53(9H,s), 7.17-7.29
(4H,m), 7.85(1H,br.d,J=7.3Hz), 8.17(2H,d,J=8.8Hz),
8.32(2H,d,J=8.8Hz), 9.88(1H,br.s).
【0290】(100−2) 工程(100−1)で得
た化合物24.0g(67.2mmol)のTHF(8
0ml)−メタノール(80ml)混合溶液に窒素気流
下10%Pd/C(含水,2.4g)を加え、水素気流
下1.5時間攪拌した。水素の吸収が停止した後、触媒
を濾別、溶媒を留去して得られた残渣にジイソプロピル
エーテルおよび酢酸エチルを加え、得られた固体を濾
取、乾燥することにより、N−[2−(N−tert−
ブトキシカルボニルアミノ)フェニル]−4−アミノベ
ンズアミド18.96g(収率86%)を白色固体とし
て得た。 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 1.46(9H.s), 5.84(2H,
s), 6.61(2H,d,J=8.8Hz), 7.10-7.18(2H,m), 7.46-7.55
(2H,m), 7.68(2H,d,J=8.8Hz), 8.67(1H,s), 9.49(1H,
s).
【0291】(100−3) 工程(100−2)で得
た化合物1.6g(4.88mmol)の塩化メチレン
溶液(15ml)に、ピリジン0.8ml(9.9mm
ol)、フェニルアセチルクロライド0.96ml
(7.26mmol)を加え1日間撹拌した。反応終了
後、水を加え、析出した結晶を濾取し、N−[2−(N
−tert−ブトキシカルボニルアミノ)フェニル]−
4−(フェニルアセチルアミノ)ベンズアミド1.66
g(収率76%)を得た。
【0292】(100−4) 工程(100−3)で得
た化合物1g(2.24mmol)のアセトニトリル溶
液(25ml)に室温でヨードトリメチルシラン0.8
8ml(6.18mmol)を加え3時間撹拌した。反
応終了後、溶媒を濃縮し得られた残留物をメタノールか
ら再結晶して、N−(2−アミノフェニル)−4−(フ
ェニルアセチルアミノ)ベンズアミド0.29g(収率
38%)を白色結晶として得た。
【0293】mp. 232-237℃. 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 3.69(2H,s), 4.90(2H,
s), 6.60(1H,t,J=7.3Hz), 6.77(1H,d,J=7.3Hz), 6.96(1
H,t,J=7.3Hz), 7.15(1H,d,J=7.4Hz), 7.22-7.35(5H,m),
7.72(2H,d,J=8.8Hz), 7.95(2H,d,J=8.8Hz), 9.57(1H,
s), 10.43(1H,s) IR(KBr)cm-1: 2937,2764,1660,1598,1506,1459.
【0294】実施例100と同様の方法により、実施例
101から実施例128の化合物を合成した。以下に、
化合物の融点(mp.)、1H NMR、IRの測定値を示す。
【0295】実施例101 N−(2−アミノフェニル)−4−[(4−フェニルブ
タノイル)アミノ]ベンズアミド(表−1:化合物番号
4) mp. (amorphous). 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 1.91(2H,hep,J=7.3H
z), 2.37(2H,t,J=7.3Hz),2.64(2H,t,J=7.3Hz), 5.0(2H,
br.s), 6.61(1H,t,7.0Hz), 6.79(1H,dd,J=1.5,8.1Hz),
6.97(1H,t,J=7.0Hz), 7.10-7.40(6H,m), 7.71(2H,d,J=
8.8Hz), 7.94(2H,d,J=8.8Hz), 9.57(1H,s), 10.15(1H,
s). IR(KBr)cm-1; 3344,1687,1603,1542,1460,1315,1033,84
2,737.
【0296】実施例102 N−(2−アミノフェニル)−4−[(4−クロロフェ
ニルアセチル)アミノ]ベンズアミド(表−1:化合物
番号15) mp. (amorphous). 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 3.72(2H,s),7.29-7.43
(8H,m),7.77(2H,d,J=8.8Hz),8.00(2H,d,J=8.8Hz),10.29
(1H,s),10.52(1H,s). IR(KBr)cm-1: 3300,2868,1664,1638,1520.
【0297】実施例103 N−(2−アミノフェニル)−4−[(2−ニトロフェ
ニルアセチル)アミノ]ベンズアミド 塩酸塩(表−
1:化合物番号19の塩酸塩) mp. (amorphous). 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 4.20(2H,s), 7.20-7.3
0(3H,m), 7.40-7.45(1H,m), 7.60(2H,d), 7.71-7.77(3
H,m), 8.02-8.10(4H,m), 10.27(1H,br.s), 10.64(1H,b
r.s). IR(KBr)cm-1: 3263,1676,1647,1518,1184,759.
【0298】実施例104 N−(2−アミノフェニル)−4−[(4−ニトロフェ
ニルアセチル)アミノ]ベンズアミド(表−1:化合物
番号21) mp. 222-226℃. 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 3.90(2H,s), 4.96(2H,
br.s), 6.60(1H,dt,J=1.5,6.6Hz), 6.78(1H,dd,J=1.5,
6.6Hz), 6.97(1H,dt,J=1.5,6.6Hz), 7.15(1H,dd,J=1.5,
6.6Hz), 7.63(2H,d,J=8.8Hz), 7.71(2H,d,J=8.8Hz), 7.
95(2H,d,J=8.8Hz),8.22(2H,d,J=8.8Hz), 9.59(1H,s), 1
0.54(1H,s). IR(KBr)cm-1: 3395,3334,1671,1630,1519,1346.
【0299】実施例105 N−(2−アミノフェニル)−4−[(2−アミノフェ
ニルアセチル)アミノ]ベンズアミド(表−1:化合物
番号22) mp. 177-182℃(dec.). 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 3.54(2H,s), 4.88(2H,
br.s), 5.09(2H,br.s),6.55(1H,dd,J=6.6,7.3Hz), 6.59
(1H,dd,J=7.3,7.3Hz), 6.68(1H,d,J=7.3Hz), 6.78(1H,
d,J=7.3Hz), 6.96(2H,dd,J=7.3,7.3Hz), 7.06(1H,d,J=
6.6Hz), 7.15(1H,d,J=7.3Hz), 7.71(2H,d,J=8.8Hz), 7.
95(2H,d,J=8.8Hz), 9.57(1H,br.s), 10.39(1H,br.s). IR(KBr)cm-1: 3374,3256(br.),1683,1597,1503,1317,12
62,1180,1153,747.
【0300】実施例106 N−(2−アミノフェニル)−4−[(4−アミノフェ
ニルアセチル)アミノ]ベンズアミド(表−1:化合物
番号26) mp. 219-226℃(dec.). 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 3.46(2H,s), 4.93(4H,
br.s), 6.52(2H,d,J=8.1Hz), 6.59(1H,dt,J=1.5,7.3H
z), 6.77(1H,dd,J=1.4,7.3Hz), 6.97(1H,dt,J=1.4,7.3H
z), 6.99(2H,d,J=8.1Hz), 7.15(1H,dd,J=1.5,7.3Hz),
7.70(2H,d,J=8.8Hz),7.93(2H,d,J=8.8Hz). IR(KBr)cm-1: 3278,3032,1675,1628,1516.
【0301】実施例107 N−(2−アミノフェニル)−4−[(4−メトキシフ
ェニルアセチル)アミノ]ベンズアミド(表−1:化合
物番号32) mp. (amorphous). 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 3.62(2H,s), 3.74(3
H,s), 6.90(2H,d,J=8.8Hz), 7.26(2H.d.J=8.8Hz), 7.30
(3H,m), 7.39(1H,m), 7.77(2H,d,J=8.8Hz), 7.99(2H,d,
J=8.8Hz), 10.26(1H,s), 10.44(1H,s). IR(KBr)cm-1: 3300,2759,1670,1638,1514,1250.
【0302】実施例108 N−(2−アミノフェニル)−4−[[4−(N,N−
ジメチルアミノ)フェニルアセチル]アミノ]ベンズア
ミド(表−1:化合物番号53) mp. 140℃. 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 3.04(6H,s), 3.67(2H,
s), 7.16(2H,d,J=8.1Hz), 7.29-7.40(6H,m), 7.76(2H,
d,J=8.8Hz), 7.99(2H,d,J=8.8Hz), 10.29(1H,s),10.47
(1H,s). IR(KBr)cm-1: 3244,2951,2639,1647,1599,1507.
【0303】実施例109 N−(2−アミノフェニル)−4−[(4−トリフルオ
ロメチルフェニルアセチル)アミノ]ベンズアミド(表
−1:化合物番号43) mp. (amorphous). 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 3.84(2H,s), 6.89(1H,
t,J=7.4Hz), 7.00(1H,d,J=7.4Hz), 7.11(1H,t,J=7.4H
z), 7.25(1H,d,J=7.4Hz), 7.57(2H,d,J=8.8Hz), 7.71(2
H,d,J=8.8Hz), 7.73(2H,d,J=8.8Hz), 7.97(2H,d,J=8.8H
z), 9.87(1H,s), 10.54(1H,s). IR(KBr)cm-1: 3260,1664,1605,1521,1327,1119.
【0304】実施例110 N−(2−アミノフェニル)−4−[(ピリジン−2−
イル)アセチルアミノ]ベンズアミド 2塩酸塩(表−
1:化合物番号174の塩酸塩) mp. (amorphous). 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 4.60(2H,s), 7.30-7.4
6(3H,m), 7.56(1H,d,J=7.4Hz), 7.79(2H,d,J=8.8Hz),
7.95(1H,t,J=6.6Hz), 8.01(1H,d,J=7.4Hz), 8.11(2H,d,
J=8.8Hz), 8.49(1H,t,J=7.4Hz), 8.87(1H,d,J=5.1Hz),
10.46(1H,s).
【0305】実施例111 N−(2−アミノフェニル)−4−[(ピリジン−3−
イル)アセチルアミノ]ベンズアミド 2塩酸塩(表−
1:化合物番号68の塩酸塩) mp. 182-189℃(dec.). 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 4.12(2H,s), 7.29-7.5
9(4H,m), 7.80(2H,d,J=8.8Hz), 8.05(1H,m), 8.11(2H,
d,J=8.8Hz), 8.57(1H,d,J=8.1Hz), 8.85(1H,d,J=5.2H
z), 8.95(1H,s), 10.25(1H,s), 10.48(1H,s).
【0306】実施例112 N−(2−アミノフェニル)−4−[[3−(ピリジン
−3−イル)プロパノイル]アミノ]ベンズアミド(表
−1:化合物番号69) mp. 184-186℃. 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 2.80(2H,t,J=7.3Hz),
3.08(2H,t,J=7.3Hz), 6.87(1H,t,J=8.0Hz), 6.99(1H,d
d,J=1.4,8.0Hz), 7.11(1H,dt,J=1.4,8.0Hz), 7.25(1H,
d,J=8.0Hz), 7.70(2H,d,J=8.8Hz), 7.77(1H,dd,J=5.8,
8.0Hz), 7.96(2H,d,J=8.8Hz), 8.22(1H,d,J=8.0Hz), 8.
75(1H,d,J=1.4Hz), 9.83(1H,s), 10.25(1H,s).
【0307】実施例113 N−(2−アミノフェニル)−2−クロロ−4−[3−
(ピリジン−3−イル)プロパノイルアミノ]ベンズア
ミド(表−1:化合物番号123) mp. (amorphous). 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 2.70(2H,t,J=8.1Hz),
2.96(2H,t,J=7.3Hz), 4.74(2H,br.s), 6.60(1H,t,J=6.
6Hz), 6.78(1H,d,J=6.6Hz), 6.95(1H,t,J=6.6Hz), 7.19
(1H,dd,J=1.5,7.3Hz), 7.29(1H,dd,J=5.1,7.3Hz), 7.66
(2H,d,J=8.8Hz),7.92(2H,d,J=8.8Hz), 8.48(1H,d,J=2.2
Hz), 9.37(1H,s), 10.00(1H,s). IR(KBr)cm-1: 3273,1675,1519,1315,1181,852,747.
【0308】実施例114 N−(2−アミノフェニル)−4−[[N−(ピリジン
−3−イル)メチル−N−トリフルオロアセチルアミ
ノ]アセチルアミノ]ベンズアミド(表−1:化合物番
号107) mp. 145℃(dec.). 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 4.18 and 4.42(total
2H,s), 4.73 and 4.83(total 2H,s), 4.87(2H,br.s),
6.60(1H,dd,J=7.3,8.1Hz), 6.78(1H,d,J=8.1Hz),6.96(1
H,dd,J=7.3,7.3Hz), 7.16(1H,d,J=8.1Hz), 7.35-7.45(1
H,m), 7.66(2H,d,J=5.9Hz), 7.70-7.80(1H,m), 7.90-8.
00(2H,m), 8.51-8.55(1H,m), 8.58(1H,s),9.60(1H,br.
s), 10.36 and 10.43(total 1H,br.s).
【0309】実施例115 N−(2−アミノフェニル)−4−[[N−(ピリジン
−3−イル)メチルアミノ]アセチルアミノ]ベンズア
ミド(表−1:化合物番号105) mp. 160℃(dec.). 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 3.30(2H,s), 3.79(2H,
s), 4.88(2H,s), 6.60(1H,dd,J=7.3,7.3Hz), 6.78(1H,
d,J=8.1Hz), 6.97(1H,dd,J=7.3,8.1Hz), 7.16(1H,d,J=
8.1Hz), 7.74(2H,d,J=8.8Hz), 7.80(1H,d,J=7.3Hz), 7.
95(2H,d,J=8.1Hz),8.46(1H,d,J=3.7Hz), 8.57(1H,s),
9.57(1H,s), 10.08(1H,br.s). IR(KBr)cm-1: 3298,1693,1637,1602,1544,1454,1262,84
8,762.
【0310】実施例116 N−(2−アミノフェニル)−4−[N−(ピリジン−
3−イル)メチルオキサモイルアミノ]ベンズアミド
(表−1:化合物番号104) mp. (amorphous). 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 4.43(2H,d,J=6.6Hz),
4.90(2H,br.s), 6.60(1H,dd,J=6.6,7.3Hz), 6.78(1H,d,
J=7.3Hz), 6.97(1H,ddd,J=1.5,6.6,7.3Hz), 7.16(1H,d,
J=7.3Hz), 7.37(1H,dd,J=4.4,8.1Hz), 7.73(1H,d,J=8.1
Hz), 7.96 and 7.96(4H,AA'BB',J=9.4Hz), 8.47(1H,dd,
J=1.5,5.1Hz), 8.56(1H,d,J=1.5Hz), 9.59(1H,s), 9.67
(1H,t,J=6.6Hz), 10.92(1H,br.s). IR(KBr)cm-1: 3299,1644,1518,1320,1119,748.
【0311】実施例117 N−(2−アミノフェニル)−4−[[N−(ピリジン
−3−イル)メチル−N−ニコチノイルアミノ]アセチ
ルアミノ]ベンズアミド(表−1:化合物番号106) mp. (amorphous). 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 4.11(major 2H,s), 4.
26(minor 2H,s), 4.75(major 2H,s), 4.65(minor 2H,
s), 4.88(total 2H,br.s), 6.60(total 1H,dd,J=7.3,8.
1Hz), 6.78(total 1H,d,J=7.3Hz), 6.97(total 1H,dd,J
=7.3,8.1Hz), 7.15(total 1H,d,J=8.1Hz), 7.41-7.95(t
otal 8H,m), 8.46-8.52(total 1H,m), 8.63-8.70(total
2H,m), 9.59(total 1H,s), 10.22(major 1H,br.s), 1
0.37(minor 1H,br.s). IR(KBr)cm-1:3269,1701,1637,1603,1534,1506,1312,125
4,752.
【0312】実施例118 N−(2−アミノフェニル)−4−[[4−(ピリジン
−3−イル)ブタノイル]アミノ]ベンズアミド(表−
1:化合物番号70) mp. 165-167℃(dec.). 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 1.88-1.99(2H,m), 2.6
8(2H,t,J=7.3Hz), 2.39(2H,t,J=7.3Hz), 6.78-6.81(1H,
m), 6.94-6.99(1H,m), 7.15-7.18(1H,m), 7.34-7.39(1
H,m), 7.69-7.72(3H,m), 7.94(2h,d,J=8.8Hz), 8.43-8.
48(2H,m). IR(KBr)cm-1: 3291,1660,1626,1308,1261,1182,1027,82
5,747.
【0313】実施例119 N−(2−アミノフェニル)−4−[[N−(ピリジン
−3−イル)メチル−N−メチルアミノ]アセチルアミ
ノ]ベンズアミド(表−1:化合物番号108) mp. 154-155℃. 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 2.28(3H,s), 3.27(2H,
s), 3.71(2H,s), 4.88(2H,br.s), 6.60(1H,dd,J=6.6,7.
3Hz), 6.78(1H,d,J=8.1Hz), 6.97(1H,dd,J=7.3,8.1Hz),
7.16(1H,d,J=8.1Hz), 7.38(1H,dd,J=2.9,8.1Hz), 7.77
(2H,d,J=8.8Hz),7.75-7.85(1H,m), 7.95(2H,d,J=8.8H
z), 8.47(1H,d,J=1.5Hz), 8.49(1H,s), 9.56(1H,s), 1
0.02(1H,br.s).
【0314】実施例120 N−(2−アミノフェニル)−4−[N−(ピリジン−
3−イル)オキシアセチルアミノ]ベンズアミド(表−
1:化合物番号65) mp. 175-179℃. 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 4.86(2H,s), 4.90(2H,
br.s), 6.60(1H,d,J=7.3,7.3Hz), 6.78(1H,d,J=7.3Hz),
6.97(1H,dd,J=6.6,7.3Hz), 7.16(1H,d,J=8.1Hz), 7.34
-7.47(2H,m), 7.76(2H,d,J=8.8Hz), 7.98(2H,d,J=8.8H
z), 8.22(1H,d,J=3.6Hz), 8.39(1H,d,J=2.9Hz), 9.60(1
H,br.s), 10.40(1H,br.s). IR(KBr)cm-1: 3321,1655,1530,1276,1231,1068,757.
【0315】実施例121 N−(2−アミノフェニル)−4−[4−(ピリジン−
3−イル)−1、4−ジオキソブチルアミノ]ベンズア
ミド(表−1:化合物番号99) mp. 190-194℃. 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 2.08(2H,t,J=6.4Hz),
3.41(2H,t,J=6.4Hz), 4.86(2H,s), 6.59(1H,t,J=5.6H
z), 6.78(1H,d,J=7.9Hz), 6.96(1H,t,J=7.4Hz), 7.15(1
H,d,J=7Hz), 7.58(1H,dd,J=4.9,7.9Hz), 7.70(2H,d,J=
8.9Hz), 7.94(2H,d,J=8.9Hz), 8.35(1H,d,J=7.9Hz), 8.
81(1H,d,J=4Hz), 9.18(1H,s), 9.56(1H,s), 10.32(1H,
s). IR(KBr)cm-1: 3317,1691,1652,1601,1522,1312,982,84
7,764,701.
【0316】実施例122 N−(2−アミノフェニル)−4−[3−[N−(ピリ
ジン−3−イル)アミノ]−1,3−ジオキソプロピル
アミノ]ベンズアミド(表−1:化合物番号94) mp. 196℃(dec.) 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 3.57(2H,s), 4.87(2H,
s), 6.57-6.62(1H,m), 6.76-6.79(1H,m), 6.94-6.99(1
H,m), 7.14-7.17(1H,m), 7.33-7.38(1H,m), 7.73(2H,d,
J=8.8Hz), 7.97(2H,d,J=8.8Hz), 8.05-8.08(1H,m), 8.2
7-8.30(1H,m), 8.75-8.76(1H,m), 9.59(1H,s), 10.44(1
H,s), 10.47(1H,s). IR(KBr)cm-1: 3410,3315,1685,1655,1625,1536,1428,13
62,1263,1201,744.
【0317】実施例123 N−(2−アミノフェニル)−4−[N−(ピリジン−
3−イル)メトキシアセチルアミノ]−3−メチルベン
ズアミド(表−1:化合物番号102) mp. 178-181℃(dec.). 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 2.28(3H,s), 4.22(2H,
s), 4.71(2H,s), 4.89(2H,br.s), 6.60(1H,dd,J=7.3,7.
3Hz), 6.78(1H,d,J=8.1Hz), 6.97(1H,dd,J=7.3,8.1Hz),
7.16(1H,d,J=7.3Hz), 7.43(1H,dd,J=4.4,8.1Hz), 7.71
(1H,d,J=8.1Hz),7.79-7.89(3H,m), 8.54(1H,dd,J=1.5,
4.4Hz), 8.66(1H,d,J=1.5Hz), 9.36(1H,br.s), 9.60(1
H,br.s). IR(KBr)cm-1:3394,3269,1683,1630,1593,1521,1460,113
1,750,716.
【0318】実施例124 N−(2−アミノフェニル)−4−[N−(チオフェン
−3−イル)メトキシアセチルアミノ]ベンズアミド
(表−1:化合物番号204) mp. 186-189℃. 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 4.11(2H,s), 4.63(2H,
s), 4.89(2H,br.s), 6.60(1H,dd,J=7.3,7.3Hz), 6.78(1
H,d,J=8.1Hz), 6.97(1H,dd,J=7.3,7.3Hz), 7.12-7.19(2
H,m), 7.53-7.57(2H,m), 7.78(2H,d,J=8.8Hz), 7.95(2
H,d,J=8.8Hz), 9.58(1H,br.s), 10.04(1H,br.s). IR(KBr)cm-1: 3341,3248,1694,1631,1611,1506,1314,11
26.
【0319】実施例125 N−(2−アミノフェニル)−4−[N−メチル−N−
(ピリジン−3−イル)メトキシアセチルアミノ]ベン
ズアミド(表−1:化合物番号103) mp. 180-183℃(dec.). 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 3.24(3H,s), 4.08(2H,
br.s), 4.50(2H,s), 4.94(2H,br.s), 6.60(1H,dd,J=7.
3,7.3Hz), 6.79(1H,d,J=8.1Hz), 6.98(1H,dd,J=7.3,8.1
Hz), 8.03(1H,d,J=8.1Hz), 8.48-8.50(2H,m), 9.72(1H,
br.s). IR(KBr)cm-1: 3395,3283,1683,1639,1604,1506,1459,13
07,1124.
【0320】実施例126 N−(2−アミノフェニル)−4−[N−(ピリジン−
2−イル)メトキシアセチルアミノ]ベンズアミド(表
−1:化合物番号176) mp.171-173℃. 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 4.26(2H,s), 4.74(2H,
s), 4.89(2H,br.s), 6.60(1H,dd,J=6.6,8.1Hz), 6.78(1
H,d,J=7.3Hz), 6.97(1H,ddd,J=1.5,7.3,8.1Hz),7.16(1
H,d,J=7.3Hz), 7.35(1H,dd,J=5.1,6.6Hz), 7.80(2H,d,J
=8.1Hz), 7.80-7.89(1H,m), 7.97(2H,d,J=8.1Hz), 8.59
(1H,d,J=4.4Hz), 9.59(1H,br.s), 10.30(1H,br.s). IR(KBr)cm-1: 3391,3258,1678,1629,1593,1517,1128,76
7,742.
【0321】実施例127 N−(2−アミノフェニル)−4−[N−(N−ニコチ
ノイルアミノ)アセチルアミノ]ベンズアミド(表−
1:化合物番号97 )mp. 218-220℃(dec.). 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 4.13(2H,d,J=5.9Hz),
4.89(2H,s), 6.59(1H,dd,J=7.3,7.3Hz), 6.77(1H,d,J=
8.1Hz), 6.96(1H,dd,J=7.3,8.1Hz), 7.15(1H,d,J=7.3H
z), 7.55(1H,dd,J=5.1,8.1Hz), 7.73(2H,d,J=8.8Hz),
7.96(2H,d,J=8.8Hz),8.25(1H,d,J=8.1Hz), 8.74(1H,d,J
=5.1Hz), 9.07(1H,d,J=1.5Hz), 9.13(1H,t-like,J=5.9H
z), 9.58(1H,s), 10.36(1H,s).
【0322】実施例128 N−(2−アミノフェニル)−5−[3−(ピリジン−
3−イル)プロピオンアミド]ベンゾフラン−2−カル
ボキシアミド(表−3:化合物番号1) mp. 267-272℃. 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 2.51(2H,t,J=7.3Hz),
2.97(2H,t,J=7.3Hz), 6.61(1H,dd,J=8.1,8.8Hz), 6.80
(1H,dd,J=1.5,8.1Hz), 6.99(1H,dd,J=8.1,8.8Hz),7.20
(1H,dd,J=1.5,8.1Hz), 7.32(1H,dd,J=5.2,8.1Hz), 7.49
(1H,dd,J=1.5,8.8Hz),7.61(1H,d,J=8.8Hz), 7.67(1H,
s), 7.70(1H,m), 8.15(1H,d,J=1.5Hz), 8.40(1H,dd,J=
1.5,5.2Hz), 8.51(1H,d,J=1.5Hz), 9.84(1H,s), 10.1(1
H,s). IR(KBr)cm-1: 3333,3272,1666,1583,1561,1458,1314,12
47,1143,807,746,713.
【0323】実施例129 N−(2−アミノフェニル)−4−[N−[2−(ピリ
ジン−3−イル)オキシプロピオニル]アミノ]ベンズ
アミド(表−4:化合物番号2)の合成 (129−1) 実施例47の工程(47−2)で得た
化合物0.34g(1.2mmol)、実施例100の
工程(100−2)で得た化合物0.34g(1.0m
mol)をジクロロメタン(10ml)に溶解し、さら
にトリエチルアミン0.5ml(3.6mmol)を加
えた。この溶液を氷冷下、2−クロロ−1,3−ジメチ
ルイミダゾリニウムクロライド0.21g(1.24m
mol)のジクロロメタン(5ml)溶液を加え、氷冷
下さらに2時間攪拌した。飽和重曹水を加え中和した
後、水で希釈してクロロホルムで抽出した。
【0324】有機層を飽和食塩水で洗浄後、乾燥、溶媒
留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(酢酸エチル:メタノール=10:1)で精製す
ることにより、N−[2−(N−tert−ブトキシカ
ルボニルアミノ)フェニル]−4−[N−[2−(ピリ
ジン−3−イル)オキシプロピオニル]アミノ]ベンズ
アミド0.68gを1,3−ジメチル−2−イミダゾリ
ノンの混合物として得た。 1H-NMR(270MHz, CDCl3)δppm: 1.52(9H,s), 1.70(3H,d,
J=6.6Hz), 4.84(1H,q,J=6.6Hz), 6.89(1H,br.s), 7.12-
7.31(6H,m), 7.68(2H,d,J=8.8Hz), 7.79(1H,d,J=8.1H
z), 7.96(2H,d,J=8.8Hz), 8.34(1H,d,J=2.9,2.9Hz), 8.
43(1H,d,J=1.5Hz),9.25(1H,br.s).
【0325】(129−2) 工程(129−1)で得
た化合物0.68gのジクロロメタン(5ml)溶液に
室温で15%(vol/vol)トリフルオロ酢酸・ジ
クロロメタン溶液(10ml)を加え室温で4.5時間
攪拌した。飽和重曹水を加え中和した後ジクロロメタン
を留去した。この溶液を酢酸エチルで抽出した。有機層
を飽和食塩水で洗浄後、乾燥、溶媒留去して得た残渣に
メタノールおよびジイソプロピルエーテルを加え析出し
た沈澱を濾取、乾燥することにより、N−(2−アミノ
フェニル)−4−[N−[2−(ピリジン−3−イル)
オキシプロピオニル]アミノ]ベンズアミド0.22g
(2steps,収率58%)を乳白色固体として得
た。 mp. 193-196℃. 1H-NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 1.60(3H,d,J=6.6Hz),
4.88(2H,br.s), 5.04(1H,q,J=6.6Hz), 6.60(1H,dd,J=6.
6,7.3Hz), 6.78(1H,d,J=8.1Hz), 6.97(1H,dd,J=7.3,8.1
Hz), 7.15(1H,d,J=7.3Hz),7.32-7.39(2H,m), 7.75(2H,
d,J=8.8Hz), 7.96(2H,d,J=8.1Hz), 8.20(1H,dd,J=1.5,
3.7Hz), 8.35(1H,d,J=2.1Hz), 9.59(1H,br.s), 10.44(1
H,br.s).
【0326】実施例130 N−(2−アミノフェニル)−4−[(ピリジン−3−
イル)メトキシアセチルアミノ]ベンズアミド(表−
1:化合物番号101)の合成 (130−1) 水素化ナトリウム(60%油懸濁状)
4.4g(110mmol)のTHF(300ml)懸
濁液に、室温で3−ピリジンメタノール10.91g
(100mmol)のTHF(20ml)溶液を滴下し
た後、室温で2時間攪拌した。得られた白色懸濁液を氷
冷し、内温10〜12℃を保ちながらブロモ酢酸ter
t−ブチル19.51g(100mmol)のTHF
(20ml)溶液を滴下した。この懸濁液を室温まで昇
温させながら3時間攪拌した後、一晩放置した。水およ
び飽和重曹水を加えた後、酢酸エチルで抽出した。有機
層を飽和食塩水で洗浄後、乾燥し、溶媒留去して得られ
た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘ
キサン:酢酸エチル=1:1→酢酸エチル)で精製し、
(ピリジン−3−イル)メトキシ酢酸tert−ブチル
エステル7.56g(33.8%)を茶色油状物として
得た。
【0327】1H NMR(270MHz, CDCl3)δppm: 1.49(9H,
s), 4.03(2H,s), 4.64(2H,s), 7.30(1H,dd,J=4.9,7.3H
z), 7.76(1H,d,J=7.3Hz), 8.56(1H,d,J=4.9Hz), 8.60(1
H,s). (130−2) 工程(130−1)で得た化合物3.
5g(15.7mmol)に氷冷下トリフルオロ酢酸
(12ml)を加えた後、室温で6時間攪拌した。その
後トリフルオロ酢酸を一部留去し(ピリジン−3−イ
ル)メトキシ酢酸とトリフルオロ酢酸の混合物6.5g
を得た。これにジクロロメタン(70ml)を加え溶解
させた後、ピリジン(25ml)を加えた。さらに実施
例100の工程(100−2)で得られた化合物4.2
6g(13mmol)を加えた。氷冷下、2−クロロ−
1,3−ジメチルイミダゾリニウムクロライド2.37
g(14.0mmol)のジクロロメタン(20ml)
溶液を30分かけて徐々に滴下した。
【0328】氷冷下さらに5時間攪拌した後、飽和重曹
水を加え、室温で発泡が止まるまで攪拌した。クロロホ
ルムで抽出し、得られた有機層を飽和食塩水で洗浄後、
乾燥、溶媒留去して得られた残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(酢酸エチル→酢酸エチル:メタノー
ル=10:1)で精製して、N−[2−(N−tert
−ブトキシカルボニル)アミノフェニル]−4−[N−
(ピリジン−3−イル)メトキシアセチルアミノ]ベン
ズアミド4.78g(収率62%)をDMI(1,3−
ジメチル−2−イミダゾリノン)との1:1(mol)
混合物として得た。 1H NMR(270MHz, CDCl3)δppm: 1.51(9H,s), 4.15(2H,
s), 4.70(2H,s), 6.92(1H,br.s), 7.15-7.29(3H,m), 7.
37(1H,dd,J=7.3,5.1Hz), 7.67(2H,d,J=8.8Hz), 7.71-7.
79(2H,m), 7.96(2H,d,J=8.8Hz), 8.41(1H,s), 8.62-8.6
6(2H,m), 9.23(1H,br.s).
【0329】(130−3) 工程(130−2)で得
られた化合物2.39g(4.0mmol)のジクロロ
メタン(28ml)溶液に15%(vol/vol)ト
リフルオロ酢酸・ジクロロメタン溶液(55ml)を加
え室温で7時間攪拌した。飽和重曹水を加え、中和した
後に水を加え室温で攪拌した。反応混合物を酢酸エチル
−メチルエチルケトン(2:1)、酢酸エチル−THF
(2:1)、酢酸エチルで順に抽出し、全有機層を飽和
食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥
剤を濾別した後、濾液を濃縮し、得られた残渣にメタノ
ールおよびジイソプロピルエーテルを加え析出した固体
を濾取、乾燥することにより、N−(2−アミノフェニ
ル)−4−[N−(ピリジン−3−イル)メトキシアセ
チルアミノ]ベンズアミド1.29g(収率85.6
%)を茶褐色固体として得た。
【0330】1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 4.19(2H,
s), 4.68(2H,s), 4.90(2H,br.s), 6.60(1H,ddd,J=1.5,
7.3,8.1Hz), 6.78(1H,dd,J=1.5,8.1Hz), 6.97(1H,dd,J=
7.3,7.3Hz), 7.15(1H,d,J=7.3Hz), 7.42(1H,dd,J=4.4,
8.1Hz), 7.77(2H,d,J=8.8Hz), 7.85(1H,d,J=7.3Hz), 7.
96(2H,d,J=8.8Hz), 8.54(1H,dd,J=1.5,5.1Hz), 8.63(1
H,s), 9.58(1H,s), 10.09(1H,s). IR(KBr)cm-1: 3403,3341,3250,1694,1630,1610,1506,13
14,1259,1118,764.
【0331】実施例131 N−(2−アミノフェニル)−4−[N−[2−(ピリ
ジン−3−イル)メトキシプロピオニル]アミノ]ベン
ズアミド(表−4:化合物番号1番) (131−1) 水素化ナトリウム(60%油状懸濁)
1.24g(31mmol)を乾燥THF(90ml)
に懸濁させた後、室温で3−ピリジンメタノール3.2
7g(30mmol)の乾燥THF(10ml)溶液を
5分間かけて滴下した。得られた白色懸濁液を1時間室
温で攪拌したのち、室温で2−ブロモプロピオン酸 t
ert−ブチルエステル6.27g(30mmol)の
乾燥THF(10ml)溶液を5分間かけて滴下した。
室温で11.5時間攪拌した。水を加えた後酢酸エチル
で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、乾燥、溶媒
留去して得た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精製するこ
とにより(ピリジン−3−イル)メトキシ酢酸 ter
t−ブチルエステル4.01g(収率56.3%)を茶
褐色油状物として得た。 1H-NMR(270MHz, CDCl3)δppm: 1.42(3H,d,J=7.3Hz), 1.
50(9H,s), 3.96(1H,q,J=6.6Hz), 4.47, 4.69(2H,ABq,J=
11.0Hz), 7.29(1H,dd,J=5.1,8.1Hz), 7.75(1H,d,J=8.1H
z), 8.50(1H,d,J=4.4Hz), 8.60(1H,s).
【0332】(131−2) 工程(131−1)で得
た化合物1.09g(4.59mmol)のジクロロメ
タン(5ml)溶液にトリフルオロ酢酸(8ml)を加
え室温で9.5時間攪拌した。溶媒を留去して得た残渣
にジクロロメタン(25ml)を加え、さらにピリジン
(3ml)を加えた。氷冷下、2−クロロ−1,3−ジ
メチルイミダゾリジニウムクロライド0.70g(4.
1mmol)のジクロロメタン(8ml)溶液を滴下し
た後、30分間攪拌した。この溶液に実施例100の工
程(100−2)で得た化合物0.98g(3.0mm
ol)のジクロロメタン(20ml)−ピリジン(10
ml)溶液を氷冷下15分かけて徐々に滴下した後、室
温まで昇温させながら8時間攪拌した。飽和重曹水を加
えた後、水で希釈してクロロホルムで抽出した。
【0333】有機層を飽和食塩水で洗浄後、乾燥、溶媒
留去して得た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(酢酸エチル−メタノール=8:1)で精製する事に
より、N−[2−(N−tert−ブトキシカルボニル
アミノ)フェニル]−4−[N−[2−(ピリジン−3
−イル)メトキシプロピオニル]アミノ]ベンズアミド
1.19gを1,3−ジメチル−2−イミダゾリノンと
の2:3(モル比)混合物として得た。 1H-NMR(270MHz, CDCl3)δppm: 1.51(9H,s), 1.54(3H,d,
J=6.6Hz), 4.13(1H,q,J=6.6Hz), 4.65, 4.71(2H,ABq,J=
11.7Hz), 7.12-7.18(2H,m), 7.28-7.37(3H,m), 7.65(2
H,d,J=8.1Hz), 7.73(2H,br.d,J=5.9Hz), 7.96(2H,d,J=
8.8Hz), 8.59-8.64(3H,m), 9.39(1H,br.s).
【0334】(131−3) 工程(131−2)で得
た化合物1.19g(1.8mmol)のジクロロメタ
ン(10ml)溶液に15%(vol/vol)トリフ
ルオロ酢酸・ジクロロメタン溶液(20ml)を加え、
室温で4.5時間攪拌した。飽和重曹水中にあけた後、
ジクロロメタンを濃縮して得られた水層を酢酸エチルで
抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、乾燥、溶媒留
去して得られた残渣にメタノールおよびジイソプロピル
エーテルを加え、析出した固体を濾取、乾燥することに
よりN−(2−アミノフェニル)−4−[N−[2−
(ピリジン−3−イル)メトキシプロピオニル]アミ
ノ]ベンズアミド585mgを淡褐色固体として得た。
【0335】mp. 144-148℃. 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 1.40(3H,d,J=6.6Hz),
4.14(1H,q,J=6.6Hz), 4.56 and 4.65(2H,ABq,J=11.8H
z), 4.89(2H,br.s), 6.60(1H,dd,J=7.3,7.3Hz), 6.78(1
H,d,J=8.1Hz), 6.97(1H,dd,J=6.6,7.3Hz), 7.16(1H,d,J
=7.3Hz), 7.40(1H,dd,J=4.4Hz,7.3Hz), 7.78-7.85(3H,
m), 7.97(2H,d,J=8.8Hz), 8.52(1H,dd,J=1.5,5.1Hz),
8.61(1H,d,J=2.1Hz), 9.60(1H,s), 10.15(1H,s).
【0336】実施例132 N−(2−アミノフェニル)−4−(N−ベンジルアミ
ノ)カルボニルベンズアミド(表−1:化合物番号8
番)の合成 (132−1) テレフタル酸モノメチル13.0g
(72.2mmol)のトルエン(100ml)懸濁液
にチオニルクロライド(10ml)を室温で滴下した。
80℃で3時間攪拌した後、溶媒および過剰のチオニル
クロライドを留去した。得られた残渣をジオキサン(1
00ml)に懸濁させた後、2−ニトロアニリン9.9
8g(72.2mmol)を加え、4時間加熱還流し
た。
【0337】冷却後、溶媒を留去し、得られた残渣をメ
タノールで洗浄することにより、N−(2−ニトロフェ
ニル)−4−メトキシカルボニルベンズアミド20.3
g(収率93.7%)を黄色固体として得た。 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 3.91(3H,s), 7.43-7.4
9(1H,m), 7.76-7.78(2H,m), 8.03(1H,d,J=8.1Hz), 8.08
(2H,d,J=8.8Hz), 8.14(2H,d,J=8.8Hz), 10.94(1H,s).
【0338】(132−2) 工程(132−1)で得
られた化合物4.24g(14.12mmol)のTH
F(50ml)−メタノール(50ml)混合溶液に、
窒素気流下10%Pd/C0.4gを加えた後、水素気
流下で1.5時間攪拌した。触媒をろ過後、溶媒を留去
し、得られた残渣をメタノールで洗浄することによりN
−(2−アミノフェニル)−4ーメトキシカルボニルベ
ンズアミド3.4g(収率87.5%)を淡黄色固体と
して得た。 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 3.90(3H,s), 4.95(2H,
s), 6.60(1H,dd,J=7.3,8.1Hz), 6.78(1H,d,J=7.3Hz),
6.99(1H,dd,J=7.3,7.3Hz), 7.17(1H,d,J=7.3Hz),8.08(2
H,d,J=8.1Hz), 8.11(2H,d,J=8.1Hz), 9.85(1H,s)
【0339】(132−3) 工程(132−2)で得
られた化合物2.71g(10.0mmol)のジオキ
サン(100ml)−水(50ml)溶液に5%水酸化
ナトリウム水溶液を氷冷下で加えた後、さらにジ−te
rt−ブチルジカ−ボネート2.62g(12.0mm
ol)のジオキサン(40ml)溶液を滴下した。室温
で4時間攪拌後、一晩放置した。飽和食塩水及び酢酸エ
チルを加え二層に分離した後、水層を酢酸エチルで抽出
した。有機層を飽和食塩水洗浄した後、乾燥、溶媒を留
去して得られた残渣をメタノールで洗浄することによ
り、N−[2−(N−tert−ブトキシカルボニル)
アミノフェニル]−4−メトキシカルボニルベンズアミ
ド3.54g(収率95.7%)を淡褐色固体として得
た。 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 1.44(9H,s), 3.90(3H,
s), 7.12-7.24(2H,m), 7.55-7.58(2H,m), 8.09(2H,d,J=
8.8Hz), 8.10(2H,d,J=8.8Hz), 8.72(1H,s), 10.00(1H,
s).
【0340】(132−4) 工程(132−3)で得
た化合物3.00g(8.10mmol)のメタノール
(50ml)−0.5規定水酸化リチウム水溶液(25
ml)懸濁液を40℃で5時間加温攪拌した。メタノー
ルを留去した後、得られた残渣に1規定塩酸水溶液を加
え、さらに酢酸エチルで抽出した。有機層を少量の水及
び飽和食塩水で洗浄した後、乾燥した。溶媒を留去して
得られた残渣をメタノールで洗浄することにより、テレ
フタル酸 モノ−2−(N−tert−ブトキシカルボ
ニル)アミノアニリド2.24g(収率77.6%)を
淡褐色固体として得た。 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 1.45(9H,s), 7.12-7.2
1(2H,m), 7.53-7.58(2H,m), 8.06(2H,d,J=8.8Hz), 8.10
(2H,d,J=8.8Hz), 8.71(1H,s), 9.97(1H,s).
【0341】(132−5) 工程(132−4)で得
た化合物0.20g(0.56mmol)のジクロロメ
タン(4ml)懸濁液にベンジルアミン0.14g
(1.3mmol)を加え、さらにトリエチルアミン
0.21ml(1.5mmol)を加えた。この溶液に
氷冷下2−クロロ−1,3−ジメチルイミダゾリウムク
ロライド0.25g(1.48mmol)を加え、さら
に氷冷下1時間、室温で1時間攪拌した。クロロホルム
で希釈した後、水を加え、水層をクロロホルムで抽出し
た。
【0342】有機層を飽和食塩水洗浄後、乾燥、溶媒を
留去して得た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(クロロホルム:メタノール=10:1)で精製し、
得られた固体をエチルエーテルで洗浄することにより、
N−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノフェニ
ル)−4−(N−ベンジルアミノ)カルボニルベンズア
ミド279mg(収率62.6%)を白色固体として得
た。 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 1.45(9H,s), 4.52(2H,
d,J=5.8Hz), 7.13-7.28(4H,m), 7.34-7.35(3H,m), 7.56
(2H,d,J=8.1Hz), 8.05(4H,s), 8.71(1H,br.s), 9.23(1
H,t), 9.94(1H,s).
【0343】(132−6) 工程(132−5)で得
た化合物151mg(0.339mmol)に4規定塩
酸−ジオキサン溶液(5ml)を室温で加え、4時間攪
拌した。溶媒を留去した後、酢酸エチル/飽和重曹水で
分離し、析出した沈澱を除いた後に水層をさらに酢酸エ
チルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、乾燥、
溶媒を留去して得た残渣にエチルエーテルを加え、析出
した沈澱を濾取、乾燥することによりN−(2−アミノ
フェニル)−4−(N−ベンジルアミノ)カルボニルベ
ンズアミド78mg(収率67%)を白色固体として得
た。 mp. 239-241℃(dec.). 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 4.51(2H,s), 4.93(2H,
br.d), 6.60(1H,dd,J=7.3,7.3Hz), 6.78(1H,d,J=8.1H
z), 6.95(1H,dd,J=7.3,8.3Hz), 7.18(1H,d), 7.23-7.35
(5H,m), 8.01(2H,d,J=8.8Hz), 8.07(2H,d,J=8.8Hz), 9.
22(1H,br.t), 9.81(1H,br.s).
【0344】実施例132と同様の方法により、実施例
133の化合物を合成した。以下に、化合物の融点(m
p.)、1H NMR、IRの測定値を示す。
【0345】実施例133 N−(2−アミノフェニル)−4−[N−(2−フェニ
ルエチル)アミノ]カルボニルベンズアミド(表−1:
化合物番号9) mp. 237-240℃(dec.). 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 2.87(2H,t,J=7.3Hz),
3.51(2H,dt,J=5.9,7.3Hz), 4.94(2H,br.s), 6.60(1H,d
d,J=7.3,7.3Hz), 6.78(1H,d,J=7.3Hz), 6.98(1H,dd,J=
7.3,7.3Hz), 7.15-7.34(6H,m), 7.93(2H,d,J=8.1Hz),
8.04(2H,d,J=8.1Hz),8.73(1H,t,J=5.1Hz), 9.76(1H,br.
s). IR(KBr)cm-1: 3396,3320,1625,1602,1539,1458,1313,69
9.
【0346】実施例134 N−(2−アミノフェニル)−4−[N−(4−ニトロ
フェノキシアセチル)アミノ]ベンズアミド(表−1:
化合物番号54)の合成 (134−1) 実施例100の工程(100−2)で
得られた化合物3g(9.2mmol)、4−ニトロフ
ェノキシ酢酸2.16g(11.0mmol)のDMF
溶液(7ml)にジシクロヘキシルカルボジイミド2.
82g(13.8mmol)のDMF溶液(5ml)、
触媒量のN,N−ジメチルアミノピリジンを加え1日間
撹拌した。反応終了後、酢酸エチルを加え、不溶物をセ
ライト濾過し、溶媒を留去した。
【0347】得られた残留物をクロロホルムから再結晶
し、N−[2−(tert−ブトキシカルボニルアミ
ノ)フェニル]−4−[(4−ニトロフェノキシアセチ
ル)アミノ]ベンズアミド2.34g(収率50%)を
得た。 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 1.45(9H,s), 4.97(2H,
s), 7.12-7.26(3H,m), 7.23(2H,d,J=8.8Hz), 7.53(1H,d
t,J=2.2,7.3Hz), 7.79(2H,d,J=8.8Hz), 7.95(2H,d,J=8.
8Hz), 8.25(2H,d,J=8.8Hz), 8.71(1H,s), 9.79(1H,s),
10.52(1H,s).
【0348】(134−2) 工程(134−1)で得
られた化合物0.7g(1.38mmol)のアセトニ
トリル溶液(10ml)に室温でヨードトリメチルシラ
ン1.26ml(8.85mmol)を加え、2時間撹
拌した。反応終了後、溶媒を濃縮し、酢酸エチルを加え
20分間撹拌し、析出した結晶を濾取した。得られた結
晶をメチルエチルケトンに溶解し、飽和チオ硫酸ナトリ
ウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥し、溶媒を留去した。得られた残留物を酢
酸エチルで洗浄し、N−(2−アミノフェニル)−4−
[N−(4−ニトロフェノキシアセチル)アミノ]ベン
ズアミド0.22g(収率39%)を白色結晶として得
た。
【0349】mp. 212-215℃(dec.). 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 4.97(2H,s), 6.88(1H,
t,J=7.3Hz), 6.99(1H,d,J=7.3Hz), 7.11(1H,t,J=7.3H
z), 7.23(2H,d,J=8.8Hz), 7.24(1H,m), 7.77(2H,d,J=8.
8Hz), 8.00(2H,d,J=8.8Hz), 8.25(2H,d,J=8.8Hz), 9.89
(1H,s), 10.52(1H,s). IR(KBr)cm-1: 3382,3109,1650,1591,1508,1341.
【0350】実施例135 N−(2−アミノフェニル)−4−[(4−アミノフェ
ノキシアセチル)アミノ]ベンズアミド(表−1:化合
物番号55)の合成 実施例134の工程(134−1)で得られた化合物
1.41g(2.78mmol)のメタノール(15m
l)−THF(25ml)溶液に10%Pd−Cを加え
水素雰囲気下室温で1時間撹拌した。反応終了後、触媒
を濾過し溶媒を濃縮後、ジイソプロピルエーテルでスラ
ッジングして、N−[2−(tert−ブトキシカルボ
ニルアミノ)フェニル]−4−[(4−アミノフェノキ
シアセチル)アミノ]ベンズアミド1.1gを得た。
【0351】これをアセトニトリル15mlに溶解し、
ヨードトリメチルシラン0.74ml(5.20mmo
l)を加え、室温で3時間撹拌した。反応終了後、溶媒
を濃縮しメチルエチルケトンで洗浄して、N−(2−ア
ミノフェニル)−4−[(4−アミノフェノキシアセチ
ル)アミノ]ベンズアミド0.86g(収率83%)を
得た。 mp. (amorphous). 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 4.82(2H,s), 7.13(2H,
d,J=8.8Hz), 7.30-7.48(6H,m), 7.82(2H,d,J=8.8Hz),
8.03(2H,d,J=8.8Hz), 10.34(1H,s), 10.46(1H,s).IR(KB
r)cm-1: 2873,2590,1680,1602,1505,1243.
【0352】実施例136 N−(2−アミノフェニル)−4−(5−フェノキシメ
チル−1,3−オキサゾリン−2−オン−3−イル)ベ
ンズアミド(表−2:化合物番号1)の合成 (136−1) 4−(N−ベンジルオキシカルボニル
アミノ)安息香酸t−ブチルエステル0.7g(2.1
4mmol)のTHF溶液(10ml)に、−78℃で
n−ブチルリチウム1.33ml(2.25mmol)
を5分間かけて滴下した。同温でさらに1.5時間撹拌
した後、フェニルグリシドール0.31ml(2.29
mmol)を加え同温で更に1時間撹拌した。室温で1
日間放置した後、飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、
酢酸エチルで2回抽出し、有機層を硫酸マグネシウムで
乾燥し、溶媒を留去した。得られた残査をエーテルから
再結晶し、N−[4−(tert−ブトキシカルボニ
ル)フェニル]−5−フェノキシメチル−1,3−オキ
サゾリジン−2−オン0.31g(収率39%)を得
た。 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 1.53(9H,s), 3.97(1H,
dd,J=6.0,8.8Hz), 4.23-4.34(3H,m), 5.11(1H,m), 6.94
-7.00(3H,m), 7.31(2H,m), 7.71(2H,d,J=8.8Hz),7.93(2
H,d,J=8.8Hz).
【0353】(136−2) 工程(136−1)の化
合物0.26g(0.704mmol)のアセトニトリ
ル溶液(4ml)にトリメチルシリルアイオダイド0.
15ml(1.05mmol)を加え、室温で2時間撹
拌した。反応終了後、溶媒を濃縮し得られた濃縮物を酢
酸エチル−メチルエチルケトンでスラッジングし、N−
(4−カルボキシフェニル)−5−フェノキシメチル−
1,3−オキサゾリジン−2−オン0.2g(収率91
%)を得た。 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 3.98(1H,dd,J=6.6,9.6
Hz), 4.23-4.34(3H,m),5.10(1H,m), 6.94-6.99(3H,m),
7.30(2H,t,J=8.1Hz), 7.72(2H,d,J=8.8Hz), 7.98(2H,d,
J=8.8Hz), 12.85(1H,s).
【0354】(136−3) 工程(136−2)の化
合物0.15g(0.479mmol)の塩化メチレン
溶液(7ml)に触媒量のDMFを加えた後、オキザリ
ルクロライド0.12ml(1.40mmol)を加え
室温で2時間撹拌した。次に溶媒を濃縮し、トルエンで
2回共沸した後塩化メチレン(4ml)に溶解し、氷冷
下実施例1の工程(1−2)の化合物0.105g
(0.504mmol)、ピリジン0.12g(1.5
2mmol)の塩化メチレン溶液(1ml)を加えた
後、室温に昇温し1時間撹拌した。反応終了後、水を加
えクロロホルムで2回抽出し、有機層を飽和食塩水で洗
浄した。硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。
得られた残査をイソプロピルエーテルでスラッジング
し、N−[2−(N−tert−ブトキシカルボニルア
ミノ)フェニル]−4−(5−フェノキシメチル−1,
3−オキサゾリン−2−オン−3−イル)ベンズアミド
0.25g(定量的)を得た。 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 1.52(9H,s), 4.11(1H,
dd,J=5.9,6.6Hz), 4.21-4.27(3H,m), 5.01(1H,m), 6.84
(1H,br.s), 6.91(2H,d,J=8.8Hz), 7.01(1H,t,J=7.4Hz),
7.12-7.34(5H,m), 7.68(2H,d,J=8.8Hz).
【0355】(136−4) 工程(136−3)の化
合物0.22g(0.437mmol)のアセトニトリ
ル溶液(4ml)に室温でトリメチルシリルアイオダイ
ド0.1ml(0.703mmol)を加え2時間撹拌
した。飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液を加えた後、酢酸
エチルで2回抽出し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥
後、溶媒を留去した。得られた残留物をメタノールから
再結晶し、N−(2−アミノフェニル)−4−(5−フ
ェノキシメチル−1,3−オキサゾリン−2−オン−3
−イル)ベンズアミド0.13g(収率74%)を白色
結晶として得た。 mp. 165-170℃(dec.). 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 4.01(1H,dd,J=6.6,9.6
Hz), 4.28-4.34(3H,m),5.12(1H,m), 5.23(2H,br.s), 6.
64(1H,t,J=7.4Hz), 6.81(1H,d,J=8.1Hz), 6.95-7.00(3
H,m), 7.18(1H,d,J=6.6Hz), 7.31(2H,t,J=8.1Hz), 7.72
(2H,d,J=8.8Hz),8.05(2H,d,J=8.8Hz), 9.69(1H,s). IR(KBr)cm-1: 3393,1740,1610,1508,1253.
【0356】実施例136と同様の方法により、実施例
137から143の化合物を合成した。以下に、化合物
の化合物の融点(mp.)、1H NMR、IRの測定値を示す。
【0357】実施例137 N−(2−アミノフェニル)−4−[5−(4−ニトロ
フェノキシ)メチル−1,3−オキサゾリン−2−オン
−3−イル]ベンズアミド(表−2:化合物番号2) mp. 162-164℃. 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 3.97(1H,dd,J=6.6,9.5
Hz), 4.10(1H,dd,J=5.1,11.0Hz), 4.17(1H,dd,J=3.7,1
1.0Hz), 4.27(1H,t,J=8.8Hz), 6.53-6.80(6H,m),6.97(1
H,t,J=8.1Hz), 7.16(1H,d,J=6.6Hz), 7.72(2H,d,J=8.8H
z), 8.04(2H,d,J=8.8Hz), 9.65(1H,s). IR(KBr)cm-1: 3356,2365,1741,1609,1510,1247.
【0358】実施例138 N−(2−アミノフェニル)−4−(5−ベンジルオキ
シメチル−1,3−オキサゾリン−2−オン−3−イ
ル)ベンズアミド 塩酸塩(表−2:化合物番号3の塩
酸塩) mp. 181-183℃. 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 3.69(1H,dd,J=5.2,11.
0Hz), 3.76(1H,dd,J=3.7,11.0Hz), 3.91(1H,dd,J=5.9,
8.8Hz), 4.59(2H,s), 4.93(1H,m), 7.26-7.41(8H,m),
7.51(1H,m), 7.74(2H,d,J=8.8Hz), 8.15(2H,d,J=8.8H
z), 10.42(1H,s).
【0359】実施例139 N−(2−アミノフェニル)−4−[5−(ピリジン−
3−イル)オキシメチル−1,3−オキサゾリン−2−
オン−3−イル]ベンズアミド(表−2:化合物番号
4) mp. 199-201℃. 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 4.01(1H,dd,J=6.6,8.8
Hz), 4.28-4.46(3H,m),4.96(2H,br.s), 5.14(1H,m), 6.
61(1H,t,J=7.4Hz), 6.79(1H,d,J=7.4Hz), 6.98(1H,t,J=
7.4Hz), 7.16(1H,d,J=7.4Hz), 7.36(1H,dd,J=4.4,8.1H
z), 7.44(1H,dd,J=1.5,8.1Hz). IR(KBr)cm-1: 2815,2631,2365,1752,1610,1520,1225.
【0360】実施例140 N−(2−アミノフェニル)−4−[5−(ピリジン−
3−イル)メチルオキシメチル−1,3−オキサゾリン
−2−オン−3−イル]ベンズアミド(表−2:化合物
番号5) mp. 160-164℃(dec.). 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 3.73(1H,dd,J=5.2,11.
7Hz), 3.79(1H,dd,J=2.9,11.7Hz), 3.91(1H,dd,J=5.9,
8.8Hz), 4.21(1H,t,J=8.8Hz), 4.62(2H,s), 4.91(3H,b
r.s), 6.60(1H,t,J=7.4Hz), 6.78(1H,d,J=7.4Hz), 6.98
(1H,t,J=7.4Hz), 7.16(1H,d,J=7.4Hz), 7.38(1H,dd,J=
4.4,7.4Hz), 7.69(2H,d,J=8.8Hz), 7.71(1H,m), 8.03(2
H,d,J=8.8Hz), 8.51(1H,dd,J=1.5,4.4Hz), 8.54(1H,d,J
=1.5Hz), 9.65(1H,s). IR(KBr)cm-1: 3368,1742,1648,1608,1492,1226.
【0361】実施例141 N−(2−アミノフェニル)−4−[5−(3−ニトロ
フェノキシ)メチル−1,3−オキサゾリン−2−オン
−3−イル]ベンズアミド(表−2:化合物番号6) mp. 230℃(dec.). 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 4.04(1H,t,J=8.8Hz),
4.32(1H,t,J=8.8Hz), 4.41-4.53(2H,m), 4.91(2H,s),
5.15(1H,m), 6.61(1H,t,J=7.4Hz), 6.79(1H,d,J=7.4H
z), 6.98(1H,t,J=7.4Hz), 7.16(1H,d,J=7.4Hz), 7.46(1
H,dd,J=1.5,8.1Hz),7.61(1H,t,J=8.1Hz), 7.71-7.79(3
H,m), 7.87(1H,d,J=8.1Hz), 8.06(2H,d,J=8.8Hz), 9.66
(1H,s). IR(KBr)cm-1: 3363,3095,2365,1741,1608,1529.
【0362】実施例142 N−(2−アミノフェニル)−4−[5−(ピリジン−
2−イル)メチルオキシメチル−1,3−オキサゾリン
−2−オン−3−イル]ベンズアミド(表−2:化合物
番号7) mp. 172-174℃. 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 3.79(1H,dd,J=5.2,11.
0Hz), 3.85(1H,dd,J=2.9,11.0Hz), 3.95(1H,dd,J=6.6,
9.6Hz), 4.23(1H,t,J=9.6Hz), 4.67(2H,s), 4.90(2H,
s), 4.95(1H,m), 6.60(1H,t,J=7.4Hz), 6.78(1H,d,J=7.
4Hz), 6.97(1H,t,J=7.4Hz), 7.16(1H,d,J=7.4Hz), 7.29
(1H,dd,J=5.2,6.6Hz), 7.40(1H,d,J=6.6Hz),7.70(2H,d,
J=8.8Hz), 7.78(1H,dt,J=2.2,7.4Hz), 8.03(2H,d,J=8.8
Hz), 8.51(1H.d,J=4.4Hz), 9.64(1H,s). IR(KBr)cm-1: 3369,1743,1651,1608,1492,1283.
【0363】実施例143 N−(2−アミノフェニル)−4−[5−(ピリジン−
2−イル)オキシメチル−1,3−オキサゾリン−2−
オン−3−イル]ベンズアミド(表−2:化合物番号
8) mp. (amorphous). 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 3.96(1H,dd,J=5.9,9.6
Hz), 4.21-4.40(3H,m),4.90(2H,s), 5.03(1H,m), 6.28
(1H,t,J=6.6Hz), 6.43(1H,d,J=9.6Hz), 6.60(1H,t,J=6.
6Hz), 6.78(1H,d,J=6.6Hz), 6.97(1H,t,J=7.4Hz), 7.15
(1H,d,J=6.6Hz),7.46(1H,dt,J=7.4,1.5Hz), 7.67(2H,d,
J=8.8Hz), 7.69(1H,m), 8.03(2H,d,=8.8Hz), 9.64(1H,
s).
【0364】実施例144 N−(2−アミノフェニル)−4−[N−[3−[(ピ
リジン−3−イル)メチルアミノ]シクロブテン−1,
2−ジオン−4−イル]アミノメチル]ベンズアミド
(表−2:化合物番号9) (144−1) 3,4−ジ−n−ブトキシ−3−シク
ロブテン−1,2−ジオン0.073g(0.323m
mol)のTHF溶液(2ml)に実施例1の工程(1
−4)の化合物0.1g(0.293mmol)を加え
4時間撹拌した後、さらに3−アミノメチルピリジン
0.033ml(0.327mmol)を加え1日間反
応した。反応終了後、水を加えメチルエチルケトンで2
回抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、
溶媒を留去した。
【0365】得られた残留物をメタノールでスラッジン
グしてN−[2−(N−tert−ブトキシカルボニル
アミノ)フェニル]−4−[N−[3−[(ピリジン−
3−イル)メチルアミノ]シクロブテン−1,2−ジオ
ン−4−イル]アミノメチル]ベンズアミド0.12g
(収率78%)を得た。 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 1.44(9H,s), 4.75-4.8
1(4H,m), 7.15(1H,dt,J=2.2,7.4Hz), 7.20(1H,dt,J=2.
2,7.4Hz), 7.40(1H,dd,J=2.2,7.4Hz), 7.47(2H,d.J=8.1
Hz), 7.54(2H,dd,J=2.2,7.4Hz), 7.73(1H,m), 7.94(2H,
d,J=8.1Hz), 8.50(1H,m), 8.55(1H,d,J=1.5Hz), 8.67(1
H,s), 9.82(1H,s).
【0366】(144−2) 工程(144−1)の化
合物0.1g(0.19mmol)のジオキサン(4m
l)−メタノール(1ml)溶液に4規定塩酸−ジオキ
サン(4ml)を加え2時間反応した。反応終了後、溶
媒を濃縮し飽和重曹水で中和後、メチルエチルケトンを
加え、得られた結晶を濾取してN−(2−アミノフェニ
ル)−4−[N−[3−[(ピリジン−3−イル)メチ
ルアミノ]シクロブテン−1,2−ジオン−4−イル]
アミノメチル]ベンズアミド0.04g(収率49%)
を得た。 mp. 230℃. 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 4.76(2H,s), 4.79(2H,
s), 4.90(2H,s), 6.60(1H,t,J=7.4Hz), 6.78(1H,d,J=7.
4Hz), 6.97(1H,t,J=7.4Hz), 7.16(1H,d,J=7.4Hz), 7.39
(1H,m), 7.43(2H,d,J=8.1Hz), 7.73(1H,d,J=8.1Hz), 7.
97(2H,d,J=8.1Hz), 7.99(1H,br.s), 8.51(1H,d,J=8.1H
z), 8.55(1H,s), 9.64(1H,s).
【0367】実施例145 N−(2−アミノフェニル)−4−[3−(ピリジン−
3−イル)メチルイミダゾリン−2−オン−1−イル]
メチルベンズアミド(表−2:化合部番号10番) (145−1) エチレン尿素4.92g(57mmo
l),メチル 4−ブロモメチルベンゾエート5.73
g(25mmol)、ヨウ化 テトラノルマルブチルア
ンモニウム1.85g(5.0mmol)のDMF(3
0ml)溶液に炭酸カリウム7.88g(57mmo
l)を加え、80℃で5時間加熱攪拌した。
【0368】放冷後、固体分を濾取した後酢酸エチルで
固体分を洗浄した。濾液を濃縮した後、得られた残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:メ
タノール=10:1)で精製して得られた淡黄色油状物
にジイソプロピルエーテルを加え、析出した固体を濾
取、乾燥することにより、N−(4−メトキシカルボニ
ルフェニルメチル)イミダゾリン−2−オン3.36g
(収率57.4%)を淡褐色固体として得た。 1H-NMR(270MHz,CDCl3)δppm: 3.28-3.35(2H,m), 3.41-
3.47(2H,m), 3.92(3H,s),4.42(2H,s), 4.61(1H,br.s),
7.35(2H,d,J=8.1Hz), 8.01(2H,d,J=8.1Hz).
【0369】(145−2) 3−クロロメチルピリジ
ン塩酸塩2.05g(12.5mmol)に飽和重曹水
を加えた後、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩
水で洗浄後、乾燥、溶媒留去して得た残渣にトルエンを
加え共沸し、さらに得られた残渣にDMF(5ml)を
加えた後、ヨウ化 テトラノルマルブチルアンモニウム
0.37g(1.0mmol)を加え、ベンジルハライ
ドのDMF溶液を調製した。水素化ナトリウム(60%
油状懸濁)0.30g(7.5mmol)のDMF(5
ml)懸濁液に室温で、工程(145−1)で得た化合
物1.17g(5.0mmol)のDMF(10ml)
溶液を徐々に滴下した後、室温で30分攪拌した。この
溶液に先に調製したベンジルハライド溶液を加えた後、
80℃で7時間加熱攪拌した。
【0370】一晩室温で放置した。DMFを濃縮した
後、酢酸エチル及び水を加え分離した。さらに水層を酢
酸エチル−メチルエチルケトン(2:1)で抽出した。
有機層を飽和食塩水で洗浄後、乾燥、溶媒留去して得た
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチ
ル:メタノール=10:1)で精製し、N−(4−メト
キシカルボニルフェニルメチル)−N’−(ピリジン−
3−イル)メチルイミダゾリン−2−オン1.17g
(収率72.3%)を茶色油状物として得た。 1H NMR(270MHz, CDCl3)δppm: 3.20(4H,s), 3.92(3H,
s), 4.44(2H,s), 4.46(2H,s), 7.27-7.36(3H,m), 7.64-
7.69(1H,m), 8.01(2H,d,J=8.1Hz), 8.53-8.56(2H,m).
【0371】(145−3) 工程(145−2)で得
た化合物0.55g(1.7mmol)のメタノール
(8ml)−水(8ml)溶液に室温で水酸化リチウム
1水和物110mg(2.62mmol)を加え50℃
で1.5時間加熱攪拌した後、さらに水酸化リチウム1
水和物0.05g(1.2mmol)を加え、50℃で
1.5時間攪拌した。10%塩酸水溶液を用いて酸性
(pH3〜4)にしたのち、飽和食塩水を加え、酢酸エ
チルで2回、酢酸エチル−メチルエチルケトン(1:
1)で1回抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾
燥後、溶媒留去して得た残渣を乾燥することにより4−
[3−(ピリジン−3−イル)メチルイミダゾリン−2
−オン−1−イル]メチル安息香酸0.32g(収率6
1%)を茶色油状物として得た。 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 3.17(2H,s), 3.20(2H,
s), 4.36(2H,s), 4.38(2H,s), 7.35-7.42(3H,m), 7.68
(1H,dd,J=6.6Hz),7.92(2H,d,J=8.1Hz), 8.51(2H,m).
【0372】(145−4) 工程(145−3)で得
た化合物0.31g(1.0mmol)のジクロロメタ
ン(12ml)溶液に室温でオキザリルクロライド0.
3ml(3.5mmol)を滴下した後室温で30分、
40℃で1.5時間攪拌した。溶媒を留去した後トルエ
ンで共沸し、ジクロロメタン10mlに懸濁した。この
反応懸濁液を氷冷した後、実施例1の工程(1−2)の
化合物0.21g(1.0mmol)のジクロロメタン
(2ml)−ピリジン(2ml)溶液を滴下した。室温
まで昇温させながら攪拌した後、室温で一晩放置した。
飽和重曹水を加えた後クロロホルムで抽出した。
【0373】有機層を飽和食塩水で洗浄後、乾燥、溶媒
留去して得た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(酢酸エチル−メタノール=20:1)で精製するこ
とによりN−(2−tert−ブトキシカルボニルアミ
ノフェニル)−4−[3−(ピリジン−3−イルメチ
ル)イミダゾリン−2−オン−1−イル]メチルベンズ
アミド0.10g(収率20%)を茶色油状物として得
た。 1H NMR(270MHz, CDCl3)δppm: 1.52(9H,s), 3.20(4H,
s), 4.45(2H,s),4.48(2H,s), 6.75(1H,br.s), 7.15-7.4
0(5H,m),7.65-7.70(2H,m), 7.83(1H,d,J=7.3Hz), 7.94
(2H,d,J=8.1Hz), 8.50-8.60(3H,br.m).
【0374】(145−5) 工程(145−4)で得
た化合物100mg(0.20mmol)をジオキサン
(2ml)に溶解した後、4規定塩酸−ジオキサン(2
ml)を加えた後、メタノール(0.5ml)を加え溶
解させた。2時間攪拌後、飽和重曹水を加え中和した
後、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄
後、乾燥、溶媒留去して得た残渣を室温で減圧下乾燥す
ることによりN−(2−アミノフェニル)−4−[3−
(ピリジン−3−イル)メチルイミダゾリン−2−オン
−1−イル]メチルベンズアミド47mg(収率58
%)を褐色油状物として得た。 mp. (amorphous). 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 3.20(4H,s), 4.37(2H,
s), 4.39(2H,s), 4.87(2H,br.s), 6.60(1H,dd,J=7.3,7.
3Hz), 6.78(1H,d,J=8.1Hz), 6.97(1H,dd,J=6.6,7.3Hz),
7.16(1H,d,J=7.3Hz), 7.35-7.41(3H,m), 7.68(1H,d,J=
8.1Hz), 7.90-8.00(2H,m), 8.50(2H,br.s), 9.63(1H,b
r.s).
【0375】実施例146 N−(2−アミノフェニル)−4−[N−(ピリジン−
3−イル)メトキシカルボニルアミノメチル]ベンズア
ミド 0.5フマル酸塩(表−1:化合物番号82のフ
マル酸塩)の合成 実施例48で得られた化合物310mgをメタノール1
0mlに加え、加熱して溶解させた。フマル酸96mg
をメタノールに溶解した溶液を加えた後、冷却した。析
出した結晶をろ取し、メタノール5mlで再結晶し、目
的物を200mg得た(収率56%)。
【0376】mp. 166-167℃. 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 4.28(2H,d,J=6.6Hz),
5.10(2H,s), 6.60(1H,t,J=8.0Hz), 6.63(1H,s), 6.78(1
H,d,J=8.0Hz), 6.90-7.50(5H,m), 7.70-8.00(4H,m), 8.
53(1H,d,J=3.6Hz), 8.60(1H,s), 9.63(1H,s). IR(KBr)cm-1: 3332,1715,1665,1505,1283,1136,1044,98
3,760,712.
【0377】実施例146と同様の方法により、実施例
147から149の化合物を合成した。以下に、化合物
の融点(mp.)、1H NMR、IRの測定値を示す。
【0378】実施例147 N−(2−アミノフェニル)−4−[N−(ピリジン−
3−イル)メトキシカルボニルアミノメチル]ベンズア
ミド マレイン酸塩(表−1:化合物番号82のマレイ
ン酸塩) mp. 123-124℃. 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 4.28(2H,d,J=6.6Hz),
5.11(2H,s), 6.24(2H,s), 6.66(1H,t,J=8.0Hz), 6.83(1
H,d,J=8.0Hz), 6.90-8.00(9H,m), 8.56(1H,d,J=3.6Hz),
8.62(1H,s), 9.69(1H,s). IR(KBr)cm-1: 3298,1719,1546,1365,1313,1250,1194,11
49,1044,993,862,751.
【0379】実施例148 N−(2−アミノフェニル)−4−[N−(ピリジン−
3−イル)メトキシカルボニルアミノメチル]ベンズア
ミド 塩酸塩(表−1:化合物番号82の塩酸塩) mp. 140(dec.)℃. 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 4.31(2H,d,J=5.8Hz),
5.24(2H,s), 7.10-7.60(6H,m), 7.90-8.50(5H,m), 8.70
-8.90(2H,m), 10.46(1H,s). IR(KBr)cm-1: 2553,1715,1628,1556,1486,1254,1049,77
8,687.
【0380】実施例149 N−(2−アミノフェニル)−4−[N−(ピリジン−
3−イル)オキシアセチルアミノメチル]ベンズアミド
0.7フマル酸(表−1:化合物番号61のフマル酸
塩) 実施例146と同様の方法により、実施例46の化合物
より合成した。 mp. 154-155℃. 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 4.42(2H,d,J=5.9Hz),
4.69(2H,s), 6.60(1H,t,J=8.0Hz), 6.63(0.7H,s), 6.78
(1H,d,J=8.0Hz), 6.90-7.50(6H,m), 7.93(2H,d,J=8.0H
z), 8.20-8.40(2H,m), 8.82(1H,br.s), 9.63(1H,s). IR(KBr)cm-1: 3324,1709,1631,1521,1457,1428,1260,10
64,806,698.
【0381】参考例1 N−(3−アミノフェニル)−4−[N−(ピリジン−
3−イル)メトキシカルボニルアミノメチル]ベンズア
ミド 実施例48と同様の方法により合成した。 mp. 156℃. 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 4.27(2H,d,J=6.6Hz),
5.06(2H,s), 5.10(2H,s), 6.20-6.40(1H,m), 6.80-7.10
(3H,m), 7.30-7.50(3H,m), 7.70-8.00(4H,m), 8.53(1H,
d,J=3.6Hz), 8.59(1H,s), 9.88(1H,s). IR(KBr)cm-1: 3327,3218,1708,1639,1536,1279,1147,10
50,859,788.
【0382】参考例2 N−(4−アミノフェニル)−4−[N−(ピリジン−
3−イル)メトキシカルボニルアミノメチル]ベンズア
ミド 実施例48と同様の方法により合成した。 mp. 204-205℃. 1H NMR(270MHz, DMSO-d6)δppm: 4.27(2H,d,J=6.6Hz),
4.91(2H,s), 5.10(2H,s), 6.52(2H,d,J=8.8Hz), 7.30-
7.50(5H,m), 7.70-8.00(4H,m), 8.50-8.60(2H,m),9.80
(1H,s). IR(KBr)cm-1: 3336,3224,1706,1638,1530,1279,1145,10
50,1005,827.
【0383】薬理試験例1 A2780細胞に対する分化誘導作用試験 アルカリフォスファターゼ(ALP)活性の上昇は、ヒ
ト大腸癌細胞の分化の指標として知られており、例えば
酪酸ナトリウムがALP活性を上昇させることが知られ
ている[Youngら;Cancer Res.、
、2976(1985)、Moritaら;Canc
er Res.、42、4540(1982)]。そこ
でALP活性を指標に分化誘導作用の評価を行った。
【0384】(実験方法) 96穴プレートに15,000ヶ
/wellとなるように、A2780細胞を0.1ml
ずつまき、翌日培地にて段階希釈した被験薬の溶液を
0.1mlずつ添加した。3日間培養後、プレート上の
細胞をTBS緩衝液(20mMTris,137mM
NaCl、pH7.6)で2回洗浄した。ついで、0.
6mg/mlの濃度のp−ニトロフェニルフォスフェイ
ト(9.6% ジエタノールアミン、0.5mM Mg
Cl2(pH9.6))溶液を0.05mlずつ添加
し、室温で30分インキュベートした。3規定水酸化ナ
トリウム水溶液0.05mlで反応を停止した後、40
5nmの吸光度を測定し、ALP活性の上昇を惹起する
薬物の最小濃度(ALPmin)を求めた。 (実験結果) 実験結果を、表−5[表31]に示し
た。
【0385】〔表31〕 表−5:A2780細胞に対する分化誘導作用 供試化合物 ALPmin(μM) 実施例1の化合物 1 実施例2の化合物 3 実施例3の化合物 3 実施例4の化合物 1 実施例5の化合物 1 実施例6の化合物 1 実施例7の化合物 1 実施例8の化合物 1 実施例9の化合物 1
【0386】 実施例10の化合物 3 実施例11の化合物 1 実施例13の化合物 1 実施例15の化合物 3 実施例16の化合物 3 実施例17の化合物 3 実施例18の化合物 3 実施例23の化合物 1 実施例24の化合物 1 実施例25の化合物 3
【0387】 実施例26の化合物 1 実施例27の化合物 10 実施例28の化合物 10 実施例29の化合物 10 実施例30の化合物 0.1 実施例31の化合物 10 実施例32の化合物 3 実施例33の化合物 0.3 実施例34の化合物 0.1 実施例35の化合物 0.3
【0388】 実施例36の化合物 10 実施例37の化合物 1 実施例38の化合物 3 実施例39の化合物 0.1 実施例40の化合物 10 実施例41の化合物 0.3 実施例42の化合物 10 実施例43の化合物 3 実施例44の化合物 0.01 実施例45の化合物 0.003
【0389】 実施例46の化合物 0.1 実施例48の化合物 0.1 実施例49の化合物 1 実施例50の化合物 1 実施例51の化合物 1 実施例52の化合物 1 実施例53の化合物 3 実施例54の化合物 1 実施例55の化合物 1 実施例56の化合物 3
【0390】 実施例57の化合物 3 実施例58の化合物 3 実施例59の化合物 3 実施例60の化合物 3 実施例63の化合物 3 実施例64の化合物 3 実施例65の化合物 3 実施例66の化合物 3 実施例67の化合物 3 実施例68の化合物 3
【0391】 実施例70の化合物 0.1 実施例71の化合物 10 実施例72の化合物 10 実施例73の化合物 3 実施例74の化合物 10 実施例76の化合物 1 実施例77の化合物 3 実施例79の化合物 0.1 実施例80の化合物 0.1 実施例81の化合物 10
【0392】 実施例82の化合物 1 実施例85の化合物 3 実施例86の化合物 0.3 実施例87の化合物 0.1 実施例88の化合物 0.1 実施例89の化合物 0.3 実施例90の化合物 3 実施例91の化合物 0.1 実施例92の化合物 3 実施例93の化合物 3
【0393】 実施例94の化合物 3 実施例95の化合物 3 実施例96の化合物 10 実施例97の化合物 0.1 実施例98の化合物 0.1 実施例99の化合物 3 実施例100の化合物 1 実施例101の化合物 3 実施例102の化合物 3 実施例103の化合物 1
【0394】 実施例104の化合物 1 実施例105の化合物 1 実施例106の化合物 1 実施例107の化合物 1 実施例108の化合物 3 実施例109の化合物 1 実施例110の化合物 3 実施例111の化合物 3 実施例112の化合物 0.1 実施例113の化合物 0.3
【0395】 実施例114の化合物 3 実施例115の化合物 0.01 実施例116の化合物 0.01 実施例119の化合物 3 実施例120の化合物 0.3 実施例121の化合物 3 実施例122の化合物 0.03 実施例123の化合物 3 実施例124の化合物 3 実施例125の化合物 0.1
【0396】 実施例126の化合物 3 実施例127の化合物 0.3 実施例128の化合物 0.1 実施例129の化合物 1 実施例130の化合物 0.03 実施例131の化合物 0.3 実施例132の化合物 10 実施例133の化合物 3 実施例134の化合物 3 実施例135の化合物 3
【0397】 実施例136の化合物 1 実施例137の化合物 1 実施例138の化合物 1 実施例139の化合物 0.3 実施例140の化合物 0.3 実施例141の化合物 1 実施例142の化合物 0.1 実施例143の化合物 3 実施例145の化合物 3 比較例1の化合物 >100 比較例2の化合物 >100
【0398】薬理試験例2 抗腫瘍試験 (実験方法) マウス骨髄性白血病細胞WEHI−3
(1〜3x106cells)をBalb/cマウス腹
腔内に移植し、翌日から薬物の投与を開始した。これを
1日目とし以後1〜4日および7〜11日に薬剤を1日
1回経口投与した。移植後の生存日数を観察し、Con
trol群の生存日数に対する薬物投与群の生存日数の
比(T/C、%)を算出し、これを延命効果として評価
した。 (実験結果) 実験結果を、表−6[表32]に示し
た。
【0399】 〔表32〕 表−6:WEHI−3細胞に対する抗腫瘍作用 供試化合物 投与量( μmol/kg) T/C(%) 実施例45の化合物 16 138 実施例46の化合物 32 141 実施例48の化合物 130 190 実施例130の化合物 130 189
【0400】薬理試験例3 抗腫瘍作用試験 (実験方法) ヌードマウス皮下で継代された腫瘍細胞
(HT−29,KB−3−1)をヌードマウスに移植
し、体積が20〜100mm3程度になり、生着が確認
されたところで薬剤の投与を開始した。これを1日目と
し以後1〜5日、8〜12日、15〜19日および22
〜26日に薬剤を経口投与した。腫瘍体積は、(腫瘍体
積)=1/2x(長径)x(短径)2 により求めた。
【0401】(実験結果) HT−29に対する実施例
48の化合物(投与量66μmol/kg)の実験結果
を、[図1]に示した。
【0402】KB−3−1に対する実施例48の化合物
(投与量66μmol/kg)の実験結果を、[図2]
に示した。
【0403】計算実施例 (高活性化合物による重ね合わせモデルの構築)高い分
化誘導活性を示す化合物である実施例45、実施例46
および実施例48の化合物を用い、活性発現に必要な原
子団の空間配置に関する情報を抽出するため3次元構造
の重ね合わせを行った。
【0404】この目的のためには、市販されている計算
パッケージ[CATALYST(MSI社)、Cerius2/QSAR+(MSI
社)、SYBYL/DISCO(Tripos社)など]のいずれを用い
ても同様な解析を行うことが可能であるが、今回の重ね
合わせ構造の作成および解析には、SYBYL/DISCO(Tripo
s社)を用いた。
【0405】実施例48の化合物について、SYBYLのス
ケッチ機能を用いて3次元構造を発生し、Gasteiger-Hu
ckel法により各原子上に点電荷を付与した後、Tripos力
場を用いて構造最適化を行った。次に、薬物−生体間相
互作用に重要と考えられる疎水性相互作用部位(芳香
環、脂肪族側鎖)および水素結合部位(カルボニル酸
素、ヒドロキシル基、アミノ基など)などの相互作用が
想定される部位を特定するためにダミー原子を相互作用
が可能な部位に置いた。
【0406】この時、疎水性相互作用、水素結合および
静電相互作用部位などの相互作用の種類を区別するため
に、相互作用の分類を行い各々異なるダミー原子タイプ
を設定した。さらに、回転可能結合について回転させた
コンフォーマーを発生させ、想定される相互作用部位に
配置したダミー原子間の距離が変化するものを、新規な
コンフォメーションとして、コンフォメーションファイ
ルに保存した。実施例45および実施例46の化合物に
ついても同様に3次元構造の作成およびコンフォメーシ
ョンの発生を行った。
【0407】実施例48の化合物を鋳型分子として、そ
のそれぞれのコンフォメーションに対して実施例45お
よび実施例46の化合物のすべてのコンフォメーション
について同じ種類の相互作用を示すダミー原子が重なる
ように重ね合わせ構造を作成した。
【0408】得られた重ね合わせ構造について、重ね合
わせに用いられたダミー原子の個数(共通な相互作用の
数)、立体的な重なり具合(重なり体積)および活性値
を用いた3次元QSARの解析結果などをもとに、最適
な重ね合わせ構造を選択した。
【0409】今回得られた重ね合わせ構造では、式(1
3)の化合物のB環の重心(W1)、A環の重心(W
2)および水素結合受容体(カルボニル酸素など)(W
3)において、W1〜W2=8.34Å、W1〜W3=
3.80Å、W2〜W3=5.55Åの配置をとること
が示された。
【0410】(計算例1:実施例130の化合物) 実
施例130の化合物の相互作用想定部位およびベンズア
ミド構造の構成原子から適当な7個の原子を選択し、上
記の重ね合わせに用いた実施例45、実施例46および
実施例48の化合物を標的構造として、実施例130の
化合物に拘束ポテンシャルを与えて構造最適化を行っ
た。次に、拘束ポテンシャルを解除して構造最適化を行
い、実施例130の化合物の活性コンフォメーションを
得た。この活性コンフォメーションに対し、ベンズアミ
ドのベンゼン環の重心(W1)およびピリジン環の重心
(W2)およびカルボニル酸素(W3)を定義し、空間
配置のパラメータの抽出を行った。
【0411】また、回転可能な結合についてすべてのコ
ンフォメーションを発生し各コンフォメーションでのエ
ネルギーを計算し、最安定構造を求めた。最安定構造で
のエネルギーを計算し、活性コンフォメーションとのエ
ネルギー差を求めた。その結果、今回得られた構造で
は、W1〜W2=8.43Å、W1〜W3=3.82
Å、W2〜W3=5.88Å(最安定構造とのエネルギ
ー差:2.86kcal/mol)の配置をとることが示され
た。
【0412】また、前記の重ね合わせ構造モデルの構築
で得られたダミー原子を標的構造として、解析操作を行
うことによっても同一の結果が得られた。(計算結果)
計算結果を表−7[表33]に示した。表−7:空間
配置のパラメータの計算結果
【0413】
【0414】
【0415】
【0416】
【発明の効果】本発明の新規ベンズアミド誘導体および
新規アリニド誘導体は分化誘導作用を有し、悪性腫瘍、
自己免疫疾患、皮膚病、寄生虫感染症の治療・改善薬な
どの医薬品として有用である。特に制癌剤として効果が
高く、造血器腫瘍、固形癌に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】腫瘍細胞(HT−29)に対して実施例48の
化合物投与時の腫瘍体積の変化を示す図である。
【図2】腫瘍細胞(KB−3−1)に対して実施例48
の化合物投与時の腫瘍体積の変化を示す図である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/40 A61K 31/40 4C055 31/4164 31/4164 4C056 31/42 31/42 4C063 31/421 31/421 4C064 31/425 31/425 4C069 31/426 31/426 4C086 31/4355 31/4355 4C206 31/4402 31/4402 4H006 31/4406 31/4406 31/4409 31/4409 31/443 31/443 31/4439 31/4439 31/47 31/47 31/505 31/505 A61P 17/00 A61P 17/00 33/00 33/00 35/00 35/00 37/00 37/00 C07C 231/02 C07C 231/02 237/40 237/40 271/22 271/22 271/54 271/54 275/40 275/40 323/62 323/62 335/16 335/16 335/20 335/20 C07D 207/34 C07D 207/34 213/56 213/56 213/64 213/64 213/65 213/65 213/75 213/75 213/82 213/82 215/48 215/48 233/90 233/90 A 239/28 239/28 239/34 239/34 261/18 261/18 263/48 263/48 275/02 275/02 277/44 277/44 307/56 307/56 307/58 307/58 333/16 333/16 333/40 333/40 401/06 401/06 405/12 405/12 413/12 413/12 453/02 453/02 491/048 491/048 (72)発明者 土屋 克敏 千葉県茂原市東郷1144番地 三井東圧化学 株式会社内 (72)発明者 中西 理 千葉県茂原市東郷1900番地1 三井東圧化 学株式会社内 (72)発明者 齊藤 明子 千葉県茂原市東郷1900番地1 三井東圧化 学株式会社内 (72)発明者 山下 俊 千葉県茂原市東郷1900番地1 三井東圧化 学株式会社内 (72)発明者 白石 厳悟 神奈川県横浜市戸塚区平戸3−42−7 東 戸塚寮 (72)発明者 田中 英司 千葉県茂原市東郷1144番地 三井東圧化学 株式会社内 Fターム(参考) 4C023 BA06 4C031 MA10 4C033 AA04 AA08 AA17 AA20 AD08 AD17 AD20 4C037 HA09 4C050 AA01 BB07 CC16 EE01 FF03 HH01 4C055 AA01 BA01 BA02 BA03 BA06 BA34 BA39 BA42 BB11 CA01 CA02 CA16 CA34 CA58 CB19 DA01 DA17 DA58 DB19 4C056 AA01 AB01 AC01 AC02 AD01 AE03 BA13 BB11 BC01 FA01 FB15 FC01 4C063 AA01 BB03 BB08 CC25 CC31 CC52 DD12 EE01 4C064 AA06 CC01 DD04 EE03 FF01 GG03 4C069 AC07 4C086 AA01 AA02 AA03 BA03 BB02 BC05 BC17 BC28 BC36 BC38 BC42 BC48 BC50 BC67 BC69 BC79 BC82 CB17 CB22 CB26 MA04 MA52 MA55 NA14 ZA89 ZB07 ZB26 ZB27 ZB37 4C206 AA01 AA02 AA03 GA08 GA31 KA01 MA04 MA72 MA75 NA14 ZA89 ZB07 ZB26 ZB37 4H006 AA01 AA03 AB28 BJ50 BM10 BM30 BM73 BN30 BU26 BU46 BV22 BV25 BV70 RA08 RA12 RA14 RA20 RA28 RA40 RA42 RA44 RA46 TN10 TN20 TN30

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(13)[化13] 【化1】 [式中、AおよびBは置換されていてもよいフェニル基
    または置換されていてもよい複素環(置換基として、ハ
    ロゲン原子、水酸基、アミノ基、ニトロ基、シアノ基、
    炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ
    基、炭素数1〜4のアミノアルキル基、炭素数1〜4の
    アルキルアミノ基、炭素数1〜4のアシル基、炭素数1
    〜4のアシルアミノ基、炭素数1〜4のアルキルチオ
    基、炭素数1〜4のパーフルオロアルキル基、炭素数1
    〜4のパーフルオロアルキルオキシ基、カルボキシル
    基、炭素数1〜4のアルコキシカルボニル基、フェニル
    基、複素環からなる群より選ばれた基を1〜4個有す
    る)を表す。Yは−CO−、−CS−、−SO−および
    −SO2−のいずれかを構造中に有し、AとBを連結す
    る鎖状、環状またはそれらの組み合わされた構造を表
    す。R3は水酸基またはアミノ基を表す。]において、
    B環の重心(W1)、A環の重心(W2)、Y中の水素
    結合受容体となる酸素原子または硫黄原子(W3)のな
    す距離が、それぞれW1〜W2=6.0〜11.0Å、
    W1〜W3=3.0〜8.0Å、W2〜W3=3.0〜
    8.0Åとなる立体配置をとることが可能なアニリド誘
    導体および薬学的に許容される塩。
  2. 【請求項2】 Aが置換されていてもよい複素環、R3
    がアミノ基、Yが−CO−を構造中に有するAとBを連
    結する鎖状、環状またはそれらの組み合わされた構造で
    ある請求項1記載のアニリド誘導体および薬学的に許容
    される塩。
  3. 【請求項3】 Bが置換されてもよいフェニル基、W1
    〜W2=7.0〜9.5Å、W1〜W3=3.0〜5.
    0Å、W2〜W3=5.0〜8.0Åである請求項2記
    載のアニリド誘導体および薬学的に許容される塩。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3いずれかに記載の化合物の
    うち、少なくとも1つを有効成分として含有する制癌
    剤。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3いずれかに記載の化合物の
    うち、少なくとも1つを有効成分として含有する医薬
    品。
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