JP2002330967A - 超音波診断装置 - Google Patents

超音波診断装置

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JP2002330967A JP2001140487A JP2001140487A JP2002330967A JP 2002330967 A JP2002330967 A JP 2002330967A JP 2001140487 A JP2001140487 A JP 2001140487A JP 2001140487 A JP2001140487 A JP 2001140487A JP 2002330967 A JP2002330967 A JP 2002330967A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 超音波画像に含まれる左室を精度よく抽出す
る超音波診断装置を提供すること。 【解決手段】 超音波画像上で、心臓の周期運動に追従
するように、各フレームの超音波画像に対して両僧坊便
110のつけね(根元)を跨ぐ分離ライン(114−
1、114−2,114−3,114−4)を設定す
る。分離ラインは、心臓の周期運動中、各フレームごと
の超音波画像において左室100と左房102とを分離
するので、左室100の領域のみをリアルタイムで精度
よく抽出することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は超音波診断装置に関
し、特に心臓の断層画像上において左室を抽出する装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、医療分野では超音波診断が広く利
用されている。特に心臓のエコー検査は心臓の疾病診断
上有用であり、その検査方法として、心臓の断層をいわ
ゆるBモード画像(二次元断層画像)として表示するも
のが知られている。従来の超音波診断装置の中には、心
機能を計測するモードをもったものがある。かかる超音
波診断装置においては、Bモード画像に対して、例えば
二値化処理及び輪郭抽出がなされ、これにより心腔部分
がBモード画像から抽出される。そして、抽出された画
像を分析することにより、心機能に関する情報が取得さ
れる。具体的には、各フレームのBモード画像上におい
て左室が抽出され、例えば、左室の面積や体積の時間変
化がグラフ表示される。これは心筋梗塞などの疾病診断
に役立てられる。ちなみに、特開平9−253085号
公報には関連する技術が開示されている。
【0003】従来、左室の抽出においては、例えば心臓
の拡張末期のBモード画像をフリーズした状態におい
て、左室部分を囲む関心領域(ROI)が設定される。
このような関心領域を設定することにより、各フレーム
のBモード画像において、感度が低い部分で左室の輪郭
がとぎれ、領域抽出処理が外方向へ発散してしまう問題
を防止し、また、僧帽弁を介して左室に連接する左房の
全体まで領域抽出処理が及んでしまう問題を防止してい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特に心
臓の収縮時において、心臓のねじれ運動や並進運動もあ
って、関心領域内に左房の一部あるいは大部分が進入し
てくる問題があり、この点について上記従来技術では解
決できなかった。すなわち、かかる部分まで画像処理の
際に左室領域として抽出されてしまうと過大評価がなさ
れ、正確な疾病診断を行えないおそれがあった。
【0005】本発明は上記課題に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、超音波画像に含まれる特定領域を精
度よく抽出することにある。
【0006】本発明の他の目的は、左室を左房から切り
離して領域抽出を行えるようにすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る超音波診断装置は、注目領域と隣接領
域とが連接してなる心腔領域を含む一連の超音波画像列
を形成する画像形成手段と、前記一連の超音波画像列に
おいて各フレームの超音波画像に対して、心臓の周期的
運動に追従させて、前記注目領域と前記隣接領域とを分
離する分離ラインを設定する設定手段と、前記各フレー
ムの超音波画像ごとに、前記分離ラインによって分離さ
れた前記注目領域を抽出する抽出手段と、を含むことを
特徴とする。
【0008】上記構成によれば、一連の超音波画像列は
時間軸方向に並んだ複数の超音波画像であり、それらは
動画像を構成する。各フレームの超音波画像ごとに分離
ラインが心臓の周期的運動に追従して設定され、各フレ
ームごとに注目領域と隣接領域を適応的に分離できるの
で、その分離ラインの一方側(注目領域側)を領域抽出
の対象とすることによって、注目領域の抽出精度を高め
られる。
【0009】好適な態様では、前記超音波診断装置は、
前記一連の超音波画像列における各フレームの超音波画
像に対して、前記注目領域を包含する所定形状を備えた
関心領域を設定する関心領域設定手段を含み、前記抽出
手段は、前記関心領域内であって前記分離ラインの一方
側の領域を前記注目領域として抽出することを特徴とす
る。
【0010】この構成によれば、関心領域内且つ分離ラ
インの一方側の領域として注目領域の抽出処理範囲が規
定される。よって、単に関心領域のみを設定する場合に
比べて、注目領域の抽出処理範囲をより的確に設定でき
る。
【0011】また別の態様では、前記超音波診断装置
は、前記分離ラインの周期的運動の条件をユーザ設定す
るための入力する手段を含み、前記設定手段は、前記ユ
ーザ設定された周期的運動の条件に従って、前記各フレ
ームの超音波画像ごとに前記分離ラインを設定すること
を特徴とする。望ましくは、前記超音波診断装置は、心
臓の周期的運動を示す生体信号を測定する測定器からの
生体信号が入力される生体信号入力部を備え、前記設定
手段は、前記生体信号に従って前記各フレームの超音波
画像ごとに前記分離ラインを設定する。
【0012】
【本発明の実施の形態】図1及び図2を用いて本実施形
態に係る画像処理の原理を説明する。
【0013】図1(A)には、心臓の拡張末期における
左室100及び左房102が連接してなる心腔領域10
4を表すBモード画像が示されている。心壁111の内
側は心内膜(左室の輪郭)106であり、符号108は
心外膜を示している。図1(B)には、心臓の収縮末期
における上記と同じ心腔領域104を示すBモード画像
が示されている。なお、図1(A)及び図1(B)にお
いて、X軸は表示座標系における水平方向であり、Y軸
は表示座標系における垂直軸である。
【0014】周知のように、心腔領域104内には血液
が満たされ、当該領域では比較的エコーデータの値が小
さいため、Bモード画像上で心腔領域104は概ね暗く
表現される。一方、心壁111は、心腔領域104に比
べて輝度値は比較的高い。特に、左室100と左房10
2の間にある僧帽弁110のつけね(根本)は、Bモー
ド画像上において、かなり輝度が高いことが知られてい
る。よって、Bモード画像を観察する上で、その高輝度
部分を特定するのは容易であり、後述する分離ラインの
設定に当たって、その高輝度部分を画像上の目安とする
ことができる。
【0015】関心領域(ROI)112は、左室100
の抽出処理範囲を定める公知のものであり、例えば、心
臓の拡張末期における(フリーズされた)Bモード画像
上において、ユーザーによって設定される。このROI
112は、例えば楕円形状を有し、本実施形態では、各
フレームの超音波画像に対して、共通の位置及び形状で
ROI112が設定されるが、各フレームごとにそれを
動的に変動させてもよい。左室100は半楕円形状、ハ
ート形状、砲弾形状といった形態を有しており、左室1
00の形状とROI112の形状の関係から、心臓時相
にもよるが、左房102の全部又は一部がROI112
内に取り込まれる。例えば、ROI112内に左房10
2が取り込まれ、その場合において、左室100の領域
抽出処理が僧帽弁110を越えて左房102内へ進行し
た場合には、ROI112内に入り込んだ左房領域が左
室としてみなされ、それも一緒に抽出されてしまう可能
性がある。
【0016】そこで、本実施形態においては、各フレー
ムのBモード画像ごとに、ROI112に加えて、それ
を横断する分離ライン114が設定される。例えば図1
(A)のように、この分離ライン114は、左室100
と左房102とを分離する直線であって、僧帽弁110
を横から跨ぐように設定される。結果として、楕円形状
のROI112を横方向から切断するような位置関係で
分離ライン114が設定される。この分離ライン114
は、ROI112内の領域を分割し、その一方側のみを
領域抽出処理として制限するための分割線に相当する。
【0017】このROI112を各フレームのBモード
画像上に自動設定するため、本実施形態においては、分
離ライン114についての初期設定及びパラメータ登録
がなされる。
【0018】まず、分離ライン114の初期設定時にお
いては、例えば、心臓の拡張末期において、その時点で
のフリーズされたBモード画像上を観察することによっ
て、目視判断によって図1(A)のように分離ライン1
14がユーザー設定される。このユーザ設定によって、
例えば、分離ライン114の初期位置を決定するパラメ
ータである基準点P(X1、Y1)と分離ラインの傾き
αとが登録される。基準点Pは、例えば、前述した高輝
度の位置(僧帽弁の一方のつけね上)に登録され、傾き
αは、ここではYの増分に対するXの増分としての意味
を有し、その基準点Pを通る直線の傾きとして登録され
る。
【0019】次に、心臓の動きに追従して、分離ライン
114が各フレームごとに適応的に設定されるようにす
るため、必要な幾つかのパラメータがユーザー設定され
る。本実施形態においては、分離ラインは、演算簡略化
のため、前記心臓周期運動に応じて傾き不変の平行移動
を行うものとして構成されており、必要なパラメータ
は、例えば、拡張末期から収縮末期までの超音波画像フ
レーム数N、及び、個々のフレーム間で分離ラインが移
動するY軸方向の移動刻みΔEである。
【0020】フレーム数Nは、Bモード画像のフレーム
レートから定まる各フレーム間の時間間隔t、及び、拡
張末期と収縮末期間の時間T、により定まり、N=T/
tの関係がある。ここで図2を用いて、時間Tについて
説明する。
【0021】図2には、心臓の周期運動における一周期
の心電波形が示されている。その図において、時間t0
におけるピークが左室の拡張末期を表すR波であり、時
間t1におけるピークが左室の収縮末期におけるT波で
ある。よって、時間Tは、T=t1−t0と表せる。時
間Tはあらかじめ心電波形から求めた値をユーザがマニ
ュアル設定してもよいが、このように、心電計からの心
電信号に対するピーク検出などの手法を利用して、自動
的に計測するようにしてもよい。
【0022】図1(B)において、拡張末期の超音波画
像と収縮末期の超音波画像との間で、上記高輝度部分な
どの移動量を特定することによって分離ラインが移動す
るY軸方向の移動量Eが認定できる。ここで移動量Eは
移動方向によらず正とする。移動刻みΔEは、移動量E
と、フレーム数Nと、により定まり、ΔE=E/Nによ
り求まる。
【0023】図1(B)には、心臓の収縮末期における
心腔領域104のBモード画像が示されている。収縮末
期における僧帽弁110の位置等から、拡張末期の分離
ライン114−1から収縮末期の分離ライン114−4
への移動量Eがユーザーによって入力され、あるいは、
自動的に演算される。
【0024】本実施形態において、移動量Eとフレーム
数Nが登録されると、それらから移動刻みΔEが演算さ
れる。そして、以下に詳述するように、その移動刻みΔ
Eを用いて、心臓の動きに追従させた分離ラインの自動
設定が実現される。ここで、第1番目のフレームを例え
ば、心臓の拡張末期とした場合は、分離ラインの設定開
始タイミングを図2の心電波形のR波と同期させればよ
い。
【0025】ここで簡単のためにnが1≦n≦Nの範囲
にあるものとする。n番目フレームは拡張末期から収縮
末期までの期間に得られたものである。図1(B)にお
いて、第n番目フレームにおける分離ライン114−2
は、X=α×(Y−Y1)+X1+α×n×ΔEに基づ
いて生成される。第(n+1)番目フレームにおける分
離ライン114−3は、上式中のnをn+1に置き換え
た式に基づいて生成され、これはn番目フレームにおけ
る分離ライン114−2を図中、移動刻みΔEで平行移
動させたものに対応している。
【0026】以上のように、各フレームごとに、関心領
域の他に分離ライン114が設定されると、各フレーム
ごとに左室の領域抽出処理が実行される。この場合、そ
の領域抽出処理の範囲は、ROI112内であって分離
ライン114の上側に制限される。その制限範囲内で、
公知の各種手法を利用して左室100の領域抽出がなさ
れる。例えば、領域抽出の手法としては、左室100の
中心点あるいは重心点から放射状に多数の検出ラインを
仮想的に設定し、各検出ライン上においてエッジ検出を
行って内膜106を特定し、各エッジを相互連結する手
法をあげることができる。この場合、内膜106が完全
に閉ループとなっていないなどのため、領域抽出処理が
僧帽弁110を越えて左房102側へ進行しようとして
も、その領域抽出は分離ライン114への到達をもって
制止される。
【0027】各フレームの超音波画像上において、左室
100の領域抽出がなされると、例えばピクセルカウン
ト値などから左室100の面積が演算され、また、その
面積から体積が演算される。そして、時間軸上において
面積や面積変化率などを示すグラフが形成される。
【0028】なお、フレーム数がNを超えて、収縮末期
から再び拡張末期(フレーム数2N)に向かう場合は、
前記矢印方向とは逆向きに分離ラインを同じ移動刻みΔ
Eで移動させるようにしてもよい。分離ラインが拡張末
期の位置までもどると再度矢印方向に分離ラインを移動
させ、上記の動作を繰り返すことにより、分離ラインの
繰り返し運動を行うようにしてもよい。
【0029】また、分離ラインの移動刻みは各フレーム
間ごとに異ならせてもよい。たとえば、図2の心電波形
と各フレーム間での移動刻みの対応表をあらかじめ作成
しておいてもよい。また、上述したように僧帽弁のつけ
ねは、一般に画像の輝度が高いことから、拡張末期に関
心領域内にある、これら2点を自動的に特定することが
可能である。したがって、初期設定時に分離ラインを自
動設定するようにしてもよい。また、各フレームごとに
これら2点を高輝度検出手法を利用して自動的に特定
し、それらを通過する直線として分離ラインを設定する
ようにしてもよい。この場合は、各フレームごとの分離
ラインの傾きは一般に変化する。さらに、僧帽弁に含ま
れる複数の点を特定し、それらの点を通る屈曲線を設定
するようにしてもよい。
【0030】次に上記原理が適用された超音波診断装置
の構成について説明する。図3は本発明の実施形態に係
る超音波診断装置10の全体構成を示す図である。
【0031】探触子20は超音波の送受波を行うプロー
ブであり、この探触子20には複数の振動素子からなる
アレイ振動子が設けられている。このアレイ振動子によ
って超音波の送受波が行われる。具体的には、アレイ振
動子によって超音波ビームが形成され、その超音波ビー
ムが電子走査(例えば、電子セクタ走査、電子リニア走
査)される。この電子走査によって二次元のエコーデー
タ取込領域(いわゆる走査面)が形成される。送信器2
2は送信ビームフォーマーとして機能し、受信器24は
受信ビームフォーマーとして機能する。受信器24から
の受信信号(整相加算後の受信信号)はデジタルスキャ
ンコンバータ(DSC)26に入力される。このDSC
26は、座標変換機能などを有し、その内部にはフレー
ムメモリ26Aが設けられ、そのフレームメモリ26A
上には、画像表示に先立って各フレームのBモード画像
がフレーム単位で格納される。
【0032】なお、本実施形態の装置においては、一連
のBモード画像列(数心拍に亘る複数のBモード画像)
を格納する大容量メモリとしてのシネメモリを具備して
おり(図示せず)、そのようなシネメモリに格納された
一連のBモード画像列を順次読み出してフレームメモリ
26A上に一旦格納し、そこから読み出すことができ
る。後述する左室領域抽出は、超音波の送受波に合わせ
てリアルタイムで行われ、あるいは、上記シネメモリか
ら読み出された各フレームのBモード画像に対して実行
される。これは初期設定あるいはパラメータ登録に関し
ても同様である。
【0033】Bモード画像の画像データは、ラスタース
キャン方式に従って、フレームメモリ26Aから読み出
され、画像合成部64に出力され、同時に、画像処理部
27に出力される。画像処理部27は、Bモード画像に
対してノイズ除去を実行するノイズ除去部29及びノイ
ズ除去後の画像を二値化処理して二値化画像を生成する
二値化処理部30によって構成される。二値化画像は、
低輝度部分(血流部)の画素値が例えば1とされ、それ
以外の画素値が例えば0とされた画像である。その二値
化画像はマスク処理部36に入力されている。
【0034】分離ライン演算部14は、各フレームのB
モード画像(実施形態では二値化画像)ごとに、分離ラ
インを自動的に設定する手段である。その場合には、上
記のとおり、座標X1、Y1及び傾きαが用いられ、ま
た、移動時間T、移動量E及びフレーム数Nの情報が利
用される。それらの各情報は、必要に応じて、ユーザー
入力され、あるいは自動的に演算される。ユーザー入力
を行う場合にはトラックボール、キーボードなどによっ
て構成される入力部28が用いられる。例えばフレーム
数Nや移動量Eなどを計測演算する場合には、リファレ
ンスとして生体信号入力部15を介して心電計17から
の心電信号が利用される。なお、入力部28は、関心領
域をユーザー設定する場合にも利用される。関心領域
は、上記のように所定形状をもった各フレーム共通の領
域であり、それによって領域抽出範囲が規定される。い
ずれにしても、分離ライン演算部14は、各フレームご
とに分離ラインを設定し、その座標情報を上下判別画像
出力部32及びラインイメージ生成部60へ出力する。
【0035】上下判別画像出力部は32、各フレームご
とに、分離ラインの上側に属する各画素値が1とされ、
それ以外の各画素値が0とされた上下判別画像(第1マ
スク画像)を生成し、それを出力する。ラインイメージ
生成部60は、各フレームごとに、分離ラインのライン
イメージを生成する。
【0036】一方、関心領域出力部16は、ユーザー設
定された各フレーム共通の関心領域について、その座標
情報を出力する回路である。その座標情報は、内外判別
画像出力部34及び枠イメージ生成部62に出力されて
いる。内外判別画像出力部34は、各フレームごとに、
関心領域の内部の各画素値が1とされ、それ以外の画素
値が0とされた内外判別画像(第2マスク画像)を生成
し、それを出力する。枠イメージ生成部62は、各フレ
ームごとに、関心領域の外枠をラインとして示す枠イメ
ージを生成する。
【0037】マスク処理部36は、左室抽出部として機
能し、各フレームの二値化画像に対して、上記の上下判
別画像による第1マスク処理、同時に、上記の内外判別
画像による第2マスク処理を施す。すなわち、各フレー
ムごとに、入力される3つの画像において、画素値がす
べて1の画素については、当該画素の出力(画素)値を
1とし、それ以外の場合には出力(画素)値を0とする
処理を実行する。すると、関心領域内であり、分離直線
の上側に属し、血流部である部分だけが抽出され、それ
が左室画像として画像合成部64へ出力される。
【0038】線画イメージ生成部58は、各フレームご
とに、上記のラインイメージ及び枠イメージを合成して
線画イメージを生成し、それを画像合成部64へ出力す
る。
【0039】画像合成部64は、各フレームごとに入力
されるBモード画像、左室画像、線画イメージを合成
し、その合成画像を表示部へ出力する。ここで、左室画
像については、左室領域をより明確に表現するためにそ
の部分に着色を施すようにしてもよい。
【0040】本実施形態において、演算部66は、各フ
レームごとに左室の面積を演算する機能、フレーム間に
おける左室の面積の変化率を演算する機能、などを有
し、更に、例えば面積あるいはその変化率の時間変化を
示すグラフを作成する機能を有している。そのグラフの
イメージは画像合成部64へ出力され、そのようなグラ
フも表示部68上に表示される。また、画像合成部64
には、心電計17からの心電信号も生体信号入力部15
を介して入力されており、必要に応じて、心電波形も超
音波画像と一緒に表示される。
【0041】ちなみに、分離ラインの初期設定時におい
ては、表示部68に、リアルタイムで取得されたあるい
は再生された動画像としてのBモード画像が表示され
る。そして、そのような一連のBモード画像を利用し
て、上述の各パラメータの設定が行われる。その後、一
連のBモード画像が再び繰り返して再生され、あるいは
新しい心拍のBモード画像が形成表示され、それらに対
して上記の分離ラインを利用した画像処理が逐次実行さ
れる。
【0042】なお、フレームメモリ26Aに格納される
Bモード画像を構成する画像データは、上述したよう
に、ラスタースキャン方式に従って読み出され、それに
同期して、図3に示した各構成が動作を行っている。ま
た、上記においては、左室抽出について説明したが、左
房、右室といった部分に対して上記処理を同様に適用す
ることができる。
【0043】次に、図4を用いて、図3に示した符号6
9で示す部分の具体例について詳述する。分離ライン演
算部14は、前述したように各フレームのBモード画像
(実施形態では二値化画像)ごとに分離ラインを自動的
に設定する手段であり、具体的には、例えばラスタース
キャンの各Y座標に対応する分離ラインのX座標を演算
する。ここでは、第n番目のフレームにおける分離ライ
ンの設定を行う場合について説明する。
【0044】分離ライン演算部14は、第n番目のフレ
ームにおける分離ラインとX軸(Y=0)との交点のX
座標を演算するX軸交点演算部37、乗算器38、加算
器40を含んで構成される。
【0045】X軸交点演算部37は、乗算器42、4
4、46、減算器48、加算器50とから構成される。
乗算器42はフレーム数を指定するフレーム情報nと、
移動刻みΔEとを入力し、それらを乗算した値を出力す
る。ここで、フレーム情報nは例えばDSC26から読
み出すようにする。簡単のためにnは1≦n≦Nとす
る。また、移動刻みΔEは、前述したように生体信号入
力部15、入力部28により測定、又は入力されたパラ
メータに基づいて演算された量である。乗算器44は分
離ラインの傾きαと乗算器42からの出力とを入力し、
それらを乗算した値を出力する。一方、乗算器46は、
分離ラインの傾きα、及び基準点(図1中、点P参照)
のY座標であるY1とを入力して、それらを乗算した値
を出力する。減算器48は乗算器46からの出力値と基
準点PのX座標であるX1とを入力し、後者の値から前
者の値を減算する。加算器50は、乗算器44からの出
力と減算器48からの出力を加えた値、すなわちnフレ
ーム目における分離ラインとX軸との交点座標を出力す
る。
【0046】乗算器38は、ラスタースキャンのY座標
ごとに、各Y座標の値と分離ラインの傾きαを入力し、
それらを乗算した値を出力する。加算器40は加算器5
0からの出力と乗算器38からの出力とを加算すること
により、ラスタースキャンの各Y座標に対応した分離ラ
インのX座標を出力する。
【0047】分離ライン上下判別画像出力部32は、比
較器51を含んで構成される。比較器51はラスタース
キャンの各X座標と、前述の分離ラインX座標とをラス
タースキャンの各Y座標ごとに比較し、各X座標の値が
分離ラインX座標以下の場合には1を、大きい場合は0
を出力する。
【0048】このようにして、ラスタースキャンの各二
次元座標(X,Y)に対して0又は1のデータが対応づ
けられた分離ライン上下判別情報が比較器51により出
力される。ここで、値1が対応づけられる座標は分離ラ
インの上側の領域に、値0が対応づけられる座標は分離
ラインの下側の領域にあることが示される。
【0049】ラインイメージ生成部60は、一致検出器
53を含んで構成される。一致検出器53はラスタース
キャンの各X座標と、前述の分離ラインX座標とをラス
タースキャンの各Y座標ごとに比較し、所定の許容範囲
内で両者が一致すれば値1を出力し、そうでない場合に
は値0を出力する。このようにして、ラスタースキャン
の各二次元座標(X,Y)に対して0又は1のデータが
対応づけられたラインイメージが一致検出器53により
出力される。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば超音
波画像に含まれる特定領域を精度よく抽出できる。ま
た、左室を左房から切り離して領域抽出を行えるように
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の原理を示す図である。
【図2】 心電波形を示す図である。
【図3】 本発明の実施の形態に係る超音波診断装置の
全体構成を示す図である。
【図4】 分離ライン演算部、上下判別画像出力部、ラ
インイメージ生成部の各構成を示す図である。
【符号の説明】
14 分離ライン演算部、15 生体信号入力部、16
関心領域出力部、17 心電計、20 探触子、22
送信器、24 受信器、26 DSC、29ノイズ除
去部、30 二値化処理部、32 上下判別画像出力
部、34 内外判別画像出力部、36 マスク処理部
(左室抽出部)、37 X軸交点演算部、51 比較
器、53 一致検出器、58 線画イメージ生成部、6
0 ラインイメージ生成部、62 枠イメージ生成部、
64 画像合成部、66 演算部、68 表示部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C301 AA01 BB01 BB02 CC02 EE11 EE20 FF28 GB02 HH60 JB22 JB29 JB32 JC16 JC20 KK24 KK27 KK30 KK34 KK40 LL03 LL04 5B057 AA07 BA05 BA24 CA08 CA12 CA16 CB08 CB12 CB16 CC04 CF04 CH01 CH11 DA08 DA16 DB02 DC16 DC22

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 注目領域と隣接領域とが連接してなる心
    腔領域を含む一連の超音波画像列を形成する画像形成手
    段と、 前記一連の超音波画像列における各フレームの超音波画
    像に対して、心臓の周期的運動に追従させて、前記注目
    領域と前記隣接領域とを分離する分離ラインを設定する
    設定手段と、 前記各フレームの超音波画像ごとに、前記分離ラインに
    よって分離された前記注目領域を抽出する抽出手段と、 を含むことを特徴とする超音波診断装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の装置において、 前記一連の超音波画像列における各フレームの超音波画
    像に対して、前記注目領域を包含する所定形状を備えた
    関心領域を設定する関心領域設定手段を含み、 前記抽出手段は、前記関心領域内であって前記分離ライ
    ンの一方側の領域を前記注目領域として抽出することを
    特徴とする超音波診断装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の装置において、 前記分離ラインの運動条件をユーザ設定する入力手段を
    含み、 前記設定手段は、前記ユーザ設定された運動条件に従っ
    て、前記各フレームの超音波画像ごとに前記分離ライン
    を設定することを特徴とする超音波診断装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の装置において、 心臓の周期的運動を示す生体信号を測定する測定器から
    の生体信号が入力される生体信号入力部を備え、 前記設定手段は、前記生体信号に従って前記各フレーム
    の超音波画像ごとに前記分離ラインを設定することを特
    徴とする超音波診断装置。
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