JP2002330500A - 自動音場補正装置及びそのためのコンピュータプログラム - Google Patents

自動音場補正装置及びそのためのコンピュータプログラム

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JP2002330500A
JP2002330500A JP2001133572A JP2001133572A JP2002330500A JP 2002330500 A JP2002330500 A JP 2002330500A JP 2001133572 A JP2001133572 A JP 2001133572A JP 2001133572 A JP2001133572 A JP 2001133572A JP 2002330500 A JP2002330500 A JP 2002330500A
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Hajime Yoshino
肇 吉野
Kazuya Tsukada
和也 塚田
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Pioneer Electronic Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オーディオシステムが設置される音響空間の
音響的状態を考慮して適切な音場補正を行うことが可能
な自動音場補正システムを提供する。 【解決手段】 複数チャンネルのオーディオ信号に対し
て信号処理を施し、対応する複数のスピーカへ出力する
自動音場補正装置において、環境雑音レベルを測定する
雑音測定手段と、前記環境雑音レベルを使用して、測定
用信号レベルを決定する信号レベル決定手段と、決定さ
れた測定用信号レベルを有する測定用信号を出力して、
自動音場補正を行う補正手段と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のスピーカを
備えるオーディオシステムにおいて音場特性を自動的に
補正する自動音場補正システムに関する。
【0002】
【従来の技術】複数のスピーカを備えて高品位の音場空
間を提供するオーディオシステムでは、臨場感の得られ
る適切な音場空間を自動的に作り出すことが要求されて
いる。即ち、受聴者自らが適切な音場空間を得ようとし
てオーディオシステムを操作しても、複数のスピーカで
再生される再生音の位相特性、周波数特性、音圧レベル
等を適切に調節することは極めて困難であるため、オー
ディオシステム側で自動的に音場特性を補正することが
要求されている。
【0003】従来、この種のオーディオシステムとし
て、実開平6−13292号公報に開示されたものが知
られている。この従来のオーディオシステムには、複数
チャンネルのオーディオ信号を入力しそれらの各オーデ
ィオ信号の周波数特性を調節するためのイコライザと、
イコライザからチャンネル毎に出力されるオーディオ信
号を遅延する複数の遅延回路が備えられ、各遅延回路の
出力が複数のスピーカに供給される構成となっている。
【0004】また、音場特性を補正するために、ピンク
ノイズ発生器と、インパルス発生器と、セレクタ回路
と、スピーカで再生される再生音を測定するためのマイ
クロホンと、周波数分析手段及び遅延時間算出手段が備
えられている。そして、ピンクノイズ発生器で生成され
るピンクノイズをセレクタ回路を介してイコライザに供
給し、また、インパルス発生器で生成されるインパルス
信号をセレクタ回路を通じて直接スピーカに供給するよ
うに構成されている。
【0005】音場空間の遅延特性を補正する際には、上
記インパルス発生器からスピーカにインパルス信号を直
接供給すると共に、各スピーカで再生されるインパルス
音を上記マイクロホンで測定し、その測定信号を遅延時
間算出手段が分析することで、スピーカから受聴位置ま
でのインパルス音の伝搬遅延時間を計測している。
【0006】つまり、個々のスピーカに時間をずらして
インパルス信号を直接供給し、各インパルス信号が各ス
ピーカに供給された時点から、スピーカ毎に再生される
各インパルス音がマイクロホンに到達する時点までの時
間差を遅延時間算出手段によって求めることで、各イン
パルス音の伝搬遅延時間を計測している。そして、計測
した各伝搬遅延時間に基づいて上記遅延回路のチャンネ
ル毎の遅延時間を調節することにより、音場空間の遅延
特性を補正することとしている。
【0007】また、音場空間の周波数特性を補正する際
には、ピンクノイズ発生器からイコライザにピンクノイ
ズを供給すると共に、スピーカで再生されるピンクノイ
ズ再生音をマイクロホンで測定し、それらの測定信号の
周波数特性を周波数分析手段で分析するようになってい
る。そして、この分析結果に基づいてイコライザの周波
数特性をフィードバック制御することにより、音場空間
の周波数特性を補正することとしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、そのような音
場補正は、オーディオシステムが設置される音響空間の
環境に大きく依存する。即ち、例えば外部の騒音、空調
ノイズなどの外来雑音や、複数のチャンネル毎の信号出
力レベルなどにより、各補正項目に対する具体的な補正
量は大きく異なることになる。よって、正確な音場補正
を実現するためには、オーディオシステムが設置される
音響空間の音響的因子を考慮して補正を行わなければな
らない。
【0009】本発明は、オーディオシステムが設置され
る音響空間の音響的状態を考慮して適切な音場補正を行
うことが可能な自動音場補正システムを提供することを
課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の一態様によれ
ば、複数チャンネルのオーディオ信号に対して信号処理
を施し、対応する複数のスピーカへ出力する自動音場補
正装置において、環境雑音レベルを測定する雑音測定手
段と、前記環境雑音レベルを使用して、測定用信号レベ
ルを決定する信号レベル決定手段と、決定された測定用
信号レベルを有する測定用信号を出力して、自動音場補
正を行う補正手段と、を備える。
【0011】上記のように構成された自動音場補正装置
によれば、自動音場補正に先立って、音響空間の環境雑
音レベルを測定し、環境雑音レベルを使用して測定用信
号レベルを決定する。そして、決定された測定用信号レ
ベルを有する測定用信号を出力することにより自動音場
補正が実行される。
【0012】上記の自動音場補正装置において、前記信
号レベル決定手段は、測定された環境雑音レベル下で、
予め決定された必要S/N比を得るために必要とされる
必要信号レベルを計算により求める手段と、スピーカか
ら出力した信号がマイクに入力される時のマイク入力レ
ベルを測定する手段と、前記マイク入力レベルが前記必
要信号レベルより大きい場合に、前記マイク入力レベル
を前記測定用信号レベルに設定する手段と、を備えるこ
とができる。これにより、必要S/N比を満足しうる測
定用信号レベルを得ることができる。
【0013】上記の自動音場補正装置において、前記信
号レベル決定手段は、測定された環境雑音レベル下で、
予め決定された必要S/N比を得るために必要とされる
必要信号レベルを計算により求める手段と、スピーカか
ら出力した信号がマイクに入力される時のマイク入力レ
ベルを測定する手段と、前記マイク入力レベルが前記必
要信号レベルより小さい場合に、予め決定された許容レ
ベル以下の範囲内で、前記測定用信号レベルを前記必要
信号レベルに向かって増加させる手段をさらに備えるこ
とができる。これにより、予め決定された許容レベル以
下の範囲内で、可能な限り必要S/N比に近いS/N比
を提供する測定用信号レベルを決定することができる。
【0014】上記の自動音場補正装置において、前記雑
音測定手段は、信号非出力時におけるマイクの出力信号
に基づいて前記環境雑音レベルを決定することができ
る。
【0015】また、上記の自動音場補正装置は、前記環
境雑音レベル及び前記測定用信号レベルに基づいて、第
1の閾値を決定する第1閾値決定手段と、前記第1の閾
値を使用して、特定のチャンネルについてのスピーカの
接続の有無を判定するスピーカ有無判定手段と、をさら
に備えることができる。これにより、スピーカの接続の
有無を自動的に判定することができる。
【0016】また、上記の自動音場補正装置において、
前記スピーカ有無判定手段は、前記測定用信号レベルを
有する測定用信号を出力する手段と、出力された測定用
信号をマイクにより集音して、検出レベルを決定する手
段と、前記検出レベルが前記第1の閾値より大きい場合
にスピーカありと判定し、前記検出レベルが前記第1の
閾値より小さい場合にスピーカ無しと判定する手段と、
を備えることができる。これにより、検出レベルを第1
の閾値と比較することにより、スピーカの有無を容易に
判定することができる。
【0017】また、上記の自動音場補正装置において、
前記第1閾値決定手段は、前記環境雑音レベルと前記測
定用信号レベルの中間レベルを前記第1の閾値とするこ
とができる。
【0018】また、上記の自動音場補正装置は、前記環
境雑音レベル及び前記測定用信号レベルに基づいて、第
2の閾値を決定する第2閾値決定手段と、パルス性信号
を出力する手段と、マイクで受信された前記パルス性信
号を前記第1の閾値を使用して検出することにより遅延
特性を測定する手段と、をさらに備えることができる。
これにより、パルス性信号の受信レベルを第2の閾値と
比較することにより、遅延特性の補正を行うことができ
る。
【0019】また、本発明の他の一態様によれば、コン
ピュータを、複数チャンネルのオーディオ信号に対して
信号処理を施し、対応する複数のスピーカへ出力する自
動音場補正装置として機能させるためのプログラムであ
って、前記自動音場補正装置は、環境雑音レベルを測定
する雑音測定手段と、前記環境雑音レベルを使用して、
測定用信号レベルを決定する信号レベル決定手段と、決
定された測定用信号レベルを有する測定用信号を出力し
て、自動音場補正を行う補正手段と、を備える。
【0020】上記プログラムをコンピュータに読み込ん
で実行することにより、該コンピュータを上記の自動音
場補正装置として機能させることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】[1]システム構成 以下、本発明による自動音場補正システムの実施の形態
を図面を参照して説明する。図1は、本実施形態の自動
音場補正システムを備えたオーディオシステムの構成を
示すブロック図である。
【0022】図1において、本オーディオシステム10
0には、CD(Compact disc)プレーヤやDVD(Digi
tal Video Disc又はDigital Versatile Disc)プレーヤ
等の音源1から複数チャンネルの信号伝送路を通じてデ
ジタルオーディオ信号SFL,SFR,SC,SRL,SRR,
SWF,SSBL及びSSBRが供給される信号処理回路2と、
測定用信号発生器3とが設けられている。
【0023】なお、本オーディオシステムは複数チャン
ネルの信号伝送路を含むが、以下の説明では各チャンネ
ルをそれぞれ「FLチャンネル」、「FRチャンネル」
などと表現することがある。また、信号及び構成要素の
表現において複数チャンネルの全てについて言及する時
は参照符号の添え字を省略する場合がある。また、個別
チャンネルの信号及び構成要素に言及する時はチャンネ
ルを特定する添え字を参照符号に付す。例えば、「デジ
タルオーディオ信号S」と言った場合は全チャンネルの
デジタルオーディオ信号SFL〜SSBRを意味し、「デジ
タルオーディオ信号SFL」と言った場合はFLチャンネ
ルのみのデジタルオーディオ信号を意味するものとす
る。
【0024】更に、オーディオシステム100は、信号
処理回路2によりチャンネル毎に信号処理されたデジタ
ル出力DFL〜DSBRをアナログ信号に変換するD/A変
換器4FL〜4SBRと、これらのD/A変換器4FL〜4SBR
から出力される各アナログオーディオ信号を増幅する増
幅器5FL〜5SBRとを備えている。これらの増幅器5で
増幅した各アナログオーディオ信号SPFL〜SPSBR
を、図6に例示するようなリスニングルーム7等に配置
された複数チャンネルのスピーカ6FL〜6SBRに供給し
て鳴動させるようになっている。
【0025】また、オーディオシステム100は、受聴
位置RVにおける再生音を集音するマイクロホン8と、
マイクロホン8から出力される集音信号SMを増幅する
増幅器9と、増幅器9の出力をデジタルの集音データD
Mに変換して信号処理回路2に供給するA/D変換器1
0とを備えている。
【0026】ここで、オーディオシステム100は、オ
ーディオ周波数帯域のほぼ全域にわたって再生可能な周
波数特性を有する全帯域型のスピーカ6FL,6FR,6
C,6RL,6RRと、所謂重低音だけを再生するための周
波数特性を有する低域再生専用のスピーカ6WFと、受聴
者の背後に配置されるサラウンドスピーカ6SBL及び6S
BRを鳴動させることで、受聴位置RVにおける受聴者に
対して臨場感のある音場空間を提供する。
【0027】各スピーカの配置としては、例えば、図6
に示すように、受聴者が好みに応じて、受聴位置RVの
前方に、左右2チャンネルのフロントスピーカ(前方左
側スピーカ、前方右側スピーカ)6FL,6FRとセンター
スピーカ6Cを配置する。また、受聴位置RVの後方
に、左右2チャンネルのスピーカ(後方左側スピーカ、
後方右側スピーカ)6RL,6RRと左右2チャンネルのサ
ラウンドスピーカ6SBL,6SBRを配置し、更に、任意の
位置に低域再生専用のサブウーハ6WFを配置する。オー
ディオシステム100に備えられた自動音場補正システ
ムは、周波数特性、各チャンネルの信号レベル及び信号
到達遅延特性を補正したアナログオーディオ信号SPFL
〜SPSBRをこれら8個のスピーカ6FL〜6SBRに供給し
て鳴動させることで、臨場感のある音場空間を実現す
る。
【0028】信号処理回路2は、デジタルシグナルプロ
セッサ(Digital Signal Processor:DSP)等で形成
されており、図2に示すように、大別して信号処理部2
0と、係数演算部30とから構成される。信号処理部2
0は、CD、DVD、その他の各種音楽ソースを再生す
る音源1から複数チャンネルのデジタルオーディオ信号
を受け取り、各チャンネル毎に周波数特性補正、レベル
補正及び遅延特性補正を施してデジタル出力信号DFL〜
DSBRを出力する。係数演算部30は、マイクロホン8
で集音された信号をデジタルの集音データDMとして受
け取り、周波数特性補正、レベル補正及び遅延特性補正
のための係数信号SF1〜SF8、SG1〜SG8、SDL
1〜SDL8をそれぞれ生成して信号処理部20へ供給す
る。マイクロホン8からの集音データDMに基づいて信
号処理部20が適切な周波数特性補正、レベル補正及び
遅延特性補正を行うことにより、各スピーカ6から最適
な信号が出力される。また、信号処理回路2は、各チャ
ンネルに対してスピーカが接続されているか否かを自動
検出するスピーカ有無判定処理、及び各スピーカの種類
(低域再生能力の低いスモールスピーカ、低域から中域
も含めた再生能力のあるラージスピーカなど)を判定す
るスピーカ種類判定処理も行う。
【0029】信号処理部20は、図3に示すようにグラ
フィックイコライザGEQと、可変増幅器ATG1〜A
TG8と、遅延回路DLY1〜DLY8とを備えている。
一方、係数演算部30は、図4に示すように、システム
コントローラMPUと、周波数特性補正部11と、チャ
ンネル間レベル補正部12と、遅延特性補正部13とを
備えている。周波数特性補正部11、チャンネル間レベ
ル補正部12及び遅延特性補正部13はDSPを構成し
ている。
【0030】周波数特性補正部11がグラフィックイコ
ライザGEQの各チャンネルに対応するイコライザEQ
1〜EQ8の周波数特性を調整し、チャンネル間レベル補
正部12が可変増幅器ATG1〜ATG8の減衰率を調整
し、遅延特性補正部13が遅延回路DLY1〜DLY8の
遅延時間を調整することで、適切な音場補正を行うよう
に構成されている。また、システムコントローラMPU
は、所定の測定用信号を各チャンネルのスピーカ6FL〜
6SBRから出力し、これをマイクロホン8で集音し、レ
ベル検出及び周波数分析などを行うことによりスピーカ
有無判定及びスピーカ種類判定を行う。
【0031】ここで、各チャンネルのイコライザEQ1
〜EQ5、EQ7及びEQ8は、それぞれ複数の帯域毎に
周波数特性補正を行うように構成されている。即ち、オ
ーディオ周波数帯域を例えば9つの帯域(各帯域の中心
周波数をf1〜f9とする。)に分割し、帯域毎にイコラ
イザEQの係数を決定して周波数特性補正を行う。な
お、イコライザEQ6は、低域の周波数特性を調整する
ように構成されている。
【0032】オーディオシステム100は、動作モード
として自動音場補正モードと音源信号再生モードの2つ
のモードを有する。自動音場補正モードは、音源1から
の信号再生に先だって行われる調整モードであり、シス
テム100の設置された環境について自動音場補正を行
う。その後、音源信号再生モードでCDなどの音源1か
らの音響信号が再生される。本発明は、主として自動音
場補正モードにおける補正処理に関するものである。
【0033】図3を参照すると、FLチャンネルのイコ
ライザEQ1には、音源1からのデジタルオーディオ信
号SFLの入力をオン/オフ制御するスイッチ素子SW12
と、測定用信号発生器3からの測定用信号DNの入力を
オン/オフ制御するスイッチ素子SW11が接続され、ス
イッチ素子SW11はスイッチ素子SWNを介して測定用
信号発生器3に接続されている。
【0034】スイッチ素子SW11,SW12,SWNは、
図4に示すマイクロプロセッサで形成されたシステムコ
ントローラMPUによって制御され、音源信号再生時に
は、スイッチ素子SW12がオン(導通)、スイッチ素子
SW11とSWNがオフ(非導通)となり、音場補正時に
は、スイッチ素子SW12がオフ、スイッチ素子SW11と
SWNがオンとなる。
【0035】また、イコライザEQ1の出力接点には、
可変増幅器ATG1が接続され、可変増幅器ATG1の出
力接点には遅延回路DLY1が接続されている。そし
て、遅延回路DLY1の出力DFLが、図1中のD/A変
換器4FLに供給される。
【0036】他のチャンネルもFLチャンネルと同様の
構成となっており、スイッチ素子SW11に相当するスイ
ッチ素子SW21〜SW81と、スイッチ素子SW12に相当
するスイッチ素子SW22〜SW82が設けられている。そ
して、これらのスイッチ素子SW21〜SW82に続いて、
イコライザEQ2〜EQ8と、可変増幅器ATG2〜AT
G8と、遅延回路DLY2〜DLY8が備えられ、遅延回
路DLY2〜DLY8の出力DFR〜DSBRが図1中のD/
A変換器4FR〜4SBRに供給される。
【0037】更に、各可変増幅器ATG1〜ATG8は、
チャンネル間レベル補正部12からの調整信号SG1〜
SG8に従って増幅率を変化させる。各可変増幅器AT
G1〜ATG8の増幅率を変化させることにより、各チャ
ンネルの出力信号レベルが決まることになる。また、各
チャンネルの遅延回路DLY1〜DLY8は、位相特性補
正部13からの調整信号SDL1〜SDL8に従って入力
信号の遅延時間を変化させる。
【0038】周波数特性補正部11は、各チャンネルの
周波数特性を所望の特性となるように調整する機能を有
する。図5(A)に示すように、周波数特性補正部11
は、バンドパスフィルタ11a、係数テーブル11b、
利得演算部11c、係数決定部11d、及び係数テーブ
ル11eを備えて構成される。
【0039】バンドパスフィルタ11aは、イコライザ
EQ1〜EQ8に設定されている9個の帯域を通過させる
複数の狭帯域デジタルフィルタで構成されており、A/
D変換器10からの集音データDMを周波数f1〜f9と
中心とする9つの周波数帯域に弁別することにより、各
周波数帯域のレベルを示すデータ[PxJ]を利得演算部
11cに供給する。なお、バンドパスフィルタ11aの
周波数弁別特性は、係数テーブル11bに予め記憶され
ているフィルタ係数データによって設定される。
【0040】利得演算部11cは、帯域毎のレベルを示
すデータ[PxJ]に基づいて、自動音場補正時のイコラ
イザEQ1〜EQ8の利得(ゲイン)を周波数帯域毎に演
算し、演算した利得データ[GxJ]を係数決定部11d
に供給する。即ち、予め既知となっているイコライザE
Q1〜EQ8の伝達関数にデータ[PxJ]を適用すること
で、イコライザEQ1〜EQ8の周波数帯域毎の利得(ゲ
イン)を逆算する。
【0041】係数決定部11dは、図4に示すシステム
コントローラMPUの制御下でイコライザEQ1〜EQ8
の周波数特性を調節するためのフィルタ係数調整信号S
F1〜SF8を生成する。(なお、音場補正の際に、受聴
者の指示する条件に応じて、フィルタ係数調整信号SF
1〜SF8を生成するように構成されている。)受聴者が
音場補正の条件を指示せず、本音場補正システムに予め
設定されている標準の音場補正を行う場合には、利得演
算部11cから供給される周波数帯域毎の利得データ
[GxJ]によって係数テーブル11eからイコライザE
Q1〜EQ8の周波数特性を調節するためのフィルタ係数
データを読み出し、このフィルタ係数データのフィルタ
係数調整信号SF1〜SF8によりイコライザEQ1〜E
Q8の周波数特性を調節する。
【0042】即ち、係数テーブル11eには、イコライ
ザEQ1〜EQ8の周波数特性を様々に調節するためのフ
ィルタ係数データが予めルックアップテーブルとして記
憶されており、係数決定部11dが利得データ[GxJ]
に対応するフィルタ係数データを読み出し、その読み出
したフィルタ係数データをフィルタ係数調整信号SF1
〜SF8として各イコライザEQ1〜EQ8に供給するこ
とで、チャンネル毎に周波数特性を調整する。
【0043】チャンネル間レベル補正部12は、各チャ
ンネルを通じて出力される音響信号の音圧レベルを均一
にする役割を有する。具体的には、測定用信号発生器3
から出力される測定用信号(ピンクノイズ)DNによっ
て各スピーカ6FL〜6SBRを個別に鳴動させたときに得
られる集音データDMを順に入力し、その集音データD
Mに基づいて、受聴位置RVにおける各スピーカの再生
音のレベルを測定する。
【0044】チャンネル間レベル補正部12の概略構成
を図5(B)に示す。A/D変換器10から出力される
集音データDMはレベル検出部12aに入力される。な
お、チャンネル間レベル補正部12は、基本的に各チャ
ンネルの信号の全帯域に対して一律にレベルの減衰処理
を行うので帯域分割は不要であり、よって図5(A)の
周波数特性補正部11に見られるようなバンドバスフィ
ルタを含まない。
【0045】レベル検出部12aは集音データDMのレ
ベルを検出し、各チャンネルについての出力オーディオ
信号レベルが一定となるように利得調整を行う。具体的
には、レベル検出算部12aは検出した集音データのレ
ベルと基準レベルとの差を示すレベル調整量を生成し、
調整量決定部12bへ出力する。調整量決定部12bは
レベル検出部12aから受け取ったレベル調整量に対応
する利得調整信号SG1〜SG8を生成して各可変増幅器
ATG1〜ATG8へ供給する。各可変増幅器ATG1〜
ATG8は、利得調整信号SG1〜SG5に応じて各チャ
ンネルのオーディオ信号の増幅率を調整する。このチャ
ンネル間レベル補正部12の減衰率調整により、各チャ
ンネル間のレベル調整(利得調整)が行われ、各チャン
ネルの出力オーディオ信号レベルが均一となる。なお、
ここで決定されるレベルが後述する各チャンネルの信号
レベルとなる。
【0046】遅延特性補正部13は、各スピーカの位置
と受聴位置RVとの間の距離差に起因する信号遅延を調
整する、即ち、本来同時に受聴者が聴くべき各スピーカ
6からの出力信号が受聴位置RVに到達する時刻がずれ
ることを防止する役割を有する。よって、遅延特性補正
部13は、測定用信号発生器3から出力される測定用信
号(この場合はパルス信号)DNによって各スピーカ6
を個別に鳴動させたときに得られる集音データDMに基
づいて各チャンネルの遅延特性を測定し、その測定結果
に基づいて音場空間の位相特性を補正する。
【0047】具体的には、図3に示すスイッチSW11〜
SW82を順次切り換えることにより、測定用信号発生器
3から発生された測定用信号DNを各チャンネル毎に各
スピーカ6から出力し、これをマイクロホン8により集
音して対応する集音データDMを生成する。測定用信号
をパルス性信号とすると、スピーカ8からパルス性の測
定用信号を出力した時刻と、それに対応するパルス信号
がマイクロホン8により受信された時刻との差は、各チ
ャンネルのスピーカ6とマイクロホン8との距離に比例
することになる。よって、測定より得られた各チャンネ
ルの遅延時間のうち、最も遅延量の大きいチャンネルの
遅延時間に残りのチャンネルの遅延時間を合わせること
により、各チャンネルのスピーカ6と受聴位置RVとの
距離差を吸収することができる。よって、各チャンネル
のスピーカ6から発生する信号間の遅延を等しくするこ
とができ、複数のスピーカ6から出力された時間軸上で
一致する時刻の音響が同時に受聴位置RVに到達するこ
とになる。
【0048】図5(C)に遅延特性補正部の構成を示
す。遅延量演算部13aは集音データDMを受け取り、
パルス性測定用信号と集音データとの間のパルス遅延量
に基づいて、各チャンネル毎に音場環境による信号遅延
量を演算する。パルスの遅延量の検出は、集音データ中
に含まれる信号を所定の閾値(以下、「第2の閾値TH
d」とも呼ぶ。)と比較することによりパルス信号を検
出する。遅延量決定部13bは遅延量演算部13aから
各チャンネル毎に信号遅延量を受け取り、一時的にメモ
リ13cに記憶する。全てのチャンネルについての信号
遅延量が演算され、メモリ13cに記憶された状態で、
調整量決定部13bは最も大きい信号遅延量を有するチ
ャンネルの再生信号が受聴位置RVに到達するのと同時
に他のチャンネルの再生信号が受聴位置RVに到達する
ように、各チャンネルの調整量を決定し、調整信号SD
L1〜SDL8を各チャンネルの遅延回路DLY1〜DL
Y8に供給する。各遅延回路DLY1〜DLY8は調整信
号SDL1〜SDL8に応じて遅延量を調整する。こうし
て、各チャンネルの遅延特性の調整が行われる。なお、
上記の例では遅延調整のための測定用信号としてパルス
性信号を挙げているが、本発明はこれに限定されるもの
ではなく、他の測定用信号を用いてもよい。 [2]自動音場補正処理 次に、かかる構成を有する自動音場補正システムによる
自動音場補正の動作について説明する。
【0049】オーディオシステム100を使用する環境
としては、受聴者が、例えば図6に示したように複数の
スピーカ6FL〜6SBRをリスニングルーム7等に配置
し、図1に示すようにオーディオシステム100に接続
する。そして、受聴者がオーディオシステム100に備
えられているリモートコントローラ(図示省略)等を操
作して自動音場補正開始の指示をすると、システムコン
トローラMPUがこの指示に従って自動音場補正処理を
実行する。
【0050】まず、本発明の自動音場補正における基本
的な原理を説明する。本発明においては音響空間の環
境、具体的にはS/N比に応じて、チャンネル毎に測定
用信号出力レベルを制御する。また、S/N比に基づい
て、スピーカ有無判定処理において使用する第1の閾値
THsp及び遅延特性補正処理において使用する第2の閾
値THdを決定する。
【0051】次に、このような周波数特性補正を含む自
動音場補正処理の概要を図7のフローチャートを参照し
て説明する。
【0052】始めに、各種の補正処理を行う前提とし
て、事前設定処理を行う(ステップS1)。事前設定処
理を図8に示す。この事前処理は、環境雑音を考慮しつ
つ、自動音場補正において可能な限り理想的なS/N比
が確保できるように測定用信号のレベルを決定する処理
を含む。また、事前処理は、そのように決定された測定
用信号のレベルと環境雑音とを利用して、スピーカ有無
判定及び遅延特性補正において使用される閾値を決定す
る処理を含む。
【0053】まず、システムコントローラは、複数のチ
ャンネルのうちの1つを選択する(ステップS10)。
複数のチャンネルとは、本実施形態では図1及び図3に
示す8つのチャンネルを指す。今、例えばFLチャンネ
ルが選択されると仮定すると、システムコントローラM
PUは、スイッチSWN及びSW11をオンにし、他の全
てのスイッチSWをオフにすることにより、FLチャン
ネルを選択する。
【0054】次に、システムコントローラMPUは、選
択されたチャンネルの環境雑音Nを測定する(ステップ
S11)。具体的には、測定用信号をスピーカ6から出
力しない状態(即ち、無信号状態)で音響空間内の周囲
の音をマイクロホン8で集音し、図4に示すチャンネル
間レベル補正部12がそのレベルNを検出する。
【0055】次に、システムコントローラ11は、音場
補正を実行するために理想的なS/N比を得るために必
要とされる信号レベルSnを決定する。理想的なS/N
比の値(以下、「必要S/N比」とも呼ぶ。)として
は、各種の規格に従って定められるS/N比の値、又は
経験的に自動音場補正を実行するために必要と考えられ
るS/N比の値が予め定められている。システムコント
ローラ11は、先に測定した環境雑音Nと必要S/N比
を利用して、必要S/N比を実現するために要求される
信号レベルSnを計算する(ステップS12)。
【0056】次に、測定用信号発生器3が測定用信号D
Nを出力し、これをマイクロホン8が集音する。チャン
ネル間レベル補正部12は、マイクロホン8を通じて入
力された信号の入力信号レベルSrを検出する(ステッ
プS13)。こうして検出された入力信号レベルSr
は、選択されているチャンネルのその時点での信号レベ
ルを示しているので、システムコントローラMPUはそ
の信号レベルSrがステップS12で計算した必要信号
レベルSnを満たしているか否かを判定する(ステップ
S14)。
【0057】先に述べたように、必要信号レベルSn
は、オーディオシステムの自動音場補正を行うために必
要とされるS/N比を実現できる値であるので、ステッ
プS14の判断が肯定的であるということは、その後の
自動音場補正を実行するために必要なS/N比が既に満
足されているということになる。処理はそのままステッ
プS16へ進む。
【0058】一方、ステップS14の判断が否定的であ
る場合は、環境雑音Nとの関係で現在の信号レベルSr
が必要S/N比を実現するには不足しているということ
になる。よって、システムコントローラMPUは、可変
増幅器ATG1のゲインを上げて信号レベルSrを増加
して必要信号レベルSnに一致させる(ステップS1
5)。但し、信号レベルSrを増加させるのには限界が
あり、システムコントローラMPUは、許容信号レベル
Spを超えない範囲で、信号レベルSrが可能な限り必
要信号レベルSnに一致又は近づくように信号レベルS
rを増加させる。ここで、許容信号レベルSpは、人間
の聴感特性を考慮し、オーディオシステムが設置された
音響空間にいる人間が測定用信号を不快と感じない最大
のレベルに予め決定される。環境雑音が多い状況でS/
N比を確保しようとすれば、信号レベルを上げるしか方
法は無い。しかし、無制限に信号レベルを上げると、自
動音場補正中にスピーカから出力される測定用信号のレ
ベルが大きくなりすぎ、自動音場補正中に音響空間にい
る人間が不快感を感じることになる。そこで、人間の聴
感特性を考慮し、受聴者が不快感を感じない範囲内で可
能な限り信号レベルを上げてS/N比を改善する処理が
行われるのである。
【0059】こうして信号レベルSrが決まると、これ
が以後の自動音場補正において使用される測定用信号レ
ベルSmとして設定される(ステップS16)。この測
定用信号レベルは、自動音場補正を実行する上で望まれ
るS/N比に可能な限り近いS/N比を実現する値であ
り、かつ、環境雑音が多い場合でも音響空間内にいる人
間が不快感を感じないレベルとなっている。
【0060】次に、測定用信号レベルSm及び環境雑音
Nに基づいて、システムコントローラMPUはスピーカ
有無判定処理で用いられる第1の閾値THsp及び遅延特
性補正で用いられる第2の閾値THdを決定する(ステ
ップS17)。測定用信号レベルSmと環境雑音Nに基
づいて第1の閾値THspを決定する方法を図14を参照
して説明する。図14には、測定用信号レベルSmと環
境雑音Nが変化した場合の、第1の閾値THspの決定方
法を模式的に示している。測定用信号レベルSmと環境
雑音Nとの差(図14の幅38)がS/N比を示す。第
1の閾値THspは、常に測定用信号レベルSmと環境雑
音Nの間の所定位置に決定される。通常は、図14の例
に示すように第1の閾値THspを信号レベルと環境雑音
Nとの中間点に決定するが、各種の要因を考慮して中間
点以外に第1の閾値THspを決定することもできる。但
し、第1の閾値THspはあくまで測定用信号レベルSm
と環境雑音Nの間の所定位置に決定される。なお、図1
4は説明の便宜上、信号レベルと環境雑音とが時間的に
変化する場合の閾値の変化を示しているが、本発明では
事前設定処理が行われる時点で決定された測定用信号レ
ベルSm(即ち、ステップS13又はS15で決定され
た信号レベルSrに等しい)及びステップS11で測定
された環境雑音Nに基づいて第1の閾値THspが決定さ
れる。
【0061】また、同様に測定用信号レベルSmと環境
雑音Nとに基づいて、遅延特性補正において使用される
第2の閾値THdが決定される。第2の閾値THdは、測
定用信号として出力したパルス信号を検出するための閾
値であり、第2の閾値THdを測定用信号レベルSmと
環境雑音Nの間のどの位置に決定すべきかはパルス信号
の検出方法に依存して決定される。但し、環境雑音Nの
多少にかかわらず正確なパルス検出を行うために、第2
の閾値THdも信号レベルSrと環境雑音Nの間の所定
の位置に決定されることになる。このようにして決定さ
れた第1及び第2の閾値は、先に得られた環境雑音と、
及び必要S/N比などを考慮して決定された測定用信号
レベルSmとに基づいて決定されるので、その音響空間
の特性に適合したものとなり、それらを使用して正確な
スピーカ有無判定及び遅延特性が可能となる。
【0062】第1の閾値THsp及び第2の閾値THdが
決定すると、システムコントローラMPUは全てのチャ
ンネルについて処理が完了したか否かを判定し(ステッ
プS18)、未処理のチャンネルがある場合には次のチ
ャンネルを選択して(ステップS19)、同様の処理を
行う。そして、全てのチャンネルについて処理が完了す
ると、処理は図7のメインルーチンへ戻る。
【0063】次に、スピーカ有無判定処理が実行される
(ステップS2)。スピーカ有無判定処理を図9に示
す。まず、システムコントローラMPUは、1つのチャ
ンネルを選択し(ステップS21)、そのチャンネルを
通じて測定用信号発生器3からの測定用信号をスピーカ
6から出力し、マイクロホン8で集音する(ステップS
22)。この時に出力される測定用信号は、事前設定処
理にて決定された測定用信号レベルSmに設定されてい
る。次に、集音データDMに基づいて、図4に示すチャ
ンネル間レベル補正部12が測定用信号レベルを検出
し、検出されたレベルが先に事前設定処理(ステップS
1)において決定された第1の閾値THspより大きいか
否かを判定する(ステップS24)。第1の閾値THsp
より大きい場合にはそのチャンネルにはスピーカが接続
されていると判定し(ステップS25)、第1の閾値T
Hspより小さい場合にはそのチャンネルにはスピーカが
接続されていないと判定する(ステップS26)。そし
て、判定結果を記憶し(ステップS27)、全てのチャ
ンネルについて処理が完了したか否かを判定する(ステ
ップS28)。完了していない場合は、次のチャンネル
を選択し(ステップS29)、同様の処理を繰り返して
そのチャンネルへのスピーカ接続の有無が判定される。
そして、オーディオシステムの全てのチャンネルについ
て判定が完了すると、スピーカ有無判定処理が終了し、
処理は図7に示すメインルーチンへ戻る。
【0064】次に、スピーカ種類判定処理が行われる。
スピーカ種類判定処理を図10に示す。図10におい
て、まずシステムコントローラMPUは、ステップS2
でスピーカありと判定されたチャンネルのうち、1つの
チャンネルを選択し(ステップS30)、そのチャンネ
ルを通じて測定用信号を出力してマイクロホン8で集音
する(ステップS31)。この時に出力される測定用信
号は、事前設定処理にて決定された測定用信号レベルS
mに設定されている。次に、システムコントローラMP
Uは図4に示す周波数特性補正部11を制御して集音デ
ータDMの周波数分析を行い(ステップS32)、周波
数分析結果に基づいてスピーカの種類を判定し、判定結
果を記憶する(ステップS33)。例えば周波数分析結
果により低域成分と中域成分の検出が行われ、低域の信
号が無い又は非常に小さく、中域の信号成分が検出され
た場合、そのスピーカは、例えば小型の低域再生能力の
低いスモールスピーカと判定される。また、低域の信号
及び中域の信号が検出された場合、そのスピーカは例え
ば比較的大型の低域から中域も含めた再生能力のあるラ
ージスピーカと判定される。
【0065】こうして、システムコントローラMPU
は、スピーカ有無判定処理によりスピーカありと判定さ
れた全てのチャンネルについてスピーカ種類判定を行
い、判定結果を記憶する。そして、処理は図7のメイン
ルーチンへ戻る。
【0066】次に、ステップS4の周波数特性補正処理
について、図11を参照して説明する。まず、システム
コントローラMPUは、1つのチャンネルを選択する
(ステップS100)。次に、そのチャンネルを通じて
測定用信号を出力する(ステップS102)。この時に
出力される測定用信号は、事前設定処理にて決定された
測定用信号レベルSmに設定されている。これをマイク
ロホン8で集音して集音データDMを信号処理回路2へ
入力する(ステップS104)。信号処理回路2中の周
波数特性補正部11(図4及び図5(A)参照)は、集
音データDMに基づいて、選択されたチャンネルのイコ
ライザEQの特性を調整するためのイコライザ係数SF
を演算して対応するイコライザEQへ供給し(ステップ
S106)、選択されたチャンネルの周波数特性を補正
する(ステップS108)。これにより、当該チャンネ
ルの周波数特性は、所望の特性に設定される。こうし
て、1つのチャンネルについて周波数特性補正が完了す
ると、システムコントローラMPUは全てのチャンネル
について周波数特性補正処理が完了したか否かをチェッ
クする(ステップS110)。完了していない場合は、
処理はステップS100〜S108を繰り返す。そし
て、全てのチャンネルについて周波数特性補正が完了す
ると(ステップS110:Yes)、処理は図7のメイン
ルーチンへ戻る。
【0067】なお、係数演算部11中のバンドパスフィ
ルタの出力に基づいて求めたイコライザの利得は誤差を
持つので、図11に示したS102〜S108を複数回
(例えば4回程度)繰り返して実行し、そのような誤差
を吸収することができる。
【0068】次に、ステップS5のチャンネル間レベル
補正処理が行われる。チャンネル間レベル補正処理は、
図12に示すフローチャートに従って行われる。なお、
チャンネル間レベル補正処理では、先の周波数特性補正
処理により設定されたグラフィックイコライザGEQの
周波数特性を上記周波数特性補正処理で調整した状態に
維持して行う。
【0069】図3に示す信号処理部20において、まず
スイッチSW11をオンにすると同時にスイッチSW12を
オフとすることにより、1つのチャンネル(例えばFL
チャンネル)に測定用信号DN(ピンクノイズ)が供給
され、その測定用信号DNがスピーカ6FLから出力され
る(ステップS120)。この時に出力される測定用信
号は、事前設定処理にて決定された測定用信号レベルS
mに設定されている。マイクロホン8はその信号を集音
し、増幅器9及びA/D変換器10を通じて集音データ
DMが係数演算部30内のチャンネル間レベル補正部1
2へ供給される(ステップS122)。チャンネル間レ
ベル補正部12では、レベル検出部12aが集音データ
DMの音圧レベルを検出し、調整量決定部12bへ送
る。調整量決定部12bは、目標レベルテーブル12cに
予め設定されている所定の音圧レベルと一致するように
可変増幅器ATGの調整信号SGを生成し、可変増幅器
ATG1へ供給する(ステップS124)。こうして、
1つのチャンネルのレベルが所定のレベルと一致するよ
うに補正される。この処理を、各チャンネルに対して順
に行い、全てのチャンネルについてレベル補正が完了し
た時点で(ステップS126:Yes)、処理は図7のメ
インルーチンへ戻る。
【0070】次に、ステップS30の遅延特性補正処理
が図13に示すフローに従って行われる。まず、1つの
チャンネル(例えばFLチャンネル)について、SW11
をオンにすると同時にSW12をオフとして、測定用信号
DNをスピーカ6から出力する(ステップS130)。
この時に出力される測定用信号は、事前設定処理にて決
定された測定用信号レベルSmに設定されている。
【0071】次に、出力された測定用信号DNをマイク
で集音し、集音データDMが係数演算部30内の遅延特
性補正部13に入力される(ステップS132)。遅延
特性補正部13内では、遅延量演算部13aがそのチャ
ンネルの遅延量を演算により求め、一時的にメモリ13
cに記憶する(ステップS134)。この際、遅延量は
前述のパルス性の測定用信号をマイクロホン8を通じて
集音して得られた集音データを時間で微分して絶対値化
した値が第2の閾値THdに至ったか否かを検出するこ
とにより行われる。即ち、パルス性の測定用信号を出力
した時点から、そのパルスに応答するパルスが遅延特性
補正部13で検出される間での時間に応じて、遅延量が
演算される。
【0072】この処理が他の全てのチャンネルについて
実行される。全てのチャンネルについて処理が完了した
時点で(ステップS136:Yes)、メモリ13cには全
てのチャンネルの遅延量が記憶されることになる。次
に、係数演算部13bはメモリ13cの記憶内容に基づい
て、全てのチャンネルのうち最大遅延量を有するチャン
ネルを基準とし、他の全てのチャンネルの信号が同時に
受聴位置RVに到達するように各チャンネルの遅延回路
DLY1〜DLY8の係数を決定し、各遅延回路DLYに
供給する(ステップS138)。これにより、遅延特性
補正が完了する。
【0073】こうして、スピーカ有無判定、スピーカ種
類判定、周波数特性、チャンネル間レベル及び遅延特性
が補正され、自動音場補正が完了する。
【0074】本発明では、上記各処理に先だって事前設
定処理が実行される。事前設定処理では、オーディオシ
ステムが設置された音響空間の環境騒音が検出され、自
動音場補正を適切に行うために必要と考えられるS/N
比が得られるように測定用信号レベルを設定する。ま
た、スピーカ有無判定処理において使用される第1の閾
値THsp及び遅延特性補正において使用される第2の閾
値THdは、その音響空間の実際の環境騒音レベル、及
び上述の測定用信号レベルに基づいて決定される。
【0075】なお、上記実施形態においては本発明に係
る信号処理を信号処理回路により実現する例を示した
が、その代わりに、同一の信号処理をコンピュータ上で
実行されるプログラムとして構成し、コンピュータ上で
実行することにより実現することも可能である。この場
合、該プログラムはCD−ROM、DVDなどの記録媒
体の形態で、又はネットワークなどを利用した通信によ
り供給される。コンピュータとしては、例えばパーソナ
ルコンピュータなどを利用することができ、周辺機器と
して複数のチャンネルに対応するオーディオインターフ
ェース、複数のスピーカ及びマイクなどを接続する。パ
ーソナルコンピュータ上で上記プログラムを実行するこ
とにより、コンピュータ内部又は外部に設けた音源を利
用して測定用信号を発生し、これをオーディオインター
フェース及びスピーカを介して出力し、マイクで集音す
ることにより、コンピュータを使用して図1に示すのと
同様の自動音場補正装置を実現することができる。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の自動音場
補正システムによれば、自動音場補正処理に属する複数
の処理を実行するのに先立って、事前設定処理が行われ
る。事前設定処理では、環境騒音レベルを測定し、自動
音場補正を有益に実行するために要するS/N比を実現
できるように、測定用信号レベルが決定される。また、
環境騒音レベルと測定用信号レベルとに基づいて、スピ
ーカ有無判定に使用する第1の閾値THspと、遅延特性
補正において使用される第2の閾値THdとが決定され
る。よって、個々の音響空間の騒音レベルなど、具体的
な状況に応じて自動音場補正に使用する測定用信号のレ
ベル及び閾値を変更することができる。これにより、例
えば環境騒音が大きい音響空間でも、有効な測定用信号
レベルを決定することにより有益な音場補正結果が得ら
れる。また、人間の聴感を考慮して、測定用信号レベル
が無制限に増加することを抑制しているので、環境雑音
が大きい場合でも過大なレベルの測定用信号が出力され
てオーディオシステムのユーザが不快感を感じることが
防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の自動音場補正システムを備えるオ
ーディオシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す信号処理回路の内部構成を示すブロ
ック図である。
【図3】図2に示す信号処理部の構成を示すブロック図
である。
【図4】図2に示す係数演算部の構成を示すブロック図
である。
【図5】図4に示す周波数特性補正部、チャンネル間レ
ベル補正部及び遅延特性補正部の構成を示すブロック図
である。
【図6】ある音響空間におけるスピーカの配置例を示す
図である。
【図7】自動音場補正処理のメインルーチンを示すフロ
ーチャートである。
【図8】図7に示す事前設定処理のフローチャートであ
る。
【図9】図7に示すスピーカ有無判定処理のフローチャ
ートである。
【図10】スピーカ種類判定処理のフローチャートであ
る。
【図11】図7に示す周波数特性補正処理のフローチャ
ートである。
【図12】図7に示すチャンネル間レベル補正処理のフ
ローチャートである。
【図13】図7に示す遅延補正処理のフローチャートで
ある。
【図14】事前補正処理における閾値の決定方法を示す
図である。
【符号の説明】
1…音源 2…信号処理回路 3…測定用信号発生器 8…マイクロホン 9…増幅器 10…A/D変換器 11…周波数特性補正部 12…チャンネル間レベル補正部 13…遅延特性補正部 6…スピーカ GEQ…グラフィックイコライザ EQ1〜EQ8…イコライザ ATG1〜ATG8…可変増幅器 DLY1〜DLY8…遅延回路 SW11〜SW82,SWN…スイッチ素子 MPU…システムコントローラ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数チャンネルのオーディオ信号に対し
    て信号処理を施し、対応する複数のスピーカへ出力する
    自動音場補正装置において、 環境雑音レベルを測定する雑音測定手段と、 前記環境雑音レベルを使用して、測定用信号レベルを決
    定する信号レベル決定手段と、 決定された測定用信号レベルを有する測定用信号を出力
    して、自動音場補正を行う補正手段と、を備えることを
    特徴とする自動音場補正装置。
  2. 【請求項2】 前記信号レベル決定手段は、 測定された環境雑音レベル下で、予め決定された必要S
    /N比を得るために必要とされる必要信号レベルを計算
    により求める手段と、 スピーカから出力した信号がマイクに入力される時のマ
    イク入力レベルを測定する手段と、 前記マイク入力レベルが前記必要信号レベルより大きい
    場合に、前記マイク入力レベルを前記測定用信号レベル
    に設定する手段と、を備えることを特徴とする請求項1
    に記載の自動音場補正装置。
  3. 【請求項3】 前記信号レベル決定手段は、 測定された環境雑音レベル下で、予め決定された必要S
    /N比を得るために必要とされる必要信号レベルを計算
    により求める手段と、 スピーカから出力した信号がマイクに入力される時のマ
    イク入力レベルを測定する手段と、 前記マイク入力レベルが前記必要信号レベルより小さい
    場合に、予め決定された許容レベル以下の範囲内で、前
    記測定用信号レベルを前記必要信号レベルに向かって増
    加させる手段をさらに備えることを特徴とする請求項1
    に記載の自動音場補正装置。
  4. 【請求項4】 前記雑音測定手段は、信号非出力時にお
    けるマイクの出力信号に基づいて前記環境雑音レベルを
    決定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに
    記載の自動音場補正装置。
  5. 【請求項5】 前記環境雑音レベル及び前記測定用信号
    レベルに基づいて、第1の閾値を決定する第1閾値決定
    手段と、 前記第1の閾値を使用して、特定のチャンネルについて
    のスピーカの接続の有無を判定するスピーカ有無判定手
    段と、をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至4
    のいずれかに記載の自動音場補正装置。
  6. 【請求項6】 前記スピーカ有無判定手段は、 前記測定用信号レベルを有する測定用信号を出力する手
    段と、 出力された測定用信号をマイクにより集音して、検出レ
    ベルを決定する手段と、 前記検出レベルが前記第1の閾値より大きい場合にスピ
    ーカありと判定し、前記検出レベルが前記第1の閾値よ
    り小さい場合にスピーカ無しと判定する手段と、を備え
    ることを特徴とする請求項5に記載の自動音場補正装
    置。
  7. 【請求項7】 前記第1閾値決定手段は、前記環境雑音
    レベルと前記測定用信号レベルの中間レベルを前記第1
    の閾値とすることを特徴とする請求項5又は6に記載の
    自動音場補正装置。
  8. 【請求項8】 前記環境雑音レベル及び前記測定用信号
    レベルに基づいて、第2の閾値を決定する第2閾値決定
    手段と、 パルス性信号を出力する手段と、 マイクで受信された前記パルス性信号を前記第1の閾値
    を使用して検出することにより遅延特性を測定する手段
    と、をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至4の
    いずれかに記載の自動音場補正装置。
  9. 【請求項9】 コンピュータを、複数チャンネルのオー
    ディオ信号に対して信号処理を施し、対応する複数のス
    ピーカへ出力する自動音場補正装置として機能させるた
    めのコンピュータプログラムであって、前記自動音場補
    正装置は、 環境雑音レベルを測定する雑音測定手段と、 前記環境雑音レベルを使用して、測定用信号レベルを決
    定する信号レベル決定手段と、 決定された測定用信号レベルを有する測定用信号を出力
    して、自動音場補正を行う補正手段と、を備えることを
    特徴とするコンピュータプログラム。
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