JP2002327658A - 内燃機関の燃料装置 - Google Patents

内燃機関の燃料装置

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JP2002327658A
JP2002327658A JP2001131123A JP2001131123A JP2002327658A JP 2002327658 A JP2002327658 A JP 2002327658A JP 2001131123 A JP2001131123 A JP 2001131123A JP 2001131123 A JP2001131123 A JP 2001131123A JP 2002327658 A JP2002327658 A JP 2002327658A
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switching
internal combustion
combustion engine
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Masaharu Wakabayashi
正晴 若林
Toshihiro Kawai
利浩 河合
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Toyota Motor Corp
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    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D19/00Controlling engines characterised by their use of non-liquid fuels, pluralities of fuels, or non-fuel substances added to the combustible mixtures
    • F02D19/06Controlling engines characterised by their use of non-liquid fuels, pluralities of fuels, or non-fuel substances added to the combustible mixtures peculiar to engines working with pluralities of fuels, e.g. alternatively with light and heavy fuel oil, other than engines indifferent to the fuel consumed
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
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  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】内燃機関の燃料として、異なる燃料タンクに貯
留された複数種の燃料を切り換えて使用する場合に、内
燃機関で余剰となった燃料が不適切な燃料タンクへと戻
されるのを抑制することのできる内燃機関の燃料装置を
提供する。 【解決手段】LPGタンク9に貯留されたLPGと、ガ
ソリンタンク10に貯留されたガソリンとが、エンジン
1の燃料として切り換えて使用される。また、エンジン
1側に供給されない余剰分の燃料は、高圧燃料ポンプ1
2からポンプ側リターン通路14に送り出される。この
ポンプ側リターン通路14、LPGガタンク9に繋がる
LPGリターン通路16、及びガソリンタンク10に繋
がるガソリンリターン通路17は、タンク切換弁15に
接続される。そして、余剰燃料(LPG又はガソリン)
が適切な燃料タンクに戻されるよう、エンジン1で使用
される燃料に応じてタンク切換弁15が駆動制御され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の燃料装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば特開平11−3247
49号公報に記載された内燃機関の燃料装置のように、
内燃機関で使用される燃料をガソリンとLPG(液化石
油ガス)など複数種の燃料の間で切り換えるようにした
ものが知られている。こうした燃料装置においては、燃
料タンクとして例えばガソリン用のものとLPG用のも
のとが設けられ、それらタンクから供給されるガソリン
とLPGとのいずれかが内燃機関の燃料として使用され
る。
【0003】ところで、燃料タンクから内燃機関へと供
給された燃料の余剰分については、通常はリターン通路
を通じて燃料タンクに戻されることとなる。そして、上
記のような複数種の燃料を切り換えて使用する内燃機関
にあっても、余剰分の燃料を燃料タンクに戻すべく、例
えば特表平10−504364号公報に示されるように
各燃料タンク毎にリターン通路を設けることが考えられ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記公報で
は、燃料タンク毎に個別にリターン通路を設け、それら
リターン通路を余剰分の燃料が送り込まれる一つの燃料
レールに単に接続しているだけである。そのため、例え
ばガソリンとLPGとのいずれかを燃料として使用して
いるとき、その燃料の余剰分が不適切な燃料タンクに戻
されるおそれがある。即ち、ガソリン使用時にLPG用
の燃料タンクに余剰分のガソリンが戻されたり、LPG
使用時にガソリン用の燃料タンクに余剰分のLPGが戻
されたりする。
【0005】このように余剰分の燃料が適切な燃料タン
クに戻されないと、内燃機関にガソリンを燃料として供
給するときにLPGが混じったり、逆に内燃機関にLP
Gを燃料として供給するときにガソリンが混じったりす
ることとなる。この場合、内燃機関に供給される燃料に
本来の燃料とは性状の異なる燃料が混じるため、例えば
燃料噴射量を調整して内燃機関の運転を制御しようとし
ても、その運転制御を適切に行えなくなるおそれがあ
る。
【0006】本発明はこのような実情に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、内燃機関の燃料として、異
なる燃料タンクに貯留された複数種の燃料を切り換えて
使用する場合に、内燃機関で余剰となった燃料が不適切
な燃料タンクへと戻されるのを抑制することのできる内
燃機関の燃料装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】以下、上記目的を達成す
るための手段及びその作用効果について記載する。上記
目的を達成するため、請求項1記載の発明では、異なる
燃料を貯留する複数の燃料タンクを備え、それら燃料タ
ンクに貯留された複数種の燃料のうちのいずれかを内燃
機関の燃料として切り換えて使用する内燃機関の燃料装
置において、前記各燃料タンク毎に設けられ、内燃機関
へと供給された燃料の余剰分を前記燃料タンクに戻すた
めのリターン通路と、前記各リターン通路のうち、前記
余剰分の燃料を前記燃料タンクへと戻すべく実際に用い
られるリターン通路を、内燃機関で使用される燃料に応
じて切り換える切換手段とを備えた。
【0008】上記の構成によれば、余剰分の燃料が適切
な燃料タンクに戻されるよう、内燃機関で使用される燃
料に応じて、実際に用いられるリターン通路の切り換え
を行うことができるため、上記余剰分の燃料が不適切な
燃料タンクに戻されるのを抑制することができる。
【0009】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
発明において、前記切換手段は、内燃機関で使用される
燃料の供給源である燃料タンクに前記余剰分の燃料が戻
されるよう、前記リターン通路の切り換えを行うものと
した。
【0010】上記の構成によれば、余剰分の燃料が同燃
料の供給源である燃料タンクに戻されるため、余剰分の
燃料が不適切な燃料タンクに戻されて同燃料タンク内で
複数種の燃料が混ざるのを抑制することができる。
【0011】請求項3記載の発明では、請求項1又は2
記載の発明において、前記切換手段は、内燃機関で使用
される燃料の切り換えに連動して、前記リターン通路の
切り換えを行うものとした。
【0012】上記の構成によれば、内燃機関で使用され
る燃料が切り換えられるとき、それに連動してリターン
通路の切り換えが行われるため、余剰分の燃料が不適切
な燃料タンクに戻されるのを抑制することができる。
【0013】請求項4記載の発明では、請求項3記載の
発明において、前記切換手段は、内燃機関で使用される
燃料の切換過程において余剰分の燃料に複数種の燃料が
含まれるとき、含まれる量が最も多い種類の燃料の供給
源である燃料タンクに前記余剰分の燃料が戻されるよ
う、前記リターン通路の切り換えを行うものとした。
【0014】内燃機関が使用される燃料の切換過程で
は、複数種の燃料が混合した状態で内燃機関への燃料供
給が行われるとともに、余剰分の燃料にも複数種の燃料
が含まれることとなる。上記構成によれば、こうした状
態にあっても、燃料タンク内で複数種の燃料が混ざるの
を最小限に抑えることができる。
【0015】請求項5記載の発明では、請求項3記載の
発明において、前記切換手段は、内燃機関で使用される
燃料の切換後に、同切換前の燃料が同切換後の燃料の供
給源である燃料タンクに戻されないよう、前記リターン
通路の切り換えを行うものとした。
【0016】上記の構成によれば、内燃機関で使用され
る燃料の切り換えに際し、同切換後の燃料の供給源であ
る燃料タンク内に上記切換前の燃料が戻され、その燃料
タンク内で複数種の燃料が混ざるのを防止することがで
きる。
【0017】請求項6記載の発明では、請求項4又は5
記載の発明において、前記切換手段は、内燃機関で使用
される燃料が切り換えられてからの経過時間に基づき前
記余剰分の燃料に含まれる複数種の燃料の割合を判定
し、その判定結果に基づき前記リターン通路の切り換え
を行うものとした。
【0018】内燃機関で使用される燃料の切り換えが行
われた後には、余剰分の燃料に含まれる複数種の燃料の
割合が上記切換後の経過時間に応じて変化してゆく。上
記構成によれば、その経過時間に基づき余剰分の燃料に
含まれる複数種の燃料の割合が判定され、当該判定結果
に基づきリターン通路の切り換えが行われるため、余剰
分の燃料に含まれる複数種の燃料の割合に応じて的確に
リターン通路を切り換えることができる。例えば、上記
経過時間が余剰分の燃料に含まれる複数の燃料のうちの
一つが他のものよりも多くなるのに必要な時間を越えた
とき、リターン通路の切り換えを行えば、余剰分の燃料
をそこに含まれる量の最も多い種類の燃料の供給源であ
る燃料タンクに的確に戻すことができる。また、上記経
過時間が余剰分の燃料が単一の種類の燃料になるのに必
要な時間を越えたとき、リターン通路の切り換えを行え
ば、燃料切換後の燃料の供給源である燃料タンクに燃料
切換前の燃料が戻されるのを的確に防止することができ
る。
【0019】請求項7記載の発明では、請求項4又は5
記載の発明において、前記切換手段は、前記余剰分の燃
料における温度と圧力との少なくとも一方に基づき前記
余剰分の燃料に含まれる複数種の燃料の割合を判定し、
その判定結果に基づき前記リターン燃料の切り換えを行
うものとした。
【0020】内燃機関で使用される燃料の切り換えが行
われた後、余剰分の燃料に含まれる複数種の燃料の割合
が変化してゆくと、それに応じて余剰分の燃料の温度や
圧力が変化してゆく。上記構成によれば、その温度と圧
力との少なくとも一方に基づき余剰分の燃料に含まれる
複数種の燃料の割合が判定され、当該判定結果に基づき
リターン通路の切り換えが行われるため、余剰分の燃料
に含まれる複数種の燃料の割合に応じて的確にリターン
通路を切り換えることができる。例えば、上記温度や圧
力が、余剰分の燃料に含まれる複数の燃料のうちの一つ
が他のものよりも多くなる値となったとき、リターン通
路の切り換えを行えば、余剰分の燃料をそこに含まれる
量の最も多い種類の燃料の供給源である燃料タンクに的
確に戻すことができる。また、上記温度や圧力が、余剰
分の燃料が単一の種類の燃料になる値となったときリタ
ーン通路の切り換えを行えば、燃料切換後の燃料の供給
源である燃料タンクに燃料切換前の燃料が戻されるのを
的確に防止することができる。
【0021】請求項8記載の発明では、請求項1〜7の
いずれかに記載の発明において、前記内燃機関は、高沸
点燃料と低沸点燃料とを切り換えて使用するものとし
た。上記構成によれば、余剰分の燃料が不適切な燃料タ
ンクに戻されることにより、その燃料タンク内で高沸点
燃料と低沸点燃料とが混ざるのを抑制することができ
る。
【0022】請求項9記載の発明では、請求項8記載の
発明において、前記燃料タンク毎に設けられるリターン
通路とは別のリターン通路に繋げられ、前記余剰分の燃
料に含まれる高沸点燃料と低沸点燃料とを分離して当該
分離後の燃料を各々対応する燃料タンクに戻す燃料分離
装置を更に備え、前記切換手段は、少なくとも内燃機関
で使用される燃料が切り換えられる過程において、前記
余剰分の燃料を燃料タンクへと戻すためのリターン通路
として前記別のリターン通路が用いられるよう、前記リ
ターン通路の切り換えを行うものとした。
【0023】上記構成によれば、燃料の切換過程など余
剰分の燃料に高沸点燃料と低沸点燃料との両方が含まれ
るときでも、余剰分の燃料が高沸点燃料と低沸点燃料と
に分離されて適切な燃料タンクに戻されるため、同燃料
タンク内で高沸点燃料と低沸点燃料とが混ざるのを抑制
することができる。
【0024】請求項10記載の発明では、請求項9記載
の発明において、前記燃料分離装置は、前記余剰分の燃
料を温度調整して低沸点燃料を気体にするとともに高沸
点燃料を液体にすることで前記余剰分の燃料を気体と液
体とに分離し、その分離された気体を低沸点燃料用の燃
料タンクに戻すとともに、前記分離された液体を高沸点
燃料用の燃料タンクに戻すものとした。
【0025】上記の構成によれば、余剰分の燃料を温度
調整して低沸点燃料を気体とするとともに高沸点燃料を
液体とにすることで、余剰分の燃料を的確に低沸点燃料
と高い沸点燃料とに分離し、その分離後の燃料を各々適
切な燃料タンクに戻すことができるようになる。
【0026】請求項11記載の発明では、異なる燃料を
貯留する複数の燃料タンクを備え、それら燃料タンクに
貯留された複数種の燃料のうちのいずれかを内燃機関の
燃料として切り換えて使用する内燃機関の燃料装置にお
いて、内燃機関へと供給された燃料の余剰分が導入さ
れ、その余剰分の燃料を種類毎に分離して当該分離後の
燃料を各々対応する燃料タンクに戻す燃料分離装置を備
えた。
【0027】上記構成によれば、余剰分の燃料に複数種
の燃料が含まれるとき、それら燃料が種類毎に分離され
た状態で各々対応した燃料タンクに戻されるため、同燃
料タンク内で複数種の燃料が混ざるのを確実に抑制する
ことができる。
【0028】請求項12記載の発明では、請求項11記
載の発明において、前記内燃機関は、低沸点燃料と高沸
点燃料とを切り換えて使用するものであって、前記燃料
分離装置は、前記余剰分の燃料を温度調整して低沸点燃
料を気体にするとともに高沸点燃料を液体にすることで
前記余剰分の燃料を気体と液体とに分離し、その分離さ
れた気体を低沸点燃料用の燃料タンクに戻すとともに、
前記分離された液体を高沸点燃料用の燃料タンクに戻す
ものとした。
【0029】上記の構成によれば、余剰分の燃料を温度
調整して低沸点燃料を気体とするとともに高沸点燃料を
液体とにすることで、余剰分の燃料を的確に低沸点燃料
と高い沸点燃料とに分離し、その分離後の燃料を各々適
切な燃料タンクに戻すことができるようになる。
【0030】
【発明の実施の形態】[第1実施形態]以下、本発明
を、ガソリン及びLPG(液化石油ガス)を燃料として
切り換えて使用する自動車用エンジンに適用した第1実
施形態について図1〜図3を参照して説明する。
【0031】図1に示されるエンジン1においては、吸
気通路2を通じて空気が吸入される燃焼室3内にインジ
ェクタ4から直接燃料が噴射供給されるとともに、上記
吸気通路2内に補助インジェクタ5から燃料が噴射供給
される。そして、燃焼室3内で空気と燃料とからなる混
合気を燃焼させることでエンジン1が駆動され、燃焼後
の混合気は排気として燃焼室3から排気通路6へと排出
される。エンジン1が駆動されると、それに伴い吸気カ
ムシャフト7及び排気カムシャフト8が回転するように
なる。
【0032】インジェクタ4及び補助インジェクタ5に
は、LPGタンク9に貯留されたLPGと、ガソリンタ
ンク10に貯留されたガソリンとのいずれか一方が供給
されるようになっている。
【0033】即ち、LPGタンク9及びガソリンタンク
10は、インジェクタ4に供給される燃料を切り換える
ための供給燃料切換弁11、及び、排気カムシャフト8
の回転に基づき駆動される高圧燃料ポンプ12を介し
て、インジェクタ4に接続されている。また、LPGタ
ンク9及びガソリンタンク10は、補助インジェクタ5
に供給される燃料を切り換えるための供給燃料切換弁1
3を介して、補助インジェクタ5にも接続されている。
【0034】そして、LPGタンク9及びガソリンタン
ク10から送り出された燃料は、高圧燃料ポンプ12に
よって加圧された後にインジェクタ4に供給されるとと
もに、補助インジェクタ5にも供給される。これらイン
ジェクタ4及び補助インジェクタ5からは、エンジン1
の燃料としてガソリンとLPGとのいずれかが噴射され
る。
【0035】また、高圧燃料ポンプ12によって加圧さ
れた燃料のうち、インジェクタ4に供給されない余剰分
の燃料は、ポンプ側リターン通路14に送り出される。
このポンプ側リターン通路14は、上記余剰分の燃料が
戻される燃料タンクをLPGタンク9とガソリンタンク
10とのいずれかに切り換えるタンク切換弁15に接続
されている。更に、タンク切換弁15には、LPGタン
ク9に繋がるLPGリターン通路16と、ガソリンタン
ク10に繋がるガソリンリターン通路17とが接続され
ている。
【0036】インジェクタ4及び補助インジェクタ5に
供給される燃料の切り換えを行う供給燃料切換弁11,
13と、エンジン1で使用されない余剰分の燃料が戻さ
れる燃料タンクの切り換えを行うタンク切換弁15と
は、自動車に搭載される電子制御装置18によって駆動
制御される。また、電子制御装置18には、ポンプ側リ
ターン通路14を流れる余剰分の燃料の温度を検出する
温度センサ19、及び同燃料の圧力を検出する圧力セン
サ20からの検出信号が入力される。
【0037】電子制御装置18は、例えばエンジン1の
運転状態に応じて供給燃料切換弁11,13を切換制御
し、インジェクタ4及び補助インジェクタ5に供給され
る燃料をガソリンとLPGとのいずれかに切り換える。
こうしてエンジン1で使用される燃料として、ガソリン
とLPGとのいずれかが用いられることとなる。
【0038】エンジン1の燃料としてLPGを使用する
場合、LPGタンク9と高圧燃料ポンプ12とが連通
し、且つガソリンタンク10と高圧燃料ポンプ12とが
遮断されるよう供給燃料切換弁11が切り換えられる。
更に、LPGタンク9と補助インジェクタ5とが連通
し、且つガソリンタンク10と補助インジェクタ5とが
遮断されるよう供給燃料切換弁13が切り換えられる。
これにより、インジェクタ4及び補助インジェクタ5か
ら噴射される燃料がLPGになり、高圧燃料ポンプ12
からポンプ側リターン通路14へと送り出される余剰分
の燃料もLPGになる。
【0039】また、エンジン1の燃料としてガソリンを
使用する場合、ガソリンタンク10と高圧燃料ポンプ1
2とが連通し、且つLPGタンク9と高圧燃料ポンプ1
2とが遮断されるよう供給燃料切換弁11が切り換えら
れる。更に、ガソリンタンク10と補助インジェクタ5
とが連通し、且つLPGタンク9と補助インジェクタ5
とが遮断されるよう供給燃料切換弁13が切り換えられ
る。これにより、インジェクタ4及び補助インジェクタ
5から噴射される燃料がガソリンになり、高圧燃料ポン
プ12からポンプ側リターン通路14へと送り出される
余剰分の燃料もガソリンになる。
【0040】エンジン1でLPGとガソリンとのいずれ
かが燃料として使用されるとき、余剰分の燃料がLPG
タンク9及びガソリンタンク10のうちの適切な燃料タ
ンクに戻されないと、同燃料タンク内でLPGとガソリ
ンとの二種類の燃料が混ざってしまう。そこで本実施形
態では、電子制御装置18を通じてタンク切換弁15の
切り換え行うことにより、余剰分の燃料を燃料タンクに
戻すためのリターン通路を、エンジン1で使用される燃
料に応じてLPGリターン通路16とガソリンリターン
通路17とのいずれかに切り換える。
【0041】即ち、エンジン1の燃料としてLPGが使
用されている場合、ポンプ側リターン通路14とLPG
タンク9とが連通し、且つポンプ側リターン通路14と
ガソリンタンク10とが遮断されるようタンク切換弁1
5の切り換えが行われる。この状態にあっては、余剰分
の燃料を燃料タンクに戻すためのリターン通路として、
LPGリターン通路16が用いられることとなる。その
結果、余剰分の燃料を戻すための燃料タンクとしてLP
Gタンク9が選択され、当該余剰分の燃料であるLPG
が適切にLPGタンク9に戻される。
【0042】また、エンジン1の燃料としてガソリンが
使用されている場合、ポンプ側リターン通路14とガソ
リンタンク10とが連通し、ポンプ側リターン通路14
とLPGタンク9とが遮断されるよう、タンク切換弁1
5の切り換えが行われる。この状態にあっては、余剰分
の燃料を燃料タンクに戻すためのリターン通路として、
ガソリンリターン通路17が用いられることとなる。そ
の結果、余剰分の燃料を戻すための燃料タンクとしてガ
ソリンタンク10が選択され、当該余剰分の燃料である
ガソリンが適切にガソリンタンク10に戻される。
【0043】次に、エンジン1の燃料切換時におけるリ
ターン通路の切換手順について、リターン通路切換ルー
チンを示す図2のフローチャートを参照して説明する。
このリターン通路切換ルーチンは、電子制御装置18を
通じて例えば所定時間毎の時間割り込みにて周期的に実
行される。
【0044】リターン通路切換ルーチンの処理として、
まず燃料の切り換えが行われたか否かを判断するための
切換フラグFが「0(燃料切換無し)」であるか否かが
判断される(S101)。ここで、否定判定であって切
換フラグFが「1(燃料切換有り)」であれば、続くス
テップS102〜S104の処理をスキップして、ステ
ップS105に進む。
【0045】一方、ステップS101で肯定判定がなさ
れた場合には、エンジン1で使用される燃料の切り換え
が行われたか否かが判断され(S102)、肯定判定で
あれば切換フラグFが「1(燃料切換有り)」に設定さ
れる(S103)。エンジン1で使用される燃料は、供
給燃料切換弁11,13の切り換えに基づき直ちに切り
換わるわけではなく、同弁11,13の切り換えが行わ
れた後に徐々に切り換わることとなる。
【0046】即ち、切換開始からしばらくの間はLPG
とガソリンとの混ざり合った燃料がインジェクタ4及び
補助インジェクタ5に供給され、上記混ざり合った燃料
における切換後の燃料の占める割合が時間経過に伴い徐
々に高くなる。そして、インジェクタ4及び補助インジ
ェクタ5に供給される燃料がすべて切換後の燃料になっ
たとき、エンジン1で使用される燃料の切り換えが完了
する。また、上記のようにインジェクタ4及び補助イン
ジェクタ5に供給される燃料が混ざり合った状態にある
ときには、高圧燃料ポンプ12からポンプ側リターン通
路14に送り出される余剰分の燃料も混ざり合った状態
となる。
【0047】エンジン1で使用される燃料の切り換えが
行われると、ステップS104の処理でカウンタCの値
が「0」にリセットされる。このカウンタCの値は、続
くステップS105の処理により時間経過に従って
「1」ずつ大きくされることから、燃料が切り換えられ
てからの経過時間に対応して大きくなってゆく。ここ
で、カウンタCの値の増加に伴い上記余剰分の燃料に含
まれる切換前の燃料と切換後の燃料との割合が、どのよ
うに推移するかを図3に示す。
【0048】同図から分かるように、カウンタCの値
(燃料切換開始からの経過時間)が大となるに従って、
余剰燃料に含まれる切換前の燃料は徐々に少なくなり、
余剰燃料に含まれる切換後の燃料は徐々に多くなる。そ
して、カウンタCの値が所定値aよりも大となったと
き、余剰燃料に含まれる切換後の燃料が切換前の燃料よ
りも多くなる。更に、カウンタCの値が所定値aを越え
て所定値bに達したとき、余剰燃料がすべて切換後の燃
料(単一の燃料)になる。
【0049】従って、余剰燃料に含まれる燃料切換前の
燃料の量及び燃料切換後の燃料の量、即ち燃料切換前の
燃料と燃料切換後の燃料との割合については、燃料切換
開始からの経過時間に基づき判定することができる。そ
して、このことを利用して、リターン通路切換ルーチン
(図2)におけるステップS106の処理が実行され
る。
【0050】同ステップS106では、カウンタCの値
が上記所定値aよりも大であるか否か、即ち燃料切換開
始からの経過時間が、余剰燃料に含まれる切換後の燃料
の量が切換前の燃料の量よりも大となる時間を越えたか
否かが判断される。そして、肯定判定であれば、タンク
切換弁15の切り換えにより、余剰分の燃料を燃料タン
クに戻すためのリターン通路が、切換後の燃料に対応し
たリターン通路へと切り換えられる(S107)。
【0051】即ち、エンジン1の燃料がLPGからガソ
リンに切り換えられる場合には、余剰分の燃料を燃料タ
ンクに戻すためのリターン通路がガソリンリターン通路
17となるよう、タンク切換弁15の切換が行われる。
また、エンジン1の燃料がガソリンからLPGに切り換
えられる場合には、余剰分の燃料を燃料タンクに戻すた
めのリターン通路がLPGリターン通路16となるよ
う、タンク切換弁15の切換が行われる。
【0052】こうしてリターン通路の切り換えが行われ
た後、切換フラグFが「0(燃料切換無し)」に設定さ
れる(S108)。以上詳述した本実施形態によれば、
以下に示す効果が得られるようになる。
【0053】(1)タンク切換弁15の切り換えに基づ
き、エンジン1で使用されている燃料の供給源となる燃
料タンクに余剰分の燃料が戻されるよう、同余剰分の燃
料を燃料タンクに戻すためのリターン通路として、LP
Gリターン通路16とガソリンリターン通路17とのい
ずれかが選択的に用いられる。従って、余剰分の燃料が
不適切な燃料タンクに戻され、同燃料タンク内でLPG
とガソリンとの二種類の燃料が混ざり合うのを抑制する
ことができる。
【0054】(2)エンジン1で使用される燃料が切り
換えられるとき、それに連動して余剰分の燃料を燃料タ
ンクに戻すためのリターン通路が、切換後の使用燃料に
対応したものへと切り換えられる。従って、使用燃料の
切換時に余剰分の燃料が不適切な燃料タンクに戻される
のを抑制することができる。
【0055】(3)上記使用燃料の切り換えに伴うリタ
ーン通路の切り換えは、余剰分の燃料に含まれる燃料切
換後の燃料の量が、燃料切換前の燃料の量よりも多くな
ったときに行われる。このため、使用燃料の切換過程に
おいては、余剰分の燃料に含まれる量が最も多い種類の
燃料の供給源である燃料タンクに上記余剰分の燃料が戻
され、これにより燃料タンク内でLPGとガソリンとの
二種類の燃料が混ざるのを最小限に抑えることができ
る。
【0056】(4)上記余剰燃料に含まれる燃料切換後
の燃料の量が燃料切換前の燃料の量よりも多くなったか
否かの判定は、燃料切換開始後の経過時間が、余剰燃料
に含まれる切換前の燃料に対し切換後の燃料が多くなる
時間(所定値aに対応)を越えたか否かに基づき判定さ
れる。そして、その判定結果に基づき、上記リターン通
路の切り換えが行われるため、余剰分の燃料に含まれる
量が最も多い種類の燃料の供給源である燃料タンクに同
余剰分の燃料を的確に戻すことができる。
【0057】なお、上記第1実施形態では、余剰燃料に
含まれる燃料切換後の燃料の量が燃料切換前の燃料の量
よりも多くなったときにリターン通路の切換を行うが、
これに変えて余剰燃料がすべて燃料切換後の燃料になっ
たときにリターン通路の切り換えを行ってもよい。
【0058】この場合、カウンタCの値が所定値bにな
ったとき、即ち燃料切換開始後の経過時間が、余剰燃料
に含まれる燃料がすべて切換後の燃料となる時間(所定
値bに対応)に達したとき、上記リターン通路の切り換
えが行われることとなる。このようにすれば、切換後の
燃料の供給源である燃料タンクに、切換前の燃料が戻さ
れるのを的確に防止することができる。
【0059】[第2実施形態]次に、本発明の第2実施
形態を図4〜図7に基づき説明する。本実施形態では、
第1実施形態のように燃料切換開始からの経過時間に基
づき余剰分の燃料に含まれるLPGとガソリンとの二種
類の燃料の割合を判定する代わりに、燃料切換開始後に
おける余剰分の燃料の温度及び圧力に基づき、余剰分の
燃料に含まれる上記二種類の燃料の割合を判定するよう
にしている。
【0060】図4は、本実施形態のリターン通路切換ル
ーチンを示すフローチャートである。このリターン通路
切換ルーチンにおいては、第1実施形態のリターン通路
切換ルーチン(図2)におけるステップS104〜S1
06に相当する処理(S204〜S206)のみが第1
実施形態のものと異なっている。
【0061】図4に示されるリターン通路切換ルーチン
の処理として、まずエンジン1で使用される燃料の切り
換えが行われたとき、切換フラグFが「1(燃料切換有
り)」に設定される(S201〜S203)。
【0062】こうした燃料の切換開始からしばらくの間
は、余剰分の燃料にLPGとガソリンとの二種類の燃料
が含まれることになる。余剰分の燃料に含まれるLPG
とガソリンとの割合は、当該余剰燃料の温度及び圧力に
基づき判定することができる。これは、余剰燃料の温度
が一定という条件のもとでは、LPGの割合が高いほ
ど、また余剰燃料の温度が高くなるほど、余剰燃料の圧
力が高くなるという傾向が存在するためである。
【0063】ここで、燃料切換開始後における余剰燃料
の温度及び圧力の変化に対し、同余剰燃料に含まれるL
PGとガソリンとの割合がどのように変化するかを図5
及び図6に基づき説明する。
【0064】図5は、エンジン1の燃料がガソリンから
LPGへと切り換えられる場合において、余剰燃料の温
度が一定という条件下における同燃料の圧力の変化に応
じて、その燃料に含まれるLPGとガソリンとの割合が
どのように変化するかを示すものである。
【0065】同図から分かるように、上記条件のもとで
は余剰燃料の圧力が所定値cであるときには、余剰燃料
がすべて切換前の燃料(ガソリン)となっている。そし
て、余剰燃料の圧力が所定値cよりも大きい所定値dを
越えて高くなると、余剰燃料に含まれる切換後の燃料
(LPG)の量が切換前の燃料(ガソリン)の量よりも
多くなる。更に、余剰燃料の圧力が所定値dよりも大き
い所定値eに達すると、余剰燃料がすべて切換後の燃料
(LPG)となる。
【0066】一方、図6は、エンジン1の燃料がLPG
からガソリンへと切り換えられる場合において、余剰燃
料の温度が一定という条件下における同燃料の圧力の変
化に応じて、その燃料に含まれるLPGとガソリンとの
割合がどのように変化するかを示すものである。
【0067】同図から分かるように、上記条件のもとで
は余剰燃料の圧力が所定値eであるときには、余剰燃料
がすべて切換前の燃料(LPG)となっている。そし
て、余剰燃料の圧力が所定値eよりも小さい所定値cを
越えて低くなると、余剰燃料に含まれる切換後の燃料
(ガソリン)の量が切換前の燃料(LPG)の量よりも
多くなる。更に、余剰燃料の圧力が所定値dよりも小さ
い所定値cに達すると、余剰燃料がすべて切換後の燃料
(ガソリン)となる。
【0068】なお、余剰燃料がすべてガソリンであると
きの同燃料の圧力を表す所定値c、余剰燃料に含まれる
LPGの量とガソリンの量とが等しいときの同燃料の圧
力を表す所定値d、及び、余剰燃料がすべてLPGであ
るときの同燃料の圧力を表す所定値eは、図7(a)〜
(c)に示されるように余剰燃料の温度が高くなるほど
大きくなる可変値である。このように所定値c,d,e
が変化するのは、余剰燃料の温度が高くなるほど同燃料
に含まれるLPGの圧力(蒸気圧)が高くなるためであ
る。
【0069】以上のことから、余剰燃料に含まれる燃料
切換前の燃料の量及び燃料切換後の燃料の量、即ち燃料
切換前の燃料と燃料切換後の燃料との割合については、
余剰燃料の温度及び圧力から判定することが可能なのは
明らかである。そして、このことを利用して、リターン
通路切換ルーチン(図4)におけるステップS204〜
S206の処理が実行される。
【0070】ステップS204では、燃料の切り換えが
ガソリンからLPGへの切り換えであるか否かが判断さ
れる。ここで肯定判定であれば、圧力センサ20の検出
信号から求められる余剰燃料の圧力が上記所定値dより
も大であるか否か、即ち余剰燃料の圧力が、同燃料に含
まれる切換後の燃料(LPG)が切換前の燃料(ガソリ
ン)よりも多くなる値を越えて高くなったか否かが判断
される(S205)。この所定値dは、温度センサ19
の検出信号から求められる余剰燃料の温度に基づき可変
とされる。
【0071】ステップS205で肯定判定がなされる
と、タンク切換弁15の切り換えにより、余剰燃料を燃
料タンクに戻すためのリターン通路が、切換後の燃料
(LPG)に対応したリターン通路(この場合はLPG
リターン通路16)へと切り換えられる(S207)。
その後、切換フラグFが「0(燃料切換無し)」に設定
される(S208)。
【0072】一方、上記ステップS204で否定判定が
なされ、燃料の切り換えがLPGからガソリンへの切り
換えである旨判断されると、ステップS206に進む。
ここでは、余剰燃料の圧力が上記所定値dよりも小であ
るか否か、即ち余剰燃料の圧力が、同燃料に含まれる切
換後の燃料(ガソリン)が切換前の燃料(LPG)より
も多くなる値を超えて低くなったか否かが判断される。
【0073】ステップS206で肯定判定がなされる
と、ステップS207,S208の処理が順次実行され
る。この場合のステップS207の処理では、タンク切
換弁15の切り換えにより、余剰燃料を燃料タンクに戻
すためのリターン通路が、切換後の燃料(ガソリン)に
対応したリターン通路(ガソリンリターン通路17)に
切り換えられる。
【0074】以上詳述した本実施形態では、第1実施形
態に記載した(1)〜(3)の効果に加え、以下に示す
効果が得られるようになる。 (4)エンジン1で使用される燃料の切り換えに伴うリ
ターン通路の切り換えは、余剰燃料に含まれる燃料切換
後の燃料の量が燃料切換前の燃料の量よりも多くなった
ときに行われる。そして、余剰燃料に含まれる燃料切換
後の燃料の量が燃料切換前の燃料の量よりも多くなった
か否かの判定は、余剰燃料の圧力が、余剰燃料に含まれ
る切換前の燃料に対して切換後の燃料が多くなる圧力
(所定値dに対応)を越えたか否かに基づき行われる。
そして、その判定結果に基づき上記リターン通路の切り
換えが行われるため、余剰分の燃料に含まれる量が最も
多い種類の燃料の供給源である燃料タンクに上記余剰分
の燃料を的確に戻すことができる。
【0075】なお、上記第2実施形態では、余剰燃料に
含まれる燃料切換後の燃料の量が燃料切換前の燃料の量
よりも多くなったときにリターン通路の切換を行うが、
これに変えて余剰燃料がすべて燃料切換後の燃料になっ
たときにリターン通路の切り換えを行ってもよい。
【0076】この場合、ガソリンからLPGへと切り換
えられるときには、余剰燃料の圧力が上記所定値eにな
ったとき、即ち余剰燃料の圧力が、余剰燃料に含まれる
燃料がすべて切換後の燃料(LPG)となる圧力に達し
たとき、上記リターン通路の切り換えが行われる。ま
た、LPGからガソリンへと切り換えられるときには、
余剰燃料の圧力が上記所定値cになったとき、即ち余剰
燃料の圧力が、余剰燃料に含まれる燃料がすべて切換後
の燃料(ガソリン)となる圧力に達したとき、上記リタ
ーン通路の切り換えが行われることとなる。このように
すれば、切換後の燃料の供給源である燃料タンクに、切
換前の燃料が戻されるのを的確に防止することができ
る。
【0077】[第3実施形態]次に、本発明の第3実施
形態を図8及び図9に基づき説明する。本実施形態で
は、エンジンで使用される燃料の切換過程であって、余
剰燃料にLPGとガソリンとの二種類が含まれるとき、
その余剰燃料を燃料分離装置によってLPGとガソリン
に分離し、こうして分離した燃料を各々適切な燃料タン
クに戻すことにより、燃料タンク内でLPGとガソリン
とが混ざるのを確実に抑制するようにしている。
【0078】図8に示されるように、高圧燃料ポンプ1
2から余剰燃料が送り出されるポンプ側リターン通路1
4には、その余剰燃料の送り先をLPGタンク9、ガソ
リンタンク10、及び燃料分離装置22との間で切り換
えるためのタンク切換弁21が接続されている。このタ
ンク切換弁21には、LPGリターン通路16及びガソ
リンリターン通路17が接続されるほか、燃料分離装置
22に繋がる分離用リターン通路23が接続されてい
る。そして、電子制御装置18によるタンク切換弁21
の切り換えにより、ポンプ側リターン通路14が分離用
リターン通路23と連通し、且つLPGリターン通路1
6及びガソリンリターン通路17に対して遮断される
と、余剰燃料が燃料分離装置22に導入される。
【0079】燃料分離装置22は、導入された余剰燃料
を加熱するためのヒータ24を備えこのヒータ24によ
って当該余剰燃料を例えばLPGタンク9内のLPGの
温度よりも若干高い温度まで加熱するようにしている。
このように余剰燃料を加熱するのは、ガソリンを液体の
ままに保持しつつ、同ガソリンよりも沸点の低いLPG
を加熱して気化させることにより、余剰燃料をガソリン
とLPGとに分離するためである。
【0080】燃料分離装置22にて分離されたLPGと
ガソリンとのうち、LPGはLPG用分離通路25を通
じてLPGタンク9に戻され、ガソリンはガソリン用分
離通路26を通じてガソリンタンク10に戻される。な
お、LPG用分離通路25の途中にはLPG用遮断弁2
7が設けられ、ガソリン用分離通路26にはガソリン用
遮断弁28が設けられている。これら遮断弁27,28
は、電子制御装置18を通じて駆動制御され、燃料分離
装置22からLPGタンク9へのLPGのリターン、及
び、燃料分離装置22からガソリンタンクへのガソリン
のリターンを行うのに適切な状況のときに各々開弁され
る。
【0081】次に、余剰燃料を燃料タンクに戻すリター
ン通路の切換手順について、本実施形態のリターン通路
切換ルーチンを示す図9のフローチャートを参照して説
明する。
【0082】このリターン通路切換ルーチンにおいて
は、第2実施形態のリターン通路切換ルーチン(図4)
におけるステップS204〜S208に対応する処理
(S304〜S307)のみが第2実施形態のものと異
なっている。
【0083】図9に示されるリターン通路切換ルーチン
の処理として、まずエンジン1で使用される燃料の切り
換えが行われたとき、切換フラグFが「1(燃料切換有
り)」に設定される(S301〜S303)。そして、
切換フラグFが「1」であるときには、余剰燃料がLP
Gとガソリンとの混合状態であるか否かが判断される
(S304)。こうした判断は、燃料切換開始からの経
過時間や、余剰燃料の温度及び圧力に基づき行うことが
できる。
【0084】ステップS304で肯定判定がなされる
と、タンク切換弁21の切り換えにより、余剰燃料を燃
料タンク側に戻すためのリターン通路が分離用リターン
通路23へと切り換えられる。この状態にあっては、余
剰燃料が燃料分離装置22に導入され、そこでLPGと
ガソリンとに分離される。そして、分離後のLPGはL
PGタンク9に戻され、分離後のガソリンはガソリンタ
ンク10に戻されるようになる。
【0085】一方、ステップS304で否定判定がなさ
れ、余剰燃料がすべて切換後の燃料(単一の燃料)にな
った旨判断されると、タンク切換弁21の切り換えによ
り、余剰燃料を燃料タンクに戻すための留ターン通路
が、その切換後の燃料に対応したリターン通路に切り換
えられる(S306)。その後、切換フラグFが「0
(燃料切換無し)」に設定される(S307)。
【0086】以上詳述した本実施形態によれば、第1実
施形態に記載した(1)及び(2)の効果に加え、以下
に示す効果が得られるようになる。 (5)余剰燃料にLPGとガソリンとの二種類の燃料が
含まれるとき、その余剰燃料が燃料分離装置22にてL
PGとガソリンとに分離され、その分離されたた燃料が
各々適切な燃料タンクに戻されるため、同燃料タンク内
でLPGとガソリンとが混ざるのを確実に抑制すること
ができる。
【0087】なお、上記各実施形態は、例えば以下のよ
うに変更することもできる。・上記各実施形態では、エ
ンジンで使用される燃料としてLPGとガソリンを例示
したが、LPGに変えてLNG(液化天然ガス)を採用
したり、ガソリンに変えて軽油を採用したりしてもよ
い。
【0088】・第2実施形態では、余剰燃料に含まれる
LPG及びガソリンの量を余剰燃料の温度と圧力との両
方に基づき判定したが、この判定を余剰燃料の温度と圧
力とのいずれか一方に基づき行ってもよい。この場合、
上述した所定値c,d,eが余剰燃料の温度が高くなる
ほど大きくなる可変値、若しくは余剰燃料の圧力が高く
なるほど大きくなる可変値とされる。
【0089】・第3実施形態において、エンジン1で使
用される燃料が切り換えられたか否かに関係なく、常に
余剰燃料を燃料分離装置22に導入するようにしてもよ
い。この場合、LPGリターン通路16及びガソリンリ
ターン通路17を省略することにより、余剰燃料を流す
ための通路構造を簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の燃料装置が適用されるエンジン
燃料系の全体構造を示す略図。
【図2】第1実施形態のリターン通路の切換手順を示す
フローチャート。
【図3】カウンタCの値と、上記余剰分の燃料に含まれ
る切換前の燃料と切換後の燃料との割合との関係を説明
するための説明図。
【図4】第2実施形態のリターン通路の切換手順を示す
フローチャート。
【図5】燃料切換開始後における余剰燃料の温度及び圧
力の変化に対し、同余剰燃料に含まれるLPGとガソリ
ンとの割合がどのように変化するかを説明するための説
明図。
【図6】燃料切換開始後における余剰燃料の温度及び圧
力の変化に対し、同余剰燃料に含まれるLPGとガソリ
ンとの割合がどのように変化するかを説明するための説
明図。
【図7】余剰燃料の温度変化に対する所定値c,d,e
の推移傾向を示すグラフ。
【図8】第3実施形態の燃料装置が適用されるエンジン
燃料系の全体構造を示す略図。
【図9】第3実施形態のリターン通路の切換手順を示す
フローチャート。
【符号の説明】
1…エンジン、9…LPGタンク、10…ガソリンタン
ク、11…供給燃料切換弁、12…高圧燃料ポンプ、1
3…供給燃料切換弁、14…ポンプ側リターン通路、1
5…タンク切換弁、16…LPGリターン通路、17…
ガソリンリターン通路、18…電子制御装置、19…温
度センサ、20…圧力センサ、21…タンク切換弁、2
2…燃料分離装置、23…分離用リターン通路、24…
ヒータ、25…LPG用分離通路、26…ガソリン用分
離通路、27…LPG用遮断弁、28…ガソリン用遮断
弁。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02M 21/02 F02M 21/02 R 301 301A Fターム(参考) 3G084 AA05 BA11 FA14 3G092 AA06 AA08 AB02 AB07 AB12 DF09 EA11 HB03Z HB04Z

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】異なる燃料を貯留する複数の燃料タンクを
    備え、それら燃料タンクに貯留された複数種の燃料のう
    ちのいずれかを内燃機関の燃料として切り換えて使用す
    る内燃機関の燃料装置において、 前記各燃料タンク毎に設けられ、内燃機関へと供給され
    た燃料の余剰分を前記燃料タンクに戻すためのリターン
    通路と、 前記各リターン通路のうち、前記余剰分の燃料を前記燃
    料タンクへと戻すべく実際に用いられるリターン通路
    を、内燃機関で使用される燃料に応じて切り換える切換
    手段と、 を備えることを特徴とする内燃機関の燃料装置。
  2. 【請求項2】前記切換手段は、内燃機関で使用される燃
    料の供給源である燃料タンクに前記余剰分の燃料が戻さ
    れるよう、前記リターン通路の切り換えを行うものであ
    る請求項1記載の内燃機関の燃料装置。
  3. 【請求項3】前記切換手段は、内燃機関で使用される燃
    料の切り換えに連動して、前記リターン通路の切り換え
    を行うものである請求項1又は2記載の内燃機関の燃料
    装置。
  4. 【請求項4】前記切換手段は、内燃機関で使用される燃
    料の切換過程において余剰分の燃料に複数種の燃料が含
    まれるとき、含まれる量が最も多い種類の燃料の供給源
    である燃料タンクに前記余剰分の燃料が戻されるよう、
    前記リターン通路の切り換えを行う請求項3記載の内燃
    機関の燃料装置。
  5. 【請求項5】前記切換手段は、内燃機関で使用される燃
    料の切換後に、同切換前の燃料が同切換後の燃料の供給
    源である燃料タンクに戻されないよう、前記リターン通
    路の切り換えを行う請求項3記載の内燃機関の燃料装
    置。
  6. 【請求項6】前記切換手段は、内燃機関で使用される燃
    料が切り換えられてからの経過時間に基づき前記余剰分
    の燃料に含まれる複数種の燃料の割合を判定し、その判
    定結果に基づき前記リターン通路の切り換えを行う請求
    項4又は5記載の内燃機関の燃料装置。
  7. 【請求項7】前記切換手段は、前記余剰分の燃料におけ
    る温度と圧力との少なくとも一方に基づき前記余剰分の
    燃料に含まれる複数種の燃料の割合を判定し、その判定
    結果に基づき前記リターン燃料の切り換えを行う請求項
    4又は5記載の内燃機関の燃料装置。
  8. 【請求項8】前記内燃機関は、高沸点燃料と低沸点燃料
    とを切り換えて使用するものである請求項1〜7のいず
    れかに記載の内燃機関の燃料装置。
  9. 【請求項9】請求項8記載の内燃機関の燃料装置におい
    て、 前記燃料タンク毎に設けられるリターン通路とは別のリ
    ターン通路に繋げられ、前記余剰分の燃料に含まれる高
    沸点燃料と低沸点燃料とを分離して当該分離後の燃料を
    各々対応する燃料タンクに戻す燃料分離装置を更に備
    え、 前記切換手段は、少なくとも内燃機関で使用される燃料
    が切り換えられる過程において、前記余剰分の燃料を燃
    料タンクへと戻すためのリターン通路として前記別のリ
    ターン通路が用いられるよう、前記リターン通路の切り
    換えを行うものであることを特徴とする内燃機関の燃料
    装置。
  10. 【請求項10】前記燃料分離装置は、前記余剰分の燃料
    を温度調整して低沸点燃料を気体にするとともに高沸点
    燃料を液体にすることで前記余剰分の燃料を気体と液体
    とに分離し、その分離された気体を低沸点燃料用の燃料
    タンクに戻すとともに、前記分離された液体を高沸点燃
    料用の燃料タンクに戻すものである請求項9記載の内燃
    機関の燃料装置。
  11. 【請求項11】異なる燃料を貯留する複数の燃料タンク
    を備え、それら燃料タンクに貯留された複数種の燃料の
    うちのいずれかを内燃機関の燃料として切り換えて使用
    する内燃機関の燃料装置において、 内燃機関へと供給された燃料の余剰分が導入され、その
    余剰分の燃料を種類毎に分離して当該分離後の燃料を各
    々対応する燃料タンクに戻す燃料分離装置を備えること
    を特徴とする内燃機関の燃料装置。
  12. 【請求項12】前記内燃機関は、低沸点燃料と高沸点燃
    料とを切り換えて使用するものであって、 前記燃料分離装置は、前記余剰分の燃料を温度調整して
    低沸点燃料を気体にするとともに高沸点燃料を液体にす
    ることで前記余剰分の燃料を気体と液体とに分離し、そ
    の分離された気体を低沸点燃料用の燃料タンクに戻すと
    ともに、前記分離された液体を高沸点燃料用の燃料タン
    クに戻すものである請求項11記載の内燃機関の燃料装
    置。
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