JP2002326844A - 合わせガラス用中間膜及び合わせガラス - Google Patents

合わせガラス用中間膜及び合わせガラス

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JP2002326844A JP2001131976A JP2001131976A JP2002326844A JP 2002326844 A JP2002326844 A JP 2002326844A JP 2001131976 A JP2001131976 A JP 2001131976A JP 2001131976 A JP2001131976 A JP 2001131976A JP 2002326844 A JP2002326844 A JP 2002326844A
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laminated glass
acetal resin
plasticizer
resin
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Kiyobumi Toyama
清文 遠山
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 透明性,耐候性,衝撃エネルギー吸収性,ガ
ラスとの接着性等の合わせガラスに必要な基本性能を損
なうことなく、また中間膜の機械的強度、成形性、及び
取扱性も損なうことなく、コインシデンス効果の緩和に
よってTL値の低下を防ぎ、かつ広い温度領域において
優れた遮音性能を長期安定的に発揮することができる遮
音性合わせガラス用中間膜を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 ポリビニルアセタール樹脂(a)とポリビ
ニルアセタール樹脂(b)が混合されたポリビニルアセタ
ール樹脂(c)と可塑剤からなる樹脂膜であって、上記ポ
リビニルアセタール樹脂(a)と可塑剤との混合溶液の曇
り点(Ta)が50℃未満であり、また上記ポリビニルア
セタール樹脂(b)と可塑剤との混合溶液の雲り点(Tb)
が50℃以上であって、かつTb−Ta≧50であるこ
とを特徴とする合わせガラス用中間膜。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、優れた遮音性能を
有する合わせガラス用中間膜に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、一対のガラス板間に樹脂膜を積
層してなる合わせガラスは、破損時に破片が飛散せず安
全性に優れているため、例えば自動車用等の交通車両の
窓ガラスや建築物の窓ガラスに広く用いられている。こ
うした合わせガラス用の中間膜のうち、可塑剤の添加に
より可塑化されたポリビニルブチラール(以下PVBと
略す)樹脂膜は、ガラスとの接着性,強靱な引張り強
度,高い透明性を兼ね備えており、この膜を用いて構成
した合わせガラスは特に車両用窓ガラスとして好適であ
る。
【0003】一般に、遮音性能は、周波数の変化に応じ
た透過損失量として示され、その透過損失量は、JIS
A4708では、図1中に実線で示されるように、5
00Hz以上において遮音等級に応じてそれぞれ一定値
で規定されている。一方、ガラス板の遮音性は、図1中
に波線で示すように、2000Hzを中心とする周波数
領域ではコインシデンス効果により著しく低下する(図
1中の波線の谷部がコインシデンス効果による遮音性能
の低下に相当し、所定の遮音性能を保持しないことを示
す)。ここで、コインシデンス効果とは、ガラス板に音
波が入射したとき、ガラス板の剛性と慣性によって、ガ
ラス面上を横波が伝播して横波と入射音とが共鳴し、そ
の結果音の透過が起こる現象をいう。従来の合わせガラ
スは、破片の飛散防止の面では優れているものの、遮音
性の面では、2000Hzを中心とする周波数領域にお
いて、やはりコインシデンス効果による遮音性能の低下
が避けられず、この点の改善が求められている。
【0004】一方、人間の聴覚は、等ラウドネス曲線か
ら、1000〜6000Hzの範囲では他の周波数領域
に比べ非常に高い感度を示すことが知られており、コイ
ンシデンス効果による遮音性能の落ち込みを解消するこ
とが、防音性にとって極めて重要であることが判る。合
わせガラスの遮音性能を向上させるためには、上記の如
きコインシデンス効果を緩和して、コインシデンス効果
によって生じる透過損失の極小部(以下、この極小部の
透過損失をTL値と呼ぶ、図1参照)の低下を防ぐ必要
がある。従来、TL値の低下を防ぐ手段として、合わせ
ガラスの質量の増大、ガラスの複層化、ガラス面積の細
分化、ガラス板支持手段の改善等、種々の方策が提案さ
れている、しかし、これらはいずれも十分に満足できる
効果をもたらさない上に、コスト的にも実用的に採用す
るに十分な価格になっていない。
【0005】遮音性能に対する要求は最近ますます高ま
り、例えば建築用窓ガラスでは常温付近で優れた遮音性
が要求される。すなわち、温度に対して透過損失(TL
値)をプロットした際に、遮音性能が最も優れている温
度(遮音性能最大温度=TLmax温度)が常温付近であ
り、かつ遮音性能の最大値(遮音性能最大値=TLma
x値)自体が大きいという、優れた遮音性が要求されて
いる。同様なことは、自動車においても要求され、高速
走行時の風切り音、及びエンジン部からの振動等、遮音
性が要求されつつある箇所は多くなってきている。ま
た、実際に使用される場合を考慮すると、これら合わせ
ガラスは低温域から高温域までの幅広い環境温度の変化
にさらされる。すなわち、室温付近のみならず広い温度
範囲での良好な遮音性能が要求される。しかし、例えば
従来の可塑化PVB樹脂膜を用いた合わせガラスは、遮
音性能最大温度が室温より高く、常温付近では遮音性能
が良くないという問題を有していた。
【0006】合わせガラスの遮音性能の向上させるため
に、例えば、特開平2−229742号公報には、ガラ
ス転移温度15℃以下の高分子膜、例えば塩化ビニル−
エチレン−グリシジルメタクリレート共重合体膜と可塑
化PVB膜との積層体からなる中間膜が開示されてい
る。しかし、前記合わせガラスは、JIS A4706
による遮音等級でTs−35等級を越える遮音性を示さ
ない上に、遮音性を示す温度範囲が限定されており、広
い温度範囲で良好な遮音性能を発揮できない。また、特
開昭51−106190号公報には、ガラス転移温度の
異なる2種以上の樹脂を積層することによって、広い温
度領域で制振性を有する構成体を得ることが提案されて
いる、この構成体では、広い温度領域で制振性が改善さ
れることは認められる。しかし、この広報には合わせガ
ラスとして必要な遮音性、透明性などに関する記述はな
く、また、この構成体は安全ガラスとして必要な高い衝
撃エネルギー吸収性、ガラス破損時の飛散防止性等の要
件を満たすものではない。
【0007】更に、特開平4−254444号公報に
は、アセタール基の炭素数が6〜10であるポリビニル
アセタールと可塑剤からなる膜と、アセタール基の炭素
数が1〜4であるポリビニルアセタールと可塑剤からな
る膜を積層した中間膜が提案されている。この中間膜で
は、確かに遮音性能の改善効果は認められ、かつ温度変
化による遮音性能は大きく変動しないが、これらの効果
は未だ十分ではない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の点に
鑑み、透明性,耐候性,衝撃エネルギー吸収性,ガラス
との接着性等の合わせガラスに必要な基本性能を損なう
ことなく、また中間膜の機械的強度、成形性、及び取扱
性も損なうことなく、コインシデンス効果の緩和によっ
てTL値の低下を防ぎ、かつ広い温度領域において優れ
た遮音性能を長期安定的に発揮することができる遮音性
合わせガラス用中間膜を提供することを目的とする。
【0009】これまでは、遮音性能を広温度範囲にて良
好にするために、遮音性能の異なる二つのを層(例えば
低温で遮音性能の良い層と、高温で遮音性能の良い層)
を積層化する方法が行われてきた。この場合、具体的に
は、二つの層の可塑剤の添加量を変化させることによ
り、温度領域の調節が行われていた。しかしながら、積
層構成の種類によっては、可塑剤添加量の多い層から、
他方の層に可塑剤が移行してしまい広い温度範囲で遮音
性能を良好にするのは困難であった。
【0010】
【課題を解決するための手段】これまでは、遮音性能を
広温度範囲にて良好にするために、遮音性能の異なる二
つのを層(例えば低温で遮音性能の良い層と、高温で遮
音性能の良い層)を積層化する方法が行われてきた。こ
の場合、具体的には、二つの層の可塑剤の添加量を変化
させることにより、温度領域の調節が行われていた。し
かしながら、積層構成の種類によっては、可塑剤添加量
の多い層から、他方の層に可塑剤が移行してしまい広い
温度範囲で遮音性能を良好にするのは困難であった。
【0011】本発明においては、層を形成する樹脂と可
塑剤の相溶性を制御することにより、上記問題点が解決
できる知見を得、本発明を完成させた。すなわち、請求
項1に記載の発明による合わせガラス用中間膜は、ポリ
ビニルアセタール樹脂(a)とポリビニルアセタール樹脂
(b)とからなるポリビニルアセタール樹脂(c)と可塑剤
とからなる樹脂膜であって、上記ポリビニルアセタール
樹脂(a)と可塑剤との混合溶液の曇点(Ta)が50℃未
満であり、また上記ポリビニルアセタール樹脂(b)と可
塑剤との混合溶液の曇天(Tb)が50℃以上であって、
かつTb−Ta≧50である合わせガラス用中間膜であ
る。
【0012】請求項2記載の発明による合わせガラス用
中間膜は、ポリビニルアセタール樹脂(c)が、ポリビニ
ルアセタール樹脂(a)100重量部とポリビニルアセタ
ール樹脂(b)5〜50重量部とからなる請求項1に記載
の合わせガラス用中間膜である。
【0013】請求項3記載の発明による合わせガラス用
中間膜は、ポリビニルアセタール樹脂(a),(b)の内少
なくとも一方が、アセタール化度が60〜85モル%、
アセチル基量が8〜30モル%及びアセタール化度とア
セチル基量との合計が75モル%以上である請求項1,
2に記載の合わせガラス用中間膜である。請求項4記載
の発明による合わせガラス用中間膜は、ポリビニルアセ
タール樹脂(a),(b)がポリビニルブチラール樹脂であ
り、可塑剤がトリエチレングリコール−ジ−2−エチル
ヘキサノエート,及びトリエチレングリコールージ−n
−ヘプタノエートテトラエチレングリコール−ジ−2−
エチルヘキサノエート、テトラエチレングリコールージ
−n−ヘプタノエートからなる群より選択される少なく
とも1種である請求項1〜3に記載の合わせガラス用中
間膜である。請求項5に記載の発明による合わせガラス
は、少なくとも一対のガラス間に請求項1〜4のいずれ
かに記載の合わせガラス用中間膜を介在させ、一体化さ
せてなる合わせガラスである。
【0014】本発明における曇点とは、JIS K−2
269「原油及び石油製品の流動点並びに石油製品曇り
点試験方法」に準拠して測定される曇点である。具体的
には、可塑剤100重量部に対しポリビニルアセタール
樹脂8重量部を溶解して得られる溶液を150℃以上に
加熱した後、10〜30℃の雰囲気下に放置して温度を
降下させた時に、上記溶液の一部に曇りが発生し始める
温度を意味する。ここで、曇点が低い程、その樹脂と可
塑剤の相溶性が良いことを表す。
【0015】上記溶液の一部に曇りが発生し始める温度
(曇点)の測定方法としては、例えば、溶液の外観を目視
で観察する方法、溶液のヘーズをヘーズメーターで測定
する方法、予め曇りに関する複数段階の限度見本を作成
しておき、この限度見本と対照して曇りを判定する方法
等が挙げられる。
【0016】本発明(請求項1)では、可塑剤との相溶性
の異なる二つのポリビニルアセタール樹脂を混合させて
なる樹脂を可塑化した膜を使用する。可塑化膜中では、
可塑剤との相溶性が良い樹脂膜相(相A)と、可塑剤との
相溶性が悪い樹脂膜相(相B)とがあたかも相分離した形
態をとると予想される。理想的には、相(A)が海とな
り、相(B)が島になった形態が良い。相(A)によっ
て、室温付近以下の遮音性能を発現し、相(B)によって
室温より高い温度域での遮音性能を発現する。また、相
(B)が島になっていることにより、膜全体が柔らかすぎ
ることなく、機械的強度が確保され、取り扱い性も問題
なく良好なものとなる。
【0017】従って、上記ポリビニルアセタール樹脂
(a)と可塑剤との混合溶液の曇点(Ta)は50℃未満で
あり、ポリビニルアセタール樹脂(b)と可塑剤との混合
溶液の曇点(Tb)は50℃以上である必要がある。50
℃を境にするのは、この温度が膜の室温付近の遮音性能
を優れたものにする上限であるからである。また、可塑
化膜中では相(A)と相(B)が相分離を起こす必要があ
る。その為に、Tb−Taが50℃以上である必要があ
る。50℃未満であると可塑化膜中で相(A)と相(B)
とは相分離を起こさない。例えば、相(B)が相(A)中で
島形態をとらない為に、膜が遮音性能を発現したとして
も、その機械的強度は十分なものにはならない。
【0018】上記ポリビニルアセタール樹脂(c)は、ポ
リビニルアセタール樹脂(a)100重量部とポリビニル
アセタール樹脂(b)5〜50重量部とからなるnのが好
ましい。ポリビニルアセタール樹脂(b)の量が5重量
部未満であると、樹脂を混合させた効果が殆どなく、膜
は優れた遮音性能を示さない。逆に、50重量部を越え
ると、膜が白濁し、透明性が著しく損なわれる。より好
ましい範囲は、10〜30重量部である。
【0019】上記アセタール樹脂としては、特に限定さ
れる物ではなく、例えば、ポリビニルアルコール(以下
PVAと略す)を熱水に溶解し、得られたPVA水溶液
を所定温度に保持した後、これにアルデヒドと触媒を加
え、アセタール化反応を進行させ、その後、反応液を所
定温度で高温保持した後に中和、水洗、乾燥の諸工程を
経て樹脂粉末を得る方法等により得られる。
【0020】上記ポリビニルアセタール樹脂の調整に用
いられるPVAは、特に限定されるものではないが、平
均重合度500〜5000のものが好ましく、より好ま
しくは1000〜3000である。PVAの平均重合度
が500未満であると、樹脂層及び中間膜の強度が弱く
なりすぎて、合わせガラスとした時の耐貫通強度や衝撃
エネルギー吸収性が不十分となることがあり、逆にPV
Aの平均重合度が5000を越えると、樹脂層の成形が
困難となることがあり、しかも樹脂層及び中間膜の強度
が強くなりすぎて、合わせガラスとした時の耐貫通性や
衝撃エネルギー吸収性が不十分となることがある。
【0021】上記ポリビニルアセタール樹脂の調整に用
いられるアルデヒドとしては、例えば、ホルムアルデヒ
ド、アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、n−ブ
チルアルデヒド、イソブチルアルデヒド、バレルアルデ
ヒド、n−ヘキシルアルデヒド、2−エチルブチルアル
デヒド、ベンズアルデヒド、シンナムアルデヒド等が挙
げられる。
【0022】こうして得られる各種ポリビニルアセター
ル樹脂は、単独で用いられても良いし、2種類以上が併
用されても良いが、なかでもn−ブチルアルデヒドでア
セタール化して得られるポリビニルブチラール樹脂が好
ましい。ポリビニルブチラール樹脂を用いることによ
り、樹脂層及び中間膜の透明性、耐候性、ガラスに対す
る接着性等がより優れたものとなる。
【0023】上記ポリビニルアセタール樹脂(c)として
は、ポリビニルアセタール樹脂(a)とポリビニルアセタ
ール樹脂(b)との混合物であればよいが、好ましくは、
ポリビニルアセタール樹脂(a)100重量部とポリビニ
ルアセタール樹脂(b)5〜50重量部とからなるのが好
ましい。ポリビニルアセタール樹脂(b)の量が5重量
部未満であると、樹脂を混合させた効果が殆どなく、膜
は優れた遮音性能を示さない。逆に、50重量部を越え
ると、膜が白濁し、透明性が著しく損なわれる。より好
ましい範囲は、10〜30重量部である。
【0024】上記ポリビニルアセタール樹脂(c)とし
ては、ポリビニルアセタール樹脂(a)とポリビニルアセ
タール樹脂(b)の少なくとも一方が、アセタール化度が
60〜85mol%、かつアセチル基量が8〜30mo
l%であり、アセタール化度とアセチル基量の合計が7
5mol%以上であるポリビニルアセタール樹脂である
のが好ましい。少なくとも一方のアセタール樹脂が前記
条件を満たすことにより、低温部の遮音性能が著しく向
上する。アセタール化度が60mol%より低いと、可
塑剤との相溶性が低下し、層のガラス転移温度が下がり
難く、低温域の遮音性能が不十分となる。また、アセタ
ール化度は反応機構上、85mol%より高くならない。
より好ましくは63mol%〜70mol%である。ア
セチル基量が8mol%より低いと、可塑剤との相溶性
が低下し、層の遮音性能が十分に発揮されなくなってし
まう。また、30mol%より高いと、アルデヒドの反
応率が著しく低下するので好ましくない。より好ましく
は、10〜24mol%である。上述のように、樹脂の
アセタール化度とアセチル基量の両方が、可塑剤との相
溶性に影響する。これらの合計が75mol%より小さ
いと、可塑剤との相溶性が低下し、低温部の遮音性能を
向上させることが困難になる。
【0025】上記可塑剤としては、特に限定されず、例
えば一塩基酸エステル系,多塩基酸エステル系等の有機
エステル系可塑剤や、有機リン酸系、有機亜リン酸系等
のリン酸系可塑剤が用いられる。具体的には、一塩基酸
エステル系可塑剤の中では、トリエチレングリコール,
トリプロピレングリコール,テトラエチレングリコール
等のグリコールと、酪酸,イソ酪酸,カプロン酸,2−
エチル酪酸,ヘプタン酸、2−エチルヘキシル酸等の有
機酸との反応によって得られたグリコール系エステル等
が挙げられる。多塩基酸エステル系可塑剤としては、例
えば、炭素数4〜8の直鎖状もしくは分岐状アルコール
とアジピン酸,セバチン酸,アゼライン酸等の有機酸と
の反応によって得られるエステル等が挙げられる。ま
た、リン酸系可塑剤としては、トリブトキシエチルフォ
スフェート,イソデシルフェニルホスフェート等が挙げ
られる。
【0026】上記各種可塑剤のなかでも、例えば、トリ
エチレングリコールジ2−エチルブチレート(3GH)、
トリエチレングリコールジ2−エチルヘキサノエート
(3GO)、トリエチレングリコールジn−ヘプタノエー
ト(3G7)、トリエチレングリコールジカプリレート、
トリエチレングリコールジn−オクトエート、テトラエ
チレングリコールジ2−エチルブチレート、テトラエチ
レングリコールジ2−エチルヘキサノエート(4GO)、
テトラエチレングリコールジn−ヘプタノエート(4G
7)、ジヘキシルアジペート、ジベンジルフタレート等
が好適に用いられ、なかでも特に好適に用いられるの
は、3GH、3GO、3G7、4GO、4G7等であ
る。上記可塑剤は、単独で用いられても良いし、2種類
以上が併用されても良い。
【0027】上記可塑剤の添加量は、特に限定されるも
のではないが、ポリビニルアセタール樹脂100重量部
に対し、可塑剤30〜70重量部であることが好まし
い。30重量部未満であると、ポリビニルアセタール樹
脂の可塑化が不十分となることがあり、逆に70重量部
を越えると、樹脂層及び中間膜の力学物性やガラスに対
する接着力が不十分となることがある。前記ポリビニル
アセタール樹脂と上記可塑剤との組み合わせのなかで
も、ポリビニルアセタール樹脂として、ポリビニルブチ
ラール樹脂を用い、可塑剤として3GO、3G7、4G
O、及び4G7からなる群より選択される少なくとも1
種を用いる組み合わせが特に好ましい。
【0028】上記合わせガラスに用いられるガラスとし
ては、無機のガラス、ポリカーボネート、ポリメチルメ
タクリレートとの有機ガラス等が挙げられる。
【0029】上記合わせガラス用中間膜の厚さは、通常
の合わせガラス用中間膜としての厚さであれば良く、
0.3〜1.6mmが好ましい。この厚さが大きい方がよ
り遮音性能に優れるが、合わせガラスとして必要な耐貫
通性等を考慮して厚さは決られる。
【0030】上記合わせガラス用中間膜をガラス板間に
積層して合わせガラスを製造する方法としては通常の合
わせガラスの製造に用いられる方法が採用される。例え
ば、膜をその両側からガラス板で挟み込み、熱圧プレス
により合わせガラスを製造する方法が行われる。
【0031】
【実施例】以下に実施例をあげて本発明を詳細に説明す
るが、本発明はこれら実施例のみに限定されるものでは
ない。 実施例1〜3、比較例1〜4 (樹脂膜の作成)表1に示した組成でPVB樹脂(a)
とPVB樹脂(b)を混合しPVB(c)を準備した。
次に表1の組成でPVB(c)と(3GH)ミキシング
ロールで十分に混合し、混練物の所定量をプレス成型機
で150℃、30分間保持して、厚さ3mmの樹脂膜を
作成した。 (合わせガラスの作成)上記で得られた樹脂膜を1辺が
300mmのフロートガラス2枚で両側から積層し、こ
の未圧着積層体をゴムバッグへ入れ、2.7kPaで2
0分間脱気した後、脱気状態のまま90℃のオーブンに
移し、この温度を30分間保持した。こうして真空プレ
スにより仮圧着した積層体を、次いでオートクレーブ内
で圧力118MPa、温度135℃で熱圧着し、透明な
合わせガラスを得た。
【0032】
【表1】
【0033】〔評価〕得られた合わせガラスを用いて下
記の評価を行った。結果を表1に示した。尚、遮音性の
は幅3cmの短冊状辺を切り出して試験片とし、耐貫通
性、ヘイズ、耐熱性は300mmの合わせガラスを用い
た。 (遮音性能)所定温度において、合わせガラスをダンピ
ング試験用の振動発生機(「G21−005D型加振
機」、(株)振研社製)により加振し、得られた振動特性
を、機械インピーダンスアンプ(「XG−81」、(株)
リオン社製)にて増幅し、振動スペクトルをFFTアナ
ライザー(「FFTスペクトラムアナライザー HP−
3582AA」、横河ヒューレットパッカー社製)にて解
析した。得られた損失係数と、ガラスとの共振周波数の
比とから、透過損失を算出した。得られた結果に基づ
き、周波数2000Hz近辺における極小の透過損失を
もってTL値とした。測定は、0〜30℃の間、10℃
間隔にて行った。 (耐貫通性)JIS R 3212に準拠し、合わせガラ
スの供試体を30cm×30cmの支持枠によって水平
に保持し、23℃の温度下、該合わせガラスの上方から
重さ2.26kgの鋼球を供試体の中央部に自由落下さ
せた。鋼球の落下高さを漸次増しながら試験を繰り返し
行い、試験数の50%の合わせガラスが鋼球の貫通を防
止できる時の鋼球のガラス面からの距離をもって落球高
さ(m)とした。上記落球高さが高いほど、合わせガラ
スの耐貫通性は優れている。 (透明性)JIS R3212に従い、ヘイズ値を測定
した。 (耐熱性)合わせガラスを環境温度90℃に設定された
恒温層内で4週間放置した。その後取り出し合わせガラ
スの端部において膜の剥離、発泡を観察した。
【0034】
【発明の効果】本発明の合わせガラス用中間膜及び合わ
せガラスは、上述した内容であるので、基本的性能であ
る透明性、耐貫通性、耐熱性に優れると共に、更に、遮
音性のが優れている。
【0035】
【図面の簡単な説明】
【図1】 合わせガラスの遮音性能を周波数に対する透
過損失として示すグラフ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリビニルアセタール樹脂(a)とポリビ
    ニルアセタール樹脂(b)とからなるポリビニルアセター
    ル樹脂(c)と可塑剤からなる樹脂膜であって、上記ポリ
    ビニルアセタール樹脂(a)と可塑剤との混合溶液の曇り
    点(Ta)が50℃未満であり、上記ポリビニルアセター
    ル樹脂(b)と可塑剤との混合溶液の雲り点(Tb)が50
    ℃以上であって、かつTb−Ta≧50であることを特
    徴とする合わせガラス用中間膜。
  2. 【請求項2】 ポリビニルアセタール樹脂(c)が、ポリ
    ビニルアセタール樹脂(a)100重量部とポリビニルア
    セタール樹脂(b)5〜50重量部とからなることを特徴
    とする請求項1に記載の合わせガラス用中間膜。
  3. 【請求項3】ポリビニルアセタール樹脂(a),(b)の内
    少なくとも一方が、アセタール化度が60〜85モル
    %、アセチル基量が8〜30モル%及びアセタール化度
    とアセチル基量との合計が75モル%以上であることを
    特徴とする請求項1,2に記載の合わせガラス用中間
    膜。
  4. 【請求項4】ポリビニルアセタール樹脂(a),(b)がポ
    リビニルブチラール樹脂であり、可塑剤がトリエチレン
    グリコール−ジ−2−エチルヘキサノエート,及びトリ
    エチレングリコールージ−n−ヘプタノエートテトラエ
    チレングリコール−ジ−2−エチルヘキサノエート、テ
    トラエチレングリコールージ−n−ヘプタノエートから
    なる群より選択される少なくとも1種であることを特徴
    とする請求項1〜3に記載の合わせガラス用中間膜。
  5. 【請求項5】少なくとも一対のガラス間に請求項1〜4
    のいずれかに記載の合わせガラス用中間膜を介在させ、
    一体化させてなることを特徴とする合わせガラス。
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