JP2002325464A - 共振形インバータ回路 - Google Patents

共振形インバータ回路

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JP2002325464A
JP2002325464A JP2001130024A JP2001130024A JP2002325464A JP 2002325464 A JP2002325464 A JP 2002325464A JP 2001130024 A JP2001130024 A JP 2001130024A JP 2001130024 A JP2001130024 A JP 2001130024A JP 2002325464 A JP2002325464 A JP 2002325464A
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Katsuhiko Furukawa
勝彦 古川
Sadao Shinohara
貞夫 篠原
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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    • H02MAPPARATUS FOR CONVERSION BETWEEN AC AND AC, BETWEEN AC AND DC, OR BETWEEN DC AND DC, AND FOR USE WITH MAINS OR SIMILAR POWER SUPPLY SYSTEMS; CONVERSION OF DC OR AC INPUT POWER INTO SURGE OUTPUT POWER; CONTROL OR REGULATION THEREOF
    • H02M7/00Conversion of ac power input into dc power output; Conversion of dc power input into ac power output
    • H02M7/42Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal
    • H02M7/44Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal by static converters
    • H02M7/48Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode
    • H02M7/53Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode using devices of a triode or transistor type requiring continuous application of a control signal
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    • H02M7/5387Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode using devices of a triode or transistor type requiring continuous application of a control signal using semiconductor devices only, e.g. single switched pulse inverters in a bridge configuration
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    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
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    • Y02B70/10Technologies improving the efficiency by using switched-mode power supplies [SMPS], i.e. efficient power electronics conversion e.g. power factor correction or reduction of losses in power supplies or efficient standby modes

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 重量、及び容積において軽量化、及び小型化
が可能な共振形インバータ回路を提供する。 【解決手段】 主回路2Aが(U、V、W)=(1、
0、0)の定常モードにある状態で、補助回路2BのI
GBTQ8とQ10とQ11をターンON、IGBTQ
7、Q9、Q12をターンOFFして、共振用インダク
タンスLrに電流ILrのエネルギーを蓄積し、IGB
TQ1、Q6をターンOFFすると、電流ILrにより
緩衝用コンデンサC1とC6が充電、C2とC5が放電
される。この時、IGBTQ1とQ6は両端電圧V1と
V6が”ゼロ”の状態のZVSを実現する。また、C2
とC5が放電しきって、転流ダイオードD2とD5が導
通状態で、IGBTQ2とQ5をターンONすると、I
GBTQ2とQ5は両端電圧V2とV5が”ゼロ”のZ
VSと、電流が”ゼロ”のZCSを実現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータ等の負荷を
駆動するためのインバータ回路に関し、特にソフトスイ
ッチングを行うための緩衝用コンデンサを備えた共振形
インバータ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、モータ等の負荷を駆動するための
インバータ回路にあっては、米国特許第5710698
号公報、米国特許第5642273号公報、米国特許第
5047913号公報等に記載の技術がある。これらに
よると、例えば、図8に示すように、従来例のソフトス
イッチングインバータは、負荷として3相の誘導電動機
や直流ブラシレスモータ等からなるモータ1が接続され
た、例えばIGBT( Insulated Gate Bipolar Transi
stor:絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ)Q1〜
Q6をスイッチング素子として用いたインバータ部から
構成される。インバータ部は、直流電源3の両端に、I
GBTQ1〜Q6をU相、V相、W相からなる3相ブリ
ッジ構造に接続したものであって、各IGBTのコレク
タ端子とエミッタ端子間には、モータ1等の誘導性の負
荷が発生する回生エネルギーや誘導性の負荷に蓄えられ
た電流エネルギーを循環させる目的で、転流ダイオード
(FWD:Free Wheeling Diode )D1〜D6が接続さ
れる。また、各IGBTのコレクタ端子とエミッタ端子
間には、IGBTのターンON時やターンOFF時に、
IGBTのコレクタ端子とエミッタ端子間に印加される
サージ電圧を吸収するための緩衝用コンデンサC1〜C
6も接続される。
【0003】更に、インバータ部には、直流電源3に平
滑コンデンサC9が接続され、この平滑コンデンサC9
の両端に直列に接続された中点電圧保持のための中点電
圧保持用コンデンサC7とC8の接続点に対して、U相
の緩衝用コンデンサC1とC2の接続点、V相の緩衝用
コンデンサC3とC4の接続点、W相の緩衝用コンデン
サC5とC6の接続点のそれぞれから、緩衝用コンデン
サC1、C2と共振するインダクタンスL1、緩衝用コ
ンデンサC3、C4と共振するインダクタンスL2、緩
衝用コンデンサC5、C6と共振するインダクタンスL
3のそれぞれと、インダクタンスを介して共振電流を流
すための双方向スイッチユニットSU1〜SU3が接続
される。
【0004】上述のような構成は一般に補助共振転流ア
ームリンク式スナバインバータとも称されるものであ
り、このような構成のソフトスイッチングインバータで
は、例えばIGBTQ1がターンOFFし、少し遅れて
IGBTQ2をターンONしたい時の、緩衝用コンデン
サC1の充電電流と緩衝用コンデンサC2の放電電流
は、インダクタンスL1を通して中点電圧保持用コンデ
ンサC7、C8へ流し、同時に、IGBTQ4とQ6が
ターンOFFし、少し遅れてIGBTQ3とQ5をター
ンONしたい時の、緩衝用コンデンサC4とC6の充電
電流と緩衝用コンデンサC3とC5の放電電流は、イン
ダクタンスL2、L3を通して中点電圧保持用コンデン
サC7、C8から供給する。
【0005】従って、このように緩衝用コンデンサとイ
ンダクタンスとの共振電流によって、緩衝用コンデンサ
を充放電することで、IGBTがターンOFFし、緩衝
用コンデンサが充電する場合、緩衝用コンデンサが与え
る時定数によるIGBTに印加される電圧の上昇の遅れ
から、IGBTのZVS(Zero Voltage Switching:ゼ
ロ電圧スイッチング)が実現し、逆にIGBTがターン
ONする前に、緩衝用コンデンサを放電する場合、転流
ダイオードが導通することによりIGBTへ加えられる
電圧、電流が”ゼロ”となることから、IGBTのZV
S(Zero Voltage Switching:ゼロ電圧スイッチン
グ)、及びZCS(Zero current Switching:ゼロ電流
スイッチング)が実現するため、スイッチング素子のタ
ーンOFF、またはターンON時に発生する損失を少な
くすることができる。
【0006】また、図9も、従来例のソフトスイッチン
グインバータであって、補助共振ACリンク式スナバイ
ンバータとも称されるものであり、図8の補助共振転流
アームリンク式スナバインバータと同様に、直流電源3
の両端に、転流ダイオードD1〜D6と緩衝用コンデン
サC1〜C6とが接続されたIGBTQ1〜Q6を、U
相、V相、W相からなる3相ブリッジ構造に接続したイ
ンバータ部と、インバータ部のU相の緩衝用コンデンサ
C1とC2の接続点、V相の緩衝用コンデンサC3とC
4の接続点、W相の緩衝用コンデンサC5とC6の接続
点のそれぞれの間に、緩衝用コンデンサC1、C2と共
振するインダクタンスL4、緩衝用コンデンサC3、C
4と共振するインダクタンスL5、緩衝用コンデンサC
5、C6と共振するインダクタンスL6のそれぞれと、
インダクタンスを介して共振電流を流すための双方向ス
イッチユニットSU4〜SU6が接続された構成からな
る。図9の補助共振ACリンク式スナバインバータと図
8の補助共振転流アームリンク式スナバインバータとの
動作の違いは、緩衝用コンデンサを充放電させる電流の
経路が違うだけで、各スイッチング素子であるIGBT
がZVS、ZCSに至る原理は同じである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述のような従来例の
ソフトスイッチングインバータにおいては、緩衝用コン
デンサと各インダクタンスによる共振回路を形成するこ
とは、IGBT(スイッチング素子)に流れる電流を印
加される電圧を制御できるため、スイッチング素子にお
いて発生するターンON、またはターンOFF時の損失
を少なくするために有効である。しかし、インダクタン
スに要求されるコア容積が、導通ピーク電流により決定
されるため、制御する負荷電流が増大するに伴い、イン
ダクタンスの重量、及び容積が増大し、特に負荷電流と
同等以上の電流を流すインダクタンスを3個必要とする
従来例のソフトスイッチングインバータでは、インダク
タンスによる重量と容積の増加により、軽量化、及び小
型化ができないという問題があった。
【0008】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
で、重量、及び容積において軽量化、及び小型化が可能
な共振形インバータ回路を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載の発明は、3相ブリッジ接続された
6個の主スイッチング素子(例えば実施の形態のIGB
TQ1〜Q6)と、スイッチング制御により導通または
遮断される主スイッチング素子の2端子間にそれぞれ並
列に接続された6個の転流ダイオード(例えば実施の形
態の転流ダイオードD1〜D6)、及び6個の緩衝用コ
ンデンサ(例えば実施の形態の緩衝用コンデンサC1〜
C6)とから構成され、電源の両端に2個ずつ直列に接
続された、3相ブリッジの各相を構成する3組の主スイ
ッチング素子同士の各接続点を、負荷(例えば実施の形
態のモータ1)を接続するための3相出力端子とするイ
ンバータ回路において、3相ブリッジ接続した3組の補
助スイッチング素子同士の各接続点を、3相出力端子に
それぞれ接続する、単一方向に電流を通過させる6個の
補助スイッチング素子からなるブリッジ回路と、ブリッ
ジ回路の3組の補助スイッチング素子同士の接続点の反
対側に接続された共振用のインダクタンス(例えば実施
の形態の共振用インダクタンスLr)とを設け、緩衝用
コンデンサとインダクタンスとが共振回路を形成するこ
とを特徴とする。以上の構成により、6個の主スイッチ
ング素子に並列に接続された6個の緩衝用コンデンサの
充放電を、該緩衝用コンデンサと共振回路を形成する1
個のインダクタンスに流れる共振電流と、インダクタン
スに接続された6個の補助スイッチング回路によるブリ
ッジ回路とで制御することにより、従来3個必要であっ
たインダクタンスを1個にした状態で、インバータ回路
のスイッチングにおける損失の発生を押さえたソフトス
イッチングを行い、効率的にインバータ回路を動作させ
ることを可能とする。
【0010】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のインバータ回路において、補助スイッチング素子同士
の各接続点に接続される一方の補助スイッチング素子
は、該接続点に電流を流し入れる方向にのみ導通する単
方向スイッチング素子を含み、補助スイッチング素子同
士の各接続点に接続されるもう一方の補助スイッチング
素子は、該接続点から電流を流し出す方向にのみ導通す
る単方向スイッチング素子を含むことを特徴とする。以
上の構成により、一方向に流れるインダクタンスの電流
を介して、例えば6個の緩衝用コンデンサの内、電源の
両端に直列に接続された形となる2個のコンデンサを、
3相インバータの1相を構成する1組のコンデンサとし
て、相反する向きに流れるある相のコンデンサの充放電
電流を、別の相のコンデンサの充放電電流とする動作に
おいて、各相を流れる電流の向きを、3相ブリッジ接続
による回路の全ての相の組み合わせで流すことを可能と
する。
【0011】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
のインバータ回路において、単方向スイッチング素子
は、順方向、及び逆方向とも、電源電圧以上の耐電圧を
持つ素子であることを特徴とする。以上の構成により、
請求項2における全てのパターンの緩衝用コンデンサの
充放電電流を流すべく、補助スイッチング素子をスイッ
チング制御することを可能とする。
【0012】請求項4に記載の発明は、請求項2、また
は請求項3に記載のインバータ回路において、単方向ス
イッチング素子はIGBT(絶縁ゲート型バイポーラ・
トランジスタ)(例えば実施の形態のIGBTQ7〜Q
12)とし、補助スイッチング素子は、IGBTと、I
GBTのコレクタ端子にアノード端子を接続されたダイ
オード、または、IGBTのエミッタ端子にカソード端
子を接続されたダイオードのいずれかのダイオード(例
えば実施の形態の保護ダイオードD7〜D12)とから
構成されることを特徴とする。以上の構成により、IG
BTの制御端子に加える制御電圧により、電圧駆動の高
速なスイッチングが可能となり、更に、IGBTの特性
により、導通時の端子間飽和電圧が低いスイッチングを
可能とする。
【0013】請求項5に記載の発明は、請求項2、また
は請求項3に記載のインバータ回路において、単方向ス
イッチング素子はMOSFET(MOS電界効果トラン
ジスタ)とし、補助スイッチング素子は、MOSFET
と、MOSFETのドレイン端子にアノード端子を接続
されたダイオード、または、MOSFETのソース端子
にカソード端子を接続されたダイオードのいずれかのダ
イオードとから構成されることを特徴とする。以上の構
成により、MOSFETの制御端子に加える制御電圧に
より、MOSFETの特性による電圧駆動の高速なスイ
ッチングを可能とする。
【0014】請求項6に記載の発明は、請求項2、また
は請求項3に記載のインバータ回路において、単方向ス
イッチング素子が逆阻止サイリスタ(例えば実施の形態
の逆阻止サイリスタT1〜T6)であることを特徴とす
る。以上の構成により、逆阻止サイリスタの制御端子に
加える制御電流により、サイリスタの特性による電流駆
動の、大電流のスイッチングを可能とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。図1は、本発明の実施の形
態のインバータ回路を示す回路図である。図1におい
て、本実施の形態のインバータ回路は、負荷として3相
の誘導電動機や直流ブラシレスモータ等からなるモータ
1が接続された、例えばIGBTQ1〜Q6を主スイッ
チング素子として用いたインバータ部を構成する主回路
2Aと、例えばIGBTQ7〜Q12を単方向スイッチ
ング素子として用いた補助スイッチング素子と共振用イ
ンダクタンスLrからなる共振部を構成する補助回路2
Bとから構成される。なお、スイッチング素子としてQ
1〜Q12に用いる素子は、IGBTに限らず、逆阻止
サイリスタ、GTO(Gate Turn Off thyristor )、バ
イポーラトランジスタ、MOSFET等を用いても良
い。
【0016】また、主回路2Aは、直流電源3に並列接
続された平滑コンデンサC9の両端に、IGBTQ1〜
Q6をU相、V相、W相からなる3相ブリッジ構造に接
続したものであって、各IGBTのコレクタ端子とエミ
ッタ端子間には、モータ1等の誘導性の負荷が発生する
回生エネルギーや誘導性の負荷に蓄えられた電流エネル
ギーを循環させる目的で、転流ダイオードD1〜D6
が、IGBTのコレクタ端子と転流ダイオードのアノー
ド端子、IGBTのエミッタ端子と転流ダイオードのカ
ソード端子がそれぞれ接続される形で接続される。ま
た、各IGBTのコレクタ端子とエミッタ端子間には、
IGBTのターンON時やターンOFF時に、IGBT
のコレクタ端子とエミッタ端子間に印加されるサージ電
圧を吸収するための緩衝用コンデンサC1〜C6も接続
される。
【0017】また、主回路2AにおけるIGBTQ1の
エミッタ端子とIGBTQ2のコレクタ端子、IGBT
Q3のエミッタ端子とIGBTQ4のコレクタ端子、I
GBTQ5のエミッタ端子とIGBTQ6のコレクタ端
子のそれぞれの接続点は、本実施の形態のインバータ回
路のU相、V相、W相の3相出力端子であって、モータ
1のU相、V相、W相の各端子がそれぞれ接続され、更
に、主回路2Aの3相出力端子には、補助回路2Bが接
続される。補助回路2Bは、主回路に用いられた緩衝用
コンデンサC1〜C6と共振回路を形成するための共振
用インダクタンスLrの両端に、IGBTQ7〜Q12
をU’相、V’相、W’相からなる3相ブリッジ構造に
接続したものであって、IGBTQ7、Q9、Q11の
コレクタ端子側には、保護ダイオードD7、D9、D1
1が、IGBTのコレクタ端子と保護ダイオードのアノ
ード端子とが接続される形でそれぞれ直列に接続され
る。同様に、IGBTQ8、Q10、Q12のエミッタ
端子側には、保護ダイオードD8、D10、D12がI
GBTのエミッタ端子と保護ダイオードのカソード端子
とが接続される形でそれぞれ直列に接続される。なお、
ここでは、単方向スイッチング素子と保護ダイオードと
の直列回路を補助スイッチング素子と定義する。
【0018】また、IGBTQ7、Q9、Q11は保護
ダイオードD7、D9、D11がコレクタ端子側に接続
され、IGBTQ8、Q10、Q12は保護ダイオード
D8、D10、D12がエミッタ端子側に接続されると
説明したが、IGBTQ7、Q9、Q11が保護ダイオ
ードD7、D9、D11をエミッタ端子側に接続し、I
GBTQ8、Q10、Q12が保護ダイオードD8、D
10、D12をコレクタ端子側に接続しても良い。ま
た、IGBTQ7〜Q12の全てのIGBTがコレクタ
端子側に保護ダイオードを接続しても良いし、逆に全て
のIGBTがエミッタ端子側に保護ダイオードを接続し
ても良く、保護ダイオードによりIGBTを含む補助ス
イッチング素子にかかる電圧からIGBTが保護されれ
ば良い。
【0019】更に、IGBTの代わりにMOSFETを
用いたような場合も同様で、MOSFETのドレイン端
子に保護ダイオードのアノード端子、またはMOSFE
Tのソース端子に保護ダイオードのカソード端子を接続
するどちらかの直列接続により、保護ダイオードにより
MOSFETを含む補助スイッチング素子にかかる電圧
からMOSFETが保護されれば良い。また、単方向ス
イッチング素子に逆阻止サイリスタを用いた場合、補助
スイッチング素子に保護ダイオードは必要ない。なお、
単方向スイッチング素子に逆阻止サイリスタを用いた場
合の回路図は詳細を後述する。
【0020】また、主回路2Aの3相出力端子と補助回
路2Bとの接続は、3相出力端子のU相の端子と、補助
回路2BのU’相の接続点となるIGBTQ7を含む補
助スイッチング素子とIGBTQ8を含む補助スイッチ
ング素子の接続点とを接続し、同様に、3相出力端子の
V相の端子と、補助回路2BのV’相の接続点となるI
GBTQ9を含む補助スイッチング素子とIGBTQ1
0を含む補助スイッチング素子の接続点、更に3相出力
端子のW相の端子と、補助回路2BのW’相の接続点と
なるIGBTQ11を含む補助スイッチング素子とIG
BTQ12を含む補助スイッチング素子の接続点とを、
それぞれ接続する。
【0021】具体的には、図1の回路構成では、3相出
力端子のU相の端子と、IGBTQ7のエミッタ端子と
IGBTQ8のコレクタ端子の接続点とを接続し、同様
に、3相出力端子のV相の端子と、IGBTQ9のエミ
ッタ端子とIGBTQ10のコレクタ端子の接続点、更
に3相出力端子のW相の端子と、IGBTQ11のエミ
ッタ端子とIGBTQ12のコレクタ端子の接続点と
を、それぞれ接続する。なお、前述のように補助スイッ
チング素子を構成するIGBTと保護ダイオードの接続
が入れ替わる時には、適宜接続される端子名を読み替え
るものとする。
【0022】次に、図面を用いて本実施の形態のインバ
ータ回路の動作を説明する。回路の動作を説明するにあ
たっては、図1の回路図における各部分の電圧や電流、
各スイッチング素子のON/OFFの表記を先に定義す
る。まず、各部分の電圧や電流について、 (1)IGBTQ1、転流ダイオードD1、緩衝用コン
デンサC1の並列回路の両端に加わるQ1のコレクタ側
を正方向とする電圧をV1、また、Q1、D1、C1の
並列回路から負荷(モータ1)へ向かう方向を正方向と
する電流をIs1同様に、 (2)Q3、D3、C3の並列回路の両端に加わるQ3
のコレクタ側を正方向とする電圧をV3、また、Q3、
D3、C3の並列回路から負荷へ向かう方向を正方向と
する電流をIs3 (3)Q5、D5、C5の並列回路の両端に加わるQ5
のコレクタ側を正方向とする電圧をV5、また、Q5、
D5、C5の並列回路から負荷へ向かう方向を正方向と
する電流をIs5と定義する。
【0023】また、上記(1)〜(3)とは電流の正負
の方向定義が逆となる (4)IGBTQ2、転流ダイオードD2、緩衝用コン
デンサC2の並列回路の両端に加わるQ2のコレクタ側
を正方向とする電圧をV2、また、負荷からQ2、D
2、C2の並列回路へ向かう方向を正方向とする電流を
Is2同様に、 (5)Q4、D4、C4の並列回路の両端に加わるQ4
のコレクタ側を正方向とする電圧をV4、また、負荷か
らQ4、D4、C4の並列回路へ向かう方向を正方向と
する電流をIs4 (6)Q6、D6、C6の並列回路の両端に加わるQ6
のコレクタ側を正方向とする電圧をV6、また、負荷か
らQ6、D6、C6の並列回路へ向かう方向を正方向と
する電流をIs6と定義する。更に、負荷のみに流れる
3相の電流を、負荷へ流れ込む方向を正方向として、そ
れぞれIu、Iv、Iwと定義する。
【0024】また、IGBTQ1〜Q12のON/OF
Fの定義については、主回路2AのU相の上段側のIG
BTQ1がONで下段側のIGBTQ2がOFFの状態
を”1”、U相の上段側のIGBTQ1がOFFで下段
側のIGBTQ2がONの状態を”0”と表し、同様に
V相の上段側のIGBTQ3がONで下段側のIGBT
Q4がOFFの状態を”1”、V相の上段側のIGBT
Q3がOFFで下段側のIGBTQ4がONの状態を”
0”とする。W相も上段側のIGBTQ5がONで下段
側のIGBTQ6がOFFの状態を”1”、W相の上段
側のIGBTQ5がOFFで下段側のIGBTQ6がO
Nの状態を”0”とする。また、補助回路2BのU’相
の上段側のIGBTQ7がONで下段側のIGBTQ8
がOFFの状態を”1”、U’相の下段側のIGBTQ
8がONで上段側のIGBTQ7がOFFの状態を”
0”と表し、同様にV’相は上段側のIGBTQ9がO
Nで下段側のIGBTQ10がOFFの状態を”1”、
V’相の下段側のIGBTQ10がONで上段側のIG
BTQ11がOFFの状態を”0”とする。W’相も上
段側のIGBTQ11がONで下段側のIGBTQ12
のOFFの状態を”1”、W’相の下段側のIGBTQ
12がONで上段側のIGBTQ11がOFFの状態
を”0”とする。従って、例えば(U、V、W)=
(1、0、0)と表した場合、IGBTQ1がON、I
GBTQ2がOFF、IGBTQ3がOFF、IGBT
Q4がON、IGBTQ5がOFF、IGBTQ6がO
Nの状態を示す。
【0025】なお、図1の部品配置において、上側に配
置されるIGBTQ1、Q3、Q5、Q7、Q9、Q1
1を”H”側のスイッチング素子、下側に配置されるI
GBTQ2、Q4、Q6、Q8、Q10、Q12を”
L”側のスイッチング素子とする。また、H側とL側の
両方のIGBTがOFFしている状態は、”0”、”
1”では表せないので、図6の波形図では、”0”と”
1”の中点を記載し、注釈として”H、L同時OFF”
と記載する。
【0026】更に、図2から図5に示した(a)モード
1から(k)モード11までの各モードの動作は、本実
施の形態のインバータ回路の制御モードを説明する一例
として、(U、V、W)を(1、0、0)−>(0、
0、1)−>(1、1、0)と制御する場合を、それぞ
れ、 (a)モード1:(U、V、W)=(1、0、0)の定
常モード (b)モード2:(1、0、0)から(0、0、1)へ
の過渡状態で初期電流蓄積モード (c)モード3:(1、0、0)から(0、0、1)へ
の過渡状態で共振モード (d)モード4:(1、0、0)から(0、0、1)へ
の過渡状態で回生モード (e)モード5:(U、V、W)=(0、0、1)の定
常モード (f)モード6:(0、0、1)から(1、1、0)へ
の過渡状態で初期電流蓄積モード(その1) (g)モード7:(0、0、1)から(1、1、0)へ
の過渡状態で初期電流蓄積モード(その2) (h)モード8:(0、0、1)から(1、1、0)へ
の過渡状態で共振モード (i)モード9:(0、0、1)から(1、1、0)へ
の過渡状態で回生モード(その1) (j)モード10:(0、0、1)から(1、1、0)
への過渡状態で回生モード(その2) (k)モード11:(U、V、W)=(1、1、0)の
定常モード のように定義して説明する。なお、上記以外の制御の場
合も、回路の動作は同様である。また、図6の波形図で
は、最下段に示したモード番号が上記のモード番号に対
応し、それぞれの波形は、上記の各モードに対応した信
号波形を示す。
【0027】次に、上記で定義した各部分の電圧と電
流、各スイッチング素子のON/OFFの表記に基づい
て、本実施の形態のインバータ回路の動作を説明する。
まず、(a)モード1では、(U、V、W)=(1、
0、0)の定常状態であるから、直流電源3からIGB
TQ1を経てモータ1のU相端子に向けて流れた電流
は、モータ1のV相端子とW相端子から、それぞれIG
BTQ4とQ6を流れて直流電源3へ戻る。また、モー
ド1の定常状態では、補助回路2BのH側スイッチング
素子のIGBTQ7、Q9、Q12がON状態で、L側
スイッチング素子のIGBTQ8、Q10、Q11がO
FF状態であるが、共振用インダクタンスLrにエネル
ギーの蓄積がないので、共振用インダクタンスLrには
電流は流れていない。次に、モード1の状態において、
補助回路2BのIGBTQ8とQ11をターンON、I
GBTQ7、Q12をターンOFFして、(b)モード
2の状態へ移行すると、IGBTQ1からモータ1のU
相端子へ流れる電流の一部が共振用インダクタンスLr
を流れ、IGBTQ4とQ6を介して直流電源3へ戻
り、共振用インダクタンスLrに電流ILrを初期電流
とするエネルギーを蓄積するようになる。
【0028】電流ILrが十分蓄積され、電流ILr
が、モータ1に流れる負荷電流Iu、Iv、Iwのいず
れかと同じくらいの電流量(電流は流れる方向により正
負の区別があるので、絶対値で比較する)になったら、
ここでIGBTQ1、Q6をターンOFFして、(c)
モード3の共振モードへ移行する。このとき、今までI
GBTQ1とQ6がON状態にあり、電圧が加わってい
なかった緩衝用コンデンサC1とC6の両端電圧V1と
V6は上昇し、コンデンサの充電が始まる。しかし、緩
衝用コンデンサC1とC6の両端電圧V1とV6は、コ
ンデンサが与える時定数のため急速には上昇できず、I
GBTQ1とQ6は、緩衝用コンデンサC1とC6の両
端電圧、すなわちIGBTQ1とQ6の両端電圧V1と
V6が”ゼロ”の状態でターンOFFされるZVSとな
る。図6の波形図では、負荷電流Iu、またはIvの絶
対値が電流ILrと同じくらいになっているあたりで、
主回路のスイッチ状態が変化している。(電流ILrの
点線は、絶対値を負荷電流Iv、Iwと比較しているこ
とを表す。)また、IGBTQ1とQ6のZVSをA点
とB点で示す。
【0029】また、モード3の共振モードでは、緩衝用
コンデンサC1とC6の充電と共に、今まで電源電圧V
Bに近い電圧が加わっていた緩衝用コンデンサC2、C
5の両端電圧V2、V5は、緩衝用コンデンサC1とC
6が接続されることにより緩衝用コンデンサC2とC5
の放電が始まり、従って降下する。これらの緩衝用コン
デンサC1とC6の充電電流とC2とC5の放電電流
は、共振電流として共振用インダクタンスLrを流れて
回路内を循環する。更に、この共振モードを続けると、
共振用インダクタンスLrに蓄積されたエネルギーによ
り更に共振電流が流れて、緩衝用コンデンサC2とC5
の両端電圧V2とV5が”ゼロ”となった時点で、共振
用インダクタンスLrに蓄積されたエネルギーは、転流
ダイオードD2とD5を介して流れるようになる。
【0030】ここで、転流ダイオードD2とD5に並列
に接続されたIGBTQ2とQ5をターンONして
(d)モード4の回生モードへ移行する。このとき、I
GBTQ2とQ5は、緩衝用コンデンサC2とC5の両
端電圧、すなわちIGBTQ2とQ5の両端電圧V2と
V5が”ゼロ”の状態でターンONされるZVSとな
り、また転流ダイオードD2とD5へ全ての電流が流れ
ていて、IGBTQ2とQ5には電流が流れていないた
め、電流”ゼロ”の状態でターンONされるZCSとな
る。図6の波形図では、IGBTQ2とQ5のZVS、
ZCSをC点とD点で示す。
【0031】また、モード4の回生モードでは、モータ
1の回生エネルギーと共振用インダクタンスLrに蓄積
されたエネルギーとで、モータ1のW相端子からIGB
TQ5を介して直流電源3のプラス側へ流れる回生電流
と、モータ1のV相端子からIGBTQ4を介して直流
電源3のマイナス側へ流れる回生電流、IGBTQ2を
流れてモータ1のU相端子へ流れる回生電流、更にはI
GBTQ8、共振用インダクタンスLr、IGBTQ1
1と流れる電流が発生する。しかし、共振用インダクタ
ンスLrには直流電源3の電源電圧が逆電圧として電流
ILrを減少させる向きに印加されるため、電流ILr
は次第に減少しゼロになる。電流ILrがゼロになると
保護ダイオードD8、D11により直流電源3の電源電
圧によるIGBTQ8とQ11へのエミッタ側に流れよ
うとする電流は阻止され、(e)モード5の定常モード
へ移行する。
【0032】モード5は(U、V、W)=(0、0、
1)の定常モードであって、次に、ここから(U、V、
W)=(1、1、0)の定常モードへ移行する場合を説
明する。まず、モード5の定常モードにおいて、補助回
路2BのIGBTQ7とQ9とQ12をターンON、I
GBTQ8、Q10、Q11をターンOFFして、
(f)モード6の初期電流蓄積モード(その1)の状態
へ移行すると、モータ1のW相端子からIGBTQ5を
流れていたモータ1の回生電流の一部が共振用インダク
タンスLrを流れ、IGBTQ7とQ9を介してモータ
1、あるいは直流電源3へ戻り、共振用インダクタンス
Lrに電流ILrを初期電流とするエネルギーを蓄積す
るようになる。
【0033】この状態で、電流ILrが、負荷電流I
u、またはIwを越える電流量になると、(g)モード
7の初期電流蓄積モード(その2)へ移行し、転流ダイ
オードD2、D5を流れていた電流がなくなり、IGB
TQ2とQ5に正方向の電流が流れるようになる。ここ
で、IGBTQ2、Q4、Q5をターンOFFすると、
上述のモード3で説明したのと同様に、緩衝用コンデン
サC1、C3、C6に放電電流が、C2、C4、C5に
充電電流が、共振用インダクタンスLrの共振電流とし
て流れ、(h)モード8の共振モードとなる。なお、モ
ード3でのIGBTQ1、Q6と同様に、IGBTQ
2、Q4、Q5は、緩衝用コンデンサC2、C4、C5
の両端電圧、すなわちIGBTQ2、Q4、Q5の両端
電圧V2、V4、V5が”ゼロ”の状態でターンOFF
されるZVSとなる。図6の波形図では、電流ILrが
負荷電流Iu、またはIwの絶対値を越えるあたりで、
主回路のスイッチ状態が変化している。また、IGBT
Q2、Q4、Q5のZVSをE点とF点とG点で示す。
【0034】更に、この共振モードを続けると、モード
4と同様に、共振用インダクタンスLrに蓄積されたエ
ネルギーにより更に共振電流が流れて、緩衝用コンデン
サC1、C3、C6の両端電圧V1、V3、V6が”ゼ
ロ”となった時点で、共振用インダクタンスLrに蓄積
されたエネルギーは、転流ダイオードD1、D3、D6
を介して流れるようになる。ここで、転流ダイオードD
1、D3、D6に並列に接続されたIGBTQ1、Q
3、Q6をターンONして(i)モード9の回生モード
(その1)へ移行する。このとき、IGBTQ1、Q
3、Q6は、緩衝用コンデンサC1、C3、C6の両端
電圧、すなわちIGBTQ1、Q3、Q6の両端電圧V
1、V3、V6が”ゼロ”の状態でターンONされるZ
VSとなり、また転流ダイオードD1、D3、D6へ全
ての電流が流れていて、IGBTQ1、Q3、Q6には
電流が流れていないため、電流”ゼロ”の状態でターン
ONされるZCSとなる。図6の波形図では、IGBT
Q1、Q3、Q6のZVS、ZCSをH点とI点とJ点
で示す。
【0035】また、この状態を続けると、共振用インダ
クタンスLrに蓄積されたエネルギーにより流れていた
転流ダイオードD1とD6の電流が流れなくなり、IG
BTQ1とQ6に正方向にモータ1の回生電流が流れる
(j)モード10の回生モード(その2)へ移行する。
更に、共振用インダクタンスLrには直流電源3の電源
電圧が逆電圧として電流ILrを減少させる向きに印加
されるため、電流ILrは次第に減少しゼロになる。電
流ILrがゼロになると、直流電源3の電源電圧による
IGBTQ7、Q9、Q12のエミッタ側へ流れようと
する電流は保護ダイオードD7、D9、D12により阻
止され、(k)モード11の定常モードへ移行する。
【0036】以上、本実施の形態のインバータ回路にお
いて、図2から図5に示した(a)モード1から(k)
モード11までの、(U、V、W)を(1、0、0)−
>(0、0、1)−>(1、1、0)と制御する場合を
説明したが、インバータ回路に空間ベクトルPWM(Pu
lse Width Modulation)制御を行うにあたり、他の制御
ベクトル間の遷移におけるインバータ回路の動作も、上
述の(U、V、W)を(1、0、0)−>(0、0、
1)−>(1、1、0)と制御する場合と同様であるの
で、ここでは説明を省略する。
【0037】また、図7には、本発明の実施の形態のイ
ンバータ回路であって、補助回路2Bの補助スイッチン
グ素子に、逆阻止サイリスタT1〜T6を用いた場合の
回路図を示す。図7の回路は、原理的動作は図1に示し
た回路と同じであるが、補助スイッチング素子のON/
OFF制御において、上述したIGBTの制御端子が電
圧制御であるのに対して、逆阻止サイリスタT1〜T6
の制御端子は電流制御であることが異なる。図7の回路
は、サイリスタの特性上、大きな電流の制御が可能であ
る。
【0038】
【発明の効果】以上の如く、本発明によれば、従来のソ
フトスイッチングインバータの6個の緩衝用コンデンサ
の充放電を、該緩衝用コンデンサと共振回路を形成する
1個のインダクタンスに流れる共振電流と、インダクタ
ンスに接続された6個の補助スイッチング回路によるブ
リッジ回路とで制御することにより、従来各相に1個、
全体で3個必要であったインダクタンスを、インバータ
回路全体で1個に削減し、重量、及び容積における軽量
化、及び小型化と、インバータ回路の損失の発生を押さ
えたソフトスイッチングが可能な共振形のインバータ回
路を実現できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態のインバータ回路を示す
回路図である。
【図2】 同実施の形態のインバータ回路の各モード毎
の動作を示す図である。
【図3】 同実施の形態のインバータ回路の各モード毎
の動作を示す図である。
【図4】 同実施の形態のインバータ回路の各モード毎
の動作を示す図である。
【図5】 同実施の形態のインバータ回路の各モード毎
の動作を示す図である。
【図6】 同実施の形態のインバータ回路のモード毎に
変化する各部分の波形を示す波形図である。
【図7】 本発明の実施の形態のインバータ回路であっ
て、補助スイッチング素子に逆阻止サイリスタを用いた
場合の回路図である。
【図8】 従来例のインバータ回路を示す回路図であ
る。
【図9】 従来例のインバータ回路を示す回路図であ
る。
【符号の説明】
1 モータ 2A 主回路 2B 補助回路 3 直流電源(VB) Q1〜Q6 IGBT D1〜D6 転流ダイオード C1〜C6 緩衝用コンデンサ C9 平滑コンデンサ Q7〜Q12 IGBT D7〜D12 保護ダイオード Lr 共振用インダクタンス T1〜T6 逆阻止サイリスタ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3相ブリッジ接続された6個の主スイッ
    チング素子と、 スイッチング制御により導通または遮断される前記主ス
    イッチング素子の2端子間にそれぞれ並列に接続された
    6個の転流ダイオード、及び6個の緩衝用コンデンサ
    と、 から構成され、 電源の両端に2個ずつ直列に接続された、3相ブリッジ
    の各相を構成する3組の前記主スイッチング素子同士の
    各接続点を、負荷を接続するための3相出力端子とする
    インバータ回路において、 3相ブリッジ接続した3組の補助スイッチング素子同士
    の各接続点を、前記3相出力端子にそれぞれ接続する、
    単一方向に電流を通過させる6個の前記補助スイッチン
    グ素子からなるブリッジ回路と、 前記ブリッジ回路の3組の補助スイッチング素子同士の
    接続点の反対側に接続された共振用のインダクタンス
    と、 を設け、 前記緩衝用コンデンサと前記インダクタンスとが共振回
    路を形成することを特徴とする共振形インバータ回路。
  2. 【請求項2】 前記補助スイッチング素子同士の各接続
    点に接続される一方の前記補助スイッチング素子は、 該接続点に電流を流し入れる方向にのみ導通する単方向
    スイッチング素子を含み、 前記補助スイッチング素子同士の各接続点に接続される
    もう一方の前記補助スイッチング素子は、 該接続点から電流を流し出す方向にのみ導通する単方向
    スイッチング素子を含むことを特徴とする請求項1に記
    載の共振形インバータ回路。
  3. 【請求項3】 前記単方向スイッチング素子は、 順方向、及び逆方向とも、電源電圧以上の耐電圧を持つ
    素子であることを特徴とする請求項2に記載の共振形イ
    ンバータ回路。
  4. 【請求項4】 前記単方向スイッチング素子はIGBT
    (絶縁ゲート型バイポーラ・トランジスタ)とし、 前記補助スイッチング素子は、 前記IGBTと、 前記IGBTのコレクタ端子にアノード端子を接続され
    たダイオード、または、前記IGBTのエミッタ端子に
    カソード端子を接続されたダイオードのいずれかのダイ
    オードと、 から構成されることを特徴とする請求項2、または請求
    項3に記載の共振形インバータ回路。
  5. 【請求項5】 前記単方向スイッチング素子はMOSF
    ET(MOS電界効果トランジスタ)とし、 前記補助スイッチング素子は、 前記MOSFETと、 前記MOSFETのドレイン端子にアノード端子を接続
    されたダイオード、または、前記MOSFETのソース
    端子にカソード端子を接続されたダイオードのいずれか
    のダイオードと、 から構成されることを特徴とする請求項2、または請求
    項3に記載の共振形インバータ回路。
  6. 【請求項6】 前記単方向スイッチング素子が逆阻止サ
    イリスタであることを特徴とする請求項2、または請求
    項3に記載の共振形インバータ回路。
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