JP2002325240A - デジタル放送受信機の通電制御処理システム - Google Patents

デジタル放送受信機の通電制御処理システム

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JP2002325240A JP2001129639A JP2001129639A JP2002325240A JP 2002325240 A JP2002325240 A JP 2002325240A JP 2001129639 A JP2001129639 A JP 2001129639A JP 2001129639 A JP2001129639 A JP 2001129639A JP 2002325240 A JP2002325240 A JP 2002325240A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ICカードへの契約情報書き込みにおけるE
MM受信のための通電制御処理について、消費電力の低
減と通電制御の処理時間の短縮を図ること。 【解決手段】 複数のチューナを有するデジタル放送受
信機において、一のチューナを使用して放送番組の視聴
を行うとともに、放送との契約情報を記憶するICカー
ドからの通電制御指示により、前記ICカードへのEM
M受信処理を他のチューナを使用して実施するデジタル
放送受信機の通電制御処理システム。また、前記他のチ
ューナを使用して放送番組の視聴を行う場合には、前記
EMM受信処理を中断し、放送番組の前記視聴の終了後
にEMM受信処理を中断前の状態から再開する通電制御
処理システム。また、前記EMM受信処理中にユーザー
操作による電源オフがあった場合には、引き続いて残り
の通電時間だけ前記EMM受信に必要な回路のみに通電
を続け、前記EMM受信処理を継続するシステム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有料放送を受信す
るデジタル放送受信機において一般的に実施されている
ICカードへの個別情報を確実に受信するための通電制
御動作を改善する受信機処理に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、CSおよびBSにおけるデジタル
放送が開始され、また、地上波やCATVにおいてもデ
ジタル化の方向で検討されている。これらデジタル放送
においては映像、音声、データの各コンテンツを有料と
して提供するサービスも既に実施されている。
【0003】有料のサービスにおいてはそのデジタルデ
ータに例えばMULTI2等の暗号化を施し、契約した
(お金を払った)ユーザーのみがこれを受信できるよう
なシステムとなっている。契約の有無は受信機に装着さ
れたICカードにサービスごとに多重されたECMと呼
ばれる鍵情報を含んだデータを送り、その応答によって
判断する。正規に契約をしているユーザーの場合、IC
カードから上述した暗号を解くための鍵が取得できる。
ICカードにはユーザーの契約情報が予め蓄積されてお
り、この契約情報とサービスを選択した時に放送波から
取得するECMによって契約の有無が判断される。
【0004】ICカードに蓄積されている契約情報は、
サービスを提供する有料放送事業者がそのサービスを伝
送するTS(トランスポートストリーム)においてEM
Mと呼ばれる個別情報として多重することにより、各I
Cカード宛に伝送される。このEMMを受信機ではIC
カードから得られるカード番号によってフィルタリング
して該当するEMMのみをICカードに送ってICカー
ド内の不揮発性メモリ領域に保存する。
【0005】このEMMの送信はまず、ユーザーが最初
に該当するサービスを契約する時に放送波に多重されて
伝送される。上述したように一般的にはこのEMMがサ
ービスを提供するTSに多重されており、ユーザーはそ
のTSを選局することにより自動的に(実際にはある時
間の待ち時間が必要)取得してICカードに送ることが
できる。
【0006】ICカードに蓄積された契約情報には契約
の期限が含まれており、ユーザーが継続を希望する場合
はその期限の数週間もしくは数日前から契約期限を更新
するためのEMMを有料放送事業者がTSに多重して放
送する。この期間中、ICカードはEMMの受信を指示
するためのフラグとそのEMMが多重されているTSの
番号等を受信機に通知する。受信機はこのフラグを確認
した場合、従来は以下のような処理を実施して指示され
たEMMを確実に受信する通電制御を行っていた。
【0007】ICカードからEMM受信の指示があった
場合、受信機ではユーザー操作の電源OFF(リモコン
による場合と受信機前面のスイッチSWによる場合があ
る)時に指定されたTSを選局し、指定の時間受信機内
の必要な電源を通電したままにする。この時、例えば受
信機前面の電源ランプ等はOFFの状態とし、また受信
機からの映像、音声の出力はしないのでユーザーには見
かけ上、電源が切れているように動作する。
【0008】受信機内では通電状態のまま指定のTSに
多重されているEMMを受信し、ICカードに送る処理
を通常と同様に実施する。ICカードからのEMM受信
指示はEMMを受信するまで通知されるので、この操作
はEMMを受信するまで、契約期限前の数週間もしくは
数日はユーザー操作の電源OFFの度に実施するよう規
格化されている。
【0009】また、このICカードからのEMM受信指
示は各有料放送事業者が個々に設定可能であり、複数の
EMM受信指示が重なることがある。この場合は受信機
で各EMMを順次受信できるようにスケジュール管理
し、時系列にTSの受信を変更していく処理を行う。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の方法で
は、ユーザーには見かけ上、電源が切れていても受信機
の内部回路は通電されており、待機時の電力は電源ON
時とほとんど変わらず、消費電力が増えてしまう。ま
た、頻繁に電源ON/OFFを繰り返す場合には確実に
指定のEMMを受信することができないという課題が生
じる。
【0011】また、複数のEMM受信指示が重なった場
合には時系列にTS受信を変更する必要があり、必要な
内部回路の通電時間が長大になって、結果的に消費電力
が増えてしまう。
【0012】本発明の目的は、ICカードへの契約情報
書き込みにおけるEMM受信のための通電制御処理につ
いて、消費電力の低減と通電制御の処理時間の短縮を図
ることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明は主として次のような構成を採用する。複数
のチューナを有するデジタル放送受信機において、一の
チューナを使用して放送番組の視聴を行うとともに、放
送との契約情報を記憶するICカードからの通電制御指
示により、前記ICカードへのEMM受信処理を他のチ
ューナを使用して実施するデジタル放送受信機の通電制
御処理システム。
【0014】また、前記デジタル放送受信機の通電制御
処理システムにおいて、前記他のチューナを使用して放
送番組の視聴を行う場合には、前記EMM受信処理を中
断し、放送番組の前記視聴の終了後にEMM受信処理を
中断前の状態から再開するデジタル放送受信機の通電制
御処理システム。
【0015】また、前記デジタル放送受信機の通電制御
処理システムにおいて、前記EMM受信処理中にユーザ
ー操作による電源オフがあった場合には、引き続いて残
りの通電時間だけ前記EMM受信に必要な回路のみに通
電を続け、前記EMM受信処理を継続するデジタル放送
受信機の通電制御処理システム。
【0016】また、前記デジタル放送受信機の通電制御
処理システムにおいて、複数の放送事業者からの指示に
よる前記ICカードからの複数の通電制御指示があった
場合には、前記EMM受信処理を複数の他のチューナを
同時に使用して実施するデジタル放送受信機の通電制御
処理システム。
【0017】また、複数のチューナを有するデジタル放
送受信機において、複数の放送事業者からのEMM受信
の指示が重複した場合、ユーザー操作による電源オフ後
に、複数のチューナを使用して前記放送事業者別のそれ
ぞれのEMM受信処理を同時に実施するデジタル放送受
信機の通電制御処理システム。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態に係るデジタル
放送受信機における通電制御処理システムについて、図
面を用いて以下説明する。図1はデジタル放送受信機の
代表的な構成を示すブロック図であり、図2は2つのチ
ューナを有するデジタル放送受信機の代表的な構成を示
すブロック図であり、図3は従来技術における通電制御
の処理を示すフローチャートであり、図4は本発明の第
1の実施形態における通電制御の処理を示すフローチャ
ートである。
【0019】ここで、本実施形態では簡単化のために衛
星デジタル放送の場合を例示して説明するが、地上波デ
ジタル放送等の他メディアにおいても受信アンテナ、コ
ンバータ部が変わるだけで、以降のブロックについては
同様の回路構成となり、同様の効果を得ることができ
る。また、図2では2つのチューナを持つ受信機につい
て記載しており、本実施形態についてもこれを説明する
形式を取るが、3つ以上のチューナを持つ受信機につい
ても基本的に同様の効果を得ることができる。
【0020】図1には衛星デジタル放送受信機の代表的
構成を示しており、機種によっては構成等が若干異なる
場合もあるが、基本的な処理内容は同一である。図1に
従って衛星デジタル放送受信機の機能を以下説明する。
【0021】アンテナ101で受信された電波は所要の
周波数帯にダウンコンバートされたのち、デジタル放送
受信機108に入力される。チューナ部102ではユー
ザーの選局によりCPUl06から指示された周波数に
同調し、8PSKなどのデジタル復調、伝送デスクラン
ブル、デインターリーブ、誤り訂正等の処理が行なわれ
た後、ユーザー選局によるサービスを伝送する伝送スロ
ットの選択(CPUl06から指示)が行なわれる。
【0022】デスクランブル部103では有料放送など
における限定受信のための暗号化されたデータを復号す
る。この時用いられる復号化のためめ鍵情報はICカー
ド107から取得し、それをCPUl06によってデス
クランブル部103に与える。続くデータ分離部104
では、MPEG規格によって定義されたトランスポート
ストリームからユーザーが選択したサービス(映像・音
声・データ等)を分離する。
【0023】分離された各サービス(エレメンタリスト
リーム)は映像・音声についてはMPEG復号部105
に送られ、MPEGによる復号処理を行なって映像出力
端子および音声出力端子から出力される。また、データ
サービスについてはデータ出力端子から出力され、各サ
ービスで必要なデータ処理が行なわれる。
【0024】引き続き、複数のチューナを有する受信機
の場合の基本動作について図2に基づいて説明する。こ
のような構成の受信機については既に特開平11−15
5139号公報等で公知である。図2では説明の簡単化
のために2つのチューナを有する受信機について説明す
るが、3つ以上のチューナを有する場合においても基本
的な処理手順に変わりはない。また、デバイス技術の進
展などにより複数のブロックを1つにまとめることも可
能となるであろうが、処理の手順は同一であり、このよ
うな場合でも本発明の範囲に含まれることは言うまでも
ない。
【0025】アンテナ201で受信された電波は所要の
周波数帯にダウンコンバートされたのち、デジタル放送
受信機212に入力される。この入力信号を受信機内に
おいて分割し、それぞれ別の処理経路に送る。第1チュ
ーナ部202および第2チューナ部203ではユーザー
の選局によりCPU210から指示された周波数に同調
し、8PSKなどのデジタル復調、伝送デスクランブ
ル、デインターリーブ、誤り訂正等の処理が行なわれた
後、ユーザー選局によるサービスを伝送する伝送スロッ
トの選択(CPU210から指示)が行なわれる。この
場合、ユーザーが視聴のために使用する処理経路が第1
の経路の場合には第2の経路では特に処理を実施しな
い。例えば裏番組録画や2画面表示を実施するような場
合には以下説明する第1経路での処理と同様の動作を行
う。ここでは第2の処理経路での動作説明は省略する。
【0026】第1デスクランプル部204では有料放送
などにおける限定受信のための暗号化されたデータを復
号する。この時用いられる復号化のための鍵情報はIC
カード211から取得し、それをCPU210によって
第1デスクランブル部204に与える。続く第1データ
分離部206ではMPEG規格によって定義されたトラ
ンスポートストリームからユーザーが選択したサービス
(映像・音声・データ等)を分離する。分離された各サ
ービス(エレメンタリストリーム)は映像・音声につい
ては第1MPEG復号部208に送られ、MPEGによ
る復号処理を行なって映像出力端子および音声出力端子
から出力される。また、データサービスについてはデー
タ出力端子から出力され、各サービスで必要なデータ処
理が行なわれる。
【0027】次に、従来技術における通電制御方式につ
いて説明する。従来技術における通電制御の処理を示す
フローチャートを図3に示す。デジタル放送では有料視
聴のための契約情報をICカードに記録し、視聴の可否
を判定する方法を実施している。契約をしている場合に
は放送波から得られるECMと呼ばれる鍵情報のデータ
をICカードに入力することにより、デスクランブルの
ために必要な鍵が得られる。この鍵をデスクランブラ部
に設定することで映像、音声等のデータを復号し、ユー
ザーに提示する。このICカード内に記録する契約情報
はEMMと呼ばれる個別情報(ICカード番号によって
フィルタリング)を放送波から取得し、これをICカー
ドに入力することで記録できる。
【0028】一般に、このEMM(個別情報)は有料放
送を運用する事業者がトランスポートストリーム(以下
TS)に多重して放送しており、ユーザーは契約を希望
する有料放送事業者に電話するなどの方法で連絡し、そ
のユーザーのICカード番号宛に放送する。最初の契約
時には有料放送を行うサービスを一定時間視聴すること
で受信機は該当するEMMを受信することができる。I
Cカードに記録される契約情報にはそのユーザーが契約
した契約内容のほかにこの契約の有効期限が記録されて
いる。通常、ユーザーは契約の中断を申し出ない限りは
継続の扱いとなるが、この時継続のためにICカードの
契約期限データの書き換えを実施する必要がある。
【0029】有料放送事業者は契約期限の数日もしくは
数週間前からこのICカード宛に契約期間の延長を内容
とするEMMを送信する。ユーザーがこの有料放送サー
ビスを何らかの形で選局し、一定時間視聴すればこのE
MMを受信することができるが、EMMが送信されてい
る期間にこの有料放送サービスを選局しなかった場合は
EMMが受信できず、結果的にICカードに記録された
契約期限後には有料放送のデスクランブルができなくな
ってしまう。こんもような事態を回避する手法として通
電制御方式が用いられている。
【0030】契約期限の数日から数週間前の、EMMが
送信されている期間にICカードからの指示により、ユ
ーザーがリモコン等で電源をOFFする時に契約期限が
迫っている有料放送サービスを実施しているTSを選局
し、EMMを受信できるようにする。ICカードからの
通電制御指示の確認は電源ON時もしくはICカードの
挿入時に通電制御情報取得コマンドをカードに入力する
ことで得られる。
【0031】通電制御処理は見かけ上、ユーザーには見
えないように受信機の必要部のみを通電して行うもの
で、例えば受信機の前面パネルの電源ランプはOFF状
態、映像、音声の出力は出さないようにしている。この
通電はICカードから指示されるが、その処理を実施す
るTS番号や通電の時間等もこの指示により得て、受信
機はこれを実施する。例えば複数の有料放送事業者の指
示が重複するような場合には、時系列に処理し、確実に
EMMを受信できるようにする。EMMが通電時間中に
受信できなかったときには、EMMが送出されている期
間においてユーザーが電源OFFの操作を行うたびに指
定の通電制御を行う。
【0032】従来技術の通電制御においてはユーザーが
電源OFFの操作を行った後、ユーザーに認知されない
状況で処理を実施する。そのため待機状態にも関わらず
回路に電流が流れており、ユーザーにとっては余計な電
力が消費されていることになる。また、ハードウェア構
成にしても通電制御のために電源を別系統で用意する必
要があって、非常に煩雑である。
【0033】以上説明したような不具合を改善する手法
として、本発明の第1の実施形態に係る通電制御動作の
改善手法を以下に説明する。受信機の構成としては図2
に示すような複数のチューナを備えたものである。本発
明の第1の実施形態に係る通電制御処理を説明するため
のフローチャートを図4に示す。
【0034】本発明の第1の実施形態において、図4を
参照して、電源ON時もしくはICカード挿入時に、受
信機ではICカードに対し通電制御情報確認コマンドを
発行し、EMMを受信するための通電制御が必要か否か
を確認する。カード応答で通電制御が指示された場合、
本実施形態では受信機の第2のチューナを通る処理経路
がユーザーの視聴等(裏番組の録画、2画面表示等)に
現在使用されているかを確認する。この処理経路が使用
中の時は定期的にこの使用状態を確認し、未使用を確認
した後、以下の処理を続ける。
【0035】第2の処理経路が未使用の場合、ICカー
ドからの応答で得られた通電制御情報で指定されたTS
を選局する。この選局は同じく通電制御情報で指定され
た時間、継続する。この時間中にユーザー操作等で第2
の処理経路を使用する場合はそれを優先し、EMM受信
のためのTS選局は中断する。指定時間においてEMM
を受信した場合は通常の処理と同様にICカードにこれ
を入力することでカード内の契約情報は書き換えられ
る。EMMの受信の有無に関係なく指定時間が経過した
場合には他の有料放送事業者からの通電制御指示がある
かどうかを確認し、ある場合には上記同様にTSを選局
し、指定時間の間この状態を保持する。
【0036】このような処理によってユーザー操作の電
源OFF後に行っていた処理をユーザーの視聴中に行っ
てしまうので、待機電力を軽減することができる。
【0037】次に、本発明の第2の実施形態に係る通電
制御処理システムについて図5を用いて説明する。第2
の実施形態は、指定時間が経過する前にユーザー操作に
より第2のチューナ処理経路を視聴のために使用する場
合の対処手法である。図5に処理のフローチャートを示
し、ハードウェアは図2に記した構成である。この場合
は当然ユーザー操作を優先しなくてはならない。この操
作が実行された時、受信機ではそれまでに指定のTSを
受信していた受信時間を受信機内に記録しておく。その
上で一旦、指定のTSの選局処理は中断する。
【0038】その後、定期的に第2のチューナ処理経路
の使用状態を確認し、このユーザー処理が終了した(第
2のチューナ処理経路が未使用になる)時には、受信機
内に記録しておいた選局時間をICカードから指示され
た指定時間から減算する。そしてこの残り時間だけ指定
されたTSの選局を行うことで、EMMの受信処理を完
了することができる。その後は、上記した処理同様に他
の有料放送事業者からの通電制御指示があるかどうかを
確認し、必要ならさらに処理を続行する。
【0039】次に、本発明の第3の実施形態に係る通電
制御処理システムについて図6を用いて説明する。第3
の実施形態は、指定時間が経過する前にユーザー操作の
電源OFFが行われた場合の対処手法である。図6にそ
の処理のフローチャートを示し、ハードウェアは図2に
記した構成である。
【0040】この場合、EMM受信処理に必要な回路以
外の通電を中止した上で、それまでに受信した指定TS
の選局時間をカード指示の時間から減算した残りの時間
だけ従来のような手法での通電制御を実施する。当然、
他の有料放送事業者の通電制御指示がある場合は、必要
な通電制御を続行し、すべて終了した時点で回路の通電
を終了する。この場合でも電源OFF後の通電制御時間
を短くできるので有益である。
【0041】次に、本発明の第4の実施形態に係る通電
制御処理システムについて図7と図8を用いて説明す
る。第4の実施形態は、複数の有料放送事業者からの通
電制御指示があった場合の対処手法である。図7にその
処理のフローチャートを示しており、3つのチューナを
有するデジタル放送受信機について説明しているが、本
実施形態はチューナの数に限定されるものではない。本
実施形態のハードウェアは図8に記した構成である。
【0042】まず、第1の実施形態と同様に電源ON時
あるいはICカード挿入時にICカードに対して通電制
御情報取得コマンドを発行してカードからの通電制御指
示を確認する。
【0043】ここで複数の有料放送事業者からの通電制
御指示があり、第1のチューナのみを視聴等のために使
用している場合、受信機ではカード指示された通電制御
のために指定のTS選局の内の1つを第2のチューナに
て実行する。同時に、第3のチューナを使用してその他
の通電制御のために指定されたTS選局を実行する。こ
れらの選局はそれぞれカードから指示された受信時間実
行する。
【0044】この受信時間中にEMMを受信したら、こ
のデータをICカードに転送する。それぞれの受信時間
が終了したら、カード指示のTS選局が他にある場合、
さらに指定のTS選局を実施する。この動作を繰り返し
て、すべての指定TS選局が終了したら、処理を終え
る。
【0045】3つ以上のチューナを有する場合も同様
で、同時に複数の指定TS選局を実施する。この発明に
より、短時間でICカードから指示されるEMM受信の
ためのTS選局を終了することができる。
【0046】次に、本発明の第5の実施形態に係る通電
制御処理システムについて図9を用いて説明する。第5
の実施形態は、有料放送事業者からのEMM受信のため
のICカード指示を受信機内メモリに記録しておき、ユ
ーザー操作等による電源OFF時に前記メモリに記録し
たICカード指示を確認して通電制御指示があった場合
の処理手法である。図9にその処理のフローチャートを
示しており、ここでは2つのチューナを有するデジタル
放送受信機について説明するが、本実施形態はチューナ
の数に限定されるものではない。本実施形態のハードウ
ェアは図2に記した構成である。
【0047】まず、受信機では電源ON時もしくはカー
ド挿入時にICカードに対して通電制御情報取得コマン
ドを発行し、有料放送事業者からEMM受信のための指
示があるかどうかを確認する。この指示内容は受信機内
のメモリ領域に記録しておく。ユーザーのリモコン操作
等によって電源OFFが実施された時、受信機は上記通
電制御の指示有無を確認し、ない場合はそのまますべて
の回路通電を中止する。
【0048】有料放送事業者からの通電制御指示がある
場合、この処理に必要な回路部以外の通電を中止した上
で、第1のチューナ処理経路を用いて指定TS選局によ
りEMMの受信処理を行う。この選局はカード指示によ
る指定時間継続する。続いて、他の放送事業者の指示す
るTS選局を第2のチューナ処理経路を用いて行い、E
MMの受信処理を実施する。同じくこの選局は指定時間
継続する。2つ以上の通電制御指示がある湯合は、上記
第1および第2のチューナ処理経路による指定時間のT
S選局が終了した時点で、これを用いて引き続き実施す
る。つまり、常時2つのチューナ処理経路を同時に使用
して2つの通電制御処理を行うことになる。
【0049】すべての通電制御が終了したらすべての回
路通電を中止して処理を終了する。このような方法を取
ることで実際上、通電制御に要する時間を半減すること
ができ、待機時の消費電力を軽減することができる。上
述したように、3つ以上のチューナを有する受信機では
同時に3つ以上の通電制御動作を実施できるので更に電
力削減の効果が大きくなる。
【0050】以上説明したように、本発明の実施形態
は、複数のチューナを有するデジタル放送受信機を用い
て、以下に示すような通電制御処理するシステムを含む
ものである。即ち、ICカードから指示されたEMM受
信処理をユーザーが視聴等のために使用している主たる
チューナ以外の従たるチューナで行い、EMMを受信し
てICカードに送る個別情報受信システムである。
【0051】また、上述した個別情報受信システムにお
いて、従たるチューナによるEMMの受信処理を実施中
にユーザー操作によってその従たるチューナを視聴等の
ために使用する場合、それ以前に実施したEMM受信の
ためのTS選局時間をICカードが指示する受信時間か
ら差し引いて受信機内に記録し、ユーザー操作によって
従たるチューナの使用を中止したあとで記録していた残
りの受信時間だけ更にEMM受信を再開することであ
る。
【0052】また、上述した個別情報受信システムにお
いて、ユーザー操作によって従たるチューナを視聴等の
ために使用し、ICカードからの指示によるEMM受信
処理が完了できなかった場合、ユーザー操作の電源OF
F後、EMMの受信に必要な回路のみを通電してEMM
受信を継続することである。
【0053】また、上述した個別情報受信システムにお
いて、ICカードからのEMM受信指示が複数となった
場合に、ユーザーが視聴等のために使用している主たる
チューナ以外の複数の従たるチューナを同時に使用して
EMM受信を行い、ICカードに送る個別情報受信シス
テムである。
【0054】更に、ICカードからのEMM受信指示が
複数となった場合、ユーザー操作による電源OFF後、
すべてのチューナを同時に使用し、それぞれ異なるTS
を選局してEMM受信処理を行うことである。
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、デジタル放送の有料放
送視聴に必要なICカードへの契約情報書き込みにおい
て実施されているEMM受信のための通電制御につい
て、複数のチューナを有する受信機を用いてユーザーが
通常視聴中に別のチューナ処理経路を使って行う。
【0056】これにより、従来ユーザー操作の電源OF
F後に回路通電したままで実施していた処理をなくす
か、又は短縮することができ、結果的に待機時の受信機
消費電力を削減することができる。
【0057】また、複数のチューナ処理経路を同時に使
用して通電制御を実施することができ、通電制御に要す
る処理時間が短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】デジタル放送受信機の代表的な構成を示すブロ
ック図である。
【図2】本発明の実施形態に適用される2つのチューナ
を有するデジタル放送受信機の代表的な構成を示すブロ
ック図である。
【図3】従来技術における通電制御処理のフローチャー
トである。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る通電制御処理の
フローチャートである。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る通電制御処理の
フローチャートである。
【図6】本発明の第3の実施形態に係る通電制御処理の
フローチャートである。
【図7】本発明の第4の実施形態に係る通電制御処理の
フローチャートである。
【図8】本発明の実施形態に適用される3つのチューナ
を有するデジタル放送受信機の代表的な構成を示すブロ
ック図である。
【図9】本発明の第5の実施形態に係る通電制御処理の
フローチャートである。
【符号の説明】
101,201,301 アンテナ 102 チューナ部 103 デスクランブル部 104 データ分離部 105 MPEG復号部 106,210,315 CPU l07,211,314 ICカード 108,212,316 デジタル放送受信機 202,302 第1チューナ部 203,303 第2チューナ部 204,305 第1デスクランブル部 205、306 第2デスクランブル部 206,308 第1データ分離部 207,309 第2データ分離部 208,311 第1MPEG復号部 209,312 第2MPEG復号部 304 第3チューナ部 307 第3デスクランブル部 310 第3データ分離部 313 第3MPEG復号部
フロントページの続き Fターム(参考) 5C025 AA25 BA14 BA26 BA30 DA01 DA04 DA05 5C026 EA07 EA08 5C064 BA01 BB10 BC20 5K061 AA02 BB06 BB10 CC45 EF01 FF01 JJ06 JJ07

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のチューナを有するデジタル放送受
    信機において、 一のチューナを使用して放送番組の視聴を行うととも
    に、 放送との契約情報を記憶するICカードからの通電制御
    指示により、前記ICカードへのEMM受信処理を他の
    チューナを使用して実施することを特徴とするデジタル
    放送受信機の通電制御処理システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のデジタル放送受信機の
    通電制御処理システムにおいて、 前記他のチューナを使用して放送番組の視聴を行う場合
    には、前記EMM受信処理を中断し、放送番組の前記視
    聴の終了後にEMM受信処理を中断前の状態から再開す
    ることを特徴とするデジタル放送受信機の通電制御処理
    システム。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のデジタル放送受信機の
    通電制御処理システムにおいて、 前記EMM受信処理中にユーザー操作による電源オフが
    あった場合には、引き続いて残りの通電時間だけ前記E
    MM受信に必要な回路のみに通電を続け、前記EMM受
    信処理を継続することを特徴とするデジタル放送受信機
    の通電制御処理システム。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のデジタル放送受信機の
    通電制御処理システムにおいて、 複数の放送事業者からの指示による前記ICカードから
    の複数の通電制御指示があった場合には、前記EMM受
    信処理を複数の他のチューナを同時に使用して実施する
    ことを特徴とするデジタル放送受信機の通電制御処理シ
    ステム。
  5. 【請求項5】 複数のチューナを有するデジタル放送受
    信機において、 複数の放送事業者からのEMM受信の指示が重複した場
    合、ユーザー操作による電源オフ後に、複数のチューナ
    を使用して前記放送事業者別のそれぞれのEMM受信処
    理を同時に実施することを特徴とするデジタル放送受信
    機の通電制御処理システム。
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