JP2002324880A - ヒートシンク - Google Patents

ヒートシンク

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JP2002324880A
JP2002324880A JP2001126486A JP2001126486A JP2002324880A JP 2002324880 A JP2002324880 A JP 2002324880A JP 2001126486 A JP2001126486 A JP 2001126486A JP 2001126486 A JP2001126486 A JP 2001126486A JP 2002324880 A JP2002324880 A JP 2002324880A
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plating
heat sink
nickel
thickness
aluminum
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JP2001126486A
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English (en)
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Toshimizu Tomizuka
稔瑞 富塚
Shoji Mimura
彰治 味村
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Fujikura Ltd
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Fujikura Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱放散能力及び熱疲労特性に優れ、はんだ接
合の接合強度が高く、めっきコストの低いヒートシンク
を提供する。 【解決手段】 アコーディオン状に加工されたアルミニ
ウムフィン1と、銅板2とがはんだ接合され、アルミニ
ウムフィン1のはんだ接合する面に、厚さ1.0μm〜
20μmの銅めっき、または、厚さ0.5μm〜20μ
mのニッケル含有めっきを施す。または、アルミニウム
フィンと、アルミニウム板とがはんだ接合され、前記ア
ルミニウムフィンおよび前記アルミニウム板のはんだ接
合する面に、厚さ1.0μm〜20μmの銅めっき、ま
たは、厚さ0.5μm〜20μmのニッケル含有めっき
を施す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パーソナルコンピ
ュータのCPUなどの発熱体から発せられる熱を放散す
ることのできるヒートシンクであって、熱放散能力およ
び熱疲労特性に優れたヒートシンクに関する。
【0002】
【従来の技術】従来からパーソナルコンピュータ用ヒー
トシンクは押出法、ダイキャスト法、鋳造法などにより
作製されている。近年のパーソナルコンピュータのCP
Uの処理速度向上により、CPUから発せられる熱量は
大きくなってきており、CPU用ヒートシンクは、より
高い熱放射能力が要求されている。その要求に対応する
ため、単位面積あたりのフィン数を多く設けることがで
きるアコーディオン状に加工されたアルミニウムフィン
を、銅板またはアルミニウム板に接合されたヒートシン
クの開発が進められてきた。アルミニウムフィンと銅板
またはアルミニウム板との接合には、エポキシ系接着剤
またははんだが用いられている。しかしながら、エポキ
シ系接着剤は熱伝導度が低いため、エポキシ系接着剤が
接合に用いられたヒートシンクは熱放散能力が劣ってい
た。
【0003】一方、はんだが接合に用いられたヒートシ
ンクにおいては、一般的にアルミニウム表面に緻密で薄
い酸化物層が形成されているため、アルミニウムに直接
はんだ付けすることが難しい。そのため、アルミニウム
に銅めっきやニッケルめっきを行った後に、はんだ付け
を行っていた。しかしながら、従来のめっき接合ヒート
シンクにおいては、適正なめっき厚が不明であり、ま
た、めっきのコストが高いことから、めっき厚をできる
だけ薄くしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、めっき
厚を薄くしすぎていたため、めっきが部分的に欠落して
いる箇所があり、はんだ付け不良が起きる場合があっ
た。また、はんだ接合時に用いられるフラックスによっ
てめっきが溶解し、アルミニウム素地が露出し、はんだ
付け不良が起きる場合があった。このように、はんだ付
け不良を起こしたヒートシンクは、熱放散能力および熱
疲労特性が低下する場合があった。そのため、ヒートシ
ンクの製品は、安定な性能を有していなかった。また、
はんだ接合の接合強度も低かった。本発明は、かかる問
題点に鑑みてなされたものであり、アコーディオン状に
加工されたアルミニウムフィンおよびアルミニウム板の
はんだ付けを性を向上させ、銅めっきまたはニッケルめ
っきされたヒートシンクであって、熱放散能力及び熱疲
労特性に優れ、はんだ接合の接合強度が高く、めっきコ
ストの低いヒートシンクを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のヒートシンク
は、アコーディオン状に加工されたアルミニウムフィン
と、銅板とがはんだ接合され、アルミニウムフィンのは
んだ接合する面に、厚さ1.0μm〜20μmの銅めっ
きが施されているものである。また、本発明のヒートシ
ンクは、アコーディオン状に加工されたアルミニウムフ
ィンと、銅板とがはんだ接合され、アルミニウムフィン
のはんだ接合する面に、厚さ0.5μm〜20μmのニ
ッケル含有めっきが施されているものである。前記ニッ
ケル含有めっきは、電解あるいは無電解により施された
ニッケルめっきであり、リン濃度が10重量%以下であ
るニッケル−リンめっきであることが好ましい。
【0006】また、本発明のヒートシンクは、アコーデ
ィオン状に加工されたアルミニウムフィンと、アルミニ
ウム板とがはんだ接合され、前記アルミニウムフィンお
よび前記アルミニウム板のはんだ接合する面に、厚さ
1.0μm〜20μmの銅めっきが施されているもので
ある。また、本発明のヒートシンクは、アコーディオン
状に加工されたアルミニウムフィンと、アルミニウム板
とがはんだ接合され、前記アルミニウムフィンおよび前
記アルミニウム板のはんだ接合する面に、厚さ0.5μ
m〜20μmのニッケル含有めっきが施されているもの
である。前記ニッケル含有めっきは、電解あるいは無電
解により施されたニッケルめっきであり、リン濃度が1
0重量%以下であるニッケル−リンめっきであることが
好ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明のヒートシンクの第一の実
施形態を図1を参照しながら説明する。このヒートシン
クは、アコーディオン状に加工されたアルミニウムフィ
ン1と、銅板2と、アルミニウムフィン1と銅板2とを
接合するはんだ3とを有している。ここで、アコーディ
オン状とは、アルミニウム板を交互に反転させて形成さ
れものであり、アルミニウム板同士には隙間を有するも
のである。本実施形態におけるアルミニウムフィン1
は、縦75mm、横58mm、高さ30mm、板厚が
0.41mmのアルミニウム板である。また、このアル
ミニウム板には反転した部分が16個ある。また、銅板
2は、縦89mm、横63mm、厚さ6mmのものであ
る。アルミニウムフィン1の、はんだ3により銅板2と
接合されるはんだ接合する面には、厚さ1.0μm〜2
0μmの銅めっきが施されている。銅めっきの厚さが
1.0μm未満では、はんだ付け不良を起こす場合があ
る。また、20μmを超えると、めっきコストが高くな
る。
【0008】このような第一の実施形態のヒートシンク
では、アコーディオン状に加工されたアルミニウムフィ
ン1のはんだ接合する面に、厚さ1.0μm〜20μm
の銅めっきが施されているので、はんだ接合する面のは
んだ濡れ性が良好であり、はんだ付け性が良好である。
そのため、ヒートシンクの熱放散能力および熱疲労特性
を高くすることができる。また、はんだ接合の接合強度
を高くすることができる。また、銅めっき厚が上記範囲
であることにより、めっき厚の管理が容易である上に、
めっきコストを低くすることができる。
【0009】次に、本発明のヒートシンクの第二の実施
形態について説明する。本実施形態のヒートシンクは、
上述した第一の実施形態のヒートシンクにおいて、アル
ミニウムフィン1のはんだ接合する面に、厚さ0.5μ
m〜20μmのニッケル含有めっきが施されたものであ
る。前記ニッケル含有めっきの厚さが0.5μm未満で
は、はんだ付け不良を起こす場合がある。また、20μ
mを超えると、めっき時間が長くなる。また、前記ニッ
ケル含有めっきは、電解または無電解により施されたニ
ッケルめっきであり、リン濃度が10重量%以下である
ニッケル−リンめっきであることが好ましい。
【0010】このような第二の実施形態のヒートシンク
では、アコーディオン状に加工されたアルミニウムフィ
ンのはんだ接合する面に、厚さ0.5μm〜20μmの
ニッケル含有めっきが施されているので、はんだ接合す
る面のはんだ濡れ性が良好であり、はんだ付け性が良好
である。そのため、ヒートシンクの熱放散能力および熱
疲労特性を高くすることができる。また、はんだ接合の
接合強度を高くすることができる。また、ニッケル含有
めっき厚が上記範囲であることにより、めっき厚の管理
が容易である上に、めっきコストを低くすることができ
る。また、前記ニッケル含有めっきは、電解または無電
解により施されたニッケルめっきであり、リン濃度が1
0重量%以下であるニッケル−リンめっきであることに
より、はんだ接合面の接合強度を高くすることができ
る。
【0011】次に、本発明の第三の実施形態のヒートシ
ンクについて説明する。本実施形態のヒートシンクは、
上述した第一の実施形態のヒートシンクにおいて、銅板
2の代わりにアルミニウム板を用い、アルミニウムフィ
ンおよびアルミニウム板のはんだ接合する面に、厚さ
1.0μm〜20μmの銅めっきが施されたものであ
る。銅めっきの厚さが1.0μm未満では、はんだ付け
不良を起こす場合がある。また、20μmを超えると、
めっきコストが高くなる。
【0012】このような第三の実施形態のヒートシンク
では、アコーディオン状に加工されたアルミニウムフィ
ンおよびアルミニウム板のはんだ接合する面に、厚さ
1.0μm〜20μmの銅めっきが施されているので、
はんだ接合する面のはんだ濡れ性が良好であり、はんだ
付け性が良好である。そのため、ヒートシンクの熱放散
能力および熱疲労特性を高くすることができる。また、
はんだ接合の接合強度を高くすることができる。また、
銅めっき厚が上記範囲であることにより、めっき厚の管
理が容易である上に、めっきコストを低くすることがで
きる。
【0013】次に、本発明の第四の実施形態のヒートシ
ンクについて説明する。本実施形態のヒートシンクは、
上述した第一の実施形態のヒートシンクにおいて、銅板
2の代わりにアルミニウム板を用い、アルミニウムフィ
ンおよびアルミニウム板のはんだ接合面に、厚さ0.5
μm〜20μmのニッケル含有めっきが施されたもので
ある。前記ニッケル含有めっきの厚さが0.5μm未満
では、はんだ付け不良を起こす場合がある。また、20
μmを超えると、めっき時間が長くなる。また、前記ニ
ッケル含有めっきは、電解あるいは無電解により施され
たニッケルめっきであり、リン濃度が10重量%以下で
あるニッケル−リンめっきであることが好ましい。
【0014】このような第四の実施形態のヒートシンク
では、アコーディオン状に加工されたアルミニウムフィ
ンおよびアルミニウム板のはんだ接合する面に、厚さ
0.5μm〜20μmのニッケル含有めっきが施されて
いるので、はんだ接合する面のはんだ濡れ性が良好であ
り、はんだ付け性が良好である。そのため、ヒートシン
クの熱放散能力および熱疲労特性を高くすることができ
る。また、はんだ接合の接合強度を高くすることができ
る。また、ニッケル含有めっき厚が上記範囲であること
により、めっき厚の管理が容易である上に、めっきコス
トを低くすることができる。また、前記ニッケル含有め
っきは、電解あるいは無電解により施されたニッケルめ
っきであり、リン濃度が10重量%以下であるニッケル
−リンめっきであることにより、はんだ接合面の接合強
度を高くすることができる。
【0015】
【実施例】(実施例1)アコーディオン状に加工された
アルミニウムフィンに厚さ0.5μm、0.8μm、
1.0μm、3.0μm、5.0μm、10.0μm、
20.0μm、30.0μmの銅めっきを施し、これを
銅板とはんだ接合し、図1に示すものと同様のヒートシ
ンクを、各厚さで20個作製した。はんだ接合は、フラ
ックスを用いて、窒素雰囲気のリフロー炉中で行った。
これらのヒートシンクについて、ヒートサイクル試験を
行った。ヒートサイクル条件は、−65℃〜125℃、
1サイクルを1時間で、100サイクルとした。そし
て、ヒートサイクル試験前後の、ヒートシンクの熱放散
能力、および、はんだによる銅板との接合強度を測定し
た。
【0016】接合強度は、図2に示す一例のように行っ
た。すなわち、ヒートシンクを幅25mmに切断し、こ
のヒートシンクのアルミニウムフィンの反転部21に細
長い板状のフック22を通し、このフック22の両端を
保持して上昇させ、銅板23を保持して下降させて、そ
の引張強度を測定した。この引張強度を接合強度とし
た。熱放散能力は、熱抵抗値を測定することにより評価
した。熱抵抗値は、図3に示す一例の熱抵抗値測定装置
を用いた。この熱抵抗測定装置は、風洞31と、風を発
生させるファン32と、発熱体33と、風洞内に侵入す
る風温を測定する熱電対34と、発熱体と測定するヒー
トシンクとの界面温度を測定する熱電対35とを有して
いる。この熱抵抗測定装置に、ヒートシンクをセット
し、風速2.5m/s、発熱体の発熱量75Wの条件
で、風洞内に侵入する風温T1と、発熱体とヒートシン
クとの界面温度T2とを測定した。熱抵抗値は、下記式
(1)より算出した。 熱抵抗値(℃/W)=(T2−T1)/発熱体のワット数 (1) また、熱疲労特性はヒートサイクル前後の熱抵抗値で評
価した。このようにして測定した接合強度および熱抵抗
値を表1に示す。
【0017】
【表1】
【0018】銅めっき厚が0.8μm以下のヒートシン
クでは、銅めっき厚が1.0μm以上のヒートシンクに
比べて、熱抵抗値は大きく、接合強度は低かった。特
に、ヒートサイクル試験後においては、熱抵抗値が大き
く、接合強度は小さくなった。このような熱抵抗値が大
きく、接合強度は小さいヒートシンクのはんだ接合面の
断面を観察したところ、銅めっき厚0.8μm以下で
は、銅めっきが消失しており、はんだ濡れ不良を起こし
ているものが多数見られた。これらの結果から、銅めっ
き厚が1.0μm〜30μmであれば、熱放散能力およ
び熱疲労特性が良好なものが得られた。しかしながら、
銅めっき厚が厚くなるほど、銅めっきのコストが高くな
るので、銅めっき厚が30μm以上のヒートシンクは現
実的ではない。したがって、銅めっきのめっき厚を1.
0μm〜20μmで施したヒートシンクは、熱放散能力
を高くすることができ、また、熱疲労特性を良好にする
ことができる。また、はんだ接合の接合強度を高くする
ことができる。また、めっき厚の管理を容易に行うこと
ができ、めっきコストを低くすることができる。
【0019】(実施例2)アコーディオン状に加工され
たアルミニウムフィンおよびアルミニウム板に厚さ0.
5μm、0.8μm、1.0μm、3.0μm、5.0
μm、10.0μm、20.0μm、30.0μmの銅
めっきを施し、アルミニウムフィンおよびアルミニウム
板と銅板とをはんだ接合し、図1に示すものと同様のヒ
ートシンクを、各厚さで20個作製した。はんだ接合
は、フラックスを用いて、窒素雰囲気のリフロー炉中で
行った。これらのヒートシンクの接合強度および熱抵抗
値を実施例1と同様に測定した。その結果を表2に示
す。
【0020】
【表2】
【0021】銅めっき厚が0.8μm以下であるヒート
シンクでは、銅めっき厚が1.0μm以上のヒートシン
クに比べて、熱抵抗値は大きく、接合強度は低かった。
特に、ヒートサイクル試験後においては、熱抵抗値が大
きく、接合強度は小さくなった。これらの結果から、銅
めっき厚が1.0μm〜30μmであれば、熱放散能力
および熱疲労特性が良好なものが得られた。しかしなが
ら、銅めっき厚が厚くなるほど、銅めっきのコストが高
くなるので、銅めっき厚が30μm以上のヒートシンク
は現実的ではない。したがって、銅めっきのめっき厚を
1.0μm〜20μmで施したヒートシンクは、熱放散
能力を高くすることができ、また、熱疲労特性を良好に
することができる。また、はんだ接合の接合強度を高く
することができる。また、めっき厚の管理を容易に行う
ことができ、めっきコストを低くすることができる。
【0022】(実施例3)アコーディオン状に加工され
たアルミニウムフィンに、厚さ0.5μm、0.8μ
m、1.0μm、3.0μm、5.0μm、10.0μ
m、20.0μm、30.0μmの電解によりニッケル
めっきを施し、アルミニウムフィンおよびアルミニウム
板と銅板とをはんだ接合し、図1に示すものと同様のヒ
ートシンクを、各厚さで20個作製した。はんだ接合
は、フラックスを用いて、窒素雰囲気のリフロー炉中で
行った。これらのヒートシンクの接合強度および熱抵抗
値を実施例1と同様に測定した。その結果を表3に示
す。また、無電解によるリン濃度3重量%のニッケル−
リンめっき、無電解によるリン濃度8重量%のニッケル
−リンめっき、無電解によるリン濃度10重量%のニッ
ケル−リンめっき、無電解によるリン濃度15重量%の
ニッケル−リンめっきを施したヒートシンクも作製し、
接合強度および熱抵抗値を実施例1と同様に測定した。
これらの結果についても表3に示す。
【0023】
【表3】
【0024】電解によるニッケルめっきを施したヒート
シンクにおいて、測定した範囲のニッケルめっき厚で
は、接合強度および熱抵抗値に差は見られなかった。こ
れらのヒートシンクのはんだ接合面のはんだ濡れ性は良
好であった。しかしながら、実用的には、確実にめっき
が施されていることが重要であり、また、めっき厚が厚
すぎるとめっきコストが高くなる。したがって、ニッケ
ル含有めっきのめっき厚を0.5μm〜20μmで施し
たヒートシンクは、熱放散能力を高くすることができ、
また、熱疲労特性を良好にすることができる。また、は
んだ接合の接合強度を高くすることができる。また、め
っき厚の管理を容易に行うことができ、めっきコストを
低くすることができる。
【0025】また、無電解によるリン濃度が15重量%
のニッケル−リンめっきを施したヒートシンクは、電解
によるニッケルめっき、無電解によるリン濃度が3重量
%のニッケル−リンめっきを施したヒートシンク、無電
解によるリン濃度が8重量%のニッケル−リンめっきを
施したヒートシンク、無電解によるリン濃度が10重量
%のニッケル−リンめっきを施したヒートシンクに比べ
て、熱抵抗値が大きく、接合強度は低かった。特に、ヒ
ートサイクル試験後においては、熱抵抗値が大きく、接
合強度は小さかった。これらのヒートシンクのはんだ接
合面の断面を観察したところ、ニッケル−リンめっきの
リン濃度が高くなるほど、はんだ濡れ不良を起こしてい
るものが見られた。したがって、ニッケル−リンめっき
のリン濃度はリン濃度が10重量%以下であることによ
り、ヒートシンクの熱放散能力、熱疲労特性およびはん
だ接合の接合強度を向上させることができる。
【0026】(実施例4)アコーディオン状に加工され
たアルミニウムフィンおよびアルミニウム板に、厚さ
0.5μm、0.8μm、1.0μm、3.0μm、
5.0μm、10.0μm、20.0μm、30.0μ
mの電解によりニッケルめっきを施し、アルミニウムフ
ィンおよびアルミニウム板と銅板とをはんだ接合し、図
1に示すものと同様のヒートシンクを、各厚さで20個
作製した。はんだ接合は、フラックスを用いて、窒素雰
囲気のリフロー炉中で行った。これらのヒートシンクの
接合強度および熱抵抗値を実施例1と同様に測定した。
その結果を表4に示す。また、無電解によるリン濃度3
重量%のニッケル−リンめっき、無電解によるリン濃度
8重量%のニッケル−リンめっき、無電解によるリン濃
度10重量%のニッケル−リンめっき、無電解によるリ
ン濃度15重量%のニッケル−リンめっきを施したヒー
トシンクも作製し、接合強度および熱抵抗値を実施例1
と同様に測定した。これらの結果についても表4に示
す。
【0027】
【表4】
【0028】電解によるニッケルめっきを施したヒート
シンクにおいて、測定した範囲のニッケルめっき厚で
は、接合強度および熱抵抗値に差は見られなかった。こ
れらのヒートシンクのはんだ接合面のはんだ濡れ性は良
好であった。しかしながら、実用的には、確実にめっき
が施されていることが重要であり、また、めっき厚が厚
すぎるとめっきコストが高くなる。したがって、ニッケ
ル含有めっきのめっき厚を0.5μm〜20μmで施し
たヒートシンクは、熱放散能力を高くすることができ、
また、熱疲労特性を良好にすることができる。また、は
んだ接合の接合強度を高くすることができる。また、め
っき厚の管理を容易に行うことができ、めっきコストを
低くすることができる。また、無電解によるリン濃度が
15重量%のニッケル−リンめっきを施したヒートシン
クは、熱抵抗値が大きく、接合強度は低かった。したが
って、ニッケル−リンめっきのリン濃度はリン濃度が1
0重量%以下であることにより、ヒートシンクの熱放散
能力、熱疲労特性およびはんだ接合の接合強度を向上さ
せることができる。
【0029】
【発明の効果】本発明のヒートシンクは、アコーディオ
ン状に加工されたアルミニウムフィンと、銅板とがはん
だ接合され、アルミニウムフィンのはんだ接合する面
に、厚さ1.0μm〜20μmの銅めっきが施されてい
るものである。そのため、熱放散能力および熱疲労特性
をを向上させることができ、はんだ接合の接合強度を高
くすることができる。また、めっき厚の管理を容易に行
うことができ、めっきコストを低くすることができる。
また、本発明のヒートシンクは、アコーディオン状に加
工されたアルミニウムフィンと、銅板とがはんだ接合さ
れ、アルミニウムフィンのはんだ接合する面に、厚さ
0.5μm〜20μmのニッケル含有めっきが施されて
いるものである。そのため、熱放散能力および熱疲労特
性を向上させることができ、はんだ接合の接合強度を高
くすることができる。また、めっき厚の管理を容易に行
うことができ、めっきコストを低くすることができる。
前記ニッケル含有めっきは、電解あるいは無電解により
施されたニッケルめっきであり、リン濃度が10重量%
以下であるニッケル−リンめっきであることにより、熱
放散能力および熱疲労特性を向上させることができ、は
んだ接合の接合強度を高くすることができる。
【0030】また、本発明のヒートシンクは、アコーデ
ィオン状に加工されたアルミニウムフィンと、アルミニ
ウム板とがはんだ接合され、前記アルミニウムフィンお
よび前記アルミニウム板のはんだ接合する面に、厚さ
1.0μm〜20μmの銅めっきが施されているもので
ある。そのため、熱放散能力および熱疲労特性を向上さ
せることができ、はんだ接合の接合強度を高くすること
ができる。また、めっき厚の管理を容易に行うことがで
き、めっきコストを低くすることができる。また、本発
明のヒートシンクは、アコーディオン状に加工されたア
ルミニウムフィンと、アルミニウム板とがはんだ接合さ
れ、前記アルミニウムフィンおよび前記アルミニウム板
のはんだ接合する面に、厚さ0.5μm〜20μmのニ
ッケル含有めっきが施されているものである。そのた
め、熱放散能力および熱疲労特性を向上させることがで
き、はんだ接合の接合強度を高くすることができる。ま
た、めっき厚の管理を容易に行うことができ、めっきコ
ストを低くすることができる。前記ニッケルめっきは、
電解あるいは無電解により施されたニッケルめっきであ
り、リン濃度が10重量%以下であるニッケル−リン含
有めっきであることにより、熱放散能力および熱疲労特
性を向上させることができ、はんだ接合の接合強度を高
くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のヒートシンクの第一の実施形態を示
す斜視図である。
【図2】 本発明のヒートシンクの実施例における熱抵
抗測定の方法を示す斜視図である。
【図3】 本発明のヒートシンクの実施例における接合
強度測定の方法を示す斜視図である。
【符号の説明】
1・・・アルミニウムフィン、2・・・銅板、3・・・
はんだ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5E322 AA01 AB11 FA04 5F036 AA01 BA04 BA24 BB05 BB33 BD03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アコーディオン状に加工されたアルミニ
    ウムフィンと、銅板とがはんだ接合され、アルミニウム
    フィンのはんだ接合する面に、厚さ1.0μm〜20μ
    mの銅めっきが施されていることを特徴とするヒートシ
    ンク。
  2. 【請求項2】 アコーディオン状に加工されたアルミニ
    ウムフィンと、銅板とがはんだ接合され、アルミニウム
    フィンのはんだ接合する面に、厚さ0.5μm〜20μ
    mのニッケル含有めっきが施されていることを特徴とす
    るヒートシンク。
  3. 【請求項3】 前記ニッケルめっき含有は、電解あるい
    は無電解により施されたニッケルめっきであり、リン濃
    度が10重量%以下であるニッケル−リンめっきである
    ことを特徴とする請求項2に記載のヒートシンク。
  4. 【請求項4】 アコーディオン状に加工されたアルミニ
    ウムフィンと、アルミニウム板とがはんだ接合され、前
    記アルミニウムフィンおよび前記アルミニウム板のはん
    だ接合する面に、厚さ1.0μm〜20μmの銅めっき
    が施されていることを特徴とするヒートシンク。
  5. 【請求項5】 アコーディオン状に加工されたアルミニ
    ウムフィンと、アルミニウム板とがはんだ接合され、前
    記アルミニウムフィンおよび前記アルミニウム板のはん
    だ接合する面に、厚さ0.5μm〜20μmのニッケル
    含有めっきが施されていることを特徴とするヒートシン
    ク。
  6. 【請求項6】 前記ニッケル含有めっきは、電解あるい
    は無電解によりにより施されたニッケルめっきであり、
    リン濃度が10重量%以下であるニッケル−リンめっき
    であることを特徴とする請求項5に記載のヒートシン
    ク。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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