JP2002322980A - 流動物搬送装置およびコンクリートポンプ車 - Google Patents

流動物搬送装置およびコンクリートポンプ車

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JP2002322980A
JP2002322980A JP2001127636A JP2001127636A JP2002322980A JP 2002322980 A JP2002322980 A JP 2002322980A JP 2001127636 A JP2001127636 A JP 2001127636A JP 2001127636 A JP2001127636 A JP 2001127636A JP 2002322980 A JP2002322980 A JP 2002322980A
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hydraulic
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hydraulic pump
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Kenji Sakai
健次 坂井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高所へのコンクリート打設を支障なく行うこ
とができ、しかも耐久性に富んでコストメリットも大き
いコンクリート搬送装置、およびこれを搭載するコンク
リートポンプ車を提供する。 【解決手段】 コンクリートシリンダ1,2と、これら
のいずれかに選択的に接続可能に支持された連通切換管
6と、連通切換管6を駆動してコンクリートシリンダ
1,2のいずれかに選択的に接続させる油圧シリンダ7
と、コンクリートシリンダ1,2を駆動してコンクリー
トを吸入/吐出させる油圧シリンダ11,12と、各油
圧シリンダを作動させる油圧ポンプ16と、油圧ポンプ
16の吐出量を変化させる容量可変機構20とを備える
コンクリート搬送装置において、油圧シリンダ7への油
圧導入に際して油圧ポンプ16の吐出量を増大させて油
圧シリンダ7の駆動速度を速める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリートや土
砂等の流動物を搬送する搬送装置、およびコンクリート
ポンプ車に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄筋コンクリート造のようなコンクリー
ト製構造物の施工には、長いブームを備えて、高所への
コンクリート打設が行えるコンクリートポンプ車が活躍
する。コンクリートポンプ車に搭載されるコンクリート
搬送装置の構造の一例を図3に示す。図3のコンクリー
ト搬送装置は、2つのコンクリートシリンダ1,2に交
互にコンクリートの吸入/吐出を行わせてブーム(図示
略)の先から連続的にコンクリートを吐出する構造とな
っている。コンクリート搬送装置各部の詳細な構成につ
いては後述することとして、以下では図示されたコンク
リート搬送装置の作動の仕方を説明する。
【0003】制御部25に作動開始を指示する信号が入
力されると、これに基づいて電磁切換弁17に対し切換
信号が出力され、電磁切換弁17が流路を閉じた状態か
ら切り換わり、油圧ポンプ16から供給される高圧の作
動油が油圧シリンダ11に流入する。作動油の油圧が油
圧シリンダ11に導入されると、油圧ピストン11aが
押推されて図中右方向に移動し、これに連動してコンク
リートピストン1aが同じく図中右方向に移動してコン
クリートシリンダ1内のコンクリートが押し出される。
【0004】これに並行して、油圧ピストン11aが押
推されることによって空間11cに封入されている作動
油が油圧シリンダ11から押し出され、連通路15を通
じて油圧シリンダ12側の空間12cに流入する。空間
12cに作動油が流入すると、油圧ピストン12aが押
推されて図中左方向に移動し、これに連動してコンクリ
ートピストン2aが同じく図中左方向に移動してコンク
リートシリンダ2内にチャンバ4からコンクリートが吸
入される。
【0005】コンクリートシリンダ1から押し出された
コンクリートは、連通切換管6を通じてコンクリート配
管5に流れ込み、ブームの先に設けられたノズル(図示
略)から吐出される。
【0006】油圧ピストン11aがストロークエンドに
達すると、これをストロークエンド検出センサ13が検
出する。この検出結果が制御部25に入力されると、こ
れに基づいて電磁切換弁10,17に対しそれぞれ切換
信号が出力され、電磁切換弁17が閉じるとともに電磁
切換弁10が切り換わり、油圧ポンプ16から供給され
る高圧の作動油が油圧シリンダ7に流入する。作動油の
油圧が油圧シリンダ7に導入されると、油圧ピストン7
aが図中上方向に押推され、油圧ピストン7aにピスト
ンロッド7bを介して連結された連通切換管6がコンク
リートシリンダ1側からコンクリートシリンダ2側に切
り換わる。
【0007】油圧ピストン7aがストロークエンドに達
すると、これをストロークエンド検出センサ8が検出す
る。この検出結果が制御部25に入力されると、これに
基づいて電磁切換弁17に対し切換信号が出力され、電
磁切換弁17が閉じた状態から先程とは逆方向に導入方
向が切り換わり、高圧の作動油が油圧シリンダ12に流
入する。以降は上記と同様の作動が繰り返され、コンク
リートがブームの先から吐出される。
【0008】上記のコンクリート搬送装置を使ってコン
クリート構造物を施工するにあたり、より精度を要求さ
れる複雑な形状の空間や比較的小さな空間にコンクリー
トを打設する場合は、ブームの先からのコンクリートの
単位時間あたりの吐出量を絞ってやる必要がある。吐出
量が多いと打設後のコンクリート中に鬆(す)ができた
り必要以上にコンクリートが打設されたりして施工後の
完成度に劣るからである。
【0009】そこで上記のコンクリート搬送装置におい
ては、油圧ポンプ16の回転数を低くするとともに作動
油の吐出容量を減少させ、コンクリートシリンダの駆動
速度を遅くすることによってコンクリートの吐出量を絞
っている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記のコンクリート搬
送装置においては、連通切換管6の切り換え動作を、コ
ンクリートシリンダ1,2と同じく油圧ポンプ16が発
生する油圧を利用して行っているので、コンクリートの
吐出量を絞るために油圧ポンプ16の回転数を絞ったり
吐出容量を減少させたりすると、連通切換管6の切り換
え動作自体も遅くなってしまう。
【0011】連通切換管6の切り換え動作が遅くなって
も、コンクリート搬送装置とブーム先端の吐出位置との
高低差が大きくなければ特に問題はない。しかしなが
ら、ブームを高く擡げて高所へのコンクリート打設を行
おうとすると高低差が大きくなるため、吐出圧を受けな
い切り換え動作の途中でコンクリートが逆流してしま
い、コンクリート搬送装置をいくら運転してもブームの
先からほとんどコンクリートが吐出されないといった事
態に陥る可能性がある。
【0012】こういった事態を防止するため、連通切換
管6の切り換え動作を独立した駆動手段を使って行う例
もあるが、これだとコンクリート搬送装置の構造が複雑
になって耐久性の面で問題が生じることが予想される。
さらに、構造が複雑になることで装置そのもののコスト
増も懸念される。
【0013】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
であり、高所へのコンクリート打設を支障なく行うこと
ができ、しかも耐久性に富んでコストメリットも大きい
コンクリート搬送装置、およびこれを搭載するコンクリ
ートポンプ車を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの手段として、次のような構成の流動物搬送装置およ
びコンクリートポンプ車を採用する。すなわち本発明に
係る請求項1記載の流動物搬送装置は、コンクリートや
土砂等の流動物を吸入/吐出する複数の搬送手段と、前
記搬送手段のいずれかに選択的に接続可能に支持された
切換管と、該切換管を駆動して前記搬送手段のいずれか
に選択的に接続させる切換管駆動シリンダと、前記各搬
送手段に個々に設けられて前記流動物を吸入/吐出させ
る搬送手段駆動シリンダと、前記各駆動シリンダを作動
させるべく作動油を加圧搬送する吐出量可変の油圧ポン
プと、該油圧ポンプの吐出量を変化させる吐出量変更手
段とを備え、前記各駆動シリンダへの油圧導入を適時に
切り換えることによって前記流動物を連続的に搬送する
流動物搬送装置であって、前記切換管駆動シリンダへの
油圧導入に際して前記油圧ポンプの吐出量を増大させて
該切換管シリンダの駆動速度を速めることを特徴とす
る。
【0015】本発明においては、切換管の切り換え動作
を行うべく切換管駆動シリンダに油圧を導入する際、油
圧ポンプの吐出量を増大させて切換管駆動シリンダの駆
動速度を速めることにより、切換管の切り換え動作が迅
速に行われる。これにより、コンクリート搬送装置と吐
出位置との高低差が大きいときでもコンクリートの逆流
を抑えて吐出を円滑に行うことができる。しかも、連通
切換管の切り換え動作を行うための独立した駆動手段は
もたず、構造も単純なので、耐久性に優れるのは勿論の
こと、装置自体のコストメリットも大きい。
【0016】請求項2記載の流動物搬送装置は、請求項
1記載の流動物搬送装置において、前記搬送手段駆動シ
リンダにおける吐出動作の完了を検出し、これを契機に
前記吐出量変更手段を作動させて前記油圧ポンプの吐出
量を増大させることを特徴とする。
【0017】本発明においては、搬送手段駆動シリンダ
における吐出動作の完了を契機として吐出量変更手段を
作動させることにより、コンクリートシリンダによるコ
ンクリートの逆流を誘うような無駄な吸引動作を行わせ
ないようにして吐出動作を円滑に行わせるようにするこ
とができる。
【0018】請求項3記載の流動物搬送装置は、請求項
2記載の流動物搬送装置において、前記切換管駆動シリ
ンダによる前記切換管の切換動作の完了を検出し、これ
を契機に前記吐出量変更手段を作動させて前記油圧ポン
プの吐出量を以前の状態に戻すことを特徴とする。
【0019】本発明においては、切換管駆動シリンダに
よる前記切換管の切換動作の完了を契機として吐出量変
更手段を作動させることにより、コンクリートシリンダ
に無駄な吐出動作を行わせないようにして吐出動作を円
滑に行わせるようにすることができる。
【0020】請求項4記載の流動物搬送装置は、請求項
1、2または3記載の流動物搬送装置において、前記油
圧ポンプを容量可変型とすることを特徴とする。
【0021】本発明においては、容量の変更を瞬時に行
うことができる容量可変型の油圧ポンプを採用すること
により、切換管駆動シリンダと搬送手段駆動シリンダと
の連係を適時に実施することができる。
【0022】請求項5記載のコンクリートポンプ車は、
請求項1、2、3、4または5記載の流動物搬送装置を
備えることを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明に係る実施形態として、コ
ンクリートポンプ車に搭載されるコンクリート搬送装置
の構造の一例を図1に示す。図1において、符号1,2
はコンクリートシリンダ、3はコンクリートを投入され
るホッパ、4はホッパ3に連通するチャンバ、5はコン
クリートシリンダ1,2のいずれか一方に連通してコン
クリートの搬送経路となるコンクリート配管、6はコン
クリートシリンダ1,2のいずれか一方をコンクリート
配管5に選択的に連通させるとともに他方をチャンバ4
に連通させるべく切換可能な連通切換管、7は連通切換
管6を駆動させる油圧シリンダ、8,9は油圧シリンダ
7の状態を検知するストロークエンド検出センサ、10
は油圧シリンダ7への油圧の導入方向を切り換える電磁
切換弁である。
【0024】また、符号11,12はコンクリートシリ
ンダ1,2をそれぞれに駆動する油圧シリンダ、13,
14は油圧シリンダ11,12の状態を検知するストロ
ークエンド検出センサ、15は油圧シリンダ11,12
を連通する連通路、16は油圧シリンダ11,12や油
圧シリンダ7を作動させるべく作動油を加圧搬送する斜
板ピストン方式の油圧ポンプ、17は油圧シリンダ1
1,12への油圧の導入方向を選択的に切り換える電磁
切換弁、18は油圧ポンプ16によって生み出される油
圧の大きさを制限するためのリリーフ弁、19はリリー
フ弁18の作動を断続する電磁切換弁である。
【0025】さらに、符号20は油圧ポンプ16の斜板
(図示略)の傾転角を変化させて吐出容量を変化させる
容量可変機構、21は容量可変機構20を作動させるべ
く作動油を加圧搬送する定容量型の油圧ポンプ、22は
油圧ポンプ21によって生み出される油圧の大きさを制
限するためのリリーフ弁、23は容量可変機構20の作
動を断続する電磁切換弁、24は作動油を溜め置くリザ
ーバ、25は各ストロークエンド検出センサの検出結果
に基づいて電磁切換弁10,19,23の切り換えを行
う制御部である。なお、図中に示した実線は作動油を流
通させる配管を示し、破線は電気信号を伝達する信号線
を示す。
【0026】コンクリートシリンダ1と油圧シリンダ1
1は、コンクリートピストン1aと油圧ピストン11a
とがピストンロッド26を介して連結されており、油圧
シリンダ11に油圧が導入されて油圧ピストン11aが
押推されると、これに連動してコンクリートピストン1
aが同方向に移動するようになっている。
【0027】コンクリートシリンダ2と油圧シリンダ1
2についても同様に、コンクリートピストン2aと油圧
ピストン12aとがピストンロッド27を介して連結さ
れており、油圧シリンダ12に油圧が導入されて油圧ピ
ストン12aが押推されると、これに連動してコンクリ
ートピストン2aが同方向に移動するようになってい
る。
【0028】油圧シリンダ11の内部には、油圧ピスト
ン11aを挟んで2つの空間が形成されており、一方の
空間11bには油圧ポンプ16から作動油が供給される
が、他方の空間11cには作動油が別個に満たされてい
る。
【0029】油圧シリンダ12の内部にも、油圧ピスト
ン12aを挟んで2つの空間が形成されており、一方の
空間12bには油圧ポンプ16から作動油が供給される
が、他方の空間12cには作動油が別個に満たされてい
る。
【0030】油圧シリンダ11側の空間11cと、油圧
シリンダ12側の空間12cとは、作動油の往来が可能
なように連通路15によって連通しており、例えば空間
11bに油圧が導入されて油圧ピストン11aを図中右
方向に移動させると、空間11cに満された作動油は連
通路15を通じて油圧シリンダ12側の空間12cに流
入し、油圧ピストン12aを図中左方向に移動させるよ
うになっている。
【0031】連通切換管6は、一端6aをコンクリート
配管5に回動自在に接続され、屈曲された他端6bは一
端6aを中心に回動することによってコンクリートシリ
ンダ1の吐出口1b、またはコンクリートシリンダ1の
吐出口2bのいずれかに選択的に連通するようになって
いる。連通切換管6の回動は、一端6aの外側に取り付
けられたタブ6cを、油圧シリンダ7の駆動により押し
引きすることによって行われる。
【0032】上記のように構成されたコンクリート搬送
装置の作動の仕方を説明する。制御部25に作動開始を
指示する信号が入力されると、これに基づいて電磁切換
弁17に対し切換信号が出力され、電磁切換弁17が流
路を閉じた状態から切り換わり、油圧ポンプ16から供
給される高圧の作動油が油圧シリンダ11に流入する。
作動油の油圧が油圧シリンダ11に導入されると、油圧
ピストン11aが押推されて図中右方向に移動し、これ
に連動してコンクリートピストン1aが同じく図中右方
向に移動してコンクリートシリンダ1内のコンクリート
が押し出される。
【0033】これに並行して、油圧ピストン11aが押
推されることによって空間11cに封入されている作動
油が油圧シリンダ11から押し出され、連通路15を通
じて油圧シリンダ12側の空間12cに流入する。空間
12cに作動油が流入すると、油圧ピストン12aが押
推されて図中左方向に移動し、これに連動してコンクリ
ートピストン2aが同じく図中左方向に移動してコンク
リートシリンダ2内にチャンバ4からコンクリートが吸
入される。
【0034】コンクリートシリンダ1から押し出された
コンクリートは、連通切換管6を通じてコンクリート配
管5に流れ込み、ブームの先に設けられたノズル(図示
略)から吐出される。
【0035】油圧ピストン11aがストロークエンドに
達すると、これをストロークエンド検出センサ13が検
出する。この検出結果が制御部15に入力されると、こ
れに基づいて電磁切換弁10,17に対しそれぞれ切換
信号が出力され、電磁切換弁17が閉じるとともに電磁
切換弁10が切り換わり、油圧ポンプ16から供給され
る高圧の作動油が油圧シリンダ7に流入する。作動油の
油圧が油圧シリンダ7に導入されると、油圧ピストン7
aが図中上方向に押推され、油圧ピストン7aにピスト
ンロッド7bを介して連結された連通切換管6がコンク
リートシリンダ1側からコンクリートシリンダ2側に切
り換わる。
【0036】これと同時に、電磁切換弁23に対しても
切換信号が出力され、電磁切換弁23が流路を閉じた状
態から切り換わり、油圧ポンプ21から供給される高圧
の作動油が容量可変機構20に流入する。作動油の油圧
が容量可変機構20に導入されると、油圧ポンプ16に
内蔵される斜板の傾転角が変化して吐出容量が増大す
る。油圧ポンプ16の吐出容量が増大すると、油圧シリ
ンダ7に流入する作動油の単位時間当たりの流入量が増
大することになり、油圧シリンダ7の駆動速度が速まっ
て連通切換管6の切り換え動作が迅速に行われることに
なる。
【0037】油圧ピストン7aがストロークエンドに達
すると、これをストロークエンド検出センサ8が検出す
る。この検出結果が制御部25に入力されると、これに
基づいて電磁切換弁17に対し切換信号が出力され、電
磁切換弁17が閉じた状態から先程とは逆方向に導入方
向が切り換わり、高圧の作動油が油圧シリンダ12に流
入する。
【0038】これと同時に、電磁切換弁23に対しても
切換信号が出力され、電磁切換弁23が流路を閉じた状
態に切り換わり、容量可変機構20への作動油の供給が
断たれる。作動油の供給が断たれると、油圧ポンプ16
に内蔵される斜板の傾転角が元の状態に戻って吐出容量
が当初の大きさに回復する。なお、連通切換管6の配置
を保つ必要があるので、電磁切換弁10に対して切り換
えは指示されない。以降は上記と同様の作動が繰り返さ
れ、コンクリートがブームの先から吐出される。
【0039】上記のコンクリート搬送装置においては、
ブームを高く擡げてブーム先端の吐出位置との高低差を
大きくした場合も、連通切換管6の切り換え動作が迅速
に行われることによってコンクリートの逆流が起こり難
くなるので、たとえコンクリートの吐出量を絞ったとし
ても高所への打設を支障なく行うことができる。
【0040】また、連通切換管6の切り換え動作を行う
ための独立した駆動手段を採用したものではなく、構造
自体も従来の構造と大きく違わないので、耐久性に優れ
ることは勿論のこと、装置自体がコスト高となることも
ない。
【0041】なお、上記実施形態においては油圧ポンプ
16に斜板ピストン方式の容量可変型油圧ポンプを採用
したが、これについては斜軸ポンプ等その他の容量可変
型油圧ポンプを採用しても構わない。また、上記実施形
態においては容量変更機構20に対し油圧を導入するこ
とで油圧ポンプ16の容量を増大させたが、容量変更機
構20には、油圧の導入を断つことで油圧ポンプ16の
容量を増大させる構造を採用してもよい。この場合は電
磁切換弁23の開閉動作を上記とは逆にする必要があ
る。
【0042】上記実施形態においては油圧ポンプ16の
吐出量制御を外部から制御用油圧を変化させて行ってい
るが、図2に示すように油圧ポンプ16を電子制御方式
とし、制御部25から油圧ポンプ16の吐出量制御部3
0に電気的な制御信号を直接入力して吐出量制御を行う
ようにしても構わない。
【0043】上記実施形態においては油圧ポンプ16の
容量を変化させることによって連通切換管6の切り換え
動作を速めているが、油圧ポンプ16の回転速度を速め
ることによって切り換え動作を速めることも可能であ
る。
【0044】さらに、上記実施形態においてはコンクリ
ートポンプ車に搭載されたコンクリート搬送装置につい
て説明したが、このコンクリートポンプ車を使えば、地
上とブーム先端の吐出位置との高低差が大きいときでも
コンクリートの逆流を抑えて吐出を円滑に行うことがで
きる。なお、本発明に係る流動物搬送装置はコンクリー
ト以外にも土砂その他の流動物の搬送に使用できる装置
であることはいうまでもない。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
切換管の切り換え動作を行うべく切換管駆動シリンダに
油圧を導入する際、油圧ポンプの吐出量を増大させて切
換管駆動シリンダの駆動速度を速めることにより、切換
管の切り換え動作が迅速に行われる。これにより、コン
クリート搬送装置とブーム先端の吐出位置との高低差が
大きいときでもコンクリートの逆流を抑えて吐出を円滑
に行うことができる。しかも、切換管の切り換え動作を
行うための独立した駆動手段はもたず、構造も単純なの
で、耐久性に優れることは勿論のこと、装置自体のコス
トメリットも大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の流動物搬送装置に係るコンクリート
搬送装置の構造を示す概略構成図である。
【図2】 図1のコンクリート搬送装置において油圧ポ
ンプによる吐出量制御を電子制御式とした場合の概略構
成図である。
【図3】 従来のコンクリート搬送装置の構造を示す概
略構成図である。
【符号の説明】
1,2 コンクリートシリンダ(搬送手段) 6 連通切換管(切換管) 7 油圧シリンダ(切換管駆動シリンダ) 8,9 ストロークエンド検出センサ 11,12 油圧シリンダ(搬送手段駆動シリンダ) 13,14 ストロークエンド検出センサ 16 油圧ポンプ 20 容量可変機構(吐出量変更手段) 23 電磁切換弁 25 制御部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリートや土砂等の流動物を吸入/
    吐出する複数の搬送手段と、 前記搬送手段のいずれかに選択的に接続可能に支持され
    た切換管と、 該切換管を駆動して前記搬送手段のいずれかに選択的に
    接続させる切換管駆動シリンダと、 前記各搬送手段に個々に設けらて前記流動物を吸入/吐
    出させる搬送手段駆動シリンダと、 前記各駆動シリンダを作動させるべく作動油を加圧搬送
    する吐出量可変の油圧ポンプと、 該油圧ポンプの吐出量を変化させる吐出量変更手段とを
    備え、 前記各駆動シリンダへの油圧導入を適時に切り換えるこ
    とによって前記流動物を連続的に搬送する流動物搬送装
    置であって、 前記切換管駆動シリンダへの油圧導入に際して前記油圧
    ポンプの吐出量を増大させて該切換管シリンダの駆動速
    度を速めることを特徴とする流動物搬送装置。
  2. 【請求項2】 前記搬送手段駆動シリンダにおける吐出
    動作の完了を検出し、これを契機に前記吐出量変更手段
    を作動させて前記油圧ポンプの吐出量を増大させること
    を特徴とする請求項1記載の流動物搬送装置。
  3. 【請求項3】 前記切換管駆動シリンダによる前記切換
    管の切換動作の完了を検出し、これを契機に前記吐出量
    変更手段を作動させて前記油圧ポンプの吐出量を以前の
    状態に戻すことを特徴とする請求項2記載の流動物搬送
    装置。
  4. 【請求項4】 前記油圧ポンプを容量可変型とすること
    を特徴とする請求項1、2または3記載の流動物搬送装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3、4または5記載の流
    動物搬送装置を備えることを特徴とするコンクリートポ
    ンプ車。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008180070A (ja) * 2004-03-25 2008-08-07 Putzmeister Concrete Pumps Gmbh 濃厚物質ポンプの材料装入容器
CN102705226A (zh) * 2012-07-05 2012-10-03 中联重科股份有限公司 泵送装置及包含该泵送装置的泵送设备
CN105422408A (zh) * 2015-12-09 2016-03-23 长沙琦清机械设备有限公司 工业乳化***的输送装置及输送方法

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