JP2000199477A - ダブルピストンポンプ - Google Patents

ダブルピストンポンプ

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JP2000199477A
JP2000199477A JP10373007A JP37300798A JP2000199477A JP 2000199477 A JP2000199477 A JP 2000199477A JP 10373007 A JP10373007 A JP 10373007A JP 37300798 A JP37300798 A JP 37300798A JP 2000199477 A JP2000199477 A JP 2000199477A
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stroke
discharge
fluid
pressure
suction
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JP10373007A
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Kazutomo Hayashimoto
和智 林元
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Furukawa Co Ltd
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Furukawa Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】吐出される流体に生じる脈動を抑えつつ連続的
に流体の吐出を行うことが出来るダブルピストンポンプ
を提供することを課題としている。 【解決手段】高粘性で低流動性の流体を圧送するために
使用されるダブルピストンポンプであって、一対の圧送
用シリンダ装置1,2を備え、当該一対の圧送用シリン
ダ装置1,2の圧送ピストン1e,2eが、交互に流体
の吸込行程及び吐出行程を繰り返して、連続的に上記流
体を吐出する。上記圧送用シリンダ装置1,2におけ
る、吸込行程に要する時間と当該吸込行程から吐出行程
への切換えに要する時間との合計時間を、相対的に、吐
出行程に要する時間よりも短く設定する。また、一方の
圧送用シリンダ装置による吐出行程が減速したら、他方
の圧送用シリンダ装置による吐出行程を開始するように
制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生コンクリートや
汚泥等の高粘性で且つ低流動性の流体を連続的に吐出す
るためのダブルピストンポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ダブルピストンポンプとしては、
例えば、ポペットバルブ式のダブルピストンポンプがあ
る。このダブルピストンポンプは、図10に示すよう
に、流体を交互に吸込して吐出するための一対の油圧シ
リンダ装置50,51(圧送用シリンダ装置)と、流体
供給部(ホッパ等:不図示)から流体が流入する吸込口
52と、流体を輸送管(不図示)に吐出する吐出管53
と、各油圧シリンダ装置50,51の流体圧送室50
f,51fと吸込口52との連通を切り換える吸込バル
ブ54,59と、各油圧シリンダ装置50,51の流体
圧送室50f,51fとの連通を切り換える吐出バルブ
55,56とから構成される。
【0003】すなわち、上記各油圧シリンダ装置50,
51は、それぞれ一本の油圧シリンダチューブ50a,
51a内に二つのピストン50b,50c,51b,5
1cが配置され、その二つのピストン50b,50c,
51b,51cがそれぞれピストンロッドで連結されて
いる。また、上記油圧シリンダ装置50,51におけ
る,図中右側のピストン50b,51b(以下、駆動ピ
ストンと呼ぶ)を挟んで両側に油圧室50d,50e,
51d,51e(以下,駆動室と呼ぶ)が形成され、そ
の駆動室50d,50e,51d,51e、及び駆動ピ
ストン50b,50cでそれぞれの駆動用シリンダ部が
構成される。
【0004】前側の駆動室50e,51e同士は、連通
路58で連通されており、後側の駆動室50d,51d
は、同一の油圧回路57に接続されて、交互に油圧が供
給可能となっている。図中左側のピストン50c,51
c(以下、圧送ピストンと呼ぶ)の前側の室50f,5
1fが、生コンクリート等の流体が流入する室(流体圧
送室)を構成する。
【0005】上記各油圧シリンダ装置50,51の流体
圧送室50f,51fは、それぞれポペットバルブから
なる吸込バルブ54,59(吸込切替手段)及び吐出バ
ルブ55,56(吐出切替手段)を介して、同一の吸込
口52及び吐出口53に連通している。但し、油圧シリ
ンダ装置50,51毎に、吸込バルブ54,59を駆動
する切替シリンダの一方の室と吐出バルブ55,56を
駆動する切替シリンダの一方の室とを連通することで、
吸込バルブ54,59と吐出バルブ55,56とは、油
圧シリンダ装置50,51毎に、常に、同期をとって開
閉動作を行うように設定されている。
【0006】以上の構成により、例えば、一方の油圧シ
リンダ装置50における後側の駆動室50dに油圧回路
57から油圧が供給されてピストン50cが吐出行程と
なると、当該一方の油圧シリンダ装置50における前側
の駆動室50eの作動油は他方の油圧シリンダ装置にお
ける前側の駆動室51eに供給されて、他方の油圧シリ
ンダ装置51側のピストン51eは吸込行程となる。
【0007】このように、従来のダブルピストンポンプ
では、一の油圧回路57で2つの後側の駆動室50d,
51dに対し交互に油圧を供給すると共に、前側の駆動
室50e,51e同士を連通管58で連通することで、
2つの駆動用シリンダ部の各駆動ピストン50b,51
bは、つまり2つの圧送シリンダ50c,51cは、同
一速度で且つ同期をとって相互に反対方向に進退する。
【0008】すなわち、2つの油圧シリンダ装置50,
51による、吸込行程と吐出行程とは、常に同期をとっ
て行われ、しかも吸込行程と吐出行程とに要する時間は
同一に設定されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のダ
ブルピストンポンプは、1つの油圧回路57で後側の駆
動室50d,51dに交互に油圧を供給する構成である
ので、両油圧シリンダ装置50,51の吸込・吐出行程
を個別に制御することは困難であった。また、図11に
示すように、一方の油圧シリンダ装置が吐出行程となっ
ているときに、その吐出行程と同期をとって、他方の油
圧シリンダ装置側が、吸込行程となって上記吐出速度と
同一速度で流体を吸引している。これが交互に繰り返さ
れることで、連続的に流体が吐出されるようになってい
る。
【0010】このため、一旦,ピストン50c,51c
の進退を停止した状態で吸込バルブ54,59及び吐出
バルブ55,56を連動して作動させる必要があり、吐
出口53及び吸込口52の連通を切り換える(揺動管6
1の接続を切り替える)ための休止時間(図11中、X
部分)が必要となる。この休止時間によって、図11中
の最下段に示されるピストンポンプからの合流吐出量の
波形のように、一時的に流体の吐出量が急激に減少し
て、流体の吐出に圧力脈動が発生してしまうという問題
がある。
【0011】この脈動は、吐出した流体を輸送する輸送
管の振れ回り等の原因となる。本発明は、上記のような
問題点に着目してなされたもので、上記吐出される流体
に生じる脈動を抑えつつ連続的に流体の吐出を行うこと
が可能なダブルピストンポンプを提供することを課題と
している。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のうち請求項1に記載した発明は、高粘性で
低流動性の流体を圧送するために使用されるダブルピス
トンポンプであって、一対の圧送用シリンダ装置を備
え、当該一対の圧送用シリンダ装置のピストンが、交互
に流体の吸込行程及び吐出行程を繰り返して、連続的に
上記流体を吐出するポンプにおいて、上記一対の圧送用
シリンダ装置を、それぞれ個別の流体圧回路で駆動する
ことを特徴とするダブルピストンポンプを提供するもの
である。
【0013】本発明によれば、一対の圧送用シリンダ装
置を、それぞれ個別の流体圧回路で駆動することで、各
圧送用シリンダ装置による吐出行程及び吸込行程を個別
に制御可能となり、ポンプ全体における,より細かな吐
出及び吸込の制御が可能となる。次に、請求項2に記載
した発明は、高粘性で低流動性の流体を圧送するために
使用されるダブルピストンポンプであって、一対の圧送
用シリンダ装置を備え、当該一対の圧送用シリンダ装置
のピストンが、交互に流体の吸込行程及び吐出行程を繰
り返して、連続的に上記流体を吐出するポンプにおい
て、上記圧送用シリンダ装置における、吸込行程に要す
る時間と当該吸込行程から吐出行程への切換えに要する
時間との合計時間を、相対的に、吐出行程に要する時間
よりも短く設定すると共に、一方の圧送用シリンダ装置
による吐出行程が完了する前に他方の圧送用シリンダ装
置による吐出行程を開始することを特徴とするダブルピ
ストンポンプを提供するものである。
【0014】このとき、上記一対の圧送用シリンダ装置
を、それぞれ個別の流体圧回路で駆動することが、制御
が簡易となり好ましい。本発明によれば、吸込行程に要
する時間と当該吸込行程から吐出行程への切換えに要す
る時間との合計時間を、相対的に、吐出行程に要する時
間よりも短く設定することで、一方の圧送用シリンダ装
置のピストンが吐出行程の間に、他方の圧送用シリンダ
装置側での吸込行程が完了し、吐出行程に切替えて吐出
行程に移行させたり、当該吐出可能な状態で待機させる
ことができる。
【0015】そして、一方の圧送用シリンダ装置による
吐出行程が完了する前に他方の油圧シリンダ装置による
吐出行程を開始することで、ポンプからの流体の吐出が
停止することなく、連続して流体の圧送が行われる。こ
こで、上記他方の圧送用シリンダ装置による吐出行程の
開始は、他方の圧送用シリンダ装置による吐出行程がス
トロークエンド近くになって吐出速度が減速を開始した
時点とすることが好ましい。
【0016】このようにすると、両圧送用シリンダ装置
が吐出行程となっても、全体の吐出量における一時的な
増加分が最小に抑えられ、吐出された流体の脈動を最小
限とすることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明の第1の実施形態を
図面を参照しつつ説明する。本実施形態のダブルピスト
ンポンプは、図1に示すように、一対の油圧シリンダ装
置1,2(圧送用シリンダ装置)を備え、図1中右側の
駆動ピストン1a,2aを挟んだ両側の室1b,1c,
2b,2c(それぞれ第1駆動室1b,2b及び第2駆
動室1c,2cと呼ぶ)、及び当該駆動ピストン1a,
2aによって駆動用シリンダ部が形成されて、上記両駆
動室1b,1c,2b,2cに供給する油圧によってピ
ストン1a,2aが進退して吸込行程及び吐出行程が行
われる。
【0018】また、左側の各圧送ピストン1d,2dの
前に形成される各流体圧送室1e,2eは、一つの共通
した吸込口3及び一つの共通した吐出口4に連通してい
る。吸込口3は、生コンクリート等の高粘性・低流動性
の流体が投入されるホッパ等(不図示)に接続され、吐
出口4は、上記流体を輸送する輸送管(不図示)に連通
している。
【0019】また、各流体圧送室1e,2eと吐出口4
との連通路を開閉する一対の吐出バルブ5,6(吐出切
替手段)を備える。各吐出バルブ5,6は、油圧シリン
ダで作動するポペットバルブから構成される。また、各
流体圧送室1e,2e毎に、個別に吸込口3との間の通
路を開閉する別の吸込バルブ7,8(吸込切替手段)を
備える。この二つの吸込バルブ7,8も、油圧シリンダ
で作動するポペットバルブから構成される。
【0020】上記一対の吐出バルブ5,6及び一対の吸
込バルブ7,8を作動する油圧回路P1,P2は、それ
ぞれ油圧シリンダ装置1,2毎に独立していて、一方の
油圧シリンダ装置1における1つの吐出バルブ5及び吸
込バルブ7が、1つの切替バルブ用油圧ポンプ29に対
して個別の方向制御弁9,10(電磁操作切換弁)を介
して接続されて油圧回路が構成され、その2つの方向制
御弁9,10によって、吐出バルブ5及び吸込バルブ7
が、同期をとって若しくは個別に開閉動作するように制
御される。
【0021】上記2つの方向制御弁9,10は、コント
ローラ(不図示)からの指令によって個別に位置が切り
替わる。また、符号11はリリーフバルブで、回路内の
異常な昇圧を除き、各油圧機器を保護する。他の油圧シ
リンダ装置2の吐出バルブ6及び吸込バルブ8用の油圧
回路P2も同一の構成となっている。符号12,13が
方向制御弁を表し、符号14が切替バルブ用油圧ポンプ
を表している。
【0022】また、各吐出バルブ5,6及び吸込バルブ
7,8を作動させる切替え用シリンダ装置15〜18に
おける各ピストンのストロークエンド、つまり各吐出バ
ルブ5,6及び吸込バルブ7,8による開閉は、それぞ
れリミットスイッチLS7〜LS14(近接スイッチ)
によって検知され、各リミットスイッチLS7〜LS1
4は、検出信号を基に制御される。
【0023】また、本実施形態では、各油圧シリンダ装
置1,2の駆動油圧シリンダ部の各駆動室1b,1c,
2b,2cに油圧を供給する流体圧回路である駆動用油
圧回路P3,P4も、油圧シリンダ装置1,2毎に独立
していて、個々の2つの両振り油圧ポンプ19,20か
ら供給される圧油によって駆動ピストン1a,2aが独
立して進退するようになっている。
【0024】上記二つの駆動用油圧回路P3,P4の構
成は、同一であるので、一方の駆動用油圧回路P3に着
目して説明し、他方駆動用油圧回路P4については、同
一の符号を付してその説明を省略する。駆動用油圧回路
P3は、駆動用ピストン1aを挟んだ2つの駆動室1
b,1cが個別の第1及び第2油路21,22を通じて
両振り油圧ポンプ19に接続されて、両振り油圧ポンプ
19から各駆動室1b,1cに向けて圧油が供給される
ようになっている。また、上記第1油路21と第2油路
22との間にバイパス油路23が設けられ、そのバイパ
ス油路23に介挿されたパイロット切替弁24を通じ
て、駆動室1b,1cからの戻り油路を形成している。
符号25のリリーフバルブは、両振り油圧ポンプ19か
ら圧油が供給されない側の駆動室1b,1cの圧を所定
圧以上に保持するためのものである。また、圧力補償の
ための補助ポンプ26が設けられて、両振り油圧ポンプ
19の吐出の切換え等の際の圧力低下を防止して動作の
遅れを抑えている。
【0025】上記2つの両振り油圧ポンプ19,20の
吐出方向及び吐出圧は、コントローラによって制御され
る。各油圧シリンダ装置1,2には、各ピストン1d,
2dがストロークエンド位置及び吐出行程におけるスト
ロークエンド近傍の減速点に到達したことをそれぞれ検
知する、リミットスイッチLS1〜LS6(近接スイッ
チ)が設けられている。
【0026】コントローラは、各リミットスイッチLS
1〜LS14からの信号に基づき、2つの油圧シリンダ
装置1,2による流体の吐出及び吸込みの位相が、図2
に示す位相となるように、各方向制御弁9,10,1
2,13、及び両振り油圧ポンプ19,20に指令し
て、各ピストン1d,2dの吸込行程及び吐出行程を個
別に制御する。
【0027】ここで、各両振り油圧ポンプ19,20に
よる吐出圧は、駆動用シリンダ部の2つの駆動室1b,
1c,2b,2cのうち、第1駆動室1b,2bに圧油
を供給する場合に比べて第2駆動室1c,2cに圧油を
供給する際の流量が大きくなるようにコントローラから
当該両振り油圧ポンプ19,20に指令をすることで、
油圧シリンダ装置1,2における吸込行程に要する時間
及び吸込行程から吐出行程への切替えに要する時間の合
計時間よりも、相対的に吐出行程に要する時間が長くな
るように調整される。
【0028】本実施形態では、各両振り油圧ポンプ1
9,20の傾転角を、吐出行程か吸込行程かを判定して
調整することで制御する。制御の手順を、図2〜図4を
参照しつつ説明する。吐出行程側の油圧シリンダ装置2
側(図中のBシリンダ側)において、圧送ピストン2d
が前進し減速点に到達したことをリミットスイッチLS
6が検出すると、吸込行程が完了し且つ吐出行程に切替
えが完了した他方の油圧シリンダ装置1側(図中のA油
圧シリンダ側)について、方向制御弁9に指令をして吐
出バルブ5を開き、続いて、両振り油圧ポンプ19を傾
転させ、他方の油圧シリンダ装置1の圧送ピストン1d
を吐出行程とする(行程1、図3(a)参照)。
【0029】次に、圧送ピストン2dが更に前進し吐出
行程の終了位置まで到達したことをリミットスイッチL
S5が検出すると(行程2、図3(b)参照)、油圧シ
リンダ装置2側の方向制御弁12に指令をして吐出バル
ブ6を閉じ、続いて、方向制御弁13に指令をして吸込
バルブ8を開いて吐出行程から吸込行程に切替え、続け
て、両振り油圧ポンプ20を傾転させ、圧送ピストン2
dを吸込行程とする(行程3、図3(c)参照)。この
とき、油圧シリンダ装置1側の圧送ピストン1dは吐出
行程の定常状態となっている。
【0030】また、上述のように、圧送ピストン1dが
吐出行程、圧送ピストン2dが吸込行程となるが、吸込
行程の圧送ピストン2dの速度が吐出行程の圧送ピスト
ン1dの速度よりも速くなるように、両振り油圧ポンプ
19,20の傾転角を制御している(行程4、図3
(d)参照)。次に、圧送ピストン2Dが後退し吸込行
程の終了位置まで到達したことをリミットスイッチLS
4が検出すると(行程5、図3(e)参照)、方向制御
弁13に指令をして、圧送ピストン2d側の吸込バルブ
8を閉じ、続いて吐出バルブ6を開いて吐出行程に切替
え待機状態とする。このとき、圧送ピストン1dは吐出
行程の定常状態となっている。
【0031】次に、油圧シリンダ装置1において、圧送
ピストン1dが前進し減速点に到達したことをリミット
スイッチLS3が検出すると、油圧シリンダ装置2側に
ついて、方向制御弁12に指令をして吐出バルブ6を開
き、続いて、両振り油圧ポンプ20を傾転させ、圧送ピ
ストン2dを吐出行程とする(行程6、図4(a)参
照)。
【0032】次に、圧送ピストン1dが前進し吐出行程
の終了位置までと到達したことをリミットスイッチLS
2が検出すると(行程7、図4(b)参照)、油圧シリ
ンダ装置1側の方向制御弁9に指令をして吐出バルブ5
を閉じ、続いて、方向制御弁10に指令をして吸込バル
ブ7を開いて吐出行程から吸込行程に切替え、さらに、
両振り油圧ポンプ19を傾転させ、圧送ピストン1dを
吸込行程とする(行程8、図4(c)参照)。このと
き、圧送ピストン2dは吐出行程の定常状態となってい
る。
【0033】また、上述のように、圧送ピストン2dが
吐出行程、圧送ピストン1dが吸込行程となるが、吸込
行程の圧送ピストン1dの速度が吐出行程の圧送ピスト
ン2dの速度よりも速くなるように、両振り油圧ポンプ
19,20の傾転角を制御している(行程9、図4
(d)参照)。次に、圧送ピストン1dが後退し吸込行
程の終了位置まで到達したことをリミットスイッチLS
1が検出すると(行程10、図4(e)参照)、方向制
御弁10に指令をして、圧送ピストン1d側の吸込バル
ブ7を閉じる。このとき、圧送ピストン1d,2dBは
吐出行程の定常状態となっている。
【0034】そして、再度,上記行程1の制御へと移行
する。以上の一連の行程となるように、コントローラが
制御を繰り返すことで、図2中の最下段に示すように、
ダブルピストンポンプからの吐出量の変動(脈動)が抑
えられ、切れ目のない連続的圧送が可能となる。本実施
形態では、各油圧シリンダ装置1,2を駆動する油圧回
路P3,P4を個別にすると共に、前側の両駆動室1
c,2c同士を連通することなく独立して作動するよう
にしているので、各油圧シリンダ装置1,2による吸込
及び吐出を個別に制御できるようになり、例えば,上記
のように連続した吐出状態を実現可能となる。
【0035】ここで、上記二つの駆動用シリンダ部を個
別の油圧回路P3,P4で駆動しているが、1の油圧回
路で上記のような吸込・吐出行程となるように制御して
も良いが、油圧回路が複雑化する。次に、第2の実施形
態について図面を参照して説明する。なお、上記第1の
実施形態と同様の部品については、同一の符号を付して
その詳細説明は省略する。
【0036】本実施形態のダブルピストンポンプは、吸
込及び吐出の切替えに揺動管を採用した場合の例であ
る。一対の油圧シリンダ装置1,2の駆動用シリンダ部
は、図5に示すように、上記第1の実施形態と同様に、
個別の駆動用油圧回路P3,P4で駆動される。その各
流体圧送室1e,2eの端部開口部は、生コンクリート
等の高粘性の流体を収容したホッパ30に設けた各吸込
吐出口31,32(図6参照)にそれぞれ連通し、該ホ
ッパ30から流体を吸込み可能となっている。
【0037】本実施形態では、その各端部開口部毎に個
別に揺動管33,34が設けられている。その各揺動管
33,34の後端開口部は、Y字管35に接続されるこ
とで流体の吐出が合流するようになっている。各揺動管
33,34の先端開口部側は、それぞれ揺動軸33a,
34a周りに左右の揺動可能となっていると共に、個別
の切替シリンダ36,37を作動させることで流体圧送
室1e,2eの端部開口部に対向し連通するようになっ
ている。符号38,38は、切替シリンダを制御する方
向制御弁を示す。
【0038】さらに、揺動管33,34の先端開口部の
側方には揺動方向Y,Zに板状のシール部材40,41
を張り出させている。これにより、流体圧送室1e,2
eの端部開口部は、揺動管33,34を揺動させると、
各揺動管33,34との連通状態(吐出状態)からホッ
パ連通状態(吸込み状態)に移行する途中で、シール部
材40,41が、流体圧送室1e,2eの端部開口部に
対向して閉塞し、流体圧送室1e,2eはホッパ30及
び揺動管33,34のどちらからも非連通状態となる。
【0039】また、各揺動管33,34の先端開口部の
揺動位置を検知するためのリミットスイッチLS7〜L
S10が設けられ、各リミットスイッチLS7〜LS1
0は検出位置に揺動管33,34の先端開口部が到達し
たら、検知信号をコントローラ(不図示)に供給可能と
なっている。コントローラでは、上記第1実施形態のコ
ントローラと類似の制御を行って、上記図2に示した各
油圧シリンダ装置1,2での吐出行程及び吸込行程を実
現している。
【0040】制御の手順を、図2、図7〜図9を参照し
つつ説明する。吐出行程側の油圧シリンダ装置2側(図
中のBシリンダ側)において、圧送ピストン2dが前進
し減速点に到達したことをリミットスイッチLS6が検
出すると、油圧シリンダ装置1側(図中のA油圧シリン
ダ側)について、切替シリンダ36に指令をして揺動管
33を流体圧送室1eに連通させた後、両振り油圧ポン
プ19を傾転させ、油圧シリンダ装置1の圧送ピストン
1dを吐出行程とする(行程1、図7(a)及び図9
(a)参照)。
【0041】次に、圧送ピストン2dが更に前進し吐出
行程の終了位置まで到達したことをリミットスイッチL
S5が検出すると、(行程2、図7(b)参照)、油圧
シリンダ装置2側の切替シリンダ37に指令をして揺動
管34を揺動させて流体圧送室2eをホッパ30と連通
させ、続けて両振り油圧ポンプ20を傾転させ、圧送ピ
ストン2dを吸込行程とする。また、圧送ピストン1d
は吐出行程の定常状態となっている。(行程3、図7
(c)及び図9(c)参照)。
【0042】このとき、揺動管34が揺動するにつれ
て、図9中(a)→(b)→(c)と変化し、シール部
材41の存在によって、液体圧送室2eは、途中におい
て、ホッパ30及び揺動管34の両方に連通した状態と
なることが回避され、揺動管33からの吐出流体が、揺
動管34、流体圧送室2eを通りホッパ30へと逆流す
ることを防ぐことが分かる。
【0043】また、上述のように、圧送ピストン1dが
吐出行程、圧送ピストン2dが吸込行程となるが、吸込
行程の圧送ピストン2dの速度が吐出行程の圧送ピスト
ン1dの速度よりも速くなるように、両振り油圧ポンプ
19,20の傾転角を制御している(行程4、図7
(d)参照)。次に、油圧シリンダ装置1において、圧
送ピストン1dが前進し減速点に到達したことをリミッ
トスイッチLS3が検出すると、油圧シリンダ装置2側
の切替シリンダ37に指令をして流体圧送室2eを揺動
管34と連通させたのち、両振り油圧ポンプ20を傾転
させ、圧送ピストン2dを吐出行程とする(行程6、図
8(a)、及び図9(e)参照)。
【0044】次に、圧送ピストン1dが前進し吐出行程
の終了位置まで到達したことをリミットスイッチLS2
が検出すると(行程7、図8(b)参照)、油圧シリン
ダ装置1側の切替シリンダ36に指令をして揺動管33
を揺動させて流体圧送室1eをホッパ30に連通させて
吐出行程から吸込行程に切替え、さらに、両振り油圧ポ
ンプ19を傾転させ、圧送ピストン1dを吸込行程とす
る(行程8、図8(c)参照)。このとき、圧送ピスト
ン2dは吐出行程の定常状態となっている。
【0045】また、上述のように、圧送ピストン2dが
吐出行程、圧送ピストン1dが吸込行程となるが、吸込
行程の圧送ピストン1dの速度が吐出行程の圧送ピスト
ン2dの速度よりも速くなるように、両振り油圧ポンプ
19,20の傾転角を制御している(行程9、図8
(d)参照)。次に、圧送ピストン1dが後退し吸込行
程の終了位置まで到達したとリミットスイッチLS1が
検出すると(行程10、図8(e)参照)、切替シリン
ダ36に指令をして揺動管33と流体圧送室1eを連通
させる。
【0046】そして、再度,上記行程1の制御へと移行
する。以上の一連の行程となるように、コントローラが
制御を繰り返すことで、図2中の最下段に示すように、
ダブルピストンポンプからの吐出量の変動(脈動)が抑
えられ、切れ目のない連続的圧送が可能となる。また、
上記全実施形態において、各油圧回路P1〜P4の構成
も上記構成に限定されるわけではなく、他の油圧回路構
成を採用しても構わない。
【0047】他の作用・効果等は、第1の実施形態と同
様である。
【0048】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明を採用
すると、一つの圧送用シリンダ装置による吸込及び吐出
を、各圧送用シリンダ装置毎に独立して制御可能とな
り、より細かにポンプ全体の吸込及び吐出を制御可能と
なるという効果がある。また、請求項2に記載の発明を
採用すると、生コンクリート等の高粘性で低流動性の流
体を、低脈動状態で連続して吐出することができるとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るダブルピスト
ンポンプを示す構成図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る両油圧シリンダ装置
における吸込行程、吐出行程、及びポンプの吐出量を示
す図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る各行程を示す
図であり、(a)が行程1を、(b)が行程2を、
(c)が行程3を、(d)が行程4を、(e)が行程5
を、それぞれ表している。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る各行程を示す
図であり、(a)が行程6を、(b)が行程7を、
(c)が行程8を、(d)が行程9を、(e)が行程1
0を、それぞれ表している。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係るダブルピスト
ンポンプを示す構成図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る揺動管及びシ
ール部材を示す図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係る各行程を示す
図であり、(a)が行程1を、(b)が行程2を、
(c)が行程3を、(d)が行程4を、(e)が行程5
を、それぞれ表している。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係る各行程を示す
図であり、(a)が行程6を、(b)が行程7を、
(c)が行程8を、(d)が行程9を、(e)が行程1
0を、それぞれ表している。
【図9】本発明の第2の実施の形態に係る各行程を示す
図であり、(a)が行程1を、(b)が行程2を、
(c)が行程3を、(d)が行程4を、(e)が行程5
を、それぞれ表している。
【図10】従来のダブルピストンポンプを示す構成図で
ある。
【図11】従来における、両油圧シリンダ装置における
吸込行程、吐出行程、及びポンプの吐出量を示す図であ
る。
【符号の説明】
P1,P2 切替用の油圧回路 P3,P4 駆動用油圧回路 LS1〜LS6 ピストン位置検出用のリミットス
イッチ LS7〜LS14 バルブ位置検出用のリミットスイ
ッチ X 休止時間位置 Y,Z 揺動方向 1 油圧シリンダ装置(Aシリンダ:圧送用シリン
ダ装置) 1a 駆動ピストン 1b 第1駆動室 1c 第2駆動室 1d 圧送ピストン 1e 流体圧送室 2 油圧シリンダ装置(Bシリンダ:圧送用シリン
ダ装置) 2a 駆動ピストン 2b 第1駆動室 2c 第2駆動室 2d 圧送ピストン 2e 流体圧送室 3 吸込口 4 吐出口 5 吐出バルブ 6 吐出バルブ 7 吸込バルブ 8 吸込バルブ 9〜13 方向制御弁 15〜18 切替用シリンダ 19,20 両振り油圧ポンプ 21,22 第1及び第2油路 24 電磁パイロットバルブ 30 ホッパ 31,32 吸込吐出口 33,34 揺動管 35 Y字管 36,37 切替用シリンダ 40,41 シール部材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高粘性で低流動性の流体を圧送するため
    に使用されるダブルピストンポンプであって、一対の圧
    送用シリンダ装置を備え、当該一対の圧送用シリンダ装
    置のピストンが、交互に流体の吸込行程及び吐出行程を
    繰り返して、連続的に上記流体を吐出するポンプにおい
    て、 上記一対の圧送用シリンダ装置を、それぞれ個別の流体
    圧回路で駆動することを特徴とするダブルピストンポン
    プ。
  2. 【請求項2】 高粘性で低流動性の流体を圧送するため
    に使用されるダブルピストンポンプであって、一対の圧
    送用シリンダ装置を備え、当該一対の圧送用シリンダ装
    置のピストンが、交互に流体の吸込行程及び吐出行程を
    繰り返して、連続的に上記流体を吐出するポンプにおい
    て、 上記圧送用シリンダ装置における、吸込行程に要する時
    間と当該吸込行程から吐出行程への切換えに要する時間
    との合計時間を、相対的に、吐出行程に要する時間より
    も短く設定すると共に、一方の圧送用シリンダ装置によ
    る吐出行程が完了する前に他方の圧送用シリンダ装置に
    よる吐出行程を開始することを特徴とするダブルピスト
    ンポンプ。
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