JP2002321197A - マイクロ構造体、マイクロ力学量センサ、マイクロアクチュエータ、マイクロ光偏向器、光走査型ディスプレイ、及びそれらの製造方法 - Google Patents
マイクロ構造体、マイクロ力学量センサ、マイクロアクチュエータ、マイクロ光偏向器、光走査型ディスプレイ、及びそれらの製造方法Info
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Abstract
くいトーションスプリングで揺動自由に支持された揺動
体を有するマイクロ構造体である。 【解決手段】基板120と平板状の揺動体130を有
し、揺動体130がトーションスプリング128、12
9によって基板120に弾性的に揺動自由に支持されて
いるマイクロ構造体である。トーションスプリング12
8、129は、その長軸に垂直な面の断面形状の少なく
とも一部が、平板状の揺動体130の平面に対して傾斜
している。
Description
いしマイクロ構造体の分野に関するものである。より詳
しくは、軸回りに揺動する部材を有するマイクロ力学量
センサ、マイクロアクチュエータ、マイクロ光偏向器等
に関するものである。
力よりも、表面力の占める割合が大きくなり、摩擦の影
響が通常の大きさの機械よりも大きくなることは良く知
られている。そのため、マイクロマシンの設計において
は、摺動部や回転部を極力少なくするように考慮するの
が一般的である。
従来例を説明する。図23は、米国特許第431761
1号明細書に開示された光偏向器の斜視図を示してい
る。図24は、その内部構造を説明するために、上記光
偏向器を分解して表示した図である。また、図25と図
26は、それぞれ、図23の切断線1003と1006
におけるシリコン薄板1020の断面図を示している。
る基板1010には、凹み部1012が形成されてい
る。凹み部1012の底部には、一対の駆動電極101
4、1016およびミラー支持部1032が配置されて
いる。シリコン薄板1020には、トーションバー10
22、1024とミラー1030が一体に形成されてい
る。ミラー1030は、表面に光の反射率の高い物質が
コーティングされており、トーションバー1022、1
024により揺動自由に支持されている。そして、シリ
コン薄板1020は、駆動電極1014、1016と所
定の間隔を保つように基板1010上に対抗配置されて
いる。
に接地されている。従って、駆動電極1014、101
6に交互に電圧を印加することで、ミラー1030に静
電引力を作用させて、ミラー1030をトーションバー
1022、1024の長軸の回りに揺動させられる。
形状は、図26に示すような台形である。ところが、こ
の様な断面形状のトーションバーを有するマイクロ構造
体は、トーションバーが撓みやすいため、外部の振動を
拾ってしまったり、トーションバーの軸がぶれてしま
い、正確な駆動ができないという問題点があった。
ィスプレイに適用した場合に、外部振動によって像がぶ
れたり、スポット形状が変化してしまうという問題点が
あった。これは、光走査型ディスプレイを持ち運び容易
な形態にした場合に、より大きな問題となる。
ために、次のような構造が提案されている。図27は、
10th International Conference on Solid-State Senso
rs and Actuators (Transducers ’99) pp.1002-1005に
て開示されたハードディスクヘッド用ジンバルである。
このジンバルは、ハードディスクヘッド用サスペンショ
ンの先端に取り付けられ、磁気ヘッドにロールとピッチ
の動きを弾性的に許容させるためのものである。ジンバ
ル2020は、内側にロールトーションバー2022、
2024で回転自由に支持された支持枠2031を有し
ている。また、支持枠2031の内側には、ピッチトー
ションバー2026、2028で回転自由に支持された
ヘッド支持体2030が形成されている。ロールトーシ
ョンバー2022、2024とピッチトーションバー2
026、2028のねじれの軸(図27の直交する鎖線
参照)は、互いに直交しており、それぞれ、ヘッド支持
体2030のロールとピッチの動きを担当している。
ける断面図である。図28に示すように、トーションバ
ー2022の断面形状はT字形状をしており、また、ジ
ンバル2020はリブを有する構造になっている。
説明する。先ず、型取り用シリコンウエハー2091
に、ICP-RIE(誘導結合プラズマ−反応性イオンエッチ
ング)のようなエッチング法を用いて、垂直エッチング
を行う(a)。この型取り用シリコンウエハー2091
は、再利用が可能である。次に、型取り用シリコンウエ
ハー2091の上に、シリコン酸化膜とリン酸化ガラス
からなる犠牲層2092を成膜する(b)。続いて、構
造体となるポリシリコン層2093を成膜する(c)。
そして、このポリシリコン層2093のパターニングを
行う(d)。最後に、犠牲層2092を除去し、パター
ニングされたパッド2095にエポキシ樹脂2094で
ポリシリコン層2093を接着する(e)。
トーションバーは、円断面や長方形断面のような断面形
状を有するトーションバーと比べて、断面二次極モーメ
ントJが小さいわりに、断面二次モーメントIが大きい
という特徴がある。そのため、比較的ねじれやすい割り
に、撓みにくいトーションバーを提供できる。つまり、
ねじれ方向に十分なコンプライアンスを確保しながら、
ねじれの軸に垂直な方向には剛性の高いトーションバー
を提供できる。
れ角を得るための長さが短いトーションバーを提供でき
るため、より小型化できるという利点もある。
ンバーを用いることで、ロール、ピッチ方向に十分なコ
ンプライアンスを持ち、その他の方向には十分な剛性を
有し、より小型化が可能なマイクロジンバルを提供でき
る。
構造体には、次のような問題点があった。 1.T字形状断面を有するトーションバーは、捩れたと
きに図28の2050の部分において応力の集中が生じ
るために壊れやすい。 2.T字形状断面を有するトーションバーは、ねじりの
中心と重心軸の中心が一致していない。そのため、揺動
時にねじれの軸に垂直な方向の加振力を生じてしまう。
そのため、駆動時に不要な動きが生じてしまう。 3.ポリシリコンは、単結晶シリコンに比べて内部損失
が大きいため、機械的なQ値が低くなってしまう。その
ため、機械的な共振を利用して駆動する際に、振動振幅
を大きくできない。また、損失が大きいためエネルギー
効率が低い。
た、軸回りに揺動する部材を有するマイクロ力学量セン
サ、マイクロアクチュエータ、マイクロ光偏向器等に適
用できるマイクロマシンないしマイクロ構造体、その製
造方法を提供することにある。
めの本発明のマイクロ構造体は、基板と、少なくとも一
つ以上の平板状の揺動体を有し、前記揺動体が1本以上
のトーションスプリングによって前記基板に対して弾性
的に揺動自由に支持されているマイクロ構造体であっ
て、前記トーションスプリングは、その長軸に垂直な面
の断面形状の少なくとも一部が、前記平板状の揺動体の
平面に対して傾斜していることを特徴とする。トーショ
ンスプリングの長軸に垂直な面での断面形状(本明細書
ではトーションスプリングの断面形状或いは横断面形状
とも言う)を、平板状の揺動体の平面(マイクロ光偏向
器ではここに反射面などが形成される)に対して傾斜し
た部分を有するように形成することにより、揺動体の平
面に対して垂直、平行方向へ撓みにくい構造を効果的に
実現できる。
具体的な形態が可能である。上記の基本構成では、前記
トーションスプリングのねじり中心軸が前記平板状の揺
動体の重心付近を通る様に容易にできる。トーションス
プリングのねじれの軸中心が揺動体の重心付近を通過す
る構成とすることにより、揺動体を安定にねじり振動可
能となる。トーションスプリングのねじれの軸中心と揺
動体の重心が一致していないと、揺動体のねじり振動に
伴って、この不一致のために、ねじれの軸に垂直な方向
に加振力が加わって不要な振動や変位が生じ易い。した
がって、ねじれの軸中心が揺動体の重心付近を通過する
構成とすることにより、マイクロ光偏向器等のマイクロ
構造体の不要振動を低減できる。
面の断面形状が、そのねじり中心軸を含む面に対して対
称形状を有する様にも容易にできる。トーションスプリ
ングの断面形状を、揺動体の平面に対して傾斜した部分
を有するように形成し、更に、対称とすることにより、
ねじれの軸中心にねじり易く、ねじれの軸に垂直な方向
には更に撓みにくい構造とすることができる。
にはシリコン単結晶などの単結晶材料からなる。こうす
れば、内部損失を小さくできてエネルギー効率が高い揺
動機構を実現できる。また、素材として単結晶材料を使
用することで、機械的なQ値の高い構造を実現すること
ができる。単結晶材料としては、入手の容易で機械特性
に優れた(すなわち、比較的軽量でありながら物理的強
度、耐性、寿命に優れた)単結晶シリコンを使用するの
が好適である。(100)シリコン単結晶基板を用い
て、前記トーションスプリングの傾斜面をシリコン単結
晶の(111)面である様にも容易にできる。
ン単結晶基板であり、トーションスプリングが異方性エ
ッチングで形成されて、その外面を画する該(100)
基板面に対する斜面が(111)面である様にできる。
この際、前記基板或いは揺動体に繋がるトーションスプ
リングの付け根部の外面を画する(100)基板面に対
する面も、(111)面である様にできる。(111)
面は高精度且つ滑らかに形成されるので、作製されたト
ーションスプリングは破断し難いものとなる。更に、ト
ーションスプリングの付け根部分の面も(111)斜面
とすれば、ここへの応力集中が緩和できて、トーション
スプリングの信頼性を高められる。
ンスプリングは、共通のシリコン単結晶、水晶などの単
結晶材料基板からエッチングなどで一体的に形成され得
る。
は、V或いは逆V字状、X字状、ノの字状、ハ或いは逆
ハの字状などの形状がある。V字状、X字状、ハの字状
は後述の実施例ではほぼ左右対称になっているが、必要
であれば、左右非対称な断面形状としてもよい。
楔部分など)が等方性エッチングで軽く丸くされて、そ
こへの応力集中が緩和されてもよい。
ンスプリングの断面形状を、夫々揺動体を挟んで対向す
るトーションスプリングについて異なる形状としてもよ
い。このことで、ねじれのコンプライアンスを十分に保
ちながら、ねじれの軸に垂直な方向に更に撓みにくい構
造とすることができる。すなわち、この構造では、揺動
体を挟んで対向する夫々のトーションスプリングの撓み
やすい方向が異なっているため、マイクロ光偏向器等の
マイクロ構造体では不要となる揺動体のこの方向への振
動や変位を低減することができる。
スプリングの断面形状を、該対向するトーションスプリ
ングのねじり中心軸を含む面(この面は、典型的には、
該対向するトーションスプリングのねじり中心軸を含み
該揺動板の平面に平行な面であり、後述する各変形例で
はこうなっている)に対して互いに対称に配置してもよ
い。このことにより、互いのトーションスプリングの撓
みやすい方向を対称に交差させることができる。したが
って、ねじれの軸に垂直方向に撓みにくい構造とするこ
とが効果的にでき、上記対向するトーションスプリング
を異なる形状とする形態の好ましい形態となる。
体が一つであり、直線に沿って伸びた一つないし一対の
トーションスプリングによって該揺動体が前記基板に対
して弾性的に略該直線の回りに揺動自由に支持されてい
る形態を採り得る。一対のトーションスプリングの形態
は後述の実施例に説明されているが、揺動体が充分軽量
で一つのトーションスプリングで支障なく揺動自由に支
持され得る場合には、こうした形態も用途に応じて使用
できる。
揺動体が複数であり、該複数の揺動体が入れ子式に配置
され、各揺動体が、各直線に沿って伸びた一対のトーシ
ョンスプリングによって、その外側の揺動体或いは前記
基板に対して弾性的に略該各直線の回りに揺動自由に支
持されている形態も採り得る。2つの揺動体が入れ子式
に配置された例は図27に示されている。必要であれ
ば、3つ以上の揺動体が入れ子式に配置された形態も実
現できる。前記各直線が互いに成す角度は、典型的には
90度であるが(図27の例参照)、これも、必要であ
れば90度以外の角度であってもよい。
は、前記揺動体が複数であり、該複数の揺動体がトーシ
ョンスプリングを介在させて直列的に配置され、最も外
側の揺動体が前記基板にトーションスプリングを介在さ
せて支持されている形態も採り得る。例えば、比較的小
質量の揺動体をトーションスプリングを介在させて比較
的大質量の揺動体で挟み、両側の大質量の揺動体をトー
ションスプリングを介在させて基板に繋げ、これら3つ
のトーションスプリングを一直線に沿って伸びる形態と
して、この形態において、大質量の揺動体の駆動で小質
量の揺動体を間接的に駆動する。いずれにせよ、本発明
のマイクロ構造体は、トーションスプリングの断面形状
の少なくとも一部が、平板状の揺動体の平面に対して傾
斜していることに特徴があり、その形態は用途に応じて
種々のものであり得る。
のマイクロ力学量センサは、上記のマイクロ構造体と、
基板と揺動体の相対変位を検出する変位検出手段を有す
ることを特徴とする。変位検出手段としては、従来公知
のものを使用できて、例えば、静電容量の変化を電圧変
化で検知して基板と揺動体の相対変位を検出するものが
ある。その具体例としては、特開平8−145717、
特開2000−65664、特開2000−29243
4号公報などに開示されている。
のマイクロアクチュエータは、上記のマイクロ構造体
と、前記揺動体を前記基板に対して相対的に駆動する駆
動手段を有することを特徴とする。前記駆動手段として
は、固定コアと、該固定コア(軟磁性体で形成される)
を周回するコイルと、前記揺動体に接合された可動コア
(軟磁性体或いは硬磁性体の永久磁石で形成されたりす
る。両者では駆動原理が異なり、前者では、軟磁性体の
磁極は決まっておらず、固定コアに磁束が発生する時に
は磁気回路の磁束を切る軟磁性体の断面積の増す方向に
磁束内へ軟磁性体が吸引される駆動力が起こり、磁束消
滅時にはそれから解放されるのに対して、後者では、硬
磁性体の磁極は決まっており、固定コアと可動コアの異
或いは同磁極間の磁力(吸引力或いは反発力)が駆動力
である)からなる電磁アクチュエータであったり、静電
引力を利用するものであったりする。
のマイクロ光偏向器は、上記のマイクロ構造体と、揺動
体を基板に対して相対的に駆動する駆動手段と、前記揺
動体に設けられた光偏向子を有することを特徴とする。
駆動手段については、上で述べた通りである。光偏向子
としては、光反射面或いは回折格子があり、後者では1
つのビームを複数のビーム(回折光)として偏向するこ
ともできる。
の光走査型ディスプレイは、上記のマイクロ光偏向器
と、変調可能な光源(半導体レーザなど)と、前記光源
の変調と前記マイクロ光偏向器の揺動体の動作を制御す
る制御手段を有することを特徴とする。
のマイクロ構造体の製造方法は、(100)単結晶シリ
コン基板の両面にマスク層を成膜する工程と、前記両面
のマスク層を前記揺動体とトーションスプリングの形態
に応じてパターニングする工程と、前記(100)シリ
コン基板をアルカリ溶液などを用いて異方性エッチング
する工程を含むことを特徴とする。
て、前記トーションバーの角部を軽く等方性エッチング
して、そこを丸くし、そこへの応力集中を緩和してもよ
い。
る。本発明のマイクロ構造体においては、上述したよう
に、トーションスプリングの断面形状を、揺動体の平面
(マイクロ光偏向器では、ここに反射面などの偏向子が
設けられる)に対して傾斜した部分を有するように形成
することにより、揺動体の平面(マイクロ光偏向器の反
射面)に対して垂直、平行方向へ撓みにくい構造を効果
的に実現することができる。例えば、マイクロ光偏向器
においては、揺動体の反射面の形成されない面(すなわ
ち反射面形成面の反対面や揺動体の側面)にアクチュエ
ータの機能素子(例えば、静電駆動型アクチュエータの
場合は、平行に対向する平板電極)を形成するため、反
射面に対して、垂直、平行方向への不要発生力に起因す
る振動や変位が生じ易い。したがって、トーションスプ
リングの断面形状に傾斜した部分を形成することで、簡
単な構造で該垂直、平行方向の撓みに対する剛性を高く
し、マイクロ光偏向器の不要振動を低減することができ
る。
らかにすべく、図面を参照しつつ実施例を説明する。
イクロ光偏向器を説明するための斜視図である。図2
は、内部構造を説明するために、上記マイクロ光偏向器
を分解して示した図である。図3は、本実施例のマイク
ロ光偏向器の動作を説明するための図2の切断線109
における断面図である。図4は、本実施例の特徴である
トーションスプリングの構造を説明するための断面図で
あり、図1の切断線106におけるシリコン単結晶薄板
120の断面を示している。
ラス基板110には、凹み部112が形成されている。
凹み部112の底部には、一対の駆動電極114、11
6および三角柱状のミラー支持部132が配置されてい
る。ミラー支持部132は、可能であれば、無くしても
よい。シリコン単結晶薄板120には、バルクマイクロ
マシニング技術により、トーションスプリング128、
129とミラー130が、一体に形成されている。本実
施例の特徴であるトーションスプリング128、129
は、図4に示すように、断面形状が左右対称なV字形状
になっている。これは、一つの内角が289.4°の7
角形であり、ミラー130の平面に対して傾斜した2つ
の断面形状部を有する。
の高い物質がコーティングされて形成されており、V字
形状のトーションスプリング128、129によりこの
長軸の回りに揺動自由に支持されている。そして、シリ
コン単結晶薄板120は、ミラー130が駆動電極11
4、116と所定の間隔を保つようにガラス基板110
上に対抗配置されている(図3)。トーションスプリン
グ128、129の長軸に沿ったミラー130の下面は
図3に示す様にミラー支持部132の頂線部に接してい
て、該頂線部に沿う揺動軸の回りでミラー130が揺動
可能になっている。
地されている。従って、駆動電極114、116に交互
に電圧を印加することで、ミラー130に静電引力を作
用させて上記揺動軸の回りにミラー130を揺動させる
ことができる。駆動力は静電引力に限らず、磁気力など
を使うこともできる。この場合は、駆動電極の代わりに
電磁石を設置してミラー130の下面に硬磁性体材料の
磁石を固定するなどの構成をとることになる。
7を用いて、以下に詳しく述べる。図6(a)〜(e)
は図1の切断線106における断面を表し、図7(a)
〜(e)は、図2の切断線109における断面を表して
いる。
20の加工について述べる。
マスク層150(例えば、SiO2や低圧化学気相成長法で
作製した窒化シリコン等)を成膜する。シリコン単結晶
薄板120には、(100)基板を使用する。そして、
フォトリソグラフィ技術で、マスク層150のパターニ
ングを行う(a)。図6中、基板120上面側、下面側
には、それぞれ、幅Waの一つの開口と幅Wbの二つの
開口が形成される。幅Wbの二つの開口の間のストライ
プ状のマスク層150は、幅Waの開口の中心線に対応
して伸びている。幅WaはV字形状のトーションスプリ
ング128、129の最上部開口の幅にほぼ設定され、
幅Wbの二つの開口の間のストライプ状のマスク層15
0の幅はV字形状のトーションスプリング128、12
9の最底部の幅にほぼ設定される。
性エッチング溶液を用いて、シリコン単結晶薄板120
の両面からエッチングを行う。シリコンの異方性エッチ
ングは、(100)面で速く進み、(111)面で遅く
進むため、エッチングは、まず、掘り進むにつれて開口
部が狭くなるように進行する(b、c)。このとき、エ
ッチング部の側面は滑らかな(111)面となる。
基板120を貫通するまでエッチングが進行するが、W
aの幅を有する開口部においては、基板120を貫通す
る手前でエッチングが止りV字形状のトーションスプリ
ング128、129の底部が形成される(d)。図5に
示すように、(111)面は、(100)面に対して、
54.7度の角度を有するため、開口部の幅wとV溝の
深さdの関係は、d=w/2・ tan54.7°である。従って、上
記のようにV字形状のトーションスプリング128、1
29が形成される為に、Wa<2t/tan54.7°、Wb>2t
/tan54.7°の関係を満たしている。ここで、tはシリコ
ン単結晶薄板120の厚みである。
120の下面に達する前にすべての面が(111)面に
なりエッチングがストップするため、V字状の溝が形成
される。下面からのエッチングは、基板120を貫通す
るまで進行し、マスク層150でストップする。
ング貫通部も形成されるように、下面側のマスク層15
0のパターニングが行われている。また、(111)面
は高精度且つ滑らかに形成されるので、作製されたV字
形状のトーションスプリング128、129は破断し難
いものとなる。更に、上記異方性エッチングにより、ト
ーションスプリング128、129の付け根部分のV溝
の面(図2(a)に128a、129aで示す)も図2
(b)に示すように(111)斜面となるので、ここへ
の応力集中が緩和できて、トーションスプリングの信頼
性を高め、ミラーの光偏向角を大きくできる。
より等方性エッチングを行い、V溝の急峻な楔部分やト
ーションスプリングの角部の角を丸くしてもよい。こう
すれば、これらの部分への応力集中を緩和できる。
(e)。 6.最後に、ミラー130を洗浄し、表面に光反射膜を
成膜する。
加工法について述べる。 1.ガラス基板110の両面にマスク層151(レジス
ト等)を成膜する(a)。
(b)。三角柱状のミラー支持部132と凹み部112
がエッチングで形成される様にパターニングする。 3.凹み部112の深さが25μmになるように、エッ
チングを行う(c)。このとき、三角柱状のミラー支持
部132が形成される。
2に所定のパターンの駆動電極114、116を形成す
る(d)。
形態になるように、シリコン単結晶薄板120とガラス
基板110を接合する(e)。
ば、異方性エッチングを1度行うだけで、V字形状断面
を有するトーションスプリング128、129を製造す
ることができる。図4に示すように断面がV字形状にな
っている本実施例の光偏向器のトーションスプリング1
28(129)は、従来のT字形状断面のトーションバ
ーと同様に、ねじれやすくて、撓みにくい構造となって
いる。また、トーションスプリング128、129の断
面形状は、平板状の揺動体の平面(ミラー130)に対
して傾斜した交差した2つの部分を有するので、揺動体
の平面に対して垂直、平行方向へ撓みにくい構造となっ
ている。更に、本実施例によれば、単結晶シリコンをト
ーションスプリングの素材に使用することで、ポリシリ
コンに比べて機械的なQ値が大きなマイクロ構造体を実
現できる。
ーションスプリングの素材に使用することで、より壊れ
にくく、より小型化が可能で、共振駆動したときに振動
振幅が大きくエネルギー効率の高いマイクロ光偏向器を
実現できる。また、本実施例の製造方法を用いること
で、比較的容易に本実施例のマイクロ構造体を製造する
ことができる。
(a)は、本変形例のマイクロ光偏向器を説明するため
の斜視図である。トーションスプリング628、629
は基板面およびシリコンの(111)面で囲まれたV字
状断面或いは逆V字状断面を有している。反射面の形成
されたミラー630及び枠体620の側面形状は、シリ
コンの(111)面が露出した形状となるが、図8では
簡単のために反射面に対して垂直な側面として描いてあ
る。このことは、他の図でも同様である。
例1と異なり、2組のトーションスプリング628、6
29の断面形状が図8(b)に示す如く異なることを特
徴としている。これにより、ねじれ易く、より撓みにく
い構造を提供することができる。また、ねじれ共振駆動
時に、一方のトーションプリング628または629の
構造に起因して発生する撓み振動等の不要な運動モード
や外乱による影響を他方のトーションプリング629ま
たは628の構造で相殺することができ、駆動安定性を
向上させられる。
ションスプリング628、629のA−A’断面の形状
とB−B’断面の形状とが互いに基板面(トーションス
プリング628、629のねじり中心軸を含んでミラー
630の平面に平行な面)に対して対称な形状になって
いる。また、ミラー630の重心が2組のトーションス
プリング628、629のねじり回転軸と一致してお
り、さらに、駆動安定性を向上させることができる。
例1と同様に、シリコン基板を結晶異方性エッチングを
用いて加工することにより作製する。図6で説明した作
製プロセスを用いればよいが、他方のトーションスプリ
ングを形成する方のマスク層150は図6のパターンと
は上下逆にする。この様に、異方性エッチングを1度行
うだけで、偏平断面を有する部分を上下逆に組み合わせ
たトーションスプリング628、629を容易に製造す
ることができる。
のトーションスプリングの断面形状が互いに異なること
により、それぞれのトーションスプリングに起因する駆
動時の外乱等の影響を相殺させられるマイクロ光偏向器
を実現できる。
イクロ光偏向器を説明するための斜視図である。図10
は、内部構造を説明するために、上記マイクロ光偏向器
を分解して示した図である。図11は、図9の切断線1
06におけるシリコン単結晶薄板120の断面を示して
いる。図10の切断線109における断面図は図3と同
じである。
ガラス基板110には、凹み部112が形成されてい
る。凹み部112の底部には、一対の駆動電極114、
116および三角柱状のミラー支持部132が配置され
ている。シリコン単結晶薄板120には、バルクマイク
ロマシニング技術により、トーションスプリング12
2、124とミラー130が、一体に形成されている。
本実施例の特徴であるトーションスプリング122、1
24は、図11に示すように、断面形状がX字形状にな
っている。この形状は、図11より明らかなように、4
つの内角が180度よりも大きい12角形であり、ま
た、回転対称形状である。更に、ミラー130の平面に
対して傾斜した交差した断面形状部を有する。
の高い物質がコーティングされて形成されており、X字
形状のトーションスプリング122、124によりこの
長軸の回りに揺動自由に支持されている。そして、シリ
コン単結晶薄板120は、ミラー130が駆動電極11
4、116と所定の間隔を保つようにガラス基板110
上に対抗配置されている。トーションスプリング12
2、124の長軸に沿ったミラー130の下面はミラー
支持部132の頂線部に接していて、該頂線部に沿う揺
動軸の回りでミラー130が揺動可能になっている。
地されている。従って、駆動電極114、116に交互
に電圧を印加することで、ミラー130に静電引力を作
用させて上記揺動軸の回りにミラー130を揺動させる
ことができる。
用いて、以下に詳しく述べる。図7の工程は本実施例で
も用いられる。図13(a)〜(g)は図9の切断線1
06における断面を表し、図7(a)〜(e)は、図1
0の切断線109における断面を表している。
の加工について述べる。
マスク層150(例えば、SiO2や低圧化学気相成長法で
作製した窒化シリコン等)を成膜する。シリコン単結晶
薄板120には、(100)基板を使用する。そして、
フォトリソグラフィ技術で、マスク層150のパターニ
ングを行う(a)。このパターニングに使用するマスク
パターンを図12に示す。図12に示すマスクパターン
は、トーションスプリング122、124とミラー13
0の外形に沿ってWaの幅を有する開口部191が形成さ
れており、また、幅Wbのトーションスプリングの長手
方向の中心線に沿ってWgの幅を有する開口部190が形
成されている。
性エッチング溶液を用いて、シリコン単結晶薄板120
の両面からエッチングを行う。シリコンの異方性エッチ
ングは、(100)面で速く進み、(111)面で遅く
進むため、エッチングは、まず、掘り進むにつれて開口
部が狭くなるように進行する(b)。
は、基板120の中央に達する前にすべての面が(11
1)面になりエッチングがストップするため、V字状の
溝(図11に示す様に、深さdgで、幅Wgである)が形成
される。また、Waの幅を有する開口部191において
は、基板120を貫通するまでエッチングが進行する
(c)。図5に示すように、(111)面は、(10
0)面に対して、54.7度の角度を有するため、開口
部の幅wとV溝の深さdの関係は、d=w/2・tan54.7°で
ある。従って、ここでは、Wg <2t/tan54.7°、Wa >2t
/tan54.7°の関係を満たしている。ここで、tはシリコ
ン単結晶薄板120の厚みである。
たあとは、エッチングは側方に進んでいく(d、e)。
がストップする。このときトーションスプリング12
2、124の断面はX字形状になる(f)。図11に示
す様に、このX字断面の側部のV溝の深さはkbで、幅はt
である。この際、(111)面は高精度且つ滑らかに形
成されるので、作製されたX字形状のトーションスプリ
ング122、124は破断し難いものとなる。更に、上
記異方性エッチングにより、トーションスプリング12
2、124の付け根部分のV溝の面(図10(a)に1
22a、124aで示す)も図10(b)に示すように
(111)斜面となるので、ここへの応力集中が緩和で
きて、トーションスプリングの信頼性を高め、ミラーの
光偏向角を大きくできる。
より等方性エッチングを行い、V溝の急峻な楔部分やト
ーションスプリングの角部の角を丸くしてもよい。こう
すれば、これらの部分への応力集中を緩和できる。
(g)。 8.最後に、ミラー130を洗浄し、表面に光反射膜を
成膜する。
7に沿って述べた実施例1の説明と同じである。
ば、異方性エッチングを1度行うだけで、X字形状断面
を有するトーションスプリング122、124を製造す
ることができる。図11に示すように断面がX字形状に
なっている本実施例の光偏向器のトーションスプリング
122(124)は、断面二次極モーメントJが小さい
割に、断面二次モーメントIが大きいという特徴があ
る。また、その横断面形状が回転対称形状なので、揺動
時にねじれの軸に垂直な方向の加振力が生じないマイク
ロ構造体を実現できる。更に、トーションスプリング1
22、124の断面形状は、平板状の揺動体の平面(ミ
ラー130)に対して傾斜した交差した部分を有するの
で、揺動体の平面に対して垂直、平行方向へ更に撓みに
くい構造となっている。
ーションスプリングの素材に使用することで、ポリシリ
コンに比べて、より壊れにくく、より小型化が可能で、
共振駆動したときに振動振幅が大きくエネルギー効率の
高い、機械的なQ値が大きなマイクロ構造体を実現でき
る。
グの軸に垂直な方向に振動しにくいので、精度が高いマ
イクロ光偏向器を実現でき、機械的なQ値が高いために
共振駆動したときに振動振幅が大きく、エネルギー効率
の高いマイクロ光偏向器を実現できる。更に、本実施例
の製造方法を用いることで、比較的容易にX字形状の断
面を有するトーションスプリングを製造することができ
る。
(a)は、本変形例のマイクロ光偏向器を説明するため
の斜視図である。トーションスプリング728、729
は、基板面720およびシリコンの(111)面で囲ま
れた偏平断面を有している。
例2と異なり、2組のトーションスプリング728、7
29の断面形状が異なることを特徴としている。これに
より、ねじり易く、更に撓みにくい構造を提供すること
ができる。また、ねじれ共振駆動時に、一方のトーショ
ンバー構造に起因して発生する撓み振動等の不要な運動
モードや外乱による影響を他方のトーションバー構造で
相殺することができ、駆動安定性を向上させられる。
ーションバー728のA−A‘断面の形状とトーション
バー729のB−B’断面の形状とが互いに基板面72
0(ミラー730の面でもある。より正確には、トーシ
ョンバー728、729のねじり中心軸を含んでミラー
730の平面に平行な面)に対して対称な図形になって
いる。また、2組のトーションバー728、729の重
心(ミラー730の重心でもある)がねじり回転軸と一
致しており、さらに、駆動安定性を向上させることがで
きる。
実施例2と同様に、シリコン基板を結晶異方性エッチン
グを用いて加工することにより作製される。図15は作
製プロセスを示す断面図である。
基板720の両面に低圧化学気相成長法を用いて窒化シ
リコンよりなるマスク層731、732を形成する(図
15(a)参照)。次に、フォトリソグラフィーおよび
CF4ガスを用いたドライエッチング法によりマスク層
731、732のパターニングを行なう(図15(b)
参照)。ここでは、基板720の上下面でトーションバ
ーの幅の分だけマスク層が残され、これら残されたマス
ク層部分はトーションバーの傾斜に応じて左右にずれて
いる。次に、100℃に加熱した30%の水酸化カリウ
ム水溶液を用いてシリコン720の結晶異方性エッチン
グを行なう(図15(c)参照)。さらに、このエッチ
ングを継続することにより基板720を貫通させる(図
15(d)参照)。この際のエッチング方向は図示の通
りである。さらに、上記のエッチングを継続することに
より、側面がSi(111)面よりなる板バネ状のトー
ションバー728または729が形成される(図15
(e)参照)。ミラー730を挟んだ反対側の他方のト
ーションバー729または728も同時に形成される
が、この部分ではマスク層は図15とは上下逆にした態
様でパターニングされて異方性エッチングが行われてい
る。
た、反射面の表面に反射膜を成膜してもよい。以上のよ
うに、本変形例の製造方法によれば、異方性エッチング
を1度行うだけで、偏平断面を有するトーションバー7
28、729を組み合わせたトーションスプリングを容
易に製造することができる。
器を提供することができる。ここでは、2組のトーショ
ンスプリングがそれぞれ一枚の板バネ状という簡単な構
造であり、プロセスが容易であり、2組のトーションス
プリングの断面形状が互いに異なることにより、ねじり
易く更に撓みにくい構造を有し、かつ、それぞれのトー
ションスプリングに起因する駆動時の外乱等の影響を相
殺させることができる。更に、2組のトーションバーの
重心とねじり回転軸とを容易に一致させることができ、
駆動を安定させることが容易にでき、トーションバーに
応力集中部分がなく、破壊しにくい構造になっている。
マイクロ光偏向器を説明するための斜視図である。図1
7は、内部構造を説明するために、上記マイクロ光偏向
器を分解して示した図である。図18は、図16の切断
線106におけるシリコン単結晶薄板120の断面を示
し、本実施例の特徴であるトーションスプリングの構造
を説明するための断面図である。図17の切断線109
における断面図は図3と同じである。
ガラス基板110には、凹み部112が形成されてい
る。凹み部112の底部には、一対の駆動電極114、
116および三角柱状のミラー支持部132が配置され
ている。シリコン単結晶薄板120には、バルクマイク
ロマシニング技術により、トーションスプリング12
8、129とミラー130が、一体に形成されている。
本実施例の特徴であるトーションスプリング128、1
29は、偏平トーションバー122、123;124、
125が図18に示す様に2本ずつ組になって、断面形
状が逆ハの字形状に配置されることで構成されている。
の高い物質がコーティングされて形成されており、トー
ションスプリング128、129により揺動自由に支持
されている。そして、シリコン単結晶薄板120は、ミ
ラー130が駆動電極114、116と所定の間隔を保
つようにガラス基板110上に対抗配置されている。ト
ーションスプリング128、129のねじり軸に沿った
ミラー130の下面はミラー支持部132の頂線部に接
していて、該頂線部に沿う揺動軸の回りでミラー130
が揺動可能になっている。
地されている。従って、駆動電極114、116に交互
に電圧を印加することで、ミラー130に静電引力を作
用させて上記揺動軸の回りにミラー130を揺動させる
ことができる。これらの構成は上記の実施例1、2と同
じである。
19を用いて、以下に詳しく述べる。図7の工程は本実
施例でも用いられる。図19(a)〜(e)は図16の
切断線106における断面を表し、図7(a)〜(e)
は、図17の切断線109における断面を表している。
の加工について述べる。 1.シリコン単結晶薄板120の両面に、マスク層15
0(例えば、SiO2や低圧化学気相成長法で作製した窒化
シリコン等)を成膜する。シリコン単結晶薄板120に
は、(100)基板を使用する。そして、フォトリソグ
ラフィ技術で、マスク層150のパターニングを行う
(a)。このマスクパターンは、トーションスプリング
128、129の部分では、基板120上面側と下面側
にそれぞれ幅Waと幅Wbのストライプ状開口が形成され
ている。幅Wbのストライプ状開口はストライプ状マス
ク層150を挟んで一対形成され、幅Waのストライプ
状開口は該ストライプ状マスク層に対応する上面個所に
1つ形成されている。幅Waは2つのトーションバー1
22、123;124、125の最上部の間隔に設定さ
れ、幅Wbの二つの開口の間のストライプ状のマスク層
150の幅は2つのトーションバー122、123;1
24、125の最底部の間隔に設定される。このマスク
パターンでは、ミラー130の外形に沿って適当な幅の
開口部も基板120上面側に形成されている。
性エッチング溶液を用いて、シリコン単結晶薄板120
の両面からエッチングを行う。シリコンの異方性エッチ
ングは、(100)面で速く進み、(111)面で遅く
進むため、エッチングは、まず、掘り進むにつれて開口
部が狭くなるように進行する(b、c)。
ッチングが進行し、マスク層150でストップする
(d)。図5に示すように、シリコンの(111)面
は、(100)面に対して、54.7度の角度を有する
ため、開口部の幅wとV溝の深さdの関係は、d=w/2・ta
n54.7°である。従って、基板120を貫通するために
は、Wa、Wb>2t/tan54.7°の関係を満たす必要があ
る。ここで、tはシリコン単結晶薄板120の厚みであ
る。
に形成されるので、作製された逆ハの字断面形状のトー
ションスプリング128、129は破断し難いものとな
る。更に、上記異方性エッチングにより、トーションス
プリング128、129の付け根部分のV溝の面(図1
7(a)に128a、129aで示す)も図17(b)
(図17(a)の切断線190におけるシリコン単結晶
薄板120の断面図)に示すように(111)斜面とな
るので、ここへの応力集中が緩和できて、トーションス
プリングの信頼性を高め、ミラーの光偏向角を大きくで
きる。
より等方性エッチングを行い、トーションスプリングの
角部の角を丸くしてもよい。こうすれば、これらの部分
への応力集中を緩和できる。
(e)。 6.最後に、ミラー130を洗浄し、表面に光反射膜を
成膜する。
7に沿って述べた実施例1の説明と同じである。
ば、異方性エッチングを1度行うだけで、偏平断面を有
するトーションバー122、123;124、125を
逆ハの字形状に組み合わせたトーションスプリング12
8、129を製造することができる。
のトーションスプリング128(129)においては、
2本の偏平トーションバー122(124)と123
(125)が、互いに70.6°の角度を持って配置さ
れている。つまり、偏平トーションバーの最も撓みやす
い(曲げ剛性が低い)方向が、平行にならないように組
み合わされているため、トーションスプリング全体とし
て、曲げ剛性が高い構造となっている。更に、トーショ
ンスプリング128、129の断面形状は、平板状の揺
動体の平面(ミラー130)に対して傾斜した交差した
2つの部分を有するので、揺動体の平面に対して垂直、
平行方向へ更に撓みにくい構造となっている。
バーと異なり、大きな応力集中が生じないので、同じね
じりばね定数、同じ長さのトーションスプリングを考え
たときに、より壊れにくいマイクロ構造体を実現でき
る。また、本実施例によれば、同じ許容ねじり角で考え
ると、T字断面のトーションバーと比べて、より小型化
が可能なマイクロ構造体を実現できる。更に、単結晶シ
リコンを素材に使用することで、ポリシリコンに比べて
機械的なQ値が大きなマイクロ構造体を実現できる。
く、より小型化が可能で、共振駆動したときに振動振幅
が大きいマイクロ光偏向器を実現できる。更に、本実施
例の製造方法を用いることで、比較的容易に本発明のマ
イクロ構造体を製造することができる。
る。図20は、本発明の実施例3の変形例のマイクロ光
偏向器を説明するための斜視図(a)及び断面図(b)
である。この変形例では、トーションバーは基板面およ
びシリコンの(111)面で囲まれた偏平断面を有して
おり、これが逆ハ及びハの字状に2枚組み合わされてト
ーションスプリング528、529となっている。図2
0でも、反射面530及び枠体520の側面形状は、シ
リコンの(111)面が露出した形状となるが、簡単の
ために反射面530に対して垂直な側面として描いてあ
る。
(b)に示すように、トーションバーのA−A’断面の
形状とB−B’断面の形状とが、基板面(より正確に
は、該対向するトーションスプリングのねじり中心軸を
含み反射面530に平行な面)に対して互いに対称な形
状になっている。これにより、ねじれ共振駆動時に、一
方のトーションバー構造に起因して発生する撓み振動等
の不要な運動モードや外乱による影響を他方のトーショ
ンバー構造で相殺することができ、駆動安定性を向上さ
せることができる。
記実施例3と同様に(他方のトーションバー構造につい
て図19のマスク層150のパターンを変える(上下を
逆にする)のみでよい)、異方性エッチングを1度行う
だけで、偏平断面を有するトーションバーを組み合わせ
たトーションスプリング528、529を容易に製造す
ることができる。
り、2組のトーションスプリングの断面形状が互いに異
なることにより、上述した様にそれぞれのトーションス
プリングに起因する駆動時の外乱等の影響を相殺させる
ことができ、トーションバーに応力集中部分がなく、破
壊しにくい構造となったマイクロ光偏向器を実現するこ
とができる。
マイクロ光偏向器を説明するための概略斜視図を示して
いる。本実施例のマイクロ光偏向器においても、シリコ
ン単結晶薄板には、バルクマイクロマシニング技術によ
り、上記実施例ないし変形例で説明したようなトーショ
ンスプリング(不図示)とミラー330が、一体に形成
されている。ミラー330の端には、軟磁性体材料から
なる可動コア341が固定されている。ミラー330
は、表面に光の反射率の高い物質がコーティングされて
おり、トーションスプリングによりその長軸であるねじ
り軸の回りに揺動自在に支持されている。
磁性体材料からなる固定コア342が配置されており、
この固定コア342をコイル(不図示)が周回してい
る。そして、シリコン単結晶薄板とガラス基板は、可動
コア341と固定コア342のほぼ平行に対向する面
が、所定の間隔を保つように接合されている。すなわ
ち、ミラー330が揺動するときに、これら対向する面
がほぼ平行状態を保ったままその重なり面積(可動コア
341が、固定コア342に発生した磁束を切る断面
積)が変化する様になっている。可動コア341と固定
コア342で2つの間隙を含む閉じた直列磁気回路が形
成される。
る。コイルに通電すると、固定コア342が励磁され
る。図21では、固定コア342の図中手前側がN極
に、奥側がS極に励磁されている様子を表している。す
ると、可動コア341は、上記対向面の重なり面積が増
す方向(固定コア342で発生した磁束路に吸引される
方向)、即ち図21の矢印の方向に引き付けられる。可
動コア341と固定コア342は、上記対向面の重なり
面積が増加できる様に非通電時には高さが異なる状態で
配置されているので、トーションスプリングの回りに左
回りの回転モーメントが生じる。ミラー330の共振周
波数に合わせてコイルへの通電をON/OFFすると、
ミラー330がトーションスプリングの回りに共振を起
こす。この状態でミラー330に光線を入射すること
で、光の走査を行うことができる。
ディスプレイを説明する図である。X光偏向器401と
Y光偏向器402は、上記実施例ないし変形例の光偏向
器と同様のものである。コントローラ409は、X光偏
向器401とY光偏向器402を制御して、レーザ光線
410をラスター状に走査し、表示する情報に応じてレ
ーザ発振器405を変調することで、スクリーン407
上に画像を2次元的に表示する。
に適用することで、精細な画像を形成できエネルギー効
率が高い光走査型ディスプレイを実現することができ
る。
揺動体を支持するトーションスプリングの断面形状を、
平板状の揺動体の平面に対して傾斜した部分を有するよ
うに形成したので、トーションスプリングが揺動体の平
面に対して垂直、平行方向へ撓みにくくなり、揺動体の
正確な揺動運動を可能にしたマイクロ構造体を効果的に
実現できる。また、その材質を単結晶材料にすれば、ね
じれ易く撓みにくいトーションスプリングを持ち機械的
なQ値が大きなマイクロ構造体を提供することができ
る。また、機械的なQ値が高いためにノイズが少なく、
感度の高い、力学量センサを提供できる。また、機械的
なQ値が高いため、共振駆動したときに振幅が大きく、
また、エネルギー効率の高いマイクロアクチュエータを
提供できる。また、機械的なQ値が高いため、共振駆動
したときに振幅が大きく、また、エネルギー効率の高い
マイクロ光偏向器を提供できる。
に適用することで、精細な画像を形成できる光走査型デ
ィスプレイも提供できる。更に、本発明の製造方法を用
いることで、本発明のマイクロ構造体、マイクロ光偏向
器、マイクロ力学量センサ及びマイクロアクチュエータ
を比較的容易に製造することができる。
斜視図である。
(a)、及びトーションバーの縦断面図(b)である。
である。
ンバーの部分の横断面図である。
る。
製プロセスを説明する図である。
セスを説明する図である。
るための斜視図(a)、及びトーションスプリングの断
面図(b)である。
斜視図である。
(a)、及びトーションスプリングの縦断面図(b)で
ある。
ョンスプリングの部分の横断面図である。
である。
作製プロセスを説明する図である。
するための斜視図(a)、及びトーションスプリングの
断面図(b)である。
晶薄板の作製プロセスを説明する図である。
の斜視図である。
(a)、及びトーションスプリングの縦断面図(b)で
ある。
ョンスプリングの部分の横断面図である。
作製プロセスを説明する図である。
するための斜視図(a)、及びトーションスプリングの
断面図(b)である。
略斜視図である。
説明する図である。
る。
る。
る。
バーの部分の断面図である。
上面図である。
ための断面図である。
セスを説明する図である。
28、529、628、629、728、729
トーションスプリング(トーションバー) 122a、124a、128a、129a トーシ
ョンスプリングの付け根部の斜面 130、330、630、730 ミラー 132 ミラー支持部 150、731、732 マスク層 190、191 開口部 341 可動コア 342 固定コア 401 X光偏向器 402 Y光偏向器 405 レーザ発振器 407 スクリーン 409 コントローラ 410 レーザ光線 1010 絶縁性基板 1014、1016 駆動電極 1020 シリコン薄板 1022、1024、2001、2002 トーシ
ョンバー 1030、2011 ミラー 1032 ミラー支持部 2020 ジンバル 2022、2024 ロールトーションバー 2026、2028 ピッチトーションバー 2030 ヘッド支持体 2031 支持枠 2091 型取り用シリコンウェハー 2092 犠牲層 2093 ポリシリコン層 2094 エポキシ樹脂 2095 パッド
Claims (30)
- 【請求項1】基板と、少なくとも一つ以上の平板状の揺
動体を有し、前記揺動体が1本以上のトーションスプリ
ングによって前記基板に対して弾性的に揺動自由に支持
されているマイクロ構造体において、前記トーションス
プリングは、その長軸に垂直な面の断面形状の少なくと
も一部が、前記平板状の揺動体の平面に対して傾斜して
いることを特徴とするマイクロ構造体。 - 【請求項2】前記トーションスプリングのねじり中心軸
が前記平板状の揺動体の重心付近を通ることを特徴とす
る請求項1記載のマイクロ構造体。 - 【請求項3】前記トーションスプリングの長軸に垂直な
面の断面形状が、そのねじり中心軸を含む面に対して対
称形状を有することを特徴とする請求項1または2記載
のマイクロ構造体。 - 【請求項4】前記トーションスプリングの材質が単結晶
材料からなることを特徴とする請求項1、2または3記
載のマイクロ構造体。 - 【請求項5】前記単結晶材料がシリコン単結晶であるこ
とを特徴とする請求項4記載のマイクロ構造体。 - 【請求項6】前記トーションスプリングの傾斜面がシリ
コン単結晶の(111)面であることを特徴とする請求
項5記載のマイクロ構造体。 - 【請求項7】前記基板、揺動体、トーションスプリング
が共通の単結晶材料基板から一体的に形成されているこ
とを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載のマイク
ロ構造体。 - 【請求項8】前記単結晶材料が(100)基板であり、
トーションスプリングが異方性エッチングで形成され
て、その外面を画する該(100)基板面に対する斜面
が(111)面であることを特徴とする請求項5、6ま
たは7記載のマイクロ構造体。 - 【請求項9】前記基板或いは揺動体に繋がるトーション
スプリングの付け根部の外面を画する該(100)基板
面に対する面が(111)面であることを特徴とする請
求項8記載のマイクロ構造体。 - 【請求項10】前記トーションスプリングの横断面形状
がV或いは逆V字状、X字状、ノの字状、またはハ或い
は逆ハの字状であることを特徴とする請求項1乃至9の
何れかに記載のマイクロ構造体。 - 【請求項11】前記トーションスプリングの角部が等方
性エッチングで軽く丸くされて、前記トーションスプリ
ングの角部への応力集中が緩和されていることを特徴と
する請求項1乃至10の何れかに記載のマイクロ構造
体。 - 【請求項12】前記揺動体を支持する2組以上のトーシ
ョンスプリングの断面形状を、夫々揺動体を挟んで対向
するトーションスプリングについて異なる形状とするこ
とを特徴とする請求項1乃至11の何れかに記載のマイ
クロ構造体。 - 【請求項13】前記揺動体を挟んで対向するトーション
スプリングの断面形状を、該対向するトーションスプリ
ングのねじり中心軸を含む面に対して互いに対称に配置
することを特徴とする請求項12記載のマイクロ構造
体。 - 【請求項14】該揺動板を挟んで対向するトーションス
プリングの断面形状を、該対向するトーションスプリン
グのねじり中心軸を含み該揺動板の平面に平行な面に対
して互いに対称に配置することを特徴とする請求項13
記載のマイクロ構造体。 - 【請求項15】前記揺動体が一つであり、直線に沿って
伸びた一つないし一対のトーションスプリングによって
該揺動体が前記基板に対して弾性的に略該直線の回りに
揺動自由に支持されていることを特徴とする請求項1乃
至14の何れかに記載のマイクロ構造体。 - 【請求項16】前記揺動体が複数であり、該複数の揺動
体が入れ子式に配置され、各揺動体が、各直線に沿って
伸びた一対のトーションスプリングによって、その外側
の揺動体或いは前記基板に対して弾性的に略該各直線の
回りに揺動自由に支持されていることを特徴とする請求
項1乃至14の何れかに記載のマイクロ構造体。 - 【請求項17】前記各直線が互いに角度を成して伸びて
いることを特徴とする請求項16記載のマイクロ構造
体。 - 【請求項18】前記角度が90度であることを特徴とす
る請求項17記載のマイクロ構造体。 - 【請求項19】前記揺動体が複数であり、該複数の揺動
体がトーションバーを介在させて直列的に配置され、最
も外側の揺動体が前記基板にトーションバーを介在させ
て支持されていることを特徴とする請求項1乃至14の
何れかに記載のマイクロ構造体。 - 【請求項20】請求項1乃至19の何れかに記載のマイ
クロ構造体と、前記基板と前記揺動体の相対変位を検出
する変位検出手段を有することを特徴とするマイクロ力
学量センサ。 - 【請求項21】請求項1乃至19の何れかに記載のマイ
クロ構造体と、前記揺動体を前記基板に対して相対的に
駆動する駆動手段を有することを特徴とするマイクロア
クチュエータ。 - 【請求項22】前記駆動手段が、固定コアと、該固定コ
アを周回するコイルと、前記揺動体に接合された可動コ
アからなる電磁アクチュエータであることを特徴とする
請求項21記載のマイクロアクチュエータ。 - 【請求項23】請求項1乃至19の何れかに記載のマイ
クロ構造体と、前記揺動体を前記基板に対して相対的に
駆動する駆動手段と、前記揺動体に設けられた光偏向子
を有することを特徴とするマイクロ光偏向器。 - 【請求項24】前記トーションスプリングの長軸に垂直
な面の断面形状の一部が、前記光偏向子の形成される面
に対して傾斜していることを特徴とする請求項23記載
のマイクロ光偏向器。 - 【請求項25】前記駆動手段が、固定コアと、該固定コ
アを周回するコイルと、前記揺動体に接合された可動コ
アからなる電磁アクチュエータであることを特徴とする
請求項23または24記載のマイクロ光偏向器。 - 【請求項26】前記光偏向子が、光反射面或いは回折格
子であることを特徴とする請求項23、24または25
記載のマイクロ光偏向器。 - 【請求項27】請求項23乃至26の何れかに記載のマ
イクロ光偏向器と、変調可能な光源と、前記光源の変調
と前記マイクロ光偏向器の揺動体の動作を制御する制御
手段を有することを特徴とする光走査型ディスプレイ。 - 【請求項28】請求項8乃至10の何れかに記載のマイ
クロ構造体の製造方法であって、(100)単結晶シリ
コン基板の両面にマスク層を成膜する工程と、前記両面
のマスク層を前記揺動体とトーションスプリングの形態
に応じてパターニングする工程と、前記(100)シリ
コン基板を異方性エッチングする工程を含むことを特徴
とするマイクロ構造体の製造方法。 - 【請求項29】前記異方性エッチングをアルカリ溶液を
用いて行うことを特徴とする請求項28記載のマイクロ
構造体の製造方法。 - 【請求項30】前記トーションスプリングの角部を軽く
等方性エッチングして、前記トーションスプリングの角
部を丸くし、前記トーションスプリングの角部への応力
集中を緩和する工程を更に含むことを特徴とする請求項
28または29記載のマイクロ構造体の製造方法。
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