JP2002320607A - X線ct装置 - Google Patents

X線ct装置

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JP2002320607A JP2001129981A JP2001129981A JP2002320607A JP 2002320607 A JP2002320607 A JP 2002320607A JP 2001129981 A JP2001129981 A JP 2001129981A JP 2001129981 A JP2001129981 A JP 2001129981A JP 2002320607 A JP2002320607 A JP 2002320607A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マルチスライス型のX線検出器において、リ
ファレンス補正用のX線検出素子が体軸方向のX線ビー
ムシフト補正のためのデータ計測も行う構成のX線CT
装置を提供する。 【解決手段】 X線管2の焦点2Cから放射されたX線ビ
ーム5のスライス方向のX線量分布をマルチスライス型
X線検出器4のチャンネル方向の端部に配列されたリフ
ァレンスチャンネルの検出器ブロック21を構成する8個
のX線検出素子にて計測する。8個の計測データは増幅
器11、A/D変換器12にて増幅、デジタル化された後、
加算器36にて計測データを陰極側及び陽極側の素子4個
分ずつ加算する。前者をa、後者をbとしたとき、比較器
38にて両者の比較を行い、差がある場合には駆動制御装
置40によりX線管駆動機構42を制御してX線管2を両者
の差が小さくなる方向に移動する。例えばa>bのとき
は、陰極側へ移動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、同時に複数スライ
スの画像データ計測を行うことができるマルチスライス
X線CT装置に係り、特にX線検出器のリファレンス検
出素子を用いてX線ビームの体軸方向移動の補正を行う
X線CT装置に関する。
【0002】
【従来の技術】X線CT装置は、被検体の体軸を中心に
して、X線源とX線検出器が円周方向に回転しながら、
X線源からX線を放射し、それと対向して円弧状に配置
された複数個の検出素子を備えたX線検出器にて被検体
を透過したX線量を検知し、その減衰量データに基づき
画像処理装置にて断層像を再構成するものである。
【0003】このようなX線CT装置において、X線ビ
ームを回転させて被検体を走査するCT撮影(以下、C
Tスキャン又は単にスキャンともいう)中に、X線源か
らのX線ビームに強度変動が生じると、X線検出器が検
出する計測データに誤差が生じる。図7にX線検出器の
測定誤差の一例を示す。図7において、横軸は時間、縦
軸はX線検出器の計測データ値である。グラフ101は補
正前の計測データ、グラフ102はX線源の強度変動、グ
ラフ100は補正後の計測データ、すなわちX線源の強度
変動の補正を行った後の計測データである。このような
計測データの測定誤差が大きくなると、再構成した断層
像にアーチファクトが発生し、画質を劣化させる要因と
なる。
【0004】そこで、X線CT装置では、この測定誤差
を低減するために、X線検出器の円周方向(以下、チャ
ンネル方向という)の両端部にリファレンス用検出素子
を設け、このリファレンス用検出素子にて被検体を透過
しないX線のX線量(以下、基準X線量という)データ
を計測し、この基準X線量データによって通常の計測チ
ャンネルのX線検出素子が計測したX線量データを正規
化することにより、X線の強度変動の影響を取り除くと
いうX線強度補正が一般に行われている。
【0005】一方、X線CT装置では、装置のスループ
ット向上のために検査時間の短縮化が望まれている。そ
のために、これまでチャンネル方向に一次元的に多数の
X線検出素子が配列されていたX線検出器を、スライス
方向にも複数列配置することにより、1回のスキャンの
間に複数スライス分のX線量データの計測を行うことが
できるマルチスライス型X線検出器を備えたX線CT装
置が実用化されている。
【0006】本願出願人はこのマルチスライス型X線検
出器を備えたX線CT装置(以下、マルチスライスX線
CT装置という)の一改良例を、特開2000−316841号公
報に開示している。特開2000−316841号公報には、X線
検出素子間の特性ばらつきの小さいX線検出器を持ち、
スライス構成の各種バリエーションに対応可能なマルチ
スライスX線CT装置が開示されている。
【0007】前記特開2000−316841号公報に開示されて
いる発明の要部の構成例を図8に示す。図8には、マルチ
スライス型X線検出器の1チャンネル分のスライス方向
のX線検出素子群とその入力側及び出力側の関係が示さ
れている。図8において、X線検出器の1チャンネルのス
ライス方向は、8個のX線検出素子105で構成され、この
X線検出素子群106の出力側には、8個のX線検出素子10
5からの出力の切り換えを行うスイッチ回路107と、X線
検出素子105の出力信号を増幅する増幅回路109と、増幅
回路109の出力に基づいて断層画像を再構成する画像再
構成回路110と、画像再構成回路110の出力信号を加算処
理する画像加算回路112が接続されている。
【0008】このような構造のX線検出器に入力したX
線ビーム114は、コリメータ116で絞られてスライス方向
において8個の全てのX線検出素子105に入力した後、後
続の配線108及びスイッチ回路107の切り換えにより隣り
合うデータを2個ずつ一緒にすることにより4組のデータ
にまとめられて、増幅回路109で増幅された後、画像再
構成回路110にて、4スライスの断層画像が作成される。
この4スライスの断層画像は画像加算回路112では何の処
理も行われず、そのまま出力される。この構成では、X
線ビーム114は4つのX線ビーム114A〜114Dに分けられ、
4スライスの断層画像が得られたことになる。1スライス
の断層画像には2個のX線検出素子105の計測データが取
り込まれている。
【0009】この例では、スライス方向に複数個のX線
検出素子105を配列し、その出力を切り換えるスイッチ
回路107を備えたことにより、所望のスライス厚さを得
るために、スイッチ回路107にて隣り合う複数個のX線
検出素子105の出力を所望のスライス厚さとなるように
加算して出力している。この発明では、X線検出器をマ
ルチスライス方式にすることにより、複数スライス分の
計測データの収集が1スキャンで可能となり、検査時間
が短縮される。しかし、計測データが多くなるため、画
像処理のための時間が長くなるので、これを改善するた
めに、必要とする計測データのみ処理するようにスイッ
チ回路107にて計測データの選択、集合をして、処理時
間の短縮を図っている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】特開2000−316841号公
報では、マルチスライス型X線検出器を使用することに
より、X線源を1回転する間に複数スライス分の画像デ
ータを取得することができるが、X線強度の経時的な変
動やX線源の焦点位置の熱的移動によるX線量分布の変
動などに対する補正については十分な検討がなされてお
らず、再構成画像においてアーチファクトの発生の可能
性があり、効果的な補正手段を講じておく必要がある。
【0011】X線源のX線強度の経時的な変動の補正手
段としては、上記の如く、シングルスライス型X線検出
器のチャンネル方向の両端部にリファレンス用検出素子
を設けて、このリファレンス用検出素子で計測した基準
X線量に基づいて主X線検出器の各検出素子の計測デー
タを正規化して補正する方法などが行われている。しか
し、マルチスライス型X線検出器を使用したX線CT装
置では十分な検討がなされていない。
【0012】これに対し、X線源の焦点位置の熱的移動
によるX線量分布の変動に対する補正に関しては、シン
グルスライス型X線CT装置にて種々検討されている。
このため、以下、シングルスライス型X線CT装置にて
検討されている代表例について説明する。
【0013】先ず、特開平4−227238号公報には、X線
管の温度上昇による焦点位置の移動があっても、その焦
点位置の移動量を検出してその移動量を相殺するような
シフト補正方法の一例が開示されている。この補正方法
ではX線ファンビームを得るための手段としてのコリメ
ータに対して、移動量を相殺するような位置制御を行っ
ている。また、この補正方法での焦点位置の移動量の相
殺のためには、その移動量を正確に検出することが必要
である。
【0014】また、特開平9−201352号公報には、X線
管電圧の大小によるX線強度分布シフト及びX線管の温
度上昇による焦点位置の移動によるX線ビームシフトの
補正方法について開示されている。特開平9−201352号
公報のX線CT装置では、X線管を体軸方向に移動する
駆動機構と、2つの検出素子を持ち、X線強度分布の体
軸方向のシフトを検知するX線検出器と、前記X線検出
器のX線管電圧の大小によるX線強度分布シフト誤差を
調整する手段とを備え、X線管電圧による誤差を補正し
た後に、焦点位置のシフトを前記X線検出器で検知し、
前記駆動機構にてX線管を移動して補正する。
【0015】また、特開平11−70103号公報には、主X
線検出器の両端に被検体を透過しない直接X線を受光す
るFMSリファレンスチャンネルを備え、このFMSリ
ファレンスチャンネルにてX線源の焦点移動によるX線
量の変化を検知し、X線源の直後又はX線検出器の直前
に設けられたコリメータ、あるいは被検体を寝載したテ
ーブルを、X線源の焦点移動に応じて移動させ、コリメ
ータの開口幅を増減させて、X線検出器に入るX線量を
同一にするX線撮像装置が開示されている。
【0016】また、特開平11−128217号公報には、主X
線検出器の両端に被検体を透過しないX線強度を測定す
るリファレンスチャンネルと、X線管の焦点移動を検出
するモニタ用検出器を設け、モニタ用検出器の検出器に
基づいて、リファレンスチャンネルの出力データを補正
し、補正後のリファレンスチャンネルのデータで、主X
線検出器の各チャンネルのデータを補正するX線撮像装
置が開示されている。
【0017】以上述べた如く、X線源の焦点位置の熱的
移動によるX線量分布の変動に対する補正方法について
は種々開示されているが、一長一短があり、マルチスラ
イス型X線CT装置に適用する場合には以下に述べるよ
うな問題がある。
【0018】先ず、特開平4−227238号公報では、X線
ビームのシフトを補正するために、コリメータの位置制
御を行っているが、この際にシフト量検出用の信号にノ
イズが重畳し、正しくシフト量を検出できないという問
題がある。
【0019】また、特開平9−201352号公報では、X線
ビームのシフト量を検知するためのX線検出器を主X線
検出器とは別に設けて、主X線検出器とは別の位置に設
置しているので、その設置のための余分なスペース及び
支持機構が必要になり、コスト的にも上昇するという問
題がある。
【0020】また、特開平11−70103号公報のX線CT
装置では、X線ビーム移動によるFMSリファレンスチ
ャンネルで計測されたX線量の初期値に対する増減量に
基づいて、コリメータなどの位置を駆動制御するため、
X線量の経時変化による誤差が入り易いこと、マルチス
ライス型X線検出器には適用しにくいことなどの問題が
ある。
【0021】また、特開平11−128217号公報に開示され
たX線撮像装置では、リファレンスチャンネルとモニタ
用検出器を別々に設けているので、設置スペースが余分
に必要になること、コストがかかることなどの問題があ
る。
【0022】以上説明した如く、従来のX線CT装置で
は、スキャナの小型化に対する障害や製品のコストを上
昇させる要因をかかえていた。このため、本発明では、
マルチスライス型のX線検出器において、リファレンス
補正用のX線検出素子が体軸方向のX線ビーム移動補正
のためのデータ計測も行うことができる構成のX線CT
装置を提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のX線CT装置は、X線管と、X線管から放
出されたX線をファン状のX線ビームとするコリメータ
と、X線管と対向して配置され、被検体を透過したX線
を計測し、複数チャンネル、複数スライスの計測データ
を出力するマルチスライス型X線検出器(以下、X線検
出器という)と、X線検出器の計測データから画像再構
成を行う画像処理手段を具備するX線CT装置におい
て、前記X線検出器のチャンネル方向の端部に少なくと
も1チャンネル配列され、複数個のX線検出素子がスラ
イス方向に計測チャンネルの検出器ブロックと同様に配
置され、計測チャンネルの計測データを補正するための
複数個のX線量データを出力するリファレンスチャンネ
ルの検出器ブロックと、該リファレンスチャンネルの検
出器ブロックから出力されるX線量データに基づきX線
管の焦点移動によるスライス方向のX線ビーム中心の移
動の有無及び移動の方向(以下、X線ビーム中心移動デ
ータという)を検出するX線ビーム中心移動検出手段
と、X線ビームをスライス方向に移動させるために前記
X線管又は前記コリメータをスライス方向に移動させる
X線ビーム移動機構と、前記X線ビーム中心移動データ
に基づいて前記リファレンスチャンネルの検出器ブロッ
ク上でのX線ビーム中心の移動量が減少するように前記
X線ビーム移動機構を制御するX線ビーム位置制御手段
とを具備する(請求項1)。
【0024】この構成では、X線検出器のチャンネル方
向の端部に配列したリファレンスチャンネルの検出器ブ
ロックから出力されるX線量データが、計測チャンネル
から出力された計測データのX線量の補正と、スライス
方向のX線ビーム移動の検出とに利用することができる
ため、X線ビーム移動を検出するための専用のX線検出
器を別個に設ける必要がなくなり、スキャナ内のスペー
スが広がるとともに、装置のコスト低減にも寄与する。
【0025】本発明のX線CT装置では更に、前記X線
検出器のリファレンスチャンネルの検出器ブロックのX
線検出素子はそのスライス方向中心位置を基準にして、
X線管の陰極側と陽極側に同数ずつ配置され、前記X線
ビーム中心移動検出手段は前記陰極側X線検出素子の出
力を加算して陰極側加算値を求める陰極側加算器と、前
記陽極側X線検出素子の出力を加算して陽極側加算値を
求める陽極側加算器と、陰極側加算値と陽極側加算値と
の大小を比較する比較器を備える。この構成では、リフ
ァレンスチャンネルの検出器ブロックが偶数個のX線検
出素子を備えており、検出器ブロックの中心位置を基準
にして半数ずつのX線検出素子の出力を陰極側加算器と
陽極側加算器で加算しているので、大きい加算値の側に
X線ビームの中心位置が移動していると判断することが
できる。このため、陰極側加算値と陽極側加算値との大
小比較結果から、X線ビーム位置を元に戻すための制御
が容易に行うことができる。
【0026】本発明のX線CT装置では更に、前記X線
ビーム移動機構がX線管をスライス方向に移動する機構
であり、前記X線ビーム位置制御手段はX線ビーム中心
が移動した方向と同じ方向にX線管が移動するように制
御する。この構成では、X線管の焦点位置が陰極側に移
動した場合には、X線ビーム中心位置は陽極側に移動す
るので、X線管を陽極側に移動するように制御すること
により、X線ビーム中心位置の移動量を減少させること
が可能となる。
【0027】本発明のX線CT装置では更に、前記X線
ビーム移動機構がコリメータをスライス方向に移動する
機構であり、前記X線ビーム位置制御手段はX線ビーム
中心が移動した方向とは逆方向にコリメータが移動する
ように制御する。この構成では、コリメータを陰極側に
移動すると、X線ビーム中心位置は陰極側に移動するの
で、X線管の焦点位置が陰極側に移動してX線ビーム中
心位置が陽極側に移動したときには、コリメータを逆方
向の陰極側に移動するように制御することにより、X線
ビーム中心位置の移動量を減少させることが可能とな
る。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明のX線CT装置の実
施例を添付図面に沿って説明する。図1に、本発明に係
るX線CT装置の全体構成の一例を示す。図1におい
て、ガントリ1の中央部には開口1Aが形成され、この開
口1Aにはベッド7の駆動にともなって、ベッド7に寝載
された被検体6が挿入される。ガントリ1に回転可能に支
持されたスキャナ1B上には、X線管2とマルチスライス
型X線検出器(以下、X線検出器ともいう)4が、被検
体6を挟んで対向して配置されている。X線管2の前面に
はX線ビーム5の広がりを制御するコリメータ3が配置さ
れている。X線管2はX線制御装置8の制御によってX線
の放射を行う。コリメータ3はX線管2の陽極の焦点より
放射された円錐状のX線ビームを、被検体6の体軸方向
に厚さ(スライス幅)を持ったファン状のX線ビーム5
にコリメートする。コリメータ3を通過したファン状の
X線ビーム5は被検体6を通過する。円弧状のマルチスラ
イス型X線検出器4は、被検体6を通過したX線を検出す
る。マルチスライス型X線検出器4は、円周方向(チャ
ンネル方向ともいう)及び体軸方向(スライス方向とも
いう)にそれぞれ複数個のX線検出素子が配列されてい
るので、複数スライス分のデータの取得が可能な構造に
なっている。
【0029】X線管2とX線検出器4は互いに対向した配
置で、被検体6を中心としてスキャナ1Bととも回転す
る。スキャナ1Bの回転はスキャナ制御装置10によって
駆動されるスキャナ駆動装置9によって行う。スキャナ
制御装置10は画像処理装置13からの出力信号によって駆
動される。更に、X線検出器4で取得された計測データ
は、増幅器11で増幅され、A/D変換器12によってデジ
タル化された後、画像処理装置13に入力される。計測デ
ータは画像処理装置13にて画像再構成処理され、複数ス
ライスの断層画像が得られる。この断層画像は表示装置
15に表示されるととも、断層画像の画像データは記憶装
置14に保存される。
【0030】次に、本発明に係るX線CT装置の第1の
実施例について説明する。本実施例の装置では、従来の
装置と比べ、マルチスライス型X線検出器4の構成と、
X線検出器4から出力される計測データの補正処理方法
と、X線検出器4の計測データに対するX線管の焦点移
動の補償方法が異なる。このため、第1の実施例の内容
に関しては、X線検出器4の構成、計測データの補正処
理方法、X線管の焦点移動の補償方法が要部となるの
で、以下、順を追って詳細に説明する。
【0031】先ず、本発明に係るマルチスライス型X線
検出器の構成について説明する。図2に本発明のマルチ
スライス型X線検出器の一例の概略構造図を示す。図2
(a)はチャンネル方向の構造図、図2(b)はスライス
方向の構造図である。本発明のマルチスライス型X線検
出器4では、チャンネル方向及びスライス方向にそれぞ
れ複数個ずつのX線検出素子が配列され、全体としてX
線検出器を構成している。図2(b)は、1チャンネル分
のX線検出素子群(以下、検出器ブロックという)を示
す。本実施例では、検出器ブロックは、No.1〜No.8の8
個のX線検出素子23から成り、各X線検出素子23はシン
チレータ24とシリコンフォトダイオードなどの光検出素
子25とから成る。各X線検出素子23は、プラスチックな
どで作られた基板26上に配列され、かつ固定されてい
る。
【0032】図2(a)は、検出器ブロック20、21のチャ
ンネル方向の配列を示す。検出器ブロック20、21はX線
管2の焦点から半径Rの距離にある円弧上に配列されて
いる。検出器ブロックとしては、被検体6を通過したX
線量を計測して、X線減弱量のデータを計測データとし
て出力する計測チャンネルの検出器ブロック20と、X線
検出器4のチャンネル方向の両端に配置され、被検体6を
通過しないX線量を計測して、X線量を補正するための
データをリファレンスデータとして出力するリファレン
スチャンネルの検出器ブロック21とがある。計測チャン
ネルの検出器ブロック20は、例えば512チャンネルと
か、1024チャンネル配列されている。これに対し、リフ
ァレンスチャンネルの検出器ブロック21は、例えば両端
に1〜2チャンネル配列されている。リファレンスチャン
ネルについては、場合によっては片側に1チャンネル配
列するだけでもよいが、安全を見て両端に配列した方が
よい。
【0033】本実施例のX線検出器4においては、リフ
ァレンスチャンネルの検出器ブロック21はX線量の補正
を行う役割とともに、X線管2の焦点移動を検知する役
割も担っている。図2(b)に示した検出器ブロック21で
は、No.1〜No.8の8個のX線検出素子23がスライス方向
に配列されている。X線管2との位置関係は、通常No.1
側が陰極側で、No.8側が陽極側である。X線検出素子23
の配列数は8個に限定されず、12個や16個など、他の個
数のものもある。
【0034】リファレンスチャンネルの検出器ブロック
21はスライス方向に配列された複数個のX線検出素子23
を備えているため、スライス方向のX線量分布を測定す
ることができる。一方、X線管2の焦点位置が移動する
と、スライス方向のX線量分布が変化するため、上記の
リファレンスチャンネルの検出器ブロック21でスライス
方向のX線量分布を計測することにより、X線管2の焦
点移動を検知することができる。例えば、X線管2の焦
点が陰極側に移動すれば、X線量分布のピーク点は陽極
側に移動し、焦点が陽極側に移動すればピーク点は陰極
側に移動する。
【0035】次に、X線検出器4によるスライス方向の
X線量データの計測と計測データの処理の手順について
説明する。本発明のマルチスライス型X線検出器4で
は、チャンネル方向については、図2(a)に示した如
く、その大部分を占める計測チャンネルの検出器ブロッ
ク20が円弧状に配列され、両端に1個ずつのリファレン
スチャンネルの検出器ブロック21が配列されている。ス
ライス方向については、図2(b)に示した如く、スライ
ス数相当のX線検出素子23が配列されている。検出器ブ
ロック20,21は、機能上計測チャンネル用と、リファレ
ンスチャンネル用と分かれているが、通常は同じ構造の
ものが用いられる。以下の説明では、スライス方向のX
線検出素子23の配列数は8個のものを代表例に上げて説
明する。
【0036】本発明では、X線検出器4のリファレンス
チャンネルの検出器ブロック21は2つの機能、すなわ
ち、第1の機能として計測チャンネルで計測したX線量
データの補正、第2の機能としてX線管2の焦点移動の有
無又は移動量の検知を分担している。先ず、図3を用い
て、X線検出器4の計測チャンネルでのX線量データの
計測とリファレンスチャンネルの計測データを用いた補
正処理手順について説明する。
【0037】図3は、X線検出器の計測データの補正処
理手順を説明するための図である。図3(a)は計測チャ
ンネルの検出器ブロック20で計測したX線量データの流
れの一例を、図3(b)はリファレンスチャンネルの検出
器ブロック21で計測したX線量データの流れの一例を、
それぞれ示したものである。図3(a)の計測チャンネル
側では、X線管2から放射されたX線ビーム5は被検体6
を透過した後、計測チャンネルの検出器ブロック20のN
o.1〜No.8の8個のX線検出素子23によって計測される。
図示以外の他の計測チャンネルにおいても同様の計測が
行われるが、計測チャンネルについては図示の1チャン
ネルで代表する(以下においても同様である)。
【0038】図3(b)のリファレンスチャンネル側で
は、X線管2から放射されたX線ビーム5は被検体6を透
過せずに、リファレンスチャンネルの検出器ブロック21
のNo.1〜No.8の8個のX線検出素子23によって計測され
る。被検体6が大きい場合には、リファレンスチャンネ
ルの検出器ブロック21に入射するX線が被検体6を透過
したものとなる恐れがあるが、被検体6とX線管2の焦点
との距離を調整して、少なくとも1個のリファレンスチ
ャンネルの検出器ブロック21には、被検体6を透過した
X線が入射しないようにする。
【0039】本実施例のマルチスライス型X線検出器4
では、図3(a)の計測チャンネルの検出器ブロック20の
8個のX線検出素子23の後段にスイッチ回路30を備えて
おり、このスイッチ回路30のスイッチ切り替えにより、
計測チャンネルのX線検出素子23の計測データ(出力)
の配分の切り替えを行う。図3(a)の例では、No.1〜N
o.4のX線検出素子23の出力と、No.5〜No.8のX線検出
素子23の出力とをそれぞれ1つずつに纏め、8個のX線検
出素子23の出力を2つのデータに纏めている。このよう
にX線検出素子23の計測データを纏めることにより、2
スライス分の画像データが得られることになる。すなわ
ち、1スライスはNo.1〜No.4のX線検出素子23に対応す
るもの、他の1スライスはNo.5〜No.8のX線検出素子23
に対応するものとなる。この結果、スライス厚さは、X
線検出素子23の4個分相当の厚さとなる。
【0040】スイッチ回路30の操作例としては、種々の
ものが可能であり、上記以外に、先ずNo.1〜No.8の8個
のX線検出素子23の出力をそのまま後段に出力させる場
合がある。この場合には8スライス分の画像データが得
られるので、薄いスライスの画像を得るためには有効で
あるが、計測データが多くなるため、計測データの処理
に時間がかかるという問題がある。
【0041】次に、No.1とNo.2、No.3とNo.4などと2個
ずつのX線検出素子23の出力を纏めて後段に出力する場
合がある。この場合には4スライス分の画像データが得
られる。スライス数は上記の場合と比べ1/2に少なくな
るが、処理する計測データが半分になるので、計測デー
タの処理時間は短くなる。
【0042】また、X線管2の前面に配設するコリメー
タ3によって、X線ビーム5のスライス方向の幅が8個の
X線検出素子23全体のスライス方向の長さよりも小さく
制限される場合には、X線ビーム5は中央部のX線検出
素子23にのみ入射し、端部のX線検出素子23には入射し
ない。このように、X線ビーム5のスライス方向の幅が
小さい場合には、スイッチ回路30はX線ビーム5のスラ
イス方向の幅寸法に応じて、X線ビーム5の入射するX
線検出素子23のみ、例えばNo.2〜No.7の6個のX線検出
素子23の計測データについては出力させ、X線ビーム5
の入射しない端部のX線検出素子23、例えばNo.1とNo.8
のX線検出素子23の計測データについては出力させない
ように動作する。
【0043】更に、スイッチ回路30では、No.2〜No.7の
X線検出素子23の6個の計測データについても、そのま
ま6スライス分の画像データとして出力するか、2個ずつ
纏めて3スライス分の画像データとして出力するか、或
いは3個ずつ纏めて2スライス分の画像データとして出力
するか、など、計測データの出力のしかたを変えること
ができる。
【0044】次に、スイッチ回路30から出力された計測
データは、増幅器11にて増幅され、A/D変換器12にて
デジタル信号に変換された後、補正処理回路34に入力さ
れる。この補正処理回路34では、リファレンスチャンネ
ルの検出器ブロック21で取得されたリファレンスデータ
に基づいて、X線量の補正(正規化)が行われる。X線
量の補正処理が施された計測データは画像処理装置13に
送られ、被検体6の断層画像の再構成のために用いられ
る。
【0045】また、本実施例では、図3(b)のリファレ
ンスチャンネルの検出器ブロック21の側では、No.1〜N
o.8の8個のX線検出素子23の後段に増幅器11とA/D変
換器12と加算処理回路32を備えている。リファレンスチ
ャンネルの検出器ブロック21に入射するX線ビーム5の
スライス方向の幅については、一定の幅寸法とし、スラ
イス方向の全部のX線検出素子23(図示で8個)を覆う
ことができる寸法とする。通常、X線ビーム5のスライ
ス方向の幅寸法は、リファレンスチャンネルの検出器ブ
ロック21を構成する8個のX線検出素子23のスライス方
向の長さ寸法と同じか、少し大き目に設定する。
【0046】リファレンスチャンネルの検出器ブロック
21からは、全てのX線検出素子23からX線量の計測デー
タが出力され、これらの計測データは増幅器11で増幅さ
れ、A/D変換器12でデジタル信号に変換される。デジ
タル化された計測データは加算処理回路32に入力され、
X線検出素子23の番号の組合せが計測チャンネルの検出
器ブロック20側のスイッチ回路30の出力でのX線検出素
子23の番号の組合せと同じになるように、計測データの
加算処理が行われる。例えば、計測チャンネルの検出器
ブロック20側でNo.1とNo.2、No.3とNo.4、………のX線
検出素子23の計測データを纏めるようにスイッチ回路30
が動作する場合には、リファレンスチャンネルの検出器
ブロック21側の加算処理回路32ではNo.1とNo.2、No.3と
No.4、…のX線検出素子23から出力されたX線量データ
をそれぞれ加算して出力し、また、例えば、計測チャン
ネルの検出器ブロック20側でNo.1〜No.4、No.5〜No.8の
X線検出素子23の計測データを纏める場合には、リファ
レンスチャンネルの検出器ブロック21側ではNo.1〜No.
4、No.5〜No.8のX線検出素子23から出力されたX線量
データをそれぞれ加算する。
【0047】上記の如く、リファレンスチャンネルの検
出器ブロック21側のX線量データの加算処理を行うこと
により、計測チャンネルの検出器ブロック20側で取得さ
れた画像データに対し、リファレンスデータとしての被
検体6を透過していないX線量データが加算処理回路32
から出力される。これらのX線量データは補正処理回路
34に入力され、リファレンスデータとして、計測データ
のX線量補正に用いられる。
【0048】補正処理回路34での計測チャンネルの検出
器ブロック20の計測データの補正処理は、計測チャンネ
ルの検出器ブロック20のNo.1〜No.8のX線検出素子23の
出力についてスイッチ回路30のスイッチの切り替えによ
って纏めた1スライス分の計測データごとに、X線量の
補正が行われる。X線量の補正処理をした計測データ
は、画像処理装置13に送られ、断層画像として再構成さ
れる。
【0049】次に、図4,図5を用いて、本実施例の装置
でのX線管の焦点移動の補償方法の第1の例(以下、第1
の方法という)について説明する。本実施例の装置で
は、マルチスライス型X線検出器4のリファレンスチャ
ンネルの検出器ブロック21がX線管の焦点移動によるX
線ビーム5のスライス方向の中心位置の移動を検出する
ためのX線検出器として用いられ、その後段に検出器ブ
ロック21から出力されるX線量データに基づいて検出器
ブロック21上でのX線ビーム5のスライス方向中心位置
の移動の有無及び移動の方向(X線ビーム中心移動デー
タ)を検出するX線ビーム中心移動検出手段と、X線ビ
ームをスライス方向に移動させるX線ビーム移動機構
と、X線ビーム中心移動データに基づいてX線ビーム中
心の移動量が減少するようにX線ビーム移動機構を制御
するX線ビーム位置制御手段が配設されている。
【0050】図4は本実施例の装置でのX線管の焦点移
動の補償方法の第1の例の全体構成を示す図、図5は図4
のX線管焦点移動補償の際のリファレンスチャンネルの
検出器ブロック21にて取得されたX線量データの処理の
流れを説明するための図である。
【0051】先ず、図4を用いて、第1の方法の全体構成
を説明する。図4において、X線管2内では、陰極2Aよ
り放出された電子線が回転陽極2Bのターゲットに衝突
して、焦点2CよりX線ビーム5を発生する。このX線ビ
ーム5はコリメータ3によってスライス方向にある厚さ
(スライス幅)を持つファン状のX線ビーム5にコリメ
ートされ、被検体を通過した後、マルチスライス型X線
検出器4に入射し、X線検出器4によって検出される。X
線ビーム5のうち、X線検出器4のチャンネル方向の両端
に配置されたリファレンスチャンネルの検出器ブロック
21によって検出されたX線量データは被検体を通過しな
いものであり、前述の計測データの補正のために利用さ
れる以外に、X線管焦点移動に伴うX線ビーム5のスラ
イス方向中心位置の移動の検出にも利用される。
【0052】リファレンスチャンネルの検出器ブロック
21は図2(b)に示す如くスライス方向に配列された複数
個(図示では8個)のX線検出素子23を持っているた
め、X線ビーム5のスライス方向のX線量分布を検知す
ることができる。X線管焦点移動は、先に説明した如
く、スライス方向のX線量分布に変化を与え、特にX線
量分布の中心位置の移動として現れるので、X線ビーム
5のスライス方向のX線量分布を検知することで、X線
管焦点移動に伴うX線ビーム5のスライス方向中心位置
の移動量(少なくともX線ビーム5のスライス方向中心
位置の移動の有無)を検知することができる。
【0053】この第1の方法では、リファレンスチャン
ネルの検出器ブロック21のNo.1〜No.8の8個のX線検出
素子23で計測したX線量データから、X線ビーム5のス
ライス方向中心位置22が検出器ブロック21のスライス方
向の中心位置(図示のNo.4のX線検出素子とNo.5のX線
検出素子との境界)45に対しどちら側に移動したか(す
なわち、X線管の陰極側か又は陽極側か)を検知する。
このX線ビーム5のスライス方向中心位置22の移動の検
知は、X線ビーム中心移動検出手段が行うが、図4にお
いてはこのX線ビーム中心移動検出手段は加算器36と比
較器38によって構成される。
【0054】上記の加算器36では、検出器ブロック21の
スライス方向中心位置45に対し、陰極側のX線検出素子
からの出力と、陽極側のX線検出素子からの出力をそれ
ぞれ加算する2個の加算器36a,36bを備え、比較器38で
は陰極側のX線検出素子からの出力と陽極側のX線検出
素子からの出力とを比較し、陰極側の出力が大きいか、
陽極側の出力が大きいかを比較結果として出力する。こ
の比較器28の比較結果がX線ビーム中心移動検出手段の
検出結果として出力される。この検出結果は、X線ビー
ム中心位置22の移動方向を示すもので、陰極側の出力が
大きい場合には陰極側に移動したものと、陽極側の出力
が大きい場合には陽極側に移動したものと、それぞれ判
断して、X線ビーム中心移動検出手段は次段のX線ビー
ム位置制御手段にX線ビーム中心移動データを出力す
る。
【0055】図4において、X線ビーム位置制御手段は
X線管2のスライス方向の移動を制御する駆動制御装置4
0から成り、X線ビーム移動機構はX線管2をスライス方
向に移動するX線管駆動機構42から成る。駆動制御装置
40はX線ビーム中心移動データとして、X線ビーム中心
位置22の移動方向を知った上で、X線管2の移動すべき
方向、すなわち陰極側に移動するか、陽極側に移動する
かの指示と、移動する距離(通常は最小移動距離)の指
示を、X線管駆動機構42に与える。X線管駆動機構42は
X線管2をモータ駆動などによって移動させているの
で、上記X線管2の移動方向と移動距離の指示は、モー
タの回転方向と回転数などに変換して与えられる。この
指示に従って、X線管駆動機構42はX線管2をスライス
方向に移動する。この結果、X線ビーム中心位置22の移
動量は減少する。上記の一連の動作を行った結果、X線
ビーム中心位置22の移動がまだ残っている場合には、X
線ビーム中心位置22の移動量がほぼ0になるまで、上記
の一連の動作を繰り返す。
【0056】次に、図5を用いて、リファレンスチャン
ネルの検出器ブロック21にて取得されたX線量データの
処理の仕方について説明する。図5において、X線管2へ
の負荷印加の初期状態では、本実施例のリファレンスチ
ャンネルの検出器ブロック21のNo.1〜No.8のX線検出素
子23に、X線ビーム5のスライス方向の中心線22が検出
器ブロック21のスライス方向の中心位置45であるNo.4の
素子とNo.5の素子のほぼ境界に当るように、X線照射さ
れる。このX線ビーム5のスライス方向の中心線22の位
置は上記のX線ビーム5のスライス方向中心位置に相当
する。従って、X線管2への負荷印加の初期状態では、
X線管2の焦点位置の移動はないので、通常陰極側のNo.
1〜No.4の4個の素子と、陽極側のNo.5〜No.8の4個の素
子には、ほぼ等量のX線が照射されている。このため、
No.1〜No.4の4個の素子から出されるX線量データの合
計と、No.5〜No.8の素子から出力されるX線量データの
合計とはほぼ等しくなっている。
【0057】これに対し、CT撮影が実行されてX線管
2への負荷印加が繰り返されると、X線管2の回転陽極2
Bが加熱されて、焦点位置が移動し、X線ビーム5のス
ライス方向の中心線22が移動するため、リファレンスチ
ャンネルの検出器ブロック21が受光するX線ビーム5の
スライス方向のX線量分布が変化する。ここで、X線管
2の焦点移動方向とX線ビーム5のスライス方向の中心線
22の移動方向との間には逆の関係にあり、例えばX線管
2の焦点が陰極側に移動すれば、X線ビーム5のスライス
方向の中心線22は陽極側に移動する。このため、X線管
2の負荷印加に起因する焦点移動が起ると、焦点位置は
陰極側に移動するため、X線ビーム5のスライス方向の
中心線22は陽極側に移動する。
【0058】図5において、X線管2の焦点移動によっ
て、X線ビーム5のスライス方向の中心線22が陽極側、
すなわちNo.5〜No.8の素子側に移動すると、陽極側のN
o.5〜No.8の4個の素子に入射するX線量が陰極側のNo.1
〜No.4の4個の素子に入射するX線量より多くなり、そ
の結果陽極側のNo.5〜No.8の4個の素子から出力される
計測データの合計値(以下、陽極側出力という)が陰極
側のNo.1〜No.4の4個の素子から出力される計測データ
の合計値(以下、陰極側出力という)より大きくなる。
【0059】このように、X線管2の焦点移動によっ
て、X線ビーム5のスライス方向の中心線22が移動する
と、リファレンスチャンネルのX線器ブロック21からの
陰極側出力と陰極側出力との間に差が生じるので、この
差分を検出することによって、X線ビーム5のスライス
方向の中心線22の移動方向を知ることができる。このた
め、本実施例では、X線ビーム中心移動検出手段は、加
算器36と、比較器38を備え、加算器36にて、陰極側出力
と陽極側出力を求め、比較器38にて、陰極側出力と陽極
側出力とを比較し、X線ビーム5のスライス方向の中心
線22の移動方向を検出する。
【0060】図5において、リファレンスチャンネルの
検出器ブロック21のNo.1〜No.8の8個のX線検出素子23
から出力された8個の計測データは、それぞれ増幅器11
で増幅され、A/D変換器12でデジタル化された後、X
線ビーム中心移動検出手段に含まれる加算器36で加算処
理される。加算器36は2個の加算器、陰極側加算器36aと
陽極側加算器36bとから成る。陰極側加算器36aは陰極側
のNo.1〜No.4の4個の素子から出力された4個の計測デー
タを加算し、陽極側加算器36bは陽極側のNo.5〜No.8の4
個の素子から出力された4個の計測データを加算する。
前者の加算値37aは上記の陰極側出力に対応し、後者の
加算値37bは上記の陽極側出力に対応する。両方の加算
値37a、37bは、増幅器11、A/D変換器12によって、増
幅し、デジタル化されているが、以下の説明では同じ名
称で呼ぶことにする。
【0061】次に、陰極側出力37aと陽極側出力37bはX
線ビーム中心移動検出手段に含まれる比較器38に入力さ
れ、大小の比較が行われる。比較器38では、陰極側出力
37aと陽極側出力37bとの差分をとる。例えば、陰極側出
力37aから、陽極側出力37bを引き算する。この差分の符
号データは、X線ビーム5のスライス方向の中心線22の
移動方向を示している。すなわち、陰極側出力37aが大
きい場合(符号は+)にはX線ビーム5の中心線22は陰
極側に移動し、陽極側出力37bが大きい場合(符号は
−)にはX線ビーム5の中心線22は陽極側に移動してい
る。このため、比較器38から差分の符号データを出力す
ることにより、次段において、X線ビーム5の中心線22
を元に戻すための補償操作が可能となる。
【0062】次に、この比較器38の出力は、図4の駆動
制御装置40に送られる。駆動制御装置40は比較器38から
差分の符号データを受けて、X線ビーム5のスライス方
向の中心線22の移動方向が陰極側か又は陽極側かを識別
し、次段のX線管駆動機構42を制御して、X線ビーム5
のスライス方向の中心線22の移動量が減少する方向にX
線管2を移動させる。
【0063】X線管駆動機構42は、X線管2をスライス
方向、すなわち体軸方向に微小距離だけ移動する機構で
あり、ウォームギャとモータとの組合せで構成されてい
る。移動方向は陽極側(A→B)又は陰極側(B→A)
であり、移動距離は最大でも1mm以下である。X線管2の
焦点移動量は通常500μm程度であるので、本実施例での
1回の補償操作での移動距離は20〜100μmが適当であ
る。移動方向はモータを正又は逆回転することによって
駆動できる。
【0064】駆動制御装置40によるX線管駆動機構42の
制御例について説明する。X線ビーム中心移動検出手段
としての比較器38の出力から(1)陰極側が大(符号は
+)、(2)差なし、(3)陽極側が大(符合は−)の3
つの場合のうちのいずれかが検知される。先ず、(1)
の場合には、X線ビーム5のスライス方向の中心線22が
陰極側に来ていることから、X線管2の焦点は陽極側に
移動していると判断されるので、X線管駆動機構40に対
しX線管2を陰極側に、例えば50μmだけ移動させるよう
に制御する。この補償操作によって、X線ビーム5のス
ライス方向の中心線22の位置はリファレンスチャンネル
の検出器ブロック21上で、数百μm(50μm×(コリメー
タとX線検出器間距離)/(焦点とコリメータ間距
離))だけ戻される。この1回の補償操作だけでは、X
線ビーム5のスライス方向の中心線22の位置が元に戻ら
ない場合もあるので、そのような場合には同じ補償操作
を繰り返してやる。
【0065】次に、(2)の場合には、X線ビーム5のス
ライス方向の中心線22が元の位置にあることを示してい
るので、補償操作は不要である。次に、(3)の場合に
は、X線ビーム5のスライス方向の中心線22が(1)の場
合とは逆の方向に移動しているので、X線管2を逆の方
向に移動させるように制御すればよい。他の操作は
(1)の場合と同様である。
【0066】上記の如く、X線管2を移動制御すること
により、X線管2の焦点移動量が補償され、X線ビーム5
のスライス方向の中心線22の位置が元に戻されるので、
X線ビーム5のスライス方向の中心線22の位置はリファ
レンスチャンネルの検出器ブロック21のNo.4の素子とN
o.5の素子の境界45とほぼ一致し、No.1〜No.8の素子に
対するX線量分布も初期状態における分布と同様な分布
が保持される。
【0067】次に、本実施例の装置でのX線管の焦点移
動の補償方法の第2の例(以下、第2の方法という)につ
いて図6を用いて説明する。以下、第1の方法との相違点
を重点に説明する。本方法では、X線ビーム中心移動検
出手段が第1の方法とは異なる。本方法におけるX線ビ
ーム中心移動検出手段はリファレンスチャンネルの検出
器ブロック21のX線検出素子から出力されるX線量デー
タから最大値を示すX線検出素子の位置を検出するX線
量最大値位置検出手段を備えている。
【0068】図6は、リファレンスチャンネルの検出器
ブロック21の8個のX線検出素子23が計測したX線量分
布例を示したものである。横軸にはX線検出素子の番号
を、縦軸にはX線検出素子が計測したX線量データを示
す。X1〜X8はNo.1〜No.8のX線検出素子23が計測した
X線量データで、破線46はX線量分布を示している。図
示の場合X線ビーム5のスライス方向の中心線22は陽極
側に移動し、中心線22の位置は最大X線量データX5を
出力するNo.5の素子の位置にある。
【0069】上記のことから、本方法では、X線量最大
値位置検出手段を図5のA/D変換器12の後段に配設
し、X線量最大値位置検出手段にてリファレンスチャン
ネルの検出器ブロック21のNo.1〜No.8のX線検出素子23
から出力されるX線量データを順次比較して、最大値を
示すX線検出素子23の位置(又は番号)を検出するもの
である。X線量最大値位置検出手段からは、最大X線量
を計測したX線検出素子23の位置(又は番号)が出力さ
れる。図6の例では、No.5の素子の位置が出力される。
【0070】本方法では、駆動制御装置40の動作も第1
の方法とは少し異なるので、以下に説明する。本方法の
場合、X線ビーム中心移動データとしては、X線量最大
値位置検出手段から最大X線量を計測したX線検出素子
23の位置(又は番号)が出力されるので、このデータか
ら、X線ビーム5の中心線22の移動方向と移動距離が算
出できるので、これらを基に、駆動制御装置40がX線管
駆動機構42の移動方向と移動距離を制御する。このた
め、本方法の場合は、1回の補償操作によって、X線ビ
ーム5の中心線22の位置をほぼ元の位置に戻すことがで
きる。
【0071】また、最大X線量を計測したX線検出素子
23の番号からX線ビーム5の中心線22の移動方向と移動
距離を算出するには以下の手順で行う。先ず、移動方向
については、X線検出素子23の番号がNo.1〜No.4に属す
れば陰極側、No.5〜No.8に属すれば陽極側である。次
に、移動距離については、検出器ブロック21の中心位置
45からの距離であるので、X線検出素子21のスライス方
向の幅寸法をdとしたとき、No.4とNo.5の素子では0.5
d、No.3とNo.6の素子では1.5d、………となる。更に、
X線管駆動機構42を制御するにあたっては、この移動距
離をX線管2の焦点位置の移動量に換算するために、換
算係数=(焦点とコリメータ間距離)/(コリメータと
X線検出器間距離)を乗ずる必要がある。
【0072】次に、本実施例の装置でのX線管の焦点移
動の補償方法の第3の例(以下、第3の方法という)につ
いて説明する。以下、図4を参照しながら説明する。本
方法は、第1、第2の方法に対し、X線ビーム移動機構と
X線ビーム位置制御手段が異なる。本方法では、図4に
おいて、X線管駆動機構42をコリメータ駆動機構とし、
駆動制御装置40をコリメータ駆動制御装置としたもので
ある。
【0073】コリメータ駆動機構としては、X線管駆動
機構42と同様にモータとウォームギャ等の組合せで構成
する。コリメータ駆動制御装置としては、X線管2の駆
動制御装置40とほぼ同じであるが、X線管2とコリメー
タ3とではX線検出器4に対して位置が変わるため、補償
操作において(1)コリメータの移動方向とX線ビーム5
の中心線22の移動方向が同じになること、(2)コリメ
ータの移動距離とX線ビーム5の中心線22の移動距離と
の比率((焦点とX線検出器間距離)/(焦点とコリメ
ータ間距離))が大きくなること、の2点で異なる。こ
のため、コリメータ3を駆動する場合には、その点を考
慮して制御する必要がある。
【0074】上記の第1〜第3の方法において、X線管2
の焦点移動量が微小の場合には、その微小距離だけX線
管2やコリメータ3を移動するのは機械的精度上困難であ
る。また、そのような場合、画像再構成の際に補正の必
要がないことが多い。このため、上記のX線ビーム5の
中心線22の移動量が小さいとき、例えば焦点移動量で20
μmに相当する値より小さいとき、或いは図5の例で陰極
側出力と陽極側出力との差分が小さくて、所定値より小
さいときなどには、X線ビーム5の中心線22の移動はな
いものと判断するような機構を、X線ビーム中心移動検
出手段に組み込んでおくとよい。
【0075】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明のX線CT装
置によれば、マルチスライス型X線検出器のチャンネル
方向の端部に配列したりファレンスチャンネルの検出器
ブロックから出力されるX線量データが、計測チャンネ
ルから出力された計測データのX線量の補正と、体軸方
向のX線ビーム移動の検出とに利用することができるた
め、X線ビーム移動を検出するための専用のX線検出器
を別個に設ける必要がなくなリ、スキャナ内のスペース
が広がるとともに、装置のコスト低減にも寄与する。
【0076】また、X線ビーム移動検出手段の配置され
ている位置が、X線検出器のチャンネル方向の端部であ
り、焦点からの距離が計測用チャンネルの検出器ブロッ
クと同じであるため、よリ理想的なX線ビーム移動量の
測定が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るX線CT装置の全体構成の一例。
【図2】本発明のマルチスライス型X線検出器の一例の
概略構造図。
【図3】X線検出器の計測データの補正処理手順を説明
するための図。
【図4】本実施例の装置でのX線管の焦点移動の補償方
法の第1の例の全体構成を示す図。
【図5】図4のX線管焦点移動補償の際のリファレンス
チャンネルの検出器ブロックにて取得されたX線量デー
タの処理の流れを説明するための図。
【図6】リファレンスチャンネルの検出器ブロックの8
個のX線検出素子が計測したX線量分布例。
【図7】X線検出器の測定誤差の一例。
【図8】マルチスライス型X線検出器の1チャンネル分
のスライス方向のX線検出素子群とその入力側及び出力
側の関係。
【符号の説明】
2…X線管 2A…陰極 2B…陽極 2C…焦点 3…コリメータ 4…マルチスライス型X線検出器(X線検出器) 5…X線ビーム 6…被検体 9…スキャナ駆動装置 10…スキャナ制御装置 11…増幅器 12…AD変換器 13…画像処理装置 14…記憶装置 20…計測チャンネルの検出器ブロック 21…リファレンスチャンネルの検出器ブロック 22…中心位置(中心線) 23…X線検出素子 24…シンチレータ 25…光検出素子 26…基板 30…スイッチ回路 32…加算処理回路 34…補正処理回路 36…加算器 36a…陰極側加算器 36b…陽極側加算器 37a…陰極側出力 37b…陽極側出力 38…比較器 40…駆動制御装置 42…X線管駆動機構 45…検出器ブロック中心位置 46…X線量分布

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X線管と、X線管から放出されたX線を
    ファン状のX線ビームとするコリメータと、X線管と対
    向して配置され、被検体を透過したX線を計測し、複数
    チャンネル、複数スライスの計測データを出力するマル
    チスライス型X線検出器(以下、X線検出器という)
    と、X線検出器の計測データから画像再構成を行う画像
    処理手段を具備するX線CT装置において、前記X線検
    出器のチャンネル方向の端部に少なくとも1チャンネル
    配列され、複数個のX線検出素子がスライス方向に計測
    チャンネルの検出器ブロックと同様に配置され、計測チ
    ャンネルの計測データを補正するための複数個のX線量
    データを出力するリファレンスチャンネルの検出器ブロ
    ックと、該リファレンスチャンネルの検出器ブロックか
    ら出力されるX線量データに基づきX線管の焦点移動に
    よるスライス方向のX線ビーム中心の移動の有無及び移
    動の方向(以下、X線ビーム中心移動データという)を
    検出するX線ビーム中心移動検出手段と、X線ビームを
    スライス方向に移動させるために前記X線管又は前記コ
    リメータをスライス方向に移動させるX線ビーム移動機
    構と、前記X線ビーム中心移動データに基づいて前記リ
    ファレンスチャンネルの検出器ブロック上でのX線ビー
    ム中心の移動量が減少するように前記X線ビーム移動機
    構を制御するX線ビーム位置制御手段とを具備すること
    を特徴とするX線CT装置。
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