JP2002310162A - 保持器付きころ装置およびこれを用いた遊星歯車装置 - Google Patents

保持器付きころ装置およびこれを用いた遊星歯車装置

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JP2002310162A
JP2002310162A JP2001112578A JP2001112578A JP2002310162A JP 2002310162 A JP2002310162 A JP 2002310162A JP 2001112578 A JP2001112578 A JP 2001112578A JP 2001112578 A JP2001112578 A JP 2001112578A JP 2002310162 A JP2002310162 A JP 2002310162A
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cage
retainer
rollers
roller device
roller
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JP2001112578A
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English (en)
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Kazuyoshi Harimoto
一由 針本
Norio Fujioka
典夫 藤岡
Shuichi Kajikawa
修一 梶川
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NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 偏心運動による保持器幅面の相対接触が厳し
い使用形態において、樹脂製の保持器を用いながら、摩
耗が少なく、長寿命とできるものとする。また、部品点
数の増加、組立工数の増加がなく、原価低減に貢献でき
るものとする。 【解決手段】 互いに偏心運動するように並設される複
数の保持器付きころ2を備える。各保持器付きころ2
は、隣合う保持器付きころ2の保持器3が互いに幅面a
で接触が生じるように配置される。保持器3は合成樹脂
からなり、円周方向の複数箇所にころ4が入るポケット
8を有する。この保持器付きころ装置において、保持器
3の幅面に摩擦抑制手段となる異種材料層9、または金
側製の円環状板材を設ける。互いに接する保持器3の材
質を相互に異ならせても良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、互いに偏心運動
するように配置された複数の保持器付きころにより構成
される保持器付きころ装置およびこれを用いた遊星歯車
装置に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】保持器付
きころの使用形態として、複数個が互いに偏心回転する
ように並設され、保持器の幅面に相対接触が発生するよ
うな場合がある。例えば、汎用減速機の遊星歯車装置で
は、クランク軸における隣接する複数の偏心軸部に、保
持器付きころを介して遊星歯車が設置される。近年、軸
受一般において原価低減の要求から、金属製の保持器か
ら樹脂製の保持器へ移行しつつあり、上記のような部位
の保持器付きころにおいても、樹脂製の保持器が要望さ
れている。
【0003】しかし、樹脂製の保持器を使用すると、上
記の使用形態では、保持器の幅面の相対接触により、摩
耗が著しく短寿命となる。同種類の樹脂材料が相対接触
すると、異常摩耗が促進されることが知られているが、
上記保持器の接触は、このような同種材料の相対接触と
なる。これを防止するために、ワッシャ等を介在させる
例があるが、このような部品を入れると、部品点数が増
えて、組立工数が増え、保持器付きころの使用機器の組
立性低下、コスト増を招く。また、ワッシャの組み込み
忘れを生じることがあり、組立信頼性の低下を招く。
【0004】この発明の目的は、偏心運動による保持器
幅面の相対接触が厳しい使用形態において、樹脂製の保
持器を用いながら、摩耗が少なく、長寿命とでき、また
部品点数の増加、組立工数の増加がなく、原価低減と組
立信頼性の向上に貢献できる保持器付きころ装置を提供
することである。この発明の他の目的は、クランク軸の
隣接する複数の偏心軸部に保持器付きころを用いなが
ら、保持器の摩耗が少なく、長寿命とでき、また部品点
数の増加、組立工数の増加がなく、原価低減と組立信頼
性の向上に貢献できる遊星歯車装置を提供することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明における第1の
発明の保持器付きころ装置は、互いに偏心運動するよう
に並設される少なくとも2つの保持器付きころを備え、
上記各保持器付きころは、隣合う保持器付きころの保持
器が互いに幅面で接触するように配置される。すなわ
ち、接触が生じるように配置される。上記保持器は合成
樹脂からなり、円周方向の複数箇所にころが入るポケッ
トを有する。上記構成の保持器付きころ装置において、
上記保持器の幅面に摩擦抑制手段を設けたことを特徴と
する。この構成によると、隣合う保持器付きころが、互
いに偏心運動して保持器の幅面で接触し合う。そのため
保持器同士の相対接触が厳しい。しかし、保持器の幅面
に摩擦抑制手段を設けたため、摩擦抑制手段を介して保
持器が相対接触することになる。そのため摩耗が少なく
なり、長寿命とできる。保持器の幅面に摩擦抑制手段を
設けるため、別部品を用いた摩耗防止対策を施す必要が
なくなり、部品点数の増加、組立工数の増加がなくて、
組立信頼性も向上する。樹脂製の保持器において、一部
に摩擦抑制手段を設けたものであるため、金属製の保持
器と比べて原価低減が図れる。
【0006】第1の発明において、上記摩擦抑制手段
は、上記保持器の幅面に設けたられた耐摩耗性樹脂のコ
ーティング層であっても良い。この構成の場合、耐摩耗
性樹脂の持つ耐摩耗性により、摩耗が抑制される。保持
器の全体を耐摩耗性樹脂とするものと異なり、耐摩耗性
樹脂は幅面にコーティング層として設けるため、保持器
の他の部分は、安価な材料を選んだり、強度、自己潤滑
性等、必要とされる特性に応じた材料を選ぶことができ
る。またコーティングによるため、耐摩耗性樹脂層を簡
単に形成できる。
【0007】第1の発明において、上記摩擦抑制手段
は、上記保持器の幅面に設けられたメッキ層であっても
良い。メッキ層とすることにより、摩擦抑制手段とし
て、金属材料等の層を保持器の幅面に容易に形成するこ
とができ、摩耗を低減できる。
【0008】第1の発明において、上記摩擦抑制手段
は、上記保持器の幅面に固着された金属製の円環状板材
であっても良い。この構成の場合、金属製の円環状板材
で保持器の幅面が相互に接触することになり、合成樹脂
に比べて摩耗が低減される。
【0009】第1の発明において、上記摩擦抑制手段
が、上記保持器の合成樹脂の持つ物理特性以外の性状を
持つ異種材料層であっても良い。この場合、隣合う保持
器の互いに接する対向幅面のうちの片方の幅面のみに上
記異種材料層を設け、または両方の幅面に上記異種材料
層を設けて両異種材料層が互いに異なる物理特性の性状
を持つものとする。このように構成した場合、隣合う保
持器の相対接触を行う幅面は、異種材料層の形成によ
り、互いに異なる物理特性の性状を持つことになる。そ
のため、同種材料の相対接触による異常摩耗が抑制さ
れ、長寿命となる。
【0010】この発明における第2の発明の保持器付き
ころ装置は、互いに偏心運動するように並設される少な
くとも2つの保持器付きころを備え、上記各保持器付き
ころは、隣合う保持器付きころの保持器が互いに幅面で
接触するように配置されるものである。上記保持器は合
成樹脂からなり、円周方向の複数箇所にころが入るポケ
ットを有する。上記構成の保持器付きころ装置におい
て、互いに幅面で接する保持器を、互いに異なる材質の
合成樹脂で形成したことを特徴とする。この構成の場
合、互いに接する保持器を、異なる材質の合成樹脂で形
成したため、同種材料の相対接触による異常摩耗が防止
される。そのため長寿命となる。保持器の材質を異なら
せることで対処するため、別部品を用いた摩耗防止対策
を施す必要がなくなり、部品点数の増加、組立工数の増
加がなくて、組立信頼性も向上する。樹脂製であるた
め、金属製の保持器と比べて原価低減が図れる。
【0011】第2の発明において、上記保持器は、主材
料となる合成樹脂に強化繊維が充填されたものであっ
て、互いに幅面で接する保持器は、上記強化繊維の充填
比率を互いに異ならせることにより、上記異なる材質の
合成樹脂としたものであっても良い。このように、強化
繊維の充填比率を異ならせることによって異なる材質と
した場合も、同種材料の相対接触による異常摩耗が防止
効果が得られる。強化繊維の充填比率で対処するため、
材質の異なる保持器の製作が容易である。
【0012】第2の発明において、上記保持器は、主材
料となる合成樹脂に強化繊維が充填されたものであっ
て、互いに幅面で接する保持器は、上記強化繊維の種類
を異ならせることにより、上記異なる材質の合成樹脂と
したものであっても良い。このように、強化繊維の種類
を異ならせることによって異なる材質とした場合も、同
種材料の相対接触による異常摩耗が防止効果が得られ
る。強化繊維の種類で対処するため、材質の異なる保持
器の製作が容易である。
【0013】この発明における第1および第2の発明に
おいて、上記保持器は、ころ配列のピッチ円よりも大径
の環状部と、この環状部の軸方向両端から内径側に突出
する鍔部とを有し、上記ポケットが上記環状部に形成さ
れたものであっても良い。この構成の場合、保持器のポ
ケット間の柱部は、外径側だけに設けられるため、抜け
止めの目的で内外径部にわたる柱部を設ける場合に比べ
て、保持器の形状がシンプルとなり、製造が容易となっ
て、ポケット間の柱部分をどこまで狭くできるかの加工
限界を上げることが可能となる。これにより、一定スペ
ースでころ本数をできるだけ増やすことができ、最大の
負荷容量を有するものとできる。
【0014】このように保持器をころ配列のピッチ円径
よりも大径の環状部と鍔部とで構成されるものとした場
合に、上記鍔部の内側面のピッチ円径部に、ころの端面
に係合してころの脱落を防止する係合手段を設けても良
い。この構成の場合、機器への非組み込み状態におい
て、ころは、外径側には保持器の環状部におけるポケッ
トの両側縁で抜け止めされ、内径側にはころの端面に係
合する上記係合手段により抜け止めされる。
【0015】この発明の遊星歯車装置は、内歯または外
歯の太陽歯車と、この太陽歯車と同心に回転自在に設け
られたキャリアと、このキャリアに回転自在に支持され
て隣接する複数の偏心軸部を有するクランク軸と、この
クランク軸の上記各偏心軸部に保持器付きころを介して
設置されて上記太陽歯車に噛み合う複数の遊星歯車とを
備え、上記偏心軸部に設置された複数の保持器付きころ
によって構成される保持器付きころ装置に、この発明に
おける上記いずれかの構成の保持器付きころ装置を用い
たものである。
【0016】
【発明の実施の形態】この発明における第1の実施形態
を図1ないし図3と共に説明する。この保持器付きころ
装置1は、互いに偏心運動するように並設される2つの
保持器付きころ2を備え、これら保持器付きころ2は、
保持器3が互いに幅面aで接触が生じるように配置され
る。各保持器付きころ2は、円周方向に並ぶ複数のころ
4と、これら複数のころ4を保持した保持器3とで構成
される。各保持器付きころ2は、クランク軸5に設けら
れた隣合う2つの偏心軸部5a,5bの外周にそれぞれ
配置され、2つの可動部材7をそれぞれ支持する。各保
持器付きころ2のころ4は、偏心軸部5a,5bの外径
面および可動部材7の内径面に転接する。クランク軸5
における偏心軸部5a,5bの並びの両側には、保持器
付きころ2の並びの両側に位置する規制部材15が設け
られ、2つの保持器付きころ2の軸方向位置が、これら
規制部材15間の範囲に規制される。クランク軸5およ
び可動部材7,7は、例えば後述の遊星歯車装置(図1
5,図16)におけるクランク軸23および遊星歯車2
4,25である。
【0017】保持器付きころ2の保持器3は合成樹脂か
らなり、円周方向の複数箇所にころ4が入るポケット8
を有する。保持器3は、ころ配列のピッチ円径PCDよ
りも大径の環状部3aと、この環状部3aの軸方向両端
から内径側に突出する鍔部3bとを有し、ポケット8は
環状部3aに形成されている。ポケット8の保持器円周
方向の幅寸法は、ころ4が保持器3の外径側へ抜け出す
ことを阻止できる寸法に形成されている。鍔部3bの内
側面のピッチ円径部には、ころ4の端面に係合してころ
4の脱落を防止する係合手段10が設けられている。係
合手段10は、ころ4の端面の中心に形成された被係合
部12に係合するものであり、ボス状の凸部からなる。
被係合部12は凹部からなる。
【0018】この保持器3の幅面aには摩擦抑制手段と
なる異種材料層9が設けられている。異種材料層9は、
保持器3の両側の幅面aに設けても、また保持器3間の
相対接触が生じる側の幅面aのみに設けても良い。異種
材料層9の具体例は後に説明する。
【0019】この構成によると、クランク軸5が回転す
ることにより、各偏心軸部5a,5bに設置された保持
器付きころ2の保持器3は、それぞれ図3に移動範囲を
3A,3Bで示すように偏心運動、つまり偏心回転運動
を行う。このとき、2つの保持器3の幅面が周速差をも
って擦り合う。そのため保持器同士の相対接触が厳し
い。しかし、保持器3の幅面aに摩擦抑制手段となる異
種材料層9を設けたため、異種材料層9を介して保持器
3が相対接触することになる。そのため摩耗が少なくな
り、長寿命とできる。保持器3の幅面に異種材料層9を
設けるため、別部品を用いた摩耗防止対策を施す必要が
なくなり、部品点数の増加、組立工数の増加がなくて、
組立信頼性も向上する。樹脂製の保持器3において、一
部に異種材料層9を設けたものであるため、金属製の保
持器と比べて原価低減が図れる。
【0020】また、この実施形態における保持器3は、
ころ配列のピッチ円径PCDよりも大径の環状部3aと
鍔部3bとで構成され、かつ鍔部3bの内側面のピッチ
円径部に、ころ4の端面に係合してころ4の脱落を防止
する係合手段10を設けたため、次の作用が得られる。
すなわち、機器への非組み込み状態において、ころ4
は、外径側には保持器3の環状部3aにおけるポケット
8の両側縁で抜け止めされ、内径側にはころ4の端面に
係合する係合手段10により抜け止めされる。保持器3
のポケット8間の柱部11は、外径側だけに設けられる
ため、抜け止めの目的で内外径部にわたる柱部を設ける
場合に比べて、保持器3の形状がシンプルとなり、製造
が容易となって、ポケット8間の柱部11をどこまで狭
くできるかの加工限界を上げることが可能となる。これ
により、一定スペースでころ4の本数をできるだけ増や
すことができ、最大の負荷容量を有するものとできる。
【0021】摩擦抑制手段となる異種材料層9の具体例
を説明する。この明細書で言う「異種材料層」は、保持
器3の母材となる合成樹脂の持つ物理特性以外の性状を
持つ膜状の材料層のことである。異種材料層9の成形方
法としては、塗布、コーティング、バレリング、メッ
キ、溶解除去処理等が挙げられる。
【0022】異種材料層9を、耐摩耗性樹脂のコーティ
ング層とした場合は、その耐摩耗性樹脂の持つ耐摩耗性
によって摩耗が抑制される。保持器3の全体を耐摩耗性
樹脂とするものと異なり、耐摩耗性樹脂は幅面aにコー
ティング層として設けるため、保持器3の他の部分は、
安価な材料を選んだり、強度、自己潤滑性等、必要とさ
れる特性に応じた材料を選ぶことができる。またコーテ
ィングによるため、耐摩耗性樹脂層を簡単に形成するこ
とができる。 上記コーティング層とする耐摩耗性樹脂
は、摩擦係数が小さい結果、摩耗が抑制される樹脂であ
っても、また摩擦係数にかかわらず、耐摩耗性に優れた
樹脂であっても良い。コーティング層とする耐摩耗性樹
脂としては、例えばフッ素樹脂を用いることができる。
フッ素樹脂の場合、摩擦係数が小さい結果、摩耗が抑制
される。フッ素樹脂としては、ポリテトラフルオロエチ
レン(PTFE)等を用いることができる。この他に、
異種材料層9とする耐摩耗性樹脂しとては、カーボン繊
維(CF)を含有した樹脂等が使用できる。
【0023】摩擦抑制手段となる異種材料層9が金属材
料のメッキ層からなる場合は、その金属の持つ耐摩耗性
が、保持器3の母材となる合成樹脂よりも優れているた
め、厳しい相対接触に対して摩耗が抑制される。異種材
料層9とする金属材料のメッキ層としては、例えば鉛イ
ンジューム等の低融点金属薄膜や、無電界ニッケル被膜
が採用できる。また、異種材料層9は、保持器3の幅面
aに無電界ニッケル被膜を介してフッ素樹脂被膜を設け
たものとしても良い。低融点金属薄膜を異種材料層9と
する場合、メッキによらずに吹き付けによって形成して
も良い。異種材料層9を低融点金属薄膜とすると、潤滑
効果が高められ、その結果、摩耗が低減する効果が得ら
れる。無電界ニッケル被膜を介してフッ素樹脂被膜を設
けた場合は、無電界ニッケル被膜の投錨効果により、フ
ッ素樹脂被膜の密着性が向上し、長期間優れた潤滑性が
発揮される。
【0024】また、保持器3の母材がガラス繊維を含む
エンジニアリングプラスチック材料である場合は、上記
異種材料層9は、フッ化水素酸液により保持器幅面aの
ガラス繊維を溶解除去した層であっても良い。溶解除去
の代わりに、バレル研磨やショットブラストによって表
面処理を施し、保持器幅面aのガラス繊維を除去するよ
うにしても良い。保持器幅面aのガラス繊維を除去する
ことにより、保持器3からの潤滑剤の転移が促進され、
潤滑性が向上する。その結果、保持器幅面aの摩耗が抑
制される。保持器3が、ガラス繊維強化ポリアミド樹脂
にエラストマを混合したものである場合に、異種材料層
9は、保持器3をキシレン蒸気中に保持し、表面のエラ
ストマを溶け出させて、多数の微小を穴を形成した層で
あっても良い。多数の微小を穴を形成することにより、
潤滑剤を効率良く保持することができ、潤滑性の向上に
より、摩耗が抑制される。
【0025】摩擦抑制手段となる異種材料層9は、その
材料自体が摩擦抑制作用を持つか否かにかかわらず、接
触する2面の材質を互いに異ならせるものとしても良
い。例えば、隣合う保持器3の互いに接する対向幅面a
のうちの片方の幅面aのみに上記異種材料層9を設け
る。または、互いに接する対向幅面aのうちの両方の幅
面aに異種材料層9を設け、両異種材料層9が互いに異
なる物理特性の性状を持つものとする。このように構成
した場合、隣合う保持器3の相対接触を行う幅面aが、
異種材料層9の形成により、互いに異なる物理特性の性
状を持つことになる。そのため、同種材料の相対接触に
よる異常摩耗が抑制され、長寿命となる。
【0026】なお、上記実施形態では、保持器3の係合
手段10を凸部としたが、この凸部からなる係合手段1
0に代えて、図4に示すように凹部からなる係合手段1
0Aを設けても良い。この場合、ころ3の端面には、被
係合手段12Aとして、係合手段10Aに係合するボス
状の凸部を設ける。保持器3の凹部からなる係合手段1
0Aは、各ころ3毎に設けられた局部的なものであって
も、保持器3の円周方向に続く環状溝等の溝であっても
良い。また、保持器3は、上記各実施形態に示すような
環状部3aおよび鍔部3bを有するものに限らず、図5
に示すように、内外径部にわたる柱部11Aを有するも
のであっても良い。これら図4,図5の各実施形態にお
いて、特に説明した事項の他は、図1ないし図3と共に
説明した第1の実施形態と同じである。図4,図5の各
実施形態において、保持器3の幅面に形成した摩擦抑制
手段となる異種材料層9は、第1の実施形態について説
明した各例のものが適用できる。
【0027】また、上記各実施形態では、保持器3の幅
面に設ける摩擦抑制手段として膜状の異種材料層9を設
けた場合につき説明したが、摩擦抑制手段として、図6
〜図13に例示するように、保持器3の幅面に金属製の
円環状板材9Aを設けても良い。
【0028】図6,図7の各例は、いずれも図1〜図3
に示した第1の実施形態において、異種材料層9に代え
て、保持器3の幅面に、摩擦抑制手段となる金属製の円
環状板材9Aを固着したものである。円環状板材9A
は、インサート成形により保持器3に固着してある。図
6(A)の例は、円環状板材9Aを平板状のものとし、
保持器3の径方向の中間部分から外径縁にわたって設け
てある。図6(B)の例では、円環状板材9Aの外径縁
に内側に屈曲した円筒状の屈曲片部9Aaが設けてあ
る。図7の例は、図6(A)の例において、円環状板材
9Aの内径部に、円環状板材9Aと保持器3の樹脂との
固着強度を高めるための複数の切欠9Abを設けたもの
である。上記各例の円環状板材9Aは、例えば鋼板製と
される。この鋼板製の円環状板材9Aは、焼入等の熱処
理が施されたものであっても良い。これら各実施形態の
ように、摩擦抑制手段として、保持器3の幅面に金属製
の円環状板材9Aを固着した場合は、この金属製の円環
状板材9Aで保持器3の幅面が相互に接触することにな
り、合成樹脂に比べて摩耗が低減される。
【0029】図6(A),(B)および図7の各例にお
いて、保持器3の係合手段10は凹部としたが、これら
図6(A),(B)および図7の各例において、図8
(A),(B)および図9に各々示すように、図4の例
と同様に、保持器3に凹部からなる係合手段10Aを設
けても良い。
【0030】図10〜図13の各例は、いずれも図5に
示した内外径部にわたる柱部11Aを有する保持器3を
設けた実施形態において、異種材料層9に代えて、保持
器3の幅面に、摩擦抑制手段となる金属製の円環状板材
9Aを固着したものである。
【0031】図10,図11の各例では、円環状板材9
Aは、インサート成形により保持器3に固着してある。
円環状板材9Aは平板状のものとし、保持器3の内径縁
および外径縁を除く中間部分に埋め込んである。また、
円環状板材9Aの円周方向の1か所または複数箇所に回
り止め穴13が設けてある。インサート成形時に回り止
め穴13に保持器3の樹脂材料が進入して回り止め穴1
3と係合するボス部が形成されることにより、円環状板
材9Aの保持器3に対する回り止め効果が得られる。な
お、図10(B),図11(B)において、円環状板材
9Aはハッチングを施して示してある。図10の例で
は、円環状板材9Aの内径縁および外径縁を、埋め込み
方向の奥側が広がるテーパ面とすることにより、円環状
板材9Aの固着効果が高められている。図11の例で
は、円環状板材9Aの内径縁および外径縁を、埋め込み
方向の奥側が広がる段付き面とすることにより、円環状
板材9Aの固着効果が高められている。また、同図の例
では、円環状板材9Aが保持器3の樹脂部分の幅面より
も突出している。なお、図10,図11の例における回
り止め穴13は、図6,図8の各例において設けても良
い。
【0032】図12,図13の各例では、円環状板材9
Aは、保持器3の成形後に取付けたものとしてある。図
12の例は、円環状板材9Aを内径縁に円筒状部9Ac
を有する断面L字形のものとし、保持器3の内径面に形
成した環状凹部に円筒状部9Acが嵌合するように、円
環状板材9Aが保持器3に取付けられる。図13の例
は、円環状板材9Aを外径縁に円筒状部9Adを有する
断面L字形のものとし、保持器3の外径面に形成した環
状凹部に円筒状部9Adが嵌合するように、円環状板材
9Aが保持器3に取付けられる。
【0033】図14は、この発明のさらに他の実施形態
を示す。この実施形態は、図1〜図3に示す実施形態に
おいて、各保持器付きころ2の保持器3に摩擦抑制手段
を設ける代わりに、次のように構成したものである。す
なわち、隣合う保持器付きころ2の互いに幅面aで接す
る保持器3,3を、互いに異なる材質の合成樹脂で形成
したものである。互いに異なる材質の合成樹脂は、主材
料となる合成樹脂の種類が異なるものであっても、また
主材料となる合成樹脂に添加する副資材の種類または配
合比率が異なるものであっても良い。この副資材は強化
繊維等の強化材あっても、また充填材であっても良い。
保持器3が、主材料となる合成樹脂に強化繊維が充填さ
れたものである場合、その強化繊維の充填比率を互いに
異ならせることにより、両保持器3を異なる材質の合成
樹脂としても良く、また強化繊維の種類を異ならせるこ
とにより両保持器3を異なる材質の合成樹脂としても良
い。
【0034】例えば、保持器3が、ポリアミド樹脂に強
化繊維が充填されたものである場合に、強化繊維の充填
比率を互いに異ならせることにより、両保持器3を異な
る材質の合成樹脂としても良い。この場合に、強化繊維
がグラスファイバーであって、片方の保持器3の充填比
率を30%程度とし、もう片方の保持器3の充填比率を
10%程度としても良い。また、保持器3が、ポリアミ
ド樹脂に強化繊維が充填されたものである場合に、強化
繊維の種類を異ならせることにより、両保持器3を異な
る材質の合成樹脂としても良い。この場合に、片方の保
持器3の強化繊維をグラスファイバーとし、もう片方の
保持器3の強化繊維を炭素繊維とても良い。
【0035】このように、互いに接する保持器3を異な
る材質の合成樹脂で形成した場合、同種材料の相対接触
による異常摩耗が防止される。そのため長寿命となる。
保持器3の材質を異ならせることで対処するため、別部
品を用いた摩耗防止対策を施す必要がなくなり、部品点
数の増加、組立工数の増加がなくて、組立信頼性も向上
する。樹脂製であるため、金属製の保持器と比べて原価
低減が図れる。保持器3が、主材料となる合成樹脂に強
化繊維を充填したものである場合に、強化繊維の充填比
率を互いに異ならせることにより、または強化繊維の種
類を異ならせることにより異なる材質とした場合も、同
種材料の相対接触による異常摩耗が防止効果が得られ
る。強化繊維の種類で対処するため、材質の異なる保持
器の製作が容易である。
【0036】図15,図16は、この発明の保持器付き
ころ装置を応用した遊星歯車装置の一例を示す。この遊
星歯車装置は、内歯の太陽歯車21と、回転出力部とな
るキャリア22と、このキャリア22に回転自在に支持
されて隣接する複数の偏心軸部23a,23bを有する
クランク軸23と、このクランク軸23の各偏心軸部2
3a,23bに回転自在に設置されて太陽歯車21に噛
み合う複数の遊星歯車24,25と、クランク軸23に
回転を入力する回転入力部26とを有する。太陽歯車2
1はハウジング27に固定され、キャリア22は太陽歯
車21と同心に回転自在なように、軸受28(図16)
を介してハウジング27に設置されている。回転入力部
26は、太陽歯車21と同心の入力軸29と、各クラン
ク軸23に設けられて入力軸29の歯車部に噛み合う伝
達歯車30とで構成される。クランク軸23は、キャリ
ア22の円周方向複数箇所(例えば3箇所)に設けられ
ている。遊星歯車24,25は、図16に示すように、
各々保持器付きころ2を介してクランク軸23の偏心軸
部23a,23bに設置されている。この複数の保持器
付きころ2からなる保持器付きころ装置1に、この発明
の上記いずれかの実施形態の保持器付きころ装置が用い
られる。
【0037】この遊星歯車装置の動作を説明する。中心
の入力軸29を回転させると、伝達歯車30を介して3
本のクランク軸23が互いに同期して回転する。ここ
で、1段目の減速が行われる。クランク軸23と遊星歯
車24,25とは、保持器付きころ31を介して連結さ
れており、クランク軸23の振れ回りは、遊星歯車2
4,25が内歯の太陽歯車21の内側を回るときの公転
と自転の合成運動に同期する。軸方向に並ぶ2枚の遊星
歯車24,25は、互いに180°位相がずれた状態で
内歯太陽歯車21の内周を公転する。このため、2枚の
遊星歯車24,25の振れ回りによる慣性力は打ち消し
合う。内歯太陽歯車21は固定してあり、遊星歯車2
4,25は内歯太陽歯車21の内周を回る。3本のクラ
ンク軸23は、出力部材となるキャリア22の2枚の円
盤部22a,22bの間に挟まっている。したがって、
遊星歯車24,25の公転は、クランク軸23の公転を
通じてキャリア22に達し、減速された回転運動が得ら
れる。
【0038】この構成の遊星歯車装置によると、クラン
ク軸23の各偏心軸部23a,23bに設置した隣合う
保持器付きころ2が、互いに偏心運動して保持器3の幅
面で接触し合う。そのため保持器3同士の相対接触が厳
しい。しかし、保持器3の幅面に摩擦抑制手段を設け、
または両保持器3の材質を異なるものとしたため、摩耗
が抑制され、長寿命となる。またこの遊星歯車装置は、
遊星歯車24,25とクランク軸23の間に介在した保
持器付きころ2に、大きな負荷が作用し、しかもこの保
持器付きころ2の設置スペースは、装置全体の大型化を
避けるために限られたスペースとなる。また、この保持
器付きころ2の保持器は、隣接する遊星歯車24,25
の幅面と摺接する。しかし、保持器付きころ2として、
上記実施形態のうちの保持器3にピッチ円径よりも大径
の環状部3aと鍔部3aとを有するものを用いた場合
は、限られたスペース内で大きな負荷容量を得ることが
でき、また鍔部3bを有しているため、隣接する互いに
偏心した遊星歯車24,25の幅面との摺接によって
も、その遊星歯車24,25の内径面に干渉する問題が
生じない。
【0039】
【発明の効果】この発明における第1の発明の保持器付
きころ装置は、保持器の幅面に摩擦抑制手段を設けたも
のであるため、偏心運動による保持器幅面の相対接触が
厳しい使用形態において、樹脂製の保持器を用いなが
ら、摩耗が少なく、長寿命とでき、また部品点数の増
加、組立工数の増加がなく、原価低減と組立信頼性の向
上に貢献できる。この発明における第2の発明の保持器
付きころ装置は、互いに幅面で接する保持器を、互いに
異なる材質の合成樹脂で形成したため、偏心運動による
保持器幅面の相対接触が厳しい使用形態において、樹脂
製の保持器を用いながら、摩耗が少なく、長寿命とで
き、また部品点数の増加、組立工数の増加がなく、原価
低減と組立信頼性の向上に貢献できる。この発明の遊星
歯車装置は、偏心軸部に設置された複数の保持器付きこ
ろで構成される保持器付きころ装置に、この発明の保持
器付きころ装置を用いたため、保持器付きころにおける
保持器の摩耗が少なく、長寿命とでき、また部品点数の
増加、組立工数の増加がなく、原価低減と組立信頼性の
向上に貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)はこの発明の一実施形態にかかる保持器
付きころ装置のクランク軸への設置状態を示す断面図、
(B)はその保持器付きころの部分拡大断面図である。
【図2】その保持器の部分斜視図である。
【図3】同保持器付きころ装置の互いに接する保持器の
移動範囲を示す説明図である。
【図4】この発明の他の実施形態にかかる保持器付きこ
ろ装置における保持器付きころの部分断面図である。
【図5】さらに他の実施形態における保持器付きころの
部分断面図である。
【図6】(A),(B)はそれぞれさらに他の実施形態
における保持器付きころの部分断面図である。
【図7】(A),(B)はそれぞれさらに他の実施形態
における保持器付きころの部分断面図およびその保持器
の部分側面図である。
【図8】(A),(B)はそれぞれさらに他の実施形態
における保持器付きころの部分断面図である。
【図9】(A),(B)はそれぞれさらに他の実施形態
における保持器付きころの部分断面図およびその保持器
の部分側面図である。
【図10】(A),(B)はそれぞれさらに他の実施形
態における保持器付きころの部分断面図およびその部分
側面図である。
【図11】(A),(B)はそれぞれさらに他の実施形
態における保持器付きころの部分断面図およびその部分
側面図である。
【図12】(A),(B)はそれぞれさらに他の実施形
態における保持器付きころの部分断面図およびその縮小
分解斜視図である。
【図13】さらに他の実施形態における保持器付きころ
の部分断面図である。
【図14】さらに他の実施形態における保持器付きころ
装置の部分断面図である。
【図15】この発明に係る保持器付きころ装置を用いた
遊星歯車装置の模式図である。
【図16】同遊星歯車減速装置の部分切欠側面図であ
る。
【符号の説明】
1…保持器付きころ装置 2…保持器付きころ 3…保持器 3a…環状部 3b…鍔部 4…ころ 5…クランク軸 5a,5b…偏心軸部 8…ポケット 9…異種材料層(摩擦抑制手段) 9A…円環状板材(摩擦抑制手段) 10,10A…係合手段 21…太陽歯車 22…キャリア 23…クランク軸 23a,23b…偏心軸部 24,25…遊星歯車 26…入力部 PCD…ピッチ円径
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16H 57/08 F16H 57/08 (72)発明者 梶川 修一 静岡県磐田市東貝塚1578番地 エヌティエ ヌ株式会社内 Fターム(参考) 3J027 FA19 GA01 GB03 GC03 GD04 GD08 GD12 GE25 3J063 AB15 AC01 BA10 BB14 CD02 XA34 XC05 3J101 AA13 AA24 AA32 AA42 AA52 AA62 AA72 BA05 BA34 BA50 DA05 EA31 EA78 FA31 FA32 FA44 FA46 GA60

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに偏心運動するように並設される少
    なくとも2つの保持器付きころを備え、上記各保持器付
    きころは、隣合う保持器付きころの保持器が互いに幅面
    で接触するように配置されるものであり、上記保持器は
    合成樹脂からなり、円周方向の複数箇所にころが入るポ
    ケットを有する保持器付きころ装置において、上記保持
    器の幅面に摩擦抑制手段を設けたことを特徴とする保持
    器付きころ装置。
  2. 【請求項2】 上記摩擦抑制手段が、上記保持器の幅面
    に設けたられた耐摩耗性樹脂のコーティング層である請
    求項1に記載の保持器付きころ装置。
  3. 【請求項3】 上記摩擦抑制手段が、上記保持器の幅面
    に設けられたメッキ層である請求項1に記載の保持器付
    きころ装置。
  4. 【請求項4】 上記摩擦抑制手段が、上記保持器の幅面
    に固着された金属製の円環状板材である請求項1に記載
    の保持器付きころ装置。
  5. 【請求項5】 上記摩擦抑制手段が、上記保持器の合成
    樹脂の持つ物理特性以外の性状を持つ異種材料層であ
    り、隣合う保持器の互いに接する対向幅面のうちの片方
    の幅面のみに上記異種材料層を設け、または両方の幅面
    に上記異種材料層を設けて両異種材料層が互いに異なる
    物理特性の性状を持つものとした請求項1記載の保持器
    付きころ。
  6. 【請求項6】 互いに偏心運動するように並設される少
    なくとも2つの保持器付きころを備え、上記各保持器付
    きころは、隣合う保持器付きころの保持器が互いに幅面
    で接触するように配置されるものであり、上記保持器は
    合成樹脂からなり、円周方向の複数箇所にころが入るポ
    ケットを有する保持器付きころ装置において、互いに幅
    面で接する保持器を、互いに異なる材質の合成樹脂で形
    成したことを特徴とする保持器付きころ装置。
  7. 【請求項7】 上記保持器は、主材料の合成樹脂に強化
    繊維が充填されたものであり、互いに幅面で接する保持
    器は、強化繊維の充填比率を互いに異ならせることによ
    り、上記異なる材質の合成樹脂とした請求項6に記載の
    保持器付きころ装置。
  8. 【請求項8】 上記保持器は、主材料の合成樹脂に強化
    繊維が充填されたものであり、互いに幅面で接する保持
    器は、強化繊維の種類を異ならせることにより、上記異
    なる材質の合成樹脂とした請求項6に記載の保持器付き
    ころ装置。
  9. 【請求項9】 上記保持器は、ころ配列のピッチ円径よ
    りも大径の環状部と、この環状部の軸方向両端から内径
    側に突出する鍔部とを有し、上記ポケットが上記環状部
    に形成されたものである請求項1ないし請求項8のいず
    れかに記載の保持器付きころ装置。
  10. 【請求項10】 上記鍔部の内側面のピッチ円径部に、
    ころの端面に係合してころの脱落を防止する係合手段を
    設けた請求項9に記載の保持器付きころ装置。
  11. 【請求項11】 内歯または外歯の太陽歯車と、この太
    陽歯車と同心に回転自在に設けられたキャリアと、この
    キャリアに回転自在に支持されて隣接する複数の偏心軸
    部を有するクランク軸と、このクランク軸の上記各偏心
    軸部に保持器付きころを介して設置されて上記太陽歯車
    に噛み合う複数の遊星歯車とを備え、上記偏心軸部に設
    置された複数の保持器付きころによって構成される保持
    器付きころ装置が、請求項1ないし請求項10のいずれ
    かに記載の保持器付きころ装置からなる遊星歯車装置。
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