JP2002308614A - 粉状活性炭、その製造方法およびこれを用いた電気二重層キャパシタ - Google Patents

粉状活性炭、その製造方法およびこれを用いた電気二重層キャパシタ

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俊晴 野中
Toshio Saotome
敏男 五月女
Kazuyuki Murakami
一幸 村上
Hidetoshi Morotomi
秀俊 諸富
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い単位体積当りの静電容量が得られる電気
二重層キャパシタ電極材料に適した活性炭を提供し、さ
らにこの活性炭を用いた高容量の電気二重層キャパシタ
を提供すること。 【解決手段】 平均粒子直径が1〜100μmの粒子状
であり、窒素吸着法により得られる平均細孔直径が10
〜50Åであることを特徴とする粉状活性炭。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粉状活性炭、その
製造方法および電気二重層キャパシタに関し、さらに詳
しくは、電気二重層キャパシタ用途に適した粉状活性
炭、その製造方法および電気二重層キャパシタに関す
る。本発明の粉状活性炭を電極材料とした電気二重層キ
ャパシタは、携帯機器用電源や家電品待機電源、また、
ハイブリッド自動車や電気自動車の動力電源、回生制動
電力蓄電装置など広い用途に利用できる。
【0002】
【従来の技術】現在上市されている電気二重層キャパシ
タは、集電体上に活性炭からなる一対の電極を作成し、
その電極間にセパレータを配して巻回あるいは積層する
ことにより作製される。電気二重層キャパシタの静電容
量は電極界面の表面積に比例するため、電極材料として
は高比表面積を有する活性炭が使用されてきた。
【0003】キャパシタ容量向上のためには、電極活性
炭の比表面積を増やすことが直接的ではあるが、活性炭
の比表面積には上限があり、また、比表面積を過度に増
やすと細孔容積が大きくなり、逆に活性炭の密度が低下
するため、単位体積当りの静電容量が低下するという問
題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来技術の問題点を解決し、高い単位体積当りの静電容
量が得られる電気二重層キャパシタ電極材料に適した活
性炭を提供し、さらにこの活性炭を用いた高容量の電気
二重層キャパシタを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前述のよう
な従来技術による電気二重層キャパシタ用活性炭電極材
料の問題点を解決すべく、種々の炭素質物質を単一ある
いは混合した後、さまざまな条件で賦活を試み、種々の
細孔構造を有する炭素質材料を合成して本発明に到達し
た。
【0006】すなわち、本発明は、平均粒子直径が1〜
100μmの粒子状であり、窒素吸着法により得られる
平均細孔直径が10〜50Åであることを特徴とする粉
状活性炭、その製造方法および該粉状活性炭を用いた電
気二重層キャパシタを提供する。
【0007】
【発明の実施の形態】次に好ましい実施の形態を挙げて
本発明をさらに詳しく説明する。本発明の粉状活性炭
は、電気二重層キャパシタの電極材料として用いた場
合、単位体積当り高い静電容量を発現する。その理由
は、その特徴的な細孔構造および粒子形状に由来してい
る。すなわち、本発明の粉状活性炭は、電気二重層キャ
パシタとして一般的に用いられる電解質イオンが出入り
可能な平均細孔直径(10〜50Å)を有し、かつ電極
として成型した場合に、最密充填可能となる最適な平均
粒子直径(1〜100μm)を有していることである。
【0008】本発明の粉状活性炭における平均細孔直径
と平均粒子直径の組み合わせは、本発明の製造方法によ
り発現される。すなわち、活性炭の原料となる炭素質物
質がコールタールなど、縮合多環芳香族成分を主構成要
素としているため、賦活反応により低分子の脱離におい
て縮合多環芳香族が脱離するため、最適平均細孔直径と
なり易い。
【0009】また、炭素質原料の熱処理物の光学的異方
性組織の含有率(賦活前の粉砕物の光学的異方性組織の
含有率)を95%以下(好ましくは90%以下、さらに
好ましくは80%以下)に抑えているため、また、平均
粒子直径を好適な範囲に収めるため、粒子同士の融着や
膠着が起こらない適度な表面酸化状態、すなわち、酸素
濃度で0.1〜18重量%(好ましくは0.5〜15重
量%、さらに好ましくは0.6〜13重量%)にしてい
るため、賦活反応時における炭素化の進行、すなわち、
結晶成長が適度に抑制されており、熱処理物の粉砕物が
賦活され易い構造となっている。
【0010】ここで言う光学的異方性組織とは偏光顕微
鏡下で観察される結晶の配向による復屈折現象であり、
顕微鏡視野中の面積割合で表わす。結晶性の良いもの、
あるいは良くなる要素を持っているものほど光学的異方
性組織の割合が増加する。従って適度な賦活性を保つた
めには、賦活前の粉砕物の光学的異方性組織の含有量の
上限を95%以下に抑える必要があり、逆に下限は賦活
条件との組みあわせで特に制約は受けない。
【0011】次に本発明の粉状活性炭の製造方法を説明
する。該製造方法においては、先ず、炭素質原料を熱処
理して、95%以下の光学的異方性組織を有するピッチ
状物質を調製する。このようなピッチ状物質を作製する
ための原料としては、コールタールまたは石油タールな
どの重質油、ナフタレンなどの多環芳香族、およびポリ
塩化ビニル樹脂などの熱可塑性高分子材料のいずれか、
または2種類以上のこれらの混合物が挙げられる。
【0012】上記の熱処理は、下記の条件(a)または
(b)、あるいは(a)と(b)の組み合わせで行うこ
とが好ましい。 (a)窒素ガスなどの不活性雰囲気下350〜450℃
で30分間〜10時間熱処理する。 (b)空気などの酸化性雰囲気下260〜360℃で3
0分間〜10時間熱処理する。 上記条件において温度および時間が上記範囲未満では、
原料の熱重縮合反応が遅く、好ましいピッチ状物質が得
られず、また、上記条件において温度および時間が上記
範囲を超えると、熱重縮合反応が過度に進行するため、
光学的異方性組織の含有率が95%を超えることとな
り、最終的に所望の粉状活性炭が得られない。
【0013】次に上記のピッチ状物質を粉砕して、平均
粒子直径1〜100μm、好ましくは3〜60μm、さ
らに好ましくは4〜50μmの粒子とする。この粉砕は
ジェットミルなどの通常の粉砕機にて行うことができ
る。粉砕物の平均粒子直径は活性炭スラリーからレーザ
ー回折により求められるが、粒径が1μm未満または1
00μmを超えるいずれの場合においても、得られる粉
状活性炭を電気二重層キャパシタの電極材料として使用
する場合、電極成型において活性炭粒子が最密充填され
ず、結果的に電極嵩密度が低下するため好ましくない。
なお、上記粉砕物の平均粒子直径は、引き続く以下の工
程において幾分は変化するものの大きくは変わらない。
【0014】次いで上記粉砕物を酸化処理する。該酸化
処理は、主に粉砕物の表面を酸化処理するもので、酸化
処理物の酸素濃度が0.1〜18重量%になるように、
酸化性雰囲気下150〜350℃で5分間〜5時間行う
ことが好ましい。酸素濃度が上記範囲未満であると、賦
活時に粉砕物の粒子同士の融着が起こり、電極成型時に
最密充填できないため好ましくなく、一方、上記範囲を
超えると、後に賦活工程において過度に賦活が進行する
ため、得られる活性炭における好適な平均細孔直径にコ
ントロールできない。より好ましい酸素濃度は0.6〜
13重量%である。
【0015】本発明では上記酸化処理後に、酸化処理物
を必要に応じて炭化処理することができる。該炭化処理
は、ピッチ状物質の賦活反応性を制御する目的で行う。
具体的には、ピッチ状物質の賦活反応性が高く過度に賦
活反応が進む場合、賦活活性炭の品質安定性が悪くなる
ことがあり、熱処理により炭化を進め、賦活反応を制御
するために行うが、この工程は本発明の方法では必須で
はない。炭化処理は行わなくてもよいが、行う場合には
不活性雰囲気下に450〜850℃で30秒間〜30時
間行うことが好ましい。
【0016】続いて上記粉状の酸化処理物を賦活処理す
る。賦活工程は、粉状の酸化処理物100重量部当たり
20〜500重量部のIa族またはIIa族金属から構成
されるアルカリ化合物を添加して不活性雰囲気下500
〜850℃で10分〜10時間行うことが好ましい。こ
のようにして平均細孔直径10〜50Å、好ましくは1
0〜45Å、さらに好ましくは10〜40Å、平均粒子
直径1〜100μm、好ましくは3〜60μm、さらに
好ましくは4〜50μmの本発明の活性炭が得られる。
【0017】ここで言う平均細孔直径とは、液体窒素温
度における吸着等温線からBJH解析により求められる
ものであり、平均細孔直径が10Åより小さい場合は粉
状活性炭において電解質イオンの出入りができず、電気
二重層キャパシタの電極材料として使用した場合、電気
二重層が形成されないため、電気二重層キャパシタの静
電容量の向上に寄与しない。一方、50Åを超える細孔
では、比表面積のわりに細孔容積が大きく、活性炭粒子
の嵩密度低下を来すために好ましくない。
【0018】賦活反応におけるアルカリ化合物は、L
i、Na、Kなどのアルカリ金属あるいはMg、Caな
どのアルカリ土類金属を含む化合物であれば、その水酸
化物、塩化物、炭酸塩などいずれも適用可能であるが、
活性度の観点から水酸化カリウム(KOH)が好まし
い。アルカリ化合物の添加量としては上記酸化処理また
は炭化処理された粒子100重量部に対して20〜50
0重量部の範囲であれば、上記酸化処理物または炭化処
理物の賦活され易さに応じて適宜選択可能であるが、ア
ルカリ化合物の添加量が20重量部未満では賦活反応が
十分進まず細孔が形成されず、逆に500重量部を超え
ると賦活反応が過度に進むため、適正な平均細孔直径に
コントロールすることが困難となる。
【0019】賦活温度に関しては500〜850℃の温
度が選ばれるが、500℃未満の温度では水素の脱離の
みで細孔が形成されず、850℃を超えるの温度では、
反応が過度に進んで平均細孔直径の制御が難しくなる。
また、850℃を超える高温ではいかなる材料を用いて
も反応容器の耐食性が十分ではなく、実用に耐える反応
器の製作が困難である。
【0020】
【実施例】以下、本発明を実施例および比較例によって
具体的に説明する。なお、本発明は以下の実施例に限定
されるものではない。 実施例1 コールタールを窒素雰囲気下420℃で6時間熱処理
し、光学的異方性組織含有量80%の異方性ピッチAを
得た。次にこのピッチをジェットミルにより平均粒子直
径30μmまで粉砕し、280℃の空気雰囲気下にて
0.5時間酸化処理を行った後、窒素雰囲気下700℃
にて1時間炭化処理を行った。該炭化物の光学的異方性
組織は90%であった。この炭化物100重量部に対し
300重量部のKOH粉を混合し、800℃で窒素雰囲
気下にて1時間熱処理後、残存KOHを除去するために
水洗および乾燥して本発明の活性炭Aを得た。
【0021】活性炭Aの平均粒子直径は25μmであ
り、窒素吸着法により求められる平均細孔直径は24Å
であった。活性炭Aに対し、アセチレンブラックを添加
したPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)を5重量
%添加し、混練および加圧成型し、直径約10mmの電
極シートを2枚作成した。該シートをニッケル集電体に
圧着し、さらに濾紙を挟んで一対の電極とし、ビーカー
セルで充放電試験を行ない静電容量を求めた。なお、活
性炭Aの体積当りの静電容量を電極シート2枚の合計体
積から求めたところ、32F/cm3という高い容量が
得られた。
【0022】実施例2 FCC(Fluidized catalytic cracking)タールを窒素
雰囲気下415℃で8時間熱処理し、光学的異方性組織
含有量90%の異方性ピッチBを得た。次に実施例1と
同様に上記異方性ピッチBを平均粒子直径30μmに粉
砕し、275℃の空気雰囲気下にて20分間酸化処理を
行った。ピッチB100重量部に対し300重量部のK
OH粉を混合後、実施例1と同様の操作により粉状活性
炭Bを得た。粉状活性炭Bの平均粒子直径は25μm、
窒素吸着法により求められる平均細孔直径は35Åであ
った。粉状活性炭Bに対し、実施例1と同様に静電容量
を求めたところ、30F/cm3という高い容量が得ら
れた。
【0023】実施例3 実施例1のピッチAの粉砕物を280℃で0.5時間空
気雰囲気下で酸化した後、ピッチA100重量部当たり
300重量部のKOH粉を混合後、実施例1と同様の操
作により粉状活性炭Cを得た。粉状活性炭Cの平均粒子
直径は25μm、窒素吸着法により求められる平均細孔
直径は26Åであった。粉状活性炭Cに対し、実施例1
と同様に静電容量を求めたところ、31F/cm3とい
う高い容量が得られた。
【0024】実施例4 コールタールを空気雰囲気下、340℃で5時間熱処理
し、光学的異方性組織2%の実質的に等方性のピッチC
を得た。次に実施例1と同様に粉砕および酸化処理した
ピッチC100重量部に対し200重量部のKOH粉を
混合し、700℃窒素雰囲気下にて1時間熱処理後、K
OHを除去するために水洗および乾燥して粉状活性炭D
を得た。粉状活性炭Dの平均粒子直径は25μm、窒素
吸着法により求められる平均細孔直径は22Åであっ
た。この粉状活性炭Dに対し、実施例1と同様に静電容
量を求めたところ、34F/cm3という高い容量が得
られた。
【0025】実施例5 実施例1におけるアルカリ化合物をLiOH粉とした以
外は実施例1と同様の操作を行い、粉状活性炭Eを得
た。粉状活性炭Eの平均粒子直径は25μm、窒素吸着
法により求められる平均細孔直径は21Åであった。粉
状活性炭Eに対し、実施例1と同様に静電容量を求めた
ところ、29F/cm3という高い容量が得られた。
【0026】比較例1 コールタールを窒素雰囲気下430℃で8時間熱処理
し、光学的異方性組織含有量90%の異方性ピッチDを
得た。次にピッチDをジェットミルにより平均粒子直径
30μmまで粉砕し、300℃の酸化雰囲気下にて1.
0時間酸化処理を行った後、窒素雰囲気下800℃にて
炭化処理を行った。該炭化物の光学的異方性組織は98
%であった。この炭化物に対し実施例1と同様の操作に
より粉状活性炭Fを得た。粉状活性炭Fの平均粒子直径
は25μm、窒素吸着法により求められる平均細孔直径
は20Åであった。粉状活性炭Fに対し、実施例1と同
様に静電容量を求めたところ、20F/cm3であっ
た。
【0027】比較例2 実施例1のピッチAを粉砕し、平均粒子直径158μm
とした以外は実施例3と同様の操作を行い粉状活性炭G
を得た。粉状活性炭Gの平均粒子直径は150μmであ
り、窒素吸着法により求められる平均細孔直径は26Å
であった。粉状活性炭Gに対し、実施例1と同様に静電
容量を求めたところ、16F/cm3であった。
【0028】比較例3 KOHの量を実施例1のピッチAの粉砕物100重量部
に対して600重量部とし、処理時間を5時間とする以
外は実施例3と同様の操作を行い粉状活性炭Hを得た。
粉状活性炭Hの平均粒子直径は20μmであり、窒素吸
着法により求められる平均細孔直径は60Åであった。
粉状活性炭Hに対し、実施例1と同様に静電容量を求め
たところ、9F/cm3であった。
【0029】比較例4 賦活時間を20時間とする以外は実施例3と同様の操作
を行い粉状活性炭Iを得た。粉状活性炭Iの平均粒子直
径は15μm、窒素吸着法により求められる平均細孔直
径は95Åであった。粉状活性炭Iに対し、実施例1と
同様に静電容量を求めたところ、7F/cm3であっ
た。
【0030】比較例5 賦活温度を450℃とする以外は実施例3と同様の操作
を行い粉状活性炭Jを得た。粉状活性炭Jの平均粒子直
径は25μmであったが、窒素吸着法によって吸着現象
が殆ど起こらず、平均細孔直径の測定が不可能であっ
た。粉状活性炭Jに対し、実施例1と同様に静電容量を
求めたところ、0.1F/cm3であった。
【0031】比較例6 酸化反応を280℃で15時間で行う以外は実施例3と
同様の操作を行い粉状活性炭Kを得た。粉状活性炭Kの
平均粒子直径は10μm、窒素吸着法により求められる
平均細孔直径は82Åであった。粉状活性炭Kに対し、
実施例1と同様に静電容量を求めたところ、9F/cm
3であった。
【0032】以上の実施例および比較例の製造条件を表
1に、それぞれの例で使用した原料、得られた粉状活性
体の特性、およびキャパシタ性能(単位:F/cm3
を表2に纏めて示す。
【0033】
【0034】
【0035】
【発明の効果】以上の如き本発明によれば、高い単位体
積当りの静電容量が得られる電気二重層キャパシタ電極
材料に適した活性炭、および該活性炭を用いた高容量の
電気二重層キャパシタを提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村上 一幸 東京都千代田区九段北四丁目1−3 アド ケムコ株式会社内 (72)発明者 諸富 秀俊 東京都千代田区九段北四丁目1−3 アド ケムコ株式会社内 Fターム(参考) 4G046 HA07 HB02 HC03 HC06 HC11 HC12

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平均粒子直径が1〜100μmの粒子状
    であり、窒素吸着法により得られる平均細孔直径が10
    〜50Åであることを特徴とする粉状活性炭。
  2. 【請求項2】 炭素質原料を熱処理して、95%以下の
    光学的異方性組織を有するピッチ状物質を調製する工
    程、該ピッチ状物質を粉砕する工程、該粉砕物を酸化処
    理する工程、および該酸化処理物をアルカリ化合物を用
    いて賦活する工程を有することを特徴とする請求項1に
    記載の粉状活性炭の製造方法。
  3. 【請求項3】 炭素質原料の熱処理を、下記の条件
    (a)または(b)、あるいは(a)と(b)の組み合
    わせで行う請求項2に記載の粉状活性炭の製造方法。 (a)不活性雰囲気下350〜450℃で30分間〜1
    0時間熱処理する。 (b)酸化性雰囲気下260〜360℃で30分間〜1
    0時間熱処理する。
  4. 【請求項4】 ピッチ状物質を、1〜100μmの平均
    粒子直径に粉砕する請求項2に記載の粉状活性炭の製造
    方法。
  5. 【請求項5】 粉砕物の酸化処理を、酸化処理物の酸素
    濃度が0.1〜18重量%になるように、酸化性雰囲気
    下150〜350℃で5分間〜5時間行う請求項2に記
    載の粉状活性炭の製造方法。
  6. 【請求項6】 酸化処理後に、酸化処理物を不活性雰囲
    気下に450〜850℃で30秒間〜30時間炭化処理
    する請求項2に記載の粉状活性炭の製造方法。
  7. 【請求項7】 賦活工程を、酸化処理物100重量部当
    たり20〜500重量部のIa族またはIIa族金属から
    構成されるアルカリ化合物を添加して不活性雰囲気下5
    00〜850℃で10分間〜10時間行う請求項2に記
    載の粉状活性炭の製造方法。
  8. 【請求項8】 炭素質原料が、コールタールまたは石油
    タールなどの重質油、ナフタレンなどの多環芳香族、お
    よびポリ塩化ビニル樹脂などの熱可塑性高分子材料のい
    ずれか、または2種類以上のそれらの混合物である請求
    項2〜7の何れか1項に記載の粉状活性炭の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載の粉状活性炭が電極材料
    として用いられていることを特徴とする電気二重層キャ
    パシタ。
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