JP2002308140A - 作業車 - Google Patents

作業車

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JP2002308140A
JP2002308140A JP2001117956A JP2001117956A JP2002308140A JP 2002308140 A JP2002308140 A JP 2002308140A JP 2001117956 A JP2001117956 A JP 2001117956A JP 2001117956 A JP2001117956 A JP 2001117956A JP 2002308140 A JP2002308140 A JP 2002308140A
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steering
transmission
traveling
shaft
speed
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JP2001117956A
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English (en)
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Shigemi Hidaka
茂實 日高
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Yanmar Co Ltd
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Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 走行クローラなど走行部材の駆動構成
の簡潔化を容易に図って、機体の小型軽量化を可能とさ
せる。 【解決手段】 油圧式無段変速部材25及び操向部材
28の直進及び旋回駆動力を左右遊星ギヤ機構35を介
し左右走行部材2・117・118・123・124・
125に伝達して機体の直進及び旋回走行を行う作業車
において、前記変速部材25及び操向部材28の出力を
制御する変速機構81及び操向機構82を変速部材25
及び操向部材28に一体装備させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は例えば圃場の穀稈を
連続的に刈取って脱穀するコンバインまたは耕耘トラク
タまたは圃場管理車などの作業車に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来、左右走行クロー
ラの駆動速度を無段階に変更して車速を変更させる変速
ポンプ及びモータで形成する油圧式無段変速部材と、左
右走行クローラの駆動速度の差を無段階に変更して走行
進路を変更させる操向ポンプ及びモータで形成する油圧
式無段操向部材とを備え、これら変速及び操向部材の駆
動力を遊星ギヤ機構を介し走行クローラに伝えると共
に、主変速レバー及び操向ハンドルの操作によって変速
及び操向部材の出力を制御する変速及び操向機構を備え
たクローラ走行車にあっては、変速及び操向機構を操向
ハンドルのハンドルコラム内に組込むなどして、構成を
コンパクトなものとさせ機体の小型化を図っていたが、
例えばミッションケース近傍に配設する変速及び操向部
材と、これら変速及び操向機構とは離れた位置関係とな
って、連結構造が複雑となるばかりでなく、メンテナン
ス性も悪いなどの不都合がある。
【0003】
【課題を解決するための手段】したがって本発明は、油
圧式無段変速部材及び操向部材の直進及び旋回駆動力を
左右遊星ギヤ機構を介し左右走行部材に伝達して機体の
直進及び旋回走行を行う作業車において、前記変速部材
及び操向部材の出力を制御する変速機構及び操向機構を
変速部材及び操向部材に一体装備させて、変速及び操向
部材と変速及び操向機構の簡単且つコンパクトな機体組
込みを容易に可能とさせて、メンテナンス性の向上と機
体の小型軽量化及び低コスト化を図るものである。
【0004】また、主変速レバーと操向ハンドルの操作
量と同一の動き量を変速機構及び操向機構に伝達して変
速部材及び操向部材の出力制御を行って、主変速レバー
及び操向ハンドルと変速機構及び操向機構間の操作系を
簡単化させて、構造のコンパクト化を図るものである。
【0005】さらに、変速機構及び操向機構の出力部と
変速部材及び操向部材の入力部との動きを同期させて、
変速機構及び操向機構と変速部材及び操向部材との一体
的な組付けを容易とさせて、機体に対するコンパクトな
組込みを可能とさせると共に、汎用性を向上させるもの
である。
【0006】また、油圧式無段変速部材及び操向部材の
直進及び旋回駆動力を左右遊星ギヤ機構を介し左右走行
部材に伝達して機体の直進及び旋回走行を行うミッショ
ンケースを備えた作業車において、前記変速部材及び操
向部材の出力を制御する変速機構及び操向機構をミッシ
ョンケース内に一体装備させて、変速機構及び操向機構
をミッションケースを一体とさせたコンパクトな機体組
込みを容易に可能とさせると共に、操作系を簡単化し汎
用性を向上させるものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて詳述する。図1はコンバインの全体側面図、図2
は同平面図であり、図中1は左右一対の走行部材である
走行クローラ2を装設するトラックフレーム、3は前記
トラックフレーム1に架設する機台、4はフィードチェ
ン5を左側に張架し扱胴6及び処理胴7を内蔵している
脱穀部、8は刈刃9及び穀稈搬送機構10などを備える
刈取部、11は刈取フレーム12を介して刈取部8を昇
降させる油圧シリンダ、13は排藁チェン14終端を臨
ませる排藁処理部、15は脱穀部4からの穀粒を揚穀筒
16を介して搬入する穀物タンク、17は前記タンク1
5の穀粒を機外に搬出する排出オーガ、18は丸形操向
ハンドル19及び運転席20などを備える運転台、21
は運転席20下方に設けるエンジンであり、連続的に穀
稈を刈取って脱穀するように構成している。
【0008】さらに、図3に示す如く、前記走行クロー
ラ2を駆動するミッションケース22は、1対の第1油
圧ポンプ23及び第1油圧モータ24を備えて走行主変
速用の油圧式無段変速機構を形成する変速部材25と、
1対の第2油圧ポンプ26及び第2油圧モータ27を備
えて旋回用の油圧式無段変速機構を形成する操向部材2
8とを備え、前記エンジン21の出力軸21aに第1及
び第2油圧ポンプ23・26の入力軸29a・29bを
伝達ベルト30a・30bによって連結させ、前記各油
圧ポンプ23・26を駆動するように構成している。
【0009】また、前記第1油圧モータ24の出力軸3
1に、副変速機構32及び差動機構33を介して左右走
行クローラ2の各駆動輪34を連動連結させるもので、
前記差動機構33は左右対称の1対の遊星ギヤ機構35
・35を有し、各遊星ギヤ機構35は1つのサンギヤ3
6と、該サンギヤ36の外周で噛合う3つのプラネタリ
ギヤ37と、これらプラネタリギヤ37に噛合うリング
ギヤ38などで形成している。
【0010】前記プラネタリギヤ37はサンギヤ軸39
と同軸線上とのキャリヤ軸40のキャリヤ41にそれぞ
れ回転自在に軸支させ、左右のサンギヤ36・36を挾
んで左右のキャリヤ41を対向配置させると共に、前記
リングギヤ38は各プラネタリギヤ37に噛み合う内歯
38aを有してサンギヤ軸39とは同一軸芯上に配置さ
せ、キャリヤ軸40に回転自在に軸支させ、キャリヤ軸
40を延設して車軸を形成して駆動輪34を軸支させて
いる。
【0011】また、走行用の油圧式無段変速部材25
は、第1油圧ポンプ23の回転斜板の角度変更調節によ
り第1油圧モータ24の正逆回転と回転数の制御を行う
もので、第1油圧モータ24の回転出力を出力軸31の
伝達ギヤ42より各ギヤ43・44・45及び副変速機
構32を介して、サンギヤ軸39に固定したセンタギヤ
46に伝達してサンギヤ36を回転するように構成して
いる。前記副変速機構32は、前記ギヤ44を有する副
変速軸47と、前記ギヤ45を介してセンタギヤ46に
噛合うギヤ48を有する駐車ブレーキ軸49とを備え、
副変速軸47とブレーキ軸49間に各1対の低速用ギヤ
50・51、中速用ギヤ52・53、高速用ギヤ54・
48を設けて、低中速スライダ55及び高速スライダ5
6のスライド操作によって副変速の低速・中速・高速の
切換を行うように構成している。なお低速・中速間及び
中速・高速間には中立を有する。また前記ブレーキ軸4
9に駐車ブレーキ57を設けると共に、刈取部8に回転
力を伝達する刈取PTO軸58にギヤ59・60及び一
方向クラッチ61を介して副変速軸47を連結させ、刈
取部8を車速同調速度で駆動している。
【0012】上記のように、前記センタギヤ46を介し
サンギヤ軸39に伝達された第1油圧モータ24からの
駆動力を、左右の遊星ギヤ機構35を介して左右キャリ
ヤ軸40に伝達させると共に、左右キャリヤ軸40に伝
達された回転を左右の駆動輪34にそれぞれ伝え、左右
走行クローラ2を駆動するように構成している。
【0013】さらに、旋回用の油圧式無段変速機構で形
成する操向部材28は、第2油圧ポンプ26の回転斜板
の角度変更調節により第2油圧モータ27の正逆回転と
回転数の制御を行うもので、操向出力ブレーキ62を有
するブレーキ軸63と、操向出力クラッチ64を有する
クラッチ軸65と、前記の左右リングギヤ38の外歯3
8bに常時噛合させる左右入力ギヤ66・67を設け、
第2油圧モータ27の出力軸68に前記ブレーキ軸63
及び操向出力クラッチ64を介してクラッチ軸65を連
結させ、クラッチ軸65に正転ギヤ69を介して右入力
ギヤ67を連結させ、またクラッチ軸65に正転ギヤ6
9及び逆転ギヤ70を介して左入力ギヤ66を連結させ
ている。そして、副変速スライダ55・56の中立によ
って前記ブレーキ62を入にしかつクラッチ64を切に
する一方、前記中立以外の副変速出力時にブレーキ62
を切にしかつクラッチ64を入にし、右側のリングギヤ
38の外歯38bに正転ギヤ69を介してモータ27回
転力を伝え、また左側のリングギヤ38の外歯38bに
正転ギヤ69及び逆転ギヤ70を介してモータ27回転
を伝え、第2油圧モータ27を正転(逆転)時、左右同
一回転数で、左リングギヤ38を逆転(正転)させ、か
つ右リングギヤ38を正転(逆転)とさせるように構成
している。
【0014】而して、旋回用の第2油圧モータ27を停
止させて左右リングギヤ38を静止固定させた状態で、
走行用の第1油圧モータ24を駆動すると、第1油圧モ
ータ24からの回転出力はセンタギヤ46から左右のサ
ンギヤ36に同一回転数で伝達され、左右遊星ギヤ機構
35のプラネタリギヤ37・キャリヤ41を介して左右
の走行クローラ2が左右同一回転方向で同一回転数によ
って駆動され、機体の前後方向直進走行が行われる。一
方、走行用の第1油圧モータ24を停止させて左右のサ
ンギヤ36を静止固定させた状態で、旋回用の第2油圧
モータ27を正逆回転駆動すると、左側の遊星ギヤ機構
35が正或いは逆回転、また右側の遊星ギヤ機構35が
逆或いは正回転し、左右走行クローラ2を逆方向に駆動
し、機体を左或いは右に旋回させる。また、走行用の第
1油圧モータ24を駆動させながら、旋回用の第2油圧
モータ27を駆動することにより、機体が左右に旋回し
て進路が修正されるもので、機体の旋回半径は第2油圧
モータ27の出力回転数によって決定される。
【0015】さらに、図2、図4乃至図9に示す如く、
前記運転台18の前部上面にステアリングコラム71を
立設固定させ、ステアリングコラム71上面上方側に操
向ハンドル19を縦軸回りに回転自在に取付けると共
に、運転台18左側にサイドコラム72を設け、サイド
コラム72下方にミッション22を配設させ、主変速レ
バー73、副変速レバー74、刈取クラッチレバー7
5、脱穀クラッチレバー76を前記サイドコラム72に
取付ける。
【0016】前記ミッションケース22上部の一側面に
油圧ユニット構造の変速及び操向ケース77・78を着
脱自在に固定させ、前記第1油圧ポンプ23及びモータ
24で形成する油圧式無段変速部材25と第2油圧ポン
プ26及びモータ27で形成する油圧式無段操向部材2
8とを各ケース77・78に内設させ、エンジン21の
駆動力を前記伝達ベルト30a・30bを介して第1及
び第2油圧ポンプ23・26に伝えて駆動すると共に、
前記変速部材25及び操向部材28の出力制御軸79・
80に円錐リンク機構を形成する変速機構81及び操向
機構82を介し主変速レバー73及び操向ハンドル19
を連結させて、出力制御軸79の正逆転操作により第1
油圧ポンプ23斜板角調節を行って第1油圧モータ24
の回転数制御及び正逆転切換を行い、走行速度(車速)
の無段階変更並びに前後進の切換を、また出力制御軸8
0の正逆転操作により第2油圧ポンプ26斜板角調節を
行って第2油圧モータ27の回転数制御及び正逆転切換
を行い、操向角度(旋回半径)の無段階変更並びに左右
旋回方向の切替を行うように構成している。
【0017】前記変速機構81及び操向機構82は操作
ケース83に内設して、前記変速及び操向ケース77・
78の上面に操作ケース83を一体固設させるもので、
操作ケース83より前方に水平に突出させる操向入力軸
84の一端をステアリングギヤボックス85内に臨ま
せ、操向ハンドル19のハンドル軸86下端に1対のベ
ベルギヤ87などを介して操向伝達軸88を連結させる
と共に、前記操向入力軸84をギヤ89及びセクタギヤ
90を介し伝達軸88に連結させる。
【0018】また、前記操作ケース83より上方に変速
入力軸91の一端部を略垂直に突出させ、操向入力軸8
4他端に自在継手92を介して入力支点軸93の一端側
を連結させ、入力支点軸93に入力部材94を固定さ
せ、変速入力軸91にベアリングを介して入力部材94
を回転自在に取付けると共に、入力部材94に入力連結
体95を着脱自在に固定させ、入力部材94を操向入力
軸84中心に回転自在に支持させるもので、前記操向入
力軸84の正逆転によって入力部材94を前後略水平な
入力軸84芯線回りに正逆転させると共に、前記変速入
力軸91の正逆転によって略垂直な上下方向の入力軸9
1芯線回りに入力支点軸93及び入力部材94を回転さ
せて水平方向に傾動させる。また、前後方向の操向入力
軸84芯線と垂直方向の変速入力軸91芯線とが直角交
叉する交点に自在継手92を取付け、操向ハンドル19
の操向入力軸84正逆転操作により操向入力軸84芯線
回りに入力部材94と入力連結体95を正逆転させる。
【0019】さらに、前記操作ケース83より上方に突
出させる変速入力軸91に1対のベベルギヤ96・自在
継手構造の変速伝達軸97・1対のベベルギヤ98を介
して主変速レバー73下端の左右方向のレバー支点軸9
9を連結させて、主変速レバー73を支点軸99回りに
前後方向に揺動させる変速操作によって入力部材94を
変速入力軸91芯線回りに水平傾動させる。
【0020】そして、操作ケース83内に垂直に臨ませ
る前記出力制御軸79・80に左右方向に水平な制御ア
ーム100・101を設け、変速ロッド102の前端部
を前記入力連結体95に自在継手103を介して連結さ
せ、球関継手104を介して変速ロッド102の後端部
を制御アーム100に連結させて、走行速度の変更並び
に前後進の切換を行う変速機構81を構成すると共に、
操向ロッド105の前端部を前記入力連結体95に自在
継手106を介して連結させ、球関継手107を介して
操向ロッド105の後端部を制御アーム101に連結さ
せ、走行進路を変更させる操向機構82を構成してい
る。
【0021】而して前記変速機構81及び操向機構82
で形成する円錐リンク機構を用いることによって、主変
速レバー73を前進(後進)方向に傾ける操作により、
変速部材25を出力制御し、前進(後進)変速が行われ
て前進(後進)移動するもので、主変速レバー73を操
作している状態で、操向ハンドル19を左(右)側に回
転させて左(右)旋回操作を行うことにより、変速部材
25を制御する変速入力操作量が二次曲線形に変化する
と共に、前記変速入力操作量に対して90度の位相差で
直進位置を起点に操向部材28を制御する操向入力操作
量が二次曲線形に変化し、立上りが緩傾斜の二次曲線と
なる変速入力操作量によって操向ハンドル19操向角度
に比例して変速部材25が減速制御されると共に、立上
りが急傾斜の二次曲線となる操向入力操作量によって操
向ハンドル19操向角度に比例して操向部材28が増速
制御される。
【0022】また主変速レバー73の操作(車速の変
更)に対して操向ハンドル19操作量が一定のときに操
向部材28の旋回出力回転数を比例して変化させるか
ら、旋回内側走行クローラ2の速度と旋回外側走行クロ
ーラ2の速度との比が、操向ハンドル19回転角度が一
定のとき、主変速レバー73操作によって車速が変更さ
れても一定に保たれ、主変速レバー73の車速変更に対
して旋回半径が一定に保たれる。
【0023】上記からも明らかなように、油圧式無段変
速部材25及び操向部材28の直進及び旋回駆動力を左
右遊星ギヤ機構35を介し左右走行クローラ2に伝達し
て機体の直進及び旋回走行を行うクローラ走行車におい
て、前記変速部材25及び操向部材28の出力を制御す
る変速機構81及び操向機構82を変速部材25及び操
向部材28に一体装備させることによって、変速及び操
向部材25・28と変速及び操向機構81・82の簡単
且つコンパクトな機体組込みを容易に可能とさせて、メ
ンテナンス性の向上と機体の小型軽量化及び低コスト化
を図ることができる。
【0024】また、主変速レバー73と操向ハンドル1
9の変速及び旋回操作量と同一の動き量を入力部材94
に伝えるもので、入力軸84芯線回りに操向ハンドル1
9の左右回動操作角度(θ)分だけ入力部材94を回転
(図9仮想線の底円部分を回転)させると共に、入力軸
91芯線回りに主変速レバー73の前後揺動操作角度
(α)分だけ入力部材94を回動(図9仮想線の底円部
分を傾斜)させて、変速及び旋回操作系における設計な
どでのシンプル化を図るように構成している。
【0025】さらに、変速及び操向機構81・82の出
力部となる変速及び操向ロッド102・105先端の継
手104・107と変速及び操向部材25・28の入力
部となる出力制御軸79・80との動きを同期させるも
ので、出力制御軸79・80に制御アーム100・10
1を介し継手104・107を直接的に連結させて、変
速及び操向機構81・82と変速及び操向部材25・2
8との一体的な組付けを容易とさせて、機体に対するコ
ンパクトな組込みを可能とさせることができると共に、
汎用性を向上させることができる。
【0026】図10、図11に示すものは、ミッション
ケース22内に変速及び操向機構81・82を内設させ
ると共に、変速及び操向部材25・28をミッションケ
ース22に一体装備させる構成を示すもので、前記主変
速レバー73及び操向ハンドル19の操作出力をそのま
まミッションケース22内の変速及び操向機構81・8
2に変速及び操向入力軸91・84などを介し伝えると
共に、変速及び操向機構81・82に隣接配備させる変
速及び操向部材25・28の出力制御軸79・80に設
ける制御アーム107・108にロッド108・110
及びL形リンク111・112を介して前記変速及び操
向ロッド102・105の球関継手104・107を連
結させ、ミッションケース22と一体とさせた変速及び
操向機構81・82のコンパクトな組込みを可能とさせ
て汎用性を向上させると共に、主変速レバー73及び操
向ハンドル19と変速及び操向機構81・82との操作
系の構造や設計をシンプル化させるように構成してい
る。
【0027】図12に示す如く、前記操向ハンドル19
はレバー式ハンドル19aも含むもので、レバー式ハン
ドル19aを1対のベベルギヤ113・114を介して
前記ハンドル軸86に連結させ、該ハンドル19aを左
右方向に傾動させるときハンドル軸86を正逆転させ
て、走行中における機体の左右旋回を行うと共に車速の
減退制御を行うように構成している。
【0028】図13に示す如く、前記主変速レバー73
は増速用スイッチ115及び減速用スイッチ116など
も含むもので、例えば主変速レバー73の握り部73a
に増速用及び減速用スイッチ115・116を設けて、
これらスイッチ115或いは116のオン操作で前記変
速入力軸91を回転させ走行速度の変更や調整などを行
うように構成している。
【0029】また図14乃至図17に示す如く、前記変
速部材25及び操向部材28を有する作業車は走行クロ
ーラ2の他4輪或いは6輪など多輪構造の車輪も走行部
材として使用可能とさせるもので、図14、図15の4
輪構造の作業車の場合、車体3aの前後部両側にそれぞ
れ左右1対の走行部材である前輪117及び後輪118
を設け、前述実施例同様構造の操向ハンドル19と主及
び副変速レバー73・74や、運転席20、エンジン2
1、ミッションケース22などを車体3aに備えると共
に、車体3aの後側に耕耘作業機119を昇降自在に装
備させ、前述実施例同様のミッションケース22の左右
キャリヤ軸(車軸)40に後輪118とスプロケット1
20を連結させ、前輪117の前車軸117aに設ける
スプロケット121をロードチェン122を介して後輪
118のスプロケット120に連結させて、ミッション
ケース22のキャリヤ軸(車軸)40の出力でもって前
輪117と後輪118と略同一速度(または前輪117
を若干高速)で駆動するように構成している。
【0030】また、図16、図17の6輪構造の作業車
の場合、車体3aの前後部と中間部の両側に、それぞれ
左右1対の走行部材である前輪123、後輪124、中
間輪125を設け、前述実施例同様構造の操向ハンドル
19、主変速レバー73、運転席20、エンジン21、
ミッションケース22などを車体3aに備え、前記ミッ
ションケース22の左右キャリヤ軸(車軸)40にスプ
ロケット126・127及びチェン128を介し前輪1
23の前車軸123aを、またスプロケット129・1
30及びチェン131を介し後輪124の後車輪124
aをそれぞれ連結させると共に、前記前車軸123aに
スプロケット132・133及びチェン134を介し中
間輪125の中間軸125aを連結させて、ミッション
ケース22のキャリヤ軸(車軸)40の出力でもって前
輪123、後輪124、中間輪125を略同一速度で駆
動するように構成している。
【0031】このように、本実施例の変速及び操向部材
25・28、変速及び操向機構81・82は走行クロー
ラ2の他、4輪117・118或いは6輪123・12
4・125など多輪構造の作業車に有効に用いられるも
ので、主変速レバー73を操作している状態で、操向ハ
ンドル19・19aを旋回操作するとき、操向ハンドル
19・19aの操作に比例して操向部材28を増速制
御、また変速部材25を減速制御して機体を良好に旋回
させることができると共に、主変速レバー73の操作に
対し操向ハンドル19・19aの操作量が一定のとき、
車速が変更されても旋回内側の走行クローラ2、車輪1
17・118、123・124・125の速度と旋回外
側の走行クローラ2、車輪117・118、123・1
24・125の速度との比を一定に保って、旋回半径を
一定維持させた旋回を行うことができるものである。
【0032】
【発明の効果】以上実施例から明らかなように本発明
は、油圧式無段変速部材25及び操向部材28の直進及
び旋回駆動力を左右遊星ギヤ機構35を介し左右走行部
材2・117・118・123・124・125に伝達
して機体の直進及び旋回走行を行う作業車において、前
記変速部材25及び操向部材28の出力を制御する変速
機構81及び操向機構82を変速部材25及び操向部材
28に一体装備させるものであるから、変速及び操向部
材25・28と変速及び操向機構81・82の簡単且つ
コンパクトな機体組込みを容易に可能とさせて、メンテ
ナンス性の向上と機体の小型軽量化及び低コスト化を図
ることができるものである。
【0033】また、主変速レバー73と操向ハンドル1
9の操作量と同一の動き量を変速機構81及び操向機構
82に伝達して変速部材25及び操向部材28の出力制
御を行うものであるから、主変速レバー73及び操向ハ
ンドル19と変速機構81及び操向機構82間の操作系
を簡単化させて、構造のコンパクト化を図ることができ
るものである。
【0034】さらに、変速機構81及び操向機構82の
出力部102・105と変速部材25及び操向部材28
の入力部79・80との動きを同期させたものであるか
ら、変速機構81及び操向機構82と変速部材25及び
操向部材28との一体的な組付けを容易とさせて、機体
に対するコンパクトな組込みを可能とさせると共に、汎
用性を向上させることができるものである。
【0035】また、油圧式無段変速部材25及び操向部
材28の直進及び旋回駆動力を左右遊星ギヤ機構35を
介し左右走行部材2・117・118・123・124
・125に伝達して機体の直進及び旋回走行を行うミッ
ションケース22を備えた作業車において、前記変速部
材25及び操向部材28の出力を制御する変速機構81
及び操向機構82をミッションケース22内に一体装備
させるものであるから、変速機構81及び操向機構82
をミッションケース22を一体とさせたコンパクトな機
体組込みを容易に可能とさせると共に、操作系を簡単化
し汎用性を向上させることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの全体側面図。
【図2】コンバインの全体平面図。
【図3】ミッション駆動系の説明図。
【図4】運転部の側面説明図。
【図5】運転部の平面説明図。
【図6】ミッションケース部の斜視説明図。
【図7】操作ケース部の断面側面説明図。
【図8】操作ケース部の断面平面説明図。
【図9】変速及び操向機構系の斜視説明図。
【図10】変速及び操向機構をミッションケースに内設
させる平面説明図。
【図11】変速及び操向機構をミッションケースに内設
させる斜視説明図。
【図12】レバー式ハンドル部の説明図。
【図13】運転操作部の側面説明図。
【図14】4輪作業車の側面図。
【図15】4輪作業車のミッション駆動系の説明図。
【図16】6輪作業車の側面図。
【図17】6輪作業車のミッション駆動系の説明図。
【符号の説明】
2 走行クローラ(走行部材) 19 操向ハンドル 22 ミッションケース 25 変速部材(ミッション機構) 28 操向部材(ミッション機構) 35 遊星ギヤ機構 75 主変速レバー 79 出力制御軸(入力部) 80 出力制御軸(入力部) 102 変速ロッド(出力部) 105 操向ロッド(出力部) 117 前輪(走行部材) 118 後輪(走行部材) 123 前輪(走行部材) 124 後輪(走行部材) 125 中間輪(走行部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2B043 AA04 AB02 AB13 BA02 BA05 BB14 DA05 DB04 DC01 2B076 AA03 BA03 BA08 DA02 DA03 DA14 DC01 3D052 AA05 AA17 AA19 DD04 EE01 FF02 GG03 GG04 JJ10

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧式無段変速部材及び操向部材の直進
    及び旋回駆動力を左右遊星ギヤ機構を介し左右走行部材
    に伝達して機体の直進及び旋回走行を行う作業車におい
    て、前記変速部材及び操向部材の出力を制御する変速機
    構及び操向機構を変速部材及び操向部材に一体装備させ
    たことを特徴とする作業車。
  2. 【請求項2】 主変速レバーと操向ハンドルの操作量と
    同一の動き量を変速機構及び操向機構に伝達して変速部
    材及び操向部材の出力制御を行うように設けたことを特
    徴とする請求項1記載の作業車。
  3. 【請求項3】 変速機構及び操向機構の出力部と変速部
    材及び操向部材の入力部との動きを同期させたことを特
    徴とする請求項1記載の作業車。
  4. 【請求項4】 油圧式無段変速部材及び操向部材の直進
    及び旋回駆動力を左右遊星ギヤ機構を介し左右走行部材
    に伝達して機体の直進及び旋回走行を行うミッションケ
    ースを備えた作業車において、前記変速部材及び操向部
    材の出力を制御する変速機構及び操向機構をミッション
    ケース内に一体装備させたことを特徴とする作業車。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009077654A (ja) * 2007-09-26 2009-04-16 Kubota Corp コンバイン
JP2010167882A (ja) * 2009-01-22 2010-08-05 Yanmar Co Ltd 走行車両
JP2010239876A (ja) * 2009-04-02 2010-10-28 Yanmar Co Ltd 走行車両
JP2010239921A (ja) * 2009-04-08 2010-10-28 Yanmar Co Ltd コンバイン

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