JP2002307668A - 記録ヘッドの昇降装置および、記録装置 - Google Patents

記録ヘッドの昇降装置および、記録装置

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JP2002307668A
JP2002307668A JP2001105030A JP2001105030A JP2002307668A JP 2002307668 A JP2002307668 A JP 2002307668A JP 2001105030 A JP2001105030 A JP 2001105030A JP 2001105030 A JP2001105030 A JP 2001105030A JP 2002307668 A JP2002307668 A JP 2002307668A
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recording head
recording
screw shaft
screw
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English (en)
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Junya Kawase
順也 川瀬
Tsutomu Kawai
力 河合
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 昇降機構の構成要素間におけるバックラッシ
を除去することができ、しかも、記録ヘッドの昇降位置
に関わらず、昇降機構の構成要素間におけるバックラッ
シを一定の付勢力で除去することができ、さらに、駆動
用モータの小型化を図ることができること。 【解決手段】 ばね部材30Aおよび30Bが、バック
ラッシを低減するように所定以上の付勢力で記録ヘッド
支持部材10Bを付勢するもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録ヘッドを昇降
動させる記録ヘッドの昇降装置、および記録装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録装置において、一般
に、その記録系に配される記録ヘッドを、記録媒体の記
録面、または、記録ヘッドの回復処理を行う回復処理ユ
ニットのキャッピング部材等に対して相対的に昇降させ
る昇降装置が配設されたものが実用に供されている。
【0003】そのような昇降装置は、例えば、記録媒体
の記録面に対してインクを吐出して記録動作を行う記録
ヘッドを支持する記録ヘッド支持部材と、その支持部材
を記録媒体の記録面または回復処理ユニットのキャッピ
ング部材等に対して相対的に昇降動させる駆動機構、お
よび、駆動用モータとを含んで構成されている。
【0004】その駆動機構は、所定の減速比を有する減
速機を介して伝達される駆動用モータからの駆動力に基
づいて記録ヘッド支持部材を記録媒体の記録面または回
復処理ユニットのキャッピング部材等に対して昇降動さ
せるものとされる。駆動機構は、例えば、ねじ運動によ
り、記録ヘッド支持部材を昇降動させるものとされる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】例えば,記録ヘッドが
比較的多くのインク吐出口を有する所謂、長尺用の記録
ヘッドの場合、上述のような記録ヘッド支持部材および
記録ヘッドの総重量は、比較的大なるものとなるので比
較的小出力の駆動用モータを利用する場合,減速機の減
速比を比較的大に設定する必要が生じる。しかし、減速
機の減速比が比較的大に設定される場合、記録ヘッド支
持部材の昇降の速度が低下するので比較的小出力の駆動
用モータを利用するにも限界がある。
【0006】また、上述のような駆動機構においてねじ
運動を行わせる例えば、ねじ軸とねじ孔との間の遊び、
所謂、機械要素間のバックラッシがあるので回復処理ユ
ニットのキャッピングおよびブレード等が、記録ヘッド
のインク吐出部に所定の圧力で当接した場合,記録ヘッ
ド支持部材および記録ヘッドが押圧されてそのバックラ
ッシに相当する移動距離だけ移動することとなるので精
度よくキャピングおよびワイピングが行われない虞があ
る。
【0007】以上の問題点を考慮し、本発明は、記録ヘ
ッドを昇降動させる記録ヘッドの昇降装置および記録装
置であって、昇降機構の構成要素間におけるバックラッ
シを除去することができ、しかも、記録ヘッドの昇降位
置に関わらず、昇降機構の構成要素間におけるバックラ
ッシを一定の付勢力で除去することができ、さらに、駆
動用モータの小型化を図ることができる記録ヘッドの昇
降装置および記録装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明に係る記録ヘッドの昇降装置は、液体を吐
出し記録媒体の記録面に対して記録動作を行う記録ヘッ
ドを支持する記録ヘッド支持部と、記録ヘッド支持部に
設けられ記録ヘッド支持部を、往復動させる駆動力が伝
達される駆動力被伝達部と、駆動力被伝達部に歯部を介
して係合され供給される駆動力を駆動力被伝達部に伝達
する駆動力伝達部と、駆動力伝達部に連結され駆動力を
駆動力伝達部に供給する駆動力供給部と、記録ヘッド支
持部を、所定の方向に付勢する付勢部材とを備えて構成
される。
【0009】また、本発明に係る記録ヘッドの昇降装置
は、記録媒体の記録面に対して記録動作を行う記録ヘッ
ドを支持する記録ヘッド支持部と、記録ヘッド支持部に
設けられ、第1のねじ部が記録ヘッド支持部の移動方向
に沿って形成されるねじ軸部材と、ねじ軸部材の第1の
ねじ部に嵌め合わされる第2のねじ部を有し供給される
駆動力をねじ軸部材に伝達する駆動力伝達部材と、駆動
力伝達部材に連結され駆動力を供給する駆動力供給部
と、ねじ軸部材または駆動力伝達部材を、直接的にまた
は間接的に所定の方向に付勢する付勢部材とを備えて構
成される。
【0010】さらに、本発明に係る記録装置は、液体を
吐出し記録媒体の記録面に対して記録動作を行う記録ヘ
ッドと、記録ヘッドを支持する記録ヘッド支持部と、記
録ヘッド支持部に設けられ記録ヘッド支持部を、往復動
させる駆動力が伝達される駆動力被伝達部と、駆動力被
伝達部に歯部を介して係合され供給される駆動力を駆動
力被伝達部に伝達する駆動力伝達部と、駆動力伝達部に
連結され駆動力を駆動力伝達部に供給する駆動力供給部
と、記録ヘッド支持部を、所定の方向に付勢する付勢部
材とを備えて構成される。
【0011】
【発明の実施の形態】図2は、本発明に係る記録ヘッド
の昇降装置の第1の実施例の要部の概略構成を、それが
適用されたインクジェット記録装置の構成とともに示
す。
【0012】図2において、インクジェット記録装置
は、記録媒体としての用紙Paを後述する記録ヘッド6
Y〜6Tの記録動作に応じて搬送する搬送部2と、搬送
部2の上方に配され記録ヘッド6Y〜6Tの回復処理を
行う回復処理ユニット8と、用紙Paの記録面に対して
記録動作を行う記録ヘッド6Y〜6Tと、記録ヘッド6
Y〜6Tを用紙Paの記録面に近接させて記録位置をと
らせ、または、搬送部2に対し離隔させ待機位置をとら
せる昇降装置10とを含んで構成される。なお、図2に
おいては、記録ヘッド6Y〜6Tが記録位置に配されて
いる状態を示す。
【0013】搬送部2は、昇降装置10および記録ヘッ
ド6Y〜6Tの下方に図2の矢印Cの示す方向に沿って
形成される搬送路の上流側および下流側にそれぞれ相対
向して配される搬送ローラ2Aおよび2Bと、搬送ロー
ラ2Aおよび2Bに巻装される搬送ベルト4と、図示が
省略されるが、搬送ローラ2Bの一端に連結され搬送ベ
ルト4を介して搬送ローラ2Aを伴って回動させる駆動
用モータとを含んで構成されている。
【0014】搬送ローラ2Aおよび2Bの軸線方向の長
さ、搬送ベルト4の幅は、図1に示されるように,それ
ぞれ、所定の用紙Paの幅よりも長く設定され、搬送ベ
ルト4の搬送路に沿った長さは、記録へッド6Y〜6T
の配列方向の長さよりも長く設定されている。
【0015】搬送ベルト4は、図示が省略されるが搬送
路の上流側に配される帯電器の静電誘導作用により、そ
の表面に所定の電荷が生じ、用紙Paをその吸引力によ
り保持し搬送するものとされる。
【0016】駆動用モータは、図示が省略される制御部
からの駆動制御信号に基づいて制御される。これによ
り、搬送ベルト4は、記録へッド6Y〜6Tの記録動作
に応じて載置された用紙Paを断続的に搬送するものと
される。
【0017】回復処理ユニット8は、図1および図2に
示されるように,後述する各記録ヘッド6Y,6M,6
C,6B,および、6Tにそれぞれ対応して設けられる
キャッピング部材8Y,8M,8C,8Bおよび8T
と、各キャッピング部材8Y〜8Tにそれぞれ隣接して
設けられる複数のブレード部材9とを含んで構成されて
いる。
【0018】キャッピング部材8Y,8M,8C,8B
および8Tは、互いに同一の構造を有するのでキャッピ
ング部材8Tについて説明し、他のキャッピング部材8
Y〜8Bについての説明を省略する。
【0019】キャッピング部材8Tは、上部に開口端部
を有し、記録ヘッド6Tが搬送路に対して離隔した所定
の待機位置をとるとき、図1の矢印Kの示す方向に移動
せしめられて、その先端面が、下降せしめられたインク
吐出口形成面全体に密着するものとされる。また、キャ
ッピング部材8Tの内側には、記録ヘッド6Tから吐出
された処理液を一旦吸収保持する液体吸収体を有してい
る。液体吸収体に吸収された液体は、接続される廃液チ
ューブを介して図示が省略された廃液タンクに回収され
る。
【0020】キャッピング部材8Tには、薄板状のブレ
ード部材9がキャッピング部材8Tに略平行に隣接して
設けられている。ブレード部材9は、記録ヘッド6Tが
所定の待機位置をとるとき、図1の矢印Kの示す方向と
は反対方向に移動せしめられて、近接した記録ヘッド6
Tのインク吐出口形成面に付着したインク等を拭い取る
ものとされる。
【0021】各キャッピング部材8Y〜8Bは、図1に
示されるように、所定の相互間隔をもってユニットベー
ス16内に互いに平行に、かつ、用紙Paの搬送方向に
対して略直交する方向に固定されることにより、連結さ
れている。ユニットベース16は、図示が省略されるガ
イド部材により、用紙Paの搬送方向に沿って所定距
離、往復動可能に支持されている。ユニットベース16
は、各キャッピング部材8Y〜8Bの相互間に、各記録
へッド6Y〜6Tのインク吐出部が進入可能となるよう
に、空間を有している。ユニットベース16の一端に
は、図1に示されるように,ラック部材18が設けられ
ている。ラック部材18は、筐体におけるキャッピング
部材8Tの一端に対向した部分に設けられる駆動用モー
タ20の出力軸に固定されるピニオンギヤにかみ合わさ
れている。
【0022】駆動用モータ20は、図示が省略される制
御部からの駆動制御パルス信号に基づいて制御される。
【0023】従って,記録ヘッド6Y〜6Tが所定の待
機位置をとる場合、駆動用モータ20が作動状態とされ
一方向に所定の回転角、回動されるとき、図1に示され
るように,ユニットベース16が矢印Kの示す方向に移
動せしめられ、各キャッピング部材8Y〜8Tが各記録
ヘッド6Y〜6Tの真下となる位置に移動せしめられ
る。そして、各記録ヘッド6Y〜6Tが下降せしめら
れ、各記録ヘッド6Y〜6Tに対しての所定の回復処
理、例えば、吸引もしくは各記録ヘッド6Y〜6Tの予
備吐出動作が行われ、その結果、インク吐出口の詰まり
等が解消されることとなる。
【0024】一方、記録ヘッド6Y〜6Tが所定の待機
位置をとる場合、駆動用モータ20が作動状態とされ他
方向に所定の回転角、回動されるとき、図1に示される
ように,ユニットベース16が矢印Kの示す方向とは反
対方向に移動せしめられる。これにより、図2に示され
るように、各キャッピング部材8Y〜8Tが各記録ヘッ
ド6Y〜6T相互間、最下流側端部に移動せしめられる
とともに、ブレード部材9によるインク吐出口形成面に
対するワイピング動作が行われることとなる。
【0025】記録ヘッド6Y〜6Bは、それぞれ、搬送
路の上流側から下流側に向けて順次配列されており、イ
エロー、マゼンタ、シアン、ブラックのインクをそれぞ
れ吐出するものとされる。記録ヘッド6Tは、用紙Pa
の記録面に付着した各インクを不溶化するための処理液
を吐出するものとされる。なお、各インクおよび処理液
は、図示が省略されるインクタンク、処理液タンクから
逐次、供給される。
【0026】記録ヘッド6Y〜6Tは、それぞれ、例え
ば,バブルジェット(登録商標)式とされ、後述される
ように、搬送される用紙Paの記録面に対向する部分に
複数のインク吐出口96が形成されるインク吐出口形成
面91を有している記録素子基板92を備えている。イ
ンク吐出口形成面91の複数のインク吐出口96は、用
紙Paの搬送方向に対して略直交する方向に用紙Paの
記録領域の幅、即ち,用紙Paの短辺の長さにわたって
配列形成されている。
【0027】複数のインク吐出口96にそれぞれ連通す
るインク流路には、それぞれ、電気熱変換素子94が設
けられている。電気熱変換素子94は、図示が省略され
る制御部からの駆動制御パルス信号に基づいて制御され
る。
【0028】これにより、その電気熱変換素子94が用
紙Paの記録面に形成される画像をあらわすデータに基
づいて形成された駆動制御パルス信号に基づいて制御さ
れることにより、インクが加熱され各インク吐出口96
を介して用紙Paの記録面に向けて吐出することとな
る。
【0029】記録素子基板92は、例えば、厚さ0.5
〜1mmのシリコンウエハを用いて製造されている。記
録素子基板92には、図12(A)に示されるように、
相互に平行に配列される5本の細長いインク供給口95
が、使用されるインクおよび処理液に対応して形成され
ている。
【0030】各インク供給口95の両側には、インク室
93がインク供給口95を挟むように二列に形成されて
いる。各インク室93は、インク供給口95の長手方向
に沿って所定間隔で配列されている。各インク室93に
は、記録素子としての電気熱変換素子94と、この電気
熱変換素子94に対向して形成されインク滴等を吐出す
るための吐出口96とが設けられている。
【0031】図12(A)において、インク供給口95
を挟んで相互に平行な2列の各吐出口96は、相互に半
ピッチすらして所謂、千鳥状に配列されている。各色の
インク等に対応してインク供給口95の長手方向に沿っ
て配列される吐出口96の間隔は、各列の吐出口96に
対応するインク室93の間隔を600dpiのピッチで
それぞれ配列されているので見かけ上、1200dpi
という高密度の配置状態に設定されている。
【0032】また、電気熱変換素子94、およびアルミ
ニウムなどで形成され電気熱変換素子94に電力を供給
する電極配線は、成膜技術によりシリコンウエハの表面
に形成されている。電極配線の他方の端末は、金などで
形成され記録素子基板92の表面から突出するバンプ9
8として形成されている。
【0033】電気熱変換素子94は、アルミニウムなど
で形成される電極配線によって覆われていない、例え
ば、発熱抵抗体層の一部である。発熱抵抗体層は、例え
ば、TaN、TaSiN、Ta−Alなどで形成され、
53Ωのシート抵抗値を有する。また、これら電気熱変
換素子94および電極配線は、4000×10
-10(m)(4000オングストローム)の厚みの窒化
シリコン(SiN)で形成された保護層20で覆われて
いる。さらに、電気熱変換素子94上の保護層20の表
面には、2300×10-10(m)(2300オングス
トローム)の厚みのタンタル(Ta)で形成される耐キ
ャビテーション層が成膜されている。
【0034】上述したインク供給口95は、記録素子基
板92として用いられるシリコンウエハの結晶方位が利
用され、異方性エッチングにより形成される。つまり、
シリコンウエハの表面が<100>で、その厚さ方向に
<111>の結晶方位を持つ場合、例えば、水酸化カリ
ウム(KOH)、テトラメチルアンモニウムハイドロオ
キサイド(TMAH)あるいはヒドラジンなどのアルカ
リ系異方性エッチング液を用い、エッチング方向に選択
性を持たせて所望の深さにエッチングを行なう。また、
インク室93および吐出口96は、フォトリソグラフィ
技術によって形成されている。電気熱変換素子94に駆
動電力が供給されることにより、例えば、4ピコリット
ルのインク滴が吐出口96から吐出される。
【0035】上述した図12(A)に示される例では、
吐出口96の形状が円形であるが、かかる例に限られる
ことなく、例えば、図12(B)に示されるように、イ
ンク吐出口形成面91’の吐出口96aの形状が矩形ま
たは多角形である星型の形状であってもよい。
【0036】その際、用紙Paの記録面には、記録ヘッ
ド6Yから順次、記録ヘッド6M〜6Bの記録動作が実
行されて各インクが重ねられることにより、画像が形成
され、最後に、記録ヘッド6Tにより処理液が吐出され
ることにより、画像に対し不溶化処理が実行されること
なる。記録ヘッド6Y〜6Tの上部は、後述する記録ヘ
ッド支持部材10Bにより支持されている。
【0037】昇降装置10は、図1に示されるように、
記録ヘッド支持部材10Bの各隅に、記録ヘッド6Y〜
6Tの昇降動の方向に沿ってそれぞれ設けられた4本の
スクリューシャフト22と、ベースプレート14におけ
る各ブラケット部材26にそれぞれ回動可能に支持さ
れ、スクリューシャフト22にはめ合わされる雌ねじ孔
を有する4個のプーリ24と、一端が記録ヘッド支持部
材10Bに連結され各スクリューシャフト22および、
記録ヘッド支持部材10Bを上方に付勢する付勢部材と
してのばね部材30Aおよび30Bと、各プーリ24を
タイミングベルト28を介して回動させるステッピング
モータ36とを含んで構成されている。
【0038】各スクリューシャフト22は、その一端が
記録ヘッド支持部材10Bの4隅の上端面に固定され、
互いに平行に設けられている。各スクリューシャフト2
2の他端は、ベースプレート14に設けられる透孔を介
して貫通し上方に向けて延びている。
【0039】ベースプレート14の一端は、屈曲されて
装置内の筐体12に固定されている。ベースプレート1
4の平坦面上には、各プーリ24を支持するブラケット
部材26がそれぞれ各プーリ24に対応して設けられて
いる。下方の搬送路を挟んだ一対のスクリューシャフト
22のうちの一方側における相互間には、ステッピング
モータ36がブラケット部材により支持されて設けられ
ている。ステッピングモータ36の出力軸には、プーリ
が固定されている。各プーリ24、ステッピングモータ
36の出力軸に設けられるプーリには、タイミングベル
ト28が巻装されている。また、ステッピングモータ3
6の出力軸に設けられるプーリとプーリ24との間に
は,それぞれ、アイドルローラ38Aおよび38Bが設
けられている。
【0040】ステッピングモータ36は、図示が省略さ
れる制御部からの駆動制御パルス信号に基づいて制御さ
れる。従って,ステッピングモータ36が作動状態とさ
れ図1の矢印の示す方向に回動されるとき、各プーリ2
4は、同一の方向に回動されるので各スクリューシャフ
ト22は、記録ヘッド支持部材10Bおよび記録ヘッド
6Y〜6Bを伴って所定量、上昇せしめられる。
【0041】一方、ステッピングモータ36が作動状態
とされ図1の矢印の示す方向とは反対方向に回動される
とき、各プーリ24は、同一の方向に回動されるので各
スクリューシャフト22は、記録ヘッド支持部材10B
および記録ヘッド6Y〜6Bを伴って所定量、下降せし
められる。
【0042】さらに、ベースプレート14における用紙
Paの搬送方向に直交する辺には、それぞれ、支持軸3
2Aおよび32Bにそれぞれ巻装されるばね部材30A
および30Bが設けられている。支持軸32Aおよび3
2Bの両端は、それぞれ、ベースプレート14に一体に
成形される一対のステー34Aおよび34Bに支持され
ている。各ステー34Aおよび34Bの間には,それぞ
れ、開口部14aが形成されている。ばね部材30Aお
よび30Bの一端は、それぞれ、記録ヘッド支持部材1
0Bの連結部10Aに連結されている。
【0043】ばね部材30Aおよび30Bは、図3に示
されるように、それぞれ、支持軸32Aおよび32Bに
密巻のぜんまい状に巻装されている。
【0044】ばね部材30Aおよび30Bの一端が連結
される記録ヘッド支持部材10Bが下降せしめられると
き、ばね部材30Aおよび30Bの一端が図3の二点鎖
線で示されるように引き出される。
【0045】その際、ばね部材30Aおよび30Bによ
り、記録ヘッド支持部材10Bに作用される張力Pは、
図4に示されるように,ばね部材30Aおよび30Bの
引き出し量λの増減に左右されることなく所定の値Po
とされる。
【0046】図4は、縦軸に張力Pをとり、横軸に引出
し量λをとり、ばね部材30Aおよび30Bの張力Pと
引出し量λとの関係を示す。一般に、コイルスプリング
のおける張力Pは、例えば,図4の直線Lsで示される
ように、初期値から伸び量、即ち,引出し量λに比例し
て増大するが、一方,ばね部材30Aおよび30Bの張
力Pは、直線Ltにより示されるように、引き出し量λ
に関係なく所定の値Poに維持される。
【0047】従って,ばね部材30Aおよび30Bは、
記録ヘッド支持部材10Bの昇降量に左右されることな
く、常時、その所定の値Poの張力が、記録ヘッド支持
部材10Bを上昇させる方向に作用される。これによ
り、記録ヘッド支持部材10Bに設けられるスクリュー
シャフト22のねじ山とプーリ24の雌ねじ孔の谷との
遊び、即ち、バックラッシが低減されるようにスクリュ
ーシャフト22のねじ山は、プーリ24の雌ねじ孔の谷
に対して当接されることとなる。なお、ばね部材30A
および30Bのそれぞれ所定の値Poの張力は、例え
ば,記録ヘッド支持部材10Bおよび記録ヘッド6Y〜
6Tの総重量の約半分に等しい値に設定される。その結
果,回復処理などにおいても、記録ヘッド6Y〜6Tに
回復処理ユニット8Y〜8Tにより重力方向とは反対方
向となる上方に向けて押圧される場合であってもバック
ラッシが低減されているので記録ヘッド6Y〜6Tが所
定位置より上昇する虞がなく、良好な回復処理およびワ
イピングが行われることとなる。
【0048】また、ばね部材30Aおよび30Bは、2
箇所に設けられているが、かかる例に限られることな
く、3個以上設けられても良い。
【0049】このようにばね部材30Aおよび30Bに
より記録ヘッド支持部材10Bが付勢されることによ
り、記録ヘッド支持部材10Bおよび記録ヘッド6Y〜
6Tを昇降動させるために各プーリ24を回動させるべ
く、ステッピングモータ36に要求される駆動力は、低
減されることとなる。従って、比較的小出力のステッピ
ングモータ36を利用することも可能となる。
【0050】図5は、本発明に係る記録ヘッドの昇降装
置の第2の実施例の要部の概略構成を、それが適用され
たインクジェット記録装置の構成とともに示す。
【0051】図1に示される例においては、昇降装置
は、スクリューシャフト22およびプーリ24を含んで
構成されているが、その代わりに、昇降装置が記録ヘッ
ド支持部材50に設けられるラック部50RAおよび5
0RBと、ラック部50RAおよび50RBに噛み合わ
されるピニオンギヤ60aおよび56aとを含んで構成
されている。なお、図5に示される例においては、図1
に示される例において同一とされる構成要素については
同一の符号を付して示し、その重複説明を省略する。
【0052】用紙Paの搬送路の上方に配される記録ヘ
ッド支持部材50は、その内側に上述の記録ヘッド6
Y、6M、6C、および、6Bを、その搬送路の上流側
から下流側に向けて順次、保持している。記録ヘッド支
持部材50は、所定の間隔をもって相対向して配される
筐体70の間に、昇降動可能に支持されている。
【0053】昇降装置46は、記録ヘッド支持部材50
における搬送路の下流側および上流側に対応する端部の
各隅に、記録ヘッド6Y〜6Bの昇降動の方向に沿って
それぞれ設けられたラック部50RAおよび50RB
と、各ラック部50RAにそれぞれ噛み合うピニオンギ
ヤ60aを有する回転軸60と、回転軸60の一端に連
結される駆動用モータ64と、各ラック部50RBにそ
れぞれ噛み合わされるピニオンギヤ56aを有する回転
軸56と、一端が記録ヘッド支持部材50に連結され記
録ヘッド支持部材50およびラック部50RAおよび5
0RBを上方に付勢する付勢部材としてのばね部材30
Aおよび30Bとを含んで構成されている。
【0054】ラック部50RAおよび50RBは、それ
ぞれ、昇降の際、筐体70の内面部により案内されてい
る。
【0055】また、回転軸60の一端部は、筐体70に
より回動可能に支持され、回転軸60の他端部は、駆動
用モータ64の出力軸に連結されている。駆動用モータ
64は筐体70にブラケット部材を介して固定されてい
る。駆動用モータ64は、図示が省略される制御部から
の駆動制御信号に基づいて制御される。回転軸60の他
端部には、さらに、プーリ72が固定されている。
【0056】記録ヘッド支持部材50のラック部50R
Aとラック部50RBとを連結する壁面部には、プーリ
72に対応してプーリ58が設けられている。プーリ5
8は、その壁面部に設けられる支持軸58aにより回動
可能に支持されている。プーリ72とプーリ58との間
には、タイミングベルト62が巻装されている。
【0057】また、支持軸58aには、ギヤ74が固定
されている。ギヤ74は、回転軸56の一端に固定され
るギヤ54にかみ合わされている。回転軸56の両端部
は、それぞれ、筐体70により回動可能に支持されてい
る。
【0058】従って、駆動用モータ64が作動状態とさ
れ、回転軸60およびプーリ72が図5の矢印の示す方
向に回転せしめられるとき,プーリ58およびギヤ74
が同一方向に回転せしめられることにより、ギヤ54お
よび回転軸56が図5の矢印の示す方向に回転され、記
録ヘッド支持部材50が所定量、下降せしめられる。
【0059】一方,駆動用モータ64が作動状態とさ
れ、回転軸60およびプーリ72が図5の矢印の示す方
向とは反対方向に回転せしめられるとき,プーリ58お
よびギヤ74が同一方向に回転せしめられることによ
り、ギヤ54および回転軸56が図5の矢印の示す方向
とは反対方向に回転され、記録ヘッド支持部材50が所
定量、上昇せしめられる。
【0060】さらに、記録ヘッド支持部材50における
用紙Paの搬送方向に直交する辺に設けられる連結部5
0Aには、それぞれ、支持軸62Aおよび62Bにそれ
ぞれ巻装されるばね部材30Aおよび30Bの一端が連
結されている。支持軸62Aおよび62Bの両端は、そ
れぞれ、筐体70に支持されている。
【0061】従って、このような構成においても,回復
処理などにおいて、記録ヘッド6Y〜6Tに回復処理ユ
ニット8Y〜8Tにより重力方向とは反対方向となる上
方に向けて押圧される場合であってもラック部50RA
および50RBと、各ラック部50RAにそれぞれ噛み
合うピニオンギヤ60aとの間のバックラッシが低減さ
れているので記録ヘッド6Y〜6Tが所定位置より上昇
する虞がなく、良好な回復処理およびワイピングが行わ
れることとなる。
【0062】図8および図9は、本発明に係る記録ヘッ
ドの昇降装置の第3の実施例の要部の概略構成を、それ
が適用されたインクジェット記録装置の構成とともに示
す。なお、図8および図9に示される例においては、図
1に示される例において同一とされる構成要素について
は同一の符号を付して示す。
【0063】図8において、インクジェット記録装置
は、記録媒体としての用紙Paを後述する記録ヘッド6
Y〜6Tの記録動作に応じて搬送する搬送部2と、搬送
部2の上方に配され記録ヘッド6Y〜6Tの回復処理を
行う回復処理ユニット8と、用紙Paの記録面に対して
記録動作を行う記録ヘッド6Y〜6Tと、記録ヘッド6
Y〜6Tを用紙Paの記録面に近接させて記録位置をと
らせ、または、搬送部2に対し離隔させ待機位置をとら
せる昇降装置80とを含んで構成される。なお、図8に
おいては、記録ヘッド6Y〜6Tが記録位置に、また、
回復処理ユニット8が待機位置に配されている状態を示
す。
【0064】搬送部2は、昇降装置80および記録ヘッ
ド6Y〜6Tの下方に図8の矢印Cの示す方向に沿って
形成される搬送路の上流側および下流側にそれぞれ相対
向して配される搬送ローラ2Aおよび2Bと、搬送ロー
ラ2Aおよび2Bに巻装される搬送ベルト4と、図示が
省略されるが、搬送ローラ2Bの一端に連結され搬送ベ
ルト4を介して搬送ローラ2Aを伴って搬送ローラ2B
を回動させる駆動用モータとを含んで構成されている。
【0065】搬送ローラ2Aおよび2Bの軸線方向の長
さ、搬送ベルト4の幅は、図8に示されるように,それ
ぞれ、所定の用紙Paの幅よりも長く設定され、搬送ベ
ルト4の搬送路に沿った長さは、記録へッド6Y〜6T
の配列方向の長さよりも長く設定されている。
【0066】搬送ベルト4は、図示が省略されるが搬送
路の上流側に配される帯電器の静電誘導作用により、そ
の表面に所定の電荷が生じ、用紙Paをその吸引力によ
り保持し搬送するものとされる。
【0067】駆動用モータは、図示が省略される制御部
からの駆動制御信号に基づいて制御される。これによ
り、搬送ベルト4は、記録へッド6Y〜6Tの記録動作
に応じて載置された用紙Paを断続的に搬送するものと
される。
【0068】回復処理ユニット8は、図8および図9に
示されるように,後述する各記録ヘッド6Y,6M,6
C,6B,および、6Tにそれぞれ対応して設けられる
キャッピング部材8Y,8M,8C,8Bおよび8T
と、各キャッピング部材8Y〜8Tにそれぞれ隣接して
設けられる複数のブレード部材9とを含んで構成されて
いる。
【0069】キャッピング部材8Y,8M,8C,8B
および8Tは、互いに同一の構造を有するのでキャッピ
ング部材8Tについて説明し、他のキャッピング部材8
Y〜8Bについての説明を省略する。
【0070】上部に開口端部を有するキャッピング部材
8Tは、記録ヘッド6Tが搬送路に対して離隔した所定
の待機位置をとるとき、図8の矢印Kの示す方向に移動
せしめられる。その際、その開口端部の周縁を形成する
先端面が、その後所定量下降せしめられ停止した記録ヘ
ッド6Tのインク吐出口形成面全体に密着するものとさ
れる。また、キャッピング部材8Tの内側には、記録ヘ
ッド6Tから吐出された処理液を一旦吸収保持する液体
吸収体が設けられている。液体吸収体に吸収された液体
は、キャッピング部材8Tに接続される廃液チューブを
介して図示が省略された廃液タンクに回収される。
【0071】キャッピング部材8Tには、薄板状のブレ
ード部材9がキャッピング部材8Tに略平行に隣接して
設けられている。ブレード部材9は、記録ヘッド6Tが
所定の待機位置をとるとき、図8の矢印Kの示す方向と
は反対方向に移動せしめられて、近接した記録ヘッド6
Tのインク吐出口形成面に付着したインク等を拭い取る
ものとされる。
【0072】各キャッピング部材8Y〜8Bは、図8に
示されるように、所定の相互間隔をもってユニットベー
ス16内に互いに平行に、かつ、用紙Paの搬送方向に
対して略直交する方向に延在するように固定されること
により、連結されている。ユニットベース16は、図示
が省略されるガイド部材により、用紙Paの搬送方向に
沿って所定距離、往復動可能に支持されている。ユニッ
トベース16は、各キャッピング部材8Y〜8Bの相互
間に、各記録へッド6Y〜6Tのインク吐出部が進入可
能となるように、空間を有している。ユニットベース1
6の一端には、図8に示されるように,ラック部材18
が設けられている。ラック部材18は、駆動用モータ2
0の出力軸に固定されるピニオンギヤにかみ合わされて
いる。駆動用モータ20は、本装置の筐体におけるキャ
ッピング部材8Tの一端に対向した部分に設けられてい
る。駆動用モータ20は、図示が省略される制御部から
の駆動制御パルス信号に基づいて制御される。
【0073】従って、記録ヘッド6Y〜6Tが所定の待
機位置をとる場合、駆動用モータ20が作動状態とされ
一方向に所定の回転角、回動されるとき、図8に示され
るように,ラック部材18の移動に伴ないユニットベー
ス16が矢印Kの示す方向に移動せしめられ各キャッピ
ング部材8Y〜8Tが各記録ヘッド6Y〜6Tの真下と
なる位置に移動せしめられる。そして、各記録ヘッド6
Y〜6Tが下降せしめられて停止後、各記録ヘッド6Y
〜6Tに対しての所定の回復処理、例えば、吸引もしく
は各記録ヘッド6Y〜6Tの予備吐出動作が行われる。
その結果、インク吐出口の詰まり等が解消されることと
なる。
【0074】一方、記録ヘッド6Y〜6Tが所定の待機
位置をとる場合、駆動用モータ20が作動状態とされ他
方向に所定の回転角、回動されるとき、ユニットベース
16が矢印Kの示す方向とは反対方向に移動せしめられ
る。これにより、各キャッピング部材8Y〜8Tが各記
録ヘッド6Y〜6T相互間、最下流側端部に移動せしめ
られるとともに、ブレード部材9によるインク吐出口形
成面に対するワイピング動作が行われることとなる。
【0075】記録ヘッド6Y〜6Bは、それぞれ、搬送
路の上流側から下流側に向けて順次配列されており、イ
エロー、マゼンタ、シアン、ブラックのインクをそれぞ
れ吐出するものとされる。記録ヘッド6Tは、用紙Pa
の記録面に付着した各インクを不溶化するための処理液
を吐出するものとされる。なお、各インクおよび処理液
は、図示が省略されるインクタンク、処理液タンクから
逐次、記録ヘッド6Y〜6Bに供給される。
【0076】記録ヘッド6Y〜6Tは、上述したよう
に、それぞれ、例えば,バブルジェット式とされ、搬送
される用紙Paの記録面に対向する部分に複数のインク
吐出口が形成されるインク吐出口形成面91を有してい
る記録素子基板92を備えている。
【0077】従って、上述したように、用紙Paの記録
面には、記録ヘッド6Yから順次、記録ヘッド6M〜6
Bの記録動作が実行されて各インクが重ねられることに
より、画像が形成され、最後に、記録ヘッド6Tにより
処理液が吐出されることにより、画像に対し不溶化処理
が実行されることとなる。記録ヘッド6Y〜6Tの上部
は、後述する記録ヘッド支持部材80Bにより支持され
ている。
【0078】昇降装置80は、図8および図9に示され
るように、記録ヘッド支持部材80Bの各隅に、記録ヘ
ッド6Y〜6Tの昇降動の方向に沿ってそれぞれ設けら
れた4本のスクリューシャフト122と、その4本のう
ちの3本のスクリューシャフト122にそれぞれはめ合
わされる雌ねじ孔を有する3個のプーリ150と、4本
のスクリューシャフト122のうちの残りのスクリュー
シャフト122に嵌め合わされる雌ねじ孔を有する複合
回動部材130と(図6参照)、各プーリ150および
複合回動部材130に対しスクリューシャフト122を
軸線方向に沿って一方向に付勢する付勢機構121と
(図7参照)、複合回動部材130を回動させるととも
に、各プーリ150をタイミングベルト128を介して
回動させるステッピングモータ136とを含んで構成さ
れている。
【0079】4本のスクリューシャフト122は、図8
に示されるように、その一端が記録ヘッド支持部材80
Bの4隅の上端面に固定され、互いに平行に設けられて
いる。4本のスクリューシャフト22のうちの一本のス
クリューシャフト122の他端は、図6に示されるよう
に、ベースプレート14に回動可能に設けられる複合回
動部材130の雌ねじ孔130aに嵌め合わされてい
る。
【0080】ベースプレート14の一端は、屈曲されて
装置内の筐体12に固定されている。ベースプレート1
4の平坦面上には、各スクリューシャフト122の上部
を案内するブラケット部材126がそれぞれ各スクリュ
ーシャフト122に対応して設けられている。
【0081】複合回動部材130は、図6および図7に
示されるように、タイミングベルト128が掛けられる
ベルトプーリ部130Cと、ベルトプーリ部130Cに
隣接して一体に形成され後述するピニオンギア138に
噛み合わされる歯部130Bと、歯部130Bの中央部
に設けられ後述するバネ保持部材124に係合される係
合部130Aとから構成されている。また、複合回動部
材130は、ベルトプーリ部130C、歯部130B、
係合部130A、および、バネ保持部材124の内部を
貫通するスクリューシャフト122が嵌め合わされる雌
ねじ孔130aを2有している。
【0082】ベルトプーリ部130Cの外周部には、タ
イミングベルト128の内面に噛み合わされる凹凸が形
成されている。タイミングベルト128は、3個のプー
リ150と複合回動部材130のベルトプーリ部130
Cとに巻き掛けられている。
【0083】歯部130Bは、ステッピングモータ13
6の出力軸に固定されるピニオンギア138に噛み合わ
されている。ステッピングモータ136は、その出力軸
の軸線がスクリューシャフト122の中心軸線と略平行
となるように図示が省略される支持部材によりベースプ
レート14に固定されている。ピニオンギア138は、
ベースプレート14上に形成される透孔14bを介して
歯部130Bに噛み合わされている。
【0084】複合回動部材130における円筒状の係合
部130Aは、ベースプレート14上の透孔14aを介
して上方に延びている。係合部130Aは、図7に示さ
れるように、相対向する切欠き130nおよび爪部13
0kを有している。また、係合部130Aの基端部と歯
部130Bとの境界部分には、止め輪RLが係止される
溝が形成されている。これにより、複合回動部材130
は、止め輪RLにより保持されベースプレート14に回
動可能に支持されることとなる。また、ステッピングモ
ータ136が作動状態のとき、ピニオンギア138およ
び複合回動部材130を介してタイミングベルト128
が回動されることにより、プーリ150が回動されるこ
ととなる。従って、4本のスクリューシャフト122が
ピニオンギア138の回転方向に応じて記録ヘッド支持
部材80Bを伴なって昇降動せしめられる。
【0085】係合部130Aの上方には、スクリューシ
ャフト122に嵌め合わされるバネ保持部材124が設
けられている。バネ保持部材124は、例えば、金属製
の圧縮コイルバネ32の一端が係合するフランジ部と、
複合回動部材130における係合部130Aの切欠き1
30nにそれぞれ係合される一対の爪部124kとを有
している。また、バネ保持部材124は、その中央部に
スクリューシャフト122に嵌め合わされる雌ねじ孔1
24aを有している。これにより、バネ保持部材124
は、複合回動部材130に連動して回動することとな
る。
【0086】バネ保持部材124と複合回動部材130
における係合部130Aの基端部との間には、バネ保持
部材124をその係合部130Aから離隔する方向に付
勢する圧縮コイルバネ132およびスプリング受け13
4が、係合部130Aおよび爪部124kの外周に巻装
されている。
【0087】従って、圧縮コイルバネ132の付勢力が
バネ保持部材124と複合回動部材130における係合
部130Aの基端部との間で図6に示される矢印の示す
方向に作用することとなる。即ち、付勢機構121が、
バネ保持部材124および複合回動部材130を含んで
形成されることとなる。なお、このような付勢機構12
1は、残りの3本のスクリューシャフト122と3個の
プーリ150とについてもそれぞれ、同様に設けられて
いる。
【0088】その結果、記録ヘッドの昇降位置に関わら
ず、スクリューシャフト122のねじのフランクとバネ
保持部材124および複合回動部材130のねじのフラ
ンクとがバックラッシなく、一定の付勢力で接触するこ
ととなる。
【0089】ステッピングモータ136は、図示が省略
される制御部からの駆動制御パルス信号に基づいて制御
される。従って,ステッピングモータ136が作動状態
とされ図6の矢印の示す方向に回動されるとき、複合回
動部材130および各プーリ150は、同一の方向に回
動されるので各スクリューシャフト122は、記録ヘッ
ド支持部材80Bおよび記録ヘッド6Y〜6Bを伴って
所定量、上昇せしめられる。
【0090】一方、ステッピングモータ136が作動状
態とされ図6の矢印の示す方向とは反対方向に回動され
るとき、複合回動部材130および各プーリ150は、
同一の方向に回動されるので各スクリューシャフト12
2は、記録ヘッド支持部材80Bおよび記録ヘッド6Y
〜6Bを伴って所定量、下降せしめられる。
【0091】従って,記録ヘッド支持部材80Bに設け
られるスクリューシャフト122のねじのフランクと、
嵌め合う複合回動部材130およびプーリ150の雌ね
じのフランクとの間の遊び、所謂、バックラッシが低減
されるようにスクリューシャフト122のねじのフラン
クは、複合回動部材130およびプーリ150のねじの
フランクに対して当接されることとなる。その結果,回
復処理などにおいても、記録ヘッド6Y〜6Tに回復処
理ユニット8Y〜8Tにより重力方向とは反対方向とな
る上方に向けて押圧される場合であってもバックラッシ
が低減されているので記録ヘッド6Y〜6Tが所定位置
より上昇する虞がなく、良好な回復処理およびワイピン
グが行われることとなる。
【0092】図10は、本発明に係る記録ヘッドの昇降
装置の第3の実施例に用いられる付勢機構の他の一例を
備える駆動部の要部を示す。なお、図10は、図6に示
される例において同一とされる構成要素について同一の
符号を付して示し、その重複説明を省略する。
【0093】図10に示される例においては、図6では
上述の付勢機構がスクリューシャフト122と同軸上に
設けられているが、その代わりに、バックラッシを低減
すべく、スクリューシャフト122を複合回動部材14
0に対して間接的に作用する付勢力により付勢する付勢
機構が設けられる構成とされる。
【0094】図10において、4本のスクリューシャフ
ト122のうちの1本のスクリューシャフト122が複
合回動部材140を介して昇降動可能にベースプレート
14に支持されている。複合回動部材140は、上述の
ピニオンギア138に噛み合うギア部140Gと、上述
のタイミングベルト128が巻き掛けられるプーリ部1
40Pとから構成されている。また、複合回動部材14
0は、そのギア部140Gのボスがベースプレート14
の透孔14aに挿入され突出する状態でベースプレート
14に回動可能に設けられている。そのボスは、その溝
に設けられる止め輪RLによりベースプレート14に保
持されている。さらに、複合回動部材140は、内部に
スクリューシャフト122に嵌め合う雌ねじ部を有して
いる。
【0095】一方、その残りの3本のスクリューシャフ
ト122は、図示が省略されるプーリを介して昇降動可
能にベースプレート14に支持されている。そのプーリ
は、スクリューシャフト122のねじ部に嵌め合う雌ね
じ部を内側に有している。その雌ねじ部は、複合回動部
材140の雌ねじ部の軸方向の進行方向と同一方向とな
るように形成されている。所謂、ネジ切り方向が互いに
同一とされる。
【0096】また、そのプーリの外周部には、タイミン
グベルト128の内側に形成される歯部に噛み合う凹凸
が形成されている。これにより、タイミングベルト12
8は、複合回動部材140のプーリ部140P、3個の
プーリに巻き掛けられている。
【0097】ピニオンギア138には、ギア142が噛
み合わされている。ギア142は、そのボスがベースプ
レート14に設けられる透孔14cに挿入され突出た状
態でベースプレート14に回動可能に設けられている。
そのボスは、その溝に設けられる止め輪RLによりベー
スプレート14に保持されている。
【0098】ギア142は、内側にスクリューシャフト
144のねじ部が噛み合う雌ねじ部142aを有してい
る。そのスクリューシャフト144は、ピニオンギア1
38の軸線およびスクリューシャフト122の軸線に互
いに平行となるように設けられている。
【0099】スクリューシャフト144および雌ねじ部
142aは、スクリューシャフト122および複合回動
部材140の雌ねじ部と同一のピッチで同一の位相のね
じとされる。
【0100】スクリューシャフト144の一端と、記録
ヘッド支持部材80Bとの間には、引張りコイルバネ1
46が設けられている。これにより、スクリューシャフ
ト144と記録ヘッド支持部材80Bとは、矢印の示す
方向に作用する引張りコイルバネ146の付勢力によ
り、互いに引き合うように付勢されることとなる。従っ
て、スクリューシャフト144は、ギア42に対しその
相互間のバックラッシが低減されるように付勢されるこ
ととなる。また、引張りコイルバネ146の高さは、変
化しないので引張りコイルバネ146は、記録ヘッドの
昇降位置に関わらず、一定の付勢力で付勢することとな
る。
【0101】さらに、スクリューシャフト122は、矢
印の示す方向に作用する引張りコイルバネ146の付勢
力により、複合回動部材140に対し付勢されることと
なる。
【0102】従って、記録ヘッド支持部材80Bに設け
られるスクリューシャフト122のねじのフランクと、
嵌め合う複合回動部材140および3個のプーリの雌ね
じのフランクとの間の遊び、所謂、バックラッシが低減
されるようにスクリューシャフト122のねじのフラン
クは、複合回動部材140および3個のプーリの雌ねじ
のフランクに対して当接されることとなる。
【0103】その結果、上述の例と同様な作用効果が得
られることとなる。
【0104】また、図11は、縦軸に上述の圧縮コイル
バネ132または引張りコイルバネ146の付勢力Qを
とり、横軸に記録ヘッド支持部材の移動量ΔHをとり、
圧縮コイルバネ132または引張りコイルバネ146の
付勢力Qと移動量ΔHとの関係を示す。
【0105】例えば、上述のバックラッシュを小とすべ
く付勢するコイルスプリングの撓みが記録ヘッド支持部
材の移動量に応じて変化する構成を備える昇降装置の場
合、特性線Lyのように記録ヘッド支持部材の移動量に
応じて比例し増大することとなる。
【0106】また、図3に示されるばね部材30Aおよ
び30Bの付勢力は、図4に示されるように、所定の引
き出し量λの範囲においてマクロ的に見て一定である
が、しかし、引き出し量λに応じて図3におけるばね部
材30Aおよび30Bの外径が変化するのでミクロ的に
見て図11の特性線Lxに示すように記録ヘッド支持部
材の移動量に比例して僅かであるが増大する場合があ
る。
【0107】一方、圧縮コイルバネ132または引張り
コイルバネ146の付勢力Qの場合においては、圧縮コ
イルバネ132または引張りコイルバネ146の撓み量
および外径が変化する虞がないので付勢力Qは、図11
における特性線Loに示されるように、移動量ΔHに影
響されることなく所定の値Qoに維持されることとな
る。
【0108】なお、上述の例においては、付勢機構にお
いて、弾性部材としてコイルバネが用いられているが、
かかる例に限られることなく、弾性力を有する他の材
料、例えば、ゴム材料、プラスチック材料等が用いられ
てもよいことは勿論である。
【0109】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように,本発明
に係る記録ヘッドの昇降装置および記録装置によれば、
記録ヘッド支持部を、所定方向に付勢するので昇降機構
の構成要素間におけるバックラッシを除去することがで
き、しかも、駆動用モータの小型化を図ることができ
る。
【0110】また、付勢部材がねじ軸部材または駆動力
伝達部材を、直接的にまたは間接的に所定の方向に付勢
するので、昇降機構の構成要素間におけるバックラッシ
を、記録ヘッドの昇降位置に関わらず、一定の付勢力で
除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る記録ヘッドの昇降装置の第1の実
施例を、それが適用されたインクジェット記録装置とと
もに示す斜視図である。
【図2】本発明に係る記録ヘッドの昇降装置の第1の実
施例を、それが適用されたインクジェット記録装置とと
もに模式的に示す図である。
【図3】本発明に係る記録ヘッドの昇降装置の第1の実
施例に用いられるばね部材を示す斜視図である。
【図4】図3に示されるばね部材の動作説明に供される
特性図である。
【図5】本発明に係る記録ヘッドの昇降装置の第2の実
施例を、それが適用されたインクジェット記録装置とと
もに示す斜視図である。
【図6】本発明に係る記録ヘッドの昇降装置の第3の実
施例における付勢機構を備える駆動部の要部を示す部分
断面図である。
【図7】図6に示される例における構成要素の一部を分
解して示す分解斜視図である。
【図8】本発明に係る記録ヘッドの昇降装置の第3の実
施例を、それが適用されたインクジェット記録装置とと
もに示す斜視図である。
【図9】図8に示される例における構成を模式的に示す
断面図である。
【図10】本発明に係る記録ヘッドの昇降装置の第3の
実施例における付勢機構の他の一例を備える駆動部の要
部を示す部分断面図である。
【図11】図6および図10に示されるばね部材の動作
説明に供される特性図である。
【図12】(A)および(B)は、それぞれ、記録ヘッ
ドに含まれる記録素子基板の一例の外観および記録ヘッ
ドに含まれる記録素子基板の他の例の外観を一部破断し
て示す斜視図である。
【符号の説明】
6Y,6M,6C,6B,6T 記録ヘッド 10B,50,80B 記録ヘッド支持部材 22,122,144 スクリューシャフト 24,150 プーリ 30A,30B ばね部材 28,128 タイミングベルト 36,136 ステッピングモータ 92 記録素子基板 124 バネ保持部材 130,140 複合回動部材 132 圧縮コイルばね 146 引張りコイルばね
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Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体を吐出し記録媒体の記録面に対して
    記録動作を行う記録ヘッドを支持する記録ヘッド支持部
    と、 前記記録ヘッド支持部に設けられ該記録ヘッド支持部
    を、往復動させる駆動力が伝達される駆動力被伝達部
    と、 前記駆動力被伝達部に歯部を介して係合され供給される
    駆動力を前記駆動力被伝達部に伝達する駆動力伝達部
    と、 前記駆動力伝達部に連結され駆動力を前記駆動力伝達部
    に供給する駆動力供給部と、 前記記録ヘッド支持部を、所定の方向に付勢する付勢部
    材と、 を具備して構成される記録ヘッドの昇降装置。
  2. 【請求項2】 前記付勢部材は、前記駆動力被伝達部と
    前記駆動力伝達部との相互間における歯部の遊びを除去
    すべく、前記記録ヘッド支持部を、該記録ヘッド支持部
    および前記記録ヘッドの重量以上の付勢力をもって一方
    向に付勢することを特徴とする請求項1記載の記録ヘッ
    ドの昇降装置。
  3. 【請求項3】 前記付勢部材は、常時、前記記録ヘッド
    支持部を一定の付勢力をもって一方向に付勢することを
    特徴とする請求項1記載の記録ヘッドの昇降装置。
  4. 【請求項4】 前記付勢部材は、複数のばね部材からな
    ることを特徴とする請求項1記載の記録ヘッドの昇降装
    置。
  5. 【請求項5】 前記付勢部材は、前記記録ヘッド支持部
    を、該記録ヘッド支持部の自重方向とは反対方向に付勢
    することを特徴とする請求項1記載の記録ヘッドの昇降
    装置。
  6. 【請求項6】 前記駆動力被伝達部は、前記記録ヘッド
    支持部に設けられ該記録ヘッド支持部の移動方向に沿っ
    て延びるスクリューシャフトを含み、前記駆動力伝達部
    は、該スクリューシャフトに噛み合う雌ねじ孔を有する
    プーリを含むことを特徴とする請求項1記載の記録ヘッ
    ドの昇降装置。
  7. 【請求項7】 前記駆動力被伝達部は、前記記録ヘッド
    支持部に設けられ該記録ヘッド支持部の移動方向に沿っ
    て延びるラック部を含み、前記駆動力伝達部は、該ラッ
    ク部に噛み合うピニオンギヤを含むことを特徴とする請
    求項1記載の記録ヘッドの昇降装置。
  8. 【請求項8】 前記記録ヘッド支持部は、前記記録ヘッ
    ドの記録動作を正常に維持すべく該記録ヘッドに対して
    ワイピングを行う回復処理ユニットに対して相対的に往
    復移動可能に配されることを特徴とする請求項1記載の
    記録ヘッドの昇降装置。
  9. 【請求項9】 記録媒体の記録面に対して記録動作を行
    う記録ヘッドを支持する記録ヘッド支持部と、 前記記録ヘッド支持部に設けられ、第1のねじ部が該記
    録ヘッド支持部の移動方向に沿って形成されるねじ軸部
    材と、 前記ねじ軸部材の第1のねじ部に嵌め合わされる第2の
    ねじ部を有し供給される駆動力を該ねじ軸部材に伝達す
    る駆動力伝達部材と、 前記駆動力伝達部材に連結され駆動力を供給する駆動力
    供給部と、 前記ねじ軸部材または駆動力伝達部材を、直接的にまた
    は間接的に所定方向に付勢する付勢部材と、 を具備して構成される記録ヘッドの昇降装置。
  10. 【請求項10】 前記付勢部材は、前記ねじ軸部材の第
    1のねじ部と前記駆動力伝達部材の第2のねじ部との相
    互間における遊びを除去すべく、前記ねじ軸部材または
    駆動力伝達部材を、直接的にまたは間接的に一方向に付
    勢することを特徴とする請求項9記載の記録ヘッドの昇
    降装置。
  11. 【請求項11】 前記付勢部材は、弾性部材を含んでな
    ることを特徴とする請求項9記載の記録ヘッドの昇降装
    置。
  12. 【請求項12】 前記記録ヘッド支持部は、前記記録ヘ
    ッドの記録動作を正常に維持すべく該記録ヘッドに対し
    て回復処理を行う回復処理ユニットに対して相対的に往
    復移動可能に配されることを特徴とする請求項9記載の
    記録ヘッドの昇降装置。
  13. 【請求項13】 記録媒体の記録面に対して記録動作を
    行う記録ヘッドを支持する記録ヘッド支持部と、 前記記録ヘッド支持部に設けられ、第1のねじ部が該記
    録ヘッド支持部の移動方向に沿って形成される第1のね
    じ軸部材と、 前記第1のねじ軸部材の第1のねじ部に嵌め合わされる
    第2のねじ部を有し供給される駆動力を該第1のねじ軸
    部材に伝達する第1の駆動力伝達部材と、 前記記録ヘッド支持部の移動方向に沿って形成される第
    3のねじ部を有する第2のねじ軸部材と、 前記第2のねじ軸部材の第3のねじ部に嵌め合わされる
    第4のねじ部を有し供給される駆動力を、前記第1の駆
    動力伝達部材の駆動力伝達方向と同一方向に該第2のね
    じ軸部材に伝達する第2の駆動力伝達部材と、 前記第1の駆動力伝達部材および前記第2の駆動力伝達
    部材に連結され駆動力を供給する駆動力供給部と、 前記第2のねじ軸部材と前記記録ヘッド支持部との間に
    配され、該第1のねじ軸部材または該第1の駆動力伝達
    部材を、一方向に付勢する付勢部材と、 を具備して構成される記録ヘッドの昇降装置。
  14. 【請求項14】 付勢部材は、前記第2のねじ軸部材と
    前記記録ヘッド支持部との間に配され、少なくとも前記
    第1のねじ軸部材の第1のねじ部と前記第1の駆動力伝
    達部材の第2のねじ部との相互間における遊びを除去す
    べく、該第1のねじ軸部材または該第1の駆動力伝達部
    材を、一方向に付勢することを特徴とする請求項13記
    載の記録ヘッドの昇降装置。
  15. 【請求項15】 液体を吐出し記録媒体の記録面に対し
    て記録動作を行う記録ヘッドと、 前記記録ヘッドを支持する記録ヘッド支持部と、 前記記録ヘッド支持部に設けられ該記録ヘッド支持部
    を、往復動させる駆動力が伝達される駆動力被伝達部
    と、 前記駆動力被伝達部に歯部を介して係合され供給される
    駆動力を前記駆動力被伝達部に伝達する駆動力伝達部
    と、 前記駆動力伝達部に連結され駆動力を前記駆動力伝達部
    に供給する駆動力供給部と、 前記記録ヘッド支持部を、所定の方向に付勢する付勢部
    材と、 を具備して構成される記録装置。
  16. 【請求項16】 液体を吐出し記録媒体の記録面に対し
    て記録動作を行う記録ヘッドと、 前記記録ヘッドを支持する記録ヘッド支持部と、 前記記録ヘッド支持部に設けられ、第1のねじ部が該記
    録ヘッド支持部の移動方向に沿って形成されるねじ軸部
    材と、 前記ねじ軸部材の第1のねじ部に嵌め合わされる第2の
    ねじ部を有し供給される駆動力を該ねじ軸部材に伝達す
    る駆動力伝達部材と、 前記駆動力伝達部材に連結され駆動力を供給する駆動力
    供給部と、 前記ねじ軸部材または駆動力伝達部材を、直接的にまた
    は間接的に所定方向に付勢する付勢部材と、 を具備して構成される記録装置。
  17. 【請求項17】 液体を吐出し記録媒体の記録面に対し
    て記録動作を行う記録ヘッドと、 前記記録ヘッドを支持する記録ヘッド支持部と、 前記記録ヘッド支持部に設けられ、第1のねじ部が該記
    録ヘッド支持部の移動方向に沿って形成される第1のね
    じ軸部材と、 前記第1のねじ軸部材の第1のねじ部に嵌め合わされる
    第2のねじ部を有し供給される駆動力を該第1のねじ軸
    部材に伝達する第1の駆動力伝達部材と、 前記記録ヘッド支持部の移動方向に沿って形成される第
    3のねじ部を有する第2のねじ軸部材と、 前記第2のねじ軸部材の第3のねじ部に嵌め合わされる
    第4のねじ部を有し供給される駆動力を、前記第1の駆
    動力伝達部材の駆動力伝達方向と同一方向に該第2のね
    じ軸部材に伝達する第2の駆動力伝達部材と、 前記第1の駆動力伝達部材および前記第2の駆動力伝達
    部材に連結され駆動力を供給する駆動力供給部と、 前記第2のねじ軸部材と前記記録ヘッド支持部との間に
    配され、該第1のねじ軸部材または該第1の駆動力伝達
    部材を、一方向に付勢する付勢部材と、 を具備して構成される記録装置。
  18. 【請求項18】 前記記録ヘッドは、前記記録媒体の搬
    送路における上流側から下流側に向けて複数個、配列さ
    れることを特徴とする請求項15乃至17記載の記録装
    置。
  19. 【請求項19】 前記記録ヘッドは、前記記録媒体の記
    録面全体に対応した複数の液体吐出口が形成される液体
    吐出口形成面を有することを特徴とする請求項15乃至
    17記載の記録装置。
  20. 【請求項20】 前記記録ヘッドは、前記液体を加熱し
    液体吐出口から該液体を吐出させる電気熱変換体を有す
    ることを特徴とする請求項19記載の記録ヘッドの記録
    装置。
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