JP2002306461A - 万能型ｘ線検査装置 - Google Patents

万能型ｘ線検査装置

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JP2002306461A JP2002048239A JP2002048239A JP2002306461A JP 2002306461 A JP2002306461 A JP 2002306461A JP 2002048239 A JP2002048239 A JP 2002048239A JP 2002048239 A JP2002048239 A JP 2002048239A JP 2002306461 A JP2002306461 A JP 2002306461A
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Siemens AG
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 様々な診断目的に適合し、並列的に撮影され
た検出器像をエラーなしに大版像に合成することも可能
であるような万能型Ｘ線検査装置およびその作動方法を
提供する。 【解決手段】 移動可能に懸架され投射器（６）および
検出器（８）が配置されている支持装置（１）を備えた
万能型Ｘ線検査装置において、投射器（６）が支持装置
面に対して垂直の軸（７）を中心に旋回可能に支承さ
れ、かつ検出器（８）が検出器面で移動可能に支承され
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、Ｘ線を発生する投
射器ならびにＸ線を受信する検出器が配置されている移
動可能に懸架された支持装置、たとえばＣアームを備え
た万能型Ｘ線検査装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】一方の端部に放射線発生器が、反対側に
放射線受信器が配備された第１のＣアームを有するこの
種のＸ線検査装置はたとえば米国特許第５４１０５８４
号に記載されている。この第１のＣアームはこれとは別
の第２のＣアームにより相応の支持装置を介してその円
周面に沿って位置調節可能に支持されている。
【０００３】ここ数年間に種々の適用分野でのＸ線技術
において様々な装置が開発されてきている。たとえば、
心血管造影法、一般血管造影法、外科学、消化管診断
法、肺診断法などのためそれぞれ特殊な装置が開発され
ている。
【０００４】多数の様々な特殊装置が存在することは当
然のことながら種々の問題点を生じる。たとえば大きな
取付けスペースが必要となるだけでなく、装置の稼動率
したがって採算が悪くなるなどである。これを契機とし
て万能型の装置を導入することが望まれている。さらに
は、異なった医療分野においてもオーバーラップが生じ
ることが増加しているので、個々の用途ごとに特殊に設
計された装置はしばしば専門的過ぎて、有効な利用が図
れなくなってしまう。この関連で、システム費、特に一
定の部品、たとえばＸ線検出器などの費用が大きな問題
となる。
【０００５】費用の観点から、従来多くみられた大きさ
ならびに型が種々異なる検出器を多数備えずに、できる
だけ少数の型の検出器を使用し、可能な限り小型のもの
を使用することに努める必要がある。というのは、像シ
ステムおよび像処理では益々標準化が進められてきてい
るからである。しかし小型の検出器では大版の像の撮影
用にいくつかの像を合成する必要があり、その際従来公
知の装置では投射のひずみが再三問題になっている。こ
のためたとえば“脊髄写真”の撮影の際には従来、最大
で約５ｃｍの像高さの比較的細い撮影フィルムのみが合
成され、このため多数の撮影が必要となるので、検査時
間が長くなり、装置の稼動率も悪くなる。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は様々な
診断目的に問題なく適合し、並列的に撮影された検出器
像をエラーやゆがみなしに大版像に合成することができ
るような万能型Ｘ線検査装置およびその作動方法を提供
することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明によればＸ線検査装置は、Ｘ線を発生するた
めの投射器およびＸ線を受信するための検出器が配置さ
れ移動可能に懸架された支持装置を備えており、投射器
が支持装置面に対して垂直の少なくとも１つの軸を中心
に旋回可能に支承され、検出器が検出器面で移動可能に
支承されているという特徴を有する。この種のＸ線検査
装置はたとえばＣアーム装置をベースに構成することが
できる。
【０００８】このように投射器および検出器が支持装
置、たとえばＣアームに従来のＸ線検査装置には設定さ
れていなかった可動性を有することにより、この種の万
能型Ｘ線検査装置の多様な使用方法が可能となる。この
場合投射器は望ましくは検出器との接続線に対して少な
くとも９０°外側へ旋回可能なように設置されるので、
本発明による検査装置は投射器を外側に旋回させた位置
において補助の検出器もしくはフィルム、メモリ箔など
を備えたスタンドを使用する撮影用にも使用可能であ
る。
【０００９】本発明の実施態様では、投射器は支持装置
の面にある第２の軸を中心にこの面から傾動するように
旋回可能であり、この２つの軸での旋回方式は必要な場
合には投射器を支持装置にカルダン式に支承することを
可能にする。
【００１０】検出器面での移動は、検出器が支持装置の
一端で回転可能にかつ検出器面で移動可能にヒンジ止め
されている旋回腕木に支承されるようにして実現される
のが望ましい。
【００１１】支持装置における投射器および検出器の旋
回ならびに支持装置の旋回および移動もサーボモータに
より行うのが望ましく、これにより支持装置、検出器お
よび投射器の移動を一つの制御ユニットにより関連付け
て実施し、検出器の像をエラーやひずみなしに大版像に
合成できるという有利な可能性が開かれる。
【００１２】特にこの関連で制御は、投射器と検出器の
ユニットが投射器の回転軸を中心に傾動するように行わ
れる。この傾動は、当然のことながら実際には投射器の
固定やその回転軸を中心とする傾動によって行われるの
ではなく、支持装置がその軸を中心に回転し、同時に支
持装置の移動が生じることによって行われ、その結果そ
れらの運動のオーバーラップから投射器の回転軸を中心
とする上記の傾動が生じる。並列する複数の像をひずみ
なく合成するためのこのような特殊制御には、投射器お
よび検出器の調節可能性は必要ない。
【００１３】本発明によれば、作動方法に関する課題
は、大版合成像を撮影するために検出器が撮影位置を投
射器の焦点の弧上にとるように投射器を移動し、かつ投
射器のＸ線束が、検出器に対してＸ線束の中心Ｘ線が検
出器の中央に垂直に当たるように調節することにより解
決される。
【００１４】検出器を種々の撮影位置に移動させ、位置
合わせするのが有用であることが明らかになっている。
【００１５】投射器のＸ線束が検出器上に位置合わせさ
れるように投射器を傾動させるか、あるいは投射器の一
次Ｘ線絞りを調節するのが有用である。
【００１６】
【発明の実施形態】本発明の利点、特徴および詳細につ
いて以下に図面に示す実施例に基づき説明する。
【００１７】図１に示した本発明による万能型Ｘ線検査
装置は、天井に取付ける装置として構成されているが、
同様に壁もしくはスタンドに取付ける装置としても構成
できる。この場合、Ｃアーム１は天井における支持装置
として二重矢印２の方向へ移動可能なように支承しても
よい。図示されている実施例では互いに旋回可能にヒン
ジ止めされた多数の支承用の腕木３、４および４ａによ
りこれらの腕木の旋回による相応の長手方向の移動が可
能であり、また補助的にいずれの場合にも、通常の旋回
軸５がＣアーム１を図示の位置から９０°水平状態へ旋
回できるように配備されている。
【００１８】本発明によるこのような万能型Ｘ線検査装
置の特徴は第一に、Ｘ線束を発生するための投射器６が
Ｃアームに対して垂直な軸７を中心に旋回可能であり、
かつＸ線検出器８、たとえばテレビカメラと連結してい
るａ‐Ｓｉ固体画像変換器もしくはＸ線像増幅器、ある
いはメモリ発光物質箔やフィルムがその検出器面で移動
可能であることにある。これは図示された実施例では検
出器８のケースおよびＣアームの端部１０に支承されて
いる腕木９を用いた旋回運動によって実現される。患者
ベッド１１は図３の実施例で示すように場合によっては
立て位置に傾斜できる横臥板１２を有している。投射器
６は上述の軸７を中心に旋回可能であるだけでなく、こ
の軸７に対して垂直の別の軸を中心にした追加的な旋回
を行うようにすることも、あるいは必要な場合にはＣア
ーム１の下端１３における投射器６のカルダン式懸架も
可能である。補助検出器１４をスタンド１５に取付け、
本発明によるＸ線検査装置を用いて機能的な透視装置を
構成することもできるが、これについては図４に詳細に
示されている。
【００１９】図２は既に図１の実施例で選択された旋回
位置にある検出器８を備えた本発明によるＸ線検査装置
を示しており、この検出器８はＸ線投射器６と等中心を
持つシステムとして構成されている。
【００２０】図３は、患者ベッド１１の横臥板１２を立
て位置に調整しかつＣアーム１を水平方向に旋回した本
発明によるＸ線検査装置を示している。
【００２１】図４は、補助検出器８′あるいはフィルム
もしくはメモリ箔をスタンド１５に取付けた場合におけ
る撮影を可能にするために、投射器６をＣアーム１から
９０°前方へ回転させた、すなわち図１の軸７を中心に
時計の針の進行方向に外側へ９０°旋回させた実施例を
示している。
【００２２】図５には、本発明による万能型Ｘ線検査装
置の別の実施例が示されている。この場合検出器８は、
自由に移動可能なテーブルもしくはベッドに患者を載せ
て撮影ないし透視を実施するために、図１による位置か
ら１８０°旋回している。この場合、固体画像変換器の
検出器の据付け高さを極めて小さくできることが特に利
点である。Ｃアームを多方面に旋回もしくは位置調節可
能にすることにより、図５に示すように本来の患者ベッ
ド１１のほかに簡単なテーブルもしくはベッドにおける
撮影もしくは透視が実施可能となる。
【００２３】図６は、かなり小さい２つの像から合成さ
れるＸ線像を得るための投射方法を概略的に示してい
る。この場合、患者１６は数個の丸い点１７もしくは四
角い点１８で示されているが、検査装置を特別に旋回す
ることにより２つの像ＡとＢをひずみなしに合成して適
当な拡大像を得ることができる。本発明によれば、Ｃア
ーム１の軸５を中心とした旋回運動はＣアーム１の横方
向の移動とオーバーラップして行われるので、旋回軸５
は図６に示す位置５から矢印２０の方向へ位置５′に移
動させられる。このため、投射器６もしくはこれに対向
する像ＡもしくはＢを作成する検出器８をＣアーム１に
関連させて移動させなくても、投射器６と検出器８のユ
ニットは投射器６の焦点１９を中心に旋回し、その場合
中心Ｘ線２１は常に検出器８の中央に向けて垂直に当た
るようにされている。このような特殊な傾動により、た
とえば図７に概略的に示すように３回の撮影の合成によ
る“脊髄写真”も達成できる。
【００２４】この場合、一方向からだけでなく別方向か
らも複数の撮影の合成も当然可能である。腕木３、４お
よび４ａの旋回運動を適正に制御することにより、別方
向からも投射器６の焦点１９を中心とした傾動が可能で
ある。
【００２５】２つの像ＡおよびＢを大版の合成Ｘ線像に
作成するために種々の撮影位置に調節することは、検出
器８をその腕木９によって各撮影位置に移動させること
によっても達成される。その場合、撮影位置は投射器６
の焦点１９の弧上にある。この場合、検出器８はＸ線束
２２の中心Ｘ線２１が検出器８の中央に垂直に当たるよ
うに配置される。Ｘ線束２２を傾動するには投射器６を
その焦点１９を中心にして傾動させるか、あるいは投射
器６の一次Ｘ線絞り２３の薄板を移動させることにより
位置調節する。
【図面の簡単な説明】
【図１】Ｃアーム装置のほかに補助の検出器が装備され
た本発明による万能型Ｘ線検査装置の概略図。
【図２】本発明による万能型Ｘ線検査装置の一実施例を
示す概略図。
【図３】本発明による万能型Ｘ線検査装置の別の実施例
を示す概略図。
【図４】本発明による万能型Ｘ線検査装置の別の実施例
を示す概略図。
【図５】本発明による万能型Ｘ線検査装置の別の実施例
を示す概略図。
【図６】合成撮影像を作成するための説明図。
【図７】合成撮影像を作成するための説明図。
【符号の説明】
１ Ｃアーム ３ 腕木 ４ 腕木 ４ａ 腕木 ６ 投射器 ８ 検出器 ８′ 補助検出器 ９ 腕木 １１ 患者ベッド １２ 横臥板 １４ 補助検出器 １５ スタンド １６ 患者
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 4C093 AA01 AA07 CA01 CA32 CA37 EB02 EB04 EC03 EC16 EC21 EC28 EC34 ED05 FF35

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 Ｘ線を発生するための投射器（６）およ
    びＸ線を受信するための検出器（８）が配置され移動可
    能に懸架された支持装置（１）を備えており、投射器
    （６）が支持装置面に対して垂直の少なくとも１つの軸
    （７）を中心に旋回可能に支承され、検出器（８）が検
    出器面で移動可能に支承されていることを特徴とする万
    能型Ｘ線検査装置。
  2. 【請求項２】 投射器（６）が検出器との接続線に対し
    て少なくとも９０°外側へ旋回可能であることを特徴と
    する請求項１記載のＸ線検査装置。
  3. 【請求項３】 投射器（６）が支持装置面に存在する第
    ２の軸を中心にこの面から傾動的に旋回可能であること
    を特徴とする請求項１または２記載のＸ線検査装置。
  4. 【請求項４】 投射器（６）が支持装置（１）にカルダ
    ン式に支承されていることを特徴とする請求項３記載の
    Ｘ線検査装置。
  5. 【請求項５】 検出器（８）が、支持装置（１）の端部
    に回転可能にかつ検出器面で移動可能にヒンジ止めされ
    た腕木（９）に旋回可能に支承されていることを特徴と
    する請求項１ないし４の１つに記載のＸ線装置。
  6. 【請求項６】 投射器（６）、検出器（８）および支持
    装置（１）を旋回させるためのサーボモータを有するこ
    とを特徴とする請求項１ないし５の１つに記載のＸ線検
    査装置。
  7. 【請求項７】 検出器の像をエラーやひずみなしに大版
    像に合成できるように支持装置（１）、検出器（８）お
    よび投射器（６）の移動用の制御ユニットを有すること
    を特徴とする請求項１ないし６の１つに記載のＸ線装
    置。
  8. 【請求項８】 制御ユニットが投射器（６）および検出
    器（８）を投射器（６）の焦点（１９）を中心に傾動す
    ることを特徴とする請求項７記載のＸ線検査装置。
  9. 【請求項９】 移動可能に懸架された支持装置（１）
    が、その端部に投射器（６）および検出器（８）が配置
    されているＣアームとして構成されていることを特徴と
    する請求項１ないし８の１つに記載のＸ線検査装置。
  10. 【請求項１０】 大版の合成Ｘ線像を撮影するために検
    出器（８）が投射器（６）の焦点（１９）を中心とする
    弧上に撮影位置をとるように移動され、投射器（６）の
    Ｘ線束（２２）が、その中心Ｘ線（２１）が検出器
    （８）の中心に垂直に当たるように検出器（８）に方向
    付けされることを特徴とする請求項１ないし９の１つに
    記載のＸ線検査装置の作動方法。
  11. 【請求項１１】 検出器（８）が様々な撮影位置に移動
    及び方向付けされることを特徴とする請求項１０記載の
    方法。
  12. 【請求項１２】 投射器（６）のＸ線束（２２）が検出
    器（８）に方向付けされるように投射器（６）が傾動さ
    れることを特徴とする請求項１０または１１記載の方
    法。
  13. 【請求項１３】 投射器（６）のＸ線束（２２）が検出
    器（８）に方向付けされるように投射器（６）の一次Ｘ
    線絞り（２３）が位置調節されることを特徴とする請求
    項１０または１１記載の方法。
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