JP2002306092A - 抗酸化活性プロポリス製品 - Google Patents

抗酸化活性プロポリス製品

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JP2002306092A
JP2002306092A JP2001113403A JP2001113403A JP2002306092A JP 2002306092 A JP2002306092 A JP 2002306092A JP 2001113403 A JP2001113403 A JP 2001113403A JP 2001113403 A JP2001113403 A JP 2001113403A JP 2002306092 A JP2002306092 A JP 2002306092A
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propolis
water
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aqueous ethanol
product
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JP2001113403A
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Tomoaki Shiotani
知明 塩谷
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F I CORP KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】プロポリスの有する広範な生理活性を有すると
共に、加齢変化の予防・改善に有効な抗酸化活性を有す
るプロポリス製品を提供すること。 【解決手段】抗酸化活性プロポリス製品は、プロポリス
原塊を、水の配合量が異なる2種以上のエタノール水溶
液で各々抽出して得られたプロポリスエキスを混合して
なり、水の配合量が5容量%〜10容量%未満のエタノ
ール水溶液で抽出して得られたプロポリスエキスと、水
の配合量が45容量%〜55容量%のエタノール水溶液
で抽出して得られたプロポリスエキスとを、容量混合比
で4〜6:6〜4の割合で混合してもよい。また、抗酸
化活性プロポリス製品は、ブラジル産のユーカリ・アレ
クリンに由来するプロポリス原塊を用いてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プロポリス製品に
関し、詳しくは、広範な生理活性を有すると共に抗酸化
活性に優れたプロポリス製品に関する。
【0002】
【従来の技術】プロポリスは、蜜蜂の巣等に蓄積する蜜
蜂が採集した植物や蜜蜂の唾液などに由来する樹脂状物
質であり、フラボノイド、テルペノイド、アミノ酸、ミ
ネラル、ビタミンなど多様な成分が含まれ、抗癌性、抗
アレルギー性、抗菌抗ウイルス活性、皮膚疾患など広範
な生理活性を期待できる健康食品として繁用されてい
る。特に、超高齢化社会を迎えつつある今日、益々増加
することが予想される癌、動脈硬化症、糖尿病、白内
障、免疫機能不全症等の生活習慣病の予防・改善は国民
医療上の重要な課題であり、これら生活習慣病は加齢に
伴い活性酸素により生体細胞が損傷されることにより惹
起されることが判明しており、加齢変化の予防・改善の
ためには抗酸化活性を有する食品の摂取が奨励されてい
る。
【0003】ところで、プロポリス原塊には生理活性の
ある成分以外に多くの夾雑物を含むため、プロポリスは
プロポリス原塊からプロポリスエキスを抽出して固形状
あるいは液状の形態で摂取するのが一般的である。従来
より、プロポリス原塊からプロポリスエキスを抽出する
方法としては、水抽出法、アルコール抽出法及びアルコ
ール水溶液抽出法がある。水抽出法によれば親水性成分
は多量に抽出できるものの、親油性成分の抽出は少量に
留まり、アルコール抽出法によれば、親油性成分は多量
に抽出できるものの、親水性成分の抽出は少量に留ま
る。アルコールと水の混合溶液で抽出するアルコール水
溶液抽出法によれば、親水性成分と親油性成分のいずれ
をも抽出することができる。
【0004】一方、各種抽出法により得られるプロポリ
スエキスの生理活性に関しては様々な報告がある。例え
ば、水抽出法により得られたプロポリスエキスに抗癌性
があるとの報告やアルコール抽出により得られたプロポ
リスエキスに抗アレルギー性があるとの報告があること
から、親水性成分と親油性成分のいずれにも生理活性が
期待され、両者を抽出できるアルコール水溶液抽出法に
よるプロポリスエキスによれば、プロポリスの有する広
範な生理活性が期待される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、プロポ
リスの有する生理活性成分を広範に含有しながら抗酸化
活性に優れたプロポリス製品ついてはこれまでに十分な
報告がない。
【0006】そこで、本発明は上記事情に鑑みなされた
ものであり、プロポリスの有する広範な生理活性を有す
ると共に、加齢変化の予防・改善に有効な抗酸化活性を
有するプロポリス製品を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、アルコー
ル水溶液抽出法に着目すると共に、水の配合量の異なる
アルコール水溶液で抽出したプロポリスエキスの混合物
の抗酸化活性につき検討を重ね本発明に想到した。すな
わち、本発明は、プロポリス原塊を、水の配合量が異な
る2種以上のエタノール水溶液で各々抽出して得られた
プロポリスエキスを混合してなることを特徴とする抗酸
化活性プロポリス製品に関する(請求項1)。
【0008】上記構成の発明によれば、プロポリスに含
有される親水性成分と親油性成分を抽出でき、プロポリ
スの有する広範な生理活性を期待できるばかりか、優れ
た抗酸化活性を有するので、加齢変化の予防・改善に有
効なプロポリス製品を得ることができる。なお、ここで
いうプロポリス製品とは、2種以上のプロポリスエキス
を混合した混合物自体又はこの混合物を製剤化等したも
のをいう。
【0009】また、請求項1に記載の発明において、プ
ロポリス原塊を、水の配合量が5容量%〜10容量%未
満のエタノール水溶液で抽出して得られたプロポリスエ
キスと、水の配合量が45容量%〜55容量%のエタノ
ール水溶液で抽出して得られたプロポリスエキスとを、
容量混合比で4〜6:6〜4の割合で混合してなること
を特徴とする抗酸化活性プロポリス製品に関する(請求
項2)。
【0010】また、請求項1又は請求項2に記載の発明
において、プロポリス原塊は、ブラジル産のユーカリ・
アレクリンに由来することを特徴とする抗酸化活性プロ
ポリス製品に関する(請求項3)。この構成の発明によ
れば、アルテピリンCを多量に含有するプロポリス製品
が得られるので、癌細胞のアポトーシスを誘発すること
が期待される。
【0011】
【発明の実施の形態】プロポリスエキスの原材料となる
プロポリス原塊は、蜜蜂が樹液などを集める樹木の種類
により含有成分の種類、含有量などが区々となるが、本
発明ではアルテピリンCの含有量に優れるユーカリ・ア
レクレンの樹液などから蜜蜂が集めたブラジル産のプロ
ポリス原塊が好ましい。プロポリス原塊はその大きさに
よっては粉砕器により粉砕されるが、小塊であれば粉砕
を省略してもよい。
【0012】プロポリス原塊に水の配合量が異なる2種
以上のエタノール水溶液を用いて抽出する。水の配合量
の異なる2種のエタノール水溶液を用いる場合、一方の
エタノール水溶液の水の配合量は5容量%〜10容量%
未満が好ましく、更には7容量%〜9容量%が好まし
く、他方のエタノール水溶液の水の配合量は45容量%
〜55容量%が好ましく、更には48容量%〜53容量
%が好ましい。抽出に用いるエタノール水溶液は、プロ
ポリス原塊の量(g)に対して3倍〜6倍量(ml)用
いることが好ましい。抽出操作は、撹拌しながら常温で
行ってもよいが65℃〜75℃で加温して行うのが好ま
しい。抽出時間は、通常1〜3時間とするが適宜増減で
きる。
【0013】上記の抽出操作が完了したら、加温した場
合は冷却後、加温しない場合は直ちに遠心分離機を用い
て固液分離を行い、上澄液を得る。
【0014】次いで、上記の上澄液を減圧操作により濃
縮する。濃縮液には賦形剤を添加することができる。賦
形剤は医薬分野で通常用いられるものを用いることがで
き、例えばデキストリン、コーンスターチ、米粉、乳
糖、バレイショデンプン等を挙げることができる。
【0015】上記の濃縮液は、凍結乾燥に供せられ固形
物を得る。得られた固形物は、ハンマーミル等を用いて
粉砕し粉末化されたプロポリスエキスが製造される。
【0016】以上のようにして製造された水の配合量が
異なるエタノール水溶液から抽出された2種以上のプロ
ポリスエキスを混合して本発明のプロポリス製品を製す
る。5容量%〜10容量%未満のエタノール水溶液から
抽出されたプロポリスエキスと水の配合量が45容量%
〜55容量%のエタノール水溶液から抽出されたプロポ
リスエキスを混合する場合、前者と後者の容量混合比が
4〜6:6〜4となるように混合するのが好ましい。混
合操作は、両者が均一になるように十分に行う。
【0017】上記により製造された本発明のプロポリス
製品は、様々な形態で用いることができ、例えば医薬分
野で通常用いられるカプセル剤や錠剤として用いたり、
あるいは液剤として用いることもできる。
【0018】
【実施例】次いで、本発明を実施例を挙げて説明する
が、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
【0019】ユーカリ・アレクリンに由来するブラジル
産のプロポリス原塊の1000gを撹拌機付き抽出タン
ク内に入れ、水の配合量が9容量%のエタノール水溶液
4000mlを加えて撹拌しながら60℃に加温して抽
出した。
【0020】次いで、上記で得られた抽出液を冷却後、
バケット型遠心分離機(武田機械社製)に10,000
r.p.m15分間かけ、固液分離を行い上澄液を得
た。更に、上澄液を減圧濃縮した後、適量の米粉を加え
て凍結乾燥を行った。得られた固形物をハンマーミルを
用いて粉砕し、プロポリスエキスを製造した。
【0021】更に、水の配合量が50容量%のエタノー
ル水溶液を用いて、ユーカリ・アレクリンに由来するブ
ラジル産のプロポリス原塊から上記と同様の操作により
プロポリスエキスを製造した。
【0022】上記により製造された水の配合量が9容量
%のエタノール水溶液から抽出されたプロポリスエキス
と水の配合量が50容量%のエタノール水溶液から抽出
されたプロポリスエキスを表1に示す容量比率で混合し
て実施例1〜実施例2及び比較例1〜比較例2を各々製
した。
【0023】
【表1】
【0024】各実施例と各比較例につき、スーパーオキ
シド消去活性を測定した。スーパーオキシド消去活性の
測定は、電子スピン共鳴(ESR)法を用いて行い、評
価はJ.M.McCord及びI.Fridovich
が定義した単位(J.Biol.Chem.,244,
6049(1969)参照)により行った。結果は表2
に示した。
【0025】
【表2】
【0026】表2から、実施例1と実施例2は高いスー
パーオキシド消去活性を示したのに対し、特に比較例2
はスーパーオキシド消去活性が劣っていた。また、比較
例1は比較例2よりスーパーオキシド消去活性に優れて
いたものの、いずれの実施例よりも劣っていた。このこ
とより、水の配合量の少ないエタノール水溶液で抽出さ
れたプロポリスエキスの混合割合が少なすぎても多すぎ
てもスーパーオキシド消去活性が低下するという事実が
判明した。
【0027】
【発明の効果】上記で詳述した本発明によれば、以下の
効果を奏する。すなわち、本発明のプロポリス製品は、
親水性成分と親油性成分を十分に含有するので、プロポ
リスの有する抗癌性、抗アレルギー性、抗菌抗ウイルス
活性、皮膚疾患など広範な生理活性を期待できると共
に、更に、抗酸化活性にも優れるので、加齢変化の予防
・改善に有効なプロポリス製品を提供することができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4B018 MD78 ME06 MF01 MF02 4B041 LC10 LD06 LK35 LP05 4C087 AA01 AA02 AA04 BB22 MA02 MA52 ZC37

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プロポリス原塊を、水の配合量が異なる2
    種以上のエタノール水溶液で各々抽出して得られたプロ
    ポリスエキスを混合してなることを特徴とする抗酸化活
    性プロポリス製品。
  2. 【請求項2】水の配合量が5容量%〜10容量%未満の
    エタノール水溶液で抽出して得られたプロポリスエキス
    と、水の配合量が45容量%〜55容量%のエタノール
    水溶液で抽出して得られたプロポリスエキスとを、容量
    混合比で4〜6:6〜4の割合で混合してなることを特
    徴とする請求項1に記載の抗酸化活性プロポリス製品。
  3. 【請求項3】プロポリス原塊は、ブラジル産のユーカリ
    ・アレクリンに由来することを特徴とする請求項1又は
    請求項2に記載の抗酸化活性プロポリス製品。
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