JP2002305858A - 車両用モータ式燃料ポンプ - Google Patents

車両用モータ式燃料ポンプ

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JP2002305858A
JP2002305858A JP2001100937A JP2001100937A JP2002305858A JP 2002305858 A JP2002305858 A JP 2002305858A JP 2001100937 A JP2001100937 A JP 2001100937A JP 2001100937 A JP2001100937 A JP 2001100937A JP 2002305858 A JP2002305858 A JP 2002305858A
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commutator
motor
vehicle
conductive resin
fuel pump
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Tamotsu Noya
保 野矢
Hiroaki Kawasaki
弘秋 川崎
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Kyosan Denki Co Ltd
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Kyosan Denki Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M51/00Fuel-injection apparatus characterised by being operated electrically
    • F02M51/04Pumps peculiar thereto
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R39/00Rotary current collectors, distributors or interrupters
    • H01R39/02Details for dynamo electric machines
    • H01R39/14Fastenings of commutators or slip-rings to shafts
    • H01R39/16Fastenings of commutators or slip-rings to shafts by means of moulded or cast material applied during or after assembly
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K13/00Structural associations of current collectors with motors or generators, e.g. brush mounting plates or connections to windings; Disposition of current collectors in motors or generators; Arrangements for improving commutation
    • H02K13/006Structural associations of commutators

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 モータ内部に燃料が流通する車両用燃料ポン
プにおいては、特に性状の悪い燃料を使用している時、
モータのコンミテータ表面で導通不良を生じる。 【解決手段】 コンミテータ部またはブラシ6をカーボ
ン入りの導電性樹脂で作る。コンミテータ部を導電性樹
脂で作るときには、図中6枚のコンミテータ部材4を非
導電性樹脂で成型し、コンミテータ支持部材2によって
全てを一体成型する。このとき、回転軸1の少なくとも
外周部分を同時に非導電性樹脂層とすることにより、軸
受を不必要とし、またその外形形状を多角形、あるいは
キー付きの形状とすることにより、各種部材の回り止め
を備えた固定部とすることもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータにより駆動
するポンプによって車両用エンジンに燃料を供給する車
両用モータ式燃料ポンプに関し、特にモータ内部に燃料
が流通するモータにおいて、導電不良を生じないように
した車両用モータ式ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】車両用エンジンにモータで駆動するポン
プによって燃料を供給する車両用モータ式燃料ポンプと
しては種々の態様のものが存在するが、ポンプ部とモー
タ部分を一体化したモータ式ポンプが一般的に用いられ
ており、ポンプ部にはローラーベーン式、ウエスコ式、
インナーギア式等のポンプを採用している。また、近年
の車両モータ式燃料ポンプはタンク内に搭載するものが
多くなったこともあり、またモータの内部冷却も兼ね
て、ポンプを駆動するモータの内部空間にポンプからの
燃料を通して吐出するものも多い。このような車両用モ
ータ式燃料ポンプの具体的例としては、例えば図3に示
すようなものが存在する。
【0003】図3に示す従来の車両用モータ式燃料ポン
プ30においては、円筒状のケーシング31によりトッ
プカバー32とボトムカバー35とがかしめられ一体化
され、そのケーシング31内に直流モータ部40とポン
プ部50とが内蔵されている。トップカバー32には、
逆止弁33を有する燃料の吐出ポート34、直流モータ
部40に電流を供給するためのコネクタ部36が形成さ
れている。また、ボトムカバー35には燃料の吸入ポー
ト37が形成されており、燃料は吸入ポート37から吸
入され図3に示す矢印方向に沿って送られ、吐出ポート
34から吐出される。
【0004】直流モータ部40は、ケーシング31の内
周面にモータハウジング42等を介して固設された1対
のマグネット38、39、これらマグネット38、39
と所定の間隙を有しケーシング31の長手方向に延びる
回転軸43を有するアーマチュア44とからなる。この
回転軸43を中心とするアーマチュア44は、薄いシー
ト状の鉄芯49が積層され、それにコイル線が巻装され
たコイル部45と、そのコイル部45の各コイル線端が
配線接続された回転軸43に垂直な円盤状のコンミテー
タ46とからなっている。コンミテータ46には、モー
タハウジング42にガイドされスプリング48にて付勢
され、コネクタ部36に配線された一対のブラシ47が
摺接されている。
【0005】上記のようなコンミテータ及びブラシの材
質の選択に際しては、通電性、耐摩耗性、加工性等の面
で種々の材質が選択されるが、従来一般的に使用されて
いるものは、コンミテータについては例えばCu−Cr
(0.8%)等の同合金が用いられ、またブラシは銅あ
るいはカーボン焼結材料が使用されることが多い。
【0006】ポンプ部50は図示の例においてはベーン
部54を外周に有するタービンベーン53からなるポン
プを備えた例を示しており、このベーン部54はケーシ
ング31内でボトムカバー35と、このボトムカバー3
5と共にケーシング31により一体的にかしめられるポ
ンプカバー51との間に配設される。このタービンベー
ン53は直流モータ部40のアーマチュア44の回転軸
43の延長先端で回転方向に係止され、軸方向に摺動可
能に嵌合されている。
【0007】また、回転軸43の図中左側部分は、図示
の例においてはアーマチュア44とタービンベーン53
との間においてポンプカバー51に固定した軸受55に
よって支持され、更にその端部はスラストベアリング5
6により受けられている。また、この回転軸43の図中
右側部分は、コンミテータ46の摺動端面から突出した
軸支部57が、トップカバー32に固定したベアリング
58によって支持されている。この回転軸43には前記
薄いシート状の鉄芯49が圧入等の手段で固定されてい
る。
【0008】図示の例においては、上記コンミテータ4
6は図4(a)の正面図、及び同図(b)のコンミテー
タ部分の側面図に示されるように、互いの間にスリット
60を介して図中6個配置された銅合金製のコンミテー
タ部材58の各々の板が、周囲に巻き線61を固定する
巻き線固定部62を備え導電性金属からなる巻き線固定
部材63とそれぞれ一体化している。これらのコンミネ
ータ部材58及び巻き線固定部62の組は、回転軸43
の周囲に固定された非導電性のコンミテータ支持部材6
4に支持されており、隣接する巻き線固定部材63の間
にはこのコンミテータ支持部材64から放射方向に延び
ている隔壁部65が延び、前記のように一体化した6個
のコンミテータ部材58と巻き線固定部材63を全て結
合している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のような燃料ポン
プにおいてはモータ内部に燃料が流通するため、その使
用過程において、例えば東南アジアや中国等の燃料に硫
黄等を含む地域でこの車両を使用するとき、特に燃料中
に長期間放置されると、通電部であるコンミテータの摺
動部表面に絶縁性皮膜層が形成され、コンミテータとブ
ラシとの間で導電性が不良となり、エンジン始動不良や
始動したとしても走行中に作動不良等が発生する原因と
なっていた。これは、燃料中の硫黄(S)の成分によ
り、コンミテータの表面に硫化銅被膜が形成され、導電
性不良に直接的に影響を与える。また、硫黄のみならず
例えば燃料ホースやシール部材から発生する各種他の元
素や化合物によっても形成されることがある。
【0010】この問題の対策として、例えば特開平2−
65640号公報に示されるように、コンミテータの表
面部にCu−Ni合金を適用することにより絶縁被膜が
形成されないようにすることも提案されている。また、
例えば実開昭63−119887号公報に示されるよう
に、コンミテータの端面に別途Ag−Ni合金製の通電
部材を設け、ポンプの起動のためのモータの回転開始時
のみこの部材を介して電流を供給するようにしたものも
提案されている。
【0011】しかしながら、コンミテータの表面部にC
u−Ni合金を適用するものは、特定成分の表面処理加
工を行わなければならないため、高価なものとならざる
を得ない。また、コンミテータに別部材を設けるものは
部品点数が増加し、それにより製品が高くなると共に製
造時の工数も増加し、その面でもコストアップの原因と
なる問題があった。
【0012】したがって本発明は、特別な表面処理を行
う必要がなく、且つ特別な部品を使用することなくコン
ミテータに絶縁被膜が形成されることがないようにし、
長期間にわたって安定して作動する車両用モータ式燃料
ポンプを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するため、請求項1に係る発明は、内部に燃料が流通す
る車両用モータ式燃料ポンプにおいて、コンミテータ部
材またはこれと摺接するブラシが導電性樹脂からなるこ
とを特徴とする車両用モータ式燃料ポンプとしたもので
ある。
【0014】また、請求項2に係る発明は、前記コンミ
テータ部材または前記ブラシを導電性樹脂により成形し
たことを特徴とする車両用モータ式燃料ポンプとしたも
のである。
【0015】また、請求項3に係る発明は、内部に燃料
が流通する車両用モータ式燃料ポンプにおいて、コンミ
テータ部材を導電性樹脂とし、これを非導電性樹脂から
なるコンミテータ支持部材により一体化してコンミテー
タ部とし、これを回転軸に固定したものであることを特
徴とする車両用モータ式燃料ポンプとしたものである。
【0016】また、請求項4に係る発明は、前記回転軸
の少なくとも外周に樹脂部を備え、該樹脂部は前記コン
ミテータ支持部材によるコンミテータ部材の一体化成形
時に、コンミテータ支持部材と同一材料により同時に成
型したものであることを特徴とする請求項3記載の車両
用モータ式燃料ポンプとしたものである。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の実施例を図面に沿って説
明する。図1は前記図3に示す従来の装置に対して本発
明を適用した例を示し、図示実施例においては従来の回
転軸1に対して非導電性で樹脂製のコンミテータ支持部
材2を固定しており、このコンミテータ支持部材2の端
面3側に図4(b)に示すような6枚の導電樹脂製のコ
ンミテータ部材4をインサート成形あるいは2色成形等
により一体化し、6枚のコンミテータ部材4によって導
電樹脂製のコンミテータ部5を形成している。それによ
り、各導電樹脂製のコンミテータ部材4間には非導電性
樹脂製のコンミテータ支持部材2が介在することとな
り、各コンミテータ部材4間の絶縁がなされている。
【0018】また、この実施例においては前記コンミテ
ータ部材4に摺接するブラシ6もコンミテータ5と同様
に導電樹脂製としており、従来と同様にスプリングによ
り常にその端面がコンミテータ部材4に当接するように
付勢されている。なお、図1に示す実施例においてはコ
ンミテータ部5とブラシ6を共に導電性樹脂製とした例
を示したが、本発明においてはいずれか片方を導電性樹
脂製とすることでも、上記従来の金属製、あるいはカー
ボン製のものよりは導電不良を生ずることを防止する効
果がはるかに高い。
【0019】なお、回転軸1の両端部の軸受支持、及び
ポンプ固定、更には薄いシート状の鉄芯の固定等の態様
は前記図3に示す従来のものと同様であり、図1におい
てこれらは参考のため細い二点差線等で示している。
【0020】本発明においては、上記のように、特にコ
ンミテータとブラシを導電樹脂製としたものであるが、
このような導電性樹脂としては種々のものを使用するこ
とができるが、特にカーボン入り樹脂を用いると好適で
ある。またポリアミドをベースとする樹脂に導電性カー
ボンブラックを配合した導電性ポリアミド樹脂が特に耐
ガソリン性に優れ、且つ導電性にも優れている。
【0021】ポリアミドとしては、例えば6−ヘキサン
ラクタム、6−アミノカプロン酸、ω−エナントラクタ
ム、7−アミノヘプタン酸、9−アミノノナン酸、11
−アミノウンデカン酸、ω−ラウロラクタム、12−ア
ミノドデカン酸、α−ピロリドン、α−ピペリドンの重
合体、ヘキサメチレンジアミン、ノナメチレンジアミ
ン、ウンデカメチレンジアミン、ドデカメチレンジアミ
ン、メタキシリレンジアミン、1,4−ビス(アミノメ
チル)、シクロヘキ酸などのジアミンとテレフタル酸、
イソフタル酸、アジピン酸、セバシン酸、ドデカンニ
酸、シクロヘキサンジカルボン酸などのジカルボン酸と
を重縮合して得られる重合体、上記2種以上のモノマー
からなる共重合体などが挙げられるが、更にそのほか、
従来から導電性樹脂製造時に用いられる種々の樹脂を選
択することができる。
【0022】導電性カーボンブラックとしては、ストラ
クチャーが高度に発達し、粒子表面に不純物が少なく、
比表面積が大きいことが必要条件とされる。このような
導電性カーボンブラックの例としてはオランダ国アクゾ
社よりケッチェンブラックEC、ケッチェンブラックE
C600JDの商品名で販売されているものが挙げられ
る。この導電カーボンブラックを前記のような樹脂に混
合するに際しては、必要に応じてシラン系、チタネート
系等のカップリング剤を用いる。更に、この樹脂の強度
を高めるため、ガラス繊維を混入して強化樹脂とするこ
とが好ましく、上記のような種々の樹脂やこれに混入す
る導電性物質のうち、本発明においては特に、耐油性、
耐硫黄性、耐摩耗性、導電性に優れたものを選択する。
【0023】上記のような材質により成形したコンミテ
ータ部材4について、コンミテータ支持部材2の片側の
端面3に固定する際には、非導電性樹脂からなるコンミ
テータ支持部材2の成型前に予め成形した前記のような
コンミテータ部材4を型の内部に配置固定するインサー
ト成形あるいは2色成形等により一体的に形成すること
ができる。このようにして形成されたコンミテータ部5
は、予め製造された図1に示すような回転軸1のコンミ
テータ固定部9に形成したスプライン結合部に圧入する
等によって固定することができる。
【0024】このようにして形成されたコンミテータ部
5は、図1に示されるように、また前記図3に示す従来
のものと同様に、図中右側端部が軸受7によって支持さ
れると共に、左側部分を軸受8によって支持され、左側
端部にポンプ10を勘合し、中央部分にモータの回転子
の鉄芯11を固定する。
【0025】コンミテータ支持部材2を回転軸1に固定
する際には、そのほか、コンミテータ支持部材2に対し
てコンミテータ部材4を固定する上記のような成型時
に、型の中心部に金属製の回転軸を配置し、この型内に
樹脂を注入することにより全てを一体成型することも可
能である。
【0026】上記のように、コンミテータ部材4をコン
ミテータ支持部材2に一体成型する際に、互いに隣接す
るコンミテータ部材4の間に設けた間隙に、注入される
非導電性の樹脂が入り込むか、空間となるため、隣接す
るコンミテータ部材間は絶縁される。それによって、従
来はコンミテータを円盤状の銅合金板により形成し、こ
れをコンミテータ支持部材に支持させた後にスリットを
入れるという後加工を行わないで済むようにすることが
できる。
【0027】上記のようにコンミテータ支持部材2の成
型時に、コンミテータ部材4と回転軸2も含めて一体的
にインサート成形する際には、例えば図2に示すように
成型することもできる。即ち、図2に示す例において
は、回転軸15の中心に金属製の補強用軸芯16を備
え、その周囲に樹脂17を被覆することによって構成さ
れている。特に回転軸15の外形形状をなす部分は、被
覆した樹脂17によって形成される。
【0028】また、図2に示す例においては、このよう
な補強用軸心16を被覆する樹脂17は、コンミテータ
支持部材18と同一樹脂で形成され、コンミテータ支持
部材18に対しては前記図1のものと同様に、コンミテ
ータ部材19が固定されてコンミテータ部20を構成し
ている。
【0029】このような回転軸15と一体化したコンミ
テータ部20の製造に際しては、前記図1に示すものと
同様に、型内に金属製の補強用軸芯16を中心に配置す
ると共に、予め成型した導電性樹脂からなるコンミテー
タ部材19を互いに間隙をおいて放射状に配置し、型内
に非導電性樹脂を注入することにより図2に示すような
製品が形成される。
【0030】上記のように、回転軸15の外周面には樹
脂が存在するので、図2に示すように特にこの回転軸1
5を支持する軸受を不要とし、且つ耐摩耗性に優れた軸
受部とすることができ、より安価なポンプとすることが
できる。また、回転軸15の形状は任意に設定すること
ができるので、回転子の鉄芯のシート21を回転軸15
に固定する際に、回転軸15の外周形状を適宜の多角形
とし、あるいはキー形状部分を形成し、鉄芯のシート2
1に形成する中心部の内孔を、回転軸の外周形状の多角
形、あるいはキー形状に適合する形状でわずかに小さく
形成することにより、確実な周り止めを行うことがで
き、回転子の鉄芯のシート21を比較的軽い力で回転軸
に確実に固定することができる。
【0031】図2の実施例においては回転軸に金属製補
強用軸芯を備え、その外周に樹脂被覆を施した例を示し
たが、樹脂が十分に強度の高い場合にはこの補強用軸心
は不要となる。また、上記各実施例においてはコンミテ
ータ部を構成するコンミテータ部材が、その端面にブラ
シの端面が摺接する構造のコンミテータ部材とした例を
示したが、例えば外周面が円筒状のコンミテータ部材を
用い、その円筒状外周面にブラシが摺接するようにした
コンミテータ部を備える車両用モータ式燃料ポンプに対
しても同様に適用することができる。また、本発明は必
要に応じて更に種々の他の態様で実施することができ
る。
【0032】
【発明の効果】請求項1に係る発明は、内部に燃料が流
通する車両用モータ式燃料ポンプにおいて、コンミテー
タ部材またはこれと摺接するブラシが導電性樹脂からな
ることを特徴とする車両用モータ式燃料ポンプとしたも
ので、従来提案されているような特定の金属による特別
な表面処理を行う必要がなく、且つ特別な部品を使用す
ることなしに、燃料性状が悪く、また長期間放置したい
ときでもコンミテータに絶縁被膜が形成されることがな
く、長期間にわたって安定して作動させることができ
る。
【0033】本願の請求項2に係る発明は上記のよう
に、前記コンミテータ部材または前記ブラシを導電性樹
脂により成形したことを特徴とする車両用モータ式燃料
ポンプとしたので、特別な表面処理を行う必要がなく、
且つ特別な部品を使用することなしに、燃料性状が悪
く、また長期間放置したいときでもコンミテータに絶縁
被膜が形成されることがなく、長期間にわたって安定し
て作動させることができる。
【0034】また、請求項3に係る発明は、内部に燃料
が流通する車両用モータ式燃料ポンプにおいて、コンミ
テータ部材を導電性樹脂とし、これを非導電性樹脂から
なるコンミテータ支持部材により一体化してコンミテー
タ部とし、これを回転軸に固定したものであることを特
徴とする車両用モータ式燃料ポンプとしたので、導電性
樹脂からなるコンミテータ部材を容易に一体化してコン
ミテータ部とすることができ、また、隣接するコンミテ
ータ部材に形成する絶縁部分を一体成型時に容易に作る
ことができ、スリット形成等の後工程を不必要とするこ
ともできる。
【0035】また、請求項4に係る発明は、前記回転軸
の少なくとも外周に樹脂部を備え、該樹脂部は前記コン
ミテータ支持部材によるコンミテータ部材の一体化成型
時に、コンミテータ支持部材と同一材料により同時に成
型したものであることを特徴とする請求項3記載の車両
用モータ式燃料ポンプとしたので、回転軸の外周に樹脂
部を形成することができ、回転軸を支持する軸受を不要
とすることができる。また、外周の樹脂部は成型時に任
意の形状に容易に形成することができるので、ポンプ固
定部、ロータの鉄芯のシート等の固定に際して、その部
分を多角形あるいはキー状に容易に形成することができ
るので、特別の加工無しに回り止めを作ることができ
る。更に回転軸周囲の樹脂部はコンミテータの一体化成
型時に同時にインサート成形により作成することもで
き、容易に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示し、(a)はその一部断面
を示す正面図であり、(b)はコンミテータ部分の側面
図である。
【図2】本発明の他の実施例を示し、(a)はその一部
断面を示す正面図であり、(b)はコンミテータ部分の
側面図である。
【図3】従来の車両用モータ式燃料ポンプの断面図であ
る。
【図4】同車両用モータ式燃料ポンプの コンミテータ
及びブラシ部分の拡大図であり(a)はその正面図であ
り、(b)はコンミテータ部分の正面図である。
【符号の説明】
1 回転軸 2 コンミテータ支持部材 3 端面 4 コンミテータ部材 5 コンミテータ 6 ブラシ 7 軸受 8 軸受 9 コンミテータ固定部 10 ポンプ 11 鉄芯
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01R 39/20 H01R 39/20 Fターム(参考) 5H613 AA02 AA06 BB04 BB07 BB08 BB15 GA04 GA10 GB01 GB02 GB05 GB06 GB08 GB12 GB13 GB17 KK05 PP08 QQ02 SS02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に燃料が流通する車両用モータ式燃
    料ポンプにおいて、コンミテータ部材またはこれと摺接
    するブラシが導電性樹脂からなることを特徴とする車両
    用モータ式燃料ポンプ。
  2. 【請求項2】 前記コンミテータ部材または前記ブラシ
    を導電性樹脂により成形したことを特徴とする車両用モ
    ータ式燃料ポンプ。
  3. 【請求項3】 内部に燃料が流通する車両用モータ式燃
    料ポンプにおいて、コンミテータ部材を導電性樹脂と
    し、これを非導電性樹脂からなるコンミテータ支持部材
    により一体化してコンミテータ部とし、これを回転軸に
    固定したものであることを特徴とする車両用モータ式燃
    料ポンプ。
  4. 【請求項4】 前記回転軸の少なくとも外周に樹脂部を
    備え、該樹脂部は前記コンミテータ支持部材によるコン
    ミテータ部材の一体化成形時に、コンミテータ支持部材
    と同一材料により同時に成型したものであることを特徴
    とする請求項3記載の車両用モータ式燃料ポンプ。
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