JPH0898473A - モータ用積層板構造体 - Google Patents

モータ用積層板構造体

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JPH0898473A
JPH0898473A JP25283094A JP25283094A JPH0898473A JP H0898473 A JPH0898473 A JP H0898473A JP 25283094 A JP25283094 A JP 25283094A JP 25283094 A JP25283094 A JP 25283094A JP H0898473 A JPH0898473 A JP H0898473A
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JP
Japan
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laminated plate
laminated
motor
resin material
rotor shaft
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JP25283094A
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Hiroshi Kubota
寛 久保田
Satoshi Suzuki
智 鈴木
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COPAL SEIMITSU BUHIN KK
Nidec Precision Corp
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COPAL SEIMITSU BUHIN KK
Nidec Copal Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 工数増加を最小限に抑えて簡単な構成のもの
とするとともに、自動化を可能として量産効果を向上さ
せ、しかも、加工精度を向上させたモータ用積層板構造
体を提供する。 【構成】 積層板3は、ヨーク部4bと歯部4cとから
なる磁極延設部4aを備えた単板4が、半抜き加工され
た中心孔4dの周縁部にて嵌合されて積層される。単板
4には、貫通小孔4eが穿設されていて、積層板3の両
端面に貫通している。樹脂材料より成る絶縁被覆部2
は、積層板3を両端面のピン孔2a以外の面を含む外周
面を覆って形成されるとともに、貫通小孔4e内を充填
して貫通部2bが形成され、また回転子軸部分も充填し
て形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、モータ用積層板構造体
に関し、より詳細には、巻回されるコイルと積層板との
間の導通が防止される絶縁被覆部を樹脂材料にて一体成
形したモータ用積層板構造体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、モータにおいて、積層板を用
いた例えば回転子は、カバー形状をなす例えば樹脂製の
インシュレータにより、これを積層板の両端面を被覆す
るように配して、外周に巻回されるコイルと積層板との
間で導通現象が発生しないよう絶縁状態を保つようにし
た技術は知られている。図8は、従来のモータ用積層板
構造体を示す断面図で、回転子軸101に嵌合された積
層板102の両端面に、ボスと一体の樹脂製のインシュ
レータ103が配され、コイル104が巻回されてい
る。しかしながら、このようなインシュレータを積層板
の所定位置に配する作業は、インシュレータのばらつき
が大きいにもかかわらず、一方で高い取付け精度を要求
されるため、単純に自動化するということが困難で、従
来より、手作業により個々に確認しながら取付けを行う
というものであった。従って、量産性に乏しく、製造コ
ストの低減を図る上で、不都合なものであった。
【0003】また、従来の整流子は、図8のように、回
転子軸101に配された整流子基台105に整流子セグ
メント106を配し、整流子セグメント106を抜け止
め用の保護素子107にて固定した後、固定部材108
により整流子基台105を抜け止め固定するようになっ
ていて、その構成部品が多数なため、工程数も多くな
り、コスト高となる。
【0004】積層板を用いた回転子の他の構成のものと
しては、空心の積層板を樹脂モールドして所定の外周面
及び空心内周面を樹脂にて被覆させた後、金属材料より
成る回転子軸を圧入した構成のものが知られている。図
9は、従来のモータ用積層板構造体を示す断面図で、積
層板201は、樹脂モールドにより両端面と空心内周面
とをボスと一体の樹脂被覆部202に覆われていて、回
転子軸203が圧入されるとともに、コイル204が巻
回されている。この方法は、圧入時に回転子軸203が
積層板201と当接しないので擦り傷等が発生せず、ま
た、回転子軸203を樹脂被覆部202の空心内周面の
樹脂の連続した面で受けるので面精度が確保されて回転
特性が向上する等の利点を有しているが、反面、圧入時
に樹脂部が変形しやすく積層板201の軸心と回転子軸
203の軸心とがズレて、これにより回転が不安定にな
るという欠点を有するものであった。
【0005】また、従来の歯車は、図9のように、回転
子軸203は、筺体205に固定された軸受206に回
転自在に支持されて外部に延設され、回転子軸203の
先端側に歯車207が嵌合されるようになっていて、歯
車207の嵌合のための工程を必要とするとともに、そ
の軸心を一致させるのが困難なものであり、コスト高と
なる。
【0006】また、従来においては、各単板の積層後の
締結は、例えば特開昭61−116960号のように、
例えばかしめピンなどの固着手段により行われていて、
この工程を必ず必要とするという不都合を有していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところ
は、工数増加を最小限に抑えて簡単な構成のものとする
とともに、自動化を可能として量産効果を向上させ、し
かも、加工精度を向上させたモータ用積層板構造体を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明のモータ用積層板構造体は、磁極延設部を有
する単板を複数枚積層して成る積層板に、巻回されるコ
イルと積層板との導通が防止される樹脂材料より成る絶
縁被覆部を一体成形により形成したモータ用積層板構造
体において、積層板の各単板は積層板の両端面へ貫通す
る貫通小孔が設けられ、前記絶縁被覆部は前記積層板の
両端面の所定部位を含む外周面を覆うとともに貫通小孔
が樹脂材料の流路となって積層板の両端面間を連結する
ように形成されるとともに圧接力により各単板を密着さ
せるようにしたものである。また、本発明の他の解決手
段は、単板は、貫通小孔の形成による面積の減少により
生じる磁気特性の損失を補う形状に形成されるようにし
たものである。また、本発明の他の解決手段は、積層板
構造体は回転子であって、積層板は中心孔を半抜き加工
された単板を積層して成り、回転子軸を絶縁被覆部とと
もに樹脂材料にて一体成形するようにしたものである。
さらに、本発明の他の解決手段は、積層板は回転子であ
る場合に、絶縁被覆部は、積層板の両端面の回転子軸の
周囲を肉厚に形成するとともに、整流子基台及び歯車部
を樹脂材料にて回転子軸に一体成形するようにしたもの
である。
【0009】
【作用】積層板は、両端面の所定部位を含む外周面が覆
われるとともに、貫通小孔が樹脂材料の流路となって積
層板の両端面間を連結するように形成されるとともに圧
接力により各単板を密着させる。
【0010】
【実施例】本発明によるモータ用積層板構造体は、種々
のモータの回転子及び固定子に適用されるものである
が、ここでは、好適なる実施例について数例を図1〜図
7により説明する。
【0011】図1は、本発明によるモータ用積層板構造
体の第一実施例を示し、(A)は斜視図、(B)は軸方
向の断面図、(C)は軸に垂直な方向の断面図である。
1はモータ用積層板構造体である。2は絶縁被覆部、3
は積層板である。絶縁被覆部2は、樹脂材料より成り、
積層板3を両端面側に形成されるピン孔2a以外の面を
含む外周面を覆うとともに、貫通部2bを有している。
また、この実施例では回転子軸2cも一体成形にて構成
されている。4は単板で、積層板3を構成し、ヨーク部
4bと歯部4cとから成る磁極延設部4aを有するとと
もに、中心孔4d、貫通小孔4eが形成されている。
【0012】積層板3について、図2を用いて詳述す
る。図2は、図1に示した本発明によるモータ用積層板
構造体の第一実施例の積層板を示す斜視図である。積層
板3は、モータにおいて回転子として用いられ、珪素鋼
板や電磁鋼板を打抜いて形成された単板4を複数枚積層
されることにより構成される。各単板4は、中心から三
方向に放射状に磁極延設部4aが突設されていて、各磁
極延設部4aは、図示しないコイルが巻回されるヨーク
部4bとその先端側に所定の形状に形成された歯部4c
とからなっている。また各単板4の中心孔4dの周縁は
半抜き加工されていて、中心孔4dの半抜き加工部分に
よって各単板4が嵌合状態とされて積層されるようにな
っている。また、この実施例では、各単板4の各磁極延
設部4aのヨーク部4bのほぼ中心付近には、貫通小孔
4eが穿設されていて、単板4が積層されて積層板3が
構成された状態において積層板3の両端面に貫通してい
るようになっている。
【0013】図3は、図1に示した本発明によるモータ
用積層鉄心構造体の製造過程を示す概略断面図である。
積層板3を、図3に示すように、固定金型5と可動金型
6との間に支持する。固定金型5には、金型内に支持さ
れた積層板3の磁極延設部4aの歯部4cの位置にほぼ
対応して樹脂材料を注入するための3個のゲート5aが
設けられている。この3個のゲート5aは、樹脂材料の
射出圧により、前述のピン孔2a以外の積層板3の外周
面を覆うとともに、貫通小孔4e内および回転子軸部分
を充填することが可能な孔径を有し、且つ射出後に樹脂
材料が固まり該回転子を固定金型5から外す時に容易に
樹脂材料が切断されることが可能な孔径を有している。
【0014】7は押出板で、3本の押出ピン8が固着さ
れている。図示しない駆動機構により押出板7が図3に
おいて上下方向に往復作動することにより、押出ピン8
は、可動金型6の孔6a内を往復動するようになってい
て、押出ピン8の先端面8aは、積層板3の下端面に位
置する単板4の貫通小孔4eと歯部4cとの間のヨーク
部4b面またはその近傍に当接するようになっている。
尚、この当接する部位は歯部4cの部分であってもよ
く、後述する成形時の条件をみたすように決定される。
また、射出後に樹脂材料が固まった後に積層板3を可動
金型6から押出すようになっている。
【0015】9は調整ピンで、押出ピン8に対応して3
本設けられている。調整ピン9は、孔5b内を往復動可
能になっているが、スプリングバネ10により被押圧部
9aで押圧されて図3において下方に付勢されている。
調整ピン9の先端面9bは、押出ピン8と同一直線上に
あって押出ピン8の押圧力と抗するように、積層板3の
上端面に位置する単板4の貫通小孔4eと歯部4cとの
間のヨーク部4b面あるいはその近傍に当接するように
なっている。また、この押圧力はスプリングバネ10に
より調整される。従って、積層板3の各単板4は、互い
に密着するように、押出ピン8と調整ピン9とにより両
端面から、所定の押圧力にて押圧されるようになってい
る。
【0016】絶縁被覆部2は、前述のように、積層板3
の各単板4が、押出ピン8と調整ピン9とにより両端面
から所定の押圧力にて押圧されている状態で、固定金型
5の3個のゲート5aから樹脂材料を注入すると、各空
間に樹脂材料が回り込み、積層板3を両端面のピン孔2
aとなる部分以外の面を含む外周面を覆って所定の厚さ
に形成されるとともに貫通小孔4e内および回転子軸部
分が樹脂材料にて充填されることにより形成される。そ
して樹脂材料が充分に固まった後に、可動金型6を固定
金型5から分離するとともに、図示しない駆動機構によ
り押出板7を作動させて押出ピン8を押して、樹脂材料
でモールドされた積層板すなわちモータ用積層板構造体
を取り出すものである。
【0017】このように、各単板4が押圧されて密着し
た状態で、積層板3の両端面のピン孔2aとなる部分以
外の面を含む外周面と貫通小孔4e内および回転子軸部
分が樹脂材料にて充填されて樹脂材料が固まるので、図
4に示すように、樹脂材料が射出されるときに各単板4
間に樹脂が流入することがなく、各単板4の密着状態が
保たれる。貫通小孔4eにより、各歯部4cの密着が充
分なものとなり、そして、形成された積層板3の樹脂モ
ールド体は常に所定の形状・大きさとなるので、コイル
の巻回される量も常に一定したものとなり、製造におい
てきわめて容易に且つ安定したものとなり、モータの作
動においてその回転特性が安定したものとなる。なお、
このような密着したものとなるように、押出ピン8及び
調整ピン9と、積層板3の両端面の両単板4との当接位
置が決定される。なお、絶縁被覆部2の、特に積層板3
の両端面の縁部を被覆している稜線部2dを曲面形状と
することにより、巻回されるコイルが絶縁被覆部内にく
い込むことがなく、従って、巻回されるコイルと積層板
との絶縁が完全なものとなる。また、コイルを巻回した
ときのピン孔2a部分での、積層板3とコイルとの絶縁
性については、適切な樹脂厚を設定することにより、導
通することなく絶縁状態が保たれる。
【0018】なお、貫通小孔4eの形成される位置は、
この実施例に限定されるものではなく、例えば磁気特性
や機械的特性(密着性)等により、適宜に変更され得る
ものである。また、上記の実施例では、貫通小孔4e
は、コイルが巻回されるヨーク部4bに形成されてお
り、積層板3をより小型のものとした場合には、貫通小
孔4eの形成による単板4の面積の減少は磁気損失とし
て無視できなくなるので、この場合には、単板4を、こ
の減少した面積を補う形状とすればよい。例えば、貫通
小孔4e近辺のヨーク部4bの両外周を円弧状に突出し
た形状とすればよい。あるいは、単板4の中心付近の円
弧状部分をより径の大なる形状として、この部分に貫通
小孔4eが配されるようにすればよい。また、貫通小孔
4eを配する位置を単板4の中心付近の円弧状部分側へ
変更するようにしてもよい。なお、減少した面積とそれ
を補う部分の面積とは、常に等しくなるようにする必要
はなく、磁気特性との関係で決められるものであり、磁
気特性において損失した分を補うことができればよい。
このように、単板4は、貫通小孔4eの形成による面積
の減少により生じる磁気特性の損失を補う形状に形成さ
れるようにすることにより、磁気特性にも何らの影響を
与えない。
【0019】上述の第一実施例では、回転子である場合
について説明したが、固定子においても適用されるもの
である。図5は、本発明によるモータ用積層板構造体の
第二実施例を示す斜視図である。21は積層板で、モー
タにおいて固定子として用いられ、珪素鋼板や電磁鋼板
を打抜いて形成された単板22が複数枚積層されること
により構成される。各単板22は、中心に向かって複数
の磁極延設部22aが突設されていて、各磁極延設部2
2aは、図示しないコイルが巻回されるヨーク部22b
とその先端側の所定の形状に形成されている歯部22c
とからなっている。また各単板22の外周部には、周縁
が半抜き加工された孔22dが複数形成されていて、孔
22dの半抜き加工部分によって嵌合状態とされて積層
されるようになっている。また、各単板22の各磁極延
設部22aの所定の位置には、貫通小孔22eが穿設さ
れていて、単板22が積層されて積層板21が構成され
た状態においては積層板21の両端面側に貫通している
ようになっている。
【0020】そして、第一実施例と同様に、樹脂モール
ドすることにより、積層板21の外周面を覆って所定の
厚さに形成されるとともに貫通小孔22e内が樹脂材料
にて充填されて、絶縁被覆部が形成される。すなわち、
各単板22が押圧されて密着した状態で、積層板21の
所定の部位を含む外周面と貫通小孔22e内が樹脂材料
にて充填されて樹脂材料が固まるので、樹脂材料が射出
されるときに各単板22間に樹脂が流入することがな
く、各単板22の密着状態が保たれる。特に、貫通小孔
22eにより、各歯部22cの密着が充分なものとな
り、形成された積層板21の樹脂モールド体は常に所定
の形状・大きさとなるので、コイルの巻回される量も常
に一定したものとなり、製造においてきわめて容易に且
つ安定したのとなり、モータの作動においてその回転特
性が安定したものとなる。
【0021】次に、本発明によるモータ用積層板構造体
の第三実施例を説明する。図6は、本発明によるモータ
用積層板構造体の第三実施例を示す断面図である。この
実施例との比較の意味で、先に述べた図8に示す従来例
を参照すると、その構成部品が多数なため工程数も多く
なることが理解できる。本発明によるモータ用積層板構
造体においては、図6に示すように、まずその構成部品
が減少する。すなわち、回転子軸31は、ボス31a,
31b及び整流子基台31cとともに樹脂材料により一
体成形されている。そして、この回転子軸31ととも
に、積層板32は、上述の第一実施例と同様に樹脂モー
ルドされている。この樹脂モールド体すなわちモータ用
積層板構造体に、コイル33を巻回し、ブラシ等の接触
子と当接して電気的結合に寄与する整流子セグメント3
4を配し、保護素子35により抜け止め固定すればよ
く、整流子基台の抜け止め防止のための固定部材を不要
としている。このように、回転子軸31と整流子基台3
1cとが一体成形されているので、回転子軸31の軸心
と整流子基台31cの軸心とが一致する。また、回転子
軸31と整流子基台31cとが一体成形されているの
で、従来のように回転子軸に整流子基台を組付ける方法
において生じる周方向のガタが根本的になくなり、従っ
て、積層板32の磁極延設部と整流子セグメント34と
の周方向の位置決め精度の向上となって、回転を正確且
つ安定したものとする。
【0022】次に、本発明によるモータ用積層板構造体
の第四実施例を説明する。図7は、本発明によるモータ
用積層板構造体の第四実施例を示す断面図である。この
実施例との比較の意味で、先に述べた図9に示す従来例
を参照すると、歯車207と回転子軸203の軸心を一
致させることが困難なものとなることが理解できる。一
方、本発明によるモータ用積層板構造体においては、図
7に示すように、回転子軸41は、ボス41a,41b
及び歯車41cとともに樹脂材料により一体成形されて
いる。そして、この回転子軸41部分とともに、積層板
42は、上述の第一実施例と同様に樹脂モールドされて
いる。この樹脂モールド体すなわちモータ用積層板構造
体に、コイル43を巻回している。このように、回転子
軸41と歯車41cとが一体成形されているので、回転
子軸41の軸心と歯車41cの軸心とが一致することは
もちろん、従来のように歯車を回転子軸に嵌合する必要
がなく、回転子軸41の外径あるいはそれより小なる径
の歯車41cを形成できるので、より小径の歯車とする
ことにより初段で高減速比が得られる。
【0023】
【発明の効果】上述のように、本発明においては、積層
板は、両端面の所定部位を含む外周面が覆われるととも
に、貫通小孔が樹脂材料の流路となって積層板の両端面
間が連結されるように形成されて、圧接力により各単板
を密着させるので、積層板の積厚が向上する。また、積
層板の上述のようなインサート成形により樹脂を被覆す
ることで、巻回されるコイルワイヤのコアエッジ部によ
る導通およびインシュレータの手作業による被覆がなく
なり、小型モータの原価低減が図れる。また、回転軸を
樹脂にて一体成形することにより、小型モータの積層コ
アの合理化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるモータ用積層板構造体の第一実施
例を示し、(A)は斜視図、(B)は軸方向の断面図、
(C)は軸に垂直な方向の断面図である。
【図2】本発明によるモータ用積層板構造体の第一実施
例を示し、積層板を示す斜視図である。
【図3】本発明によるモータ用積層板構造体の第一実施
例にかかる製造過程の一部を示す概略断面図である。
【図4】本発明によるモータ用積層板構造体の第一実施
例を示し、モータ用積層板構造体の要部を断面斜視図で
ある。
【図5】本発明によるモータ用積層板構造体の第二実施
例を示し、積層板の要部を示す斜視図である。
【図6】本発明によるモータ用積層板構造体の第三実施
例を示す断面図である。
【図7】本発明によるモータ用積層板構造体の第四実施
例を示す断面図である。
【図8】従来例によるモータ用積層板構造体の例を示す
断面図である。
【図9】従来例によるモータ用積層板構造体の例を示す
断面図である。
【符号の説明】
1 モータ用積層板構造体 2 絶縁被覆部 2a ピン孔 2b 貫通部 2c 回転子軸 3 積層板 4 単板 4a 磁極延設部 4b ヨーク部 4c 歯部 4d 中心孔 4e 貫通小孔 5 固定金型 6 移動金型 7 押出板 8 押出ピン 9 調整ピン 10 スプリングバネ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁極延設部を有する単板を複数枚積層し
    て成る積層板に、巻回されるコイルと前記積層板との導
    通が防止される樹脂材料より成る絶縁被覆部を一体成形
    により形成したモータ用積層板構造体において、 前記積層板の各単板は前記積層板の両端面へ貫通する貫
    通小孔が設けられ、前記絶縁被覆部は前記積層板の両端
    面の所定部位を含む外周面を覆うとともに前記貫通小孔
    が樹脂材料の流路となって前記積層板の両端面間を連結
    するように形成されるとともに圧接力により各単板を密
    着させるようにしたことを特徴とするモータ用積層板構
    造体。
  2. 【請求項2】 単板は、貫通小孔の形成による面積の減
    少により生じる磁気特性の損失を補う形状に形成される
    こととした請求項1に記載のモータ用積層板構造体。
  3. 【請求項3】 積層板構造体は回転子であって、積層板
    は中心孔を半抜き加工された単板を積層して成り、回転
    子軸を絶縁被覆部とともに樹脂材料にて一体成形した請
    求項1または2に記載のモータ用積層板構造体。
  4. 【請求項4】 絶縁被覆部は、積層板の両端面の回転子
    軸の周囲を肉厚に形成するとともに、整流子基台及び歯
    車部を樹脂材料にて回転子軸に一体成形した請求項3に
    記載のモータ用積層板構造体。
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