JP2002303831A - コンタクトレンズ - Google Patents

コンタクトレンズ

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JP2002303831A
JP2002303831A JP2001375469A JP2001375469A JP2002303831A JP 2002303831 A JP2002303831 A JP 2002303831A JP 2001375469 A JP2001375469 A JP 2001375469A JP 2001375469 A JP2001375469 A JP 2001375469A JP 2002303831 A JP2002303831 A JP 2002303831A
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lens
contact lens
rear surface
curved
curved convex
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JP2001375469A
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English (en)
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Kazuya Miyamura
一哉 宮村
Keiji Sugimoto
圭司 杉本
Tadashi Sawano
正 沢野
Nariyasu Nagai
成億 永井
Tomoki Suzaki
朝樹 洲崎
Hideaki Kondo
英明 近藤
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Menicon Co Ltd
Original Assignee
Menicon Co Ltd
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    • G02OPTICS
    • G02CSPECTACLES; SUNGLASSES OR GOGGLES INSOFAR AS THEY HAVE THE SAME FEATURES AS SPECTACLES; CONTACT LENSES
    • G02C7/00Optical parts
    • G02C7/02Lenses; Lens systems ; Methods of designing lenses
    • G02C7/04Contact lenses for the eyes

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  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Ophthalmology & Optometry (AREA)
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  • General Physics & Mathematics (AREA)
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  • Eyeglasses (AREA)
  • Lens Barrels (AREA)
  • Non-Silver Salt Photosensitive Materials And Non-Silver Salt Photography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 装用感の向上効果と、レンズと角膜の感への
埃等の入り込みの抑制効果が、何れも有利に発揮され得
る、新規な構造のコンタクトレンズを提供すること。 【解決手段】 レンズ中央の光学部16と、レンズ外周
部分の周辺部20の間に、環状の中間部28を設けて、
該中間部28のレンズ後面に対して、レンズ内方に凸と
なる湾曲面36をもって周方向に延びる湾曲凸部32を
形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、略円形の光学部の周囲に環状の
周辺部が設けられて、眼球の表面に装着されるコンタク
トレンズに係り、特に、装用感の向上等が図られ得る、
新規な構造のコンタクトレンズに関するものである。
【0002】
【背景技術】従来から、近視や遠視,乱視,老視の矯正
などの目的で、角膜の表面に重ね合わせて装着するコン
タクトレンズが提供されているが、かかるコンタクトレ
ンズでは、敏感な角膜表面や眼瞼に接して装着されるこ
とから、良好な装用感の実現が重要な課題である。
【0003】ところで、コンタクトレンズは、一般に、
瞳孔に向かって外光を透過させる略円形の光学部(opti
cal zone) の外周側に、環状の周辺部(peripheral zon
e)が形成されており、かかる周辺部によって、コンタク
トレンズが角膜上の所定位置に導かれると共に、コンタ
クトレンズと角膜の間の涙液交換が促されるようになっ
ている。また、光学部のレンズ後面は、一般に、装用者
の角膜形状に沿うように角膜表面と略同じ曲率をもつ。
一般には、この曲率半径をベースカーブと呼ぶ。
【0004】ところが、上述の如き従来構造のコンタク
トレンズでは、個人差にもよるが装用時の異物感が残
り、特にハードタイプのコンタクトレンズでは異物感が
大きく、必ずしも良好な装用感を実現し得るものとは言
えなかった。
【0005】また、特にハードタイプのコンタクトレン
ズでは、コンタクトレンズの装用状態下で、埃などの異
物がコンタクトレンズと角膜の間の涙液部分に入り込み
易く、それによって大きな異物感や痛みが発生すること
から、場合によってはコンタクトレンズを一度外して洗
滌等を行う必要があるという問題もあった。
【0006】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、上述の如き事情
を背景として為されたものであって、その解決課題とす
るところは、装用時における異物感が軽減乃至は解消さ
れて装用感が向上され得る、新規な構造のコンタクトレ
ンズを提供することにある。
【0007】
【解決手段】以下、このような課題を解決するために為
された本発明の態様を記載する。なお、以下に記載の各
態様において採用される構成要素は、可能な限り任意の
組み合わせで採用可能である。また、本発明の態様乃至
は技術的特徴は、以下に記載のものに限定されることな
く、明細書全体および図面に記載され、或いはそれらの
記載から当業者が把握することの出来る発明思想に基づ
いて認識されるものであることが理解されるべきであ
る。
【0008】すなわち、本発明の第一の態様は、略円形
の光学部の周囲に環状の周辺部を設けたコンタクトレン
ズにおいて、前記光学部と前記周辺部の間に環状の中間
部を設けると共に、該中間部のレンズ後面における径方
向の少なくとも一部に、径方向断面でレンズ内方に凸と
なる湾曲面をもって周方向に延びる湾曲凸部を形成した
ことを、特徴とする。
【0009】このような本態様に従う構造とされたコン
タクトレンズにおいては、光学部の外周側に位置して該
光学部を取り囲むようにして周方向に延びる湾曲凸部が
形成されており、レンズ装着時には、この湾曲凸部が角
膜方向に向かって突出して位置せしめられることとな
る。そして、湾曲凸部の位置で、コンタクトレンズと角
膜の間に形成される涙液が狭窄されることとなり、かか
る部位において、コンタクトレンズの後面が角膜表面に
対して折れ点状部分を持たないで滑らかに接近して位置
せしめられることとなる。
【0010】その結果、本態様に係るコンタクトレンズ
においては、装用感が向上され得るのであり、また、コ
ンタクトレンズと角膜の間が湾曲凸部で狭窄されること
により、コンタクトレンズと角膜の間への埃等の侵入も
抑えられて使用性も向上され得るのである。なお、この
ような装用感の向上や埃等の侵入抑制の効果が発揮され
る技術的理由としては、アライメント部分(角膜に接触
乃至は極く近接する部分)を構成する中間部の形状が角
膜に対向して凸であるバリア効果に加えて、角膜に向か
って凸である中間部が湾曲断面形状とされて角膜に対し
て滑らかな対向面とされていることによる応力分散効果
等が考えられる。
【0011】また、本発明者等が多くの実験と検討を行
った結果によれば、本態様に係るコンタクトレンズで
は、装用時における角膜上での位置が安定化して、瞬き
等をした場合における角膜上でのコンタクトレンズの変
位量が抑えられ得ることとなり、コンタクトレンズの変
位に伴う眼瞼や角膜への擦れに起因する異物感が軽減さ
れることによって装用感の更なる向上が図られ得ること
が確認された。なお、このような装用感の向上効果は、
瞬き等をした場合における角膜上でのコンタクトレンズ
の変位量が抑えられることに加えて、コンタクトレンズ
と角膜の隙間が湾曲凸部により光学部の外周側で絞られ
ていることに基づいて、コンタクトレンズと角膜の間に
存在する涙液の出入りに伴った異物の侵入も抑えられる
ことに起因するのであろうと考えられる。
【0012】すなわち、本態様に係るコンタクトレンズ
においては、例えば、瞬き等をした場合に、コンタクト
レンズの前面から作用せしめられる眼瞼の圧力等に基づ
いて湾曲凸部が角膜側に圧せられることとなり、その結
果、コンタクトレンズが角膜に対して可及的に接近せし
められることによって、コンタクトレンズの角膜に対す
る相対変位が抑えられ得るのである。そこにおいて、湾
曲凸部は内方に凸となる湾曲面とされており、折れ点状
部分を有していないことから、角膜への悪影響も可及的
に回避され得るのであり、また、光学部の外周側に形成
されることから、光学部への悪影響も防止される。
【0013】なお、本態様におけるコンタクトレンズと
しては、特にガス透過性のハードコンタクトレンズ(R
GPL)が望ましく、それによって涙液交換が少なくな
ってもレンズ透過によって角膜表面等への十分な酸素供
給が実現され得ることとなるが、PMMA等のハードコ
ンタクトレンズの他、ソフトコンタクトレンズにも、同
様に適用可能であり、それによって、上述の如き本発明
の効果が発揮され得る。また、本発明が適用されるコン
タクトレンズの種類は、特に限定されるものでなく、従
来から公知の近視用や乱視用,老視用など、角膜上に重
ね合わせて装用される各種のコンタクトレンズに対し
て、何れも適用可能である。更にまた、湾曲凸部におけ
る具体的な曲率半径等の具体的形状は、特に限定される
ものでないが、角膜への接触に際しても悪影響が軽減乃
至は回避されるように、折れ点状となる程に曲率半径が
小さ過ぎない滑らかな湾曲面であることが望ましく、ま
た、かかる湾曲凸部は、レンズ周方向の全周に渡って連
続して環状に形成されていることが望ましいが、周上の
一カ所乃至は複数箇所で分断させてコンタクトレンズと
角膜の間の涙液交換性などを調節することも可能であ
る。
【0014】また、本発明の第二の態様は、前記第一の
態様に係るコンタクトレンズにおいて、前記中間部にお
けるレンズ後面が、前記光学部に接続される内周部分に
おいて、径方向断面で該光学部よりも小さな曲率半径を
もってレンズ内方に凹となる湾曲面をもった内周側湾曲
凹部を有していると共に、該内周側湾曲凹部の外周縁部
に連接して前記湾曲凸部が形成されていることを、特徴
とする。本態様に従う構造とされたコンタクトレンズで
は、レンズ後面において光学部と湾曲凸部を滑らかに接
続して中間部の全体を滑らかな面形状とすることで良好
な装用性を確保しつつ、湾曲凸部の高さを大きく設定す
ることも可能となり、湾曲凸部の設計自由度の向上が図
られ得る。
【0015】ところで、上述の如き中間部における湾曲
凸部や内周側湾曲凹部の具体的なレンズ面形状として
は、湾曲凸部の形成位置や突出高さ,ベースカーブの曲
率,設計および製作の作業性等を考慮して、例えば、径
方向断面形状において単純な円弧形状の他、円錐曲線や
2次以上の多項式で表される形状などが、適宜に採用可
能である。
【0016】そこにおいて、本発明の第三の態様は、前
記第二の態様に係るコンタクトレンズであって、前記中
間部のレンズ後面において、前記内周側湾曲凹部の外周
縁部が前記湾曲凸部の内周縁部に対して共通接線を有す
る連続面で接続されていることを、特徴とする。このよ
うな本態様に従う構造とされたコンタクトレンズにおい
ては、中間部における内周側湾曲凹部と湾曲凸部の境界
部分でも折れ点状部分の発生が回避されて、中間部の湾
曲凸部の面形状が一層滑らかに形成されることとなり、
装用感の更なる向上が図られ得るのである。
【0017】また、本発明の第四の態様は、前記第二又
は第三の態様に係るコンタクトレンズにおいて、前記湾
曲凸部におけるレンズ面と、前記内周側湾曲凹部におけ
るレンズ面が、何れも、径方向断面で円弧形状とされて
いることを特徴とする。特に、本態様に従う構造とされ
たコンタクトレンズでは、湾曲凸部におけるレンズ面の
円弧中心と湾曲凹部におけるレンズ面の円弧中心がレン
ズ後面を挟んで互いに反対側に位置せしめられるように
して、有利に形成されることとなる。
【0018】なお、前記第二乃至第四の態様に記載の内
周側湾曲凹部は、例えば、径方向断面が互いに異なる曲
率半径の円弧形状とされた複数の分割内周側湾曲凹部
を、径方向で相互に連接することによって形成すること
も可能であり、特に、それら複数の分割内周側湾曲凹部
における曲率を、径方向内側から外側に行くに従って次
第に大きく設定するようにすれば、光学部のベースカー
ブからレンズ後面側に大きく突出する湾曲凸部を、滑ら
かなレンズ面を確保しつつ有利に形成することが可能と
なる。
【0019】更にまた、本発明の第五の態様は、前記第
二又は第三の態様に係るコンタクトレンズにおいて、前
記湾曲凸部と前記内周側湾曲凹部における少なくとも一
方のレンズ面の径方向断面形状が、円錐曲線および2次
以上の多項式の何れかによって表されるようにしたこと
を特徴とする。
【0020】また、本発明の第六の態様は、前記湾曲凸
部および前記内周側湾曲凹部を含んで形成された前記第
二又は第三の態様に係るコンタクトレンズにおいて、前
記中間部におけるレンズ後面の径方向断面形状が、多項
式および三角関数の何れかによって表されるようにした
ことを、特徴とする。このような本態様に従う構造とさ
れたコンタクトレンズにおいては、湾曲凸部と内周側湾
曲凹部を含んだ中間部の全体を一つの式で設計すること
が可能となって形状設計計算上の難解さが軽減され得る
と共に、かかる中間部の全体に渡ってレンズ後面に滑ら
かな面形状を付与することが可能となる。なお、三角関
数の式としては、正弦関数乃至は余弦関数が好適に採用
され得る。
【0021】更にまた、本発明の第七の態様は、前記第
一乃至第六の何れかの態様に係るコンタクトレンズであ
って、レンズ後面の径方向断面において、前記中間部の
湾曲凸部が内周縁部および外周縁部の両方においてレン
ズ内方に凹となる湾曲凹状面をもって前記光学部および
周辺部に対して接続されることにより、前記光学部にお
けるレンズ後面の径方向外方への延長線と、前記周辺部
におけるレンズ後面の径方向内方への延長線との、何れ
に対しても、前記中間部における前記湾曲凸部の少なく
とも一部がレンズ後面側に突出せしめられていること
を、特徴とする。このような本態様に従う構造とされた
コンタクトレンズにおいては、光学部と中間部および周
辺部を含むレンズ後面の略全体が、径方向に滑らかに接
続されることとなり、それによって、角膜表面への局部
的な刺激が軽減乃至は回避され得て、装用感の更なる向
上が図られ得る。
【0022】また、本発明の第八の態様は、前記第一の
態様に係るコンタクトレンズにおいて、前記中間部のレ
ンズ後面に形成された前記湾曲凸部が該中間部の内周縁
部まで至る領域に形成されて、該中間部の内周縁部にお
いて前記光学部のレンズ後面に対して共通接線を有する
連続面で接続されていることを、特徴とする。このよう
な本態様に従う構造とされたコンタクトレンズにおいて
は、湾曲凸部を光学部の外周縁部に近接位置して、且つ
光学部から連続的に滑らかに接続して形成することが可
能となる。
【0023】更にまた、本発明の第九の態様は、前記第
八の態様に係るコンタクトレンズであって、レンズ後面
の径方向断面において、前記中間部の径方向全体に亘っ
て一つの前記湾曲凸部が形成されていることを、特徴と
する。このような本態様に従う構造とされたコンタクト
レンズにおいては、中間部におけるレンズ後面の形状を
単純化しつつ、有効な湾曲凸部を形成することが可能と
なる。
【0024】また、本発明の第十の態様は、前記第一乃
至第九の何れかの態様に係るコンタクトレンズであっ
て、レンズ後面において、前記中間部における内周縁部
および外周縁部が、前記光学部および前記周辺部に対し
て、共通接線を有する連続面で接続されていることを、
特徴とする。このような本態様においては、光学部と中
間部および周辺部を含むレンズ後面の略全体が、径方向
に一層滑らかに接続されることとなり、それによって、
角膜表面への局部的な刺激が一層有利に軽減乃至は回避
され得て、装用感の更なる向上が図られ得るのである。
【0025】さらに、本発明の第十一の態様は、前記第
一乃至第十の何れかの態様に係るコンタクトレンズであ
って、前記周辺部において、径方向断面が互いに異なる
曲率半径でレンズ内方に凹となる円弧形状とされた複数
の分割湾曲凹面を径方向で相互に連接することによって
レンズ後面を形成すると共に、それら複数の分割湾曲凹
面における曲率が、径方向内側から外側に行くに従って
次第に小さくされていることを、特徴とする。このよう
な本態様に従えば、光学部の外周縁部に対して中間部の
湾曲凸部のレンズ後面側への突出量(突出高さ)が大き
い場合にも、周辺部を有利に形成することが可能とな
り、周辺部の厚肉寸法化による装用感の低下等の問題も
回避することが可能となる。
【0026】更にまた、本発明の第十二の態様は、前記
第九の態様に係るコンタクトレンズであって、レンズ後
面の径方向断面において、前記周辺部をレンズ内方に凸
となる湾曲凸状面または径方向外方に向かって直線的に
広がるテーパ状面として、該周辺部のレンズ後面が前記
中間部におけるレンズ後面の径方向外方への延長線より
もレンズ後面側に突出しないようにされていることを、
特徴とする。このような本態様に従う構造とされたコン
タクトレンズにおいては、中間部の全体と周辺部の少な
くとも内周縁部分に跨がるようにして一つの湾曲凸部が
形成されることとなり、それ故、光学部の外周縁部から
周辺部にまで亘る領域に全体としてより滑らかな表面を
有する湾曲凸部が形成され得る。
【0027】なお、かかる第十二の態様においては、例
えば径方向断面において、中間部の外周縁部から周辺部
の内周縁部の間に同一の曲率半径や連続的に変化する曲
率半径が設定されているような場合には、中間部と周辺
部の間に明瞭な境界が存在しない場合もあり、光学部の
外周縁部に接して形成された周辺部の内周縁部に湾曲凸
部が形成されているように解釈することも可能である
が、そのような態様であっても、光学部の外周側に湾曲
凸部が形成されていることによって、上述の如き本発明
の効果が発揮され得るのであり、それ故、かかる湾曲凸
部によって中間部が構成されているものと理解されるべ
きであって、かかる態様が本発明の範囲内に含まれるも
のであることは言うまでもない。
【0028】また、本発明の第十三の態様は、前記第一
乃至第十一の何れかの態様に係るコンタクトレンズであ
って、レンズ後面の径方向断面において、前記湾曲凸部
の外周側に位置せしめられた前記中間部と前記周辺部の
少なくとも一方に、レンズ内方に凹となる湾曲凹状面を
前記光学部のレンズ後面よりも小さな曲率半径をもって
形成したことを、特徴とする。このような本態様に従う
構造とされたコンタクトレンズにおいては、光学部の外
周部分に位置せしめられた中間部や周辺部が角膜乃至は
強膜側に向かって突出せしめられることとなり、それ
故、例えば、光学部の中央部分よりも外周部分を角膜か
ら離隔位置させた状態でコンタクトレンズを角膜表面上
に安定して保持させることが可能となることから、例え
ばオルソケラトロジ用に好適なレンズが有利に提供され
得る。なお、オルソケラトロジ用のコンタクトレンズを
特に好適に実現するためには、光学部における曲率半
径:Raに対する上記湾曲凹状面の曲率半径:Rbの差
の値を、−1mm≦(Ra−Rb)≦1mmに設定すること
が望ましく、より好ましくは−0.5mm≦(Ra−R
b)≦0.5mmとされる。一方、オルソケラトロジ用で
ない屈折異常の矯正用コンタクトレンズを得るに際して
は、Ra<Rbとすることが望ましい。
【0029】更にまた、本発明の第十四の態様は、前記
第一乃至第十三の何れかの態様に係るコンタクトレンズ
であって、光学部のレンズ後面の曲率が、角膜曲率より
小さくされており、中間部における湾曲凸部の内周側に
おいて環状の涙液溜りが形成されるようになっているこ
とを、特徴とする。このような本態様に従う構造とされ
たコンタクトレンズにおいては、例えば、光学部の中央
部分で角膜の中央表面に外圧を及ぼすことが出来るので
あり、それによって角膜表面形状を変化させて角膜自体
の屈折力を変化させることにより近視の矯正を行う、所
謂オルソケラトロジが有利に実現可能となる。なお、オ
ルソケラトロジに用いるレンズの作用,効果や使用方法
等は、従来から公知であり、例えば、米国特許第495
2045号等に記載されていることから、ここでは詳細
な説明を割愛するが、本態様に従う構造とされたコンタ
クトレンズにおいては、特に、光学部の中央部分と共に
角膜表面に接近して位置せしめられることとなる湾曲凸
部が滑らかな面形状とされていることから、角膜表面の
形状変更という本来の効果を十分に確保しつつ、優れた
装用感が実現され得て、角膜への悪影響も軽減乃至は回
避され得るのである。
【0030】また、本発明の第十五の態様は、前記第一
乃至第十四の何れかの態様に係るコンタクトレンズにお
いて、周辺部の外径寸法を8〜16mmとしたことを特徴
とする。因みに一般のハードコンタクトレンズでは、レ
ンズ外径寸法が11mmよりも小さく設定されており、こ
れに対して、本態様では、大きな外径寸法を設定するこ
とが出来るのであり、それによって、眼瞼による圧力を
コンタクトレンズに一層有利に及ぼすことが可能となる
ことから、例えば、コンタクトレンズを角膜上に一層有
利に位置決めして装用感の更なる向上を図ったり、オル
ソケラトロジに用いるレンズに適用して角膜への当接圧
を大きくして角膜形状の変更を促進したりすることも可
能となる。また、本態様から明らかなように、本発明
は、角膜レンズだけでなく、強膜レンズにも適用可能で
ある。
【0031】また、本発明の第十六の態様は、前記第一
乃至第十五の何れかの態様に係るコンタクトレンズであ
って、レンズ半径方向において、光学部の半径方向の幅
寸法がレンズ半径寸法の40〜70%,中間部の半径方
向の幅寸法がレンズ半径寸法の20〜45%,周辺部の
半径方向の幅寸法がレンズ半径寸法の5〜25%とした
ことを、特徴とする。このような本態様においては、光
学部において良好な光量して視力乃至は視認性を有利に
確保することが出来ると共に、中間部において湾曲凸部
や更に必要に応じて内周側湾曲凹部を、急激な曲率変化
のない滑らかな湾曲面形状をもって形成せしめて良好な
装用感を発揮せしめることが出来、更に周辺部において
適当なレンズの安定性や涙液交換性を付与したり、レン
ズ外径寸法の調節を行うことが可能となるのである。
【0032】さらに、前記第一乃至第十六の何れかの態
様に係るコンタクトレンズにおいて、光学部の形状は特
に限定されるものでなく、例えば、近視矯正用等の一般
的なコンタクトレンズでは角膜の表面に相似な曲率の球
面が好適に採用される一方、オルソケラトロジに用いる
レンズでは角膜の表面に相似な球面よりも曲率の小さい
球面が好適に採用されるが、その他、楕円や放物線,双
曲線等の適当な円錐曲線状の径方向断面形状が何れも適
宜に採用可能である。
【0033】また、前記第一乃至第十六の何れかの態様
に係るコンタクトレンズは、ハードタイプやソフトタイ
プのコンタクトレンズの製造方法として従来から公知の
各種の手法に従って製造することが可能であり、例え
ば、目的とするレンズ形状を与える成形型を用いたモー
ルド成形の他、射出成形や、或いはコンタクトレンズ素
材片から旋盤切削加工によって目的とするレンズ形状を
与える切削成形等によって、本発明に係るコンタクトレ
ンズを製造することが可能であり、更に、必要に応じ
て、一般的なコンタクトレンズ成形と同様に研磨加工等
が施されることとなる。
【0034】
【発明の実施形態】以下、本発明をより具体的に明らか
にするために、本発明の実施形態について、図面を参照
しつつ、詳細に説明する。
【0035】先ず、図1〜2には、本発明の第一の実施
形態としてのコンタクトレンズ10が示されている。か
かるコンタクトレンズ10は、全体として略球殻形状を
有しており、良く知られているように、眼球における角
膜12の表面に重ね合わせて使用されるようになってい
る。なお、本実施形態のコンタクトレンズ10は、レン
ズ中心軸14が光軸とされており、このレンズ中心軸1
4回りの回転体形状とされていることから、図1におい
ては、半径方向の縦断面だけを示しておく。
【0036】より詳細には、本実施形態のコンタクトレ
ンズ10には、中央部分に光学部(optical zone) 16
が形成されている。この光学部16は、正面視におい
て、レンズ中心軸14を中心とする円形状とされてお
り、光学部16の外径寸法:DOZは、レンズ外径寸法:
Dの略60%に設定されている。また、光学部16のレ
ンズ後面18は、装着される角膜12の表面に対して装
用状態下で略相似形となるように、レンズ中心軸14上
でレンズ後方(図1中の右方)に曲率中心が設定され
て、適当な曲率半径:rOZをもった円弧形の縦断面形状
を有するベースカーブ面とされており、コンタクトレン
ズ10の装用状態下でレンズ後面18と角膜12の表面
の間に形成される涙液層19の層厚寸法:tが、全体に
渡って略一定とされて、涙液層19によるレンズ作用が
可及的に回避されるようになっている。
【0037】なお、かかる光学部16は、装用者の眼に
対する光学的効果が期待される領域であって、後述する
中間部28との境界は、一般に、レンズ後面における曲
率の変化点としてとらえることが出来るが、かかる境界
が径方向に所定幅をもって形成されて、光学部16と中
間部28を滑らかに繋ぐ接続部分等として形成される場
合等、形状的に必ずしも明確である必要はない。
【0038】また、コンタクトレンズ10の外周部分に
は、周辺部(peripheral zone)20が形成されている。
この周辺部20は、正面視において、レンズ中心軸14
を中心とする円環形状とされており、周辺部20の径方
向幅寸法:BPZは、レンズ半径寸法:D/2の略15%
に設定されている。また、周辺部20のレンズ後面22
は、装着される角膜12の表面に対して外周側に行くに
従って僅かに離隔するように、レンズ中心軸14上でレ
ンズ後方に曲率中心が設定されて、光学部16のベース
カーブを与える曲率半径:rOZよりも大きな曲率半径:
PZをもった円弧形の縦断面形状とされている。なお、
周辺部20の外周側に連接して、コンタクトレンズ10
の最外周部分には、縦断面形状において面取り状のレン
ズ後面を備えたベベル(bevel)24が、正面視で円環形
状をもって形成されており、縦断面形状において、略半
円形状の外周端縁部でレンズ前面26に接続されてい
る。
【0039】更にまた、光学部16と周辺部20の間に
は、コンタクトレンズ10の径方向中間部分に位置し
て、中間部(intermediate zone)28が形成されてい
る。この中間部28は、正面視において、レンズ中心軸
14を中心とする円環形状とされており、中間部28の
径方向幅寸法:BIZは、レンズ半径寸法:D/2の略2
0%に設定されている。そして、この中間部28の内周
側端縁部が光学部16の外周側端縁部に対して直接に連
接されていると共に、その外周側端縁部が周辺部20の
内周側端縁部に対して直接に連接されており、中間部2
8によって光学部16と周辺部20が一体的に接続され
ている。
【0040】ここにおいて、中間部28には、レンズ後
面側において、内周側に内周側湾曲凹部としての湾曲凹
部30が形成されていると共に、外周側に湾曲凸部32
が形成されている。これら湾曲凹部30と湾曲凸部32
は、何れも、正面視において、レンズ中心軸14を中心
として同軸上に形成された円環形状とされており、湾曲
凸部32の径方向幅寸法:BIZ-2よりも湾曲凹部30の
径方向幅寸法:BIZ-1の方が僅かに大きく設定されてい
る。
【0041】また、湾曲凹部30のレンズ後面34は、
レンズ後方に曲率中心が設定されて、光学部16のベー
スカーブを与える曲率半径:rOZよりも小さな曲率半
径:r IZ-1をもった円弧形の縦断面形状とされている。
また一方、湾曲凸部32のレンズ後面36は、レンズ前
方に曲率中心が設定されて、曲率半径:rIZ-2をもった
円弧形の縦断面形状とされている。なお、この湾曲凸部
32の曲率半径:rIZ-2は、角膜12の表面への刺激や
圧力集中を過度に生じないように、設定された湾曲凸部
32の径方向幅寸法:BIZ-2等を考慮して適宜に設定さ
れるが、一般に、光学部16のベースカーブを与える曲
率半径:rOZよりも小さく、湾曲凹部30の曲率半径:
IZ-1と略同じ程度に設定される。
【0042】更にまた、湾曲凹部30の内周側端部は、
光学部16の外周側端縁部に対して共通接線をもって接
続されていると共に、湾曲凹部30の外周側端縁部は、
湾曲凸部32の内周側端縁部に対して共通接線をもって
接続されている。これにより、光学部16と中間部28
の全体が、径方向縦断面において折れ点状部分等のない
滑らかに連続した湾曲面として形成されているのであ
る。
【0043】なお、湾曲凸部32は、径方向縦断面にお
いて、光学部16のレンズ後面18の径方向外方への延
長線と、周辺部20のレンズ後面22の径方向内方への
延長線の何れよりもレンズ後面側にまで突出せしめられ
ており、湾曲凸部32における折れ点状部分を持たない
頂点部分38が、角膜12の表面に対して、レンズ後面
全体で最も接近して位置せしめられるようになってい
る。要するに、湾曲凸部32は、湾曲凹部30に連続し
て、ベースカーブ上でレンズ後面側に突出し、頂点部分
37を越えて更に径方向外方に延びており、頂点部分3
7よりも角膜12に対する接近方向への突出高さが小さ
くなった点、換言すれば角膜12に対して最も近接する
位置よりも外周側に離れた点で周辺部20に連接されて
いるのである。また、湾曲凸部32と周辺部20は、縦
断面形状において、折れ点をもって連接されていても良
いが、適当な曲率の円弧等からなる連接面を付して湾曲
形状で連接することが望ましい。更にまた、好ましく
は、縦断面形状において、湾曲凸部32および周辺部2
0との各接続点を含んで、レンズ後面に対する接線の傾
斜が径方向で連続して変化する連続面として、レンズ後
面18の全体が形成されることとなる。
【0044】一方、レンズ前面26は、光学部16にお
いて、装用者に応じて要求される屈折力をコンタクトレ
ンズ10に付与し得るように、例えば公知の光学計算式
に基づいて、或いは光線追跡法等に基づいて決定されて
おり、例えば実質的に全面に渡って曲率半径が一定とさ
れた球面形状や、径方向に段階的に乃至は連続的に曲率
半径が異なった非球面形状など、光学部16のレンズ後
面18の形状や、必要に応じて角膜12の表面形状を考
慮して、決定されている。
【0045】なお、このような構造とされたコンタクト
レンズ10の材質としては、特にガス透過性のもの(R
GPL)が好適に採用される。また、具体的な製造方法
としては、成形型を用いたモールド成形の他、切削研磨
加工によって有利に製造され得る。
【0046】上述の如き構造とされた本実施形態のコン
タクトレンズ10においては、図1に示されているよう
に、角膜12上への装用状態下で、光学部16の外周側
に形成された中間部28の湾曲凸部32が、角膜12の
表面に最も接近して位置せしめられることとなる。それ
故、角膜12へのコンタクトレンズ10の当接圧は、か
かる湾曲凸部32の部位において最も大きくなり、特
に、装着状態下で眼瞼(図示せず)がコンタクトレンズ
10の上下に被さったり、瞬きによってコンタクトレン
ズ10の全体に被さった場合には、眼瞼の押圧力がコン
タクトレンズ10の前面26側から及ぼされることによ
り、湾曲凸部32が、角膜12の表面に略接触乃至は近
接する状態で位置せしめられることとなる。
【0047】そして、コンタクトレンズ10の角膜12
への当接力が、直接乃至は涙を介して間接的に光学部1
6の周りで集中的に作用することとなり、場合によって
は角膜12が湾曲凸部32の押圧で変形する程となるの
であり、その結果、コンタクトレンズ10の角膜12上
での位置決め力が有効に発揮され得て、コンタクトレン
ズ10の角膜12上での変位が有利に軽減乃至は防止さ
れ得るのである。
【0048】従って、本実施形態のコンタクトレンズ1
0においては、光学部16による眼屈折力の矯正効果に
対して悪影響を及ぼすことなく、コンタクトレンズ10
の角膜12上での変位が抑えられて、かかる変位に起因
する異物感が軽減されることにより、装用感が向上され
得るのである。
【0049】しかも、コンタクトレンズ10と角膜12
の間の涙液層19が、湾曲凸部32によって、コンタク
トレンズ10の外周部分で絞られていることに加えて、
コンタクトレンズ10の角膜12上での変位が抑えられ
ていることから、外部から涙液層19への埃等の異物の
侵入が抑制され得るのであり、それによって、装用感や
使用性の向上も達成され得るのである。
【0050】次に、図3には、本発明の第二の実施形態
として、オルソケラトロジに用いられ得るコンタクトレ
ンズに適用したものの具体例が示されている。なお、本
実施形態において、第一の実施形態と同様な構造とされ
た部材および部位については、それぞれ、図中に、第一
の実施形態と同じ符号を付することにより、それらの詳
細な説明を省略する。
【0051】すなわち、本実施形態のコンタクトレンズ
38においては、中央の光学部16のレンズ後面18に
おける曲率半径の設定が、第一の実施形態と異なってい
る。かかる光学部16のレンズ後面18は、第一の実施
形態におけるレンズ後面18の曲率半径:rOZよりも大
きな曲率半径:rOZ′とされており、装用状態下におけ
る角膜12の表面の曲率半径の相似形よりも大きな曲率
半径とされている。
【0052】これにより、本実施形態のコンタクトレン
ズ38の装用状態下では、中間部28の湾曲凸部32と
略同様に、光学部16の中央部分も、角膜12の表面に
対して接近位置せしめられることとなり、例えば眼瞼等
による外部圧力が作用することによって、光学部16の
中央部分と中間部28の湾曲凸部32が、それぞれ、角
膜12の表面に対して押圧せしめられるようになってい
る。また、光学部16の中央部分と中間部28の湾曲凸
部32の間、即ち、光学部16の径方向中間部分から外
周部分を経て中間部28の湾曲凸部32に至る部分で
は、コンタクトレンズ10のレンズ後面18,22が、
径方向縦断面においてブリッジ状とされた角膜12の表
面から離隔されており、以て、コンタクトレンズ10の
レンズ後面18,22と角膜12の表面の間に形成され
た涙液層が、周方向に連続して環状に延びる涙液溜り4
0とされている。
【0053】従って、このような構造とされた本実施形
態のコンタクトレンズ38においては、装用状態下で、
光学部16の中央部分の角膜12に対する押圧作用に基
づいて角膜12に整形作用が及ぼされることとなり、コ
ンタクトレンズ38を所定時間装用することによって、
角膜12自体の屈折力を変化させることが出来ることか
ら、コンタクトレンズ38を外した後でも、近視眼に対
する視力矯正効果を得ることが出来るのである。
【0054】そこにおいて、かかるコンタクトレンズ3
8においては、光学部16の外周側に位置せしめられた
湾曲凸部32が角膜12側に突出して接近位置せしめら
れており、角膜12に対して押圧力を及ぼし得るように
なっていることから、第一の実施形態と同様に、コンタ
クトレンズ38の角膜12上での位置決め効果等が発揮
されるのであり、それによって、優れた装用感と、涙液
層19への埃等の異物侵入抑制効果が発揮され得るので
ある。
【0055】加えて、特に本実施形態では、オルソケラ
トロジに用いるコンタクトレンズ38に適用することに
よって、角膜12の外周部分に対して湾曲凸部32によ
る押圧力が作用せしめられることにより、角膜12の中
央部分が表面側(コンタクトレンズ10側)に押し出さ
れるように変形して、角膜12の中央部分が光学部16
に対して一層強く押し付けられるようにされ得るのであ
り、それによって、角膜12の中央部分が一層効率的に
押圧されて扁平方向に変形せしめられることによって、
湾曲凸部32等を備えない従来構造のオルソケラトロジ
に用いられるコンタクトレンズに比して、より有効な角
膜12の整形効果が発揮され得るのである。
【0056】なお、オルソケラトロジに用いるコンタク
トレンズ38においては、レンズ後面18の光学部16
の外周部分を角膜12の表面から離隔させつつ、湾曲凸
部32のレンズ後面36を角膜12の表面に対して滑ら
かに且つ十分に接近位置せしめることにより、目的とす
るオルソケラトロジの作用を有利に発揮させるために
は、中間部28の内周縁部に形成される湾曲凹面34の
曲率半径を、一般の視力矯正用(オルソケラトロジ以
外)に用いられる場合に比して、より小さく設定するこ
とが有効である。
【0057】さらに、図4には、本発明の第三の実施形
態として、オルソケラトロジに用いるコンタクトレンズ
に適用され得るものの別の具体例が示されている。な
お、本実施形態において、第二の実施形態と同様な構造
とされた部材および部位については、それぞれ、図中
に、第二の実施形態と同じ符号を付することにより、そ
れらの詳細な説明を省略する。
【0058】すなわち、本実施形態のコンタクトレンズ
42においては、周辺部20のレンズ後面18における
形状および曲率半径の設定が、第二の実施形態と異なっ
ている。本実施形態における周辺部20は、それ自身の
径方向中間部分において連接された内周側の第一の周辺
部44と外周側の第二の周辺部46から構成されてい
る。そして、第一の周辺部44のレンズ後面22-1の曲
率半径:rPZ-1よりも第二の周辺部46のレンズ後面2
-2の曲率半径:rPZ-2の方が、大きな曲率半径とされ
ている。なお、これら第一の周辺部44と第二の周辺部
46におけるレンズ後面の各曲率中心はレンズ中心軸1
4上に設定されることが望ましい。
【0059】このような第一及び第二の周辺部44,4
6を備えた本実施形態のコンタクトレンズ42において
は、光学部16のベースカーブとしてのレンズ後面18
に対する湾曲凸部32の突出高さを大きく設定した場合
でも、周辺部20の特に外周縁部の肉厚寸法を抑えて有
利に形成することが出来るのである。
【0060】従って、上述の如き構造とされた本実施形
態のコンタクトレンズ42においては、例えば、レンズ
外周端縁部のベベルを含んで、第二の周辺部46におけ
る形状設定を容易に行うことが可能とされると共に、第
一の周辺部44において、湾曲凸部32との連接部分の
レンズ厚さ寸法を有利に確保して、湾曲凸部32と第一
の周辺部44との段差状の高さの差を小さくすることが
出来るのであり、それによって、光学部16のレンズ後
面18に対する湾曲凸部32の突出高さが大きい場合で
も、装用感の向上が一層有利に図られ得るのである。
【0061】また、図5には、本発明の第四の実施形態
としてのコンタクトレンズの別の具体例が示されてい
る。なお、本実施形態において、第一の実施形態と同様
な構造とされた部材および部位については、それぞれ、
図中に、第一の実施形態と同じ符号を付することによ
り、それらの詳細な説明を省略する。
【0062】すなわち、本実施形態のコンタクトレンズ
50においては、中間部28および周辺部20のレンズ
後面18における形状および曲率半径の設定が、第一の
実施形態と異なっている。本実施形態における中間部2
8のレンズ後面側は、図示されている如き縦断面におい
てその径方向の全体に亘って広がってレンズ内方に凸と
なる湾曲凸部52とされており、かかる湾曲凸部52の
表面、即ち中間部28のレンズ後面が、中間部28の径
方向全体に亘ってレンズ内方に凸となる単一の湾曲凸面
36とされている。
【0063】また、湾曲凸面36は、レンズ後面18で
の光学部16の外周縁部に対する接続点において、単一
の共通接線をもって接続されており、かかる接続点で曲
率中心の位置がコンタクトレンズ50を挟んで反対側に
位置せしめられることとなるが、この接続点では、レン
ズ後面18に段差や折れ点状部分がなく滑らかな面とし
て形成されている。
【0064】また一方、湾曲凸面36の外周縁部は、周
辺部20のレンズ後面の内周縁部に対して接続されてい
るが、この周辺部20のレンズ後面は、中間部28にお
ける湾曲凸面36から径方向外方に向かって連続して一
体的に延び出した面によって構成されており、その結
果、レンズ後面18には、中間部28および周辺部20
の径方向の全体に亘って広がる単一の湾曲凸面36が形
成されている。そして、この湾曲凸面36の外周縁部
は、直接にベベル24に接続されている。
【0065】なお、中間部28と周辺部20に跨がって
形成された湾曲凸面36は、例えば、径方向断面におい
て曲率半径:rIZ+PZ の値が全体に亘って一定とされた
円弧形断面形状が採用され得ることとなり、或いは、径
方向断面において曲率半径:rIZ+PZ の値が次第に変化
する多項式や円錐曲線等で表される湾曲凸面形状などで
あっても良い。
【0066】このような本実施形態のコンタクトレンズ
50においては、第一の実施形態と同様な効果が有効に
発揮され得ることに加えて、中間部28と周辺部20が
協働する形態で一つの湾曲凸部52が形成されることか
ら、湾曲凸面36における径方向の曲率半径を十分に大
きく設定することが可能となるのであり、それによっ
て、装用状態下における湾曲凸部52の角膜への押圧力
を低減することが可能となる。
【0067】また、本実施形態のコンタクトレンズ50
では、湾曲凸部52において装用状態下で角膜に最も接
近せしめられる位置を、光学部16の外周縁部と湾曲凸
面36の接続点かそれに十分に近接した位置に設定する
ことが出来るのであり、例えば、コンタクトレンズ50
の外径寸法:Dに比して光学部16の外径寸法:DOZ
小さいような場合でも、目的とする湾曲凸部52を有利
に形成することが可能となる。
【0068】しかも、湾曲凸面36の内周縁部は光学部
16のレンズ後面18に対して共通接線をもって接続さ
れていることから、中間部28の内周縁部かそれに近い
位置において最も角膜に近接する頂点を設定しても、角
膜に対して及ぼされる刺激や圧力集中が効果的に軽減乃
至は回避され得ることとなり、良好な装用感が実現され
得るのである。
【0069】なお、本実施形態のコンタクトレンズ50
のように、中間部28と周辺部20の両レンズ後面に跨
がって一つの湾曲凸面36が形成される場合には、中間
部28と周辺部20を併せて一つの周辺機能部としてと
らえることも可能であり、その場合には、特に、かかる
周辺機能部の径方向寸法:BIZ+PZ の大きさを、レンズ
外径寸法:Dの35〜70%に設定すると共に、光学部
16の外径寸法:DOZの大きさを、レンズ外径寸法:D
の50〜85%に設定することが有効である。
【0070】さらに、図6には、本発明の第五の実施形
態としてのコンタクトレンズの別の具体例が示されてい
る。なお、本実施形態において、第一の実施形態と同様
な構造とされた部材および部位については、それぞれ、
図中に、第一の実施形態と同じ符号を付することによ
り、それらの詳細な説明を省略する。
【0071】すなわち、本実施形態のコンタクトレンズ
54においては、中間部28のレンズ後面18における
形状および曲率半径の設定が、第一の実施形態と異なっ
ている。本実施形態における中間部28のレンズ後面側
は、図示されている如き縦断面においてその径方向の全
体に亘って広がってレンズ内方に凸となる湾曲凸部52
とされており、かかる湾曲凸部52の表面、即ち中間部
28のレンズ後面が、中間部28の径方向全体に亘って
レンズ内方に凸となる単一の湾曲凸面36とされてい
る。要するに、第一の実施形態に比して、中間部28の
内周縁部に湾曲凹部30および湾曲凹面34を備えてお
らず、湾曲凸部52の湾曲凸面36の内周縁部が、図5
に示された前記第四の実施形態と同様に、直接に光学部
16のレンズ後面18の外周縁部に対して接続されてい
るのである。
【0072】なお、中間部28の湾曲凸面36は、レン
ズ後面18での光学部16の外周縁部に対する接続点に
おいて、前記第四の実施形態と同様に、単一の共通接線
をもって接続されており、この接続点では、レンズ後面
18に段差や折れ点状部分がなく滑らかな面として形成
されている。
【0073】また一方、湾曲凸面36の外周縁部は、周
辺部20のレンズ後面の内周縁部に対して接続されてい
るが、この周辺部20のレンズ後面は、例えば、第一の
実施形態と同様にレンズ後面側(図中の右側)に曲率中
心を持つ湾曲凹状面とされており、その曲率半径:rPZ
が、装用される角膜の表面と略同じ曲率半径か僅かに大
きな曲率半径とされている。或いは、かかる周辺部20
のレンズ後面は、装用される角膜の表面に略近い傾斜角
度をもって、図示される径方向断面においてレンズ中心
軸14に対して所定の傾斜角をもって直線的に延びる、
全体としてテーパ状面とされていても良い。
【0074】また、本実施形態では、中間部28におけ
る外周縁部と周辺部20における内周縁部の接続点が、
第一の実施形態と同様に折れ点として形成されている
が、この接続点において、例えば中間部28の湾曲凸面
36と周辺部20におけるレンズ後面22とに対してそ
れぞれ共通接線をもって接続されて、連続的に変化する
接線をもって滑らかに延びる円弧形状等の湾曲面を、そ
れら中間部28と周辺部20のレンズ後面における接続
点に介在させるようにしても良い。そして、周辺部20
のレンズ後面22の外周縁部は、直接にベベル24に接
続されている。
【0075】なお、本実施形態においても、中間部28
のレンズ後面に形成された湾曲凸面36や、周辺部20
のレンズ後面は、例示の如き円弧形断面の他、2次以上
の多項式や円錐曲線,三角関数等で表される各種の湾曲
面形状が適宜に採用可能であり、更に湾曲凸面として形
成された中間部28のレンズ後面と、湾曲凹状面乃至は
テーパ状面として形成された周辺部20のレンズ後面
を、一体的に3次以上の多項式等によって形成すること
も可能である。
【0076】このような本実施形態のコンタクトレンズ
50においても、第一の実施形態と同様な効果が有効に
発揮され得ることに加えて、第四の実施形態と同様に、
レンズ後面18において装用状態下で角膜に最も接近せ
しめられる位置を、角膜に対する刺激を抑えつつ、光学
部16の外周縁部と湾曲凸面36の接続点かそれに十分
に近接した位置に設定することが可能となるのである。
【0077】以上、本発明の実施形態について詳述して
きたが、これらはあくまでも例示であって、本発明は、
上述の実施形態における具体的な記載によって、何等、
限定的に解釈されるものでない。
【0078】例えば、中間部28における湾曲凹部34
や湾曲凸部36のレンズ後面の具体的形状は、装用者等
に応じて適宜に設定されるものであり、具体的には、径
方向縦断面形状において前述の如き円弧形状に代えて、
二次方程式で表される曲面形状や、楕円等を含む円錐曲
線等を採用することが可能であり、また、正弦曲線や余
弦曲線、三次以上の方程式で表される曲面形状等を採用
すれば、湾曲凹部34と湾曲凸部36を含む中間部28
のレンズ裏面の全体に対して一つの形状を一義的に設定
することが可能となる。
【0079】また、前記第一乃至第三の実施形態では、
レンズ裏面において、中間部28の湾曲凸部36の外周
縁部が、周辺部20の内周縁部に対して折れ点状態で接
続されていたが、それらを共通接線をもって接続させて
も良く、それによって、一層優れた装用感が実現され得
る。
【0080】更にまた、前記第一乃至第三の実施形態で
は、レンズ裏面において、中間部28の内周縁部が、光
学部16の外周縁部に対して共通接線をもって接続され
ていたが、それら中間部28と光学部16を屈曲状態で
接続しても良く、また、その場合には、中間部28に対
して、必ずしも湾曲凹部(30)を形成する必要はな
く、例えば湾曲凸部32の内周縁部を直接に光学部16
の外周縁部に連接しても良い。
【0081】加えて、本発明に係るコンタクトレンズに
おいて、光学部16や中間部28,周辺部20の各部
位、更には中間部28における湾曲凹部30,34や湾
曲凸部32,36の各部位、および周辺部20における
第一の周辺部44や第二の周辺部46の各部位は、コン
タクトレンズが装着される眼や矯正目的等の個別的事情
をも考慮して、それらの面積や曲率半径等の相対的な大
小関係を含んで必要に応じて適宜に設計,変更されるべ
きであって、上述の具体的乃至は好適な記載によって、
何等、限定されるものではない。
【0082】また、光学部16の曲率中心は、必ずしも
レンズ幾何中心軸上に設ける必要はなく、要求される光
学特性に応じて適宜に変更,設定可能である。
【0083】その他、一々列挙はしないが、本発明は、
当業者の知識に基づいて種々なる変更,修正,改良等を
加えた態様において実施され得るものであり、また、そ
のような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、
何れも、本発明の範囲内に含まれることは、言うまでも
ない。
【0084】
【発明の効果】上述の説明から明らかなように、本発明
に従う構造とされたコンタクトレンズにおいては、瞬き
をした場合を含めて、コンタクトレンズの角膜上での変
位が抑えられるのであり、それによって、コンタクトレ
ンズの装用時の異物感が軽減乃至は解消されて装用感の
向上が図られ得ると共に、コンタクトレンズと角膜の間
の涙液層への埃等の侵入の抑制も図られ得るのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態としてのコンタクトレ
ンズを示す半径方向の縦断面説明図である。
【図2】図1に示されたコンタクトレンズの後面図であ
る。
【図3】本発明の第二の実施形態としてのコンタクトレ
ンズを示す半径方向の縦断面説明図である。
【図4】本発明の第三の実施形態としてのコンタクトレ
ンズを示す半径方向の縦断面説明図である。
【図5】本発明の第四の実施形態としてのコンタクトレ
ンズを示す半径方向の縦断面説明図である。
【図6】本発明の第五の実施形態としてのコンタクトレ
ンズを示す半径方向の縦断面説明図である。
【符号の説明】
10,38,42,50,54 コンタクトレンズ 12 角膜 16 光学部 18 レンズ後面(光学部) 19 涙液層 20 周辺部 22 レンズ後面(周辺部) 28 中間部 30 湾曲凹部 32,52,56 湾曲凸部 34 レンズ後面(湾曲凹部) 36 レンズ後面(湾曲凸部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 沢野 正 愛知県名古屋市東区葵三丁目15−31住友生 命千種ターミナルビル9階 株式会社メニ コン臨床センター内 (72)発明者 永井 成億 愛知県春日井市高森台五丁目1番地10 株 式会社メニコン総合研究所内 (72)発明者 洲崎 朝樹 愛知県名古屋市東区葵三丁目15−31住友生 命千種ターミナルビル9階 株式会社メニ コン臨床センター内 (72)発明者 近藤 英明 愛知県名古屋市東区葵三丁目15−31住友生 命千種ターミナルビル9階 株式会社メニ コン臨床センター内 Fターム(参考) 2H006 BC00

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略円形の光学部の周囲に環状の周辺部を
    設けたコンタクトレンズにおいて、 前記光学部と前記周辺部の間に環状の中間部を設けると
    共に、該中間部のレンズ後面における径方向の少なくと
    も一部に、径方向断面でレンズ内方に凸となる湾曲面を
    もって周方向に延びる湾曲凸部を形成したことを特徴と
    するコンタクトレンズ。
  2. 【請求項2】 前記中間部におけるレンズ後面が、前記
    光学部に接続される内周部分において、径方向断面で該
    光学部よりも小さな曲率半径をもってレンズ内方に凹と
    なる湾曲面をもった内周側湾曲凹部を有していると共
    に、該内周側湾曲凹部の外周縁部に連接して前記湾曲凸
    部が形成されている請求項1に記載のコンタクトレン
    ズ。
  3. 【請求項3】 前記中間部のレンズ後面において、前記
    内周側湾曲凹部の外周縁部が前記湾曲凸部の内周縁部に
    対して共通接線を有する連続面で接続されている請求項
    2に記載のコンタクトレンズ。
  4. 【請求項4】 前記湾曲凸部におけるレンズ面と、前記
    内周側湾曲凹部におけるレンズ面が、何れも、径方向断
    面で円弧形状とされている請求項2又は3に記載のコン
    タクトレンズ。
  5. 【請求項5】 前記湾曲凸部と前記内周側湾曲凹部にお
    ける少なくとも一方のレンズ面の径方向断面形状が、円
    錐曲線および2次以上の多項式の何れかによって表され
    る請求項2又は3に記載のコンタクトレンズ。
  6. 【請求項6】 前記湾曲凸部および前記内周側湾曲凹部
    を含んで形成された前記中間部におけるレンズ後面の径
    方向断面形状が、多項式および三角関数の何れかによっ
    て表される請求項2又は3に記載のコンタクトレンズ。
  7. 【請求項7】 レンズ後面の径方向断面において、前記
    中間部の湾曲凸部が内周縁部および外周縁部の両方にお
    いてレンズ内方に凹となる湾曲凹状面をもって前記光学
    部および周辺部に対して接続されることにより、前記光
    学部におけるレンズ後面の径方向外方への延長線と、前
    記周辺部におけるレンズ後面の径方向内方への延長線と
    の、何れに対しても、前記中間部における前記湾曲凸部
    の少なくとも一部がレンズ後面側に突出せしめられてい
    る請求項1乃至6の何れかに記載のコンタクトレンズ。
  8. 【請求項8】 前記中間部のレンズ後面に形成された前
    記湾曲凸部が該中間部の内周縁部まで至る領域に形成さ
    れて、該中間部の内周縁部において前記光学部のレンズ
    後面に対して共通接線を有する連続面で接続されている
    請求項1に記載のコンタクトレンズ。
  9. 【請求項9】 レンズ後面の径方向断面において、前記
    中間部の径方向全体に亘って一つの前記湾曲凸部が形成
    されている請求項8に記載のコンタクトレンズ。
  10. 【請求項10】 レンズ後面において、前記中間部にお
    ける内周縁部および外周縁部が、前記光学部および前記
    周辺部に対して、共通接線を有する連続面で接続されて
    いる請求項1乃至9の何れかに記載のコンタクトレン
    ズ。
  11. 【請求項11】 前記周辺部において、径方向断面が互
    いに異なる曲率半径でレンズ内方に凹となる円弧形状と
    された複数の分割湾曲凹面を径方向で相互に連接するこ
    とによってレンズ後面を形成すると共に、それら複数の
    分割湾曲凹面における曲率が、径方向内側から外側に行
    くに従って次第に小さくされている請求項1乃至10の
    何れかに記載のコンタクトレンズ。
  12. 【請求項12】 レンズ後面の径方向断面において、前
    記周辺部をレンズ内方に凸となる湾曲凸状面または径方
    向外方に向かって直線的に広がるテーパ状面として、該
    周辺部のレンズ後面が前記中間部におけるレンズ後面の
    径方向外方への延長線よりもレンズ後面側に突出しない
    ようにされている請求項9に記載のコンタクトレンズ。
  13. 【請求項13】 レンズ後面の径方向断面において、前
    記湾曲凸部の外周側に位置せしめられた前記中間部と前
    記周辺部の少なくとも一方に、レンズ内方に凹となる湾
    曲凹状面を前記光学部のレンズ後面よりも小さな曲率半
    径をもって形成した請求項1乃至11の何れかに記載の
    コンタクトレンズ。
  14. 【請求項14】 前記光学部のレンズ後面の曲率が、角
    膜曲率より小さくされており、前記光学部の外周部分か
    ら前記中間部における前記湾曲凸部の内周側にかけて環
    状の涙液溜りが形成されるようになっている請求項1乃
    至13の何れかに記載のコンタクトレンズ。
  15. 【請求項15】 前記周辺部の外径寸法が8〜16mmで
    ある請求項1乃至14の何れかに記載のコンタクトレン
    ズ。
  16. 【請求項16】 レンズ半径方向において、前記光学部
    の半径方向の幅寸法がレンズ半径寸法の40〜70%,
    前記中間部の半径方向の幅寸法がレンズ半径寸法の20
    〜45%,前記周辺部の半径方向の幅寸法がレンズ半径
    寸法の5〜25%とされている請求項1乃至15の何れ
    かに記載のコンタクトレンズ。
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