JP3243627U - コンタクトレンズ - Google Patents

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Abstract

【課題】中心領域と周辺領域との間の急な屈折度の変化にバランスがとれるよう、制御された光学屈折度分布を備える周辺デフォーカスコンタクトレンズを提供する。【解決手段】第1光学領域20と、第2光学領域30と、移行領域40とを含むコンタクトレンズ10であって、第1光学領域は第1屈折度分布として成形され、第2光学領域は第2屈折度分布として成形され、移行領域は第1光学領域と第2光学領域をつなげ第3屈折度分布として成形され、第1屈折度分布から半径方向に第2屈折度分布に変化し半径に従って増加する屈折度の変化を備える。移行領域は第1サブ領域と、第2サブ領域と、第3サブ領域とを含み、第1サブ領域41及び第3サブ領域43はレンズの中心からレンズの縁部にかけて第2サブ領域42よりも徐々に変化する屈折度を備え、第2サブ領域はレンズの中心からレンズの縁部にかけて測定される急激に変化する屈折度を備える。【選択図】図2

Description

本考案は、コンタクトレンズに関し、より詳しく言えば、中心領域と周辺領域との間の急な屈折度の変化にバランスがとれるよう、制御された光学屈折度分布を備える周辺デフォーカスコンタクトレンズに関する。
コンタクトレンズは、近視、遠視、乱視、老眼などの視力低下を矯正するために幅広く用いられ、従来のコンタクトレンズはレンズの中心の光学領域だけで視力を矯正する曲率を提供して、結像の焦点を網膜に移動させて視力を矯正するが、光学領域の周りの周囲領域は使用者の眼球の形状に適合するようにレンズを支えるためのものである。
レンズは、中心領域に対して周辺領域を備え、その付加の屈折度による偏向が、一部の着用者で近視の進行を抑制することができる。しかしながら、このような複数の領域のレンズは頭痛、めまい、視界のぼやけなどの症状を引き起こす可能性がある。
本開示は周辺デフォーカスコンタクトレンズに関し、当該コンタクトレンズは第1光学領域と、第2光学領域と、移行領域とを含み、当該第1光学領域は当該コンタクトレンズの中心領域に位置し、当該第1光学領域は、負の屈折度を備える第1屈折度分布として成形される。当該第2光学領域は当該第1光学領域を取り囲み、当該第2光学領域は、当該第1光学領域に対して正の屈折度である第2屈折度分布として成形される。当該移行領域は当該第1光学領域と当該第2光学領域をつなげており、当該移行領域は第3屈折度分布として成形され、当該第3屈折度分布は当該第1屈折度分布から半径方向に当該第2屈折度分布に変化していき且つ半径の増加に伴って変化する屈折度の変化を備える。当該移行領域は、当該第1光学領域に接続される第1サブ領域と、当該第1サブ領域に接続される第2サブ領域と、当該第2サブ領域と当該第2光学領域をつなげている第3サブ領域とを含み、当該第1サブ領域、当該第3サブ領域は、それぞれ、レンズの中心からレンズの縁部にかけて測定される徐々に変化する屈折度を備え、当該第2サブ領域は、当該レンズの中心から当該レンズの縁部にかけて測定される急激に変化する屈折度を備える。
ここで、当該第1サブ領域と、当該第2サブ領域と当該第3サブ領域は下記の関係を満たす。
[数1]
35%≦W1/W全体≦45%
15%≦W2/W全体≦25%
35%≦W3/W全体≦45%
8.3%≦ΔP1/ΔP全体≦25%
58.3%≦ΔP2/ΔP全体≦75%
8.3%≦ΔP3/ΔP全体≦25%
W1、W2、W3は、それぞれ、当該第1サブ領域、当該第2サブ領域及び当該第3サブ領域の環形の幅を表し、W全体は当該移行領域の環形の幅を表し、ΔP1、ΔP2、ΔP3は、それぞれ、当該第1サブ領域、当該第2サブ領域及び当該第3サブ領域の、半径方向における半径の増加に伴う屈折度の変化を表し、ΔP全体は当該移行領域の、半径方向における半径の増加に伴う屈折度の総変化を表す。
図1は、本考案のコンタクトレンズの斜視概略図である。 図2は、本考案の第1実施例のコンタクトレンズの平面概略図である。 図3は、図2のコンタクトレンズのA-A断面に沿う断面概略図である。 図4は、本考案の第1実施例に係る、コンタクトレンズの中心に対する半径方向の距離である屈折度分布の関数の概略図である。 図5は、本考案の第2実施例のコンタクトレンズの平面概略図である。 図6は、図5のコンタクトレンズのB-B断面に沿う断面概略図である。 図7は、本考案の第2実施例に係る、コンタクトレンズの中心に対する半径方向の距離である屈折度分布の関数の概略図である。
本考案は、近視、遠視又は老眼の進行を予防又は軽減するとともに、快適性を向上させるコンタクトレンズを開示する。本明細書で使用される用語「コンタクトレンズ」とは、人間の目の前面に置くことができる眼科用レンズを指す。なお、このようなコンタクトレンズは、人間の目を縛らずに、臨床的に許容される目の上での運動を提供するということが理解できる。コンタクトレンズは、角膜レンズの形態(例えば、角膜の上に置かれるレンズ)であってもよい。コンタクトレンズはソフトコンタクトレンズであってもよく、例えば、ヒドロゲルコンタクトレンズ、シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズである。
本明細書で、様々な実施例の説明で使用される用語は、限定を加えるのではなく、その目的は特定の例を説明することだけである。文脈で明確な指示がなく、又は要素の数を特に限定していなければ、本明細書で使用される単数形の「1つ」、「当該」には複数形が含まれる。以下、図面を用いて本考案の技術内容を詳細に説明し、本明細書で使用される用語「ディオプトリー(Diopter)」又は「D」は度数(Optical power)の単位尺度であり、定義は、光軸に沿うレンズの焦点距離(単位メートル)の逆数である。
図1を参照し、本考案のコンタクトレンズの斜視概略図である。本考案は、内側面(後面)11と、外側面(前面)12とを含むコンタクトレンズ10を開示する。コンタクトレンズ10を着用する時に、内側面11は着用者の目に付着され、後面曲率半径(posterior surface radius)を備えてもよく、当該後面曲率半径は、着用者の目の形状に適合するよう、コンタクトレンズ10の直径又は半径に従って特定の範囲において変化することが望ましい。場合によっては、当該後面曲率半径はコンタクトレンズ10の表面の全体において一定であることが望ましい。外側面12は内側面11に対向する側に位置し、異なる前面曲率(anterior surface curvatures)を備える複数の領域を含み、1つ又は複数の制御された屈折度分布を実現することにより、所望の視力矯正を実現し多焦点コンタクトレンズを提供する。当該後面曲率半径と当該前面曲率はコンタクトレンズ10の軸において対称であってもよく、異なる領域又は範囲における屈折度分布は対称であってもよい。
付加度数(an add power)を提供する曲率はコンタクトレンズ10の前面(外側面12)の曲率であってもよい。任意に、付加度数を提供する曲率はコンタクトレンズの後面(内側面11)の曲率であってもよい。また、付加度数を提供する曲率はコンタクトレンズ10の当該前面及び当該後面から提供される組み合わせ曲率であってもよい。
図2及び図3を参照し、コンタクトレンズ10は第1光学領域20と、1つ又は複数の第2光学領域30と、1つ又は複数の移行領域40と、縁部領域50とを含む。一例では、第1光学領域20、第2光学領域30、移行領域40及び縁部領域50は、中心軸102に対する異なる半径に同心に配置され、且つ共通の中心101を有する。中心101はコンタクトレンズ10の幾何学的中心又は光学中心であってもよく、一例では、コンタクトレンズ10の幾何学的中心がコンタクトレンズ10の光学中心と重なってもよい。第2光学領域30、移行領域40及び縁部領域50はコンタクトレンズ10の円周の全体に沿って設けられる。
第1光学領域20はコンタクトレンズ10の中心領域に設けられ、且つ実質的に円錐状である。本開示によれば、第1光学領域20は着用者の近視(myopia)を矯正するように構成される。他の例では、第1光学領域20は屈折度(屈折率又は矯正度数ともいう)が適切な曲率半径を実現することによって他の視力問題、例えば、遠視(hyperopia)、老眼(presbyopia)、乱視(astigmatism)を矯正できるように構成される。第1光学領域20は外側面12上に存在する輪郭(contour)201を備え、それは7.05ミリメートル(mm)から12.05mmの範囲の曲率半径を備えてもよい。
第2光学領域30は周辺領域に設けられ、同心円のように第1光学領域20を取り囲み、且つ外側面12上にある輪郭301を備え、それは6.8mmから11.0mmの範囲の曲率半径を備えてもよい。第2光学領域30は、第1光学領域20よりも大きい正の屈折度数(more positive power)(又は付加度数(add power))を提供することによって第1光学領域20に対する近視デフォーカスを生じて近視を抑制するように構成される。他の例では、第2光学領域30は遠視デフォーカスを提供するように構成されてもよい。一代替例では、第2光学領域30は第1光学領域20よりも大きいが負の屈折度数(less negative power)(又は付加度数)を提供できる。
移行領域40は第1光学領域20と第2光学領域30との間に設けられる環状領域であり、且つ外側面12上に位置する輪郭401を備え、それは6.5mmから10.5mmの範囲の曲率半径を備えてもよい。縁部領域50は第2光学領域30から半径方向に外向きに延在するように設けられ且つ環状に構成される。一部の例では、第1光学領域20、第2光学領域30、移行領域40は内側面11及び外側面12のいずれか及び/又は両者に存在してもよい。
コンタクトレンズ10の第1光学領域20と第2光学領域30が異なる曲率半径を備えることから、異なる屈折度数(diopter powers)が提供される。第1光学領域20の屈折度と第2光学領域30のデフォーカス度数(defocus power)(デフォーカス屈折(defocus diopter)ともいう)との違いにより、着用者の網膜の前方に周辺デフォーカスが生じ、前後方向(anterior and posterior directions)における眼球の伸長が軽減され、近視の進行が抑制される。一例では、第1光学領域20は負の屈折度を備え、且つ第2光学領域30は正の屈折度を備え、それらは、それぞれ、第1屈折度分布(power profile)、第2屈折度分布によって定義される。第2光学領域30は第1光学領域20よりも大きい正の屈折度数(more positive power)を備え、且つ半径の増加に伴って、当該第1屈折度分布及び当該第2屈折度分布の屈折度は実質的に固定値である。
又は、このようなコンタクトレンズは、近視及び/又は老眼を同時に患っている着用者に適する。第1光学領域20は近視を矯正するための当該第1屈折度分布を実現するように構成され、且つ第2光学領域30は老眼を矯正する(又は近視デフォーカス(myopic defocus)を提供する)ための当該第2屈折度分布を実現するように構成され、これによって着用者は2つの異なる屈折度で切り替わることが可能であり、近くの物体又は遠くの物体を見る時に、速やかに様々なタイプの補正を行って明瞭な視力を保つことができる。
図4は、本考案の第1実施例に係る、コンタクトレンズ10のレンズの中心101に対する半径方向の距離である屈折度分布の概略図を示し、第1光学領域20の曲率半径は、線分202で図示のような当該第1屈折度分布を実現するように設計され、第2光学領域30の曲率半径は、線分302で図示のような当該第2屈折度分布を実現するように設計され、且つ移行領域40の曲率半径は、線分402で図4に示すような第3屈折度分布を実現するように設計される。第1屈折度分布の線分202は所望の第1視力矯正、例えば、屈折矯正(dioptric correction)に基づいて決定されてもよく、例えば、所望の視力矯正は、近視矯正、遠視矯正又は老眼矯正であってもよい。第2屈折度分布の線分302は、所望の第2視力矯正に基づいて決定されてもよい。一方では、当該第2視力矯正は、周辺デフォーカスを加えることで近視の進行を予防し又は近視を抑制することであり、他方では、当該第2視力矯正は老眼の矯正である。
当該実施例では、第1光学領域20の第1屈折度分布の線分202は-10.00Dから-0.50D(-1000度から-50度)の範囲内の固定値又は実質的に固定値であってもよく、第1光学領域20と第2光学領域30との屈折度の差は2.00Dから5.00D(200度から500度)であってもよく、第2光学領域30の第2屈折度分布の線分302は第1光学領域20より大きく正である(more positive)。第1光学領域20及び第2光学領域30の屈折度分布は半径の増加に伴って、それぞれ、実質的に一定の屈折度を備える。
一例では、第1光学領域20の半径R1は1.1mmから1.6mmであり、第2光学領域30の半径R2は4mmより小さく、これらの半径は、コンタクトレンズ10のレンズの中心101から半径方向に沿って測定される(レンズの中心101からレンズの縁部103まで)。移行領域40は環形の幅W全体(即ち、第1光学領域20と第2光学領域30との境界の間の最小距離)を備え、環形の幅W全体は半径方向に沿って0.3mmから1.4mmの範囲にある。
一部の例では、移行領域40は視力を矯正するためには用いられず、移行領域40は1つ又は複数の環状のサブ領域(subzone)を含んでもよく、図2に示すように、移行領域40は第1サブ領域41と、第2サブ領域42と、第3サブ領域43とを含み、これらの領域は、図4の曲線の線分402によって定義される当該第3屈折度分布を実現するように成形され、第3屈折度分布の線分402は移行領域40の半径方向における位置の変化に伴って増加し、第3屈折度分布の線分402は第1サブ領域41、第2サブ領域42及び第3サブ領域43に対応する3つの部分に分けられ、それぞれ、第1サブ領域屈折度分布402a、第2サブ領域屈折度分布402b及び第3サブ領域屈折度分布402cである。第1サブ領域41は第1光学領域20とつながっており、第1サブ領域41の屈折度は第1光学領域20の境界での屈折度から徐々に、値402a’として表示されるより高い値に増加し、第1サブ領域41の屈折度は緩やかな移行(a moderate transition)を示しており、且つ第1サブ領域41は漸進的な(progressive)(増加する)屈折度分布を備え、それは湾曲した又は曲線の屈折度分布である。
第2サブ領域42は第1サブ領域41に接続され且つ第2サブ領域42の屈折度は値402a’の屈折度から急速に、値402b’として表示されるより高いに増加する。第2サブ領域42の屈折度は急激な変化を示しており、且つ第2サブ領域42は実質的に線型の屈折度分布を備え、半径方向に沿って変化するその屈折度の傾きの値が第1サブ領域41よりも高い。
第3サブ領域43は第1サブ領域41に似ており、第3サブ領域43は第2サブ領域42と第2光学領域30をつなげている。第3サブ領域43の屈折度は第2サブ領域42の境界での屈折度から徐々に、値402c’として表示されるより高い値に増加し、第3サブ領域43の屈折度は緩やかな移行を示しており且つ第3サブ領域43は漸進的な(増加する)屈折度分布を備え、それは湾曲した又は曲線の屈折度分布である。
第1サブ領域41は、屈折度/半径である第1変化率を備え、第2サブ領域42は、屈折度/半径である第2変化率を備え、第3サブ領域43は、屈折度/半径である第3変化率を備え、当該第2変化率は当該第1変化率又は当該第3変化率より大きい。
一例では、寸法及び屈折度の設計は下記の関係を満たし、これによって第1サブ領域41及び第3サブ領域43は第1光学領域20の屈折度から第2光学領域30の屈折度までの急激な変化を緩和させることができ、第2サブ領域42の屈折度の急激な変化にバランスがとれる。
[数2]
35%≦W1/W全体≦45%
15%≦W2/W全体≦25%
35%≦W3/W全体≦45%
8.3%≦ΔP1/ΔP全体≦25%
58.3%≦ΔP2/ΔP全体≦75%
8.3%≦ΔP3/ΔP全体≦25%
W1、W2、W3は、それぞれ、第1サブ領域41、第2サブ領域42及び第3サブ領域43の環形の幅を表し、W全体は移行領域40の当該環形の幅を表す。一例では、環形の幅W全体は0.3mmから1.4mmの範囲にあり、W1はW3に等しい又は近くてもよい。
一例では、
[数3]
W1/W全体=40%±2%、
W2/W全体=20%±2%、
W3/W全体=40%±2%、
ΔP1/ΔP全体=16.67%±1.5%、
ΔP2/ΔP全体=66.67%±1.5%、且つ
ΔP3/ΔP全体=16.67%±1.5%。
ΔP1、ΔP2、ΔP3は、それぞれ、第1サブ領域41、第2サブ領域42、第3サブ領域43の、半径方向における半径の増加に伴う屈折度の変化(又は差)を表す。ΔP全体は、移行領域40の、半径方向における半径の増加に伴う屈折度の総変化を表す。
図4の例では、第1サブ領域41の屈折度は半径の増加に伴って徐々に増加する。第1サブ領域41の屈折度の変化範囲(差)は0.45Dから1.0D(45度から100度)である。第2サブ領域42の屈折度は半径の増加に伴って増加する斜面(ramp)であり、第2サブ領域42の屈折度の変化範囲(差)は1.2Dから3.7D(120度から370度)である。第3サブ領域43の屈折度は半径の増加に伴って徐々に増加し、第3サブ領域43の屈折度の変化範囲(差)は0.45Dから1.0D(45度から100度)である。線分402bの傾きは線分402a、402cの傾きより大きく、一例では、線分402a、402cは複数の傾きを含んでもよく、線分402bの傾きは線分402a、402cのいずれか又は最大の傾きより大きい。
図5、図6は、それぞれ、本考案の第2実施例のコンタクトレンズの平面概略図、断面概略図である。コンタクトレンズ10は第1光学領域20と、第2光学領域30と、第3光学領域60と、第1移行領域40と、第2移行領域70と、縁部領域50とを含む。第1光学領域20、第2光学領域30、第3光学領域60、第1移行領域40、第2移行領域70及び縁部領域50は、一体的かつ連続する構造として形成される。第1光学領域20、第2光学領域30、第1移行領域40及び縁部領域50の特徴は第1実施例で図1から図4を参照して説明されるのと同じである。
第1実施例と比べて、第2実施例では第3光学領域60及び第2移行領域70が加わる。第3光学領域60は、第2光学領域30を取り囲み、曲率半径が7.05mmから12.05mmである輪郭601として外側面12上に存在する。第2移行領域70は、第2光学領域30と第3光学領域60との間の環状領域内に設けられ、且つ曲率半径が6.5mmから10.5mmである輪郭701として外側面12上に出現している。
図7は、本考案の第2実施例に係る、コンタクトレンズ10の中心101に対する半径方向の距離である屈折度分布の関数の概略図である。第3光学領域60の曲率半径は、線分602で図7に示すような第4屈折度分布を実現するように設計され、且つ第2移行領域70の曲率半径は、線分702で図7に示すような第5屈折度分布を実現するように設計される。線分602は所望の付加の視力矯正に基づいて決定されてもよい。
当該実施例では、第3光学領域60の当該第4屈折度分布は-10.00Dから-0.50D(-1000度から-50度)の範囲内の固定値又は実質的に固定値であってもよく、それは第2光学領域30の当該第2屈折度分布よりも負の値である。第2光学領域30と第3光学領域60との屈折度の差は2.00Dから5.00D(200度から500度)であってもよい。第3光学領域60は半径の増加に伴って実質的に固定した屈折度を備える。
一部の例では、第2移行領域70は視力を矯正するためには用いられない。第2移行領域70は1つ又は複数の環状のサブ領域を含んでもよい。図5に示されるとおり、第2移行領域70は第1サブ領域71と、第2サブ領域72と、第3サブ領域73とを含み、それらは図7の曲線の線分702によって定義される当該第5屈折度分布を実現するように成形される。第3屈折度分布の線分402と同じように、第5屈折度分布の線分702は第1サブ領域71、第2サブ領域72、第3サブ領域73に対応する3つの部分に分けられ、それらは第1サブ領域屈折度分布702a、第2サブ領域屈折度分布702b、第3サブ領域屈折度分布702cである。第1サブ領域71は第2光学領域30とつながっており、第1サブ領域71の屈折度は第2光学領域30の境界での屈折度から徐々により低い値に減少する。第1サブ領域71の屈折度は緩やかな変化を示しており且つ第1サブ領域71は漸進的な(漸減する)屈折度分布を備え、それは湾曲した又は曲線の屈折度分布である。
第2サブ領域72は第1サブ領域71に接続され且つ第2サブ領域72の屈折度はサブ領域の屈折度分布の線分702aから急速により低い値に減少する。第2サブ領域72の屈折度は急激な変化を示しており、且つ第2サブ領域72は実質的に線型の屈折度分布を備え、その半径方向の傾きの値は第1サブ領域71より小さい(又は、第1サブ領域71よりも負の値である)。
第3サブ領域73は第1サブ領域71に似ており、第3サブ領域73は第2サブ領域72と第3光学領域60をつなげており、第3サブ領域73の屈折度は第2サブ領域72の境界での屈折度から徐々により低い値に減少する。第3サブ領域73の屈折度は適当な移行を示しており且つ第3サブ領域73は漸進的な(漸減する)屈折度分布を備え、それは湾曲した又は曲線の屈折度分布である。
一例では、寸法及び屈折度の設計は下記の関係を満たす。
[数4]
35%≦W1’/W’全体≦45%
15%≦W2’/W’全体≦25%
35%≦W3’/W’全体≦45%
8.3%≦ΔP1’/ΔP’全体≦25%
58.3%≦ΔP2’/ΔP’全体≦75%
8.3%≦ΔP3’/ΔP’全体≦25%
W1’、W2’、W3’は、それぞれ、第1サブ領域71、第2サブ領域72及び第3サブ領域73の環形の幅を表し、W’全体は第2移行領域70の環形の幅を表す。一例では、全幅W’全体は0.3mmから1.4mmの範囲にある。W1’はW3’ に等しい又は近くてもよく、環形の幅W全体はW’全体に近い又は等しい。
ΔP1’、ΔP2’、ΔP3’は、それぞれ、第1サブ領域71、第2サブ領域72及び第3サブ領域73の、半径方向における半径の増加に伴う屈折度の変化(又は差)を表す。ΔP’全体は、第2移行領域70の、半径方向における半径の増加に伴う屈折度の総変化(又は差)を表す。
図7の例では、第1サブ領域71の屈折度は半径の増加に伴って徐々に減少する。第1サブ領域71の屈折度の変化範囲(差)は0.45Dから1.0D(45度から100度)である。第2サブ領域72の屈折度は半径の増加に伴って減少する斜面(ramp)であり、第2サブ領域72の屈折度の変化範囲(差)は1.2Dから3.7D(120度から370度)である。第3サブ領域73の屈折度は半径の増加に伴って徐々に減少し、第3サブ領域73の屈折度の変化範囲(差)は0.45Dから1.0D(45度から100度)である。線分702bの傾きは線分702a、702cの傾きよりも負の値である(又はより小さい)。
一例では、第1光学領域20の半径R3は1.1mmから1.6mmであり、第2光学領域30の半径R4は1.2mmから3.5mmであり、第3光学領域60の半径R5は4mmより小さく、それらは半径方向においてコンタクトレンズ10の中心101から測定される。第1移行領域40は0.3mmから1.4mmの範囲内の環形の幅W全体を備え、それは半径方向において測定される。第2移行領域70は0.3mmから1.4mmの範囲内の環形の幅W’全体を備え、それは半径方向において測定される。
複数の光学領域の異なる曲率半径を1つのコンタクトレンズに組み合わせることにより、多焦点コンタクトレンズを提供している。例えば、当該第1光学領域は近視を矯正するために用いられ、当該第2光学領域は老眼を矯正するために用いられ、これによって着用者は2つの異なるタイプの矯正で速やかに切り替えることができ、近くの又は遠くの物体を見る時にも明瞭な視力が保たれる。
当該第1サブ領域及び当該第3サブ領域を提供することによって当該第1光学領域の屈折度から当該第2光学領域の屈折度への変化を緩和させ、且つ着用者の目(又は視線)が当該第1サブ領域から当該第2サブ領域に移る時に、当該第2サブ領域の急な屈折度の変化にバランスがとれることで、着用者の頭痛、めまい及び周囲ぼやけの問題を緩和させることができる。
本開示の特定の実施例又は例が参照されているが、本明細書で説明されるコンタクトレンズには様々な変化と補正を行うことができるということは当業者に自明であり、また添付の請求範囲の限定から逸脱しない限り、提及される詳細はいずれも他の技術上の同等な内容に置き換えられてもよい。
10 コンタクトレンズ
11 内側面
12 外側面
101 中心
102 中心軸
103 縁部
20 第1光学領域
201 輪郭
202 線分
30 第2光学領域
301 輪郭
302 線分
40 移行領域
401 輪郭
402 線分
402a 第1サブ領域屈折度分布
402b 第2サブ領域屈折度分布
402c 第3サブ領域屈折度分布
402a’ 値
402b’ 値
402c’ 値
41 第1サブ領域
42 第2サブ領域
43 第3サブ領域
50 縁部領域
60 第3光学領域
601 輪郭
602 線分
70 第2移行領域
701 輪郭
702 線分
702a 線分
702b 線分
702c 線分
71 第1サブ領域
72 第2サブ領域
73 第3サブ領域
W1 環形の幅
W2 環形の幅
W3 環形の幅
全体 環形の幅
W1’ 環形の幅
W2’ 環形の幅
W3’ 環形の幅
W’全体 環形の幅
R1 半径
R2 半径
R3 半径
R4 半径
R5 半径

Claims (9)

  1. コンタクトレンズであって、
    前記コンタクトレンズの中心領域に位置する第1光学領域であって、負の屈折度を備える第1屈折度分布として成形される前記第1光学領域と、
    前記第1光学領域を取り囲む第2光学領域であって、前記第1光学領域に対して正の屈折度である第2屈折度分布として成形される前記第2光学領域と、
    前記第1光学領域と前記第2光学領域をつなげている移行領域であって、第3屈折度分布として成形され、前記第3屈折度分布は前記第1屈折度分布から半径方向に前記第2屈折度分布に変化していき且つ半径の増加に伴って変化する屈折度の変化を備え、前記移行領域は、前記第1光学領域に接続される第1サブ領域と、前記第1サブ領域に接続される第2サブ領域と、前記第2サブ領域と前記第2光学領域をつなげている第3サブ領域とを含み、前記第1サブ領域、前記第3サブ領域は、それぞれ、レンズの中心からレンズの縁部にかけて前記第2サブ領域よりも徐々に変化する屈折度を備え、前記第2サブ領域は前記レンズの中心から前記レンズの縁部にかけて急激に変化する屈折度を備える前記移行領域とを含み、
    前記第1サブ領域と、前記第2サブ領域と前記第3サブ領域は下記の関係を満たし、
    [数1]
    35%≦W1/W全体≦45%
    15%≦W2/W全体≦25%
    35%≦W3/W全体≦45%
    8.3%≦ΔP1/ΔP全体≦25%
    58.3%≦ΔP2/ΔP全体≦75%
    8.3%≦ΔP3/ΔP全体≦25%
    W1、W2、W3は、それぞれ、前記第1サブ領域、前記第2サブ領域及び前記第3サブ領域の環形の幅を表し、W全体は前記移行領域の環形の幅を表し、ΔP1、ΔP2、ΔP3は、それぞれ、前記第1サブ領域、前記第2サブ領域及び前記第3サブ領域の、半径方向における半径の増加に伴う屈折度の変化を表し、ΔP全体は前記移行領域の、半径方向における半径の増加に伴う屈折度の総変化を表すコンタクトレンズ。
  2. 前記第1サブ領域は、曲線又は曲線の斜線として構成される第1サブ領域屈折度分布を備え、前記第2サブ領域は斜線として構成される第2サブ領域屈折度分布を備え、且つ前記第3サブ領域は、曲線又は曲斜線の第3サブ領域屈折度分布として構成される請求項1に記載のコンタクトレンズ。
  3. 半径の増加に伴って、前記第1屈折度分布、前記第2屈折度分布は、それぞれ、実質的に固定した屈折度を備える請求項1に記載のコンタクトレンズ。
  4. 前記第1光学領域は、7.05mm(ミリメートル)から12.05mmの範囲の第1曲率半径を備えるように成形される請求項1に記載のコンタクトレンズ。
  5. 前記第2光学領域は、6.8mmから11.0mmの範囲の第2曲率半径を備えるように成形される請求項1に記載のコンタクトレンズ。
  6. 前記移行領域は、6.5mmから10.5mmの範囲の第3曲率半径を備えるように成形される請求項1に記載のコンタクトレンズ。
  7. 前記移行領域の前記環形の幅は、0.3mmから1.4mmの範囲内である請求項1に記載のコンタクトレンズ。
  8. 前記第1サブ領域、前記第2サブ領域及び前記第3サブ領域では、それぞれ、これらのサブ領域が半径方向に外向きに延在するのに伴って徐々に増加する屈折度が提供され、前記第2サブ領域で増加した屈折度は第1サブ領域又は第3サブ領域で増加した屈折度よりも急激である請求項1に記載のコンタクトレンズ。
  9. 前記第1サブ領域は屈折度/半径である第1変化率を備え、前記第2サブ領域は屈折度/半径である第2変化率を備え、且つ前記第3サブ領域は屈折度/半径である第3変化率を備え、前記第2変化率は第1変化率又は第3変化率のいずれよりも大きい請求項1に記載のコンタクトレンズ。
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