JP2002299376A - ボンディング装置及びボンディンク方法 - Google Patents

ボンディング装置及びボンディンク方法

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JP2002299376A JP2001065561A JP2001065561A JP2002299376A JP 2002299376 A JP2002299376 A JP 2002299376A JP 2001065561 A JP2001065561 A JP 2001065561A JP 2001065561 A JP2001065561 A JP 2001065561A JP 2002299376 A JP2002299376 A JP 2002299376A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ICチップのキャリアテープ(テープ)への
熱圧着による接続搭載に際し、熱圧着終了後の加熱ツー
ル離脱時や、熱圧着中の接続部の温度上昇を回避し、共
晶結合による電気的に接続状態の良好な電子部品を製造
する。 【解決手段】 加熱ツールである第1ツール1と第2ツ
ール3との間の押圧加熱による、ICチップ2のテープ
4へのボンディングに際し、制御器(制御手段)5は、
ICチップ2からの第1ツール1の引離し操作と、テー
プ4からの第2ツール3の引離し操作とをほぼ同一タイ
ミングで行われるように制御する。また、制御器5は、
熱圧着の開始に際し、テープ4がICチップ2に接触す
るのとほぼ同時に、あるいはテープ4がICチップ2に
接触するのに先立ちテープ4が第2ツール3に接触する
ように制御する。その結果、ICチップ2とテープ4と
の間の接続部が、一時的に温度上昇し、共晶結合から溶
融状態へと変化するのを回避できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえばTAB
(Tape Automated Bonding)技
術を用いて、シネフィルム状のキャリアテープのリード
にICチップを接続実装して半導体装置等の電子部品を
組立て製造するのに好適なボンディング装置及びボンデ
ィング方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、TAB(Tape Autom
ated Bonding)技術を利用したICチップ
の接続には、通常、インナーリードボンディング装置
(以下、ILB装置と略称する)が使用される。
【0003】図5は、ILB装置の主要部を示した拡大
正面図で、ヒータを内蔵したボンディングステージ(以
下、第1ツールと称する)1上には、ICチップ2が吸
着搭載され、そのICチップ2は、同じくヒータを内蔵
したボンディングツール(以下、第2ツールと略称す
る)3との間に搬送供給されてきたキャリアテープ(以
下、テープと略称する)4に接続されるべく、不図示の
位置決め機構により位置合わせが行われる。
【0004】テープ4には、デバイスホール4aが等間
隔で設けられ、その内側にインナリード4bが形成され
ている。インナリード4bと、ICチップ2の電極2a
1とが対向一致した状態となるように第1ツール1が位
置決め調整され、その後、第1ツール1は矢印Z1方向
に上昇移動する。そして、電極2a1の上面がテープ4
のインナリード4bの下面に近接または接触したところ
で第1ツール1の上昇は停止し、その状態で上方から第
2ツール3が矢印Z2方向に降下する。いずれ第2ツー
ル3の下面はインナリード4bの上面に接触し、以降第
2ツール3と第1ツール1とにより電極2a1とインナ
リード4bとの間では熱圧着が行なわれる。
【0005】従って、電極2a1とインナリード4bと
は、約100℃に加熱された第1ツール1と例えば35
0ないし400℃程度に加熱された第2ツール3とによ
る熱圧着を受け、接続される。
【0006】熱圧着によるICチップ2とテープ4との
接続後は、まず高温である上方の第2ツール3が先に上
昇移動してテープ4から離脱し、続いて下方の第1ツー
ル1がICチップ2の吸着を解除して下降移動し、第1
ツール1への次のICチップ2の吸着搭載が行われる。
【0007】ところで最近、耐熱温度が270℃程度か
らなるポリイミド等の樹脂製フィルムを用いたいわゆる
COF(Chip On Film)が登場してきてい
る。通常、ILB装置に用いられるテープには、上述し
たように、そのボンディング部にテープの厚み方向に貫
通する孔部(デバイスホール)を有している(本明細書
では、この孔部を有するテープを「有孔テープ」とも略
称する)が、このCOFに用いられるテープ4は、下
(裏)面にリード線が形成されてなり、かつ窓部のない
もの(本明細書では、「無孔テープ」とも略称する)
で、そのリード線とICチップ2の金パンプ2aとが共
晶結合により接続されてCOFが製造される。
【0008】さて、COFの製造装置における手順を図
を用いて説明する。このCOFの製造の場合、前述した
ようにテープの下(裏)面にリード線が形成されている
ため、前述したILBの使用態様とは異なり、下側のツ
ールであるボンディングステージ1は例えば350ない
し400℃に、上側のツールであるボンディングツール
3は約100℃に温度設定される。
【0009】図6(a)は、COFの製造において熱圧
着工程の手順をより詳しく示したもので、図6(b)は
図6(a)に示した各工程におけるテープ4上表面の温
度推移を示している。
【0010】すなわち、まず図6(a)に示すように、
ステップ1では、搬送されてきたテープ4に対し、第1
ツール1に吸着搭載されたICチップ2の位置決めが行
われる。
【0011】ステップ1における位置決め後、350な
いし400℃程度に加熱された第1ツール1は不図示の
シリンダ等の操作により上昇移動し、ICチップ2の金
バンプ2aがテープ4のリード線に接触した状態で停止
してICチップ2を支持する(ステップ2)。
【0012】ステップ2の工程の後、約100℃に加熱
された第2ツール3は、不図示のシリンダやサーボモー
タによるボールねじ機構等の操作により下降移動し、テ
ープ4を例えば100ないし200N(ニュートン)の
力で約2秒間にわたり押圧する。その結果、テープ4と
ICチップ2は、100℃の第2ツール3と350ない
し400℃の第1ツール1とにより押圧加熱を受けるの
で、リード線と金バンプ2aとは共晶結合により接続さ
れる(ステップ3)。
【0013】ステップ3における熱圧着後は、テープ4
に接続されたICチップ2を第1ツール1が引続き支持
し、熱圧着により加熱したテープ4の下方へのたわみを
回避した状態で、シリンダやサーボモータによるボール
ねじ機構等の操作により、第2ツール3を上昇離脱させ
(ステップ4)、続いて第1ツール1はICチップ2の
吸着を解除すると同時に、シリンダ等の操作により下降
離脱して、ICチップ2のテープ4への接続実装は終了
する(ステップ5)。
【0014】ここで、上記ステップ4において、第2ツ
ール3を先に離脱させるのは、テープ4に与える機械的
負荷(ストレス)を回避させるためであり、テープ2に
接続されたICチップ4を第1ツール1が下方で吸着支
持した状態を保持しつつ、第2ツール3を上昇移動させ
る。
【0015】上記のように、ICチップ2とテープ4と
の間の接続は、約100℃に加熱された第2ツール3
と、350ないし400℃程度に加熱された第1ツール
1との間の押圧加熱によって行われるが、その間、ポリ
イミド樹脂製のテープ4の上面(すなわち、約100℃
の第2ツール3側の面)の温度は、図6(b)に示す経
緯で推移する。
【0016】すなわち、ステップ1の段階で、常温(た
とえば25℃前後)状態にあるテープ4は、ステップ2
において、その下端面がICチップ2を介して350℃
ないし400℃程度の第1ツール1により一旦支持され
るので、テープ4の上面温度は上昇し始める。その後、
直ちに常温よりは高い約100℃の第2ツール3による
降下押圧を受け加温されるので、テープ4の上面温度は
約200℃に到達し、この状態で推移して約2秒間の熱
圧着が開始される(ステップ3)。
【0017】ステップ4において、第2ツール3をテー
プ4から引離して離脱させた後は、ステップ5に移行
し、ステージ1はICチップ2の吸着を解除して下方へ
降下するが、このステップ4からステップ5への移行過
程において、テープ4の上面から、高温(350ないし
400℃程度)の第1ツール1よりも低い温度(約10
0℃)で接触していた第2ツール3が離れてしまうの
で、その瞬間、テープ4の上面温度は図6(b)に示す
ように一時的に上昇することが知られている。
【0018】従来のボンディング装置では、上記のよう
に、ステップ4からステップ5への移行に際し、一時的
ではあるがテープ4の温度が上昇し、その過渡的な温度
上昇によって、ICチップ2の金バンプ2aとテープ4
の銅箔のリードとの間の接続状態が、共晶結合から溶融
状態へと変化してしまい損傷を受けるので、良好な電気
的導通が得られなくなる恐れがあった。
【0019】そこで、上記ステップ4からステップ5へ
の移行に際し、テープ4の過渡的な温度上昇を抑制すべ
く、上記ステップ4における工程内容を変更し、テープ
4の上面側を第2ツール3に接触させた状態で、第1ツ
ール1をICチップ2の吸着を解除して下降させ、その
後第2ツール3を上昇移動によりテープ4から離脱させ
ることも試みられている。
【0020】すなわち、図7(a)は、図6(a)に示
したステップ4の工程を変更し、熱圧着によるICチッ
プ2のテープ4への接続後は、まず先に下方の350な
いし400℃の第1ツール1をICチップ2から下方に
離脱させ、その後に第2ツール3を上方に移動させてテ
ープ4から離脱させるようにしたものである。
【0021】その結果、テープ4の上面温度は図7
(b)に示すように推移し、図6(b)に示した特性曲
線と比較し、ステップ4からステップ5に移行する際に
発生した高温のピーク値は抑えられる。しかしながら、
依然として過渡的な温度変化が大きく、熱圧着時の温度
(約200℃)を越える部分が残存した。
【0022】また図6、図7を用いて説明した2つの試
行においては、いずれも次に述べる不具合を有してい
た。すなわち、いずれの工程においても約2秒間にわた
る熱圧着操作の実行開始に先立ち、ステップ2に示した
ように、テープ4はICチップ2を介して、高温(35
0ないし400℃程度)の第1ツール1上に載置されて
いるので、テープ4とICチップ2との間の接続部の温
度は上昇した。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
ボンディング装置及びボンディング方法では、まず第1
に、熱圧着の工程において、熱圧着後にICチップ2が
テープ4に接続された状態から、第1ツール1及び第2
ツール3を引離して離脱させる際、テープ4の上表面温
度が過渡的に上昇し、その結果、共晶結合による接続状
態が損なわれ、電気的導通特性が低下する恐れが生じ
た。
【0024】また、同じく熱圧着の工程では、ステップ
3に示した熱圧着操作に先立ち、テープ4はステップ2
に示した段階からすでに、350ないし400℃程度の
高温の第1ツール1上に載置されていて、ICチップ2
の金バンプ2aとテープ4において錫めっきされたリー
ド線との間の接続部の温度は上昇しており、熱圧着操作
を経た後は、その接続部は共晶結合から溶融状態へと移
行してしまい、同様に良好な電気的導通特性が得られ
ず、製造上の歩留まりを低下させたので改善が要望され
ていた。
【0025】本発明は、上記従来の問題点を解決するた
めになされたもので、ICチップとキャリアテープ(テ
ープ)との接続部が、熱圧着後、あるいは熱圧着中にお
いても、共晶結合から溶融状態へと変化するのを回避し
たボンディング装置及びボンディング方法を提供するこ
とを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、第1ツー
ルとこの第1ツールに対向して設けられた第2ツールと
の間の押圧加熱により、前記第1ツールにて保持された
ICチップを前記第1ツールと前記第2ツールとの間に
配置されたキャリアテープに接続するボンディング装置
において、前記押圧加熱により前記キャリアテープに接
続された前記ICチップから前記第1ツールを引離す離
脱操作と、前記押圧加熱により前記ICチップが接続さ
れた前記キャリアテープから前記第2ツールを引離す離
脱操作とがほぼ同一タイミングで行われるように制御す
る制御手段を備えたことを特徴とする。
【0027】第2の発明は、第1ツールとこの第1ツー
ルに対向して設けられた第2ツールとの間の押圧加熱に
より、前記第1ツールにて保持されたICチップを前記
第1ツールと前記第2ツールとの間に配置されたキャリ
アテープに接続するボンディング方法において、前記第
1ツールと前記第2ツールとの間の相対移動により、前
記ICチップと前記キャリアテープとが接続される熱圧
着工程と、この熱圧着工程後に、前記第2ツールの前記
キャリアテープからの離脱操作と、前記第1ツールの前
記ICチップからの離脱操作とがほぼ同一タイミングで
行われる離脱工程と、からなることを特徴とする。
【0028】上記のように、第1及び第2の発明によれ
ば、熱圧着後における、第2ツールのキャリアテープか
らの離脱操作と第1ツールのICチップからの離脱操作
とをほぼ同一タイミングで行うようにしたので、キャリ
アテープの下方へのみたわみ変形が回避されるととも
に、接続部分における温度上昇が抑制されるので、共晶
結合による接続状態は良好に維持され、高品質な半導体
装置を製造することができる。
【0029】次に、第3の発明は、第1ツールとこの第
1ツールに対向して設けられた第2ツールとの間の押圧
加熱により、前記第1ツールにて保持されたICチップ
を前記第1ツールと前記第2ツールとの間に配置された
キャリアテープに接続するように構成されたボンディン
グ装置において、前記第2ツールを前記キャリアテープ
の一方の面に近接または接触させて停止させる第1の制
御手段と、この第1の制御手段により前記第2ツールの
一方の面に近接または接触した前記キャリアテープの他
方の面に、前記第1ツールに保持された前記ICチップ
を第1の押圧力で押圧する第2の制御手段と、この第2
の制御手段により前記第1の押圧力により押圧された前
記キャリアテープの前記一方の面を、前記第2のツール
により第2の押圧力で押圧する第3の制御手段と、を具
備することを特徴とする。
【0030】また、第4の発明は、第1ツールとこの第
1ツールに対向して設けられた第2ツールとの間の押圧
加熱により、前記第1ツールにて保持されたICチップ
を前記第1ツールと前記第2ツールとの間に配置された
キャリアテープに接続するボンディング方法において、
前記第2ツールを前記キャリアテープの一方の面に近接
または接触させて停止させる第1の工程と、この第1の
工程により前記第2ツールの一方の面に近接または接触
した前記キャリアテープの他方の面に、前記第1ツール
に保持された前記ICチップを第1の押圧力で押圧する
第2の工程と、この第2の工程により前記第1の押圧力
で押圧された前記キャリアテープの前記一方の面を、前
記第2のツールを第2の押圧力により押圧する第3の工
程と、を有することを特徴とする。
【0031】このように、第3及び第4の発明によれ
ば、第1の制御手段あるいは第1の工程において、予め
第2ツールがキャリアテープの一方の面に近接ないしは
接触しているので、ICチップとキャリアテープとの間
の熱圧着による接続に際し、ICチップとキャリアテー
プとの間の接触開始は、第1ツールが第2ツールを押圧
するタイミングで行われる。
【0032】従って従来のように、第1ツールと第2ツ
ールとの間の押圧接触の開始前に、高温の第1ツールの
熱がキャリアテープのリード線に伝達されることなく、
第2ツールの圧着操作前に、ICチップの金バンプとキ
ャリアテープのリード線との間の接触部の温度が上昇す
るようなことは回避される。
【0033】従って、その後の第2ツールの押圧操作に
よる本熱圧着操作により、ICチップの金バンプとキャ
リアテープのリード線との接続部が異常に高温化し、良
好な共晶結合から溶融状態へと変化してしまい、電気的
接続特性が低下するような不具合の発生は回避され、品
質の良好な半導体装置等の電子部品を製造することがで
きる。
【0034】また、第5の発明は、第1ツールとこの第
1ツールに対向して設けられた第2ツールとの間の押圧
加熱により、前記第1ツールにて保持されたICチップ
を、前記第1ツールと前記第2ツールとの間に配置され
たキャリアテープに接続するように構成されたボンディ
ング装置において、前記キャリアテープが有孔でその孔
内にリードを有するテープの場合は、前記第1ツールに
保持された前記ICチップを前記キャリアテープのリー
ドの一方の面に近接または接触させて停止させ、次に前
記第2ツールを前記キャリアテープのリードの他方の面
に接触させ、その後前記第1ツールと第2ツールとの協
同により前記キャリアテープのリードを前記ICチップ
に押圧するように制御し、前記キャリアテープが無孔テ
ープの場合には、前記第2ツールを前記キャリアテープ
の一方の面に近接または接触させて停止させ、次に前記
キャリアテープの他方の面に前記第1ツールに保持され
た前記ICチップを接触させ、その後前記第1ツールと
第2ツールとの協同により前記キャリアテープを前記I
Cチップに押圧するように制御してなる制御装置を有す
ることを特徴とする。
【0035】このように、第5の発明によれば、第3及
び第4の発明が有する効果に加えて、ボンディングに用
いられるキャリアテープが有孔であっても無孔であって
も、OLB装置にてボンディングを行なうことが可能と
なることから、別々の専用機をもつ必要がなくなり、設
備投資の点から非常に有利である。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるボンディング
装置及びボンディング方法の一実施の形態を図1ないし
図4を参照して詳細に説明する。なお、図5ないし図7
に示した従来の構成と同一構成には同一符号を付して詳
細な説明は省略する。
【0037】図1は、本発明によるボンディング装置の
一実施の形態を示した要部構成図で、図2は図1に示し
た装置によるボンディング工程図である。
【0038】本発明によるボンディング装置及びボンデ
ィング方法は、まず第1に、熱圧着終了時に、接続され
たキャリアテープとICチップから、第2ツールである
ボンディングツール及び第1ツールであるボンディング
ステージをほぼ同じタイミングで引離し離脱させること
によって、ICチップを接続したキャリアテープ自体の
安定が図られ、同時に、接続部における温度上昇が回避
されることに着目してなされたものである。
【0039】また、本発明のボンディング装置及びボン
ディング方法は、第2に、ICチップとキャリアテープ
との間の熱圧着接続に際し、ICチップを保持した第1
ツールと第2のツールとの間の押圧接触の開始とほぼ同
一タイミングで、ICチップとキャリアテープとの間の
接触が開始されるように構成し、熱圧着操作開始前にお
ける接続部の温度上昇を回避することをねらいとしたも
のである。
【0040】すなわち、本発明によるボンディング装置
は、図1に示したように、無孔テープでポリイミド樹脂
製のキャリアテープ(以下、テープと略称する)4が順
次間欠搬送されてきて、そのテープ4に形成された不図
示のリードを含む回路パターンがボンディング位置に位
置して一旦停止する。テープ4の回路パターンは例えば
銅箔で形成され、その銅箔には錫めっきが施されてい
る。
【0041】一方、図1に示すように、ウエハ7に形成
されたICチップ2のうちの1つが、ピックアンドプレ
ースユニット8によりピックアップされ、第1ツール1
上に供給載置され、ここで制御手段である制御器5によ
る不図示の吸着機構の制御により吸着され、その後、図
2(a)のステップ(イ)に示すように、第1ツール1
上のICチップ2がテープ4に対向するように位置合わ
せが行なわれる。
【0042】この状態でさらに制御器5は、第2ツール
3に連結され第2ツール3を昇降駆動するたとえばサー
ボモータによるボールねじ機構3a、及び第1ツール1
に連結され第1ツール1を昇降駆動するたとえばサーボ
モータによるボールねじ機構1aをそれぞれ制御する。
【0043】制御器5は、各ボールねじ機構3a,1a
を制御し、約100℃に加熱された第2ツール3を降下
させると同時に、下方から1Cチップ2を吸着搭載し、
350ないし400℃程度に加熱される第1ツール1を
上昇させ、第2ツール3がテープ4の上面に接触押圧す
るのとほぼ同一のタイミングで、そのICチップ2の金
バンプ2aがテープ4のリードに接触してテープ4を下
方で支持するように制御する(ステップ(ロ))。
【0044】図2(a)のステップ(ロ)の状態におい
て、テープ4とICチップ2は、第2ツール3と第1ツ
ール1との間の約2秒間にわたる押圧加熱を受けるの
で、ICチップ2の金バンプ2aとテープ4のリードと
の間の接続部は共晶結合が行われる。
【0045】ICチップ2とテープ4とが接続された
後、制御器5によるボールねじ機構3a,1aの制御、
及び第1ツール1における吸着機構の制御により、図2
(a)のステップ(ハ)に示すように、第2ツール3の
テープ4上面からの上昇離脱と、同じく第1ツール1の
ICチップ2への吸着解除並びに下降離脱とがほぼ同一
タイミングで行うように制御を受けて、ICチップ2の
テープ4への接続実装が終了する。
【0046】上記工程の熱圧着に際し、約100℃に加
熱された第2ツール3と、350ないし400℃に加熱
された第1ツール1とによりICチップ2及びテープ4
は押圧加熱されるが、このときテープ4自体の上面(第
2ツール3側面)温度は、図2(b)に示す経緯で推移
する。
【0047】すなわち、ステップ(イ)で常温(たとえ
ば25℃前後)状態のテープ4の上面温度は、ステップ
(ロ)において、ICチップ2を介して第1ツール1に
よる支持と、約100℃の第2ツール3の下降による熱
圧着開始がほぼ同時に行われるので、テープ4の上面は
200℃に到達し、以後熱圧着中の約2秒の間、テープ
4の上面温度はほぼ一定の約200℃で推移する。
【0048】次に、ステップ(ハ)において、制御部5
によるボールねじ機構1a,3aの操作による第2ツー
ル3のテープ4からの離脱操作と、第1ツール1のIC
チップ2からの離脱操作等とがほぼ同時に行われるが、
このほぼ同時の離脱操作によりICチップ2を接続した
テープ4は機械的ストレスを受けないので、上下方向に
変形することなく安定するとともに、同時離脱により、
テープ4の上面温度は熱圧着時における200℃の温度
より上昇することなく、図2(b)に示すように直ちに
円滑に低下する傾向を示した。
【0049】このように、本実施の形態のボンディング
装置及びボンディング方法によれば、制御器5による制
御により、熱圧着終了時におけるICチップ2を搭載し
たテープ4からの離脱動作に時間差がなく、共通してほ
ぼ同時に行なわれるので、ICチップ2の金バンプ2a
とキャリアテープ4のリード線との間の接続部における
過渡的な温度上昇は回避され、良好な共晶結合状態が得
られるので、電気的特性の良好な半導体装置等の電子部
品を組立て製造することができるとともに、半導体装置
の組み立て時間の短縮化が可能となり、製造効率を向上
させることができる。また、上記実施の形態では、制御
器5による制御により、熱圧着操作開始時において、テ
ープ4に対する第1ツール1及び第2ツール3との間の
押圧接触の開始とほぼ同一タイミングで、ICチップと
キャリアテープとの間だの接触が開始されるので、熱圧
着操作開始前における接続部の温度上昇を回避すること
ができ、また半導体装置の組み立て時間のより短縮化も
可能となる。
【0050】また、上記実施の形態において、第1ツー
ル1を上昇させてICチップ2の金バンプ2aをテープ
4のリードに接触させるタイミングと、第2ツール3を
下降させてテープ4を上から押圧するタイミングとをほ
ぼ同時に行なうものとして説明したが、必ずしもこれに
厳格にとらわれることなく構成し、実質上、同様な作用
効果を得ることができる。
【0051】例えば、応用例の工程を図3(a)に示す
ように、第2ツール3をテープ4に接触させた後、IC
チップの金バンプ2aとテープ4のリードとを接触させ
るようにしてもよく、或いは図3(b)に示すように、
ICチップの金バンプ2aとテープ4のリードとを接触
させると同時に、第2ツール3をテープ4に接触させる
ようにしても、実質的に同様な効果が得られる。
【0052】すなわち、図3(a)に示す工程では、ま
ず、搬送されてきたテープ4に対して第1ツール1上の
ICチップ2が位置決めされる(ステップ(イ))。次
に、制御器5の制御を受けたボールねじ機構1aの操作
により第1ツール1が上昇する。このときの第1ツール
1の上昇距離は、第1ツール1上に吸着搭載されたIC
チップ2の金バンプ2aとテープ4下面のリード線とが
接触せず、隙間gが得られる程度に設定される(ステッ
プ(ロ))。
【0053】次に、制御器5によるボールねじ機構3a
の操作により第2ツール3が下降し、第2ツール3はテ
ープ4をICチップ2の金バンプ2aとの間の隙間g分
さらに下方に押し下げるので、ここではじめてテープ4
の下面は100ないし200Nの荷重を受け、ICチッ
プ2の金バンプ2aに押し付けられ接触する(ステップ
(ロ’))。
【0054】従って、ステップ(ロ’)の工程における
第1及び第2ツール1,3間の熱圧着操作を経て後、図
2(a)におけるステップ(ハ)の工程と同様に、制御
器5のボールねじ機構3aの操作による第2ツール3の
上昇離脱操作と、同じく制御器5による第1ツール1に
おけるICチップ3の吸着解除並びにボールねじ機構1
aによる下降離脱操作等の一連の動作がほぼ同一タイミ
ングで行なわれる(ステップ(ハ))。
【0055】一方、他の応用例の図3(b)に示す工程
では、まず、搬送されてきたテープ4に対して第1ツー
ル1上のICチップ2が位置決めされる(ステップ
(イ))。次に、制御器5の制御によるボールねじ機構
3aの操作により第2ツール3を下降させる。このとき
の第2ツール3の下降量は、第2ツール3の押圧面がテ
ープ4の上面とに間に微小な隙間gが得られる程度に設
定される(ステップ(ロ))。
【0056】制御器5の制御によるボールねじ機構1a
の操作により第1ツール1が上昇する。このときの第1
ツール1の上昇動作は、テープ4はICチップ2の金バ
ンプ2aと接触を経るのとほとんど同時に、第2ツール
3とテープ4の間の隙間g分押し上げるので、ICチッ
プ2とテープ4との接触と、テープ4を介した第2ツー
ル3への第1ツール1の押圧操作が行われ、第1ツール
1との第2ツール3との間の100ないし200Nの荷
重押圧により熱圧着が行われる(ステップ(ロ’))。
【0057】図3(b)のステップ(ロ’)による熱圧
着の後は、ここでも図2(a)並びに図3(a)におけ
るステップ(ハ)の動作と同様に、制御器5のボールね
じ機構3aの操作による第2ツール3の上昇離脱操作
と、同じく制御器5による第1ツール1におけるICチ
ップ3の吸着解除、並びにボールねじ機構1aによる下
降離脱操作等とがほぼ同一タイミングで行なわれる(図
3(b)のステップ(ハ))。
【0058】このように、図3(a)及び(b)に示し
た各変形例によれば、上記図2に示した工程と同様に、
第1ツール1及び第2ツール3は、熱圧着により接続さ
れたICチップ2及びテープ4からほぼ同時に離脱する
ので、熱圧着後にテープ4とICチップ1の接続部の温
度上昇が過渡的に上昇し、共晶結合されたICチップ2
の金バンプ2aとテープ4のリードとの間の接続部が溶
融等して損傷するような不具合は回避され、電気的特性
の良好な結合状態を得ることができる。
【0059】また、いずれの変形例においても、第1ツ
ールと第2ツールとの間の押圧接触の開始とほぼ同一タ
イミングでICチップとキャリアテープとの間の接触が
開始されるので、熱圧着操作開始前における接続部の温
度上昇を回避することができる。
【0060】次に、上記のように、本実施の形態及び各
応用例の説明では、図2(a)のステップ(ロ)及び図
3(a)及び図3(b)の各ステップ(ロ)からステッ
ブ(ロ’)における熱圧着工程において、COF等のテ
ープ4のリード線とICチップ2の金バンプ2aとの間
は、第1ツール1と第2ツール3との間には100ない
し200N(ニュートン)程度に押圧荷重力が付加され
る。
【0061】しかしながら、前述のように、第1ツール
1と第2ツール3との間に、100ないし200Nの荷
重が一挙に付加されると、ICチップ2はその衝撃力で
破損してしまうことがあるので、上記実施の形態及び各
応用例における、ステップ(ロ)ないしはステップ
(ロ)からステップ(ロ’)に至る熱圧着操作において
は、以下図4を参照して説明するように、2段階による
降下制御を経た押圧操作が行なわれ、ICチップ2に破
損につながるような衝撃力が加わらないように制御され
る。
【0062】すなわち、図4(a)に示したステップ1
Aからステップ4Aまでの工程は、上記COFのテープ
4にICチップ2を熱圧着により接続するまでの手順を
詳細に示したもので、本実施の形態に示した図2(a)
のステップ(イ)及びステップ(ロ)、並びに各応用例
を示した図3(a)及び図3(b)におけるステップ
(イ)からステップ(ロ’)までの間の工程に対応す
る。
【0063】また、図4(b)は、ILB装置の特に上
下ツールの駆動系に主眼をおいて示した概略構成図であ
って、このILB装置を用いて、以下、COFの製造に
用いられる無孔テープを用いたボンディングについて説
明する。
【0064】すなわち、図4(b)に示すように、35
0〜400℃程度に加熱された第1ツール1上にはIC
チップ2が吸着搭載されていて、ICチップ2と第2ツ
ール3との間には、順次間欠搬送されてきたポリイミド
樹脂製のテープ4が配置される。
【0065】制御手段であるマイコン搭載の制御器5に
より、テープ4は、そのリード線を含む回路パターン
が、第1ツール1上のICチップ2に対向位置するよう
に位置合わせが行なわれる。
【0066】次に制御器5は、第2ツール3を搭載支持
した水平(X−Y)及び回転(θ)駆動機構6を制御
し、図4(a)のステップ1Aに示すように、第2ツー
ル3の下方ヘッド先端部の位置及び向きが、位置決めさ
れた第1ツール1に対向一致するように制御する。
【0067】このようにして、テープ4の回路パターン
と第1ツール1上に搭載されたICチップ2とが位置決
めされた状態では、図4(a)のステップ1Aに示すよ
うに、テープ4は上下に間隔を置いて、第2ツール3が
第1ツール1と対峙するように配置される。
【0068】次に、制御器5は、モータドライバ6aを
介したサーボモータ6bの駆動制御により、第2ツール
3を制御して下方にゆやかに下方に押し下げ、図4
(a)のステップ2Aに示すように、約100℃の第2
ツール3の下端部をテープ4に接触させるか、それに近
い程度に近接させる。
【0069】次に、制御器5は1Cチップ2を搭載した
第1ツール1を不図示のサーボモータを用いたボールね
じ機構を作動させることで押し上げ、熱圧着操作が開始
される。
【0070】まず第1段階として、図4(a)のステッ
プ3Aに示すように第2ツール3の下端面に対し、テー
プ4が50N(ニュートン)程度の軽荷力で押上げられ
るように接触させる。
【0071】この制御器5による50Nの押圧力制御
は、サーボモータ6bの作動アーム6cに取り付けられ
た荷重センサ(ロードセル)6dからの検出信号のロー
ドセル調整器6eを介したフィードバック制御により行
われる。従って、荷重センサ6bは、第1ツール1の押
し上げ時の面検出センサとしても作動する。
【0072】次に、制御器5は、第2段階として、モー
タドライバ6aを介したサーボモータ6の駆動制御によ
り、作動アーム6cの先端部の矢印Z方向への押圧力を
強めて、第2ツール3が100ないし200N程度の荷
重力で、第1ツール1に向け押し下げる制御を約2秒間
行い、ICチップ2の金バンプ2aとテープ4の銅箔の
リードとが共晶結合により接続されるように制御する
(ステップ4A)。
【0073】この後のステップは図示していないが、温
度の比較的高い第1ツール1をまず下げ、その後温度の
低い第2ツールを上昇させる。
【0074】このように、第1ツールと第2ツール3と
の間の押圧開始操作は、2段階制御により行われて熱圧
着が実行されるので、その熱圧着操作によりICチップ
2に大きな衝撃力が加わるのが回避される。
【0075】また、上記のように少なくとも第1ツール
1と第2ツール3との間の相対移動により、熱圧着操作
が行われるものであるが、第2ツール3をキャリアテー
プであるテープ4の一方の上面に近接または接触させて
停止させる第1の制御と、この第1の制御により第2ツ
ール3の一方の面に近接または接触したテープ4の他方
の下面に、第1ツールに保持されたICチップ2を軽荷
重の第1の押圧力で押圧する第2の制御と、この第2の
制御により第1の押圧力により押圧されたテープ4の上
面に対し、第2のツール3をより大きな荷重である第2
の押圧力で押圧させる第3の制御とが行われて、ICチ
ップ2のテープ4へのボンディングが行われる。
【0076】なお、図4(b)に示したILB装置を用
いて有孔テープのボンディングを行なう場合は、図5を
用いて説明したと同様な動作にて行なうことができる。
つまり、まず第1ツール1(この場合は例えば約100
℃)に保持されたICチップ2が、この第1ツール1の
上昇により、キャリアテープ4のリード4bの一方の面
に近接または接触させられる。次に、第2ツール3(こ
の場合例えば350℃ないし400℃)が下降してキャ
リアテープ4のリード4bの他方の面に接触する。そし
てその後は、キャリアテープ4のリード4bがICチッ
プ2に押圧されるように、第1ツールと第2ツールが制
御されて電極2a1にリード4bが熱圧着される。
【0077】以上説明のように、本実施の形態及びその
応用例によれば、ICチップ2とテープ4との間の熱圧
着による接続に際し、実質上、ICチップ2を保持した
第1ツール1の制御移動による第2のツールとの間の押
圧接触が行われてはじめて、ICチップ2とテープ4と
の間の接触が開始される。
【0078】従って従来のように、第1ツール1と第2
ツール3との間で押圧接触が開始される前に、第1ツー
ル1の熱がキャリアテープ4のリード線に伝達されてし
まい、本圧着操作前に、ICチップ2の金バンプとキャ
リアテープ4のリード線とが接触して温度が上昇し、本
圧着時において、その接触部すなわち接続部の必要以上
にに温度上昇し、接続部が溶融状態となるような不具合
は回避される。
【0079】なお、上記実施の形態では、熱圧着に際し
て、ボンディングステージからなる第1ツール1は35
0ないし400℃程度に、またボンディングツールであ
る第2ツール3は約100℃に設定されるものとして説
明したが、温度設定はキャリアテープ4の形状や材質等
によって適宜選択変更することができ、例えば第1ツー
ル1が約100℃に、また第2ツール3が約500℃に
設定される場合もある。 また、上記説明の本発明の実
施の形態等において、キャリアテープは、COFの下面
に所定の間隔でリード等の回路パターンが形成されたも
のとして説明したが、キャリアテープ本体に、所定の間
隔毎にデバイスホールが形成されていて、各デバイスホ
ールに複数のインナーリードが突出形成されたものにも
本発明装置及び本発明方法を適用可能であることは言う
までもない。
【0080】また、上記実施の形態等では、第1ツール
1をボンディングステージとし第2ツール3をボンディ
ングツールとした例で説明したが、第1ツール1をボン
ディングツールとするとともに、第2ツール3をボンデ
ィングステージとしても良い。この場合、ICチップ
は、上方からボンディングツールにて吸着保持され、ボ
ンディングツールとボンディングステージとの間に配置
されたキャリアテープに対して上方から加熱押圧され
る。
【0081】いずれにしても本発明によるボンディング
装置、及びボンディング方法によれば、熱圧着ツールに
よる熱圧着開始操作、ないしは熱圧着後の熱圧着ツール
の引離し操作がほぼ同じタイミングで行なわれるので、
テープ(キャリアテープ)4自体の安定が保持され、ま
たテープ4とICチップとの接続部における不要な温度
上昇が回避され、接続部の溶融状態化を防止して良好な
結合状態を維持できるので、高品質で信頼性の高い半導
体装置等の電子部品を効率良く製造することができる。
【0082】
【発明の効果】本発明によれば、ICチップとキャリア
テープとの間の熱圧着による接続に際し、接続部の温度
が所要の熱圧着温度を越えないように制御されるので、
接続部分では安定かつ良好な電気的導通が確保され、信
頼性の高い半導体装置を効率良く製造することができ、
実用に際し得られる効果大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるボンディング装置の一実施の形態
を示した概略構成図である。
【図2】図2(a)は図1に示したボンディング装置で
行われる熱圧着の工程説明図、図2(b)は図2(a)
の熱圧着の工程に対応したキャリアテープの温度経緯を
示した特性図である。
【図3】図1及び図2に示した本発明によるボンディン
グ装置の変形例の工程説明図である。
【図4】図4(a)は本発明によるボンディング装置に
おいて、第1ツール及び第2ツールにより熱圧着される
までの詳細工程図、図4(b)は図4(a)に示した工
程が実行される装置の概略構成図である。
【図5】従来のボンディング装置を示した構成図であ
る。
【図6】図6(a)は図5に示したボンディング装置で
行われる熱圧着の工程説明図、図6(b)は図6(a)
の熱圧着の工程に対応したキャリアテープの温度経緯を
示した特性図である。
【図7】図7(a)は図5に示したボンディング装置で
行われる他の熱圧着の工程説明図、図7(b)は図7
(a)の熱圧着の工程に対応したキャリアテープの温度
経緯を示した特性図である。
【符号の説明】
1 ボンディングステージ(第1ツール) 1a シリンダ 2 ICチップ 2a 金バンプ 3 ボンディングツール(第2ツール) 3a シリンダ 4 キャリアテープ(テープ) 5 制御器(制御手段) 6 X−Y、θ駆動機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 富本 勲 岡山県倉敷市浜町1−8−10 Fターム(参考) 5F044 NN03 PP12 PP16 PP19

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1ツールとこの第1ツールに対向して
    設けられた第2ツールとの間の押圧加熱により、前記第
    1ツールにて保持されたICチップを前記第1ツールと
    前記第2ツールとの間に配置されたキャリアテープに接
    続するボンディング装置において、 前記押圧加熱により前記キャリアテープに接続された前
    記ICチップから前記第1ツールを引離す離脱操作と、
    前記押圧加熱により前記ICチップが接続された前記キ
    ャリアテープから前記第2ツールを引離す離脱操作とが
    ほぼ同一タイミングで行われるように制御する制御手段
    を備えたことを特徴とするボンディング装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記ICチップと前記
    キャリアテープとの熱圧着による接続に際し、前記IC
    チップの前記キャリアテープに対する接触と、前記第2
    ツールの前記キャリアテープに対する接触とがほぼ同一
    タイミングで開始されるように前記第1ツール及び前記
    第2ツールを制御するように構成されたことを特徴とす
    る請求項1記載のボンディング装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記ICチップと前記
    キャリアテープとの熱圧着による接続に際し、まず、前
    記第1ツールに保持された前記ICチップが前記キャリ
    アテープとの間に微小間隔を隔てて位置するように前記
    第1ツールを制御し、その後、前記キャリアテープを前
    記ICチップに押圧するように前記第2ツールを制御す
    ることを特徴とする請求項1記載のボンディング装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記ICチップと前記
    キャリアテープとの熱圧着による接続に際し、まず、前
    記第2ツールが前記キャリアテープとの間に微小間隔を
    隔てて位置するように前記第2ツールを制御し、その
    後、前記ICチップを前記キャリアテープに押圧するよ
    うに前記第1ツールを制御することを特徴とする請求項
    1記載のボンディング装置。
  5. 【請求項5】 第1ツールとこの第1ツールに対向して
    設けられた第2ツールとの間の押圧加熱により、前記第
    1ツールにて保持されたICチップを前記第1ツールと
    前記第2ツールとの間に配置されたキャリアテープに接
    続するボンディング方法において、 前記第1ツールと前記第2ツールとの間の相対移動によ
    り、前記ICチップと前記キャリアテープとが接続され
    る熱圧着工程と、 この熱圧着工程後に、前記第2ツールの前記キャリアテ
    ープからの離脱操作と、前記第1ツールの前記ICチッ
    プからの離脱操作とがほぼ同一タイミングで行われる離
    脱工程と、 からなることを特徴とするボンディング方法。
  6. 【請求項6】 前記熱圧着工程は、前記ICチップの前
    記キャリアテープに対する接触と、前記第2ツールの前
    記キャリアテープに対する接触とがほぼ同一タイミング
    で開始されることを特徴とした請求項5記載のボンディ
    ング方法。
  7. 【請求項7】 前記熱圧着工程は、前記第1ツールによ
    り前記ICチップを前記キャリアテープとの間に微小間
    隔を隔てて配置する工程と、前記第2ツールにより前記
    キャリアテープを前記ICチップに押圧する工程と、を
    有することを特徴とする請求項5記載のボンディング方
    法。
  8. 【請求項8】 前記熱圧着工程は、前記第2ツールを前
    記キャリアテープとの間に微小間隔を隔てて配置する工
    程と、前記第1ツールにより前記ICチップを介して前
    記キャリアテープを前記第2ツール押し付けることにて
    前記ICチップを前記キャリアテープに押圧する工程
    と、を有することを特徴とする請求項5記載のボンディ
    ング方法。
  9. 【請求項9】 第1ツールとこの第1ツールに対向して
    設けられた第2ツールとの間の押圧加熱により、前記第
    1ツールにて保持されたICチップを、前記第1ツール
    と前記第2ツールとの間に配置されたキャリアテープに
    接続するように構成されたボンディング装置において、 前記第2ツールを前記キャリアテープの一方の面に近接
    または接触させて停止させる第1の制御手段と、 この第1の制御手段により前記第2ツールの一方の面に
    近接または接触した前記キャリアテープの他方の面に、
    前記第1ツールに保持された前記ICチップを第1の押
    圧力で押圧する第2の制御手段と、 この第2の制御手段により前記第1の押圧力で押圧され
    た前記キャリアテープの前記一方の面を、前記第2のツ
    ールを第2の押圧力により押圧する第3の制御手段と、 を具備することを特徴とするボンディング装置。
  10. 【請求項10】 第1ツールとこの第1ツールに対向し
    て設けられた第2ツールとの間の押圧加熱により、前記
    第1ツールにて保持されたICチップを前記第1ツール
    と前記第2ツールとの間に配置されたキャリアテープに
    接続するボンディング方法において、 前記第2ツールを制御し、前記キャリアテープの一方の
    面に近接または接触させて停止させる第1の工程と、 この第1の工程により前記第2ツールの一方の面に近接
    または接触した前記キャリアテープの他方の面に、前記
    第1ツールに保持されかつ位置決めされた前記ICチッ
    プを第1の押圧力で押圧する第2の工程と、 この第2の工程により前記第1の押圧力で押圧された前
    記キャリアテープの前記一方の面を、前記第2のツール
    により第2の押圧力で押圧する第3の工程と、 を有することを特徴とするボンディング方法。
  11. 【請求項11】 第1ツールとこの第1ツールに対向し
    て設けられた第2ツールとの間の押圧加熱により、前記
    第1ツールにて保持されたICチップを、前記第1ツー
    ルと前記第2ツールとの間に配置されたキャリアテープ
    に接続するように構成されたボンディング装置におい
    て、 前記キャリアテープが有孔でその孔内にリードを有する
    テープの場合は、前記第1ツールに保持された前記IC
    チップを前記キャリアテープのリードの一方の面に近接
    または接触させて停止させ、次に前記第2ツールを前記
    キャリアテープのリードの他方の面に接触させ、その後
    前記第1ツールと第2ツールとの協同により前記キャリ
    アテープのリードを前記ICチップに押圧するように制
    御し、 前記キャリアテープが無孔テープの場合には、前記第2
    ツールを前記キャリアテープの一方の面に近接または接
    触させて停止させ、次に前記キャリアテープの他方の面
    に前記第1ツールに保持された前記ICチップを接触さ
    せ、その後前記第1ツールと第2ツールとの協同により
    前記キャリアテープを前記ICチップに押圧するように
    制御してなる制御装置を有することを特徴とするボンデ
    ィング装置。
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