JP2002294265A - 潤滑用流体 - Google Patents

潤滑用流体

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JP2002294265A
JP2002294265A JP2001099212A JP2001099212A JP2002294265A JP 2002294265 A JP2002294265 A JP 2002294265A JP 2001099212 A JP2001099212 A JP 2001099212A JP 2001099212 A JP2001099212 A JP 2001099212A JP 2002294265 A JP2002294265 A JP 2002294265A
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Japan
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yloxy
hept
bicyclo
tricyclo
lubricating fluid
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JP2001099212A
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Teiji Obara
禎二 小原
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Zeon Corp
Original Assignee
Nippon Zeon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低温流動性が良好で、粘度指数が高く、低温
から高温までの広い温度範囲に渡って優れた性能を有
し、工業生産にも有利な、たとえばトラクションドライ
ブ用などの潤滑用流体を提供することである。 【解決手段】 下記一般式(1)で表わされる含ノルボ
ルナン構造化合物を含有する潤滑用流体。 【化4】 〔式中、R及びRはそれぞれ独立に水素原子、
炭素数1〜4のアルキル基あるいはR及びR
互いにつながった炭素数2〜4のアルカンジイル基ある
いはアルケンジイル基を示し、R及びRは、そ
れぞれ独立に水素原子、炭素数1〜4のアルキル基を示
し、Rは、炭素数1〜20かつ酸素数0〜2の2〜
4価の有機基を示し、Xは酸素原子あるいは硫黄原子を
示し、m及びnは0〜2の整数であり、pは0〜3の整
数であり、qは1〜3の整数である。〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特にトラクション
ドライブ用に好適な潤滑用流体に関する。
【0002】
【従来の技術】トラクションドライブ用流体は、トラク
ションドライブ装置(ころがり接触による摩擦駆動装
置)、たとえば、自動車用無段変速機、産業用無段変速
機、水圧機器などに用いられる流体であり、高いトラク
ション係数や熱および酸化に対する安定性や経済性等が
要求されている。
【0003】近年、トラクションドライブ装置の小型軽
量化が、自動車用途を中心に研究されてきており、それ
に伴なってこのトラクションドライブ装置に用いるトラ
クションドライブ用流体にも、様々な苛酷な条件下での
使用に耐え得る性能、特に低温から高温(−30〜14
0℃程度)までの広い温度範囲に渡って、トラクション
係数(法線荷重に対する接線力の比)が安定して高いこ
と、適正な粘度を有すること、熱安定性及び酸化安定性
に優れること、などが要求されている。
【0004】ところで、トラクションドライブ装置のサ
イズは、使用するトラクションドライブ用流体のトラク
ション係数の0.45乗に反比例すると言われており、
使用温度域での最低トラクション係数が高いトラクショ
ンドライブ用流体を用いるほど、トラクションドライブ
装置の小型軽量化を図ることができる。
【0005】また、粘度指数が小さい流体は、低温で粘
度上昇が大きくなる結果、流体の撹拌抵抗が増大し、無
段変速機(Continuously Variabl
eTransmission、略してCVT)の低温始
動性が悪くなる。一方、高温では流体の粘度低下が急激
に起こる為、適正な潤滑油膜を保持できなくなり、疲労
損傷を引き起こす原因にもなる。そのため、流体の粘度
指数はできるだけ大きいことが望ましい。
【0006】高温での高いトラクション係数と低温流動
性の良いトラクションドライブ用流体として、特公昭6
1−44918号公報、特開平1−198693号公
報、特開平3−95295号公報などにノルボルナン環
構造を有する化合物が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特公昭
61−44918号公報で開示されるエステル化合物
は、高温時のトラクション係数が著しく低く、また熱安
定性にも欠けるため、実用に耐えることができなかっ
た。
【0008】また、特開平1−198693号公報で開
示されるカンフェンの二量体水素化物は、高温時のトラ
クション係数はかなり高いものの、流動点が−27.5
℃と高いため、低温流動性に問題があった。
【0009】さらに、特開平3−95295号公報で開
示される二量化ノルボルナン類は、高温時のトラクショ
ン係数が高く、低温流動性も良好であるが、合成経路が
長く工業生産では必ずしも有利とはいえない。
【0010】本発明の目的は、低温流動性が良好で、粘
度指数が高く、低温から高温までの広い温度範囲に渡っ
て優れた性能を有し、工業生産にも有利な、トラクショ
ンドライブ用流体などの潤滑用流体を提供することであ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、特定の含
ノルボルナン構造化合物が、たとえばトラクションドラ
イブ用に用いた場合に目的とするトラクション性能を有
し、合成が容易で、工業生産にも有利であることを見出
し、本発明を完成した。
【0012】すなわち、本発明によれば、下記一般式
(1)で表わされる含ノルボルナン構造化合物を含有す
る潤滑用流体が提供される。
【0013】
【化2】
【0014】〔式中、R及びRはそれぞれ独立
に水素原子、炭素数1〜4のアルキル基あるいはR
及びRが互いにつながった炭素数2〜4のアルカン
ジイル基あるいはアルケンジイル基を示し、R及び
は、それぞれ独立に水素原子、炭素数1〜4のア
ルキル基を示し、Rは、炭素数1〜20かつ酸素数
0〜2の2〜4価の有機基を示し、Xは酸素原子あるい
は硫黄原子を示し、m及びnは0〜2の整数であり、p
は0〜3の整数であり、qは1〜3の整数である。〕 好ましくは、トラクションドライブ用である。
【0015】
【作用】本発明によれば、低温流動性が良好で、粘度指
数が高く、低温から高温までの広い温度範囲に渡って優
れた性能(たとえば、トラクション係数が高く、適正な
粘度を有し、熱及び酸化安定性に優れる)を有し、工業
生産にも有利な潤滑用流体が提供される。特に、本発明
に係る潤滑用流体は、低温から高温にわたってトラクシ
ョン係数が高いので、トラクションドライブに用いた場
合、各種トラクションドライブ装置の伝達効率を向上さ
せることができる。その結果、トラクションドライブ装
置の小型軽量化、出力増大などを図ることができ、各種
機械、設備、機器などの運動部分などに幅広く利用する
ことができる。また、合成経路が短くてすむので、工業
生産上、安価に生産できるため極めて有用である。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明に係る潤滑用流体は、下記
一般式(1)で表わされる含ノルボルナン構造化合物を
含有する。
【0017】
【化3】
【0018】ここで、一般式(1)中、R及びR
は、それぞれ独立に水素原子、炭素数1〜4のアル
キル基である。また、R及びRは、互いにつな
がった炭素数2〜4のアルカンジイル基あるいはアルケ
ンジイル基であってもよい。R 及びRは、それ
ぞれ独立に水素原子、炭素数1〜4のアルキル基であ
る。Rは、炭素数1〜20かつ酸素数0〜2の2〜
4価の有機基である。Xは、酸素原子あるいは硫黄原子
である。m及びnは、0〜2の整数であり、pは0〜3
の整数であり、qは1〜3の整数である。
【0019】本発明で使用される含ノルボルナン構造化
合物の具体例としては、たとえば、ジ(ビシクロ[2.
2.1]ヘプト−2−イル)エーテル、ジ(ビシクロ
[2.2.1]ヘプト−2−イル)チオエーテル、ジ
(トリシクロ[4.3.0.1 ,5 ]デカン−3−
イル)エーテル、ジ(トリシクロ[4.3.0.1
2,5 ]デカン−3−イル)チオエーテル、ジ(トリシ
クロ[4.3.0.12,5 ]−7−デセン−3−イ
ル)エーテル、ジ(トリシクロ[4.3.0.12,
]−8−デセン−3−イル)エーテル、(トリシク
ロ[4.3.0.12, ]−7−デセン−3−イ
ル)−(トリシクロ[4.3.0.12,5 ]−8−
デセン−3−イル)エーテル、ジ(トリシクロ[4.
3.0.12,5 ]−7−デセン−3−イル)チオエ
ーテル、ジ(トリシクロ[4.3.0.12, ]−
8−デセン−3−イル)チオエーテル、ジ(テトラシク
ロ[4.4.0.12,5 .17,10]ドデカン−
3−イル)エーテル、ジ(テトラシクロ[4.4.0.
2,5 .17,10]ドデカン−3−イル)チオエ
ーテル、(ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イル)
−(トリシクロ[4.3.0.1 2,5 ]デカン−3
−イル)エーテル、(ビシクロ[2.2.1]ヘプト−
2−イル)−(トリシクロ[4.3.0.12,5
−7−デセン−3−イル)エーテル、(ビシクロ[2.
2.1]ヘプト−2−イル)−(トリシクロ[4.3.
0.12,5 ]−8−デセン−3−イル)エーテル、
(ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イル)−(テト
ラシクロ[4.4.0.12,5 .17, 10]ドデ
カン−3−イル)エーテル、1,2−(ビシクロ[2.
2.1]ヘプト−2−イルオキシ)エタン、1,2−
(トリシクロ[4.3.0.12,5 ]デカン−3−
イルオキシ)エタン、1,2−(トリシクロ[4.3.
0.12,5 ]−7−デセン−3−イルオキシ)エタ
ン、1,2−(テトラシクロ[4.4.0.
2,5 .17,10]ドデカン−3−イル)エタ
ン、1,2−(ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イ
ルオキシ)プロパン、1,2−(トリシクロ[4.3.
0.12,5 ]デカン−3−イルオキシ)プロパン、
1,2−(トリシクロ[4.3.0.12,5 ]−7
−デセン−3−イルオキシ)プロパン、1,2−(テト
ラシクロ[4.4.0.12,5 .17, 10]ドデ
カン−3−イル)プロパン、1,3−(ビシクロ[2.
2.1]ヘプト−2−イルオキシ)プロパン、1,3−
(トリシクロ[4.3.0.12,5 ]デカン−3−イ
ルオキシ)プロパン、1,3−(トリシクロ[4.3.
0.12,5 ]−7−デセン−3−イルオキシ)プロ
パン、1,3−(テトラシクロ[4.4.0.1
2,5 .17,10]ドデカン−3−イル)プロパ
ン、1,2−(ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イ
ルオキシ)ブタン、1,2−(トリシクロ[4.3.
0.12,5 ]デカン−3−イルオキシ)ブタン、
1,2−(トリシクロ[4.3.0.12,5 ]−7
−デセン−3−イルオキシ)ブタン、1,2−(テトラ
シクロ[4.4.0.12,5 .17,10]ドデカ
ン−3−イル)ブタン、1,4−(ビシクロ[2.2.
1]ヘプト−2−イルオキシ)ブタン、1,4−(トリ
シクロ[4.3.0.12,5 ]デカン−3−イルオ
キシ)ブタン、1,4−(トリシクロ[4.3.0.1
2,5]−7−デセン−3−イルオキシ)ブタン、1,
4−(テトラシクロ[4.4.0.12,5 .1
7,10]ドデカン−3−イル)ブタン、1,2−(ビ
シクロ[2.2.1]ヘプト−2−イルオキシ)ペンタ
ン、1,5−(ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イ
ルオキシ)ペンタン、1,2−(ビシクロ[2.2.
1]ヘプト−2−イルオキシ)ヘキサン、1,6−(ビ
シクロ[2.2.1]ヘプト−2−イルオキシ)ヘキサ
ン、1,6−(トリシクロ[4.3.0.12,5
デカン−3−イルオキシ)ヘキサン、1,6−(トリシ
クロ[4.3.0.12,5 ]−7−デセン−3−イ
ルオキシ)ヘキサン、1,6−(テトラシクロ[4.
4.0.12,5 .17,10]ドデカン−3−イ
ル)ヘキサン、1,2−(ビシクロ[2.2.1]ヘプ
ト−2−イルオキシ)ヘプタン、1,7−(ビシクロ
[2.2.1]ヘプト−2−イルオキシ)ヘプタン、
1,2−(ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イルオ
キシ)オクタン、1,8−(ビシクロ[2.2.1]ヘ
プト−2−イルオキシ)オクタン、1,2−(ビシクロ
[2.2.1]ヘプト−2−イルオキシ)デカン、1,
10−(ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イルオキ
シ)デカン、1,5−(ビシクロ[2.2.1]ヘプト
−2−イルオキシ)−3−オキソペンタン、1,5−
(トリシクロ[4.3.0.12,5 ]デカン−3−
イルオキシ)−3−オキソペンタン、1,5−(トリシ
クロ[4.3.0.12,5]−7−デセン−3−イル
オキシ)−3−オキソペンタン、1,5−(テトラシク
ロ[4.4.0.12,5 .17,10]ドデカン−
3−イル)−3−オキソペンタン、1,8−(ビシクロ
[2.2.1]ヘプト−2−イルオキシ)−3,6−ジ
オキソオクタン、1,8−(トリシクロ[4.3.0.
2,5 ]デカン−3−イルオキシ)−3,6−ジオ
キソオクタン、1,8−(トリシクロ[4.3.0.1
2,5 ]−7−デセン−3−イルオキシ)−3,6−
ジオキソオクタン、1,8−(テトラシクロ[4.4.
0.12,5 .17,10]ドデカン−3−イル)−
3,6−ジオキソオクタン、1,5−(ビシクロ[2.
2.1]ヘプト−2−イルオキシ)−2,5−ジメチル
−3−オキソペンタン、1,5−(トリシクロ[4.
3.0.12,5 ]デカン−3−イルオキシ)−2,
5−ジメチル−3−オキソペンタン、1,5−(トリシ
クロ[4.3.0.12,5 ]−7−デセン−3−イ
ルオキシ)−2,5−ジメチル−3−オキソペンタン、
1,5−(テトラシクロ[4.4.0.12,5 .1
7,10]ドデカン−3−イル)−2,5−ジメチル−
3−オキソペンタン、1,8−(ビシクロ[2.2.
1]ヘプト−2−イルオキシ)−2,5,8−トリメチ
ル−3,6−ジオキソオクタン、1,8−(トリシクロ
[4.3.0.12,5 ]デカン−3−イルオキシ)
−2,5,8−トリメチル−3,6−ジオキソオクタ
ン、1,8−(トリシクロ[4.3.0.12,5
−7−デセン−3−イルオキシ)−2,5,8−トリメ
チル−3,6−ジオキソオクタン、1,8−(テトラシ
クロ[4.4.0.12,5 .17,10]ドデカン
−3−イル)−2,5,8−トリメチル−3,6−ジオ
キソオクタン、1,3−(ビシクロ[2.2.1]ヘプ
ト−2−イルオキシ)−2,2−ジメチル−プロパン、
1,3−(トリシクロ[4.3.0.12,5 ]デカ
ン−3−イルオキシ)−2,2−ジメチル−プロパン、
1,3−(トリシクロ[4.3.0.12,5 ]−7
−デセン−3−イルオキシ)−2,2−ジメチル−プロ
パン、1,3−(テトラシクロ[4.4.0.1
2,5 .17,10]ドデカン−3−イル)−2,2
−ジメチル−プロパン、1,1,1−トリ(ビシクロ
[2.2.1]ヘプト−2−イルオキシメチル)エタ
ン、1,1,1−トリ(トリシクロ[4.3.0.1
2,5]デカン−3−イルオキシ)エタン、1,1,1
−トリ(トリシクロ[4.3.0.12,5]−7−デ
セン−3−イルオキシ)エタン、1,1,1−トリ(テ
トラシクロ[4.4.0.12,5 .17,10]ド
デカン−3−イル)エタン、1,2,3−トリ(ビシク
ロ[2.2.1]ヘプト−2−イルオキシ)プロパン、
1,2,3−トリ(トリシクロ[4.3.0.1
2,5 ]デカン−3−イルオキシ)プロパン、1,
2,3−トリ(トリシクロ[4.3.0.12,5]−
7−デセン−3−イルオキシ)プロパン、1,2−ジ
(ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イルオキシ)ベ
ンゼン、1,3−ジ(ビシクロ[2.2.1]ヘプト−
2−イルオキシ)ベンゼン、1,4−ジ(ビシクロ
[2.2.1]ヘプト−2−イルオキシ)ベンゼン、
1,2−ジ(ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イル
オキシメチル)ベンゼン、1,3−ジ(ビシクロ[2.
2.1]ヘプト−2−イルオキシメチル)ベンゼン、
1,4−ジ(ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イル
オキシメチル)ベンゼン、2,2−ジ(4−(ビシクロ
[2.2.1]ヘプト−2−イルオキシ)フェニル)メ
タン、2,2−ジ(4−(2−(ビシクロ[2.2.
1]ヘプト−2−イルオキシ)エチルオキシ)フェニ
ル)メタン、2,2−ジ(4−(ビシクロ[2.2.
1]ヘプト−2−イルオキシ)フェニル)エタン、2,
2−ジ(4−(2−(ビシクロ[2.2.1]ヘプト−
2−イルオキシ)エチルオキシ)フェニル)エタン、
2,2−ジ(4−(ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2
−イルオキシ)フェニル)プロパン、2−ジ(4−(2
−(ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イルオキシ)
エチルオキシ)フェニル)プロパン、などが挙げられ
る。
【0020】本発明で使用される含ノルボルナン構造化
合物の製造方法は、特に制限されず、様々な方法で得る
ことができが、通常は、ノルボルネン類を酸触媒の存在
下に、活性水素を2〜4個有する化合物を反応させ、エ
ーテルあるいはチオエーテルを生成させて製造すること
ができる。
【0021】酸触媒としては、たとえば、活性白土、酸
性白土等の白土類、硫酸、塩酸、フッ化水素酸等の鉱酸
類、p−トルエンスルホン酸、トリフリック酸、スルホ
ン酸基や硫酸エステル基を有するカチオン交換樹脂、等
の有機酸、塩化アルミニウム、塩化第二鉄、塩化第二ス
ズ、三フッ化ホウ素、三臭化ホウ素、臭化アルミニウ
ム、塩化ガリウム、臭化ガリウム等のルイス酸、ジエチ
ルアルミニウムクロライド、エチルアルミニウムジクロ
ライド等の有機アルミニウム化合物、さらにゼオライ
ト、シリカ、アルミナ、シリカ・アルミナ、ヘテロポリ
酸等の固体酸等が使用でき、取り扱いの容易さや経済性
等を考慮して適宜選択すればよい。これら触媒の使用量
は、特に制限はないが、ノルボルネン類の合計量に対し
て、通常0.01〜100重量%、好ましくは0.1〜
10重量%である。
【0022】活性水素を2〜4個有する化合物として
は、たとえば、水、1,2−エタンジオール、1,3−
プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−
ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,8
−オクタンジオール、1,10−デカンジオール、1,
2−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、1,
2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール、
1,2−デカンジオール、ジエチレングリコール、トリ
エチレングリコール、2,2−ジメチル−1,3−プロ
パンジオール、ジプロピレングリコール、1,2,3−
プロパントリオール、1,1,1−トリ(ヒドロキシメ
チル)エタン、1,1,1,−トリ(ヒドロキシメチ
ル)プロパン、テトラ(ヒドロキシメチル)メタン、
1,3−ジヒドロキシメチルベンゼン、1,4−ジヒド
ロキシメチルベンゼン、ビスフェノールAエトキシレー
ト、4,4’−イソプロピリデンジフェノール、4,
4’−エチリデンジフェノール、4,4’−メチリデン
ジフェノール、ハイドロキノン、レゾルシン、カテコー
ル、1,2,4−トリヒドロキシベンゼン、硫化水素、
1,2−エタンジチオール、1,3−プロパンジチオー
ル、1,4−ブタンジチオールなどが挙げられる。
【0023】本発明で使用される含ノルボルナン構造化
合物を合成するにあたっては、必要に応じて溶媒を添加
して行うことができる。溶媒を添加することで、ノルボ
ルネン類、活性水素化合物及び触媒の反応時の取り扱い
が容易になり、あるいは反応の進行を調節することがで
きる。
【0024】このような溶媒としては、n−ペンタン、
n−ヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノナン、デカン等
やシクロペンタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキ
サン、デカリン等の飽和炭化水素からほとんどのものが
使用でき、さらに前記触媒が白土類等の反応促進性の弱
い触媒の場合は、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳
香族炭化水素やテトラリン等も用いることができる。
【0025】反応条件としては、一般に0℃〜180℃
の温度範囲で触媒の種類や溶媒等により適当な条件が設
定される。例えば、ノルボルネンと水を硫酸の存在下で
反応させる場合は、反応温度を室温から100℃、好ま
しくは60℃以上で行う。
【0026】なお、合成反応によって得られる反応生成
物が、不飽和結合を有していれば、これを水素化反応に
より飽和させて上記一般式(1)の化合物とすることも
できる。ただし、水素化反応の方法は特に制限されな
い。例えば、ノルボルネン類にジシクロペンタジエンを
使用し、水と反応させた場合、生成物には炭素―炭素二
重結合が残るが、この化合物の水素化は、通常、触媒の
存在下で水素を反応させることにより行う。水素化反応
に用いる触媒としては、ニッケル、ルテニウム、パラジ
ウム、白金、ロジウム、イリジウム、銅、クロム、モリ
ブデン、コバルト、タングステン等の金属を一種類以上
含む、いわゆる水添用触媒として知られているものを用
いることができる。この触媒の添加量は、上記含ノルボ
ルナン構造化合物に対して0.1〜100重量%、好ま
しくは1〜10重量%の範囲である。
【0027】また、この水素化は、無溶媒下でも進行す
るが、溶媒を用いることもでき、その場合、溶媒の種類
としては、n−ペンタン、n−ヘキサン、ヘプタン、オ
クタン、ノナン、デカン、ドデカン等やシクロペンタ
ン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン等の液状の
飽和炭化水素、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどの
エーテル類、イソプロパノール、イソブタノールなどの
アルコール類などが使用できる。
【0028】水素化反応温度は、通常は室温〜250
℃、好ましくは40〜200℃であり、反応圧力は、常
圧から20MPa、好ましくは0.5MPaから10M
Paの範囲であり、一般的な水素化反応と同様の操作で
行うことが可能である。
【0029】本発明の潤滑用流体には、上述した含ノル
ボルナン構造化合物の他に、必要に応じて他の潤滑用流
体を含有していてもよい。この他の潤滑用流体として
は、従来から潤滑用流体として利用されているものは勿
論、単独では実用されていない油など種々のものをあげ
ることができる。例えば、パラフィン系鉱油,ナフテン
系鉱油,中間系鉱油等の鉱油、アルキルベンゼン、ポリ
ブテン、ポリα−オレフィン、合成ナフテル、エステ
ル、エーテル等、極めて広範囲の液状物をあげることが
できる。そのなかでも、アルキルベンゼン、ポリブテ
ン、合成ナフテンが好ましい。ここで、合成ナフテンと
しては、シクロヘキサン環を2個または3個以上有する
アルカン誘導体、デカリン環とシクロヘキサン環をそれ
ぞれ1個以上有するアルカン誘導体、デカリン環を2個
以上有するアルカン誘導体、シクロヘキサン環またはデ
カリン環が2個以上直接結合している構造を有する化合
物などがある。このような合成ナフテンの具体例として
は、1−シクロヘキシル−1−デカリルエタン、1,3
−ジシクロヘキシル−3−メチルブタン、2,4−ジシ
クロヘキシルペンタン、1,2−ビス(メチルシクロヘ
キシル)−2−メチルプロパン、1,1−ビス(メチル
シクロヘキシル)−2−メチルプロパン、2,4−ジシ
クロヘキシル−2−メチルペンタン等をあげることがで
きる。
【0030】含ノルボルナン構造化合物に、上述した他
の潤滑用流体を混合する場合において、上記含ノルボル
ナン構造化合物の配合割合は特に制限はなく、所望する
性能(たとえばトラクション性能)や混合する他の潤滑
用流体の種類等により適宜選定すればよいが、通常は潤
滑用流体全体の5重量%以上、好ましくは30重量%以
上である。
【0031】本発明の潤滑用流体には、さらに必要に応
じて酸化防止剤、防錆剤、清浄分散剤、流動点降下剤、
粘度指数向上剤、極圧剤、耐摩耗添加剤、疲労防止剤、
消泡剤、油性向上剤、着色剤などの各種添加剤を適量配
合することができる。各種添加剤の配合割合は、特に制
限はなく、通常は潤滑用流体全体の0〜95重量%、好
ましくは1〜70重量%程度とすればよい。
【0032】本発明に係る潤滑用流体は、−30〜14
0℃程度に渡るトラクション係数が、通常0.07以
上、好ましくは0.08以上であり、低温から高温にわ
たってトラクション係数が高い。
【0033】本発明に係る潤滑用流体は、粘度指数が、
通常10以上、好ましくは20以上である。
【0034】本発明の潤滑用流体は、トラクションドラ
イブ流体、変速機油、油圧作動油、コンプレッサー油、
電気絶縁油などに用いることができるが、中でも、各種
機械、設備、機器などに用いられ得るトラクションドラ
イブ装置のトラクションドライブ用に好適である。
【0035】
【実施例】次に、本発明をさらに詳細な実施例に基づき
説明するが、本発明はこれら実施例に限定されない。以
下の例では、特に断りのない限り、部は重量基準であ
る。
【0036】実施例1 ガラス製反応器に窒素下で、メチルシクロヘキサン10
0部、ノルボルネン100部、水100部および1N硫
酸10部を入れ、攪拌しながら80℃で5時間反応を行
った。次いで、40℃まで冷却し、炭酸カルシウム1部
を添加した後、40℃で3時間攪拌し、水層が中性にな
ったことを確認した。次いで、再度、加熱攪拌して、還
流しながら水を分離し、内容液を濾過して固形物を除去
した後、常圧窒素雰囲気下で加熱してメチルシクロヘキ
サン、未反応ノルボルネンを留去した。次いで、減圧蒸
留を行い、沸点90〜126℃/0.1torrの留分
(含ノルボルナン構造化合物)95部を回収した。
【0037】回収された留分をガスクロマトグラフィー
分析、マススペクトル分析および核磁気共鳴スペクトル
分析を行った結果、ジ(ビシクロ[2.2.1]ヘプト
−2−イル)エーテル、即ち一般式(1)で表される炭
素数14、酸素数1のエーテル(分子量=206、純度
=94%)であることが分かった。
【0038】回収された留分のトラクション係数を、4
ローラートラクション係数試験機を用いて、周速3.1
4m/s、最大ヘルツ圧1.49GPa、すべり率2%
の試験条件で、油温40℃および100℃で計測した結
果、40℃で0.108、100℃で0.085であっ
た。
【0039】実施例2 実施例1のノルボルネンに代えて、ジシクロペンタジエ
ン100部を使用して、実施例1と同様に反応を行っ
た。反応後、実施例1と同様にして中和処理して水を分
離し、有機層を濾過して固形物を除去した後、ステンレ
ス製オートクレーブに入れ、ニッケル珪藻土触媒(Ni
=45%)を加え、水素圧4.5MPa、200℃の条
件で3時間水添反応を行った。次いで、40℃まで冷却
して内容物を取り出し、濾過して触媒を除去した。次い
で、実施例1と同様にして、メチルシクロヘキサン、ジ
シクロペンタジエン水添物を留去し、引き続いて減圧蒸
留を行い、沸点135〜155℃/0.1torrの留
分(含ノルボルナン構造化合物)91部を回収した。
【0040】回収された留分をガスクロマトグラフィー
分析、マススペクトル分析および核磁気共鳴スペクトル
分析を行った結果、ジ(トリシクロ[4.3.0.1
2,5 ]−7−デセン−3−イル)エーテル、即ち一般
式(1)で表される炭素数20、酸素数1のエーテル
(分子量=286、純度=92%)であることが分かっ
た。
【0041】回収された留分のトラクション係数を、実
施例1と同様にして測定した結果、40℃で0.10
7、100℃で0.091であった。
【0042】実施例3 実施例1のノルボルネンに代えて、テトラシクロ[4.
4.0.12,5 .17,10]−3−ドデセン10
0部を使用して、実施例1と同様に反応を行った。反応
後、実施例1と同様にして中和処理して水を分離した。
次いで実施例1と同様にして、固形分を除去した後、メ
チルシクロヘキサンを除去した。さらに、0.1tor
rの減圧下で未反応テトラシクロ[4.4.0.1
2,5 .1 7,10]−3−ドデセンを留去し、高沸
点の反応生成物(含ノルボルナン構造化合物)98部を
得た。
【0043】回収された反応生成物をマススペクトル分
析、核磁気共鳴スペクトル分析および高速液体クロマト
グラフィー分析を行った結果、ジ(テトラシクロ[4.
4.0.12,5 .17,10]ドデカン−3−イ
ル)エーテル、即ち一般式(1)で表される炭素数2
4、酸素数1のエーテル(分子量=338)を含むもの
(純度>95%)であることが分かった。
【0044】回収された反応生成物のトラクション係数
を、実施例1と同様にして測定した結果、40℃で0.
108、100℃で0.095であった。
【0045】実施例4 実施例1の水に代えて、1,4−ブタンジオール44
部、硫酸に代えてスルホン酸型強酸性陽イオン交換樹脂
50部を使用して、実施例1と同様に、攪拌しながら5
0℃で10時間反応を行った。40℃に冷却後、濾過し
てイオン交換樹脂を除去し、次いで、常圧窒素雰囲気下
でメチルシクロヘキサン、未反応ノルボルネンを除去し
た。その後、減圧蒸留を行い、沸点140〜160℃/
0.1torrの留分(含ノルボルナン構造化合物)1
21部を回収した。
【0046】回収された留分をマススペクトル分析、核
磁気共鳴スペクトル分析および高速液体クロマトグラフ
ィー分析を行った結果、1,4−(ビシクロ[2.2.
1]ヘプト−2−イルオキシ)ブタン、即ち一般式
(1)で表される炭素数18、酸素数2のエーテル(分
子量=278、純度>90%)であることが分かった。
【0047】回収された留分のトラクション係数を、実
施例1と同様にして測定した結果、40℃で0.10
4、100℃で0.078であった。
【0048】比較例1 高いトラクション係数が得られることが知られているイ
ソブテンオリゴマー水添物(数平均分子量350)のト
ラクション係数を、実施例1と同様にして測定した結
果、40℃で0.103、100℃で0.066であっ
た。
【0049】以上より、実施例1〜4では、比較例1と
比較して、40℃および100℃においていずれも高い
トラクション係数が得られることが確認できた。
【0050】なお、実施例1〜4については、低温時
(−30℃)の流動性に優れ、粘度指数が高く(いずれ
も20以上)、しかも合成経路が短くてすむことも確認
できた。
【0051】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、低温流動性が良好で、粘度指数が高く、低温から高
温までの広い温度範囲に渡って優れた性能を有し、工業
生産にも有利な、トラクションドライブ用流体などの潤
滑用流体を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C10N 40:16 C10N 40:16 40:30 40:30

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)で表わされる含ノルボ
    ルナン構造化合物を含有する潤滑用流体。 【化1】 〔式中、R及びRはそれぞれ独立に水素原子、
    炭素数1〜4のアルキル基あるいはR及びR
    互いにつながった炭素数2〜4のアルカンジイル基ある
    いはアルケンジイル基を示し、R及びRは、そ
    れぞれ独立に水素原子、炭素数1〜4のアルキル基を示
    し、Rは、炭素数1〜20かつ酸素数0〜2の2〜
    4価の有機基を示し、Xは酸素原子あるいは硫黄原子を
    示し、m及びnは0〜2の整数であり、pは0〜3の整
    数であり、qは1〜3の整数である。〕
  2. 【請求項2】 トラクションドライブ用である請求項1
    に記載の潤滑用流体。
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