JP2002292862A - インクヘッド - Google Patents

インクヘッド

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JP2002292862A
JP2002292862A JP2001101702A JP2001101702A JP2002292862A JP 2002292862 A JP2002292862 A JP 2002292862A JP 2001101702 A JP2001101702 A JP 2001101702A JP 2001101702 A JP2001101702 A JP 2001101702A JP 2002292862 A JP2002292862 A JP 2002292862A
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Japan
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ink
nozzle
ink head
nozzles
ejected
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JP2001101702A
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English (en)
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Motoharu Miki
基晴 三木
Kaoru Horie
かおる 堀江
Masanobu Shimizu
正信 清水
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/14Structure thereof only for on-demand ink jet heads
    • B41J2002/14475Structure thereof only for on-demand ink jet heads characterised by nozzle shapes or number of orifices per chamber

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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、1つのインク室に設けられ
ている複数のノズルから吐出されるインクが、隣接する
ノズルから吐出されるインクと飛行中に接触することな
く、記録媒体に記録され得るインクヘッドを提供するこ
とである。 【解決手段】 本発明のインクヘッド10は、自身の長
手方向に沿って複数のインク室21を有しているインク
ヘッドモジュール20と、前記各インク室の記録媒体と
対面する側の面(前面)にノズル31,31’を提供す
るノズルプレート30とを有している。ノズル31は、
ノズル31’よりも記録媒体と対面する側と反対側の開
口が大きい開口面積を有するように構成されている。上
記構成により、ノズル31から吐出されるインクは、ノ
ズル31’から吐出されるインクよりも、飛行速度が速
く吐出され得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットプ
リンタに取り付けられているインクヘッド関しており、
特に、1つのインク室に対して複数のノズルが設けられ
ているインクヘッドに関している。
【0002】
【従来の技術】画像記録装置は種々のものが知られてい
るが、近年では比較的安価で小型であるという理由で、
インクジェット記録方式を採用したインクジェットプリ
ンタが広く使用されるようになっている。インクジェッ
トプリンタは、インクを吐出するインクヘッドと、画像
が記録される記録媒体に対して相対的にインクヘッドを
移動させる移動機構と、前記インクヘッドに対して相対
的に前記記録媒体を移動させる搬送機構とを有してい
る。
【0003】前記インクヘッドは、自身の長手方向に沿
って所定のピッチで離間されて配置されているインク室
を複数有しているインクヘッドモジュールと、前記イン
ク室の記録媒体と対面する側の面(前面)に配置される
ノズルプレートと、を有している。
【0004】前記ノズルプレートは、前記複数のインク
室の各々にインクを外方に吐出可能とさせるノズルを提
供している。
【0005】前記各インク室は、例えばピエゾ素子のよ
うな、インク吐出時にインクに対して吐出に必要な力を
印加する公知のエネルギー発生素子が配設されており、
前記ノズルから、インク滴を吐出し得るように構成され
ている。
【0006】上述のインクジェットプリンタは、前記搬
送機構の駆動により、前記記録媒体を間欠搬送する。そ
して、インクジェットプリンタは、前記間欠搬送におい
て、前記記録媒体が停止している間にインクヘッドを駆
動させるとともに、複数のノズルからインク滴の吐出を
させることで、前記記録媒体上に所望の画像を形成する
ものである。
【0007】近年、インクジェットプリンタは、画像記
録速度の高速化が望まれている。上記画像記録速度の高
速化のための方法には、記録周波数の高周波数化があ
る。記録周波数を高周波数化するには、前記インクヘッ
ド全体の吐出するインクの量を少なくする必要がある。
従って、各ノズルから吐出されるインクの量を少なくす
る必要がある。そして、各ノズルから吐出されるインク
の量を減少させるには、ノズルの開口の口径を小さくす
ることが有効である。しかしなが、単にノズルの開口の
口径を小さくした場合、各ノズルから吐出されたインク
滴、即ち1つのインク室から吐出されたインク滴によっ
て記録媒体に記録されるインクドットの面積も小さくな
ってしまい、所望のインクドット毎の記録面積を達成し
得ない。このため、図10中に示すように、インクヘッ
ドモジュール1020の各インク室1021に対して複
数のノズル1031、1031’を設け、同一のインク
室1021から射出された2つのインク滴80,80’
により記録される2つのインクドットを合わせた面積
が、上述の1つのノズルのみを有している1つのインク
室からのインクドットの面積と同一になるようにするこ
とで、高記録周波数でありながら1つのインク室102
1により記録されるインクドットの記録面積を所望の面
積にしようとする試みがなされている。
【0008】このインクヘッド1010では、吐出する
インク滴の総数を、インク室に対応するノズル数を増や
すことにより、個々のインク室の間隔を狭くしてインク
室の個数を増やすことなく、ノズルの数に対応した複数
のインクドットを記録することが出来ることから、高解
像度の画像を記録することが可能である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
ような、各インク室1021に対して複数のノズル10
31、1031’が設けられているインクヘッド101
0は、ノズル1031、からインク滴80が、隣接する
ノズル1031’から吐出されたインク滴80’と、吐
出され記録媒体に接触する前の飛行中に接触する可能性
を有している。インク滴80が、飛行中にインク滴8
0’と接触すると、インク滴80とインク滴80’と
は、一体化し、1つのインク滴の状態になってから記録
媒体に記録される。このインクヘッド1010は、高記
録周波数化のために、吐出されるインク滴の量が少なく
なるように構成されているため、前述の一体化したイン
ク滴によって記録されるインクドットでは、所望の記録
面積にならず、所望の画像を記録することが困難である
という課題を有している。詳細を述べると、1つのドロ
ップ(インク滴)によるインクドットで記録面積を2倍
にしようとした場合、インクドロップの量は2倍以上に
しなければならない。即ち、2つのドロップが1つに合
体した場合のインクドットの記録面積が、2つのインク
ドットによる記録面積よりも小さくなってしまう欠点が
ある。
【0010】また、前述のようにインク滴が飛行中に一
体化されてしまうと、意図した数のインクドットを記録
することが出来ず、記録された画像は、低解像度の低画
質の画像になってしまうという課題を有している。
【0011】本発明は、上記課題を解決するためのもの
であり、本発明の目的は、1つのインク室に設けられて
いる複数のノズルから吐出されるインク滴が、隣接する
ノズルから吐出されるインク滴と飛行中に接触すること
なく、記録媒体に記録され得るインクヘッドを提供する
ことである。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し目的を
達成するために、本発明のインクヘッドは、下記の如く
構成されている。
【0013】本発明のインクヘッドは、インクを吐出す
る複数のインク室を有しているインクヘッドモジュール
と、前記インク室の夫々にインクを通過させるノズルを
提供するためにインクヘッドモジュールに取り付けられ
ているノズルプレートと、を有しているインクヘッドで
あって、前記インクヘッドモジュールは、前記インク室
の一部を構成するとともに前記インクに対して吐出に必
要な吐出エネルギーを与えるエネルギー発生素子を有し
ており、前記ノズルは、前記各インク室に対して複数形
成されているインクヘッドにおいて、前記各ノズルから
吐出されるインク滴が、隣接するノズルから吐出される
インク滴の吐出タイミングと異なる吐出タイミングで吐
出されることを特徴とする。
【0014】上記構成により、各ノズルから吐出される
インク滴が、隣接するノズルから吐出されるインク滴の
吐出タイミングと異なる吐出タイミングで吐出されるた
め、飛行中のインク滴が、隣接するノズルから吐出され
インク滴と接触することなく、記録媒体に記録され得
る。従って、高記録周波数でありながら1つのインク室
により記録されるインクドットの記録面積を所望の面積
にすることが可能なインクヘッドを提供し得る。また、
構造が簡単でありながら高解像度の画像を記録し得るイ
ンクヘッドを提供し得る。
【0015】また、前記各ノズルは、前記エネルギー発
生素子の駆動によって発生する前記インク室内の吐出エ
ネルギーの中心からの距離が、隣接ノズルと異なるよう
に、配置され得る。
【0016】上記構成により、各ノズルは、隣接するノ
ズルと前記吐出エネルギーの中心から距離が異なるよう
に構成されているため、前記吐出エネルギーの中心から
吐出エネルギーを伝播する圧力波が、各ノズルと、この
ノズルに隣接するノズルとに到達する時間が異なる。そ
して、先に圧力波が到達したノズルからインク滴を吐出
する。このため、各ノズルと、隣接するノズルとは、イ
ンク滴を吐出するタイミングを異ならせ得る。
【0017】また、本発明の別の態様のインクヘッド
は、インクを吐出する複数のインク室を有しているイン
クヘッドモジュールと、前記インク室の夫々にインクを
通過させるノズルを提供するためにインクヘッドモジュ
ールに取り付けられているノズルプレートと、を有して
いるインクヘッドであって、前記インクヘッドモジュー
ルは、前記インク室の一部を構成するとともに前記イン
クに対して吐出に必要な吐出エネルギーを与えるエネル
ギー発生素子を有しており、前記ノズルは、前記各イン
ク室に対して複数形成されているインクヘッドにおい
て、前記各ノズルから吐出されるインク滴が、隣接する
インク滴の吐出スピードと異なる吐出スピードで吐出さ
れることを特徴とする。
【0018】上記構成により、各ノズルから吐出される
インク滴が、隣接するインク滴の吐出スピードと異なる
吐出スピードで吐出されるため、飛行中のインク滴が、
隣接するノズルから吐出されインク滴と接触することな
く、記録媒体に記録され得る。従って、高記録周波数で
ありながら1つのインク室により記録されるインクドッ
トの記録面積を所望の面積にすることが可能なインクヘ
ッドを提供し得る。また、構造が簡単でありながら高解
像度の画像を記録し得るインクヘッドを提供し得る。
【0019】また、前記ノズルは、前記隣接するノズル
と開口面積が異なって形成され得る。
【0020】上記構成により、前記ノズルは、隣接する
ノズルと開口面積が異なって形成されるため、各ノズル
と隣接するノズルとの吐出スピードを異ならせ得る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態について説明する。
【0022】(第1の実施の形態)まず、本発明の第一
の実施の形態に従ったインクヘッド10について、図1
(a)及び(b)を参照して説明する。図1(a)は、
本実施の形態に従ったインクヘッド10を示す斜視図で
ある。図1(b)は、図1(a)の切断線X−Xに沿っ
た拡大した断面図である。
【0023】(構成)インクヘッド10は、公知のイン
クジェットプリンタに搭載され、画像が記録される記録
媒体に対して、主、副走査方向に相対的に移動されると
ともに、インクを噴射することで画像の記録を行う。
【0024】インクヘッド10は、自身の長手方向に沿
って複数のインク室21を有しているインクヘッドモジ
ュール20と、前記各インク室21の記録媒体と対面す
る側の面(前面)にノズル31,31’を提供するノズ
ルプレート30とを有している。
【0025】インクヘッドモジュール20には、所定の
ピッチで自身の長手方向に沿って複数のインク室21が
設けられている。インクヘッドモジュール20は、各イ
ンク室21にインクを供給し得るように、インクジェッ
トプリンタ内のインクタンク(図示せず)に液路である
チューブ(図示せず)を介して接続されている。各イン
ク室21は、例えばピエゾ素子のような、インク噴射時
にインクに対して噴射に必要な力を印加する公知のエネ
ルギー発生素子である圧電駆動素子により側壁22が形
成されており、前面からノズル31,31’を介してイ
ンクを吐出し得るように構成されている。
【0026】ノズルプレート30は、平板状に形成され
ており、インク室21中のインクをインク滴として噴出
させるために各インク室21毎に2つのノズル31,3
1’を提供している。
【0027】ノズル31は、外気と接触する側、即ち前
面、の開口の直径が、参照符号aで示す寸法を有するよ
うに構成されており、インク室21と対面する側(背
面)の開口の直径が、参照符号cで示す寸法を有するよ
うに構成されている。同様にノズル31’は、前面の開
口の直径が、参照符号bで示す寸法を有するように構成
されており、背面の開口の直径が、参照符号dで示す寸
法を有するように構成されている。なお、前記寸法aと
寸法bとは、同一の寸法(寸法a=寸法b)であり、寸
法cと寸法dとは、寸法cの方が大きい寸法(寸法c>
寸法d)である。即ち、ノズル31は、ノズル31’よ
りも背面の開口が大きい開口面積を有するように構成さ
れている。
【0028】(動作)以下に本実施の形態のインクヘッ
ド10の動作について説明する。
【0029】インクヘッド10は、図示しない制御部の
命令により、インクをノズルから吐出させるようにイン
ク吐出動作を行う。インクヘッド10は、前記インク吐
出動作により、前記インク室内の1点から放射状に拡が
る放射状圧力波を発生し、そして、放射状圧力波が、ノ
ズル31,31’に到達すると、各ノズル31,31’
からインク滴が吐出されると考えられる。なお、放射状
圧力波の発生する中心を図1(b)中に参照符号Pで指
摘している。
【0030】本実施の形態のインクヘッド10の各ノズ
ル31,31’には、放射状圧力波が同時に到達する。
しかし、上述した構成に示すように、ノズル31は、ノ
ズル31’よりも背面の開口面積が大きく形成されてい
るため、ノズル31の前面に達する放射状圧力波から受
けるエネルギーは、ノズル31’の前面に達する放射状
圧力波から受けるエネルギーよりも大きい。そのため、
ノズル31は、ノズル31’から吐出されるインク滴8
0’よりも飛行速度を速くインク滴80を吐出する。こ
のため、各ノズル31,31’から吐出されたインク滴
80,80’は、飛行速度の差により、並行して飛ば
ず、インク吐出方向に沿って距離をおいて飛行する。具
体的には、インク滴80が先行し、その後に続くように
インク滴80’が飛行する。インク滴80,80’は、
飛行中に自身の表面張力により球体状になるが、前述の
ように2つのインク滴80,80’とは距離をおいて飛
行しているため、飛行中に接触することがなく、2つの
インク滴が一体化することなく、記録媒体に個々に着弾
し得る。
【0031】従って、本実施の形態のインクヘッド10
は、1つのインク室に設けられている複数のノズルから
吐出されるインク滴が、飛行速度に差を有しているた
め、互いに飛行中に接触することなく、記録媒体に記録
され得る。
【0032】なお、本実施の形態のインクヘッド10
は、各インク室21に対して2つのノズル31,31’
を設けるように構成されているが、各ノズルが隣接する
ノズルの背面の開口面積を異なるように構成され得れ
ば、ノズル数において限定されることはない。例えば、
図2に示すように3つのノズルを有するように構成する
ことも可能である。
【0033】図2中のインクヘッド10は、インク室2
1の両側壁側のノズル31’は、同一の形状を有してい
る。しかしながら、インク室21の両側壁22を結ぶ方
向の中央に配置されているノズル31は、ノズル31’
と前面の開口面積が同一(寸法a=寸法b)であるが、
背面の開口面積が大きく形成されている(寸法c>寸法
d)。このため、ノズル31は、自身と隣接するノズル
31’と異なる背面の開口面積を有しており、吐出する
インク滴の飛行速度を異ならせ得る。従って、1つのイ
ンク室21に設けられている3つのノズルから吐出され
るインク滴が、互いに隣接するノズルから吐出されるイ
ンク滴と飛行中に接触することなく、記録媒体に記録さ
れ得る。
【0034】(第2の実施の形態)以下に、本発明の第
2の実施の形態に従ったインクヘッド10を図3を参照
して説明する。なお、本実施の形態において、前述した
本発明の第1の実施の形態に従ったインクヘッド10と
同じ構成部材は、このインクヘッド10の同じ構成部材
を指摘した参照符号を使用して指摘し、詳細な説明は省
略する。図3は、本実施の形態に従ったインクヘッド1
0を示す拡大された断面図である。
【0035】本実施の形態のインクヘッド10は、ノズ
ル31の形状が第1の実施の形態のインクヘッド10と
異なっている。本実施の形態のノズル31は、隣接する
ノズル31と背面の開口面積は同一(寸法c=寸法d)
であるが、前面の開口面積が小さく形成されている(寸
法a<寸法b)。また、ノズル31は、ノズル31’よ
りもテーパー角が大きく構成されている。
【0036】ノズル31並びにノズル31’に同時に到
達した放射状圧力波は、上記構成により、ノズル31の
前面の開口に到達する放射状圧力波から受ける単位面積
当たりのエネルギーは、ノズル31’の前面開口に到達
する放射状圧力波よりも、大きくなる。従って、ノズル
31は、ノズル31’から吐出されるインク滴80’よ
りも飛行速度が速いインク滴80を吐出し得る。
【0037】従って、1つのインク室21に設けられて
いる2つのノズル31,31’から吐出されるインク滴
が、飛行速度に差を有しているため、互いに飛行中に接
触することなく、記録媒体に記録され得る。
【0038】(第3の実施の形態)以下に、本発明の第
3の実施の形態に従ったインクヘッド10を図4を参照
して説明する。なお、本実施の形態において、前述した
本発明の第1の実施の形態に従ったインクヘッド10と
同じ構成部材は、このインクヘッド10の同じ構成部材
を指摘した参照符号を使用して指摘し、詳細な説明は省
略する。図4は、本実施の形態に従ったインクヘッド1
0を示す拡大された断面図である。
【0039】本実施の形態のインクヘッド10は、ノズ
ル31の形状が第1の実施の形態のインクヘッド10と
異なっている。本実施の形態のインクヘッド10は、ノ
ズル31とノズル31’とが、互いの前面の開口面積が
同一であると共に、互いの背面の開口面積も同一に形成
されている。しかし、ノズル31と隣接するノズル3
1’とは、インクの吐出方向に沿った長さが異なって形
成されている。
【0040】ノズル31’は、ノズルプレート30の前
面から突出して形成されており、ノズル31に比べてイ
ンクの突出方向に沿った長さが長く構成されている。こ
れにより、ノズル31’は、ノズル31よりもノズル内
を通過する放射状圧力波のエネルギー損失が大きくな
る。そのため、ノズル31並びにノズル31’に同時に
到達した放射状圧力波から受けるエネルギーは、ノズル
31’の前面の開口に到達する放射状圧力波から受ける
エネルギーの方が、ノズル31の前面開口に到達する放
射状圧力波よりも、小さくなる。従って、ノズル31’
は、ノズル31から吐出されるインク滴80’よりも飛
行速度が遅くインク滴80を吐出する。
【0041】従って、1つのインク室21に設けられて
いる2つのノズル31,31’から吐出されるインク
が、飛行速度に差を有しているため、互いに飛行中に接
触することなく、記録媒体に記録され得る。
【0042】また、本実施の形態のノズル31’は、平
板状のノズルプレート30から突出して形成されている
ため、ノズル31’の前面開口の周りにインクが付着す
ることを防止し得、吐出されるインクの直進性を向上さ
せ得る。
【0043】(第4の実施の形態)以下に、本発明の第
4の実施の形態に従ったインクヘッド10を図5を参照
して説明する。なお、本実施の形態において、前述した
本発明の第3の実施の形態に従ったインクヘッド10と
同じ構成部材は、このインクヘッド10の同じ構成部材
を指摘した参照符号を使用して指摘し、詳細な説明は省
略する。図5は、本実施の形態に従ったインクヘッド1
0を示す拡大された断面図である。
【0044】本実施の形態のインクヘッド10は、ノズ
ル31の突出方向が第3の実施の形態のインクヘッド1
0と異なっている。本実施の形態のインクヘッド10
は、ノズル31’が、ノズルプレート30の背面に突出
して形成されており、ノズル31に比べてインクの突出
方向に沿った長さが長く構成されている。これにより、
第3の実施の形態のインクヘッド10と同様に、ノズル
31’は、ノズル31から吐出されるインク滴80’よ
りも飛行速度が遅くインク滴80を吐出し得る。
【0045】従って、1つのインク室21に設けられて
いる2つのノズル31,31’から吐出されるインク滴
が、飛行速度に差を有しているため、互いに飛行中に接
触することなく、記録媒体に記録され得る。
【0046】また、本実施の形態のノズル31’は、背
面方向に突出して構成されているため、前面を平面で構
成することが出来る。このため、ノズルのメンテナンス
動作において、ノズル付近に付着するインクをふき取る
ワイプ動作を効率よく行い得る。また、ワイパーブレー
ドが破損してしまうことを防止出来る。
【0047】(第5の実施の形態)以下に、本発明の第
5の実施の形態に従ったインクヘッド10を図6を参照
して説明する。なお、本実施の形態において、前述した
本発明の第1の実施の形態に従ったインクヘッド10と
同じ構成部材は、このインクヘッド10の同じ構成部材
を指摘した参照符号を使用して指摘し、詳細な説明は省
略する。図6は、本実施の形態に従ったインクヘッド1
0を示す拡大された断面図である。
【0048】本実施の形態のインクヘッド10は、ノズ
ル31並びにノズル31’の配置が第1の実施の形態の
インクヘッド10と異なっている。本実施の形態のイン
クヘッド10のノズル31とノズル31’とは、同一の
形状を有している。しかしながら、ノズル31と、ノズ
ル31’とは、第1の実施の形態で説明した吐出エネル
ギーのエネルギー中心、即ち放射状圧力波Wの中心P、
からの距離が異なるように配置されている。
【0049】以下に、放射状圧力波Wについて詳しく説
明する。
【0050】放射状圧力波Wは、第1の実施の形態で述
べたように、前記インク吐出動作により発生する。
【0051】前記インク吐出動作は、インク室拡大動作
と、インク室縮小動作と、基準位置復帰動作とを有して
おり、前記インク室拡大動作を行ったのち、インク室縮
小動作を行い、続いて基準位置復帰動作を行うように動
作する。
【0052】前記インク室拡大動作は、前記制御部の命
令により、インク室21の容積を動作前の初期の容積で
ある基準容積より拡大するように、側壁22を動作前の
基準位置からインク室21の外方(図6(b)中の矢印
fで指摘する方向)に曲げる。
【0053】インク室縮小動作は、前記インク室拡大動
作により、側壁22を、前記基準位置より外方に曲がっ
ている状態から、前記基準位置より内方(図6(b)中
の矢印gで指摘する方向)に曲がった状態にさせ、イン
ク室の容積を基準容積より小さい容積にする。なお、こ
のインク室縮小動作により、各側壁22がインクを圧縮
し、各側壁22から中央に向かう圧力波である圧縮圧力
波が発生する。そして、各側壁22から発生された圧縮
圧力波は、各側壁22から同距離の最初に遭遇する一点
である遭遇点(実質的にインク室の略幾何学的中心)で
遭遇し、両圧縮圧力波は合成され、前述の遭遇点から放
射状に拡がる放射状圧力波Wになると考えられる。そし
て、放射状圧力波Wが、ノズル31,31’に到達する
と、各ノズル31,31’からインク滴が吐出される。
従って、放射状圧力波Wは、インクの吐出に寄与するエ
ネルギーである吐出エネルギーと考えられ、吐出エネル
ギーの中心Pとする。
【0054】ノズル31は、インク室21の両側壁22
を結ぶ方向の中央に配置されており、ノズル31’は、
側壁22の近傍に配置されている。このため、ノズル3
1は、ノズル31’よりも前述の放射状圧力波Wの中心
Pからの距離が短い。そのため、図6中に示されている
単位時間当たりの放射状圧力波の移動距離を模式的に示
す矢印j1,j2に示すように、前述のインク吐出動作
により発生する放射状圧力波Wがノズル31に先に到達
し(矢印j1で指摘)、ノズル31’よりも先にインク
を吐出する。言い換えると、ノズル31は、ノズル3
1’よりも吐出タイミングが早い。このとき、ノズル3
1’には、放射状圧力波Wは到達していない(矢印j2
で指摘)。
【0055】上記構成により、本実施の形態のインクヘ
ッド10は、1つのインク室21に設けられている2つ
のノズル31,31’から吐出されるインクが、異なる
吐出タイミングで吐出され得るため、互いに飛行中に接
触することなく、記録媒体に記録され得る。
【0056】なお、本実施の形態のインクヘッド10
は、各インク室21に対して2つのノズル31,31’
を設けるように構成されているが、各ノズルが隣接する
ノズルと前記中心Pからの距離を異なって配置され得れ
ば、ノズル数において限定されることはない。例えば、
図7に示すように3つのノズルを有するように構成する
ことも可能である。
【0057】図7中のインクヘッド10は、インク室2
1の両側壁側にノズル31’が配置されており、インク
室21の両側壁22を結ぶ方向の中央にノズル31が配
置されている。ノズル31とノズル31’とは、同一の
形状を有しているが、上記配置により、中心Pからの距
離が、ノズル31とノズル31’とは異なっている。ノ
ズル31は、2つのノズル31’に比べて中心Pからの
距離が短い。従って、各ノズル31,31’は、隣接す
るノズルと中心Pからの距離が異なるように構成されて
いると言える。このため、図7中のインクヘッド10
は、最初にノズル31からインクを吐出し、続いてイン
ク室21の両側壁側に配置されている2つのノズル3
1’から吐出される。従って、図7中のインクヘッド1
0は、1つのインク室21に設けられている2つのノズ
ル31,31’から吐出されるインクが、異なる吐出タ
イミングで吐出され得るため、互いに飛行中に接触する
ことなく、記録媒体に記録され得る。
【0058】なお、前述の放射状圧力波Wの中心Pから
の距離は、中心Pが実質的にインク室の中心点であると
考えられるため、インク室21の略中心から距離と考え
ることが出来る。このインク室21の中心とは、インク
室21の幾何学的中心を指している。
【0059】さらに、前述の中心Pからの距離は、本実
施の形態のインクヘッド10のように、X−X断面が矩
形形状のインク室を有している場合、インクヘッド10
の前面の開口の中心に対する距離と考えることが出来
る。即ち、前述の中心Pからの距離は、側壁22が互い
に平行に形成されており、前記側壁と直交する壁面も平
行に形成されている場合、インクヘッド10の前面の開
口の中心に対する距離と考えることが出来る。
【0060】(第6の実施の形態)以下に、本発明の第
6の実施の形態に従ったインクヘッド10を図8(a)
および(b)を参照して説明する。なお、本実施の形態
において、前述した本発明の第5の実施の形態に従った
インクヘッド10と同じ構成部材は、このインクヘッド
10の同じ構成部材を指摘した参照符号を使用して指摘
し、詳細な説明は省略する。図8(a)は、本実施の形
態に従ったインクヘッド10を示す斜視図である。図8
(b)は、図8(a)の切断線X−Xに沿った拡大した
断面図である。
【0061】本実施の形態のインクヘッド10は、ノズ
ルプレート30とインクヘッドモジュール20との構成
が、第5の実施の形態のインクヘッド10と異なってい
る。本実施の形態のインクヘッド10は、自身の長手方
向に沿って等ピッチでノズル31,31’が設けられて
いるノズルプレートを有しており、インクヘッドモジュ
ールが切断線X−Xでの断面が台形形状を有するように
構成されている。また、インクヘッド10には、前記台
形の斜面部分にノズルプレート30が配置されている。
言い換えると、インクヘッドモジュール20のインク室
21が、ノズルプレート30に対して非垂直に延びるよ
うに、インクヘッドモジュール20とノズルプレート3
0とが構成されている。
【0062】上記構成により、図8(b)中に示されて
いるように、ノズルプレート30には、等ピッチでノズ
ル31,31’配置されているにも関わらず、ノズル3
1とノズル31’とが、中心Pからの距離が異なるよう
に配置され得る。従って、インクヘッド10からの吐出
タイミングをずらすために、ノズル31とノズル31’
との位置を中心Pからの距離を異ならせるうえで、ノズ
ルプレート30へのノズル31,31’の加工時にこれ
らのノズルの配置を考慮することなく、ノズル31とノ
ズル31’との配置を所望の位置に調整し得る。このた
め、ノズルプレート30に対するノズル31,31’の
加工を容易に行い得るにもかかわらず、2つのノズル3
1,31’から吐出されるインクが、異なる吐出タイミ
ングで吐出され得るため、互いに飛行中に接触すること
なく、記録媒体に記録され得るように構成し得る。
【0063】なお、本実施の形態において、ノズル3
1,31’とは、等ピッチでノズルプレートに設けられ
ているが、ノズルプレート30とインクヘッドモジュー
ル20との配置により所望の位置に調整し得るため、ノ
ズルプレート30に対するノズル31,31’配置にお
いて限定されることはない。
【0064】以下に本実施の形態の変形例を説明する。
【0065】(変形例)また、本実施の形態において、
インクヘッド10は、図8(a)中に示される切断線X
−Xでの断面が台形形状を有するように構成されている
が、本実施の形態の変形例のインクヘッド10は、図9
(a)中に示されるように、前記切断線X−Xと直交す
る方向である切断線Y−Yでの断面が台形形状を有する
ように構成されている。また、インクヘッド10には、
前記台形の斜面部分にノズルプレート30が配置されて
いる。
【0066】上記構成により、各インク室21の容積を
同一に保ちながら、本実施の形態と同様に、ノズルプレ
ート30上のノズル31,31’の加工後に、中心Pに
対するノズル31とノズル31’との配置を所望の位置
に調整し得る。このため、ノズルプレート30に対する
ノズル31,31’の加工を容易に行い得るにもかかわ
らず、2つのノズル31,31’から吐出されるインク
が、異なる吐出タイミングで吐出され得るため、互いに
飛行中に接触することなく、記録媒体に記録され得るよ
うに構成し得る。
【0067】なお、本変形例において、前述の位置調整
のためには、各インク室毎の隣接するノズル同士が、図
9(b)中に示されるように、互いの中心を結ぶ線R
が、インク室21の側壁22を結ぶ線Qに対して角度を
有する必要がある。ノズル31,31’を上記配置にす
ることにより、前記斜面部分の角度であるノズルプレー
ト30に対するインク室21の延出方向の角度の変化
で、中心Pに対するノズル31とノズル31’との配置
を所望の位置に調整し得る。
【0068】これまで、いくつかの実施の形態について
図面を参照しながら具体的に説明したが、本発明は、上
述した実施の形態に限定されるものではなく、その要旨
を逸脱しない範囲で行なわれるすべての実施を含む。
【0069】なお、上述した各実施の形態のインクヘッ
ド10は、1つのインク室に設けられている複数のノズ
ルから吐出されるインクが、隣接するノズルから吐出さ
れるインクと飛行中に接触することなく、記録媒体に記
録され得るならば、組み合わせて構成されることが可能
である。具体的には、ノズル31の前面並びに背面の開
口面積を共に、ノズル31’に対して異ならせることも
可能であるし、ノズル31とノズル31’の形状を異な
らせると共に、前記中心Pからの距離を異ならせること
も可能である。
【0070】なお、本発明のインクヘッド10を説明す
るために、各実施の形態において、吐出エネルギー発生
素子としてピエゾのような圧電駆動素子を挙げている
が、これに限定されることはなく、ヒーターのような電
気熱変換素子を吐出エネルギー発生素子として用いて駆
動させるヘッドに対しても、本発明は適用し得る。
【0071】さらに、吐出エネルギー発生素子には、圧
電駆動素子タイプであった場合においても、各実施の形
態において説明した、インク室の側壁に電極を積層し前
記側壁を駆動させてインクを吐出させるXAAR方式に
限らず、ノズルに対向する面を駆動させるいわゆるMA
CH−JET方式の圧電駆動素子も適用し得る。
【0072】また、本発明のインクヘッドについて、以
下のことが言える。
【0073】(1)インクを吐出する複数のインク室を
有しているインクヘッドモジュールと、前記インク室の
夫々にインクを通過させるノズルを提供するためにイン
クヘッドモジュールに取り付けられているノズルプレー
トと、を有しているインクヘッドであって、前記インク
ヘッドモジュールは、前記インク室の一部を構成すると
ともに前記インクに対して吐出に必要な吐出エネルギー
を与えるエネルギー発生素子を有しており、前記ノズル
は、前記各インク室に対して複数形成されているインク
ヘッドにおいて、前記各ノズルから吐出されるインク滴
が、隣接するノズルから吐出されるインク滴の吐出タイ
ミングと異なる吐出タイミングで吐出されることを特徴
とするインクヘッド。
【0074】上記構成により、各ノズルから吐出される
インク滴が、隣接するノズルから吐出されるインク滴の
吐出タイミングと異なる吐出タイミングで吐出されるた
め、飛行中のインク滴が、隣接するノズルから吐出され
インク滴と接触することなく、記録媒体に記録され得
る。従って、高記録周波数でありながら1つのインク室
により記録されるインクドットの記録面積を所望の面積
にすることが可能なインクヘッドを提供し得る。また、
構造が簡単でありながら高解像度の画像を記録し得るイ
ンクヘッドを提供し得る。
【0075】(2)前記各ノズルは、前記エネルギー発
生素子の駆動によって発生する前記インク室内の吐出エ
ネルギーの中心からの距離が、隣接ノズルと異なるよう
に、配置されていることを特徴とする(1)に記載のイ
ンクヘッド。
【0076】上記構成により、各ノズルは、隣接するノ
ズルと前記吐出エネルギーの中心から距離が異なるよう
に構成されているため、前記吐出エネルギーの中心から
吐出エネルギーを伝播する圧力波が、各ノズルと、この
ノズルに隣接するノズルとに到達する時間が異なる。そ
して、先に圧力波が到達したノズルからインク滴を吐出
する。このため、各ノズルと、隣接するノズルとは、イ
ンク滴を吐出するタイミングを異ならせ得る。
【0077】(3)前記各ノズルは、前記隣接するノズ
ルから吐出するインク滴と吐出タイミングが互いに異な
るように、前記隣接するノズルと前記インク室の中心か
ら距離を異なるように配置されていることを特徴とする
(1)に記載のインクヘッド。
【0078】上記構成により、各ノズルは、前記隣接す
るノズルと前記インク室の中心から距離を異なるように
配置されているため、前記吐出エネルギーの中心からの
距離を、隣接するノズルと異ならせ、インク滴を吐出す
るタイミングを異ならせ得る。
【0079】(4)前記ノズルプレートは、前記インク
室の記録媒体と対面する面に設けられており、前記イン
ク室は、前記ノズルプレートの記録媒体と対面する面に
対して非垂直に延びていることを特徴とする(2)又は
(3)に記載のインクヘッド。
【0080】上記構成により、ノズルプレートとインク
室とは、所定の角度を有するように連結されているた
め、前記角度を変更することで、ノズルプレートに配置
されたノズルの位置を調節することなく、前記吐出エネ
ルギーの中心からの距離を、隣接するノズルと異ならせ
得る。
【0081】(5)インクを吐出する複数のインク室を
有しているインクヘッドモジュールと、前記インク室の
夫々にインクを通過させるノズルを提供するためにイン
クヘッドモジュールに取り付けられているノズルプレー
トと、を有しているインクヘッドであって、前記インク
ヘッドモジュールは、前記インク室の一部を構成すると
ともに前記インクに対して吐出に必要な吐出エネルギー
を与えるエネルギー発生素子を有しており、前記ノズル
は、前記各インク室に対して複数形成されているインク
ヘッドにおいて、前記各ノズルから吐出されるインク滴
が、隣接するインク滴の吐出スピードと異なる吐出スピ
ードで吐出されることを特徴とするインクヘッド。
【0082】上記構成により、各ノズルから吐出される
インク滴が、隣接するインク滴の吐出スピードと異なる
吐出スピードで吐出されるため、飛行中のインク滴が、
隣接するノズルから吐出されインク滴と接触することな
く、記録媒体に記録され得る。従って、高記録周波数で
ありながら1つのインク室により記録されるインクドッ
トの記録面積を所望の面積にすることが可能なインクヘ
ッドを提供し得る。また、構造が簡単でありながら高解
像度の画像を記録し得るインクヘッドを提供し得る。
【0083】(6)また、前記ノズルは、前記隣接する
ノズルと開口面積が異なって形成されていることを特徴
とする(5)に記載のインクヘッド。
【0084】上記構成により、前記ノズルは、隣接する
ノズルと開口面積が異なって形成されるため、各ノズル
と隣接するノズルとの吐出スピードを異ならせ得る。
【0085】(7)前記ノズルの開口面積は、外気と接
触する側の開口面積である(6)に記載のインクヘッ
ド。
【0086】上記構成により、各ノズルと、隣接するノ
ズルとは、外気と接触する側の開口面積が異なっている
ため、各ノズルと隣接するノズルとの吐出スピードを異
ならせ得る。
【0087】(8)また、前記ノズルの開口面積は、前
記インク室と対面する側のノズルの開口面積である
(7)に記載のインクヘッド。
【0088】上記構成により、各ノズルと、隣接するノ
ズルとは、インク室と対面する側のノズルの開口面積が
異なっているため、各ノズルと隣接するノズルとの吐出
スピードを異ならせ得る。
【0089】(9)前記ノズルは、前記隣接するノズル
と、インクの吐出方向に沿った長さが異なって形成され
ている(7)に記載のインクヘッド。
【0090】上記構成により、各ノズルと、隣接するノ
ズルとは、インクの吐出方向に沿った長さが異なってい
るため、各ノズルと隣接するノズルとの吐出スピードを
異ならせ得る。
【0091】(10)前記ノズルは、前記隣接するノズ
ルと、前記ノズルプレートの記録媒体と対面する面から
の高さが異なっている(9)に記載のインクヘッド。
【0092】上記構成により、各ノズルと、隣接するノ
ズルとは、ノズルプレートの記録媒体と対面する面から
の高さが異なるため、各ノズルと隣接するノズルとの吐
出スピードを異ならせ得る。
【0093】(11)前記ノズルは、前記隣接するノズ
ルと、前記ノズルプレートの前記インク室と対面する面
からの高さが異なっている(9)に記載のインクヘッ
ド。
【0094】上記構成により、各ノズルと、隣接するノ
ズルとは、ノズルプレートのインク室と対面する面から
の高さが異なるため、各ノズルから吐出されるインク
と、隣接するノズルから吐出されるインクとの飛行速度
を異ならせ得る。
【0095】(12)前記インク室と対面する側の前記
ノズル開口面積をS1、外気と接触する側の開口面積S
2とした場合に、前記複数のノズルのうち少なくとも1
つのノズルが他のノズルに対してS2/S1の比が異な
って形成されている(6)に記載のインクヘッド。
【0096】上記構成により、少なくとも1つのノズル
の前記S2/S1の比が異なってため、各ノズルと隣接
するノズルとの吐出スピードを異ならせ得る。
【0097】
【発明の効果】本発明は、1つのインク室に設けられて
いる複数のノズルから吐出されるインクが、隣接するノ
ズルから吐出されるインクと飛行中に接触することな
く、記録媒体に記録され得るインクヘッドを提供し得
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は、第1の実施の形態に従ったイン
クヘッドを示す斜視図である。図1(b)は、図1
(a)の切断線X−Xに沿った拡大した断面図である。
【図2】図2は、第1の実施の形態に従ったインクヘッ
ドの変形例を示す拡大した断面図である。
【図3】図3は、第2の実施の形態に従ったインクヘッ
ドを示す拡大した断面図である。
【図4】図4は、第3の実施の形態に従ったインクヘッ
ドを示す拡大した断面図である。
【図5】図5は、第4の実施の形態に従ったインクヘッ
ドを示す拡大した断面図である。
【図6】図6は、第5の実施の形態に従ったインクヘッ
ドを示す拡大した断面図である。
【図7】図7は、第5の実施の形態に従ったインクヘッ
ドの変形例を示す拡大した断面図である。
【図8】図8(a)は、第6の実施の形態に従ったイン
クヘッドを示す斜視図である。図8(b)は、図8
(a)の切断線X−Xに沿った拡大した断面図である。
【図9】図9(a)は、第6の実施の形態に従ったイン
クヘッドの変形例を示す斜視図である。図9(b)は、
図9(a)のノズルの配置を示す拡大した上面図であ
る。
【図10】図10は、従来のインクヘッドを示す拡大し
た断面図である。
【符号の説明】
P 放射状圧力波の中心 10 インクヘッド 20 インクヘッドモジュール 21 インク室 22 側壁 30 ノズルプレート 31、31’ ノズル 80、80’ インク滴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 正信 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 Fターム(参考) 2C057 AG03 AG12 AG13 AG16 AG18

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを吐出する複数のインク室を有し
    ているインクヘッドモジュールと、 前記インク室の夫々にインクを通過させるノズルを提供
    するためにインクヘッドモジュールに取り付けられてい
    るノズルプレートと、 を有しているインクヘッドであって、 前記インクヘッドモジュールは、前記インク室の一部を
    構成するとともに前記インクに対して吐出に必要な吐出
    エネルギーを与えるエネルギー発生素子を有しており、 前記ノズルは、前記各インク室に対して複数形成されて
    いるインクヘッドにおいて、 前記各ノズルから吐出されるインク滴が、隣接するノズ
    ルから吐出されるインク滴の吐出タイミングと異なる吐
    出タイミングで吐出されることを特徴とするインクヘッ
    ド。
  2. 【請求項2】 前記各ノズルは、前記エネルギー発生素
    子の駆動によって発生する前記インク室内の吐出エネル
    ギーの中心からの距離が、隣接ノズルと異なるように、
    配置されていることを特徴とする請求項1に記載のイン
    クヘッド。
  3. 【請求項3】 インクを吐出する複数のインク室を有し
    ているインクヘッドモジュールと、 前記インク室の夫々にインクを通過させるノズルを提供
    するためにインクヘッドモジュールに取り付けられてい
    るノズルプレートと、 を有しているインクヘッドであって、 前記インクヘッドモジュールは、前記インク室の一部を
    構成するとともに前記インクに対して吐出に必要な吐出
    エネルギーを与えるエネルギー発生素子を有しており、 前記ノズルは、前記各インク室に対して複数形成されて
    いるインクヘッドにおいて、 前記各ノズルから吐出されるインク滴が、隣接するイン
    ク滴の吐出スピードと異なる吐出スピードで吐出される
    ことを特徴とするインクヘッド。
  4. 【請求項4】 前記ノズルは、前記隣接するノズルと開
    口面積が異なって形成されている請求項3に記載のイン
    クヘッド。
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