JP2006088390A - インクジェット記録ヘッド - Google Patents

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JP2006088390A JP2004273954A JP2004273954A JP2006088390A JP 2006088390 A JP2006088390 A JP 2006088390A JP 2004273954 A JP2004273954 A JP 2004273954A JP 2004273954 A JP2004273954 A JP 2004273954A JP 2006088390 A JP2006088390 A JP 2006088390A
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Abstract

【課題】 圧力室と連通路の接続部及び圧力室幅方向の死水域を小さくしたインクジェット記録ヘッドを得る。
【解決手段】 プレート50の貫通孔50Aを、平面視にて、圧力室14の連通路12側の一部と略同一形状を成すようにすることで、圧力室14の連通路12側において、圧力室14と貫通孔50Aとの間に生じる段差をなくすことができ、死水域66を小さくすることができる。また、プレート50の貫通孔50Aの平面形状を圧力室14の連通路12側の形状の一部と略同一とすることで、圧力室14の出口側において、連通路12との幅方向の寸法差が小さくなるため、圧力室14の幅方向における死水域が小さくなる。さらに、連通路12のノズル10側の平面形状を点対称とすることで、液滴の吐出方向性が向上する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、液滴を吐出するインクジェット記録ヘッドに関する。
主走査方向に往復移動するインクジェット記録ヘッド(以下、単に「記録ヘッド」という場合がある)の複数のノズルから選択的にインク滴を吐出し、副走査方向へ搬送される記録紙等の記録媒体に文字や画像等を印刷するインクジェット記録装置は従来から知られている。
このようなインクジェット記録装置において、その記録ヘッドには圧電方式やサーマル方式等がある。例えば圧電方式の場合には、インクタンクからインクプール室を経てインクが供給される圧力室に、圧電素子(電気エネルギーを機械エネルギーに変換するアクチュエーター)が設けられ、圧力室の体積を減少させるように凹状に撓み変形して圧力室内のインクを加圧し、圧力室に連通するノズルからインク滴として吐出させるように構成されている。
ここで、ピエゾによる変形効率を高めるために、本出願人が既に出願している特許文献1で開示しているように、圧力室はアスペクト比をなるべく小さくすることが重要である。
しかし、アスペクト比を小さくすると、供給路と連通路を結ぶ線と垂直方向の幅が大きくなり、側壁付近の死水域(澱み点)が大きくなってしまう。また、圧力室が4角形、あるいは6角形の場合、連通路が円形だと連通路と圧力室の接続部で、平面方向に大きな段差ができ、その部分が死水域になってしまう。
このような死水域を解決するため、特許文献2では、圧力室の連通路側開口部付近の壁を円形にして連通路との段差を無くすようにしているが、該連通路側開口部を円形状にしているため、圧力室幅方向の死水域を解消できないという問題が生じる。
また、特許文献3では、圧力室と連通路を1枚のシリコン基盤で形成して、ハーフエッチング部を圧力室、貫通部を連通路として使用し、これにより、圧力室と連通路の段差を無くすようにしているが、圧力室と連通路の接続部が略同一形状となり、連通路が点対称ではなくなるため、インク滴の吐出方向が不安定になってしまう。
さらに、特許文献4では、連通路を圧力室の一端の壁よりも外側に配置し、また、特許文献5〜8では、それぞれ連通路内を斜めに傾斜させることで、連通路と圧力室の接続部に生じる死水域を小さくしているが、それぞれ圧力室の連通路側を円形状にしているため、圧力室幅方向の死水域を解消することができない。
特開2001−334661号公報 特開平4−166340号公報 特許第3326970号公報 特許第3038883号公報 特開平7−195685号公報 特開平10−202878公報 特開2002−001953号公報 特許第02606955号公報
本発明は上記事実を考慮し、圧力室と連通路の接続部及び圧力室幅方向の死水域を小さくしたインクジェット記録ヘッドを得ることを目的とする。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、インクジェット記録ヘッドにおいて、液滴を吐出するノズルと、前記ノズルと連通する連通路と、前記連通路と連通し液滴が充填され、電圧の印加によって液体に圧力波を作用させる圧力室と、を備え、前記連通路の前記圧力室側の平面形状が、圧力室の連通路側の平面形状の一部と略同一であり、連通路の前記ノズル側の平面形状が点対称であることを特徴としている。
請求項1に記載の発明では、連通路の圧力室側(連通路入口)の平面形状を、圧力室の連通路側の平面形状の一部と略同一とすることで、圧力室と連通路の接続部に生じる段差を小さくすることができ、該接続部の死水域を小さくすることができる。
また、連通路入口の平面形状を圧力室の連通路側の平面形状の一部と略同一とすることで、圧力室出口側(圧力室の連通路側)において、連通路との幅方向の寸法差が小さくなるため、圧力室幅方向における死水域が小さくなる。さらに、連通路のノズル側の平面形状を点対称とすることで、液滴の吐出方向性が向上する。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のインクジェット記録ヘッドにおいて、前記連通路が複数のプレートに形成された貫通孔で構成され、前記圧力室側の貫通孔が圧力室の連通路側の平面形状の一部と略同一の平面形状を成し、前記ノズル側へ向かって各プレートの貫通孔の平面形状が徐々に点対称に近づいていることを特徴としている。
請求項2に記載の発明では、連通路を複数のプレートに形成された貫通孔で構成し、圧力室側の貫通孔を圧力室出口の平面形状の一部と略同一の平面形状としている。また、ノズル側へ向かって各プレートの貫通孔の平面形状を徐々に点対称に近づけるようにすることで、連通路内を流動する液体の流速を速め、流動性を向上させるようにしている。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のインクジェット記録ヘッドにおいて、前記連通路の前記ノズル側の平面形状が円形であることを特徴としている。請求項3に記載の発明では、連通路のノズル側の平面形状を円形とすることで、液滴の吐出方向のばらつきを防止する。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れか1項に記載のインクジェット記録ヘッドにおいて、前記圧力室の平面形状が多角形状を成し、前記連通路の圧力室側には、圧力室の平面形状の一部と略同一形状の多角形部が設けられたことを特徴としている。
請求項5に記載の発明では、請求項4に記載のインクジェット記録ヘッドにおいて、前記連通路の圧力室側が、圧力室の平面形状の一部と略同一形状の三角部であることを特徴としている。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のインクジェット記録ヘッドにおいて、前記三角部の底辺部が頂部へ向かって凹んでいることを特徴としている。請求項6に記載の発明では、三角部の底辺部を頂部へ向かって凹ませることで、連通路内を流動する液体の流動中心軸を三角部の頂部側へずらすことができる。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6の何れか1項に記載のインクジェット記録ヘッドにおいて、前記圧力室の一端側に圧力室へ液体を供給する供給路が連通し、圧力室の他端側に連通路が連通していることを特徴としている。
請求項7に記載の発明では、圧力室の一端側に連通された供給路から供給された液体は圧力室で充填され、電圧の印加によって液体に圧力波が作用すると、圧力室の他端側に連通された連通路を経て、液滴がノズルから吐出する。
本発明は、上記構成としたので、請求項1、4及び5に記載の発明では、連通路の圧力室側(連通路入口)の平面形状を、圧力室の連通路側の平面形状の一部と略同一とすることで、圧力室と連通路の接続部に生じる段差を小さくすることができ、該接続部の死水域を小さくすることができる。また、連通路入口の平面形状を圧力室の連通路側の平面形状の一部と略同一とすることで、圧力室出口側(圧力室の連通路側)において、連通路との幅方向の寸法差が小さくなるため、圧力室幅方向における死水域が小さくなる。さらに、連通路のノズル側の平面形状を点対称とすることで、液滴の吐出方向性が向上する。
請求項2に記載の発明では、ノズル側へ向かって各プレートの貫通孔の平面形状を徐々に点対称に近づけるようにすることで、連通路内を流動する液体の流速を速め、流動性を向上させるようにしている。請求項3に記載の発明では、連通路のノズル側の平面形状を円形とすることで、液滴の吐出方向のばらつきを防止する。請求項6に記載の発明では、三角部の底辺部を頂部へ向かって凹ませることで、連通路内を流動する液体の流動中心軸を三角部の頂部側へずらすことができる。
請求項7に記載の発明では、圧力室の一端側に接続された供給路から供給された液体は圧力室で充填され、電圧の印加によって液体に圧力波が作用すると、圧力室の他端側に接続された連通路を経て、液滴がノズルから吐出する。
以下、本発明の実施の形態に係るインクジェット記録ヘッドについての説明を行う。まず、最初に図1に示すインクジェット記録装置70の概要を説明する。
なお、記録媒体は記録紙Pとし、記録紙Pのインクジェット記録装置70における搬送方向を副走査方向として矢印Sで表し、その搬送方向と直交する方向を主走査方向として矢印Mで表す。
インクジェット記録装置70は、ブラック、イエロー、マゼンタ、シアンの各インクジェット記録ユニット72を搭載するキャリッジ76を備えている。このキャリッジ76の記録紙Pの搬送方向上流側には、一対のブラケット78が突設されており、そのブラケット78には円形状の開孔78Aが穿設されている。そして、この開孔78Aに、主走査方向に架設されたシャフト80が挿通されている。
また、主走査方向の両端側には、主走査機構82を構成する駆動プーリー84と従動プーリー86が配設されている。この駆動プーリー84と従動プーリー86にはタイミングベルト88が巻回されており、タイミングベルト88の一部にキャリッジ76に固定され、キャリッジ76が主走査方向に往復移動可能となっている。
また、このインクジェット記録装置70には、搬送ローラー90及び排出ローラー92からなる副走査機構94が設けられており、画像印刷前の記録紙Pを束にして載置する給紙トレイ96から1枚ずつ給紙された記録紙Pを所定のピッチで副走査方向へ搬送する。
さらに、図2に示すように、各色のインクジェット記録ユニット72は、インクジェット記録ヘッド74と、それにインクを供給するインクタンク98とが一体に構成されたものであり、インクジェット記録ヘッド74の下面に形成された複数のノズル10(図3参照)が、記録紙Pと対向するようにキャリッジ76上に搭載されている。
したがって、インクジェット記録ヘッド74が主走査機構82(図1参照)によって主走査方向に移動しながら、記録紙Pに対してノズル10から選択的にインク滴を吐出することにより、所定のバンド領域BEに対して画像データに基づく画像の一部が記録される。
そして、主走査方向への1回の移動が終了すると、記録紙Pは、副走査機構94(図1参照)によって副走査方向に所定ピッチ搬送され、再びインクジェット記録ヘッド74(インクジェット記録ユニット72)が主走査方向(前述とは反対方向)に移動しながら、次のバンド領域に対して画像データに基づく画像の一部が記録されるようになっており、このような動作を複数回繰り返すことによって、記録紙Pに画像データに基づく全体画像がフルカラーで記録される。
次に、本発明の実施の形態に係るインクジェット記録ヘッドの構成について説明する。
図3に示すように、インクジェット記録ヘッド74には、インクタンク98(図2参照)からインクが供給される共通インク室20が備えられている。この共通インク室20には開口部18が設けられており、インク供給路16を介して圧力室14が連通し、共通インク室20内のインクが供給されるようになっている。
インクジェット記録ヘッド74は、ノズル10が形成されたプレート64と、複数のプレートで構成され、インクが流動可能な連通路12(後述する)の一部が形成されると共に共通インク室20が形成されたプレート層22(プレート54、56、58、60、62で構成)と、連通路12の一部が形成されると共に共通インク室20の開口部18が形成されたプレート52と、連通路12の一部が形成されると共にインク供給路16が形成されたプレート50と、圧力室14が形成される圧力室プレート28と、が順番に積層されている。
圧力室プレート28の上には上下方向に撓み変形可能な振動板30が接着されており、圧力室14に対応する振動板30の上面には圧電素子42が配設されている。この圧電素子42の上にはボール半田34を介して電気基板36が接合されており、圧電素子42に電圧が印加されると、圧電素子42が上下方向に撓み変形する。これにより、振動板30が撓み変形し、圧力室14内のインクが加圧され、連通路12を経てノズル10からインク滴が吐出する構成となっている。
ここで、連通路12の構成について説明する。
図3及び図4に示すように、連通路12は、7枚のプレート50、52、54、56、58、60、62で構成されており、各プレート50、52、54、56、58、60、62に形成された貫通孔50A、52A、54A、56A、58A、60A、62Aによって、平面視にて略六角形状を成す圧力室14と円形のノズル10とを連通させる連通路12が形成される。
プレート50の貫通孔50Aは、図5(B)に示すように、平面視にて、図5(A)に示す圧力室14の連通路12側の一部と略同一形状を成す五角形状となっている。次に、プレート52の貫通孔52Aは、貫通孔50Aの断面積よりも小さくなっており、貫通孔52Aの各角部は角丸めされている。
また、プレート54の貫通孔54Aは、貫通孔52Aの断面積よりも小さくなっている。プレート56の貫通孔56Aは、貫通孔54Aの断面積よりも小さくなっており、貫通孔56Aの各辺は、円弧状に若干膨らませた形状となっている。
プレート58の貫通孔58Aは、貫通孔56Aの断面積よりも小さくなっており、貫通孔58Aの形状は、平面視にして略円形状となっている。そして、プレート60、62の貫通孔60A、62Aは、それぞれ平面視にて略円形状となって、ノズル10の孔径に合わせて徐々に縮径している。
次に、本発明の実施の形態に係るインクジェット記録ヘッドの作用について説明する。
例えば、図7に示すように、連通路100を構成する貫通孔が、全て平面視にて略円形状で、ノズル10に近づくに従って縮径させただけの場合、図9に示す連通路100内の流速分布(なお、図9では色が濃くなるにつれて流速が速くなっていることを示している)を見ると、連通路100の入口付近で一端流速が遅くなり、連通路100内部ではさらに流速が遅くなっている。連通路100出口付近では流速が速くなるものの、連通路100内部の流速が遅いため、連通路100内部の内壁部側では死水域66(いわゆる澱み点、図9の色が一番薄い部分)が大きくなってしまう。
特に、平面形状が、略六角形状の圧力室14から略円形状の貫通孔102(連通路100の入口部)にインクが流入されるとき、図8(A)、(B)に示すように、圧力室14と貫通孔102との間には大きく段差が生じているため、この段差により死水域66が大きくなってしまう。
しかし、図5(A)、(B)に示すように、プレート50の貫通孔50Aを、平面視にて、圧力室14の連通路12側の一部と略同一形状を成すようにすることで、圧力室14の連通路12側において、圧力室14と貫通孔50Aとの間に生じる段差をなくすことができ、死水域66を小さくすることができる。
また、プレート50の貫通孔50Aの平面形状を圧力室14の連通路12側の平面形状の一部と略同一とすることで、圧力室14の出口側において、連通路12との幅方向の寸法差が小さくなるため、圧力室14の幅方向における死水域が小さくなる。さらに、連通路12のノズル10側の平面形状を点対称(ここでは、略円形状)とすることで、液滴の吐出方向性が向上する。
さらに、プレート50の貫通孔50Aの平面形状を圧力室14の連通路12側の平面形状の一部と略同一とし、ノズル10側へ向かって行くに従って、プレート58、60、62の貫通孔58A、60A、62Aの平面形状を、徐々に円形状に近づけるようにすることで、図6に示すように、連通路12内を流動する液体の流速を速め、流動性を向上させるようにしている。
なお、ここでは、プレート50の貫通孔50Aを、図5(B)に示すように、平面視にて五角形状としたが、圧力室14の連通路12側の一部と略同一の平面形状となるようにし、ノズル10の平面形状に合わせて徐々に変形させることができれば良いため、必ずしも五角形状である必要はない。
例えば、図11(A)、(B)に示すように、プレート110の貫通孔110Aの平面形状で三角状を成す各角部を角丸めすると共に、略平行に対面する一対の辺112を伸ばし、該辺112を互いにつなぐ底辺114を頂部134へ凹ませるようにしても良い。
そして、図10に示すように、プレート116の貫通孔116Aでは、貫通孔110Aに合わせて形状を変え、貫通孔116Aの底角部120を角丸めし、そして、プレート122の貫通孔122Aでは、平面視にて略三角形状を成す形状とし、各角部を角丸めする。
次に、プレート124の貫通孔124Aでは、貫通孔124Aの各辺を円弧状に若干膨ませた形状とし、プレート126の貫通孔126Aでは、平面視にして略円形状となるようにしている。そして、プレート128、130の貫通孔128A、130Aを、それぞれ平面視にて略円形状となるようにして、ノズル10の孔径に合わせて徐々に縮径させる。
このように、図5(B)に示すように、貫通孔110Aにおいて、頂部134と対面する底辺114を内側へ凹ませるようにすることで、圧力室14出口から連通路136の入口部へ流入するインクを頂部134側へ押し出すことができ、インクの流動中心軸を貫通孔110Aの頂部134側へずらすことができる。
この結果、流速の速い部分の面積が広がり、図12に示すように、連通路136内部の流速が速くなる。このため、圧力室14から流入されたインクを、連通路136を経て一気にノズル10から流出させることができ、連通路136内部の内壁側での死水域66をさらに小さくすることができる。
また、図14(A)、(B)に示すように、プレート140の貫通孔140Aを、圧力室14の連通路166側の一部と略同一形状となるように形成し、図11(A)、(B)の貫通孔110Aとは逆に、頂部142と対面する底辺144を外側へ膨ませるようにしても良い。
そして、図13に示すように、プレート146の貫通孔146Aでは、底角部148を角丸めし、プレート150の貫通孔150Aでは、底辺152の曲率半径を小さくして、平面視にて半円状となるようにし、プレート154の貫通孔154Aで、平面視にて略円弧状となるようにしている。
また、プレート156、158、160の貫通孔156A、158A、160Aでは、それぞれ平面視にて略円形状となるようにして、ノズル10の孔径に合わせて徐々に縮径させる。
この場合、図15に示すように、図12の場合と比較すると、連通路166内部での流速は遅くなるが、図9と比較すると、流速を速くすることができる。従って、連通路100の圧力室14側の貫通孔102Aが平面視にて略円形状の場合と比較して、連通路166内部の壁部側に生じる死水域66を小さくすることができる。
また、ここでは、圧力室が略六角形状(圧力室の一端部(圧力室の連通路側)が角部(頂部)である)の場合について説明したが、圧力室は必ずしも略六角形状である必要はない。
すなわち、本発明では、圧力室の連通路側のプレートの貫通孔を、圧力室の連通路側の一部と略同一形状となるようにすれば良いため、圧力室の形状によって該プレートの貫通孔の形状も変わることとなる。
例えば、図16に示すように、圧力室170を略八角形状とし、圧力室170の連通路172側がストレートになるようにしても良い。この場合、プレート174の貫通孔174Aは、圧力室170の連通路172側の一部と略同一形状となる略六角形とし、ノズル10に向かって徐々に略円形状となるように形状を変形させるようにする。
また、図示はしないが、圧力室の一端部を丸めても良く、この場合は、連通路の圧力室側の貫通孔は圧力室の連通路側の一部と略同一形状となるため、該貫通孔の一端部側を丸め、ノズルに向かって略円形状に変形していけばよい。
以上の実施例では、ノズル側の貫通孔を略円形状として説明してきたが、ノズル側貫通孔の平面形状は略円形状に限られず、点対称の貫通孔ならば、どのような形状でも良い。例えば、ノズル側の貫通孔を略正方形状にして、連通路の圧力室側の形状から徐々に正方形状に変化させるようにしても良い。
また、ここでは、各プレートを重ね合わせて連通路を構成しているが、一枚のプレートで連通路を構成しても勿論良い。また、この場合、連通路をテーパ形状としても良い。
さらに、本実施形態のインクジェット記録装置70では、ブラック、イエロー、マゼンタ、シアンの各色のインクジェット記録ユニット72がそれぞれキャリッジ76に搭載され、それら各色のインクジェット記録ヘッド74から画像データに基づいて選択的にインク滴が吐出されてフルカラーの画像が記録紙Pに記録されるようになっているが、本発明におけるインクジェット記録は、記録紙P上への文字や画像の記録に限定されるものではない。
すなわち、記録媒体は紙に限定されるものでなく、また、吐出する液体もインクに限定されるものではない。例えば、高分子フィルムやガラス上にインクを吐出してディスプレイ用カラーフィルターを作成したり、溶接状態の半田を基板上に吐出して部品実装用のバンプを形成するなど、工業的に用いられる液滴吐出装置全般に対して、本発明に係るインクジェット記録ヘッド74を適用することができる。
また、上記実施例のインクジェット記録装置70では、主走査機構82と副走査機構94を有するPartial Width Array(PWA)の例で説明したが、本発明におけるインクジェット記録は、これに限定されず、紙幅対応のいわゆるFull Width Array(FWA)であってもよい。
本発明の実施の形態に係るインクジェット記録ヘッドが適用されたインクジェット記録装置を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係るインクジェット記録ヘッドが適用されたインクジェット記録ユニット示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係るインクジェット記録ヘッドの構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係るインクジェット記録ヘッドの連通路及び圧力室を示す斜視図である。 (A)は、圧力室を示す平面図であり、(B)は、連通路の入口部の平面図である。 本発明の実施の形態に係るインクジェット記録ヘッドの連通路内のインクの流速分布を示す断面図である。 本発明の比較例として示す連通路及び圧力室の斜視図である。 本発明の比較例として示す(A)は、圧力室を示す平面図であり、(B)は、連通路の入口部の平面図である。 本発明の比較例として示す連通路内のインクの流速分布を示す断面図である。 本発明の変形例であり、連通路及び圧力室の斜視図である。 (A)は、圧力室を示す平面図であり、(B)は、本発明の変形例を示す連通路の入口部の平面図である。 本発明の変形例であり、連通路内のインクの流速分布を示す断面図である。 本発明のその他の変形例であり、連通路及び圧力室の斜視図である。 (A)は、圧力室を示す平面図であり、(B)は、本発明のその他の変形例を示す連通路の入口部の平面図である。 本発明のその他の変形例であり、連通路内のインクの流速分布を示す断面図である。 本発明のその他の変形例であり、連通路及び圧力室の斜視図である。
符号の説明
10 ノズル
12 連通路
14 圧力室
50A 貫通孔(連通路)
52A 貫通孔(連通路)
54A 貫通孔(連通路)
56A 貫通孔(連通路)
58A 貫通孔(連通路)
60A 貫通孔(連通路)
62A 貫通孔(連通路)
70 インクジェット記録装置
74 インクジェット記録ヘッド
110A 貫通孔(三角部、連通路)
116A 貫通孔(連通路)
122A 貫通孔(連通路)
124A 貫通孔(連通路)
126A 貫通孔(連通路)
128A 貫通孔(連通路)
130A 貫通孔(連通路)
136 連通路
140A 貫通孔(連通路)
146A 貫通孔(連通路)
150A 貫通孔(連通路)
154A 貫通孔(連通路)
156A 貫通孔(連通路)
158A 貫通孔(連通路)
160A 貫通孔(連通路)
166 連通路
170 圧力室
172 連通路
174 貫通孔(連通路)

Claims (7)

  1. 液滴を吐出するノズルと、前記ノズルと連通する連通路と、前記連通路と連通し液滴が充填され、電圧の印加によって液体に圧力波を作用させる圧力室と、を備え、
    前記連通路の前記圧力室側の平面形状が、圧力室の連通路側の平面形状の一部と略同一であり、連通路の前記ノズル側の平面形状が点対称であることを特徴とするインクジェット記録ヘッド。
  2. 前記連通路が複数のプレートに形成された貫通孔で構成され、前記圧力室側の貫通孔が圧力室の連通路側の平面形状の一部と略同一の平面形状を成し、前記ノズル側へ向かって各プレートの貫通孔の平面形状が徐々に点対称に近づいていることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録ヘッド。
  3. 前記連通路の前記ノズル側の平面形状が円形であることを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェット記録ヘッド。
  4. 前記圧力室の平面形状が多角形状を成し、前記連通路の圧力室側には、圧力室の平面形状の一部と略同一形状の多角形部が設けられたことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のインクジェット記録ヘッド。
  5. 前記連通路の圧力室側が、圧力室の平面形状の一部と略同一形状の三角部であることを特徴とする請求項4に記載のインクジェット記録ヘッド。
  6. 前記三角部の底辺部が頂部へ向かって凹んでいることを特徴とする請求項5に記載のインクジェット記録ヘッド。
  7. 前記圧力室の一端側に圧力室へ液滴を供給する供給路が連通し、圧力室の他端側に連通路が連通していることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載のインクジェット記録ヘッド。
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