JP2002290966A - 複合画像表示システム - Google Patents

複合画像表示システム

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JP2002290966A
JP2002290966A JP2001091527A JP2001091527A JP2002290966A JP 2002290966 A JP2002290966 A JP 2002290966A JP 2001091527 A JP2001091527 A JP 2001091527A JP 2001091527 A JP2001091527 A JP 2001091527A JP 2002290966 A JP2002290966 A JP 2002290966A
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screen
imaging
light
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Hidefumi Tanaka
英史 田中
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Victor Company of Japan Ltd
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  • Closed-Circuit Television Systems (AREA)
  • Transforming Electric Information Into Light Information (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 大画面の表示ユニットを用いてマルチ画面表
示をしようとするときに、表示ユニット個々の画面を合
成したり拡大表示する従来システムでは、マルチ画面全
体で一枚の画像の高精細画像形成をしようとすることは
行われていない。 【解決手段】 カメラ23d、24d及び26dは、一
つの撮像領域36の一つの被写体光像を3分割した光像
に関し、かつ、境界部分がオーバーラップした撮像信号
を出力する。この撮像信号は、伝送部40を経て投影部
50内の投影機51b、51c及び51aに入力され
る。投影機51a、51b及び51cは、撮像信号を電
気−光変換して平面状スクリーン52に投影して、入力
撮像信号に対応した分割撮像領域の画像を表示する。ス
クリーン52には、全体として撮像領域36の一つの連
続した被写体光像の画像が表示される。この画像はHD
TV画像の3倍に近い画素数の高精細度の画像で、スク
リーン52に大画面表示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複合画像表示システ
ムに係り、特に高精細度テレビ(HDTV)画像の画素
数よりも多い画素数をもつ大画面に画像を合成表示する
複合画像表示システムに関する。
【0002】
【従来の技術】大画面に画像を合成表示する従来の複合
画像表示システムとして、表示ユニットを複数用意して
マルチ画面に画像を表示するシステムが知られている
(特開平6−214534号公報)。この従来の複合画
像表示システムでは、マルチ画面を構成する各表示ユニ
ットが同期をとりながら画面切り替えを行うようにし
て、多彩な画像表示を行う。各表示ユニットを制御する
システムコントローラは、各表示ユニットのマルチ画面
上での表示位置の識別が可能なようにして再生表示を行
う。この従来システムでは、マルチ画面は表示ユニット
間の境界は見えやすいまま使用する。これにより、例え
ば、画素数の少ない表示ユニットを複数用いて、大画面
を構成することは容易に実現できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記の従来
の複合画像表示システムでは、高精細の動画像を撮像
し、これから大画面の表示ユニットを用いてマルチ画面
表示をしようとするときにも、表示ユニット個々の画面
を合成したり拡大表示しており、マルチ画面全体で一枚
の画像の高精細画像形成をしようとすることは従来考え
られていなかった。このため、マルチ画面全体を使用し
て一枚の画像表示をしても、表示ユニット単位の鮮明度
に欠け、境界部分の目立つ画像しか得られない。
【0004】最近普及が始まったHDTV画像を用い
て、サッカーや野球等の面積の広い球場全体を表示する
場合でも、このまま大画面表示をしては、やはり鮮明度
に欠けた画像しか得られないという問題があった。ま
た、HDTV画像を表示ユニットとしてマルチ画面表示
しても、鮮明度に欠け、境界部分の目立つ画像しか得ら
れず、いかに高精細にして境界部のない画像を得るかが
具体性がなく、これが大きな課題となっている。
【0005】本発明は以上の点に鑑みなされたもので、
光学的に連続した高解像度画像を複数に分割して撮像す
ることにより、動画状態でも高解像度を得た後、この画
像を伝送し、これを複数の光像に変換して光学的に連続
して表示することにより、鮮明度のある高精細画像を境
界部分が目立たないように表示し得る複合画像表示シス
テムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するため、各々標準テレビジョン方式の画像の画素数
よりも多い画素数を有する複数の撮像装置により、一画
面で表示すべき被写体光像を、複数の画像に分割して撮
像して撮像信号を出力する撮像部と、複数の撮像信号を
伝送する伝送部と、複数の撮像装置から出力され伝送部
を経て入力された複数の撮像信号を複数の光像に変換す
る複数の投影機と、複数の投影機により分割された複数
の光像が投影されて、全体として一画面で表示すべき被
写体光像を表示するスクリーンとよりなる投影部とを有
する構成としたものである。
【0007】本発明では、一画面で表示すべき被写体光
像を複数の画像に分割して撮像し複数の撮像信号に変換
して伝送し、複数の投影機により分割された複数の光像
が投影されて、全体として一画面で表示すべき被写体光
像をスクリーンに表示するようにしたため、スクリーン
に標準テレビジョン方式の画像の画素数の撮像装置数倍
の画素数程度の画素数で被写体光像を再現することがで
きる。
【0008】また、上記の目的を達成するため、本発明
は、各々標準テレビジョン方式の画像の画素数よりも多
い画素数を有する複数の撮像装置により、一画面で表示
すべき被写体光像を、境界部分がオーバーラップした複
数の画像に分割して撮像して撮像信号を出力する撮像部
と、複数の撮像信号を伝送する伝送部と、複数の撮像装
置から出力され伝送部を経て入力された複数の撮像信号
を複数の光像に変換すると共に、オーバーラップした境
界部分の撮像信号の利得を制御することにより連続画に
補正処理する複数の投影機と、複数の投影機により分割
された複数の光像が投影されて、全体として一画面で表
示すべき被写体光像を表示するスクリーンとよりなる投
影部とを有する構成としたものである。
【0009】この発明では、複数の投影機によりオーバ
ーラップした境界部分の撮像信号の利得を制御すること
により連続画に補正処理して、分割された複数の光像を
スクリーンに投影し、全体として一画面で表示すべき被
写体光像をスクリーンに表示するようにしたため、オー
バーラップ部分を連続画に変換しつなぎ目の見えない画
像として一画面の被写体光像を再現することができる。
【0010】また、上記の目的を達成するため、本発明
は上記の撮像部を、一画面で表示すべき被写体光像から
の光を入射する単一の撮像レンズと、撮像レンズからの
入射光を受けて複数の撮像信号に変換する互いに平行に
配置された複数の撮像装置と、単一の撮像レンズから複
数の撮像装置にそれぞれ入射する入射光の光路が互いに
平行になるように光路を設定する光路設定手段とよりな
る構成としたものである。この発明では、複数の撮像装
置が同じ方向に配置されているので、地磁気の影響を受
けにくく、撮像部を移動した場合、分割位置に変動を生
じないようにできる。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明の一実施の形態につ
いて図面と共に説明する。図1は本発明になる複合画像
表示システムの要部の各例の概要図を示す。図1(A)
は被写体光像を撮影するカメラ又は画像を投影する投影
機がA及びBで示すように二台あり、二台のカメラ又は
投影機A及びBは、同一の連続する被写体光像又はスク
リーン11を、一部12をオーバーラップして撮像又は
投影する。なお、スクリーンの場合は同一平面上に設置
される。カメラは、各々HDTV方式の画像の画素数と
同じ画素数であり、二台の投影機によりオーバーラップ
部分12を有してスクリーンに投影されるので、HDT
V方式の画像の画素数の2倍よりもオーバーラップ部分
12の画素数分少ない多画素の、大型で高精細な一つの
画像を表示する表示システムを構築できる。
【0012】図1(B)はカメラ又は投影機がA〜Cの
三台で、同一の連続する被写体光像又はスクリーン13
を、オーバーラップ部分14a、14bを有して撮像又
は投影する。図1(C)はカメラ又は投影機がA〜Dの
四台で、同一の連続する被写体光像又はスクリーン15
を、オーバーラップ部分16a、16b及び16cを有
して撮像又は投影する。このように、カメラ及び投影機
の台数が多いほど、画面が大型化して高精細な画像を表
示できる。
【0013】図2は本発明システムで使用するカメラの
各実施の形態の構成図を示す。図1(A)〜(C)に示
したように、カメラを複数台使用するとき投影機と同じ
間隔で使用すると扱いにくいので、撮像レンズは一本と
して結像面を分割してカメラで撮像できる例を示す。画
像分割をハーフミラーで分割した例で分割位置は直角と
なる。例えば、図2(A)の例は、一本の撮像レンズ2
1に対して一つのハーフミラー22を配置することによ
り、2台のカメラの位置は23a及び24aで示すよう
に互いに直角の位置となる。この配置例では、地磁気の
影響を受け易くカメラ23a及び24aを移動した場
合、分割位置に変動を生じる。
【0014】これを防ぐためには図2(B)に示すよう
に、更に一つのハーフミラー25を追加することによ
り、二台のカメラを23b及び24bで示すように、同
一方向に揃える。この図2(B)の例では、撮像レンズ
21の結像距離が図2(A)のハーフミラー22の一つ
分の増加を考慮したL1に対し、さらに一つのハーフミ
ラー25を追加したL2と長くなり、より大型に構成さ
れる。従って、カメラが固定されて使用される場合は図
2(A)の配置で、移動して使用される場合が多いとき
は図2(B)の配置とすればよい。
【0015】カメラ三台も上記のカメラ二台の場合と同
様であり、一本の撮像レンズ21に対して直線方向上に
二つのハーフミラー22及び27を配置する。これによ
り、撮像レンズ21を透過した被写体からの入射光は、
ハーフミラー22で互いに直角方向に2分岐され、一方
は直角方向に光路を変えられてカメラ24cに入射し、
他方は直進してもう一つのハーフミラー27に入射して
互いに直角方向に2分岐され、一方は直進してカメラ2
3cに入射し、もう一方は直角方向に光路を変えられて
カメラ26cに入射する。この構成例では、3台のカメ
ラの位置は23c、24c及び26cで示すように互い
に直角の位置となる。この配置例では、地磁気の影響を
受け易くカメラ23c、24c及び26cを移動した場
合、分割位置に変動を生じる。
【0016】これに対し、図2(D)に示すように、更
にもう二つのハーフミラー28及び29を追加すること
で、上記の地磁気の影響を受けにくくできる。すなわ
ち、図2(D)の例では、ハーフミラー22で直角方向
に光路を変えられた入射光を、更にハーフミラー28で
直角方向に光路を変え、ハーフミラー22を透過して直
進するもう一方の光と同一方向の光路とし、カメラ24
dに入射する。
【0017】また、ハーフミラー22を透過したもう一
方の入射光は、ハーフミラー27に入射し、ここで更に
互いに直角方向に光路が変えられ、一方はハーフミラー
27を直進してカメラ23dに入射し、他方はハーフミ
ラー29により更に直角方向に光路が変えられてハーフ
ミラー27を直進する光と同一方向の光路とされてカメ
ラ26dに入射する。これにより、三台のカメラ23
d、24d及び26dは光入射方向がすべて同一方向に
揃えられる。
【0018】ここで、撮像レンズ21の結像距離は図2
(C)の二つのハーフミラー22及び27を考慮したL
3に対し、図2(D)の配置例では、図2(C)の配置
例よりさらに二つのハーフミラー28及び29を追加す
ることでL4と長くなり、より大型に構成される。従っ
て、三台のカメラが固定されて使用される場合は図2
(C)の配置で、移動して使用される場合が多いときは
図2(D)の配置とすればよい。なお、図2(C)及び
(D)中、カメラ24c、23d及び24dの入射側に
設けられている矩形のものは、他のカメラへの入射光と
の光路長を併せるためのガラス材で、ハーフミラー2
2、27、28、29とほぼ同じ材料から構成されてい
る。
【0019】次に、スクリーンが曲線の場合と直線の場
合について、投影機の配置例について説明する。図3
(A)はスクリーンが曲線の例で、P点を中心とした半
径R2の曲線状スクリーン30aに対して、投影機31
a及び32aをP点から曲線状スクリーン30a側にR
1近付いた位置に、かつ、投影機31a及び32aの中
心線とP点とを結んだ直線上に、二台の投影機31a及
び32aが配置される。このとき、二台の投影機31a
及び32aは、曲線状スクリーン30aにオーバーラッ
プ投影部分O.Lがあるように投影機の角度が設定され
る。
【0020】図3(B)はスクリーンが直線の例で、直
線状スクリーン30bに対して、二台の投影機31b及
び32bは、直線状スクリーン30bに対してそれぞれ
距離Dだけ離れた互いに平行な位置に、直線状スクリー
ン30bにオーバーラップ投影部分O.L’があるよう
に、間隔Lが設定される。
【0021】次に、本発明の一実施の形態の構成及び動
作について説明する。図4は本発明になる複合画像表示
システムの一実施の形態の構成図を示す。同図中、図2
と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略す
る。図4に示す実施の形態の複合画像表示システムは、
撮像部35、伝送部40及び投影部50よりなる。撮像
部35は、図2(D)に示した、ハーフミラー22、2
7〜29により互いに同一方向から被写体光像が入射さ
れるようにされた三台のカメラ23d、24d及び26
dを、図1(C)に示したようにオーバーラップ撮像部
分を有するように配置されている。また、カメラ23
d、24d及び26dは、それぞれHDTV方式画像と
同一の画素数を有しており、HDTV方式映像信号と同
様の映像信号を出力する。
【0022】伝送部40は、カメラ23d、24d及び
26dからの撮像信号を送信する送信装置41と、上記
の送信された撮像信号を伝送する伝送路42と、伝送路
42を経た撮像信号を受信する受信装置43とより構成
されている。
【0023】投影部50は撮像部35に設けられた三台
のカメラ23d、24d及び26dに対応して設けられ
た三台の投影機51a、51b及び51cと、大画面ス
クリーン52とからなる。大画面スクリーン52は平面
状であり、投影機51a、51b及び51cが、図1
(C)と共に説明したように、オーバーラップ投影部分
53a及び53bを有するような間隔で、かつ、スクリ
ーン面に平行に配置される。
【0024】次に、この実施の形態の動作について説明
する。撮像領域36にある一つの連続する被写体光像か
らの入射光が一つの撮像レンズ21を通してハーフミラ
ー22に入射してここで2分岐され、一方は直角方向に
光路を変えられ更にハーフミラー28で直角方向に光路
を変えられてカメラ24dに入射する。
【0025】また、ハーフミラー22を透過したもう一
方の入射光は、ハーフミラー27に入射し、ここで更に
互いに直角方向に光路が変えられ、一方はハーフミラー
27を直進してカメラ23dに入射し、他方はハーフミ
ラー29により更に直角方向に光路が変えられてハーフ
ミラー27を直進する光と同一方向の光路とされてカメ
ラ26dに入射する。このようにして、カメラ23d、
24d及び26dには、互いに平行な方向から入射光が
入射する。
【0026】ここで、カメラ23dは撮像領域36にあ
る一つの連続する被写体光像のうち、水平方向に3等分
した分割撮像領域のうちの中央の分割領域の被写体光像
部分を電気信号である第1のHDTV方式撮像信号に変
換し、カメラ24dは上記の被写体光像のうち右側の分
割領域の被写体光像部分を電気信号である第2のHDT
V方式撮像信号に変換し、カメラ26dは上記の被写体
光像のうち左側の分割領域の被写体光像部分を電気信号
である第3のHDTV方式撮像信号に変換する。ただ
し、図1(B)と共に説明したように、カメラ23d及
び24dの撮像領域の境界が所定幅分重複しており、同
様に、カメラ23d及び26dの撮像領域の境界も所定
幅分重複している。
【0027】カメラ23d、24d及び26dからそれ
ぞれ出力された撮像信号は、送信装置41に供給され、
ここで多重された後、送信に適した所定の信号形態に変
換されて送信される。送信装置41から送信された撮像
信号は、伝送路42を経て受信装置43で受信される。
受信装置43は受信した合成撮像信号を復調及び分離し
て、送信装置41に入力された第1乃至第3のHDTV
方式撮像信号と同じ撮像信号を取り出し、それらを投影
機51b、51c及び51aに入力する。
【0028】投影機51a、51b及び51cは、それ
ぞれ入力された撮像信号を、電気−光変換して平面状ス
クリーン52に投影して、入力撮像信号に対応した分割
撮像領域の画像をそれぞれ表示する。
【0029】ここで、投影機51aと51bには画像の
オーバーラップ部分53aがあるが、これはカメラ23
d及び26dの撮像領域の所定幅分重複した境界部の画
像部分で同じ画像である。同様に、投影機51bと51
cには画像のオーバーラップ部分53bがあるが、これ
はカメラ23d及び24dの撮像領域の所定幅分重複し
た境界部の画像部分で同じ画像である。
【0030】従って、平面状スクリーン52には、全体
として撮像領域36の一つの連続した被写体光像の画像
が表示されることとなる。この画像は第1乃至第3のH
DTV方式撮像信号による合成画像であるから、全体と
してはHDTV画像の3倍の画素数を有しているが、オ
ーバーラップ部分53a及び53bがあるので、実際に
はHDTV画像の3倍の画素数からオーバーラップ部分
53a及び53bの画素数を差し引いた画素数である
が、それでもHDTV画像の3倍に近い画素数の高精細
度の画像を大型のスクリーン52に大画面表示すること
ができる。
【0031】次に、オーバーラップ部分53a及び53
bにおける投影機51a〜51cの処理についてさらに
詳細に説明する。オーバーラップ部分53a及び53b
では、二台の投影機からの画像が同時にスクリーン52
に照射されるので、オーバーラップ部分以外のスクリー
ン52での投影光量と同じとすると、オーバーラップ部
分以外のスクリーン52での画像部分と明度に大きな差
が生じてしまう。
【0032】そこで、投影機51bの光学利得を、図5
にIで示すように、オーバーラップ部分53a、53b
の一方の端(他の投影機51a、51cからの投影光と
重ならない方の端)では”1”とし、他方の端(他の投
影機51a、51cからの投影光と重なる方の端)で
は”0”とする。同様に、投影機51a及び投影機51
cの光学利得は、図5にIIで示すように、オーバーラッ
プ部分53a、53bの一方の端(他の投影機51bか
らの投影光と重ならない方の端)では”1”とし、他方
の端(他の投影機51bからの投影光と重なる方の端)
では”0”とする。利得”1”から利得”0”までの変
化は光量換算で直線変化とする。
【0033】これにより、境界部(オーバーラップ部分
53a及び53b)の画像は光学的配分で加算されるか
ら常に光学的利得”1”を持つ画像となり、境界部(オ
ーバーラップ部分53a及び53b)の画質劣化が目立
たなくなる。
【0034】次に、電気信号が光学像に比例して直線的
な場合、この電気信号を投影機に加えてスクリーンに投
影した場合の明度が図6のR1のような曲線的な特性を
示した場合の補正方法について説明する。図7は投影機
51a〜51cのそれぞれの要部の一実施の形態のブロ
ック図を示す。
【0035】この実施の形態では、図4のカメラ23
d、24d及び26dによる重複撮像領域の幅と、投影
機51b、51c及び51aによるオーバーラップ部分
53b、53aの幅とがほぼ同一幅となるように粗調整
した後、標準パターン(縦横に均等に線が入ったもの、
均等間隔に0パターンを配したもの、重ね合わせ部分を
重視したパターン等)を実際の被写体を撮像する前に撮
像し、投影機51a〜51cの水平方向の光学的利得、
垂直方向の光学的利得を求め、図7の水平方向利得設定
回路62には、このようにして求めた投影機51b、5
1c及び51aによるオーバーラップ部分53b、53
aの水平方向の光学的利得を補正する利得が予め設定さ
れる。
【0036】ここで、投影機51b、51c及び51a
によるオーバーラップ部分53b、53aの水平方向の
光学的利得が、図6にR1で示す非直線的な特性を示す
ときには、図7の水平方向利得設定回路62には図6に
R2で示す非直線的な特性の利得が水平方向アドレスに
応じて設定される。これにより、実際のスクリーン投影
時には、水平同期信号及びクロック信号に同期して水平
方向アドレス信号発生回路61から水平方向のアドレス
信号を出力させて水平方向利得設定回路62に供給す
る。
【0037】水平方向利得設定回路62から水平方向ア
ドレスに応じて利得が読み出されて水平方向利得制御回
路63に供給され、ここでこの投影機51a、51b又
は51cに入力される投影部入力信号に対する水平方向
の利得を制御する。すなわち、水平方向利得制御回路6
3は、投影部入力信号レベルがA1のときはB1の信号
レベルに、投影部入力信号レベルがA2のときはB2の
信号レベルに、投影部入力信号レベルがA3のときはB
3の信号レベルに、投影部入力信号レベルがA4のとき
はB4の信号レベルになるように利得が制御される。
【0038】このようにして利得制御される水平方向利
得制御回路63から取り出された投影部出力信号は、図
示しない発光部などで電気−光変換されて投影光に変換
された後スクリーン52に照射される。このときのスク
リーン52上の明度は、図6にR3で示すように、信号
レベルに比例して明度が直線的に変化する線形特性を示
す。これにより、オーバーラップ部分53a及び53b
の水平方向の光学的利得が、図6にR1で示す非直線的
な特性を示しているため、そのままではオーバーラップ
部分53a及び53bで歪みが生じるが、上記の補正処
理によりこの歪みの発生を防止することができる。
【0039】なお、本発明は以上の実施の形態に限定さ
れるものではなく、例えば、カメラは標準テレビジョン
方式(NTSC方式、PAL方式など)の画像よりも画
素数の多い画素数の撮像装置であればよく、HDTV方
式撮像信号を出力する撮像装置には限定されない。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
一画面で表示すべき被写体光像を複数の画像に分割して
撮像し複数の撮像信号に変換して伝送し、複数の投影機
により分割された複数の光像が投影されて、全体として
一画面で表示すべき被写体光像をスクリーンに表示する
ことにより、スクリーンに標準テレビジョン方式の画像
の画素数の撮像装置数倍の画素数程度の画素数で被写体
光像を再現するようにしたため、スクリーン上に一つの
連続する被写体光像を高精細度で大画面表示することが
できる。
【0041】また、本発明によれば、複数の投影機によ
りオーバーラップした境界部分の撮像信号の利得を制御
することにより連続画に補正処理して、分割された複数
の光像をスクリーンに投影し、全体として一画面で表示
すべき被写体光像をスクリーンに表示することにより、
オーバーラップ部分を連続画に変換しつなぎ目の見えな
い画像として一画面の被写体光像を再現するようにした
ため、オーバーラップした境界部分が目立たず、高精細
度でしかも鮮明度の高い画像を大画面で表示することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の複合画像表示システムの要部の各例の
概要図である。
【図2】本発明システムで使用するカメラの各実施の形
態の構成図である。
【図3】スクリーンが曲線の場合と直線の場合の投影機
の配置例を示す図である。
【図4】本発明の複合画像表示システムの一実施の形態
の構成図である。
【図5】本発明における投影部の境界部信号利得例を示
す図である。
【図6】本発明における投影部の境界部の信号変換例を
示す図である。
【図7】本発明における投影機の要部の一実施の形態の
ブロック図である。
【符号の説明】
11、13、15 被写体光像又はスクリーン 12、14a、14b、16a、16b、16c 境界
部 21 撮像レンズ 22、25、27、28、29 ハーフミラー(プリズ
ム) 23a、23b、23c、23d、24a、24b、2
4c、24d、26c、26d、31a、31b、32
a、32d カメラ 30a 曲線状スクリーン 30b、52 直線状スクリーン 35 撮像部 36 撮像領域 40 伝送部 41 送信装置 43 受信装置 50 投影部 51a、51b、51c 投影機 53a、53b 光学的オーバーラップ部分(境界部) 61 水平方向アドレス信号発生回路 62 水平方向利得設定回路 63 水平方向利得制御回路 A、B、C、D カメラ又は投影機

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各々標準テレビジョン方式の画像の画素
    数よりも多い画素数を有する複数の撮像装置により、一
    画面で表示すべき被写体光像を、複数の画像に分割して
    撮像して撮像信号を出力する撮像部と、 前記複数の撮像信号を伝送する伝送部と、 前記複数の撮像装置から出力され前記伝送部を経て入力
    された前記複数の撮像信号を複数の光像に変換する複数
    の投影機と、該複数の投影機により分割された前記複数
    の光像が投影されて、全体として前記一画面で表示すべ
    き被写体光像を表示するスクリーンとよりなる投影部と
    を有することを特徴とする複合画像表示システム。
  2. 【請求項2】 各々標準テレビジョン方式の画像の画素
    数よりも多い画素数を有する複数の撮像装置により、一
    画面で表示すべき被写体光像を、境界部分がオーバーラ
    ップした複数の画像に分割して撮像して撮像信号を出力
    する撮像部と、 前記複数の撮像信号を伝送する伝送部と、 前記複数の撮像装置から出力され前記伝送部を経て入力
    された前記複数の撮像信号を複数の光像に変換すると共
    に、前記オーバーラップした境界部分の撮像信号の利得
    を制御することにより連続画に補正処理する複数の投影
    機と、該複数の投影機により分割された前記複数の光像
    が投影されて、全体として前記一画面で表示すべき被写
    体光像を表示するスクリーンとよりなる投影部とを有す
    ることを特徴とする複合画像表示システム。
  3. 【請求項3】 前記撮像部は、前記一画面で表示すべき
    被写体光像からの光を入射する単一の撮像レンズと、前
    記撮像レンズからの入射光を受けて前記複数の撮像信号
    に変換する互いに平行に配置された前記複数の撮像装置
    と、前記単一の撮像レンズから前記複数の撮像装置にそ
    れぞれ入射する入射光の光路が互いに平行になるように
    光路を設定する光路設定手段とよりなることを特徴とす
    る請求項1又は2記載の複合画像表示システム。
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