JPH09322040A - 画像生成装置 - Google Patents

画像生成装置

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JPH09322040A
JPH09322040A JP8133646A JP13364696A JPH09322040A JP H09322040 A JPH09322040 A JP H09322040A JP 8133646 A JP8133646 A JP 8133646A JP 13364696 A JP13364696 A JP 13364696A JP H09322040 A JPH09322040 A JP H09322040A
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達嗣 片山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 常に高画質のパノラマ画像を簡便に得る画像
生成装置を提供する。 【解決手段】 撮影手段110で隣り合う画面の一部が
重複するように複数画面に分割して撮影する際の撮影条
件を検出手段190により検出する。記憶手段130
は、撮影手段110により得られた一連の複数の画像を
記憶すると共に、検出手段190により得られた撮影条
件を各画像に対応させて記憶する。画像合成手段172
は、各画像に対応する撮影条件に基づいて、複数の合成
手段を適応的に切り換えて合成画像を生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パノラマ撮影モー
ドを有する電子カメラシステム等に用いて好適な画像生
成装置に関し、特に、画像の一部が重複する複数の画像
を接合させてパノラマ画像を生成する画像生成装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、画界の一部が重複するように
撮影して得られた複数の画像を合成してパノラマ画像
(以下、合成画像とも言う)を生成する画像生成装置と
して、例えば、特開平5−122606に開示されてい
る画像合成処理装置がある。この画像合成処理装置は、
接合すべき複数の画像を互いに一部重複するように撮影
し、接合される画像の端部の領域の輝度差又は色度差を
求め、輝度差又は色度差が「0」もしくは最小値を取る
領域を重複するように連結することにより画像を合成す
る装置である。これにより、上記画像合成処理装置は、
複数の画像を接合するための撮像装置や撮像対象を精密
に移動させて位置決めする必要がないため簡便で、しか
も画像間に輝度差又は色度差を用いて連結位置を求める
ため、正確に連結性を失うことなく画像を合成すること
ができる。
【0003】また、上述のような画像生成装置におい
て、画界の一部が重複するように撮影して得られた複数
の画像から画角の広いパノラマ画像を生成する場合、2
つの画像の重複する領域内の同一な点が一致するように
アフィン変換等の幾何学変換を行って2つの画像を平面
上で連結する、という処理が行われる。具体的に説明す
ると、まず、カメラを水平方向にパンニングして2つの
画像を撮影する場合、図35に示すように、カメラレン
ズの被写体側の主点Oをパンニング動作の際に略一致さ
せるようにして撮影する。ここで、上記図35におい
て、I1,I2は、各々パンニング動作前後の撮像面で
あり、h1はパンニング動作前に撮影した画像の水平方
向の視野、h2はパンニング動作後に撮影した画像の水
平方向の視野である。そこで、カメラレンズの水平視野
の角度を「θ」とすると、撮像面I1,I2から各々左
右に「θ」の広さの視野の画像が得られる。したがっ
て、2つの画像の重複する角度を「α」とすると、2つ
の画像から得られる画像の水平方向の視野は、(2θ−
α)となる。このとき、2つの撮像面I1,I2に対し
て略均等な角度でカメラの前に長方形の枠がある平面が
存在する場合、2つの撮像面I1,I2の画像は、図3
6に示すような画像a,bとなる。この2つの画像a,
bにマフィン変換処理を行い、例えば、拡大及び画像平
面内での回転を含まない平行移動のみで2つの画像a,
bを合成すると、図37に示すような合成画像abが得
られる。
【0004】しかし、上述のようにして得られた合成画
像abは、上記図37に示すように、重複部分Pabにお
いて枠線が二重に生じてしまい、不自然な画像になって
しまっていた。これは、撮影時での2つの撮像面I1,
I2が空間的に1つの平面内に存在しないため、画像平
面内での平行移動、拡大及び画像平面内での回転では、
正確に画像を合成できないためである。
【0005】そこで、上述のような重複部分Pabでの画
像の不自然さを解消するために、特開平5−14751
には、画像の一部が重複するように撮影して得られた複
数の画像を円柱面上に投影して幾何学変換することによ
り画像を合成するパノラマ画像取り込み装置が開示され
ている。このパノラマ画像取り込み装置によれば、2つ
の撮像面I1,I2の各画像a,bを一旦共通の円柱面
上に投影変換することにより、重複部分Pabで枠線が
2重に生じる様なことなく、不自然さのない合成画像を
得ることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、各画像
の重複部の輝度差又は色度差が「0」もしくは最小値を
取る領域を接合して各画像を合成するような従来の画像
生成装置は、輝度差又は色度差が「0」もしくは最小値
を取る領域を単純に接合していたため、接合する画像に
対して接合される画像が回転している画像であったり、
接合する画像と接合される画像の間に倍率比が生じてい
る場合には、合成画像の画質が著しく低下してしまって
いた。
【0007】また、各画像を円柱面に投影し幾何学変換
して各画像を合成するような従来の画像生成装置は、例
えば、水平方向及び垂直方向の両方向にパンニンングし
て撮影して得られた複数の画像を合成した場合、平行移
動のみを行って得られた上記図37の合成画像abと同
様に、合成画像の重複部分において枠線が二重に生じる
ような不自然な画像となってしまっていた。例えば、長
方形の枠を4回のフレーミングで撮影した場合、図38
に示すような4つの画像c1〜c4が得られる。そこ
で、円柱面上への画像の投影は行わずに平行移動のみで
画像c1〜c4を合成すると、図39に示すように、重
複部分Pcにおいて枠線が二重に生じるような不自然な
合成画像cとなり、一旦円柱面上への画像の投影を行っ
て平行移動して画像c1〜c4を合成した場合も、図4
0に示すように、重複部分Pc’において枠線が二重に
生じるような不自然な合成画像c’となってしまってい
た。また、このことは、パンして撮影して得られた2つ
の画像を水平方向に合成する場合においても、撮影時に
多少のカメラのチルトが生じた場合には合成画像の重複
部分において枠線が二重に生じるような不自然な画像に
なってしまうことを意味している。
【0008】そこで、本発明は、上記の欠点を除去する
ために成されたもので、常に高画質のパノラマ画像を簡
便に得る画像生成装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る画像生成装
置は、画面の一部が重複するように被写体像を複数画面
に分割して撮影し、上記撮影手段で得られた一連の複数
の画像を合成して合成画像を生成する画像生成装置であ
って、撮影時の撮影条件を検出する検出手段と、上記撮
影手段で得られた複数の画像と共に各画像に対応して上
記検出手段により検出された撮影条件を記憶する記憶手
段と、上記記憶手段に記憶された一連の複数の画像を合
成して合成画像を生成する画像合成手段と、上記画像合
成手段を制御する制御手段とを備え、上記画像合成手段
は、上記撮影条件に対応した複数の合成手段からなり、
上記制御手段は、各画像に対応する撮影条件に基づいて
上記複数の合成手段を選択的に切り替え、上記制御手段
により選択的に切り替えられた合成手段は、一連の複数
の画像を合成することを特徴とする。また、本発明に係
る画像生成装置は、上記画像合成手段に、各画像の重複
部分における対応点を検出する対応点検出手段と、各画
像に座標変換処理を施して合成画像を生成する座標変換
手段と、上記対応点検出手段で検出された対応点に基い
て撮影パラメータを生成するパラメータ生成手段とを設
け、上記座標変換手段は、上記パラメータ生成手段で生
成された撮影パラメータを用いて上記座標変換処理を行
うことを特徴とする。また、本発明に係る画像生成装置
は、上記検出手段により、撮影条件として撮影時の焦点
位置情報を検出し、上記画像合成手段は、近距離撮影に
より得られた一連の複数の画像を合成する近距離合成手
段と、遠距離撮影により得られた一連の複数の画像を合
成する遠距離合成手段とを備え、上記制御手段は、各画
像に対応する焦点位置情報により合成する一連の複数の
画像が近距離撮影により得られたものであるか遠距離撮
影により得られたものであるかを判別し、その判別結果
に基づいて上記近距離合成手段と上記遠距離合成手段を
選択的に切り替えることを特徴とする。また、本発明に
係る画像生成装置は、上記画像合成手段に、各画像に対
応する撮影条件に基づいて各画像の重複部分の画素値を
変換する変換手段を設けることを特徴とする。また、本
発明に係る画像生成装置は、上記検出手段により、撮影
条件として撮影時の露出情報を検出し、上記変換手段
は、各画像に対応する露出情報に基づいて各画像の重複
部分の濃度レベルを補正することを特徴とする。また、
本発明に係る画像生成装置は、上記画像合成手段に、各
画像に対応する撮影条件に基づいて各画像を球面上に投
影変換して球面投影画像を生成する球面投影変換手段を
設け、上記球面投影変換手段で得られた複数の球面投影
画像を合成することを特徴とする。また、本発明に係る
画像生成装置は、上記球面投影変換手段により、撮影時
の焦点位置を中心とする球面に投影変換することを特徴
とする。また、本発明に係る画像生成装置は、上記画像
合成手段に、上記球面投影変換手段で得られた複数の球
面投影画像を合成した合成画像を平面上に投影変換して
平面投影合成画像を生成する平面投影変換手段を設ける
ことを特徴とする。また、本発明に係る画像生成装置
は、上記画像合成手段に、処理対象となる画像が上記球
面投影画像であるか上記平面投影合成画像であるかを示
す投影面タイプ情報を上記画像に付加する付加手段を設
けることを特徴とする。また、本発明に係る画像生成装
置は、上記画像合成手段に、上記球面投影変換手段で得
られた複数の球面投影画像を合成した合成画像の視野に
応じて、上記合成画像と上記平面投影合成画像を選択的
に切り換えて出力する出力手段を設けることを特徴とす
る。また、本発明に係る画像生成装置は、上記撮影手段
に、複数の撮像手段を設け、上記検出手段により検出さ
れた撮影条件に基づいて上記複数の撮像手段の各光軸の
向きを制御する光軸制御手段とを備えることを特徴とす
る。また、本発明に係る画像生成装置は、複数の撮影画
像を合成して一枚の画像を生成する画像生成装置であっ
て、パノラマ撮影モードを設定する手段と、装置の角度
を検出する手段と、パノラマ撮影モードにより撮影して
得られた複数の撮影画像と共に上記角度の情報を保持す
る手段と、上記複数の撮影画像を合成する手段を備え、
上記複数の撮影画像を合成する際に、上記角度の情報に
基づいて適応的に合成方式を切り換えることを特徴とす
る。また、本発明に係る画像生成装置は、複数の撮影画
像を合成して一枚の画像を生成する画像生成装置であっ
て、パノラマ撮影モードを設定する手段と、装置の位置
を検出する手段と、パノラマ撮影モードにより撮影して
得られた複数の撮影画像と共に上記位置の情報を保持す
る手段と、上記複数の撮影画像を合成する手段を備え、
上記複数の撮影画像を合成する際に、上記位置の情報に
基づいて適応的に合成方式を切り換えることを特徴とす
る。
【0010】
【作用】本発明によれば、撮影手段で被写体像を撮影す
る際の撮影条件を検出手段により検出する。記憶手段
は、上記撮影手段により得られた一連の複数の画像を記
憶すると共に、上記検出手段により得られた撮影条件を
各画像に対応させて記憶する。そして、制御手段は、各
画像に対応する撮影条件に基づいて、複数の合成手段を
適応的に切り換える。これにより、合成する一連の複数
の画像に対して、適切な合成手段が選択され、適切な合
成処理が行われる。また、本発明によれば、対応点検出
手段は、合成する一連の複数の画像の重複部分における
対応点を検出する。パラメータ生成手段は、座標変換手
段で合成処理を行う際に用いる撮影パラメータを、上記
対応点検出手段で検出された対応点に基づいて生成す
る。そして、上記座標変換手段は、上記パラメータ生成
手段で得られた撮影パラメータを用いて合成処理を行
う。また、本発明によれば、上記検出手段は、撮影条件
として撮影時の焦点位置情報を検出する。したがって、
上記記憶手段には、各画像に対応して焦点位置情報が記
憶される。上記制御手段は、合成する一連の複数の画像
に対応した焦点位置情報により、それらの画像が近距離
撮影により得られたものであるか、又は遠距離撮影によ
り得られたものであるかを判定する。そして、制御手段
は、その判定結果により、近距離撮影であった場合には
近距離合成手段を選択し、遠距離撮影であった場合には
遠距離合成手段を選択する。これにより、近距離撮影で
得られた一連の複数の画像は、上記近距離合成手段で適
切な合成処理により合成され、遠距離撮影で得られた一
連の複数の画像は、上記遠距離合成手段で適切な合成処
理により合成される。また、本発明によれば、変換手段
は、合成する一連の複数の画像に対応する撮影条件に基
づいて、各画像の重複部分の画素値を変換する。これに
より、隣り合う各画像の連結部付近の画像が変換され
る。また、本発明によれば、上記検出手段は、撮影条件
として撮影時の露出情報を検出する。したがって、上記
記憶手段には、各画像に対応して焦点位置情報が記憶さ
れる。上記変換手段は、合成する一連の複数の画像に対
応する露出情報に基づいて、各画像の重複部分の濃度レ
ベルを補正する。また、本発明によれば、上記画像合成
手段は、合成する一連の複数の画像に対応する撮影条件
に基づいて、球面投影変換手段により得られた複数の球
面投影画像を合成する。また、本発明によれば、上記球
面投影変換手段は、撮影時の焦点位置を中心とする球面
に各画像を投影変換して、合成する複数の球面投影画像
を生成する。また、本発明によれば、上記画像合成手段
は、上記球面投影変換手段で得られた複数の球面投影画
像を合成し、平面投影変換手段により、その合成画像を
再度平面上に投影変換して平面投影合成画像を生成す
る。また、本発明によれば、付加手段は、上記球面投影
変換手段で得られた画像には、球面投影画像であること
を示す投影面タイプ情報を付加し、上記平面投影変換手
段で得られた画像には、平面投影合成画像であることを
示す投影面タイプ情報を付加する。また、本発明によれ
ば、上記画像合成手段は、上記球面投影変換手段で得ら
れた複数の球面投影画像を合成し、その合成画像の視野
に応じて、出力手段により上記合成画像と上記平面投影
合成画像を選択的に切り換えて出力する。また、本発明
によれば、光軸制御手段は、上記検出手段により検出さ
れた撮影条件に基づいて複数の撮像手段の各光軸の向き
を制御する。したがって、上記複数の撮像手段により、
画像の一部が重複するように分割して撮影される。ま
た、本発明によれば、装置の角度を検出し、その角度の
情報をパノラマ撮影モードにより撮影して得られた各画
像と共に保持する。そして、各画像を合成する際には、
上記角度の情報に基づいて、適応的に合成方式を切り換
える。これにより、装置の角度に対して最適な合成方式
で画像合成処理が行われる。また、本発明によれば、装
置の位置を検出し、その位置の情報をパノラマ撮影モー
ドにより撮影して得られた各画像と共に保持する。そし
て、各画像を合成する際には、上記位置の情報に基づい
て、適応的に合成方式を切り換える。これにより、装置
の位置に対して最適な合成方式で画像合成処理が行われ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】まず、本発明の第1の実施の形態
について図面を用いて説明する。
【0012】本発明に係る画像生成装置は、例えば、図
1に示すような電子カメラシステム100に適用され
る。この電子カメラシステム100は、例えば、撮影し
た被写体のRGB成分の輝度情報としての各画素データ
が二次元配列のディジタル画素データとして得られる電
子スチルカメラからなる。また、電子カメラシステム1
00において、画像合成処理部172は、計算機からな
り、この画像合成処理部172は、予め設定されたプロ
グラムに従って動作するようになされている。さらに、
画像合成処理部172は、外部記憶装置である画像メモ
リ130を有しており、画像メモリ130は、上記ディ
ジタル画素データを記憶するようになされている。
【0013】すなわち、電子カメラ100は、上記図1
に示すように、撮像部110と、撮像部110の出力が
供給される映像信号処理部107と、映像信号処理部1
07の出力が各々供給される画像メモリ130、合焦検
出部142及び露出検出部143と、映像信号処理部1
07と接続されたホワイトバランス検出部141及び信
号処理ユニット190と、信号処理ユニット190の出
力が供給されるコントローラ120と、コントローラ1
20の出力が各々供給されるズーム制御部121、フォ
ーカス制御部122、絞り制御部123、シャッタ制御
部124及びフラッシュ制御部125と、信号処理ユニ
ット190に接続された撮影モード設定部160及び入
出力インターフェース(I/F)部170と、I/F部
170の出力が供給される画像合成処理部172と、画
像合成処理部172の出力が供給される表示部173と
を備えており、信号処理ユニット190の出力は撮像部
110及び画像メモリ130にも供給され、合焦検出部
142及び露出検出部143の各出力は信号処理ユニッ
ト190に供給され、画像メモリ130の出力はI/F
部170に供給されるようになされている。また、電子
カメラシステム100は、フラッシュ制御部125によ
り制御されるフラッシュ109と、レリーズボタン検出
部150とを備えており、レリーズボタン検出部150
の出力は信号処理ユニット190に供給されるようにな
されている。そして、撮像部110は、被写体側から順
次設けられた撮像レンズ101、絞り102、シャッタ
108及び撮像素子103と、撮像素子103の出力が
供給される増幅器104と、増幅器104の出力が供給
される自動利得制御(AGC)回路105と、AGC回
路105の出力が供給されるアナログ/ディジタル(A
/D)変換器106とを備えており、AGC回路105
に信号処理ユニット190の出力が供給され、A/D変
換器106の出力は映像信号処理部107に供給される
ようになされている。
【0014】上述のような電子カメラシステム(以下、
単に電子カメラと言う)100は、撮影モード設定部1
60を操作することにより、通常撮影モード及びパノラ
マ撮影モードを設定することができるようになされてい
る。
【0015】そこで、まず、電子カメラ100がパノラ
マ撮影モードに設定され、近距離の対象物、又は遠距離
の対象物をパノラマ撮影する場合についての概略を説明
する。
【0016】例えば、電子カメラ100で図2に示すよ
うな近距離の原稿10を撮影する場合、図3に示すよう
に、先ず、電子カメラ100を位置P11に設置して原
稿10の領域R11を撮影し、次に、電子カメラ100
を位置P12に設置して原稿10の領域R12を撮影す
る。このとき、領域R11と領域R12を互いに一部が
重複するように撮影する。したがって、位置P11での
撮影では、図4に示すような画像I11が得られ、位置
P12での撮影では、同図に示すような画像I12が得
られる。ここで、電子カメラ100では、近距離の対象
物をパノラマ撮影する(以下、近距離パノラマ撮影と言
う)場合、電子カメラ100を移動する際のパラメータ
として、上記図3に示すように、上下左右の並進Δx及
びΔyと、光軸回りの回転角θと、光軸に沿った並進に
よる倍率の変化fとを用い、画像I11と画像I12を
合成する際、上記パラメータに基づいて座標変換処理を
行うことにより、図5に示すような合成画像I13を得
ることができるようになされている。
【0017】一方、電子カメラ100で図6に示すよう
な遠距離の風景20をパノラマ撮影する場合、近距離パ
ノラマ撮影時とは異なり、電子カメラ100を上下左右
に並進させても撮影領域は殆どかわらない。このため、
上記図6に示すように、先ず、電子カメラ100を位置
P21に設置した状態において、座標系XYZ、各座標
軸まわりの回転角を「Ψ」、「Φ」及び「θ」とし、Y
軸まわりの回転(パン)あるいはX軸まわりの回転(チ
ルト)の動作を行うことにより、風景20の領域R21
を撮影する。また、位置P22及びP23においても、
位置P21の場合と同様にして、パンあるいはチルト動
作を行うことにより、風景20の領域R22及びR23
を撮影する。このとき、領域R21と領域R22を互い
に一部が重複するように、また、領域R22と領域R2
3を互いに一部が重複するように撮影する。したがっ
て、位置P21での撮影では、図7に示すような画像I
21が得られ、位置P22での撮影では、同図に示すよ
うな画像I22が得られ、位置P23での撮影では、同
図に示すような画像I23が得られる。ところで、遠距
離の対象物をパノラマ撮影する(以下、遠距離パノラマ
撮影と言う)場合、電子カメラ100をパンしながら撮
影するため、上記図7に示すように、風景20の中央の
領域R22に対応した画像I22を基準とした場合、風
景20の両端の領域R21、R23に対応した画像I2
1及びI23の被写体像に点線L21及びL23で示す
台形状の歪みが発生する。このような台形状の歪みは、
近距離パノラマ撮影時の画像合成処理では一般には考慮
されていないため、近距離パノラマ撮影時の画像合成処
理と同様にして3つの画像I21〜I23を合成する
と、画質劣化が生じた合成画像が得られることとなる。
そこで、この電子カメラ100では、遠距離パノラマ撮
影時には、電子カメラ100を移動する際のパラメータ
として、各座標軸まわりの回転角Ψ、Φ及びθを用い、
3つの画像I21〜I23を合成する際、上記パラメー
タに基づいて座標変換処理を行うことにより、図8に示
すような台形状の歪みのない合成画像I24を得ること
ができるようになされている。
【0018】すなわち、電子カメラ100は、パノラマ
撮影モード設定時において、撮影状態が近距離パノラマ
撮影又は遠距離パノラマ撮影であるかを判別し、その判
別結果に応じた画像合成処理を行うようになされてい
る。
【0019】以下、上記図1を用いて、電子カメラ10
0について具体的に説明する。
【0020】先ず、被写体像は、撮像レンズ101によ
り、絞り102を介して撮像素子103の受光面に投影
される。このとき、撮像レンズ101のズーム位置及び
フォーカス位置は、ズーム制御部121及びフォーカス
制御部122により制御され、絞り102の絞り量は、
絞り制御部123により制御される。
【0021】撮像素子103は、CCD(Charge
d Coupled Device)等からなり、受光
した被写体像を電気信号に変換して増幅器104に供給
する。増幅器104は、撮像素子103からの電気信号
(以下、映像信号と言う)を増幅してAGC回路105
に供給する。AGC回路105は、信号処理ユニット1
90からの制御信号に基づいて、増幅器104からの映
像信号を増幅又は減衰してA/D変換器106に供給す
る。A/D変換器106は、AGC回路105からの映
像信号をディジタル化して画像データとして映像信号処
理部107に供給する。このとき、信号処理ユニット1
90は、映像信号処理部107に供給された画像データ
の信号レベルを検出し、検出した信号レベルが所定のレ
ベルより低い場合には、AGC回路105で映像信号に
与える利得が上がるような制御信号を生成してAGC回
路105に供給し、検出した信号レベルが所定のレベル
より高い場合には、AGC回路105で映像信号に与え
る利得が下がるような制御信号を生成してAGC回路1
05に供給する。これにより、AGC回路105から出
力される映像信号は、映像信号処理部107で行われる
信号処理に適した所定のレベル幅の信号となる。
【0022】映像信号処理部107は、A/D変換器1
06からの画像データに所定の信号処理を施して画像メ
モリ130に記憶すると共に、ホワイトバランス検出部
141、合焦検出部142及び露出検出部143に各々
供給する。ホワイトバランス検出部141は、映像信号
処理部107からの画像データのホワイトバランスの状
態を検出し、その検出結果を映像信号処理部107に供
給する。合焦検出部142は、映像信号処理部107か
らの画像データから撮像レンズ101の焦点を検出し、
その検出結果を信号処理ユニット190に供給する。露
出検出部143は、映像信号処理部107からの画像デ
ータから撮像素子103における露光量を検出し、その
検出結果を信号処理ユニット190に供給する。
【0023】映像信号処理部107は、ホワイトバラン
ス検出部141からの検出結果に基づいて、A/D変換
器106からの画像データに対してカラーバランスの調
整を行う。したがって、画像メモリ130には、カラー
バランスの調整が行われた画像データが記憶されること
となる。信号処理ユニット190は、合焦検出部142
及び露出検出部143からの各検出結果に基づいて、撮
影条件設定のための制御信号を生成してコントローラ1
20に供給する。また、信号処理ユニット190は、後
述する撮影条件に関する情報を画像メモリ130に記憶
する。コントローラ120は、信号処理ユニット190
からの制御信号に基づいて、ズーム制御部121、フォ
ーカス制御部122、絞り制御部123、シャッタ制御
部124及びフラッシュ制御部125に各々制御信号を
供給する。
【0024】したがって、ズーム制御部121、フォー
カス制御部122及び絞り制御部123は、各々、コン
トローラ120からの制御信号に基づいて、撮像レンズ
101のズーム位置、撮像レンズ101のフォーカス位
置、及び絞り102の絞り量が適切な状態となるように
制御することとなる。
【0025】上述のようにして、電子カメラ100にお
ける撮影条件が適切に設定される。
【0026】次に、撮影者は、撮影モード設定部160
を操作することにより、撮影モードを通常撮影モード又
はパノラマ撮影モードに設定して撮影を開始する。ま
た、撮影者は、レリーズボタン検出部150の図示して
いない第1及び第2ストロークを操作することにより、
撮影条件のロック又は撮影の実行を指示する。
【0027】撮影モード設定部160は、撮影者の操作
により、どの撮影モードが設定されたかを検出し、その
検出結果を信号処理ユニット190に供給する。レリー
ズボタン検出部150は、撮影者の上記第1及び第2ス
トロークの操作により、各ストロークが押し下げられた
かを検出し、各ストロークに対応した2つの第1及び第
2検出信号を信号処理ユニット190に供給する。
【0028】信号処理ユニット190は、撮影モード設
定部160からの検出結果により、設定された撮影モー
ド応じた制御信号を生成してコントローラ120に供給
する。また、信号処理ユニット190は、レリーズボタ
ン検出部150からの第1検出信号により、第1ストロ
ークが押し下げられたと判断した場合には、撮影条件が
ロックされるような制御信号を生成し、レリーズボタン
検出部150からの第2検出信号により、第2ストロー
クが押し下げられたと判断した場合には、シャッタ動作
が行われるような制御信号を生成してコントローラ12
0に供給する。コントローラ120は、信号処理ユニッ
ト190からの制御信号に基づいて、ズーム制御部12
1、フォーカス制御部122、絞り制御部123、シャ
ッタ制御部124及びフラッシュ制御部125に各々制
御信号を供給すると共に、シャッタ制御部124及びフ
ラッシュ制御部125にも供給する。
【0029】したがって、撮像レンズ101のズーム位
置、撮像レンズ101のフォーカス位置、及び絞り10
2の絞り量は、撮影者の操作に応じた状態となる。ま
た、シャッタ制御部124がコントローラ120からの
制御信号に基づいてシャッタ108を制御することによ
り、シャッタ108が撮影者の操作に応じたシャッタ速
度に制御され、フラッシュ制御部125がコントローラ
120からの制御信号に基づいてフラッシュ109を制
御することにより、撮影者の操作に応じてフラッシュ1
09のON/OFF動作が制御される。
【0030】上述のようにして撮影が開始されると、映
像信号処理部107から出力される画像データは、信号
処理ユニット190により予め記憶されている撮影条件
と共に、画像メモリ130に記憶される。
【0031】すなわち、画像メモリ130には、図9に
示すように、ヘッダ部Hとデータ部Dからなる画像デー
タが記憶される。ヘッダ部Hには、画像データの番号N
oと、撮影モードに応じた識別情報Pxが書き込まれ、
撮影条件に関する情報fc,fl,s,vが信号処理ユ
ニット190により予め書き込まれる。ここで、ヘッダ
部Hに書き込む撮影条件に関する情報fc,fl,s,
vは、例えば、フォーカス情報fc、焦点距離fl、絞
りs、シャッタ速度vとする。一方、データ部Dには、
例えば、パノラマ撮影モード設定時に得られた上記図7
に示したような一連の画像I21、I22、I23の各
データが、画像データ番号No2、3、4に対応して書
き込まれる。この場合、ヘッダ部Hに書き込まれる識別
情報Pxは、画像I21、I22、I23が一連のパノ
ラマ画像であることを示す識別情報P1として書き込ま
れる。
【0032】したがって、画像メモリ130に記憶され
た複数の画像データにおいて、識別情報Pxが同一であ
る画像が一組のパノラマ画像となる。これにより、この
電子カメラ100では、画像メモリ130に記憶された
複数の画像データを合成してパノラマ画像を生成する場
合、各画像データに付加されている識別情報Pxを判別
することにより、自動的に画像合成処理を行うことがで
きるようになされている。このような画像合成処理は、
画像合成処理部172で行うようになされており、例え
ば、使用者が図示していない画像出力操作部を操作する
ことにより行われる。
【0033】すなわち、使用者により上記画像出力操作
部が操作されると、上記画像出力操作部は、その操作に
応じた信号を信号処理ユニット190に供給する。信号
処理ユニット190は、上記画像出力操作部からの信号
に基づいて、例えば、パノラマ画像の出力動作を示す制
御信号を画像メモリ130及びI/F回路170に各々
供給する。これにより、画像メモリ130に記憶されて
いる複数の画像データは、I/F回路170を介して画
像合成処理部172に供給される。
【0034】画像合成処理部172は、例えば、図10
に示すように、上記図1のI/F回路170からの画像
データが入出力(I/O)回路172aを介して供給さ
れる画像情報分離部172fと、画像情報分離部172
fの出力が供給されるコントローラ172e及び画像メ
モリ172gと、画像メモリ172gの出力が供給され
る対応点検出部172b、近距離撮影座標変換処理部1
72i及び遠距離撮影座標変換処理部172jと、近距
離撮影座標変換処理部172i及び遠距離撮影座標変換
処理部172jの各出力が供給される合成画像メモリ1
72hと、対応点検出部172bの出力が供給されるセ
レクタ172kと、セレクタ172kの出力が供給され
る近距離撮影パラメータ抽出部172c及び遠距離撮影
パラメータ抽出部172dとを備えており、近距離撮影
座標変換処理部172iには近距離撮影パラメータ抽出
部172cの出力も供給され、遠距離撮影座標変換処理
部172jには遠距離撮影パラメータ抽出部172dの
出力も供給されるようになされている。また、コントロ
ーラ172eは、画像メモリ172gと対応点検出部1
72bに接続されている。そして、合成画像メモリ17
2hの出力は、I/O回路172aを介して上記図1の
表示部173等に供給されるようになされている。
【0035】この画像合成処理部172において、先
ず、画像情報分離部172fは、I/O回路172aか
らの画像データ、すなわち上記図9に示したような画像
データをヘッダ部とデータ部に分離し、データ部の情報
(以下、画像情報と言う)を画像メモリ172gに記憶
すると共に、ヘッダ部の情報(以下、ヘッダ情報と言
う)をコントローラ172eに供給する。コントローラ
172eは、画像情報分離部172fからのヘッダ情報
に基づいて画像合成処理部172の各部を制御する。
【0036】例えば、コントローラ172eは、画像情
報分離部172fからのヘッダ情報を基に、パノラマ撮
影で得られた一連の複数の画像情報を画像メモリ172
gから読み出して対応点検出部172bに供給する。対
応点検出部172bは、コントローラ172eからの複
数の画像情報において、各画像の重複部分の対応点を検
出する。この対応点の検出は、相関法やテンプレートマ
ッチング法等が用いられる。そして、対応点検出部17
2bは、検出した対応点をセレクタ172kに供給す
る。
【0037】ここで、上述したように、近距離パノラマ
撮影及び遠距離パノラマ撮影に応じた最適な画像合成処
理を行うために、コントローラ172eは、処理対象と
なる一連の複数の画像が近距離パノラマ撮影で得られた
ものであるか、又は遠距離パノラマ撮影で得られたもの
であるかを、画像情報分離部172fからのヘッダ情報
により判別する。
【0038】すなわち、コントローラ172eは、例え
ば、画像情報分離部172fからのヘッダ情報に含まれ
るフォーカス情報fcを用いて、フォーカス情報fcと
所定のしきい値の大小関係を検出し、フォーカス情報f
cが所定のしきい値以上であった場合には遠距離パノラ
マ撮影、フォーカス情報fcが所定のしきい値より小さ
い場合には近距離パノラマ撮影であると判別する。そし
て、コントローラ172eは、その判別結果をセレクタ
172kに供給する。また、コントローラ172eは、
上記判別結果に基づいて、上述のようにして画像メモリ
172gから読み出した一連の複数の画像情報を近距離
撮影座標変換処理部172i又は遠距離撮影座標変換処
理部172jに供給する。セレクタ172kは、コント
ローラ172eからの判別結果に応じて、対応点検出部
172bからの対応点を近距離撮影パラメータ抽出部1
72c又は遠距離撮影パラメータ抽出部172dに供給
する。
【0039】したがって、コントローラ172eの判別
結果により、処理対象となる一連の複数の画像が近距離
パノラマ撮影で得られたものであった場合、近距離撮影
パラメータ抽出部172cに対応点検出部172bで得
られた対応点が供給され、近距離撮影座標変換処理部1
72iに合成する一連の複数の画像情報が供給される。
この場合、近距離撮影パラメータ抽出部172cは、対
応点検出部172bからの対応点から、上記図3に示し
たような上下左右の並進Δx及びΔyと、光軸回りの回
転角θと、光軸に沿った並進による倍率の変化fとをパ
ラメータとして抽出し、そのパラメータを近距離撮影座
標変換処理部172iに供給する。近距離撮影座標変換
処理部172iは、近距離撮影パラメータ抽出部172
cからのパラメータに基づいて、コントローラ172e
により供給された一連の複数の画像情報に座標変換処理
を施して合成画像を生成し、その合成画像を合成画像用
メモリ172hに書き込む。
【0040】一方、コントローラ172eの判別結果に
より、処理対象となる一連の複数の画像が遠距離パノラ
マ撮影で得られたものであった場合、遠距離撮影パラメ
ータ抽出部172dに対応点検出部172bで得られた
対応点が供給され、遠距離撮影座標変換処理部172j
に合成する一連の複数の画像情報が供給される。この場
合、遠距離撮影パラメータ抽出部172dは、対応点検
出部172bからの対応点から、上記図6に示したよう
な各座標軸まわりの回転角Ψ、Φ及びθをパラメータと
して抽出し、そのパラメータを遠距離撮影座標変換処理
部172jに供給する。遠距離撮影座標変換処理部17
2jは、遠距離撮影パラメータ抽出部172dからのパ
ラメータに基づいて、コントローラ172eにより供給
された一連の複数の画像情報に座標変換処理を施して合
成画像を生成し、その合成画像を合成画像用メモリ17
2hに書き込む。
【0041】したがって、合成画像用メモリ172hに
は、撮影状況に応じた適切な画像合成処理により得られ
た合成画像が書き込まれ、この合成画像は、I/O部1
72aを介して上記図1の表示部173に供給され、表
示部173により画面表示される。
【0042】上述のように、電子カメラ100では、撮
影して得られた画像データを画像メモリ130に記憶す
る際、撮影モードに応じた識別情報Pxを各画像データ
に対応させて記憶すると共に、撮影時の撮影条件に関す
る情報として、フォーカス情報fc、焦点距離fl、絞
りs、シャッタ速度v等も各画像データに対応させて記
憶するようになされているため、処理対象となる画像デ
ータがどの撮影モードで撮影されたものであるか、ま
た、パノラマ撮影モードに関しては、撮影状況が近距離
パノラマ撮影であるか遠距離パノラマ撮影であるかを容
易に判別することができる。また、識別情報Pxが同一
であるか否かを判別することにより、画像メモリ130
に記憶された複数の画像データから一連のパノラマ画像
を容易に判別することができるため、画像合成処理を自
動的に行うことができる。また、電子カメラ100で
は、画像合成処理を行う際に、撮影状況に応じて適切な
画像合成処理を自動的に選択するようになされているた
め、近距離パノラマ撮影で得られた複数の画像データに
対して最適な画像合成処理を行うことができ、遠距離パ
ノラマ撮影で得られた複数の画像データに対して最適な
画像合成処理を行うことができる。また、電子カメラ1
00では、合成する複数の画像において、各画像の重複
部分の対応点から撮影パラメータを抽出し、抽出した撮
影パラメータを用いて画像処理を行うようになされてい
るため、使用者は、画像を合成するための特別な操作を
行う必要はない。したがって、電子カメラ100は、画
像合成する複数の画像が近距離パノラマ撮影された画像
であっても遠距離パノラマ撮影された画像であっても、
画質が劣化することなく、簡便にしかも常に高画質のパ
ノラマ画像を得ることができる。
【0043】尚、上記図10の画像合成処理部172で
は、合成する画像用の画像メモリ172gと、合成画像
用の合成画像用メモリ172hとを各々設けることとし
たが、1つの画像メモリを合成する画像用と合成画像用
で共用するようにしてもよい。また、I/O部172a
から出力される合成画像は、ハードディスク等の記録部
に保存されるようにしてもよい。
【0044】つぎに、本発明の第2の実施の形態につい
て図面を用いて説明する。
【0045】本発明に係る画像生成装置は、例えば、図
11に示すような画像合成処理部182を備える電子カ
メラシステムに適用される。この電子カメラシステム
(以下、単に電子カメラと言う)は、上述した電子カメ
ラ100に設けられた上記図10の画像合成処理部17
2の代わりに上記図11の画像合成処理部182を設け
たものである。
【0046】尚、この電子カメラにおいて、画像合成処
理部182の構成及び動作以外は、上述した電子カメラ
100と同様であるため、画像合成処理部182以外の
各部についての詳細な説明は省略する。また、上記図1
1の画像合成処理部182において、上記図10の画像
合成処理部172と同様に動作する箇所には同じ符号を
付し、その詳細な説明は省略する。
【0047】すなわち、画像合成処理部182は、上記
図11に示すように、球面写像変換処理部182aを備
えており、球面写像変換処理部182aには、セレクタ
172kの出力が供給されるようになされている。ま
た、対応点検出部172bは、セレクタ172kの後段
に設けられており、コントローラ172e及び画像メモ
リ172gの各出力がセレクタ172kに供給され、セ
レクタ172kの出力が対応点検出部172bに直接供
給されると共に球面写像変換処理部182aを介して対
応点検出部172bに供給されるようになされている。
さらに、画像合成処理部182では、撮影パラメータ抽
出部及び座標変換処理部としては、近距離撮影パラメー
タ抽出部172c及び近距離撮影座標変換処理部172
iのみが設けられており、対応点検出部172bの出力
が近距離撮影パラメータ抽出部172cに供給され、近
距離撮影パラメータ抽出部172cの出力が近距離撮影
座標変換処理部172iに供給されるようになされてい
る。したがって、画像メモリ172gの出力は、近距離
撮影座標変換処理部172iに供給され、近距離撮影座
標変換処理部172iの出力が合成画像用メモリ172
hに供給されるようになされている。
【0048】以下、画像合成処理部182の動作につい
て説明する。
【0049】先ず、上記図10の画像合成処理部172
と同様にして、画像情報分離部172fは、I/O回路
172aからの画像データをヘッダ部とデータ部に分離
し、画像情報を画像メモリ172gに記憶すると共に、
ヘッダ情報をコントローラ172eに供給する。コント
ローラ172eは、画像情報分離部172fからのヘッ
ダ情報に含まれるフォーカス情報fcを用いて、処理対
象となる一連の複数の画像が近距離パノラマ撮影で得ら
れたものであるか、又は遠距離パノラマ撮影で得られた
ものであるかを判別し、その判別結果をセレクタ172
kに供給する。また、コントローラ172eは、画像情
報分離部172fからのヘッダ情報に含まれる焦点距離
f1もセレクタ172kに供給する。
【0050】セレクタ172kは、コントローラ172
eからの判別結果により、処理対象となる一連の複数の
画像が近距離パノラマ撮影で得られたものであった場合
には、その一連の複数の画像情報を画像メモリ172g
から読み出して直接対応点検出部172bに供給する。
一方、処理対象となる一連の複数の画像が遠距離パノラ
マ撮影で得られたものであった場合、セレクタ172k
は、その一連の複数の画像情報を画像メモリ172gか
ら読み出して球面写像変換処理部182aに供給すると
共に、コントローラ172eからの焦点距離f1を球面
写像変換処理部182aに供給する。
【0051】したがって、球面写像変換処理部182a
には、遠距離パノラマ撮影により得られた複数の画像を
合成する場合に、その複数の画像情報及び焦点距離f1
が供給されることとなる。
【0052】球面写像変換処理部182aは、セレクタ
172kからの複数の画像情報に対して、球面写像変換
処理を施す。
【0053】この球面写像変換処理とは、図12に示す
ように、任意の画像I31に接する球面30を仮定し、
上記図1の撮影レンズ101の主点Oについて画像I3
1を球面30に投影することにより、球面画像I32を
生成する処理のことである。
【0054】そこで、球面写像変換処理部182aに供
給される複数の画像情報を、例えば、任意の位置で遠距
離パノラマ撮影して得られた画像I31と、任意の角度
パンニングして得られた画像I33とした場合、球面写
像変換処理部182aは、図13に示すように、セレク
タ172kからの焦点距離f1を用いて、焦点距離f1
として画像I31を球面30に投影することにより球面
画像I32を生成し、また、焦点距離f1として画像I
33を球面30に投影することにより球面画像I34を
生成する。
【0055】したがって、焦点距離f1が同一で、かつ
光軸まわりの回転がない場合、球面写像変換処理部18
2aで得られた球面画像I32と球面画像I34は、球
面30上で連続しているため、上記図3に示したような
上下左右の並進Δx及びΔyのみを座標変換処理で用い
るパラメータとすることにより、球面画像I32と球面
画像I34を合成することができる。しかし、実際に
は、焦点距離f1及び光軸まわりの回転θの誤差等があ
るため、ここでは、座標変換処理を行う際に、上下左右
の並進Δx及びΔyと、焦点距離f1と、光軸まわりの
回転θとを上記パラメータとして用いる。すなわち、こ
の電子カメラでは、遠距離パノラマ撮影により得られた
複数の画像を合成する場合にも、上述した近距離パノラ
マ撮影により得られた複数の画像を座標変換する際に用
いたパラメータと同一のパラメータを用いて座標変換処
理を行うことにより、合成画像を得るようになされてい
る。
【0056】したがって、対応点検出部172bには、
撮影状況に応じて、セレクタ172kからの複数の画像
情報、又は球面写像変換処理部182aからの複数の球
面画像の情報が供給される。対応点検出部172bは、
供給された複数の画像情報において、各画像の重複部分
の対応点を検出し、検出した対応点、及びセレクタ17
2k又は球面写像変換処理部182aからの複数の画像
情報を近距離撮影パラメータ抽出部172cに供給す
る。近距離撮影パラメータ抽出部172cは、対応点検
出部172bからの対応点から、上記図3に示したよう
な上下左右の並進Δx及びΔyと、光軸回りの回転角θ
と、光軸に沿った並進による倍率の変化fとをパラメー
タとして抽出し、抽出したパラメータ及び対応点検出部
172bからの複数の画像情報を近距離撮影座標変換処
理部172iに供給する。近距離撮影座標変換処理部1
72iは、近距離撮影パラメータ抽出部172cからの
パラメータに基づいて、近距離撮影パラメータ抽出部1
72cからの複数の画像情報に座標変換処理を施して合
成画像を生成し、その合成画像を合成画像用メモリ17
2hに書き込む。
【0057】上述のように、この電子カメラでは、処理
対象となる一連の複数の画像が遠距離パノラマ撮影で得
られたものであった場合、球面写像変換処理部182a
で球面写像変換処理を行うようになされているため、上
記図7に示したような台形状の歪みの成分が除去された
画像を得ることができる。このため、遠距離パノラマ撮
影で得られた一連の複数の画像を合成する場合も、近距
離パノラマ撮影で得られた複数の画像を合成する場合の
撮影パラメータ抽出処理及び座標変換処理と同一の処理
で高画質の合成画像を得ることができる。したがって、
上記電子カメラは、撮影状況に係わらず常に高画質のパ
ノラマ画像を得ることができる。また、上記電子カメラ
は、遠距離パノラマ撮影用及び近距離パノラマ撮影用と
して各々撮影パラメータ抽出処理部及び座標変換処理部
を設ける必要がないため、装置の構成を簡略化すること
ができる。これは、装置のコストダウンにもつながる。
【0058】つぎに、本発明の第3の実施の形態につい
て図面を用いて説明する。
【0059】本発明に係る画像生成装置は、例えば、図
14に示すような画像合成処理部192を備える電子カ
メラシステムに適用される。この電子カメラシステム
(以下、単に電子カメラと言う)は、上述した電子カメ
ラ100に設けられた上記図10の画像合成処理部17
2の代わりに上記図14の画像合成処理部192を設け
たものである。また、この電子カメラでは、上記図9に
示した画像メモリ130において、ヘッダ部Hに書き込
む撮影条件に関する情報は、フォーカス情報fc、焦点
距離fl、絞りs、シャッタ速度vに、露出レベルe
と、上記図1のAGC回路105の利得レベル(ゲイン
レベル)gとを加えたものとする。
【0060】尚、この電子カメラにおいて、画像合成処
理部192の構成及び動作以外は、上述した電子カメラ
100と同様であるため、画像合成処理部192以外の
各部についての詳細な説明は省略する。また、上記図1
4の画像合成処理部192において、上記図10の画像
合成処理部172と同様に動作する箇所には同じ符号を
付し、その詳細な説明は省略する。
【0061】すなわち、画像合成処理部192は、上記
図14に示すように、上記図10の画像合成処理部17
2の構成要件に加えて、近距離撮影パラメータ抽出部1
72c及び遠距離撮影パラメータ抽出部172dと近距
離撮影座標変換処理部172i及び遠距離撮影座標変換
処理部172jの間に設けられた濃度レベル補正処理部
192aと、遠距離撮影座標変換処理部172jの後段
に設けられたシームレス処理部192bとを備えてい
る。そして、濃度レベル補正処理部192aは、コント
ローラ172eと接続されており、画像メモリ172g
の出力が供給されるようになされている。また、合成画
像メモリ172hには、近距離撮影座標変換処理部17
2i及びシームレス処理部192bの各出力が供給され
るようになされている。
【0062】以下、画像合成処理部192の動作につい
て説明する。
【0063】まず、画像合成処理部192で合成される
複数の画像は、例えば、図15に示すような画像I40
L及びI40Rとする。これらの画像I40L及びI4
0Rは、上記図6に示したようにして遠距離パノラマ撮
影により得られたものである。ここで、上記図6の3つ
の領域R21〜R23において、左側の領域R21を撮
影して得られた画像を、上記図15に示すように画像I
40Lとし、中央の領域R22を撮影して得られた画像
を、上記図15に示すように画像I40Rとする。ま
た、画像I40Lと、画像I40Lに隣り合う画像I4
0Rとの重複する領域を領域R41とし、画像I40R
と、画像I40Rに隣り合う画像との重複する領域を領
域R42とする。
【0064】そこで、画像情報分離部172fは、I/
O回路172aからの画像データ、すなわち画像I40
L及びI40Rのデータをヘッダ部とデータ部に分離
し、データ部の情報(画像情報)を画像メモリ172g
に記憶すると共に、ヘッダ部の情報(ヘッダ情報)をコ
ントローラ172eに供給する。
【0065】コントローラ172eは、画像情報分離部
172fからのヘッダ情報に含まれる画像I40Lの露
出レベルeLと画像I40Rの露出レベルeRを読み出
し、各露出レベルeL、eRのレベル差と所定値の比較
処理を行う。そして、コントローラ172eは、その比
較結果により、各露出レベルeL、eRのレベル差が所
定値よりも大きい場合に、濃度レベル補正処理部192
aに動作命令を発行し、これと同時に画像情報分離部1
72fからのヘッダ情報も濃度レベル補正処理部192
aに供給する。一方、各露出レベルeL、eRのレベル
差が所定値以下の場合、コントローラ172eは、非動
作命令を濃度レベル補正処理部192aに発行する。
【0066】このとき、濃度レベル補正処理部192a
には、遠距離撮影パラメータ抽出部172dで得られた
パラメータが供給されると共に、コントローラ172e
により画像メモリ172gから読み出された画像I40
L及びI40Rの画像情報が供給される。
【0067】濃度レベル補正処理部192aは、コント
ローラ172eから動作命令が与えられると、コントロ
ーラ172eにより供給された画像I40L及びI40
Rの画像情報において、図16に示すように、画像I4
0L及びI40Rの重複領域R41における各平均濃度
レベルの差Δmを求める。そして、濃度レベル補正処理
部192aは、上記動作命令と同時に供給されたコント
ローラ172eからのヘッダ情報に含まれる絞りs、シ
ャッタ速度v及びAGC回路105のゲインレベルg等
に基づいて、重複領域R41における各画像I40L及
びI40Rの各濃度レベルが同一レベルとなるように、
差Δmを用いて、画像I40Rの濃度レベルを補正す
る。これにより、画像I40Rから、画像I40Lの重
複領域R41における平均濃度レベルに合わせられた画
像I40R’が生成される。そして、濃度レベル補正処
理部192aは、画像I40Lと、濃度レベルが補正さ
れた画像I40R’と、遠距離撮影パラメータ抽出部1
72dからのパラメータとを遠距離撮影座標変換処理部
172jに供給する。
【0068】遠距離撮影座標変換処理部172jは、濃
度レベル補正処理部192aからのパラメータに基づい
て、濃度レベル補正処理部192aからの画像I40L
及びI40R’に座標変換処理を施して、画像I40L
と画像I40R’の合成画像を生成し、その合成画像を
シームレス処理部192bに供給する。
【0069】シームレス処理部192bは、上記図15
に示すように、重複領域R41における合成画像のXY
座標(i,j)に対応する画像I40L及び画像I40
R’の画素値を各々「SL」及び「SR」とし、重複領
域R41の幅を「W」として、上記合成画像の画素値S
(i,j)を、 S(i,j)=SL(1.0−X/W)+SRX/W なる重み付け加算の演算式により求める。そして、シー
ムレス処理部192bは、上記演算式により得られた画
素値S(i,j)で重複領域R41の各画素を置換し、
その結果得られた合成画像を合成画像用メモリ172h
に書き込む。
【0070】また、画像合成処理部192で合成される
複数の画像が近距離パノラマ撮影により得られたもので
あっても、上述した遠距離パノラマ撮影の場合と同様に
して、濃度レベル補正処理部192aで濃度レベル補正
処理が行われた後、近距離撮影パラメータ抽出部172
cにより得られたパラメータに基づいて近距離撮影座標
変換処理部172iで座標変換処理が行われることによ
り合成画像が生成され、合成画像用メモリ172hに書
き込まれる。
【0071】そして、合成画像用メモリ172hに書き
込まれた合成画像は、I/O部172aを介して上記図
1の表示部173に供給され、表示部173により、画
面表示される。
【0072】上述のように、この電子カメラは、接合す
る各画像の重複領域の濃度レベルが略同一となるような
構成としているため、その接合部分を目立たなくするこ
とができる。したがって、この電子カメラは、さらに高
画質のパノラマ画像を得ることができる。
【0073】尚、上述した電子カメラでは、濃度レベル
補正処理部192aで用いる撮影条件を、露出レベルe
と、上記図1のAGC回路105のゲインレベルgとし
たが、この限りではない。また、上述した電子カメラで
は、遠距離パノラマ撮影により得られた複数の画像を合
成する場合のみ、シームレス処理を行うこととしたが、
近距離パノラマ撮影により得られた複数の画像を合成す
る場合にもシームレス処理を行うようにしてもよい。但
し、合成する画像が近距離パノラマ撮影で得られた原稿
等の文字画像であった場合、撮影パラメータの微小な誤
差により文字エッジが一致しないため、合成した結果、
二重像となる可能性がある。そこで、この場合には、近
距離撮影座標変換処理部172iの後段にシームレス処
理部192bに相当するシームレス処理部を設けると共
に、近距離パノラマ撮影と判断された場合に合成する画
像が原稿画像であるか否かを判別する手段(原稿画像判
別部)を設けるようにする。そして、上記原稿画像判別
部の判別結果により原稿画像であると判別された場合の
み、上記シームレス処理部が非動作状態となるようにす
る。
【0074】つぎに、本発明の第4の実施の形態につい
て図面を用いて説明する。
【0075】本発明に係る画像生成装置は、例えば、図
17に示すような電子カメラシステム200に適用され
る。この電子カメラシステム(以下、電子カメラと言
う)200は、上記図17に示すように、上記図1の電
子カメラ100の構成要件に加えて、撮像部210を備
えており、撮像部110と撮像部210の2つの撮像部
からなる複眼撮像系により構成されるものである。撮像
部210は、撮像部110と同様の構成をしており、被
写体側から順次設けられた撮像レンズ201、絞り20
2、シャッタ208及び撮像素子203と、撮像素子2
03の出力が供給される増幅器204と、増幅器204
の出力が供給されるAGC回路205と、AGC回路2
05の出力が供給されるA/D変換器206とを備えて
おり、A/D変換器206の出力は映像信号処理部20
7に供給されるようになされている。そして、撮像部2
10において、ズーム、フォーカス、絞り及びシャッタ
の各制御は、撮像部110と同様に、ズーム制御部12
1、フォーカス制御部122、絞り制御部123及びシ
ャッタ制御部124により行われるようになされてい
る。また、電子カメラ200は、撮像部110の光軸L
と撮像部210の光軸Rの向きを制御する輻輳角制御部
220を備えており、輻輳角制御部220は、コントロ
ーラ120により制御されるようになされている。さら
に、電子カメラ200では、コントローラ120及び信
号処理ユニット190は、複眼撮像系に対応した処理を
行うようになされている。
【0076】尚、上記図17の電子カメラ200におい
て、上記図1の電子カメラ100と同様に動作する箇所
には同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する
【0077】以下、電子カメラ200の動作について説
明する。
【0078】先ず、合焦検出部142により合焦が検出
されると、信号処理ユニット190は、合焦検出部14
2の検出結果により、フォーカス制御のための制御信号
をコントローラ120に供給すると共に、撮影されてい
る被写体が近距離被写体であるか遠距離被写体であるか
を判別する。そして、信号処理ユニット190は、近距
離被写体であると判別した場合、図18(a)に示すよ
うに、撮像部110の光軸Lと撮像部210の光軸Rが
平行となるような制御信号をコントローラ120を介し
て輻輳角制御部220に供給する。また、信号処理ユニ
ット190は、遠距離被写体であると判別した場合、同
図(b)に示すように、撮像部110の光軸Lと撮像部
210の光軸Rが外向きとなるような制御信号をコント
ローラ120を介して輻輳角制御部220に供給する。
【0079】したがって、輻輳角制御部220は、コン
トローラ120からの制御信号により、近距離パノラマ
撮影時には、撮像部110の光軸Lと撮像部210の光
軸Rが平行となるように、また、遠距離パノラマ撮影時
には、撮像部110の光軸Lと撮像部210の光軸Rが
外向きとなるように、撮像部110と撮像部210を各
々制御する。
【0080】ここで、上記図18(a)、(b)に示し
たように、撮像部110の光軸Lと撮像部210の光軸
Rの向きが制御されて撮影が行われる状況は、上記図3
の撮影状況及び上記図6の撮影状況と同じである。この
ため、上記図18(a)に示したようにして撮影して得
られた複数の画像からは、上述した近距離パノラマ撮影
時の合成処理により合成画像を得ることができ、同図
(b)に示したようにして撮影して得られた複数の画像
からは、上述した遠距離パノラマ撮影時の合成処理によ
り合成画像を得ることができる。
【0081】したがって、上記図1の電子カメラ100
と同様に、画像合成処理部172において、合成する複
数の画像が近距離パノラマ撮影により得られたものであ
るか、遠距離パノラマ撮影により得られたものであるか
を判別し、その判別結果に応じて適切な合成処理を選択
することにより、高画質の合成ラマ画像を得ることがで
きる。
【0082】上述のように、この電子カメラ200で
は、被写体距離に応じて自動的に撮像部110の光軸と
撮像部210の光軸の向きが制御されるようになされて
いるため、使用者は、パノラマ撮影する際に画像の一部
が重複するように撮影するための操作を行う必要がな
い。したがって、電子カメラ200は、操作性を向上さ
せることができると共に、簡便に高画質の合成画像を得
ることができる。
【0083】尚、上記図17において、画像合成処理部
172を上記図11の画像合成処理部182、又は上記
図14の画像合成処理部192としてもよい。
【0084】つぎに、本発明の第5の実施の形態につい
て図面を用いて説明する。
【0085】本発明に係る画像生成装置は、例えば、図
19のフローチャートに従って画像合成処理を行う電子
カメラシステムに適用される。この電子カメラシステム
(以下、電子カメラと言う)は、上記図1の電子カメラ
100と同様の構成をしており、特に、電子カメラを上
記図33に示したようにして水平にパンニングして撮影
された2つの画像から水平方向に画角の広い合成画像を
生成するものである。また、この電子カメラでは、画像
合成処理部172に相当する画像合成処理部に、上記図
19のフローチャートに対応するプログラムが予め設定
されており、上記画像合成処理部は、上記プログラムに
従った処理を行うようになされている。
【0086】尚、この電子カメラにおいて、上記画像合
成処理部が行う画像合成処理以外については、上記図1
の電子カメラ100と同様であるため、上記画像合成処
理以外についての詳細な説明は省略する。また、この電
子カメラを電子カメラ100として、上記図1及び上記
19を用いて以下の説明を行う。
【0087】まず、電子カメラ100では、例えば、撮
像部110により得られた640×480画素の画素デ
ータが画像メモリ130に記憶される。また、画像メモ
リ130には、パノラマ撮影により得られた一連の複数
の画像データが1つのファイルデータとして記憶され
る。
【0088】そこで、画像合成処理部172において、
先ず、画像メモリ130に記憶されたファイルデータの
うち、一連の2つの画像データからなる任意のファイル
データを図示していないメモリ上に読み出す(ステップ
S11)。
【0089】次に、上記メモリに読み出した各画像デー
タに対して、撮影レンズ101により生じた歪みを補正
する(ステップS12)。
【0090】具体的に説明すると、撮影レンズ101の
歪みが画像中心に対して回転対称であるとした場合、画
像中心を原点とした画素の撮影レンズ101の歪みのな
い時の理想位置を(x,y)とし、歪みのある時の位置
を(xd,xy)とすると、 xd=x・(1+k1・r2 +k2・r4 ) yd=y・(1+k1・r2 +k2・r4 ) ・・・ (1) なる関係式(1)が成り立つ。ここで、この関係式
(1)において、「k1」及び「k2」は、歪曲補正係
数であり、 r2 =x2 +y2 の関係式が成り立つものとする。
【0091】そこで、このステップS12では、関係式
(1)を用いて画像データの歪みを補正する処理を行
う。
【0092】このステップS12においては、図20に
示すように、先ず、歪みを補正した補正画像データを格
納する領域を入力画像データと同じ二次元配列のサイズ
分だけ上記メモリ上に確保する(ステップS121)。
そして、画像データの各画素に対して、後述するステッ
プS121〜S125の処理を行うことにより、撮影レ
ンズ101の歪みを補正した補正画像データを得る。
【0093】すなわち、画像データの各画素に対して
は、先ず、入力画像データ取得時の水平及び垂直方向の
撮像面の大きさ及び画素ピッチを用いて、補正画像デー
タの画素アドレスを画像中心を原点とした座標系に変換
する(ステップS122)。このステップS122で得
られた座標は、歪みのない時の理想位置(x,y)とな
る。
【0094】次に、ステップS122で得られた理想位
置(x,y)を関係式(1)に代入することにより、歪
みのある時の位置(xd,xy)を求める(ステップS
123)。ここで、関係式(1)において、歪曲補正係
数k1及びk2は、撮像レンズ101の3次及び5次の
歪曲収差係数に比例する値であり、撮像レンズ101の
材料の屈折率、面形状及びレンズ配置を含む構成情報に
より決定できる。したがって、ここでは、上記構成情報
により決定された所定値が歪曲補正係数k1及びk2と
して予め与えられているものとし、この歪曲補正係数k
1及びk2を用いて、関係式(1)により歪みのある時
の位置(xd,xy)を求める。
【0095】次に、入力画像データ取得時の水平及び垂
直方向の撮像面の大きさ及び画素ピッチを用いて、ステ
ップS122で行った変換処理の逆変換処理を行い、歪
みを補正する前の画像データでの、ステップS123で
得られた歪みのある時の位置(xd,xy)に対応する
画素アドレスを求める(ステップS124)。
【0096】そして、ステップS124で得られた画素
アドレスの画素値であるRGBデータを補正画像データ
の画素アドレスの画素値としてコピーする(ステップS
125)。この時、ステップS124で得られた画素ア
ドレスが画像領域外である場合は、ダミー画素値とし
て、例えば、白画素値を割り当てるようにする。
【0097】上述のようなステップS12の処理によ
り、2つの入力画像データから、撮像レンズ101の歪
みを補正した2つの補正画像データが得られ、その後、
ステップS121で補正画像データを格納するために確
保したメモリ領域を解放する。
【0098】尚、2つの入力画像データが、撮像レンズ
101の歪みを殆ど無視できる程度の画像であった場合
には、ステップS12の処理は行わなくてもよい。
【0099】次に、ステップS12で歪みが補正された
2つの補正画像データに対して、球面に投影変換した球
面画像データを生成する(ステップS13)。
【0100】具体的に説明すると、このステップS13
では、図21に示すように、先ず、球面投影変換後の画
像データを格納する領域を入力画像データ(補正画像デ
ータ)と同じ二次元配列のサイズ分だけ上記メモリ上に
確保する(ステップS131)。
【0101】次に、球面投影変換を行う際の画素の角度
ピッチを求める(ステップS132)。このとき、水平
及び垂直方向の画素の角度ピッチは、球面投影変換後の
画像データの水平及び垂直方向の画角が、元の入力画像
データの水平及び垂直方向の画角と等価となるような等
しいピッチに設定する。すなわち、入力画像データ取得
時の水平及び垂直方向の画像面のサイズを「h×v」画
素、撮像レンズ101の焦点距離を「f」とすると、水
平及び垂直方向の画角は、 (2・Tan-1(h/(2・f))) (2・Tan-1(v/(2・f))) となる。尚、焦点距離fは、撮像レンズ101の被写体
像側主点と撮像素子103の受光面の距離を示す。した
がって、補正画像データのサイズを「H×V」画素とす
ると、球面投影を行う際の画素の水平及び垂直方向の角
度ピッチdθ及びdφは、 dθ=(2・Tan-1(h/(2・f)))/H dφ=(2・Tan-1(v/(2・f)))/V ・・・(2) なる式(2)により求められる。尚、式(2)におい
て、「Tan-1」は、「Tan」の逆変換を示す。
【0102】そして、画像データの各画素に対して、後
述するステップS133〜S137の処理を行うことに
より、球面投影画像データを得る。
【0103】すなわち、画像データの各画素に対して
は、先ず、ステップS132で得られた水平及び垂直方
向の角度ピッチdθ及びdφと、補正画像データのサイ
ズとを用いて、球面投影画像データの画素アドレスを画
像中心を原点とした角度座標系(θ,φ)に変換する
(ステップS133)。
【0104】次に、ステップS133で得られた角度座
標系(θ,φ)を直交座標系(X,Y,Z)に、 X=cosφ・sinθ Y=sinφ Z=cosφ・sinθ ・・・(3) なる式(3)により変換する(ステップS134)。
尚、式(3)に示すように、Y軸を回転軸とした極座標
から直交座標変換への変換を行うものとし、半径方向の
座標値は、このステップS134以後の処理で影響しな
いため「1」とする。
【0105】次に、撮影レンズ101の焦点位置(以
下、視点と言う)を中心とした透視変換処理により、ス
テップS134で得られた直交座標系(X,Y,Z)か
ら焦点距離fの位置にある撮像面上での位置(x,y)
を、 x=X・f/Z y=Y・f/Z ・・・(4) なる式(4)により求める(ステップS135)。
【0106】次に、入力画像データ取得時の水平及び垂
直方向の撮像面の大きさ及び画素ピッチを用いて、上述
したステップS124の処理と同様にして、ステップS
134で行った変換処理の逆変換処理を行い、球面投影
変換前の補正画像データでの、ステップS135で得ら
れた位置(x,y)に対応する画素アドレスを求める
(ステップS136)。
【0107】そして、上述したステップS125の処理
と同様にして、ステップS136で得られた画素アドレ
スの画素値であるRGBデータを球面投影画像データの
画素アドレスの画素値としてコピーする(ステップS1
37)。
【0108】上述のようなステップS13の処理によ
り、ステップS12で得られた2つの補正画像データか
ら、例えば、図22に示すような球面に投影した2つの
球面画像I61,I62のデータが得られる。そして、
2つの球面画像データが得られた後、ステップS131
で球面画像データを格納するために確保したメモリ領域
を解放する。
【0109】次に、ステップS13で得られた2つの球
面画像データ間の対応点を抽出する(ステップS1
4)。
【0110】ここで、この電子カメラ100では、使用
者が2つの球面画像データ間の対応点の組を数点カーソ
ル等で指定することができるようになされている。そこ
で、ステップS14では、その指定された対応点の正確
な位置をテンプレートマッチング処理により求める。
【0111】具体的に説明すると、ステップS14で
は、図23に示すように、先ず、2つの球面画像データ
を表示部173により画面表示する(ステップS14
1)。ここで、2つの球面画像データを、以下、左画
像、右画像とも言う。
【0112】次に、使用者が図示していない操作部を操
作することにより、対応点の組が数点指定され、この指
定された数組の対応点の座標を読み取る(ステップS1
42)。
【0113】そして、指定された数組の対応点各々に対
して、後述するステップS143〜S146に示すテン
プレートマッチング処理を行う。
【0114】すなわち、各対応点の組に対しては、先
ず、2つの球面画像データのうち、左画像から画像デー
タをテンプレートとして切り出す(ステップS14
3)。この切り出されるテンプレートは、左画像の指示
された点を中心とした所定の大きさの矩形領域の画像デ
ータである。
【0115】次に、ステップS143で切り出されたテ
ンプレートに対応する点を検索する領域を右画像から設
定する(ステップS144)。この検索領域は、右画像
の指示された点を中心とした所定の大きさの矩形領域と
する。
【0116】次に、ステップS144で設定された検索
領域内において、ステップS143で切り出されたテン
プレートを平行にずらしていき、左画像と右画像の差分
を求める。この差分は、画像データのRGB成分のう
ち、G成分のみで求める。そして、求めた差分の絶対値
の総和が最小となる位置を対応点位置とする(ステップ
S145)。
【0117】そして、ステップS145で得られた対応
点位置に対する信頼性の判定を行う(ステップS14
6)。この信頼性の判定処理は、最小値となった差分の
絶対値の総和、及び2番目に小さい値となった差分の絶
対値の総和を用いて行う。例えば、差分の絶対値の総和
の最小値が第2の所定のしきい値以下であり、差分の絶
対値の総和の2番目に小さい値が第1の所定のしきい値
以上であった場合に、ステップS145で得られた対応
点位置に信頼性があると判定する。このようにして、信
頼性ありと判定された対応点位置の左右画像の座標を、
抽出した対応点データとして上記メモリに格納する。
【0118】上述のようなステップS14の処理によ
り、ステップS13で得られた2つの球面画像データ間
の対応点の位置座標が得られる。
【0119】次に、ステップS14で得られた対応点の
位置座標から、2つの球面画像データを合成するための
パラメータを算出する(ステップS15)。ここでは、
パンニング前後の撮影レンズ101の焦点距離は変化し
ていないものとし、上記パラメータとして、水平及垂直
方向の平行移動と回転の3つのパラメータを算出するも
のとする。また、これら3つのパラメータの算出は、2
組以上の対応点の位置座標から最小自乗法により行う。
したがって、このステップS15により、右画像の左画
像に対しての水平及び垂直方向の平行移動と回転のパラ
メータが得られる。
【0120】尚、ステップS15において、パンニング
前後の撮影レンズ101の焦点距離が変化している場合
には、拡大/縮小のパラメータも算出する必要がある。
また、水平及垂直方向の平行移動と回転の3つのパラメ
ータのうち、垂直方向の平行移動と回転のパラメータは
殆ど「0」に近い値であるため、これら2つのパラメー
タに対して拘束条件を設定して最適化を行い、パラメー
タを算出するようにしてもよい。
【0121】次に、ステップS15で得られたパラメー
タに従って、右画像を水平及び垂直方向の平行移動させ
回転させることにより、左右画像を合成する(ステップ
S16)。ここで、ステップS16で合成される2つの
画像は、予めステップS13で球面投影された画像であ
るため、画像の水平及び垂直方向の平行移動は球面投影
前の画像の水平及び垂直方向のパンニングの相当する。
【0122】具体的に説明すると、ステップS16にお
いて、図24に示すように、先ず、合成後の画像データ
の二次元配列のサイズを求め、求めたサイズ分の領域を
合成画像データを格納する領域として上記メモリに確保
する(ステップS161)。ここで、垂直方向の平行移
動と回転のパラメータは殆ど「0」に近い値であるた
め、ステップS161において、垂直方向のサイズは合
成前の画像データの垂直方向のサイズと同じ値とし、水
平方向のサイズは合成前の画像データの水平方向のサイ
ズにステップS15で得られた水平方向の平行移動のパ
ラメータの画素数に相当するサイズ分加えた値とする。
【0123】そして、合成画像データの各画素に対し
て、後述するステップS162〜S165の処理を行
う。
【0124】すなわち、合成画像データの各画素に対し
ては、先ず、ステップS13で得られた球面投影時の角
度ピッチを用いて、合成画像データの画素アドレスを角
座標系に変換する(ステップS162)。このとき、角
座標系の原点は、左画像の中心点と一致させることによ
り、左画像に関しては、座標変換なしでそのまま画素デ
ータをコピーできるようにする。
【0125】次に、ステップS15で得られたパラメー
タに従って、合成画像データを水平及び垂直方向に平行
移動させ回転させることにより、ステップS162で得
られた合成画像データの角座標系を右画像の角座標系に
変換する(ステップS163)。
【0126】次に、右画像のサイズと、ステップS13
で得られた球面投影時の角度ピッチとを用いて、右画像
の角座標系を右画像の画素アドレスに変換する(ステッ
プS164)。
【0127】そして、合成画像データの画素アドレスに
対して画素値を割り当てる(ステップS165)。この
とき、画素アドレスが左画像の画像領域内で、かつステ
ップS164で得られた画素アドレスが右画像の画像領
域内である画素に対しては、RGB成分各々に対して左
右画像の画素値の平均値を割り当てる。また、左画像の
みの画像領域内の画素に対しては、右画像の画素値を割
り当て、左画像と右画像の両方の画像の画像領域外の画
素に対しては、ダミー画素値として、例えば、白画素値
を割り当てる。
【0128】上述のようなステップS16の処理によ
り、ステップS13で得られた2つの球面画像データが
合成された、例えば、図25に示すような合成画像I6
3が得られ、その後、ステップS161で合成画像デー
タを格納するために確保したメモリ領域を解放する。
【0129】次に、ステップS16で得られた合成画像
データに対して、平面上に再投影変換した画像データを
得る(ステップS17)。
【0130】具体的に説明すると、ステップS17にお
いて、図26に示すように、先ず、平面投影変換後の画
像データを格納する領域を合成画像データと同じ二次元
配列のサイズ分だけ上記メモリ上に確保する(ステップ
S171)。
【0131】次に、平面投影を行う際の画素ピッチを求
める(ステップS172)。このときの水平及び垂直方
向の画素ピッチは、焦点距離fの撮像面において、平面
投影変換後の画像データ(平面合成画像データ)の水平
及び垂直方向の画角と等価となるようなピッチに設定す
る。すなわち、水平及び垂直方向の半画角は、合成画像
データのサイズを「H×V」画素とし、ステップS13
で得られた球面投影画像データの角度ピッチdθ及びd
φを用いて、 (tan(dθ・(H/2))) (tan(dφ・(V/2))) で表される。したがって、平面投影変換した画像の画素
ピッチは、 dx=ftan(dθ・(H/2))/(H/2) dy=ftan(dφ・(V/2))/(V/2) ・・・(5) なる式(5)により求められる。この式(5)で得られ
る画素ピッチは、撮影時と同じ焦点距離の撮像面に投影
した画像を生成する場合、撮影時に得られた画像の画素
ピッチと等しくなる。
【0132】そして、画像データの各画素に対して、後
述するステップS173〜S177の処理を行うことに
より、平面合成画像データを得る。
【0133】すなわち、画像データの各画素に対して
は、先ず、ステップS172で得られた水平及び垂直方
向の画素ピッチと画像データのサイズを用いて、上述し
たステップS122の処理と同様にして、合成画像デー
タの画素アドレスを画像中心を原点とした座標系(x,
y)に変換する(ステップS173)。
【0134】次に、視点から撮像面上の点(x,y,
f)に引いた直線と、視点を中心とした球面との交点
(X,Y,Z)を求める(ステップS174)。このと
き、球面の半径は、このステップS174以降の処理に
影響しないため「1」とする。次に、ステップS174
で得られた交点、すなわち直交座標系(X,Y,Z)
を、 θ=sin-1(X/sqrt(X2 +Z2 )) φ=sin-1(Y/Z) ・・・(6) なる式(6)により、球面座標系に変換する(ステップ
S175)。ここで、式(6)において、「sin-1
は「sin」の逆変換を表し、「sqrt」は平方根を
表す。
【0135】次に、合成画像データの水平及び垂直方向
の撮像面の大きさと角度ピッチを用いて、平面投影変換
前の画像データでの、ステップS175で得られた球面
座標に対応する画素アドレスを求める(ステップS17
6)。
【0136】そして、上述したステップS125の処理
と同様にして、ステップS176で得られた画素アドレ
スの画素値であるRGBデータを平面投影変換後の画像
データの画素アドレスの画素値としてコピーする(ステ
ップS177)。
【0137】上述のようなステップS17の処理によ
り、ステップS16で得られた合成画像データから、例
えば、図27に示すような平面上に投影した平面合成画
像I64が得られ、その後、ステップS171で平面合
成画像データを格納するために確保したメモリ領域を解
放する。
【0138】そして最後に、ステップS17で得られた
平面合成画像データを表示部173により画面表示し、
必要に応じて、画像メモリ130に記憶する(ステップ
S18)。
【0139】上述のように、この電子カメラ100で
は、画像合成処理時の画像の平行移動が、撮影時の画像
の水平及び垂直方向のパンニングに相当するような構成
とすることにより、撮影レンズ101の焦点位置を中心
にパンして撮影して得られた2つの画像を合成する場
合、撮影時に多少のカメラのチルトが生じた場合でも合
成画像の重複部分において枠線が二重に生じるようなこ
とがない。したがって、この電子カメラ100は、実際
に撮影したカメラレンズよりも広角のカメラレンズで撮
影したような、自然な合成画像を得ることができる。
【0140】尚、上述した電子カメラでは、上記図1の
電子カメラ100と同様な構成であるとしたが、例え
ば、上記図2の電子カメラ200と同様な構成であるも
のとしてもよい。
【0141】つぎに、本発明の第6の実施の形態につい
て図面を用いて説明する。
【0142】本発明に係る画像生成装置は、例えば、図
28に示すような画像合成処理部300を備える電子カ
メラシステムに適用される。この電子カメラシステム
(以下、電子カメラと言う)は、上記図1の電子カメラ
100と同様の構成をしており、画像合成処理部172
の代わりに上記図28の画像合成処理部300が設けら
れたものである。また、画像合成処理部300には、所
定のプログラムが予め設定されており、画像合成処理部
300は、上記プログラムに従った処理を行うようにな
されている。
【0143】尚、この電子カメラにおいて、画像合成処
理部300以外の各部は、上記図1の電子カメラ100
と同様であるため、画像合成処理部300以外の各部に
ついての詳細な説明は省略する。
【0144】まず、画像合成処理部300は、上記図2
8に示すように、制御部301と、制御部301に各々
接続された画像入力部302、画像変換部303及び画
像合成部304とを備えている。
【0145】制御部301は、上記プログラムに従った
処理を行うように装置全体の動作制御を行うものであ
り、例えば、使用者の図示していない操作部の操作に従
って、画像入力部302、画像変換部303及び画像合
成部304に各々制御信号を供給する。これにより、画
像合成処理部300により得られた合成画像等が上記図
1の表示部173により画面表示される。画像入力部3
02には、上記図19に示したステップS11と同様の
処理を行うプログラムが予め設定されている。これによ
り、画像入力部302は、制御部301からの制御信号
に基づいて、使用者により指定された一連の複数の画像
データを図示していないメモリに読み出す。画像変換部
303には、上記図19に示したステップS12、S1
3及びS17と同様の処理を行うプログラムが予め設定
されている。これにより、この画像変換部303は、制
御部301からの制御信号に基づいて、画像入力部30
2で読み出された複数の画像データに対して、歪み補正
処理、球面投影変換処理及び平面投影変換処理を行う。
画像合成部304には、上記図19に示したステップS
14〜S16と同様の処理を行うプログラムが予め設定
されている。これにより、この画像合成部304は、制
御部301からの制御信号に基づいて、画像入力部30
2で読み出された複数の画像データに対して、対応点抽
出処理、上記対応点抽出処理で得られた対応点の座標か
ら複数の画像データを合成するためのパラメータ算出処
理、及び上記パラメータ算出処理で得られたパラメータ
に従って平行移動及び回転を行うって合成画像を生成す
る合成処理を行う。
【0146】以下、上述のような画像合成処理部300
において、例えば、上記図36に示したように、水平及
び垂直方向の両方向にパンして4回のフレーミングで撮
影して得られた画像c1〜c4を合成する場合について
説明する。
【0147】ここで、使用者は、図示していない操作部
を操作することにより、画像c1とc2、画像c3とc
4を合成し、各合成結果の画像を合成するように装置に
指示(コマンド)を与えるものとする。また、画像c1
〜c4は、画像メモリ130に記憶されており、画像変
換処理時に必要な画像サイズ、画素ピッチ及び焦点距離
等のパラメータは、予め与えられているものとする。
【0148】そこで、図29は、上述のような場合にお
ける画像合成処理部300の処理を示すフローチャート
である。以下、上記図29を用いて、画像合成処理部3
00の各部の動作及び画像合成処理について説明する。
【0149】先ず、画像入力部302は、制御部301
からの制御信号に基づいて、画像メモリ130に記憶さ
れた画像c1のデータを図示していないメモリ上に読み
出す(ステップS201)。この読み出された画像c1
は、制御部301の制御により、表示部173で画面表
示される。
【0150】次に、使用者は、表示部173で画面表示
された画像c1を確認し、図示していない操作部を操作
することにより、画像変換部303で画像c1に対する
歪み補正処理、球面投影変換処理が行われるようなコマ
ンドを装置に与える。このコマンドに基づいて制御部3
01が画像変換部303に制御信号を供給することによ
り、画像変換部303は、画像c1に対して、歪み補正
処理及び球面投影変換処理を行う(ステップS20
2)。そして、制御部301は、画像変換部303で歪
み補正処理及び球面投影変換処理が行われた画像c1を
表示部173により画面表示する。
【0151】次に、ステップS201、S202の各処
理と同様にして、画像c2も上記メモリ上に読み出さ
れ、歪み補正処理及び球面投影変換処理が行われて表示
部173で画面表示される(ステップS203、S20
4)。
【0152】次に、使用者は、図示していない操作部を
操作することにより、表示部173に表示された2つの
画像c1、c2の対応する点を数組指定する。この指定
に基づいて制御部301が画像合成部304に制御信号
を供給することにより、画像合成部304は、指定され
た数組の対応点の座標を求め、正確な対応点の位置を検
出するために、各対応点に対してテンプレートマッチン
グ処理を行う。そして、画像合成部304は、上記テン
プレートマッチング処理により検出された対応点の位置
から、2つの画像c1、c2間の平行移動及び回転のパ
ラメータを最小自乗法により求め、求めたパラメータに
基づいて2つの画像c1、c2を合成する(ステップS
205)。
【0153】そして、制御部301は、画像合成部30
4で得られた図30に示すような合成画像c12を表示
部173により画面表示する。また、制御部301は、
合成画像c12を一旦画像メモリ130に記憶する(ス
テップS206)。
【0154】次に、ステップS201〜S206と同様
にして、2つの画像c3、c4を合成し、上記図30に
示すような合成画像c34を生成して一旦メモリ130
に記憶する(ステップS207〜S212)。
【0155】次に、画像入力部302は、制御部301
からの制御信号に基づいて、画像メモリ130に記憶さ
れた2つの合成画像c12、c34を図示していないメ
モリ上に読み出す(ステップS213、S214)。
【0156】次に、画像合成部304は、ステップS2
05及びS211の処理と同様にして、2つの合成画像
c12、c34を合成する(ステップS215)。ここ
で、合成画像c12、c34は、画像変換部303で歪
み補正処理及び球面投影変換処理が行われた画像である
ため、画像変換部303で歪み補正処理及び球面投影変
換処理は行う必要はない。このステップS215によ
り、図31に示すような、4つの画像c1〜c4を合成
した合成画像I71が得られる。尚、合成画像I71は
球面投影変換された2つの画像を合成したものであるた
め、以下、球面合成画像I71と言う。
【0157】次に、画像変換部303は、画像合成部3
04で得られた球面合成画像I71から、平面上に投影
変換した図32に示すような平面合成画像I72を得る
(ステップS216)。
【0158】そして、制御部301は、画像変換部30
3で得られた平面合成画像I72を画像メモリ130に
記憶する(ステップS217)。
【0159】上述のように、この電子カメラは、使用者
が図示していない操作部を操作することにより与えられ
た所定のコマンドに従って画像合成処理を行うような構
成としているため、使用者は、所望の合成画像を得るこ
とができる。また、この電子カメラは、カメラレンズの
焦点位置を中心に水平及び垂直方向の両方にパンして撮
影して得られた複数の画像に対して、2つの画像を合成
する処理を順次繰り返して合成画像を生成し、その合成
画像を平面上に再度投影変換するようになされているた
め、実際に撮影したカメラレンズより広角なカメラレン
ズで撮影したような、画角の広い自然な合成画像を得る
ことができる。
【0160】尚、上記図28の画像合成処理部300に
おいて、合成する画像が常に球面投影変換された画像で
ある場合には、画像変換部303の処理を自動化するよ
うにしてもよい。具体的に説明すると、画像合成処理部
300で合成する画像データに対して、歪み補正処理済
のデータであるか否かを示すフラグ(歪み補正フラ
グ)、及び球面投影変換処理済のデータ又は平面投影変
換処理済のデータであるかを示すフラグ(投影面フラ
グ)が付加情報として付加するものとする。そこで、画
像変換部303は、歪み補正処理を行った場合には、歪
み補正フラグを処理済に設定し、球面投影変換処理を行
った場合には、投影面フラグを球面投影変換処理済に設
定し、平面投影変換処理を行った場合には、投影面フラ
グを平面投影変換処理済に設定するようにする。また、
画像合成処理を行う際には、画像変換部303は、合成
する画像データの付加情報に基づいて、常に歪み補正処
理を行い、画像合成部304は、球面投影変換された画
像を合成するようにする。さらに、合成画像を出力する
際には、画像合成部304は、合成する画像データの付
加情報に基づいて、常に平面投影変換した合成画像を出
力するようにする。上述のような構成とすることによ
り、効率よく高画質の合成画像を得ることができる。
【0161】また、上述した電子カメラは、平面投影変
換処理を行うことにより、実際に撮影したカメラレンズ
より広角なカメラレンズで撮影したような自然な合成画
像を得るようになされているが、必ずしも平面投影変換
処理が行われた合成画像を出力する必要はない。具体的
に説明すると、上記電子カメラは、2つの画像を合成す
る処理を順次繰り返して合成画像を生成する構成として
いるため、例えば、5つ以上の画像をも合成することが
できる。しかし、合成画像の視野が180°に達する
と、平面投影変換処理を行うことはできないため、この
ような場合、球面投影変換処理を行った合成画像を出力
することが望ましい。したがって、合成画像の視野に応
じて、平面投影変換処理で得られた画像と球面投影変換
処理で得られた画像を選択的に出力するようにしてもよ
い。
【0162】また、上述した電子カメラでは、画像変換
処理時に必要な画像サイズ、画素ピッチ及び焦点距離等
のパラメータが予め与えられているものとしたが、これ
らのパラメータを、画像合成処理部300で合成する画
像データに付加情報として付加するようにしてもよい。
この場合、画像変換部303及び画像合成部304は、
合成する画像データに付加された付加情報からパラメー
タを読み出し、そのパラメータに基づいて処理を行うよ
うにする。
このとき、平面投影変換処理が行われた画像
に対しては、画素ピッチのパラメータとして、撮像面上
でのピッチを用い、球面投影変換処理が行われた画像に
対しては、画素ピッチのパラメータとして、角度ピッチ
を用いるのが望ましい。
【0163】また、上述した電子カメラでは、所定のプ
ログラムに従って上述したような各処理を行うこととし
たが、上記プログラムをそのままハードウェア化して、
画像合成処理装置として用いることもできる。
【0164】また、上述した電子カメラでは、上記図1
の電子カメラ100と同様な構成であるとしたが、例え
ば、上記図2の電子カメラ200と同様の構成であると
してもよい。
【0165】つぎに、本発明の第7の実施の形態につい
て図面を用いて説明する。
【0166】本発明に係る画像生成装置は、例えば、図
33に示すような電子カメラシステム400に適用され
る。
【0167】この電子カメラシステム(以下、単に電子
カメラと言う)400は、上記図33に示すように、上
記図1の電子カメラ100の構成要件に加えて、信号処
理ユニット190に接続された角度検出部401を備え
ている。この角度検出部401は、ジャイロ等を使用し
ており、撮影時に電子カメラ400が移動されたことに
より発生するパンニング角度を検出するものである。そ
して、電子カメラ400は、角度検出部401により検
出されたパンニング角度の情報に基づいた画像合成処理
を行うようになされている。
【0168】尚、上記図33の電子カメラ400におい
て、上記1の電子カメラ100と同様に動作する箇所に
は同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。また、
後述する画像合成処理部172の動作については、上述
した第1の実施の形態での動作と異なる箇所を具体的に
説明し、その他の箇所については上記第1の実施の形態
と同様であるため、その詳細な説明は省略する。
【0169】すなわち、角度検出部401は、図34に
示すように、角速度センサ401aと、角速度センサ4
01aの出力が供給されるA/D変換器401bと、A
/D変換器401bの出力が供給される角度演算器40
1cからなり、角度演算器401cの出力が信号処理ユ
ニット190に供給されるようになされている。
【0170】先ず、角度センサ401aは、装置の移動
により発生する角度変化に従った出力信号VをA/D変
換器401bに供給する。この出力信号Vのレベルは、
角速度に比例したものである。A/D変換器401b
は、角度センサ401aからの出力信号Vをディジタル
化してディジタルデータDとして角度演算器401cに
供給する。角度演算器401cは、A/D変換器401
bからのディジタルデータDを、例えば、1s分積分す
ることにより平均レベルDavgを求め、この平均レベ
ルDavgを角度成分に変換して角度信号を得る。そし
て、角度演算器401cで得られた角度信号は、信号処
理ユニット190に供給される。
【0171】そして、信号処理ユニット190は、角度
検出部401により得られた角度信号の情報を、画像メ
モリ130に書き込まれる画像データに対応ずけて画像
メモリ130のヘッダ部に書き込む。
【0172】次に、画像合成処理部172においては、
上記図10に示すように、画像情報分離部172fによ
り画像メモリ130から読み出された画像データがヘッ
ダ部とデータ部に分離され、コントローラ172eに
は、ヘッダ部の情報(ヘッダ情報)が供給され、画像メ
モリ172gには、データ部の情報(画像情報)が書き
込まれる。
【0173】コントローラ172eは、画像情報分離部
172fから供給されたヘッダ情報に含まれる撮影時の
角度成分の情報と、予め設定されているしきい値とを比
較し、上記角度成分がしきい値以上であった場合には遠
距離パノラマ撮影と判別し、上記角度成分がしきい値以
下であった場合には近距離パノラマ撮影と判別して、そ
の判別結果をセレクタ172kに供給する。
【0174】セレクタ172kは、コントローラ172
eからの判別結果に応じて、近距離パラメータ抽出部1
72c又は遠距離パラメータ抽出部172dの何れかを
選択して、対応点検出部172bで得られた対応点の情
報を供給する。
【0175】以降、上述した第1の実施の形態と同様の
処理を行うことにより、合成画像を生成する。
【0176】上述のように、電子カメラ400では、撮
影時の装置の移動により発生する角度成分に基づいて、
画像合成処理を自動的に選択するようになされているた
め、パンイング等の装置の移動に対して適切な画像合成
処理を行うことができる。したがって、電子カメラ40
0は、高画質のパノラマ画像を効率良く得ることができ
る。
【0177】尚、上述した電子カメラ400では、角速
度センサ401aを設けることにより、電子カメラ40
0の移動により発生する角度成分を検出することとした
が、加速度センサ等を設けることにより、電子カメラ4
00の移動により発生する並進成分(並進移動量)を検
出するようにしてもよい。この場合、画像合成処理部1
72において、コントローラ172eは、検出された撮
影時の並進移動量が予め設定されているしきい値より大
きい場合には近距離パノラマ撮影と判別し、上記並進移
動量がしきい値より小さい場合には遠距離パノラマ撮影
と判別する。この場合も、角度成分を検出する場合と同
様に、高画質のパノラマ画像を効率良く得ることができ
る。
【0178】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、撮
影条件に応じて選択された適切な画像合成処理で合成画
像を生成するように構成したことにより、常に高画質の
合成画像を得ることができる。また、本発明によれば、
使用者が画像を合成するための操作を行うことなく、自
動的に合成画像を生成するように構成したことにより、
使用者の負荷を低減することができ、簡便に合成画像を
得ることができる。また、本発明によれば、焦点位置情
報により、合成する画像が近距離撮影で得られたもので
あるか、遠距離撮影で得られたものであるかを自動的に
判別し、その判別結果により選択した適切な画像合成処
理で合成画像を生成するように構成したことにより、被
写体距離に依存せずに簡便に高画質の合成画像を得るこ
とができる。また、本発明によれば、複数の画像を合成
する際に、撮影条件に基づいて複数の画像において隣り
合う画像との連結部付近の画像を変換して、上記連結部
付近目立たなくするように構成したことにより、違和感
のない高画質の合成画像を得ることができる。また、本
発明によれば、撮影条件に基づいて複数の画像において
隣り合う画像との連結部付近の画像の濃度レベルを補正
して、上記連結部付近目立たなくするように構成したこ
とにより、違和感のない高画質の合成画像を得ることが
できる。また、本発明によれば、撮影条件に基づいて合
成する複数の画像に球面変換処理を行うように構成した
ことにより、歪みの除去された自然な高画質の合成画像
を得ることができる。また、本発明によれば、撮影時の
焦点位置を中心に水平及び垂直の両方向にパンして得ら
れた複数の画像を合成する場合でも、複数の画像におい
て隣り合う画像との連結部付近の画像が重複することが
ないように構成したことにより、自然な高画質の合成画
像を得ることができる。また、本発明によれば、合成画
像を平面上に再投影変換するように構成したことによ
り、実際に撮影したカメラレンズよりも広角のカメラレ
ンズで撮影したような高画質の合成画像を得ることがで
きる。例えば、2つの画像の合成処理を順次繰り返すこ
とにより、自由なフレーミングで撮影した多数の画像か
ら、さらに画角の広い合成画像を得ることができる。ま
た、本発明によれば、球面投影変換処理及び平面投影変
換処理を指示することなく自動的に行うように構成した
ことにより、簡便に高画質の合成画像を得ることができ
る。また、本発明によれば、合成画像の視野に応じた適
切な画像合成処理で合成画像を生成するように構成した
ことにより、撮影する画像の視野に依存することなく、
常に高画質の合成画像を得ることができる。また、本発
明によれば、使用者が近距離撮影及び遠距離撮影のため
の操作を行うことなく、被写体距離に応じて自動的に近
距離撮影及び遠距離撮影を行うように構成したことによ
り、簡便に合成画像を得ることができる。また、本発明
によれば、撮影時の撮影情報に応じて画像の合成方式を
切り換えるように構成したことにより、装置の移動情報
に対して最適な画像合成処理を行うことができる。した
がって、高画質の合成画像を効率よく得ることができ
る。例えば、パンニング等の装置の移動に対して最適な
画像合成処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態において、本発明に
係る画像生成装置を適用した電子カメラシステムの構成
を示すブロック図である。
【図2】近距離パノラマ撮影をする被写体を示す平面図
である。
【図3】上記近距離パノラマ撮影の撮影状況を説明する
ための図である。
【図4】上記近距離パノラマ撮影で得られた2つの画像
を示す平面図である。
【図5】上記2つの画像を合成して得られた合成画像を
示す平面図である。
【図6】遠距離パノラマ撮影の撮影状況を説明するため
の図である。
【図7】上記遠距離パノラマ撮影で得られた3つの画像
を示す平面図である。
【図8】上記3つの画像を合成して得られた合成画像を
示す平面図である。
【図9】上記電子カメラシステムの画像メモリに記憶さ
れる画像データを説明するための図である。
【図10】上記電子カメラシステムの画像合成処理部の
構成を示すブロック図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態において、本発明
に係る撮像装置を適用した電子カメラシステムの画像合
成処理部の構成を示すブロック図である。
【図12】上記画像合成処理部の球面投影処理を説明す
るための図である。
【図13】上記球面投影処理により得られる球面投影画
像を説明するための図である。
【図14】本発明の第3の実施の形態において、本発明
に係る撮像装置を適用した電子カメラシステムの画像合
成処理部の構成を示すブロック図である。
【図15】上記画像合成処理部で処理対象となる画像を
示す平面図である。
【図16】上記画像合成処理部の濃度レベル補正処理を
説明するための図である。
【図17】本発明の第4の実施の形態において、本発明
に係る撮像装置を適用した電子カメラシステムの構成を
示すブロック図である。
【図18】2つの撮像部の各光軸を制御する処理を説明
するための図である。
【図19】本発明の第5の実施の形態において、本発明
に係る撮像装置を適用した電子カメラシステムの画像合
成処理部の処理を示すフローチャートである。
【図20】上記画像合成処理部の処理において、画像入
力処理を具体的に示すフローチャートである。
【図21】上記画像合成処理部の処理において、球面投
影変換処理を具体的に示すフローチャートである。
【図22】上記球面投影変換処理により得られる2つの
球面投影画像を示す平面図である。
【図23】上記画像合成処理部の処理において、対応点
抽出処理を具体的に示すフローチャートである。
【図24】上記画像合成処理部の処理において、画像合
成処理を具体的に示すフローチャートである。
【図25】上記画像合成処理により得られる球面投影合
成画像を示す平面図である。
【図26】上記画像合成処理部の処理において、平面投
影変換処理を具体的に示すフローチャートである。
【図27】上記平面投影変換処理により得られる平面投
影合成画像を示す平面図である。
【図28】本発明の第6の実施の形態において、本発明
に係る撮像装置を適用した電子カメラシステムの画像合
成処理部の構成を示すブロック図である。
【図29】上記画像合成処理部の処理を示すフローチャ
ートである。
【図30】上記画像合成処理部において、各々2つの球
面投影画像を合成して得られる2つの合成画像を示す平
面図である。
【図31】上記2つの合成画像を合成して得られる合成
画像を示す平面図である。
【図32】上記合成画像に平面投影変換処理を行うこと
により得られる画像を示す平面図である。
【図33】本発明の第7の実施の形態において、本発明
に係る画像生成装置を適用した電子カメラシステムの構
成を示すブロック図である。
【図34】上記電子カメラシステムの角度検出部の構成
を示すブロック図である。
【図35】従来の電子カメラシステムを水平方向にパン
ニングして2つの画像を撮影する場合を説明するための
図である。
【図36】上記電子カメラシステムにより得られた2つ
の画像を示す平面図である。
【図37】上記2つの画像を合成して得られる合成画像
を示す平面図である。
【図38】上記電子カメラシステムにより、長方形の枠
を4回のフレーミングで撮影した場合に得られる4つの
画像を示す平面図である。
【図39】円柱面上への画像の投影は行わずに平行移動
のみで上記4つの画像を合成して得られる合成画像を示
す平面図である。
【図40】一旦円柱面上への画像の投影を行って平行移
動して上記4つの画像を合成して得られる合成画像を示
す平面図である。
【符号の説明】
172 画像合成処理部 172a 入出力部 172b 対応点検出部 172c 近距離撮影パラメータ抽出部 172d 遠距離撮影パラメータ抽出部 172e コントローラ 172f 画像情報分離部 172g 画像メモリ 172h 合成画像用メモリ 172i 近距離撮影座標変換処理部 172j 遠距離撮影座標変換処理部 172k セレクタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 羽鳥 健司 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影手段により画面の一部が重複するよ
    うに被写体像を複数画面に分割して撮影し、上記撮影手
    段で得られた一連の複数の画像を合成して合成画像を生
    成する画像生成装置であって、 撮影時の撮影条件を検出する検出手段と、 上記撮影手段で得られた複数の画像と共に各画像に対応
    して上記検出手段により検出された撮影条件を記憶する
    記憶手段と、 上記記憶手段に記憶された一連の複数の画像を合成して
    合成画像を生成する画像合成手段と、 上記画像合成手段を制御する制御手段とを備え、 上記画像合成手段は、上記撮影条件に対応した複数の合
    成手段からなり、 上記制御手段は、各画像に対応する撮影条件に基づいて
    上記複数の合成手段を選択的に切り替え、 上記制御手段により選択的に切り替えられた合成手段
    は、一連の複数の画像を合成することを特徴とする画像
    生成装置。
  2. 【請求項2】 上記画像合成手段は、各画像の重複部分
    における対応点を検出する対応点検出手段と、各画像に
    座標変換処理を施して合成画像を生成する座標変換手段
    と、上記対応点検出手段で検出された対応点に基いて撮
    影パラメータを生成するパラメータ生成手段とを備え、 上記座標変換手段は、上記パラメータ生成手段で生成さ
    れた撮影パラメータを用いて上記座標変換処理を行うこ
    とを特徴とする請求項1記載の画像生成装置。
  3. 【請求項3】 上記検出手段は、撮影条件として撮影時
    の焦点位置情報を検出し、 上記画像合成手段は、近距離撮影により得られた一連の
    複数の画像を合成する近距離合成手段と、遠距離撮影に
    より得られた一連の複数の画像を合成する遠距離合成手
    段とを備え、 上記制御手段は、各画像に対応する焦点位置情報により
    合成する一連の複数の画像が近距離撮影により得られた
    ものであるか遠距離撮影により得られたものであるかを
    判別し、その判別結果に基づいて上記近距離合成手段と
    上記遠距離合成手段を選択的に切り替えることを特徴と
    する請求項1記載の画像生成装置。
  4. 【請求項4】 上記画像合成手段は、各画像に対応する
    撮影条件に基づいて各画像の重複部分の画素値を変換す
    る変換手段を備えることを特徴とする請求項1記載の画
    像生成装置。
  5. 【請求項5】 上記検出手段は、撮影条件として撮影時
    の露出情報を検出し、 上記変換手段は、各画像に対応する露出情報に基づいて
    各画像の重複部分の濃度レベルを補正することを特徴と
    する請求項4記載の画像生成装置。
  6. 【請求項6】 上記画像合成手段は、各画像に対応する
    撮影条件に基づいて各画像を球面上に投影変換して球面
    投影画像を生成する球面投影変換手段を有し、上記球面
    投影変換手段で得られた複数の球面投影画像を合成する
    ことを特徴とする請求項1記載の画像生成装置。
  7. 【請求項7】 上記球面投影変換手段は、撮影時の焦点
    位置を中心とする球面に投影変換することを特徴とする
    請求項6記載の画像生成装置。
  8. 【請求項8】 上記画像合成手段は、上記球面投影変換
    手段で得られた複数の球面投影画像を合成した合成画像
    を平面上に投影変換して平面投影合成画像を生成する平
    面投影変換手段を備えることを特徴とする請求項6記載
    の画像生成装置。
  9. 【請求項9】 上記画像合成手段は、処理対象となる画
    像が上記球面投影画像であるか上記平面投影合成画像で
    あるかを示す投影面タイプ情報を上記画像に付加する付
    加手段を備えることを特徴とする請求項8記載の画像生
    成装置。
  10. 【請求項10】 上記画像合成手段は、上記球面投影変
    換手段で得られた複数の球面投影画像を合成した合成画
    像の視野に応じて、上記合成画像と上記平面投影合成画
    像を選択的に切り換えて出力する出力手段を備えること
    を特徴とする請求項8記載の画像生成装置。
  11. 【請求項11】 上記撮影手段は、複数の撮像手段から
    なり、 上記検出手段により検出された撮影条件に基づいて上記
    複数の撮像手段の各光軸の向きを制御する光軸制御手段
    とを備えることを特徴とする請求項1記載の画像生成装
    置。
  12. 【請求項12】 複数の撮影画像を合成して一枚の画像
    を生成する画像生成装置であって、 パノラマ撮影モードを設定する手段と、 装置の角度を検出する手段と、 パノラマ撮影モードにより撮影して得られた複数の撮影
    画像と共に上記角度の情報を保持する手段と、 上記複数の撮影画像を合成する手段を備え、 上記複数の撮影画像を合成する際に、上記角度の情報に
    基づいて適応的に合成方式を切り換えることを特徴とす
    る画像生成装置。
  13. 【請求項13】 複数の撮影画像を合成して一枚の画像
    を生成する画像生成装置であって、 パノラマ撮影モードを設定する手段と、 装置の位置を検出する手段と、 パノラマ撮影モードにより撮影して得られた複数の撮影
    画像と共に上記位置の情報を保持する手段と、 上記複数の撮影画像を合成する手段を備え、 上記複数の撮影画像を合成する際に、上記位置の情報に
    基づいて適応的に合成方式を切り換えることを特徴とす
    る画像生成装置。
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