JP2002289676A - 静電チャック - Google Patents

静電チャック

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JP2002289676A
JP2002289676A JP2001087281A JP2001087281A JP2002289676A JP 2002289676 A JP2002289676 A JP 2002289676A JP 2001087281 A JP2001087281 A JP 2001087281A JP 2001087281 A JP2001087281 A JP 2001087281A JP 2002289676 A JP2002289676 A JP 2002289676A
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electrostatic chuck
thermal expansion
insulating layer
alloy
low thermal
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JP2001087281A
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Inventor
Tomoyuki Ogura
知之 小倉
Mamoru Ishii
守 石井
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Taiheiyo Cement Corp
Original Assignee
Taiheiyo Cement Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電導体または基台と絶縁層との密着性が極め
て優れた静電チャックを提供すること。 【解決手段】 電導体または基台の表面に絶縁層を被覆
してなる静電チャックにおいて、該電導体または基台
が、低熱膨張合金からなり、該絶縁層が、セラミックス
層からなることとした静電チャック。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電チャックに関
し、特に低熱膨張合金からなる静電チャックに関する。
【0002】
【従来の技術】静電チャックは、半導体製造装置などの
部品として最近広く使われるようになった。その理由
は、機械的なチャッキングや真空チャックに比べ、発塵
が少ない、真空中でも使えるなどのメリットが認められ
てきたと思われる。
【0003】この静電チャックは、セラミックスなどで
作製された堅固なものも使われ始められているが、高価
なため、アルミニウム合金などからなる電導体または基
台の表面にアルミナ溶射層などの絶縁層を被覆しただけ
の簡易なものが主流である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このア
ルミニウム合金からなる静電チャックでは、アルミニウ
ム合金とアルミナ溶射層などの絶縁層との間の大きな熱
膨張差により、絶縁層が強く密着しないという問題があ
った。そのため、絶縁層がアルミニウム合金より剥離す
ることが生じていた。
【0005】本発明は、上述した静電チャックが有する
課題に鑑みなされたものであって、その目的は、電導体
または基台と絶縁層との密着性が極めて優れた静電チャ
ックを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記目的
を達成するため鋭意研究した結果、電導体または基台を
低熱膨張合金からなる電導体または基台とすれば、その
上面に被覆する絶縁層との密着性が極めて優れた静電チ
ャックが得られるとの知見を得て本発明を完成した。
【0007】即ち本発明は、(1)電導体表面に絶縁層
を被覆してなる静電チャックにおいて、該電導体が、低
熱膨張合金からなり、該絶縁層が、セラミックス層から
なることを特徴とする静電チャック(請求項1)とし、
(2)基台の上面に内部に電極が形成されている絶縁層
を被覆してなる静電チャックにおいて、該基台が、低熱
膨張合金からなり、該絶縁層が、セラミックス層からな
ることを特徴とする静電チャック(請求項2)とし、
(3)前記低熱膨張合金の線熱膨張係数が、前記絶縁層
と同等であることを特徴とする請求項1または2記載の
静電チャック(請求項3)とし、(4)前記低熱膨張合
金が、Fe−Ni−Mn系合金からなることを特徴とす
る請求項1乃至3記載の静電チャック(請求項4)とす
ることを要旨とする。以下さらに詳細に説明する。
【0008】上記静電チャックとしては、その電導体
が、低熱膨張合金からなり、絶縁層が、セラミックス層
からなる静電チャックとした(請求項1)。
【0009】また、上記とは別の静電チャックとして
は、その基台が、低熱膨張合金からなり、絶縁層が、セ
ラミックス層からなる静電チャックとした(請求項
2)。
【0010】上記で述べたように、静電チャックを構成
する電導体または基台を低熱膨張合金としたのは、その
表面または上面に形成する絶縁層との熱膨張差を小さく
することができるからである。
【0011】その低熱膨張合金の線熱膨張係数として
は、絶縁層と同等とした(請求項3)。アルミニウム合
金では線熱膨張係数を絶縁層に合わせるのは難しいが、
本発明の低熱膨張合金であれは、その低熱膨張合金の種
類、その組成を選ぶことによってかなりの範囲の線熱膨
張係数を選択できるので、低熱膨張合金と絶縁層との線
熱膨張係数を同等、あるいはほぼ同等とすることができ
る。この低熱膨張合金と絶縁層との線熱膨張係数を同
等、あるいはほぼ同等とすることにより、熱膨張差によ
る障害が少なくなるので、特に好ましいものとなる。
【0012】その低熱膨張合金の種類としては、Fe−
Ni−Mn系合金とした(請求項4)。用いる合金とし
ては、線熱膨張係数がアルミニウム合金より低ければ何
でも構わないが、その中でセラミックス層に近い線熱膨
張係数を有するFe−Ni−Mn系の合金が特に好まし
い。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の製造方法を述べると、先
ずFe−Ni−Mn系などからなる低熱膨張合金を用意
する。その用意した低熱膨張合金の表面をよく密着する
ように必要な面粗さ、平面度になるよう研削加工し、そ
の上面に溶射でアルミナなどのセラミックス層からなる
絶縁層を形成して静電チャックを作製する。
【0014】一方、低熱膨張合金を基台とする場合に
は、用意した低熱膨張合金の表面を先と同様よく密着す
るように必要な面粗さ、平面度になるよう研削加工し、
その上面に溶射でアルミナなどのセラミックス層からな
る絶縁層を形成し、その上面にプラズマ溶射でタングス
テンなどからなる電極を形成し、さらにその上面に溶射
でアルミナなどのセラミックス層からなる絶縁層を形成
して静電チャックを作製する。
【0015】形成する絶縁層の厚さは、100〜500
μm程度が好ましく、100μmより薄いと耐電圧が低
くなり絶縁破壊が起こり易く、500μmより厚いと電
導体または基台との熱膨張差が顕著になり、熱衝撃によ
る亀裂/破損が生じ易く、しかも吸着力も低下する。絶
縁層であるセラミックス層の種類は最も一般的なのは、
アルミナであるが、これに限定されるものではなく、必
要な特性、例えば、高い誘電率が必要であれば、必要な
誘電率の大きさに応じてセラミックスの種類を適宜選べ
ばよい。
【0016】以上の方法で静電チャックを作製すれば、
電導体または基台と絶縁層との密着性が優れた静電チャ
ックが得られる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を比較例と共に具体的
に挙げ、本発明をより詳細に説明する。
【0018】(実施例1) (1)静電チャックの作製 電導体としてFe−Ni−Mn系の組成が63.685
Fe−36.00Ni−0.25Mnからなる低熱膨張
合金(線熱膨張係数6.5〜7.5×10-6/℃)を用
い、それからφ300×t30mmの円盤を作製し、そ
の表面をよく密着するために表面粗さがRmaxで5μ
m以上になるまで#80のダイヤモンド砥石で研削し、
その上面にプラズマ溶射でAl23層(線熱膨張係数
7.8×10-6/℃)を200μmの厚さに形成して静
電チャックを作製した。
【0019】(2)評価 得られた静電チャックに3kVの直流電圧を印加し、A
23層が密着しているかどうかを調べた。その結果、
直流電圧を印加しても電導体とAl23層との間で放電
は発生せず、Al23層の絶縁破壊は認めらず、Al2
3層は強固に密着していた。
【0020】(実施例2)実施例1で用いた低熱膨張合
金を基台として用い、その表面を同様によく密着するた
めに表面粗さがRmaxで5μm以上になるまで#80
のダイヤモンド砥石で研削し、その上面にプラズマ溶射
でAl23層を200μmの厚さに形成し、その上面に
プラズマ溶射でタングステンからなる電極を形成し、さ
らにその上面にプラズマ溶射でAl23層を200μm
の厚さに形成して静電チャックを作製した。得られた静
電チャックを実施例1と同様に評価した。その結果、実
施例1と同様直流電圧を印加しても電導体とAl23
との間で放電は発生せず、Al23層の絶縁破壊は認め
らず、Al23層は強固に密着していた。このことは、
実施例1を含めて述べると、本発明の静電チャックであ
れば、絶縁層の電導体または基台への密着性が極めて優
れていることを示している。
【0021】(比較例1) (1)静電チャックの作製 実施例1に用いた低熱膨張合金の代わりにアルミニウム
合金(線熱膨張係数12.9×10-6/℃)を用いた他
は実施例2同様に静電チャックを作製し、評価した。そ
の結果、Al23層は電圧を上昇中に絶縁破壊を受け基
台より剥がれてしまった
【0022】
【発明の効果】以上の通り、本発明にかかる静電チャッ
クであれば、電導体または基台と絶縁層との密着性が極
めて優れた静電チャックとすることができるようになっ
た。このことにより、絶縁層が剥がれるようなことのな
い優れた静電チャックを提供することができるようにな
った。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電導体表面に絶縁層を被覆してなる静電
    チャックにおいて、該電導体が、低熱膨張合金からな
    り、該絶縁層が、セラミックス層からなることを特徴と
    する静電チャック。
  2. 【請求項2】 基台の上面に内部に電極が形成されてい
    る絶縁層を被覆してなる静電チャックにおいて、該基台
    が、低熱膨張合金からなり、該絶縁層が、セラミックス
    層からなることを特徴とする静電チャック。
  3. 【請求項3】 前記低熱膨張合金の線熱膨張係数が、前
    記絶縁層と同等であることを特徴とする請求項1または
    2記載の静電チャック。
  4. 【請求項4】 前記低熱膨張合金が、Fe−Ni−Mn
    系合金からなることを特徴とする請求項1乃至3記載の
    静電チャック。
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