JP2002289575A - 基板処理方法及びその装置 - Google Patents

基板処理方法及びその装置

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JP2002289575A
JP2002289575A JP2001092375A JP2001092375A JP2002289575A JP 2002289575 A JP2002289575 A JP 2002289575A JP 2001092375 A JP2001092375 A JP 2001092375A JP 2001092375 A JP2001092375 A JP 2001092375A JP 2002289575 A JP2002289575 A JP 2002289575A
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substrate
processing
solvent
liquid
processing liquid
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JP2001092375A
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English (en)
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Shinria Araki
真理亜 荒木
Masato Tanaka
眞人 田中
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トレンチ等に溶剤が入り込みやすくなるよう
に親水化した上で溶剤による置換を行なうことにより、
ウォーターマークや乾燥シミのような汚染を防止でき
る。 【解決手段】 基板を処理液で処理した後、付着してい
る処理液を溶剤で置換してから乾燥を行う基板処理方法
において、基板に付着している処理液を溶剤で置換する
ステップS7の前に、その基板に対して親水化処理を施
す(ステップS4)。基板を親水性に改質でき、溶剤が
トレンチなどの奥にも容易に入り込み置換が完全に行わ
れる。したがって、ウォーターマークや乾燥しみが生じ
ることを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体ウエハや
液晶表示装置用のガラス基板(以下、単に基板と称す
る)に所定の処理を施す基板処理方法及びその装置に係
り、特に、基板を処理液で処理した後、その基板に付着
している処理液を溶剤で置換してから乾燥処理を施す技
術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体デバイス製造工程における
乾燥方法には、基板を高速回転することにより生じる遠
心力を利用して純水を振り切るスピンドライヤや、IP
A(イソプロピルアルコール)の蒸気を基板に供給するI
PAベーパドライヤが利用されてきた。しかしながら、
半導体デバイスの高集積化(微細化)に伴ってパーティ
クルの抑制、ウォーターマークの排除などの高度な要求
が示されている。
【0003】そのため、処理槽に純水を供給した状態で
IPAの蒸気を供給しつつ、処理槽内にあるリフタを使
って基板を保持したまま引き上げ、基板に付着している
純水をその表面に凝縮したIPAによって置換し、処理
槽内を減圧することによって最終的にIPAを揮発させ
て乾燥するといった方法が採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成を有する従来例の場合には、次のような問題が
ある。すなわち、半導体デバイスの高集積化は、単に配
線の微細化にとどまらず、キャパシタなどの容量の拡大
や素子分離のために、深い溝(トレンチ)や深い孔(コ
ンタクトホール)を基板表面に作り出されている。その
ため深いトレンチや深いコンタクトホールに入り込んだ
純水を従来の方法ではうまく置換・乾燥させることがで
きないという問題がある。
【0005】このようにトレンチなどに入り込んだ純水
をうまく乾燥させなければ、ウォーターマークや乾燥シ
ミのような汚染が生じ、半導体デバイスの電気的特性が
悪影響を受けて歩留まりの低下という事態を招く。
【0006】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたものであって、トレンチ等に溶剤が入り込みやすく
なるように親水化した上で溶剤による置換を行なうこと
により、ウォーターマークや乾燥シミのような汚染を防
止することができる基板処理方法及びその装置を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、このような
目的を達成するために、次のような構成をとる。すなわ
ち、請求項1に記載の発明は、基板を処理液で処理した
後、基板に溶剤を供給して基板に付着している処理液を
溶剤で置換してから乾燥を行なう基板処理方法におい
て、基板に付着している処理液を溶剤で置換する前に、
その基板に対して親水化処理を施すことを特徴とするも
のである。
【0008】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の基板処理方法において、溶剤の供給は、基板の
全体が処理液中から気中に露出した状態で開始されるこ
とを特徴とするものである。
【0009】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
または2に記載の基板処理方法において、前記親水化処
理は、オゾン、過酸化水素、APM(Ammonia-Hydrogen
Peroxide Mixture)液のうち少なくとも一つを含む親水
化液を供給するで施されることを特徴とするものであ
る。
【0010】また、請求項4に記載の発明は、基板を処
理液で処理した後、基板に溶剤を供給して基板に付着し
ている処理液を溶剤で置換して乾燥を行う基板処理装置
において、基板を収容する処理槽と、前記処理槽に処理
液を供給する処理液供給手段と、前記処理槽に親水化液
を供給する親水化液供給手段と、基板を含む空間を溶剤
雰囲気にする溶剤雰囲気形成手段とを備え、基板を前記
処理槽内に収容し、前記処理液供給手段から処理液を供
給して所定の処理を施し、前記親水化液供給手段から親
水化液を供給した後に、前記溶剤雰囲気形成手段で溶剤
雰囲気を形成して処理液を溶剤で置換することを特徴と
するものである。
【0011】また、請求項5に記載の発明は、請求項4
に記載の基板処理装置において、前記親水化液供給手段
から親水化液を供給して親水化処理を施した後、処理槽
内の基板の全体を処理液中から気中に露出させて前記溶
剤雰囲気形成手段で溶剤雰囲気を形成することを特徴と
するものである。
【0012】また、請求項6に記載の発明は、請求項4
または5に記載の基板処理装置において、前記親水化液
は、オゾン、過酸化水素、APM(Ammonia-Hydrogen Pe
roxide Mixture)液のうち少なくとも一つを含むもので
あることを特徴とするものである。
【0013】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、基板に付着し
ている処理液を溶剤で置換する前に、基板に対して親水
化処理を施す。これによって基板が疎水性とされていて
も親水性に改質できるので、溶剤がトレンチなどの奥に
も容易に入り込んで置換が行われる。なお、処理液と
は、フッ化水素酸を含んだエッチング液や、エッチング
処理などの後に洗浄のために使われる純水などのことを
いう。
【0014】また、請求項2に記載の発明の作用は次の
通りである。例えば、乾燥前における洗浄処理がシリコ
ン酸化膜のHF(フッ化水素酸)によるエッチングを伴
う場合には、条件を最適化せずに溶剤の蒸気を供給しな
がら基板を引き上げると、シリコン酸化膜に付着してい
たエッチング残渣が溶剤によって流れ落ち、処理液中を
漂ったエッチング残渣が隣接する基板に転写する相互汚
染が生じたりする問題が生じている。
【0015】そこで、親水化された基板を溶剤で置換す
る際には、基板の全体が処理液中から気中に露出してか
ら溶剤を供給することによって、エッチング残渣が漂う
ことを防止する。
【0016】また、請求項3に記載の発明によれば、オ
ゾン、過酸化水素、アルカリベースのAPM(あるいは
SC−1とも称される)のいずれかを含む親水化液を基
板に供給すると、基板を酸化することができるので親水
化できる。
【0017】また、請求項4に記載の発明によれば、処
理槽に処理液供給手段から処理液を供給して処理を施し
た後に、親水化液を供給して親水化処理を施す。これに
よって基板が疎水性とされていても親水性に改質でき
る。そして、溶剤雰囲気形成手段で溶剤雰囲気を形成し
て基板に付着している処理液を置換すると、溶剤がトレ
ンチなどの奥にも容易に入り込み置換が行われる。
【0018】また、請求項5に記載の発明によれば、親
水化された基板を溶剤で置換する際には、基板の全体が
処理液中から気中に露出してから溶剤を供給することに
よって、エッチング残渣が処理液中を漂うことを防止で
きる。
【0019】また、請求項6に記載の発明は、オゾン、
過酸化水素、アルカリベースのAPM(あるいはSC−
1とも称される)のいずれかを含む親水化液を基板に供
給すると、基板が酸化されて親水化される。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
一実施例を説明する。図1は本発明の一実施例に係り、
概略構成を示した縦断面図である。
【0021】実施例に係る基板処理装置は、エッチング
などの薬液処理と純水による洗浄処理などを基板Wに対
して施す処理槽1が密閉チャンバ3内に配備されてい
る。この密閉チャンバ3の上部には、基板Wの乾燥を行
なうための乾燥処理位置4が形成されている。
【0022】処理槽1の下部には、薬液、純水、あるい
はそれらを含んだ処理液を供給する一対の処理液注入管
5が取り付けられている。この処理液注入管5は、一端
側が閉塞されているとともに、側面に多数の噴出孔5a
が並設されて、他端側から導入される液体を各噴出孔5
aから噴出する。これらの各噴出孔5aが処理槽1内に
望むように、処理液注入管5が処理槽1に対して取り付
けられている。
【0023】処理液注入管5の他端部には、配管7を介
して処理液供給部9が接続されている。この処理液供給
部9は、純水と一種類以上の薬液とを選択的に切り換
え、処理液として供給可能に構成されている。
【0024】本発明の処理液供給手段に相当する処理液
供給部9について具体的に説明する。この処理液供給部
9は、ミキシングバルブ11と開閉弁13とを配管7に
備え、さらに配管7に連通した純水供給源15を備えて
いる。ミキシングバルブ11には、各種の薬液を供給す
る薬液配管17a〜17dが連通接続されているととも
に、各配管に開閉弁19a〜19dが取り付けられてい
る。
【0025】なお、本実施例においては、一例として上
記の薬液配管17a〜17dにフッ化水素酸(HF)、
過酸化水素(H22)、アンモニア(NH3)、オゾン
(O3)が供給される。これらのうち、過酸化水素、オ
ゾンは単独でも基板Wを酸化させる作用があり、アンモ
ニアは過酸化水素と純水と混合されてアルカリベースの
処理液(SC−1とも呼ばれる)とされることで基板W
を酸化させる作用を生ずる。したがって、これらは本発
明における親水化液に相当し、処理液供給部9は親水化
液供給手段に相当する。
【0026】処理槽1の上部外周には、オーバーフロー
槽21が取り付けられている。このオーバーフロー槽2
1は、処理槽1の上部から溢れた処理液(薬液、純水あ
るいはこれらの混合液からなる処理液)を受け止めて回
収するものである。その底部には、排出口21aが形成
されており、受け止められた処理液が、開閉弁23が取
り付けられた配管25を介して排液されるようになって
いる。
【0027】処理槽1の底部には、排液口27が配設さ
れている。この排液口27は、開閉弁29を備えた配管
31に連通されており、開閉弁29を開放することで処
理槽1内の処理液が排液される。
【0028】密閉チャンバ3は、本体部3aと、この本
体部3aに対して開閉自在に構成された蓋部3bとを備
える。本体部3aに対して蓋部3bが開放された状態で
基板Wの出し入れが行なわれる一方、蓋部3bが閉止さ
れた状態で密閉チャンバ3が密閉状態となるように構成
されている。
【0029】密閉チャンバ3の内部には、IPA(イソ
プロピルアルコール)などの有機溶剤と、窒素ガスなど
の不活性ガスとを噴射するノズル33が取り付けられて
いる。これらのノズル33には、開閉弁35を備えた配
管37を介してIPA供給源39が連通されているとと
もに、開閉弁41を備えた配管43を介して不活性ガス
供給源45が連通されている。開閉弁35を開放するこ
とにより、基板Wを含む空間が溶剤雰囲気にされるよう
になっている。
【0030】なお、上記のノズル33、開閉弁35,配
管37、IPA供給源39が本発明における溶剤雰囲気
形成手段に相当する。
【0031】さらに密閉チャンバ3の底部には、排気口
47が配備されている。この排気口47は、開閉弁49
を備えた配管51を介して真空吸引源に連通されてい
る。この排気口47を介して密閉チャンバ3内の気体を
吸引して、密閉チャンバ3内を減圧するように構成され
ている。
【0032】密閉チャンバ3内には、複数枚の基板Wを
一定の間隔で整列して支持する基板支持部材53が配備
されている。この基板支持部材53は、基板Wの下縁を
当接支持するための支持部材53aを下部に備えてお
り、図示しない昇降機構によって昇降可能に構成されて
いる。
【0033】次に、図2ないし図6を参照しながら、上
記のように構成された基板処理装置による処理動作につ
いて説明する。なお、以下の説明においては、基板Wに
対してエッチング・乾燥処理を施すことを例に採って説
明する。また、薬液供給のための開閉弁19a〜19d
は全て閉止されているものとする。
【0034】ステップS1まず、密閉チャンバ3の蓋部
3bを開放し、図示しない搬送機構から、乾燥処理位置
4に上昇している基板支持部材53に対して複数枚の基
板Wが渡される(図3)。基板Wが渡されると、蓋部3
bが閉められて密閉チャンバ3が閉塞される(図4)。
【0035】次に、開閉弁13が開放され、処理槽1内
に処理液として純水が供給され、処理槽1内に純水が満
たされる。さらに純水の上昇液流が形成されたまま基板
保持部材53が下降され、純水の上昇液流中に基板Wが
浸漬される(図4)。あるいは、複数枚の基板Wが基板
保持部材53とともに処理槽1内に下降された後、開閉
弁13を開放して純水を処理槽1内に満たすとともに、
上昇液流を形成する。
【0036】なお、このとき開閉弁23は開放された状
態であり、処理槽1の上部から周囲にあふれ出た純水
は、オーバーフロー槽21で受け止められて回収され,
回収された処理液は配管25を介して排液される。
【0037】ステップS2上記のように純水による上昇
液流が形成された状態で、処理液供給部9の開閉弁19
aを開放し、予め決められた流量でフッ化水素酸を薬液
配管17aに流し込む。これにより処理槽1にはフッ化
水素酸を含む純水が処理液として供給されることにな
る。この状態を所定時間だけ維持すると、処理槽1内の
純水が、フッ化水素酸を含む処理液によって置換される
ので、これをさらに所定時間だけ維持することにより、
基板Wに対して所定のエッチング処理が施されることに
なる。
【0038】また、処理液への置換の際にも純水や処理
液などが上昇液流によって処理槽1から溢れ出るが、こ
れもオーバーフロー槽21によって受け止められて回収
される。
【0039】ステップS3所定時間のエッチング処理が
終了すると、開閉弁19aを閉止して薬液配管17aか
らミキシングバルブ11にフッ化水素酸が注入されるの
を停止する。これにより処理槽1には純水だけが供給さ
れることになり、一定時間後には処理槽1内が純水に置
換される。これを所定時間維持することにより、基板W
に付着した処理液を純水によって洗い流す純水洗浄処理
が終了する。
【0040】なお、処理液から純水への置換の際にも純
水や処理液などが上昇液流によって処理槽1から溢れ出
るが、これもオーバーフロー槽21によって受け止めら
れて回収される。また、回収された純水の比抵抗値や導
電率などを測定し、これに基づき純水洗浄処理を終える
ように構成してもよい。
【0041】ステップS4開閉弁19bを開放して配管
17bに過酸化水素を一定流量で供給する。これにより
処理槽1には過酸化水素と純水とを含む処理液が供給さ
れることになり、一定時間後には処理槽1内が前記処理
液で置換される。この処理液によって基板Wは酸化され
るので、先のステップS2におけるエッチング処理によ
って全体的にほぼ「疎水性」となっていた基板Wが「親
水性」にされる。
【0042】ステップS5上記の親水性処理が終了する
と、開閉弁19bを閉止して過酸化水素を含んだ処理液
の処理槽1への供給を停止する。したがって、処理槽1
には純水だけが供給されることになり、上述したステッ
プS3と同様の純水洗浄処理が行なわれる。
【0043】ステップS6上記の純水洗浄処理が終了す
ると、基板保持部材53を上昇させて基板Wを処理槽1
内の純水から乾燥処理位置4にまで引き上げる。なお、
このときノズル33からのIPA供給はまだ行なわな
い。
【0044】ステップS7基板Wが乾燥処理位置4にま
で移動したら、開閉弁35を開放してIPAをノズル3
3から噴射させる(図5中に点線で示す)。これにより
基板WにはIPAが噴霧され、基板Wに付着している純
水にIPAが溶解して置換される。
【0045】このようにして基板Wに付着している純水
を溶剤で置換するが、その前にステップS4において親
水化処理を施すことにより、基板Wを疎水性から親水性
に改質できるので、IPAが基板Wに形成されているト
レンチなどの奥にも容易に入り込みIPAへの置換が行
われる。したがって、ウォーターマークや乾燥しみが生
じることを防止できるようになっている。
【0046】また、親水化された基板WをIPAで置換
する際に、基板Wの全体が純水中から気中に露出してか
らIPAを供給することにより、エッチング残渣が純水
中に流れ出ることを防止できる。したがって、純水中を
漂ったエッチング残渣が隣接する基板Wに転写する相互
汚染を防止することができる。
【0047】なお、IPAを噴霧するタイミングは、上
記のように基板Wが乾燥処理位置4に移動した後でなく
ても、基板Wの下端が処理槽1の液面から離れた時点と
してもよい。
【0048】また、エッチング条件さえうまく整えてお
けば、処理槽1中にある複数枚の基板Wに対してIPA
を供給してもエッチング残渣が純水中に流れ出て相互汚
染を起こすことはない。その場合には、IPAの供給タ
イミングを上記のようにしなくても、基板Wを処理槽1
から乾燥処理位置4に向けて上げ始める時点としてもよ
い。
【0049】ステップS8IPAによる置換が終了した
ら、まず開閉弁35を閉止してIPAの噴射を停止する
とともに、開閉弁13を閉止して純水の処理槽1への供
給を停止する。さらに開閉弁29を開放して処理槽1内
の純水を排液する(図6)。また、開閉弁49を開放し
て密閉チャンバ3内を真空吸引して減圧するとともに、
開閉弁41を開放して不活性ガスをノズル33から密閉
チャンバ3へ供給する(図6中に点線で示す)。これに
よって基板Wの乾燥が促進されるので、乾燥処理が短時
間で終了する。
【0050】所定時間が経過して減圧乾燥が終了する
と、開閉弁49を閉止した後、ノズル33からの不活性
ガスの供給をしばらく継続して密閉チャンバ3内を常圧
に戻す。そして、密閉チャンバ3の蓋部3bを開放し、
図示しない搬送機構によって乾燥処理位置4に位置して
いる処理済みの複数枚の基板Wを取り出す。上記の一連
の処理によって複数枚の基板Wに対するエッチング・乾
燥処理が完了する。
【0051】なお、本発明は次のように変形実施が可能
である。
【0052】(1)親水化液としては、「過酸化水素」
を含む処理液に代えて「オゾン」を含む処理液を用いて
もよい。また、アンモニアと過酸化水素を混合してなる
APM液を用いてもよく、その他の酸化作用を有する処
理液を用いてもよい。
【0053】(2)上述したステップS6における基板
の引き上げに代えて、処理槽1内の純水を排出して基板
Wを液中から気中に露出させるようにしてもよい。
【0054】(3)上記実施例では溶剤としてIPAを
用いているが、これに代えてその他の有機溶剤を用いる
ようにしてもよい。
【0055】(4)上記の説明ではエッチング・乾燥処
理を例に採って説明したが、本発明はこれに限定される
ものではなく、例えば、洗浄・乾燥処理などであっても
適用可能である。
【0056】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1に記載の発明によれば、基板に付着している処理液を
溶剤で置換する前に親水化処理を施すことにより、基板
が疎水性にされていても親水性に改質できるので、溶剤
がトレンチなどの奥にも容易に入り込み置換が行われ
る。したがって、ウォーターマークや乾燥しみが生じる
ことを防止できる。
【0057】また、請求項2に記載の発明によれば、親
水化された基板を溶剤で置換する際に、基板の全体が処
理液中から気中に露出してから溶剤を供給することによ
り、エッチング残渣が処理液中に流れ出ることを防止で
きる。したがって、処理液中を漂ったエッチング残渣が
隣接する基板に転写する相互汚染を防止することができ
る。
【0058】また、請求項3に記載の発明によれば、オ
ゾン、過酸化水素、APMのいずれかを含む親水化液に
よって基板を酸化して親水化することができる。
【0059】また、請求項4に記載の発明によれば、請
求項1に記載の方法発明を好適に実施することができ
る。
【0060】また、請求項5に記載の発明によれば、請
求項2に記載の方法発明と同等の効果を奏する。
【0061】また、請求項6に記載の発明は、請求項3
に記載の方法発明と同等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る基板処理装置の概略構成を示す縦
断面図である。
【図2】処理の流れを示すフローチャートである。
【図3】基板収容時の説明に供する図である。
【図4】基板処理時の説明に供する図である。
【図5】IPAによる置換時の説明に供する図である。
【図6】減圧乾燥時の説明に供する図である。
【符号の説明】
W … 基板 1 … 処理槽 3 … 密閉チャンバ 4 … 乾燥処理位置 5 … 処理液注入管 7 … 配管 9 … 処理液供給部(処理液供給手段、親水化液供給
手段) 11 … ミキシングバルブ 15 … 純水供給源 21 … オーバーフロー槽 33 … ノズル 39 … IPA供給源 45 … 不活性ガス供給源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 眞人 京都市上京区堀川通寺之内上る4丁目天神 北町1番地の1 大日本スクリーン製造株 式会社内 Fターム(参考) 3B201 AA02 AA03 AB08 BB02 BB93 BB95 CA00 CC11 CC15 CD22 5F043 DD12 DD30 FF01 5F046 HA03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板を処理液で処理した後、基板に溶剤
    を供給して基板に付着している処理液を溶剤で置換して
    から乾燥を行なう基板処理方法において、 基板に付着している処理液を溶剤で置換する前に、その
    基板に対して親水化処理を施すことを特徴とする基板処
    理方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の基板処理方法におい
    て、 溶剤の供給は、基板の全体が処理液中から気中に露出し
    た状態で開始されることを特徴とする基板処理方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の基板処理方法
    において、 前記親水化処理は、オゾン、過酸化水素、APM(Ammon
    ia-Hydrogen PeroxideMixture)液のうち少なくとも一つ
    を含む親水化液を供給するで施されることを特徴とする
    基板処理方法。
  4. 【請求項4】 基板を処理液で処理した後、基板に溶剤
    を供給して基板に付着している処理液を溶剤で置換して
    乾燥を行う基板処理装置において、 基板を収容する処理槽と、 前記処理槽に処理液を供給する処理液供給手段と、 前記処理槽に親水化液を供給する親水化液供給手段と、 基板を含む空間を溶剤雰囲気にする溶剤雰囲気形成手段
    とを備え、 基板を前記処理槽内に収容し、前記処理液供給手段から
    処理液を供給して所定の処理を施し、前記親水化液供給
    手段から親水化液を供給した後に、前記溶剤雰囲気形成
    手段で溶剤雰囲気を形成して処理液を溶剤で置換するこ
    とを特徴とする基板処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の基板処理装置におい
    て、 前記親水化液供給手段から親水化液を供給して親水化処
    理を施した後、処理槽内の基板の全体を処理液中から気
    中に露出させて前記溶剤雰囲気形成手段で溶剤雰囲気を
    形成することを特徴とする基板処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項4または5に記載の基板処理装置
    において、 前記親水化液は、オゾン、過酸化水素、APM(Ammonia
    -Hydrogen Peroxide Mixture)液のうち少なくとも一つ
    を含むものであることを特徴とする基板処理装置。
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