JP2002286645A - 照明装置 - Google Patents
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Abstract
して、均一に光を照明することができ、目視検査を適正
に行う。 【解決手段】 CCD118によってLED116の点
灯で照明された目視検査領域を撮像し、この撮像した結
果に基づいて目視検査領域の濃度分布を作成し、この濃
度分布における各光源ユニット104が受け持つ画角毎
に目標とする光量との差分を演算して、補正するように
したため、結果としてタイヤ10の内周面の目視検査領
域から反射してくる光量を一定とすることができる。こ
れにより、検査者は、一定の光量下での検査が可能とな
り、タイヤ10の内周面に凹凸があっても、適正な検査
を行うことができる。
Description
面を外観検査する際に、当該外観検査する表面を照明す
る照明装置に関するものである。
曲面、特に凹陥された部材の内周面を照明して、外観検
査する手段として、局部的な反射むらをなくすために、
光源にディフューザ(光拡散フィルタ、光拡散板等)を
介在させることがなされている。このディフューザを用
いることで、照明する領域に光を平均的に行き渡らせる
ことができる。
散光となる蛍光灯を選択することもある。蛍光灯はその
円筒上の蛍光管の内周面に光拡散物質が塗布されてお
り、上記ディフューザと同様の効果を蛍光灯自身が持っ
ているためである。
複数配列することで、光源からの光の均一化を図ること
も考えられる。LEDは各光量は少ないが、それが広い
範囲に散らばることで、所謂面光源となり得るためであ
る。
の内周面の、目視による外観検査時に必要充分な光量を
得ることができる。凹陥された部材の例としては、タイ
ヤのない周面がこれに該当する。
イヤは、内周面が三次元的に屈曲しており、タイヤの構
造上、ドーナッツ形の内側に開口が存在し、かつ凹陥し
た内周面において凹凸が存在しているため、上記の構成
の光源では、凸部の裏側まで光が届き難く、光源として
は均一であっても、実際に照明される内側表面は受光量
(反射光量)が不均一となり、適正な外観検査ができな
いという問題点がある。
る表面を外観検査する表面に対して、均一に光を照明す
ることができ、外観検査を適正に行うことができる照明
装置を得ることが目的である。
は、湾曲部を有する表面を外観検査する際に、当該外観
検査する表面を照明する照明装置であって、少なくとも
外観検査する領域の濃度を検出可能な濃度検出手段と、
前記外観検査する領域を照明するための光を発光する発
光部、及び前記所定数の発光部が設けられると共にフレ
キシブルな材質で形成されたベース板を備えた光源ユニ
ットと、前記外観検査する領域の表面に対して所定の間
隔を置いて、前記表面の湾曲に沿って光源ユニットを配
置するための配置手段と、前記濃度検出手段の検出結果
に基づいて、発光部の発光光量を、制御する発光光量制
御手段と、を有している。
ットを配置手段によって外観検査する領域の表面に沿っ
て配設する。これにより、光源ユニットは、ほぼ前記表
面に対して所定の間隔で配置されることになる。
合、特に凸部に挟まれた凹部等に光が行き渡らず、発光
部の光量を均一としても表面からの反射光が不均一とな
り外観検査に支障をきたす。
り、外観検査する領域の濃度を検出し、この検出結果に
基づいて発光部の光量を増減する。ここで、光源ユニッ
トが複数の場合には、光源ユニット単位で光量を増減し
てもよい。
る発光部光量を上げ、光が乱反射等することで、スポッ
ト的に反射光量が増加する部分に対応する発光光量を下
げればよい。これにより、目視件さする領域の反射光量
をほぼ均一とすることができ、傷の有無等の外観検査を
適正に行うことができる。
の発明において、前記発光光量制御手段が、前記濃度検
出手段からの濃度検出結果に基づいて、前記外観検査す
る領域の濃度分布を作成する濃度分布作成手段と、前記
濃度分布作成手段で作成された濃度分布が均一となるよ
うに、前記発光部の発光光量を増減する発光光量増減手
段と、で構成されていることを特徴としている。
光量制御を示している。すなわち、濃度検出手段の検出
結果に基づいて、外観検査する領域の濃度分布を作成
し、この作成された濃度分布が均一となるように、発光
部の発光光量を増減する。濃度分布は、外観検査すると
きの反射光量に準じているため、検査者の目視による外
観検査条件を適正なものとすることができる。
の発明において、前記均一の濃度分布とする基準濃度値
が、予め設定された濃度値であることを特徴としてい
る。
る濃度分布は基準が必要である。この請求項3では、予
め基準濃度値を設定しておくことで、この予め設定され
た濃度値となるように全ての発光部の光量を増減すれば
よい。
の発明において、前記均一の濃度分布とする基準濃度値
が、前記外観検査する領域の平均濃度値であることを特
徴としている。
度分布とする基準濃度を、検出した濃度分布の平均濃度
値とすることで、予め基準となる濃度を設定する必要が
ない。この場合、最初の点灯時に最大点灯させず、所定
の割合(例えば、50%)で点灯させることが好まし
い。40%未満では暗すぎ、80%を超えると光量の増
加の制御幅が足りなくなるからである。このようにすれ
ば、濃度が高い(光量が低い)部分に対応する発光部の
光量を増加することができる。
請求項4の何れか1項記載の発明において、前記外観検査
する領域の表面が、凹陥された部材の内周面であること
を特徴としている。
する領域の表面が、凹陥された内周であると、発光光量
が一定でも、平均的な反射光量となり難く、上記請求項
1乃至請求項4の発明の効果を充分に引き出すことがで
きる。
請求項4の何れか1項記載の発明において、前記外観検
査する領域の表面が、タイヤの内周面であることを特徴
としている。
イヤ等の場合、その構造上、ドーナツ上の内側が開口部
であるため、光源ユニットの光量が届き難く、かつむら
になり易い。このようなタイヤの内周面の外観検査に、
上記請求項1乃至請求項4の発明を適用することで、検
査者が傷等を見落としたり、光による影を傷と見誤るよ
うなことがなくなり、検査効率を向上することができ
る。
照明装置100により目視検査される被検査部材として
の空気入りラジアルタイヤ10(以下、単にタイヤ10
という)の断面が示されている。
ードコア12の周りにタイヤ内側から外側に折返して係
止されるカーカス14と、カーカス14の本体部14A
と巻上部14Bとの間に配置されるビードフィラー15
と、カーカス14のクラウン部に位置するトレッド部1
6と、カーカス14のサイド部に位置するサイドウォー
ル部18と、トレッド部16の内側に配置された二層の
ベルト層20A、20Bを備えている。
て延びる周方向主溝24が複数本、本実施形態ではタイ
ヤ赤道面CLを挟んで左右に2本づつ合計4本形成され
ている。
いて内周面を目視によって外観検査する工程がある。こ
の目視検査工程では、タイヤ10を図示しない保持装置
に装着した状態で、このタイヤ10の内周面を照明装置
100により、照明するようになっている。
ル102に保持された複数の光源ユニット104と、こ
のガイドレール102の下端部に回転軸106が取付け
られたモータ108とで構成されている。なお、モータ
108の回転軸106の先端部はブラケット110に支
持されている。このブラケット110には、前記光源ユ
ニット104及びモータ108を制御するための制御部
112が取付けられている。
角度毎、ステップ駆動するようになっており、光源ユニ
ット104をタイヤ10の内周面に沿って360°回転
させることができるようになっている。すなわち、目視
検査する領域を分割し、この分割された領域を照明する
構成である。
104をタイヤ10に対して回転させているが、保持装
置に回転機構を設け、タイヤ10を回転させるようにし
てもよい。
は互いに対向され、かつ互いに平行に配置された一対の
レール部102A、102Bによって構成されている。
また、光源ユニット104は、フレキシブルなベース板
(基板)114上に複数のLED116が取付けられて
構成されている。前記光源ユニット104は、前記ベー
ス板114の幅方向両端部が前記一対のレール部102
A、102Bの互いの対向面にそれぞれ形成された溝部
102C(図3では、レール壬生102Aの溝102C
のみ図示)に収容されて保持されている。
に屈曲しており、複数のベース板104は、レール部1
02A、102Bの端部から屈曲されながら順次挿入可
能となっている。
104は、タイヤ10の内周面に所定の間隔を置いて対
向させることができる。
ト104のベース板114の大きさは異なっており、タ
イヤ10の内周面における直線に近い部分は比較的大き
いベース板114Aが適用され、屈曲が多い部分は比較
的小さいベース板114Bが適用されている。本実施の
形態では、ベース板114に取り付けられたLED11
6の数は、3〜60個の間で設定可能となっている。
て、全てのLED116が同一の光量で点灯すると、タ
イヤ10の内周面の目視検査領域を照明することができ
る。なお、タイヤ10の内周面の件さには、緑色又は青
色に発光するLED116が最適であるが、白色や他の
色であってもよい。
レール102には、濃度検出手段としての一対のCCD
118がブラケット120を介して取付けられている。
このCCD118は、光源ユニット104によって照明
される目視検査領域を撮像する役目を有している。
/D変換器121を介して濃度分布作成部122に接続
されている。濃度分布作成部122では、CCD118
によって撮像したデータ(濃度データ)に基づいて目視
検査領域の濃度分布解析が実行される。
124へ送出される。この差部演算部124には、目標
光量指定部126から目標光量データも入力されてい
る。このため、差分演算124では、目標光量データと
所定の画角で分割された濃度分布データの各部との差分
が演算される。分割された画角は光源ユニット104単
位で分類される。
算部128に送出され、各光源ユニット104の発光光
量を演算し、かつ演算した光量から電流値を換算して、
照明電源供給部130へ送るようになっている。
ト104毎に異なる電流を供給することができるように
なっている。このため、各光源ユニット104のLED
116は、照明電源供給部130から供給された電流値
に基づいて点灯することになる。
量は異なるが、結果としてのタイヤ10の目視検査領域
からの反射光量はほぼ一定にすることができる。
108の回転軸106を初期位置にセットし、光源ユニ
ット104を給電して、LED116を点灯させる。こ
のLED116の点灯により、タイヤ10の内側の目視
検査領域を照明することができる。この照明された領域
を検査者が目視で外観検査し、傷等の有無をチェックす
る。
ータ108を駆動して回転軸106を所定角度回転させ
る。これより、ガイドレール102が回転軸106を中
心に所定角度回転し、隣接する次の目視検査領域に対応
する位置に位置決めされる。
領域は、前記目視検査が終了した領域とは異なる領域で
あり、検査者は再度検査を実行する。
るまで段階的に実行することで、タイヤ10の内周面の
外観検査が完了する。
ベース板114に取り付けられ、このベース板114が
屈曲したガイドレール102に沿って屈曲し、タイヤ1
0の内周面と所定間隔を持って、内周面に対向して配置
されているため、LED116の光源をタイヤ10の内
周面に対向させることができ、照明光を行き渡らせるこ
とができる。
存在し直進する光を妨げる部分が存在する。このため、
凹凸により照明される光が遮られることで影ができ、タ
イヤ10の目視検査領域からの反射光量にむらが生じる
ことになる。
を解消するべく、各目視検査領域毎に、制御部112に
おいて、CCD118からのタイヤ10の内周面の撮像
データに基づいてLED116の発光光量を調整する。
以下に光量調整制御ルーチンを図6のフローチャートに
従い説明する。
に位置決めされたか否かが判断される。すなわち、モー
タ108を駆動することによって回転軸106を回転さ
せ、ガイドレール102を所定位置に位置決めした時点
で肯定判定される。
104に取付けられたLED116を出力50%で点灯
する。なお、この出力割合は、50%に限られるもので
はないが、後述する光量の増減において増加させる場合
の出力分を余裕をみておく必要があるため、40%〜8
0%の範囲程度で出力するのが好ましい。
ると、ステップ204へ移行してCCD118によりL
ED116で点灯された目視検査領域を撮像する。
ータに基づいて目視検査領域から反射する光量の濃度分
布を作成する。このとき、目視検査領域の濃度が一定で
あればよいが、前述の如く濃度むらが発生する。すなわ
ち、濃度が高いところは、光が届いていない部分であ
り、濃度が低いところは、過剰に光が届いているか、乱
反射等によって光が集中した部分である。
ータを複数の画角毎に分割し、目視検査領域における各
光源ユニット104が照明を受け持つ画角毎に分類す
る。
量データを取り込み、次いでステップ212でこの目標
光量データと前記ステップ208で演算した各画角との
光量データとの差分を演算する。
各光源ユニット104毎の駆動電流値を演算し、次いで
ステップ216においてこの演算した駆動電流値を照明
電源供給部130へ送出する。
130において各光源ユニット104を演算された駆動
電流に基づいて点灯制御を実行する。
18によってLED116の点灯で照明された目視検査
領域を撮像し、この撮像した結果に基づいて目視検査領
域の濃度分布を作成し、この濃度分布における各光源ユ
ニット104が受け持つ画角毎に目標とする光量との差
分を演算して、補正するようにしたため、結果としてタ
イヤ10の内周面の目視検査領域から反射してくる光量
を一定とすることができる。これにより、検査者は、一
定の光量下での外観検査が可能となり、タイヤ10の内
周面に凹凸があっても、適正な外観検査を行うことがで
きる。
る外観検査を対象としたが、上記光量調整を行うことに
より、自動検査も目視とほぼ変わらない精度で行うこと
ができる。
Dラインセンサ等により検査面を走査して撮像し、撮像
した画像濃度等を基準レベルと比較することで良否を判
定することは可能であったが、反射光量むらにより信頼
性に欠けていた。これに対して、本実施の形態で説明し
た光量調整を行うことで、信頼性を維持することが可能
となる。例えば、図7に示される如く、前記レール部1
02Bの側面にCCDラインセンサ150、152、1
54を検査面の両側面及び底面に対向して配置し、ガイ
ドレール102をタイヤ周方向に1回転させることで、
タイヤ内周面全域をCCDラインセンサ150、15
2、154で走査することができる。
撮像用のカメラ(エリア、ラインを問わない)の光軸を
検査面の鉛直方向とし、照明の光軸を検査面に対して4
5°の角度とすることで、検査面の傷等の抽出精度をさ
らに上げることができる。
面と、底面の3箇所のそれぞれに対応するように複数設
けることで、読取り分解能を上げることができる。
で撮像した結果から濃度分布を作成し、目標光量と比較
したが(差分演算)、目標光量を持たず、濃度分布から
平均濃度を演算し、この平均濃度と各画角との光量差を
演算するようにしてもよい。これで光量が足りないとき
は、全ての光源ユニットを嵩上げすればよい。
118を用いたが、単一のCCDであってもよい。さら
に、他の濃度センサを用いてもよい。
る手段としては、差分演算に限らず、個別点灯方式、フ
ァジー重み演算、遺伝的アルゴリズム等が適用可能であ
る。
0をタイヤ10の内周面の外観検査用として適用した
が、タイヤ10に限らず、凹陥された部材の内周面の外
観検査用として、適用可能である。
有する表面を外観検査する表面に対して、均一に光を照
明することができ、外観検査を適正に行うことができる
という優れた効果を有する。
の外観検査用照明として適用した場合の照明図である。
示す斜視図である。
ある。
ク図である。
フローチャートである。
示す斜視図である。
ある。
Claims (6)
- 【請求項1】 湾曲部を有する表面を外観検査する際
に、当該外観検査する表面を照明する照明装置であっ
て、 少なくとも外観検査する領域の濃度を検出可能な濃度検
出手段と、 前記外観検査する領域を照明するための光を発光する発
光部、及び前記所定数の発光部が設けられると共にフレ
キシブルな材質で形成されたベース板を備えた光源ユニ
ットと、 前記外観検査する領域の表面に対して所定の間隔を置い
て、前記表面の湾曲に沿って光源ユニットを配置するた
めの配置手段と、 前記濃度検出手段の検出結果に基づいて、発光部の発光
光量を、制御する発光光量制御手段と、を有する照明装
置。 - 【請求項2】 前記発光光量制御手段が、 前記濃度検出手段からの濃度検出結果に基づいて、前記
外観検査する領域の濃度分布を作成する濃度分布作成手
段と、 前記濃度分布作成手段で作成された濃度分布が均一とな
るように、前記発光部の発光光量を増減する発光光量増
減手段と、 で構成されていることを特徴とする請求項1記載の照明
装置。 - 【請求項3】 前記均一の濃度分布とする基準濃度値
が、予め設定された濃度値であることを特徴とする請求
項2記載の照明装置。 - 【請求項4】 前記均一の濃度分布とする基準濃度値
が、前記外観検査する領域の平均濃度値であることを特
徴とする請求項2記載の照明装置。 - 【請求項5】 前記外観検査する領域の表面が、凹陥さ
れた部材の内周面であることを特徴とする請求項1乃至
請求項4の何れか1項記載の照明装置。 - 【請求項6】 前記外観検査する領域の表面が、タイヤ
の内周面であることを特徴とする請求項1乃至請求項4
の何れか1項記載の照明装置。
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